#プードルコート

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◆PAOLA DAVOLI(パオラ ダヴォリ)◆コートが入荷しました。 定価：154,000円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/479-TSG28-565/ MADE IN ITALY 素材：フォックス、ポリエステル100％ カラー：ブラウン サイズ：XL 総丈約64～76cm、肩幅約71cm、袖丈約38cm、バスト約140cm、ウエスト約130cm (平置きの状態で測っています。) 1970年に創業したPAOLA DAVOLI（パオラ ヴォダリ）。 本体はプードル編みの圧縮ニットのニットソー。 ヨーロッパブランドらしい珍しい発色です。 アッシュグリーン���染めたフォックスのカラーファーを袖口にあしらっています。 フロントは高級品には珍しいダブルジップ開閉。 後ろが長いレイヤードシルエットになっています。 ※ご覧頂いている媒体により、色の見え方が多少変わる場合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 ━━━━━━━━━■アクセス□━━━━━━━━━ 　　　　　　　　なんばCITY本館の1階 　　　　大阪難波郵便局側から入って１軒目 　　　　　　　靴のダイアナ(DIANA)の隣 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Gallery なんばCITY本館1F店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1階 【営業時間】11:00～21:00 【休館日】2月19(水)&20(木)休館 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】gallery@angel.ocn.ne.jp

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平成の男

「今どこにいるの？」とメッセージを送ると自分の現在地とほとんど離れていない場所にいると返事がきた。僕は不思議な期待があって、それなら会ってみないかと打診した。感情の読み取れないOKが出た。

彼女のプロフィールの画像はぬいぐるみが映っているだけで、自己紹介文も適当な雰囲気だった。

彼女からのメッセージは淡白で、絵文字をほとんど使っていなかった。それでもやりとりは続いて、突然対面の瞬間がやってきた。

喫茶店から出てきた女の子が僕の方に歩み寄ってきた。それで僕はやりとりしていた相手だと分かったけれど、僕は彼女の容貌に狼狽えた。長くて明るい色の髪はくるくると巻かれており、ピンクのプードルコートに黒のスキニー、スニーカーは黒のナイキという格好だった。パッと見た感じはいわゆるギャルで、僕はそういった女の子とまともな会話をしたことがなかった。

その時間は夕方で、夕食を摂る運びになった。彼女が指差したのは吉野家だったので、少し変わった子だと思った。

お互いの恋愛事情を話しながら食事を終え、彼女が泊まるというネットカフェまで見送った。彼女と別れた後でどこか虚な気持ちになりながら歩いていたら、入手したばかりの彼女の連絡先から電話がかかってきた。満席だったから僕の部屋に泊まりたいとのことだった。

彼女と一緒に歩いてアパートに向かう途中は周りの風景が霞んで、まるで現実から遠ざかっているような感覚だった。僕の部屋にはプロジェクターがあって、映画のノルウェイの森のDVDを持っていると話したら原作を読んだことがあるとのことだった。僕は読んだことがないのだと言うと彼女は可笑しそうな表情を見せた。

コンビニでリキュールを買い、彼女を部屋に招いた。彼女が靴を脱ぐときに彼女のバッグを持ったら想像の倍ほど重かったので何が入っているのかと思ったら、本が4, 5冊入っていた。やっぱり変な子だと思った。

ソファではなく床に毛布を敷いて並んで座り、リキュールを飲みながらノルウェイの森を最後まで見た。主人公のワタナベと同級生の緑が緑の実家の縁側でキスするシーンは巻き戻して2回見た。映画が終わって彼女を見ると眠たそうな表情をしていた。彼女の頭を撫でると一層目を細めた。そうしていると彼女が寄りかかってきた。

