#ポルシェ銀座
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)8月10日(木曜日)
通巻第7855号
ハンター・バイデンはカネまみれ、親父の名前を利用しただけか?
銀行口座の記録が「動かぬ証拠」に
************************
2023年8月8日、マッカーシー下院議長はバイデン大統領に対し「銀行取引明細書を提出する」よう求めた。翌日の8月9日、米下院監視委員会(ジェームズ・カマー委員長)はバイデンが副大統領だった時期、ロシア、ウクライナ、カザフスタンなどのオルガルヒから、バイデンファミリーに送金された2000万ドル以上の支払いを公開した。
とくにロシアのオルガルヒ、エレーナ・バトゥリナや、ウクライナのエネルギー大手「ブリズマ」、そしてカザフスタンの新興財閥ケネス・ラキシェフから数百万ドルを受け取っていた。バトゥリナは2014年2月にハンターのダミー口座「ローズモント・セネカ・ソーントン」に350万ドルを送金した。銀行記録には、2014 年 2 月 14 日に 350 万ドルが送金され、2014 年 3 月 11 日にも同社に 270 万ドルが送金された事実を証明したことになる。
「���ョー・バイデンは副大統領時代、息子のハンターがカザフスタン、ロシア、ウクライナから数百万ドルを得るために父の名を『ブランド』として売り込んだ」(ジェームズ・カマー議員)。
銀行記録によると、カザフスタンの石油寡頭ケネス・ラキシェフは、新しいポルシェを購入するためにハンター・バイデンのダミー会社に14万2000ドルを電信した。そのカネで、ハンターは翌日に新車を購入した。かれら送金者とバイデン副大統領(当時)はその前に夕食会を催していた。
こうした一連のマネースキャンダルは「馬鹿息子が勝手にやったこと」とバイデン大統領は白を切り続けてきたが、さて、どうなる?
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汐留のポルシェプロデュースのレストラン ザ モメンタム バイ ポルシェさんで、プロデューサー菅さんとランチをさせていただきました❗️とにかく店内はポルシェずくし🚗🚘めちゃくちゃおしゃれです❣️ポルシェ本体も飾ってあり、天井の照明箇所も無数のポルシェのミニカーだらけ❗️クラッシックポルシェグッズも盛り沢山❗️ポルシェ直営のレストランで、美味しいイタリアンをいただきました❣️ 魚介トマトソースには、小柱たっぷりりー❗️もち豚のグリル❗️デザートはポルシェ型のチョコレートとギモーブ❗️洗練されたランチコースに非日常感にすっかり浸りリーました❣️ 「The Momentum by Porsche」はポルシェがお届けする、ポルシェオーナーとファンのためのレストラン。 ポルシェAG(ポルシェドイツ本社)によるハイクラスビストロをコンセプトに、大人のオールデイダイニングとして、素材のおいしさを味わえる本格グリル料理から、世界中より豊富な種類のお酒をご用意し、それらを美味しく楽しむためのアペタイザーまで、いつ来ても楽しめるメニューラインナップ❣️ #themomentumbyporsche #ポルシェレストラン #ポルシェ銀座 #porsche #ポルシェ #ポルシェ911 #カレラ #73carrera #ナナサンカレラ #carrera #carrerars #荒川リリー#lilystudio#チーズ天使#ナローポルシェ#空冷ポルシェ #therally #イタリアン#汐留ランチ #汐留シティセンター#新橋#ザモメンタムバイポルシェ (The Momentum by Porsche) https://www.instagram.com/p/CXLOUw1l4A6/?utm_medium=tumblr
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新しい幸福の定義
幸せの条件というものがあるのかないのか分からないが、少なくとも「こんな状態なら幸せでしょ」という世間一般の共通認識みたいなものがあると思う。
これをここでは仮に「幸福の共通認識」と呼ぶとする。
この幸福の共通認識が、この20年~30年ほどで大きく移ろってきたと思う。
例えば30年まえはこんな感じだった。
「同級生の〇〇がスープラを買ったらしい」→ すげー・・・
「役員の腕時計がパテック・フィリップだ」→ 給料高いんだろうなー
「先輩が起業して成功した、ポルシェに乗っている」→ 羨ましい・・・
「ビジネスの自動化に成功して自由な時間がある、一年の大半を旅行している」→ わたしもそうなりたい!
「成功するためには夢のリストを書こう!」→ 欲しいブランド品のリストを書く
「あの人は成功していて年収は〇〇〇〇万円!」→ 俺もそうなる!
要するに、幸せとは成功のことであり、成功とは貨幣を多くゲットすること、だった。そして成功を証明するために、貨幣で手に入れられるものを買い、見せびらかすことが必要だった。
これを民俗、風俗的に「バブル」「バブルっぽい」と呼ぶのだと思う。
中国人観光客の��の出たTシャツのおっさんが、似合いもしないウブロをし、銀座でブランドショップをマラソンする様子を見て、日本人の多くはあの「バブル」を思い出していた。
でも時代が過ぎ、少しずつ様子が変化してきたのかもしれない。
高級車や高級時計を手に入れたり、高級リゾートに滞在したことなどをもって自慢できる雰囲気ではなくなってきた。それで幸福だとは言えなくなったし、成功の証にすら必ずしもならなくなった。
高級車を欲しがるのは中高年、高級時計にこだわるのも中高年。逆に他人の持ち物に嫉妬するのも中高年。
一方、若い世代ほど貨幣で買えるものにさほどの興味を持たなくなったと思う。
その理由について、訳知り顔で「日本が貧しくなったから」と言う人もいるが、たぶん違う。貧しい人はバブル期にも沢山いたし、貧しいほど自分が持てないものを渇望していたわけで。だからこそ、遊興費で多重債務者になった人も多かった。
実際のところ、なぜなんだろうか。
それは「幸福を貨幣で手に入れるのは、実は負けなのではないか」という気づきが広がっていったからかもしれない。
幸福を「セックス」に置き換えていると分かりやすくなる。江戸時代の旦那衆なら、金で女を抱いて、それで粋を競っていたかもしれないが、現代ではそれはちょっと卑屈なイメージすらある。
金で女を抱くのは、金でしか女を抱けないという意味にすり替わったからだ。
貨幣で幸福を手に入れるのは最終手段であり、コストパフォーマンスが低すぎる。そういう気づきが一部の金持ちや若い者の間で広がっていったのがこの現代なのだと思う。
もちろん貨幣を否定するものではない。お金がなければ出来ないことは沢山ある。子供を育てる環境も金がないと困ったことになる。お金がないことで家族に苦労をかけたことは俺も若い頃に沢山あって、それが傷になっている。
でも最近は、幸せになるためにはお金は想像よりずっと少なくて済むのではないかと、俺も思い始めている。
