#ライアン・ハースト
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2022年に見た展覧会
0102 民藝の100年+MOMATコレクション@MOMAT 0108 ハリーポッターと魔法の歴史@TSG ★0108 白井晟一入門 第二部@渋谷区立松濤美術館 0108 ザ・フィンランドデザイン展―自然が宿るライフスタイル 0110 大英博物館ミイラ展@国立科学博物館 ☆0116 大・立石タイガー展 世界を描きつくせ!@うらわ美術館 ☆0116 大・立石タイガー展 世界を描きつくせ!@MOMAS 0116 梅津庸一展 ポリネーター@ワタリウム美術館 ★0122 久保田成子展 Viva Video!@MOT ★0122 クリスチャン・マークレー トランスレーティング/翻訳する@MOT ☆0122 ユージーン・スタジオ 新しい海@MOT 0128 ミケロ・バルセロ展@東京オペラシティアートギャラリー 0129 矢萩喜從郎 新しく世界に関与する方法@神奈川県立近代美術館 葉山 0129 フィリア―今道子@神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 0206 松岡コレクションの神髄@松岡美術館 0206 奇想のモード@東京都庭園美術館 ★0213 ミロ展 日本を夢見て@Bunkamura ザ・ミュージアム 0213 メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 0227 グランマ・モーゼス展+ART/MUSIC@世田谷美術館 0305 木村伊兵衛と画家たちが見たパリ 色とりどり@目黒区立美術館 0306 ドレスデン国立古典絵画所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展 0306 特別展 ポンペイ@東京国立博物館 0312 建部凌岱展 その生涯、酔たるか醒たるか@板橋区立美術館 0325 兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~@京都市京セラ美術館 0325 挑む浮世絵 国芳から芳年へ@京都文化博物館 0326 ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント@名古屋市美術館 0327 GILBERT & GEORGE CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY SELECTED WORK FROM THE COLLECTION@エスパス ルイ・ヴィトン東京 0401 はじまりから、いま。1952-2022@アーティゾン美術館 0415 上野リチ ウィーンから来たデザイン・ファンタジー展@三菱一号館美術館 0416 生誕100年 朝倉摂展@神奈川県立近代美術館 葉山 0416 山口蓬春と四季の移ろい@山口蓬春記念館 0416 山口勝弘展―『日記』(1945-1955)に見る@神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 0417 日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京@泉屋博古館 東京別館 0417 ダミアン・ハースト 桜@国立新美術館 0423 Chim↑Pom展:ハッピースプリング@森美術館 0423 2121年 Futures In-Sight展@21_21 DESIGN SIGHT 0425 Chim↑Pom展:ハッピースプリング ミュージアム+アーティスト共同プロジェクト・スペース 0430 アール・デコの貴重書@東京都庭園美術館 0430 東京の猫たち@目黒区立美術館 ☆0501 カラーフィールド 色の海を泳ぐ@DIC川村記念美術館 0502 没後50年 鏑木清方展+MOMATコレクション@MOMAT ☆0503 ふつうの系譜 京の絵画と敦賀コレクション@府中市美術館 0504 SHIBUYAで仏教美術@渋谷区立松涛美術館 ★0504 カナイフユキ 個展 『ゆっくりと届く祈り』@GALLERY X 0507 空也上人と六波羅蜜寺@東京国立博物館 0508 燕子花図屏風の茶会 昭和12年5月の取り合わせ@根津美術館 0515 シダネルとマルタン展@SOMPO美術館 ★0522 特別展 モディリアーニ―愛と創作に捧げた35年―@中之島美術館 