#はじめて描いた悟空だからひどかったら言わないで!!!!!笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑ごめんね!!!!!
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@supobi-huchidori <3<3<3<3 ふちどりさんお誕生日おめでとう <3<3<3<3 ハッピーな一年になりますように<3<3<3<3<3<3
#これからも2人でおもしろい思い出をいっぱい作っていこう!!!!!!!#ベジータじゃなくてごめん!!!!#はじめて描いた悟空だからひどかったら言わないで!!!!!笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑ごめんね!!!!!#今日いっぱい楽しんでね!!!!!!#いっぱい食べてね!!!!!!!!#いっぱい休んで!!!!!#muy feliz cumpleaños♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
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無題
平穏よりも胸のときめきをいちばんにしたら世界のぶあつい皮膚が一枚めくれたかのようになにもかもが歌い踊りかがやきはじめたのをいまでも覚えている。わたしは親が厳しくて外泊できないけれど、そのあいだに同級生の子たちはうつくしい島の海に反射する満月をみて、だれかと夜通しぴたりとからだをあわせて内緒話をするような、今にもぷつりと切れそうな糸のように細くて鋭い若さを世界の夢に浸らせている。感性を野放しにして、こどものころの感動をひとつずつ取り戻す時間がわたしにも必要だった。けれど思いどおりにいかないこともある、それも定めとおもって歯をぎゅっとくいしばる。わたしには必要だった。路上、白い廊下みたいに澄んだ朝霧をかんじる時間。薄いトップス。ズレた口紅。酔った���いで入れ墨を彫ってしまう危うさ、煙ったクラブでなにもかんがえずに踊って、好きな男と寝て一限目をサボるとか、夜の街頭を走り抜け、くだらないことに時間とお金を費やすこと。「それだけじゃない、夜に遊ばなくても昼に釣りをしたりサッカーしたりそういう遊び方だってあるだろう。そっちのほうが幾分もまともだ」 おとうさんは夜遅くに帰ってきたわたしを叱りつけ、そう言った。わたしはけしてワルにあこがれているのではなくて、ただただ綺麗なものに飽きただけだった。わたしにとって祈りや信仰はさいしょから型があってそれに当て嵌めてハイ完成みたいなかわいいお菓子作りのようなものじゃなかった。自らを成り立たせるピースを集めた上でそれを食い尽くすくらいの覚悟や貪欲さがあなたにはある?わたしにはそれが足りなかった。昔も今も自分でうつくしい歌をつくれない。うつくしいものがたりをかけない。うつくしい絵を描けない。世の中にはフォロワーが万桁いる女子高生がいて、今、何千もの美術展が開催されていて、明日、いつかオリンピックに出るであろう少年がはじめてスケボーに乗るかもしれない。わたしには何もできないかもしれないけれど、彼らの生き様はわたしをわたしたらしめる微かなエッセンスとしてわたしに溶け込む。それを祈りという言葉で表象してはだめ?これからのことをかんがえると、ずっとどきどきする。目の前の光景が、訪れたことのない地の光が、風が、わたしを、わたしのからだを必要としてる気がする。世界中に張り巡らされた血管がわたしの心臓部にも繋がっているような心地。死ぬ5秒前ってどんな感覚なのかしらないけど、築き上げた塔が崩れてゆく感じなのかな、雪景色のような。
無題
朝起きたら腕に友達の噛み跡と身に覚えのない痣が3つくらいあった。耐え難い疲労がからだのあちこちにひっついて、入れ墨と化している。活字の海を、本をその背に背負えたらよかったのに、今のわたしを崖っぷちに引き止めているのはうつくしい言葉でもなくて、泥に塗れた重いカルマ。イヤホンの先から垂れ流れる音楽すらも風のように軽やかで自由なものではなくて、ねばねばした気持ちわるくてかなしいものに聴こえた。夏と、そのあつさと、その底知れぬ闇に街ゆくものすべてがこころのずっと奥の方で平伏している。昼過ぎにスクランブル交差点前の巨大スクリーンが薄青��空を泳いでいるようにみえたこと、街ゆく人の肌色が、シャボン玉のようにその熱を吸収して発光していたこと、ぜんぶなんか夢みたいにふわふわしているかんじがした。もうすぐでなつやすみなのに、大学入ってからそれまでもずーっと夏休みのような感じだったからあまりどきどきしない。みずみずしくずっと光っていたい。わたしもいつかデカい人間になりたい、いつかいつかいつかという文句ばかりが増えてゆくのを横目でみて、ぜんぶカサブタを剥がすように振り解いて拭ってくれる奇跡みたいな命、日々、音をどうしても期待してしまう。どうすればいいんだろーしにてーと思いながらまたあしたも友人と夜ご飯をたべにいく約束した。それでまた家に帰って、朝起きて虚無感に苛まされて、の繰り返しを大量の課題で中和する。薄暗い中でたべるごはんとか朝早起きして化粧をすることじゃない、今はなにもない海とか草原でなにも繕わずにその自然のデカさとか愛を仰向けになって享受するのがいちばんただしいきがする。たすけてと呼ぶには大袈裟すぎるし。わたしはわたしのことをぜったい見放さない、それだけで充分いっぱいすてきでしあわせで救いだということを今じゃなくてもいい何年もかけて真実にしていく、揺るがない愛に変えていきたい。
end