最近、仕事で使う社長車をワゴンRにした。ハイブリッドの新車だが、仕事で使っている中ではBMWに劣る部分が何一つ見当たらない。燃費はリッター20キロを超え、シートヒーターがあり、街中のトルクもあって走りやすく、Bluetoothオーディオがあり、バックカメラも付いている。一日100キロ走っても、疲れはBMWよりむしろワゴンRの方が疲れない。
これで車の値段は200万円でしかない。新古車なら150万円程度。
「軽は軽でしょ、いい年をした男が恥ずかしい」と思うのは、やはり中高年であって���俺自身は別に引け目を感じるわけでもなく、快適に仕事をして、毎日楽しく過ごしている。
別に、貧困を正当化するつもりはない。ワゴンRが正義でBMWが悪だとは言ってない。ワゴンRでいいのよ、とか貧乏な中年男が言うのとは違う。車が好きならBMWにすればいいわけで、それで必ずしも幸福になれるわけではないということだ。
幸福に貨幣の裏付けがそれほど多く必要ないとなったら、働き方や生き方が変わる。正社員である必要があるのか、就活をする必要があるのか、残業する必要があるのか、家族との時間を犠牲にする価値はあるのか、そもそも貨幣での成功を目指すのは意味があるのか。住宅ローンを借りても完済する意味はあるのか、ひとつの土地にしがみつく必要はあるのか。
いろんなことがひっくり返ってしまう。
巨大企業で働ける一部のエリートや技術職・専門職以外、あまり優秀ではない学生は親から刷り込まれた古い価値観を捨てなきゃならないかもね。
月手取り18万円の就職をするよりも、バイトしながら旅をしSNSで発信してフォロワーが50万人いる人の方が、おそらく資産価値は大きくなっていく。貨幣という面から考えても、きっと就職よりもパフォーマンスが高くなる。
ユーチューバーとして稼ぐという意味では絶対にない。もっとその先のソーシャルバリューみたいな何かが、貨幣を含めた資産を生み出すのかもしれない。
営業マンや店頭販売員という職種はそう多くない将来に絶滅していくと思っている。いますでに営業マンは修行のような苦しさになっているよ。交通費を垂れ流し、職場からの表彰やチヤホヤに洗脳されて。
ニードを喚起させたり購買行動を起こさせるのが営業マンの役割だったが、専門的な情報を発信できSNSのフォロワーが巨大で、インフルエンスを行使できる人が担っていくわけで。契約や支払いなどはもう人でなくても出来る作業でしょ。
インフルエンサーと呼ばれ今いる人たちも、本来の意味ではインフルエンサーではない。妙な踊りを披露しているだけでは価値がなく。
幸福とか豊かさの定義や、労働の定義、貨幣の意味が変わっていけば、新しい富裕層が生まれていくのかもね。ほんと10年先くらいには。
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2/9 (火) 初投稿
今日は初めての授業でした。。。みんなレベルが高いです本当に、TOEFL50はZARAですね、中には90点台もいるらしいです。 ハンパねぇですわ。鳩山さんが総理大臣の時の通訳や、マレーシアで日本大使などを経験したことのある英語はプロ中のプロ。元外交官の早川さんと明日も特訓らしいので、色々吸収して頑張りたいと思います。
それと今日は彼女と付き合って7ヶ月でした。 なんという素晴らしい日。いつもありがとう。本当に感謝です😭🙇♂️😇ストーリー用の画像を探している時、ついでに色んな動画や写真を見たりしちゃいました。
動画��映る彼女の笑顔や自分の笑い声がとても楽しそうで、見てるだけで幸せになります。 ちなみにやつはめちゃ面白いです。
一緒にいて楽しい、在り来りかもしれませんが大切な要素だと思います。
そして俺は彼女を尊敬しています、英語も自分よりかなりできるし、それが自分を成長させてくれるいい刺激になると思うから。それに目標が同じで共に成長出来るなんて、我ながらいい関係だと思う。
これから通うところは銀座の銀座にあります。窓を開ければランボルギーニの爆音、ビルから出て駅までの道でR35、Ferrari、ポルシェ、テスラ。 クソかっけぇハーレーも走ってました。カスタムはカフェレーサーかボバーカスタムが1番っすね。そんなの乗ってみてぇ。
トム・フォードの佇まいは別格ですね。そんじょそこらのブランドでは手も足も出ないような感じがする。様々な品格のあるハイハイブランドショップたちを横目に、いつかはプレゼントなんかしちゃいたいなと思って頑張りたいと思います。
je t'aime
Thank you.
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経歴偽り結婚ほのめかし…現金詐取か男逮捕(日本テレビ系(NNN))
経歴偽り結婚ほのめかし…現金詐取か男逮捕
7/23(木) 13:54配信
エラーコード:1001100
ご利用の環境では映像を視聴できません。映像視聴における推奨環境はこちらをご確認ください。
Nippon News Network(NNN)
婚活パーティーで知り合った30代の女性に結婚をほのめかし、およそ390万円をだまし取ったとして、無職の男が逮捕されました。男は国立大学卒、外資系銀行の勤務経験があるなどと偽っていました。
警視庁によりますと、無職の松崎正行容疑者は2018年、婚活パーティーで知り合った30代の女性に結婚をほのめかし、「投資口座があり、お金を預けてほしい」などとウソをついて、およそ390万円をだまし取った疑いがもたれています。
松崎容疑者は、実家は東京・港区の白金にあり、京都大学卒、外資系銀行で勤務などと経歴を偽り、半年間で女性から総額でおよそ930万円を受け取ったとみられています。
調べに対し「身に覚えはないことはない」と話しているということです。
他にも8人の女性が、少なくとも3000万円の被害にあっていて、警視庁は松崎容疑者が結婚詐欺を繰り返していたとみて調べています。
【関連記事】
希少なポルシェの架空売却話��…現金詐取か
トヨタと3銀行 宇宙開発投資ファンド出資
夏休みに使うお金 平均予算が過去最低に
最終更新:7/23(木) 16:31
日本テレビ系(NNN)
source https://uyscuti.biz/2020/07/24/40406/
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掟ポルシェが夢の跡 (銀座線 渋谷駅) https://www.instagram.com/p/CBmyk9_DjzZ/?igshid=8lzccptcfkc5
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赤丸味噌の方が自分の好みなんだろうけどこの夜はかってに白丸🍥。 店内賑わってて大半が海外からのお客さん。 メニューも英語版があるし店員もいろんな国の人。銀座4丁目。 「ねしくる」 って聞いたことないようなとかーちゃんにきいたら博多弁ではポピュラーだけどウチではあまり使わんかったげな。「ねじくる」やろと。ねじくるなら感じがつかめる。 手についた汚れはお手拭きを使ってねと。 1985年の福岡から始まったのか。 香椎ダイエー横にできて「ふーん」って思ったけど今年はベトナム🇻🇳にもオープンしたらしい。ロンドン店では他も頼んで二人で5,000円近くかかったとか。この白丸は1,045円。いわゆるらーめんじゃない料金。ブランドもんやね。美味しいけど半額でも美味しいらーめんはたくさんあるから銀座国の高い関税がかかったと思って。全国共通に高いんだろうけど。 それでもらーめんは好き♡ カレーもポルシェも好きだから、 まとめてポルシェカレラ🚘💦 マイケルジャクソンが大きな音で流れてた。 #ramennight #nightramen #夜らー #らー #博多一風堂銀座店 #zuruzuru #calories #デブリン市民 #体重計 #あせかいたー #��� #🍜 (at 博多 一風堂) https://www.instagram.com/p/B5J2VGpAlmI/?igshid=u1rmvobp91u8
