#バイオレンス映画
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モンキーマン(Monkey Man)見たよ〜。

デヴパテルの新しい身体的魅力が存分に味わえた!
インドの架空の都市で繰り広げる復讐劇だが、主人公の復讐の対象を見る目と、復讐の目的が変化していく。また、インドというよりはなんとなく一般的アジアイメージがバイオレンス風味と相まって雰囲気アクション映画といった作風を確立しているのが面白い。神の否定ではなく、ハヌマーン神と猿モチーフを重ね合わせた上で、為政者の宗教を利用している行為と対比させている点で、インドの人々の心に宿る宗教心というものも美しく描いている感じ。
一度負けたり、階層を変えてアクションシーンが展開されるのはアジア的アクション映画を踏襲しているが、敵のアクションの個性がちょっと弱くて見せ場が弱いではある。
ザキールフセインのタブラ演奏は必見〜。
絵は主人公が胸を開きその胸から光が漏れているシーン。
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大ヒット御礼舞台挨拶オフィシャルレポート!




このたび、映画『碁盤斬り』の大ヒット御礼舞台挨拶を開催いたしました!熱気たっぷりのスタンディングオベーションで迎えられた草彅さんが「こうやって迎えられるのってうれしいです!」と満面の笑みで感謝し、「みなさんお座りになってください」と観客に優しく呼びかけ、場内はさらに大きな拍手に包まれました。「大ヒット御礼ということで、本当にみなさんがたくさん“おいごばん”をしていただいたということ。とても良い映画になっているので本当に僕も満足、一本満足なんですよね(笑)」と冒頭からご機嫌で草彅さん節を炸裂し、会場を笑いの渦に。「聞くところによると、(映画を観ているのは)つよぽんのファンよりもおじさんの方がすごい多いらしくて。つよぽんのファンは出遅れているのかなと思っていましたが、今日はつよぽんファンの方がたくさんいらっしゃってますね」と客席を見渡しニッコリの草彅さんは、上映後の舞台挨拶のため「ネタバレOKということで、今日は楽しい話を出し惜しみなく(笑)、いろいろとお話していきたいと思います」と気合を入れました。本作が泣ける映画で映像も美しいというMCの言葉に「白石(和彌)監督はバイオレンスのイメージがあって、血みどろの世界という感じ。(斎藤)工くんと斬り合うシーンはあるけれど、ちょっといつもの白石監督のテイストとは違っていて。監督も(時代劇)初挑戦で、新しい挑戦をしている感じがあるので、監督のファンの方もいい意味で驚かれる作品。そのあたりをチェックして欲しいですね」と本作の見どころ、白石監督の新しい色にも触れながらおすすめしました。本作のイベントでは、映画の中とのギャップが指摘されがちな草彅さん。この日もMCの質問に「はい!」と元気よくハキハキと���え、寡黙な柳田格之進とは大違い。「僕、声大き��かな?マイクいらないんじゃないの?マイクなんていらないよ」とマイクなしでトークを開始するなど、自由でありながらも観客を置いてけぼりにすることなく、みんなで楽しい舞台挨拶を作り上げていく草彅さんでした。「今日の僕、元気だな」とニヤリとしながら、生声でトークを続けた草彅さんは「TOHOシネマズ日比谷なのに、生の声がこんなに通る!」とウキウキ。「大きいけれど満員御礼ですからね、ありがとうございます!」と感謝の言葉も忘れずに何度も伝え、大きな拍手を浴びました。そこで、「滋賀県彦根市からあるゲストが来てくださっています」とのMCの言葉に「なんとーーーー!」と驚いた様子で雄叫びを上げた草彅さん。ゲストのひこにゃんが姿を見せると「かわいい!」「カモンカモン」「ようこそ、ひこにゃん」と大喜び!ひこにゃんがステージへの階段を使う際には、手を差し出してエスコート。無事にひこにゃんがステージに上がると「ひこにゃーん、会いたかったよ!」とガッチリと握手。ひこにゃんの兜を触りながら、「ヘルメットなの?どうやってツノが出てるの?」などと質問攻めの草彅さんでしたが「あ!甲冑ってことか。彦根城から来ているんだもんね」と納得した様子。「彦根城を使わせてもらってありがとうございます」と撮影許可のお礼を伝えた草彅さんは、格之進が濡れ衣を着せられる前の回想シーンを彦根城で撮影したと明かし、「でも、ひこにゃんいなかったよね?」と再びひこにゃんに問いかけを開始。次々と飛んでくる質問にちょっとびっくりのひこにゃんの姿に「ひこにゃんってシャイなの?」とツッコミを入れるなど、絶好調の草彅さん。するとひこにゃんの顔をまじまじと見つめ、「ちょっとフレンチブルドッグみたいな感じ」とひこにゃんの顔を触り始め「この辺のフォルムがクルミちゃんに似てるかも!」と愛犬との共通点を指摘し、さらに目尻を下げていました。ひこにゃんに映画の感想を訊ねる場面ではひこにゃんの声も担当した草彅さん。なぜかふなっしーのモノマネでひこにゃんの言葉を代弁し、1人芝居を繰り広げる草彅さんにひこにゃんは後ずさりし始めると会場は大爆笑。ひこにゃんが泣いている仕草で感動したことを伝える流れで、草彅さんは「ここでハンカチで(涙を)拭くくだりだった!」と流れを思い出したことを口にし、さらなる笑いを誘いました。慌ててハンカチを取り出し、その後もふなっしーの声でひこにゃんを演じる草彅さんにMCから「猫なので。猫バージョンもお願いします」とリクエストされると、即座に猫っぽいバージョンのひこにゃんの声に切り替えるなどの草彅さんのサービス��会場は笑い声でいっぱいになりました。ひこにゃんとの2ショット撮影タイムでも、立ち位置やカメラ目線などを優しく誘導した草彅さんが「ひこにゃんの手がめっちゃ熱い!それだけ感動してくれたんだね」とお礼を伝える場面も。フォトセッション中には、カメラに手を振りながら、自身の言葉でも観客に感謝を伝え、さらにひこにゃんのコメントも代弁した草彅さんは「ひこにゃんのキャラが定まった!」と大発見といった様子で「ひこにゃん、強いにゃーん」というキャッチフレーズをつけるなど、終始ご機嫌でした。イベントには、さらに長屋の大家・八兵衛を演じた落語家の立川談慶さんも登場。映画初出演の談慶さんは「リハなしでいきなり本番。でも、目の前に“やさしいマン”がいたから、緊張しないでできました」と、草彅さんがCMで演じたキャラクターを思い出したことを明かし感謝。撮影を振り返り、草彅さんからのお弁当の差し入れにお礼を伝えたところ「談慶さんは2000円でいいですよ、って言われました」と笑顔で告白。すると草彅さんは「2000円まだもらってない!」とニヤリ。草彅さんは談慶さんがスタッフ向けに披露した高座の動画を撮影前に観るよう監督から言われていたそうで「談慶さんがいたから、格之進の役作りができました。談慶さんのおかげで格之進が出来上がったと思います」と深々とお辞儀。談慶さんは恐縮しながらも「想像以上の格之進でした」と大絶賛。さらに映画のあらすじを3分にまとめた「ミニ落語」を談慶さんが披露し会場を大いに沸かせました。イベントには花束ゲストとして本作にエキストラ出演した囲碁棋士の藤沢里菜さんも登場。「綺麗な花束」と笑顔の草彅さん。藤沢さんは「ものすごく強い棋士のオーラが出ていたし、手つきも綺麗。長年囲碁が趣味なんじゃないかという感じがしていました」と囲碁の達人、格之進を演じた草彅さんの演技に太鼓判。「ルールは知らないとのことでしたが、その後、ルールは覚えましたか?」との藤沢さんの問いに「覚えてないです」と苦笑いした草彅さんは「でも、(囲碁の達人って)藤沢さんを勘違いさせるほど、藤沢さんの目から見て大丈夫だという太鼓判を押していただきました!」と胸を張り、「囲碁のルールを知らなくても楽しめるということです」と、映画をアピール。そして、ひこにゃんに再び質問が飛ぶ場面では、草彅さんは「目と鼻が碁石っぽい!碁石つけてるの?」とひこにゃんの鼻を触りながらいじり倒して笑わせました。最後の挨拶で「今日は本当にありがとうございました」と挨拶すると、この日1番の大きな拍手を贈られた草彅さん。「楽しい時間であっという間だったけれど、まだまだ『碁盤斬り』を通してみなさんと深く関わり合っていきたいと思います」と話し、映画を観た感想を周りに伝えて欲しいと呼びかけました。何かが伝わる映画だとし、「これをステップにみんなが次に向かえればいいなと。そういう作品だと思うので、末長くこの作品���お願いしたいと思いますし、1人でも多くの方が観て、何か感じていただけると幸せな世の中になると思いますので、ぜひ『碁盤斬り』を通じて、これから一緒に人生を歩いていきましょう!本日はありがとうございました」と呼びかけ、深々とお辞儀。時代劇に対して、足が遠のいている傾向もある中で、「今、観る作品だと思うし、初めて(時代劇を)観る方にもおすすめしたい。世代を超えて、若い方から年配の方まで、世代問わず、たくさんの方にご覧になっていただきたいです」と呼びかけ、しっかりとイベントを締めくくった後には、再びひこにゃんの鼻を触りながら「碁石じゃないよ」「触らないで!」などと1人2役の1人芝居を続け、退場口のドアが閉まるギリギリまで観客を楽しませました。
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デヴィッド・フィンチャーの新作『ザ・キラー』を観てきた。大ファンでもないけど何となく観てしまうフィンチャー作品。ぎりぎり観に行けてよかった!まぁ最悪劇場で見れなくても…と思っていた昨日までの自分に喝入れたい。
タイトルの通り殺し屋が主人公の物語なのだけど、イメージする「殺し屋」とはひと味違う。主人公を演じるのはマイケル・ファスベンダー。ファスベンダーというと、私の中では頭のキレるエリートマンのイメージが強い。今回はめっちゃクールに見えるけどちょっとドジな殺し屋を淡々と演じている。あまり殺し屋向きじゃない男の役。窓全開で相手の動向を調査していて、いやもうそんなでかい窓開けて見てたらバレますやん!と突っ込みたくなったり。でも言ってることはめちゃめちゃクールだからサムッて笑えてきたり。常に冷静でいさせようと自分を鼓舞している主人公。ヨガ愛好家なのか身体の機敏さ半端ない。アロハシャツ着てるのもちょっと気になったり。キャラクターの人物像に独特のエッセンスを注入している。さすがデヴィッド・フィンチャー。
強度高めのバイオレンスに唐突なコメディの注入(中途半端で巧妙すぎる!)、冷徹な謎めいたムード、無造作に散りばめられた情報たち。おそらく緻密な計算の上で絶妙にミックスされている。フィンチャー流ネオ・ノワールの炸裂。そしてフィンチャーの複雑かつ微妙に矛盾したイメージをファスベンダーが絶対的な才能で体現している。もはや名コンビ。

あとティルダ・スウィントンの比類なき存在感。悲壮的でありながら時にユーモラス。ほんとに唯一無二の多才女優と思います。

ティルダさま。またしてやられたよー。
フィンチャー映画独特のフレーミング、冷ややかな雰囲気、細部へのこだわりが発揮されていて、派手さはないけど何となく引き込まれていった。隣にフィンチャーマニアを擁していたので、いささか圧を感じながら見てたのだけど、正直映画館で観た方がいい映画かと言われると分からない。暗闇のシーンとか手に汗握る格闘シーンは劇場で観た方が楽しめるとは思うけど。まぁ映画は劇場で見るのが一番ですよね。みんなそりゃ「劇場で観るべき!」そう言いますよ。思い入れの強い監督であれば尚更。
何はともあれ、デヴィッド・フィンチャーの新作を劇場で観れて嬉しい。『ゴーンガール』(2010)ぶりかな。あの時、劇場にいたお客さんとショックを共有して衝撃と落ち込みで混乱するあの感じたまらんかったな…。ラブシーンが濃厚ですーごい気まずくなった思い出。
フィンチャーとスコセッシの新作が劇場で観られる2023年。これを超える年が来るかなぁ?