0522 森村泰昌:ワタシの迷宮劇場@京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ 0529 ボテロ展 ふくよかな魔法@Bunkamura ザ・ミュージアム 0604 吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる@MOT 0604 生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展@MOT 0617 特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」@国立科学博物館 0624 スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち 0624 木梨憲武展@上野の森美術館 0625 生誕100年 朝倉摂展@練馬区立美術館 ☆0626 セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策@アーティゾン美術館 0626 Transforamtion ��境から生まれるアート 0630 2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館 0702 牧歌礼讃 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン + 藤田龍児@TSG 0702 日本の映画館@国立映画アーカイブ 0707 孤高の高野光正コレクションが語る ただいま やさしき明治@府中市美術館 ☆0713 スイス プチ・パレ美術館展@SOMPO美術館 ☆0715 特別展アリス へんてこりん、へんてこりんな世界@森アーツセンターギャラリー ☆0717 クマのプーさん展@PLAY!MUSEUM ☆0718 蜷川実花 瞬く光の庭@東京都庭園美術館 0718 アヴァンガルド勃興@東京都写真美術館 0718 メメント・モリと写真―死は何を照らし出すのか@東京都写真美術館 0722 ガブリエル・シャネル展 MANIFESTE DE MODE@三菱一号館美術館 0723 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで@NMWA 0725 故宮の世界@東京国立博物館 0727 深堀隆介展 金魚解禁 日本橋@日本橋三越 0803 もしも猫展@名古屋市博物館 0803 国際芸術祭 あいち2022@愛知県美術館 0806 ゲルハルト・リヒター展+MOMATコレクション@MOMAT 0807 津田青楓 図案と、時代と、@渋谷区立松涛美術館 0814 こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界@世田谷美術館 0820 ライアン・ガンダー われらの時代のサイン@東京オペラシティ アートギャラリー 0823 長谷川潔 1891-1980展―日常にひそむ神秘―@町田市立版画美術館 0827 かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと@Bunkamura ザ・ミュージアム 0917 ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡—市民が創った珠玉のコレクション@国立新美術館 0919 日本美術をひも解く@東京藝術大学大学美術館 0919 芸術×力 ボストン美術館展@東京都美術館 0919 キース・ヴァン・ドンゲン展@パナソニック汐留美術館 ★1002 生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 @アーティゾン美術館 ★1008 ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展@NMWA 1009 ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで@MOT 1009 MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ@MOT 1022 旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる@東京都庭園美術館 ★1023 