#モテないし即売会する2
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9月10日の役者紹介
はいどうもこちら9月7日お昼下がりのクオリアです。33期です。野良の幕班員の仕事がないのでこっそり役者紹介していこうと思います。
黍
ウチのマイメン神友ズッ友フォーエバーきびのまきび。���度バ先を聞いても人を殺すバイトと言われ、クオリアだけには家の場所を教えないよう先輩に釘をさしたらしい。それでも君は私のズッ友。
これで何度目か知らないが君のセンス全てが好きさ。でも僕の見ている君はきっと氷山の一角なんだろうね……そんな!氷山の一角だなんて!じゃあ全ての力が解放されたらどうなっちゃうの?!次回「黍、はじめてのモルカー」デュエルスタンバイ!
ふう。
やらかすと怖いから同期から先紹介しちゃお。
竹之内かの
雰囲気だけでちゃうかの汚れを浄化し、優しいアロマの香で包み込む。その柔らかな笑顔の前では皆鼻の下が伸びきるため、真剣佑さえ3頭身になるとの噂も。可愛らしい雰囲気とは裏腹に、鼻の底に潜む狂気が沸々と泡立つ。これがパンケーキの泡なのか、マグマなのか私には分からない。しかし、天然かつ一品ものであることは確実だ。
田中かほ
彼女の笑顔は次世代のエネルギーとして日本中が期待を寄せる。余りにもにっこりかわいいために最近ビリケンさんが自信喪失中とのこと。しかし、ゆるゆるした空気に釣られてなめてかかってはいけない。すぐ様舌先の刃でとどめを刺される。ハニトラにかかった気分だよ全く。そんなとこもす
余談だが大道具の出席率は150%。1ミリも関係ない映像編集を手伝ってくれたしめちゃくちゃ優しい子。努力家な彼女には見習うべき点がおおい。
山根拓己
アラビア山脈の奥底には険しくも厳しい砂漠がある。そこに眠るオアシスを巡り、人々は幾千もの争いを繰り返していた…。争いは熾烈を極めたが、その中でも初回裏敗退を果たし、地区予選に進めなかった一族がいる。かつあげを恐れた彼らはせめて幼き者だけでも、イカダを使って赤子を海に流した。それこそが彼、しあらである。そのため、彼は30歳になったらシカゴに帰らなくてはならないらしい。
ベジ山ハム太郎
なんか野菜がいっぱい入ってる。私はハムサンドよりもたまごサンドの方が好き。多分食べ進めると中にいちごジャムとかはいってると思う。何でいちごジャムなのー?って聞いたらエヘヘへへって笑いながら「だってさー、美味しくない?ジャムってさあ、何にでも合うねんなぁ。エヘヘへへっえ、美味しくない?美味しくない?なあハク、美味しいよなぁ?なぁ?」て言うと思う。絶対。
君安飛那太
可愛い。可愛いけど可愛いと思ってはいけない。なぜなら奴はあざといからだ。前世で橋本環奈の爪の垢とか飲んだに違いない全くもう羨ましいぜ。いいヴォイスでいいキャラが繰り広げられるため君のシーンは飽きの来ない面白さがある。キレッキレな演技には見習うべきところが多い。あと可愛い。
頬張りマスト
最近上野動物園を脱走したパンダ。笹と竹の見分けに苦戦している。
#劇団ちゃうかちゃわん
オペさん
藤丸翔さん
右手にナグリ、左手に灯台、その口うねり出すは鋭きツッコミ。「1人三種の神器」というあだ名が着いたのも納得だ、その全てが一等品なのだから。彼が1人立っているだけで会話の盛り上がりが違う。一見滑りそうなボケだって彼の手に掛かればA級ギャグに早変わりするぜ。これには平野レミもびっくり。
スダチさん
うどんに入れると美味しいが、ちゃうかのちゃわんに入れるともっと美味しい。人々を釘付け、否、インパクト付けにする映像を華麗に作り続ける須田さん、その鋭い眼差しの先には一体何が見えているのか。たまに楽屋裏でお菓子をつまむ様を見かける。有能細身イケメンがお菓子もぐもぐしてるの可愛い。映像余裕持って出したかったごめんなさい
久保勇貴さん
あいも変わらず忙しそう。オムニ期間くらいまでは会う度に印象が変遷していた。今のところはダークブルーで描かれてる3日後ピンクとかになってるかも。制作会計などまとめるお仕事が多そうだけどストレスまで抱えちゃダメよ適度に除いてね。と、言っても頑張ってしまうのがくうやさんなんだろうけど。
私の本名頬張りマストなんで苗字が「ほ行」じゃないですか。そうすると大体最後に回されるんですよ。給食で好きなおかず選べるみたいなのあったんだけど大抵唐揚げとか残ってなくてなんか鯖の塩焼きでがっかり、みたいな。なんで今回はオペさんを間に挟もうと思いました。名付けてオペサンド!すだちうどんの次に美味しそう。
先輩方
敬称は略しませんが敬語は略します。あぶり焼きとかしたら出てくるかもしれないです。あぶり焼きしないでください。
でぃあっ���さん
でぃあさんが立ち上がると風がお辞儀し、空気が弦をはり始める���その圧倒的なプロポーションの良さに空いた口がマンホールになりそう。だけど何か教えてくれる時はとっても優しい。これは33期への自慢だが私はでぃあさんと柔軟を組ませていただいたことがある。どうだ羨ましいだろうでへへへ。
ひろせんせーさん
CVが豪華とのことでこの夏話題沸騰中。たちまちTwitterのトレンドを掻っ攫い、街にはグッズが溢れかえった。何のとは言わないが演技を始めた瞬間役が憑依して、貫禄まで滲む彼の演技力たるや。因みにアドリブもツョツョっぽい。なんてこったぱんなこった。
島﨑愛乃さん
鈴を転がしたような透明な声と花を摘んだような朗らかな笑顔のこっこさん。こっこさんの歌声を例えるなら夏に雑貨屋で売ってる、ピンク色の小瓶にちょこんと詰まった可愛らしい飴。ついつい手に取ってしまい、時々カランコロンと鳴らして楽しい、でも頬張ったらゆるゆる溶けちゃう、そんな飴。
おはようさぎさん
余りにもいい人。力作業も編集も演技もラップも全部すげぇのにその上いい人だから33期の尊敬の眼差しを掻っ攫ってる。信念に少年漫画をめちゃくちゃ感じる。ぶびさぎょうで理想の恋について(私が)語ってたらいつの間にやらガウスさんが話してた。黒の組織の話に移り変わってた。なんでやねん。髪色なんでも似合ってて凄い。
土下座したい
謝りたい気持ちが先行しすぎたまずい。舞台の上ではエモを、放課後にはハケを自在に使いこなす我らがぶびチの橋本悠樹さん。私は後輩に怒らないことで定評のあるはっしーさんを悉く困らせてしまったため顔向けが出来ない。なので二度とペンキを撒き散らさないことを50回くらい誓おうと思います。私はそうなれないことを知った上ではっしーさんにめちゃくちゃ憧れている。センスもノリの良さも色々。だからなんだって話だけど迷惑かけるかもしれないが見守っててほしい🙇♀️
津島ヨモツさん
演出家と役者、2デッキ使いののちぇさん。31期Tシャツもドタイプです。せんびののちぇさん入れたら3デッキかもしれない。後、先輩としても優しいのが伝わってくるしお話面白いし1、2、3…あれ?もしかしてNデッキ使い?のちぇさん最初めっちゃしっかりした人かと思ったらしっかりしてるんだけど偶にふにゃふにゃしてて可愛い。
堀文乃さん
圧倒的な演技力と唯一無二の安定感を誇るカリスマらめるさん。凄すぎる人��て周りの人が遠慮して近づけなくなったりしがちだけど(後輩の身分だと悪気なくそうなっちゃう)そうならないのはらめるさんのお人柄ゆえ。私たちにも積極的に絡んでくださってしかもめっちゃ優しいから「らめるさん〜🥺」ってなる。仕事あまり抱えすぎないでお体ご自愛ください🙇♀️
中津川つくもさん
よく絡んでくださる優しい先輩。いっぱいお話しできるのめっちゃ嬉しい!舞監としてのしっかりしたつくもさんと、普段の明るく優しいつくもさんどっちもカッコいいんだもん憧れちゃうよねー。あ、あとダンス💃がお上手すぎてポケ〜って見惚れてまう。なんて言うか…美しい。あと立て看の作り方は大体つくもさんに教えていただいた。カフェ行きたいですカフェカフェ。
なしもとはなさん
あまりにもハマり役。はなさんがセリフを喋る度に関係ない私にまでグッとくるものがある…グッとね…こうグッと…。ぐはっ!
後輩と喋ってくださる時めちゃ優しい。前、稽古で2人になった時私のセリフ読みにめちゃ付き合ってくれた。あとコーナンの場所もめちゃ教えてくれた。めちゃめちゃ美しくて優しい先輩。めちゃっ。
雑賀厚成さん
演技や部署で絡まない人(私)にもお疲れ様〜とか声かけてくれたり兎に角優しいシドさん。この前音響会議のお菓子くれた。やったね!喉にカセットテープ飼ってるタイプの人間。先輩曰くKing Gnuが“よすぎる“らしいので今度リクエストしようと思う。私の目の前で歌ってくれないかな…チラッ(p_-)
杏仁アニーさん
全部署の裏方における圧倒的ハイセンス、柔らかな微笑みと眼差し、息飲む演技力、悪人のパンダでさえ涙しそうな優しさ…どの角度から見ても完璧すぎてルービックキューブが土下座するレベル。ちなみに後輩の私は頭が半分くらい地面にのめり込んでる。めりめり。センスがハンパないし仕事のキャパもエゲツない。けど無理はしないでほしいよドラゲナイ。
トニーー板倉さん
電車で鉢合わせたため奴は隣にいる。ここらへんから9月10日世界線のクオリアですどうも。魅惑のヴォイスとアフロを武器にちゃうかの奴隷となった男、とにさん。照明しかり稽古しかり全体像を俯瞰するのに長けてる人だと思ってる。面倒見良いし、1番頼りにしてる先輩。だる絡みしてごめんねウザかったら練4から突き落としてもいいよ、怪我のない範囲で。
西田幸輝さん
ゆるゆるとした空気感を醸し出しながら舌先から放たれる言葉は切れ味抜群。ギャップ萌え選手権審査員賞を受賞した経歴は伊���じゃない。ちなみに伊達巻は美味しい。頼もしき大道具の方。なんか大道具上層部って共通する空気感ないですか?え、ないかな。なかったらごめん。ないかも。声のトーン好きです。衣装も似合ってます。ちゅるちゅる。
暁あじろさん
ニトロさん。名前が美味しそうなちゃうかランキング8位くらいを飾る強者。高身長イケメン抜群の運動神経などモテる要素のよりどりみどり風見鶏パック。でもどことなく"こっち側“の雰囲気を持ち合わせてるのがいい出汁になってる。こんな失礼な私にも優しく接してくれたことからも根っからのいい人だと伺える。頼りにしてますニトロさん🙇♀️
山内詫助さん
オレオの何がいいってさ、クッキーの間にクリームが挟まってるところだよね。でさ、オレオさんの良いところってさ、その優しさの間に神的なセンスとマグマのような謎が挟まってるところだよね。紹介するならそんな感じの人だと思っている。ちなみにオレオさんの深淵は覗いたことないからわからない、当たり前か。
西岡克起さん
神の経路と書いて神経と読むが、そのことを実感するのがこの方。抜群の運動神経、寸分狂いの無い書、圧巻の演技力、すぐ始まるジャン負け…凄い、あまりにも凄すぎる。彼の身体には神が駆け巡っているに違いない。会話途中で「ねぇクォーリー散歩いこー」とか「自販機行こー」とか思い立ったが即行動って感じの誘い方してくれる。んで着いてくと大体楽しい。西岡さんが楽しい人だからね、これからもいっぱい話してほすぅい
かけうどんさん
誰とも共有できなかったところでシンパシーを感じるため、先祖で交流があったのかもしれない。万屋の店員と客とか仙人と弟子とか。ひねくれてると言っていたが、そのひねくれを真っ直ぐ貫けるのがロッドさんなのだろう。世間に合わせてひねくれを捻じ曲げてしまう方が実はひねくれなんじゃないかうんぬんかんぬん…あと竹川食堂行きたすぎる料理作ってくんで招待してください🙇♀️
高井下高井戸店さん
センスいいとか多才とか言われ慣れてるでしょ?でもなんぼあっても困るもんじゃないですからね、何度でも言いますセンスいいし多才かよ。習ってないピアノを練習したりギリシャ神話や日本史の本借りてるところを見た。自分が思う良いものに対して向き合ってどんどん吸収していく人なんだろうな。センス良いって結局はそういうことを言うんだろうなと思ってる。あとお化粧した時のお顔が可愛くて好き。あとロビさんとお話し出来ると嬉しくて心がぴょんぴょこするのでもっと話しかけて良いですか?
完
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裕くんが三日月亭でバイトする話(タイトル)
定晴ルート入った辺りのお話。
委員会イベやら本編の描写やらとあるルートネタバレやら有。
「なぁ裕。お前、数日ここでバイトしねえか?」 「は?バイト?」
いつものように三日月亭に買い物に来ていた俺は、店長から唐突な申し出を受けた。
「お前ドニーズでバイトしてたって言ってたよな?調理スタッフとしてもやれるだろ?」 「はあ。まぁ、確かにキッチンもやってたのでやれなくはないですが。どうしたんです?随分と突然ですね」
三日月亭は店長が一人で回している。 繁盛している時間は確かに忙しそうではあるが、注文、調理、配膳と見事に捌いている。 港の食堂を稼働させていた時の俺のような状態ではとてもない。 これが経験の差というものか。 いや、それは兎も角人員を雇う必要性をあまり感じないのだがどうしたというのだろうか。
「いや、その・・・ちょっと腰が・・・な」 「腰?店長腰悪くしたんですか?ちょ、大丈夫ですか!?海堂さん呼んできましょうか?あの人ああ見えてマッサージ得意なので」 「あー・・・そういうワケじゃ、いや、元はと言えばお前らがブランコなんか・・・」
なんだかよくわからないが随分と歯切れが悪い。 腰悪くしたことがそんなに言いにくい事なのか? 言葉尻が小さくて上手く聞き取れない。
「・・・あー、海堂の旦那の事は頼む。屈んだりすると結構痛むもんでな。基本はホール、こっちが手一杯になったらキッチンもやってもらうつもりだ。で、どうだ?まかない付きで給料もしっかり出すぜ。時給は・・・こんくらいでどうだ?」 「おお・・・意外と結構な金額出しますね」 「臨時とは言えこっちから頼んでるわけだしな。その分コキ使ってやるが」
海堂さんの事を頼まれつつ、仕事内容も確認する。 まぁ、ドニーズの頃と左程変わらないだろう。お酒の提供が主、くらいの違いか。 時給もこんな離島の居酒屋とは思えない程には良い。田舎の離島で時給四桁は驚きだ。 内容的にも特に問題ない。直ぐにでも始められるだろう。 とはいえ、屋敷に世話になっている身。勝手に決められるものでもない。
「非常に魅力的ではあるんですが、即断即決とは・・・。申し訳ないですが、一度持ち帰らせてください」 「おう。言っとくが夜の居酒屋の方だからな」 「キッチンの話出しといて昼間だったらそれはそれでビックリですよ。わかりました、また明日にでも返事に来ますよ」
話を終え、買い物を済ませて三日月亭を後にする。 バイト、かぁ・・・。
夕食後。皆で食後のお茶をいただいている時に俺は話を切り出した。 夜間の外出になるのでまずは照道さんに相談するべきだし、海堂さんにもマッサージの話をしなければならない。
「成程。裕さんがやりたいと思うなら、私は反対はしませんよ。店長には日ごろからお世話になっていますし」 「ほー。ま、いいんじゃねぇの?懐があったかくなることは悪いことじゃあねえじゃねえか。マッサージの方も受けといてやるよ。店長に借り作っとくのも悪くないしな」
難しい顔をされるかと思ったが、話はあっさりと通った。 海堂さんに至っては難色を示すかと思っていたが、損得を計算したのかこちらもすんなりと了承を得た。 ちょっと拍子抜けしつつ、改めて照道さんに確認する。
「えっと、本当にいいんですか?」 「ええ。ただ、裕さんの事を考えると帰りだけは誰かしらに迎えに行ってもらった方がいいかもしれませんね」
確かに。禍月の時ではなくても、この島は気性が荒い人は少なくない。 まして居酒屋で働くのだ。店長がいるとはいえ何かしらトラブルに巻き込まれる可能性もある。
「じゃあ、俺が迎えに行くぜ。なんなら向こうで普通に飲んでてもいいしな」
お茶を啜っていた勇魚さんがニカッと笑う。 あ、湯呑が空になってる。 急須を取り、勇魚さんの湯呑にお茶を注ぎながら問い返す。
「俺は助かりますけどいいんですか?はい、お茶のおかわり」 「お、さんきゅ。いいんだよ、俺がやりてえんだから。俺なら酔いつぶれることもねえしな。それに、そういうのは旦那の仕事だろ?」
自然な流れで旦那発言が出てきて驚きつつ、その事実に一気に顔が火照る。 うん、そうなんだけど。嬉しいんだけど。そうストレートに言われると恥ずかしいというかなんというか。
「え、と・・・ありがとうございます」 「けっ、惚気は余所でやれってんだ」 「ふふ・・・」
海堂さんのヤジも、照道さんの温かな眼差しもどこか遠くに感じる。 ヤバい。凄い嬉しい。でもやっぱ恥ずかしい。 そんな思いに悶々としていると、冴さんがコトリと湯呑を置いた。
「で、バイトはいいんだけど、その間誰が私達のおつまみを用意してくれるの?」 「はっ、そういやそうだ!オイ裕!お前自分の仕事はどうする気なんだ」
冴さんの一言に、海堂さんが即座に反応する。 ええ・・・酒飲みたちへのおつまみの提供、俺の仕事になってたの・・・?
「それこそ三日月亭に飲みに来ればいいのでは・・・?」 「それも悪くはないけれど、静かに飲みたい時には向かないのよ、あそこ。それに、この髭親父を担いで帰るなんて事、か弱い乙女の私にさせるの?」
確かに三日月亭は漁師の人達がいつもいるから賑やか、というかうるさい。 ゆったり飲むには確かに���かないかもしれない。ましてや冴さんは女性だから漁師たちの視線を集めまくることだろう。 さり気なく、海堂さんを担ぐのを無理ともできないとも言わない辺りが冴さんらしい。
「ふむ。俺が裕につまみのレシピを教えてもらっておけばいいだろう。新しいものは無理だが既存のレシピであれば再現して提供できる」 「それが無難ですかね。すみません、洋一さん。今日の分、一緒に作りましょう。他にもいくつか教えておきますので」 「ああ、問題ない」
結局、洋一さんが俺の代わりにおつまみ提供をしてくれる事になり、事なきを得た。
翌日、午前中に店長へと返事をした後、島を探索。 少々の収穫もありつつ、昼過ぎには切り上げ、陽が落ち始める前には三日月亭へと足を運んでいた。
「説明は大体こんなもんか。不明な点が出てきたら逐一聞いてくれ」 「はい。多分大丈夫だと思います」
注文の仕方、調理場の決まり、会計の方法。 業務の大半はドニーズでの経験がそのまま役立ちそうだ。 むしろ、クーポンだのポイントだのない分こちらの方がシンプルで楽かもしれない。 渡されたエプロンを付けて腰紐を後ろで縛る。うん、準備は万全だ。
「さ、頼むぞルーキー」 「店長が楽できるよう努めさせてもらいますよ」
そんな軽口をたたき合いながら店を開ける。 数分も経たないうちに、入り口がガラリと音を立てた。
「いらっしゃい」 「いらっしゃいませー!」
現れたのは見慣れた凸凹コンビ。 吾郎さんと潮さんだ。
「あれ?裕?お前こんなとこで何してんだ?」 「バイト・・・えっと、店長が腰悪くしたみたいで臨時の手伝いです」 「なに、店長が。平気なのか?」 「動けないって程じゃないらしいので良くなってくと思いますよ。マッサージも頼んでありますし。それまでは短期の手伝いです」 「成程なぁ・・・」
ここで働くようになった経緯を話しつつ、カウンター近くの席へご案内。 おしぼりを渡しつつ、注文用のクリップボードを取り出す。
「ご注文は?まずは生ビールです?生でいいですよね?」 「随分ビールを推すなお前・・・まぁ、それでいいか。潮もいいか?」 「ああ、ビールでいいぞ。後は―」
少々のおつまみの注文を受けつつ、それを店長へと投げる。
「はい、店長。チキン南蛮1、鶏もも塩4、ネギま塩4、ツナサラダ1」 「おう。���い、お通しだ」
冷蔵庫から出された本日のお通し、マグロの漬けをお盆にのせつつ、冷えたビールジョッキを用意する。 ジョッキを斜めに傾けながらビールサーバーの取っ手を手前へ。 黄金の液体を静かに注ぎながら垂直に傾けていく。 ビールがジョッキ取っ手の高さまで注がれたら奥側に向けてサーバーの取っ手を倒す。 きめ細かな白い泡が注がれ、見事な7:3のビールの完成。 うん、我ながら完璧だ。 前いたドニーズのサーバーは全自動だったから一回やってみたかったんだよなぁ、これ。
「はい、生二丁お待たせしました。こっちはお通しのマグロの漬けです」 「おう。んじゃ、乾杯ー!」 「ああ、乾杯」
吾郎さん達がビールを流し込むと同時に、入り口の引き戸が開く音がした。 そちらを向きつつ、俺は息を吸い込む。
「いらっしゃいませー!」
そんなスタートを切って、およそ2時間後。 既に席の半分は埋まり、三日月亭は盛況だ。 そんな中、またも入り口の引き戸が開き、見知った顔が入って来た。
「いらっしゃいませー!」 「おう、裕!頑張ってるみたいだな!」 「やあ、裕。店を手伝っているそうだな」 「勇魚さん。あれ、勇海さんも。お二人で飲みに来られたんですか?」
現れたのは勇魚さんと勇海さんの二人組。 俺にとっても良く見知ったコンビだ。
「勇魚から裕がここで働き始めたと聞いてな。様子見ついでに飲まないかと誘われてな」 「成程。こっちの席へどうぞ。・・・はい、おしぼりです。勇魚さんは益荒男ですよね。勇海さんも益荒男で大丈夫ですか?」 「ああ、頼むよ」 「はは、裕。様になってるぞ!」 「ありがとうございます。あまりお構いできませんがゆっくりしていってくださいね」
勇魚さんは俺の様子見と俺の迎えを兼ねて、今日はこのままここで飲むつもりなのだろう。 それで、勇海さんを誘ったと。 もう少しここにいたいが注文で呼ばれてしまっては仕方ない。 別の席で注文を取りつつ、すぐさまお酒の用意を準備をしなければ。
「いらっしゃいませー!」 「おッ、マジでいた!よう裕!遊びに来てやったぜ!」 「あれ、嵐の兄さん、照雄さんまで。何でここに?」
勇魚さん達が来てからしばらく経ったころ、店に見知った大柄な人物がやってくる。 道場の昭雄さんと嵐の兄さんだ。
「漁師連中の噂で三日月亭に新しい店員がいるって話を聞いてな」 「話を聞いて裕っぽいと思ったんだが大当たりだな!」 「確認するためだけにわざわざ・・・。ともかく、こっちの席にどうぞ。はい、おしぼりです」
働き始めたの、今日なんだけどな・・・。 田舎の噂の拡散力は恐ろしいな。 そんな事を思いつつ、2人を席に誘導する。 椅子に座って一息ついたのを確認し、おしぼりを渡しクリップボードの準備をする。
「おお。結構様になってるな。手際もいい」 「そりゃ照雄さんと違って裕は飲み込みいいからな」 「・・・おい」
照雄さんが俺を見て感心したように褒めてくれる。 何故か嵐の兄さんが誇らしげに褒めてくれるが、いつものように昭雄さん弄りも混じる。 そんな嵐の兄さんを、照雄さんが何か言いたげに半目で睨む。ああ、いつもの道場の光景だ。
「はは・・・似たようなことの経験があるので。お二人ともビールでいいですか?」 「おう!ついでに、裕が何か適当につまみ作ってくれよ」 「え!?やっていいのかな・・・店長に確認してみますね」
嵐の兄さんの提案により、店長によって「限定:臨時店員のおすすめ一品」が即座にメニューに追加されることとなった。 このおかげで俺の仕事は当社比2倍になったことを追記しておく。 後で申し訳なさそうに謝る嵐の兄さんが印象的でした。 あの銭ゲバ絶対許さねえ。
「おーい、兄��ゃん!注文ー!」 「はーい、只今ー!」
キッチン仕事の比重も上がった状態でホールもしなければならず、一気にてんてこ舞いに。
「おお、あんちゃん中々可愛い面してるなぁ!」 「はは・・・ありがとうございます」
時折本気なのか冗談なのかよくわからないお言葉を頂きつつ、適当に濁しながら仕事を進める。 勇魚さんもこっちを心配してくれているのか、心配そうな目と時折視線があう。 『大丈夫』という気持ちを込めて頷いてみせると『頑張れよ』と勇魚さんの口元が動いた。 なんかいいなァ、こういうの。 こっからも、まだまだ頑張れそうだ。