The Killerは相当のThe Smithsファンみたい。分かるわぁ。
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デビルマン
ユニバース41
メシアと残虐なる人間
メシアは異世界の空を見上げた。ここはデビルマンの世界。デーモンと呼ばれる存在が、人間と融合し、新たな種として生きる者たち。だが、驚くべきことに、この世界では彼らこそが被害者だった。
デーモン族は確かに異���の姿を持つが、彼らはただ生きようとしていた。しかし人間たちは違う。異端を恐れ、排除しようとする。彼らはデーモン族を**「悪魔」**と呼び、狩り、処刑し、残酷に弄んだ。まるで、デヴィルのごとき冷酷さだった。
メシアは街を歩いた。瓦礫の影で泣く子供のデーモン。その瞳には恐怖が宿っていた。彼らが敵ではないと知りながら、人間は己の恐怖を正義にすり替え、虐殺を続ける。
「ここでは、人の方が悪魔か……」
やがて、炎と悲鳴が夜を貫いた。デーモン族の反撃が始まる。だが、それは復讐か、それとも生存のための戦いか。メシアは静かに見つめた。ここに正義はない。ただ、残虐の連鎖が続くだけだった——。
ユニバース2
『デビルマン』とは? 人間と悪魔の狭間で揺れる衝撃作
『デビルマン』は、1972年に永井豪によって生み出された伝説的な作品です。漫画、アニメ、映画、そしてリメイク作品を通じて、世代を超えて語り継がれています。単なるヒーローものではなく、人間の本質や善悪の境界を深く問いかける物語であり、今なお多くのファンに衝撃を与え続けています。今回は、『デビルマン』の魅力やテーマ、派生作品について詳しく紹介していきます。
1. 『デビルマン』のストーリー
物語の主人公は、**不動明(ふどうあきら)という心優しい少年。ある日、親友の飛鳥了(あすかりょう)**から、「この世界には古代から存在する悪魔(デーモン)がいる」と告げられます。デーモンは強靭な肉体と恐るべき力を持ち、人間に寄生し、乗っ取ることで生き続ける存在でした。
了はデーモンに対抗する唯一の方法として、「悪魔の力を持ったまま心を人間のままに保つ」という道を明に示します。彼は儀式の末、最強のデーモンアモンと合体し、デビルマンとして生まれ変わります。以降、明はデビルマンとして人間を襲うデーモンたちと戦いながらも、やがて人間そのものの残酷さに気づいていくことになります。
物語が進むにつれ、人間とデーモンの争いは激化し、やがてデビルマンは「人間とデーモン、どちらが本当の悪なのか?」という問いに直面します。その結末は、読者に深い衝撃を与えました。
2. 『デビルマン』のテーマ:善と悪の曖昧さ
『デビルマン』は単なる「ヒーロー vs 悪の怪物」という構図ではなく、人間の本質を問う物語です。
① 人間こそが悪魔?
物語が進むにつれ、デーモンよりも人間の方が残酷であることが浮き彫りになります。恐怖に支配された人々は、デーモンの存在を理由に��間を疑い、次第に狂気に満ちた暴力を振るうようになります。友人や隣人すら殺し合う惨劇が広がる中、「本当の悪魔は誰なのか?」という疑問が読者に突きつけられます。
② 友情と裏切り
デビルマンとなった明と、彼を導いた了の関係も重要なテーマです。了は物語の終盤で驚くべき正体を明かし、明との友情は裏切りによって終焉を迎えます。だが、その裏には、ただの悪意ではなく、深い悲しみと目的があったことが明らかになります。
③ 戦争と破滅
物語が進むにつれ、デビルマンとデーモンの戦いは、やがて世界規模の戦争へと発展します。その結末は、現実の戦争や人類の愚かさを思い起こさせるものであり、多くの読者に衝撃を与えました。
3. 『デビルマン』の派生作品
『デビルマン』は、原作漫画だけでなく、アニメやリメイク作品でも展開されています。
① 1972年版アニメ『デビルマン』
漫画と同時期に放送されたアニメ版。
子供向けにアレンジされ、明るいヒーロー作品となっている。
「デビルチョップはパンチ力!」などの名セリフも話題に。
② 1987年 OVA『デビルマン 誕生編 / 妖鳥死麗濡編』
原作に近い内容をOVAで映像化。
バイオレンス描写が強く、アニメ版とは全く異なる雰囲気。
③ 2004年 映画『デビルマン』
実写映画化されたが、脚本・演出の問題で酷評される。
逆に「伝説的なダメ映画」としてカルト的な人気を誇る。
��� 2018年 Netflixアニメ『DEVILMAN crybaby』
湯浅政明監督によるリメイク作品。
原作のテーマを現代風に再構築し、世界的に大ヒット。
スピード感のある作画と過激な演出が話題に。
4. 『デビルマン』の影響
『デビルマン』は後の創作作品に大きな影響を与えました。
『新世紀エヴァンゲリオン』(庵野秀明)
主人公の苦悩や、絶望的なラストの影響が色濃く見られる。
『進撃の巨人』(諫山創)
巨人 vs 人間の構図や、「人間こそが怪物である」というテーマが共通。
『ベルセルク』(三浦建太郎)
ダークな世界観と、人間の愚かさを描く点で類似。
このように、『デビルマン』は単なる漫画の枠を超え、様々な作品に影響を与え続けています。
5. まとめ:『デビルマン』は今なお語り継がれる名作
『デビルマン』は、単なるヒーロー作品ではなく、人間の本質や善悪の境界を問いかける深いテーマを持つ作品です。その衝撃的なストーリーは、50年以上経った今でも色褪せることなく、多くのクリエイターやファンに影響を与え続けています。
もしまだ読んだことがない人は、��ひ原作漫画を手に取ってみてください。あなたは、この物語をどう感じるでしょうか?
あなたの好きなデビルマン作品や印象に残ったシーンは?ぜひコメントで教えてください!
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映画『裸のランチ』
U-Nextでデヴィッド・クローネンバーグ監督の『裸のランチ』(1991)を見ました。
クローネンバーグの映画は何を見たかな……えーっと、『ヴィデオ・ドローム』(1983)は大昔に見たぞ。
あと比較的最近、『スキャナーズ』(1981)と『クラッシュ』(1996)と『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005)を見ました。
クローネンバーグの映画で一番有名なのはおそらく『ザ・フライ』(1986)でしょうが、これは見ていません。元になった『ハエ男の恐怖』(1958)を中学生の頃(かな?)にテレビで見て衝撃を受け、非常に好きだったので、そのイメージを壊したくないからです(あのラストは当時としては非常に斬新だったと思います)。
『裸のランチ』はビデオ屋でビデオを借りてきて、途中で見るのをやめてそのまま返したことがあります。ビデオ屋というくらいですから、かなり昔の話ですね。
つまらなかったのかな。でも、改めて見ると、これなかなかの名作じゃないですか。私は好きですね。
主人公のビルはゴキブリ駆除の仕事をしています。ビルの妻ジョーンはヤク中で、ビルが仕事に使っているゴキブリ駆除剤を麻薬として服用しています。そんなことあり得るのかと思いますが、そういう設定なのだから仕方ありません。
心配したビルはベンウエイ(演じるはロイ・シェイダー。渋い!)という医者を訪ねます。ベンウエイはブラジルにいる水棲ムカデの粉末をビルに渡し、これを飲めばゴキブリ駆除剤の麻薬効果はなくなると言います。
元ジャンキーのビルはその粉末を服用しトリップ。ジェーンに「ロビン・フッドごっこをしよう」と言い、頭にコップを乗せたジェーン向かって発砲しますが、弾丸はジェーンの頭に当たり、ジェーンは即死(この辺りは原作者のウィリアム・バロウズの自伝的事実だそうです。これが自伝的事実って……)。
妻を殺してしまいどうすればいいかわからないビルは酒場で得体の知れない怪物(マグワンプという名前のようです)に「クラーク・ノヴァというタイプライターを買って、インターゾーンという街へ行け」と指示されます。
インターゾーンはアラブ風の街ーー実際当初はモロッコのタンジェでロケをする予定だったようです。
インターゾーンにある謎の組織に報告書を依頼されたビルは、クラーク・ノヴァで書類を作成しようとします。するとクラーク・ノヴァはゴキブリのような姿に形を変え、ビルに話しかけてきます。
インターゾーンでビルは作家夫婦と知り合いになります。奥さんの方はビルが殺したジョーンそっくり。作家夫婦の夫トムはビルに自分のタイプライターを貸し出しますが、そのタイプライターもゴキブリのような姿になり、クラーク・ノヴァと戦います。戦いはクラーク・ノヴァが勝ち、トムのタイプライターはバラバラに壊れてしまいます。
ビルが作家夫婦の妻と一緒にアラブ語を打つタイプライターで文章を打っていると、そのタイプライターもまた不可思議な生き物に変身ーー二人はそのまま床に倒れ込み体を接触させますが、そこに夫のトムが帰ってきて、ビルに「貸したタイプライターを返せ」と言います。
トムはビルの部屋にまで押しかけます。そこで自分のタイプライターが壊れているのを見た彼は、代わりにビルのクラーク・ノヴァを持って帰ります。
えーっとそれからどうなるんだっけ。作家夫婦の妻が失踪したり、ビルの友人二人がビルの様子を見にきたり、まあいろいろあって(この辺り結構いい加減)最終的にビルは作家夫婦の妻を救出すべく、作家夫婦の家にいた家政婦の元を訪れます。
そこは工場のようなところで、家政婦がマグワンプを飼育して、マグワンプから新種の麻薬を抽出しています。ビルが家政婦に詰め寄ると、家政婦は仮面を剥ぎ取ります。下から出てきたのは……ベンウエイ医師の顔です。
ベンウエイこそが陰謀の黒幕だった……と言われても正直何のことかわかりませんが、ビルはベンウエイの指示で作家夫婦の妻を連れてアネクシアという国に行くことになります。
ビルが車に乗って国境を越えようとすると、ロシア人風の警備員に止められます。職業を聞かれたビルは作家だと答えます。証明しろと言われたビルは万年筆を見せます(タイプライターじゃないんかい!)。しかし、警備員はそれでは足りないと言います。
ビルは後部座席に座っている作家夫婦の妻の方を振り返り、ピストルを取り出し「ロビン・フッドごっこをしよう」と言って、コップを頭に乗せた彼女に向かって発砲します。
弾丸は彼女の額を撃ち抜き、彼女は死んでしまいます。警備員たちが「通っていいぞ」と言うところでジ・エンド。
訳がわからないと言えばその通りですが、いいじゃないですか。
クスリでトリップしている最中に妻を死なせてしまった主人公が、妻にそっくりの女を救うことで罪滅ぼしをしようとしたけれど、結局同じことを繰り返してしまうーーという物語なのだとワタシは思いましたが、そういう理に落ちた解釈より、キモチワルイ映像に身を委ねて見るべき映画なのかも知れません。
まあゴキブリ嫌いの人にはおすすめはしませんが(笑)。
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映画感想『隣人 The Neighbors』
韓国、2012年。公式による映画の分類は「サスペンス・スリラー」。強い暴力描写があります。様々な人物にフォーカスが当たる群像的作品だと思いました。
「隣人���映画」で検索するとアメリカ映画が先に表示されるのですが、私が見て、いまから述べようとしているのは韓国製作のサスペンス・スリラーの『隣人 The Neighbors』です。日本語タイトルではこうした混乱を防ぐために副題のようなものが付けられることが多いのですが、英語力の問題か「The Neighbors」が削られてしまった上に、むしろ副題の「The Neighbors」に複数形を示す「s」がついているため、邦題の「隣人」はおかしくて、正確には『隣人たち The Neighbors』が正しいのではないか? という…。
そして、その「隣人たち」が大変重要且つ、意味のある映画だと思います。なぜ「隣人」と邦題はしてしまったのか、それが先ず残念な部分です。
※以下感想、ネタバレを含みます。
ネタバレに���ってしまうので言わなかったのですが、未成年者が暴力に遭い殺されるシーンが示唆されます。ただ、その怖いシーンはカメラワークと犯人役のキム・ソンギュさん(後に『D.P.』で主人公の上官や、『離婚弁護士シン・ソンハン』でも主人公の善き理解者として脇を固める名俳優になったと思います)の演技によって表現されています。ショッキングなシーンであることには変わりませんが。 また「ホラー(心霊・幽霊)」要素がある作品です。
邦題に最初苦言を呈したのですが、その苦言について感想でも言いたいことが数多あります。この映画の「隣人たち」というのは、殺人を犯した犯人だけではなく、犯人の存在に気づいていながら通報を遅らせてきた人々、つまり彼らもある意味で犯行に加担した「隣人たち」と言えてしまう存在であるというのが静かに示されていると感じたが故です。 私は映画を見つつ、自分もまた「隣人」の一人であることを思いました。事件の切欠というか、「こういう事実はあると思うのだが…」という事件の切れ端のようなものを知っていたり、考えていたり、気づいていたりするのだけれど、司法にはなかなか言い出せない。それが被害を大きくしてしまうことに繋がり……と考えることが数年前からあって、その臆病さがまた自分を隣人の一人にしている所以だと思います。 そうしたことに気づかせる、考えさせられるという点では過去にレビューした『目撃者』にも似た部分があるなと思いました。こちらの作品の方が早かったですが、団地、事件の目撃という部分で似ているなというか。
最期、分断していた隣人たちが一種の超えてはいけない「ライン」を越えた者に対して制裁を加えていくシーンと、もう一つ、犯人に狙われた少女を犯人によって子どもを失った母親が偶然救う(ような形になる)シーンがあるのですが、みんな大好き韓国の「アニキ」ことマ・ドンソクが豪快���犯人をぶちのめす中、怪我をしたおじさんを救うために乗り込んでいったのも、最期のトドメ(これは多分、一線を越えられる者と越えられない者の線引きの示しでもある気もするのですが)を刺したのも男性、暴力的なシーンを男性が担う一方、雨傘を持ち濡れる少女を迎えに行く、母の役割を果たした女性(キム・ユンジンさんの役を指しています)が見えない形で少女を救い、それが誰かに褒められるでもない少し静かなシーンなんです。……ここに当時の韓国のジェンダーを見たような気がします。
ひとつ前のレビューで述べたピエール瀧さんの話になるのですが、映画『凶悪』で子役の隣で性行為に及ぶシーンがあって、それに苦言を呈したという話を聞いたことがあって(何でだったかな…)。 中心人物となる母親の娘役が気になって、彼女のことを調べたのですが、2022年に飲酒運転により在宅起訴されているというニュースを知り、久しぶりに使用するのですが顔文字
orz
という気分になりました。バイオレンスな作品に出演する子役の精神影響について、少し興味があるからかもしれません。そういう時のケアってどうしてるんでしょうね。何か書かれている本があるのだろうか……。 子役に限らないか、こういう作品に出演する際のメンタルケアというのはどうしているのか、気になります。
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『カリコレ®2024 THE FINAL』全上映作品発表!
今夏、開催10回目でファイナルを迎える映画祭『カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション®2024』(略して『カリコレ®2024』)。
まさに映画祭『カリコレ®2024』のファイナルに相応しいヴァラエティに富んだ作品が今年も集結。 新作のプレミア上映はもちろん、日本初上映作品や多彩なゲストを招いての特別上映などで今年も7月12日(金)~8月8日(木)の4週間に渡り、新宿のミニシアター”新宿シネマカリテ“にて『カリコレ®2024 THE FINAL』が開催される。 夏と言えば海! 海と言えばサーフィン! 生きる活力が漲る感動のサーフムービー!