泣き出しそうに張り詰めた空気に鼻を啜る。世界の彩度が落ちて、ぶあつい服を着た街ゆく人たちが皆んなちっちゃな怪獣みたいにみえる。肌寒い。外はずっと灰色、モスグリーン、レモンみたいな匂い。大きな木が揺れて、木の葉の上に横たわっていた雨の滴が霧のように3秒間くらい降った。最近は毎日毎日やることが多くて、それをこなしているあいだに1日が終わる。3日連続で化粧を落とさずに寝てしまった。多くの人が電車にのっているときに外の景色に目をやらないのと同じ感覚で、わたしも生活の外側にひろがる微かな動きに鈍くなった。ずっと特別でありたかった、1番愛されたかった、そういった思春期的な熱望とどんどん疎遠になっていく自分に日々焦ったり安堵したりしている。だけど同時に、わたしの中をまだ生きている17歳のわたしがその面影をときどき覗かせる。期待させる。突拍子もなく走ったり、ゲラゲラ笑ったりする。些細なことで泣いたり、理不尽な世界に怒っている。良くも悪くも変わっていくのなら、これからの自分に期待をしたい。アルバイト先では後輩が6人くらいできて、みんなわたしよりも仕事ができる。わたしはもともと注意をされると衝動的に泣いてしまうところがあったし、シンプルに忘れ��ぽかった。あまりにも器用に仕事ができないので、ある日店長とそのことに���いて話し合ったら意識の問題と言われた。その1、人からのアドバイスに劣っている自分を見出してはだめ。その2、素直に人からの意見を受けとる。その3、自分のためでなくだれかのために働く。この3つを約束した。夜の繁華街で50歳の男性に飲みにいきませんかと声をかけられたり、あした授業にどんな服でいくかを考えながら化粧品を見に薬局に寄り道したり、腕に点々とのこる虫刺され痕をみて、それを残した蚊のことを考える。あした、図書館で借りた本の返却期限。わたしもちっちゃな怪獣になって寒さをまるごと食べてしまいたい、寒い日の、霞んだ光やクリアな淋しさ、果実のようにぎゅうぎゅうに酸っぱい気持ちを。
slow burning
大学一年生というよりも、高校四年生というような振る舞いをしているなあ、と自分のことを客観視する。新宿の横断歩道橋から行き交う人々を眺める。つい最近まで、委員会の同期の仲の良さにムラができていて、グループとかカーストとかそういう言葉が浮上してきてしまうほど揉めそうになっていた。それでも、それぞれが居心地の良い場所にしようと歩み寄っている。こういう、諦めによる愛想ではなくて心からの気持ちに胸を打たれる。明大前の飲み屋で酔っ払って「俺みんなのこと愛してるよ」と照れ笑いする先輩に、わたしたちみんな、キモいねーなんて言って茶化した。そのあと夜の大学で騒いでいたら警備員に注意された。机の下に10円玉を落としたのを拾わないで帰る。いつまでも赦されていたい、わたし、山猫のような女の子でいたかった。すぐ隣、肌すれすれにだれかの温もりを感じて弱さを誤魔化すのではなくて弱さを共鳴しあっていたい。「東京の人は生き急いでいる」なんて言葉があるけれど、わたしは美しい光景がそこに広がっていれば必ず立ち止まる人でありたい。仕事に遅れそう、とか、終電が、とかじゃない、好きな人たちのためだけに忙しくありたい。恋人は待ち合わせをするとき、「どこでおちあう?」と聞くのだけど、高2の頃、初めて会う日、それを「(恋に)落ち合う」と勝手に解釈して死ぬほどどきどきしたのを思い出した。それからわたしも「どこで落ちあう?」と聞くようにしている。ドア窓の形に切り取られた青い影が電車のフロアに映って、がたんごとんという音に沿ってフィルム映画みたいに小刻みにうごいていた。池袋で新疆料理をたべて、お腹を下す。スペイン語の中間試験。木曜日、��んとうは1限に英語の授業があったんだけど、財布を忘れたいせいで交通費が若干足りなくて新宿駅から乗り換え先の電車に乗れなかった。その旨をインスタのストーリーに載せたら、一度しか喋った事ない同じクラスの男の子から「抜け出していくわ、」とだけ連絡が来て、本当にきてくれた。クラスで唯一金髪で、派手で、いつも高そうな服を着ている。ピーナッツをぼりぼり食べながら、ダーツをする。わたしが2回勝って、可哀想だったからあとの1回は負けてあげた。それからは何も無かったかのように授業では一言も喋らない。お互い、目を合わせないふりをしているような、ふしぎな距離感を保つ。渋谷で5分1000円の手相占いをしたら、鎖みたいにいくつもの線が絡まっていますね、と言われた。意外と気にしいなんじゃないですか?「そうですね」と答える。駄菓子屋で1000円使い切ったほうが幸せになれそうだとおもった。電車の隣の線路にカラスが一羽いた。こんなに近くでみるのははじめてだ、と思って、じーっとみつめた。黒なのに黒じゃなくて、光を受けて渋いグリーンや紫っぽくみえる羽毛に目を見張る。なんか、空はどこまでも真っ青なのに光の細部だけ色があたたかい夕方前みたい。ふわっとなにかに気付いて、じーっとそれを見つめて、そこになにかが“視える”とぜんぶ途端にスローモーションになって、焦燥感や虚しさがたちあがってくる瞬間がある。からっぽなのにぎゅうぎゅうな感じ。AirPodsをケースにしまう音が体感的に5秒間くらい耳に残ったり、自分の息遣いにどきどきしたり、すれ違う男子高校生の会話声や、鳥が羽をはためかせる様子がクリアに輪郭が保ったまま空中を転がる。ガムを買って噛みながら、心のもやもやしたなにかを同時に小さく噛み砕いてゆく。光の洪水。家に帰ってパスタをたべたあと、お風呂で下の毛をつるつるにする。夕方終わりにお風呂に入るの、とても好きだなあと思う。コンタクトレンズを外さないまま、化粧も落とさずベッドへダイブする。瞼の裏に東京タワーの赤がたましいの塊みたいにまあるく光っている、はやく何もかも諦められる年齢になりたいと思う。
無題
なんかまじでわたしが疲弊していて悲観しているのか、世界が残酷なのかわからなくなってきた。脳科学の講義を受講したあと、テキトーに混雑した休日の街をあるいていたら皆んなの脳みそが透けて浮きでてきそうで気持ち悪くなった。地球4周分の神経線維。そう、どでかい爆弾が街ゆく人々の頭蓋骨に葬られている。ニューロンが軸索を介してつながってゆく、��出と受容を繰り返してみんな手を繋ぎあってゆく。セール中でバイトの雰囲気がぴりぴりしていて、みんな資本主義の豚みたいに働いていた。うつくしくないとおもったし、私も美しくなかった。結いた髪に、ぴたっとあげられた前髪。なにを思っているのかを書くのがずっと怖かった。もしかしたら私の感じているこの欲望はとても汚らわしいもので、それゆえにだれかを傷つけてしまうかもしれない。でも、言葉にしなければすぐにわすれてしまう感情に名前をあげなくなって、水をあげなくなって、そうしたら、じぶんの脳みその溝をうめていたみずみずしい苔までもがすっかり枯れきってしまって虚構を連ねるようになった。空洞に哀しみの音だけが響き渡る。友達はいるけど、私はその友達の1番になれない。恋人みたいな人はいるけど、私はその恋人の1番にはなれない。