「そういえば、裕は道場で武術を学んでいるのだったか」 「おう。時たまかなり扱かれて帰って来るぜ。飲み込みが早いのかかなりの速度で上達してる。頑張り屋だよなぁ、ホント」 「ふふ、道場の者とも仲良くやっているようだな。嵐の奴、相当裕が気に入ったのだな」 「・・・おう、そうだな。・・・いい事じゃねえか」 「まるで兄弟みたいじゃないか。・・・どうした勇魚。複雑そうだな」 「勇海、お前さんわかって言ってるだろ」 「はは、どうだろうな。・・・ほら、また裕が口説かれているぞ」 「何っ!?ってオイ!勇海!」 「はははははっ!悪い。お前が何度もちらちらと裕の方を見ているのでな。あれだけ島の者を惹きつけているのだ、心配も当然だろう」 「裕を疑うわけじゃねえ。が、アイツ変なところで無防備だからよ。目を離した隙に手を出されちまうんじゃないかと気が気じゃねえんだよ」
何を話しているのかはここからじゃ聞こえないが、気安い親父たちの会話が交わされているらしい。 勇魚さんも勇海さんもなんだか楽しそうだ。
「成程な、当然だ。ふうむ・・・ならば勇魚よ、『網絡め』をしてみるか?立会人は俺がしてやろう」 「『網絡め』?なんだそりゃ」 「『網絡め』というのはだな―」
あまりにも楽しそうに会話しているので、まさかここであんな話をしているとは夢にも思わなかった。 盛大なイベントのフラグが既にここで立っていたのだが、この時点の俺にはあずかり知らぬ出来事であった。
そんなこんなで時間は過ぎ、あっという間に閉店時刻に。 店内の掃除を終え、食器を洗い、軽く明日の準備をしておく。 店長は本日の売り上げを清算しているが、傍から見ても上機嫌なのがわかる。 俺の目から見ても今日はかなり繁盛していた。 売り上げも中々良いはずだろう。
「いやぁ、やっぱお前を雇って正解だったな!調理に集中しやすいし、お前のおかげで客も増えるし財布も緩くなる!」 「おかげでこっちはクタクタですけどね・・・」 「真面目な話、本当に助かった。手際も良いしフードもいける。島にいる間定期的に雇ってもいいくらいだ。もっと早くお前の有用性に気づくべきだったな」
仕事ぶりを評価してくれているのか、便利な人材として認識されたのか。 両方か。
「俺も俺でやることがあるので定期は流石に・・・」 「ま、ひと��の短期バイトが関の山か。ともかく、明日もよろしく頼むぜ」 「はい。店長もお大事に。また明日」
金銭管理は店長の管轄だし、もうやれることはない。 店長に挨拶をし、帰路につくことにする。 店を出ると、勇魚さんが出迎えてくれた。
「さ、帰ろうぜ、裕」 「お待たせしました。ありがとうございます、勇魚さん」 「いいって事よ」
三日月亭を離れ、屋敷までの道を二人で歩いていく。 店に居た時はあんなに騒がしかったのに、今はとても静かだ。 そんな静かな道を二人っきりで歩くのって・・・何か、いいな。
「・・・にしてもお前、よく頑張ってたな」 「いや、途中からてんてこ舞いでしたけどね。飲食業はやっぱ大変だなぁ」 「そうか?そう言う割にはよく働いてたと思うぜ?ミスもねえし仕事遅くもなかったし」 「寧ろあれを日がな一人で捌いてる店長が凄いですよ」 「はは!そりゃあ本業だしな。じゃなきゃやってけねえだろうさ」
勇魚さんに褒められるのは単純に嬉しいのだが、内心は複雑だ。 一日目にしてはそれなりにやれたという自覚もあるが、まだまだ仕事効率的にも改善点は多い。 そういう部分も無駄なくこなしている店長は、何だかんだで凄いのだ。
「にしても、この島の人達はやっぱり気さくというか・・・気安い方が多いですね」 「そう、だな・・・」
酒も入るからか、陽気になるのは兎も角、やたらとスキンシップが多かった。 肩を組んでくるとかならまだいいが、引き寄せるように腰を掴んできたり、ちょっとしたセクハラ発言が飛んできたり。 幸か不幸か海堂さんのおかげで耐性がついてしまったため、適当に流すことは出来るのだが。
「裕、お前気を付けろよ」 「はい?何がですか?」 「この島の連中、何だかんだでお前の事気に入ってる奴多いからな。こっちは心配でよ」 「勇魚さんも俺の事言えないと思いますけど・・・。大丈夫ですよ、俺は勇魚さん一筋ですから」 「お、おう・・・」
勇魚さんは俺の事が心配なのか、どこか不安そうな顔で俺を見る。 モテ具合で言ったら寧ろ勇魚さんの方が凄まじい気がするので俺としてはそっちの方が心配だ。 でも、その気遣いが、寄せられる想いが嬉しい。 その温かな気持ちのまま、勇魚さんの手を握る。 一瞬驚いた顔をした勇魚さんだが、すぐさま力強く握り返される。
「へへっ・・・」 「あははっ」
握った手から、勇魚さんの熱が伝わってくる。 あったかい。手も。胸も。 温かな何かが、胸の奥から止まることなく滾々と湧き出てくるようだ。 なんだろう。今、すごく幸せだ。
「なぁ、裕。帰ったら風呂入って、その後晩酌しようぜ」 「閉店直前まで勇海さんと結構飲んでましたよね?大丈夫なんですか?」 「あんくらいじゃ潰れもしねえさ。な、いいだろ。ちょっとだけ付き合ってくれよ」 「全くもう・・・。わかりましたよ。つまむもの何かあったかなぁ」
という訳でお風呂で汗を流した後、縁側で勇魚さんとちょっとだけ晩酌を。 もう夜も遅いので、おつまみは火を使わない冷奴とぬか漬けと大根おろしを。
「お待たせしました」 「おっ、やっこにぬか漬けに大根おろしか。��まにはこういうのもいいなあ」 「もう夜遅いですからね。火をつかうものは避けました」
火を使っても問題は無いのだが、しっかりと料理を始めたら何処からかその匂いにつられた輩が来る可能性もある。 晩酌のお誘いを受けたのだ。 どうせなら二人きりで楽しみたい。
「お、このぬか漬け。よく漬かってんな。屋敷で出してくれるのとちと違う気がするが・・・」 「千波のお母さんからぬか床を貰いまして。照道さんには、俺個人で消費して欲しいと言われてますので・・・」 「ああ、ぬか床戦争って奴だな!この島にもあんのか」
ぬか漬け、美味しいんだけどその度に沙夜さんと照道さんのあの時の圧を思い出して何とも言えない気分になるんだよなぁ。 こうして勇魚さんにぬか漬けを提供できる点に関しては沙夜さんに感謝なんだけど。 というかぬか床戦争なんて単語、勇魚さんの口から出ることに驚きを感じますよ・・・。 他の地域にもあるのか?・・・いや、深く考えないようにしよう。
「そういえば前にからみ餅食べましたけど、普通の大根おろしも俺は好きですねえ」 「絡み・・・」
大根おろしを食べていると白耀節の時を思い出す。 そういえば勇魚さんと海堂さんでバター醤油か砂糖醬油かで争ってたこともあったなぁ。 と、先ほどまで饒舌に喋っていた勇魚さんが静かになったような気がする。 何があったかと思い勇魚さんを見ると、心なしか顔が赤くなっているような気がする。
「勇魚さん?どうしました?やっぱりお酒回ってきました?」 「いや・・・うん。なんでもねえ、気にすんな!」 「・・・???まぁ、勇魚さんがそう言うなら」
ちょっと腑に落ちない感じではあったが、気にしてもしょうがないだろう。 そこから小一時間程、俺は勇魚さんとの晩酌を楽しんだのであった。
翌日、夕方。 三日月亭にて―
「兄ちゃん!注文いいかー?この臨時店員のおすすめ一品っての2つ!」 「こっちにも3つ頼むぜー」 「はーい、今用意しまーす!ちょ、店長!なんか今日やたら客多くないですか!?」 「おう、ビビるぐらい客が来るな。やっぱりお前の効果か・・・?」
もうすぐ陽が沈む頃だと言うのに既に三日月亭は大盛況である。 昨日の同時刻より明らかに客数が多い。 ちょ、これはキツい・・・。
「ちわーっとぉ、盛況だなオイ」 「裕ー!面白そうだから様子見に来たわよー」 「・・・大変そうだな、裕」
そんな中、海堂さんと冴さん、洋一さんがご来店。 前二人は最���冷やかしじゃないのか。
「面白そうって・・・割と混んでるのであんまり構えませんよ。はい、お通しとビール」 「いいわよォ、勝手にやってるから。私、唐揚げとポテトサラダね」 「エイヒレ頼むわ。後ホッケ」 「はいはい・・・」
本日のお通しである卯の花を出しながらビールジョッキを3つテーブルに置く。 この二人、頼み方が屋敷の時のソレである。 ぶれなさすぎな態度に実家のような安心感すら感じr・・・いや感じないな。 何だ今の感想。我が事ながら意味がわからない。
「裕。この『限定:臨時店員のおすすめ一品』というのは何だ?」 「俺が日替わりで��用意する一品目ですね。まぁ、色々あってメニューに追加になりまして」 「ふむ。では、俺はこの『限定:臨時店員のおすすめ一品』で頼む」 「お出しする前にメニューが何かもお伝え出来ますよ?」 「いや、ここは何が来るかを期待しながら待つとしよう」 「ハードル上げるなァ。唐揚げ1ポテサラ1エイヒレ1ホッケ1おすすめ1ですね。店長、3番オーダー入りまーす」
他の料理は店長に投げ、俺もキッチンに立つ。 本日のおすすめは鯵のなめろう。 処理した鯵を包丁でたたいて細かく刻み、そこにネギと大葉を加えてさらに叩いて刻む。 すりおろしたにんにくとショウガ、醤油、味噌、を加え更に細かく叩く。 馴染んだら下に大葉を敷いて盛り付けて完成。 手は疲れるが、結構簡単に作れるものなのだ。 そうして用意したなめろうを、それぞれのテーブルへと運んでいく。 まだまだピークはこれからだ。気合い入れて頑張ろう。
そう気合を入れ直した直後にまたも入り口の引き戸が音を立てたのであった。 わぁい、きょうはせんきゃくばんらいだー。
「おーい裕の兄ちゃん!今日も来たぜ!」 「いらっしゃいませー!連日飲んでて大丈夫なんですか?明日も朝早いんでしょう?」 「はっは、そんくらいで漁に行けない軟弱な野郎なんざこの打波にはいねえさ」 「むしろ、お前さんの顔見て元気になるってもんだ」 「はァ、そういうもんですか?とは言え、飲み過ぎないように気を付けてくださいね」
「なぁあんちゃん。酌してくれよ」 「はいはい、只今。・・・はい、どうぞ」 「っかー!いいねぇ!酒が美味ぇ!」 「手酌よりかはマシとは言え、野郎の酌で変わるもんです?」 「おうよ!あんちゃんみたいな可愛い奴に酌されると気分もいいしな!あんちゃんなら尺でもいいぜ?」 「お酌なら今しているのでは・・・?」 「・・・がはは、そうだな!」
「おい、兄ちゃんも一杯どうだ?飲めない訳じゃねえんだろ?」 「飲める歳ではありますけど仕事中ですので。皆さんだってお酒飲みながら漁には出ないでしょう?」 「そらそうだ!悪かったな。・・・今度、漁が終わったら一緒に飲もうぜ!」 「はは、考えておきますね」
ただのバイトに来ている筈なのに、何だか何処ぞのスナックのママみたいな気分になってくる。 それも、この島の人達の雰囲気のせいなのだろうか。
「あいつすげぇな。看板娘みてぇな扱いになってんぞ」 「流石裕ね。二日目にして店の常連共を掌握するとは。崇といい、これも旺海の血なのかしら?」 「もぐもぐ」 「さぁな。にしても、嫁があんなモテモテだと勇魚の野郎も大変だねぇ」 「裕の相手があの勇魚だって知った上で尚挑めるのかが見ものね」 「もぐもぐ」 「洋一、もしかしてなめろう気に入ったのか?」 「・・・うまい。巌もどうだ?」 「お、おう」
料理を運んでいる途中、洋一さんがひたすらなめろうを口に運んでいるのが目に入る。 もしかして、気に入ったのかな? そんな風にちょっとほっこりした気持ちになった頃、嵐は唐突に現れた。 嵐の兄さんじゃないよ。嵐の到来って奴。
「おーう裕。頑張っとるようじゃのう」 「あれ、疾海さん?珍しいですね、ここに来るなんて」 「げ、疾海のジジィだと!?帰れ帰れ���ここにはアンタに出すもんなんてねぇ!裕、塩持って来い塩!」
勇海さんのお父さんである疾海さんが来店。 この人がここにやってくる姿はほとんど見たことがないけれど、どうしたんだろう。 というか店長知り合いだったのか。
「なんじゃ店主、つれないのう。こないだはあんなに儂に縋り付いておったというのに」 「バッ・・・うるせェ!人の体好き放題しやがって!おかげで俺は・・・!」 「何言っとる。儂はちょいとお前さんの体を開いただけじゃろが。その後に若い衆に好き放題されて悦んどったのはお前さんの方じゃろ」
あー・・・そういう事ね。店長の腰をやった原因の一端は疾海さんか。 うん、これは聞かなかったことにしておこう。 というか、あけっぴろげに性事情を暴露されるとか店長が不憫でならない。
「のう、裕よ。お主も興味あるじゃろ?店主がどんな風に儂に縋り付いてきたか、その後どんな風に悦んでおったか」 「ちょ、ジジィてめぇ・・・」 「疾海さん、もうその辺で勘弁してあげてくださいよ。店長の腰がやられてるのは事実ですし、そのせいで俺が臨時で雇われてるんですから。益荒男でいいですか?どうぞ、そこの席にかけてください」 「おい、裕!」 「店長も落ち着いて。俺は何も見てませんし聞いてません。閉店までまだまだ遠いんですから今体力使ってもしょうがないでしょう。俺が疾海さんの相手しますから」 「―ッ、スマン。頼んだぞ、裕」
店長は顔を真っ赤にして逃げるようにキッチンへと戻っていった。 うん、あの、何て言うか・・・ご愁傷様です。 憐れみの視線を店長に送りつつお通しと益荒男を準備し、疾海さんの席へと提供する。
「よう店主の手綱を握ったのう、裕。やるもんじゃな」 「もとはと言えば疾海さんが店長をおちょくるからでしょう。あんまりからかわないでくださいよ」
にやにやと笑う疾海さんにため息が出てくる。 全く・・・このエロ爺は本当、悪戯っ子みたいな人だ。 その悪戯が天元突破したセクハラばかりというのもまた酷い。 しかも相手を即落ち、沈溺させるレベルのエロ技術を習得しているからなおさら性質が悪い。
「にしても、裕。お前さんもいい尻をしておるのう。勇魚の竿はもう受けたか?しっかりと耕さんとアレは辛いじゃろうて」
おもむろに尻を揉まれる。いや、揉みしだかれる。 しかも、その指が尻の割れ目に・・・ってオイ!
「―ッ!」
脳が危険信号を最大限に発し、半ば反射的に体が動く。 右手で尻を揉みしだく手を払いのけ、その勢いのまま相手の顔面に左の裏拳を叩き込む! が、振り抜いた拳に手ごたえは無く、空を切ったのを感じる。 俺は即座に一歩下がり、構えを解かずに臨戦態勢を維持。 チッ、屈んで避けたか・・・。
「っとぉ、危ないのう、裕。儂の男前な顔を台無しにするつもりか?」 「うるせえジジイおもてでろ」 「ほう、その構え・・・。成程、お前さん辰巳の孫のとこに���事したんか。道理で覚えのある動きじゃ。じゃが、キレがまだまだ甘いのう」
かなりのスピードで打ち込んだ筈なのに易々と回避されてしまった。 やはりこのジジイ只者ではない。 俺に攻撃をされたにも関わらず、にやにやとした笑いを崩さず、のんびりと酒を呷っている。 クソッ、俺にもっと力があれば・・・!
「おい裕、どうした。何か擦れた音が、ってオイ。マジでどうした!空気が尋常じゃねぇぞ!?」
店内に突如響いた地面を擦る音に、店長が様子を見に来たようだ。 俺の状態に即座に気づいたようで、後ろから店長に羽交い締めにされる。
「店長どいてそいつころせない」 「落ち着け!何があったか想像はつくが店ん中で暴れんな!」 「かかかっ!可愛い奴よな、裕。さて、儂はまだ行くところがあるでの。金はここに置いとくぞ」
俺が店長に止められている間に、エロ爺は笑いながら店を後にした。 飲み食い代よりもかなり多めの金額が置かれているのにも腹が立つ。
「店長!塩!」 「お、おう・・・」
さっきとはまるきり立場が逆である。 店の引き戸を力任せにこじ開け、保存容器から塩を鷲掴む。
「祓い給え、清め給え!!消毒!殺菌!滅菌ッ!!!」
適当な言葉と共に店の前に塩をぶちまける。 お店の前に、白い塩粒が散弾のように飛び散った。
「ふー、ふー、ふーッ!・・・ふぅ」 「・・・落ち着いたか?」 「・・・ええ、何とか」
ひとしきり塩をぶちまけるとようやく気持ちが落ち着いてきた。 店長の気遣うような声色に、何ともやるせない気持ちになりながら返答する。 疲労と倦怠感に包まれながら店の中に戻ると、盛大な歓声で出迎えられる。
「兄さん、アンタやるじゃねぇか!」 「うおッ!?」 「疾海のじいさんにちょっかいかけられたら大体はそのまま食われちまうのに」 「ひょろっちい奴だと思ってたがすげえ身のこなしだったな!惚れ惚れするぜ!」 「あ、ありがとうございます・・・はは・・・」
疾海さんは俺と勇魚さんの事を知っているから、単にからかってきただけだろうとは思っている。 エロいし奔放だし子供みたいだが、意外と筋は通すし。 あくまで「比較的」通す方であって手を出さない訳ではないというのが困りものではあるが。 そんな裏事情をお客の人達が知っている訳もなく、武術で疾海さんを退けたという扱いになっているらしい。 けど、あのジジイが本気になったら俺の付け焼刃な武術じゃ相手にならない気がする。 さっきの物言いを考えると辰馬のおじいさんとやりあってたって事になる。 ・・・うん、無理そう。
「おっし!そんなあんちゃんに俺が一杯奢ってやろう!祝杯だ!」 「いいねえ!俺も奢るぜ兄ちゃん!」 「抜け駆けすんな俺も奢るぞ!」 「ええっ!?いや、困りますって・・・俺、仕事中ですし・・・」 「裕、折角なんだし受けておきなさいな」
どうしようかと途方に暮れていると、いつの間にか冴さんが隣に来ていた。 と、それとなく手の中に器のようなものを握らされた。
「冴さん。あれ、これって・・・」
横目でちらりと見ると『咲』の字が入った器。 これ、咲夜の盃・・・だよな?
「腕も立って酒にも強いと知っとけば、あの連中も少しは大人しくなるでしょ。自衛は大事よ」 「はぁ・・・自衛、ですか」 「後でちゃんと返してね」
これって確か、持ってるだけで酒が強くなるって盃だったっけ。 その効果は一度使って知っているので、有難く使わせてもらうとしよう。 店長もこっちのやりとりを見ていたのか何も言うこと無く調理をしていた。
「おっ、姐さんも一緒に飲むかい!?」 「ええ。折角だから裕にあやからせてもらうわ。さぁ、飛ばしていくわよ野郎共ー!」 「「「「おおーっ!!」」」」 「お、おー・・・」
その後、ガンガン注がれるお酒を消費しつつ、盃を返す、を何度か繰り返すことになった。 途中からは冴さんの独壇場となり、並み居る野郎共を悉く轟沈させて回っていた。 流石っス、姐さん。 ちなみに俺は盃のご利益もあり、その横で飲んでいるだけで終わる事になった。
そんな一波乱がありつつも、夜は更けていったのだった。
そんなこんなで本日の営業終了時刻が近づいてくる。 店内には冴さん、海堂さん、洋一さんの3人。 冴さんはいまだ飲んでおり、その底を見せない。ワクなのかこの人。 海堂さんはテーブルに突っ伏してイビキをかいており、完全に寝てしまっている。 洋一さんはそんな海堂さんを気にしつつ、お茶を啜っている。 あんなにいた野郎共も冴さんに轟沈させられた後、呻きながら帰って行った。 明日の仕事、大丈夫なんだろうか・・・。
後片付けや掃除もほぼ終わり、後は冴さん達の使っているテーブルだけとなった時、入り口が壊れそうな勢いで乱暴に開いた。
「裕ッ!」 「うわっ、びっくりした。・・・勇魚さん、お疲れ様です」
入り口を開けて飛び込んできたのは勇魚さんだった。 いきなりの大声にかなり驚いたが、相手が勇魚さんとわかれば安心に変わる。 だが、勇魚さんはドスドスと近づいてくると俺の両肩をガシリと掴んだ。
「オイ裕!大丈夫だったか!?変な事されてねえだろうな!」
勇魚さんにしては珍しく、かなり切羽詰まった様子だ。 こんなに心配される事、あったっけ・・・? 疑問符が浮かぶがちらりと見えた勇海さんの姿にああ、と納得する。 というか苦しい。掴まれた肩もミシミシ言ってる気がする。
「うわっ!?大丈夫、大丈夫ですって。ちょ、勇魚さん苦しいです」 「お、おう。すまねえ・・・」
宥めると少��落ち着いたのか、手を放してくれる。 勇魚さんに続いて入って来た勇海さんが、申し訳なさそうに口を開いた。
「裕、すまないな。親父殿が無礼を働いたそうだな」 「勇海さんが気にすることではないですよ。反撃もしましたし。まぁ、逃げられたんですけど」 「裕は勇魚のつがいだと言うのに、全く仕方のないことだ。親父殿には私から言い聞かせておく。勘弁してやって欲しい」 「疾海さんには『次やったらその玉潰す』、とお伝えください」 「ははは、必ず伝えておくよ」
俺の返答に納得したのか、勇海さんは愉快そうに笑う。 本当にその時が来た時の為に、俺も更なる修練を積まなければ。 ・・・気は進まないけど、辰馬のおじいさんに鍛えてもらう事も視野に入れなければならないかもしれない。
「裕、今日はもう上がっていいぞ。そいつら連れて帰れ」 「え、いいんですか?」 「掃除も殆ど終わってるしな。色々あったんだ、帰って休んどけ」
俺に気を遣ってくれたのか、はたまたさっさと全員を返したかったのか、店長から退勤の許可が出た。 ここは有難く上がらせてもらおう。色々あって疲れたのは事実だ。
「じゃあ、折角ですので上がらせてもらいます。お疲れ様でした」 「おう。明日も頼むぞ」
店長に挨拶をし、皆で店を出る。 勇海さんはここでお別れとなり、俺、勇魚さん、冴さん、海堂さん、洋一さんの5人で帰る。 寝こけている海堂さんは洋一さんが背負っている。
「裕、ホントに他に何も無かったんだろうな!?」 「ですから、疾海さんにセクハラ受けただけですって。その後は特に何も無かったですし・・・」
で、帰り道。勇魚さんに詰問されております。 心配してくれるのはとても嬉しい。 嬉しいんだけど、過剰な心配のような気もしてちょっと気おくれしてしまう。
「俺に気を遣って嘘ついたりすんじゃねえぞ」 「冴さん達も一緒にいたのに嘘も何もないんですが・・・」 「裕の言ってる事に嘘はないわよ。疾海の爺さんに尻揉まれてたのも事実だけど」 「・・・思い出したら何か腹立ってきました。あのジジイ、次に会ったら確実に潰さなきゃ」
被害者を減らすにはその大本である性欲を無くすしかないかな? やっぱり金的か。ゴールデンクラッシュするしかないか。 あの驚異的な回避力に追いつくためにはどうすればいいか・・・。 搦め手でも奇襲なんでもいい、当てさえすればこちらのものだろう。 そう思いながら突きを繰り出し胡桃的な何かを握り潰す動作を数回。 駄目だな、やっぱりスピードが足りない。
「成程、金的か」 「裕、その、ソイツは・・・」
洋一さんは俺の所作から何をしようとしているかを読み取ったようだ。 その言葉にさっきまで心配一色だった勇魚さんの顔色変わる。 どうしました?なんで微妙に股間を押さえて青ざめてるんです?
「冴さん。こう、男を不能寸前まで追い込むような護身術とかないですかね?」 「あるにはあるけど、そういうの覚えるよりもっと確実な方法があるわよ」 「え?」 「勇魚。アンタもっと裕と一緒にいなさい。で、裕は俺の嫁アピールしときなさい」
嫁。勇魚さんのお嫁さん。 うん、事実そうなんだけどそれを改めて言われるとなんというか。 嬉しいんだけど、ねぇ?この照れくさいような微妙な男心。
「裕。頬がだいぶ紅潮しているようだが大丈夫か?」 「だ、大丈夫です。何というか、改めて人に言われると急に、その・・・」 「ふむ?お前が勇魚のパートナーである事は事実だろう。港の方でも知れ渡っていると聞いている。恥ずべきことではないと思うが?」 「恥ずかしいんじゃなくて嬉しくも照れくさいというか・・・」 「���・・そういうものか。難しいものだな」
洋一さんに指摘され、更に顔が赤くなる。 恥ずかしいわけじゃない。むしろ嬉しい。 でも、同じくらい照れくささが湧き上がってくる。 イカン、今凄い顔が緩みまくってる自覚がある。
「流石にアンタ相手に真正面から裕に手を出す輩はいないでしょう。事実が知れ渡れば虫よけにもなって一石二鳥よ」 「お、おお!そうだな!そっちの方が俺も安心だ!うん、そうしろ裕!」
冴さんの案に我が意を得たりといった顔の勇魚さん。 妙に食いつきがいいなァ。 でも、それって四六時中勇魚さんと一緒にいろって事では?