夢のような時間だった。

朝目覚めると横で彼女が寝ていて、その光景がまだ夢の中にいるようだった。彼女が目覚めてから昨夜の続きをした。

彼女は事が終わってからどこでも売っている普通のお茶を飲んで「お茶が美味しい」と目を丸くしていた。

その日の別れは全く惜しくはなかった。

彼女と3回目に会ったのは映画館のあるアウトレットだった。現地集合で、僕は公共交通機関を乗り継ぎ、彼女は車で来た。

初めて会ったときはまだ冬で、このときはもう春の終わり頃になっていて、着て行った薄手のコートを途中で脱いだ。

映画の時間までカフェで待つことにした。彼女は書き物をしていて、僕は大学の課題をやった。彼女が書き物を終える頃になっても僕の方は最初の方の問題で詰んでいてペンが全く動いていなかったので彼女は呆れた様子だった。

映画は阿部寛が主演の人情劇で、普通の女の子とデートで見るには少々気まずいかもしれない内容だったけれど、彼女は劇中よく笑った。それで僕はとても安心していた。

映画を見終わって彼女の車で移動して夕食を摂り、最寄り駅まで送ってもらった。

別れ際、急に惜しくなって半ば強引にキスをした。彼女は渋々応じてくれたけど帰れなくなるからと言って続きは拒まれた。僕は帰りの電車の中でひどい孤独感に苛まれた。

その後何通かのメッセージのやりとりを経て彼女からの返事は来なくなった。

正直なところ心当たりがありすぎて、何が決定打になったのか分からない。

焼肉を食べた後でキスをしたからか、基礎的な問題につまずいていつまでも固まっていたのがいけなかったのかもしれない。そもそも初めて会った日の夜にあんなことをする���きでは無かったのかもしれない。彼女と体を交えたのはそれが最初で最後だった。彼女は本当はアルコールで判断力が鈍っていて望んでいない関係を持ってしまったことに傷付いたのかもしれない。

僕のみっともなさだけが原因であってほしい。

彼女と連絡が取れなくなってから気持ちを十分切り替えるのには長い時間が必要だった。彼女の表情はあまりに可憐で煌めいていて、僕の中で絶対的なものになった。

彼女は僕のことをよく褒めてくれた。それで僕は調子に乗っていた。

僕の態度は曖昧で生意気だった。彼女に対してそれとなく遊び相手には困っていないような余裕のあるふりをしていた。

それでもメッセージの返信の早さで気付かれていたに違いないが、かなり早い段階から彼女のことが好きだった。僕と彼女では釣り合っていないと思った。彼女はきっと街を歩くと見知らぬ男から声を掛けられるだろうし、僕以外に会っているという男は話を聞く限り皆スペックが高かった。

他の男に会っていても僕とまた会ってくれさえすればそれでいいと思っていた。そのはずだったのに。

もし彼女がまた会ってくれていたとしたら、こんなに惜しいと思わなかったのだろうか。そうかもしれない。そんなの気持ち悪いという声がどこからか聞こえてくる。本当にその通りだ。

この出来事があってから3年と半年が過ぎつつある。

もう過去を変えたいとは思わなくなった。

彼女は頑張ってやっているだろう。

そういえば彼女は清竜人25というアイドルが好きだった。

清竜人はこのユニットの中心人物で「きよしりゅうじん」と読むのだけれど何故か当時の僕は「きよたきと」だと思い込んでいて、それを聞いた彼女はキョトンとしていた。

これは今でも大声で叫びたくなるくらい恥ずかしいが、良い思い出でもある。

清竜人の楽曲で平成の男というものがある。それは、強く気高く生きる女を前にして出る幕の無い男の嘆き節のような歌なのだが、自分の体験とぴったり重なって笑ってしまうほどだ。

夢はもういい。彼女は美しかった。

それでこの話はお終いだ。

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non-noさんはInstagramを利用しています:「2月号「ノンノモデルは冬私服をこう着てる！」から優華のオフショットを投下💟 優華はこの冬、ふわふわのボリュームアウターな気分みたい🐩💕 全身コーデは本誌で確認してね😋 #nonno #nonno_magazine #鈴木優華 #プードルコート」