1番っていうのはほんとうの意味での1番、2番とか3番とかがいない1番。圧倒的な2人の世界の中でのフェアで高貴な1番。有名になりたかった。文章でも外見でも写真でもなんでもいい、だれにも敵わない羽根で世界を羽ばたいてみたかった。わたしを選ばないで、そこらへんのそれっぽくかわいい女の子を選ぶかっこいい男の子たちを信じられないでいる。外国に行ったらモテるよ^_^と投げかけられた言葉について何回も考えるけど、考えるたびにかなしくなる。でもね、神様はいるとおもうの。木漏れ日の首筋に、砂丘のしずけさに、広大な空の一枚下に、その温もりと永遠が芽吹いているのをしっている。そのたびに、わたしはこの世界に愛されていて、まだ19歳で、まだ何にでもなれて、そして世界を(気持ちがあふれてしまいそうなくらい)等身大で愛しているドラゴンみたいにかわいい女の子だとまじないを唱えるようにして心を強く保つ。アスファルトに散った桜が朽ちて、吐瀉物のようにグロテスクにぬるい光を浴びている。走り抜ける!だれかの憎悪の中に、疑念の中に、見下しの中に憧憬の眼差しを覚えながら。東京で灯される光の数だけ、アフリカの広原でつややかな花が咲けばいいのに。光の重さの分だけ、銃弾が軽くなればいいのに。帰り道、ひさしぶりにパンを買って帰った。
日記
弟がiPadのタッチペンを無くしたらしくて、それを聞いた母がすぐにAmazonで検索して新しいのを買った。こういうとき、ほんとうになんか小さなことだけれど、すごく心が愛にみちる。
大学の新校舎の建物のにおいが400人もの人が集まった大教室の縁をすべっていく。扉を開けた瞬間、目と目と目がわたしの顔を捉える。湿気漂うフロアにだれかがペンを落とす音、��生のマイクが吐息までもを拾って湿った熱を加速させる。「儚いって聞いて何を思い浮かべますか?蝶?蛍?蝉?トンボ?」 教授がそう聞くと、みんなのえらぶ選択肢がちょうど均等に分かれる。講義が終わるといつもすぐに帰るイケてる男の子が蛍を選んでいて、なおさらかっこよく見えた。わたし、インスタのフォロワーが490人いるんだけど、その人数って今見てるこの人たちよりももっともっと多いのかと思うとなんか心強いような息苦しいような、不思議な気持ちになるなーとぼんやり思った。君たちはぶっちゃけ勝ち組です、という先生がキモかった。海外の大学院に行きたい。わたしはもっともっと色々な人を知るべきだし、美しい景色にであうべきだし、貪欲に学ぶべきだとおもうから。聡明になって、お金を稼いで、将来だいすきなひとたちにたらふくご飯をたべさせてあげたい。お母さんとお父さんが育ててくれた、守ってくれたこの心の真ん中にそびえる愛情のかたまりを誰かに分け与えていきたい。でも、そうとも思うけど、逆にそれをこなごなにさせてくれる危険性や若さゆえの解放にも目が眩んでしまうの。「今しかできない」ってとてもずるい言葉だなあ。
19さい
19歳とかいちばん呪われていた1年だった。まだハタチじゃないけど、もうそうさせて、と思うくらいに、1年のあいだに10年分くらいの幸せと不幸せがぎゅうぎゅう詰めに、どっちがどっちかわからなくなるくらいに入り乱れててくるしくてさみしくて悲しかった。くるしかった。わたしと同じ純度で、等しく、あいしてほしい。あいされたい。
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Scan and transcription of the Persona 3 part of Newtype Magazine March 2016
PERSONA3 THE MOVIE
#4 Winter of Rebirth
●新宿バルト9ほか全国にて公開中
●第3章Blu-ray&DVD好評発売中
WEB▶http://www.p3m.jp/
Twitter▶@P3movie
illustrated by YUKO YAMADA, painted by MARIKO SHINOHARA(TROYCA)
finished by JUNPEI TAKATSU, background by BIHOU, text by HITOMI WADA
©ATLUS ©SEGA/劇場版「ペルソナ3」製作委員会
アイギス
自分は感情のない機械だと言うが、使命から離れても「理のそばにいたい」という想いがその身にあふれていることに気づく
結城理
「春になったらいっしょに桜を見よう」――そうアイギスと約束し、世界の終わりに対峙する戦いのなかで、「命の答え」にたどり着く
まるで当たり前に訪れ���あすのように静かに近づく死の運命のなかでかわした約束はともに生きるという喜びに満ちていた。 すべての想いは空に上がり、いつか花びらようにゆらめき舞う。全4章からなる劇場版「ペルソナ3」を「主人公・結城理として、また、世界の滅びを告げる宣告者として2つの側面から表現した石田彰に聞く――。
Birth to Rebirth
人間らしくなったね
人間らしくなれたね
結城理/望月綾時役 石田彰
理の成長と仲間とのきずなを感じて
春、夏、秋、冬と季節を重ねて彼らが迎えたのは、一年の終わりではなく――世界の終わり。仲間たちのなかで心の扉を少しずつ開いていった理は、その先の春を想って、真っすぐに約束をした。
ついに封切られた 「PERSONA3 THE MOVIE」最終章。このフィナーレを主演声優・石田彰はどのように見つめたのか。
「台本を読んで、まず思ったのは、そうか、この結末が確定してしまうのか⋯⋯ということでした。いや、厳密に言うと台本の時点では、でも、映像ではもしかしたら何とかなるのかも、なんて淡い想いも抱いたんですけど(笑)、その後リハーサル用ビデオと合わせて確認して、ああ、やっぱり逃げようはないのか、と覚悟を決めました」
そう言って石田はほほ笑んだ。彼が今作で演じた役柄は、主人公の結城理と、理が仲を深めてきた友人であり、世界の滅びの宣告者《デス》という正体も明かされていく望月綾時。まず、今作の理の印象を尋ねると、「しっかりしたというか、人間らしくなったね、人間らしくなれたね、という感慨がいちばん大きいですね」という答えが返ってきた。
「第1章のときには、周りに言われたことを『わかった』と何でも受け入れていた理ですが、今では自分の意志をもち、さらに、その意志を周りに伝えて、ともにあるひとつの決断に至ることもできた。そんな理の成長、仲間たちとのかかわり方の強化は、ぜひ感じていただきたいポイントです」
