#プリーツタイ
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Vゾーンの芸術 ステファノリッチ 変則プリーツタイ The Unique Pleated Ties of Stefano Ricci
3月、4月は日差しが明るくなり気持ちも新たになる事、そして新しい環境で仕事をするという方が増える事からネクタイの需要が多くなります。 おかげさまでわたくしどもの店にも日々、「良いネクタイを探しています」と仰る方がご来店下さっています。 また、就職祝いや昇進祝いなどの記念の品として贈り物をお探しになるケースも。 As March and April bring bright sunlight and new beginnings, there’s a surge in tie demand. Our store welcomes those seeking quality ties daily, including as gifts for job starts or…
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【Stefano Ricci】
本日は新商品 ステファノ・リッチの ネクタイが入荷いたしましたので ご案内です。
「ネクタイの形をした芸術品」
と言われるステファノ・リッチの ネクタイですが、 色合い、柄、シルクのグレード、 本当に最高です!
プリントタイとプリーツタイが入荷してますが、 なかでもプリーツタイ、 通常のネクタイより生地の量も2〜2.5倍使用し、 1本の縫製にかかる時間も通常の2倍、 そして気の遠くなるような作業を 繰り返すことで生まれるプリーツタイは、 プリーツが動くたびにカラーや模様の風合いが変わり、 まさに芸術品を見ているか���ような美しさがあります。
数本自分用で!と思っておりますが、 あぁ〜悩ましい! どれも最高! どれも欲しい!
プリントタイ 29,700円 プリーツタイ 47,300円
ご興味ある方、私が選ぶ前に是非ご来店くださいね!
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10.lebădă
こんなにワクワクしたの、いつ以来だろ。
あれかな。もういつだったかわかんないくらい前、ユダがアイリの誕生日にディズニーランドに連れてってくれたとき以来かも。あのときは楽しかったね、アイリさん。
アイリはホーンテッドマンションを本気で怖がって泣いてた��、おれとアイリに付き合ってビッグサンダーマウンテンとスペースマウンテンに何度も、交互に乗ったユダは具合が悪くなってたし。でも、ホントに楽しかった。生まれて初めてのディズニーランド。いまでもハッキリ覚えてるよ。
「たまには三人で外食するか」
三日前の夜。 三人で夕飯を食い終えたあと、ユダは、キッチンで冷蔵庫を開けてたおれにっていうよりは、���ファに座って点字の本を読んでたアイリに向かってこう言った。 あの日の夕飯はたしか、近所のイタリアンレストランからデリバリーしたピザとパスタだった。だから皿を洗う必要がなくって、アイリはのんびり本を読んでたってわけだ。ユダの言葉を聞いたアイリは本を放り出して、パッと顔を明るくして言った。
「ほんと?」 「ああ。本当だ」 「でも、忙しいんじゃない? ユダ」 「忙しくないと言えば嘘になるけどな。そろそろ一段落するから、金曜日の夜なら時間が作れる」 「やったァ! 嬉しい」
アイリは素直に喜んで、キョロキョロとユダの居場所を探してた。 そんなアイリの様子に気がついたユダは薄く笑って、アイリの髪にそっと触った。その触り方がすっごく優しくて、紫色のマニキュアが塗ってある指がキレイで、おれはアイリに嫉妬した。バカみたいだけどね。どうしてもね。
「ったく、また遅刻かよ」
スーツに合うのが見つかんなくて、ユダのクローゼットを開けて勝手に着てきたラルフローレンのシャツ。 その袖をまくって腕時計で時間を確認して、苦笑い。ユダは人にはうるさく言うクセして、自分はめちゃくちゃ時間にルーズだ。十分や二十分なんてアタリマエで、一時間遅れてやってくることもある。そのくせおれがちょっとでも遅れるとさっさと帰っちゃうんだから、ヒドいよね。