「勇魚さんはそれでいいんですか?対セクハラ魔の為だけに勇魚さんの時間を割いてもらうのは流石にどうかと思うんですが」 「んなこたあねえよ。俺だってお前の事が心配なんだ。これくらいさせてくれよ」 「そう言われると断れない・・・」
申し訳ない旨を伝えると、純粋な好意と気遣いを返される。 実際勇魚さんと一緒に居られるのは嬉しいし、安心感があるのも事実だ。
「裕、あんたはあんたで危機感を持った方がいいわよ」 「危機感、といいますとやっぱりセクハラ親父やセクハラ爺の対処の話ですか?」
冴さんの言葉に、2人の男の顔が思い浮かぶ。 悪戯、セクハラ、煽りにからかい。あの人たちそういうの大好きだからなぁ。 でも、だいぶ耐性はついたし流せるようになってきたと思ってるんだけど。
「違うわよ。いやある意味同じようなモンか」 「客だ、裕」 「客?お店に来るお客さんって事ですか?」
え、海堂さんとか疾海さんじゃないのか。 そう思っていると意外な答えが洋一さんの方から返って来た。 客の人達に何かされたりは・・・ない筈だったけど。
「店にいた男たちはかなりの人数が裕を泥酔させようと画策していたな。冴が悉くを潰し返していたが」 「何っ!?」 「え!?洋一さん、それどういう・・・」
何その事実今初めて知った。どういうことなの。
「今日店に居た男たちは皆一様にお前をターゲットとしていたようだ。やたらお前に酒を勧めていただろう。お前自身は仕事中だと断っていたし、店長もお前に酒がいかないようそれとなくガードしていた。だがお前が疾海を撃退したとなった後、躍起になるようにお前に飲ませようとしていただろう。だから冴が向かったという訳だ」 「疾海の爺さん、なんだかんだでこの島でもかなりの手練れみたいだしね。物理でだめならお酒でって寸法だったみたいね」 「えっと・・・」 「食堂に来てた立波さん、だったかしら。ここまで言えばわかるでしょ?店長も何だかんだでそういう事にならないよう気を配ってたわよ」
あァ、成程そういう事か。ようやく俺も理解した。 どうやら俺は三日月亭でそういう意味での好意を集めてしまったという事らしい。 で、以前店長が言っていた「紳士的でない方法」をしようとしていたが、疾海さんとのやりとりと冴さんのおかげで事なきを得たと、そういう事か。
「えー・・・」 「裕・・・」
勇魚さんが俺を見る。ええ、心配って顔に書いてますね。 そうですね、俺も逆の立場だったら心配しますよ。
「なあ裕。明日の手伝いは休んどけ。店には俺が行くからよ」 「いや、そういうワケにもいかないでしょう。勇魚さん、魚は捌けるでしょうけど料理できましたっけ?」 「何、料理ができない訳じゃねえ・・・なんとかなるだろ」
あっけらかんと笑う勇魚さんだが、俺には不安要素しかない。 確かに料理ができない訳じゃないけど如何せん漢の料理だ。店長の補助とかができるかと言うと怪しい。 この島に来てからの勇魚さんの功績をふと思い返す。 餅つき・・・臼・・・ウッアタマガ。 ・・・ダメだ、食材ごとまな板真っ二つにしそうだし、食器を雑に扱って破壊しそうな予感しかしない。 勇魚さんの事だからセクハラされたりもしそうだ。 ダメダメ、そんなの俺が許容しません。
「様々な観点から見て却下します」 「裕ぅ~・・・」
そんなおねだりみたいな声したって駄目です。 却下です却下。
「裕、ならば俺が行くか?」 「お願いしたいのは山々なんですが洋一さんは明日北の集落に行く予定でしたよね。時間かかるって仰ってたでしょう?」 「ふむ。ならば巌に―」 「いえ、海堂さんには店長のマッサージもお願いしてますしこれ以上は・・・」
洋一さんが申し出てくれるが、洋一さんは洋一さんで抱えてる事がある。 流石にそれを曲げてもらうわけにはいかない。 海堂さんなら色んな意味で文句なしの人材ではあるのだが、既にマッサージもお願いしている。 それに、迂闊に海堂さんに借りを作りたくない。後が怖い。
「洋一も無理、巌も無理とするならどうするつもりなんだ?高瀬か?」 「勇魚さん、三日月亭の厨房を地獄の窯にするつもりですか?」 「失礼ねェ。頼まれてもやらないわよ」
勇魚さんからまさかの選択が投げられるがそれは無理。 冴さんとか藤馬さんに立たせたら三日月亭から死人が出る。三日月亭が営業停止する未来すらありえる。 頼まれてもやらないと冴さんは仰るが、「やれないからやらない」のか「やりたくないからやらない」のかどっちなんだ。
「明日も普通に俺が行きますよ。ついでに今後についても店長に相談します」 「それが一番ね。店長も裕の状況に気づいてるでしょうし」 「巌の話だとマッサージのおかげかだいぶ良くなってきているらしい。そう長引きはしないだろう」 「後は勇魚がガードすればいいのよ」 「おう、そうか。そうだな」
そんなこんなで話も固まり、俺達は屋敷に到着した。 明日は何事もなく終わってくれればいいんだけど・・・。 そんな不安も抱えつつ、夜は過ぎていった。
そしてバイト三日目。 俺は少し早めに三日月亭へと来ていた。
「ああ、だよなぁ。すまんな、そっちの可能性も考えてなかったワケじゃ無いんだが・・・そうなっちまうよなあ」
俺の状況と今後の事を掻い摘んで説明すると、店長は疲れたように天井を仰ぐ。
「何というか・・・すみません。腰の具合はどうです?」
別に俺が何かをしたわけではないけれど、状況の中心にいるのは確かなので申し訳ないとは思う。
「海堂の旦那のおかげでだいぶ良くなった。もう一人でも回せそうだ。何なら今日から手伝わなくてもいいんだぞ?」
店長はそう言うが、完治しているわけでもない。 悪化するわけではないだろうが気になるのも事実。 なので、昨日のうちに勇魚さんと決めていた提案を出すことにする。
「でも全快というわけでもないんでしょう?引き受けたのは自分です。勇魚さんもいますし、せめて今日までは手伝わ��てくださいよ」 「心意気はありがてえが・・・。わかった、面倒ごとになりそうだったらすぐさま離れろよ?勇魚の旦那も頼むぜ」 「おう!」 「はい!さ、今日も頑張りましょう!」
昨日話した通り今日は開店から勇魚さんも店に居てくれる。 万が一な状態になれば即座に飛んできてくれるだろう。 それだけで心の余裕も段違いだ。
「裕、無理すんなよ」 「わかってますよ。勇魚さんも、頼みますね」 「おう、任せときな!」
勇魚さんには店内を見渡せる席に座ってもらい、適当に時間を潰してもらう。 俺は店長と一緒に仕込みを始めながら新メニューの話も始める。 途中、勇魚さんにビールとお通しを出すのも忘れずに。
「新しいメニュー、どうすっかねぇ」 「今日の一品、新レシピも兼ねてゴーヤーチャンプルーでいこうかと思うんですよ」 「ほー。確かに苦瓜なら栽培してるとこはそこそこあるしな。行けるだろう」 「スパム缶は無くても豚肉や鶏肉でいけますからね。肉が合わないなら練り物やツナでも大丈夫です。材料さえあれば炒めるだけってのも高ポイント」 「肉に卵にと寅吉んとこには世話になりっぱなしだな。だが、いいねえ。俺も久しぶりにチャンプルーとビールが恋しくなってきやがった」 「後で少し味見してくださいよ。島の人達の好み一番把握してるの店長なんだから。・・・でも、やっぱり新メニュー考えるのは楽しいな」 「・・・ったく、面倒ごとさえ無けりゃあこのまま働いてもらえるってのに。無自覚に野郎共の純情を弄びやがって」 「それ俺のせいじゃないですよね・・・」
調理実習をする学生みたいにわいわい喋りながら厨房に立つ俺達を、勇魚さんはニコニコしながら見ている。 あ、ビールもう空きそう。おかわりいるかな? そんな風に営業準備をしていると時間はあっという間に過ぎ去り、開店時間になる。 開店して数分も経たないうちに、店の引き戸がガラリと開いた。
「いらっしゃいませー!」
「裕、お前まだここで働いてたのか」 「潮さん、こんばんは。今日までですけどね。あ���まで臨時なので」 「ふむ、そうか。勇魚の旦那もいるのか」 「おう、潮。裕の付き添いでな」 「・・・ああ、成程な。それは確かに必要だ」
「おっ、今日も兄ちゃんいるのか!」 「いらっしゃいませ!ははは、今日で終わりなんですけどね」 「そうなのか!?寂しくなるなぁ・・・。なら、今日こそ一杯奢らせてくれよ」 「一杯だけならお受けしますよ。それ以上は無しですからね」
「裕の兄ちゃん!今日でいなくなっちまうって本当か!?」 「臨時ですので。店長の具合もよくなりましたし」 「兄ちゃんのおすすめ一品、好きだったんだけどよ・・・」 「はは、ありがとうございます。今日も用意してますから良かったら出しますよ」 「おう、頼むぜ!」
続々とやってくる常連客を捌きつつ、厨房にも立つ。 店長の動きを見てもほぼ問題ない。治ってきてるのも事実のようだ。 時折お客さんからの奢りも一杯限定で頂く。 今日は以前もらった方の咲夜の盃を持ってきているので酔う心配もない。
「おう、裕のあんちゃん!今日も来たぜ!」 「い、いらっしゃいませ・・・」
再びガラリと入り口が空き、大柄な人物がドスドスと入ってくる。 俺を見つけるとがっしと肩を組まれる。 日に焼け��肌が特徴の熊のような人だ。名前は・・・確か井灘さん、だったかな? 初日に俺に可愛いと言い、昨日は酌を頼まれ、冴さんに潰されてた人だ。 スキンシップも多く、昨日の一件を考えると警戒せざるを得ない。 取り合えず席に案内し、おしぼりを渡す。
「ガハハ、今日もあんちゃんの可愛い顔が見れるたぁツイてるな!」 「あ、ありがとうございます。注文はどうしますか?」 「まずはビール。食いモンは・・・そうさな、あんちゃんが適当に見繕ってくれよ」 「俺が、ですか。井灘さんの好みとかわかりませんけど・・・」 「大丈夫だ。俺、食えねえもんはねえからよ。頼むぜ!」 「はあ・・・分かりました」
何か丸投げされた感が凄いが適当に三品程見繕って出せばいいか。 ついでだからゴーヤーチャンプルーも試してもらおうかな。 そんな事を考えながら、俺は井灘さんにビールとお通しを出す。
「む・・・」 「どうした旦那。ん?アイツ、井灘か?」 「知ってるのか、潮」 「ああ。俺達とは違う港の漁師でな。悪い奴では無いんだが、気に入った奴にすぐ手を出すのが玉に瑕でな」 「そうか・・・」 「旦那、気を付けた方がいいぞ。井灘の奴、あの様子じゃ確実に裕に手を出すぞ」 「・・・おう」
こんな会話が勇魚さんと潮さんの間でなされていたとはつゆ知らず。 俺は店長と一緒に厨房で鍋を振っていた。
「はい、井灘さん。お待たせしました」 「おう、来た来た」 「つくね、ネギま、ぼんじりの塩の串盛り。マグロの山かけ。そして今日のおすすめ一品のゴーヤーチャンプルーです」 「いいねえ、流石あんちゃん。で、なんだそのごーやーちゃんぷうるってのは?」 「内地の料理ですよ。苦瓜と肉と豆腐と卵の炒め物、ってとこでしょうか。(厳密には内地の料理とはちょっと違うけど)」 「ほー苦瓜。滅多に食わねえが・・・あむ。うん、美味え!美味えぞあんちゃん!」 「それは良かった」 「お、美味そうだな。兄ちゃん、俺にもそのごーやーちゃんぷうるってのくれよ」 「俺も!」 「はいはい、ただいま」
井灘さんが美味しいと言ってくれたおかげで他の人もゴーヤーチャンプルーを頼み始める。 よしよし、ゴーヤーチャンプルーは当たりメニューになるかもしれない。 そう思いながら厨房に引っ込んでゴーヤーを取り出し始めた。
それからしばらくして井灘さんから再びゴーヤーチャンプルーの注文が入る。 気に入ったのだろうか。
「はい、井灘さん。ゴーヤーチャンプルー、お待たせ」 「おう!いやー美味えな、コレ!気に入ったぜ、ごーやーちゃんぷうる!」 「あはは、ありがとうございます」
自分の料理を美味い美味いと言ってもりもり食べてくれる様はやっぱり嬉しいものだ。 作る側冥利に尽きる。 が、作ってる最中に店長にも「アイツは気を付けとけ」釘を刺されたので手放しに喜ぶわけにもいかない。
「毎日こんな美味いモン食わせてくれるなんざあんちゃんと一緒になる奴は幸せだなあ!」 「はは・・・ありがとう、ございます?」 「あんちゃんは本当に可愛い奴だなあ」
屈託ない笑顔を向けてくれるのは嬉しいんだけど、何だか話の方向が急に怪しくなってきたぞ。
「おい、裕!早く戻ってきてこっち手伝え!」 「ッ、はーい!じゃあ井灘さん、俺仕事に戻るので・・・」
こっちの状況を察知したのか、店長が助けを出してくれる。 俺も即座に反応し、戻ろうと足を動かす。 が、その前に井灘さんの腕が俺の腕を掴む。 あ、これは・・・。
「ちょ、井灘さん?」 「なあ、裕のあんちゃん。良けりゃ、俺と・・・」
急に井灘さんの顔が真面目な顔になり、真っ直ぐに俺を見据えてくる。 なんというか、そう、男の顔だ。 あ、俺こういう顔に見覚えある。 そう、勇魚さんの時とか、立浪さんの時とか・・・。 逃げようと思うも腕をガッチリとホールドされ、逃げられない。 ・・・ヤバイ。そう思った時だった。 俺と井灘さんの間に、ズイと体を割り込ませてきた見覚えのあるシャツ姿。
「なあ、兄さん。悪いがこの手、離してくんねえか?」 「勇魚さん・・・」
低く、優しく、耳をくすぐる声。 この声だけで安堵感に包まれる。 言葉は穏やかだが、どこか有無を言わせない雰囲気に井灘さんの眉間に皺が寄る。
「アンタ・・・確か、内地の客だったか。悪いが俺の邪魔・・・」 「裕も困ってる。頼むぜ」 「おい、アンタ・・・う、腕が動かねえ!?」
井灘さんも結構な巨漢で相当な力を込めているのがわかるが、勇魚さんの手はびくともしない。 勇魚さんの怪力はよく知ってはいるけど、こんなにも圧倒的なんだなあ。
「こいつ、俺の大事な嫁さんなんだ。もし、手出しするってんなら俺が相手になるぜ」
そう言って、勇魚さんは俺の方をグッと抱き寄せる。 抱き寄せられた肩口から、勇魚さんの匂いがする。 ・・・ヤバイ。勇魚さん、カッコいい。 知ってたけど。 知ってるのに、凄いドキドキする。
「っ・・・ガハハ、成程!そいつは悪かったな、旦那!」 「おう、分かってくれて何よりだぜ。さ、裕。店長が呼んでるぜ」 「あ、ありがとうございます勇魚さん。井灘さん、すみませんけどそういう事なので・・・」
勇魚さんの言葉に怒るでもなく、井灘さんは納得したようにあっさりと手を放してくれた。 井灘さんに謝罪しつつ、促されるまま厨房へと戻る。
「おお!あんちゃんも悪かったな!旦那、詫びに一杯奢らせてくれや!」 「おう。ついでに裕のどこが気に入ったのか聞かせてくれよ」
漁師の気質なのかはたまた勇魚さんの人徳なのか。 さっきの空気はどこへやら、そのまま親し気に話始める2人。
「ちょ、勇魚さん!」 「いいぜ!旦那とあんちゃんの話も聞かせてくれよ!」 「井灘さんまで!」 「おい裕!いつまで油売ってんだ、こっち手伝え!」
店長の怒鳴り声で戻らざるを得なかった俺には二人を止める術などなく。 酒の入った声のデカい野郎共が二人、店内に響かない筈がなく・・・。
「でよ、そん時の顔がまたいじらしくってよ。可愛いんだこれが」 「かーっ!羨ましいこったぜ。旦那は果報モンだな!」 「だろ?なんたって俺の嫁さんなんだからな!」
勇魚さんも井灘さんも良い感じに酒が入ってるせいか陽気に喋っている。 可愛いと言ってくれるのは嬉しくない訳ではないけれど、連呼されると流石に男としてちょっと悲しい気分になる。 更に嫁さん嫁さん連呼されまくって複雑な心境の筈なのにどれだけ愛されているかをガンガン聞かされてオーバーヒートしそうだ。
「何故バイト中に羞恥プレイに耐えなければならないのか・・・」 「おい裕、いつまで赤くなってんだ。とっとと料理運んで来い」 「はい・・・���ってきます・・・」
人が耐えながらも調理しているというのにこの銭ゲバ親父は無情にもホール仕事を投げて来る。 こんな状況で席に料理を運びに行けば当然。
「いやー、お熱いこったなあ兄ちゃん!」 「もう・・・ご勘弁を・・・」 「っははははは!」
茶化されるのは自然な流れだった。 勇魚さんと井灘さんのやりとりのお陰でスキンシップやらは無くなったが、祝言だの祝い酒だの言われて飲まされまくった。 咲夜の盃が無ければ途中で潰れてたかもしれない。
そんな揶揄いと酒漬けの時間を、俺は閉店間際まで味わうことになったのだった。
そして、もうすぐ閉店となる時間。 勇魚さんと一緒にずっと飲んでいた井灘さんも、ようやく腰を上げた。 会計を済ませ、店の前まで見送りに出る。
「じゃあな、あんちゃん。俺、マジであんちゃんに惚れてたんだぜ」 「はは・・・」 「だが、相手が勇魚の旦那じゃあ流石に分が悪い。幸せにしてもらえよ!」 「ありがとうございます・・・」 「また飲みに来るからよ。また今度、ごーやーちゃんぷうる作ってくれよな!」 「その時に居るかは約束できませんが、機会があれば」
からりとした気持ちの良い気質。 これもある種のプレイボーイなのだろうか。
「じゃあな!裕!勇魚の旦那!」 「おう!またな、井灘!」 「おやすみなさい、井灘さん」
そう言って手を振ってお見送り。 今日の三日月亭の営業も、これにて閉店。 店先の暖簾を下ろし、店内へと戻る。
「裕。そっちはどうだった?」 「こっちも終わりました。後は床掃除したら終わりですよ」 「ホント、この3日間マジ助かった。ありがとうな」 「いえいえ、久しぶりの接客も楽しかったですよ」
最後の客だった井灘さんも先程帰ったばかりだ。 店内の掃除もほぼ終わり、閉店準備もほぼ完了。 三日月亭のバイトももう終わりだ。 店長が近づいてくると、封筒を差し出してきた。
「ほい、バイト代だ。色々世話もかけたからな。イロ付けといたぜ」 「おお・・・」
ちょろっと中身を確認すると、想定していたよりかなり多めの額が入っていた。 店長なりの労いの証なのだろう。
「なあ裕。マジで今後もちょくちょく手伝いに来ねえか?お前がいると客足増えるし酒も料理も注文増えるしな。バイト料もはずむぜ」 「うーん・・・」
店長の申し出は有難いが、俺は俺でまだやらなければならない事がある。 悪くはない、んだけど余り時間を使うわけにもなぁ。 そんな風に悩んでいると、勇魚さんが俺の頭にぽん、と掌をのせる。
「店長、悪いがこれ以上裕をここにはやれねえよ」 「はは、旦那がそう言うんなら無理は言えねえな。裕の人気凄まじかったからな」 「ああ。何かあったらって、心配になっちまうからな」
今回は勇魚さんのお陰で事なきを得たけど、また同じような状況になるのは俺も御免被りたい。 相手に申し訳ないのもあるけど、どうすればいいか分からなくて困ったのも事実だ。
「お店の手伝いはできないですけど、またレシピの考案はしてきますので」 「おう。売れそうなのを頼むぜ。んじゃ、気を付けて帰れよ」 「はい、店長もお大事に。お疲れ様です」 「旦那もありがとうな」 「おう、おやすみ」
ガラ���ラ、という音と共に三日月亭の扉が閉まる。 店の前に残ったのは、俺��勇魚さんの二人だけ。
「じゃ、帰るか。裕」 「ええ、帰りましょうか。旦那様」 「おっ・・・。へへ、そう言われるのも悪くねえな」 「嫌味のつもりだったんだけどなァ」
そう言って俺と勇魚さんは笑いながら屋敷への帰路につくのであった。
後日―
三日月亭に買い物に来た俺を見るなり、店長が頭を下げてきた。
「裕、頼む・・・助けてくれ・・・」 「ど、どうしたんです店長。随分疲れきってますけど・・・」 「いや、それがな・・・」
あの3日間の後、事あるごとに常連客から俺は居ないのかと聞かれるようになったそうな。 俺がまだ島にいるのも事実なので連れて来るのは不可能だとも言えず。 更に井灘さんがちょくちょく仲間漁師を連れて来るらしく、『姿が見えない料理上手な可愛い店員』の話だけが独り歩きしてるらしい。 最近では聞かれ過ぎて返す言葉すら億劫になってきているそうな。 ぐったりした様子から、相当疲弊しているのがわかる。
「な、裕。頼む後生だ。俺を助けると思って・・・」 「ええ・・・」
それから。 たまーに勇魚さん同伴で三日月亭にバイトに行く日ができました。
更に後日。
勇魚さんと一緒に『網絡め』という儀式をすることになり、勇海さんに見られながら致すというしこたま恥ずかしいプレイで羞恥死しそうな思いをしたことをここに記録しておきます。
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(モテないし即売会する2) [Surface Tension (折口ヒラタ)] 九重葛2 (私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!)
(モテないし即売会する2) [Surface Tension (折口ヒラタ)] 九重葛2 (私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!)
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【ニセコイ応援サンキュー舞台挨拶】
2019.1.13 新宿バルト9 スクリーン9(舞台挨拶3回目,4回目)
『新春“男祭り”キャストと共に映画鑑賞!奇跡の生コメンタリー付きプレミア上映』にとっても行きたかった…けれど落選❗ まぁ、そうだよね…みんなあの手この手で申し込んでいるんだから、田舎のオバチャンが1回申し込んだ位で当たる訳ない😖
で、『応援サンキュー舞台挨拶』やっぱり安定の落選。でも3連休の中日、仕事に支障もないしどうしても行きたかった。地方在住が間近で健人クンを見る機会なんて皆無でしょ❗
1週間前から歯が痛くて、鎮痛剤乱用気味。だって効かないんだもの💦 17時の予約を早めて11時半に変更してもらった。左下奥歯の神経除去。これで痛みから解放されると思ってた…。
自宅に帰り、早速チケット🎫探し。良さそうなのを見つけ購入予約。東京への高速🚌の乗車券は既に購入済み。チケットの在庫確認の連絡が来ないが、見切り発車…熊毛ICに向かった🚗💨💨 20:43 の高速🚌には無事乗車出来たが、🎫在庫確認の連絡、まだ来ない…口の中、違和感感じる…。心配になってヤフオクに出品されていた即決🎫、落札した。
22時過ぎに宮島SAでのトイレ休憩、鏡見てビックリ😲⁉️、顔めっちゃ腫れてる😱 鎮痛剤が余り効かなくて、痛みと腫れでなかなか眠れない。🎫の在庫連絡もない。
まんじりと在庫返答期限の時間を待った。時間を過ぎ慌てて確認すると、「売り手から返答なしの為、自動的に在庫なし」だって。いい加減にしてよ💢 私の予感はまんまと的中した💣🔥
乗客が寝静まっている深夜、📱の照度を下げ、座席と金額を考慮しながら漁る。(ホントは就寝中の携帯操作はマナー違反❗ ゴメンナサイ🙇) ちょっと散財かなと思いつつ、でもせっかくの機会だし…。行けなくて二次販売サイトに上げていた🎫2枚も12日夕方から深夜に掛けて譲り手が決まり、何だか気持ち後押しされた感じ。(都合のイイ解釈😅)買ってしまった❗❗
顔面左半分、頬から下顎に掛け腫れ上がり、とても人前に立てる顔ではない😔 単独行動、誰も知った人が居ないからここまで来れた。新宿バルト9近くのセブンイレブンでヤフオクで手に入れた🎫発券。これがラッキーな事に二次販売サイトで購入した🎫より前の席🎉 ありがとう😂💓
舞台に立つ健人クンは、それはもう🌟✨💫していて、素敵な笑顔😇で、スタイル良くて…幸せな💖時間でした。オペラグラス越しのお顔も肌はキレイ、唇💋プルプル💓無理してでも参加して良かった。
私なんか👀に入る訳がないと思っていても、さすがに😷したままだと失礼なので、髪と手で左半分隠しながら、話に聞き入った。
ジャンケン勝者に健人クン💙の吐息の入った��ニセコイバック」ブレゼント🎉 健人クン自ら手渡し😍 バルトは舞台挨拶3回目・4回目とも後方列の方が勝たれた。3回目は入口側の通路から手渡しに行ったが、4回目は奥側通路から手渡しに。その通路から2番目の席だった私、腫れ上がった顔はよそに、目の前に健人クンを見る事が出来、夢の様な時間に酔いしれてました💞
『舞台挨拶3回目』
・・・赤荻アナウンサーが舞台挨拶開始前の説明中に裏側から声が聞こえる K(健人クン): ヘイ!バルト、盛り上がってんの!?バルト、もっと!もっと!ニセコイ面白かった!? OK!じゃあ出ないで帰ります!(笑)…どうもこんにちは!よろしくお願いします!