演じる立場から見ても、理は季節を経るごとに、より刺激的なキャラクターになっていったのだという。
「もともとの理のような淡々としたキャラクターは、考えがブレないので演じやすいんですけど、でも、そういう芝居っておもしろいかおもしろくないかで言ったら・・・・・・あまりおもしろくはない(笑)。なので、彼のなかに心の揺れが生まれて、どんどん人間味が出てきたことがうれしかったですね。そのぶん、彼がどう感じているのか、どう考えているのかを解析していくハードルもどんどん上がっていくんですが、それがおもしろいんです」
クライマックスに向��う物語のうねりと、理が人間としておもしろくなっていく輝きとがシンクロして、それが石田本人にとってのエネルギーにもなっていく。
「何て言ったらいいんだろうな、演じていくごとに作品が『もっと来いよ!』って言ってくれる気がしたんです」
一方、綾時の印象を問うと「理と違って、社交的で行動力があって⋯⋯とタイプの違うキャラクターなんですよね」とつぶやいた。
「理みたいに周りから一歩引いたところにいつもいるようなタイプの人間にとって綾時は、ある種、こういうふうに生きられたら俺にも違った人生があったのかもしれない、と感じさせるような存在で。こういう人間が自分にかかわってきたら、どう接したらいいんだろう? とか、いろいろ考えさせられたりするんじゃないかな。演じるうえでは、理でやらないことを綾時としてやればいい、というふうに考えていました。理の裏面をやる、みたいな気持ちで向かっていましたね」
背中合わせの存在をそれぞれに表現していった石田。第4章のアフレコは、先に綾時にまつわるパートを録り、後日、理として、ほかのキャストといっしょにそこに向き合っていく、という順で進められた。
「自分が言ったセリフに対して、自分で返していく作業ですよね。もし綾時を別の役者さんが担当されていたら、相手はどんな想いを込めて、こういう言い方をしているんだろう? と、その都度受け取りながら返していくわけですけど、今作の場合は、スタジオに入って、その声を聞いた瞬間にその声の主の気持ちもわかっている、という状況なわけです。あらかじめでき上がっているパズルのようなものなので、理と綾時のやりとりに関しては、通常の作品にはないハマリ方になっているのではないでしょうか」
避けられない滅びが迫り、急速にせつなさを帯びていく物語。そのなかで最も印象深かったと石田が語るのは、理と仲間たちがひとつの決断に至るまでを描いたそれぞれの時間だ。
「かなわぬ相手だとしても正面からニュクスに立ち向かって、ガチで殴り合おうぜ、とみんなが決断する前です。この世はもうすぐ終わるよって、理不尽に自分の人生を止められてしまう事態に直面したときの、特別課外活動部のみんなの立ち居振る舞いが、それぞれ本当に生々しくって、ね。たとえば、順平が『何でこんなことになっちゃうんだよ』みたいな叫びを理にぶつけちゃったり。僕らの世界に影時間はないですから、あったとしても気づいてないですから、こんな事態が迫ってくることはないと思い込んでいますけど、でも、もしも彼らと同じ局面に立たされたら、誰と近い反応をするんだろう? なんて考えてしまいます」
第4章の監督は、第2章でも監督を務めた田口智久。監督について聞くと、石田は楽しそうに語る。
「田口監督は第2章の舞台あいさつで盛り上がった、ラブホにロケハンに行った話の印象が強くて(笑)。俺のアイデンティティはそ��じゃない! と監督は叫びたいと思うのですが、でも、そんなこともあったおかげで、監督と役者の間にある垣根がすごく低くなったような気がかってにしていたので、第4章でもごいっしょできてうれしかったです」
そして、石田は、劇場版全4章を走り切った今の想いを語った。
「起承転結の起に当たる第1章で映画としての『ペルソナ3』の土台をつくって、その上に章を積み重ねてきたのですが、章を追うごとにファンの皆さんの賛同の声も大きくなっていった印象で⋯⋯。毎回熱気で劇場をいっぱいにしていただけたことが、演じる側、制作側にとっての自信につながっていました。そのパワーをいただけたからこそ最後まで走り切れたのだ、という感覚が強くあります。ありがとうございます」
●いしだ・あきら/ 11月2日生まれ、愛知県出身。主な出演作品は、「昭和元禄落語心中」八代目 有楽亭八雲/菊比古役、 「Dimension W」アルベルト・シューマン役、「銀魂」桂小太郎役ほか
10年前、理はアイギスに出会っていた。アイギスはデスと死闘を繰り広げ、最後の力で理のなかにデスを封じ込めたのだ。忘れていた10年前の記憶を取り戻したアイギスは理とみんなが苦しみながら滅びを迎えることを望まなかったが、理のことばに、アイギスも滅びから目をそらさず、立ち向かう決意をする
滅びの時が迫ることを知り、特別課外活動部のメンバーは “滅び” の運命にうろたえ、それぞれに考え、向き合っていく。順平は理に辛く当たってしまったこともあったが「俺、サイテーにかっこ悪かった」と謝り、理がどんな選択をしても自分もみんなも恨まないと伝えた
綾時の正体は10年間理のなかに封じられ、大型シャドウを倒すごとに理のなかで育った宣告者・デスだった。来たる滅びの時を前に、綾時は自分を殺してすべてを忘れて迎えるか、このまま恐怖におびえながら迎えるかの選択を理にゆだねた。綾時を殺せるのは理だけ――綾時と理のつながりが生んだ最後の選択を前に、理は決意を固める
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松居大悟監督最新作のタイトルは『不死身ラヴァーズ』!!
キャストに見上愛、映画単独初主演 運命の相手役に佐藤寛太
この度、ポニーキャニオン配給にて、5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開される『ちょっと思い出しただけ』松居大悟監督最新作のラブストーリーのタイトルが『不死身ラヴァーズ』と解禁‼併せて、本作で見上愛が映画単独初主演を飾り、主人公が想いを寄せる相手を佐藤寛太が務めることが発表となりました。そして、ティザービジュアル、キャスト両名と松居監督、原作者・高木ユーナ氏からのコメントも到着いたしました。
キャスト解禁!