「ね、キミもそう思うでしょ?」
銀座三越前のライオンに寄りかかって、硬い頭を撫でる。 ユダとの約束はここに六時。ただいま六時半ちょっと過ぎ。まったくやれやれだ。おれなんて今日が楽しみで楽しみでしょーがなくって、昨日の夜なんてなかなか眠れなかったぐらいなのに。ヒツジ、三十匹も数えちゃったもんね。だから今日のおれ、なんとなく寝不足なんですけど。 おれはちょっと苦しい襟元に指先をつっこむ。今日は久しぶりにネクタイをしめて、シャツのボタンを一番上まで留めてるもんだから、なんとなくキュウクツだ。しかも今夜は五月のわりにはジメジメ、ムシムシしてて、スーツ��上着を着てると暑い。脇にジンワリ、汗かいてるのがわかる。それでもおれは上着を脱がず、じっとライオンの前に立ってユダを待ってた。
それにしてもアイリは気の毒だった。 今日をあんなに楽しみにしてたのに。今朝、なかなか起きてこないアイリを心配したおれが様子を見にいくと、アイリはベッドのなかで真っ青な顔してた。見るからに具合が悪そうで、額には冷や汗もかいてた。よくよく話を聞いてみると、夜中に生理がきたんだけど、生理痛がめちゃくちゃヒドいらしい。そのうえ貧血にもなってるみたいで、この調子じゃ夕飯を外に食べにいくなんてぜったいにムリだ、と。 それじゃあ今日は中止にしよう。家で寿司でもとって食えばいいから。ユダはそう言ったし、おれもその意見に賛成したんだ。だってそうでしょ? 具合悪くしてるアイリを置いて自分だけユダとウマいもん食いにいくなんて、おれにはできない。そもそもそんなハッソーすらない。
「ダメ」
それなのに、アイリさんったら。 自分は薬を飲んで寝てれば夕方ぐらいには動けるようになる、だから大丈夫、って。いやいやそーゆうわけにはいかないでしょ。おれもユダも食い下がったんだけど、前にも言った通り意外にガンコなところがあるアイリは譲らなかった。しまいにはこういうときは一人で静かに過ごしたいから、悪いけど二人でどこか行ってきて、とまで言われちゃった。 やれやれ、ジャマもん扱いかよ。おれとユダは苦笑いして、しぶしぶアイリを置いて二人で出かけることに決めた。
店はおれが決めるから銀座のライオンの前に六時にこい、死んでも遅れるなよ。 そう言っておれにデコピンしたくせに、ユダはまだこない。チクショウ、アイツ。
「みてよ、おニューだよ。このスーツ」
話し相手がいないんだから、ライオンに話しかけるしかない。 両手に紙袋をいっぱいブラ下げたオバサンに、ヤバいものを見るような目で見られたけどまあ、気にしない。おれはライオンの頭に手を置いたまま、スーツの裾をつまんでみる。えーっと、なんだったっけ、このスーツのブランドの名前。マートンじゃなくてカートンじゃなくって、えーっと。ウーン、まあいいや。思い出せないから、あとでユダに聞こ。このスーツはなにを隠そう、ユダが買ってくれたのよね。 スーツに関してはおれ、ずっとユダに叱られてた。それはおれがアオキで買ったイチキュッパのスーツを二着と、何年か前の誕生日にユダがプレゼントしてくれたブルックスブラザーズのスリーピースしか持ってないからなんだけどね。二ヶ月前、おれはそれを着て成田空港まで姐さんを迎えにいった。 そこらのチンピラじゃないんだからきちんとしたカッコをしろ、って。ユダ、いっつも言ってたよ。しかもちょっとズボンの丈が足りてない、とも言われてた。そのときは一応おれも「ハイハイ」「わかったよ」って返事するんだけど、���局買わずじまいだった。だってどんなの買えばいいわけ? ユダの言う『きちんとした』スーツがどんなスーツなのか、おれにはわかんなかったのよね。アイツが着てるような細くて派手なスーツはおれには似合わないだろうし、シンのスーツなんて意識して見たことないし。だからおれはグズグズ、三着のスーツをヘビロテしてた。 ユダはそんなおれについにシビレをきらしたらしく、ある日いきなりこのスーツを買ってきてくれた。マートンだかカートンだかキートンだかの、高そうな濃いグレーのスーツ。あ、キートン? キートンだったかも。このスーツのブランド名。
「それからこのネクタイはどう? けっこう似合ってると思うんだけど」
