#チャイ飲み放題
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#日常 #Moksya Chai
モクシャチャイの福袋が届いたぞ〜〜〜〜!!!!
多分一番人気の焼き菓子付きのセットです。アールグレイのドーナツと、チャイのスコーン、チャイクッキーと焼き菓子の方もチャイと紅茶尽くし。あとはチャイジャムとインドのビスケット?です。そしてリーフとティーバッグのチャイがたくさん。
これでしばらくチャイ飲み放題の生活が送れそうです。ニコニコが止まりません。
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時々無性に食べたくなるインドカレー。 必ず注文する、トマトとカシューナッツのレッドカレーのチキンティッカマサラ。 子どもたちはチーズナンが大好き。 辛くないタンドールのマライティッカも大抵オーダーします。 チャイ飲み放題も寒い季節にはより嬉しいです。 また食べたくなって来ました~( ¨̮ ) #mohandish #indianrestaurant #sapporo #lysgracieux #chickentikkamasara #plainnaan #cheesenaan #malaitikka #halal #モハンディッシュ #インドカレー #インディアンレストラン #札幌 #ハラル #チキンティッカマサラ #チーズナン #プレーンナン #チャイ #札幌北区グルメ #チャイ飲み放題 #リスグラシュ #疲れたときにはインドカレー #幸せ #また食べたい #北24条 (モハンディッシュ) https://www.instagram.com/p/Bvg4K8fH_Lq/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=u6e9ihvz5hf8
#mohandish#indianrestaurant#sapporo#lysgracieux#chickentikkamasara#plainnaan#cheesenaan#malaitikka#halal#モハンディッシュ#インドカレー#インディアンレストラン#札幌#ハラル#チキンティッカマサラ#チーズナン#プレーンナン#チャイ#札幌北区グルメ#チャイ飲み放題#リスグラシュ#疲れたときにはインドカレー#幸せ#また食べたい#北24条
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2019.08.29
先日の、RÁYKAさんの参加されていたグループ展 @Gallery TATSUYA TOKYO で作品を堪能させてもらった後は、近況交換や仕事についてなど食事をしながらということで、近所で食事ができるところをぶらぶら歩きながら探しました。
通りかかりに感じが良さそうだったので入った インド・ネパール創作料理 アンナプルナダイニング はアタリ! 今回オーダーしたものは、ハズレなしでどれも美味しかったです。
インド・ネパール創作料理 アンナプルナダイニング Annapurna Dining - Indian & Nepali Restaurant. @Kayabacho (茅場町駅から徒歩2分) 食べログ 営業時間:11:00~16:00/17:00~23:00 (L.O.22:30) 定休日:日曜日
シシカバブ
モモ
マトンのスパイシー炒め
マトンカレー
ナン
キーマナン
チャイ
ディタベースのカクテル
お料理はボリュームがそこそこあり、全部シェアしていただいて、��人3人でお腹がいっぱい。 他のインドネパール系のカレーやナンがあるようなところと価格帯はだいたい同じくらいですが、量と美味しさから考えると、ほどほどにリーズナブルかと思います。 飲み放題メニューがあるので2時間で3~4杯飲むくらいだと、飲み放題の方が得かなという感じです。
シェフはおそらくインド・ネパールのネイティブで香辛料もいっぱい、良い香りで異国感がありつつも、日本の舌に合うようにカスタマイズされていて、いただいたものは全て美味しかったです。
次にまた茅���町に行くことがあれば、再訪したいなと思います。
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" ヘンな出会いがきっとある " \\週間マガリ 1日店長決定// 屋根裏の喫茶バー「週間マガリ<@shukan_magari>」で店長をします。 蔓延防止解除後の 【3月9日(水)19:00-23:00】 (蔓延防止延長された場合21:00まで) を、予定していますので、好きな時間に、会社帰りに、予定の合間に、二次会に、ふらっと飲みにきてください! お問い合わせ、ご質問はDMにて承ります。 ・座敷スタイルのバー ・2000冊の本が読み放題 ・懐かしアイテムのコレクション ・昭和、平成の雰囲気が���わえるレトロな空間 ・カウンター席で話すも良し、ソファでくつろぐも良し ▀場所 週間マガリ 〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋1丁目11-13 二階 (一階にくつろぎ和食 輝楽家というお店が入っています) https://goo.gl/maps/SqU91isLE9EbFnZC6 ※最寄り駅 大阪メトロ谷町線「南森町駅」 JR東西線「大阪天満宮駅」 いずれも徒歩5分 ▀営業時間 2022年3月9日(水) 19:00 〜 23:00 (蔓延防止が延長された場合21:00まで) ▀お店のHP https://magari.amebaownd.com ▀料金 茶菓子付きチャージ500円+ドリンク代 ※ドリンク代500円〜 ▀ドリンクメニュー ・ビール ・ウイスキー ・各種カクテル ・日本酒 ・梅酒 …等 お酒が苦手な方にはソフトドリンクも☕️ ・珈琲 ・紅茶 ・チャイ ・ノンアルコールカクテル 🍻50種類以上 500円〜 ★店長テーマ 【クラファンのリターン忘れてませんか?BAR】 コロナによって週間マガリの営業が制限された時、クラファンで支援しました。 支援のリターンは1日店長をする権利。 この度オーナーより連絡があり、 支援者へ無理やり店長やらせるハラスメント企画ということで今回開催するに至りました。 テーマ関係なく(言ってしまえばノーテーマ)気軽に立ち寄れる雰囲気を作っていますので、お一人でも遊びにお越しください。 #週間マガリ #大阪 #イベント #大阪イベント #cafe #南森町 #南森町カフェ #イベント情報 #イベント企画 #イベント告知 #イベント開催 #交流会 #カフェバー #バー #楽しい #bar #南森町バー #レトロ #古民家カフェ #古民家 #平成レトロ #告知 #気軽にフォローしてください #読書 #読書好きな人と繋がりたい #本 #happy #like #instagram #instagood (週間マガリ) https://www.instagram.com/p/Caf96mNvQwD/?utm_medium=tumblr
#週間マガリ#大阪#イベント#大阪イベント#cafe#南森町#南森町カフェ#イベント情報#イベント企画#イベント告知#イベント開催#交流会#カフェバー#バー#楽しい#bar#南森町バー#レトロ#古民家カフェ#古民家#平成レトロ#告知#気軽にフォローしてください#読書#読書好きな人と繋がりたい#本#happy#like#instagram#instagood
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綾野剛さんハゲタカと全然違う感じで同一人物に見えない。役柄に合わせ別人も器用ですごいと思うけれど、さとみちゃんの何をやっても同じ=素で全てに通じると捉えるならば、こちらも絶対的な感じで、すごいと思う。少し前に読んでた、レーモンドの潔さ世渡り上��(なのか?...剽窃騒動などもコルビュジエの上手といった...)や、カーンの両義性みたいなのと重なった。綾野剛剛さんがレーモンド、さとみちゃんがカーン、見た目は逆。
と思ったら...
だけど解釈は人それぞれで、どちらの意見もそうなのかと考えると。そういうところ、カーンの両義性と重なる。
課題終わりそうになかったら木金.漫画家の方もやめて、こちらを観てみるか。
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RT @michsuzu: 秋葉原のお隣、浅草橋駅近くにあるGANGAのインドカレー食べ放題(880円)が良かった。4種のカレーに加えて、タンドリーチキンとかのサイドやサラダも食べ放題で、チャイやラッシーも飲み放題 土曜だからか、お客さんは少なかったけど、もうちょいアキバに近かったらもっと人気出たんじゃないかな https://t.co/WoHxbpoI72
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【チーズ4種盛り合わせ】
ハテルマの起 19.04.07
三島田町駅から徒歩5分、三島広小路駅からだと歩いて7分。
三嶋大社(三島大社)近くのワインバーハテルマです。
こんにちは‼︎
本日は日曜日なので22:00(ラストオーダー21:00)までの営業となります‼︎
よろしくお願いします‼︎
昨日はイベント出店からの営業という事で気合で挑みました‼︎
気合い入れた甲斐がありまして、イベントでもたくさんのお客様にお買い求めいただき、その後の営業も終始忙しくお仕事させていただけると言う楽しすぎ���一日でした‼︎
イベントではタコライスは見事完売〜‼︎
レモンスカッシュもほぼ完売‼︎笑
感謝しかありません。
イベントにお越しいただきましたお客様、ハテルマのタコライス、レモンスカッシュ、ジンジャーエールをお買い求めいただきましたお客様本当に有難うございました‼︎
新作のチラシもたくさん渡す事ができて嬉しいです‼︎
そして、お店でイベントに出るんですよとお伝えしていたお客様方が来てくれたのも本当に嬉しかった〜‼︎
有難うございます‼︎
心細いイベント出店、すごく励みになりました‼︎
いつも有難うございます。
お声かけいただきましたつみきさん、出店者の皆様、昨日は楽しい時間を有難うございました〜‼︎
また何かありましたよろしくお願いいたします‼︎
夜の部でも色々嬉しい事がありました。
3〜4年前のカルマンギアの一件で昨日来てくれたお客様。
まさかお会いできるとは思っていなかったので嬉しかったです‼︎
走っているところが一目見たいです‼︎
頑張ってくださいね‼︎
お連れ様も色々共通点のある方でお話が面白かったです‼︎
世間は狭いですね〜‼︎笑
是非、また遊びにいらしてください‼︎
M君はついにチャックテイラーのブラックに某店の5周年Tが似合ってました‼︎
僕も同じ色注文しちゃいましたよ〜‼︎
七輪会どうぞよろしくお願いします‼︎
タイミングが合えばね〜‼︎笑
タイミングが‼︎笑
またご来店お待ちしております
共通の知り合いの絵描きさんのお話ができたお客様。
お声かけいただき有難うございました‼︎
早く帰って来て色々話し聞きたいですね〜。
帰って来たらまた一緒に何かイベントやってもらおうと思っておりますので、その時は是非遊びにいらしてください‼︎
ユカシさーん、勝手に色々話題でお話させてもらってまーす‼︎笑
当日でしたがなんとかバースデープレート対応できて良かったです‼︎
お電話いただきまして有難うございました‼︎
いつも有難うございます。
二日酔いは大丈夫でしたか?
またお待ちしております‼︎
三嶋大社の夜桜ライトアップからの流れが本当にすごくて感謝です。
三嶋大社様様‼︎
有難や〜。
今日の写真はチーズの4種盛り合わせ。
2軒目や遅めのお時間のお客様にも人気です。
仕入れや日によって内容は変わりますが、是非ワインと一緒にお楽しみください。
基本的には4種テイストの違うものをご用意しております‼︎
オーダーお待ちしております。
今日の番外編は昨日のイベントからお気に入りの一枚を‼︎
パン屋さんが中心になって、コーヒーがあってチャイがあって、BARがある。
パン屋さんには行列ができていて、なんとなくヨーロッパみたいだった。
なんとなく。
桜も満開で最高のイベントでした‼︎
つみきさん、お声かけいただき貴重な機会を有難うございました‼︎
それでは、本日も楽しんでまいりましょう‼︎
グーグルページ内でのクチコミお願いいたします‼︎
皆様の1票が励みになります‼︎
よかったらこちらのQRコードか下のURLよりクチコミお願いします‼︎
https://www.google.com/search?q=ハテルマ&ludocid=0x6019907f043c0001:0xd88b079fec099d4e
よろしくお願いします‼︎
- - - - - - - INFOMATION - - - - - - -
【コースメニューのご案内】
大皿お取り分けのお料理のコースを2段階でご用意しております。
歓送迎会などにも。
◽︎ 3000円コース/お料理8種(2名様〜)
◽︎4000円コース/お料理10種(2名様〜)
※上記は税別表記となります。
※好評だったので5000円ピッタリ宴会プラン期間延長で続けさせていただきます‼︎ 5名様以上のご予約で3000円(税別)のお料理のコースに2000円(税別)の2時間飲放題を付けていただくと人数分の消費税がサービスになりまして、お一人様5000円ピッタリになるお得なプランです。 団体様の宴会などにもおすすめです。
ご予約のお電話時にブログで見ましたとお伝えください。
- 3000円コース一例 -
◽︎ パルマ産生ハムのサラダ ◽︎ 海鮮マリネ ◽︎ 牛ランプのローストビーフ ◽︎ フリッタータ(イタリアのオムレツ) ◽︎ 鶏のレバーパテ ◽︎ パスタカルボナーラ ◽︎ 箱根山麓豚のロースト ◽︎ ガトーショコラ
ご予約やお問い合わせはお気軽に‼︎ TEL/055-939-6071
【結婚式二次会特別プラン】
ハテルマの結婚式二次会プランのご案内。
幹事様応援プランです‼︎
お席は最大で40名様まで着席可能です。
内容はお料理はお取り分けスタイルで全8種に2時間飲み放題付きでお1人様4000円(税込)の���ランです。
※貸切や営業時間外のお時間でのご利用も対応させていただきますのでお気軽にお問い合わせください。
- お料理 - ◽︎ 海鮮マリネ ◽︎ 生ハムサラミ盛り合わせ ◽︎ フリッタータ ◽︎ 鶏の唐揚げ ◽︎ フライドポテト ◽︎ パテドカンパーニュ ◽︎ ローストビーフ ◽︎ ショートパスタ
- 2時間飲み放題 - ◾︎ ビール ◾︎ ワイン(赤/白) ◾︎ カクテル ◾︎ ノンアルカクテル ◾︎ 焼酎/梅酒 ◾︎ ソフトドリンク
結婚式二次会プラン/お料理+2時間飲み放題=税込4000円(お1人様)
ご予約、お問い合わせお待ちしております‼︎
TEL/055-939-6071
インスタ、フェイスブックなど下記リンクよりフォローお願いします‼︎ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【ホームページ】
【インスタグラム】
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HATERUMA 火-金/18:00-1:00 日/17:00-22:00 定休日/月曜日 TEL/055-939-6071
#ハテルマ#hateruma#hateruma三島#ハテルマ三島#三島ワイン#三島ワインバー#三島オシャレ#ハテルマの起#HATERUMAの起#三島市#ワインバー#ワイン#カクテル#ウイスキー#bar#三嶋大社#三島大社#源兵衛川#三島#函南#沼津#長泉#清水町#静岡
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濃縮チャイの材料は、以下13点。
1、生姜 2、オレンジピール 3、紅茶 4、シナモン 5、八角(スターアニス) 6、クローブ 7、黒コショウ 8、ナツメグ 9、黒砂糖 10、はちみつ 11、バニラエッセンス 12、カルダモン 13、牛乳
作り方は、一般的なチャイより簡単。お湯を沸かして材料を入れるだけ。基本放置。ネットユーザーからは「美味しい」「教えてくれてありがとう!」などど反応は上々である。そして実際に編集部でも作ってみた!
