#ビースト三獣士
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買ったものうp!
KO世紀ビースト三獣士 DVD
フォトン Blu-ray SET
MIDIAN バイクグローブ
MIDIAN バイクジャケット
小正醸造 KOMASAGIN 桜島小みかん
古いアニメをみたくなる日々。
ビースト三獣士はビデオとLDをどっかにやって探すのがめどいので以前販売してたDVDセレクションを購入。ユーニかわいいよユーニ。宍戸留美さんの声優デビュー作なので楽しみに買ってた思い出。
フォトンはここにきてBD版が発売ってことなので買わねば!ってことで購入。天地無用!GXP パラダイス始動編が始まる中で円盤化はうれしい限り。
MIDIANのグローブとジャケットは12V給電の電熱ウェア。巻き付けのグリップヒーターは冬用グローブと金属のグリップとの組み合わせでは効果を得られなかったのと、自作のUSB給電のベストはコミケ毎に活躍してもらえてるので購入。ベストだと腕が寒くなるので腕にちゃんと熱線があるものを選択。ついでにグローブも繋げられるので同メーカーをチョイス。バッテリー充電用のコネクタに合うように配線を加工。効果検証はこれから。
みかんのジンは新しいものを試したかったので買ってみた。ジンと言うより焼酎に近い感じ。香りはみかんが強いが、ストレートと炭酸では青臭さが前にでてきてしまう。トニックウォーターだと甘みが追加されよくなるが、それならわざわざこれを買う必要はないかな。
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#anime background#vintage anime#retro anime#animecore#90s anime#ko beast#KO世紀ビースト三獣士#ko Century Beast Warriors#KO Seiki Beast Sanjushi#k.o. beast
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2024年4月5日
某所より。 「CS放送の衛星劇場のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)の特集「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集」の第4弾として「御先祖様万々歳!」「ブラックマジック M-66」「COMPILER」「KO世紀 ビースト三獣士」などが放送されることが分かった。」 最終6話「胡蝶之夢」の解釈で先輩たちと喧々諤々、とZから手紙が届いたのも懐かしい。パトローネの意味は教わるまで分からなかった。
「>>映画史のカタログとか辞典ひたすら埋めてってるけどアメグラとかブレックファストとかダイナーみてぇなのの良さよくわかんないんなよなぁ
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『VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集 vol.2』放送決定
『VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集 vol.2』で、『RHEA・ガルフォース』『MEZZO FORTE』などが登場!
CS衛星劇場で、『VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集 vol.2』と題して、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)作品を、6月、7月に特集放送が決定した!!
作画はもちろんのこと、ストーリーにおいても時代の最先端を走っていたOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)。その中から珠玉の作品をセレクトしてお送りする『俺たちのOVA特集』が、再び衛星劇場に帰ってきます。 OVAとは1980年代から2000年代初頭にかけて、ビデオやLD(レーザーディスク)などで発売された商業アニメ作品のこと。テレビアニメや劇場映画としては成立しにくい企画・作品が数多く制作され、その野心的な内容で熱心なアニメファンの心を掴んできました。 この特集放送第2弾では、『ガルフォース』シリーズの続編となる『RHEA・ガルフォース』や、鬼才・梅津泰臣監督による伝説のクライム・エロス・アクション『MEZZO FORTE』、女子プロレスをモチーフの異色作『ウォナビーズ』など、ユニークなラインナップをお届け。今ではなかなか観ることの難しい作品群が放送される。
RHEA・ガルフォース(1989年) [放送日]6月5日(月)深夜1:15~他 [監督]秋山勝仁 [原作・脚本]柿沼秀樹 [声の出演]松井菜桜子、鶴ひろみ、光野栄里
爆発的な人気を呼んだ『ガルフォース』の続編にあたるSFアクション。前シリーズ『宇宙章』の設定を引き継ぎつつ、舞台を2086年の地球に移し、キャラクターも一新。平和を求め、ゲリラ部隊のリーダーとして殺戮機械兵団・MMEと戦うサンディ(宇宙章のラビィが転生した姿)ら、少女たちの過酷な戦いを描く。
©︎1989 MOVIC, Aniplex Inc.
ガルフォースTHE REVOLUTION(1996年) [放送日]6月12日(月)深夜1:15~他 [声の出演]井上喜久子、三石琴乃 設定を一新、90年代ならではのエッセンスが随所に取り入れつつ、新たな構想のもと制作されたシリーズ最終作。戦線を離脱し、大宇宙を漂流するスターリーフ号の乗組員たちは、反戦を訴え���謎の組織・コンクのメンバーと出会う。井上喜久子や三石琴乃、桜井智、横山智佐ら、人気の女性声優陣による競演も見どころ。
©︎A.I.C/ムービック、アニプレックス
KO世紀 ビースト三獣士(1992年) [放送日]6月9日(金)午前9:45~他
[監督]ねぎしひろし [声の出演]山口勝平、かないみか、子安武人
名作『NG騎士ラムネ&40』を手掛けた、ねぎしひろし監督、あかほりさとる、伊東岳彦、中原れいが再び集結した、コメディタッチのロボットアクション。半人半獣である『ビースト』の少年、ワン・ダバダと仲間たちの大冒険が賑やかに描かれる。画面いっぱいに暴れまわるデフォルメの効いた作画も魅力。
©︎1992 Aniplex Inc./MOVIC. Co, ltd.
ウォナビーズ(1986年) [放送日]6月7日(水)深夜0:45~他
[監督・構成]長谷川康雄 [原作・脚本]鈴木敏充 [声の出演]原えりこ、高橋美紀、山田栄子、高乃麗、古舘伊知郎
人気絶頂の女子プロレスブームにあやかって制作された異色作。森田ミキと風間エリからなる気鋭のタッグチーム・ウォナビーズは、百戦錬磨の悪役タッグ・フォクシーレディースに対抗すべく、最新鋭マシンによる特訓に臨むが……。古舘伊知郎とデーモン小暮(聖飢魔II)がスペシャルゲストとして出演。
©︎1986 MOVIC/Aniplex Inc.
MEZZO FORTE(2000年) [放送日]6月3日(土)深夜1:00~他 ※『スカパー!』ほか一部、『MEZZO FORTE International Version』に差替え放送となります。
[原作・脚本・監督]梅津泰臣 [キャラクターデザイン]梅津泰臣 『A KITE』の梅津泰臣監督が脚本・キャラクターデザインも手掛け、独特の美学を昇華させた完全オリジナル作。現代より少し未来、危険代行業を営む海空来たちは、プロ野球のオーナー・桃井の誘拐を依頼されるも、意外な騒動に巻きこまれる。のちに本作を発展させたテレビシリーズ『MEZZO -メゾ-』が制作された。
©︎2000 梅津泰臣/GREEN BUNNY
7月も注目のOVA作品が続々放送!
・GUN SMITH CATS ・秘境探検ファム&イーリー ・バイオ・ハンター ・アウトランダーズ ・ジャングルDEいこう! [『VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集 vol.2』詳細はこちら] [『VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集 vol.2』予告動画はこちら] [CS衛星劇場ご視聴はこちらから]
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📛 033 「空手バカ一代」 #7。
テレビの中で 「空手バカ一代」 がはじまりました。今回は 「むなしい勝利 (第7話)」 というお話です。戦後初めての "第一回空手選手権大会" で 優勝しちゃった 無名のアスカケンは 決勝で倒した ナンバ五段を見舞いに行きます。試合中、熱烈な声援を送っていた若者ひとりを除いて 「あんな喧嘩野郎が日本一だなんて認めん!」 なんて言われていたりするアスカケンは ベッドの上で眠るナンバ五段を見て 「ナンバさんはよくおやすみのご様子」 と言って さっさとその場を去ろうとするのですけれど、あまりの陰口に 必殺の一撃を忘れた空手は 「虫もころせぬ空手に成り下がるぞ」 と呟きます。そんなところに現れた 学ラン姿の若者は 野獣の空手をもつアスカケンとか、ケンカ空手が野獣でビーストなんて言う先輩方に アスカケンの空手は本物だっ!と ビシっと言い放ちます。何を!っと 若者に 裏拳を浴びせてきた先輩に その裏拳は反則行為です。アスカケンは そんな反則攻撃はしませんでしたと パイセンらの発言や何もかもを全否定します。そんな若者を見て 「俺自身意識していなかった、冷静に観察していたこの若者は!」 と 震えるアスカケン。何をっ!のび太ではないけれど のび太のくせに生意気だ!と 若者に襲い掛かる三人のパイセン。そんなパイセンをバッタバッタと倒していく若者。「強い、ベラボーに強い」 とベラボーな若者に震えるアスカケンは パイセンをやっつけちゃったら 部活等でえらい目に遭うのではないかと心配するのですけれど 「空手部も町道場も必要ない、先生の空手さえあれば!」 と、アスカケンで無くても胸がキュンとするやうな一言を発した若者に 「はげしいな、君は」 と答えます。「気持ちはうれしい、だがわたしは弟子を持つ身分でもない」 と身分も住む家もお金もないアスカケンは 東京に帰ると若者に告げます。すると 「わたしも東京に行きます」 と予想外の台詞を発する若者に 「ん?」 っと、東京に行きますって言われても、と悩むアスカケンは 宿泊中の宿の前でアスカケンを待つ人々と遭遇します。「あのう、あなた方は?」 とアスカケン。どうやら 空手関係の方々なやうです。"我が流派へ!" っとスカウトされまくる先生。「あはははは、まあ とにかく立ち話もなんですから わたしの部屋へ」 とアスカケン。先生が決めた流派に 「僕も身を投じます」 と若者。そんな若者に 流派を決めたら君に伝えると 若者と別れ、空手関係者と話を始め 「わたくしごとき者にお誘いをありがとうございます」 とアスカケン。金銭・地位ではなく、実践的強さ、一撃必殺を追求する流派を求むアスカケン。瓦割りや組手と 「動く人間は別」 とアスカケン。「空手用の防具を身につけ、勝負をするやうな流派」 を求むとアスカケン。ざわざわする関係者。けれども 「気に入った!」 と言われて 「えっ!」 となったアスカケンは 検討させて下さいということで、関係者らは改めて明朝来るらしいと 外で ずっと待っていたっぽい若者に告げます。先生呼ばわりされて その気になるアスカケンは 「はははは さういうことだな、はははは にわか大名だ」 と少し調子に乗ります。「おやすみなさい」 と若者に挨拶をされても 「おやすみ!はははははは」 と笑いが止まらないアスカケン。「弟子を持つ身分か!あはははははは」 と、笑いの世界でも一番を目指すアスカケンは お風呂場でうたいながら背中を洗い流します。ご機嫌です。翌る日の朝。「遅いなあ」 とアスカケン。誰も来ません。宿に鳴り響く電話。「電話?」 とアスカケン。黒電話の受話器を握るアスカケンは 断りの電話に 「えっ!やはり実践的練習法は?」 と アスカケンが目指す空手と それぞれの流派の方向性の違いが 誰も来ない理由なのかと問うのですけれど、どうやらさうではないやうで 「空手会の実力者!いったい誰がそんなことを!」 と、空手選手権大会で解説をされていた カトウ七段が新聞で 無名の野獣アスカケンを全否定しているという記事が 無言の圧力を掛けているということを知ったアスカケンは「空手の実力者がああでは断りの電話があるのも当然だ」 と半ば諦めムードが漂います。そんなところに更なる電話が。「ええい!また断りの電話か!」 と やけっぱちなアスカケンの台詞とともに お知らせに入ります。お知らせが明けると 橋の上で佇むアスカケンの姿が。「実に一夜だけの夢か」 と少ししょんぼり気味なアスカケン。そんな中 「ええっ!先生が出て行ったって!」 と、宿泊していた宿からいなくなってしまった先生が 空手関係者が来ると思っていた為に宿の女中さんに頼んでいたお菓子の代金を払ってしまったお陰で 宿賃が払えなくなり、駆け込みの "車引き" で働いたお金で支払おうと宿を飛び出��てしまったということを知り、先生を探しに町を彷徨きます。そんな若者の思いなどつゆ知らず、めちゃっ早な速さで車引きに勤しむアスカケンは 「いい修行になる」 と、人力車の世界でも何かを極めるつもりのやうです。と、お客さんを乗せて ひた走るアスカケンは 三十三間堂から龍安寺、清水寺を回ります。清水寺の隅で うちわを扇いで休憩するアスカケン。加速装置を使う石ノ森章太郎さんの作品のキャラクター並の速さで 京都の街を駆け回っているのですけれど、突然に 道の途中で止めてくれと言われストップしたアスカケンは、無賃乗車をしさうな雰囲気のお客さんに 「あ、あ、あのう... 」 と躊躇いがちに止めるのですけれど、信じないのであればついてくればいいじゃないかと機嫌を損ねられ 「お待ちしましょう、どうぞ」 と お客を行かせます。「うーん」 と京都中半日かけて回ったアスカケンは 「何をしているんだ!もう20分は過ぎてるんだぞ!」 と叫ぶのですけれど、時既に遅しって感じで 「ふふふふ、どうやら 逃げられたやうだな」 と笑い出したアスカケンは 「また裏切られたよ、地蔵さん」 と、側にいたお地蔵さまに話しかけます。と、ふと目に映った 手毬を打つ赤い着物の少女にアスカケンは 「リー拳士!」 と叫びながら 回想の世界に ホワホワワンと旅立ちます。中国のどこか、少年時代のアスカケンは 姉のところに預けられたとかどうとかで 中国人のリーさんから様々なことを教えて貰います。ちなみに 若き日のアスカケンの声は 野沢雅子さんです。ハイジャンプで大木を蹴り、太く大きな枝を折るリーさんは 足を手のやうに動かす訓練によって このやうに大きな枝を蹴りで折ることができると アスカケン少年に教えます。突然の実写映像も 足を手のやうに動かしています。回想から舞い戻り 「裏切り 裏切り、裏切られることの連続、それが俺の青春か!」 と 雨の中で涙するアスカケンは 「は?さっきの、さっきの乗り逃げ!」 と、乗り逃げしたお客さんとバッタリ出会します。慌て慄き 「堪忍してくれ!」 と 地面にひれ伏すお客さんの姿を見て 「ハッ!リーさん!」 と 混乱するアスカケンは 再び 回想の世界に旅立ちます。とある定食屋のやうな店内で この辺で有名な乱暴者に土下座して謝るリーさんは 難癖をつけて かかって来た乱暴者の拳を受け止め、腹に一撃を喰らわせて 乱暴者を倒します。「力は本当に危なくなった時に出せばいい」 とアスカケン少年に諭す リー拳士。現実に戻り、うちに帰ってもお金のないお客さんに 「いいんだよ、旦那!」 と かれの過ちを許すアスカケン。とどのつまり、売り上げゼロで 雨の夜道をひた走るアスカケンは 「リーさん、あなたの言う通りだ」 と、裏切りという感傷���浸っていた己を呪い��がら 雨の京都の町をひた走ります。そんな爆走先生を見かけた 学ラン姿の若者。彼は アリアケ (・ショウゴ) 少年という名前のやうで、車引きの世界でも優勝してしまうかもしれない、そんな 先生の情熱の姿に見惚れます。
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エンリケ後悔王子
※本テキストはPCでご覧頂いた場合雑誌風の縦書き表示となります。
先が見えない。行き詰まりのどん詰まりで我々は今抗ったり、受け容れたり、或いは諦めたりしている。想像した未来はもっと華やかで便利で、そうじゃないとしてもマトモだったはずなのに。
効率化を突き詰めればその先には『死』しかない。バンドは非効率の極みだ。その非効率を更に極め、自ら修羅の道を行く痴れ者たちことエミリーライクステニス。今回メンバー全員にインタヴューを敢行することにより、その哲学がヴェールを脱いだように思う。まずは唯一のオリジナルメンバーであるエンリケ後悔王子だ。
(聞き手:早瀬雅之)
友達もいないけど、いじめられるでもない。何もない。毎週ブックオフに行ってた
●まず生い立ちを訊こうかなと。
「出身は群馬の前橋っていう県庁所在地なんですけど」
●結構中心地というか栄えてる?