主人公・りのを演じるのは本作が初の映画単独主演となる見上愛。松居監督が「この人が映画の中に存在してくれたら、自分の思っているところよりも遠くに行ける気がした」と惚れ込んだ見上は、Netflix『幽☆遊☆白書』(23)、大河ドラマ『光る君へ』(24)といった話題作へのオファーが続くだけでなく、キュートでファッショナブルなビジュアルも感度の高い若者からの注目を浴びている。本作では中学時代から大学時代までを溌溂と演じ、唯一無二の透明感とパワフルさを兼ね備えた存在感で観客を惹きつける。見上は「りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。わたし自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります」と、撮影時を振り返る。 りのの運命の相手・甲野じゅんを演じるのは、劇団EXILEに所属し、『HiGH&LOW』シリーズをはじめ、数々の作品でキャリアを積んだ佐藤寛太。近年では、『軍艦少年』(21)、『正欲』(23)での演技で俳優としての実力を確実なものとしている。さらに青木柚、前田敦子、神野三鈴らが脇を固める。
ティザービジュアル
主人公・りのの弾ける笑顔が収められており、運命の相手・甲野じゅんへのまっすぐな想いが込められた「“好き”は無敵。」のキャッチコピーが添えられている。
両想いになった瞬間にこの世界から忽然と消えてしまう、甲野じゅん。そんな、じゅんを運命の相手と信じて止まない主人公・長谷部りの。なぜ、彼は消えてしまうのか?そして、なぜ、時を経て姿を変え、何度もりのの前に現れ続けるのか――?カッコ悪くても「好き」を真っすぐに伝える大切さと無防備さから生まれる純粋なエネルギーが胸を打つ、「好きという気持ちを全肯定したい」松居監督の想いが結実した新世代の恋愛映画が誕生した。
◎コメント全文
見上愛/長谷部りの役
ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。
高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました!
当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑)
りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。
そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた��切な日々でした。
私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。
ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。
なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、���気不足の方にも届いて欲しい作品です。
是非、公開を楽しみにお待ちください!
佐藤寛太/甲野じゅん役
身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。
目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。
きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。
笑うとパッと華が咲いたように輝く、
長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。
いつもどう接して良いか分からなくて、
でも一緒にいたくて、居心地が良くて。
松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。
友達のお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、
現場では淡々ともう一回って言うし、
台本を読んでも分からなくて、
現場になっても分からなくて、
何が違うんだろ。大丈夫かな。
なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。
理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、
自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。
最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。
どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。
何度でも立ち上がるしかなくて。
エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。
初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。
僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。
松居大悟/監督・共同脚本
10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。 この出会いが明るいところへ連れてってくれました。 そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。 "りの"と"じゅん"にようやく会えました。 みんなも会ってほしいです。
高木ユーナ/原作
「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。 それからずっと…連載が終わっても…松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。 私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。 10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。 また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。 この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。
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最新英語スラング略語一覧
日本の皆さん、こんにちは。🥰
私は最近、SNSがソーシャル・ネットワーキング・サービスのことだと知って驚きました。英語では「social media」とか「my socials」と言い、"Find my socials in this link” と書いてあれば、「私の他のSNSはこちらのリンクをご覧ください」の意味になります。また、禁止を表すNGも同様で、英語圏ではみられない表現です。It's not goodという言い方はあります。
(my socials <- 私の他のSNSはこちらのリンクをご覧ください 😉)
今回は、外国人がSNSを使う際によく使う略語について説明します。外国語でよく使われる略語や絵文字には、さまざまな意味があるので、ここで少しリストアップしてみますね。
※Fuckingのような失礼な言葉が多用されていることに驚く人も多いと思いますが、これは、元々インターネットスラング自体が非常にインフォーマルなためです。
Goat (🐐):本来動物のヤギの意味ですが、一般的には「greatest of all time」(史上最高)の略語として使います。憧れのアーティストやキャラクターに対して 「a goat」または 「the goat」と言えば、その人が最高、最強、超いい人、のような意味になります。英語圏以外でも通じます。
ドラゴンボールでは、悟空が🐐であることは間違いない!英語圏の人は "Goatku "と書くこともある。
NGL: I’m not going to lie.が短くなったもの。信じてもらえないだろうけど、マジな話。
TBH (TBQH): to be honest / to be quite honestの略「ぶっちゃけ」。主に否定的な意見を述べるときに使用。TBF (to be fair)も似ているが、こちらは公平な意見を述べるときに使い「正直〜」といったニュアンス
FR : for realの略。肯定文「マジで、本当に」。感嘆文 FR?は 「マジで?」
IKR:I know, right?、激しく同意・それな 。例 「今週の話はめっちゃ良かった!」 「それな。ベジータかっこよかったよね」
IMO:in my opinionの略「私の意見では」。控えめバージョンは IMHO (in my humble opinion) =私の意見を言わせていただきますと
AF: "as fuck "の略で「とても、超」。fuckという言葉を書いてしまうよりは失礼にあたらないとされているが、いずれにせよ非常にくだけた表現。例:"Bulma is smart af"(ブルマは超頭いい!)。
OFC: of fucking courseの略。「もちろん」を強調した「もちろんだよ!当然だよ!」
W: winの略で、「勝利、勝者」の意。日本語の「笑」の意味はありません。好きなキャラ名の後にFTW(for the win)と書けば「〜しか勝たん」
L: lose / loss / lostの略。Wの反対語。 “Take the L”とは「負けを認めろ」「この負け犬」。日本語ではあまり使わない表現?
Peak: 文字通り「最高潮、最高、絶頂期」。つまり今現在はPeakではないことを意味する。懐かしんで使うことが多い。例“Peak Gohan was SS2 Gohan against Cell.(セル戦のSS2悟飯はマジ良かった"
Mid: middleの略。普通かそれ以下、退屈。忘れてよし、な物。
注:スラングには、黒人コミュニティで作られネット上に拡散したものも多く、黒人以外が使うと極めて人種差別的・攻撃的と見なされることがあります。念のため、そのようなものはここでは書いておりませんが、興味のある方はAAVE(African American Vernacular English)について 調べてみてください。
/x(スラッシュと小文字の組み合わせ)は、トーン・インジケーターと呼ばれ、口調を表します。文字のみでコミュニケーションする際に、誤解を避け、意図を明確にするのに役立ちます。
たくさんありますが、オタク界隈で最も一般的なものは以下の通り:
/s - sarcasm 皮肉
/jk - just kidding 冗談だけど
/srs - serious 真面目な話
/pos.-positive 良い意味で
/neg.-negative ネガティブな意味で
Simp: 「好きな人のためなら何でもするけど報われない人、尻にひかれている人」の意味で、あるキャラクターの熱狂的ファンであることをやんわりと非難する言い方です。自分に使えば自虐的になります。英語圏の人がセクシーな絵に「Simp!」とコメントすることがあるが、これはアーティストの描いたキャラクターに惚れてしま��たことを意味し、多少の冗談を含むことも多いです。
Oof:発音はウーフ、本来はお腹を殴られた時の音。痛々しいこと、衝撃的なこと、超恥ずかしいことが起きたときに使う。
Yikes:「うわっ!」 「うげ!」といったニュアンスで使われ、嫌悪感を意味することが多い。
詳しくはこのウェブサイトをご覧ください。 これらの略語は日常的に使われるものであり、私が挙げたようなオタク文化用のものとは異なる。
@aolihuiさんにはこの記事で大変お世話になりました。貴重な時間を使って私を助けてくれて、本当にありがとう!
twitter版
#dragon ball#dragon ball z#db fandom#dbz fandom#english to japanese#aave#linguistics#online slang#thank you again to aolihui for being patient with me about this and everything else!