幼少期にシャークアタックに遭い片腕を失うというハンディキャップがあるにも関わらずサーフシーンの第一線に返り咲き、全世界に衝撃と感動を与えた映画『ソウル・サーファー』の主人公ベサニー・ハミルトンのドキュメンタリー映画『ベサニー・ハミルトン:アンストッパブル』。 家族への密着取材、過去の貴重なライディング映像を織り交ぜながら二児の母親となった現在も映画タイトル通り“立ち止まらず”に限界に挑戦し続ける孤高のプロサーファー、ベサニーの姿を追った感動のドキュメンタリー映画。この夏必見の1本。
アルゼンチンから届いた怪作!

『クラッシュ』『Swallowスワロウ』に続く、ある女性の危険な欲望を描いた『エレクトロフィリア‐変異-』。 落雷の後遺症で雷が通り抜けた跡に血管が浮かび上がるようになったアダは、電流に性的興奮を覚えセックスでオーガズムに達すると放電のような現象も起きるようになる。彼女はその感覚を共有できる落雷経験者のグループに参加し、そこでリーダーの男フアンと出会ったことから危険な恋に落ちてゆく…! 監督はカンヌ国際映画祭批評家週間グランプリ受賞作『XXY~性の意思~』のルシア・プエンソ、主演はシネマカリテにて2020年公開『エマ、愛の罠』のマリアナ・ディ・ヒローラモが危険な欲望を快演!まさにビビビッ!とくる超刺激的な作品。
韓流ファン必見のラブ・コメ!

お隣の韓国からは、ドラマ『親愛なる判事様』『ヒョンジェは美しい~ボクが結婚する理由(わけ)~』などで人気のユン・シユン、ドラマ『輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~』で知られるソル・イナが紡ぐ韓流ラブ・コメディの『私たちの恋が香りとして残る時』。 韓国の映画、ドラマ、バラエティファンにとっては、クスっと笑える要素が随所に散りばめられ、今後期待の俳優ノ・サンヒョン、人気コメディアンのユン・ジョンスやユーモラスな演技で国民的人気を得ているキム・スミ等、豪華な俳優のカメオ出演が話題の1本。 本邦初公開!!

昨年5月にシネマカリテで公開し大好評を頂いたハンガリーの至宝メーサーロシュ・マールタ監督特集で惜しくも取り上げられなかった『日記』シリーズの第一編と言われる『日記 子供たちへ <4Kレストア版>』が日本初上映となる。 本作品は1984年カンヌ国際映画祭で女性監督としては初めて審査員特別グランプリを受賞した記念すべき代表作。 今回4Kレストア版として蘇った本作がこのカリコレ®2024のスクリーンを飾る。映画ファン必見だ。
秘密の白石晃士監督作品上映!

日本からは2023年の大ヒット作『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』に続き、今夏には話題作『サユリ』の公開が控える最恐エンターテイメントの申し子、白石晃士監督の秘蔵未公開作品がカリコレ®2024にて独占上映決定! “この作品の内容は秘密ですが、ホラーではあります。しかし今までの私のホラー映画とはまた違った味わいのある、【エレガントな和製ホラー】となっております。敬愛する複数の監督の作品に多数出演された名優との刺激的な初仕事でもありました。果たしてそれが誰なのか?ぜひ劇場でご確認ください!(白石晃士監督)”と予告メッセージも届いている。 情報解禁一切なしの完全独占上映の本作はカリコレ🄬ファンにはたまらない痛快すぎる地獄へのファンファーレは劇場で鑑賞するしかない。
まだまだある新作群!
アクションあり! ハラハラあり! 笑いあり!と人気テレビドラマ『ウェンズデー』などで現在大活躍中のジェナ・オルテガが出演する『カリコレ🄬』ならではのアメリカン・コメディ・ホラー『アメリカン・カーネイジ』。

そして『007 慰めの報酬』『オブリビオン』と話題作に出演し、昨年カリコレ®2023で大好評だった『ハイ・ヒート その女諜報員』で主人公を演じた女優オルガ・キュリレンコが、ローマ帝国に立ち向かう復讐アクション劇『ブーディカ 美しき英雄』。

空き家になった夫の実家に移り住んだ夫婦だったが、ある日を境に夫の様子が夜な夜な豹変してゆく驚愕のホラー作! 大ヒット映画『ゲット・アウト』を生み出したブラムハウスの試みにインスパイアされ、ベルギーの製作会社により同じようなシステムの下、ヨーロッパで生み出された『ナイトマン 夜の殺人者』。

そして、カリコレ®プレミア上映作品として、『SXSW映画祭』で観客賞を獲得し、各地の映画祭を席巻。⽶映画レビューサイトでも⽀持率91%を記録するなどコアなホラーファンはもちろん幅広い層から⾼評価を獲得した本格POVホラー『デッドストリーム』がついに日本上陸! 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思わせる不穏な冒頭から始まる本作は、没⼊必⾄の主観ショットとクラシックホラー作品への愛とリスペクトが炸裂するファウンド・フッテージホラー。 主演のジョゼフ・ウィンターが妻のヴァネッサと⼆⼈三脚で監督・脚本・制作・編集まで⼿掛け、ジョゼフの⾳楽に合わせて作り上げられた渾⾝作だ。過激な企画が原因でアカウントを停⽌された崖っぷちの炎上系配信者のライブ配信中に起こる恐怖体験がノンストップで襲いかかる! 本作品の一般公開はこの新宿シネマカリテにて8月16日(金)よりロードショーで、進化系POVホラーを一足先に『カリコレ🄬』で確かめることができる。

そして、もう1本。鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの衝撃的デビュー作にして幻のカルトムービー『アクション・ミュタンテ 4K』(93年)が4K版で『カリコレ®2024』のスクリーンに蘇る。 美しい者だけが権力を握る近未来、醜悪な容貌ゆえに迫害を受け、社会に復讐を誓うテロリスト集団<アクション・ミュタンテ>は『美しいものは悪だ』を合言葉に誘拐、略奪、殺人、はては惑星もろともぶっ飛ばす勢いで、奈落の底まで突き進むシュールな映像とアナーキーSFバイオレンス満載の超怪作。 邦題を���ハイルミュタンテ! 電撃XX作戦』さらには『未来世紀ミュータント』からこのたび『アクション・ミュタンテ 4K』に改め、シネマカリテにて8月23日(金)から一般公開も決定している! ホラーファンはどちらもお見逃しなく!

