#ガラス美術館
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shunya-wisteria · 1 month ago
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秋旅2024 - リゾートビューふるさと + 富山市内旅
秋は旅に限るよね、どこへ行こうか?そうだ富山いこう!
はじめに
どこかへ旅行したい気分、でもちゃんと考えて計画するのはめんどくさい気分。そういう時は一度行ったことのある場所の再訪が楽ちん。ということで今回は、2年ぶりに2回目の「リゾートビューふるさと」へ乗りに長野へ、そのまま終点の南小谷まで進んだ後、大糸線 糸魚川、えちごトキめき鉄道線・あいの風とやま鉄道線を乗り継ぎ富山まで行ってみました。いつも素敵なお写真が並ぶケイスケさんのブログでちょうど紹介されていた富山駅周辺にも惹かれたため。
リゾートビューふるさと 信越線・篠ノ井線・大糸線経由 長野→南小谷
リゾートビューふるさとの紹介は前回訪問時に記載しているので詳細は割愛。簡単にいうと土日を中心に運行されるリゾート快速で、長野から姨捨、松本、穂高を経て、緑(JR東日本)と青(JR西日本)の境界駅である南小谷に至るというもの。途中の姨捨と穂高では30分ほど停車し途中下車が楽しめるというもの。前回はまだ某疫病が終息しきっていないこともあり、神社参拝時の案内や車内での民謡演奏等、一部サービスは割愛されていましたが、今回はそれらも再開されていた点が大きな違いかな(あとは、指定券が300円くらい値上がりしたのと。。。)。あまり変わり映えしませんが、���真も何枚か。
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1枚目、朝一は立ち蕎麦で朝ごはん。長野駅には立ち蕎麦屋が何軒かありますが、今回はそのうち改札外 東口の榑木川にて、山菜キノコ蕎麦をいただきました。ひんやりした朝に温かい蕎麦は染みる。
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2枚目、穂高駅にリゾートビューふるさとに使用されるHB-E300のお顔。よい面構えですね。
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3枚目、車窓から楽しめる仁科三湖。訪れた日はお天気が微妙で。。。アルプスの山々は全然見えませんでしたが、仁科三湖(青木湖・中綱湖・木崎湖)は綺麗にみえました、山々の紅葉と合わせて一枚(これが何湖だったかは覚えていません。。。)。
4枚目、終点 南小谷駅周辺にて乗り換え待ち30分で散策。事前情報として認識はしていましたが、川の様子を見に行く以外は特にすることがないですねぇ、天気が良ければ遠くの山々の景色も楽しめるのかもしれませんが、あいにくの曇り空。
大糸線 南小谷→糸魚川
大糸線はこの先 JR西日本管轄の非電化エリア。輸送密度も小さく1両のディーゼル列車とローカル線の香り。列車は姫川に沿って右へ左へゆらゆらと、眠たくなりますね。
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1枚目、車窓から1枚。ガラスの反射と揺れに悩まされながらなんとか撮れたもの。ずっと川沿いを走るため大体景色はこんな感じ。
2枚目、終点 糸魚川にて1時間ほどの待ち時間。隣接するヒスイ王国館内のカフェでおやつタイム、わらび餅セット。上品なわらび餅とたっぷりの温かいお茶でほっと一息。ずっと座って列車にのっていただけでも疲れるものですね。
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3枚目、4枚目、ここまで運んでくれた列車と駅舎からの夕焼け。近年開業した新幹線の駅舎って大体同じような構造(既存の地上駅の横に背の高い新幹線駅舎を作って橋上駅舎で無理やりつなぐ形)に見え、この光景もやや見慣れたものに。
えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン・あいの風とやま鉄道線 糸魚川→泊→富山
ここから日本海沿いを進み富山へ。えちごトキめき鉄道とあいの風とやま鉄道の境界 市振の2つ先 泊にてえちごトキめき鉄道の車両からあいの風とやま鉄道の車両へ乗り換え。同一ホーム上に縦列駐車する2つ列車間の乗り換えという面白い体験。よく考えるとここからがこの旅の在来線で初の電車でしたね(リゾートビューふるさとはハイブリット気動車、大糸線・日本海ひすいラインはどちらも気動車)。JR西日本の近郊形車両ベースの車両は内装や音含め、何だか東海道本線の米原から先、琵琶湖線を走っている気分。
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日中であれば日本海の景色を楽しめるのかもしれませんが、時はすでに夜。真っ暗で何も見えませんでしたので、糸魚川駅での待ち時間に撮影したえちごトキめき鉄道の観光急行を。何やら撮り鉄っぽい方が何名かいらっしゃるなと思っていたら、こちらがお目当てのようでした。貴重な国鉄形の気動車は重厚感が違いますね。