「いや、死んでますね(笑)。オリオン通り商店街っていうのが近所にあったんですけど、ブラックビスケッツが一体五万円の木彫りのブラビ像を売っていて、どうしても売れなかった最後の一体を買い取ったのがその商店街で。商店街の人が『この通りの名前もブラビ通り商店街にしましょう!』って言ってた(笑)。そんな街です」
●ええ…。今もその名前なの?
「多分…。僕が大学生くらいの時にその近くにモールが出来ちゃって、商店街は蹂躙されちゃったんですけど、そこに新星堂があってD☆SELDOMっていう安いオムニバスと、フリーペーパーを毎月取りに行ってた記憶が」
●ああ、出してたね。それが情報源みたいな。
「そうそう、音楽雑誌かそれ。タワレコは高崎に行かないとなかった。県庁は前橋なんですけど高崎の方が栄えているんですよね」
●何か栄えているイメージがあるよね。
「自分の思春期で結構(高崎に)持ってかれたかな。ヤマダ電機の本店とか」
●ライブハウスもclub FLEEZが高崎に移って。
「そうそう、G-freak factoryの根城でお馴染みの」
●家族構成はどんな感じだった?
「祖父母と両親と姉と兄と…」
●三人兄弟?
「姉貴が九個上で兄貴が二つ上ですね。だから僕が小学生のうちに大学進学で家を出ていきました」
●何か姉弟仲が良いイメージがある。
「今でも年数回会うし、兄貴も姉貴もうみのてのライブ観に行ったことがあったはず(笑)」
●その節はどうも(笑)。
「洋楽を最初に教えてくれたのが姉貴で、後は兄貴とオルタナを掘ってたかな」
●なるほど。やっぱり上に兄弟いると強いというか影響受けるし、早熟になるというか。
「そうですね。一番最初は小学生の時に、姉貴がミスチルのファンクラブに入ってたので、当時出たDISCOVERYかな。あと深海をずっとカセットで聴いてた記憶が」
●いい入りなんじゃない?
「入門編としては(その二枚は)間違っているような(笑)。あとは兄貴がビーズが好きだったから聴いてましたね」
●じゃあ結構音楽には入っていきやすい環境だったんだね。
「両親は大学の合唱団か何かで知り合ったんだっけな。あとはクラシックが好きで。音楽番組を観てると「最近のは全然わかんねーな」って機嫌が悪くなるような感じの人でした」
●タチが悪いやつだ。
「かと言ってクラシックを強要するでもなかったですけどね」
●学校ではどんな感じだったの?
「小学校入るまではものすごく引っ込み思案で。それが小学校入ってからすごい、何か陽キャみたいになって」
●え?そうなの?
「文集のランキングに入ってる『面白い人』とか『将来有名になりそうな人』とかあらかた名を連ねてるんですよ。今じゃ考えられないんですけど(笑)」
●何でこうなってしまったんだ、みたいな(笑)。
「いわゆるクラスの中心人物だったんですよね。アクティブな。でも小五くらいからかな、今思うと些細なことですけど、自分の家庭が新しいガジェットに対してものすごい嫌悪感を出すというか。プレステとかアドバンス買ってくれないみたいな。それで段々みんなの話題についていけなくなって、翳りが見えてきた(笑)」
●(笑)。
「結局小学生の「面白い」「つまらない」の尺度って如何に話題を共有できるかがほとんどじゃないですか」
●そうだね。特にゲームとか。
「あと漫画、昨日のテレビ、流行りの音楽くらいか…。段々それについていけずに、スクールカーストが下がっていく(笑)」
●でも野球やってたし、運動なんかは出来る方だったの?
「小学生までは自分が主人公だったから(笑)。少年野球で打率六割くらいあったし。『ヒット打つの簡単じゃないですか?』とか言って調子に乗ってた」
●ムカつくなぁ(笑)。
「シングルヒットしか打てなかったんですけど。早熟だったのかな。当時は背も小さくて痩せてて。段々みんな��体が大きくなって。中学くらいだともう置いてかれちゃったみたいな」
●今の感じに段々近づいてきたね(笑)。
「中学くらいで陰と陽が逆転して陰の者に(笑)。タウン&カントリーの黒い方になっちゃった」
●陰陽のマークね(笑)。部活はずっと野球?
「中学は野球で、高校も途中まで軟式をやってたけど「勝つぞお前ら!」みたいな顧問に代わって…。高校の軟式野球ってすごいヒエラルキーが低いんですよ」
●そうなの?
「甲子園もないし。甲子園決勝の一週間後に明石の球場で偽甲子園みたいなのをやってるけど、誰も気にしてないというか」
●硬式と軟式ってまったく別物?
「全然違う。硬式はボールがまず痛い」
●(笑)。
「練習が好きだったんですよ。でも試合は緊張するから嫌いで。それと硬式は甲子園を目指してレギュラー争いもそうだし、負けたらお終いみたいな…。野球は好きだけど、競争とかバトルしたくない、みたいな精神性でしたね」
●ああ、そうなんだ。
「こっちは楽しく野球やりたいのに、強要するなよ。って。その顧問は初心者をすごくないがしろにしていたし。それで辞めちゃった」
●勝ちたいよりも楽しみたかったんだね。高校のカーストは?
「中学で底辺で…。紅白戦でわざとデッドボール当てられたりするんですけど」
●イジメじゃん(笑)。
「『先輩、塁に出られてよかったッスね』みたいな。だからとにかく、輩とかしょうもないいじめっ子がいない進学校に行くしかないっていう強迫観念だけで勉強してました」
●その頃は頭はよかったんだ
「うん。学年で十番以内だった」
●おお、すごい。
「それで前橋高校っていう男子校の進学校に行って。そこはね、スクールカーストがなかったんですよ、何もない。いい大学行けるように自由にやれ。みたいな」
●グループがないの?
「いや、グループはあるしもちろんイケイケな奴もいましたけど、男子校なのでカーストを思い知らされる現場に遭遇しない。『あ、あいつ俺の好きな子と一緒に帰ってる…!!』みたいなシーンを見ないで済むというか。たぶん九割以上童貞だったはずですよ」
●男子校だとそういう劣等感は生まれにくいのかもね。
「そう、友達もいないけど、いじめられるでもなく。何もない。部活が終わったら自転車圏内にある三つのブックオフを毎週ローテーションするだけ。三週間後に行くと微妙にラインナップが変わってて。あとはツタヤで安い日に下北系を借りまくる日々」
●なるほど。
●話が戻るというか変わるけど、兄弟の影響とかありつつも、高校くらいは自分の意思で音楽を聴いてたの?
「そうですね。中学終わりくらいまで洋楽を聴いてなくて。兄貴がツェッペリンとかハードロックが好きで聴かせてきたんですけど、ハードロック伝説みたいなエピソードあるじゃないですか」
●はいはい。ありますね。
「オジーオズボーンがコウモリ食べたとか、ホテルでグルー��ーと…とか。それがすごくカッコ悪く感じて」
●ああ、ロッククラシック的なエピソードが。
「『俺たち、ロックだぜ』みたいなのが嫌だったんですよ。でも中三の時に姉貴がWEEZERを『これ聴きやすいよ』って貸してくれて。それですごく衝撃を受けた。こんな冴えない人がバンドやってるんだ!みたいな」
●大味なロックバンドよりもうちょっとパーソナルなのが好みだった?等身大の。
「そうそう、等身大の。中学の野球部引退した後から邦楽のギターロックにハマりだしたんですよね。くるりから始まりモーサムとかシロップとか。ちょうどその頃全盛期だったんですよ。アジカン、アシッドマン、レミオロメンの御三家を筆頭に…」
●一番アツい時期だね。後に続けとたくさんのバンドが。
「あとアートスクールとバーガーナッズかな」
●UKプロジェクトとかQuipマガジン的な。下北が盛り上がってた頃だ。
「で、洋楽はWEEZERからオルタナとかシューゲイザーにハマっていった」
●今でもその辺りは好きだと思うんだけど。その時期に聴いていたものがバンドのルーツになってる?
「そうですねぇ、初めてやったバンドはNIRVANAのデモみたいな音質の、汚くて演奏が酷い感じだったような(笑)」
●ライブ初体験は?
「一番最初は中三の時に行ったゴーイングアンダーグラウンドかな」
●おお、意外。
「受験期にハートビートが出て、ずっと聴いてたんですよ。後は高校のとき、FLEEZにアートスクールとか観に行ってた。早瀬さんも行っていたとされる…」
●パラダイスロストのツアーだっけな。モーサムと。
「あと結成当初の秀吉が出ていた」
●意外と群馬はバンド大国だよね。
「当時はメロコアと青春パンクが強かったですね。で、陽キャがそういうのを聴いてるから逆張りで内省的なギターロックが好きだったのかも知れない。バンドに一切罪はなくても、銀杏とかが聴けなかった」
●ああ、自分が入っていく余地がないみたいな?
「そうですね」
●そこから大学に行くタイミングで上京?
「はい。東���じゃなくて横浜だったけど」
橋本君に『こんなくだらないとこ、さっさと抜け出そうぜ』って言って軽音部を辞めた
●そういえば楽器っていつ始めたの?
「中学の選択授業で体育選んだのに手違いで音楽になっていて、ピアノも辞めちゃったしどうしよう。ってなって」
●ピアノやってたんだ。
「小一から小六までやったのに何も身につかなかったけど。ト音記号の場所しかわからない。コンクール用の曲をひたすら半年前から練習してやり過ごしてたと思う。で、その授業でどうしようかなと思っていたら、いとこで駅でギター弾いている子がいて、その人がギターを貸してくれて。ゆずの楽譜とともに(笑)」
●まったく(ゆずを通った)イメージない(笑)。
「それでその曲は簡単だから何となく発表も乗り切れて。でもある日家に帰ったら兄貴がギター弾いてて、既にFとか抑えられるんですよ。『俺が借りたのに!』って。すごくムカついて(笑)」
●ああ、利用されたみたいな。
「そう。それでロクに弾いてなかったけど、高校受験の直前にギターロック聴きだしたからエレキが欲しいってなって。親に受験終わったらいいよって言われたんです。そしたら兄貴が『絶対ベースを買うべき。エレキは俺の弾けばいいから。ベース弾ければ高校でバンド組むとき重宝されるぞ』って言うんですよね」
●そうかな…。
「そしたら受験真っただ中で最初に話したオリオン通りにある新星堂が潰れることになって、弾くのは受験終わってからって約束で閉店セールでベースを買ったんです。で、勉強しててこっちは弾けないのに兄貴が弾いてるんですよ(笑)」
●ズルい奴だな(笑)。
「結局自分が弾きたいから弟に買わせると」
●それで「ベースを買った方がいい」って力説してたんだ。
「そうなんですよ。で、兄貴が僕が高二のときに大学進学でエレキ持ってっちゃって。家にアコギとエレキベースだけがある状態(笑)」
●厳しいね。
「しょうがないからアートスクールのベースをずっと耳コピしてて。部屋を暗くしてコンポ爆音でヘッドフォンつないで、小さいアンプからベースを弾いてる。親からしたら心配ですよね。子供部屋から重低音だけが鳴っている」
●うちの息子は大丈夫かって(笑)。
「受験の時もそうだしいろいろと心配をかけましたね」
●大学はどうやって選んだの?