『カリコレ®2024』のために調達された超特別プレミアム上映企画!


ファッションアイコン、セックスシンボル、そして、60年代においては女性解放の象徴でもあったフランスを代表する女優ブリジット・���ルドーが今年9/28で満90歳を迎えるのを記念して9/13(金)から開催される『ブリジット・バルドー レトロスペクティヴ -BB生誕90年祭-』から先行して、『カリコレ®2024』でもバルドーの貴重な2作品…『BB生誕90年祭』でも上映する名作『裸で御免なさい』と今回、本邦初公開(日本初上映)となる新作ドキュメンタリー映画『ブリジット・バルドー 誤解』が特別上映される。
バルドーにまつわる様々な“誤解”を貴重な映像資料を駆使しビデオレターのようなユニークな手法で考察していくドキュメンタリー『ブリジット・バルドー 誤解』は、『BB生誕90年祭』の上映プログラムには入っていないため、『カリコレ®2024』だけの貴重な上映となる。 また8/4(日)12:25の回『裸で御免なさい』上映後には素敵なゲストをお招きしてのトークイベントが予定されちる。どちらもお見逃しなく。
『カリコレ🄬』10周年に花を添える特別企画『アスミック・エース meets カリコレ®SPセレクション』
“自由の国”を目指す命懸けの逃走劇を描いたガエル・ガルシア・ベルナル主演の『ノー・エスケープ 自由への国境』、ポール・ウォーカー主演、リュック・ベッソン脚本の『フルスロットル』、トミー・リー・ジョーンズ監督・主演で贈る『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』、松尾スズキ初監督作品『恋の門』、そして、井坂聡監督と浅野忠信が贈る予測不能なサスペンス『[Focus]』とアスミック・エースが贈る名作が『カリコレ🄬』で楽しむことができる。





イベント情報!!
今回上映されるイタリアンホラーの巨匠を描いた作品『ダリオ・ア��ジェント PANICO』では、7/20(土)12:40の回本編上映後にホラー映画ライターの山崎圭司、是空プロデューサーの鈴木淳一を招いたトークショーが実施される!

さらに、今回の上映に合わせ『ダリオ・アルジェント PANICO』のTシャツ2種、ポスター、そして、ダリオ・アルジェント監督アクリルスタンドのグッズを特別販売! アルジェ���ト監督アクリルスタンド(限定100個):2,000円(税込) PANICOオリジナルTシャツ(白、黒:各M/L/XL):各3,800円(税込) PANICOオリジナルB2ポスター:1,000円(税込)

ついに今年で最後となる映画祭『カリコレ®2024 THE FINAL』。 10周年を記念する映画祭ラストのメインビジュアルは、『カリコレ🄬』のビジュアルを長年手掛けきたイラストレーター田中梓の描き下ろし。 おなじみのメインキャラクターのアリス達が明るく登場するレッドカーペットを背景に、田中梓が手掛けた歴代の『カリコレ®』メインビジュアルが彩られているフィナーレに相応しい明るく楽しい爽快なビジュアルとなっている。
[カリコレ®映画祭事務局からのお知らせ] 記念すべき10回目の開催を迎えた『カリコレ®』ですが、今年の開催を一区切りに映画祭『カリコレ®』はファイナルとなります。 今後も時代に寄り添い続け、映画ファンの方々に楽しんで頂けるような上映を企画していきたいと考えております。 来月7月12日(金)~8月8日(木)の4週間に渡り開催される魅惑の映画祭『カリコレ®2024 THE FINAL』を是非お楽しみください! 真夏の4週間を彩る最新作、旧作、未公開作が続々上映!1本1本、丁寧に厳選した魅力的でヴァラエティに富んだ選りすぐりの作品たちが、皆様のご来場をお待ちしております。 是非この機会に“ここだけでしか観られない”あなたの1本に会いに来てください! 『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション®2024』 7月12日(金)~8月8日(木) 4週間! 新宿シネマカリテ (〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目37-12 新宿NOWAビルB1F) 入場料金:新作 1700円均一(リピート割で1,400円)、旧作 1,200円均一 [映画祭HP][シネマカリテ公式X] ©2014-2024 Musashino Kogyo Co.,Ltd Tm.Musashino Kogyo Co.,Ltd.
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「マッドマックス:フュリオサ」

「マッドマックス:フュリオサ」
皆さん こんにちは。
近くの結婚相談所 ハッピータイム桐生相生
婚活アドバイザーの金子です。
オープニングからエンディングまでほぼ全編に渡りカーアクションが連続するアクセル全開な2015年公開の映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、第88回アカデミー賞において6部門を制する快挙を成し遂げた作品。
独裁者イモータン・ジョー率いるカルト宗教の信者であり全身白塗りのウォーボーイズは「V8 V8 V8・・・(ブイエイト ブイエイト ブイエイト)」とV8エンジンを信奉し、イモータン・ジョーのためなら死をも辞さない集団。さらには、オーガニック・メカニック、人食い男爵、武器将軍、火炎放射器付きのエレキギターを弾きながらカーチェイスを繰り広げるドーフ・ウォーリアーなど見るからにヤバそうなキャラクターが登場し、バイオレンスと狂気に満ちたカーアクション映画でありながら、戦争や環境破壊への警鐘、フェミニズムといったメッセージを持ち合わせたストーリーとなっています。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で主人公のトム・ハーディ演じるマックスを凌ぐ存在感を発揮したシャーリーズ・セロンが演じた怒りの戦士フュリオサ。
今年のカンヌ国際映画祭でのワールドプレミアで約7分間にも及ぶスタンディングオベーションが巻き起こったという待望の新作「マッドマックス:フュリオサ」は前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の前日譚で、フュリオサの知られざる過去を描いた作品。

新作「マッドマックス:フュリオサ」で若き日のフュリオサを演じたのは、シャーリーズ・セロンから役を継承したアニャ・テイラー・ジョイ。


顔に黒いグリスを塗ることによりさらに強調された大きな瞳の射るような眼差しの目の演技で、台詞が極端に少ない寡黙なフュリオサのキャラクターを見事に演じ切りました。
核戦争による世界崩壊から45年。ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いるバイカー軍団に拉致され故郷や家族、人生のすべてを奪われた緑の地に住んでいたフュリオサ。
汚染された大気、枯渇した水や石油などの資源。


水脈があるシタデル砦を支配するイモータン・ジョーとの資源を巡る覇権争いを繰り広げるディメンタス将軍により母親を殺害された若きフュリオサは、弱肉強食の狂った世界で「必ず故郷へ帰る」という母親との約束とディメンタス将軍への復讐を果たすために過酷な環境を生き抜くのです。
フュリオサは何故、片腕が義手なのか?
フュリオサは何故、イモータン・ジョー配下で大隊長に抜擢されたのか?
様々な謎の理由が明かされます。
怒涛のカーアクションと、戦争や環境破壊への警鐘、フェミニズムといったメッセージは、前作から継承されています。しかし今作では、それにプラスして人間ドラマを増やすことにより、より登場人物の感情を深堀りしていることから、前作とは若干印象の異なる作品に仕上がっていました。
シリーズ1作目「マッドマックス」

マックスは、家族の命を奪ったトーカッター率いるバイカー軍団をV8エンジン搭載のインターセプターで追いつめ復讐を果たします。
シリーズ4作目に当たる今作「マッドマックス:フュリオサ」

フュリ���サは、家族の命を奪ったディメンタス将軍率いるバイカー軍団への復讐を果たすためにV8エンジン搭載のクランキー・ブラックで追跡します。
2本の作品は、もちろん全く異なるストーリーなのですが比較してみると復讐劇という点で「原点回帰」しているように感じました。
圧倒的なパワー感溢れる映画「マッドマックス:フュリオサ」
偉大なる監督ジョージ・ミラーの才能は、79歳にして全く衰え知らずです。
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近くの結婚相談所
ハッピータイム群馬桐生相生
婚活アドバイザー 金子 薫
群馬県桐生市相生町5-536-1
ネプチューン2-A
電 話:0277-32-5314
連絡時間:午前10時から午後9時
定休日:年中無休
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婚活 結婚相談はお近くの結婚相談所ハッピータイム (http://www.happytime-en.com/)、 群馬前橋・群馬沼田・群馬渋川・群馬高崎・群馬安中・群馬藤岡・群馬伊勢崎・群馬桐生・群馬みどり・群馬太田・群馬邑楽・群馬館林・栃木足利・栃木佐野・栃木小山・栃木栃木・栃木真岡・埼玉熊谷・埼玉深谷・埼玉本庄・埼玉行田・埼玉羽生・埼玉加須・埼玉児玉・茨城牛久・茨城下館・茨城筑西・茨城結城・茨城古河・新潟長岡・新潟小千谷・新潟見附・新潟柏崎・新潟魚沼・新潟十日町・新潟南魚沼・新潟西蒲原・神奈川川崎・山梨甲府昭和までお問い合わせ下さい。
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映画でもバレエでもそうなんだけど(他はどうなんだろ?)、この入口にあるポスター(デジサイ)の写真撮る人ってここ数年ですごく増えてて、人気アニメとかオスカー受賞作とかになると行列になってて中に入れないこともあるくらいだけど、何に使うん?見てきましたーって? ワタシはリュックベッソンには甘くて、もう好きなもの撮ったらいいと思ってるのだけど、DOGMANは原点回帰って感じのバイオレンスとケイレブくん上手いからちょっとアレな設定でもファンタジーにならないギリギリのラインを攻めてて良かった
Good.
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全国生中継舞台挨拶オフィシャルレポート!