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銀座昆虫図鑑
八月十九日。銀座へ赴き銀座シックスの屋上庭園で虫の声を聴いて、銀座蜜蜂や銀座蝶を見た。桜や紅葉だけではない。何十年かのちに代を重ねて銀座シックスの屋上庭園では新種の昆虫や独自の生態系が発見されるかもしれない。それから銀座のゼクシィへ行った。腹が減ったので香老舗松栄堂の裏路地、映画「銀座の恋の物語」で浅丘ルリ子演じる秋山久子が働く洋装店のあった髙坂ビル(銀座八丁目二番二号)、その一階にある日々輝で牛ハラミ丼を食べた。品川駅で新幹線ひかり号にとびのり三島駅北口でポルシェに乗��られ長泉なめり駅の日吉神社近くで話の長い人の長い話を聴いた。三島駅南口に戻りふらいぱんカフェで腹ごしらえしたあと三島商工会議所のベンチで電話を二つした。やはり話が長かった。新幹線ひかり号で浜松駅へ帰った。北の方で花火があがった。
東より響くよ北の遠花火 鯨
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高橋慶彦、広島&阪神時代の女性関係モテ伝説を披露!銀座のママ(彼女)に1000万のポルシェをプレゼントされた事も
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汐留のポルシェプロデュースのレストラン ザ モメンタム バイ ポルシェさんで、プロデューサー菅さんとランチをさせていただきました❗️とにかく店内はポルシェずくし🚗🚘めちゃくちゃおしゃれです❣️ポルシェ本体も飾ってあり、天井の照明箇所も無数のポルシェのミニカーだらけ❗️クラッシックポルシェグッズも盛り沢山❗️ポルシェ直営のレストランで、美味しいイタリアンをいただきました❣️ 魚介トマトソースには、小柱たっぷりりー❗️もち豚のグリル❗️デザートはポルシェ型のチョコレートとギモーブ❗️洗練されたランチコースに非日常感にすっかり浸りリーました❣️ 「The Momentum by Porsche」はポルシェがお届けする、ポルシェオーナーとファンのためのレストラン。 ポルシェAG(ポルシェドイツ本社)によるハイクラスビストロをコンセプトに、大人のオールデイダイニングとして、素材のおいしさを味わえる本格グリル料理から、世界中より豊富な種類のお酒をご用意し、それらを美味しく楽しむためのアペタイザーまで、いつ来ても楽しめるメニューラインナップ❣️ #themomentumbyporsche #ポルシェレストラン #ポルシェ銀座 #porsche #ポルシェ #ポルシェ911 #カレラ #73carrera #ナナサンカレラ #carrera #carrerars #荒川リリー#lilystudio#チーズ天使#ナローポルシェ#空冷ポルシェ #therally #イタリアン#汐留ランチ #汐留シティセンター#新橋#ザモメンタムバイポルシェ (The Momentum by Porsche) https://www.instagram.com/p/CXLN1EWlvY4/?utm_medium=tumblr
#themomentumbyporsche#ポルシェレストラン#ポルシェ銀座#porsche#ポルシェ#ポルシェ911#カレラ#73carrera#ナナサンカレラ#carrera#carrerars#荒川リリー#lilystudio#チーズ天使#ナローポルシェ#空冷ポルシェ#therally#イタリアン#汐留ランチ#汐留シティセンター#新橋#ザモメンタムバイポルシェ
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#東京 #大手町 #ペニンシュラ #皇居 #銀座 #cloudイマソラ #交差点 #ポルシェ #porsche #tokyo #scramble #cloud (The Peninsula Tokyo / ザ・ペニンシュラ東京)
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ポルシェ、2017年ル・マン24時間の パブリックビューイングを実施
ポルシェ ジャパンは、2017年6月18日(日)に銀座7丁目「G735 Gallery」にてル・マン24時間レースのパブリックビューイングを実施する。 ... http://f1gate.co/2syKB07
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本車のほとんどは「役に立つけど意味がない」
山口周氏:問題を分析的に、ロジカルに解いていくっていうことの価値が、どんどん減っていくだろうなということを考えるためのフレームがあります。
世の中で売れているモノっていうには必ず、「役に立つ」っていうベネフィットか、「意味がある」っていうベネフィット、どちらかがあります。「役にも立たないし意味もない」っていう商品は、世の中��存在できま��ん。
これマーケティングの専門用語でちょっと難しく言うと機能的便益、functional benefitと言います。一方で「意味がある」っていうのは、マーケティングの用語で言うと情緒的な便益とか自己実現的便益、personal benefitとか言います。僕は「役に立つから買ってる」「僕にとって意味があるから買ってる」と、そういう言い方のほうが平たくていいんじゃないかなと思いますが。
自動車産業を当てはめてみるとけっこうわかりやすいです。日本車のほとんどって、「役に立つけど意味がない」んですね。移動手段として快適で、燃費が良くて安全に移動できますよっていう、役に立つ手段として買われてます。家族みんなで移動するときにはやっぱり公共交通機関より車のほうがいいよね、っていうことで買われてるんですけども。
「アルファードじゃないと俺の人生じゃない」とかですね、「アコードに乗れない人生なんて有り得ない」とか、そうやって買う人ってあんまりいないと思うんですね。日本車でも例えばNSXとか、昔のスカイラインとかね、本当にそういうの好きで乗ってる人いると思いますけども。99パーセントの人はふつうに移動手段として役に立つから買ってる、っていうぐらいのもんだと思います。
値段が10倍だからといって、機能も10倍になるわけではない
もちろん移動手段として買ってるっていう側面が強いんですけれども、役に立つだけだったら日本車買えばいいじゃないかって言うと、「いやいや、やっぱり俺はBMWが好きなんだ」とか「やっぱりポルシェが好きなんだよね」っていう人はいるわけです。