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「日本テレビ開局70周年記念舞台 西遊記」の所感
・日テレドラマ版西遊記の舞台ではなく、単体の舞台版西遊記
・演者さんがた最高流石すぎる 演技力によってキャラクターそれぞれが魅力的
・脚本のバランスとまとまりが悪い
・ギャグは面白い時と全くギャグ成立してない(笑いを呼べてない)時がある
・演出は舞台演出自虐メタネタが過分 舞台演出とそれを信じる観客を馬鹿にしたい?
・令和の作品としての仕上がりではない 昔の番組の再放送見てるような感じ
▼
2024年になってまで文化的表現者が「これしかできない」言うのはもうやめた方がいい
文化的表現者が"それだけしていれば世に一石を投じたこととなり、責任を持ち果たしていることとなる"わけではないし
所謂、謙遜文化としての言葉なんだろうけど、これしかできない、わけがないので
地震の話も出てたけど、じゃあ例えば支援をするだのなんだのできるし、それぞれ皆するでしょう
なのに敢えて「それしかできない」という表現をすると責任の放棄に聞こえる
この謙遜は今時もういらん
▼
'78版ドラマ西遊記の舞台版、ではない。
'78放映のドラマ版西遊記は、この記念舞台作品にほぼ関連がない。
ごくたまに思い出したかのように小ネタとして'78の要素が出てくるが、良い意味で気づかなくても特に問題はない。
一幕前半はアレンジを効かせつつも、比較的忠実に進行するが、三蔵法師が出てくるきたあたりで、流石に「なるほど"オリジナル西遊記ものの舞台"をやるんだな」という心づもりになる。
しかしその"オリジナル西遊記ものの舞台"としては脚本勿体なさすぎる。
全体的にとにかく脚本が勿体無かった。
役者陣の、抜��の演技力による登場��物の魅力、によって作品としての質が保たれている感。
脚本のテンションがスポットでは面白いが物語作品としてのバランスが悪くまとまりがない。物語を通して伝えたいことが分からない。
楽しさ面白さへの衒いない喜びより、惜しむ気持ちが強い。別の脚本でこの演者さん達で見たかった。
これほどの人達がいて、これほどに魅せてくれるのに、物語がこれかよと。
▼
作品としての筋として伝えたいことが分からない。
孫悟空と三蔵法師の関係性を中心にして、「異なるもの同士でどう相手を知り想い共に生きるのか」という物語かと思ったが、これは一幕で、悟空がお師匠さんと呼ぶことでほとんど描写し終えている。
三蔵は夢でも悟空のためにお札を剥がそうとするし、それができなくても悟空のために出来ることをしようとする。
相手が妖怪人間なにであろうと関係はなく、ただ目の前の相手に与える親愛や敬意があると、悟空が理解し受け止め、それを返すためお師匠さんと呼ぶ。
ということでこれはあくまでメインではなく、続く後半の物語で重要となる悟空自信の変化だと読んだ。
そのため、二幕で再開した牛魔王と孫悟空の、一幕との対比を観て、
「魔王と孫悟空をキーとして、往来と異なる別の場所に堕ちることも含めて、誰かが今とは違う理想や目指す場所を求めて、どう変化し何を大切にして生きてていくのか?」
という物語なのかと思った、が。
結局のところ妖怪は妖怪で人間は人間なのか?人間とは?と
それっぽいい感じのセリフも、物語の中で効いてない
紅孩児の「私は人間でいたい!」とか
今まで別に人間とは?妖怪とは?という話して無かったのに急に何?
「人間"として"生きていきたい!」なら分かるんだが
あの言い方だと「生き物の性質として、人間=理性的存在、妖怪=我を失って暴れるような存在、だからあれに成り下りたくない」と聞こえる
じゃあ自害まで選んだ牛魔王の想いはなんだったって言うんだ 貶めるな
その癖、非人間の鎮元子が結局トップ経って丸く収まりましたなので、鎮元子今まで人間とは違うから手出しできないつってたのなんだったんだよに 死んだ民衆への無駄死に感と、それに対しての「致し方なかったんだ」より「鎮元子はハナからそうしろや」が勝った
人間と、妖怪神仙などの違いをキーにするにしては、結局どう扱いたいのかさっぱりわからない 意味不明
牛魔王の民を想う気持ちにがあろうがなかろうが、愛するをものを失った悲しみを持って我を失い周りを傷つけるように、私はそうはなりたくないのだと。それを悔やみ死すら選んだ父親を見てすらも、妖怪は妖怪でしかないのだと。それから逃れるため人間として生きたいと?なんというか、人間という種族への賛歌?
じゃあ国の治世はどうするのか。肝心の人間様は居ないわけで……となったが結局ここでちんげんしである。
何年も国の有様に自分はそのような存在ではないと一線を引いた彼がここで選ばれる。
何で??????
結局のところこの作品の伝えたいこと、魅せたいことがなんなのかわからなくなってしまい、そのまま幕を閉じた。
▼
一幕でもやんわり感じてはいたが、二幕が特に恐ろしくギャグとシリアスのバランスが悪い。
登場人物がはっきりに「メタネタギャグをする登場人物」「手堅くシリアスな扱いをする登場人物」に分かれている。
後者である「牛魔王、羅刹女、紅孩児(+孫悟空、ちんげんし)」のが、作品から浮いている。
▼
個人的に演出で1番ツボにだったのは、八戒が夢を見ているシーンで、中華料理がとりどりサイネージ全体に渡りメニュー表のように並ぶところ。
演出に「おお!」と思ったのが筋斗雲にのって悟空が舞台袖にスライドしていくシーン。自分はこの演出に素直に感動したけれど、そこでいきなり「今、紐で引っ張ってなかった?」とメタネタを挟まれ、こちらが馬鹿を見た気にはなった。
舞台慣れしてるひとには見慣れた演出だからこのイジリは楽しめるのかもしれん。
演出はサイネージを非常によく使う。それほど使用するのに、サイネージの映像は、雑な顔はめ加工ネタとして消費される。そしてネタも繰り返され、ネタを噛みすぎて味がしない。
大道具やサイネージは客の想像力を補完する重要なのものなのに、それをいちいちイジる。
演出によって空間を信じる気持ちを、とにかく繰り返し、繰り返し削がれる。
閉幕後に、「ワイヤーでの飛行や大道具の移動を今時珍しく手動で行なっている」ことを座長片岡愛之助さんが仰って、担当した方々への拍手が起こる。
しかし「それに敬意を示すならば尚更、脚本でああまで舞台演出を繰り返しネタに貶めているのをどうにかした方が良かったよ」という気持ちで悔しく思いながら、敬意を持って拍手を贈った。
▼
キャラクターは本当に魅力的だった
全員に言ってたらキリないくらい
こんなにお兄ちゃん要素が強い孫悟空いるんだ 良すぎる 兄貴分というかお兄ちゃんなんだよな悟空おにいちゃん……
これは牛魔王との関係もあるがそれよりは三蔵があまりに幼い(?)からだと思う
おんぶとか
あんなに人生を楽しんでそうな沙悟浄初めてみた 厭世感が低い!一番に踊り出す沙悟浄!!??