このたび、映画『碁盤斬り』の公開を記念して全国生中継舞台挨拶を開催いたしました!公開2日目を迎えたこの日の舞台挨拶は、全国47都道府県327の劇場に生中継。満席の会場を笑顔で見渡した草彅さんは「全国のみなさーん、見えてますかー?こんにちは!」とカメラに向かって手を振りました。「昨日公開で今日は2日目。昨日と変わらず、ずっとドキドキしていて、朝からエゴサーチしてました(笑)」と報告。「みなさんよろこんでくれたり、楽しい時間���すごしてくださったようで、うれしいです」と反響に感謝した草彅さんは「今日は、マスコミが入らない舞台挨拶なので、より深くおもしろい裏話ができると思います」とニヤリ。会場からは貴重なトークに期待を込めた大きな拍手が沸き起こりました。「映画では僕の新しい顔が見られると思います。みなさんに支えられて役を作り上げることができました」と共演者に感謝した草彅さんは「ひとりでも多くの人に観てほしいと思っています。よろしくお願いいたします!」と呼びかけました。萬屋源兵衛役の國村隼さんは「タイトルにもあるように、囲碁のお話です」と切り出し、「囲碁というものは打ち手の品性や性格、手筋などいろいろなものが出てきます。打ち手同士が影響し合う、お互いがお互いにインスパイアされるような関係性です。それでいて、人が変わっていくある種の成長譚でもあり、物語が進んでいくと復讐譚にも変わっていく。そういうところを観て楽しんでいただければと思います」と囲碁の性質に触れながら映画の注目ポイントを語りました。長兵衛役の市村正親さんは「どうもー!全国のみなさーん、会場のみなさーん、舞台俳優の市村正親でーす。今回は白石監督の映画に出させてもらいました!とてもうれしいでーす!」とハイテンションで挨拶。「いい親分(役)ができたと思います」と出来栄えに自信を���ませ「全国のみなさーん、観てくださーい!」と会場の隅々まで届く声量で観客を圧倒しました。お庚役の小泉今日子さんも市村さんのテンションに釣られて大きく手を振り、会場と生中継先に挨拶。「お庚は廓(くるわ)の女将で、世の中の表も裏も見て来た貫禄のある女性。格之進と(清原果耶さん演じる)お絹ちゃんを優しく見守っているのか、厳しくしているのか、そのあたりが見どころだと思います」と役と見どころを説明。初日舞台挨拶の参加は叶わなかったが、格之進とお絹の二人を見守る役の気持ちが続いていたのか、「昨日はずっとエゴサーチ(笑)。評判もよろしかったようで、よかったです」とホッとした様子の小泉さんは、「(書き込みを)見ているので、ハッシュタグをつけてつぶやいてください!」と感想の書き込みを促していただきました。「朝から観てくださってありがとうございます」とお礼を伝えた白石監督は「念願の時代劇。草彅さんをはじめ、本当に素敵なキャストのみなさんと、京都という伝統ある場所で今もずっと働き続けているクリエイターのみなさんと一緒に映画作りができました」とニッコリ。続けて「扮装にもセットにもひとつひとつに感動しながら映画を撮っていました。僕の感動のすべてがスクリーンに詰まっています」と充実感を滲ませました。格之進を演じる草彅さんは、スクリーンで普段とは違うかっこよさで魅了します。『碁盤斬り』の舞台挨拶ではたびたび草彅さんのギャップが話題に。「かっこよさにもいろいろあるんでね(笑)」と話した草彅さんは「僕の顔(映画のポスター)を貼り付けたバスも運転したりして」と都内5箇所を周遊中(5月27日までの予定)の本ポスタービジュアルをラッピングしたロンドンバスについて言及。「僕が運転しているわけじゃないけれど」と笑いながら、「僕に見えないとか、誰だか分からないというのは褒め言葉だと思って(感想を)受け取っています。それだけ役に入り込んでいたと思うようにしています」と反響への思いを語り、「僕も(映画を)観た後に僕じゃないって思いました。芸能生活の中で、1番大人な顔を撮ってくれたんだと思います」と白石監督の方を向き深々とお辞儀。新しい顔を引き出すことができたのは、共演者の存在もあったとし、「みなさんと共にお仕事をして来た、(これまでの)いろいろなつながりもあってできたのかな」としみじみ。「自分が観てもかっこいいって思うし、1番気に入っている作品になっています」と新たなお気に入りができたと報告し、大きな拍手を浴びました。
「笠(かさ)姿がかっこいい!」という小泉さんの言葉に、「そう!自分でもそう思います!」と満面の笑みを浮かべる草彅さん。「今、笠をかぶったら世界1じゃない?」との小泉さんの褒め言葉に、「日本を飛び越えて。国際的な。ワールドナンバーワン笠!」とキャッチフレーズをつけ会場を笑い声と拍手でいっぱいにした草彅さん。小泉さんからの大絶賛にご機嫌の草彅さんは「先輩方に囲まれて、(映画の中で)ちゃんと仕事しています!」と、かっこよさのギャップが堪能できるのは、真剣にお芝居に向き合っていたからと胸を張る場面もありました。國村さんは「格之進という人はものすごく几帳面な人。この人の碁に僕が演じるキャラクターは心酔しちゃう、そういう関係性です。そこからいろいろなことが起こってくる」と物語の流れを解説。「四角四面でカチカチの格之進が源兵衛をはじめ、いろいろな町人たちと関わる中で、いろいろなものを見るようになって…」と國村さんが格之進の変化に触れると「『おっさんずラブ』なんですよね」とニコニコの草彅さん。「本当にそれに近い!」と國村さんも反応。草彅さんは「性別を超えた人間愛の物語」と補足。國村さんが「まさにそう。碁敵っていう言葉があるけれど…」と話し始めたところで、「ごがたき?」とポカンとした草彅さん。「碁敵。碁を挟んだ敵同士」との國村さんの説明に「あー、その碁ね。なんかことわざなのかと思っちゃった“百聞は一見にしかず”みたいな」と苦笑いの草彅さん。「碁敵はイコール恋人に近いかな。人間としてのリスペクトから始まる物語なので」との國村さんの指摘を受け、草彅さんは「まさに。なるほど、碁敵、碁敵」と復唱し、格之進と源兵衛の関係性を表す言葉を取り込んでいました。「市村さんとも『おっさんずラブ』がある!」と、格之進と長兵衛の関係性にも“ラブ”が存在するとした草彅さん。「そうそう!」とうれしそうに身を乗り出す市村さんの隣で、「親分とも『おっさんずラブ』があるね」と笑顔の國村さん。「つよぽんは、綺麗な格好で出てくるけれど、だんだん汚くなっていく…」と映画の中での格之進の身なりの変化を説明する市村さんに「1番汚いときに出会って…」と2人の出会いを振り返った草彅さん。「そこに何かを見つける、キュン!ってね」と指ハートを作った市村さんに大爆笑の草彅さんだったが、「僕はずっとキョンキョンにラブし続けている」と突如、役を離れ、個人的なキュンを告白。小泉さんは「いつも本当にありがとう」と自分への愛を語る草彅さんに感謝。「マジでずっとラブ。だからキョンキョンと國村さんが仲がいいのにかなり嫉妬していて…」と草彅さんの話題はラブから嫉妬へ。「ヤキモチ妬かない!」との市村さんのツッコミに「だってずっと話してるんだもん!」と拗ねる草彅さん。「京都でもごはん一緒に食べに行った!」との小泉さんの報告に「ズルい!」と草彅さんのジェラシーはメラメラ。「どうやったらキョンキョンとごはんに行けるの?どっちが誘うの?」と矢継ぎ早に質問する草彅さんに小泉さんは大笑い。「僕が誘うんだよ」とサラッと答えた國村さんに「えーーー!!」と叫ぶ草彅さん。小泉さんが「國村さんは京都に詳しいから、“どこかおいしいお店ないですか?”って訊いて」と経緯を話し始めると、國村さんが「知ってるよ、一緒に行く?ってなる」とニヤニヤ。2人のやりとりに「なるほど。國さんからか。あ、昨日から國さんって呼んじゃってるけれど…」と話題が逸れそうになるも、小泉さんとの食事を実現したい草彅さんは「大人としていろいろ知っておくことが大事なのか。まずは京都のおいしいお店とか」と頭に叩き込むような仕草を見せる。すると小泉さんが「だって、古着屋さんしか行かないでしょ?」と草彅さんの京都での過ごし方に触れると、「ちょっと狭いんや!」と興味を持つ範囲に國村さんからもダメ出しが。「確かに、狭いな」と納得した草彅さんは「テーマはそこだな」と頷き、笑いを誘いました。
MCから小泉さんの興味のあることを知ることが大切とのアドバイスも。すると小泉さんが「韓国語を覚えたい。教えてください」とコメントし、草彅さんを優しくリード。「いいですね」とまんざらでもない草彅さんだったが小泉さんから「チョナン・カンさんに教えて欲しい!」と具体的にリクエストされると、「少しは教えられるかも…」とちょっぴり遠慮気味に。「具体化されると引くんだよね(笑)」との小泉さんの鋭い指摘に、「國さんついてきて!」と國村さんにすがるような仕草を見せた草彅さんに一同大爆笑。「韓国語でけへんで」と答える國村さんだったが「國さん、韓国作品たくさん出てるから大丈夫」と答えた草彅さんに「それは関係ないで〜」と返し、流れるようなトークで会場を笑いの渦に包み込みました。撮影現場も舞台挨拶のように和やかで笑いが絶えなかったのかとのMCからの質問に「監督が穏やかな方なので。『孤狼の血』のようなバイオレンスを撮る方とは思えない!」と白石監督自身と作品とのギャップに触れ、草彅さんらのトークに大笑いしていた白石監督が「現場ではもっと集中していたはず」と話すと、小泉さんも「寡黙にやってましたよね」と。すると草彅さんは「そういうところはちゃんと保っておかないと、仕事なくなっちゃう(笑)。あいつ、ずっとふざけてるなってなっちゃうと商売あがったりなので。先輩方に比べたらまだまだだけど、芸能界でちょっと長くやってきたので、“侘び寂び”というのは意識しているつもりです」と草彅節を展開。侘び寂びではなくメリハリかな…といった声が会場からも漏れ聞こえていましたが、草彅さんのトークはさらに続き「京都の撮影所は銀幕のスター、高倉健さんも入り浸っていた場所。毎日、映画を観に行くように撮影所に通っていたそうなので、そんなことを思いながらやっていました」と撮影中は役に、作品に没頭していたこと、さまざまな思いや過っていたことも明かしました。笑いいっぱいのトークの中に、こういったエピソードをサラッと挟むのも草彅さんらしさであり、舞台挨拶に足を運ぶ醍醐味です。長兵衛の寡黙さについて訊かれた市村さんは「僕は全然寡黙じゃない。寡黙(火・木)というより月水金!」と回答し、真面目なトークが続くと思いきや、今度は市村劇場の時間に。「すごいね、市村さん!」とウキウキの草彅さんに市村さんは「こういうことを言ってないと居心地が悪くて」とギャグを言わずにはいられない理由を明かす場面も。「今日は記者の方がいなくてよかったです」と笑いながら話す草彅さんに市村さんは「ほんとに。いたら“またやってる”って書かれちゃう」と大笑いした後、流れを変えようと「全国のみなさーん、観てますかー?」と中継先に手を振り始め、「旅公演っていうのがあるけれど、ここにいて全国に行ってるような気分になる」とさらにテンションを上げて大きく手を振り続けました。「327館ってすごいよね」としみじみした草彅さんが「大型映画じゃん!今気づいた。『ミッドナイトスワン』のときはこんなになかったもん」と振り返る場面も。MCから「結構たくさんやってましたよ、中継で」とのフォローも。市村さんが「海外でも賞を獲っているし…」とコメントし、日本だけでなく海外からも注目度が高い作品だと話すと、白石監督が「イタリア���(第26回ウディネ・ファーイースト映画祭」)批評家賞(ブラック・ドラゴン賞)をいただきました。イタリアの方たちも侍映画を観たいんだな、って思いました」と好感触だったことを明かしました。「いずれ、全世界の映画館で(生中継)!」と目を輝かせた市村さんが「全世界のみなさーん!」とカメラに手を振ると、「いずれね。目標は高いほうがいい。(受賞は)すごく誇らしいし、幸先のいいスタートになりました」と草彅さんも一緒に世界に向けて手を振り、2人で「今のカメラはすごいね、みんなの顔が見えるよ」などとミニコントのようなやりとりで笑わせました。脱線気味のトークにハッとした草彅さんは「月水金や寡黙の話。今日は自由に話していい、ここでしか聞けないトークになっているのでいっぱい拡散してください」と、楽しい舞台挨拶のお裾分けも促しました。
