#マイ・ブルー・ヘヴン
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映画『マイ・ブルー・ヘヴン』
キューブリックの映画を続��て3本見たので息抜き(?)にU-Nextでハーバート・ロス監督、スティーヴ・マーチン、リック・モラニス出演のコメディ映画『マイ・ブルー・ヘヴン』(1990)を見ました。
私はリック・モラニスが好きです。おそらく『ゴースト・バスターズ』(1984)が一番有名でしょう。あれももちろんいい映画ですが、個人的にはロジャー・コーマン監督のB級映画を元にしたブロードウエイ・ミュージカルの映画化『リトル・ショップ・オブ・ホラー』(1986)と、メル・ブルックス監督が撮った『スター・ウォーズ』のパロディ『スペース・ボール』(1987)が好きでした(『ゴースト・バスターズ2』と『ミクロ・キッズ』シリーズは見ていません)。
私はスティーヴ・マーチンも好きです。『サボテン・ブラザーズ』(1986)はどうしようもない駄作ですし、ハンフリー・ボガード主演のハードボイルド映画『三つ数えろ』のパロディ『四つ数えろ』(1982)や、『シラノ・ド・ベルジュラック』の現代版『愛しのロクサーヌ』(1987)も全く記憶に残っていません。
『花嫁の父』のリメイク『花嫁のパパ』(1991)は新婚旅行の帰りの飛行機の中で見たので、それなりに心に響きましたが、今改めて見ると大したことはないのかもしれません。
でも……『二つの頭脳を持つ男』(1983)は極めて良質のコメディーでした。スティーヴ・マーチン演じるハフハハール医師が運転中、警察官に止められ、酔っ払っていないかどうか検査を受け、まずはまっすぐ歩き、次にタップを踏み、最終的に両手でジャグリングをしながらくるくる回ってみせるというギャグは大笑いしました。
スティーヴ・マーチンはリック・モラニス主演の『リトル・ショップ・オブ・ホラー』にも出演し、サディストの歯科医を演じています。あれも良かったなあ。
二人がそのあと共演した『バックマン家の人々』(1989)も大昔見ているはずですが、全く覚えていません。きっとつまらなかったのでしょうね。
で、実際『マイ・ブルー・ヘヴン』を見てどうだったかと言うと……
だめじゃん、これ。
全くだめな映画です。
スティーヴ・マーチン演じるマフィアの男が証人保護プログラムである田舎の町にやってきます。リック・モラニス演じるFBI職員が彼を保護・監視するのですが、スティーヴ・マーチンはちっともじっとしていません。スーパーで値札を張り替えたり、自動車を盗んだりして、警察に捕まってしまいます。
事件を担当したのが女性の検事補ーー彼女はリック・モラニスがスティーヴ・マーチンを釈放せよと要求することに腹を立てます。
もうそこまでで続きは読めますね。スティーヴ・マーチンとリック・モラニスの間にはバディのような絆が生まれるのだろう、スティーヴ・マーチンの仲介によってリック・モラニスと女性検事補の間に恋が生まれるのだろうと思っていたら……
はい、その通りになりました。
何ひとつ、本当に何ひとつ意外性のないストーリー展開です。
ストーリーはありきたりでも、個々のセリフやギャグが優れていればいい映画になります。でも、それもなし。
スティーヴ・マーチン演じるマフィアもリック・モラニス演じるFBI職員も女性検事補も、いけすかないというか全く好感の持てない人物です。
脚本はノーラ・エフロン。私が大好きな映画『恋人たちの予感』(1989)の脚本家ですが、それ以外となると『めぐり逢えたら』(1993)もだめ、『ユー・ガット・メール』(1998)もだめ(どちらもトム・ハンクス、メグ・ライアン主演のラブコメディーです)。
きっと『恋人たちの予感』は何かの間違いでできた奇跡の名作なのでしょうね。
あーあ、見るんじゃなかった。
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