富山城ライトアップ
富山駅には���の到着。そのままホテルに直行したい気分でもあったのですが、富山城がライトアップしているとのことで重い腰をあげ。歩いても行ける距離ですが折角ならと市電に乗車。富山市内は市電が充実、かつ高頻度で運転されていて便利でした。富山駅の乗り場案内もわかりやすく好印象。
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訪れたときは世界糖尿病デーということでブルーにライトアップされていました。明りにいざなわれ城内へ、ゲームだったらこの後 ボスが出現しそうですね。。。
富岩運河環水公園
2日目は運河沿いに設けられた富山市民の憩いの公園。紅葉はじめのシーズンということもあり、紅葉と青空、それらが水面に映り込む景色が素敵でした(この日は午後から雨予報でしたが朝はご覧の通りの快晴でした)。
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ここには世界一美しいといわれている(?)スターバックスもあり、一応 こちらもからめて写真におさめてみました。アクセントにはちょうどよいかな、ちなみに朝から大混雑でした。
TOYAMAキラリ・富山市ガラス美術館
駅から市電で10分くらい、富山市ガラス美術館と図書館が入るTOYAMAキラリへ。隈研吾氏が設計した建物は、斜めに切り開かれた吹き抜け構造と、内装に木材がふんだんに使用された特徴的て面白い建物でした。広角で切り取るのが楽しすぎた。とはいえ幅広い年層の方がいらっしゃる公共施設ということで邪魔にならないように撮影はほどほどに、したつもり。
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ガラス美術館は、エミール・ガレの展覧会が開催中。折角なのでガレの作品も鑑賞してきました(こちらの作品は写真撮影・SNS投稿OKのもの)。学がないので小難しいことはわかりませんが、シンプルに綺麗だなという感想と、目に見えないものを作るITエンジニアとしては、目に見えるもの・手にできるものは長い時を経てもこうやって残されていくということにちょっと羨ましさが覚えました(戯言)。
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終わりに
ガラス美術館訪問後は軽くお昼を済ませた後、早々に新幹線にて帰京しました。お天気も崩れてきていたので。
よって、かなりコストパフォーマンスの良くない旅をしてしまった気がしますが、たまにはこういうのもよいよね。1ヶ月後くらいの朝、旅路をゆっくり振り返りながらこのエントリをまとめてみた。
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papatomom · 1 year ago
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20230730(sun)
北陸自動車道金沢東ICを降りて、かほく市の方へ進み日本海の海岸線に沿って走る自動車専用道路「のと里山海道」を北上。
午前中は石川県羽咋(hakui)市の「千里浜(chirihama)なぎさドライブウェイ」と「宇宙科学博物館コスモアイル羽咋」を楽しむ。
昼食は七尾(nanao)市にある「ごはん処一歩」がおすすめと聞いていたので、羽咋市から能登半島を東に横断するように進む。七尾までの街道沿いを走っていると、家々の瓦が以前行った富山の瓦と同じ黒瓦で、夏の日差しを受けて、艶やかな黒が美しかった。
食事は��海せん丼半盛セット」(1,480円)を注文。近くの七尾湾で採れた新鮮な魚を使っているという海せん丼(これでミニだそうです)。この味この値段いうことなし。ちなみに11時30分から開店ですが、この時間に行くと1時間待ちかな。ぼくたちも開店時間後に着いたので、予約後近くにある七尾フィッシャーマンズ・ワーフ能登食祭市場で時間をつぶす。(鰻の蒲焼き、美味しそうやったな)
食事の後は能登島大橋を渡って、石川県能登島ガラス美術館を見学。観光パンフを見せると、100円の値引き。ちょっと嬉しかった。
こんな夏の日の一日。
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sasabook · 3 months ago
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mz-r86 · 3 months ago
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箱根ガラスの森美術館
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naoko-hasegawa · 5 months ago
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お盆過ぎてやや涼しい日も増えてきたような今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
ことしも《ゆう展》の開催が近づいてまいりました!