「結果論というか、もともと大学デビューしたくて関西の方の大学を目指してたんですけど、高校の先輩が行ってた大阪大学ってところを志望校にして。センター試験って会場が適当な高校に割り振られて受けるんですけど、なんと会場が自分の高校の自分のクラスだったんですよね」
●えーすごい偶然だね。
「そのホームグラウンドで何故か受験科目を間違えて(笑)」
●何で(笑)。
「一日目にロッカー開けて確認したら『あ、阪大受けられないじゃん』って。それでやる気がなくなって高校も行かずに、もうA判定のとこならどこでもいいやって思ったら国公立の前期も落ちて、たまたま後期で引っかかって、気づいたらビーズの稲葉の後輩になっていたと。進路が決まったのが三月の二十日過ぎだったと思う」
●めちゃくちゃギリギリだな。
「ロックコミューン(立命館の音楽サークル)に入りたかったですね。くるりを輩出したでお馴染みの」
●あとヨーグルトプゥね。
「そうそう(笑)」
●そこでエミリー結成したの?
「満を持して『バンドをやるぞ!』って軽音サークル入ったんですけど。上下関係が厳しくて。しかもみんなメタルのコピバンをやっている。学園祭になるとOBたちが集結してジューダスプリーストとかやってるみたいな(笑)」
●すごいサークルの良くない感じが出てるね。
「新入生はすぐバンドを組んで五月にお披露目ライブで一曲やらなきゃいけないんですけど、僕は何故かたまたま同じ大学に進学した高校の同級生三人とバンドを組んだんですね(笑)」
●意味ないじゃん(笑)。
「陰の者同士で(笑)。それで何かコピーしよう���したけど全員下手過ぎてコピー出来なかったんです。ドラムはドラムマニア上がりでベースとギターはほぼ初心者で。だからオリジナル曲をやることにしたんです。で、同時期に橋本君ていうサークルの同期のミクシィが炎上しちゃった子がいて。『軽音部は内輪ノリでクソ寒いカスの集まりだな』みたいなのが先輩に見つかって」
●うわ怖いなー。
「その子もお披露目ライブで頭脳警察みたいなオリジナル曲やって。すごいカッコいいんですけど、めちゃくちゃ物を投げられるんですよね。ライブ中に。その後何故か僕のバンドも物を投げられまして(笑)」
●すごい荒廃してるな(笑)。
「終わった後橋本君に『こんなくだらないとこ、さっさと抜け出そうぜ』って言って辞めましたね。で、他の音楽サークルにロバートジョンソン研究会っていうのがあったんですけど」
●なんだそりゃ(笑)。
「あんまり研究してる感じはなかったかな(笑)。まぁ、ブルースとかハードロックのコピーをする割と穏健派のサークルだったんですけど。新歓行ったら最後に名のあるOBみたいなのが袖からわらわら現れて、十人ぐらいで「いとしのレイラ」を弾いてるんですよ(笑)」
●それは、ダメだね(笑)。
「ここもダメだって(笑)。で、ある日ロック研究会っていうサークルが大学の路上でライブをやってて。JR ewingっていうノルウェーのハードコアバンドのカバー…その時はカバーって知らなかったんですけど。それを演奏してて、ドえらいカッコよかったんです。赦先輩の同級生たちだったんですけど。で、そこに入ろうと思ったら、『ここはサークルというか半年5000円でスタジオ利用権をバンド単位で買う人たちの集まりだから、まぁ好きにしなよ』みたいな」
●へー。
「当時赦先輩はすごい怖い先輩とスリーピースやってて、赦先輩も怖かったんですよね」
●ちょっとイメージと合わないね(笑)。
「そうですね。『後のバンドメンバーである』って漫画だったらナレーションがつく」
●『この時はまだ知る由もない』みたいな。
「(笑)」
今日大学ですごい面白いことあったのに、ライブで今歌ってるの、めちゃくちゃ暗い歌詞だなぁコレ
●なかなかエミリー結成しないね…
「いや、その同級生とのバンドが大学一年の終わりくらいに解散しちゃって、遅いハードコアをやってたんですけど」
●遅いハードコア(笑)。
「で『よし、今度はシューゲイザーをやろう』ってエミリーライクステニスが結成された」
●シュー…ゲイザー?
「当初はギタボが自分で、ベースが女の子で、ドラムは残留して、あとギター兼フルートがいた」
●編成だけ聞くとそれっぽいね(笑)。
「そうなんですよ。で、新歓ライブをやったらフルートが『カッコ悪いことしたくないわ』って抜けちゃって」
●曲はオリジナル?
「全部自分が作ってましたね。で、スリーピースになっちゃって、ギター二本ないとキツいわって思って。当時僕とドラムがポストパンクにハマってたんで、じゃあそういうのをやろうってなって。それが2008年の夏くらいかなぁ」
●なるほど。バンド名はずっとエミリー?
「そう。でもその後ドラムがギャンブルにハマっちゃって」
●ああ、良くない方向に。
「どうしたんだよ、って家に行ったらスロットの筐体が置いてあって」
●もうダメだ。
「��れで脱退して途方に暮れてたらバイト先にクロアチ��人が入ってきて。『ドラム出来ます』って言うからあ、ちょうどいいじゃん!って。デヤンさんっていうんですけど」
●加入したの?
「うん。クロアチアン・パンク時代ですね」
●そんなのあるの?
「いや、わかんないです(笑)。で、その人がライブの前日に『もうすぐ子ども生まれるからライブ無理かも』ってメールがきて、マジかと思ってたら翌日普通にリハ来てるんですよ(笑)」
●(笑)。
「『赤ちゃん大丈夫?』って訊いたら『昨日生まれて今ガラスん中入ってるから大丈夫』って」
●ガラスん中(笑)。
「それがきっかけかわからないけど、家族の圧により2009年の春くらいに脱退して。その後ベースも辞めるってなって」
●とうとう一人に。
「そう、で、どうしようと思ったんだけど、サークルの一学年後輩に泉君っていう毎日JOJO広重のブログを読んでる子がいて」
●だいぶオルタナティブだな(笑)。
「その子にベースをやってもらって、あと二つ下の武井君って子がドラムに加入した」
●だいぶ変わったね。
「でもその頃の音楽性はポストパンクとニューウェーブみたいな感じのままですね。で、どこでライブやっていいかわからないから、横浜…中華街の近くのライブハウスに毎週出てた」
●あーあそこね。
「そう、あれは本当に時間の無駄だった」
●(笑)。
「ブッカーにすごいナメられてたんですよね。暇な大学生の穴埋めバンドって」
●学生のバンドっていうのはねぇ…。
「酷い時は『来週の水曜日出れる?』みたいな。で、『面白いイベントになりそうなんだ』って言うから出てみたらアコースティック・ナイトってイベントで(笑)」
●酷いな(笑)。ありがちですね。いや、ありがちじゃよくないんだけど。じゃあ横浜が多かったんだ?
「あと下北のいろんなところに、殊勝にもデモを送ってたんですよ。モザイクとか251とか、今思うとちょっと違うんだけど(笑)」
●カラーが違うね(笑)。でもちょっとずつ広げようとする気持ちが。
「あと当時MySpace全盛期で」
●流行ってたね。
「そこでモーションとグッドマンと…葉蔵さん(中学生棺桶、例のKのボーカル)が働いてた頃のバベルかな。誘ってもらって。『あ、あっちから誘ってもらえることあるんだ!?』みたいな」
●『音源を聴いて連絡しました』みたいなのね。
「そうそう。まぁ、いわゆる平日の条件で今思えばアレですけど、それでも嬉しかったですよね。だからその人たちの悪口は言えない」
●(笑)。見出してくれたから。
「別にそこから鳴かず飛ばずですけど(笑)」
●(笑)。でもそこで知り合ってまだ付き合いがあるバンドがいる。
「そうそう。だから初めてモーション出たときのブッキングは今でも覚えてて、クウチュウ戦(現Koochewsen)、ギター大学、プラハデパートっていう」
●すごいメンツだな(笑)。
「すごいですよね。で、クウチュウ戦なんて年下じゃないですか。なのに上手過ぎて。『え!?東京ってこんなにレベル高いの??』。もう、幽遊白書の魔界統一トーナメントみたいなモンですよ」
●こんなすごい奴らが何の野心も持たずに…っていうやつね(笑)。
「そう、雷禅の喧嘩���間のくだりね。で、初めてバンド友達が出来たというか。otoriとかもかな」
●音楽性的にも共鳴出来て。
「同世代だし。そんな感じでやってたんですけど、ライブやった後めちゃくちゃテンション下がるんですよね。当時の音楽性が」
●自分たちの音楽性のせいで?
「そう、お葬式みたいな気持ちになるというか。早瀬さんは四人になってからしか観てないと思うんですけど。当時は歌詞も暗いし」
●今とは全然違うね。
「うん。リフとか再利用してるのはありますけどね。普段部室で泉君とムーの話とか未解決事件の話をいつもしてて、そういう瞬間はテンション高かったり楽しかったりするのに、ずっと暗いことを歌ってなきゃいけないのはしんどいなって」
���最初の部活の話と少し繋がってくるかもね。
「うん。あと暗いバンドをやっていると暗くなきゃいけないと思っていて。打ち上げはしちゃいけない。みたいな思い込みもあり(笑)」
●イメージに縛られ過ぎてる(笑)。
「でも『死にてぇ』とか歌ってた人が打ち上げで乾杯してたら違和感あるじゃないですか。そういう強迫観念で自家中毒になってしまったというか。『今日大学ですごい面白いことあったのに、ライブで今歌ってるの、めちゃくちゃ暗い歌詞だなぁコレ』って」
●過敏だったんだね。
「センシティブだったんですよ。グッドマン出ても(ブッキングの)鹿島さんにすごいディスられてたし」
●ダメ出しが。
「で、MCだけすごい褒められる(笑)。当時三曲くらいやると僕が小噺をして(笑)」
●面白エピソードみたいなのを。
「『この間バイト先で…』みたいな。今思うとああ、平日のモーションだなぁって思うんですけど(笑)」
●そうだね(笑)。
「でも『この後もカッコいいバンドばっかり出るんで最後まで楽しんでいってください』とかは言ったことないですよ」
●『名前だけでも覚えて帰ってください』みたいな奴ね。
「(笑)。そう、それも言ったことないです。で、だんだんしんどくなってきたんで、どうしようかなと。当時の曲作りが僕がリフを持っていって、泉君がめちゃくちゃにするみたいな感じでやっていて。ドラムの武井君はすごいいい奴なんですけど、当時から曲の展開が多くて、たまに展開を忘れて、止まっちゃうんですよドラムが(笑)。ドラムの音がなくなったその瞬間僕と泉君がキレて楽器を投げつけてしまう。そういうことをしてたら『正直もうしんどいッス』って言われて、本当に申し訳なかったなと思いますけど」
●行き詰ってるね…。
「当時二学年下に獣-ビースト-とT-DRAGONがいたんですよ。僕が四年生、泉君が三年生の時です。みんなロック研究会にいたからそれなりに話してたんですけど、T-DRAGONは当時ノイカシのシグマとよくわからないバンドをやってて、あんまりパっとしなくて。獣-ビースト-はもっと謎で、時折八時間くらいスタジオ抑えてるんですけど、一人で入ってて何やってるかよくわからないんですよ」
●怖いな(笑)。
「本人曰くテクノっぽいのを作ってたらしいんですけど、結局一度も日の目を見ることなく。で、見た目がセドリック(At the Drive-Inのボーカル)っぽいじゃないですか。当時今よりもセドリックっぽかった。それでT-DRAGONに武井君の代わりに叩いてってお願いしたら、ライブとか観に来てくれてたのもあり割と快諾してくれて。で、獣-ビースト-に『At the Drive-Inみたいなバンドをやることになったから。ボーカルやって。この日スタジオいるから』ってメー���送って。返事がなかったんですけどちゃんとその日スタジオに来てくれて、漸く今の編成の原型が出来たんですよ」
●やっと今の形に!
「いやー長いですね。この時点で大学卒業する直前ですね」
仕事に好きとか興味とか求めない方がいいな。土日休みならバンド出来るから
●就職とかはどうしたの?
「大学三年の秋くらいに『どうしよっかなぁ』って出版社とか何となく受けていて。で、僕はマルチタスク機能がものすごく低いんですよ。いろんな会社を同時に受けるみたいなのが出来なくて、一社受けてそこそこのところまで行って、落ちて、また別のところにエントリーして、みたいな」
●落ちるとゼロになっちゃう。
「そう。変に真面目なところがあるんですよ。面接で絶対「弊社が第一志望ですか?」って訊かれるんだからそこ以外受けちゃダメだよな。みたいに思っていた。あと某音楽雑誌の会社も受けたんですけど圧迫面接だったんで逆ギレして帰った」
●えー圧迫面接なんだ。
「エントリーシートに物凄い熱量をぶつけたんですよね。そしたら面接官に鼻で笑われたというか。『随分音楽が好きなんですね。ハハッ』みたいな。ライターの坂本真里子が好きだったんで受けたんですけど。まぁ入る価値のない会社ですね!って」
●すごいな。
「そういう感じで疲弊してきたからとりあえずモラトリアムを伸ばそうと、大学院行こうかなぁって思ったんですよね。そしたら親もそうだけど姉がすごい説教をして。うちの姉はすごい傾き者なんですよね(以下、傾き者エピソード)。で、大学院も行かない方がいいか、と。それでもう仕事に好きとか興味とか求めない方がいいな。土日休みならバンド出来るから。って今の会社に入ったんですよ」
●就職してからバンドとの両立はどうだった?