これ、値段でいうとプラスアルファで400~500万から1000万ぐらい払うことになって、値段としては3倍、4倍するわけですね。じゃあ3倍、4倍役に立つんですかとそうではない。「うちのアルファードは7人乗れるんですけれども、それだけ出したら20人ぐらい乗れるんですか?」「いや乗れません、5人ですよ」と。「じゃあ燃費がリッターで15キロぐらい走るんですけれども、60キロぐらい走るんですか?」「いや、あまり燃費変わらないですね」と。
機能は変わらないんですよ。安全性も変わらない。でも値段は3倍~4倍します。じゃあ何にそのお金払ってるんですかっていうと、意味を買ってるんですね。その人にとってのなんらかの情緒的な意味を買ってるわけです。意味に500万とか600万とか乗っけて買ってるわけです。
さらに言うとですね、役に立たない自動車ってあるんです、おそるべきことに。役に立たない、意味しかないっていう自動車があります。「ドアが上に開くのになんか意味があるんですか?」って言うと、意味があるんですね、あると思う人にとっては。
これ、3,000万とか5,000万とかします。値段は10倍です。10倍~20倍ぐらいします。「じゃあ10倍人運べるんですか?」っていうと「いや運べません、むしろ二人しか乗れません」と。「荷物はどうなんですか」、「ほとんど荷物積めません」。「じゃあいろいろなところ走れて役に立つんですか?」「いや、車高が低いんで悪路走らないでください」と。「雨が降ったら危ないんで走らないでください」と、こんな感じで。
(会場笑)
「じゃあ何に使うんですか」って言うと「銀座の大通り、爆音出して突進するんですよ」と。みんな見ますよ、っていう(笑)。それで「よし買った」ってみんな買うわけです���。で、値段は3,000万から5,000万円。
「役に立つ」ことの価値はなくなりはじめている
おそらく過去10年の間で、特殊な自動車じゃなくて、いわゆる自動車メーカーが「新車」として生産した車で一番高額な車っていうのは、Jaguarが販売した1960年型のJAGUAR E typeのレプリカだと思います。ル・マンで優勝した車を20台だけ限定生産したんですね。その20台だけ限定生産したものの、新車の定価が2億円です。で、即日完売ですね、当然。
これは何を言ってるかっていうと、「役に立たないけど意味がある」っていう自動車は2億円で売れるんです。で、「役に立つ自動車」っていうのはせいぜい100万円から300万円でしか売れないっていうこと。何を言ってるかっていうと、「役に立つ」っていうことに価値がもうない時代になってるんです。
ここが非常に難しいところで、私はビジネススクールとか企業の研修でよくこのお題を出すんですけれども。「グローバル企業になるぞ」っていろいろな会社が掛け声を上げてますよね、今。グローバル化、グローバル化、って。
グローバル化、みなさんの夢ですね、いいですね、と。「じゃあ日本企業でグローバル化に成功した会社ってどこだと思いますか? 挙げてください、イメージで」って言うと、いろいろ出てくるんです。キヤノンだ日産だ、トヨタだホンダだパナソニックだコマツだ、とかいろいろ出てくるんですけど。
20社ぐらい出た段階で、「はい、もういいです、打ち止めです。じゃあこの役に立つ・立たない、意味がある・ないっていう市場で、どこの市場で戦ってる会社かっていうのでプロットしてください」って言うと、ほとんどが「役に立つけど意味がない」っていう市場に入ります。
まぁいいじゃない、と。役に立って、それで戦ってちゃんと市場で勝ち残ってるんだからそれでいいじゃないですか、っていう話もあるんですけれども、ちょっと待ってくださいよと。そこで考えなくちゃいけないのが、「どちらのほうが強豪として生き残れるか、サスティナブルか」っていうことなんですね。
コンビニでもっとも多くの種類を備えている商品とは?
みなさん、コンビニエンスストアを思い出してみてください。コンビニは店舗がすごくちっちゃいので、なるべく物品の数を少なくしたい、っていう欲求があります。当たり前のことですよね。なるべく品数多くしたいんで、1個で済むものは1個にしたい。
だから文房具の棚見ると、ハサミもカッターものりもセロハンテープも、基本的に1種類しか置かれてません。ですから、多くの商品が1種類しか置かれてないんですね。
そんなコンビニエンスストアですが、棚が狭いのでなるべく商品の数少なくしたい、種類を少なくしたいよと考えているにも関わらず、200種類以上置かれている商品があるんですけれども、みなさん何だかわかりますか?
200種類以上コンビニに置かれている。1商品カテゴリーで200種類。そう、タバコですね。飲料はもちろんたくさんありますが、オレンジジュースだけで見てみるとやっぱり2種類とかです。一番清涼飲料でたくさん種類あるのは、おそらく缶コーヒーだと思うんです。日本人、缶コーヒー大好きなので。おそらく5、6種類ぐらいあるんじゃないでしょうか。
タバコは200種類ぐらいあるんですね。つまり、多様なブランドが生き残れる市場だっていうことなんです、タバコは。で、文房具っていうのは1個しか生き残れてないってこと。
なぜそういうことが起こるかっていうと、文房具は「役に立つけど意味がない」んです。約に立つけど意味がないところっていうのは、「役に立つ」っていう物差しが1個しかないので、一番役に立つ会社とか商品が、1個だけ世の中にあればそれでOKなんです。いらないんですよ、2位とか3位とか。
一方で意味っていうのはいろいろな種類があるので、どんどん多様化するっていうことなんですね。ですからタバコは多様化します。あとお酒も多様化します。
みなさん、逆のコンビニって考えられないでしょ? タバコを買いに行ったら1種類しかないんですよ。「うち、セブンスターしかないんですよ」って。「なんだ、マルボロないのか」「セブンスターにしてください、いいでしょ同じでしょ」とかって言われて、「いや同じじゃないよ!」。その代わりハサミが200種類置いてある。考えられないでしょ、そんなコンビニエンスストア(笑)。
動かすのにコストのかからないサービスは、あっという間にグローバル化する
みなさんも直感的に違和感を感じるのは、「役に立つ」と「意味がある」っていう峻別を頭の中でやって、「役に立つものは1個でいいけど意味があるものは多様化するよな」って思ってるんです。
その典型例がGAFAですよ。GAFAっていうのは、世界中を支配するって言われてますけど、なんでそう言われるかっていうと「役に立つから」なんですよ。Googleって検索エンジンですよね。で、検索エンジンに意味ってないんですよ。役に立つ検索結果を返してくれればいいんですね。
例えばGoogleじゃなくて、Googleの競合でPoopleっていうのがあって、たまにすげぇ変な検索結果返してくるけど味があんだよね、とか。そういうのは必要ないわけですね(笑)。
(会場笑)