!!!40名を超えるアートジムの同窓生が参加!!!
テーマ「りんごと出逢ったころから・・・」とは、同窓生が受験時代によく描いたりんごと出逢ったころ、そしてこれから・・・という意味だそうです。
それぞれの今を、どうぞご高覧ください。
ちなみに《ゆう展》の《ゆう》にも意味があり、それには様々な意味が込められている、と聞いたことがあります。
友情のゆう、悠々のゆう、言うのゆう、幽霊のゆう…?
あまり思いつかないので、また先生や同窓生に聞いてみたいと思います。
それではまだまだ暑い日が続きますが、ご自愛くださいませ。
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tachi5ma · 5 months ago
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2024.07.26 富山市ガラス美術館
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ttamari · 7 months ago
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関東地方は梅雨入りしたけど連日の真夏日。7月・8月のハイシーズンを避けて一泊で箱根温泉三昧。
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palsuke · 8 months ago
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SUWAガラスの里美術館
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auroratape · 1 year ago
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ryotarox · 17 days ago
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(「神は細部に宿る」を実感させる数少ない建築家だった→「美術館建築の名手」谷口吉生氏の訃報で、同氏が手掛けたコレクションの数々を偲ぶ - Togetter [トゥギャッター]から)
谷口吉生の作品で一つ挙げると、葛西臨海公園レストハウス。ただのガラスの箱と思いがちだが、中に入ると明らかに空気感が違う。カーテンウォールの方立(ほうだて)と無目(むめ)はボルト一切なしの全溶接構造。でもモコモコした溶接の痕がない。で、よく見ると溶接痕を全部削って平滑にしてある。そこまでやるかという。
内壁の50mmタイル壁も、そこらの公共トイレとかの壁タイルとは明らかに質感が違う。近づいてみると目地幅が狭い。普通の5mmではなく2.5mm。で、タイルは普通の45mm角ではなく47.5mm。つまりタイル会社に特注ロットで焼かせたタイルを使用。目地幅を詰めるとこんなに質感が変わるのか、と驚いた。
「キレキレ」と書いたが、谷口吉生の作品は人を突き放すように冷たく鋭利なわけではない。私が見た実物はどれも静謐で軽やかで心が安らぐ。その静謐さを生み出す原動力が緻密な空間構成とディテール。自然光や景色を見事に取り込んだ空間を、光に誘われるように巡っていくのは得難い体験。
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(以下、細かい話) 上で書いたレストハウスの「執念のディテール」は、谷口が施工業者に無理強いしたわけではない。竣工後の「建築技術」誌か「ディテール」誌?で読んだが、「溶接痕の削り取り」や「47.5mmタイル」は詳細図に明記してあった。つまり施工業者は予め承知のうえで受注したはず。
レストハウスは、凡百の設計者ならカーテンウォールの方立と無目(骨組み)をH鋼+耐火被覆+アルミカバーにしただろう。それだと寸法が数倍太くなり、全体像があそこまで軽やかにならない。谷口は耐火被覆不要の耐火鋼を使い、かつ溶接痕を削ることで極限まで骨組みを細く見せたかったわけ。
また、耐火鋼を使ったとしても、フツーの設計者なら、溶接のモコモコした余盛を削り取らずにアルミカバーを被せてコーキング、の納まりに逃げただろう。それでもざっと倍ぐらいの太さになってしまうか。
むろん、施工は難しい。カーテンウォールは輸送可能な範囲で工場製作するにせよ、現場溶接でどうしても歪みは出る。しかも構造体とガラス枠を兼ねるから一切「逃げ」がない。一直線に通りを出すのは大変だったはず。あちこちに仮補強を入れつつ、歪みを測定しながら慎重に溶接したのだと思う。
また、タイルの施工難易��も高い。目地幅が普通の5mmだと、たとえばタイルが1mmズレても「5mmのなかの1mmのズレ」は遠目にはわかりにくい。しかし目地幅2.5mmだと、1mmズレると大きく目立ってしまう。 …いや、細かすぎる話で申し訳ないが、施工屋から見ると谷口建築は唸るところばかりなのよ。