装いの力―異性装の日本史@渋谷区立松濤美術館 1029 イッタラ展@Bunkamura ザ・ミュージアム ☆1029 国立新美術館開館15周年記念 李禹煥@国立新美術館 1029 日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ―@練馬区立美術館 1110 クマのプーさん展@名古屋市美術館 1110 ジブリパー��とジブリ展@愛知県美術館 1123 展覧会 岡本太郎@東京都美術館 1124 アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで@府中市美術館 1126 マリー・クワント展@Bunkamura ザ・ミュージアム 1127 国宝 東京国立博物館のすべて@東京国立博物館 1202 つながる琳派スピリット 神坂雪佳展@パナソニック汐留美術館 1204 川内倫子展 M/E@東京オペラシティ アートギャラリー ☆1206 雰囲気のかたち@うらわ美術館 1206 桃源郷通行許可証@MOMAS 1210 響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―@静嘉堂文庫美術館 1217 瞳に映るファンファーレ ―浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画―@ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 1217 ヴァロットン 黒と白展@三菱一号館美術館 1218 善本 喜一郎 写真展 東京タイムスリップ 1984 ⇔ 2022@OM SYSTEM GALLERY 1218 おいしいボタニカル・アート@SOMPO美術館
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2022年に観た展覧会一覧
若干抜けている可能性あり(特別展企画展のついでに観た常設展など)。並びは鑑賞日順。★は特に気に入ったもの。
土田圭介 鉛筆画展 心の灯り(武蔵野市立吉祥寺美術館)
記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18(東京都写真美術館)
松江泰治 マキエタCC(東京都写真美術館)
特別展 ポンペイ(東京国立博物館)
浜口陽三、ブルーノ・マトン展(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション��
秀英体111 秀英体ってどんな形?(市谷の杜 本と活字館)
ミケル・バルセロ展(東京オペラシティ アートギャラリー)
生誕110年 香月泰男展(練馬区立美術館)
ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展(東京都美術館)
ミロ展 日本を夢みて(Bunkamura ザ・ミュージアム)
上村松園・松篁 美人画と花鳥画の世界(山種美術館)
没後50年 鏑木清方展(東京国立近代美術館)
ヴァーチャル・ボディ メディアにおける存在と不在(東京藝術大学大学美術館 陳列館)
藝大コレクション展2022 春の名品探訪(東京藝術大学大学美術館)
空也上人と六波羅蜜寺(東京国立博物館)
ふつうの系譜 京の絵画と敦賀コレクション(府中市美術館)
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年(国立新美術館)
ダミアン・ハースト 桜(国立新美術館)
宝石 地球がうみだすキセキ(国立科学博物館)
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち(東京都美術館)
大英博物館 北斎(サントリー美術館)
香道の世界 志野流香道500年の継承(増上寺 宝物展示室)
ボテロ展 ふくよかな魔法(Bunkamura ザ・ミュージアム)
100年くらい前の本づくり(市谷の杜 本と活字館)
★篠田桃紅展(東京オペラシティ アートギャラリー)
沖縄復帰50年記念 特別展 琉球(東京国立博物館)
色彩への招待(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)
佐藤卓 TSDO展 in LIFE(ギンザ・グラフィック・ギャラリー [ggg])
熊谷守一美術館37周年展(豊島区立熊谷守一美術館)
生誕100年 朝倉摂展(練馬区立美術館)