・・・健人クン登壇
K:バルトー? 会場:イエーイ! K:バルトー? 会場:イエーイ! K:バルトっていったら、ナインって言って!バルトー? 会場:ナイーン! K:ちょっとここで発表したいことがあります。記者さんもいないのにすいません。あの…中島健人は襟足を刈り上げました!すいません。申し訳ありません(笑) 会場:キャー!! 赤荻A:それだけでこんなに喜んでくれるんですか?(笑)
《映画のキャンペーン》 K:ヒルズアリーナって覚えてます?ニセ島健人とかニセ優太とか。優太に関しては岸も何もないっていう(笑)あそこは僕のパワースポットなので、舞台挨拶とかできると本当に嬉しくて。今回もさせていただいたので、本当によかったです。あそこではいろいろやってまして。白馬に乗って登場したりね。知ってる人いる?うん、ね!ヴィトンの前を白馬に乗って移動して登場したんですよ。
・・・質問したい人の手があんまりあがらない 赤荻A:熱量が足りませんか? K:今日楽しみにしてた人ー? 会場:はーい! K:はい!これが質問したい人たちですw
《質問1》 ・・・最初の子、ピンクのモコモコのジャケットを着た女子高生。
K:SPECの当麻みたい!っていっていて、赤萩さんもわかります!って。 ・・・マスクを顎にずらして付けていて、セミロングの髪…だったから‽
「女子校なんですが、どうしたら恋愛できますか?」
K:ん?映画の質問?うん、そうね、映画の質問かなw 文化祭だったら、本校だけでなく他校からいっぱい来るでしょ?男子校から野獣たちがいっぱいねw 俺の高校の文化祭にはメンバーの勝利が来てくれて、、、、またその話?そうだよ、ごめんねまたその話だよ。勝利くんのことが好きなだけだよ!!僕は!!(笑) 質問者:大好きです。 K:でも、おれのこと好きだったら恋愛でき��いな。恋愛は俺がいるからね。
《質問2》 「お気に入りの変顔は?」
K:逆にどこが好き? 質問者:全部! K:まあな!最初のクロードが遠くから監視してるときの顔、ファンレに原作の楽を張り付けてくれた人もいたくらい忠実に再現できたかも。
《プレゼント争奪戦》 ・・・健人クンにじゃんけんに勝ったら、ニセコイのトートバッグがもらえる。 健人クンがトートに空気入れるわって言って、自分でふーって空気入れてた。
K:あなたの空気になってください。 赤荻A:健人さんは優しい気遣いができるところがモテる秘訣なんですね。 K:いや、僕はモテてないです。みんなが僕にモテてるんです。 赤荻A:ちょっと何言ってるか分からないですけど(笑)
K:ニセコイは幸ある作品なので、次は感動を持ち帰っていただけるような作品に挑戦したいと思ってます。 K:(司会の赤萩さんに)銀匙から4年の時を経てね。またやっていただいてね! 最後にニセコイ!っていったらミニコイっていってね。 ニセコイ! 会場:ミニコーイ! K:ありがとうございました!
と言いつつ客席の出口の方へいってしまう健人クン。 スタッフ慌てる。
健人クンが出口間違えたのは、客席の通路まで舞台から移動してきてくれて、下手端までわざわざお手振りしにいってくれたから、そのまま上手の出口へさーっといってしまったのでした。優しさからの間違いです。
赤荻A:皆さんちょっと待ってくださいね。そっち大丈夫ですか?あ、だめ? 戻ってくる?皆さんそのままでお待ちくださいー。
健人クン、ジャケットで顔を隠しながら戻ってきて… K:みんなに会いたくてこっちから出たんだよ。 言い訳しながらじゃーねーってお手振りしながらちゃんとした出口から帰っていきました。
#ニセコイ #カリアゲセブン
※色んな方のツイートを抜粋編集したので、文章がヘンかも💦
『舞台挨拶4回目』
もも@momowszさんのTwitterより引用させて頂きました🙏🙇♀️ 要点簡潔❕ それでいてとてもキュート💕
#ニセコイ #ジェラティー
私ね、こんなに図太いヤツなのに、他のファンの方みたいに「キャー、キャー」黄色い声が出せない。声を出す事に抵抗がある💦 こんなのでLIVE🎶に行った時に楽しめるのかしら…😓
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ユリに捧ぐ
* watamote unofficial literature. * confidential.
2019.1.20(sun) 東京ビッグサイト モテないし即売会する2 ・き-07 oimo(@guri_togura) ・お-15 s-note(@toll_shi)
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喫緊性に迫られると本質を掴める
3秒クロッキーで対象の本質を掴み取ることと、思ったことを即座に140字で投稿することの相似性
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昨日は等々力渓谷まで歩き、台風の大雨で命の危険を感じる機会だった、川の増水、ここで行けるのか戻った方が良いのか、生きて帰れるかどうかという判断、ラジオがなくても退屈しなかった、安泰だとラジオがないと歩いてても暇でしょうがないのだが雨の日はそんなことはない
クロッキーを描いている、また描き始めた、図書館で借りた入門書を見ながら、クロッキーとは動態、ムーヴマンを描くことだと描いていた、静的なものを描いているのではなく対象のもつ力の向きや動きを描きとること、それが生命感であるらしい、見ることで考える技術を伸ばしたい、というか私がこれから進もうとしている道には必要だと思っている
最近は、子どものバレエの先生、がしなやかで伸び伸びとしている身体運用をしていてとても素敵だと思う、躍動感がある、送り迎えに行っているのはそういう楽しみもあることを私は認めなければならない
デザインについて、あまり考察が進んでいないように感じるが、何も進んでいないわけではない、映画を見る、今週は2本半みた、今日これから残りの半分をみようと思っているが、実際は難しいかもしれない、明日の都内巡りでバンクシー展とサマーオブソウルの下調べをしなきゃと思っているからだ、したがってまぁゆっくりだが着実に進行はしている
デザイン映画を見ること、これは私は何をしようとしているのか?なぜグラフィックデザインの理解が必要なのか?LTの登板が4週間後に控えているのでその発表として取り上げることもできる
この定点観測は、進捗報告を書くことではない。自分の内面と対話するためにやっている取り組みである。今の私は何を求めているか。どこに向かおうとしているのか
デザインは、グラフィックデザインの歴史や見識を深めることは私になくてはならないことだと思っている。全体のディレクションをやるとは、基本的にはグラフィックデザインを骨子としたものづくりになる、したがってデザイナーと会話できなければいけないし、自分に意匠設計スキルが必要となる。いやそれだけなのだろうか?わからないからやっているのだ
昨日の朝日新聞のオピニオン、近藤康太郎を久しぶりに見た、真実は小声で語られ、ウソは大声で語られる的なこと。シンプルなことは良いことだとデザイン界では言われるが、これはウソだ、 Less is More はウソ、広告人や商売人が編み出した考え方かもしれない、これなんで短く表示されてしまうのだろう?
全体の本質をサッとなぞること、これはクロッキーから最近学んだことだ、3秒で本質を掴み取ること、これは思考でも同じ、ツイートする140字の制限というのは、短時間で本質を要約することと似ている
書き始めて10分ぐらいしたところで、自分が最近感動したポイントが出てくる、こういうのが出てくるととても良い、ここでやめようと思ったが、もう5分ほど書き出してみる
これ誰かが見るのだろうか、と気になる、まだ2回目だしやってみないとどうにも分からないのだが、まぁ気にせずやってみようと思う
他人の目を気にすることは大事なことだと思う、気にせず自分だけにとどめておきたいことも確かにあるのだが、モードを使い分けることは大事、最終的には他人に向けて何かを伝えたいと思っているのだから、そこに移行するための文章を書く訓練というか、中間にある段階として書く
色目を活用する、女性に見られる自分、どうすればモテるかという下心で書く、仕事をしているのはモテたいから?それはある。仕事を一緒にしていて、日常の雑務をしていて、女性から気を引くために今自分はこういう行動をとっているなと感じることがある、しかし純粋に自分が気持ち良いからやっているだけのこともあり、結局は自分の快楽のためにやっているのかもしれない。
快楽、にも質がある。高い質の快楽を求めて仕事をしている。こう書くと、当たり前の馬鹿馬鹿しいことしか書いていないなと思う。追加の5分をやったが、時間の浪費だったかもしれない。
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--深海人形-- わくわく地獄ランド〜Mr.NicoNicoVideo.
※…Twitterの自アカウントより引用(※…一部、修正、改変、及び書き下ろしあり、)。
※…全体的に、軽率コラボネタ、死体ネタ、ユギオ厨ネタ、つよふわ系過激発言注意(※…そして、最後と言うか、後半の方は、※夢注意)。
ーー「愛?」 私はそいつにだまされて来たのだ、人間は人間を愛する事は出来ぬ、利用するだけ
ーー太宰治 生前の手帳より
…では、どうぞ(※Aiしてる詐欺)。
…了見君を妬んでる人達が、本当に忌み嫌って居るのは、『その容姿だけ(※…兎に角、見た目が美し過ぎる)』な気がする(※絨毯爆撃)。
…世のハムタロサァン!SSで好きなのは、タランチュラのとテロリスト集団のとソ連旅行のとタピオカ太郎のと異能力バトルロイヤルのとカマキリの奴です(…ヘケッ!!)
…『山田さん(とはむたろぉさぁん)達 』にとっては、『ヒト=艦(※…決闘者・デュエリスト、格闘屋、呪術師・呪詛師等の戦闘能力を持つ人類は軍艦・特設艦船扱いも含む 一般人は民間船扱い)』だから、割と妄想にも熱が入る(※獰猛なヒトの形をした艨艟)。
…ユギオVRは『特務艦船(※裏方仕事ほぼ専業)』扱いの方が多いけどね(※シスコン無学歴エリート兄���、ゲノムおじさん、ミイラデッキおばさんとか)。
…一応書いとくけど、史実では、工作艦『明石』が、米軍によっての『最重要攻撃目標(※←…普通に意外でしょう?)』だったり、給料艦の『間宮』と『伊良湖』が撃沈された後、(※水���生活最大の楽しみと娯楽が無くなったので)兵全体の士気が格段に下がったりするので(※直接は戦争に参加し無い裏方専業と言えども)、特務艦を侮る無かれ(※…銀英で言ったら、キャゼルヌが居なくなるのと同じだから)。
…今さぁww特務艦のプラモあるんだねww昔はそんなのあっても売れなかったのにねぇww如何してかしらww(敢えて言う)
…寺カス…?御前まともになり過ぎやろ…?(※…矢張り、世も末か?)
…『目で追うな…感じろ…気配を…ボールの息吹を…(◆A Act.2 20巻より)』は、やきう脳筋が(強く真摯に)自分なりの名言考えるとこうなるよな、の見本(※これぞやきう魂! 良いんじゃないでしょうか? ※…正直ついていけないけど……。ユギオ文スト系のノリに一番馴染んで居る影キャより以上です)。
蟹「…これが雪?…凄い!始めて見た!(※虫姫様並感)。」大先生&トマト「…これが実物の雪?!すごい!初めて見た!(※蟹に同じ)」タイツマン「…これは実物の雪…ちゃんと冷たいんだな…(※デジタルに慣らされすぎた弊害)。」※…御前等生まれて始めて過ぎでしょ(※…これだから今時の若いのは…並感)。
インチキBF使い「…雪で前が良く見えねぇ!(←※無粋 ※パルム並感)」
…氷の化石で出来た機巧(※クリストロン)。
…無☆職☆王とか、普通に嫌がるだろうな、雪降ったら(※チェーン付けろ)。
…DM・GXの時代に生きた人達にとっては、どんなに当たり前な事でも、5D’s以降の時代、次元になると、…中々、体験出来無い事ばっかりなんだろうなぁ……(※…そう思うと、割と今の日常が尊く感じられる)。
…DM・GXの時代は、『まだ地に足が付いて居た』時代だと感じる(※…5D’sは僅差でそうかもしれない)。
…ガレとバトラの、『自然と人間の関係についての感覚(時代柄と言うのもあるけど)』は、昔の宮崎アニメ(おもにナウシカ、ラピュタあたり)から来てる(日本人には良くあるけどね トライガンもそうだし)
…虫姫とガレの相性が良いのも、そこと強く関係があると思う(※…あと、IKD社長)
ウェイン兄弟「…確かに、ブルーノって人は、『WoF』派かもしれないけれど、僕は『此の赤いバイク』派なんで…(※…結局は、同じ穴の狢、現る)」
ウェイン兄弟「…蟹さんは僕が救う!(…君と戦うべき相手、それは僕だ!)」アンチノミー「…どうか元居た次元に帰って、どうぞ(迫真)。」
ウェイン兄弟「…色々と、ブルーノ&アンチノミー殿パロディで失礼する。(※冨岡さん並感)」クロウ「…おい待てェ、幾ら御前等兄弟とスキルと性格が似てるからって、ブルーノの立場を乗っ取ろうとするんじゃねぇ(※助平柱並)。」
ウェイン兄弟「…蟹さん達とは違う形で会いたかった(ry 」 無☆職☆王「…何と、いとも容易く行われるエゲツない歴史改修なんだ、これは!(※原作の感動が台無し)」
みみーちゃん「…姉さんは林檎6つ分の体じゅ……(※鬼滅二次由来ネタ)。」キテー「…み み ー(※カ ナ ヲ 並)。」
ウェイン兄弟「…呪霊特効の道具なら作れるんだけど?(…一応伝えるけど、兵器はもう作れないよ)」 伏黒「…元居た世界に、とっとと帰って下さい(まだ居るの?)」
ウェイン兄弟「…まだ、此の国、戦争してる?(※挨拶)。」光舟「…ねぇ、おじさん達、あの戦争はもう60年以上前に終わってるんだけど(←※まともに相手しない方が吉ダゾ)。」
Q.…ウェイン兄弟がウザいです(※匿名希望者より)。A.…なるべく、早い内に、ブッ殺して置く事を御勧めします(※真顔)。
ウェイン兄弟「…そのバイク……確か、『ユーセェマル(※齧歯類並舌っ足らず)』…って、言うんだったね…(※…実は、日本語も漢字も苦手)。」蟹「…船じゃねぇよ(※真顔)。」
女性読者「…このイケメン!萌えるわ!これ!!」
宮下あきらせんせ「…そう言う漫画(※男塾他宮下作品全部)じゃねぇからこれ!」
※…ええいっ!男塾は全般的に女性読者多すぎでしょ?!!(※いやそれは北斗の拳も いちご味効果?)
…何をおっしゃいます? …私が、本当に、愛して居るのは、イエス様だけですよ!(※はぁと)
…まだあのアカウント(※@AZxel358の事)を、私に無断で覗きよる奴が居ったら、容赦無く祟り殺すからな?(※…良い加減、ツケは払えや?)。
…ウェイン兄弟、ライジング大神内の人達(※…流石に、ミヤモトさんを、初めとした、人外は除く)とかけっこしたら、普通にドベ(※確信)、
…疾走陸上駆動部隊〜Machinicle Chase.
「…友情を謳い、決闘(デュエル)で絆を深め合うのがそんなに高尚か。刺す(大悪党しか居ないと思ったとタイツマン)」…まぁ、何処ぞの社長は「…負けたら、自殺する(死ぬ気満々)」…と言って居たが(※例のあれシーンです)。
……タイツマン「…一つ、リボルバーは悪人です。二つ、その父親も悪人です。三つ、Aiも悪人です(※元ネタ:井伏さんは悪人です 太宰の遺書らしきメモより)。」
「…Ai?」俺は其奴に騙されて来たのだ、人間はAIを愛する事は出来ぬ、利用するだけだ(※太宰成分が入るとこうなる)
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…月華新作出して〜!!SNK〜!!(※今でも海外で売れるから〜!)
…必死過ぎだね。VRがアニメアワードで8位取ったただけで騒いだり、隠れた駄作呼ばわりしてる奴。…君達が塩酸じゃなく、律儀にも塩を送って来たからそうなっただけじゃないのだろうか?(※自分で自分に、モノを見る目が無いと言う自覚が無いと、此のジャンルに限らず、度々、こうなる)
…文豪と言うのは、偉大な文学作品を世に送り出してきた人達の事では無く、偉大な文学作品と、真正面から、ただただ真摯に、向き合い続けてきた人達の事なのです。(※……似たような事は、前にも書きましたが)
…嬢ちゃん、一緒に死ねますか?(※歓迎するぜ!)
…此の、凄まじい迄の、絶不調な体調、ウェイン兄弟にも伝えるです(※夢女並の戯れ)。
…ユギオ最古参が長老扱いなら、ジャンプ黄金期、或いは、格ゲー全盛期リアルタイム世代以降は、骨と皮しかないミイラか、白骨化した遺棄死体では?(※名推理)。
…まっ、あの手の、生きてるを自称する死んだ屍おばさんなんて多いからな()
…『白骨化した遺棄死体』のくだりを読んで、『九相図』思い出した人〜〜!(※…割と居る〜〜!)
…むしろ、『白骨化した遺棄死体』では無く、最早、化石として、地中に遺された地球生物史の一部にも、石油等の化石燃料になる事も無く、…『ただ何も無く、完全に自然に帰った後』の方が、表現として的確やもしれぬ。(※…それ程、社会も其の人々を必要として居無いと言う事だろう、悲しくも)。
…「インプットが必要な時期なので、しばらくインプットして来ます」…と自身のブログに書き残した後日に、飛び降り自殺したフリゲ作者を私は知って居る。(※…確か、享年25歳くらいだった)
無☆職☆王「…あの様な袴姿でバイクに乗るとは莫迦か!(自分のバイクに袴で乗った蟹に対して)」アキさん「…じゃ、貴方は阿保ね(…ねぇ、アホラスさん)」
…聞いてるか?神運営(※何処のゲームのかは言わぬとこ)。> ttps://twitter.com/k_tash_n/status/1225765981596708865
…エンプラ騒動酷かったですねぇ……(※何処のエンプラかは言わない優しさ)。
…皆、割と気軽に蔑称で呼ぶけど、結局、愛されてるんだよね(…御分かりだと思うけど、愛されず、憎まれもしないのが、一番誰にも、其の存在を覚えられない)。
…穂村は、意外にも、割と情け無い男だ。…だが、そう言う、情け無い男の方がよっぽどモテるのだ。…それでも、おいそれと、モテない男が、即席的に、真似出来るものでもなかろう(※後半喪男ネタほんとすみません)。
…どうせなら、御互いに見知って居る人��殺されたいと思うのが、人間な訳ですよ(※流れた血にも温もり)。
五条先生(27)「若者から青春を奪うな(※←これ)」
…今日も一日。寿命を効率的に浪費出来たなぁ…(※…これから先の時代は、未曾有の地獄だらうなぁ…)。
…死にたきゃ一人で黙ってさっさと死ねよ。(←我が母の発言)
…特に、各々自分で、ちゃんと意識して宗教を決めて居ない限り、日本人は日本の神様の僕なのだろうか?(※余り話題にしてはいけないかもしれない事)
…「イエス様、神の僕になれ(…兎に角、神に隷属しなさい)』と教会に行く度に、言い聞かせられて来た人の発想なのは、自分で分かります(※…自称:目上に従い、こき使われ慣れても、そうなるかもしれませんが)。
…真逆、此処まで、『朝日新聞が堕落する』とは明治の人間は、誰も思わなかっただろう(今はただアサヒるだけが芸である…)。
※…以下、夢注意
…皆が皆、此の上にも増して、プレメに関して酷く、意気消沈して居るやうだったが、…別に『人生なぞ冥土に征く迄の暇潰し』としか考えて居無い筆者は言った。「…あのさぁ…、…二十歳で死ぬような奴に友達も学歴も要るか?!(中也並暴言)」…等と吐き捨てると、了見は筆者の腹を思いきり殴った(※無言の腹パン)。
…タイツマンに対して、中也みたいな暴言吐くの楽しいぞ(※…御前等もすると良いよ? タイツマン「刺す(太宰並 ※刺すは太宰が川端に送った言葉 」
…リボルバーとは、こちとら趣味が合うみたいなんで(※…彼奴は随分、生意気で温い銃器に関してはにわかの弟分みたいなものでしてな ※自称ミリオタ並イキリよう)。
…私が踏み付けにしてやっても良いんですがね?(※蟹を)。
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触発
あれは一体何だったのでしょう。先般日本で開催されたラグビーのワールドカップです。
どうしてあれほどにまで熱狂し、心動かされたのか。
試合を見ながらこういうルールがあるのだと学んでいく、にわかファンの私にも素晴らしい出来事でした。
知人の元代表選手が新聞でコメントを載せ、テレビでは日本戦含め幾つもの中継で解説されているのを見ながら、立派な選手だったんだなあと改めて感心していました。
あれは何事だったのか。
一言で言うと、まざまざと見せられたのです。世の中が見失いそうになっている何かを。
それは「触発」だったと思います。
我々が目の当たりにしたものは、本当は信じたいけれども信じると損をしたり、理想と現実は違うと塞ぎ込み、社会や自身の中に放棄してしまった大切な何かにもう一度向き合って良いんだという希望でした。
そのインパクトは政治なんかには与えることのできない、桁外れの力のように映りました。
筆頭は「男」の姿です。男か女かわからない中性的であることが流行かどうかは知りませんが、らしさを失いつつある世の中で、繕えるもの全部剥がした男の姿は理屈抜きに人を魅了しました。カッコ良いのではありません、超カッコ良いものでした。巨漢と真正面からぶつかり合い、前へ前へと進んでいく姿が人の心に響かない訳がありません。
4年前の大会の際、165センチの小柄な田中さんは試合へ向かう前に「もし僕が死んだら良い人を見つけてくださいね」と命をかけて戦いに望むことを奥さんに伝え、私はその言葉の後に本当に優しい顔で奥さんに微笑んだ姿が忘れられません。
2メートルの巨人にトップスピードでタックルされたら本当に死んでしまうかもわからない。私なら脳震盪や骨折で済まない、即死でしょう。死ぬ気で戦うなどと口にするのは簡単ですが、あれは本当に命をかけていたのだろうと感じるのです。
「覚悟」なんて死語に近い世の中で、我々にはわからない恐怖と闘い日の丸を背負うという強靭な精神。
ワールドカップが開催されたのは9月、決勝は11月と知り、随分と長い期間かけてやるのだなあと思っていました。それもそのはずで、1試合で消耗するエネルギーや怪我が想像を絶するものなのだと知りました。1試合で体重が6キロ減るともいうのです。
丁度NHKスペシャルで、オーストラリアのタックルの名手が取り上げられていて、その姿や言葉にも大いに感激しました。
鼻が折れ、アザだらけのボロボロの身体になりながら何故そこまでやるのか?チームの為に自らを捧げるという自己犠牲の精神に至ると言うのです。
日韓情勢が悪い中、韓国出身の選手も君が代を歌い、生まれ育った国が違う選手も同じように日の丸を背負った姿にも心打たれました。
彼らは君が代の意味も勉強し、縁ある神社にも訪れていました。
同じ頃、男子バレーボールもワールドカップで活躍しており、ある日たまたまテレビ中継を見ました。
所謂ハンサムな男たちが黄色い声援をバックに特に乱れてもいない髪型を直しなおしプレーをしているのを見て、数日前に見たラグビーとのコントラストが強く益々ラグビーが好きになってしまいました。
人気選手なのでしょうか、相手チームのサーブを構えて待つ表情が画面いっぱいに映されたその時、不幸なことに彼は美容師のように前髪を整えている最中でした。私はその姿を見届けてチャンネルを変えました。
憧れを生む姿でありたいということもプロとして当然のことで、モテたいというのは男として当たり前です。
テレビで見るアイドルはプロ中のプロです。
そこにきてラグビーにはそれがない。だけどカッコ良い。しかもなんだこのカッコ良さはというくらいカッコ良い。その基軸の違うものを見てしまったのであり、その姿は久しく見ることのなかったものだったのです。
あれほどの巨漢で散々ぶつかり合って、試合後は紳士というのですからどうしようもありません。
以前、化粧品会社で男性用のコスメ商品を担当している後輩のTが私に新商品をプレゼントしてくれました。少しずつ需要が伸びているのだと言います。
しかしT君、10年後には価値観が一巡して、”男の汗の香り”みたいな商品が売れるんじゃないのかと笑って話していました。
教育、仕事、経済社会の中で、合理や効率に基づく成功の定義やその手法。
それらは、本当に私たちが心の奥底から望んでいるものを積み上げてきたものでしょうか。
本当に誰しもの中に存在する、人である所以から形作られたものでしょうか。
何かおかしい、何かが違う、けれどもそれが現実のシステムである以上黙って受け入れ、自らもそのシステムの枠組みで生きていく。内なる理想や正義のようなものは幻想として葬り、精神が分裂でもしないように間に合わせの刺激で日々を埋めてやっていく。
そんな悲しい現状があるとすれば、結果日本代表の選手たちが放ったものは、初めて見る者にもルールを知らない者にも等しく、とんでもなく肯定的なものだったと思うのです。何か新しくて見たことも聞いたこともないものに触れたのではなく、私には誰もが持っている、知っている美しい姿を 「やっぱりそれでよかったんだ」 「やっぱり尊く素敵なこと」と堂々と肯定する勇気を与え、再認識できたことが感動だったように感じます。
普遍的で不変、しかも単純、そんな世界を見てしまったのです。
そのインパクトは論理や理屈では到達できない領域に、しかも瞬時に届けられたのでした。これはスポーツや音楽、芸術に宿る力です。
私は、我々自身の中に眠っている何かを、自らがあるいは知らぬ間にオフにしてしまった何かを呼び覚ます力に心から敬意と払い、今の世の中で最も尊く大切なものであると考えています。
仲間を信じる、一つになる、相手に敬意を払う、自分を犠牲にする、ノーサイド。時代の流れに逆流するかの姿はなんと眩しいものでしょう。
単純にして青い姿を極めるとやはりそれには敵わない。それは万国共通して無敵であると教えてくれました。
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一生モノのモテ理論 理想の女性を射止めるテッパン法則 31のルールとタブー - 檀れみ