舞台挨拶とは全く違う雰囲気の映画が楽しめるとのMCのコメントに「こんな雰囲気の映画だったら、お客さん入らないよ」と笑いが止まらない草彅さん。市村さんも「僕が出てきたら、月水金の人出てきたーってなったら嫌だな」と発言を後悔するような表情を見せたが、会場の笑い声と拍手はより大きいものとなりました。拡散を意識してか、再び映画についてじっくり語る場面も。役作りのこだわりについて草彅さんは「僕は、あまりやらない。みなさんのオーラとグルーヴ感っていうのかな。みなさんの顔を見たらその役になれるというか。(芝居は)1人で作業するものではないと思うので、やっぱりみんなで作り上げていくものだし。いくら台本を読んでも、実際に目の前に役者さんがくると、台本を読んだときとは違う感覚がたくさん出てくる。その場その場で感じたことを表現するのがフレッシュだし、伝わるものがあります」と解説。アドリブはしないそうで、「セリフは台本通りにちゃんとやります。でも、台本に書かれてないものが湧き出ていいものになるとは思っているから、そうなりたいなと心がけてやって���ます」と丁寧に語りました。國村さんは「カメラが回っている間、考えているのはいかに自由でいられるかどうか。相手を感じながらリアクションが出る。それがお芝居というもの。10テイク撮ったら、10テイク違うものが撮れる。同じものは2つとないですよね、監督?」とのフリに白石監督は「まさにその通りです」と返し、「もちろん(10テイクの中から)チョイスはするけれど、ここにいる人たちは俳優としてはもちろんですけれど、人としてもいろいろな経験をされて、いろいろな意見を持っている。そういう懐の深さ、大きさがスクリーンに焼きついています。そういう形で大きく映画に貢献してくれるすごい俳優が集まってくれたすごい映画です!」と太鼓判。衣裳を着て、かつらをつけることで役になりきれるという市村さんは「役の気持ちが入った状態で、いざ、格之進と対峙したときに、つよぽん演じる格之進が僕が演じる長兵衛を見ることで役が出来上がる。格之進とのやりとり、呼吸をする中で、芝居というものは生まれてきます」と真面目にコメント。小泉さんも相手とのやりとりで芝居が生まれるとし、「さらに今回は時代劇。自分のセリフを言うための説得力として、知らない情報を埋めていくという作業はみなさんしていると思います。そんな中で古い映画に出会ったりして。この映画に出てくるまあるい橋が出てくるかっこいい映画にも出会いました。そういうふうに(役のための情報を)埋めていく時間も楽しかったりします」と語りました。小泉さんが挙げた映画に登場する橋には白石監督のこだわりが詰まっています。「吉原大門の前の橋は『緋牡丹博徒 お竜参上』(加藤泰監督)にでてくる橋。京都(撮影所)にその図面が残っていたので、映画的な表現を使って、ドラマチックに表現しています。映画の知恵が詰まったシーンなので、そんなところにも注目してほしいです!」と白石監督がおすすめすると小泉さんも「今回、初めて京都の撮影所に行って。やっと(映画俳優に)仲間入りした感じ。美術もプロフェッショナルでとても素敵でした」とよろこびを噛み締めました。白石監督は貧乏長屋の障子紙の貼りものにもこだわりが詰まっていると話し、小泉さんも「江戸と関西での様式の違い。そういうものもちゃんと美術さんが作ってくれたことにも感動です!」と京都撮影所のこだわりにうなっていました。
最後の挨拶で草彅さんが「キョンキョンとは29年前に共演して、市村さんとはドラマ『ホテルビーナス』以来20年ぶり。國村さんとはドラマ『ペペロンチーノ』以来3年ぶりで。今朝はそんな御三方と会うんだなっていろいろと思い出していて。僕はこの映画で何を伝えたかったのかなってちょっと真面目なことも考えている中で、僕と格之進の決定的な違いって何だろうって思ったときに“覚悟が違う!”って気づいて。生きる覚悟が僕にはない、格之進にはある」と話したところで、「あるよ」「覚悟だらけじゃない!」との言葉が登壇者から飛び、すると草彅さんは「ネガティブじゃなくて。切腹とか生きる覚悟、すなわち死ぬ覚悟。そういう覚悟を持って格之進は生きている。覚悟の度合いが違うって思ったんです。でも、シンプルに考えたら、毎日生きているってことは毎日命がけってこと。格之進から“お前は覚悟を持って生きているのか…”みたいに言われているように感じて。覚悟を決めて生きていく人生ってかっこいいじゃないですか。何気なく過ごしている日も覚悟を決めて命をかけて生きているわけだから、そういうマインドを新しく格之進に書き換えてもらったのかなと今日、思いついちゃって(笑)」と最新の発見に満面の笑みを浮かべた草彅さんは、「僕の作品を観て心を動かしてもらいたい。そういうことに命をかけてこれから生きていこうかな、ということを格之進から教わりました」と語りました。そんな気づきも、共演者との出会いがあったからとし、「みなさんと長くおつきあいしてきた中から生まれたのかなって。便利な時代だけど、自分が何に命を燃やしているとか、少し考えてもらえるきっかけになればいいな、なんて、最後にそんなことを話したかったんです!」と自身の思いを真摯に伝える草彅さんに、この日1番の大きな拍手が贈られました。
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20240205
仕事。自社の人が客先の別PJに参画するかも、とのことで面談に同席する。なんか楽しそうな仕事でうらやましかった。無事、参画が決まる。
仕事を終え、映画館まで歩く。20分強。チケットを買い、時間に余裕があったので夕食を食べに行く。何年か前、熊本に住んでいた頃に平日に福岡までライブを見に行ったときに入ったワンタン屋。ワンタンメンを食べる。ラーメンがとても美味しかった。福岡で一番好きかもしれない。あのとき観たライブは島崎智子さん。
観た映画はあまり面白いとは思えなかった。鑑賞後、2周間前に別の映画館で観てパンフレットを買いそびれた映画のパンフレットを買う。枯れ葉。パンフレットの1ページ目の監督の言葉がいい。
「取るに足らないバイオレンス映画を作っては自分の評価を怪しくしてきた私ですが、無意味でバカげた犯罪である戦争の全てに嫌気がさして、ついに人類に希望をもたらすかもしれないテーマ、すなわち愛を求める心、連帯、希望、そして他人や自然といった全ての生きるものと死んだものへの敬意、そんなことを物語として描くことにしました。それこそが語るに足るものだという前提で。(後略)」
長い引用になったけど、これを読んだだけでもう。
ググればすぐにわかったけどそれをしなかった、劇中でバンド演奏されていた曲が何かをパンフレットから知り、聴いてみる。やっぱりいい。歌詞もよかったので(映画にはまっていた)、それもまた探したい。
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ユニバース7
真昼のメキシコ、静寂を破るギターの音が響き渡る。荒れ果てた町に、一歩、また一歩と音が近づいてきた。筋骨隆々の巨体、焼けた肌に光る汗、そして隠しようのない全裸のデヴィルベルゼブルが、堂々と現れる。住民たちは息を呑み、戸口へと駆け込んだ。彼の足音は戦慄のリズム、死神が奏でるマーチだ。
ベルゼブルは知っていた――このシリーズに現れる男たちは皆、ギターケースの中に銃を隠し、血と音楽を撒き散らす。そして自分もまた、何者かの「物語」に巻き込まれていることを。彼は笑う。「俺は敵か?味方か?そんなことはどうでもいい。」
「何者だ、お前!」声が響いた。町の中央、エル・マリアッチが立っている。ギターケースを肩にかけ、その手は銃の柄を掴む。二人の巨像が向かい合い、風が砂を巻き上げた。
「俺はデヴィルベルゼブル。ただの通りすがりだ――だが、道を譲るつもりはない。」
ベルゼブルの目が赤く燃える。次の瞬間、エル・マリアッチが銃を抜き、弾丸が飛ぶ。しかし巨体の男はそれを避けようともせず、歩き続けた。弾丸は彼の肌に触れると、まるで拒まれるかのように弾け飛んだ。
「お前の歌は終わらない。だが、俺の歩みも止まらない。」
ベルゼブルはエル・マリアッチの前を悠然と通り過ぎた。その背中は巨大な太陽に包まれ、まるで伝説そのもののように輝いていた。町の人々は震えながら見つめ、誰もが心の中で呟く――
「あれは悪魔か、英雄か?」
灼熱の道の先で、ベルゼブルはどこまでも歩き続ける。全裸のまま、物語を超えて。
ユニバース2
もちろんです!以下に映画『エル・マリアッチ』シリーズについてのブログ記事を書きました。
『エル・マリアッチ』シリーズ:メキシコ発、伝説の低予算アクションの軌跡
映画好きなら一度は耳にしたことがあるかもしれない『エル・マリアッチ』シリーズ。この作品は、1990年代に誕生し、無名の監督を一躍ハリウッドの注目株に押し上げた伝説的なシリーズです。今回は、その魅力とシリーズ全体の軌跡を振り返ります。
1. シリーズの始まり:『エル・マリアッチ』(1992年)
シリーズの原点『エル・マリアッチ』は、ロバート・ロドリゲス監督がわずか7,000ドルの超低予算で制作したアクション映画です。この予算でどうやって映画が作れたのか――それは、監督が知恵と工夫で撮影を乗り切ったから。使用したカメラは家庭用レベル、音声は後付け、俳優のほとんどは地元の素人。そんな状況にも関わらず、作品は驚異的なクオリティを誇り、サンダンス映画祭で高評価を得ました。
物語は、ギターケースを抱えた流しのマリアッチ(楽士)が、ひょんなことから暗殺者と間違われるというシンプルかつ斬新な設定。アクションとユーモアが絶妙に絡み合い、観る者を惹きつけます。