型染 日本の美(文化学園服飾博物館)
ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode(三菱一号館美術館)
芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事(大倉集古館)(美術展ナビによるプレビュー記事)
篠田桃紅 夢の浮橋(菊池寛実記念 智美術館)
★カラーフィールド 色の海を泳ぐ(DIC川村記念美術館)
津田青楓 図案と、時代と、(渋谷区立松濤美術館)
★よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品(根津美術館)
★ゲルハルト・リヒター展(東京国立近代美術館)
高田唯 混沌とした秩序(ギンザ・グラフィック・ギャラリー [ggg])
「A Quiet Sun」 田口和奈(銀座メゾンエルメス フォーラム)
歌枕 あなたの知らない心の風景(サントリー美術館)
芸術×力 ボストン美術館展(東京都美術館)
フィン・ユールとデンマークの椅子(東京都美術館)
東北へのまなざし 1930-1945(東京ステーションギャラリー)
★LIVE + LIGHT In Praise of Shadows 「陰翳礼讃」現代の光技術と(バッグ ブリリア アート ギャラリー)
this is not a samurai 野口哲哉展(ポーラ ミュージアム アネックス)
探検!雑誌づくり工場 中とじ編(市谷の杜 本と活字館)
ライアン・ガンダー われらの時代のサイン(東京オペラシティ アートギャラリー)
ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展(東京オペラシティ アートギャラリー)
仙厓のすべて(出光美術館)(美術手帖による紹介記事)
日本美術をひも解く 皇室、美の玉手箱(東京藝術大学大学美術館)
ヴォイド・オブ・ニッポン77 戦後美術史 の ある風景 と 反復進行(GYRE GALLERY)
日本語の歴史展(東洋文庫ミュージアム)
秋の風 能楽と日本美術(国立能楽堂 資料展示室)(プレスリリース)
装いの力 異性装の日本史(渋谷区立松濤美術館)
★大勾玉展(大田区立郷土博物館)
国宝 東京国立博物館のすべて(東京国立博物館)
★国立新美術館開館15周年記念 李禹煥(国立新美術館)
美をつくし 大阪市立美術館コレクション(サントリー美術館)
特別展 毒(国立科学博物館)
★しゃべるヒト ことばの不思議を科学する(国立民族学博物館)
チャリティーオークション「Spring is around the corner」展(ポーラ ミュージアム アネックス)
日本のアートディレクション展2022(ギンザ・グラフィック・ギャラリー [ggg])
未来の博物館(東京国立博物館)
★スペイン語でつながる子どもの本 スペインと中南米から(国際子ども図書館)
地図と印刷(印刷博物館)
響きあう名宝 曜変・琳派のかがやき(静嘉堂文庫美術館)
★ヴァロットン 黒と白(三菱一号館美術館)
150年後の国宝展(東京国立博物館)
美をつむぐ源氏物語(東京都美術館)
源氏物語と江戸文化(東京都美術館)
旧江戸川乱歩邸 ミニ展示「乱歩が愛した歌舞伎役者 十七代目中村勘三郎との交流」(大衆文化研究センター)
杜の小さな印刷工房 刷ったり押したり失敗したり(市谷の杜 本と活字館)
川内倫子 M/E 球体の上 無限の連なり(東京オペラシティ ���ートギャラリー)
収蔵品展074 連作版画の魅力(東京オペラシティ アートギャラリー)
瞳に映るファンファーレ 浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)
大竹伸朗展(東京国立近代美術館)
保管スペースが足りないので図録はなるべく買わないように心がけているのだが、自制心も足りないので結局じわじわ増えてしまう。上の写真は今年の増加分の一部(いま手元にないものもあるため)。
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20201006
雑記(TENET見た感想文。)
クリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET」を見ましたのだ。
(写真は関係ないけど山で拾ったカケスの羽。)
タイム・イズ・マネーとおぜぜがもの言うご時世が故、空々漠々たるインターネット空間のリンボ界とも言える僻地で排泄が如くしたためた駄文を読む人もいないとは思われますが一応ネタバレ等ご注意でございます。