5%の精鋭、「テッパン男」とは? 「モテる男」と「いい人」を隔てる境界線は、何気ない言葉や仕草に内包された「ある要素」にある? アレンジ不要! コレだけやっとけ! ビジネスと女性を一石二鳥でモノにする、超実践的指南書。 男なら読んどけ! ※本書は、『テッパン男』の電子化にあたり、加筆・再編集しました。 【本書を読むにあたっての注意事項】 ・この本は、かなりハードな内容となっています。巷に氾濫しているモテ本の欠点――キレイごとが書かれ勘違いが起こる、まだるっこしいからせっかくの読者の実践意欲がそがれてしまう――等を徹底的に排除したため、ハッキリ言ってスパルタです。よって、異性においてもビジネスにおいても、本気でモテるようになりたい方だけ、お読みください。 ・人の気持ちはビミョーなものです。本書に、自己流のアレンジを加えたりしないでください。 ・「個性」とか「自分らしさ」を意識するのは、モテの妨げになります。確実にモテるようになるまで、今しばらくお待ちください。モテるようになれば、短所ですら、個性として勝手に輝くことになります。個性を打ち出すのは、それからでもじゅうぶんに間に合います。 ・油断すると、モテなくなります。食べ過ぎると、すぐに太るのと同じことだと思ってください。 【内容】 はじめに どーして、ハズしてるかな! 第1章 基本姿勢5箇条 モテ道をテッパン化する 時代を見抜く/客観視する/寒い男を阻止する(客観視パート2)/キャラ設定~われわれは皆、サービス業だと心得る~/空前のケチ精神を身につけるな!/狙えるモテ・キャラは色々ある~伊勢丹vsコンビニ~ 第2章 キレイな男のテッパン化 福田康夫元首相のスーツは紳士服のAOKIか/髪は男の命です/女をイカせる手/一寸先ボツ男になる細部リスト/日常使いの小物で差をつける/姿勢をよくする 第3章 感じのいい男のテッパン化 「おはようございます」くらい、ちゃんと言え!(by女子社員)/コミュニケーション力が低い相手の対処法/究極の社交術はキヨスクで得られる/即レス、即行動を心掛ける/暖簾に腕押し戦法~上司のイジリはチャンスに変える~/スタバの店員が「ありがとうございました」と言わなくなったら/イイ男路線をはずれないための男っぷり微調整/ホメを一人歩きさせる/人間関係の潤滑油~人は誰でも自分好きだと心得る~ 第4章 ゆとりある男のテッパン化 刺さる会話ができる男の秘密/基本は聞き役に徹して、決断を下す男になる/見切り発車する(デートはサクサク誘う)/オンナには、自分から服を脱がせる/相手の自尊心を逆手にとり、オンナ心のスイッチを切り替える 第5章 狙った女が必ず落ちる男のテッパン化 オンナのOKサインを見逃すな!/一般女性のセックス状況/シンプルに落とす おわりに テッパン道は一つしかない 【著者】 檀れみ(だん・れみ) 東京都出身。OL、ライター、銀座高級クラブホステスを経て作家に転身。独自の語り口と鋭い洞察力で各メディアから注目を集めている。 著書『こんな男に女は惚れる 大人の口説きの作法』(講談社)、『ダイエット・パラダイス』『冷たい熱帯魚』(以上、幻冬舎)、『LOVE&JOB 賢い女の社交術』(主婦と生活社)、『テッパン男』(ヴィレッジブックス)。 電子書籍『モテるひと言 女性に好かれる38のコツ』『女の仕掛け 男に好かれる賢女のルール26』『男心の掌握術 男を動かす女の駆け引き29』『育児モテ! 妻に感謝される、デキる男のサポート術20』『売れっ娘ホステスのダイエット泣き笑い物語 しくじって行きついた(秘)やせルール20』『銀ホス直伝 口説きのマナー25』『夜の女の恋愛「裏話」』『紳士のルールズ モテる男の口説きのポイント73』『幸運をはこぶお陰さま 人生が変わ��幸せの法則51』『好かれて幸せになる生き方 イイ男、イイ女に学ぶ、可愛がられるモテ法則44』『一生モノのモテ理論 理想の女性を射止めるテッパン法則 31のルールとタブー』などがある。 http://bit.ly/2WmOiRc
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一日一はや慕Weekly 2017年5月24日~5月30日
483. 5月24日(1) 良「小学生の時から、はやりさんのことがベリーライクでした。結婚すると聞いてマジでベリーショックです。でも幸せならオールオッケーです」 は「これ良子ちゃんだよね」 慕「テレビに映ったのは偶然かな?」 は「幸せならオッケーって褒めてくれてうれしいなっ」 484. 5月24日(2) 「はぶー」 「はやりちゃんは甘えんぼでちゅね~」 仕事で酷く疲れると慕ちゃんの前で 精神的に赤ちゃんに戻ってしまうはやりん 「だー」 はやりんに自分��おっぱいを吸わせながら 人気アイドルの恥ずかしい姿を 自分だけが知っているという優越感に浸る慕ちゃん 慕ちゃんがちょっとベッドを離れようとした時 彼女の袖をつかんで何かをせがんでるような視線を向けるはやりん 「あ、してほしいのね?」 「…」 はやりんに促されるままに スカートを捲ったその先には 「あ、ちゃんと履いてきてるんだ」 こんもりした紙おむつがそこにあった つんとしたアンモニア臭が慕ちゃんの鼻孔を擽るが 慕ちゃんはそれに構わず紙おむつを淡々と替えていく 「もーっ、しっかり汚しちゃって~」 「ばぶばぶ」 慕ちゃんにおしめを脱がされて喜ぶはやりん さらに脱がせた後にウェットティッシュで お尻を丁寧に拭いていく 「おしめを汚しちゃったはやりちゃんにはお仕置きしてあげるから、ね?」 「あっあっ…」 「こら、戻っちゃダメ」 感極まって大人に戻りかけたはやりんを たしなめる慕ちゃん 「いけないお尻はペンペンしてあげないと」 「きゃーっきゃっ」 慕ちゃんの責めに悶絶するはやりん お仕置きが終わった後は 再びはやりんに紙おむつを履かせて 軽くお尻を撫でてあげる慕ちゃん 「はやりちゃんが漏らさないように見てあげないと」 「あーっ」 布団によだれを垂らすはやりんに 心の中で歓喜して赤ちゃんの彼女の愛らしいところを 余すところなく堪能する慕ちゃん 485. 5月25日(1) 「はやりちゃんって、彼氏いないの?」 大学のサークルの飲み会で チャラ男に話しかけられるはやりん 「いないよ☆」 「寂しくないの?じゃあ俺とさ」 「彼氏はいないけど彼女はいるから」 「彼女…」 気まずい顔になって沈黙するチャラ男の顔を見て 内心でほくそ笑むはやりん 「はやりんの彼女ってどんなの」 サークルの女性陣に 慕ちゃんの写真をせがまれて スマホを取り出して見せるはやりん 「はやりんの彼女綺麗…」 「なにこの美人…」 「えへへ~」 自分より慕ちゃんを褒められて うれしくなってしまうはやりん 「今度、紹介してよ」 サークルの女性陣は 明らかに慕ちゃんに手を出す気満々だけど 彼女もなんだかんだで喜ぶからいっかと 今度紹介する約束をするはやりん 「(慕ちゃんと私の熱々振りを見せ付けちゃうか☆)」 飲み会から帰ってきて慕ちゃんに約束のことを言ってみると これまた大喜びする慕ちゃん 「そのサークルの子、おいしそう?」 「かわいい子が多かったよ☆」 「じゃあ味見してみよっか」 先ほどの飲み会で一緒だった女の子二人に 心のなかで同情しちゃうはやりん 「(慕ちゃんに掛かればあっさり食べられちゃうもんね…。私も食べちゃうけど…)」 486. 5月25日(2) は「カール販売終了だって…」 慕「小さいころお母さんと一緒に食べたこともあったなぁ…」 は「油っぽくてぎとぎとする食感は苦手だけど、あれはあれでおいしかったなぁ…」 慕「はやりちゃん、カール欲しいなら作ったげるよ」 は「え…」 487. 5月25日(3) 慕「はやりちゃんの異性のタイプって?」 は「…バカ」 慕「私はおじさんみたいな人かなって。あれ?はやりちゃん」 は「好きなタイプは異性じゃ無いんだよ」 慕「じゃあどんな子がタイプ?」 は「私の目の前にいる子だよ」 慕「ん?(何か地雷踏んだような)」 488. 5月26日 ダンジョンのように入り組んだとある駅の構内を 二人で歩いてたら見事に迷ってしまう スマホを取り出し目的地へのルートを調べようとしたはやりんの傍らで 「あの、○○○○ってどこだろう?」 とボソっと呟く慕ちゃん すると道を歩いていた男性が目的地への方向を示してくれた 「ありがとうございます」 軽くお礼を言いつつニッコリと微笑んだ慕ちゃん さっきの男性は慕ちゃんを見て照れた笑いを浮かべているように見えた それを見て燻った感情が心の中に沸いてくるはやりん 「慕ちゃんって、ホントに綺麗だね」 突然のはやりんの言葉に戸惑う慕ちゃん 「さっき、慕ちゃんに道案内してた人。なんかデレっとしてた」 「う~ん、気のせいかな」 妙なところで鋭いくせにこれまた妙なところで鈍感な人だと 陰でため息をつくはやりん プライベートなので変装してるとはいえ 自分の容姿には自信があるが 慕ちゃんはそれを上回ってしまう それだけではない 慕ちゃんほどの美人ならば 同性異性問わずモテるはず だからいつ誰に慕ちゃんを取られてしまうか はやりんからしたら気が気でないのだ 実際中学のときから今に至るまでずっとモテているはずだけど そういうことには不思議な鈍感力を発揮してしまう その癖慕ちゃんははやりんの自分への好意は めざとく気づいて逆に彼女の方から告白してきたので 未だによくわからない わからないまま慕ちゃんとはやりんは交際を続けている 「慕ちゃんって、不思議と人を惹きつけるオーラみたいなのがあるよね」 「そうかな?」 あざとい仕草ではやりんに笑いかけてみせる慕ちゃん 人を魅了するところはそういうところだろうにと 呆れてしまうはやりん もっともはやりんからすればこの天然というか不思議な鈍感さもまた 慕ちゃんの愛しいところだと思うし はやりん自身もまたその雰囲気に惹かれたのだろう 先ほど教えてもらった目的地へと向かっていく二人 慕ちゃんが先導してはやりんはそれについていく格好だ 街ゆく人並みや入り組んだ街路のせいか ついていくのもやっととばかりに息を切らすはやりん 「大丈夫?」 「この調子だと迷子になりそう」 「ご、ごめん…」 疲れて屈んだはやりんに手を差し出す慕ちゃん 「しんどいなら、手を繋いで歩こうか」 そこにはさっきの男性に向けた笑顔とはまた違う 思いやりと慈愛に満ちた顔があった はやりんは迷わず慕ちゃんの手をとった うっかり目を離してどこかに飛んでいってしまわないように 慕ちゃんから伝わる手の温かさと柔らかさに触れると 彼女と心から繋がってる実感を感じるはやりん 「まだちょっと歩くの?」 「もう少しらしいよ」 慕ちゃんが言うにはもう少し歩けば 目的地に着くという せめてその間だけでも手を繋いでる感覚を 味わっていたいはやりん 489. 5月27日 「どんなに私が汚れちゃっても、慕ちゃんなら受け入れてくれるよね」 「どんなはやりちゃんでも私は愛してるから」 暗く閉ざされた部屋のなかで 二人だけで愛を語る もはやプロでもなんでもなく 愛に飢えた牝二人 昼も夜もなく交わり続ける 「今何時だっけ」 「どうでもいい」 部屋をかすかに照らすスタンドの光で 浮き上がる二人のタトゥー 最初にどっちが言い出したのか覚えてないが お互いの肌に所有印を刻もうと話をしたことは覚えている 始めは下着に隠れてしまう程度の大きさだったタトゥーは 今や肌全体を覆い尽くしていた 「綺麗だね」 二人のタトゥーは対になっていて 慕ちゃんは黒い翼 はやりんは白い翼 左右対称になるように刻まれている 背中にタトゥーを刻んだ時にどこかの週刊誌に スクープされて二人は日の当たる世界を追放されてしまった だがどうでもよかった お金はすでに一生分稼いでいたし 今は二人の部屋で寝て食べてセックスする日々を送ってる 退廃しきって情欲に爛れた生活だけどすでにもう抜け出せる気がしないし 抜けだそうとも思わない 「慕ちゃんはこんな生活なのに不思議と太らないよね」 「二人でエッチと運動になるんだよ」 「ちぇっ、私は体重増えたのに」 そう言って慕ちゃんのスラリとしたうなじを撫でるはやりん そのうなじにもタトゥーが刻まれていた 愛液と性具とお互いの呼吸だけが存在してる世界のなかで 生を実感出来るのはセックスだけだ あれほど夢中だった麻雀のことさえ 今の二人にはどうでもいいことだった 「また、むずむずしてきちゃった」 「私も」 生理的な欲望をむき出しにしてお互いに誘い合う二人 お互いに劣情をぶつけ合う二人を止める人間はいないし もはや抑制する必要すらなかった だから今の二人は常に全裸だった 「すっかり獣みたいだね私たち」 「性欲も獣並だから」 タトゥーの刻まれた跡をまさぐり合って愛を実感する 肌に刻んだ痛みを思い出して余韻に浸る二人 そこから股間を擦り合わせて貝合せしつつ 息が出来なくなるほどに唇と舌を絡ませ合う ただの一個の欲情の塊になりつつも 惰性のままに終わりもなく気だるく愛し合う二人 490. 5月28日 「はやりちゃん、好きだよ」 前からはやりんのことが好きだったけど 今ひとつ告白する勇気を持てなかった慕ちゃんは 冗談に紛らわせるつもりで思いを告げてみた 「ほ、ホント!?私も慕ちゃんのこと、前から好きだったから」 だが慕ちゃんの想像以上にはやりんはチョロかった もとい、自分の想定以上に 本気にされてしまい戸惑う慕ちゃん 「あ、あの…はやりちゃん」 「慕ちゃん、もしかして他に好きな人、いる?」 そんなはずはないけど 元々冗談のつもりで告白していたため 言葉に詰まる慕ちゃん 「そんなことないよ」 「じゃあ付き合って、いい?」 つぶらな瞳で迫ってくるはやりんに 今更事実を告げる気力を奪われる慕ちゃん 今の慕ちゃんの心境を言葉にすれば 適当に投げたはずのボールが ストライクゾーンど真ん中に入ってしまい 挙げ句サヨナラ逆転ホームランに化けたようなものだった 「い、いいよ」 「やった」 冗談に包んだはずの本音が ストレートに受け止められて そのまま流れで付き合うことになって 複雑だが慕ちゃんにとっては本望だった 「じゃあ、早速お母さんに慕ちゃんのこと紹介するね」 「気が早いね」 「今までは友達だったけど、これからは恋人だから改めて紹介しなきゃ」 ずっと片思いだと思ってたのに 実は両思いというだけでも驚きなのに すぐに両親に報告するという大胆な行動に 目を白黒させる慕ちゃん 「いいかな」 「もちろん」 先ほどの告白の余韻に浸りながら これから恋人同士として 何をしていこうと期待に胸を膨らませる慕ちゃんだった 491. 5月29日 「慕ちゃん、おっぱい見せて」 慕ちゃんが朝一番に部室に来てみると はやりんが土下座して自分の胸を懇願していた そもそもアイドルが必死に土下座してる姿に驚く慕ちゃん 「はやりちゃんならいいけど…私はやりちゃんほど、胸おっきくないよ」 「だからこそ見たいの、お願い」 理由はわからないが はやりんが必死に懇願する姿に 不思議と笑いがこみ上げてくるものの それでも恥ずかしさが勝る慕ちゃん 「胸が見たいなら自分の見たらいいのに…変なはやりちゃん」 「そこを何とか…」 はやりんの必死な目を見た慕ちゃんは だんだん面白くなってきて 「じゃあ、私がおっぱい見せる代わり。はやりちゃんは私の言うことなんでも聞いて」 「それでいいからおっぱい見せて」 はやりんの言葉の勢いに押されて ブラウスのボタンを外しておっぱいを はやりんに見せる慕ちゃん 「わぁ…」 慕ちゃんの胸を見るなり歓喜するはやりん そして慕ちゃんのおっぱいを指で弄んだり 舌で乳首を転がしたりそのまま口で含んだり すっかり変態みたいになっているはやりん 「(はやりちゃんって、こんなに変態だったのかな)」 必死におっぱいを堪能するはやりんに むくむくと嗜虐心を煽られる慕ちゃん 「よかった…」 ほくほく顔になってすっかり満足げな表情のはやりんに 「さっき、私の言うことなんでも聞くって言ったよね」 「そうだけど」 「じゃあ、はやりちゃんのおっぱいをたっぷり私にも味合わせて」 慕ちゃんの提案に乗っかって 自らも胸を晒すはやりん 「これでいい?」 最初は胸を弄んでいた慕ちゃんだったが やがて手は下にも及び 「約束がちがっ…」 「なんでも私の言うことを聞くんだから、私のやることには逆らえないんだよ」 すっかりSっ気をむき出しにして はやりんを虐める慕ちゃん そしてはやりんは慕ちゃんの性奴隷に調教されたのだった 492. 5月30日(1) 慕「みずはらはやりはしらつきしののよめ」 は「しらつきしのはみずはらはやりのよめ」 慕「はやりちゃんがよめ!」 は「しのちゃんがよめ!」 杏「どっちもよめでしょ」 慕「そっか」 は「ふたりともよめでいいんだ…」 493. 5月30日(2) は「慕ちゃんとは付き合ってないけど同居してるしご飯作って貰ってるし、一緒にお布団で寝てるし。休日はずっと一緒にいるよ!」 杏「それ付き合ってるとかそういう次元じゃなくて夫婦なんじゃ…」 慕「杏果ちゃんがそれを言うかな?」 494. 5月30日(3) 慕「はやりちゃんに決まってるでしょ」 は「慕ちゃんイチオシ!」 慕「愛してる」 は「浮気しないでね、他のアイドルだけじゃなくて女の子にもね」 慕「はやりちゃん以外のアイドルが出たら目をつむってるもん」 は「ホントかな?」 慕「えへへ」 495. 5月30日(4) 「慕ちゃんみたいに髪、伸ばそっか」 ツインテールの髪を弄びながらぽつりとこぼすはやりん 「はやりちゃんなら似合うよ」 即座に反応してはやりんの言葉に肯く慕ちゃん 「イメチェン?」 「それもあるけど、気分を変えたくて」 何かを察したのか表情が重くなる慕ちゃん あのインターハイで小鍛治健夜に蹂躙されて 手も足も出なかった時のはやりんは 自信も何もかもを打ち砕かれてすっかりボロボロになっていた おかげさまでこの数日間慕ちゃんは 団体戦や個人戦で打つ合間 はやりんを慰めてる有様だった まさに見てられない程にボロボロだったから だが今日のはやりんは昨日までの表情の重々しさが すっかりと陰をひそめむしろ何か決意したような すがすがしさがあった 「小鍛治さんに負けてから、ずっとずっと悔しさが頭から抜けなくて辛かった。でも、慕ちゃんはどんなに負けても変わらなかった。それにずっと側にいてくれた」 「改めて、慕ちゃんはすごいなぁって思った。私も髪を伸ばしたらそんな慕ちゃんの強さを一欠片でも分けて貰えるのかなって思って」 「ううん、私も杏果ちゃんの髪に倣って伸ばしてみただけだし。そんな特別なものはないよ。でもはやりちゃんなら、髪伸ばしても似合うよ。ホントに」 「慕ちゃんが似合う似合うって言ってくれたから、余計その気になっちゃった」 自分の髪を撫でながらさらっと言うはやりん 「はやりちゃんの髪の手入れなら、私も手伝うから」 慕ちゃんの言葉を聞いて嬉しくなるはやりん 「それに、はやりちゃんの髪伸びたら、お揃いっぽいし」
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作者様の許可も得たので久々に筆をとってみました。 料理作成のミニイベっぽい感じのイメージで。 冷やし中華
「暑いわねぇ・・・」 「暑いですねェ・・・」
季節は夏。 本日もお日柄はよく、洗濯物どころか人間を干すつもりなのかと言いたくなるくらいに暑い。 太陽の恵みは過多のレベルまで達しており、最早地獄である。 あんまりな気温の上昇に、今日は島の探索も早々に切り上げて屋敷に戻って来た。 一向に下がる気配のない気温に、正解だったとつくづく思う。
「大丈夫ですか、お二人とも。はい、麦茶です」 「ありがとう、崇」 「助かるわぁ。んぐっ・・・っかー!染みわたるわねぇ!」
居間で冴さんと共にぐったりしていると、崇が麦茶を持ってやってきた。 よく冷えたそれは瞬く間に体に染みわたっていく。 ああ、美味しい。 それにしても冴さん、ビールじゃないんだからその一言はどうなんだ。
「今日は特に暑いですね。出かけて行かれた皆さん、大丈夫でしょうか」 「大丈夫よぉ。暑さごときでくたばる連中じゃないわよ。そうでなくとも、意外とそういうとこに気を遣う奴らよ」
毎度の事だが冴さんのこの人物評は適当なんだか正確なんだかわからない。 でも、確かにあの3人が暑さという環境を舐めて行動する、という図は思い浮かばない。 いや、海堂さんは暑さでゆだってるところも容易に想像がつくけど。
「とはいえ、流石にこの暑さには本当に参りますね。食欲も失せそうで・・・」 「こういう時はさっぱりしたモン食べたいわねぇ。・・・例えば冷やし中華とか」 「あァ、いいですねェ・・・」
俺達の食欲はこの状況にぴったりの料理を連想させる。 うん、こんなに暑いんだ。さぞ美味しくいただけるだろう。
「冷やし中華・・・」
耳慣れぬ単語なのか、崇が不思議そうな顔でつぶやく。 あ、この流れ前にもあった。 そう思って冴さんを見ると、冴さんも同じことを思ったのかこちらと目が合う。
「裕ッ!」 「はい、作りましょう!今日の夕飯は冷やし中華!決定!」 「えっ、えっ!?」
困惑する崇をよそに、頭の中で必要な材料を羅列していく。 中華麺は三日月亭に行けばあるだろう。ラーメン出してるし。 卵はある、野菜類もある。 ハムは・・・あるのかな?無ければ蒸し鶏にしよう。 紅ショウガはこの前のお好み焼きの時の残りがある。 折角��の島に居るんだ、具に海鮮を入れるのもアリかもしれない。 何はともあれ、一度三日月亭に買い物へ行かねば。
「いってらっしゃい、裕。ついでに私のおつかいもよろしく」 「って冴さん、何ナチュラルに俺に買い物に行かせようとしてるんですか」
食欲はあっても手伝うつもりは無いらしい。 この暑さでは外に出たくないのもわかるが。 というか自然な流れで自分の買い物も押し付けないでください。
「このピーカン晴れの中、女性に外で肌を曝せと・・・?」
ニコニコと笑っていた冴さんの目がスッと開かれる。 暑いはずなのに、背筋にヒヤリとした感覚が走る。
「そうですねそんなことじょせいにいうなんてよくないですねいってきます」 「流石ね裕。そういう配慮ができる男はモテるわよ」
身の危険を感じた俺は即座に言葉を改める。 配慮を称賛されるが明らかに貴女に言わされた言葉なんですが。 ・・・いや、これ以上深く考えないようにしよう。 時折この人は人の思考を読んだかのようなエスパーじみたことを言ってくるし。 迂闊な思考は死を招きかねない。
「裕さん、おつかいなら僕が行ってきましょうか?」
俺の事を気遣ったのか、崇がおつかいを申し出てくる。 だからといって崇をこの炎天下の中一人でおつかいに行かせるのは気が引ける。
「あー・・・いや、そうだな。そしたら崇、俺の買い物に付き合ってくれるか?」 「はい!」
崇、本当にええ子や・・・。 後でどら焼きを買ってあげよう。 こうして俺達は冷やし中華の為、三日月亭へと向かったのであった。
「という訳で、中華麺を譲って欲しいんですが・・・」 「どういう訳かはわからんが中華麺はあるぞ。ラーメンでも作るのか?」
三日月亭に着いて店長に中華麺のことを聞くと、あっさりと返される。 そういえば島の製麺所に作ってもらったって言ってたっけ。 となると専用ラインもあるだろうしそれなりに在庫もあるだろう。
「いえ、崇に冷やし中華を食べさせてやろうと思って。麺の在庫どれくらいあります?」 「ほう、成程な。ちょっと待ってな、今確認してくる」
ウチの台所事情を考えると半端な量を用意するのは危険だ。 あの胃袋ブラックホール集団を舐めてはいけない。 1人で何玉消費するか分かったものじゃない。 折角だし千波や辰馬も呼びたいし。
「今用意できてこんなもんだな。・・・足りそうか?」
暫くして店長が裏から出てくる。 両手に抱えられたバットに乗っているのは麺、麺、そして麺。 ざっと見たところ50玉はあるだろうか。 結構な量ではあるが持って帰れない程ではない。 というか、これだけの量を持ってきて足りるかどうかの心配をしてくる店長も中々毒されている気がする。 いや、屋敷に配送している量、俺や崇が日頃三日月亭で購入していく食材の量を考えれば何もおかしくはないのだが。
「ええ、大丈夫かと。余るようならそれこそ夜食のラーメンにでもしますよ」 「らあめん?裕さん、それも内地の料理なんですか?」 「ああ。うどんとかそばに似た麺料理、って感じかな。そっちも今度作ろうな」 「はい!楽しみです!」
嬉しそうに、楽しそうに笑う崇を見て、口元が緩む。 本当に崇は可愛いなぁ。 いっぱい食べて大きくおなり。
「店長、他にも買うものがあって・・・。あ、ついでに麦���貰えますか?」 「ほい、麦茶。買うものはリスト見せな。ふんふん・・・」
店長から麦茶を貰い、喉を潤す。 買い物メモを渡すと、店長はリストにあるものをひょいひょいと用意していく。
「しっかし冷やし中華、冷やし中華ねぇ・・・」 「ここはラーメン出してるのにやらないんですか?こう、始めました的な」 「出そうとしたことはあったんだが、具に悩んでな・・・」
クソ暑いこの季節、銭ゲバ親父が絶対売れるであろう冷やし中華を出していないのは疑問でもあったので聞いてみるがどこか渋い顔。 具に、悩む? 冷やし中華の具、ぱっと思いつくのはきゅうり、トマト、錦糸卵、ハム、カニカマ、きくらげ、紅ショウガあたりだろうか。 きゅうりやきくらげは兎も角、トマトは・・・うん、この島の特徴を考えると色合い的にアウトか。 それを考えると紅ショウガもダメか。 カニカマは・・・セーフか?アウトか?ダメだ、わからん。 卵は足がはやいからあまり使いたくないって言ってたっけ。 ハムは・・・内地から仕入れないといけないか? そもそもこの島の人、あまり肉類を好まないからなぁ。 ・・・うん、そう考えるとビックリするほど使えそうな具が無い。
「あー・・・うん、具の種類が・・・」 「だろ?だから断念したんだよ。冷やし中華始めましたって看板、出してみたかったんだがなぁ・・・」
出したかったんだ。 うーん、でもなんとかなりそうな問題でもありそうな気が。
「おい裕、もし良さげな具材の案あったら持ってこいや。それで出せそうならボーナスをくれてやろう」 「すぐ浮かぶもんでもないので、屋敷の人達にヒントでも貰いますかね。わかりました、アイデアが浮かんだら持ってきますよ」 「おう、頼むぜ。・・・よっ、と。こんなもんか。他に必要なもんはあるか?」
リストに載っていたものを全て確認し終わって会計を済ませる。 ついでにどら焼きを購入しておくのも忘れずに。
「・・・しかし、結構な量だぞ。お前ら2人で持って帰れるのか?」
目の前に築かれた買い物の山。 麺がそこそこの重量なのは勿論、冴さんのおつかいがかなりの重量を占めている。 酒瓶、結構重いしねぇ。 とはいえ、崇に重量のあるものを大量に持たせるわけにもいかない。 必然、俺が頑張らなければいけないわけで。
「あはは・・・頑張れば、なんとか?」 「すみません、僕がもっと持てれば・・・」 「気にするなって。崇のせいじゃないさ」
むしろ冴さんのせいだ。 とはいえ、ここで冴さんの文句を言ったって荷物が減るわけじゃない。 これは往復を覚悟しなければならないか。 そう思った時、店の入り口がガラリと開いた。
「こんにちはー」 「こんちゃー!」
元気よく挨拶しながら入って来たのは、辰馬と千波だった。これなら、なんとかなりそうな予感がする!