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chibiutsubo · 1 year ago
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#おでかけ #松本市美術館
美術館の脇にあった自販機ももれなく草間彌生仕様になっております。見つけたときめちゃくちゃテンション上がりました。
すごい。カラーリングはコカコーラのはずなのに違和感しかない。
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自販機の隣にあったドットのショーウィンドウは作品かな?ガラスが反射してしまってなかなかきれいに撮れない……。
とにかく、美術館まるごと草間彌生ワールドで楽しめます。
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moment-japan · 8 months ago
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21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa
1年ぶりくらいの21世紀美術館。
ゴールデンウイークなので人出が凄くて吐きそう。
(尋常ではないくらい人が沸いている)
今回、有料コーナーは見たい作品がなかったので無料で鑑賞できる「POP UP ART」を鑑賞。
写真最初のインスタレーションは米国コロンビア大学の視覚芸術教授Sarah Sze(サラ・ジー)の作品「喪失の美学」。
大量生産される製品のみで制作されているらしく、建築的構造の中に自然のプロセスを表現しているそうで、巨大な未来都市の形をしたシャンデリアのようでちょっと素敵。
次のコンクリート作品は、支配構造への反発たるパンクの精神で作品を制作するスイス人作家ユニットのペーター・フィッシュリ(Peter Fischli ) ダヴィッド・ヴァイス(David Weiss)で「
無題・コンクリート・ランドスケープ」。
21美の中にこれだけ客がいるのに何故かここだけ一人も客がいない(笑)。
そっとガラス越しに作品に近づくと案内係の美術員さんがアイコンタクトで奥へと手招き(笑)。誘われるまま、誰もいない外の広いフロアにポツンと佇むこちらの綺麗な長方形のコンクリートを鑑賞開始。
しかし、不思議だ。
何の変哲もないコンクリートの塊なのに、誰もいないところでひとりで鑑賞していると、あらゆる雑念が消えて無の境地というか禅の世界観というか、不思議な感覚を覚える(笑)。
屋外で展示されると、時間と共に雨や光にさらされて埃がたまり、苔が生え、表面に凹凸が生じ、自然の変化が反映される風景表現となるということらしい。
なるほど、このコンクリートの塊から「詫び寂び」を感じ取った自分のセンスは間違いはなかった。
(なんやねん。笑)
2003年のヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞も受賞しているほどのユニットだけあって、こんなありきたりのコンクリートで哲学するパンキッシュなペーター・フィッシュリ& ダヴィッド・ヴァイスには今後も注目。
その他にもいろいろなアーティストの作品があったけど、今日はここまで。
帰り際、美術館前の石浦神社から上下黒の法被を着た子供中心の和太鼓奉納演奏が聞こえてきたけど、リズムが普通の「和」のリズムではなくベリーダンスなんかで有名な「アラブリズム」(笑)。
(なんとセンスのいい子供たちなんだ!)
このリズムに気が付いた自分のセンスの良さに再び感動。
そして、観光客にいつものように記念撮影を頼まれて、いつものように笑顔で了解する。
そして夕日を浴びながらフランス人とイタリア人とブラジル人とドイツ人とロシア人でご��た返す長町武家屋敷を通って実家に帰宅。
(中���人はほとんど見かけなくなった)
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sasabook · 3 months ago
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happy-pix-jpn · 6 months ago
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【特等席】
たまたま通りかかり立ち寄った和歌山県立近代美術館。 横には和歌山県立博物館があり、ガラス張りのモダンな建物。 (いずれも黒川紀章さんデザイン) 駐車場は2時間無料、65歳以上無料 周辺施設も文化系が多く、割引制度などもあり 和歌山は文化に力を入れておられる様に感じました。 2024年7月14日撮影
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企画展「こともの、と」 河野愛さんの作品からは 言葉を生み出し、その世界も生み出していく過程が垣間見られ 全く別の展示物と融合させてアートは楽しむものである と感じさせてくれる企画展でした。