スーツを買い与えたあとはネクタイのショボさが目についたらしく、ユダはおれをマセラティに乗せて、銀座の和光まで連れてきた。 あの日ユダは、めちゃくちゃ真剣な顔でショーケースをのぞきこんでた。とにかくずっと、長い間のぞきこんでた。店に入ってから三十分以上経っても、ユダはそこから離れようとしなかった。はじめのうちはしつこくユダに話しかけてた店員も、ユダが「アァ」とか「ウーン」とか煮え切らない返事しかしないもんだから、そのうちどっか行っちゃった。でもユダはそんなことぜんぜん気にしてなかった。ただひたすらアゴに手をあてて、ジーッと考えこんでた。 おれはそんなユダの肩越しに、ケースのなかに並べられたネクタイを見てた。静かに、黙ったまま。アレコレうるさく話しかけて、ユダの邪魔にならないよーにしなきゃって思った。 並べられてたネクタイはどれもこれも色鮮やかで、ものすごくキレイだった。ユダのクローゼットには同じようなのがたくさんぶら下がってた気がするけど、おれはこんなの一本も持ってなかった。そもそもネクタイなんてほとんどしないから、三本か四本しか持ってなかったのよね。しかもそのセンスがよくないって、いっつもユダに怒られてた。だから大切な仕事があるときはいつも、ユダのネクタイを借りてしめてた。ってゆーかあれだ、ぜんぶユダにコーディネートしてもらってた。
「おまえはどれがいいんだ」 「え、お、おれ?」 「なに驚いてるんだ。オマエのを買いにきたんだから、オマエが選ばなきゃダメだろ」 「ウーン、まあそうなんだけど……おれ、こーゆうのぜんぜんわかんないし。だから、アンタが選んでよ」 「……まったく」
耳のピアスに触ろうとしたおれの手を振り払いながらも、ユダの顔は笑ってた。 あ、なんか楽しそうだ。そう思ったとたんおれはものすごく嬉しくなって、今度はユダの肩に手を回して、ユダのほっぺに自分のほっぺをくっつけた。
「あ。ねえ、コレ」
ユダに怒る隙を与えないように声をあげて、ショーケースのなかのネクタイを指さした。 するとアンノジョーおれを引きはがそうとおれの脇腹に肘鉄を食らわせてたユダの動きが、ピタッと止まった。ユダは少しだけ身をよじっておれから離れると、どれ? とでも言いたげな顔でおれを見た。
「コレ。ダイヤ柄のヤツ」 「お、パッチワークのプリーツタイか。オマエにしてはセンスがいいな」 「オマエにしてはは余計だっつーの!」
��分は自分から離れようとしてるユダの気を反らすためだったけど、もう半分はホントにいいなって思った。 色や生地の模様が微妙に違うダイヤ柄がたくさん合わさった、青いネクタイ。おれはショーケースに手をついて、それをもう一度よく見た。見る角度によってツヤツヤした生地の色味が変わって、キレイだった。 素直にこんなのしめてみたいなって思った。ユダはこういうオシャレなネクタイをいっぱい持ってるけど、ユダのネクタイは赤とかピンクとか紫とか、そういう色が多かった。だからときどきそれを借りてるおれにとって、こーゆう青い色のネクタイは新鮮だった。しかもこんな珍しい柄、初めてだ。
「じゃあ、これにするか?」 「うん。コレがいい」 「……そうか」
店員を呼びつけてその青いネクタイを出させたユダはそれをおれの襟元にあてて、ニッコリ微笑んだ。
あの日のことを思い出すといまでもなんとなく、照れ臭い。 いま思うとあれば、デートだった。銀座で買い物デート。楽しかったなァ。
「似合ってるな」
振り返るとそこには、ユダがいた。
「おっせーよ」 「スマン」
ただいま六時四十五分。 ユダは手ぶらで立ってた。無地の白いTシャツに穴だらけの細いジーンズ。それに履いてんのアレだろ、ビルケンのサンダル。長い髪をいっこに結んで、珍しくアクセサリーをひとつもつけてないユダは、スマンなんて言ってるくせしてちっとも申し訳なさそうじゃない。少なくとも待たされてたチョーホンニンのおれにはそう、見えなかった。
「それになんだよ、そのカッコ……人にはバシッと決めてこいよって言ったクセにさ」 「ハハハ。そうだったか?」 「しかもそのサンダル、おれのだし」 「それを言うならオマエ、そのシャツおれのだろ。ラルフ」 「ンー? そうだっけ?」 「ったく……それよりオマエ、このサンダル、革が白なんだからちゃんと手入れしろよ。磨いて、ワックス使ったらこんなにキレイになったぞ」