「で、冷やし中華の為の買い出しですか」 「冷やし中か?それって冷やしてる途中の料理ってことか?」
辰馬は神社のおつかいで、千波は屋敷に来る途中で辰馬に合流したらしく、2人揃って三日月亭にやってきたようだ。
「冷やし中華。何て言ったらいいのかな、麺をお皿に盛りつけて、その上に具を乗せた感じの料理、かな。ラーメンの別バージョンって感じ」 「なんでも内地の料理らしいですよ。裕さんが作ってくれる事になって」 「羅悪免の?へぇ~!なんか美味そうだな!」 「冷やし中華ッスか。夏ッスねぇ~。・・・コンビニの廃棄モノが懐かしいッス」
ニコニコ顔で語る崇に、無邪気に笑う千波。 辰馬は既に知っているのか夏を感じ取っている。 いるけど、さり気なく内地生活の闇をぶちこんでくるのはやめようか。
「2人も呼びに行く予定だったからここで会えて手間が省けたよ。夕飯、食いに来ないか?」 「いいのか!?俺も屋敷にこいつを届けに行くつもりだったしな!行く行く!」 「こいつ?」
嬉しそうに頷く千波が、水入りらしいバケツを掲げる。 中身を覗くと、ハサミを持った生物がうぞうぞと犇めいていた。
「これ、海老に・・・蟹か?」 「おう!ちいと多めに獲れたからおすそ分けって思ってな!」 「にしても結構な量だな。凄いな、千波」
おすそ分けは純粋にありがたいし、海老や蟹なら冷やし中華の具にしてもいいかもしれない。 辰馬も関心するように驚きながら千波の腕を称賛している。
「辰馬はどうだ?予定、大丈夫か?」 「ええ、喜んでお呼ばれさせてもらいますよ。後で一度神社に戻ってから向かいますよ」
辰馬もこちらの誘いを快く承諾してくれた。 と、地面に置かれた俺達のおつかいの品々をひょいと持ち上げた。
「え?一旦神社に帰るんじゃないのか?」 「持ってくの、手伝いますよ。この量、裕さん達だけじゃ大変でしょう?」
このさり気ないイケメンムーブ。 顔も良くて気遣いもできる。頭も良い。 天は二物を与えずどころか与え過ぎでは?
「それに、俺達見つけた時ちょっと期待してましたよね?」
・・・バレてた。 荷物持ち確保。うん、即座にその思考が出たのは認める。 飯食いに来るついでに手伝ってもらう気満々だった。
「ははは・・・」 「さ、行きましょうか。千波、それ持ってくれ」 「おう!行こうぜ崇!」 「はいっ!」
かくして、俺達は無事買い出しを終え、屋敷へと帰還することができたのだった。
「・・・さて、やりますか!」
屋敷に戻って来た後、買ってきたものを台所に置いて一息ついた後、俺は材料たちと向かい合う。 辰馬と千波は一旦家に戻ってから改めて来るそうだ。 屋敷の仕事に戻るという崇にどら焼きをご褒美として渡すのも忘れずに。 冴さんは夕飯前だというのに既に飲み始めている。 何かしらつまめるものを先に用意すべきか。 そう思いながら大き目の鍋に湯を沸かし、塩を一掴み。 冷やし中華の具にすることも考えて蟹と海老は茹でにする方向でいこう。 そう思いながらまずは蟹を一杯、裏返して沸騰した鍋へと投入。 立派な蟹が何杯もあるんだ、何本かの脚と胴の部分をつまみで出しても問題ないだろう。 後で海堂さんに文句を言われそうではあるが。
「冴さん、はい。多くは無いですけど茹で蟹です。お酒だけじゃ体に悪いでしょう」 「あら、ありがとう。おっ、蟹味噌もあるわね、結構結構」
処理した茹で蟹を出すと冴さんはご満悦といった表情で杯を呷る。
「あ、そう言えば蟹用フォークとか無いですね。どうしましょう」 「え?いらないわよそんなの」
そう言って持ち上げた脚を半ば程の場所でポキリと折る。 片方を横にスライドさせると、蟹の身��するりと現れる。 冴さんは何も付けずにそのままぱくりといった。
「んー!最っ高!塩気も丁度いい塩梅よ、裕!」 「え、あ・・・はい」
蟹の身をちまちまと取っていた今までの俺は何だったんだ。 至福の表情を浮かべ、別の脚を取る冴さん。 またもやパキリと脚を折る。身を出す。 今度はそれを蟹味噌につけてためらいもせずに頬張る。 なんという贅沢。
「酒が進むわねー!冷やし中華も楽しみにしてるわよ!」 「お酒、程々にしといてくださいよ・・・」
蟹フォークの存在を完全否定された衝撃が抜けない。 あのちまちまほじくる感じも嫌いじゃないんだけどなぁ・・・。 何とも言えない気分のまま、俺は台所へと戻っていった。
「裕」 「おかえりなさい、洋一さん」
台所へ戻ると、勝手口が開きスッと大きな体が入ってくる。 洋一さんはその巨体と金髪ですぐに判別ができる。
「ああ、今戻った。・・・寅吉から、預かって来た。卵が余ってしまって貰ってくれ、との事だ」
洋一さんの持つ籠にはたくさんの鶏卵。 今朝寅吉さんの牧場で烏骨鶏達が産んだ新鮮な卵だろう。
「ついでに一羽持っていってくれ、と言われたのでな。今しがた絞めて血抜きをしている」 「おお・・・。ナイスタイミングですね」 「ふむ」 「今日は冷やし中華にしようと思いまして。ハムの代わりに蒸し鶏、この卵で錦糸卵もいけますね」 「何か手伝うことはあるか?」
洋一さんは優しい。 俺だけにではないけれど、何か自分にできそうな事があればすぐに手伝いを申し出てくれる。 頼り過ぎも良くないと思ってはいるが、今日は量が量だ。 ��慮なく甘えさせてもらおう。
「元々用意してた鶏肉も含めて蒸し鶏の方をお願いできますか?俺は錦糸卵をやっちゃうので」 「ああ。その足元のバケツは、蟹と海老か?」 「はい。これも具にしちゃおうかと。そろそろ千波が来るのでコイツは千波に任せようかと」 「わかった」
蒸し鶏の準備をする洋一さんを横目に、卵をボウルに割り入れる。 卵に砂糖、塩、酒の調味料を入れ、混ぜて卵液を作る。 フライパンに油を薄くひき、よく熱する。 温まったのを確認し、卵を少量入れ、フライパン全体に均一になるように流し拡げる。 卵液の底が固まったら火から下ろし、蓋をする。 すぐさま、濡れ布巾にフライパンを当てて熱を取り、1~2分そのまま放置。 表面にも火が通り、固まっていればOK。 後は細切りにするだけだ。
「裕ー!来たぜー!母ちゃんが渋皮煮持たせてくれた!」 「おー!食後に皆で頂こうか。千波、そいつら頼む」
何枚か卵を焼いていると、千波が合流。 一瞬、沙夜さんと聞いて照道さんの顔が頭を過ぎったが今は置いておこう。 蟹、海老は千波に任せる。 洋一さんの蒸し鶏もいい感じだ。 錦糸卵の準備が終わったので、次は麺を茹でるためのお湯を用意、と。
「お邪魔します。裕さん、これ、おじいさんからッス」 「いつも悪いなぁ。おお、いつにも増して立派なトマトだ・・・。こっちのきゅうりも長くて太いな。美味そうだ」
お湯を沸かしていると辰馬も合流。 どうやらおじいさんに野菜を持たされたらしく、他にもナスやトウモロコシ、ピーマンや・・・なんだこれ、ゴーヤ? ・・・相変わらず、あそこの畑の植生は凄まじいな。
「太くて、長くて、立派・・・」 「・・・辰馬?どうした、顔赤いぞ?調子悪いのか?」 「ッ!いえ!だ、大丈夫ッス!俺は健康です!」 「うおっ!?そ、そうか。・・・そしたら、きゅうりとトマト、細切りにしてもらえるか?」 「うすっ!」
急に顔を赤くする辰馬。 体調が悪いのか心配したが、そういうわけでもないらしい。 急に大声出すからびっくりしたぞ。 辰馬には野菜の処理をお願いする。
「裕さん。冷やし中華のタレ、どうするんですか?」 「酢醤油ベースとゴマベースと両方用意するよ。片っぽだけしか用意しないと文句が出そうだしな」 「ははは・・・」
辰馬が野菜を切っている間にタレの準備もしておく。 こちらは混ぜるだけでいいから楽だ。
「戻ったぜ~!」 「っせ!耳元で叫ぶなよ・・・」
と、玄関の方から勇魚さんと海堂さんの声が聞こえてくる。 ベストタイミングで帰ってきたようだ。 調理台の上に所せましと並ぶ具の数々。 きゅうり、トマト、錦糸卵、紅ショウガ、ほぐした蒸し鶏、茹で蟹、茹で海老。 具の準備は万全。実に豪勢だ。
「じゃあ後は麺を茹でるだけだな」
麺についた粉を払い、鍋へと投入。 白く細かい泡が立ち昇り、麺が湯の中を踊る。 吹きこぼれに気を付けつつ、茹で上がった麺を流水で冷やす。 冷えた麺を皿に盛りつけ、具をのせていけば完成だ。
「と、いう訳で。今日は冷やし中華です」 「おお、いいねえ!そうめんもいいが夏には冷やし中華が欲しいよな!」 「この島でよく中華麺なんか調達できたな、お前」
嬉しそうに笑う勇魚さんに、感嘆といった表情の海堂さん。 口角を上げつつ多少ドヤ顔をしてしまうのは見逃して欲しい。
「三日月亭でラーメン出してましたからね。店長に融通してもらいました。っと、話はそんなところにしていただきましょうか」
「いただきます!」
「うめえ!裕、これうめえぞ!冷やしちゅーか!」 「気に入ってくれて何よりだよ。崇はどうだ?」 「はい!とっても美味しいです!うどんともそうめんとも違う麺ですけど、美味しいです!野菜やエビ、カニ、お肉も、かかっているタレも!」 「海老、蟹入りの冷やし中華なんて豪勢よねェ。ほら崇、次はこっちのゴマダレかけてみなさい」 「はい!」
崇も千波も初めての冷やし中華を気に入ってくれたようだ。 千波はいつもより��べるペースが速いし、崇も冴さんに勧められるまま2杯目を準備している。
「うう、お屋敷に来るとこうして美味しいものにありつけるのは本当に有難いッス・・・」 「ふむ。やはり神社は粗食を是としているのか?」 「おじいさんはそうですね。兄さんは・・・そういうワケではないんですが、その、食べられるものを用意するなら自分で何とかするしかないというか、その・・・」 「ふむ・・・。大変だな」
辰馬は若干涙ぐみながら冷やし中華を啜っている。 そこに洋一さんが興味を示したのか神社での食生活を聞いている。 ・・・うん、そうだよね。藤馬さんの作った料理は・・・うん、あれだよね。 尻すぼみになっていく辰馬の声色に何かを察したのか、洋一さんも辰馬を労って黙ってしまった。 辰馬の為にも、今後神社におすそ分けする回数増やした方がいいかもしれないな。
「ふむ。卵麺ですか。様々な具を使い、彩り豊か、栄養のバランスも取るようにしている。成程、これは素晴らしいですね」
照道さんは一人納得しながら冷やし中華を分析している。 そうだ、具の話、照道さんなら何かいい案が出ないだろうか。
「店長、三日月亭でも冷やし中華出そうとしたらしいんですけど出せる具にちょっと問題があって悩んでて・・・」 「・・・ああ、成程」
のっている具を見て色々と察したのか、照道さんも一度箸を置く。 ふむ、と顎に手を当てる仕草が実に様になっている。
「緑はきゅうり、黄色は卵。そうですね、彩を考えるなら赤や黒のもの、といったところでしょうか。裕さん、内地ではこの冷やし中華という料理の具はどんなものを使うのですか?」 「うーん、自分が知っている範囲だときゅうり、トマト、錦糸卵、ハム、カニカマ、きくらげ、紅ショウガあたりですかね」 「まぁそこらへんがベーシックだわな。打波で言うとハムやきくらげは用意しづらいかもな」
照道さんと話していると、海堂さんが混じってくる。 普段の言動はアレだが意外と料理に精通しているらしく、この人の言を参考にして間違いはないだろう。
「そこら辺は鶏肉でもいいかなと。最悪、ツナでも。きくらげは・・・島の中探せば出てきそうな気もしますけど」 「バカ言え、野生のキノコなんざ危なくて使えるか。下手すりゃ死人が出るぞ、却下だ却下」 「ですよねぇ・・・」
ハムは見慣れないものだろうが、鶏肉は元々この島でも食べられているのか認知がある。 蒸し鶏ならば抵抗はないだろう。 きくらげに関しては、乾燥モノを内地から取り寄せるという手もあるけどコスト嵩むよな。 かといって探すのも・・・。 野生のキノコは、本当に危険すぎる有毒キノコもある。 カエンタケ、タマゴテングタケ、ドクツルタケの猛毒キノコ御三家は有名だろう。 可食のキノコによく似た有毒キノコもあって、誤食からの食中毒、最悪死亡、なんてケースもあり得る。 何よりキノコは未だに可食、不食、有毒と解明されていないものが数多い。 可食に似た新種の毒キノコが出てくる可能性だってあるのだ。 少なくともお店にそんなリスクは持ち込めない。
「海苔を散らす、というのはどうでしょうか。これならば島の者も抵抗はなく、黒も添えられる」 「そういやそうだな。海苔散らす冷やし中華もあったな」 「おお、確かに・・・」 「裕、悪いがおかわりいいか?」
そんな話をしながら、ああでもないこうでもないと話していると、勇魚さんがお皿を持ってきた。 あれ、さっきの2杯目かなり麺多めにしたんだけどもう食べきったのか。
「はい、ちょっと待っててくださいね」
勇魚さんのお皿を預かり、流しで軽く洗ってから麺と具を用意する。 まだ食べ足りなそうだったから麺はさっきと同じくらいの量で大丈夫だろう。 用意を終えて戻ると、俺達3人の話に勇魚さんも混じっていた。
「お待たせしました。はい、勇魚さん」 「おう、ありがとな。なぁ裕。冷やし中華の話、赤の彩って蟹や海老じゃダメなのか?」 「いやでもソレめっちゃコスト高い感じになりませんか?」 「そうか?この島��獲れ方考えるとそうでもねぇ気がするぜ?」 「あ・・・」
そうだ、そもそもこの島の漁業は盛んだし、季節も生息区域も何するものぞと多種多様なものが獲れまくる。 今日の海老や蟹だって元は千波からのおすそ分けだ。 むしろ確保は容易なのかもしれない。
「むしろその方が島の者は馴染みやすいかもしれませんね。赤の彩とはいえ、海皇からの恵みをいただくわけですから」 「色としてもトマトみたいに赤一色ってわけでもねえしな。いいんじゃねぇか?」
きゅうり、錦糸卵、蒸し鶏、蟹、海老、海苔。 うん、いい感じだ。 内地基準で見ると蟹と海老のせいでめっちゃ豪勢なお高い冷やし中華に見えるが。
「うん、これならいけそうですかね。皆さん、ありがとうございます!」
俺のお礼に皆軽く頷くと、食事を再開する。 照道さんお墨付きのこの案なら店長も文句はあるまい。 そんな感想を胸に抱きつつ、俺も再び麺を啜り始めるのだった。
「ごっそさん!裕、美味かったぜ!冷やしちゅーか!また食いてえ!」 「おう、お粗末様。わかったわかった、今度また作ってやるから」 「ホントか!約束だぞ!!」
食後、崇と一緒に流しで洗い物をしていると、千波が後ろから飛びついてくる。 お前もかなり食ってたと思ったけど食後によくそんな飛び跳ねられるな、お前。
「崇も、どうだった?冷やし中華」 「はい!とっても美味しかったです!その、具が沢山あって、色んな味が楽しめましたし、タレのおかげでどんどん食べてしまって・・・」
崇は少し恥ずかしそうに笑いながら洗い物を片付ける。 うん、次はラーメンだな。 生憎、麺は完食されてしまったのですぐにとはいかないが。 だが、逆に言えばチャーシュを仕込む時間ができたとも言える。 待ってろよ、崇。 兄ちゃんが美味いラーメン食わせてやっからな。 キャラが行方不明の決意をしつつ洗い物を終わらせ、台所を後にする。 さて、三日月亭用にレシピも纏めなきゃな。 島の人に受け入れられるといいんだけど。
後日、三日月亭の看板に一枚の張り紙が増えた。
「冷やし中華、始めました」
と。
実際、島の人にも好評で飛ぶように売れたらしい。 ボーナスもきっちり頂きました。
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豊田真由子さんと私の関わり 田中 絵里緒・2017年6月23日 2017年夏、豊田真由子さんがメディアで騒がれて議員を辞職されるというタイミングで、この文章を書いています。 この騒ぎ自体は「人の噂も75日」のことわざの通り、やがて収束していくでしょう。しかし、彼女自身も私の大切な友達であるとともに、お子さんもいらっしゃる。私も子供をもつ母親として、心を痛めております。 どんな事情があるにせよ、自分の親が、よく知りもしない多数の人から悪しざまに言われるということは、非常に悲しく悔しいと思います。お子様達がお気の毒です。 お子様たちにとって、その傷は大人になるまで何十年も残るとともに、何十年経ったら事情を知る人も居なくなっており、もしかしたら豊田さんや私もこの世にいないかもしれない。知りたくても情報が散逸して、調べようもなくなっている。そんな状況は、さらに辛いと思います。 この文章を、豊田さんのお子さんが数十年後に読むかもしれないことと考えて、私の確かに経験して知っている事だけを、隠さず記録しておこうと思います。 ----- 豊田真由子さんと私とはともに、私立桜蔭中学校に1987年4月入学、同高校を1993年3月に卒業しました。東京大学文科一類に、ともに1993年4月入学、同法学部を1997年3月卒業で同じでした。 中1と中2は別のクラスで、互いに知らない存在だったので、中3で同じクラスになったところから交流が始まりました。 私、田中絵里緒は、名門学校の中でかなり異端児。中学の時点で学校にエロ本を持ってくる、パーマをかけてくる、もちろん校則違反の色つき模様つき髪飾りは日常茶飯事、などなど。自分が先生に怒られるだけでなく、パーマの時は親も学校に呼び出されて怒られる、ということもありました。うちの親は私に対して怒り「呼び出されちゃったじゃないの!」と言いながらも、この悪ガキ娘はしょうがない、とある程度分かっていました。 豊田真由子さんは、私とは全く対照的。問題を起こして先生からのお説教などは完全NG、親が呼び出されて親に恥をかかせるなどはさらにもってのほか。うちの親など比べ物にならないほど、よっぽど厳しいご家庭で、彼女もその親に正面から背くまでの事は出来なかったのでしょう。先生からの評価はパーフェクトな優等生でした。この点は中高生活を通して全く変わらなかったと思います。 そんな対照的な二人が、なぜか仲良くなったポイントは、「ダサい女でモテない人生を送るのはイヤ」「男の人に愛されたい」という所で気持ちが通じ合ったことでした。 親や学校の締め付けが厳しく、自分はもっと自由にしたい気持ちがある。でも、名門学校をやめたくないし、頭の悪い女の子たちに交じってバカばっかりやるのも納得がいかない。東大には入りたいし、将来成功するコースを進んで社会的にも認められたいけど、イイ女にもなりたいよね、そのためには学校の言う事だけ聞いてダサくしてちゃダメよね、というようなことを、よく話し合いました。 その裏には私たち二人とも、深く刻まれた「寂しさ」「劣等感」があったので、そこの所が互いにピーンと通じ合ったのでしょう。 その寂しさ、劣等感、不安、自分への自信の無さ、といった要素は、どこから来ているのか、というと、幼少期の親からの育てられ方・自尊心の形成の所で、かなり問題があったと思います。 豊田さんも私も、頭もよくて可愛くて健康な体を持っていた。もっと自分に自信をもってドッシリしていても良いはずの存在だったと思いますが、私達は、自信の無さと、寂しさを共有していたのです。 このことを、今子育てや若者の育成をしている皆さんにも、し��かりと知ってほしいし、参考にしてもらいたいのです。 「キレる」「暴力」「暴言」といった要素も、全て「自分への自信の無さで、もがいている人の姿」なのだということ。 その痛みを理解しないで、いくら批判しても何も変わらないということ。 私も、キレる少女だったのですが、母親と取っ組み合いのけんかをしたり、妹と弟に暴力をふるったりということはありました。 キレると人の迷惑だし、嫌われる・・・。頭のいい私達はそんなことは分かり切っています。そんな自分にも嫌気がさしていたからこそ、「男の人にモテたい」「いい成績を取ってホメられたい」という二つの願い、そこは絶対譲れないこだわりでした。 「現状への多大な不満足」による、「現状変革の夢」、それも「とてつもない変貌を遂げたいという大きな夢」です。 名門校に入って���リ勉している子供たちに、こういう子は多いと思います。 現状にそこそこ満足して、楽しい子供時代を送っている子が、そんなにガリ勉などはしないし、する必要を感じません。 世の中「名門校に入ってガリ勉する子は素晴らしいんだ」という価値観で覆いかぶされていますが、「本当にそうなのか?」、私は少女時代を振り返って、非常に疑問に感じています。 豊田さんは、学校で皆の前で怒鳴ったりカッコ悪い自分を見せるということは全くありませんでした。 学校の教室の中ではない所で、私に対しては、男の人と付き合う付き合わないのやり取りを通じて、ごくたまにですが、電話や対面でキレて怒鳴るということはありました。 「女の友情、男で崩れる。男の友情は、女で崩れないのにね。」と豊田さんがある日ぽつりと言ったことがありました。寂しいんだろうなと思いました。 私は「崩れないよ。友達やめないよ。親友だよ」といいました。 よく覚えているのは、豊田さんがうちの高校の文化祭の時に話していた男の子のことを、私が気に入って、紹介してほしい、と話した時のことでした。 「ああ、あれでいいなら、あ��るよ」。 その男の子は、豊田さんのお目当ての彼氏ではなく、たくさんいる男の友達の一人だったのです。 だから絵里緒ちゃんに紹介してあげる、といってデートの場を作ってくれたりしました。彼と二人で会うようにもなりました。 でも、彼は豊田さんのことが好きで付き合いたかったようです。私のことは、紹介はされて会ったものの、ラブラブモードが盛り上がることも無く友達モードでした。 私の方は絶対彼氏が欲しかったので、他の友達にも男子の紹介などをお願いしてました。 それを知って、豊田さんが怒って電話かけてきて、「なんで××君を紹介したのに他と二股かけてんのよ!!」といったキレ方でした。 でも、私は恋愛は自由だと思っていたし、早く彼氏が欲しいから他の友達にも頼んだ、と平然と答えたので、その話はそれで終わり、友達関係も続きました。 ああ、彼女怒ってるな、という程度で、私は、怒られたから友達やめるというようなスタンスではありませんでした。 それに、この件は、友達に紹介してあげた男の子が自分のことを好きなので友達と付き合わなかった、すなわち、自分の方が優れたオンナであった、ということにもなるので、彼女の優越感はくすぐられたのかも・・・。と思いました。 男の子と集団で会うとか、合コンの人数を集めるというときに、豊田さんは、自分が負けるほどメッチャ可愛い女の子が来て、自分が添え物にされる展開を恐れ、嫌がっていました。「あの子は可愛いから私負けちゃう・・・。」ということをいつも気にして口にしてました。 この田中絵里緒という存在は、適度に自分より可愛くない、だけど「あんな変な子を連れてきて、なんなんだよ!」と男子サイドに言われずに、そこそこ自分の添え物になってくれる存在として、置いときたかったのかもしれません。 別にそんならそれでいい、という所も、私は飄々としてました。 自分の彼氏はちゃんと欲しいけど、友達とケンカしたり、女の友情がドロドロになるほどの関係は要らない、と思ってました。 彼女と張り合って「アタシの方が可愛いでしょ!」とか、同じ男の子を取り合って泥沼ケンカ、ということにはなりませんでした。それも、友達関係が長続きした要因だと思います。 彼女とは、男性の好みが、不思議とかぶらなかったのです。 文化祭で私が一目で気に入った彼も、「どうして真由子ちゃん付き合わないの?」と私が聞いたら、「落ち着きすぎて、おっさん臭い」と言ってました。 私は、穏やかで落ち着いた、優しい、おっさん臭い人、大好きなタイプでした。 彼女の方が気に入る男の人は、なんか性格悪そうというか、私には「初対面で論外」と思う人ばっかりでした。 それで「なんであんな人たちが好きなの?」と聞いた時に「お父さんが暴力をふるう、精神的にも完全に威圧するタイプ。お母さんが耐えていて、自分も辛いけれど、そういう男の人ばかり選んでしまう傾向はある」と答えてました。 芸能人で言うと「東幹久、吉田栄作!!」と、当時のバブル人気王道タイプを答えていたので「私はパス!もっと地味でも優しそうな人がいい!」と言い返してました。 吉田栄作まではさすがにその辺にはいないけど、豊田さんは見た目は気にしていて、友達にも「真由ちゃんの彼氏かっこいいね」と言ってもらえる人じゃないとイヤ、といった所でもプライドは高かったと思います。 「誰が何と言おうが、かっこ悪かろうが、王道から外れていようが、自分はこうしたい」というものが定まっていると、人間の軸が定まっていきますが、「人からの高い評価」自体を求める生き方というのは、もとより非常につらいものです。優等生の永遠の悩みともいえるものです。 人の評価なんか、捉えどころがないし、コロコロ変わるものです。 そんなわけで、私達もなんだーかんだーと現状不満を言い合いながら、フラフラ、フラフラと少女時代を送っていました。 あの青春時代のしんどいフラフラ感を共有し、一緒に苦しみ悩み励まし合った同志として、私は豊田さんとの友達関係を誇りに思っています。豊田さんをよく知らない人から「極悪モンスター」みたいに言われるのは、とても耐えがたい思いがします。 