いらねぇよそんな検索サービス、って。Googleだけでいいじゃん、と。今、日本ではヤフーがちょっとがんばってるので、Googleのシェアそんなに高くないですけど。G7のGoogleのシェアの平均って90パーセント超えてますからね。なんでこういうことが起こるかっていうと、「役に立つけど意味がない」っていう市場において、かつ「動かすのにコストのかからない」サービスは、あっという間にグローバル化します。
動かすのにコストがかからないっていうのは、つまりどういうことかっていうと、ガラスを考えてもらえばわかりやすいんですけど。ガラスってもちろん役に立つんで売れてるわけですね。B2Bの素材ですけども。
役に立つんですけど、ガラスってけっこう「かさ」があるんですよ、値段のわりに。だから運ぶとものすごいコストがかかる。だからあんまり遠くに運ぶよりかは、ローカルで作ったほうが効率がいいってことになるので、ある程度役に立つけど意味がない……ガラスにあんまり意味はないわけですね。本当もう、ガラスとして性能が良ければどこでもいいよ、ということなんですけれども。
GAFAの内、Appleだけが「意味」の世界で闘っている
PilkingtonとかCorningとか、そういう会社はアメリカでグローバルに何社かで棲み分けてます。ああいうかたちで何社か棲み分けるのはなぜかというと、移動にコストがかかるからなんですね。移動にコストがかかると、グローバル化のスピードはゆっくりになります。
で、一番体積がちっちゃいのが何かっていったら、電子ですよ。一番ちっちゃいわけです。Googleっていうのは電子を売ってるわけですから。ITのサービスですからね。電子は一番体積あたりのコストがたぶん低いので、「役に立つ」っていう市場では1社だけになっちゃう。
ですからGoogleとAmazonとFacebookっていうのは、「役に立つけど意味がない」っていう市場で、しかも電子を売り物にしてるので、世界的にシェアがある。ミクシィが負けてしまったのは当たり前のことですよね。その「役に立つけど意味がない」って市場で戦ってるわけですから。
唯一の例外はAppleで、あれはやっぱり買う人にとっては、なんらかの意味を持って買ってるケースが多いと思います。ですからGAFAの中で唯一の仲間はずれはAppleで、役に立ってしかも意味があるっていうところで買われてるのに対して、残りのGoogleとFacebookとAmazonというのは、役に立つというところで生きてるということですね。
これつまり何を言ってるかというと、市場がグローバル化していくと、役に立つっていう市場で戦ってる企業はグローバル競争にさらされて、一番役に立つ1社だけが残ってほかが全部負ける、っていう世界がやってきます。
日本の企業の多くが「役に立つけど意味がない」市場で戦ってるっていうことは、遅かれ早かれそのグローバル競争の中に巻き込まれていって、多くの企業は勝者として生き残るか、そこから敗退するかっていう、「グローバル役に立つ競争のハルマゲドン」を迎えてですね。あとは最後の1社が生き残るだけ、っていうことになります。
日本の家電業界が凋落していった理由
すでにその兆候は見えていて、例えば日本のお家芸である家電産業っていうのは、20年前までは就職すると親が喜ぶ会社の代表だったわけですね。「三洋電機に内定もらったの? よかったわね、一生安泰だわあなたは!」とかって、みんなで打ち上げやりましょうってお母さんが喜んでくれたわけです。
それがどんどん業績悪くなってますよね。三洋電機は事実上なくなりました。シャープももう事実上潰れました。20年前だったら就職の勝ち組だって言われた会社が、です。
なんでそういうことが起こってるのかっていうと、日本の家電産業のほとんどは「役に立つけど意味がない」というところで戦っているから。市場が閉じた状態であれば各国別に10社ぐらいは生き残れたかも��からないですけども、これがグローバル競争になっていくと、世界で一番役に立つ会社の10社しか生き残れない。
つまり、日本のペナントレースからグローバルのワールドシリーズに戦いが変わることで、日本では10社生き残れたかもわからないけども、グローバル競争になると各国別に2社しか生き残れませんってなると、じゃあ5位から10位の会社は市場から退場してください、3位から5位の会社は市場から退場してください……っていうのが徐々に起こる話になってきていて。
その過程の中で市場からこぼれ落ちていったのが三洋でありシャープだと考えれば、非常にわかりやすいと思います。
この「意味がある」っていう方向に市場をずらしていくのが、大きな組織にとってのテーマになります。
「意味」をロジックで解析することはできない
山口周氏:ここで非常に悩ましいのが、「役に立つ・立たない」っていうのは、ロジカルに解析できるということ。こういう機能をここまで伸ばせば役に立つ、というのがわかります。
まさに、先ほどの携帯電話と同じです。画素数をここからここまで増やそうとか、通信速度をここからここまで増やそうとか、そういったことをやるときには、「役に立つ」を数値化して目標を決めればマネージが可能です。サイエンスとロジックでマネージができます。でも、意味をロジックで解析できるかっていうと、できるわけがないですよね。
ですから、組織能力として「どうやって意味を作っていくのか」っていうのは、すごく大きな競争力になる。意味の競争ですね。役に立つ・利便性の競争から、意味の競争優位��ていうものにシフトしていったときに、じゃあその意味の競争優位を作れる人材あるいは組織というものを、どう育てていくかっていうのが大きなチャレンジになってくるだろうなと思います。
そして3つ目の話ですが、市場の構造が変わってくると思うんです。「限界費用ゼロ社会」っていうのをJeremy Rifkinが3年前ぐらいに言ってて、これまで莫大なコストをかけないとできなかったことが、費用ゼロでできるようになってきてると。費用ゼロでできるようになってきたことで、スケールメリットが消失してるっていうことを言っています。
これはもう本当にそのとおりで、すでに顕在化してる変化だと思います。これまで多くの日本の企業は、日本という市場に安住してきました。1億2000万人もの人がいるから、それなりに市場もデカかったわけです。
で、ここでメジャーのシェアを取ろう、50パーセントのシェア取ろうよ、ということでやってきたのが、例えば花王とかパナソニックさんといった会社ですね。
日本の市場はマーケットインでもプロダクトアウトでもない
モノを売ろうとすると、広告代理店に頼まないといけない。そこで広告代理店にある程度頼んで……私の感覚からすると、「日本の人たち全体がなんとなく知ってる」っていう状態を作ろうと思うと、ざっと100億円かかるんですね。新商品を全国的に売り出しますよ、ということで全国的な認知度80パーセントぐらいを取ろうとすると、ざっと100億ぐらいかかります。
100億かけるってなると、当然その100億を売上から回収しないといけない。例えば粗利が100億が少なくともあるっていう状態にしようとすると、利益率10パーセントで、売上高は1,000億円必要ですよね。
売上高1,000億円の事業を作ろうと思ったら、さすがに市場調査をやって、「これどれぐらい買ってくれるかな」っていうことをやらないと製品開発はできません。ですから、まぁ仕方なく消費者調査やって、市場が好んでくれそうな製品を作る、っていうやり方になっちゃうんですけども。