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longgoodbye1992 · 8 months ago
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畔の蕎麦屋
家から約四十分くらい車を走らせた所に、山の中に小さな池がいくつも点在する観光スポットがある。有名なのはその中の一つ、鮮やかな青緑のインクで出来ているような青い池。先日たまたま見たクイズ番組でも出題されていた。
そこから少し離れた所にある、著名な訳でもない池の畔に蕎麦屋が出来たと知ったのは、去年の晩秋だっただろうか。その場所は冬になると立ち入れない所だから、行ってみようと思った頃にはもう時期を外れていた。
なんてことの無い初夏の晴れた土曜日の午後にそこへ行ってみる事にした。
蕎麦屋と言ってもメニューには珈琲やら甘味があるとの事で、敢えて昼を避けて十五時を目安にそこへ向かった。
海沿いの道を走り水面の乱反射する日差しに目を細めながら車を走らせる。海から少し離れて山中のくねくねとしたカーブを七つ越えた所にその店がある。
建物の前にメニューや案内が書かれてある。古い旅館か店をリノベーションしたのだろう。新しい店という雰囲気ではなく、元々の店を少し改装したのかというくらいの、懐かしさを感じる外観だった。
中へ入ると右手側に池が見える。その窓辺に机と椅子が置かれて客席になっている。
奥へ進むと下駄箱がある。そこまで進むと小上がりの向こうから店主と見られる女性が現れた。
「お食事ですか、お飲み物ですか」
「飲み物です」
「そちらの席か大広間にどうぞ」
窓際の椅子席も日向でよかったが、せっかくなので大広間を選ぶことにした。
靴を脱いでスリッパに履き替える。旅館の名前が印字されていた。やはりここは元々旅館だったらしい。何度も来ている所だったが、ここが旅館だったということを初めて知った。
女性の後を付いて大広間へ行く。
スリッパを脱ぎ大広間へ入ると、目の前には広い広い畳の部屋と大きな窓があり、その向こうには池と緑豊かな森が広がっていた。
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ピークを過ぎた頃なのだろう。他に客はいなく、好きな場所を選ぶことが出来た。
入って正面と右側に池が見えたので、一番奥の角に座った。
珈琲と蕎麦茶のプリンをオーダーする。テーブルの上にガラスの器があって、ここにお金を置いて会計をするそうだ。
蕎麦茶を啜りながら窓の外をぼんやり眺める。
揺れる湖面に青々とした木々。それをフレームのように切り取る、大きな窓のサッシが実に芸術的だ。
網戸越しの風が涼しい。ぽちゃりぽちゃりと魚が跳ねる音が聞こえる。スマートフォンを開くと電波は微かに入る程度で、じっくりのこの時を堪能出来る環境だった。
本棚を見つけたので覗いて見た。川上未映子やよしもとばなな、江國香織など女性作家の本が多く、きっと店主の好みなのだろう。その中にあった寺山修司が集めた名言集を借りた。
席に戻ってパラパラとめくっていると一つ気になる言葉があった。
「死んだ女より、もっとかわいそうなのは、忘れられた女」マリー・ローランサン 鎮静剤
別にこれは女性に限った事ではない。
さて自分は出会った人たちの何人の記憶に残っているだろう。
そんな事を考えていると珈琲と蕎麦茶プリンが運ばれてきた。
夏でも個人経営の喫茶店では温かい珈琲を飲むことにしている。冷たい珈琲は業務用の注ぐだけのものがあるが、温かい珈琲は確実に店の人が淹れてくれるからだ。
プリンのカラメルソースが別の入れ物で来たのが嬉しかった。
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まずは一口珈琲を飲む。苦みは少なく仄かな酸味がある。万人受けする味でプリンにも合いそうだ。
プリンをカラメルソースをかけずに一口食べる。そば茶の素材の味が生かされていて甘みはそれほど強くない。優しい味だった。
少しずつカラメルソースをかけて食べ進める。美味しくてすぐに食べ終わってしまった。
閉店時間まで四十分余り。ぼんやり外を眺めたり、この文をまとめたりしていると、あっという間に時が流れてしまった。
次は蕎麦を食べよう。そう決めて帰宅の途に着く。
そして秋の紅葉が今から楽しみになった。
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kennak · 11 months ago
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ガラス美術館、北陸旅行の時に遠いからって行くのやめたんだよな。いつまでもあると思うな観光地
[B! 災害] 40億円かけた耐震文化財、一瞬で崩れ…ガラス作品は粉々も「人命が先」
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