「難しいというか、当時僕が一番年上で唯一社会人だったからノルマとかスタジオ代全部負担してたんですよね。それがキツかったかな(笑)。たぶん2014年初頭くらいまで」
●結構最近までじゃん(笑)。
「獣-ビースト-とかT-DRAGONが就職するまでは基本的にあまり負担させないようにしようと。赦先輩も当時サポートだったし。でもグッドマンとモーションは本当に良くしてもらったから。あと両立と言うか…。僕大学を卒業する時に大学の近くに引っ越したんですよ」
●卒業するときに?
「意味がわからないんですけど。入った会社が家賃補助がないということに気づいて、極限まで安いところに住まなきゃって。本当にヤバい、タックルしたら崩れるような家。後にT-DRAGONもそこに住むんですけど」
●安いってどれくらいなの?
「えっとね、18000円」
●安すぎでしょ!!
「七畳+キッチン+風呂トイレ別でそれですからね。本当は20000円だったけど入るときに『大学院生です』って言ったら安くしてくれた(笑)」
●いいなぁ。
「いや全然良くない。ボロいなんてもんじゃないですよ。木造の長屋を三分割して三部屋になってるんですけど。築は…五十年くらいかな。で、風呂が外にあるんですよ」
●共用?
「いや、共用じゃなくて、もう一���のプレハブ長屋みたいなのがあって、それが三分割されてるんですよ」
●なるほど。
「で、その外風呂が、外からしか鍵がかからない(笑)」
●閉じ込めることしか出来ない(笑)。
「そう。で、大学が近いので土日のスタジオは大学でやってたんですよね。ライブは基本土日で。平日のライブの時は誰か後輩に楽器を託して…。無理やりやってましたね」
●その頃はもう割と東京のオルタナシーンに食い込んでる感じの。
「確かうみのてと対バンしたのが2012年初頭で」
●一月だった気がする。
「グッドマンでね。あれが転機っていうと大げさですけど」
●いわゆるライブハウスに良く来る人たちに知られた感じかもね。
「その頃はやたらトリプルファイヤーと対バンしてた気がする。2012年から今でも親交がある人と一緒にやり始めた」
●まだ2012年だ。
「長いですね。とりあえず赦先輩が入るまでの話をすればいいかなって…」
●いつだろ
「2013年の春くらいかな。で、2012年の春に泉君が大学院に進学するんですけど、関西に行っちゃったんですよね。もう続けられないねって。で、サークルのかなり下に内海君ていうスキンヘッドの子がいて、見た目がいいから誘った。それが失敗だった(笑)」
●まぁいろいろ、あったね(笑)。
「うん、いろいろあった(笑)。それでバンド辞めてもらって。赦先輩はしばらく連絡もとってなかったんですけど、サポートやってもらえませんか?ってお願いして。で、なし崩し的に正規メンバーになってもらった。現在に至る」
●赦さんが入ってだいぶ音楽性に幅が。
「内海君の頃までほとんど僕が考えてたんですけど、赦先輩が入って初めてスタジオで曲を練り上げる、みたいな。バンドっぽくなってきた」
●他のメンバーのエッセンスが入ってきて
「こういうフレーズはどうかな、とかイメージを膨らませたり」
●やっとバンドらしいエピソードに(笑)。
「そこまで辿り着くのに五年くらい要してる(笑)」
●そこからは今に至る。
「メンバーは変わらないけど、音楽性はだいぶ変わったかな。ハードコアが薄れて…何というかメタ的な曲が増えた」
●そうだね、ハードコアでもプログレでもない、何とも言えない。
「何とも言えない(笑)。演劇の要素だったり、曲の中にもう一曲あったりとか」
●はいはい。
「構ダンカンバカヤロー!を観て『あ、こういうのでもやっていいんだ』とかボーダーを再確認させてもらってますね」
●アウトとセーフの線引きを。
●バンドの成り立ちはこれくらいにして、曲のアイデアとかどういう時に考える?
「基本のリフは今でも僕が考えるんですけど、スタジオで試して、カッコいいだけだとボツになるんですよ(笑)」
●(笑)。
「後はコンセプトをみんなで固めて。リフのパーツを無数に作っておいて、当てはめる感じ。シチュエーションとか」
●コンセプトありきでそこから曲と歌詞?
「それがないと今は逆に作りづらいですね」
●歌詞は誰が?
「今はほとんど獣-ビースト-です。Brand-new suicides(エミリーの楽曲の中に登場する架空のバンド)の曲だけ僕ですね」
●そうなんだ(笑)。ライブの時の意識は変わってきてる?
「昔はカッコよく思われたいみたいなのが多少あったと思うんですけど、今はもうとにかく面白いかどうか、みたいな。『さぁ、消費しろ!』って。最悪『何も思い出せないけどとにかく楽しかった』でいいや。って。『よくわかんなかったけど面白かった』でいい」
●それはすごくいいことだと思う。
「『よくわかんないけど凄い』という方向だと絶対勝てないじゃないですか。グランカとかルロウズとか。最高峰に。そっちは無理だから、変化球で攻めるしかない」
●ライブ中ってどういうことを考えてる?
「なるべく仕事のことを考えないようにしている(笑)」
●(笑)。
「ハンターハンターのシャルナークのオートモードみたいな。あれに近い感じになると割といいライブが出来ますね。今何を弾いてるとか一切考えずに弾けるときがあって。逆に『このフレーズ難しいんだよな』とかふと思い出すと弾けなくなっちゃう」
●邪念が入ってくるとね。
「だからなるべくオートモードで弾くようにしたい」
●展開がすごく複雑だから身体が覚えるまですごく時間がかかりそうな印象があるけど。
「でも正直、曇ヶ原(エンリケ後悔王子が過去在籍していたプログレバンド)より全然覚えやすいですよ」
●マジか(笑)。
「曇ヶ原はA→B→フォントが違うA→フォントが違うBみたいな感じで繰り返しが多いけど微妙に違ってて。でもエミリーはとにかくAからZまで覚えるだけなので(笑)」
●なるほどね。
●平日はどういう生活をしてる?
「仕事に行って、帰って、疲れて寝る。みたいな(笑)。『無』でしかない」
●仕事終わった後に何かするって難しいよね。
「平日何も出来ない病なんですよ。かれこれ十年」
●音楽は聴いてる?
「精神的にキツいと音楽も聴かなくなるというか、耳馴染みがいいやつしか聴けない時がある」
●新しい物を受け入れる体力もない時はあるよね。
「昔のJ―POPとか、中高のとき聴いてたのとか」
●最近はどんなのを?
「ジャンル的にはユーロビートですかね」
●ええ!?
「あれって速いんですけど、リフ的にオイシイというか。ファミレスで言うとミックスグリル定食みたいな曲ばっかなんですよ。キラーリフてんこ盛りみたいな」
●詰め込んである感じで。
「これは意外と��ントがあるなと」
●なるほど。バンド的に取り入れるぞ!って意識で聴いてるの?
「サウンドは取り入れようがないので、和音のリフとかフレーズを参考にしている感じ。あとは昔J―POPとして聴いてた、例えばglobeとかSPEEDとか、それをCDで聴き返すとめちゃくちゃ発見がある。『この曲のバンドサウンドすごいな』とか『あ、あの曲のパロディーなんだ』みたいな」
●メロディーしか覚えてなかったけど、聴き返すとアレンジがすごい、みたいなのはあるよね。
「そうそう。小さい頃はマイラバの声は『すごい声だな』って。オーバーダビングの概念がないから(笑)。みんなホーミーみたいにああいう声を出せるんだと。ミスチルとかめちゃくちゃハモれてすごいなって(笑)」
●すごい技術だ(笑)。
記録媒体として一番長持ちするのは石か壁画なんですよ。レガシーをね、遺したい
●バンドをやってもう結構な歴があるけど、やって���かったらどうなってた?
「うーん。土日関係ない仕事をしてたかなぁ。あの…中学の時の夢が『オリックスの球団職員になること』だったんですよ」
●球団職員なんだ(笑)。
「プレイヤーとしての限界は悟ってたので(笑)」
●裏方でもいいから野球に携わるという。
「もっと前は小説家とか、マンガ家とか。いわゆるキッズが憧れるクリエイティブ職になりたかったけど。バンドやってなかったら…。ちょっと想像つかないですね」
●例えば今の生活からバンドが何らかの理由でなくなったとして、今の仕事だけ続けてくのは気持ち的にしんどい?
「しんどいですね。実際今それに近い状況になっているけど…。表裏一体というか、それでバランスとってたんだなぁって。普段はバンドと野球とハリエンタルラジオだけで生活出来たらいいなって思ってたのに(笑)」
●なるほどね。
「仕事以外のコミュニケーションが欠乏してて、ストレスが溜まっていく。バンドメンバーって十年近く、今まで少なくとも二週間に一回は会ってたのに。その人たちに一ヵ月以上会わないのは違和感がすごくて」
●フラストレーションが溜まってる感じ?
「この間スカイプでバンド会議みたいなのをして『いやぁ、楽しいなぁ』って(笑)。普段赦先輩がスタジオ遅刻するとすごく嫌な対応をみんなでしてたのに(笑)」
●失って初めてわかる大切さみたいな。
「前よりも優しくなれるかも知れない(笑)」
●今はこういう状況ですけど、また落ち着いた頃にこうしていきたいとかバンドである?
「昔の自分みたいな、基本的に陰の者に『楽しいなぁ。バンドやってみたい』とか思われたいですよね。以前モーションで話しかけてきた男の子が、二十歳くらいなんですけど。『僕もバンド組みたいです!』って言ってて、あ、嬉しいなって思って。その後コンパクトクラブで群馬に行ったときにその子がまたいて『僕、バンド組みました!』って嬉しそうに報告してくれたんですよ」
●普通にいい話だ(笑)。エミリーは水とかうちわとかいろんな形態でリリースしてるけど、今後こういうのを出したいとかある?
「そうですね。僕が考えていたのがダウンロードコード付土地なんですけど]
●(笑)。
「10万円くらいの離島の土地を買って、そこに看板とQRコードを貼って、辿り着きさえすればフリーでダウンロード出来るみたいな(笑)」
●なるほど。
「アドベンチャー型音源」
●面白いな(笑)
「石碑でもいいけど。記録媒体として一番長持ちするのは石か壁画なんですよね。だから最終的にはそれでリリースしたいんですよね。将来オーパーツみたいになるかも」
●遺跡として遺っていくかもね。
「レガシーをね、遺したい」
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身内遊戯王用イカンでしょリスト
汎用枠でやばそうなカードたちをリストアップ。ティアラメンツみたくテーマとしてイカンのは書いてないです。書き忘れもたくさんある気がするのでこれはOKなの?とかあったら聞いてください。
更新履歴
24/3/15 ②にD-フォースを追加
23/12/4 ①にナチュル・ビーストを追加
23/12/1 ①に氷結界の封魔団を追加
23/11/28 ①に嗤う黒山羊、②に倶利伽羅天童・次元障壁、③に三戦の号を追加。冥王結界波を③→②、禁じられた一滴を②→③に移動。ロンゴが逝ったので番外から削除。
①:絶対アカンやろ
朔夜しぐれ
灰流うらら
エフェクト・ヴェーラー
ディメンション・アトラクター
結界像全般
壊獣全般
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム
サタンクロース
氷結界の封魔団
ナチュル・ビースト
嗤う黒山羊
②:①ほどじゃないけどまぁアカンやろ
エルシャドール・ミドラーシュ
無限泡影
倶利伽羅天童
原始生命態ニビル
魔法族の里
冥王結界波
次元障壁
D-フォース
③:ギリギリラインを超えてない気もするけど怪しいのでとりあえずアウト
夢幻崩界イヴリース
魔封じの芳香
増殖するG
屋敷わらし
抹殺の指名者
拮抗勝負
群雄割��
三戦の才
三戦の号
御前試合
センサー万別
禁じられた一滴
番外:本来なら①~③のどれかだけどテーマデッキ内で使うんだったらいいよ枠(単体・少量出張は✕)
きんたま
アーティファクトーデスサイズ
ヴォルカニック・クイーン
閃術兵器ーH.A.M.P.