ちなみにちょっと余談ですけれども、マーケティングの用語で「マーケットイン」と「プロダクトアウト」ってよく言われますよね。マーケットインというのは、マーケット側が好んでくれそうなものをちゃんと調べて作ろうよ、っていう考え方です。マーケットから入ってくる。プロダクトアウトっていうのは、自分たちの作りたいものを勝手に作って、世の中に押し出していく。その二つの考え方があるわけですけども。
どっちが良いか悪いかってよく議論になるんですけど、私はどっちでもないのが今の日本の状況だと思ってるんですね。それは何かっていうと、先ほどのテレビ広告やるためには100億必要だ、粗利で100億円が必要なので、売上高が1,000億円は必要だ、1,000億円必要だってことは、これぐらいの人に買ってもらえるものじゃないといけないから、こういうものを作らないといけない、と。
あるいは、モノをたくさん買ってもらおうと思ったら大手の流通に売らないといけない、大手の流通に送ってもらうんだとするとこれぐらいの大きさの棚に入らないといけない。で、こういうポップをやらないといけない、となります。
これ何を言ってるかっていうと、マーケットインでもプロダクトアウトでもなくって、「広告の枠組みがこうなってるから」とか「流通の売る枠組みがこうなってるから」、「こういうものを作らなくちゃいけない」ってなっているということです。
要するに、流通とかメディアのあり方が「どういうモノを作って売るか」という戦略まで規定しちゃってる状態なんです。ですからマーケットインでもプロダクトアウトでもなくて、メディアアウトなんです���。メディアのあり方がどういうモノを作るかっていうのを規定してる、っていうことなんです。
家電業界の成熟神話を乗り越えたバルミューダの戦略
そういうことなので、50パーセントの人に買ってもらおうと思うと、こうやってメジャー市場を狙っていかなくちゃいけない。一方で自分たちはニッチ市場でいいよ、っていう人は5パーセントの市場を狙って、自分たちの作りたいものを思いっきり尖らせて作っていった、という構造になるわけです。
わかりやすい例でいうと、バルミューダをみなさんはご存知ですかね。トースターで一世を風靡した会社です。まさにそのバルミューダは、値段がふつうのトースターの10倍はするわけです。一番安いトースターって2,000円で買えますが、20,000円のトースターを売り出して、本当に「買ってくれる人だけ買ってくれればいい」というので、ニッチとメジャーで棲み分けるっていう構造になってたわけです。
今何が起こってるかっていうと、ここにグローバル化の障壁、要するに国ごとの障壁がなくなることで、グローバル市場っていうものが12億人の先進国としてマーケットで出てきます。先進国以外のものも含めれば、70億人のマーケットがあるわけですね。
先進国の人たちは経済的に似たような水準にありますから、尖りのあるものが出てくると、他国のものでもほしくなって買ってくれるわけです。昔であれば広告代理店に頼まないと知らせてくれない、あるいは商社に知らせないと売ってくれないという状況でしたが、今は3,000万人の方たちが外国からやって来て、日本で良いもの見つけるとバンバンSNSとかInstagramで知らせてくれるわけですね。
結果的にどういうことが起こってるかっていうと、外国の人たちがそのニッチな尖った商品を「ほしい」って言いはじめて、買ってくれる状況ができてます。バルミューダって、ここ10年で売上高が1,000パーセント伸びてるんです。1,000パーセントですよ?
家電産業とか家電市場って、成熟産業でもう市場が伸びないってずっと言われてて、実際にパナソニックさんの家電事業っていうのはほとんど成長していません。なので、関係者の人たちは「成熟してる」「市場は伸びない」と言ってますが、そんなことないんですよ。成熟して伸びてないのはお宅の会社でしょ、っていう話なんです(笑)。
一番おいしいのは「グローバルニッチ」
ちゃんと良いものを作れれば、ちゃんと伸びるんです。それはなぜかっていうと、バルミューダとパナソニックのいる場所が違うんです。先ほどのまさに「役に立つ」と「意味がある」ですね。バルミューダは役に立つところじゃなくて、意味がある市場に生きてるんです。意味があるところで刺さるものを作れれば、こういう先進国のマーケットで売れる。
これが、いみじくもどういう状況になってるかというと、日本の1.2億人に50パーセントのシェアで買ってもらっても、顧客は6,000万人ですよね。一方で先進国の12億人に5パーセントのニッチセグメントで売れれば、同じく6,000万人です。
じゃあ同じ顧客で単価はどれぐらい違うんですかっていうと、さっきのトースターの例でいうと、パナソニックの一番安いものとバルミューダの単価は6倍の差があります。顧客の数が同じで、6倍の単価で売れるわけですから、ビジネスとしてどっちが伸びがあるかっていったら、一番おいしいのは「グローバルニッチ」っていうポジショニングですよね。
で、グローバルニッチのポジショニングを取ろうと思ったら、市場調査は必要ない。必要ないって言うとちょっと乱暴ですけれども、どちらかというと市場の文脈の中でどういう刺さる意味を作れるかっていう、アーティストのような感覚が必要であって、刺さるか刺さらないかは直感が大きく効いてくることになります。
日本企業はマーケティングの��隷状態
こういうことをずっとやっていったせいで、結果的にどういうことが起こってるかっていうと、Appleの例もそうなんですけれども、作りたいものを作る、それをどうやって売るかっていうことを考えるときに、マーケティングという手段が出てくると。つまり人間の「作りたい」っていう想いが主体であって、マーケティングというメソッドが家来の関係。主従関係になってるわけですね。
ところが日本の多くの企業で今起こってるのは、マーケティングが主人になってるんですよ。マーケティングが「何を作るか」を決める。人間がそれに従って働くっていう構造になってて、人間がマーケティングの奴隷になってるんですよ。
私はコンサルタントとして外から入っていって、いろいろなプロジェクトに関わりましたけども、「こういうデータは置いといて、〇〇さんはどういうものを世の中に出したいんですか?」って言うと、みなさんキョトンとします。問われたことがないんですよ。考えたことがないんです。
考えたことがなくても、脳って可塑性がありますから。オープンエンドのシステムで鍛えればいくらでも鍛えられるんですけども、逆にいうと鍛えないとすぐ萎えちゃうってことなんですね。
「あなた何作りたいんですか、どんなもの作って世の中ひっくり返したいんですか」っていうと、「そんなこと考えたこともありません」。今回の作るものはマーケティングの調査ではっきりしますから、ってことでずっとやってきた人には、「モノを作りたい」っていう主体性が失われちゃってるんですね。
「意味がある」って市場で何作りたいんですか、あるいはグローバルニッチという市場が出てきたとして、あなたはどういうものを作って世界に売り出したいですか……まさにこれをやったのが、ソニーのウォークマンですよね。温故知新ですよ。