1)、まず、お湯を沸かす。その間に下準備。生姜はスライス状に切り、包丁で軽く押さえてつぶしておく。すりおろしたものを使うより香りが良くなるそうだ。
2)、次にオレンジの皮をすりおろす。なければオレンジピールでも可だが、今回は、キンカンの甘露煮で対応。
3)、沸騰したら、火から下ろして紅茶(ティーパック)を投入。
4)、ここで、シナモンスティックを投入するのだが、「シナモンは必ず2本使ってください」とある。どうやら、シナモンの量がポイントになるようだ。だが、それにしても多い。シナモンの香りは結構自己主張が強い。この辺から若干の不安を感じ始める。
5)、続いて最大の不安材料、八角の登場だ! 袋を開けた途端周囲に強烈な中華な香りが漂う。この中華風味満点の香辛料、入れて本当に大丈夫なのか……大分不安になりつつも、レシピ通りに投入。
6)、クローブ、黒コショウ、キンカン、ナツメグ、砂糖、ハチミツ、バニラエッセンスを入れよく混ぜる。残念ながらカルダモンは手に入らなかったので、今回はナシ。
7)、フタをして15~20分蒸らす。待っている間にレンジでホットミルクを作っておく。
8)、そして待つこと20分後。目を閉じるとバニラとクローブの甘い香りにメルヘンを感じるが、実際、鍋の中に はどす黒い液体の中にアヤシゲなものがたくさん浮かんでいる。メルヘンどころかまるで「魔女のスープ」である。魔女スープの味見をしてみたところ、香辛料 のキツさからむせてしまった。なんだかもう味がわからない。これはやばい。ここで不安の絶頂を迎える。
9)、最後に温めた牛乳で割って出来上り。
牛乳を入れると、なんとなくそれらしいものになった。気になる味は……確かに美味しい! 魔女スープの段階では、喉がヒリヒリするほど刺激的な味 だったが、牛乳を入れることにより、香りが立ちまろやかさが出ている。ラスボス・八角のきつい香りもどこに行ったものか、他のスパイスといい感じに調和し ている。ネットユーザー達が絶賛する訳だ。
なお、こちらのレシピは詳しい分量は公開されていないが、画像から判断するに、水:4と1/2カップ、八角:4つ、シナモンスティック:2本、後は 適量と言ったところである。濃縮スパイスのせいか、飲んだ後、すぐ体がポカポカしてきた。これで寒い冬も乗り切れそうだ。これはオススメである。
” - カフェで飲むチャイよりも美味い!海外で話題の「濃縮チャイ」を作ってみた – ロケットニュース24(β) (via flatmountain)
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#しかもチャイ飲み放題😆#四ッ谷 https://www.instagram.com/p/BqMIVEQHpwQ/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1hqeegxvb7yh4
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四ツ谷の「ムンバイ」で食せるインドのアフタヌーンティーやばい良い…。インドのポピュラーなスイーツが網羅出来るうえに、ホットチャイが飲み放題で1300円って…ほんまにええんか…??チャイ10杯以上飲んでしまった。幸せ。 pic.twitter.com/0SIsojkzFq
— べるなーる (@gaelkun) December 16, 2019
from http://twitter.com/gaelkun via IFTTT
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偽善者の涙[三]
[三]
翌週の土曜日、里也と佳奈枝は梅田に降り立つた後、昼食をしたゝめて「シンフォニー」へと向かつてゐた。途中、地下道を抜けるまではガヤ〳〵と人の喧騒で話し声も通りづらかつたけれども、グランフロントを遠くから眺めるやうになる頃にはその喧騒もどこかのどかに聞こえる。梅田からシンフォニーホールまでは意外と距離があるのである。かと云つて、別段バスを利用するほど離れてはゐないので、眠くなつちやわないようにと佳奈枝の提案で歩いてゐるのであるが、しかし歩くとなると十五分ほどかかつてしまふ。里也はだから、沙霧と来る時は彼女が機嫌を損ねないように気を張り詰めなければならず、このホールに関しては佳奈枝と来た方が気が楽であつた。何より昔、午前中にあつた練習を終えて、楽器を背負つたまゝよく二人で歩いたものだから、かうして歩いてゐるとその思ひ出が、ふとした拍子に頭に思ひ浮かぶのである。たぶん佳奈枝もそれは同じなはずで、だからこそ歩かうと提案したのであらう。今はもう楽器を開くこともしなくなつてしまつたし、互いの関係も、呼び方も変はつてしまつたけれども、この城下町のやうな街を歩きながら音楽の話題に花を咲かせるのは、今も昔も変はつてはゐない。
「私はさうでもないんだけど、シンフォニーは里也さん久しぶりなんぢやない?」
コンビニのある角を曲がつて、ホールがもうそろ〳〵見えて来ようかと云ふ頃合ひに、佳奈枝が聞いてきた。まだ二月も半ばであるので着込んだ彼女は、丈の長いコートに片手を突つ込んでツカ〳〵と歩いてゐるものゝ、今日はどこかお上品である。女性のファッションに疎い里也にはそれくらゐしか分からなかつたが、聞くところによるとやつぱりクラシ��クのコンサートは一定の格があるのだから、適当な装いで無ければならないと云ふ。彼もその意見には賛成してゐるのだが、少々行儀が良すぎる気もする。
「うーん、……半年ぶりくらゐ? 前はいつ来たんだつけ?」
「あれぢやない? ほら、夏にあつた、ロシア響のチャイコフスキーを聞いた時」
「あゝ、ぢやあ、ほんたうに半年ぶりつて訳か。さう云へばあの時も五番だつたやうな気が、……」
「さう〳〵。メインはチャイ五だつたけど、あの時は前曲が火の鳥だつたわ。覚えてる?」
「覚えてる〳〵。第四楽章でトランペットが例の八分音符を鋭くタンギングしてくれたから、あの演奏には何の文句も無い」
例の八分音符とはチャイコフスキーの交響曲第五番第四楽章の再現部、具体的に云へば三百五十七小節から数小節間続くトランペットの八分音符のことなのであるが、昔から言つてゐるので「例の八分音符」と云へば、どの八分音符のことなのか分かつてくれるものゝ、その良さは未だに分かつてくれないのである。
「確かにあそこを鋭く吹くとキユツと引き締まりはするけど、引き締まりすぎであんまり好みぢやなかつたわ。里也さんもゝう少し大らかに生きて行かうよ、真面目すぎるのも疲れるでせう?」
「……そんな真面目でも無いんだけどな。それにしてもあの演奏は良かつたなあ。相変はらず化物みたいなオーケストラだよ、あれは」
「ふゝ、化物つて、確かにさうだけど、ふゝゝ。……あつ、でも良かったのに、沙霧ちやんは結局来なかつたね。ロシアだつたから、沙霧ちやんこそ来るべきだつたのに、……」
「まあ、色々あつてな。……いまさらだけどチケット持つてるよな?」
話しながら歩いてゐると、いつしか二人はシンフォニーホールの正面入口にある階段に足をかけてゐた。開場から十分ほど経つてゐるせいか、すでにぞろ〳〵とお客が入つてゐて、タクシーも数台眼の前の公園前に止まつてゐる。里也は他のお客の邪魔にならぬよう、柱の陰に佳奈枝を誘導して自身もチケットを取り出した。いつもこの瞬間は妙に気分が高まるものである。一人で来ても、佳奈枝と来ても、沙霧と来ても、かつてのサークル仲間と来ても、それは変はらない。演奏が楽しみだからと云ふのもあるけれど、今自分の周りに居る者たちがみんなクラシック好きで、みんな自分と同じやうな表情を浮かべて、みんな音楽の話題で盛り上がつてゐると云ふ状況がたまらない。昔はまだ大学の交響楽団に在籍してゐたからよかつたものゝ、もう今となつてはクラシックが好きですと云ふと、たいていの場合、云つたゞけになつてしまふか、高尚な趣味を持つてゐるかのやうな反応をされてしまふ。確かにワーグナーの歌劇あたりはさう〳〵理解出来ないし、音楽理論やら歴史やらの知識もあるに越したことはないけれども、音楽と云ふものはその上で感覚的なものなのだから、もつと気楽に聞けばよいのである。今ホールに入つていく人たちもさう云ふ人がほとんどであらう。実のこと里也自身も知らないものは知らないとして、ただ感覚で聞いてゐる時がある。けれどもそれでいゝのである。クラシックだからと云つて何も身構える必要など無いのである。里也はいつもさう云ふのであるが、けれども未だについてきてくれた人がをらず、結局佳奈枝と沙霧だけしか話し相手がゐないのであつた。
「席どこやつけ」
受け付けでもらつたパンフレットを袋に入れながら里也は聞いた。
「二階の後ろ真ん中あたり。いつもと一緒な席」
「あゝ、あのあたりね。了解」
と分かつた風に答へてから、佳奈枝について行くやうにして階段を上り初めたのであるが、先程まで我先にと歩いてゐた夫が、今度は一歩下がるやうになつたのに気がついたのであらうか、 階段を登りきつたちやうどその時、佳奈枝はふと足を止めてニヤリと笑つた。
「もしかして里也さん、まだ覚えてゐないの?」
「久しぶりだと思ひ出せないもんなんだよ。ほら、邪魔になつてるから行つた〳〵」
と急かすと佳奈枝は呆れた顔をしながらも、仕方ないと言つて、里也の腕を軽く取つた。一体全体シンフォニーホールは迷いやすいのである。入り組んだ階段に、親切でない標識に、ごつた返す人々に、代わり映えしない壁など、よくホールスタッフに案内されているお客を見かける。殊に二階席だと云ふのに、なぜか三階へ上がらなければならない場合があるのは、さすがに弁護のしやうが無い。その昔沙霧と来た時、彼女がトイレに行くと云ふので一人歩かせたところ、見事に迷つて開演直前になつてやうやくスタッフに連れられて帰つてくる、と云ふこともあつた。しごく恥ずかしさうにして、同じ公演があるならこれからは京都の方に行きませう、もうこゝは嫌です、もう来ませんと、珍しくはつきりとものを云ふ彼女を宥めるのは大変だつたけれども、それほどこのホールの作りはやゝこしいのである。残響二秒を唄ふのは良いのだが、残響のために犠牲にしたものが多すぎる、トイレの数だつてあまりにも少なすぎるし、そのせいでショップやカフェの前は常に渋滞してゐるし、そもそも交通の便が良い場所に立地してゐる訳でもない。さう云ふこともあつて里也は「シンフォニー」が嫌いで、実を云ふとあまり足を運びたくはなく、同じ公演があるなら京都の方、具体的には京都コンサートホールへ向かいたくなるのは、沙霧と同じであつた。少し遠いと云ふ不便さはあるけれども、あちらは駅を降りれば眼の前にあるし、螺旋状のスロープを登れば広々としてゐて大ホールまで迷うことはないし、トイレの数は数えるまでもなく多いし、何よりホールとロビーを隔てる〝間〟が素晴らしい。彼も沙霧に云はれるまで気が付かなかつたのであるが、京都コンサートホール��はさう云ふ〝間〟があつて、薄暗い間接照明に照らされたそこに入つた途端、ロビーの賑やかさは聞こえなくなり、人の世から切り離されたやうな感覚でホールに入る事が出来るのである。また、演奏が終わつた後も余韻に浸るのに都合がよく、自分の感情は自分の中で消化するたちの里也と沙霧は、いつもしばらくその〝間〟の隅で佇んだ後やうやく一言、そろ〳〵帰るかとだけ云ふ。シンフォニーホールではさう云ふことは出来ない。ここは佳奈枝のやうに、互いに感想やら評論やらを云ひ合ひながら帰路につく質の人のためのホールであるやうに思へる。常に賑やかで、人の波に飲まれて、気分も何もあつたものではない。
だから里也は今日の演奏もほんたうは京都コンサートホールで聞きたかつたのであるが、生憎のこと若干プログラムに違ひがあつたし、佳奈枝はシンフォニーホールの方が良いと云ふし、それにいくら好きでは無いと云つても、残響二秒を実現したその拘りには脱帽するしかない。きつと今日も素晴らしい演奏を響かせてくれるであらう。里也は子供心にワク〳〵しながら、佳奈枝に導かれるまゝにホール内へと入つて行つた。
「ほんたうにいつもの席やん。そろ〳〵飽きてきたわ」
と里也は腰を下ろしながら、もうプログラムを眺めてゐる佳奈枝に言つた。
「いいぢやないこの席、色々座つたけど結局こゝが一番だよ」
「そんな色んなとこになんの?」
「さうね、安い席だとあつちの、――」
と舞台横にある席を指さした。
「――方だつたり、悪い時には上の隅にもなることもたまに。でも舞台横の方は木管群が真横から見えて面白いから、私はけつこう好きよ?」
「へえ、さうなのか。お前が木管楽器のことを考へるなんて、よつぽどなんだな。ま、でも俺はやつぱりこゝが良いな。何より落ち着くし、――」
と、次の言葉を云ひかける前に佳奈枝が口を開く。
「あ、先輩〳〵、これ見てよこれ」
「はい〳〵、なんですか佳奈枝さん」
佳奈枝は笑ひをこらえながら、プログラムの一つである「モルダウ」をトン〳〵と指で叩いてゐた。
「沙霧ちやんが見たらすつごく怒りさう」
「ふつ〳〵〳〵、確かに。……モルダウでは無いです、ヴルタヴァです、つて絶対に云ふだらうな、あいつ」
「あはゝゝ、確かに云ひさう。別に、モルダウでも間違つてはゐないのにねえ。……」
「あゝ、でも今日はチェコのオーケストラなんだから、ちやんとヴルタヴァつて書いて欲しかつた。だつてスメタナはモルダウなんて曲は書いてないんだから。ドイツの色を混ぜるんぢやあない」
「まあ! 先輩までそんなこと言つて! ……それはそれとして沙霧ちやん、元気さうにしてた? 前会つた時は相変はらずしよんぼりしてたけど、……」