以下、文字の吐瀉物。よく言って感想、思考の断片のようなもの。
甲府方面の感染状況は鈍化しているとはいえ一抹の不安を抱えながらの鑑賞。田舎のシネコンのレイトショーということもあり客足はまばらだ。未知の感染症禍という死の影ちらつく彩度低めの現実と、スクリーンに投射される量子物理学を体現した超絶的なSF映像を見るという状況は、東欧が劇中の主な舞台ということもあってか、チェルノブイリの放射能の影響下にあるウクライナの片田舎の映画館にいるような錯覚を呼び起こす。
正直初見では過去一よく分からない映画。ここから先に長々書く内容は煎じ詰めれば「よく分からなかった。」という一言に尽きるのであります。
というかこんなん理工系かしこの人以外で理解出来る人はおらんのではなかろうか。デートだとしたら同じくクリストファー・ノーランが監督した「ダークナイト」ばりに相手の機嫌が悪くなりそうな映画。実際帰りのイオンの非常階段で内容を反芻して確認してたカップルが徐々に喧嘩腰になりでかい声で口論を始めてちょっとびっくりした。
「パプリカ」をパクってるとかはちょっと置いといて個人的に衝撃の映画だった「インセプション」から10年。さらに磨きのかかった重厚な映像と音は流石、大クリストファー・大ノーラン大先生の大監督大作品という大迫力なのだが起きてる事象と字幕の情報量が脳の処理速度を超えており、ほぼ事故に遭ってる感じ。難解さも過ぎれば周って馬鹿の所業に見えるとはこれまことに摩訶不思議なる現象にて候。
劇中に登場するアルゴリズムなる謎の物体や時間を行き来する回転扉状の装置の理屈や仕組みはブラックボックスで、その装置の効果や価値だけが世界の中心に力学として存在し何だか分からないまま重力の渦に巻き込まれていく。このややこしい映画を見ている最中も見た後も、この映画についてあれこれ考えることをやめてしまうのとどこか似ていて、現在の世界の構造の寓意のような気もしてくる。
終盤に正負の時間軸が入り混じる完全にあたおかとしか言いようがない戦闘映像が展開する。空間的な挟み撃ちではなく時間の順行、逆行その両方からビルを挟撃し破壊すると時間のパラドックスに陥ることなく対象物は未来でも過去でも壊れるのだという理屈らしいが脳天から煙が出そうになる。
構造物が破壊されたり逆に元に戻ったりするだけで、頭が吹っ飛び手足がぶっちぎれる様な悲惨な描写はなく、10年後ぐらいのFPSのゲーム実況を見てるかのよう。スピルバーグの「プライベート・ライアン」の腐臭すら漂う蠅の羽音の効果音や吹き飛んだ自分の腕を落とし物を捜すように拾う兵士といった映像における「痛み」はもはやなく、何の実感も手触りもないままに目の前で暴力や爆発、戦闘が繰り広げられる。そしてその描写法はこの時代の戦争のリアリティとしては既に古典的といっていい程に正しく、そこに痛みの有無を突きつけても「2020年に生きてるリアリティなんてこんなもんだろ?」と鏡のように突き返されるのが落ちであります。
ただ思い返せば映画の冒頭のキエフのオペラハウスのテロと銃撃戦のシーンはグロテスクな描写こそないものの異質な感じがして、日常に入り込む不条理な暴力を描写するカメラワークや音響等過剰な臨場感があり、恐らくは2015年に実際に起きたパリのバタクラン劇場のテロを参考にしているのだろうと推測した。ニュースやLiveleak等の映像の記憶がリアリティを補完するのかもしれない。おっさんになってというかスマホの普及によるISISや南米ギャングの慈悲無き映像の時代にあって虚構だとしても戦闘シーンが本当に苦手になった。軽くPTSDになる。
主人公含め登場人物のほとんどがA.IやゲームのNPC(コンピュータが動かすキャラ)のようで何らかの組織的、社会的役割を背負い、秩序を運行するアルゴリズムの一部として振る舞う。それに対し、身長2m近い金星人のような美女、キャット(エリザベス・デビッキ)だけが母としての動機を持ち、女として振る舞う。唯一映画館に痛覚を呼び起こしたのはキャットが憎悪する自分の旦那に復讐する時だけだった気がする。方々で「痛たっ!」とか小さな悲鳴が漏れていた。世界の終末の行く末や作戦の遂行より「ブック(台本)破り」という形で女の情念を優先させる。ここだけは痴情のもつれた長屋の刃傷沙汰のような良くも悪くも人間らしい不確実で唯一の行動が描かれる。なんかこの辺の対比が伝えたいことの一つなのかなとも思うが陳腐さも感じる。違ったらごめんなさい。