自分の想いをセルフスターターにして、駆動していける人の重要性
ソニーのウォークマンっていうのは、販売本部長から「絶対に売れない」って言われながら、でもどうしても作りたい。どうしても作りたいから、どうやったら売れるかを考えようよ、っていうことを言ってたわけで。まさに人間の「世の中にこれを打ち出したい」っていう想いが先行して、じゃあそれをどうやったら売れるか、っていうのを実践したんです。
価格を決定するのにいろんなプライシングメソッドを使おうとか、流通をどうやったらいいだろうかとか。結局ぜんぜん売れなかったので、外国人のモデルにヘッドセットを着けさせて、ローラースケートで代々木公園を走らせて、とにかくPRをするってこともはじめたわけですけども。そういう工夫も「世の中に対して出したい」っていうパッションが先に立っているから出てきたわけですよね。
ですから、そうなったときに人の能力の鍛え方とか、これまで人材育成の基本になってたロジカルに考えてロジカルに答えを出せるっていう人よりかは、自分の想いでもって、セルフスターターとしてどんどん駆動できる人が必要になってくるかなということです。
この一番わかりやすい例が、マルニ木工の例だと思います。広島のローカルの木工メーカーで、つい5年前までは潰れかけてた会社です。それまでずっと、いわゆる家具セットとか応接セットを安い価格で作るっていうことをやってきたんですけれども、海外から安い家具が入ってきて、もううまく立ち行かないっていう……まさに昭和型で戦ってたんですね。昭和型の応接セットを安く作る。まさに役に立つ家具を安く作ろう、っていうことでやってきたわけですけども。
もう家具なんて、あまねく行き渡ったわけですよね。先ほど申し上げたとおり、モノは過剰になってるわけです。モノが過剰になってるときにふつうのモノを安く作っても、いらないモノはいくら安くてもいらないですよね。むしろ粗大ゴミになるだけ��すから。
そうなったときに、社長の山中(武)さんは「半ばヤケだった」っておっしゃってましたけれども、「どうせ会社潰れるんだったら、本当に自分がほしいと思う家具を作ろう」っていうことで、デザイナーの深澤直人さんに声をかけて。17万円っていう、それまでのラインナップからすると飛びぬけて価格の高い椅子をつくったんです。「HIROSHIMA」という椅子ですね。
Appleから5,000脚の注文が入った、17万円の椅子
出したのですが、ぜんぜん売れませんでした。百貨店に「置いてくれ」って言っても、「17万は高すぎる」と置いてくれない。置くのはいわゆるブランド家具ですね。Herman Millerとか、ブランドがある家具だったらまだしも、お宅みたいな名前もぜんぜん知られてないのが17万なんて売れるわけありませんよ、ってぜんぜん置いてくれない。
で、会社がいよいよダメだなって思ってたときに、Appleのチーフ・デザイン・オフォサーのJonathan Iveから、「クパチーノに新しく建てたAppleの新社屋のオフィシャルチェアとして5,000脚納入してほしい」といきなり注文が入りました。
営業もぜんぜんしてないんですよ。広告代理店にも頼んでない、商社にも頼んでない。深澤直人さんのInstagramをJonathan Iveがフォローしていて、「すばらしいデザインだ!」と。「Appleのミニマルな社屋のデザインに一番フィットする椅子なので、5,000脚入れてほしい」と。当時の月産の台数が20脚だったそうなんです(笑)。
(会場笑)
「設備投資を本当にしてもいいのかどうかすごく迷った」とおっしゃってましたけれども、Appleの本社に大量採用されたってなれば、世界中のデザイン関係者は黙ってないですから。まさにこの状態ですね。日本の百貨店に入る前に「ミラノ・サローネに出てくれ」って言われて、ミラノ・サローネに出展する。で、世界中のデザイン会社から「導入したい」って注文が来ると。
まさにニッチ。日本でぜんぜん売れないモノがグローバルの横側に市場が広がっちゃったっていうケースですね。これも今までのマーケティングに頼り、流通のいうことを聞いていくらの価格じゃないと置きたくない、っていうことをやってて、ぜんぜんうまくいかなくなった会社が、むしろアーティスティックな感性を駆動したことで世界に刺さる製品ができあがった、っていう例かと思います。バルミューダも同じですね。
アートを主軸に、サイエンスを道具として使っていく時代
昭和から平成の世の中の状況は、4マスメディアが中心にモノを販売・告知していって、流通も大手の流通を主体に、顧客ニーズは利便性とか価格で、国内の市場関係は国内でクローズしている。
こういう環境の中で私たちも、戦略とかうまくいくパターンとか、優秀な人材っていうもののイメージができあがっています。
これが、メディアも限界費用ゼロで、先ほどのマルニ木工みたいに知られるようになった。顧客ニーズもモノがあるとか利便性とかっていうよりかは、むしろ意味とかストーリーとか、自分らしい人生を演出してくれるものなのかどうかっていうところに価値が生まれ、貨幣が生まれる。
バーチャルでどんなものも売れるようになってきてて、市場はグローバルにオープンになってきている。こうなったときに、これからの戦い方っていうのを見直す必要がでてきますよね。それを���える組織とか人材っていうものを、やっぱり高めなおすべき時期に来てるんだろうなと。
ということで、このサイエンスとアートとクラフトについて。モノが重要で利便性が大事で、役に立つっていうことが非常に価値があった時代には、サイエンスが主軸になっているっていう、日本の状況は正しかったと思うんですけども。もう競争のゲームが大きく変わってきているなかで、このアートとサイエンスとクラフトのリバランスが必要になった。
アートを主軸に立てて、サイエンスを道具として使っていく、っていう考え方が必要になってくるんじゃないかな、ということで。ちょうど1時間になりましたので、私の話は以上とさせていただきます。どうも、ご清聴ありがとうございました。
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4月3日から今日まで
二次面接に落ちまくる日々のなかインターン同期と飲んだり友達の誕生日を祝ったりする。いっしょに行く約束をしていたコンサートの予定を完全に忘れられていてふつうにショックだった。代わり(?)にそいつのお母さんと小沢健二を見ることになった。なんなんだそれは。
4月の終わりに銀座の事務バイトの事務局長にナイルレストランに連れていってもらう。歌舞伎座の役者も出番前に食べると言われる東銀座の名店。ランチは何も言わないと強制的にムルギー(チキンの意らしい)になる。美味しい。チキンの深い旨みと品のいい辛さ。美味しいものを食べたという満足感がある。夏だしそろそろまた行きたい。
席上、事務局長が携帯を持ったことがないと聞きひっくり返ってしまった。「スマホ使ったことないのよ〜」という話だと思ったら生まれてこのかた持ち運び可能な電話を一切持ったことがないらしい。このひと、一応新聞社の人間なのに…。取材で使いません?と聞くと「いやーとくに不便はなかったのよ」とのこと。そういうものなのか。まあそりゃ全国紙の記者ともなればそうも言ってられないのだろうが、主婦向けのフリーペーパーの編集にはオフィスの電話があれば充分なのかもしれない。