と佳奈枝の顔もしよんぼりとする。妻は相当沙霧のことを気にかけてゐるのか、彼女のことになるといつも我が身のやうな口ぶりになるのである。
「んー、そんなにひどくは無かつたな。むしろ、……��ー、うちの母親と面した時以外は始終上機嫌���つた」
「さう、……ならいゝんだけど。あの子、まずは自分の感情をコントロールする必要があるわね。でもどうしてあんなに浮き沈みが激しいのかしらん。……」
「たぶん自分の内面の世界が広いからなんだと思ふ。俺にもまだ萎縮してるところがあつて、あれでもまだ語り足りないやうな、そんな気がするんだよな」
「なら言つてくれたらいゝのに。私、考へ事つて人と話しながらするものだと思つてるの。だから彼女もゝつと自分を打ち明けて、――」
「それが出来ないんよ。俺も沙霧寄りだから分かるんだけど、人と話をする時は一言ずつ噛み締めていか��いと、もう訳が分からなくなつてしまつて、だから議論つて苦手なんだよな。たぶんその傾向が沙霧は滅茶苦茶強くて、人と話しながら考え事をするなんて、たぶん東大に合格するよりも難しく感じてるだらうよ、つて云ふか昔本人がほんたうにさう言つてた」
「へえ、さうなの。でも里也さん議論が苦手つて云ふ割に今はえらい饒舌だね」
佳奈枝が覗き込んで来たので、里也は鬱陶しさうに目を舞台の方へ向けた。別に誰も居る訳では無いが、椅子に凭れかゝつてゐるコントラバスの、あのニスの鈍い輝きを見ていると、かつての興奮と情熱が蘇つて来て懐かしい。昔はあの楽器と音程を合はせなければならず、音が細い〳〵と云はれた記憶しか無いけれども、今となつては良い思ひ出と云へやう。
「そりや、沙霧とは似てる部分があるかもつて思つて、よく考へたからな。議論すると云ふよりは、それを吐き出してるだけ。俺たちつてたぶんさう云ふ人類なんだらうよ。一人になる時間が無ければ生きていけない。沙霧は特にさうなんだ、きつと」
「でも寂しくならないのかしら。もう中学を卒業してからほとんどずつと一人なんでしよ? 里也さんも、一人で居て寂しくならないことはないんでせう?」
「ある程度はあかんね、やつぱり。でも思ふに、あいつは一人で居て寂しいなんて思つてないんぢやなからうか。俺でも一週間やそこらは人と会はなくても平気なんだから、沙霧の場合一ヶ月や二ヶ月は大丈夫で、昔から俺がけつこう話してたし、だとその周期くらゐで俺たちが会ひに行つてやつてるから、実は今まで寂しいと云ふ感情を抱いたことが無いと思ふ」
「うーん、……分かんない。そんな一人で居ると退屈で死んぢやわない? ふつう」
「それが最初に言つた内面の世界に繋がるんだよ。沙霧は自分の中の世界が広すぎて、今は音楽と云ふ刺激を頼りにそこを探検してるやうなもんなんだらう。それだけで十分楽しいんだよ、知らんけど」
「でも、その自分の世界つて云ふものを外に出して欲しいわ。何考えてるのかいまいちわかんないんだもん」
「まあ〳〵、ご理解お願ひします佳奈枝さん。たぶんそれとなく意見を求めることが出来たら話してくれるよ。さつきのモルダウヴルタヴァ議論だつて、たぶんヴィシェフラドからあいつのこだわりを全部語つてくれるよ。いやなに、簡単だよ。グイ〳〵攻め立てないで、何か考へてるな、と思つたら辛抱強く待つだけだから。何と云ふか、議論を吹つかけるんぢやなくて、意見を取り出すつて感じ、……その感覚さへ掴めば沙霧はいくらでも喋つてくれるはずだから、……な?」
「うん、なんか、今の里也さんを見てゝなんとなく分かつたから、ちやんと覚えておくわ。私も沙霧ちやんとは今度こそ仲良くしたいんだから。……」
今度こそ、――と云ふのは、佳奈枝は実のところ沙霧とは中学時代の同級生であり、その時実際に言葉を交はしてゐながら何も出来なかったと、さう自分を悔いてゐるからなのである。彼女の記憶の中にはおぼろげながら、いつも除け者にされて白い顔をさらに青白くさせて、それでも必死にクラスの子たちと仲良くならうとしてゐる沙霧の姿が、未だに残つてゐた。話をしたのは彼女が不登校になる直前であつたゞらうか、とは云つても隠された教科書を探しにやつて来た時に、知らないと言つたくらゐではあつたが、よく覚えてゐるのは自身の感じた嫉妬心であつた。なるほど確かにこんな綺麗で、おど〳〵してゐたらそれは浮きもする、たぶんこの子がいぢめられてゐるのはさう云ふことが原因なのであらう。と、一目で分かるほどだつた。今ですら自信をつけさせるために髪の毛を梳いてやり、着るものもちやんとしてあげると、雛人形のやうに可愛らしい姿になつて羨ましく感じてしまふ。しかし自分はその時あらうことか、その嫉妬心にまかせてついぞ見て見ぬふりしかしなかつたのである。別にあのいぢめなんて範囲が狭かつたのだから、無理矢理にでもこちらのクラスへ呼び寄せて、せめて休み時間だけでも居場所を作つてやるべきだつたのである。一人とぼ〳〵と、友達とも云へない子たちの後ろをついて行く姿を見て、自分はいたゝまれない気持ちになつたではないか。あの子には関はらない方が良いよと云はれて、自分は何を言つてるんだらうと疑問に思つたではないか。佳奈枝は幾年かぶりに沙霧と会つた時、――でもあの時から全く変はつてゐない弱々しい姿を見た途端、今度こそは彼女の力になつてあげよう、今度こそは彼女を救つてあげよう、そして今度は一人の家族として愛してあげよう、――そんな決意が自然に芽生えるのを感じた。正直に云ふと、どうして過ぎ去つたことをいつまでも考へてゐるのか、早く過去のことなんか忘れて今を見据えればいゝのにと、思つてゐた折もあるにはあるけれども、想像以上に沙霧の傷は深いやうであつた。が、最近ではずいぶん笑顔を見せてくれるやうになつてゐるから、もう一歩のところまで来てゐるはずである。もう少しで彼女は救はれ、自分は決意を果たせられ、そしてこのどうしやうもなかつた後悔から逃れられる。……
ところで里也が佳奈枝から沙霧のことを知つてゐると聞いたのは、彼女と出会つてからほんの一週間か二週間ほど後のことであつた。彼らの出会ひは大学のサークルの新入生歓迎会で、その時秦と云ふ苗字と出身地を聞いた新入生の佳奈枝がもしかしてにもしかしてを重ねて尋ねたのがきつかけなのであるが、まさか沙霧を知つてゐやうなどと云ふ者が居るだなんて思ひもしてなかつた彼の驚きやうは如何ほどであつたか。実はその時も新歓と称した(――彼らのサークルとは交響楽団だから、金管楽器の飲み会、弦楽器の飲み会、トランペットメンバーだけの飲み会、ヴァイオリンメンバーだけの飲み会など、かう云つた歓迎会は何回でも人を変へて行はれるのである。)飲み会だつたので、彼の驚きは居酒屋の喧しさにかき消されてしまつたけれども、二人は沙霧を媒介にして、次の日にはすつかり打ち解けてゐた。それはただ嬉しかつたからかもしれない。何せ沙霧と云へば今まで家族内でしか話題に上がることは無く、友達どころか知り合ひすら居るとは聞いたことがなかつたのである。佳奈枝から、秦つてもしかして、私と同い年の子が居たりしますか、と云はれた時、彼はひどく驚きながらも喜びに動悸を打たせたものであつた。が、さうは云つても現状が現状だつたし、原因が原因だつたので結局沙霧の話題はそれきりになつてしまつた。けれども当時トロンボーンを担当してゐた里也とトランペットを担当してゐた佳奈枝は、同じ金管楽器同士距離が近いこともあつて、一度仲良くなつてしまへばお互ひ惹かれ合ふまでそれほど時間はかゝらず、最終的に結婚してゐるのは見ての通りである。
沙霧について次に話題に登つたのは、里也が退団する直前だつたのであるが、実は彼はその前に本人に佳奈枝のことを尋ねた事があつた。それは佳奈枝と交際を始めるほんの一週間前のことで、沙霧の中学時代の同級生だと云ふことはさう云ふことなのだらうかと考へてしまつて、ふと「復讐」と云ふ言葉が頭にチラついたからであつた。全然違ふクラスだつたから、ひどかつたと云ふことくらゐしか知らないんですけど、……と云つた彼女の言葉は嘘ではないであらう、さすがの里也も沙霧愛しさのために、初対面の女性を最初から疑ふことは出来ない。心配したのはいぢめた、いぢめてないよりも、傍観したか否か、いや正確に云ふと沙霧が佳奈枝のことを知つてゐるかどうかであつた。と云ふのも、彼女の恨みと恐怖は何も加害者だけではなく、傍観者にも及んでゐたからであつたが、これ〳〵かういう人と付き合はうかと思ふんだが知つてるか、と思ひ切つて云ふと、彼女は一瞬間はつとなつたものゝすぐに首を傾げて、居たやうな居なかつたやうな、……もう忘れてしまひました。それにしてもたうとう兄さんにもさう云ふ人が出来たなんて、この浮気者。と、むしろ佳奈枝との交際の方に恨みを募らせた。
斯くして二人の女は全くの無関係では無いものゝ、恨みも確執も因縁も無いと分かつたので、里也は三年前の今日のやうな春の和やかな日に、佳奈枝に沙霧と会つてはくれまいかと頼み込んだのであつた。沙霧には数ヶ月前から根回しゝてゐたからあとは佳奈枝の一存を残すのみであつたのだが、案の定彼女は二つ返事で承諾し、その日のうちに会ひに行くことになつた。沙霧は果たして佳奈枝と仲良くなつてくれるのであらうか、もし沙霧が怖がつて何も話さず佳奈枝に愛想をつかれてしまつたら、もし沙霧が不意に復讐の道を歩み始めたら、これで一層引きこもつてしまつたら、……とそんな不安を、里也は道すがら楽しみで仕方がないと云ふ雰囲気の妻と歩きながら抱いてゐた。そも〳〵沙霧は人と会ふだけでも恐怖を抱いてしまふ。話し声だけでもビク〳〵としてしまふ。それでも彼が二人を引き合はせたかつたのは、結婚云々の必然と云ふよりも、それが沙霧にとつて良い刺激であることのやうに感じたからだつた。何より佳奈枝が交響曲と云ふものを愛してゐて、里也とは微妙に違ひはするものゝ確固たる信念を持つて演奏をするから、趣味が合ふと思つたのであつた。とは云へ、沙霧はロシアなどの民族主義的音楽に惹かれるのに対して、佳奈枝はドイツオーストリアの均整の取れた音楽に惹かれることから、若干の食ひ違ひはあるだらう。でもこれまで塞ぎ込んでて、自分しか話し相手のゐなかつた沙霧の新たな友達となつてくれたら幸ひである。彼はある種賭け事にでも参加するやうな気持ちで、嫌々云ふ沙霧を部屋から連れ出したのであつたが、意外なことに彼女たちはすぐに相容れてゐた。佳奈枝は里也の忠告通りあまりガツ〳〵せず、あくまで新たな友達として接し、沙霧は久しぶりの友達に会つたときのやうに朗らかな笑みを浮かべる。むしろ大変なのは里也で、沙霧を孤立させないやうに、でも彼女にとつて丁度よい頻度で話題を振る。時折、話が止まらなくなつたり、話を遮つたりして佳奈枝が暴走しさうになれば、気を使つてゐるのを悟られない範囲で止める。沙霧がいつもの調子で「夫婦ごつこ」をして甘えてきさうになれば、心を鬼にしてそれを制す。途中、ひどくトイレに行きたくなる時があつたが、絶対に居なくならないでと云はれてゐたので、ひたすらに耐える。沙霧が疲れてぐつたりし始めたら、そろ〳〵お開きにしますかと云つて、佳奈枝に促す。さうやつて里也は、もう少し居ようと云ふ声を押し切つて、沙霧を部屋に連れて行つて、ベッドに突つ伏したその頭を一度撫でて、佳奈枝と帰路についたのであるが彼女はまだ物足りないと云ふ顔をしてゐた。一人妹、と云ふより姪が出来たやうな心地がして良かつたわ。でも沙霧ちやんずつとよそ〳〵しいし、里也さんにも敬語だし、反応が一歩遅れてるやうな、そんな気がしたんだけど、いつもさうなの? と電車のつり革に捕まりながら変はらずもどかしさうな顔で彼女は聞いた。それは沙霧が遠慮してるからなんだよ、あいつはこの人なら自分を出しても嫌わないと確信しなければ全然話したがらない、むしろ最初にしては中々良かつたと思ふ。昔、彼女の友達だと云ふ子が来た時はひどく怯えて会話にならなかつたから、やつぱり趣味が合ふつて重要なんだなあ。と云ふと、でも彼女、凍りつくやうな曲ばかり好きなのね、……あゝ、もしかして先輩がショスタコーヴィッチとか好きなのつてさう云ふ、……と、その後はいつも通り音楽的な好みから対立してしまつたが、しかしあまり上手く行き過ぎて気味が悪い。彼は実のところ一言二言言葉を交はせば良いだらうと思つてゐた。それが終はつてみれば、佳奈枝はまだ喋り足りないと云ふ様子ではあるものゝあゝ云ふロシア狂と話が出来て満足さうだし、沙霧に至つてはベッドに突つ伏しながらも小さな声で、楽しかつた、お姉さんにはこ��からお世話になります、すぐ疲れて申し訳ございませんと、兄さん悪いですがお伝へ下さい。今日はありがたうございました。とさへ云ふ。表情こそ見えなかつたものゝ、そこまで云ふなら彼女も満足さうな顔をしてゐたに違ひない。里也はほつとしたやうな、困惑したやうな心地で電車に揺さぶられてゐたのであるが、その後の二人の様子を見るに、ゆつくりではあるけれども順調に良好な関係を作つてゐるやうであつた。とは云つても、時には東西に分裂して嫌な空気が流れることもあるにはあるのだが、……
「でも云ふて、沙霧もけつこうお前のことを信頼してると思ふけどな。でないとあんなに自分の好きなことを話したりなんかせんだらう。たぶんまだよそ〳〵しく見えるのは、二人きりで居るのが嫌なんだらうよ」
「それつて結局、信頼されてないつてことぢやないの。私、その気持が分からないんだけど、……」
「会話の途中に変な間が出来ることあるやん? あれがどうしやうもなく嫌らしい。でも、今なら別に平気さうには見えるけどなあ。あゝ云ふのつて、何か話さないと〳〵と思つて気を張るからいけない、とはよく聞くから、別にあいつもゝうそこまで���張はしてないんだから、……」
「なら、里也さんは一日放牧させておいて、沙霧ちやんは私に任せておくつて云ふのはどう? そろ〳〵一気に距離を縮めたいのよ」