女性口調のキャラがキレるとドス声になって怖い、は使い古されてるし令和的じゃないからやめたほうがよかったと思う 勿体無かった
"欲"が沙悟浄に分配されて、他にもコメディリーフが居る分八戒はややおとなしめに見えたな……落ち着いてるし
玉龍は舞台上にいる時ずっと可愛くて���っと面白かった なんなんだ
おかげでむしろサイネージネタは微妙
ドラマ版と同じで仲間たちが一緒にいてワチャついてるところが可愛かったのでもっと見たかった
▼Twitterで書いてた感想から引用
https://x.com/tobitori52/status/1746380292217282998?s=46&t=h4slQya3LMsqIYXXZIwVIg
テレビ局の70周年記念舞台の脚本ってこの程度の出来でいいのか……と思った
積み重ねた技術により作られた料理もそうでなく作れと言われたから作っといた料理も、デザートも主食も期限切れもか出涸らしも一切関係なく、全部同じ皿に盛って出されて、ウワ勿体ねえ…………みたいな…………
役者陣の500000000点の素晴らしく圧倒的演技力によるキャラクターの魅力の表現で作品の質が保たれ成り立ってる印象
ギャグは結構面白いがシリアスとのバランスが非常 に悪い そして場面転換が雑
とにかく脚本にまとまりがない伝えたいことも分からないで、作品/物語としていい評価ができない感じだった
どうせなら全面的に喜劇としてギャグ方面に舵を取ったほうが良かった気がするが、面白いギャグパートもあるけど7:3くらいで別に面白くないとかそもそも成立してないギャグもあったからそれもどうだろう
ギャグパートめちゃくちゃ面白いところはマジで面白い 個人的には玉竜のところは全部良かった
シリアスも感動も結構無理くり感があった 感動するところなんですねはいわかりましたって感動する感じ 感情が誘発はされない
それっぽいい感じのセリフも、物語の中で効いてない
後半は特に牛魔王一家をほとんどギャグ扱いしないせいで世界観から浮いてる ある意味メインなのに
ここのキャラはそういう担当なのね、もしくはギャグセリフ言う扱いできない立場なのね、みたいな
メタネタとは別に作り手側の事情が身透けてみえた気になって萎える
若い女性キャラの翠蘭が小生意気なミーハーとか、沙悟浄のよねだわ口調とかは、"令和版"とか謳う作品でわざわざやることか?
沙悟浄に関しては理由に全く説明がないので「なんだただのキャラの付けかよ」状態
しかし役者陣の演技がめちゃくちゃいいのでキャラクターとしてはすごく魅力的 なんだこれ
沙悟浄が所謂雑にオネエキャラ!!という扱いの描写が出てこないかヒヤヒヤしながら観てた
翠蘭に「イケメン!!!!あんたなら襲われてもいいよ♡」とか言わせる脚本なら全然やりかねない
女性キャラクターの取り扱いは全く今時じゃなかった 昔の作品のよう
演出なら悟空の戦闘パートで、対多人数戦のある余裕っぷりにより悟空の強キャラである説得力が出ててよかった
思えば棒術はあまりメインの映えにしてなかったようだけど、特に気にならなかったなそういえば
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CoC:純潔と鉄血
❖KP❖
にしめさん
◈PL/PC◈
HO1:しおまめ/ユハニ=クーラ・リンドルース
HO2:harukaさん/エーヴィ=ローレンス
▷▷ END-1:全生還
以降ネタバレ有り。
現在通過中、未通過の人は【さらに読む】を開かないでください。
※Xからきた場合は以下ネタバレなのでスクロール注意。
【ユハニの名前の由来】 舞台であるリベラル公国が北欧に位置する国という設定になっていたため、北欧っぽい名前にしたいなと思い、フィンランド人名を参考にしつつ名付けました。 もともとは『ユハニ・クーラ』という名前でしたが、「貴族の生まれ」という設定があったので、貴族っぽくもう少し長くしたいなと思い、『リンドルース』を追加、『ユハニ・クーラ』を『=』に変更して『ユハニ=クーラ・リンドルース』になりました。
『リンドルース』は薔薇が語源になってたなあとふわっと覚えていたので、感想戦でふわっと薔薇がどうのっていうのがあって…と話したんですが、改めて確認したら『リンドルース=菩提樹と薔薇』という語源だそうです。そうでした。薔薇だけしっかり覚えてました。 「薔薇=高貴!イメージぴったり!じゃあイメージカラーは白だしイメージ花は白薔薇にしよう!誕生日は12月っぽいから12月で白薔薇あったらその日にしよ!12月11日が白薔薇なんだ~~~そっか~~~~じゃあ11日だな!!!」ってイメージ花と誕生日もぽんぽんぽんと決まりました。
ところで菩提樹、花言葉は『夫婦愛』『結婚』などがあるのですが、菩提樹���お釈迦様がこの木の下で悟りを開いたと伝えられている木でして…そのため信仰の対象とされていたりもするんですよね………あれ…うちのロリのエーヴィちゃんが、マクシミリアンに強い信仰心抱いてたな???????????ん???????しおまめはまた知らぬ間に事故を起こしたということですか?????????