よく見ると化粧もほとんどしてないユダは、おれのことを頭のてっぺんからつま先までじっくり眺めて、満足そうにうなずいた。 反対におれは見慣れないカッコウのユダを見つめるのがなんとなく恥ずかしくて、自分の足元ばっかり見てた。そこにはあの日、ネクタイを決めたあとに連れていかれた伊勢丹で買った、とんがった革靴がある。これもユダと一緒に何足も何足も履いてみて、やっと決めたんだ。ブランド名は、えーっと、忘れた。
「さ、行くぞ」
くるりとおれに背中を向けたユダの髪が揺れると、ふんわりとシャンプーの匂いが漂ってきた。 そこでおれはおや? っと首をかしげることになる。あれ、今日のユダは、香水もつけてないみたいだ。ウーン、なんかチョーシ狂うなァ。いったいどうしちゃったってゆーのよ。それに、おれだけバッチリスーツ着てんのがなんかバカみたいじゃね? 超恥ずかしいんですけど。
「ねえ、どこ行くの?」 「ブルガリのイル・リストランテ。予約してある」 「いる、りすと?」 「いいからついてこい」 「……ハイハイ」
やれやれ、まったく。 おれは肩をすくめて、ユダのあとについて歩き始めた。じゃあね、ライオンくん。暇つぶしの相手、どうもありがとう。これからおれたち、デートです。ブルガリのイル、なんとかでね。
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2022秋冬 ステファノリッチ 新作 第2弾 入荷
2022秋冬 ステファノリッチ 新作 第2弾 入荷
「質の良いネクタイを」「受け取る方が喜ぶネクタイを」 という方にご好評頂いているイタリアのメンズブランドステファノリッチ。 先日の第一弾に続き、ようやく第二弾が届きました。 こちらは今年の2月に弊社で撮影した一枚。ハガキより少し小さい位のサイズ感のサンプルが連なった、ネクタイの生地(きじ)見本の写真です。 よく見ると、横一列が同じ柄で、色違いが並んでいるのがお分かりいただけるでしょうか。 ステファノリッチでは春夏、そして秋冬に新作が作られます。 毎回、1つの柄に対して12色前後の色違いが展開されており( 生地にもよりますが )どの柄、どの色を、どのデザイン( プリーツ (折加工) タイ orノープリーツ タイ、チーフセット or 単体 でのタイなど )…
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ステファノリッチ パッチワーク ネクタイ とは?
ステファノリッチ パッチワーク ネクタイ とは?
プリーツタイと言えばステファノリッチ と言われるほど、細やかな折り加工(プリーツ加工)で仕上げられたネクタイが有名なイタリアブランド、ステファノリッチ。 シンプルな無地も 華やかな柄物も 編み上げたような立体的な一本も… それぞれにステファノリッチらしい、「熟練した職人の技が活きる」風合いになっていますが、特に手が込んでいると感じるのはこちらです。 パッチワーク プリーツ ネクタイ 様々なプリーツ生地を手作業で丁寧に縫い合わせた、パッチワーク仕上げのネクタイです。 使われているプリーツ生地はなんと20種類…
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ステファノリッチ コーディネート 【 ブラウン スーツに合うネクタイ 】 8選
ステファノリッチ コーディネート 【 ブラウン スーツに合うネクタイ 】 8選
先日UPした 紺スーツに合う ステファノリッチ ネクタイ コーディネートについての 記事、ご好評頂いております。 ありがとうございます。 お写真クリックでページが 開きます。 ↓ 「他の色のスーツについても 見てみたい」とのお声を頂き ましたので、本日はブラウンの スーツ に合う ネクタイをご紹介 致します。 茶 × 紺 まずはオーソドックスに、 イタリアのお洒落男児たちが好む 色合わせ アズーロ エ マローネ 。 詳しくはこちら ↑ 茶 × 緑 アースカラー同士で茶と相性が 良い緑。ダークブラウンに 合わせるならば少し落ち着いた モスグリーンがお勧めです。 詳しくはこちら ↑ 茶 × ボルドー 温かみのあるボルドーは ブラウンによく馴染みます。 プリーツタイで陰影のある Vゾーンを。 詳しくはこちら ↑ 茶 ×…
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