「放牧つてお前、……でもそれやるとなあ、後々面倒なことになりさうなんだよなあ」
「あら? 私が信用出来ない?」
「出来るつて言はないと?」
「怒るよ?」
「うげ、……」
それきり会話は途絶え、二人はしばらく無言でゐた。佳奈枝がパンフレットの束を開け始めたので、里也は所在なさげにぐるり〳〵と周りを見渡した。眼の前には白髪を黒く染めて若さを取り繕つてゐる、一見上品さうな老婦人がゐた。が、別にさう云ふ人は珍しくはない、もう客席もずいぶん人で埋まつてきたけれども、大体はこの老婦人のやうな年寄りばかりである。若い人も居なくは無いが、恐らく彼のやうな働き盛りの男性は全くと云つていゝほど居ない。しかしよく〳〵見てみると、制服をきちつと着た中高生や、きら〳〵と目を輝かせてゐる大学生は意外なことによく目につく。思へば自分が最も音楽を楽しんでゐたのは、このきら〳〵としてゐた頃であつたであらう。高校生の時は帰宅部に所属してゐたから、それほど思ひ入れが無いのだけれども、吹奏楽部に入つてゐた中学生の時分には、やれコンクールだの、やれコンクールだの、やれコンクールだの、ひたすら人と競ふことを強制され、ついぞ楽器ケースを開くことすら嫌になつてしまつた。どうして人はこゝまで競ひ合ふのであらうか。今でもテレビを点けると、コンクールで金賞を狙ふ高校生達が練習で涙してゐる場面を、恰も感動せよと云はんばかりに放送してゐるのに出くはすのであるが、一体そこまでして何が楽しいのであらう。先生先輩後輩と云ふ厳しい上下関係のなか、怪しい宗教家のやうに叱咤と激励を繰り返され、野球部やサッカー部のやうに曲に乗る乗らないを云��渡され、最終的に出来上がるのは客に媚びたやうな何の含蓄もない、たゞ綺麗にまとまつたゞけの音の集まりのみ。そしてコンクールが終はれば結果が何であれ、みんな何故か涙するのである。高校時代に音楽から若干離れたのは、一つには受験勉強に専念したかつたのもあるけれども、それが気持ち悪くて仕方なかつたからでもあつた。一体己はこんな楽しくもない環境で何をやつてゐるのか、これが何の足しになるのか、果たしてこれがほんたうに芸術と云へるのか。里也はさう云ふ疑念を抱きつゝ大学のサークルの一つである交響楽団へと入部したのであるが、弦楽器はもとより吹奏楽部出身の多い管楽器ではさう〳〵状況は変はらず、けれどもコンクールと云ふものから開放された彼らの目はそれまでとは違つてゐた。そこには純粋に音楽を楽しまうとする思ひで溢れてゐた。上下関係もどこか希薄に感じられる。実際練習も始終穏やかに進み、全員が全員で素人ながら一音〳〵を丁寧に攫つて行く、時にはたつた一つのアクセント記号を巡つてその解釈に対立したり、時にはこの旋律は何処其処の何々と云ふその地域で昔から歌はれてゐるフレーズだから云々、……と薀蓄を語つて止まらなくなつたり、でもそれがよく〳〵勉強になつたりして、必死に守つてゐた音楽の楽しみと云ふものを存分に味はつたものであつた。決して人と競はず、純粋に楽譜に描かれた音符と記号と楽語から作曲者の芸術を忠実(点々)に奏でる。指揮者もほんたうのプロを呼んで来る訳だから、出来上がつた曲は未熟ながらも含蓄に富み、昔のやうに媚びたやうなわざとらしさは見受けられなかつた。
佳奈枝とは上記のやうな意味では意見が一致してゐたから、こんなにも仲良くなつたものであつた。彼女も中高時代の部活にはうんざりとしてゐて、ふと里也がぽろりと思ひを漏らすと、先輩もさう思ひますか? 私悪い子だつたからよく勝手なことをして怒られて、それで反発した口なんですけど、ちやうどその時ヴァント指揮のミュンヘンフィルのブルックナーを聞いちやつて、もうダメでしたね。あの時の衝撃は先輩が時々吹く六番のコーダを聞いてるだけでも思ひ出しますよ。あのオルガン奏者特有の伸びやかな低音の上に、分厚く音が重なつて、もう暴力ですよ、暴力。和音の暴力ですよ。私はあれに殴られてやつと目が覚めたんです。それで、……と、酔つた勢ひなのか話が止まらなくなつてしまつたのであつた。佳奈枝とはそれから急激に距離が近づいた覚えがあるのであるが、音楽に対する心持ちを同じくする者が近くに居たことは、彼にとつて嬉しくもあり、頼もしくもあつた。里也は今でも目を閉じて彼女の声を聞いてゐると、ふと二人であらゆる曲を、トランペットとトロンボーンのアンサンブル曲にして遊んでゐた光景が、昨日のやうに思ひ出される。講義に行くのが面倒で部室に行くとなぜか彼女も居て、何やつてんねんと互ひに云ひ合ひながら、楽器をちやつと離れた���一階に軽音楽部の入つてゐる建物の上の階から取つて来て、後ろからフルートの可愛くも悲しくもある音色を、横からヴィオラの刻む地味だけれども面白いリズムを聞きながら、精神を研ぎ澄ましてロングトーンをする。こゝだけは絶対に邪魔が入つてはならない、これもまた一つの曲なのだから出来るだけ伸びやかに、特にトロンボーンは神の楽器なのだから、今自分はプロテスタントのおごそかな教会に居て、賛美歌の伴奏をしてゐる心地でなくてはならない。ロングトーンはよく大自然の中に居て遠くまで音を飛ばすやうにと云はれるがトロンボーンは違ふ、慎ましい柔らかな音色こそこの楽器のほんたうの美しい音色である。そつと、F の音を中心にして下へ一オクターブ、上へ一オクターブ、それ〴〵均一に息を吹き込んで行く。一通り音を出して満足したら、今度は時間をかけてリップスラーやらタンギングやらコプラッシュやらで段々唇を慣らして行き、一時間程度経つた頃にやうやく佳奈枝に声をかける。大抵はすぐに音を合はせることなんてせず、ぐだ〳〵と休憩も兼ねて話してゐるうちにどん〳〵賑やかになるのであるが、二人が今一度楽器を手に取ると妙な釣り合ひが取れてしまふのは、共に力強く(点々)演奏するたちであつたからだらうか。殊に先にも出てきたブルックナーの交響曲を遊びで合はせる時などは、同じ金管楽器の仲間さへうるさいと文句を云ふ。さう云ふ時は、いやブルックナーなんだからなどとは文句を云はずに笑つて音量を抑へるか、別の曲に移動するかして、結局セクションの練習が始まるまであゝだかうだ云ひながら一つの曲を仕上げて行く。――それは里也にとつて、怡々とした夢のやうに楽しい日々であつた。唯一沙霧と云ふ不安の種を抱えながらも、時間的にも精神的にも余裕の出来た大学生時代は、一人の演奏者としても音楽に携はることが出来て、だから里也はこのきら〳〵と輝いてゐた時が今でも恋しくて仕方ないのである。
「でもさ、――」
佳奈枝の声が突然聞こえて来たので、里也はとろ〳〵とした眠りからはつと我に返つたのであるが、彼女は依然としてパンフレットに目を落としてゐた。
「――ほんたうにそろ〳〵仲良くなつておかなくちや、沙霧ちやんのためにもならないんぢやない? もう彼女も若くは無いんだから、いゝ加減人に慣れて、社会に出ないとほんたうに一生あのまゝになりさう」
「さうは云つても、沙霧もまだ心の持ちやうが整つてゐないんだから、もう少し待つて、――」
「いつまで? いつまでかゝるの? 里也さんがさう云ふから、ずつと待ち続けてるんだけど進展してるやうには見えないの。……ねえ、ほんたうにもう遅いかも知れないのよ。まだ十代ならまだしも、今年二五歳、いや私と同じだから二六歳か、そろ〳〵誰からも構つてもらへずに、いつまで親の脛をかじつてゐるのつて云はれる年齢ぢやない。もう結婚どころか、子どもが居てもおかしくはないの��引きこもつてるだなんて、……それで辛いのは里也さんぢやなくて、沙霧ちやんでせう。ほんたうに分かつてるの?」
「それはさうなんだけど、やるにしても���う少し段階を踏んでいかんと、今度こそあいつの心は壊れてしまふ。荒療治をすると却つて逆効果になりかねないんだから、むしろ俺はこゝぞと云ふ今こそ、もつと慎重にならなくちやいけないと思つてるんだが、……」
この時、里也の頭の中には「夫婦ごっこ」を止めたくないと云ふ愚かな欲望が芽生えてゐた。沙霧を今のまゝにしてゐるほんたうの原因に自分があることを、彼自身知つてはゐる。知ってはゐるが、このまま愛人同様の関係で居続けることが、彼女にとつても、自分にとつても良いやうな気がする。しかし一体どちらが愛人なのであらう。実を云ふと彼は沙霧と佳奈枝のどちらに心を背けてゐるのか分からないのである。書類の上では佳奈枝の方が妻であるけれども、まだ心の中では沙霧の方に惹かれてゐる自分を顧みるに、想像よりも「夫婦ごつこ」の罪は重い。こゝでもし、あのごつこ遊びをやめる事が出来るなら、もちろん沙霧を社会復帰させる気にもなるのであるが、いつも嫌なことはぐだ〳〵と先延ばしにしがちな彼は、現状のままでも沙霧は一応は幸せさうに生きてゐるのだから、いまいち足を踏み出せないでゐるのであつた。
「さう言ひ続けて何年になるのよ。それに里也さんは最初に言つたぢやん、私が沙霧ちやんの新しい刺激になればつて。でも今やつてることは里也さんと同じで、段階を踏むどころか、むしろ戻つてゐるやうな気がするの。ねえ、お願ひ、ここは一日この佳奈枝お姉さんに任せてもらえない?(これを話すために次は実家へ二人で向かふ、コンサートはその前のクッションとして行く)」
「でも、……」
「私が信用出来ないと?」
「いや、出来るけど、……」
「なら、やりませう。ほんたうなら今すぐに引きずつてゞも心療内科に連れて行つて、話を聞いてもらふべきだわ。電話の着信音にもあんなにびつくりするなんて、正直異常としか云へないから、私なんかに何か出来るかどうか分からないけど、ね」
「でも沙霧滅茶苦茶嫌がると思ふから、あんまり賛成は出来ないな。やつぱりこゝはもう少し様子を見てから、――」
「もう! 逃げないで。私だつて嫌なの。もうあの子が何か発言して、しーんとなる場面を見たくないの。荷物持ちにされて、あの細い体に三つも四つも鞄を持たされて、でも辛いとも何も言はなくて、でもあいつらが満足したら居ないもの扱いされて、結局泣き崩れて、でもそれすらも邪魔みたいに扱はれて、壁に手を付きながら一人とぼ〳〵と校舎の影に消えて行く姿、……あれを私は見たのよ。もうそんなの見たくないの。私はあの子をなんとかしてあげたいの。……」
薄暗くて気が付かなかつたが、佳奈枝が目元を拭つた時、一瞬だけきらりと、指輪の輝きに混じつて煌めいたものがあつた。里也にはそれが彼女の涙だとは分かつたものゝ、ちやうど開演時間になつたのか、拍手と共に舞台の上には、続々と肌の白い欧羅巴の楽団員が楽器を手に持つて現れ初めたゝめ、そちらに気を取られてしまつた。
「分かつた。分かつたけど話は後で。今はこれからの演奏を楽しまう」
「さうね。ごめんなさい、つい熱くなつちやつて」
「いや、俺も沙霧に関しては存分に反省しなくちやいけないから、……」
と、里也のその言葉は拍手の音にかき消されてしまつたけれども、���に居た佳奈枝には聞こえてゐたらしく、肘で軽くこづかれてしまつた。
今日の演目はベドルジハ・スメタナの我が祖国からモルダウ、……ヴルタヴァに、アレクサンドル・ボロディンの交響曲第二番に、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの交響曲第五番と云ふ組み合はせなのであるが、今この場に沙霧が居ないことが何より残念である。特にチェコの国民音楽であるヴルタヴァをチェコのオーケストラで聞けるのだから、相当悔しがつてゐるに違ひあるまい。舞台の上では楽団員全員がすでに着席して、拍手の鳴り止んだところでオーボエのA の音を基準にチューニングをしてゐた。里也はそのA の音色一つで先程の佳奈枝の言葉を忘れると、チューニングの光景にすつかり魅了されてしまつた。客席の方からはまだめい〳〵喋つてゐる人も居るくらゐ地味な光景ではあるけれども、オーケストラのコンサートでまずどこに感動を覚えるかと云へば、このチューニングである。第一にその音程の良さに愕然とする。団員たちは意外と好き勝手に倍音を鳴らしてゐるのであるが、それがてんでバラバラかと云へばさうではなく、適当に音を出してゐるはずなのに一つの曲を演奏してゐるやうに思へてくるのである。そも〳〵最初のオーボエの音からして、パカンと竹を割つたやうに美しい。恐らく佳奈枝が〝生〟の音を聞きたいと云ふのは、かう云ふことを云ふのであらう。里也は指揮者が出て来るあひだ、拍手をしながら早速余韻に浸つてゐた。が、コンサートの始まりはこゝからである。