PSYフレームギア・γ
朱光の宣告者
教導の騎士フルルドリス
オオヒメの御巫
M・HERO ダーク・ロウ
超雷龍ーサンダー・ドラゴン
閃刀起動ーエンゲージ
DーHERO デストロイフェニックスガイ
ブリリアント・フュージョン
ハーピィの羽吹雪
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📛 1396 「空手バカ一代」 #7, 8, 9。
テレビの中で 「空手バカ一代」 がはじまりました。今回は 「むなしい勝利 (第7話)」 というお話です。戦後初めての “第一回空手選手権大会” で 優勝しちゃった 無名のアスカケンは 決勝で倒した ナンバ五段を見舞いに行きます。試合中、熱烈な声援を送っていた若者ひとりを除いて 「あんな喧嘩野郎が日本一だなんて認めん!」 なんて言われていたりするアスカケンは ベッドの上で眠るナンバ五段を見て 「ナンバさんはよくおやすみのご様子」 と言って さっさとその場を去ろうとするのですけれど、あまりの陰口に 必殺の一撃を忘れた空手は 「虫もころせぬ空手に成り下がるぞ」 と呟きます。そんなところに現れた 学ラン姿の若者は 野獣の空手をもつアスカケンとか、ケンカ空手が野獣でビーストなんて言う先輩方に アスカケンの空手は本物だっ!と ビシっと言い放ちます。何を!っと 若者に 裏拳を浴びせてきた先輩に その裏拳は反則行為です。アスカケンは そんな反則攻撃はしませんでしたと パイセンらの発言や何もかもを全否定します。そんな若者を見て 「俺自身意識していなかった、冷静に観察していたこの若者は!」 と 震えるアスカケン。何をっ!のび太ではないけれど のび太のくせに生意気だ!と 若者に襲い掛かる三人のパイセン。そんなパイセンをバッタバッタと倒していく若者。「強い、ベラボーに強い」 とベラボーな若者に震えるアスカケンは パイセンをやっつけちゃったら 部活等でえらい目に遭うのではないかと心配するのですけれど 「空手部も町道場も必要ない、先生の空手さえあれば!」 と、アスカケンで無くても胸がキュンとするやうな一言を発した若者に 「はげしいな、君は」 と答えます。「気持ちはうれしい、だがわたしは弟子を持つ身分でもない」 と身分も住む家もお金もないアスカケンは 東京に帰ると若者に告げます。すると 「わたしも東京に行きます」 と予想外の台詞を発する若者に 「ん?」 っと、東京に行きますって言われても、と悩むアスカケンは 宿泊中の宿の前でアスカケンを待つ人々と遭遇します。「あのう、あなた方は?」 とアスカケン。どうやら 空手関係の方々なやうです。"我が流派へ!" っとスカウトされまくる先生。「あはははは、まあ とにかく立ち話もなんですから わたしの部屋へ」 とアスカケン。先生が決めた流派に 「僕も身を投じます」 と若者。そんな若者に 流派を決めたら君に伝えると 若者と別れ、空手関係者と話を始め 「わたくしごとき者にお誘いをありがとうございます」 とアスカケン。金銭・地位ではなく、実践的強さ、一撃必殺を追求する流派を求むアスカケン。瓦割りや組手と 「動く人間は別」 とアスカケン。「空手用の防具を身につけ、勝負をするやうな流派」 を求むとアスカケン。ざわざわする関係者。けれども 「気に入った!」 と言われて 「えっ!」 となったアスカケンは 検討させて下さいということで、関係者らは改めて明朝来るらしいと 外で ずっと待っていたっぽい若者に告げます。先生呼ばわりされて その気になるアスカケンは 「はははは さういうことだな、はははは にわか大名だ」 と少し調子に乗ります。「おやすみなさい」 と若者に挨拶をされても 「おやすみ!はははははは」 と笑いが止まらないアスカケン。「弟子を持つ身分か!あはははははは」 と、笑いの世界でも一番を目指すアスカケンは お風呂場でうたいながら背中を洗い流します。ご機嫌です。翌る日の朝。「遅いなあ」 とアスカケン。誰も来ません。宿に鳴り響く電話。「電話?」 とアスカケン。黒電話の受話器を握るアスカケンは 断りの電話に 「えっ!やはり実践的練習法は?」 と アスカケンが目指す空手と それぞれの流派の方向性の違いが 誰も来ない理由なのかと問うのですけれど、どうやらさうではないやうで 「空手会の実力者!いったい誰がそんなことを!」 と、空手選手権大会で解説をされていた カトウ七段が新聞で 無名の野獣アスカケンを全否定しているという記事が 無言の圧力を掛けているということを知ったアスカケンは「空手の実力者がああでは断りの電話があるのも当然だ」 と半ば諦めムードが漂います。そんなところに更なる電話が。「ええい!また断りの電話か!」 と やけっぱちなアスカケンの台詞とともに お知らせに入ります。お知らせが明けると 橋の上で佇むアスカケンの姿が。「実に一夜だけの夢か」 と少ししょんぼり気味なアスカケン。そんな中 「ええっ!先生が出て行ったって!」 と、宿泊していた宿からいなくなってしまった先生が 空手関係者が来ると思っていた為に宿の女中さんに頼んでいたお菓子の代金を払ってしまったお陰で 宿賃が払えなくなり、駆け込みの “車引き” で働いたお金で支払おうと宿を飛び出してしまったということを知り、先生を探しに町を彷徨きます。そんな若者の思いなどつゆ知らず、めちゃっ早な速さで車引きに勤しむアスカケンは 「いい修行になる」 と、人力車の世界でも何かを極めるつもりのやうです。と、お客さんを乗せて ひた走るアスカケンは 三十三間堂から龍安寺、清水寺を回ります。清水寺の隅で うちわを扇いで休憩するアスカケン。加速装置を使う石ノ森章太郎さんの作品のキャラクター並の速さで 京都の街を駆け回っているのですけれど、突然に 道の途中で止めてくれと言われストップしたアスカケンは、無賃乗車をしさうな雰囲気のお客さんに 「あ、あ、あのう… 」 と躊躇いがちに止めるのですけれど、信じないのであればついてくればいいじゃないかと機嫌を損ねられ 「お待ちしましょう、どうぞ」 と お客を行かせます。「うーん」 と京都中半日かけて回ったアスカケンは 「何をしているんだ!もう20分は過ぎてるんだぞ!」 と叫ぶのですけれど、時既に遅しって感じで 「ふふふふ、どうやら 逃げられたやうだな」 と笑い出したアスカケンは 「また裏切られたよ、地蔵さん」 と、側にいたお地蔵さまに話しかけます。と、ふと目に映った 手毬を打つ赤い着物の少女にアスカケンは 「リー拳士!」 と叫びながら 回想の世界に ホワホワワンと旅立ちます。中国のどこか、少年時代のアスカケンは 姉のところに預けられたとかどうとかで 中国人のリーさんから様々なことを教えて貰います。ちなみに 若き日のアスカケンの声は 野沢雅子さんです。ハイジャンプで大木を蹴り、太く大きな枝を折るリーさんは 足を手のやうに動かす訓練によって このやうに大きな枝を蹴りで折ることができると アスカケン少年に教えます。突然の実写映像も 足を手のやうに動かしています。回想から舞い戻り 「裏切り 裏切り、裏切られることの連続、それが俺の青春か!」 と 雨の中で涙するアスカケンは 「は?さっきの、さっきの乗り逃げ!」 と、乗り逃げしたお客さんとバッタリ出会します。慌て慄き 「堪忍してくれ!」 と 地面にひれ伏すお客さんの姿を見て 「ハッ!リーさん!」 と 混乱するアスカケンは 再び 回想の世界に旅立ちます。とある定食屋のやうな店内で この辺で有名な乱暴者に土下座して謝るリーさんは 難癖をつけて かかって来た乱暴者の拳を受け止め、腹に一撃を喰らわせて 乱暴者を倒します。「力は本当に危なくなった時に出せばいい」 とアスカケン少年に諭す リー拳士。現実に戻り、うちに帰ってもお金のないお客さんに 「いいんだよ、旦那!」 と かれの過ちを許すアスカケン。とどのつまり、売り上げゼロで 雨の夜道をひた走るアスカケンは 「リーさん、あなたの言う通りだ」 と、裏切りという感傷に浸っていた己を呪いながら 雨の京都の町をひた走ります。そんな爆走先生を見かけた 学ラン姿の若者。彼は アリアケ (・ショウゴ) 少年という名前のやうで、車引きの世界でも優勝してしまうかもしれない、そんな 先生の情熱の姿に見惚れます。
つづいて
テレビの中で 「空手バカ一代」 が 何週間かぶりに はじまりました。今回は 「道場破りの果てに (第8話)」 というお話です。戦後初めての “第一回空手選手権大会” で 優勝しちゃった 無名のアスカケンは その栄誉にも関わらず、日々 俥屋 (人力車) で身体を鍛えながら宿屋の返済に追われています。もうこうなったら 俥夫の世界をも極めてしまいませうか、といった雰囲気ですけれど、そんな中 道場に入らず、外の それなりな大きさの木を相手に学ランに裸足な姿で 修行に 「えいや!」 っと励む青年がいます。星飛雄馬似の学生 “アリアケ” くんです。破傷風に気をつけて欲しい素足のアリアケくんは ある日の路地で 俥を引いたアスカケンを見かけ 「アスカせんせーい!先生!先生!先生!」 と久しぶりにアスカケンに会えた喜びを先生にぶつけます。そんなころ、たうたう小田屋の宿代を支払い終えた先生は 早速、前々から考えていたっぽい “アスカ流空手の武者修行” を始めます。実戦空手を実践しやうと まずは剣道の防具を一揃えし、そして テキトーな道場に行って 「一手ご指導願いたい」 と たのまうします。何処の馬の骨が現れたんだって感じの とある道場のお弟子さんは 「アスカケン!」 という名前を聞くや否や 目の色が変わります。「日本選手権のアスカケンか!」 と���その道の方には それなりに有名なアスカケンに “このチャンスはまたとない” と挑戦を受けます。「では勝負!」 と剣道の防具をつけたお弟子さんらに 「はい、お願いいたします!」 と礼儀正しいアスカケン。透かさず 剣道の面を拳で破壊しながら 一人目を一撃で倒し、二人目も額から流血させて倒してしまう、おそるべき強さのアスカケンに 三人目が挑みかかりますけれど、その三人目を止め、防具の用意をする道場の先生。早速 試合が始まりますけれど、始まると同時に 手刀で面を割り、ぶん投げたところに蹴りを入れるアスカケンに唖然とする弟子たち。一言 「失礼」 とアスカケン。そんなところに フラっと現れた アリアケくんに 「おお!アリアケくんか!」 と 試合後の清々しさが滲み出ているアスカケン。そのときは宿代も払えずメンゴメンゴとアスカケン。もっと全力を傾けて戦える相手と出会いたいらしい 鳥山明さんの漫画の主人公のやうなカカロットふうアスカケンは 俥屋で働きながら 道場めぐりを考えているやうです。「道場破りの武者修行ですね!」 とのアリアケくんの言葉に 「違う!」 とアスカケン。彼は 「限界を乗り越えてみたい」 と、界王拳を学んでいるころの 鳥山明さんの漫画の主人公のやうなことをカカロットします。アスカケンに弟子入りを願うアリアケくんに 「俺はただの俥屋だ。俥屋に弟子が取れるか?」 と よく分からないことをいうアスカケンは 弟子入りを認めません。そんな中、4つの道場をぶっ潰したアスカケンは 京都中で恐れられる存在になります。「俺は自分の進む道だけで精一杯なんだ」 と どこに進んでいるのかは分かりませんけれど、とにかく精一杯なアスカケンに、とある男が声をかけてきます。「ケンカ空手?」 と その男から 試合の誘いを受けたアスカケンは 「ようし!京都の次は大阪に決めたぞ!」 と、その男の道場があるらしい大阪に向かいます。「アスカです、どうぞよろしく!」 と試合の前に やっぱり礼儀正しいアスカケン。「久しぶりの強敵だ」 と心を躍らせるアスカケンは、防具をつけ終えた途端、襲いかかって来た男に 「卑怯!」 と叫ぶや否や 手刀で面を割り、蹴りで胴を破壊し、相手を救急車送りにさせます。「手加減をすれば良かった」 と、あとの祭りなアスカケンですけれど、そんなレッドリボン軍もタジタジなアスカケンが不意に道場に現れ、怪我人が続出しているとの噂が巷に流れていたりして 平凡な道場の日々が悪夢に変わります。「先生!剣道の防具を持った男が!」 と何処かの道場のお弟子さん。お茶を持つ手が震える道場の先生。「いたずらに怪我人を出したくない」 と 髪の長い石川五エ門チャン似の先生との勝負を望むアスカケンに 「捻挫をしている」 と先生。試合は流れます。次に向かった道場でも 遠回しに断られてしまうアスカケン。「税務署と空手と何の関係があるのか!」 と 理不尽な答えにハートが傷つきます。次なる道場でも 「とても先生の相手になるやうな者はおりましぇん」 と断られるアスカケン。「馬鹿な!」 と試合をさせて貰えないアスカケンは 突然に 神戸駅の近くか そのどこかにあるらしい “神戸人力車商会” で働き始めます。見るからに元気のないアスカケンに “Hey!! Taxi"とお客さん。「第一映画ですね?」 と行き先を尋ねるアスカケン。そんなころ 「あのう、アスカケンという俥引きは?」 と先生を神戸まで はるばる尋ねて来たアリアケく���の姿が。「ミヤマエ町?」 と先生の行き先を教えて貰ったアリアケくんは先生を追いかけます。