ノルウェーのオスロ空港に美術品のタックスヘイブンのような目的の隠し倉庫があり、そこに飛行機を突っ込ませると刻印のない金塊が飛行機後部に開いた穴からボトボトと滑走路に落ちるというシーンで、主人公側の組織の工作員にイギリスの現代美術家のダミアン・ハーストにしか見えない役者がちょい役で出てくるのだが日本語、英語共に色々調べても情報は出てこない。美術業界の暗部を描写するという部分、そして監督と同じ英国人というのもあっててっきりそうだと思ったのだが違うのだろうか。飛行機のケツから落ちる金塊をハーストは「黄金のクソ」だとか言いそうだし、少し前に村上���がSTARWARSにカメオで出たのもあってポップアーティスト(死語?)のトレンドなのかとも思って見ていた。
それにケネス・ブラナー扮するアンドレイ・セイターというキャットの夫で大富豪のモラハラ親父の顔がハリウッドで強権を振るってセクハラで訴えられたプロデューサーのワインスタインそっくりなのもなんだか怪しい。ハースト(本人かそっくりさんかわからないが)もワインスタインも美術業界あるいは映画業界の現実と劇中の位相を同期させて暗に告発するといった演出なのだろうか。傍若無人の醜悪な王の如き男がトロフィーワイフに復讐されるのは#me tooによって失脚し影響力の地に落ちたワインスタインに対する映画界からの快哉のメッセージのようにも見えた。これは邪推だろうか。
インセプションに今敏の「パプリカ」の影響が見られるぐらいだからハロルド作石の著名人の顔そっくりのキャラを登場させる手法とそれに影響を受けた花沢健吾あたりの漫画とか案外影響していたりして。ないか。ないわな。
しかし思えば登場人物に誰一人として感情移入することのない映画だった。登場するのはCIA?工作員と戦闘員、武器商人、大富豪と美人妻、ロシアンマフィア。それ以外の市井の人々(それでもオペラを見に行く生活レベル)は冒頭のテロのシーンで警察の特殊部隊の催眠ガスで銃撃戦の最中に眠らされ、眠ったまんま流れ弾が当たって死んだりする。これも「私たちはなんや知らんうちに生殺与奪を握られたままそれでもグースカピースカ眠り込んでいる。」というアレゴリーにも思えた。
とりあえず今すぐにもう一度見たいとは思えない辺りが感性の老いなのかしら。文章を書いたりして物語の中の構造やルールを整理、理解すると答え合わせでもう一度見てみたい気もする。「カメ止め」以降お客に2回金を落とさせる流れなんすかね。
そういうや何年か前の日記で、「インセプション」に出てきた夢の中の暴動のシーンはクリストファー・ノーランの見た、あるいは拾っちゃった集合無意識的なヴィジョンだったのではないかとアレなことを書いた気がするが、2010年以降アラブの春、ロンドン、ウクライナ、香港ときて、ついにはアメリカ内戦風味な暴動が続いてる訳で今考えてもそんな気がする。出来事に対する集団の感情のクラウドみたいなもんがあるんじゃないか。そんでそっからダウンロードしちゃう人が出てくる。なんかそんなイメージ。まあ怒りと憎悪の時代という予測された世界なのかもしれない。
2017年12月21日の日記 → https://hokuto-yuasa-journal.tumblr.com/post/171082547926/20171221
長くなっちゃった。
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戦略会議 #02 展示まわり/ 台北當代 TAIPEI DANGDAI
この週末に台北で開催されていたアートフェア「台北當代 TAIPEI DANGDAI」へ日帰り弾丸ツアーで訪れた。
今年はじめて開催されるアジア最大級のフェアで、元アートバーゼル香港のディレクターがディレクターを務める新しいアートフェアとなる。アートフェアではおなじみのUBSが冠となっている。
香港のアートコンプレックスなどにフランチャイズをかまえているGagosian、David Zwirner、PACE Gallery、White Cube、PerrotinはもちろんのことHauser & Wirthなどアートワールドを支えるそうそうたるメガギャラリーも出展とのことで否が応でもどんなものかと期待はしてしまう。
毎年3月のアートバーゼル香港には2016年以降自身のアートブックフェアに合わせて3年続けて行っているのだが、台北でもこの規模のアートフェアが行われるというのはとても有り難い。しかも今回はアートブックフェアなどと抱き合わせではないので視察に専念出来る。