前曲のヴルタヴァはチェコのオーケストラだからと云ふ選択であらうが、しかしこれが無ければ里也はこの演奏会に来なかつたかもしれない。沙霧ほどでは無いにせよ国民楽派と呼ばれる作曲家が好きな彼は、殊にロマン派の曲はその作曲家が生まれ育つた国のオーケストラで演奏するのが一番と云ふ信条のもと、ずつと楽しみにしてきたのである。尤もさう云ふ信条はかつては抱いてはをらず、沙霧にロシアの音楽はロシア人にしか解せないと思ふんですよ。例へばチャイコフスキーの交響曲第一番をドイツ人が演奏すると、あまりに整いすぎて冒頭からして陰鬱な雰囲気が出てゐない、……その後もソリで雪原を駆け抜けるやうな軽快な躍動感ぢやなくて、もつと勇ましい、馬か何かで移動する王様のやうな、……あゝ、なんと云つたらいゝのでせう、……クラリネットの色つぽい旋律もあんまり民謡つぽく演奏してくれなくて、美しいには美しいですがもつとかう、……あの辺りの生々しい生活が浮かばなくて、……と言はれて、さう云ふもんなんかねと適当に返事をしてゐたのであるが、ある夏の日に聞いたロシア国立交響楽団のチャイコフスキーの交響曲を聞いてから、沙霧の云ひたいことを納得して、彼女の信条を自分の信条にしてしまつたのであつた。プログラムとしては交響曲第四番から第六番まで、マンフレッドを除いて全て行ふと云ふ活気に(点々)満ち溢れたものであつたが、当時大学生であつた里也はあまりにも感動しすぎて、聞き終はつた後に友達とその演奏会の感想を言ひ合つてゐたのである。何にそんなに感動を催されたかと云へば、普段は感情を抑へに抑へて演奏をするプロのオーケストラが、ついナショナリズムにほだされて心をえぐる音を鳴らしてしまつてゐたからであつた。���云つても彼は普段はそんな情熱的な演奏は好きではない。むしろ嫌いである。彼がピアニストとしては、ボリス・ベレゾフスキーが特に好きなのはさう云ふところにある。ベレゾフスキーは決して前のめりになつたり、感情を顔に表して演奏したりはしない。全く淡々として、どんなに難曲だらうがあつさりと弾きこなし、演奏が終はれば客に笑顔を振りまく訳でなく、さつさと舞台裏へ引き下がつてしまふ。それで響いてくる音も淡色なのかと云へばさうではない。あの熊のやうなロシア人の演奏には、並大抵のピアニストが辿り着けぬ情趣ある響きがある。あゝ云ふ風に表現を七八分に押し留めたからこそ、胸の内側にまでラフマニノフのあはれな旋律が染み込んでくるのだし、何回聞いても味はひのある音楽になるのであらう。彼がクラシックに魅了された理由の一つはそこにあつた。が、あのロシア響の演奏は違つた。あの演奏には感情とは云つても、個々の感情がせめぎ合ふと云ふことは無かつた。祖国を誇りに思ふ尊ひ想ひで一つの筋が通つてゐた。四番の冒頭のファンファーレからして、いかにロシア人がチャイコフスキーを誇りに思つてゐるのか、それが一瞬で分かつた。あの押しつぶされさうなファンファーレこそ、チャイコフスキーの描いた「運命のファンファーレ」なのであらう。さう思へばよく聞くベルリンフィルのは音が軽すぎる。楽譜にはsostenuto とあるのだから、ほんたうに作曲者に忠実にならうとするならば、ロシア響のやうに重々しく演奏しなければならない。かと云つて、それを芸術に出来るのはロシア人しか居ないであらう。やれと云はれてやつても、旧ソビエト諸国以外の人々では、恐らく品格を保つたまゝあそこまでの絶望感は表現できまい。里也は不覚にも涙を流しながらその演奏を聞いて、沙霧がどうしてロシアの音楽はロシア人にしか解せないと珍しく断言したのか、やうやくその意味が分かつたのであつた。
で、それから里也は、音楽においてもナショナリズムに目覚めたと云ふ訳なのであるが、今日のヴルタヴァはどうであらうか。我が祖国は半分が戦争の話で、半分がチェコの国の風土を歌つたものである。国外的にはドヴォルザークの方が知名度は高いけれども、チェコ国内ではスメタナの方がチェコ音楽への影響力は大きいと云つて、尊ばれてゐると云ふ風潮があるらしいから、まさに里也の好むところである。生まれたばかりの小さなヴルタヴァ川を表す旋律が聞こえた時、彼はあまりの美しさに震えた。この部分は楽譜もまた流れるやうに美しいのであるが、一体彼らはどれほどスメタナを崇拝してゐるのであらう。ヴルタヴァ川の二つの源流が、時折岩に打つかつて小さな飛沫を上げつゝ、小さな支流と合はさつて徐々に大きな流れとなる光景が目に映るではないか。フルートとクラリネットからヴィオラに旋律が移ると、その力強さにヴルタヴァ川が目の前に迫つてくるやうな感覚さへ覚える。我が祖国は交響詩だからこのヴルタヴァにも物語があつて、誰しも一度は中学校で習ふのだけれども、しかし話を忘れてゐてもこの演奏を聞けば勝手に情景が思ひ浮かんで来さうである。話としては、二つの源流から始まつたヴルタヴァ川が合流し、森のなかで狩りをする人々や、華々し��婚礼衣装を着て結婚式を行ふ農夫の側を通り過ぎた後、夜の月明かりにぼんやり照らされながら妖精たちが優雅に踊る。殊にこゝの部分が美しいのであるが、しかし感動するところはそこではない。ヴルタヴァ川はそのまゝ流れて行き、激しい戦争のやうな激流にうねりを上げ、そしてたうとうプラハにあるヴィシェフラド城にたどり着く。我が祖国の第一曲であるヴィシェフラドを聞いたことがある人はこゝで涙する。ヴルタヴァ川はその後ラベ川と合流してついにはドイツへと流れて行く。……と、さう云ふ物語なのであるが、あまりに有名な主題はあまりに有名だから嫌気を差すこともあるけれども、この曲に込められた祖国への愛は人々のナショナリズムを喚起するのに足りる。特に先にも述べたやうに、ヴィシェフラド城に辿り着いた場面は必ず涙してしまふ。と云ふのも我が祖国第一曲のヴィシェフラドの主題が、まるで国を救つた英雄を城へ迎え入れるかのやうに管楽器で華々しく演奏されるのである。ヴィシェフラドはある一国の栄枯盛衰をハープを持つた吟遊詩人が唄ふと云ふ曲であるから、決して希望があるわけではない。ヴィシェフラド城も戦争で取り壊されてしまつた。今も観光地ではあるものゝボロボロのまゝである。が、このヴルタヴァでは城の真横を流れる美しい川が、復活したチェコ国に迎え入れられるかのやうに描かれてゐるのである。そこが素晴らしい。文句なく名曲である。
演奏が終はつた時、里也は佳奈枝に悟られないよう静かに鼻をすゝつた。録音された演奏を聞く際にはこんなことにはならないのだけれども、観客を前にするとオーケストラも力が入るのか、音がよく耳に響く(点々?)。今日は二つの源流が合流した場面からして危なかつた。他の国の人々なら強弱記号につられて力を抜くところを、彼らは音を弱めながらもしつかりと(点々)鳴らす。確かにデクレシェンドの頭なのだから、楽譜に忠実に、かつ誇りを持つて弾かうとするとかう云ふ感じになるのであらう。ある意味ではロシア臭くも感じられる。民族音楽に関してはより造詣の深い沙霧が聞けばきつと、つー…と、ヴルタヴァ川の源のやうにしおらしい流れを、その真白な頬に浮かべながら、身動き一つ取らなくなつてしまふかもしれない。さう云へば明日も京都コンサートホールで同じヴルタヴァは聞けるから誘へば良かつたのだけれども、生憎のこと里也が野暮用で逆方向行かねばならないから、一人で行くのも佳奈枝と行くのも嫌な彼女は断つてしまつたのであつた。
拍手の鳴り止まない中、舞台の上ではすでに指揮者が指揮棒を振り上げてゐた。一瞬の間の後(のち)、ボロディンの重々しい冒頭が耳をつんざく。――実のことを云へば里也は交響曲第二番がどんな曲だつたか、すつかり忘れてしまつてゐたのであるが、この冒頭だけで全てを思ひ出してしまつた。かなり簡素な曲である。一度聞けば耳につく旋律が、ボロディンの天才的な感覚で和音に乗せられてゐるやうな、そんな曲である、――と云ふことくらゐしか里也は知らない。知らないとは云へ、一度大学生の時に合宿で演奏した覚えがあつて、演奏してゐても非常に愉快だつた記憶がある。冒頭の重々しさからどうしてこんなに愉快な物語があるのかと云へば、沙霧曰くオペラを描くつもりだつたのがかうなつたんですよ��だからあんなに情景を思ひ浮かべやすい面白い流れ、――一つの映画のやうな感じで描かれてるんです。でも冒頭は王様達が集まつてる様子だから重々しいとはちやつと違ひますね、……とそんな感じらしいのであるが、トロンボーン吹きからすると出番が与へられるだけでも嬉しいものである。全くトロンボーンと云ふ楽器は不遇な楽器とも云へる。初めてオーケストラで使はれたのはベートーヴェンの交響曲第五番であるが、第四楽章までずつと休みだし、出てきたかと思へば第一トロンボーンは理不尽な高音を冷え切つた楽器でいきなり出さなくてはならない。この傾向は後の作曲家にも受け継がれ、何十小節と云ふ休みを耐へてはほんの数秒のハーモニーを奏でてまた休みに入る。さう云ふ使はれ方をしてゐるにも関はらず、大方トロンボーン協奏曲となつて終はるブルックナーの交響曲第六番だつたり、はたまたまことに美しい旋律を奏でるシューマンの交響曲第三番だつたり、そんな曲でそこ〳〵活躍したとしても、コンサートが終はつて讃えられるのは、横に居るトランペットと反対側に居るホルンである。そも〳〵せつかくの出番を潰してしまふ指揮者もゐる。だが、それでいゝ。トロンボーンと云ふ楽器は元々他の楽器を寄せ付けぬほど美しいハーモニーを奏でてゐた楽器なのだから、それでいゝのである。そも〳〵ハーモニーを作る事自体、オーケストラにおいては何故か旋律を奏でる以上に楽しいのである。不思議なことに吹奏楽の曲ではその楽しみは味はへない。それは思ふに、一つ〳〵の音符が欠けてはいけないからではないか、そこにトロンボーンの音色があつて初めて曲として成り立つから、作曲者はトロンボーンにハーモニーを作らせたのではないか。吹奏楽はすぐに人数を増やして、一人〳〵の責任を薄めてしまつて、結果自分の居る意味が分からなくなつてしまふ。ほんたうは惰性で音符を打つたやうなつまらないリズム打ちに原因があるのではあるけれども、恐らくそんな点も原因にあるのであらう。
里也は終始聞こえてくるバストロンボーンの割れた音を聞きながらさう云ふ愚痴にも似た考へを反芻してゐたのであるが、それにしても人間味を感じる生々しい演奏である。tutti で鳴つてゐるところは、ぐわつと胸ぐらをつかまれるやうな凄みがあり、たゞの創作とは分かつてゐながらつい怯んでしまふ。尤もボロディンのやうなロシア五人組は民族主義の果てに位置する人なのだから、当然と云へば当然とも云へる。が、五人組を省いたとしてもロシアの音楽にはひどく人間と云ふものを感じるのはどうしてだらうか。それを何故と云つて追い求めるのは非常にやゝこしい領域に足を踏み入れなければいけないから、もう考えるのはやめてしまつたけれども、人間嫌いな沙霧が自分以上にロシアの音楽に魅了されてゐるところを見るに、人間臭いと云へどもやはりどこか浮世離れしたものがあるのであらう。その点だけを見ればすぐに神々の音楽を作りたがるドイツ人と似てはゐる。けれども、ロシアの音楽にはどこか陰鬱な雰囲気があつて、長調の明るいメロディを歌つてゐたとしても、どこかそこには人間の苦しみや悩みや悲しみが隠されてゐるのである。恐らく沙霧はそれに当てられたのであらう。さう云へば彼女はまた、シベリウスが好きなのであるが、最も有名なフィンランディアからしてどこを切り取つても物悲しい。終幕の��利感だつて、断崖に立たされた上で敵側から勝利を言ひ渡されてゐるやうな虚しさがある。なるほど民族主義に隠れて彼女はもしかしたら、感傷的な気分で自分を慰めてゐるのかもしれない。……
「ほんと、なんで沙霧ちやん来なかつたのかしらん。あの子のためにあるやうなコンサートでせう、これは、……」
二人は休憩時間になつても立ち上がれないでゐた。別に小用が近い訳でもないからわざ〳〵人混みに紛れたくないだけではあるが、佳奈枝まで座つたまゝでゐるのは珍しい。明るくなつた客席に人が居るのは半分〳〵と云つたところである。それでも狭いシンフォニーホールでは階段まで人でごつた返してゐるであらう。
「スメタナにボロディンにチャイコフスキーなんて、今ごろ行けばよかつたつて泣いてるかもな」
「里也さん、ちやんと説得してくれたの? どうせいつものやうに一言だけ言つたゞけなんぢやないの?」
「ちやんとやつたわ。ほんたうに来なくていゝのか? つて三回くらゐ聞いたからな」
「ふうん。……さう。……」
「あ、信じてへんな。まあ、えゝけど」
「ほんと、沙霧ちやんのことになると、とことん甘いんだから。……それにしても、あのモルダウはこれまで聞いて来た中でも一番綺麗だつたわ。さうは思はなかつた?」
「せやな、めつちや綺麗だつた。けど、全体が綺麗と云��よりは、アレだな。弦楽器の音が滅茶苦茶綺麗なんだわ。しつとりかつなめらかでなまめかしくて、……まあつまりはエロかつた」
先程の演奏の話になつても、涙を流してゐたことには触れてこなかつたので、里也はふうと息をつきつゝ答えた。
「いや、うん、……うん。聞かなかつたことにするわ、さう云ふのを音楽に持ち込むの好きぢやないから。でも、ハープのアルペジオで妖精の踊りが艶かしくなつてゐたのは認める、確かにあそこはエロかつたわ」
「だろ? あゝ云ふ感じでエロくするのもアリなんだね。トロンボーンやつてた頃はその後に神経を尖らせてたから、全然意識したことなかつたんだけど、充分雰囲気に合致してる」
「うん、……うん、まあ、さうね。でも管楽器はあんまり鳴つてないやうな気がしたわ。ヴィシェフラドの主題に返つて来るところはもつとトランペットが出ないと」
「そこがよくない?」
「好きぢやない。木管ばかり聞こえて風の音になつてるのは嫌」
「それ佳奈枝さんが木管嫌いなだけぢや、……?」
「ふゝ、……ま、さう云ふ曲ぢやないのは分かつてるんだけどね」
「あゝ、それにしても沙霧を無理やりにでも引つ張つてくれば良かつた。感想だけ云ふのも酷だし、ちやつと連れて行こうかな。何か良いのあつた?(ラフマニノフの交響曲にしよう)」
と里也は佳奈枝の膝上にあるパンフレットを指差す。
「ふむ、……さうね、あの子、里也さんみたいな変な拘りあるんだよね」
「うん。俺以上に曲者だけど、俺と一緒だとたぶんどこでもついて来るから、まあ、良いと思つたら何でもえゝで」
「もう、何でもいゝ、て云ふのが一番困るつていつも言つてるのに。……あ、でもあつたわ。これ〳〵」
佳奈枝はパンフレットの中から一枚抜き取つて、里也によこした。
「さつき見せようと思つてたの」
「ほう、……ラフマニノフの交響曲か。えゝやん〳〵。あいつも絶対来ると思ふわ」
「でも京都だから遠いよ?(京都にするか、kobelcoにするか。kobelcoだと舞台裏のサインネタが書ける)」
「大丈夫、大丈夫。当日券で行けるよな? 久しぶりだからよく分かんないけど」