2. ハリウッド進出:『デスペラード』(1995年)
シリーズ2作目『デスペラード』は、前作の成功を受けてハリウッド資本で制作されました。主演には、当時人気急上昇中だったアントニオ・バンデラス、共演にはサルマ・ハエックが抜擢され、華やかさとスター性が加わりました。
ギターケースから取り出されるのは楽器ではなく武器――バンデラス演じるマリアッチが、復讐のために裏社会へと立ち向かう姿は圧巻です。予算が増えたことでアクションはスケールアップし、バイオレンスとスタイリッシュな映像美が炸裂。ロドリゲス監督のスタイルが確立された作品です。
3. シリーズの完結編:『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』(2003年)
最終章となる『レジェンド・オブ・メキシコ』では、キャストもさらに豪華に。ジョニー・デップやエヴァ・メンデス、ミッキー・ロークなど、ハリウッドの名優が勢揃いします。物語はさらに複雑化し、陰謀渦巻くメキシコを舞台に、マリアッチが再び復讐の旅へ出る――シリーズ最大のアクションと混沌が描かれます。
ジョニー・デップ演じる個性的なCIA捜査官の存在感や、暴力とユーモアが入り混じる独特の世界観が、この作品を単なるアクション映画では終わらせません。
4. シリーズの魅力
低予算からのサクセスストーリー:『エル・マリアッチ』の成功は、夢を追うすべてのクリエイターにとっての希望です。ロバート・ロドリゲス監督自身も、この経験をもとに「自分で作る」ことの大切さを語り続けています。
スタイリッシュなアクション:ギターケースから銃を取り出す――このアイディアだけで映画史に残る象徴的なシーンが生まれました。
メキシコ文化と音楽:シリーズ全体を通して、メキシコの美しい風景や音楽、文化が映し出されています。マリアッチ音楽の情熱的な音色が、作品をさらに魅力的にしています。
まとめ:『エル・マリアッチ』シリーズは不滅の伝説
『エル・マリアッチ』シリーズは、映画製作の「情熱」と「工夫」が詰まった作品です。ロバート・ロドリゲス監督のクリエイティブな才能、アントニオ・バンデラスのカリスマ性、そしてメキシコ文化への愛が融合し、唯一無二の映画体験を生み出しました。
もしまだ観たことがないなら、ぜひ『エル・マリアッチ』から順番に観てみてください。ギターケースに隠された物語が、あなたを魅惑の世界へと誘います!
いかがでしたか?『エル・マリアッチ』シリーズは時代を超えて愛される作品です。皆さんの感想もぜひお聞かせください!
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首
2023年/北野武監督/ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮
信長のやりかたに耐えきれなくなった荒木村重は反旗を翻すが敗北。敗走した村重を探すように命を受けた羽柴秀吉や明智光秀らだったが。
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武の映画なのでバイオレンス描写が不安だったが血飛沫が飛びまくるというよりも淡々と首を刎ねられる描写なので思っていたよりエグさは感じなかった。(唯一村重への口の刀描写は無理だったけど。)
あと予想外だったのは男色描写をはっきり描いてベッドシーンやキスシーン���あったこと。歴史物ドラマや映画で衆道は匂わせくらいで直接描かれていなかったから新鮮に映った。
人間描写も男色間の愛憎のように描きながらも天下を取る話になるとざっぱり切ったりし、ここでも冷静というか淡々と物事が進んでいく印象。
なので時代劇で戦さ場でアクション見たい、クライマックス盛り上がりたい、感動が、みたいな勢には全く向かない映画だと思う。衣装やセットで豪華さを見せても、戦で美しさはなく泥と血と無情さが描かれていて良かった。切腹シーンでも茶化して下らないと切り捨ててしまっているところも。
主人公格が分かれていて、秀吉、曽呂利、茂助と、立場で見える世界が違っているのも面白かった。
あとシリアスばかりというわけじゃなく、秀吉周り(秀吉、秀長、官兵衛)のやりとりがコミカルになっているので、そこも魅力的だった。これはアドリブでは?笑っちゃってるよ?というシーンもあっていい。こういうシーンだけ見返したくもなる。秀吉、秀長、官兵衛のトリオも良かったが家康&半兵衛コンビの描かれ方も面白かった。
人をだいぶ選ぶかもしれないけど、おすすめ。目線が冷めてるのが北野武映画らしいのかな。
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★2023年に面白かった映画まとめ
こちらは題名通り、2023年に観ておもしろかった映画の感想まとめです。 ぼーっとしてると永久に家に閉じこもってしまうので少しでも外に出るきっかけを作るべく、新作映画を観に行くようになってからほぼ2年。ちょっとは映画を観るのに慣れてきた気がするので、備忘録も兼ねてすこし感想を書いてみます。一応ネタバレは回避気味、オチとか核心にはあんま触れてないつもり。
★個人的新作ベストランキング
①ベネデッタ (2021、仏・蘭、監督:ポール・ヴァーホーベン)
ヴァーホーベンの待ちに待った新作……だったらしいですが自分は彼に全然親しんでなくて、なんかヘンそうな映画だなーと思って観に行きました。結果、めちゃくちゃ面白かった。旧作含め、2023年に観た映画のベストです。 中世末期のフランスの修道院を舞台にしたお話……などと言うと非常に取っつきづらそうですがさにあらず。神を見ることができると主張する“聖女”ベネデッタの存在が周囲の人々に無数の波紋を投げかけていき、最終的にはどったんばったん大騒ぎにまで発展する、宗教と信仰と社会にまつわる物語。聖と俗のあいだを行ったり来たりする振り子の振れ具合が超秀逸。エロとバイオレンスと黒いユーモアがふんだんに投入されたパワフルな映画でとてもよかったです。この物語をどう見るかっつう糸口はいろいろ用意されてるんだけど、その間隙をうまーく縫ってくような絵図の描き方が自分は好きだなー。素朴な解釈をやんわり嘲笑するような強靱さとでも言いましょうか。 ちなみにこのあとヴァーホーベンの映画を3つくらい観てみましたが、観れば観るほどこの人の人間観は最高……! という気持ちになりつつあります。画面は一見粗野だけどその実かなり繊細な人なのではという印象。
②スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (2023、米、監督:ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・トンプソン)
2018年のアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。個人的に前作は、すさまじいアニメーションの快楽だなーと思いつつもあの手の王道ヒーロー譚がそこまで好みじゃないので、いい映画だけどウームとなるところもありました(でもマイルスが初めて“自分”でスイングするシーンの静かなカタルシスとか最高だったなー)。その点こちらは前作の裏にまわってメッタメタに展開していくところがずっと好みでありました。映像的にもさらにパワーアップしているようで、もはや何が起きてるかよく分からないレベルのイメージ洪水アニメなんだけど勢いのままに楽しんでしまったなー。あとから冷静に考えると内容も若干詰め込みすぎな気はする、しかし観てるあいだはそういうことを考えるイトマもなかった。 結果的になのでしょうが、糸を吐いて摩天楼を縦横無尽に飛びまわる“スパイダーマン”というキャラクターのアクション上のポテンシャルがこのアニメーションによって十二分に引き出されてるのかなーという印象です(全編を埋め尽くす超高速戦闘描写から、ふたりのスパイダーマンが糸の力で高楼に逆さに座るようなちょっとしたアイデアシーンまで)。 超いいところで終わっちゃうので続きが観たくてしょうがないですが、自分としては労働問題が解決してからゆっくり作ってほしいという気持ち……。
③VORTEX ヴォルテックス (2021、仏・ベルギー・モナコ、監督:ギャスパー・ノエ)
ギャスパー・ノエはこれが初見。ごくありふれた老夫婦の“晩年”を、画面の真ん中でまっぷたつに分割されたスクリーンに淡々と映していく老境映画。つまり基本的には夫婦ふたりが左右の別々の画面のなかで別々の行動を取っていくわけです。わりと古典的なスプリット・スクリーンという技法にすべてを賭けた映画とも言えるんだけど、結果的にすばらしく沈鬱でどうしようもないほど無情な効果を上げてるなーと自分は思いました……。ここまで身も蓋もなく直接的に「老い」とか「病い」を描いてるとちょっと嬉しくなってしまう。この画面分割にはいろんな効果があるのでしょうが、とりあえずこれによってごく平凡な老夫婦の生活が劇化されてて、自分は全然飽きなかった。終盤が圧巻。全然楽しくない映画だったけど自分は好きだなこういうの。 ちなみに分割された画面の片方で比較的重要なエピソードが描かれてるとき、もう片方の老人は大抵ウロウロしているだけの様子がただ映されてる感じなんだけど、実はその点が一番のキモだったりするのかも、と思いました。
④イニシェリン島の精霊 (2022、アイルランド・英・米、監督:マーティン・マクドナー)
舞台は1923年、内戦中のアイルランドにある離れ小島。そこに暮らすふたりの男が繰り広げる、みみっちくも壮絶な大人同士のケンカを描いた作品。こういうへんな人間ドラマが自分は観たかったんだなーと思わされる作品でした。演技もあいまって人物描写がすごい巧みで、ストーリーもなんでこんなんなっちゃうんだろうという感じ。あと自分はこの映画のロバと犬が好き……。まだ観れてない『スリー・ビルボード』もちゃんと観ます。 ただ強いていうと、自分的には演技にもロケーションにもかなりリアル寄りの厚みを感じる映画で、そのぶんところどころに差し挟まれる軽くて黒いギャグ調のシーンにはちょっと違和感というか落差を感じたりはしました。たしかにちゃんと俯瞰的にみれば悲惨ながらもバカバカしいストーリーではあるので、次観るときは笑って観られる気もするけど。でもそれを踏まえても大変おもしろい映画でした。
⑤Pearl パール (2022、米、監督:タイ・ウェスト)