で、そんな彼女もついにスマホ(いきなり!)を導入したらしく、操作に困ったら教えてほしいという話だった。任せてください、と話してから2ヶ月以上経ったある日、「着信を確認するにはどこを押せばいいのかしら」という質問をいただき再びひっくり返った。
小沢健二のツアーに行く。初日と千秋楽の2回。初日、来れなくなった友達の席には現地で会った別の友達に来てもらった。来てもらってよかった。自分と同じくらいの興味を持った友達とコンサートを見るのは楽しい。
幕が上がってしばらくは小沢のとなりの女性を「信じられないくらい顔の小さな完璧なスタイルのコーラスがいるな」と思っていたのだが、それが満島ひかりだったのでぶっ飛んだ。ライブはもう、本当に素晴らしかった。幸福感が湧き上がる。満島ひかりは怖いくらい美しかった。
ライブの終わりに小沢健二がカウントダウンして「生活に帰ろう」というと暗転して客電がつく(文字にするとちょっと笑っちゃう)。「3.2.1」の2あたりで、楽しい時間が終わる!いや!って感じで、客席から小さく悲鳴が上がったんだけど、それ対して小沢が間髪入れず「大丈夫」と言ったのが印象的だった。じわっと暖かくなる適温の「大丈夫」だった。
千秋楽、待ち合わせ場所に行くと先に友達の母親が待っていた。なんとお呼びすれば?と聞くと「Sでお願いします!」とSさん。友達の母親を名字呼びするのは初めてで奇妙な経験だ。もちろん友達の母親と武道館にライブを観に行くのも初めてなんだけど。 Sさんの話し方がとてつもなく友達に似てることに気付いてそればかり気になるようになってしまった。間の取り方、盛り上げ方、ところどころ出る方言のアクセント(これは似てると言えるのかわからないけど)。うわあ親子、と思った。
繋がりを確認したところで開演。同じツアーを2公演みるのは初めてだったけど、ほんとに同じところで同じ冗談を言うのですね! 曲目も変わらず。やっぱりいい。ただ、例の「日常に帰ろう」の後に再アンコールがあって、「やるんかい!」と思った。曲後に小沢が「こういう音楽がある日常に帰ろうってことなんですよ!!」と叫んだのよくわかんなかった。よくわかんないけどグッときた。
若林恵の『さよなら未来』がめちゃくちゃ面白い。Wierdを本当にたまにしか読んでいなかったことを後悔した。今弟に貸してるけどもう一回じっくり読もう。
『森、道、市場2018』に行く。ハードなスケジュールを敢行した前回からもう1年。あっという間のような、ただただ長かったような、とにかく生き抜けてよかったとしか言えない1年だったな。今年はビジホを抑えてもらった。ベッドは最高。オリジナルラブと折坂悠太がすごく良かった。声量はもちろん、体全体から発せられるチカラがとてつもない。やっぱりライブはパワー。
パワーといえば掟ポルシェのDJ楽しかった。再生ボタンを押した後は客に向かってハムを投げつけ、フロアに降りてきては客を追い回し、水をぶっかけたりガムテープで縛ったりして、曲が終わる前にブースへ走り、次の曲をかける(たまに間に合わずに無音になる)という武闘派スタイル。フェスの会場で初めて恐怖を感じた。あの感じ、幼い頃に見たヒーローショーで怪人が客席に降りてきて幼子を脅かすくだりを見ているときに似ている。絶対目をつけられたくないのに、だんだん楽しくなってちょっと目立ってみようかなと大胆になって、ギリギリを攻めたくなる感じ。
2日目は土砂降り。昨年に引き続きまたしても装備に失敗し体冷えっぱなし。控えめに楽しんだ。気合だけでくるりを見てさあ帰ろう!からのtofubeatsフル参戦で大幅なタイムロス。でも結局一番楽しかった。雨よけの幕の向こうでDJする彼を熱烈に迎える客たち。それはまるで何処かの国の王と彼を支持する民。右大臣左大臣のごとく横で楽しそうにノリノリなオカダダとリカックスがかわいい。渋谷じゃん。でもめちゃくちゃ楽しい……。tofubeats、大好き……。ありがとう……。一緒に帰ろ……。
銀座にある坦々麺の名店『はしご』にはまる。坦々麺を「だんだんめん」と読ませる。本格派で、辛さは控えめだが爽やかに汗ばむ。ゆずが効いてるのが嬉しい。汁が細麺によく絡んで美味い。メニューは担々麺と、それにちいすい(細切肉)、だあろう(太チャーシュー)、パイコー、搾菜それぞれがトッピングされたバージョンと、辛味を抜いた醤油ラーメンと、冷麺。ネギとゆずを増せる、無限ライスとやよい軒のアレみたいな細切りたくあんがサービスなどツボを的確に押さえている。
昼間は恐ろしい回転率で、オーダーから着丼まで3分くらい。かなりの人数が店内で待つことができる作りになっていて、並び始めてすぐオーダーを聞くのがこの速さに繋がっているのだと思う。どんなに混んでてもお会計時必ず「お水お代わり大丈夫ですか」と訊ねてくれる。余裕がある。量が多すぎないのもいいところ。サクッといただける。ご馳走にありついている満足感があるのにかけそば食ってるような気軽さもある。
銀座本店のswarmメイヤーなんだけど、チェックインするたび出てくるレビューに「日本一美味い餃子を出す店」とありそのまだ見ぬ実力に震える。あんなに美味い坦々麺を出しておいて餃子まで美味いのか。どうやら夜は居酒屋利用もされてるらしい。どこまでも押さえてくる店だ。餃子にうるさい人を連れて行こう。はしごで餃子とビール、締めにだんだんめん。これだ
SMAPとゆnovationと宇多田ヒカルのアルバムをずっと聴いている。『俺たちに明日はある』前向きになる。打席に立つ前に聴きたい。『ある程度ある』前向きになる。地に足がつく。昔から歌番組で素人がインタビューされて「この曲聞くと前向きになれます!」みたいなこと言ってるの見るといつもはあ???って思ってたけどあの人たちみんな『俺たちに明日はある』か『ある程度ある』聴いていたのかもしれない。『Play A Love Song』の親がいつからああなのか知らないけど僕らはこれからも成長するってところすごくいい。誰かと成長しながら生きていきたい。
最近どんどん酔っ払いが醜悪に思えてきて、このままだと飲まなくなりそう。アルコールは余裕のあるときだけでいい。机を掃除したら7月を前にして前向きでカチッとした決意がなされた。日々の行動量は増加傾向にある。それにしても今年の夏が最初からあまりに全力でなんだか笑ってしまう。こんなに自らに正直な夏を我々は見たことがあるだろうか。応えるしかない。
今月誕生日だからAmazonでほしい物リストを作るやつをやった。よろしくお願いします! 真剣に欲しいものを考えることって滅多にない。
春、そら豆が届いたので葱油で蒸し焼きにして食べた。超うまかった
20180704
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Video
(via Shinginza-st | Ginza + Porsche. | Yuichi Hirasawa | Flickr)
新「銀座」と「ポルシェ」の組み合わせ。
何も間違ってない、組み合わせ。
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