「行けるでせう。私に一日任せる前に行つておいで」
「お前まじでやるつもりなのか」
「もちろん。里也さんほどぢやないけど、私の決意も固いわよ?」
「まあ〳〵、でもちやつと待つて。それについては、家に帰つてからもうちやつと話さう。な?」
正直に云つて、里也には不安しか無かつた。と云ふのも、沙霧の気質をあまりよく理解してゐない佳奈枝が、彼女を引き連れて賑やかな場所を歩き回るのは目に見えてゐたし、さうなると後々苦労をするのは自分であることを理解してゐたからであつた。彼はまず最初に、沙霧が人と会ふのに信じられないほどエネルギーを使ふ性質であることを、佳奈枝に理解してもらいたい。そして一人任せるのは百歩譲つていゝとしても、出来るだけ閑静な、――例へば博物館やら美術館やら、さう云ふ所へ連れて行くのに留めてもらひたい。誤つても万博公演やら大阪市内やら、最近では京都も連れて行つてはならぬ。疲れ果てゝその後がどうなるか彼にも分からないから、もしそんな場所へ連れて行きたいと云ふなら、それ相応の覚悟と責任感を持つて臨んでもらふことにする。さう云へば自分たちの実家の近くには谷崎潤一郎記念館があるから、そこへ連れて行つてみてはどうか。彼女は少々文学の方にもたしなみがあるから、きつと喜ぶはず。――と、さう云ふ忠告と提案をしようと思つてゐるのであつた。
「仕方ないなあ。……ぢや、その代はりと云つてはなんだけど、これからチャイコフスキーの五番ぢやない?」
「待つて〳〵、それはあかん。やめてください佳奈枝さん」
「そろ〳〵先輩に何があの時あつたのか聞きたいんだけど、話してくれない? しやうもないつて云つても、そこまでもつたいぶられたら聞きたくもなるぢやない?」
「いやもう自分の中で深く反省してるから許して、まじお願ひします佳奈枝さん。――」
里也の云ふ通りしやうもない話である。チャイコフスキーの交響曲第五番の第二楽章では、二回だけ「運命の主題」が重々しく金管楽器で演奏されるのであるが、その一回目で緊張のあまり音が出なかつたと、それだけの話である。しかし、トロボーンをやつてゐた身としては、それだけでは済まされない。当時彼はバストロンボーンを担当させられて(点々)ゐたのであるが、件の「運命の主題」と云ふのは、ある意味では他のどんな場所よりもバストロンボーンの見せ場である。と云つても旋律を担当するわけではない。トランペットで「運命の主題」が奏でられた後、それを逆ブルックナーリズムのやうな三連符で受けるだけである。難しいことは何一つ無いが、緊張する箇所ではあつた。総譜を見てみると同じ動きをするのはファゴットだけであるから、自分が頑張らなくては、何一つ音が聞こえなくなつてスカ〳〵になつてしまふ。指揮者からも、講師の先生からも、もつと〳〵鳴らせと云はれてゐるからしつかりと息を吹き込まなくてはならない。――が、一つだけ不幸だつたのは、その演奏会では彼はもう一つの曲でテナートロンボーンを使つてゐたのであつた。これは経験者��か分からないであらうが、テナートロンボーンとバストロンボーンは違ふ楽器である。特にマウスピースの違ひから、テナートロンボーンに慣れてゐる者がバストロンボーンに触れると、そも〳〵音を出しづらい。管が一本多いからその分重く、どこか体の使ひ方も違ふ。で、同じ演奏会で二つのトロンボーンを使わなければならなかつた彼は、結局最後までバストロンボーン特有のゆつたりとした息の使ひ方に慣れず、楽器を鳴らさなくては〳〵と思へば思ふほど、どん〳〵鳴らなくなつて、肝心の見せ場で体が縮こまつてしまつたのであつた。
――と、さう云ふ事が、佳奈枝の入学前に起こつたのであるが、里也がこの年になるまで引きずつてゐるのは、チャイコフスキーの交響曲第五番には特別な思ひ入れがあるからである。人々は交響曲第六番をチャイコフスキーの最高傑作だと云ふし、作曲者本人もさう云つてゐるし、里也も気持ちがぐら〳〵することもあるにはあるけれども、やはり一番好きなのはこの交響曲第五番である。まず多くの人に誤解されてゐる点がいゝ。まことこの曲を情熱的だとか云ふ人が後を絶たないのであるが、これほどまでに冷たい曲は、――もうずいぶんと色々聞いて来たけれども、未だに出会つたことがない。最も演奏に適した場所は、冷え切つた早朝、太陽は見えぬ、道には雪で溢れてゐる、人はまばら、家の窓は締め切つてゐる、さう云ふロシアの街に堂々とそびえるロシア正教の教会内であらう。ロシア正教では神を賛美するのは人の声のみであるから、実際には御法度かもしれないが、兎に角目を閉じてこの交響曲を聞くと、始まりから終はりまで冷え〳〵としたロシアの町並みな思ひ浮かぶ。それほどまでに、この曲は冷たい。第一楽章の、「運命の主題」から始まり、最初のクライマックスを経て落ち着くまで、人はどのやうな気持ちを抱いたであらうか。多くが情熱的と評価するだけに、恐らく溜まつた感情が爆発してゐるやうに感じてゐるのかもしれない。が、同時にどこか身を大海に投げ出したやうな心地がしなかつたであらうか。いや、もつと云ふと第一楽章から第四楽章まで全て、荒波に流されるやうな心地は抱かなかつたであらうか。恐らくこの交響曲は、たゞ単に人間の感情などを表したものではない。信仰の抱擁に身を委ねた人々の、完全な服従、――簡単に云へば振り回されてゐる様子が描かれてゐるはずである。さう思へば情熱的などとは評価できまい。冒頭の「運命の主題」は、教会で神の御前に跪いて、絶望に打ちひしがれてゐる人々の様子である。決して単に重苦しい主題を歌つてゐる訳ではない。その「歌」と云へば、終始どんなに金管が鳴つてゐても歌を聞いてゐるやうな心地になるのは、器楽を禁止し、人の声を重視するロシア正教の教へが存分に発揮されてゐるからではないか。第四楽章のコーダの、勝利感で満ち溢れたフィナーレもまた、フィンランディアと同じやうに、仮初の勝利に喜びを湧き上がらせて騒ぐ人々の無常さが表されてゐるのではないか。この曲に感じる冷たさとは、さう云ふところにある。チャイコフスキーの交響曲第五番は人々の感情を皮に被つた、人間では抗い難い神々の曲である。
しかしこの事は全て沙霧からの受け売りである。里也が初め彼女から聞いた時、正直な事を云へば、たうとう宗教に寄りどころを見つけてしまつたのかと思つてゐた。が、家に帰つてよく〳〵聞いてみるとたしかにさう云ふところがある。と、云ふよりは実際にチャイコフスキーはあゝ云ふ神への服従を頭の隅に置いて作曲したのであらう。彼のメモ帳には、人に計り難い神の摂理の前での完全な服従だとか、進行の抱擁に身を委ねるべきではないか、だとかそんなことが書かれてゐるのだと云ふ。彼女はたぶんそのメモ帳の内容をどこかで聞きかじつて来たのであらうが、しかしすでに感覚的に曲の深いところまでを感じ取つてゐて、例のメモ帳によつて全てを確信をしたのかもしれない。全く沙霧の感性は侮れないものである。楽器が出来る出来ない以前に、かう云つた音楽的センスがあることは非常に羨ましい。天分を与えられてゐるやうな気がする。もし彼女がいぢめられて引きこもらずに、部活で里也と同じ吹奏楽を選んで、自分に合ふ楽器を見つけてゐたとしたら、いやその前からずつとピアノは習つてゐたから、音楽を生業にして生きていくことも充分に視野に入れられやう。唯一の心配は極度の恥ずかしがり屋だと云ふことで、実はこつそりと実家にあるピアノを弾いてゐるとは近所の人から聞いてゐるのであるが、決して本人はそれを披露したりせず、言及しようとするならばその日一日は口を聞いてくれなくなつてしまふ。だが、それが彼女の自信の無さからくるもだとするならば、コツ〳〵と成功を積み重ねて克服することは出来るはずである。ほんたうに、いぢめさへ無ければ良かつたのに。いぢめさへ無ければ、沙霧も一人の才能ある女性として生きていけたのに、……
「あゝ、もう。素直に云ふわ」
「おつ、やつと云ふ気になつた?」
舞台横の掲示では10 と表示されてゐるのであるが、ほんたうはあと五分と少しなのであらう、客席には徐々に人が戻り初めてゐた。里也の前に居た老婦人も、話してゐるうちに居なくなつてゐたものゝ、いつの間にか戻つて来て隣に居る同じやうな老婦人と話してゐる。耳から聞こえてくるざわ〳〵とした話し声は、コンサートホールの壁と云ふ壁、天井と云ふ天井に無数に反射されて妙に心地よい。さう云へばシンフォニーホールの天井は二枚組の反射板が吊り下げられてゐて、中々整つた作りをしてゐる。里也は佳奈枝の得意顔が見えないように、その天井を眺めてゐたのであるが、先程の演奏の余韻がすつかり消えてしまつたので、仕方なしに彼女の方を向いた。
「恥ずかしいから忘れてな。第二楽章でバストロがタタタターンターンターンつてやるやん?」
「あー、……あ! どこか分かつたわ。それで?」
「で、全然音が出せんかつたつて、……ま、さう云ふこと」
「あれ? それだけ? 私としては、里也さんがバストロやつてたことの方が驚きなんだけど」
「あの時はバストロやつてた先輩が抜けて、んでお前の知つての通りオーケストラのトロンボーンなんて人気が無いから人が居なくつて、まさか一年生に乗らせるわけにもいかんから、俺がやるしかなかつた、とさう云ふことなんすよ」
「Bach?」
「Bach 。あの時はアレしかなかつた。命が吸ひ取られるかと思つた」
Bach とは楽器メーカーの名称である。正式にはVincent Bach と云ふ���里也は自分の楽器を買う時にずいぶんと試奏したものであつたが、このメーカーだけは最初から除いてゐた。何しろ良い音を出すのに、魂を削る思ひで息を吹き込まなくてはならない。やはり日本人の自分にはYAMAHAのトロンボーンが一番いゝ。程よい体の使い方で欧羅巴的なしつとりとした音が鳴る。ならドイツのメーカーもと思つたが、あちらの楽器は音色が少しだけ暗くて、周りのハイカラな(点々)音と音程を合はせるのに苦労しさうだつたから、それに値段も倍近くしてゐたから諦めてしまつたのであつた。
「ふゝゝ、確かにあのメーカーはさう云ふとこがあるわね。でもさう云へば、あの時前曲でファーストやつてたんでせう? 別に仕方がないと云つて開き直つてもよろしくて?」
「さうは思ふんやけど、あのオケでやつたチャイコフスキーの交響曲つて、後にも先にもその時だけだつたから、余計に悔しくて仕方があらへんねん。しかもあの時は沙霧が聞きに来てたから、恥ずかしいところは見せたくなかつたし、――」
「え?」
佳奈枝はこれまでに見たことがないほど目をまん丸くした。
「うそ、……あの子が来てたの」
「俺も後から聞いてびつくりした。一応両親には沙霧の分もチケットを渡しておいたから、もしかしたら連れられて来たのかもしれん」
「でも里也さんのトロンボーンを聞くために来たのかもしれないわよ?」
「ほんたうにさうだから恥ずかしいんだよ。ほら佳奈枝もゝう忘れて。……いや、そんな顔してないで、お願ひします佳奈枝さん」
「ふつ〳〵〳〵、あの程度のこと、誰も気にはしないし、もうみんな忘れてるわよ。里也さんこそ、そんなこと早く忘れなさい」
あなたが気にしすぎなだけで、誰もあなたのことなんて気にはしてないんだから、もつと堂々としてれば良い。――里也もよく云ふ台詞(セリフ)である。だが、その気にする対象があまりにも自分にとつて大きければ、――要は一種のトラウマのやうになつてゐるならば、さう〳〵簡単に気にしなくなるなんて出来ないのではないだらうか。それに、気にするのは他の誰でもなく自分なのだから、他人がどう思はうが関係は無いのである。里也は佳奈枝から普段沙霧に云つてゐる言葉を云はれて、そんなことを思つてゐた。彼の失敗談はトラウマでも何でも無い。たゞ云ひたくないだけの笑ひ話ではあるのだが、それでも彼にとつてチャイコフスキーの交響曲は特別なのだから、自分からならまだしも決して他人からは茶化されたくない。――恐らく沙霧はこれと似た思ひを抱いてゐるのではないだらうか。昔から何か口を開かうとする度に徹底的に無視をされ、馬鹿にされ、笑はれ続けてきた彼女のことである。親にだつて自分の悩みを取るに足りぬものだと云はれ一蹴されてきたのである。そんな彼女に、他の人はお前の事を全然気にしてゐない、などと云つても、本人はもう批判されるのが怖くて仕方ないのだから無駄でしか無い。相手の方が何を思つてゐらつしやるのか分からないから、上手く話せないんですよねと彼女が応へる時、顔は笑つてゐながら心の内では途方も無い感情が渦巻いてゐるはずである。里也は自身がよく云ふ台詞を自身に云はれて、やうやく沙霧を傷つけてゐたことを悟つたのであるが、それにしてもなんと無責任な言葉であるか。今の時代、恥をかいたり失敗をするところを残す手段は、まさか人間の記憶だけではあるまい。やらうと思へばそれこそ永久に残すことだつて出来るし、不特定多数の人物に見せることだつて出来る。そんな中で気にするなだとか、忘れろだとか云つて一体何になるのだと云ふのか。己は虚飾を張つてゞも彼女を傷つけたくはなかつたのではないのか。
「さうだなあ。でも忘れたいけど、結局この演奏を聞いたらます〳〵強く頭に残るだらうなあ」
里也は目を閉じて愉快な口調で言つた。
「でせうね。まあ、人生にはさう云ふ経験も必要だから、覚えておいて損は無いかもね」
「さうだなあ、――」
と里也が言つたところで客席が暗転し始めた。彼は己の不甲斐なさと不注意にため息をつきたくもあつたが、これからは第二楽章の「運命の主題」を聞く度に沙霧を傷つけた後悔も浮かんでくるだと思ふと、拍手の鳴る中やはりため息をついてしまつた。