2022年公開のホラー映画『X』の続編。前作に登場した史上最高齢の殺人鬼パールの誕生秘話、ってな具合です。 時は1918年。アメリカの片田舎に暮らすパールは映画が好きで、自分もいつかは晴れ舞台に立つことを夢見ながらも自分の性癖と抜き差しならない現状に押しつぶされそうになっていた……。 これはすばらしきミア・ゴス劇場。堂々たる彼女のひとり舞台でしたね。自分は正直ホラー映画があんまり得意じゃないのですが(理由①は「怖いから」、理由②は「正直ハズレが多そうだから」)、こういうどうしようもない物語を一方的な血の惨劇として描けるのはエンタメ・ホラーの最高の部分ではないかと。淀川長治じゃないけど「いや~、ホラーって、ほんとにいいものですね~」と呟きながら家に帰った記憶があります。 ちなみに観終えた直後はこの世界観および人物描写ののっぺりした感じが気になったんだけど、これはおそらくパールの認識している世界像という表現でもあるのかなと思ってわりと納得しました。 正直『X』は微妙でしたが、こうなると3作目の『MaXXXine』も楽しみになってきました。内容的には前2作でも再三触れられていた、映画あるいは映像というもののあり方的な部分にメスを入れて来るのかなーという予想。
(追記。「○○って、ほんとにいいものですね」は淀川長治じゃなくて水野晴郎でした。すみません。不明を恥じてそのままにしておきます)
⑥マッドゴッド (2021、米、監督:フィル・ティペット) 監督・製作フィル・ティペットのストップモーション・アニメ。この方はいろんな映画の特殊効果を手がけてきたその道の巨匠だそうです。自分に一番なじみのあるものでは『スター・ウォーズep5 帝国の逆襲』の冒頭、氷の惑星ホスに登場するトーン・トーン(ルークとハン・ソロが乗ってるピョンピョン跳ねるかわいいやつ。しかし寒さで死んでしまう)やATーAT(四足歩行の全地形対応攻略兵器。象みたいなやつ。転ばされると無様ですな)。 舞台は遠未来の地球。なんらかの使命を帯びて地底世界へと降りていく工作員の目に映る、狂った世界の様相を描いた地獄めぐりストーリー。 いい意味でのディテールの汚らしさと世界観のおぞましさがすごくよかったです。イメージ・アイデアが無限に投入されてる感じも楽しい。何より、映ってるものがどんだけ酷くても全体的なミニチュア感にちょっとカワイゲを感じてしまうところがいいかなと。 ちなみにストーリーは途中からぶっ飛んでよく分からなくなりましたが、あまり違和感がなかったので別にいいかな~と思いました。ラストもどんな感じだったか忘れちゃったけどそれもまた良し。デヴィッド・リンチのアレとかスタンリー・キューブリックのアレとかいろんなものをオマージュしたようなシーンがいっぱい出てきて理路が爆発してた記憶が。 自分が一番好きなシーンはネックレスやお金がいっぱい出てくるところ。意味わからんけどいいシーンだった……。
⑦窓ぎわのトットちゃん (2023、日本、監督:八鍬新之介)
言わずと知れ���黒柳徹子の大ベストセラーのアニメ映画化! 自分ももちろん知ってるけどまぁ読んでません……。 すごい評判がよかったのでへぇーと思って観に行ったのですが、確かにこれはすごかった。全編通して、一番肝心なことを声高に語らず静かに示していく抑制された演出がすげえ効いてるーと思いました。ここぞというところで空想的なイメージを放り込んでくる呼吸も自分は好ましかった。 事前のイメージに反してかなりしぶーい演出のアニメ映画という印象でした。描かれてる時代そのものはいろんなところで触れてるので全然知らないものではないんだけど、この演出にはちょっと胸を突かれるところがあったなー。どの世代の人が観てもいい映画だと思う。
★その他の新作
個人的な好みでいえばもう一歩……! と感じるところもあったけど、いろんな意味で心揺さぶられた作品としては、
○鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 (2023、日本、監督:古賀豪) ○ザ・キラー (2023、ネトフリ、監督:デビッド・フィンチャー) ○私がやりました (2023、仏、監督:フランソワ・オゾン) ○BLUE GIANT (2023、日本、監督:立川譲) ○ザ・ホエール (2022、米、監督:ダーレン・アロノフスキー) ○オオカミの家 (2018、チリ、監督:クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャ) などもありました。こちらもおすすめ。
★家で観た旧作 ついでに旧作も。面白いのはけっこうあったけど、書いても際限ないので10作だけ。感想はごく短めに。
●ピアニスト (2001、仏・墺、監督:ミヒャエル・ハネケ) 過保護な母親とふたりで暮らしているピアニストの中年女性が、若い男との出会いをきっかけに自分を開いていくが……というお話。これも全然楽しくはないんだけどかなり面白かった。主演のイザベル・ユペールが“ふつう”に演じてるおかげでこの主人公の存在にちゃんと説得力が生まれている、気がする。あとはぶっちゃけ自分もこの人と大差ないよなーとは思ったり。
●しとやかな獣 (1962、日本、監督:川島雄三) マンションの一室を舞台に繰り広げられる欲望まみれのブラックコメディ映画。ここまで煮ても焼いても食えない人間しか出てこないといっそ清々しいくらい。日本の戦後復興から高度経済成長へという一連の流れに投げつけられた黒ーい陰画。こういう巧妙な呪詛を観るとつい心が喜んでしまう。オチも秀逸。
●秋津温泉 (1962、日本、監督:吉田喜重) 終戦間際にさまざまな絶望によって死を覚悟していた青年周作(長門裕之)が、温泉宿で出会った女中の新子(岡田茉莉子)によって希望を取り戻し、戦後の日本で生きていこうとするが……。「待つ女」と「煮え切らない男」という伝統的な構図に則ったメロドラマで、ジリジリしながら観たのですが最終的には見事な構成の作品だなーと思いました。いつのまにかこういうグダグダ恋愛ものとか、日本の敗戦映画とかがすっかり好きになってしまった。あとはヒロイン役の岡田茉莉子が「うなじで語る」シーンが多くて強烈なフェチズムを感じます。
●大砂塵 (1954、米、監督:ニコラス・レイ) あらゆる点で異色の西部劇という感じの映画。『天井桟敷の人々』みたいな気の利きすぎたセリフの応酬がまず最高。感情のもつれが発火点となって起こる出来事を理詰めで描いていく展開がおもしろくて、これがここまで行き着くの……という驚きもありました。ヒロイン役のジョーン・クロフォードの存在感が圧倒的。個人的には『続・夕陽のガンマン』に次いで好きな西部劇になりました。
●ある戦慄 (1967、米、監督:ラリー・ピアース) 舞台は深夜の電車の一車両。ふたりの酔っ払ったチンピラによって「心理的」に支配されてしまった人々の悪夢の一夜を描いた群像劇です。登場人物が出揃ってからの片時も目が離せないスリラー感がほんとにすごくて、とても面白かった。全体的に演技合戦映画なんだけど、特にチンピラふたりの演技がうまくて、ほんとに何をしでかすか分かんない感じがするのよねー。これを他人事として見られる人はまぁいないだろうからそういう点でも強い映画。
●哀しみのトリスターナ (1970、伊・仏・西、監督:ルイス・ブニュエル) 母親が死に、身寄りのなくなった若きトリスターナ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は初老の男性ドン・ロペに引き取られ、彼の庇護のもとで新たな生活を始める。しかし男はその実、紳士然としたスケベ爺いだった……。ままならない運命に人生を狂わされるひとりの女性の半生を描いた作品。ドン・ロペという男がとにかく酷くて、色々タガのはずれたどうしようもない人間。しかしそんな最低な男を単なる舞台装置にはせず、その浅ましさをこれでもかと描きつつもちゃんと1人の生きた人間として立ち上がらせるところがさすがブニュエル……と思わされました。そしてそんな彼との関係によっていろいろな面を見せていくカトリーヌ・ドヌーヴの表情の変化もいやはやーという感じ……。 完成度では『昼顔』のほうがいいかなーとは思うんだけど、このどうしようもない「人生観」みたいなものには強く惹かれてしまうなー。同監督では『忘れられた人々』もひたすら描写が徹底的で大変よかったです。
●ペトラ・フォン・カントの苦い涙 (1972、独、監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー) 登場人物が全員女性の会話劇かつ密室劇。ペトラという服飾デザイナーの女性が主人公で、いろんな人物に対する彼女の振る舞いを通してそのキャラクターを掘り下げていくというのがストーリーかな。前半がちょっと退屈だったけど後半の強度がすごかったので全部チャラになりました。こういう丹念な構成の人間ドラマが結局一番好き。ペトラに同情はしないけどまぁ分からなくもないよなーという気持ちにはなってしまう。これを観てファスビンダーの面白さみたいなものがちょっと分かった気がしました。
●子連れ狼 三途の川の乳母車 (1972、日本、監督:三隅研次) 三隅研次はすげえらしいので自分もすげえのを観てみたいと思って。こちらは劇場版『子連れ狼』シリーズの2作目。ストーリー説明は前作に丸投げ、セルジオ・レオーネばりの眼のアップの連続で緊張感を高めたあとは、猛烈な血しぶきと残酷な切り株描写のつるべ打ち! ストーリーもほぼないので見終えたあとの「何も残らなさ」は前作を遙かに凌駕していましたが、そのへんも含めて快作でした。しかしこれはもうバイオレンスというよりスプラッターの���ベルかも。劇場版の残り4作も早めに観るつもり。
●暖流 (1957、日本、監督:増村保造) いっときTwitterで話題になってた作品。経営難に陥っている病院を舞台に、金と恋、嫉妬と欲望が渦巻く、しかし軽やかなコメディ・メロドラマですごくよかった。いい面でもわるい面でも人間のバイタリティーの強さを垣間見させてくれる作品。題材は超ドロドロなのにこの爽やかさは最高としか言いようがなかったですね。
●絞殺魔 (1968、米、監督:リチャード・フライシャー) 『ヴォルテックス』からの画面分割繋がりで年末に観て、こいつはすごいと思った作品。ボストンを騒がせた実在の女性連続絞殺事件をモデルにした映画。正直自分は題名から、ドキドキ!わくわく!ぶっ飛び猟奇殺人映画!かと思ってあまり期待せず観たのですがとんでもない。ぜんぜん別の面白さを内蔵した衝撃作でした。ストーリー構成も巧みなんだけど「映像の構成」も非常にうまく感じて、これはちょっとすごいなーと。黒沢清がオールタイムベスト1に選んでるのもなんとなく分かる気がしちゃう。
以上、長々と書いてきましたが自分の2023年はこんな感じでした。特にポール・ヴァーホーベンとルイス・ブニュエルという、作家単位でかなり好きそうな監督をふたりも見つけられたことが一番の収穫だったかなーと。 あとは自分はどちらかというとじっくり見せるタイプのドラマ主体の映画が好きらしいことが分かったので、2024年はアクション映画も意識して観ていきたい所存。 ごく個人的な感想記事ですが何かの参考になれば幸いです。ではまた。
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