そんなころ "第一映画” という映画館の前でお客さんを降ろしたアスカケンは 「世紀の公開 壮絶!!人と牛の戦い 死闘」 という 内容がちょっと気になる映画のポスターを見て震え上がります。「先生!先生!」 と どうにかこうにか 先生に追いついたアリアケくんに 「絵を見て闘志が沸いた」 とヤバミな雰囲気を漂わせるアスカケン。港でふたりして思春期の学生のやうに空か何処かを見つめながら 「アリアケくん、俺は牛と闘ってみやうと思う」 と真顔で話すアスカケン。「牛も必死、俺も必死」 と 戦う前から戦う気でいっぱいなアスカケン。「だからこそやりがいがあるんだ!」 と もうモーレツに やる気その気死ぬ気な気持ちのアスカケンは 「人間の能力を超える超人の境地っ」 と、ゆでたまごさんの漫画で催されていました “超人オリンピック” に出場してしまいさうな勢いです。そんなカウボーイなアスカケンを じいっと見つめるアリアケくんは 懲りずに 再度弟子入りをお願いします。アリアケくんを睨む先生。「ようし!来い!」 と先生。「先生、ありがとう!」 とアリアケくん。正式に弟子となったアリアケくんは 学業はどこへやら、先生と共に 東京駅に降り立ちます。東京のどこかにあるらしい “小島洋服店” の二階に下宿した ふたり。早速、庭で修行に励むアリアケくん。その後ろで睨みつける先生。先生の指導は (今までのアスカケンのジャングル大帝を見ているかのやうな修行風景を見ていれば それなりに想像はつきますけれど) 予想を超える激しさで、スポ根ドラマよりもスポ根ドラマしている修行に恐れを抱きます。下宿先の方に “ごはんですよ!” と声を掛けられ “準備体操はこれくらいにしておこう” なんてことを言うアスカケン。「これが準備体操!」 と 恐怖を感じるアリアケくん。そんなこんなで日が暮れて、夕暮れ時 手刀でパカンパカンと薪を割る、既に超人の域に達しているアスカケンに 手紙が届きます。「アリアケ、読んでみろ!」 とアスカケン。「4月19日九十九里浜で…」 と、体重500kg の牛との試合 (たぶんデスマッチ) が決まったとの知らせに喜び震えるアスカケン。「アリアケ!稽古だ!」 とアリアケくんを巻き込みながら アスカケンは 実写映像とともに 稽古に励みに励みます。
つづけて
テレビの中で 「空手バカ一代」 が はじまりました。今回は 「猛牛への挑戦 (第9話)」 というお話です。戦後初めての “第一回空手選手権大会” で 優勝しちゃったけれど、無名のアスカケンは その栄誉にも関わらず、日々 俥屋 (人力車) で身体を鍛えています。そんな中、アスカケンと猛牛との決闘は 第一映画をスポンサーにつけたお陰で無事に行われさうです。そんな訳で 九十九里浜で特訓に励むアスカケンと弟子のアリアケ少年。この頃の日課、牧場へ駆けるアスカケンは 「ライデンゴー 本当に凄いな」 とライデンゴーの勇姿に惚れ惚れしています。彼と戦えるなんてって、益々嬉しくなっちゃってるアスカケン。そんなアスカケンに 「いいものを見せてやる」 と牧場関係者は ササッと ライデンゴーの角に赤い布袋を被せ、そこに連れて来た赤茶色の牛と闘わせます。「やる!まるでボクサーだ!」 とアスカケン。「動かぬレンガを割るやうに」 とアスカケンが呟くと同時に 毎度お馴染み レンガと木の板と瓦を割る実写映像が流れます。そんな実写映像が終わると、再び激闘が繰り広げられています。赤茶色の牛の攻撃を躱したライデンゴーは 相手の右の首筋に角を皮袋の意味を無さないくらいに突き刺します。「急所を一発だ」 と絶命する赤茶色の牛。闘いを終えたライデンゴーは じろりとアスカケンを睨んでいます。「狙っとるんだ、アンタを!」 と牧場関係者。「決闘を あそこでやっちゃうんじゃないかと思った」 とアリアケ少年。決闘の相手を知らされている訳ではないのに薄々感じているらしいライデンゴーに 「分かっているんだ、アイツは」 とアスカケン。「本望だ!あいつとやれるなんて」 とアスカケン。所は変わり、取材陣に囲まれながら 断じて空手は牛ごろしのどうのこうのと取材を受けて イラっとするアスカケンは ぼそぼそとアリアケ少年に耳元で何かをぼそっと呟かれ 「何っ!ちょっと失礼」 と その場を離れます。緊急事態って言葉を聞くアスカケン。ライデンゴーがダメになってしまったと聞くアスカケン。オーナーからの 一桁違う予算にライデンゴーとの決闘が叶わなくなったことを知って愕然とするアスカケン。アクゲンタという牛がライデンゴーの代わりとなるさうで、がっかりを超えたがっかりをするアスカケンは どこかを見つめ、そしてグッと目を瞑ります。そんなこんなで アスカケンと猛牛の闘いを撮ることができなくて、雨の潮見旅館で 5日もムラムラしてるスタッフは 爆発寸前です。眼鏡男子な井上プロデューサーも困ってしまってオロオロとしています。そんな中、雨の中 牧場で ひとりライデンゴーを見ながら 傘を差し、喜ぶアスカケン。「フハハハハハハ いいやつだな、お前は」 とアスカケン。と、いきなり囲いを破壊して アスカケン目指して突進するライデンゴー。そんなライデンゴーにどこならともなく現れ、木刀で襲い掛かる牧場関係者。事無きを得ます。「あのう、あなたにお願いがあるんですが」 とアスカケン。話を伺おうとオーナー。お知らせに入ります。お知らせが明け 「ああ うまい!」 と コップの牛乳を飲み干すアスカケン。コップの牛乳を飲み干す世界でも頂点を極めさうな勢いですけれど 「予算が少ないんです」 と低予算な企画をオーナーに話すアスカケン。予算オーバーの残りのお金は借金で返すとアスカケン。がしかし、担保になる物が無くて 借金を断られてしまうアスカケン。「ひどいひとだ!人の足元を見て!」 と アスカケン。「あいつは立派な闘牛です。闘ってこそ本当の闘牛なんですっ」 とアスカケン。雨の中、潮見旅館に戻るアスカケンに 「傘は?」 と弟子。「先生!先生は本当にいいんですか!アクゲンタで!」 とアリアケ少年。そんなこんなで試合当日。"世紀の決闘 空手対闘牛" という横断幕が掲げられています。すぐさま試合が始まるのかとおもいきや、舞台は牧場へ。元気のないライデンゴーに 「どうした!」 と石をぶつける非情なオーナー。獣医師のやうな先生に ライデンゴーはどうしたのだ?と尋ねると アスカケン���いる方向をずっと見つめているとのこと。「ああっ!そんなバカな!」 とオーナー。試しに、雨の中 何故か傘を忘れていったアスカケンの傘をライデンゴーに向けて置いたところ、またまた 柵をぶち抜く勢いで突進してきます。「生涯の相手と戦えなかった場合、狂い死にすることもある」 と先生。「エサを食わしてみろ!」 と先生。がっつくライデンゴー。そんなころ、闘牛の試合が繰り広げられる中で 浜辺で寝転ぶアスカケン。目を瞑りライデンゴーを思うアスカケン。と そこに ライデンゴーがやって来たという知らせが!「えっ!ら、ライデンゴー!」 とアスカケン。決闘が始まります。「嬉しいぞ、ライデンゴー!さあ来い!」 とアスカケン。「いかん、正面からは入れん」 とアスカケン。「ん?いつの間にか距離が縮まっている!」 とアスカケン。「冷静だ!もっと加速をつけて」 と ライデンゴーが喋れないのをいいことに ひとり喋り続けるアスカケン。隙を見て えいやっと ライデンゴーの額に右の拳をぶつけるアスカケン。「やった!頭蓋骨が割れたはずだ!」 とアスカケン。「どうしたんだ!全然弱っていない!」 と 全然弱っていないライデンゴーに恐れを感じるアスカケン。「いかん!これでは580kgを真面に受けるぞ!」 とアスカケン。ライデンゴーの角が アスカケンの脇腹辺りに突き刺さります。痛みを堪え、跳躍力のあるジャンプでライデンゴーに乗っかるアスカケン。「眉間は牛の急所じゃないのか!」 とアスカケン。「わかった!耳の後ろだ!」 と分かったアスカケン。「いやあっっっ!」 と 薪割りも出来る自慢の手刀をライデンゴーに浴びせるアスカケン。左の角が宙を舞い、血まみれで倒れるライデンゴー。「や、やったぞ!」 と弟子なアリアケ少年。「お前こそ日本一の闘牛だ」 とアスカケン。目を瞑り たぶん息絶えるライデンゴー。折れた角は波にさらわれていました。
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Hello,Stay My Colony. IV
・取り止めもないので箇条書きでお送りいたします。
・なんだかんだこの日記がシリーズ化している。前回が4月だったので、月日が流れるのは早いな〜。
・前回の日記にも書いたけど、本当に記憶がない。健忘症?忙しかったんだと思う。4月も忙しいようだったけど、今はもっと忙しい。朝起きたらもう夜ってぐらい。昼の薬を飲んでから夜の薬を飲むまでが本当に一瞬のよう。さっき薬飲んでなかったっけ?と痕跡を確認してしまった。呆けかな?
・絵の仕事が、今が人生のピークなんじゃないかってぐらいすごいことになっている。ちょっと、いやかなりびっくりするような案件をいただいた。魂込めて描いたので、情報解禁が待ち遠しい。
・こういう「案件を解禁日まで黙っていられる能力」ってかなり重要なんだと思う。大人になってから知ったこと。「何でもうまく話す・説明する・上手な言葉選びができる」が社会人のスキルだと思っていた。その通りだと思うけど。「必要な時に黙る」スキルが要るケースもなかなかあると思う。雄弁は銀沈黙は金ってやつかな?コミュニケーションって発信だけじゃないな〜っておもいました。まる。
・最近は「キャラクターの頭身」について考えている。結構な年月絵を描いているはずなのに、あまり意識したことがなかった。キャラ同士の身長差とかは考えてるけど、キャラ単体の頭身はいつもなんとなく描いてしまっている。これからは気を付けたい。そもそも平均的な大人って何頭身なのか?と思い、夫と顔の大きさを定規で測り合うなどしていた。謎夫婦。身長に差があっても、顔のサイズによって頭身が変わってくるんだな。身長が低くても顔が小さければ頭身は上がるのだ。アイドルやモデル、男性キャラクターイラストの頭身が高く見えるのは、顔が小さいからなんだなと思った。勉強になるぅ。ちなみに僕は7.1頭身でした。今後はキャラ同士の身長差だけでなく、顔の大きさも意識して描いていきたいわん。
・外に出ていない。在宅ワークってこんな感じなのだろう。外が暑すぎてやばいし、コロナも蔓延してるし。ワクチンの接種は9月だし(これでも最短予約だった)ステゴロで人のいるところに行くのも避けているし、外出したとしても近所のスーパーぐらいである。それも週に1.2回ぐらいしか行かない。
・外行きた〜い。外でしか得られない情報を得たい。刺激を受けたい。おっきいショッピングモールとか行きたいよ〜。美術館とか博物館とか。旅行に行きたいなんてワガママは言わないからさ。こうしてステイホームしてることによって、旅行に行けるようになる情勢が近付いている…と考えて耐え凌いでいる。
・外出てなさすぎて大家さんに心配されてるらしい(夫からの情報)生きてますよ〜大家さ〜ん!
・外出できないストレス&忙しさのせいか、Twitterの副垢で度々奇声を発していることに気が付いた。他に呟くこともないから、ほぼ奇声botである。怖。(一番上のは筋肉少女帯「日本印度化計画」の歌詞です)
・あと、腰くらいまであった自分の髪を三つ編みにして「漫画やアニメである切羽詰まった状況で自分の長い三つ編みを切り落とすキャラ」のように髪を切った。自分でハサミで。気は狂っていない。死ぬ前に一度はやってみたかったことで、今やるか…と急に思い立った。三つ編みがバッサリ切り落とされてセミロングくらいの長さになった。落ちた髪はそのまま三つ編みになっていて、なんか儀式っぽいな〜と思いました。夏休みの自由研究です。
・自分へのご褒美が欲しい。好きでやってるとはいえ、頑張った分だけ自分を甘やかしたい。そうすることによって鬱になりにくくなる気がする。僕に今まで足りなかったのは自愛や。
・ただ、欲しいものがない。本当にない。元々物欲はそんなに無いほうだと思う。欲しいものというより、自分に必要だと思ったら「生活必需品」として無意識的に買う性質である。「欲しいものを買うぞ〜」と思っても、意図的に欲しいものを見出せない。必要なものは大体買い揃えてしまった。欲しいものを探しにショッピングすることも今は出来ない。Amazonなど通販サイトを物色してみるも膨大な商品量を見るのに疲れてしまい、買い物の楽しさを損なってしまいそうだったので一旦やめた。買い物をしたい欲だけがむくむくと膨れ上がっている。
・友達と話せる機会があったのでそれを相談してみたら「普段使っているもののグレードの高いものを買ってみる」「物ではなくイベント事に投資してみる」「夫にお金を渡し、自分が喜びそうなものをランダムに選んで買い物してもらう」というアイデアが出た。ありがたい!最後のやつはバラエティ番組感あって面白そう。まぁ、いつかもっと大きな買い物や投資をするために今は貯金する…という選択もあるのだが。経済回したいんだ!