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著名なエスペラント由来のネーミング[編集] 「エスペラント (曖昧さ回避)」も参照 企業・団体別[編集] 旭化成不動産レジデンス - 展開しているマンションのシリーズに「(ラ)フェリオ」(〔La〕 Ferio)というものがある。エスペラントで「休日、祝日」の意(より正しくカタカナ表記するなら「フェリーオ」である)[13]。 アニミ - 横浜市西区みなとみらいに本拠地をおくNPO法人(カフェ併設)。animi とは「生命を吹き込む」という意味。[14] ラボリ - animi の就労支援プロジェクトの名前。labori とは「働く」という意味。 アミーコ - 神奈川県横浜市中区弁天通にある喫茶店。エスペラントで「友達」の意(店名のスペルが“Amiko”である為、イタリア語の“Amico”ではない事は確かである)。 アムレテロン -(Amleteron, より正しくカタカナ表記すれば「アムレテーロン」)東京都杉並区高円寺(正確には高円寺北)にある古書店。エスペラントの「ラブレターを」より(謳い文句によれば「読書と手紙にまつわるお店」)。[15] アルタ・モント-バッグ・ジャケットなどのアパレル・ブランド。本社が岐阜県の高山市にある為、エスペラントで「高い山」を意味する "Alta Monto" より命名された。 アルバーロ(Arbaro)動物病院 - 東京都町田市森野に在る動物病院(獣医)。エスペラントの「森」より。[16] アルボ(Arbo)- 札幌市中央区大通り西にある喫茶店・カフェ。エスペラントで「木・樹木」を意味する“Arbo”より。 株式会社 ARBO(アルボ)- 大阪市北区 芝田にある、店舗・オフィスの内装デザインとその施工・プロデュース、家具・家電のレンタルの会社。上記同様、エスペラントで「木」の意より。[17] イグニッション・エンターテイメント - 2011年4月28日に発売されたゲームソフト「エルシャダイ」に登場する、悪役キャラクターの“Nokto”(ノクト)。エスペラントの「夜」より。 イッセイ・ミヤケ OVO - 三宅一生プロデュースの腕時計。エスペラントで「卵」を意味するovo(オーヴォ)に由来する。デザインは工業デザイナーの山中俊治である。 Irizo (イリーゾ) - 東京都豊島区南池袋(最寄り駅は東京メトロ雑司が谷駅)に在るリラクゼーションサロン。エスペラントの「虹色の輝き」「虹色の色彩」「虹の色合い」より命名。 Irizo (イリーゾ) - 東京都江戸川区西葛西に在る美容院。上記同様、エスペラントの「虹色の輝き」「虹色の色彩」「虹の色合い」より命名。 VIVO(ヴィヴォ) - 1959年から1961年まで存在した写真家集団。生命を意味する vivo(ヴィーヴォ)に由来。 Virina(ヴィリーナ)- 東京都港区西麻布に在る、マタニティウェア(妊婦服)を中心とした女性用品店・ブティック。エスペラントの「女性の」という形容詞より。[18] Eskapi (エスカピ) - 京都市下京区にあった多国籍料理・無国籍料理のカフェ・レストラン。エスペラントで「逃避する」の意(2015年5月26日閉店)。 エスシーコスメティクス(SC.Cosmetics)株式会社 - 東京都港区港南にある化粧品会社。この会社の主力商品の一つに天然の植物素材を多用し、蒸気の力で乳化させた“ARBARO”(アルバーロ、エスペラントで「森」の意)という保湿用クリームあり(ブランド名は「スチームクリーム」)。[19] fairtrade shop & cafe エスペーロ能勢-大阪府豊能郡能勢町にある、フェアトレードによる雑貨店・カフェ。エスペラントの「希望」より。旧店名「エスペーロ」から、2017年1月27日に現地に移転し、カフェ業態を追加とともに改名。[20] 大高酵素 ヘーラールーノ - (化粧品) Hela Luno(ヘーラールーノ)。エスペラントで「明るい月」を意味する。 オアゾ(oazo) - 新潟県新潟市西区赤塚にある、メイワサンピア内の洋食店・レストラン(和食もやっている)。エスペラントでオアシスを意味する「オアーゾ」より。 オアーゾ(OAZO)- 岩手県盛岡市菜園にあった、多国籍料理のダイニング・バー。エスペラントで「オアシス」を意味する「オアーゾ」(Oazo)より(閉店年月日不明)。 カフェ・オアーゾ(Cafe Oazo) - 横浜市神奈川区金港町(横浜ベイクォーター内)にあったカフェ・レストラン。上記同様、店名の「オアーゾ」はエスペラントでの「オアシス」より(2014年12月31日閉店)。 カフェヨ・オアゾ(Kafejo Oazo, より正確には「カフェーヨ・オアーゾ」)- 京都府舞鶴市字浜にあるカフェ。エスペラントで「喫茶店・オアシス」の意(上記とは経営者は全く別)。 グリル オアゾ(Oazo) - 兵庫県宝塚市中筋にある洋食レストラン。上記4件と同様、エスペラントの「オアシス」より。 オアゾ(OAZO) - 熊本県熊本市中央区上通町にある、カレー屋さん兼カフェバー、居酒屋。上記5件と同様、エスペラントの「オアシス」より。 OAZO - 長崎県長崎市船大工町に在るバー。上記6件同様に、エスペラントでの「オアシス」より命名(最寄駅は、長崎市電の観光通停留場)。 オーヴォ - 学生専用マンションの会社であるジェイ・エス・ビーの、100%出資の関連会社。エスペラントで「卵」の意と、ラテン語で「歓声をあげる���のダブルミーニング[21]。 小田急不動産 - TAN TA TOWN アルボの丘(たん・た・たうん あるぼのおか)。東京都稲城市向陽台にある、小田急不動産が伊藤忠都市開発、NTT都市開発と共同で開発した集合住宅。エスペラントで「木」「樹木」を意味する“Arbo”より。なお、この事業の設計者・施工者は三井住友建設である。 JNN・JPN アノンシスト賞 - JNN・JPN系列各局の優秀なアナウンサーに与えられる賞。「アナウンサー」を意味するanoncisto(アノンツィスト)に由来している。 香川シームレス - 香川県丸亀市にあるストッキングや靴下、(女性用)肌着等の総合メーカー。エスペラントで「足」を意味する“Piedo”(ピエド、より正確にカタカナ表記するなら「ピエード」)というストッキングを主力商品の一つとして生産している(この商品だけでなく、「香川シームレス」を含むレガルト、ケーアイといった会社で構成されるグループ全体にも“Piedo グループ”という名前が付けられている)。 カフェ・アルバーロ(Cafe Arbaro) - 熊本県荒尾市平山にあるオーガニック・カフェ。エスペラントで森の意の“Arbaro”(アルバーロ)より。 カフェ・ステラーロ(Cafe Stelaro) - 岩手県花巻市矢沢(JR 新花巻駅前)にあるカフェ・喫茶店。エスペラントで「星座」の意。宮沢賢治に因んで名づけられた。[22] Giĉeto(ギチェット、より正しくは「ギチェート」)- 沖縄県国頭郡本部町字伊豆味に在った雑貨店。エスペラントの「窓口」より(実店舗の方は、2016年4月1日をもって閉店)。 Kuraci エレガンタ・本郷(クラーチ・エレガンタ・本郷) - 文京区向丘2丁目に在る、同名の企業が経営する介護付き老人ホーム。エスペラントで「治療する」の意。JR南武線津田山駅近く(神奈川県川崎市高津区)に在る「クラーチ溝の口」も同様 ("Kuraci" の発音をより正しくカタカナ表記するなら「クラーツィ」である)。[23] コンフォルタ(Komforta) - 沖縄県国頭郡宜野座村惣慶にある定食屋・大衆食堂。エスペラントでの「快適な、心地良い」の意。 コンフォルタ(Komforta) - 兵庫県神戸市中央区北長狭通 (JR 三ノ宮駅の近所)にある、創作料理店。上記同様、エスペラントで「快適な、心地良い」より。 コンフォルタ(Komforta) - 山形県米沢市林泉寺 にあるカフェ。上記二件同様、エスペラントでの「快適な、心地良い」より。 東日本旅客鉄道 釜石線全駅、および山田線の駅のうち、釜石線営業所管内に所属する釜石駅から浪板海岸駅までの各駅にエスペラントによる愛称が付けられている。 JR東日本ホテルズ ファミリーオ - 長期滞在型ホテルブランド。家族を意味するfamilioに由来する。 フォルクローロ - 長期滞在型ホテルブランド。民話を意味するfolkloroに由来する。 スクウェア・エニックス ファイナルファンタジーXI(FF11)のオープニングムービーのBGM「FFXI Opening Theme」に、「Memoro de la Ŝtono(石の記憶)」というエスペラントのコーラスパートがある。作曲者である植松伸夫は、MMORPGであるFF11が世界中の人達が心を通い合わせるきっかけになれば、という意図でエスペラントを採用したとサウンドトラックのライナーノートで明かしている。エスペラントへの訳詞は、小西岳である。 スワニー - 商品名にエスペラントを使用している[24]。以下の旅行バッグの商品名等がエスペラント由来である。 「マニエーロ」(maniero=様式) 「アーモ」(amo=愛) 「コンフォルテ」(komforte=心地よく) 「スポルト」(sporto=スポーツ) 「コメルツォ」(komerco=商業) 「フルーゴ」(flugo=飛行、これは飛行機持込用のバッグ)。 SONORI(平仮名表記は「そのり」)-人材開発コンサルティング会社(有限会社)。エスペラントの Sonori (音が鳴り響く)より。 Dialogo(ディアローゴ) - 大阪府豊中市本町(阪急宝塚線豊中駅近く)にあるカフェ。エスペラントの「対話」より。 Teo Kafon (テオカフォン) - 京都市中京区桜之町にあるカフェ。エスペラントで「紅茶」の意味の“Teo”(テーオ)と、「コーヒー」の意味の“Kafo”(カーフォ)の対格である“Kafon”(カーフォン)より。プロデュースは前田珈琲店。[25] Tosti (トスティ)-東京都中央区銀座7丁目にあるバー。エスペラントの「乾杯する」より。 Dog life Felicha(ドッグライフ・フェリーチャ) - 愛知県岡崎市美合町字老婆懐にあるドッグフード、その他のペット用品・雑貨店。エスペラントで「幸せな」という意味の形容詞“Feliĉa”(フェリーチャ)より。敢えて代用表記を用いての店名。[26] トラフ建築設計事務所 - 「トラフのコローロ展」。2012年8月10日(金曜日)から9月9日(日曜日)まで東京・目黒区のホテル、ホテル・クラスカで開催されていたインテリア展。「コローロ」(Koloro)はエスペラントで色の意。尚、この事務所は鈴野浩一と禿真哉の二名によって創設された。 Pano Pano (パノパノ) - 岩手県盛岡市向中野にあるパン屋。エスペラントでパンを意味する“Pano”(パーノ)を二つ並べて命名。[27] ハルフィルムメーカー 『ルーミス・エテルネ』(Lumis Eterne)- ARIA The ORIGINATIONの挿入歌(劇中歌)。エスペラントで『永遠に輝いた』を意味する。初めて全編の歌詞がエスペラントで書かれたアニメ挿入歌である。 バンダイナムコゲームス 『テイルズ オブ イノセンス』(Tales of Innocence, 2007年12月6日に発売されたニンテンドーDS用のコンピュータRPGソフト)の登場人物「スパーダ・ベルフォルマ」(Spada Belforma) の「ベルフォルマ」という姓。エスペラントで「形の美しい」の意。 姫路セントラルパーク ルーモ(Lumo)- (2011年6月20日 - )ホワイトライオンの雌。エスペラントで「光」の意。三つ子。他の2頭の「シャイン」(雄)と「ルーチェ」(雌)はそれぞれ英語とイタリア語で「光」の意味。 Festivalo (株式会社フェスティバロ) - 鹿児島県鹿児島市に本店のある洋菓子店。唐芋レアケーキで知られる。エスペラントで「祭り」の意[28]と説明がある。 人形劇団プーク - 発足時の国際名称がLa Pupa Klubo(エスペラントで「人形クラブ」の意)であり、それを略してPUK(プーク)としていた。1946年の劇団再建の時に「プーク」を正式名称とした。東京都渋谷区にあるプーク人形劇場の正面には「PUK PUPA TEATRO」(PUK人形の劇場)の文字が表示されている[29]。 フード・ユニオン社(ラトビア) - 発酵乳(ヨーグルト)製品のシリーズに " Lakto " (ラクト)というものが在り。エスペラントで(牛乳)の意[30]。 人形劇団ポポロ - イタリア語のPOPOLOも同じような意味であるが、この名称はエスペラントのPOPOLOより名付けられた。 フェリカ建築&デザイン専門学校 - 同学校サイトに『「フェリカ(Felica)」はエスペラントで、「幸福」という意味 』[31]という説明がある。しかし、エスペラントで幸福を意味するのはfeliĉo(フェリーチョ)である。ちなみにFelicaに似た綴りのfeliĉa(フェリーチャ)は「幸福な」を意味する。 季節の食堂 フラティーノ(Fratino) - 石川県金沢市駅西本町にあったカフェ・食堂。「フラティーノ」はエスペラントで姉または妹の意(2016年4月をもって、建物の立替のため閉店)。 プラネード(Planedo) - 2007年に東京都国分寺市東恋ヶ窪で創業された、オーガニック・コットンを素材とした服を売るブティック。エスペラントで惑星の意。[32] Blanka(ブランカ)- 愛知県名古屋市中区丸の内に在る、ギャラリー兼カフェ。