男性関係で一つの思い出になったのは、高校2年生の京都修学旅行でした。 夜に自分たちで出かけていい自由時間が少しあったのですが、その時間は豊田さんと私二人で出かけようと計画していました。 「絶対男の人を見つけて遊んでこようね」。と。 京都で誰かと知り合って、その後遠距離恋愛するわけでもないし、ケータイもない時代です。完全にその数時間だけのことなのですが、「男の人と会おう!」と約束しました。 それくらい、私達は現状に満足せず、ひと時のアバンチュールでも求めていたのだと思います。 他の生徒たちに見られては大変なので、自由時間開始の号令と同時に、バーッと二人で遠くへ動いて、他の生徒が全く来ないエリアに移動しました。 そこで、豊田さんが見て気に入ったちょっと遊び人風の20代前半らしき男性に声をかけました。私はその男性と二人連れでいた、ちょっとダサい20歳前後らしき太めのお兄ちゃんとペアになりました。 私は遊び人風の人は気に入らなかったので、ダサい人は誠実そうで好感が持てて、この時間おしゃべりするだけなら、という感じで適当に話を合わせていました。 旅館に帰った後に酒臭いとばれるので、私達はお酒は飲まなかったと思うけれど、カラオケのある小さいバーで、男たちは飲み、豊田さんと遊び人兄ちゃんは完全に即席ラブラブカップルでした。私とダサ男君は「よーやるなー」と目が点になりながら傍で見ていました。 その後バーを出て、鴨川のほとりの土手でラブラブな二人と、少し離れて手も握らず、地味におしゃべりする二人に分かれました。 「ちょっと、学校にばれないように、制限時間内には帰らないといけないので、間に合うように出ますね!」と私は時間管理係。ダサ男くんもその点は協力してくれました。 私がいなくて、あの2人だけにしちゃったら、時間もオーバーし、彼女がどっかへ連れてかれてしまう、とハラハラでした。 いま42歳まで生きてきましたが、「一歩間違えばあの16歳の時点で、二人とも犯罪に巻き込まれて遺体で発見されててもおかしくなかったんだよなー」と、危なっかしい私達を改めて振り返りました。豊田さんも私も、生きていただけでも本当に良かった。 女子高生の援助交際やら売春やら、時々取りざたされては何も根本的解決がされないままですが、私が言いたいのは「少女の寂しい気もちや、自暴自棄がどこから芽生えてくるのか」ということを、社会全体として、しっかり見据えて改善してほしいのです。 少なくとも、これからの子供達が、こういう事をする少女に育ってほしくないし、そのための対策は、ガミガミ禁止することではなくて、自分を大切にする気持ちを、幼少時から身につけてほしいのです。子供が問題なのではなく、大人の育て方の問題です。 あの名門校で私たちだけが特殊だったのではなく、先生に聞くと「あなたたちが卒業したしばらく後から、手首を切る生徒たちが出てきて問題になっていた」という話です。苦しんでいる少女は今も存在する、いや、さらに増えているのではないか、と私は危惧しています。 もう一つ、豊田さんと私の二人が共犯で行ったイタズラがありました。高校3年生の時のことです。 大手予備校が、夏・冬など長期休みの時に行う、東大対策模擬試験。1番からある程度上位の所までは、名前が個人成績表と一緒に受験者全員に配布されるので、「あ、あの子何番。私は何番」と、それぞれに優越感・劣等感をもたされる全国模試です。 高3の夏、模試の日程を見たら、全国完全に同一日程ではなくて、会場確保の関係か、少しずれた日程が存在していました。 「ねえ、高崎、三島、沼津とかの東京近郊なら、日帰りで行って模試だけ受けられるじゃない。私が早い日程で受けて問題を持ち帰るから、真由ちゃんは、それで勉強して一番を取ったら?」 もちろん、こんな悪さを考え付くのは、私です。 「えー、ほんと?」 「うん。受けてきたらすぐ問題渡すね」 それで実行したら、豊田さんはとにかく勉強家なので、全科目に近い一番・満点近いトップ独走ぶりの成績で順位表に載りました。 いくら事前に問題を渡されたって、根性なしの私だったら、ろくに勉強しないから、全国1番なんかとても取れません。 後から同じ学校の生徒たちが、成績を見てザワザワしました。 「ねえ!黒い噂が立ってんだけど!豊田さんこんなに全科目一番なんて、おかしくない!?」 私は、心の中でクククと笑いながら「さぁ?豊田さんはすっごく��いいから、よほど勉強したんじゃないの」、シラッととぼけてました。 もちろん、こんなイタズラは高3の夏、一度きりです。高3の秋冬ともなると、本試験が近いので、模試は実力を測らなければ意味がないし、私達ももっと本気で必死でした。 くどいですが念のため、東大の本試験や、公務員の本試験で豊田さんがカンニングしたはずはなく、あれはちゃんと実力です。 思い返せば、中3で出会ったときは真面目一筋だった優等生の豊田さんに、いろいろ悪さをさせたのは私の罪かもしれません。が、私たちの数年間の関係の中で、ケンカはわずか数回のもので、ほとんどはなんだかんだと楽しく言い合って笑いあう、真面目じゃない自分たちを堪能し、ふざける、スリルを楽しむ、という、今思い返しても楽しかった大切な友情でした。 ストレスをためる関係ではなく、ほかでたまったストレスを解消して和らげる、ラクになれる関係を作りたくて、互いに試行錯誤していたと思います。 これだけのことをして、先生や親にチクると互いに大問題になるのですが、二人とも「あの子がチクリはないよね」と信頼できていました。 春、無事に東大に受かって、卒業式も済み、東大入学式を前にした春休み。 当時大流行のディスコ「『ジュリアナ東京』に行こう!このタイミングが一番!」と、また二人で企てました。 「ソバージュパーマかける!ボディコン着る!もう学校の先生にも何も言われない!私たち自由だね!」 そして二人で繰り出して、ジュリアナに着く前に、繁華街で何か、全然関係ない取材をしているテレビ取材陣がいました。 街頭インタビューで、何か特定のテーマについて取材している人たちだったので、そのテーマに沿ったコメント以外は放送されないのに、豊田さんがわざわざ「私たち東大に受かったんですけど!!!」とマイクに向かって発言していたので、「もぉー、これは東大生の取材じゃないんだから意味ないでしょ」と、ぶつぶつぼやく私。 でも、そんな関係ない所で目立ちたいアピールする彼女のことも「面白い、子供みたいで可愛いじゃん」と笑っていた私でした。 ジュリアナに着いた私達、女子大生やOLのお姉さんたちに交じって、ドキドキしながら尻を振って踊りました。この時は私の方がジュリアナで出会った男性と泊まりに行ってしまったので、豊田さんがその後どうしたか見てませんが、ちゃんと帰ったと思います。 結局私の方は親にばれたので、「そんな、知らない男と、ホテルに行って怖くないのか!?」��父親に真剣な顔で聞かれましたが「うん、怖くない。」と答えた私でした。 今母親になった自分としては、自分の子がこのようになったらショックだと思うのですが、この男性依存、モラルのズレは、当時を振り返っても、なかなか言葉で説明できないものがあります。 なにかとてつもなく大きなプレッシャーがかかって、その反動として「ハジけたい!」という思いの共有がありました。その危なっかしさ、不安定さを共有していた豊田さんと私でした。 勉強はできるけれど、テストのための勉強は社会的な分別には結び付かず、いわゆる非行少年、不良少年といわれる人たちと、共通する危なっかしさだったと思います。 こんなに一緒に無鉄砲な行動をしてきて「ほんとにほんとに、死ななくてよかったなあ」という気持ちがあります。 悩んで苦しんで、その悩みや苦しみから、必死に目をそむけるための行動をしていた・・・。途中まで、私達は同じ道を歩いていました。 私はそこから「ストレス解消しないと自分が壊れるから、東大を出て就職もしない、徹底的に自分を甘やかしてストレスの少ない人生を送る」と決めて、逃げました。22歳でニートになったのです。 豊田さんは、そんな暴挙には出ず、けなげに努力し、社会的にも東大卒として好ましく思われる「国家公務員」の道を歩んで、順当に活躍していきました。私に想像もできないほど、一生懸命頑張ったのです。 その後政治の道に進んだと聞いて、彼女の本意であれば喜ばしいことだと思いました。 でも、あの頃あんなに繊細に揺れ動いていた彼女が、今、ストレスの解消はちゃんと出来ているのだろうか・・・。幸せになれているのだろうか・・・。ということが疑問・心配でした。 私がもはや、豊田さんの近くにいないので知る術がなく、ただただ遠くから、幸せでいてくれることを願っていました。 今、過去を振り返って、大切な友人として思う事。 「あまりに大変すぎる仕事を担わされて、中・高・大学の時とは比べ物にならない心の負荷がかかって、心が折れてしまったのだと思う。これ以上続けられないというSOSだった。」 「心の平穏を取り戻して、自分に向いている別の道を見つければ、また活躍できるし輝ける人。今度は、自分もお子さんも幸せになれるようにしてほしい。周りももう一度、応援してあげてほしい」 豊田真由子さんは、頭脳明晰、細やかで、才色兼備な人であり、記録された時の暴言だけをもって「極悪人」と決めつけるのはやめてほしいと私は思います。 もちろん暴力や暴言そのものを肯定することはできないし、自分がしてしまったことは反省してほしいけれども、これから精神の安定を取り戻して、十分やり直せる人だと信じています。 彼女の精神がそこまで壊れるまでに、周りからどういう扱いを受けていたのかも不信感が湧いてきます。 人材を潰して排除していくのではなく、人材を伸ばす社会であってほしい。 「あれほどの人材が潰されるような社会なら、どんな人材だって潰れてしまうよ!」 私はそう思います。 今も変わらず、豊田真由子さんのことは大切な友達と思っています。またいつか、彼女と二人で笑いあえる日が来ることを願っています。
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豊田真由子さんと私の関わり2017年夏、豊田真由子さんがメディアで騒がれて議員を辞職されるというタイミングで、この文章を書いています。この騒ぎ自体は「人の噂も75日」のことわざの通り、やがて収束していくでしょう。しかし、彼女自身も私の大切な友達であるとともに、お子さんもいらっしゃる。私も子供をもつ母親として、心を痛めております。 どんな事情があるにせよ、自分の親が、よく知りもしない多数の人から悪しざまに言われるということは、非常に悲しく悔しいと思います。お子様達がお気の毒です。 お子様たちにとって、その傷は大人になるまで何十年も残るとともに、何十年経ったら事情を知る人も居なくなっており、もしかしたら豊田さんや私もこの世にいないかもしれない。知りたくても情報が散逸して、調べようもなくなっている。そんな状況は、さらに辛いと思います。 この文章を、豊田さんのお子さんが数十年後に読むかもしれないことと考えて、私の確かに経験して知っている事だけを、隠さず記録しておこうと思います。 ----- 豊田真由子さんと私とはともに、私立桜蔭中学校に1987年4月入学、同高校を1993年3月に卒業しました。東京大学文科一類に、ともに1993年4月入学、同法学部を1997年3月卒業で同じでした。 中1と中2は別のクラスで、互いに知らない存在だったので、中3で同じクラスになったところから交流が始まりました。 私、田中絵里緒は、名門学校の中でかなり異端児。中学の時点で学校にエロ本を持ってくる、パーマをかけてくる、もちろん校則違反の色つき模様つき髪飾りは日常茶飯事、などなど。自分が先生に怒られるだけでなく、パーマの時は親も学校に呼び出されて怒られる、ということもありました。うちの親は私に対して怒り「呼び出されちゃったじゃないの!」と言いながらも、この悪ガキ娘はしょうがない、とある程度分かっていました。 豊田真由子さんは、私とは全く対照的。問題を起こして先生からのお説教などは完全NG、親が呼び出されて親に恥をかかせるなどはさらにもってのほか。うちの親など比べ物にならないほど、よっぽど厳しいご家庭で、彼女もその親に正面から背くまでの事は出来なかったのでしょう。先生からの評価はパーフェクトな優等生でした。この点は中高生活を通して全く変わらなかったと思います。 そんな対照的な二人が、なぜか仲良くなったポイントは、「ダサい女でモテない人生を送るのはイヤ」「男の人に愛されたい」という所で気持ちが通じ合ったことでした。 親や学校の締め付けが厳しく、自分はもっと自由にしたい気持ちがある。でも、名門学校をやめたくないし、頭の悪い女の子たちに交じってバカばっかりやるのも納得がいかない。東大には入りたいし、将来成功するコースを進んで社会的にも認められたいけど、イイ女にもなりたいよね、そのためには学校の言う事だけ聞いてダサくしてちゃダメよね、というようなことを、よく話し合いました。 その裏には私たち二人とも、深く刻まれた「寂しさ」「劣等感」があったので、そこの所が互いにピーンと通じ合ったのでしょう。 その寂しさ、劣等感、不安、自分への自信の無さ、といった要素は、どこから来ているのか、というと、幼少期の親からの育てられ方・自尊心の形成の所で、かなり問題があったと思います。 豊田さんも私も、頭もよくて可愛くて健康な体を持っていた。もっと自分に自信をもってドッシリしていても良いはずの存在だったと思いますが、私達は、自信の無さと、寂しさを共有していたのです。 このことを、今子育てや若者の育成をしている皆さんにも、しっかりと知ってほしいし、参考にしてもらいたいのです。 「キレる」「暴力」「暴言」といった要素も、全て「自分への自信の無さで、もがいている人の姿」なのだということ。 その痛みを理解しないで、いくら批判しても何も変わらないということ。 私も、キレる少女だったのですが、母親と取っ組み合いのけんかをしたり、妹と弟に暴力をふるったりということはありました。 キレると人の迷惑だし、嫌われる・・・。頭のいい私達はそんなことは分かり切っています。そんな自分にも嫌気がさしていたからこそ、「男の人にモテたい」「いい成績を取ってホメられたい」という二つの願い、そこは絶対譲れないこだわりでした。 「現状への多大な不満足」による、「現状変革の夢」、それも「とてつもない変貌を遂げたいという大きな夢」です。 名門校に入ってガリ勉している子供たちに、こういう子は多いと思います。 現状にそこそこ満足して、楽しい子供時代を送っている子が、そんなにガリ勉などはしないし、する必要を感じません。 世の中「名門校に入ってガリ勉する子は素晴らしいんだ」という価値観で覆いかぶされていますが、「本当にそうなのか?」、私は少女時代を振り返って、非常に疑問に感じています。 豊田さんは、学校で皆の前で怒鳴ったりカッコ悪い自分を見せるということは全くありませんでした。 学校の教室の中ではない所で、私に対しては、男の人と付き合う付き合わないのやり取りを通じて、ごくたまにですが、電話や対面でキレて怒鳴るということはありました。 「女の友情、男で崩れる。男の友情は、女で崩れないのにね。」と豊田さんがある日ぽつりと言ったことがありました。寂しいんだろうなと思いました。 私は「崩れないよ。友達やめないよ。親友だよ」といいました。 よく覚えているのは、豊田さんがうちの高校の文化祭の時に話していた男の子のことを、私が気に入って、紹介してほしい、と話した時のことでした。 「ああ、あれでいいなら、あげるよ」。 その男の子は、豊田さんのお目当ての彼氏ではなく、たくさんいる男の友達の一人だったのです。 だから絵里緒ちゃんに紹介してあげる、といってデートの場を作ってくれたりしました。彼と二人で会うようにもなりました。 でも、彼は豊田さんのことが好きで付き合いたかったようです。私のことは、紹介はされて会ったものの、ラブラブモードが盛り上がることも無く友達モードでした。 私の方は絶対彼氏が欲しかったので、他の友達にも男子の紹介などをお願いしてました。 それを知って、豊田さんが怒って電話かけてきて、「なんで××君を紹介したのに他と二股かけてんのよ!!」といったキレ方でした。 でも、私は恋愛は自由だと思っていたし、早く彼氏が欲しいから他の友達にも頼んだ、と平然と答えたので、その話はそれで終わり、友達関係も続きました。 ああ、彼女怒ってるな、という程度で、私は、怒られたから友達やめるというようなスタンスではありませんでした。 それに、この件は、友達に紹介してあげた男の子が自分のことを好きなので友達と付き合わなかった、すなわち、自分の方が優れたオンナであった、ということにもなるので、彼女の優越感はくすぐられたのかも・・・。と思いました。 男の子と集団で会うとか、合コンの人数を集めるというときに、豊田さんは、自分が負けるほどメッチャ可愛い女の子が来て、自分が添え物にされる展開を��れ、嫌がっていました。「あの子は可愛いから私負けちゃう・・・。」ということをいつも気にして口にしてました。 この田中絵里緒という存在は、適度に自分より可愛くない、だけど「あんな変な子を連れてきて、なんなんだよ!」と男子サイドに言われずに、そこそこ自分の添え物になってくれる存在として、置いときたかったのかもしれません。 別にそんならそれでいい、という所も、私は飄々としてました。 自分の彼氏はちゃんと欲しいけど、友達とケンカしたり、女の友情がドロドロになるほどの関係は要らない、と思ってました。 彼女と張り合って「アタシの方が可愛いでしょ!」とか、同じ男の子を取り合って泥沼ケンカ、ということにはなりませんでした。それも、友達関係が長続きした要因だと思います。 彼女とは、男性の好みが、不思議とかぶらなかったのです。 文化祭で私が一目で気に入った彼も、「どうして真由子ちゃん付き合わないの?」と私が聞いたら、「落ち着きすぎて、おっさん臭い」と言ってました。 私は、穏やかで落ち着いた、優しい、おっさん臭い人、大好きなタイプでした。 彼女の方が気に入る男の人は、なんか性格悪そうというか、私には「初対面で論外」と思う人ばっかりでした。 それで「なんであんな人たちが好きなの?」と聞いた時に「お父さんが暴力をふるう、精神的にも完全に威圧するタイプ。お母さんが耐えていて、自分も辛いけれど、そういう男の人ばかり選んでしまう傾向はある」と答えてました。 芸能人で言うと「東幹久、吉田栄作!!」と、当時のバブル人気王道タイプを答えていたので「私はパス!もっと地味でも優しそうな人がいい!」と言い返してました。 吉田栄作まではさすがにその辺にはいないけど、豊田さんは見た目は気にしていて、友達にも「真由ちゃんの彼氏かっこいいね」と言ってもらえる人じゃないとイヤ、といった所でもプライドは高かったと思います。 「誰が何と言おうが、かっこ悪かろうが、王道から外れていようが、自分はこうしたい」というものが定まっていると、人間の軸が定まっていきますが、「人からの高い評価」自体を求める生き方というのは、もとより非常につらいものです。優等生の永遠の悩みともいえるものです。 人の評価なんか、捉えどころがないし、コロコロ変わるものです。 そんなわけで、私達もなんだーかんだーと現状不満を言い合いながら、フラフラ、フラフラと少女時代を送っていました。 あの青春時代のしんどいフラフラ感を共有し、一緒に苦しみ悩み励まし合った同志として、私は豊田さんとの友達関係を誇りに思っています。豊田さんをよく知らない人から「極悪モンスター」みたいに言われるのは、とても耐えがたい思いがします。 男性関係で一つの思い出になったのは、高校2年生の京都修学旅行でした。 夜に自分たちで出かけていい自由時間が少しあったのですが、その時間は豊田さんと私二人で出かけようと計画していました。 「絶対男の人を見つけて遊んでこようね」。と。 京都で誰かと知り合って、その後遠距離恋愛するわけでもないし、ケータイもない時代です。完全にその数時間だけのことなのですが、「男の人と会おう!」と約束しました。 それくらい、私達は現状に満足せず、ひと時のアバンチュールでも求めていたのだと思います。 他の生徒たちに見られては大変なので、自由時間開始の号令と同時に、バーッと二人で遠くへ動いて、他の生徒が全く来ないエリアに移動しました。 そこで、豊田さんが見て気に入ったちょっと遊び人風の20代前半らしき男性に声をかけました。私はその男性と二人連れでいた、ちょっとダサい20歳前後らしき太めのお兄ちゃんとペアになりました。 私は遊び人風の人は気に入らなかったので、ダサい人は誠実そうで好感が持てて、この時間おしゃべりするだけなら、という感じで適当に話を合わせていました。 旅館に帰った後に酒臭いとばれるので、私達はお酒は飲まなかったと思うけれど、カラオケのある小さいバーで、男たちは飲み、豊田さんと遊び人兄ちゃんは完全に即席ラブラブカップルでした。私とダサ男君は「よーやるなー」と目が点になりながら傍で見ていました。 その後バーを出て、鴨川のほとりの土手でラブラブな二人と、少し離れて手も握らず、地味におしゃべりする二人に分かれました。「ちょっと、学校にばれないように、制限時間内には帰らないといけないので、間に合うように出ますね!」と私は時間管理係。ダサ男くんもその点は協力してくれました。 私がいなくて、あの2人だけにしちゃったら、時間もオーバーし、彼女がどっかへ連れてかれてしまう、とハラハラでした。 いま42歳まで生きてきましたが、「一歩間違えばあの16歳の時点で、二人とも犯罪に巻き込まれて遺体で発見されててもおかしくなかったんだよなー」と、危なっかしい私達を改めて振り返りました。豊田さんも私も、生きていただけでも本当に良かった。 女子高生の援助交際やら売春やら、時々取りざたされては何も根本的解決がされないままですが、私が言いたいのは「少女の寂しい気もちや、自暴自棄がどこから芽生えてくるのか」ということを、社会全体として、しっかり見据えて改善してほしいのです。 少なくとも、これからの子供達が、こういう事をする少女に育ってほしくないし、そのための対策は、ガミガミ禁止することではなくて、自分を大切にする気持ちを、幼少時から身につけてほしいのです。子供が問題なのではなく、大人の育て方の問題です。 あの名門校で私たちだけが特殊だったのではなく、先生に聞くと「あなたたちが卒業したしばらく後から、手首を切る生徒たちが出てきて問題になっていた」という話です。苦しんでいる少女は今も存在する、いや、さらに増えているのではないか、と私は危惧しています。 もう一つ、豊田さんと私の二人が共犯で行ったイタズラがありました。高校3年生の時のことです。 大手予備校が、夏・冬など長期休みの時に行う、東大対策模擬試験。1番からある程度上位の所までは、名前が個人成績表と一緒に受験者全員に配布されるので、「あ、あの子何番。私は何番」と、それぞれに優越感・劣等感をもたされる全国模試です。 高3の夏、模試の日程を見たら、全国完全に同一日程ではなくて、会場確保の関係か、少しずれた日程が存在していました。 「ねえ、高崎、三島、沼津とかの東京近郊なら、日帰りで行って模試だけ受けられるじゃない。私が早い日程で受けて問題を持ち帰るから、真由ちゃんは、それで勉強して一番を取ったら?」 もちろん、こんな悪さを考え付くのは、私です。 「えー、ほんと?」 「うん。受けてきたらすぐ問題渡すね」 それで実行したら、豊田さんはとにかく勉強家なので、全科目に近い一番・満点近いトップ独走ぶりの成績で順位表に載りました。 いくら事前に問題を渡されたって、根性なしの私だったら、ろくに勉強しないから、全国1番なんかとても取れません。 後から同じ学校の生徒たちが、成績を見てザワザワしました。 「ねえ!黒い噂が立ってんだけど!豊田さんこんなに全科目一番なんて、おかしくない!?」 私は、心の中でクククと笑いながら「さぁ?豊田さんはすっごく頭いいから、よほど勉強したんじゃないの」、シラッととぼけてました。 もちろん、こんなイタズラは高3の夏、一度きりです。高3の秋冬ともなると、本試験が近いので、模試は実力を測らなければ意味がないし、私達ももっと本気で必死でした。 くどいですが念のため、東大の本試験や、公務員の本試験で豊田さんがカンニングしたはずはなく、あれはちゃんと実力です。 思い返せば、中3で出会ったときは真面目一筋だった優等生の豊田さんに、いろいろ悪さをさせたのは私の罪かもしれません。が、私たちの数年間の関係の中で、ケンカはわずか数回のもので、ほとんどはなんだかんだと楽しく言い合って笑いあう、真面目じゃない自分たちを堪能し、ふざける、スリルを楽しむ、という、今思い返しても楽しかった大切な友情でした。 ストレスをためる関係ではなく、ほかでたまったストレスを解消して和らげる、ラクになれる関係を作りたくて、互いに試行錯誤していたと思います。 