早朝暗いうちに羽田を出て現地9時過ぎには桃園国際空港に着く、11時に会場である南港展覧館へ行き、台北の友人と落ち合って視察を開始した。
90近いのギャラリーからなるアートフェアは規模としてはアートバーゼルの⅓位。Art Fair Tokyoと同じくらいのフロア面積の印象。
アートバーゼルから減った分はモダンや古典のギャラリーで、基本的にほぼコンテンポラリーアートのアートフェアに振り切ったラインナップとなっている。
アートバーゼルがヨーロッパ、NYのギャラリーに加えて割とアジア全般のギャラリーであったのと比較すると、現地台湾のギャラリー、香港のギャラリー、中国本土のギャラリーそして日本のギャラリーの数が多いのが特徴であった。
アートバーゼルでは観られる評価の定まった古典とも言えるピカソやフォンタナみたいなものは観れないが、ウォーホルをスタートにリヒター以降、ダミアン・ハースト、オラファー・エリアソン、ティルマンス、トーマス・ルフ、アンドレアス・グルスキー、トーマス・デマンドなどなど見応えある作家の作品はいくらでもある。
インスタレーションの展示やメディアアートにも力を入れているようでわりと多く展示されていた。 11時から2時間くらいかけて、最��にメガギャラリーを3つほどじっくりと作品を堪能した。
David Zwirner、Gagosianと今回はじめて知ったSPRÜTH MAGERSというベルリンのギャラリーだ。 結論から言うと今回はSPRÜTH MAGERSが僕にとっては一番刺激のあるラインナップを揃えていて、かなりの時間をそこに費やしていた。 GagosianではGeorg Baselitzという作家の巨大なペイントとダミアン・ハースト、ウォーホルとリヒター、ナム・ジュン・パイクの作品などを展示していた。David Zwirnerもペイントが中心で、ティルマンスが1点かかっていたと思う。 Gagosianでは今朝早くウォーホルの作品が数千万で売れたという話をしていた。
昨年のアートバーゼルでは結構写真作品を扱っていたので、もう少しどちらかで写真を使ったコンテンポラリーな作家が紹介されているかと思ったのだが、意外とそうでもなかった。
トーマス・ルフ氏のSTARが表に飾られていたのでふらりと入ったSPRÜTH MAGERSでそこからかなり長い時間作品を堪能した。
ルフだけでなく、ベッヒャー、アンドレアス・グルスキー、トーマス・デマンドとデュッセルドルフ周辺の作家とフランク・ステラ、そしてジェミー・ホルツァーを展示していた。
大学院の講義内で紹介され知ったジェミー・ホルツァーの実物を観れたのはかなりよかった。 テキストを使った広告のような見た目の作品ということを紹介されはしても、目の前にした時にどう感じるかは実際に作品と向き合わないことにはやはりわからないものだ。 ジェミー・ホルツァーの作品はペイントにしてはそれほどには大きくない作品に言葉の羅列がいくつか「/」を挟んで描かれている作品と小さめのベンチのような石の作品に言葉が書かれたものだった。
彼女の作品の文字自体が作品ではなく、言葉がどんなメディアで使われているか?真実はどこにあるのか?いう政治性の強い作品であると思っていてもやはり文字に目が行ってしまうのは仕方ないのだろう。 平面とベンチはそれぞれ別の作品であるのだが、平面作品のかけられた前に石のベンチが置かれた感じは非常にモニュメンタルであった。 台湾の友人のおかげで入れたVIPルームで、香港、台湾、日本の話、アートとマーケットの話をひとしきりして、再びグローバルなギャラリーをまわる。
ルーブルの展示も記憶に新しい名和晃平氏はPace Galleryで作品を展示されていた。 数年前のArt Fair Tokyoで巨大な壁面作品が飾られていたのに、翌年にはフェアから作品がなかった時に感じた「作家はステップアップしているが、アートフェアは足踏みをしている」という感覚がある程度は正しかったのかな?と感じた。 このフェアのキャッチコピーは SEE ART LOVE ART BUY ART とある。 東京にも素晴らしいギャラリーはあるのだが、マーケットそのものとしての存在感は香港は言うに及ばず、上海、シンガポール、そして台湾にも及ばなくなってきている。 やはり良質なアートを都市に定着させ、芸術を文化として根付かせるには「BUY ART」は必要なのだと思う。 堂々とコピーに入れる台北當代は立派だ。 芸術とお金を絡めることへのアレルギーのような空気はそろそろ終わりにしたいと感じる。 このままだと優秀な芸術はどんどん出て行ってしまう。 ベルリンのneugerriemschneiderにはオラファー・エリアソンの作品。 大規模なランドアートや、機械的なインスタレーションのイメージが強かったのでギャラリーが扱う作品はわりと意外なものだった。