エスペラントで「白い」の意。 Plena 幕張 (プレナ幕張) - JR 京葉線海浜幕張駅のすぐ南側にあるショッピングセンター(千葉県千葉市美浜区ひび野、幕張新都心内)。エスペラントの「満ち足りた」「充足した」「ぎゅうづめの」という意味の形容詞“Plena”(プレーナ)より。 ベスペラズ ファラフェル(VESPERA'S FALAFEL, 或いはただの“Vespera”) - 東京都杉並区高円寺南にあった、ファラフェルを中心としたヴィーガン(完全菜食)カフェ。エスペラントの「夕方の」という形容詞より(2016年4月11日に、高円寺の店は閉店 [33])。 ポプラ社 月刊Psiko (プシコ、より正しくは「プスィーコ」)- 2005年から2007年まで発行していた、日本初の心理学系雑誌。エスペラントで「精神」を意味する。 Pomo de Amo(ポーモ・デ・アーモ) - 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央にあるケーキ店。エスペラントでの「愛のリンゴ」より。[34] 手作りパン工房ボングスタ - 「良い味の」「おいしい」を意味する bongusta (ボングスタ)に由来する。[35] ボンズ ラーゼフォンに登場する組織『TERRA(テラ)』の正式名称は、『TERENO EMPIREO RAPIDMOVA REAKCII ARMEO(最高天特区機動軍)』。劇中の地球連合の公用語がエスペラントであるため、名前にエスペラントの単語が使用されている。[36] 使用されている単語の意味はそれぞれ、TERENO(テレーノ)= 領域・指定区域、 EMPIREO(エンピレーオ) = 天国・最高天、RAPIDMOVA(ラピドモーヴァ)=機敏な、REAKCII(レアクツィーイ)= 反応する、ARMEO(アルメーオ)=軍。 本田技研工業 ホンダ・シビックフェリオ - シビックの4ドアセダンバージョン。サブネームのFerio(フェリオ)は「休日」を意味する。 ホンダ・バモスホビオ - バモスの軽自動車のバージョン。サブネームのHobio(ホビオ)は「趣味」を意味する。 日本たばこ産業 リベラ・マイルド - JT がかつて販売していた煙草の銘柄。LIBERA (リベラ、より正しくは「リベーラ」)はエスペラントで「自由な」という意味の形容詞。 日本テレビ系列 中井正広のブラックバラエティ - かつて放映されていたバラエティー番組。サブタイトルのnigra varieteo(ニグラ・ヴァリエテーオ)は、「黒いバラエティ」を意味する。 丸の内オアゾ - 複合商業施設。 「オアシス」を意味するoazo(オアーゾ)に由来している。[37] 美浦トレーニングセンター - 2008年5月13日に、このセンターで生まれた鹿毛の競馬馬(サラブレッド)のトレボーネ(Tre Bone)。エスペラントで「とても良い、素晴しい」の意。性はセン馬、調教師は、当時このセンター所属だった大竹正博、父はアグネスデジタル、母はハートフルボイス(メジロライアンの娘)。馬主は田上雅春、生産者は岡田スタッド。 ミルフルクト(MIL FRUKTO ) - 東京都小平市学園西町にある、カレーとチャイの店。エスペラントで「千の果実、実り」の意(この店名は文法上は誤りで、この意味ならば「ミルフルクトイ」〔MIL FRUKTOJ 〕と複数形にするのが正しい)。[38] Monero (モネロ、より正しくは「モネーロ」) - CryptoNoteプロトコルを採用したプルーフ・オブ・ワークに基づくブロックチェーンを利用した暗号通貨(仮想通貨)。エスペラントで「小銭」の意。 モバード(MOVADO) - スイスの時計メーカー。エスペラントの単語としては movo「単独の動き」に継続の接尾辞-ad-が加わりmovadoは「運動」を表す。なお、同社の英語公式サイト[39]では"always in motion"と説明され、同社の日本代理店のサイト[40]では「たゆまぬ前進」と意訳されている。 ヤクルト本社 ヤクルト(Yakult)- 乳酸菌飲料。「ヨーグルト」を意味する jahurto(ヤフルト)に由来している。[41] ラーラ・コルーソ(Rara Koruso)混声合唱団。エスペラントで「稀有な合唱団」の意。[42] ラ・グランダ・ファミリオ(より正しくは「ファミリーオ」、ラテン文字表記は La Granda Familio Nakazakicho の模様) - 大阪府大阪市北区中崎西にあるグラノーラをメインとしたオーガニック、自然食品の店(カフェ併設)。エスペラントで大家族の意。[43] Luna Nokto Oyamada (ルーナ・ノクト・オヤマダ)-東京都世田谷区二子玉川にあるイタリア料理店。エスペラントで「月夜」を意味する、釜石線の小山田駅のエスペラントでの愛称より。 ワルシャワ交通局 Veturilo - レンタサイクル。エスペラントで乗り物を意味するVeturilo(ヴェトゥリーロ)に由来。ネット投票によるネーミング。[44] 個人別[編集] 石塚富美子(fumiko) 「テル・グローボ」- チェコ民謡を題材とした曲。2003年発表のアルバム『f』の5曲目に収録されている。エスペラントで「地球」を意味する terglobo に由来。なお、一般に terglobo の発音をカタカナで表す場合、一語であるため中黒は付けずに「テルグローボ」と表記する。 ピーター・ガブリエル OVO (オーヴォ)- 2000年にロンドンのミレニアム・ドームで行われたミレニアム・ドームショーの為のサウンドトラック。エスペラントで「卵」の意。 桑島法子 realigi キャラクターソングベスト - アニメソング、キャラクターソングのベスト・アルバム。realigi(レアリーギ)はエスペラントで「叶える」「実現させる」の意。 坂本真綾 Vento(ヴェント) - オリジナルアルバム『かぜよみ』の1番目に収録されている曲。エスペラントで「風」の意。 宮沢賢治 主に東北地方の地名をエスペラント風にした架空地名を作中に登場させていた。例を挙げる。 「イーハトーヴォ」← 岩手県 「シオーモ」← 塩竈市 「センダード」← 仙台市 「ハームキア」← 花巻市 「モリーオ」← 盛岡市 宮沢賢治原作の劇場用アニメ映画「銀河鉄道の夜」では、劇中に登場する文字は全てエスペラントである。 安村美博 ベロ細胞(Vero cell) - アフリカミドリザルの腎臓上皮細胞に由来する、細胞培養に使われる細胞株。名前の由来は、エスペラントで「緑の腎臓」を意味する verda reno を短くし、これにエスペラントの「真理」を意味する vero をかけたものである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/エスペラント
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ランパス12活用 第94弾! スターキッチン インド料理のお店でランパスを! ランパスでは、 何度もインド料理をいただけます。 そのため、 最後の方に集中してしまって、 カレーばかりになっちゃうんですよね! その中で、 甲子園にあるこちらでのお昼。 お客さんもいなかったので、 ゆっくりと座らせてもらいます。 こちらでいただける、 ・ ランチセット ¥500 (通常 ¥790) カレーは4種類から。 サラダとナンがついて、 ドリンクもこの中から選べます。 カレーは日替わりがカボチャだったため、 キーマカレーに! 最近カボチャのカレーを食べたことがあり、 違うものにしました。 ドリンクは、 この中のチャイ以外から、 ラッシーを! きました。 子供の書いたゾウさんみたいなナン。 鼻が長~い! これだけ長いナンは、 どうやってタンドールに張り付けてるんだろう? なんて、 想像しながら、 千切って食べます。 長いお鼻を! ドップリとカレーに漬け込んで、 パクリと! 底の方にミンチが入っているのですけど、 それはあとの方で、 凝縮したものをいただくとします。 千切っては投げ、 千切っては投げ! ではなく、 千切っては食べ、 千切っては食べ! と食べていくんですけど、 大きなナンは、 なかなか減らないんです。 ここでひと休みして、 サラダを! いつものオレンジ色のドレッシング。 少し少なめかと思いましたが、 こちらのドレッシング、 味が濃いめなのか? これでも十分しっかりしています。 ルーが減ってきて、 具があらわになってきたところを、 スプーンで掬います。 それをナンに乗せて、 具沢山なディップのように、 ひと口でパクリと! 最後はラッシーを飲み干し、 ごちそうさま。 ☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆ インド・ネパール料理 Star Kitchen 西宮市甲子園八番町6-17 0798-41-1736 11:00~15:00 17:00~OS22:00 無休 ☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆
http://counter2.blog.livedoor.com/c?ro=1&act=rss&output=no&id=3996324&name=yaji3kita3&pid=65796528
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無題
9/1
窓を開け放して寝たところ、今朝は寒さで目が覚めた。新しい季節の訪れを改めて感じる。久々に6時間近いまとまった睡眠が取れて、からだと頭が軽やかになっている。
この数年間、家ではほぼ24時間音楽を流し続けていたのだが、ここ数日夜は音楽を流していない。朝起きた時の静けさが耳に新鮮である。
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8月は凄まじい密度だった。最初から最後まで一切気が抜けないくらいだった。
試験、富山への遠出、大学のジョイントライヴ、地元でのライヴとそれに伴う混乱、サークルの留学生の送別会、バイト、そして後輩とのこと、どれもこれも油断していたら大事なことを取り逃がしてしまうような緊張感があった。
8月最後の日は風鈴の音が美しい、風通りの良い家で朝を迎えた。家主が朝ごはんに、とホットケーキを焼いてくれた。俺は生地を混ぜるのを手伝った。彼女は俺には到底できないくらいフワフワで良い色に生地を焼き上げていて、とても美味しかった。多分俺が普段焼くホットケーキの1.7倍くらいの厚み、フワフワみだった。
昼からのサークルの会議を過失によってすっぽかし、お昼を食べてからおやつ時に友人とチャイを飲みに行った。が、カフェの営業時間が終わってしまっていたので蒸しパンとコーヒーを買って街を徘徊することになった。それはそれで良かった。
夜には2人の友人と合流して肉を焼き、帰りに芝生のある公園に行って寝っ転がり、アルコールと胃を落ち着かせた。芝生の上であれこれと目指すところのない会話に花が咲いた。
この日はちょっとした懸念があったのだが、杞憂に終わってただただ良い一日になった。
友人の1人が「こんなに楽しくていいのだろうか」と言っていた。良いと思う。
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ランパス10活用 第63弾! ディルクス こちらも初めてのお店。 センタープールの北側にあるのですが、 行ったこの日は、 レースがあったのかな? ガードマンがたくさん並んでいました。 その横を通り抜けて、 お店へ! 中には誰もいないので写真も断りを入れて、 撮らせてもらいました。 席に座り、 ランパスを提示。 こちらでいただけるお料理は、 ・ 選べるランチセット ¥500 (通常 ¥800) 内容は、カレー、サラダ、ナン、ドリンク。 飲み物は、アイスチャイ。 本日のカレーである、 ほうれん草のカレーを、 辛さは普通でお願いします。 きました。 こちらのセットには、 パーパルっていうのかな? せんべいのようなものが乗ってます。 サラダの赤オレンジ色のドレッシングと、 ほうれん草カレーの緑色が映えますね! ナンは大きめで、 両の掌を広げたぐらいの大きさ。 カレーがひとつなので、 ペース配分に気を付けていただきます。 何しろ、 ナンがでかいので!(^◇^) でも、ナンをちぎって、 カレーにどっぷりつけて食べます。 パーパルも。 サラダはやっぱりこのドレッシング。 おいしいです! 食べ終わってチャイにシロップを入れます。 まだチャイの甘さ無しには慣れていないんです。(^-^; ごちそうさま。 ☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。 インド・ネパール料理 Dilkhus 尼崎市水明町1-1 06-6413-1077 11:00~15:00 17:00~22:00 無休 ☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。
http://counter2.blog.livedoor.com/c?ro=1&act=rss&output=no&id=3996324&name=yaji3kita3&pid=65786872
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