これだけのことをして、先生や親にチクると互いに大問題になるのですが、二人とも「あの子がチクリはないよね」と信頼できていました。 春、無事に東大に受かって、卒業式も済み、東大入学式を前にした春休み。 当時大流行のディスコ「『ジュリアナ東京』に行こう!このタイミングが一番!」と、また二人で企てました。 「ソバージュパーマかける!ボディコン着る!もう学校の先生にも何も言われない!私たち自由だね!」 そして二人で繰り出して、ジュリアナに着く前に、繁華街で何か、全然関係ない取材をしているテレビ取材陣がいました。 街頭インタビューで、何か特定のテーマについて取材している人たちだったので、そのテーマに沿ったコメント以外は放送されないのに、豊田さんがわざわざ「私たち東大に受かったんですけど!!!」とマイクに向かって発言していたので、「もぉー、これは東大生の取材じゃないんだから意味ないでしょ」と、ぶつぶつぼやく私。 でも、そんな関係ない所で目立ちたいアピールする彼女のことも「面白い、子供みたいで可愛いじゃん」と笑っていた私でした。 ジュリアナに着いた私達、女子大生やOLのお姉さんたちに交じって、ドキドキしながら尻を振って踊りました。この時は私の方がジュリアナで出会った男性と泊まりに行ってしまったので、豊田さんがその後どうしたか見てませんが、ちゃんと帰ったと思います。 結局私の方は親にばれたので、「そんな、知らない男と、ホテルに行って怖くないのか!?」と父親に真剣な顔で聞かれましたが「うん、怖くない。」と答えた私でした。 今母親になった自分としては、自分の子がこのようになったらショックだと思うのですが、この男性依存、モラルのズレは、当時を振り返っても、なかなか言葉で説明できないものがあります。 なにかとてつもなく大きなプレッシャーがかかって、その反動として「ハジけたい!」という思いの共有がありました。その危なっかしさ、不安定さを共有していた豊田さんと私でした。 勉強はできるけれど、テストのための勉強は社会的な分別には結び付かず、いわゆる非行少年、不良少年といわれる人たちと、共通する危なっかしさだったと思います。 こんなに一緒に無鉄砲な行動をしてきて「ほんとにほんとに、死ななくてよかったなあ」という気持ちがあります。 悩んで苦しんで、その悩みや苦しみから、必死に目をそむけるための行動をしていた・・・。途中まで、私達は同じ道を歩いていました。 私はそこから「ストレス解消しないと自分が壊れるから、東大を出て就職もしない、徹底的に自分を甘やかしてストレスの少ない人生を送る」と決めて、逃げました。22歳でニートになったのです。 豊田さんは、そんな暴挙には出ず、けなげに努力し、社会的にも東大卒として好ましく思われる「国家公務員」の道を歩んで、順当に活躍していきました。私に想像もできないほど、一生懸命頑張ったのです。 その後政治の道に進んだと聞いて、彼女の本意であれば喜ばしいことだと思いました。 でも、あの頃あんなに繊細に揺れ動いていた彼女が、今、ストレスの解消はちゃんと出来ているのだろうか・・・。幸せになれているのだろうか・・・。ということが疑問・心配でした。 私がもはや、豊田さんの近くにいないので知る術がなく、ただただ遠くから、幸せでいてくれることを願っていました。 今、過去を振り返って、大切な友人として思う事。 「あまりに大変すぎる仕事を担わされて、中・高・大学の時とは比べ物にならない心の負荷がかかって、心が折れてしまったのだと思う。これ以上続けられないというSOSだった。」 「心の平穏を取り戻して、自分に向いている別の道を見つければ、また活躍できるし輝ける人。今度は、自分もお子さんも幸せになれるようにしてほしい。周りももう一度、応援してあげてほしい」 豊田��由子さんは、頭脳明晰、細やかで、才色兼備な人であり、記録された時の暴言だけをもって「極悪人」と決めつけるのはやめてほしいと私は思います。 もちろん暴力や暴言そのものを肯定することはできないし、自分がしてしまったことは反省してほしいけれども、これから精神の安定を取り戻して、十分やり直せる人だと信じています。 彼女の精神がそこまで壊れるまでに、周りからどういう扱いを受けていたのかも不信感が湧いてきます。 人材を潰して排除していくのではなく、人材を伸ばす社会であってほしい。 「あれほどの人材が潰されるような社会なら、どんな人材だって潰れてしまうよ!」 私はそう思います。 今も変わらず、豊田真由子さんのことは大切な友達と思っています。またいつか、彼女と二人で笑いあえる日が来ることを願っています。
(3) 豊田真由子さんと私の関わり
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X-Jr.コピーライター養成スクール第1話まとめ
要所まとめ
コピーライターの道は 長く険しく厳しい道 6ヶ月でスタートラインに立つ
大きな字で
ベストになる:
と書いてください
やるなら100% やる気が無いなら1mmもやるな
手を抜くな 本気を出せ
嫌だったら行かなくていい 嫌ならやめろ やりたいことを100%やる
Jrコピーライター参加目的
目的はなんでもいい 自分が求めるベストの姿になる 中途半端はしない
6ヶ月ベストを出す
他人と競争しない 自分に勝つ 自分が進化する
自分が求めるベストの姿になるため 100%のちからを使う
ベストを求めた瞬間にベストになれる
1を求めたら1しか手に入らない 100を求めたら100手に入る 何を求めるか
これぐらいでいいと思わない ビジョンを持つ
生活できればいい 収入をプラスしたい という考えを捨てる
会社に良い影響 良いインパクトを与える 子供を救う という大きなビジョンを持ってほしい
自分を超え、他人も超える 大きな意味で社会や世界に向けて よし、こんなインパクトを残すとビジョンを持つ
大きな字で
勝利:
と書いてください
勝負は戦う前に決まっている ストリートの喧嘩でも 勝つ人間は勝つとわかっている
キャッチコピーを書く前に 売上が頭の中で決まっている 頭で売上結果数字が出たら勝利です
Jrコピーライターも 自分の中で目標にした参加人数があった 予想通り、目標に到達した
目標は自分の中で想像できればいい 口外する必要はない
新商品も発売前にブレイクすると 頭の中で決まっている
意識するのは 戦いの前に勝負が決まるということ
コピーを書く前に 頭の中で結果を出す
クライアントから こんなに売れましたありがとうございます という感謝の手紙を受け取るまで想像する
日焼けセミナー 一時的にセミナーに行っても 一ヶ月で元の生活に戻ってしまう
Jrコピーライター養成スクールは 芯から人間が変わる ヘラヘラが変わる
話すこと振る舞い あり方が進化する 6ヶ月で人間が変わる
コピーライターの世界は戦争です 肉体の殺しあいでなく 数字の勝負です
生きるか死ぬか 緊張感を持つ ハンデとか痛いとかやっていけるか
様々なコピーライターがいる コピーライターは最強の戦士 銃で撃たれても前進する
勝利を習慣化する:
と大きな字で書いてください
勝利は習慣です 勝つ人は勝ち続ける 毎日儀式のように勝つ
自分の弱さに勝つ コントロールに勝つ
30年という年月を得て 伝説のコピーライターになる
マインドセット テクニッック システムは効果が決定しているもの
人間心理を理解する方法 見込み客になりきる方法 心に乗り移る方法 人が共感しお金を払う方法 コピーライティングシステムを提供します
最初はホームレスでした 広告費数ヶ月で80万円使い 5本で17ドルしか売れなかった
コピーは生きるか死ぬか アイデアあってもテストしないとわからない
バッターボックスに立っているか 150kmが当たると肋骨や頭蓋骨が骨折する 死ぬ世界です
観客席とリングの違い
戦う人はプレッシャー痛み苦しみ 大きな壁と戦っている もう辞めたい、寿命が縮まる
練習のほうが辛ければいい リングは過酷で辛い
実際にコピーを書いて お金を出して広告を打つ戦場に立つと 一文字に命をかける大切さがわかる
一生懸命稼いで貯金したのを 広告につぎ込む痛み 魂を入れないと売れないと実感した
セールスレターを書くときは 必ず大きなプレッシャーを感じて 痛み苦しみ過酷を感じて書く
己との戦い:
コピーライターは自分との戦い
ピーターティール 戦争したら負け
他人と戦争すると比べることになる 競争すると自分を失う
自分の道を歩く 変わり者クレイジーと言われ 罵倒されても自分の道をしっかり行く
自分が信じることだけをやる
他人と売上や収入反応率を参考にすると 自分の強みを失う
コピーライターの味は ひとりひとり違う
最終的には自分との勝負 真髄は自分の良さ 自分の道を追求する
勝負心は大切です
ただ、本当は心の底で己と勝負して 毎日の鍛錬を重視する姿勢を持つ
他人と比較すると若い人に負ける 強い肉体と精神を持ち継続する
1%向上:
と書いてください
進化を急ぐな 1週間に1%ずつ進化すれば良い
焦るな 急ぐと継続できない
組手は禁止
はじめは型や呼吸法 拳の握り方 声の出し方 柔軟、基礎体力のみ
焦るな基本からやれ
学ぶ順番がある ボレットだけ毎日書き続ける ボレットはコピーのすべての要素が含まれる
即効性はない 病気もマインドセットで治せる 子供でも自分で理解して頑張れる
マインドセットで治す マインドセットで治らない時薬草を煎じて飲む
毎日の習慣
一つセールスレターを写経する 手で書く
100ページを超えるレターでもいい 短い1ページのメールコピーでもいい
心が動いたコピー 購入したコピー 自分がお金を払っていないコピーは意味が無い
写経をしない日でも コピーを読むことはする
Jrコピーライター養成スクールでは、 14年間学んだ方程式を提供する マインドセットからくる方程式
方程式に当てはめると コピーが完成する 大きなお金が動く
すべての結果が予測できる 書き方 各内容のポイント要素を分解して教える
セールスの極意
コピーライティングはセールスです セールスをマスターする
話し言葉でセールスをマスターして 文字を使うセールスに移行する
80対20の法則
大事なものは20で20が80の結果を出している 2割のポイントで何とかなる 全てを完璧にしない
人間の欲望を拡大させて セールスレターに応用する 深層心理の深い話をする
コピーライティングの歴史:
と大きな字で書いてください
歴史を知ると 今と昔の違いを理解することができる
1904年5月にコピーライティングが誕生した 神話や伝説ではなく、実際に記録されている
3人の男 アルバートラスカー ジョンイーケネディ クロードホプキンス
ミーティングで話し合い コピーライティングが誕生した
アルバートラスカーは 18歳で広告代理店に就職し 2年でボスになった セールスが上手く話が匠で説得力があった
しかし、文章で表現することが苦手 クロードホプキンスが文章に変換していた 2人はコピーとは何か広告とは何か答えを探していた
1通のメモがジョンイーケネディから届いた
広告の真髄を教える、今から俺に会え プライドが高く悔しかったが会うことにした
広告の真髄とは
セールスマンをプリントしたものだ セールスマンを文字にしたのが広告だ
この時コピーライティングが誕生した
その後 デビットオグルビィが 追加して
広告はセールスマンをたくさん倍増したものだ
この歴史は 8割の人が知らない テストの概念も知らない
ダイレクトレスポンスの コピーライターは全てテストされる
反応率 コンバージョン
数字が結果の世界 全て科学的メソッドがある
コピーを書く目的はセールスである
お金が何円動いたか お客さんのお金が僕の財布に移動しないと コピーは仕事をしていない
お金を作るのが目的 セールスを完結するのが目的
セールスマン:
と書いてください
セールスマンとは 100年前はプレッシャーセールスだった しつこく買うまで嫌がるまでセールする
現在コピーは プレッシャーをかけれない 対面ではない
紙なので捨てれる
今は広告が氾濫している 100年前は広告ナレしていない
2つのスキル:
大きな字で書いてください
優れたセールスマンになる2つのスキル
1つ目はオープニング 2つ目はクロージング
オープニングはびっくりさせて一気に引き込む クロージングがないとセールスが完結しない
オープニング:
大きな字で書いてください
最強のクロージングがあっても オープニングが無ければ
人を引き込めない 話に入り込めない 人は買わない
最初にオープニングを意識する
Jrコピーライターは80ページのレターだったが オープニングで引きこまれ ストーリーがあって更に引きこまれる
一番大事な秘密
釣りでも釣り人としてではなく 魚になって海に出る
コピーライターは コピーライターになるのではなく
見込み客やお客さんになる
ことを意識する お客さんの気持ちになりきって お客さんと同じ現実を理解する
年収600万円月収50万円にする理由は
お客さんとの現実を常に一致させるため 豪遊して投資するとお客さんの現実が見えない お客さんを見下すと自分が偉い成功者だと思ってしまう
月収25万円で 今月1万円足りないと思う
お金が足りなくて いろいろ悩む状況や気持ちになると 現実が一致する
この気持で書くと 悩んで苦しむ人の気持ちがわかる 共感して読んでもらえる
収入が10%上がっても
生活レベルは変えず 謙虚に質素に暮らす 全���貯金に回す
貯金や資産はあるけど お客さんの気持ちを忘れずにいられる
過去の自分と同じ状況のお客さんに向けて コピーを書き続けれる
長期的に お客さんと同じライフスタイル 同じ現実で生活するのが
最強のコピーライターの武器になる
余分なお金や余分な収入は 貯金して見えないようにする
俺の収入は25万円といえる
収入は25万円と信じて 25万円で生活する
10年後貯金が増えても マインドセットは変わらない お客さんの気持ちを理解できる
魚になれる お客さんになれる
6ヶ月で 見込み客になることをマスターする トランスコピーライティングの最終奥義に繋がる
コピーライティングは技術で書くのではなく お客さんの気持ちになれるか 見込み客の現実を生きることができるか
2つの説得
1つ目は強制 2つ目は選択
現代社会では強制ではない コピーでは強制できない
お客さんの意志で お金を払って買いますと 自分の意志で選択してもらう以外にはない
他人の気持ちがわかれば 他人から、はいと言ってもらえる
コピーライターのメリット:
と書いてください
メリット1 お金がたくさん稼げる
一生の仕事にできる
報酬が上がる対策
お金で受け取らずアーロンチェアや 大画面モニタとか必要なもので受け取る
初任給600万円ルールを守る 100万円のセミナー行くので 旅費をカバーしてもらうやり方にする
現金で受け取らず 投資スタイルで受け取る
現金で受け取ると 税金で消える
ものも長期的に使うも 共有できるもの 目視で確認できる
働いているアピール 会社に必要とされる 認められる
メリット2 自立できる
自宅オフィスで仕事できる 好きな時間、場所でできる 会社に行っても行かなくても
メリット3 有名になれる
コピーライター業界で有名になれる 反応率高いと言われる 人気が出る
顔が可愛い女性を弟子にできる ファンが増える
メリット4 保証されている
人生が保証される 需要がある 売上を出せる
仕事がなくなることはない
仕事をくださいお願いします 給料を上げてくださいと言わなくてすむ
500万やるから書いてくれと言われても 年間600万超えたらから断る
メリット5 楽しい
毎日刺激がある 脳を使うので大変だが楽しい
休むときは完全休養 働くときは働く コピーライター仲間と談義できる
自分が頑張って書いたものが世にでる お客さんがお金を払ってくれる 書いたコピーの談義ができる
メリット6 趣味の時間をモテる
没頭して一途に生きることは大事です コピーが趣味ではなく 好きな時間や場所で仕事趣味ができる
メリット7 人を救える
経済面、家族に栄養のある美味しいご飯を食べさせれる 子供に教育ができる お金を工面することもできる 光を与えて希望を与えれる 喜ばれ感謝される 救うことができる
最大の壁:
と大きな字で書いてください
お客さんにレターが届くか メールが届くか
素晴らしいボレットやオープニングでも 届かないと意味が無い
メールは スパムに入ったり メールが届かなかったり
一番大事なのは届くこと
次に
どうすれば捨てられないか
メールが届くか メールが開くか が最大の壁になる
子孫に残してもらえるレターを書け:
と書いてください
お客さんがPDFで保存して 印刷してファイルに閉じてくれること ラミネートして金庫に保存してくれる
何回も読まれて 子孫に受け継がれる セールスレターを書く
この使命を持って毎回レターを書く
届くか 捨てられるかではなく 子孫まで残してもらえるか
これ書いたら これぐらいの収入になる 納期から開放されるではなく
マインドセットを切り替え
代々受け継がれるものにする 見込み客に印刷され ラミネートされ金庫に入れられ 永久保存され 子孫まで残されるものにする
2つ目の最強のマインドセット 記事のように見せる
広告に見えたらダメ 何かのレポートや 記事やストーリーに見せる
最強のテクニック:
と書いてください
プレゼントを常に入れる
レターを読むだけで買わなくてもメリットが有る 読んだ人の人生が少しでも向上するようにする プレゼント・ギフト価値あるものを書く
オフラインのコピーは 50%価値を与えている 50%セールスしている
チラシを書くなら 前半50%価値を与え 後半50%セールスを書く
得するテクニックなどを書いて 最後に説明会来てください
トロイの木馬
木馬のギフトを敵に渡して 木馬の中に兵士を忍ばせて 敵の要塞を突破した
セールスレターの場合
セールスレターを商品にする レターをレポートのような感じにする 記事風にする
レターを本や商品の感じにする セールスレターを読むだけで買ったと思わせる
あなたはこれ買いましたよではなく あなたの商品が届きましたという感じで 届くと覚えてないけど買ったかなとなる
届いたものを開けて お金を払ったと思う 読み込むとセールスレターになっている
何らかの商品を渡している感じに 約束のものです
だと
お金を払ったから読まないと もったいないと思う
これがトロイの木馬テクニック
嘘ではない 買いましたや お買い上げありがとうではない
ありがとうございますとか ダウンロードはこちらにする
もっと欲しい人は こちらをクリックして購入してくださいと レターに続ける
最大の壁を超えるため
届かない 捨てられる
乗り越えるためにアイデアを出して テストする
壁を乗り越えるために オープニングが重要になる
オンラインは 90%価値 10%セールス
50ページなら 40ページはテクニック全て公開とかにする 最後の10ページで
もっと詳しく あなただけは セミナーに来てくださいと書く
9割売り込みでなく 9割価値提供になる
引退する方法 進化の方法
のレポートは チェンマイセミナーを売るための セールスレターだった
レポートは なんとかの方法でもいい
最強のマインドセットは
価値ある広告を書く 価値あるセールスレターを書く
エクササイズ:
と書いてください
価値の作り方 オープニング90%の価値を どのように作るか
3つのテクニックを書く
やったこと、これからやること
1つ即効性のあるテクニックを書く
その場でできる 今すぐできること
お客さんがかなり困っていること
アイディアを書き出していく ライバル以上のアイディアを書き出して レターの価値を高める
人生が向上する価値を提供すれば オープニングとして成り立つ 届いて捨てられないトロイの木馬が完成する
結果として 買ってないけど何ですかと言われたら成功
宿題:
と書いてください
1 自分へのコミットメント
自分が戦士として戦場に向かう
2 今回のマインドセットを紙に書く
3×5incのカードなどに 全て書き出して復習する
3 どうすればお客さんに価値を与えれるか考える
価値を提供する
例えば 筋肉を鍛える方法レポートを書く これで記憶力がよくなるレポート
この3つの宿題をやってください
それでは 感じたこと 実践しようと思ったことをシェアしてください
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平沼真一
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一生モノのモテ理論 理想の女性を射止めるテッパン法則 31のルールとタブー - 檀れみ
5%の精鋭、「テッパン男」とは? 「モテる男」と「いい人」を隔てる境界線は、何気ない言葉や仕草に内包された「ある要素」にある? アレンジ不要! コレだけやっとけ! ビジネスと女性を一石二鳥でモノにする、超実践的指南書。 男なら読んどけ! ※本書は、『テッパン男』の電子化にあたり、加筆・再編集しました。 【本書を読むにあたっての注意事項】 ・この本は、かなりハードな内容となっています。巷に氾濫しているモテ本の欠点――キレイごとが書かれ勘違いが起こる、まだるっこしいからせっかくの読者の実践意欲がそがれてしまう――等を徹底的に排除したため、ハッキリ言ってスパルタです。よって、異性においてもビジネスにおいても、本気でモテるようになりたい方だけ、お読みください。 ・人の気持ちはビミョーなものです。本書に、自己流のアレンジを加えたりしないでください。 ・「個性」とか「自分らしさ」を意識するのは、モテの妨げになります。確実にモテるようになるまで、今しばら��お待ちください。モテるようになれば、短所ですら、個性として勝手に輝くことになります。個性を打ち出すのは、それからでもじゅうぶんに間に合います。 ・油断すると、モテなくなります。食べ過ぎると、すぐに太るのと同じことだと思ってください。 【内容】 はじめに どーして、ハズしてるかな! 第1章 基本姿勢5箇条 モテ道をテッパン化する 時代を見抜く/客観視する/寒い男を阻止する(客観視パート2)/キャラ設定~われわれは皆、サービス業だと心得る~/空前のケチ精神を身につけるな!/狙えるモテ・キャラは色々ある~伊勢丹vsコンビニ~ 第2章 キレイな男のテッパン化 福田康夫元首相のスーツは紳士服のAOKIか/髪は男の命です/女をイカせる手/一寸先ボツ男になる細部リスト/日常使いの小物で差をつける/姿勢をよくする 第3章 感じのいい男のテッパン化 「おはようございます」くらい、ちゃんと言え!(by女子社員)/コミュニケーション力が低い相手の対処法/究極の社交術はキヨスクで得られる/即レス、即行動を心掛ける/暖簾に腕押し戦法~上司のイジリはチャンスに変える~/スタバの店員が「ありがとうございました」と言わなくなったら/イイ男路線をはずれないための男っぷり微調整/ホメを一人歩きさせる/人間関係の潤滑油~人は誰でも自分好きだと心得る~ 第4章 ゆとりある男のテッパン化 刺さる会話ができる男の秘密/基本は聞き役に徹して、決断を下す男になる/見切り発車する(デートはサクサク誘う)/オンナには、自分から服を脱がせる/相手の自尊心を逆手にとり、オンナ心のスイッチを切り替える 第5章 狙った女が必ず落ちる男のテッパン化 オンナのOKサインを見逃すな!/一般女性のセックス状況/シンプルに落とす おわりに テッパン道は一つしかない 【著者】 檀れみ(だん・れみ) 東京都出身。OL、ライター、銀座高級クラブホステスを経て作家に転身。独自の語り口と鋭い洞察力で各メディアから注目を集めている。 著書『こんな男に女は惚れる 大人の口説きの作法』(講談社)、『ダイエット・パラダイス』『冷たい熱帯魚』(以上、幻冬舎)、『LOVE&JOB 賢い女の社交術』(主婦と生活社)、『テッパン男』(ヴィレッジブックス)。 電子書籍『モテるひと言 女性に好かれる38のコツ』『女の仕掛け 男に好かれる賢女のルール26』『男心の掌握術 男を動かす女の駆け引き29』『育児モテ! 妻に感謝される、デキる男のサポート術20』『売れっ娘ホステスのダイエット泣き笑い物語 しくじって行きついた(秘)やせルール20』『銀ホス直伝 口説きのマナー25』『夜の女の恋愛「裏話」』『紳士のルールズ モテる男の口説きのポイント73』『幸運をはこぶお陰さま 人生が変わる幸せの法則51』『好かれて幸せになる生き方 イイ男、イイ女に学ぶ、可愛がられるモテ法則44』『一生モノのモテ理論 理想の女性を射止めるテッパン法則 31のルールとタブー』などがある。 http://bit.ly/2Wrook1
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