印象的な彫刻や光学的な作品。 オラファーらしいと思える作品であった。 スタジオの研究生のシムラブロスもこのフェアに展示されていた。
同じステージ(フェア)に展示されていることは立派だ。 そして、オラファーの影響を色濃く感じる作品であった。
日本のギャラリーとしてよかったのはWAKO WORKS OF ART。 ティルマンスとゲルハルト・リヒターというラインナップ。
どちらの作家も展示を東京で観たのだが、ここに展示されていることを目の当たりにしてよくよく考えるとすごいなと感じる。名だたるギャラリーに引けをとらないこのラインナップ。 そして、展示そのものに力が入っていて魅力的な展示をしていたのはTARO NASU。
こちらも昨年観たピカソをリファレンスしたライアン・ガンダーの作品。 ほんとお金があったら1点欲しかった。 これはほんと観ておいてよかった展示だった。
台湾のギャラリーでビデオアートがかなり売れていたのが正直おどろいた。 ベッヒャーがあって、杉本博司作品、米田知子作品と森山大道氏のバックライトの作品が1点あったが、アートバーゼル香港で観られるようには、いわゆる純粋な写真作品はロバート・メイプルソープがいくつかのギャラリーで扱われてはいたがほとんど無いと言っていい。 それも大規模な展示がたしかグッケンハイムかなにかであるんじゃなかったかな?きっとそれに合わせてラインナップされたんだろう。 コンテンポラリーとしてくくった時に「いわゆる写真」ではこの枠の中には入ってこれないのだ。 アートバーゼル香港でも古典のギャラリーが扱っている印象があったが、ここまで見事に無いとは思わなかった。 現代に「写真」をやるということをよく考える必要があることを示していると思う。 だからと言って「写真」がダメだというわけではない。 きっちりと線引きされているということを自覚する必要があるということだ。 次回は2020年1月。 たのしみがまた増えた。台北は近いまた行きたい。
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オークションに登場した Supreme の全スケートデッキコレクションが約1億円で落札
カーミットから販売中止になった〈Louis Vuitton〉パロディーまで、〈Sup〉の歴史を辿る全248種類のデッキが勢揃い
オークションの権威「Sotheby’s(サザビ��ズ)」に、〈Supreme(シュプリーム)〉が1998年から発売してきたスケートデッキのコンプリートコレクションが登場した。 シュプリーム 服 コピー
“20 Years of Supreme”と名付けられたコレクションの所有者Ryan Fuller(ライアン・フラー)は、〈Sup〉の黎明期から収集を続けてきたブランドのOGファンである。248種類のラインアップの中には、George Condo(ジョージ・コンド)、Damien Hirst(ダミアン・ハースト)、Jeff Koons(ジェフ・クーンズ)、村上隆、〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉など、歴史的なコラボレーションデッキの数々ももちろん含まれている。
Ryanは今回の出品について、インタビュー内で以下のコメントを伝えている。
私がコレクションを売却しようと決意した時、Sotheby’sは最適なパートナーだと思いました。Supremeと同様、Sotheby’sはこの業界における突出した存在です。そして、アート、ファッション、そしてSupremeの歴史をひとつに束ねた唯一無二のコレクションを世界中のコレクターに入札してもらうための国際的なネットワークを持っています。 1月25日(現地時間)を入札の締め切りに設定した“20 Years of Supreme”は、最終的に100万ドル(約1億1,000万円)で落札された模様。 Supreme(シュプリーム) - 人気の新作アイテムを海外通販「Sotheby’s」のサイトには本コレクションの全デッキが掲載されているので、気になる方は是非覗いてみてはいかがだろうか。
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