・一番欲しいのは時間と体力かも。お金で買えないものばかりが欲しくなるネ。物欲が本質的すぎる。自分の製作にあてる時間と体力がもっとあったらいいのにな。描きたいものいっぱいある。たくさん創作したいな。もういっそお金渡すので、誰か僕の二次創作絵描いてくれないかな〜なんて考えた。こういうのって募集していいの?傲慢すぎない?大丈夫?言うだけ言ってみます。描いてくれる人真剣に募集中!ついでにアシスタントさんも募集!一人でやれる作業量に限界があることを知った。マネージャーさんも欲しい。絵を描く以外の業務を、お金を払って短縮できるなら、是非そうしたい。こういうのどうやって募集するんだろう。教えてえらい人。マジでよろしくお願いいたします。
・あ、もちろん体調は崩していません!「無理してでも頑張る人」よりも「上手に手を抜き、休む時に休める人」のほうが魅力的だと思って、自分もそうでありたいなって。そもそも体調良くないと頑張れないし。僕は今のようにバリバリ製作するのを、一時的ではなくずっと続けていたいので…好きな仕事だから…資本となる身体を壊してはいけない、ゼッタイ。
・「全力を出せる才能」と「それを続ける才能」って別だと思うんです、何事も。上手い絵が描けるようになるのはもちろん、それをずっとずっと続けていきたいですね。僕って欲張りだ。ゴールのない目標です。
・今やってる案件も、僕だけじゃなく、色んな人がたくさん時間を割いてくれていて、ものを作るのにこんなにも人との関わりや頑張り、時間がかかっているのだとしみじみ実感しています。この世にそうやって出来たものがたくさんある。無駄な物事なんて存在しないんだと思う。
・僕って話が長いですよね。申し訳ありません。こういうのを書いてる時は超楽しいんだけど、読むのに疲れさせてしまうんじゃないかなと…当たり前のようですけど、無理して読まなくていいですよ。僕は校長先生なので話がいちいち長い。人も話してないから喋りたいんだと思う。スミマセン。
・冒頭の悪夢のようなサムネイル、何?と思った方いるかもしれないので説明しておきます。最近見た夢に出てきた先生です。文字通りの悪夢。一体全体どんな状況?って感じなので、以下に夢の話を書いておきます。
・「男性アイドルグループ”Fantastic∞Beast”
21歳のせなっち先生がそこに加入することになった。アイドル名は我夢 礼(がのん れい)。ウェイ計画のプロデューサーが3秒で考えたキラキラ源氏名だった。他のメンバーもヤバい名前をつけられていた。
ファンタビ(略称)はメインアイドルが5人、サブアイドルが4人という構成。我夢先生はそのサブアイドルで、一番右端のポジション。クール系メガネ担当。アイドルグループには絶対一人いる枠。担当カラーはエメラルドグリーン。派手な色はメインアイドルたちに使われているから、サブの自分は微妙な色だ。
全員音楽もまともにやってないような素人なので、歌も下手だしダンスも下手。自分も例外ではない。なんとなく音程合わせた歌を歌って、うろ覚えのダンスをなんとなく合わせる。プロデューサーは適当な人なのでそれでも良いと言う。
高校の文化祭かなんかでファンタビのライブをやることになった。正直こんなアイドルとは呼べないクオリティ、人に見られるのは恥だったが、プロデューサーがやれと言うのだから仕方ない。客席を立って、ステージの舞台裏に向かうが、今回ファンタビのステージに出るのはメインアイドル5人だけ��った。つまり自分は出ない。ほっとしたけど、なんか、自分はいらないんじゃないか、と思った。舞台裏からステージを眺める。相変わらず酷い歌とダンスだし、楽器を持っているが弾けないので全部エアである。客席に戻るのが恥ずかしい。パーカーを深く被り、見つからないように隠れていた」
・という夢。Fantastic∞Beastって何?我夢礼、誰?ビーストとか獣気取りか。∞の記号なんなん。我夢礼って、自分の夢にありがとうみたいな意味か?そこは先生っぽいけど。でもなんかすべてが恥ずかしっ!!
・さすがに「ドク健」に書き起こすには無理がありそうなので、イラストにしました。キラキラ系アイドル男子の絵描いたことなかったので面白かった。先生が21歳の時に一体何があったんだ。
・そもそも我夢(がのん)とは読まない。
・話も夢も長いですね。スミマセン。終わります!みんなー!今日は来てくれてありがとうッ!これからもFantastic∞Beastの我夢礼をよろしく★
2021.8.19
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まだまだ映画祭な11月(2018年11月の日記)
■2018/11/1
TIFF8日目。そろそろ終盤。TOHO六本木スクリーン7で『それぞれの道のり』。Q&Aの準備中にこそこそと劇場を後にするチートイツさんとけんす君を目撃。そして『悪魔の季節』鑑賞@TOHO六本木。観る前に数ヶ月ぶりのレッドブルを飲んだおかげか、今朝娘が1時間ほど寝坊(=僕が1時間多く寝れる)したおかげか、かつてないほどの集中力でラヴ・ディアス作品を鑑賞。やりきった感。満足して劇場を出たところで屋根裏シアターAさんと遭遇。同回を観ていたとのことで戦友感。翌日の『ROMA』も同回のようで気があいますね。夕食は麻布十番のテイクアウトカレー『きりん屋』へ。目当てのドライカレーは今回もなかったが豆カレーをおいしくいただきました。たぶんドライカレーは4年ぐらい食べれてない。そしていよいよ入江監督の『ギャングース』ワールドプレミア。なんとアミール・ナデリ監督も観にきててびっくり!めずらしく前方の席を取ったので舞台挨拶もよく見える。一列後ろのは大川編集長の姿が。舞台挨拶で入江監督が「原作の漫画は以前に知り合いからすすめられ読んでおりまして~」と発言。その「知り合い」って大川さんだ!と思い、後ろを振り返りたい気持ちがぐっとおさえました。エキストラ参加したシーンを注意して観てましたが、僕は今回映ってなかったと思います。かなりの時間をかけて撮った���ーンが一瞬レベルで終わっていて、やはり映画を撮るのは大変だ、とあらためて。『ギャングース』は思っていなかった要素が凄かったり。上映終わってすぐに外に出たら入江監督が。軽く感想を伝えることができました。同回を観ていたさっちゃんさんも監督と話したいということでいっしょにサインの列(サインもらうつもりはないけど)に並ぶ。さっちゃんさんも感想を伝えて、サインのかわりに3人で写真を撮っていただく。嬉しいな。『ギャングース』について質問した内容もあったけど、それは僕モテのイベントにとっておきます。さっちゃんさんと『ギャングース』の話をしつつ途中まで一緒に帰る。長年ひとり参戦が多かった映画祭ですが、こうやって映画の感想なんか話しながら帰ることができるのが楽しい。あらためて僕モテには感謝の気持ちでいっぱい。
■2018/11/2
TIFF9日目。映画祭的にはもう一日あるけど僕がチケットを取っているのは本日まで。さみしい。六本木入りが中途半端な時間だったので映画前におにぎりだけ食べる。ヒルズのベンチでもしゃもしゃ食べてたらまるゆさんに話しかけられた。今年のTIFF、実はまるゆさんとは初遭遇。同じ回は何回か観てたと思うのだけど遭遇はしてなかったのです。TOHO六本木に移動して『まったく同じ3人の他人』を鑑賞。チートイツさんも同回だった。劇場を出るとけんす君がスマホの電源ケーブルを忘れて泣きそうになっていたので予備を貸してあげる。チートイツさん、まるゆさんと『まったく同じ3人の他人』の感想を話したりしつつ移動。チートイツさんは仕事へ。まるゆさんが何か食べたい!とのことなので「くろさわ」へ。カレーうどんとメンチを食べて満足満足。僕はTOHO六本木に戻り『十年 Ten Years Thailand』鑑賞。その後はTSUTAYA TOKYO ROPPONGIで行われた 映画秘宝が斬る!2018年東京国際映画祭 総括トークライブ!へ。さっき発表されたばかりのTIFFのアワードを受けてのトーク。登壇は三留まゆみ、モルモット吉田、岡本敦史、岩田編集長。これは今年からのイベントなのかな?すごい面白かった。まずは僕は秘宝のライターさんたちよりTIFFでの鑑賞本数が多いということはわかった(笑)けど、自分は完全に秘宝サイドの映画の観かたをしてるってこともよくわかった。今回1本もスケジュールに入れることができなかったユース部門の話とかすげー興味深い。映画祭における作品選定の裏話とか、三留さんの『悪魔の季節』感想とかも面白い。是非来年もやってほしい企画です。そしてTOHO六本木に戻り、いよいよラストの『ROMA/ローマ』。開場したら早めに席へ。僕は最後列の真ん中あたり、1列前にいた屋根裏シアターAさんとも軽く会釈。いろんなとこで書いたり話したりしていますが、アルフォンソ・キュアロンは大好きな映画監督です。毎年年末になるとその年に観た映画ベスト10を選出してるんですけど、キュアロンは『天国の口、終りの楽園』『トゥモロー・ワールド』『ゼロ・グラビティ』でこのマイ年間ベストを3回も取っている。これはもう好みなんだと思います。その監督の最新作であり、現状日本での劇場公開はこの日だけ。先日の『2001年』70mm上映も観る前に緊張したけど、この『ROMA』はそれ以上に緊張したかもしれない。そしてこの上映を観にきている人たちは、その価値がわかってなんとかチケットを取ってきた人たちなんでしょう。スクリーン3は大きな劇場ではないけど、上映は素晴らしかったと思います。本当に観れて良かった。作品的には今年のTIFFのベスト。堪能。帰りはふわふわしながら気持ちよく電車に乗って帰る。Ayaさんのツイキャス聞いたり、シネマシティのチケット取ったり。ぼんやりTwitterのTLを見ていたらフィルメックスのチケットが発売していることに気づく。あぶね。予定してたやつは全部予約できてホッとしましたよ。Netflix『デアデビル』S3E5を見る。
■2018/11/3
朝一で図書館へ。そして本日は六本木ではなく北千住へ。東京芸術センター2階シネマブルースタジオにて、日本芸術センター第10回映像グランプリ一般公開審査上映『なみぎわ』、『東京の夜』、『オーバーナイトウォーク』の3作を鑑賞。僕モテの新メンバー亀田梨紗さん出演の『東京の夜』目当てで観に行ったのですが、それぞれ良かったです。この日はシネマート新宿ののむコレ初日だったので本当に迷ったのですが、僕モテを応援する身としてはこっちへ。映画が観終わり北千住駅へ向かいながら、電車路線検索。これはTIFFの『いい意味で小悪魔』に間に合うかもしれない。どうやら電車は上映の10分前に日比谷線の六本木駅に着く。チケットも残席わずかだけど買える。これは!と、決断して向かったら間に合いました。昨夜の映画秘宝のトークイベントで話を聞きとても観たくなった『いい意味で小悪魔』。本当に観て良かった。とゆうわけで僕の今年のTIFFは予定より1本追加され、トータル28本鑑賞でフィニッシュ。過去最高本数。来年からはこんな観れない予定なので、最後にこれだけの本数を観れて大満足です。しかし感傷にひたってはいられず新宿へ移動。バルト9にて第15回ラテンビート映画祭 『アワ・マン・イン・トーキョー』/『I Hate New York』を鑑賞。今年のラテンビートは観たい作品とスケジュールがあわず、1本も観れないかなぁと思っていたのですが、おなじみJimmie Soul氏から『アワ・マン・イン・トーキョー』を紹介され、面白そうなので観てきました。チカーノの音楽を東京で紹介し続けている宮田信さんを追ったドキュメンタリ。こちらも観て良かった。そして新ピカに移動して『ヴェノム』鑑賞。なんか久々に普通のシネコンでかかる普通の映画を観た感じがして超楽しかった。映画祭の緊張感は大好きだけど、気を抜いて観るエンタメ作品も大好きです。帰りのエスカレータで後ろからまるゆさんに声をかけられすごいびっくり。『ヴェノム』同回だったとのこと。あーびっくり。
■2018/11/4
娘にどこ行きたい?とリクエストを受けつけたら「動物園!」とのことなので、実家の近所にある羽村市動物園へ。僕の両親も行きたいというのでいっしょに。モルモットとかヒヨコをだっこしたりできるコーナがありうちの娘はご機嫌。僕はペンギンを見れてご機嫌。広場でランチにしたかったけど雨が降ってきてしまった。屋根つきのテーブルがあったのでそこでランチ。ボール遊びとかもしたかったけど早めに切り上げて実家へ。僕はマッサージチェアで一時間ほど寝てしまった。帰宅して夕飯食べてお風呂入ってレゴで遊んでから娘と就寝。疲れてた娘は早めに寝てしまった。僕はしばらく本を読んだりしていたが、やはりいつのまにか寝ていた。
■2018/11/5
早朝4時に目が覚めたので録画したドラマを見たりネトフリ見たり。本日から仕事に復帰であります。きつい。一週間分のメールになんとか読む。それ以上に超急ぎの仕事ももらってしまいこれまたきつい。真面目に夜まで仕事。仕事終わってから映画は観にいかずに帰宅。夕食が鍋。もう寒いもんね。僕モテのニコ生配信を見る。かめりさ登場の巻。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E1を見る。夜はもっといろいろ見たかったが眠くて寝てしまった。
■2018/11/6
がっつり雨。つらい。雨が降っているとお昼休みに丸亀製麺まで歩いていく気にならない。会社のカフェテリアでランチだ。そういえば先週のアトロクはほとんど聴けていない。映画祭中はいろいろと停滞してしまう。火曜なので英会話。先週はレッスンを休んだので2週間ぶり。映画祭で観た『ROMA』が良かったことを講師の先生に力説。帰宅して夕飯食べてお風呂入って録画の「ゴッドタン」とか見てのんびり過ごす。寝室で寝転がりながら録画アニメでも見ようとPSVでアニメ『イングレス』を15分見たところでもう記憶がない。また寝てしまった。TIFFの疲れが残っているのと、復帰した仕事が忙しいのと、風邪ぎみのせいだ。
■2018/11/7
朝4時ぐらいに一瞬目が覚めたが、また寝てしまい結局6時起床。見たいもの、聴きたいもの、読みたいものをたまっていくばかり。ランチは会社の近所のマックまで歩きテキサスバーガー。仕事終わりで立川へ。シネマシティで『ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃』鑑賞。35mm上映、上映後トークまで含め楽しかった。松屋で豆腐キムチチゲ鍋膳。「キムチチゲ膳」or「キムチ鍋膳」が正しいような気がするけどおいしいから良し。昨夜聴けなかったAyaさんのツイキャス聴きながら帰宅。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E2を見る。
■2018/11/8
鼻水とせきが出てしまう。今夜は観劇なのに。夕方に大きなMeetingがあり、会議室も大きくて出入り口は前方(登壇者側)にしかない。こっそり出ていくこともできない。時間通りに終わって会社を出ないと芝居に間に合わない!という状況でしたがなんとかオンタイムで終わりました。仕事終わりで下北へ。KERA��MAP #008 「修道女たち���観劇@本多劇場。最前列上手。隣のおっさんが両サイドの手すりまでが自分の陣地!と思っている奴でイラっときましたが、ケラさんの芝居に免じて大人しく観劇。休憩込みで3時間半。堪能。夕飯食べる余裕はなかったので帰宅してからカップ麺。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E3を見る。
■2018/11/9
『ボヘミアン・ラプソディ』公開日。MCTT 11月のお題作品なのですが、今月は土曜開催。名古屋の方たちが参加してくれることもあり、当初の予定より会場キャパを変更。そのための連絡などでけっこう大変。matsuさんが尽力してくれて感謝。仕事終わりで立川へ。シネマシティで『GODZILLA 第三章 星を喰う者』極爆、『ボヘミアン・ラプソディ』極音、というハシゴ。しかも双方aスタ。最高か。
■2018/11/10
朝から娘とDVD『ハリー・ポッターと賢者の石』前半半分を見る。『ハリポタ』見たこともないのに「ホグワーツのレゴがクリスマスに欲しい!」とか云ったらしく、「映画を見てからにしろ!」というママの命により見ることに。内容的にどうだろう、と思っていたけどなんとか見れていた。続きはまた来週かな。図書館へ行って娘の本を返したり借りたり。お昼を家で食べてから出かけさせていだき池袋へ。2018年の森田芳光―森田芳光全作品上映&史上初!ライムスター宇多丸語り下ろし―『ときめきに死す』鑑賞@新文芸坐。観た席が宇多丸師匠の真後ろだった。師匠の真後ろの席で映画を観るのはフィルメックスで『奪命金』観たとき以来かな。上映後は、三沢和子&宇多丸師匠のトークあり。まぁやはり面白いですね。全回は来れないけどなるべく回数を観たい前代未聞の上映企画だと思います。「うちたて家」でうどん食べてから新宿へ移動。「珈琲西武」でパフェを食べてからケイズシネマへ。『お嬢ちゃん』鑑賞。クラウドファンディングに参加して前売りをもらっていた二ノ宮隆太郎監督作。そして某イベントも話しさせていただいた土手理恵子さん出演作。上映前には同回を観にきていたマコチンさんとちょっと話す。たぶん7月にやったGBW in Tokyo以来に顔を合わせた感じなのに、お互いの近況報告もせず、カルロス・レイガダスとフー・ボーの話しかしていない。映画上映前には二ノ宮監督と多数のキャストが舞台挨拶。上映後はロビーにいた土手さんにちょっとだけ感想を伝え、これまた同回を観ていたmatsuさんと感想を話しながらJR新宿駅まで。てゆーかmatsuさんはJRじゃないのに新宿駅までつきあってくれてなんていい人なんだ。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E4を見る。
■2018/11/11
娘と実家へ。地元の産業まつり。「産業まつり」って子供のころからあったので何の違和感もなかったのですが、たぶんマイナなイベントですよね。「農業・商工業などの振興を図ることを目的として開催されるまつり」らしいです。わたあめ食べたり、くじ引きやったり、焼き鳥食べたり。夜は帰宅して家族でたこ焼きパーティ。たこ焼き久々すぎて最初の焼きに失敗。油の量が少なかった。そして娘にはたこ焼きソースが辛いらしい。ソースなしにしてパクパクと食べていた。夜は娘を寝かしつけつつ寝てしまう。深夜に2時に目が覚める。これで睡眠は足りているはずなのでそこからTwitterを追ったり、TV録画を見たり。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E5を見る。
■2018/11/12
朝から娘があることをやらかしてしまい奥さんのカミナリが落ちる。娘、泣く。ティッシュで鼻かんであげようしたら「お父さんは早く行ってー!」となぜかやつ当たりをされる。理不尽。いつもより早めに家を出て、駅のベンチでネトフリを見る。有意義。仕事終わりで立川へ。この11月にOPENしたばかりの「つけ蕎麦 BONSAI たちきた」で鶏つけ蕎麦。この店は今後けっこう使う予感。シネマシティで『テルマ』鑑賞。森田芳光特集について送ったメールがアトロクで読まれた。やったー。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E6を見る。話題になっていたエピソード6、なるほどね。はじまった瞬間にこれはアレか?と思ったらアレだった。面白い。『プロフェッショナル』坂元裕二回を見る。坂元裕二は仕事しながらJAY-Z聴いてた。
■2018/11/13
朝、娘が「ハリーポッターの(ホグワーツ)の寮が覚えられないから絵で描いてくれ」というから描こうとしてら(旗の)マークが超難しいじゃないか。とりあえず一番簡単そうなスリザリンだけ描いた。そしてスタン・リー氏が亡くなったとの報。EXCELSIOR!火曜なので英会話、なのですが講師が体調不良とのことでキャンセルに。心配だ。帰宅して夕食、パクチー鍋。WOWOW録画『イーグル・ジャンプ』鑑賞。Ayaさんのツイキャス、後半だけ聴く。
■2018/11/14
お昼はちょっと久々の丸亀製麺で牡蠣づくし玉子あんかけうどん+秋刀魚天。仕事終わりで新宿へ。めずらしくはなまるうどんで麻婆あんかけうどんを食べてからカリテ。『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』鑑賞。満席。帰りながらシリーピーマンズのツイキャスを聴く。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E7を見る。
■2018/11/15
仕事終わりで新宿へ。シネマート新宿でのむコレ2018『狂獣 欲望の海域』鑑賞。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E8を見る。
■2018/11/16
仕事終わりで昭島へ。モリタウンのフードコート、すき家で牛すき焼き丼。フードコートの店舗だと牛すき鍋定食がないのだな。MOVIX昭島で『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』鑑賞。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E9を見る。
■2018/11/17
家で娘とDVD『ハリー・ポッターと賢者の石』を見る。後半パートはけっこう怖かったみたいで半べそだった。でもあの世界観はとても好きなようだ。クリスマスプレゼントはホグワーツのLEGOに決定。まぁまぁ高額。近所の図書館で本を借りたり返したり。お昼をうちで食べてから新宿へ。MCTT『ボヘミアン・ラプソディ』回。MCTT一周年記念であり、土曜開催でキャパ拡大。僕らも入れて14人でわいわいと。ありがたい。放課後(二次会)もふくめて大変楽しかったです。帰宅して風呂は入って、寝室で寝る前にBS録画の『刑事コロンボ』を見ようとしたのにどうやらコロンボ登場前に寝ていたようです。楽しかったけど疲れてたのでしょう。
■2018/11/18
娘と朝から昭島の図書館へ。午前中を図書館で過ごしお昼ごはんを買いつつ帰宅。午後から有楽町へ。フィルメックス『象は静かに座っている』『名前のない墓』鑑賞。『象は~』はけんす君、まるゆさん、マコチンさんも観にきてた。マコチンさんとはアイコンタクトで挨拶。帰宅してから前日見れなかった『刑事コロンボ 美食の報酬』を見る。監督はジョナサン・デミだ。
■2018/11/19
とても仕事が忙しい。仕事終わりで有楽町へ。フィルメックス『轢き殺された羊』鑑賞。チートイツさん、けんす君、まるゆさんと同回。仲間が多い感じで嬉しい。帰りの電車でAyaさんのツイキャスを聴く。Netflix『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』S1E10を見る。時間かかってしまったけどついに完走。素晴らしかった。
■2018/11/20
午前半休をいただき朝から有楽町へ。この時間に都心に向かうのはどうしても混んでる電車に巻き込まれてしまいけっこうきつい。有楽町朝日ホールでフィルメックス『草の葉』鑑賞。観終わったらすぐに会社へ向かい午後から出勤。
■2018/11/21
有給休暇。朝から有楽町へ。朝日ホールでフィルメックス『川沿いのホテル』鑑賞。けんす君と同回だったので、映画後に「交通飯店」に並んでランチ。ミニチャーハン・ギョーザセット。けんす君が出題した映画クイズを5分以上考えてなんとか正解が出た。難しすぎるだろう。おなかいっぱいになったところで僕は有楽町は離れ渋谷へ。ちょっと時間をつぶしてからシネクイントで『ア・ゴースト・ストーリー』鑑賞。 再び有楽町へ戻り朝日ホールで『夜明け』鑑賞。これは再びけんす君と同回だったのだが、映画はじまる前に通路のソファでだべっていたら、隣にアミール・ナデリ監督が。何かの映画の説明を誰かにしていたがよくわからず。説明されていた人もわかってなかった風。『夜明け』Q&Aにもナデリ監督が一言感想をぶちこんでいた。残念ながら今回のナデリ監督の特集上映は一本も観れずなのだが、ナデリ節を堪能できて嬉しかった。 TOHO日比谷に移動してもう一本、フィルメックス『幸福城市』鑑賞。こっちはチートイツさん、あとTIFFの矢田部さんが客席にいた。 半分仕事かもしれないけど、一観客として映画を楽しんでいる矢田部さんを見れるとなんか嬉しい。
■2018/11/22
仕事終わりで有楽町へ。TOHO日比谷でフィルメックス『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト(仮題)』。いろいろと衝撃が。終電の都合でQ&Aは見れず残念。
■2018/11/23
祝日の金曜日。朝から図書館に行き本を借りたり返したり。お昼を食べてから出かけさせていただき立川へ。シネマシティで『ギャングース』2回目の鑑賞。パンフも購入。映画の後、ららぽーと立川立飛に移動して奥さんと娘と合流。予約したお店のテラス席で昭和記念公園の花火を見る。 もちろん寒いのでフル装備。席のチャージ料金も取られるのだけど、幼児をつれて昭和記念公園へ花火を観に行くのはまぁ無理なのでここを選んで正解。 今年は7月の花火が中止になってこの11月開催なのですが、来年の7月も予約取れたら同じとこで見たいな。
■2018/11/24
午前中から渋谷へ。映画『ギャングース』を世界最速で語ろう!の会&毎年恒例「モテデミー賞2018」@東京カルチャーカルチャー。僕が僕モテのイベントにはじめて行ったのは2015年の年末なので、あれからもう3年。毎年恒例の楽しみにしているイベントであります。 僕モテ執筆陣もそうですが、ここでしか会えない人多数。入江監督に『ギャングース』ことを質問できたし、パンフにサインもいただけた。 2次会、3次会まで参加。3次会は席の位置もあったけど伯周さん、駒木根さん、林さんとここまでゆったり話せたのははじめてかも。 林さんにはいろいろ内緒の話も聞いたし、2019年も楽しみだなぁ。 3次会後半で僕とまるゆさんとさっちゃんさんは離脱。3人で有楽町へ。フィルメックス『アルファ、殺しの権利』鑑賞。 この回はチートイツさん、けんす君も観ていて、なんとフィルメックスに僕モテ読者5人が。長年孤独に映画祭に参戦していた自分としてはなんか嬉しい。 地下鉄で帰ったまるゆさん以外の4人で有楽町駅前の吉野家へ。メガ盛り!・・・ではなく並盛りの牛丼を食べてから帰りました。
■2018/11/25
午前中から娘を連れて実家へ。地元でやっているみかん狩りへ。東京都なのにみかん狩りができるんですよ。僕の地元がどんだけ田舎なのかがわかるかと思います。奥さんは美容室&映画『search/サーチ』を観に行っていたとのことで、僕がまだ未見の『search/サーチ』について視点の件だけ聞いてみる。なるほど。
■2018/11/26
仕事終わりで新宿へ。松屋でプルコギ定食を食らう。テアトル新宿で『十年 Ten Years Japan』鑑賞。けんす君にもらったタダ券で観れた。感謝。帰宅してからAyaさんのツイキャスを聴く。配信・ソフトもので気になる映画をいくつか紹介していた。なかなか自宅で見る映画まで時間が取れない日々。
■2018/11/27
英会話に出てから帰宅。最近の夕食は鍋が多い。鍋がうまい季節です。Netflix『アポストル 復讐の掟』を見る。Netflix『デアデビル』S3E6を見る。かなり間があいてしまったがデアデビル再開。あのヒルハウスのせいです。
■2018/11/28
仕事終わりで昭島へ。CoCo壱の スパイスカレー THE骨付きチキン 一辛を食べる。おいしい。11月末で終わってしまうみたいだけどレギュラーメニューにしましょうよ。MOVIX昭島で『ハード・コア』を観る。僕のTwitter TLではやたら今日『ハード・コア』を観てる人が多くて面白い。松竹さんにもらったタダ券で観れた。ありがたい。
■2018/11/29
有給をもらい2ヶ月に一度の定期健診へ。血液検査、尿検査、ともに問題なし。ふー。大きな病気をして半年以上治療のため休職、仕事に復帰したのが2014年11月だったので、これで復帰してからまる4年が経った感じ。再発もありえる病気なので本当にありがたい。リンガーハットで 牛・がっつりまぜめん。11月29日は「肉の日」ってことで100円キャッシュバック。午後はシネマシティで『斬、』『search/サーチ』、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、『恐怖の報酬 オリジナル完全版』を鑑賞。最寄駅まで戻りすた丼ですたみなマンモス焼肉丼。
■2018/11/30
お昼は会社の近所のリンガーハットで ぎょうざちゃんぽん。麺のかわりにぎょうざが入っている斬新なメニュー。仕事終わりで府中。TOHOシネマズ府中で『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』『ヘレディタリー/継承』鑑賞。『NT』の終わり時間が21:00で、『ヘレディタリー』の開始時間も21:00というゼロインターバル。ゼロインターバルって『七つの大罪』の技にありそう。てわけで11月おわり。
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