ついでにエーヴィちゃんもイメージ花は赤い薔薇で誕生日12月15日と聞いてびっくりしました。何の話合いもしてないのに。 つまり自陣は白薔薇と赤薔薇で運命だったってことですね最高ありがとうHAPPY。
本編中とか個別とかでのあれこれ↓
【冒頭の任務】
店内潜入前の黒服とのやり取りで、黒服がエーヴィちゃんに下卑た笑みを向けて色々言ってきたとき、間に入って腰にすっと腕回しましたが、もっと詳細な描写を言うと、黒服の視界にエーヴィちゃんがなるべく入らないように、自分の方に引き寄せて隠す感じのイメージでした。 なんて失礼な男なんだろうな…まあ、こんなところでこんなことやってる奴の仲間だから仕方ないか…という感情。 ユハニ自身実妹が居て、その妹が生きていたらエーヴィちゃんと同じくらいか少し上くらいなので余計に、この黒服の発言と視線は許せるものではなかったですね。任務があるのでニコッと笑って軽く窘めるに留めましたが、視線は非常に冷ややかでした。
会場を見たときも先の通り実妹が居た身だったので、嫌悪の感情がすごかったです。SANチェック成功したのは『自分が動揺したらエーヴィが不安になる』というユハニの意地だったと思います。
【個別①リヒャルトさんの部屋】
リヒャルトさんの個室に行ったらステラちゃんがBLアニメ見てたでござる。同性同士の恋愛に関して聞かれたでござる。 ユハニは特に偏見なかったので「別に誰かに迷惑をかけるわけでもないしいいんじゃない?」って答えました。ユハニ自身も同性相手でも任務遂行のために必要なら、そういう行為するなりは全然できる人なので、本当にまったく気にしてませんでしたね…。恋愛感情は全くなくても『そう思わせる』『見せかける』『魅了して誘惑する』ことは平然と出来てしまうし何なら得意だろうユハニ=クーラ・リンドルースという男…罪深いな…ってPLは思います。エーヴィちゃんに知られたくない一面ですね。でもPLは知られてもいいし知られてもおいしいと思ってます。
リヒャルトさんとお酒飲みながら、先の任務とエーヴィちゃんに対しての感想とか聞かれたので、「少しおっちょこちょいではあるけどかわいいものだよ」と答えました。
トイレに先回りするの最初失敗してエーヴィちゃんが帰ってきたときも、まあ、緊張してできなかったんだろうな。ってユハニは思ってたので。
【廊下合��時】
廊下を一緒に歩きながらメイクしてあげる約束をしましたが、ユハニは軽い冗談のつもりで言ったので、まさかあんなにさらっと受け入れられると思ってませんでしたね。 ユハニが化粧を他人に施せるのは、上記の通り任務に必要とあれば、好意があるふりをして近付いた女性相手に塗ってあげたりしていて、結果他人に化粧を施すのがうまくなった感じです。悪いお兄さんです。
だからこの特技(?)を知ってる人間なんて、既に死んでこの世に存在してないし、状況も2人きりのときが基本でしょうから、リヒャルトさん達もおそらく知らないでしょうし、組んで間もないエーヴィちゃんは当然知らないはずなので、だからまあ、本当に軽い冗談のつもりで言ったんですよ…エーヴィちゃんがお化粧上手にできなかったって言うから…なのにエーヴィちゃんとても素直で…ユハニ、少しきょとんとした顔してたと思います。 顔って、気を許してる人以外にあまり触れられたくないじゃないですか。理由があるならまだしも。異性からなんて特に。 だから少しびっくりしたんですよね。異性で、しかもまだパートナーになって間もないのに、それを許してくれたから。「それをしても許してくれるくらいには信頼してくれているんだな」と安心はしましたが、同時に「ちょろくて心配だなあ」とも思ったので、ユハニの中でお兄ちゃんスイッチがちょっと入りました。 ただ、入ったところで「あ、これはダメだな」ってブレーキをかけました。ライサのような存在は作らないと決めていたので、ブレーキをかけて、自罰的な気持ちで会話をして、お部屋まで送り届けました。
【出発前】
お出かけ当日の日付『12月11日』。 ユハニの誕生日当日だったので、描写聞いた時悲鳴出そうになりました。クリスマスが近いという描写はあったので、「いま誕生日越えた辺りかそこら辺なのかなあ…」ってぼんやり思ってたんですが、まさか誕生日当日が出て来るなんてそんなこと微塵も思ってなかったので………事故が起きてましたね…ほんとに…どうして…???? まあ、誕生日だよってことをユハニはわざわざ言う人じゃなかったし、多分屋敷の誰にも誕生日を教えてないのでセッション中言わなかったんですが、前日部屋に戻って1人になったときに、そういえば明日誕生日だな…ってぼんやり考えて眠れずに居たと思います。エーヴィちゃんに寝るように言ったのユハニなんですが、一番眠れなかったのはユハニです。 眠れずに、窓際でぼんやり家族のことを考えながら、耳につけたピアスに触れて。 それでも運転を任されているし、誰にも悟られないように、最低でも3時間くらいは寝ないとと思って、ベッドに入ってなんとか睡眠はとって。 車の点検のために誰よりも先に集合場所に行って、車回して…ってしてます。
眠っている間、夢を見ました。 ライサの夢です。ターゲットを見張っている時の夢。 ホイップクリームを挟んだパン。ふたつに割られた片割れ。 これから人を殺すというのに、それを感じさせない笑顔で、半分こにしたそれをライサから渡される。そんな夢です。
予定よりも早くに目を覚ましたユハニは、「ひどい夢だ」と、きっと呟いたことでしょう。
【サンタ村】
ユハニの圧に負けるリヒャルトさんの流れ面白かったし、ステラちゃんが聞いてること気になってるから止めるの手伝わないエーヴィちゃんもかわいかったし、ユハニの説得によりサンタさんは魔法が使えるという話を信じるステラちゃんとエーヴィちゃんもかわいかったし、ソリのとこも楽しかったし、サンタ村全シーンかわいかったし面白かったですね…このまま時間が止まってほしかったです。
レストランでお酒すすめられたときのやり取りはとてもお気に入りです。 リヒャルトさんがお酒飲みすぎの話。「自分へのご褒美」というリヒャルトさんに「ご褒美がもらえるほど君は何かしたかなあ」って言ったんですが(PLはごめんなさいって謝りました)、言われてグラス置いて考え込むリヒャルトさん含めて、リヒャルトさんとユハニの関係性が見えて嬉しかったです。 リヒャルトさんに関しては、今回あえて設定詰めずに行ったんですが、このシーンのやり取りでユハニがリヒャルトさんのことかなり慕っていて、彼のことを実兄のように思っているんだなと感じました。だからこそこういった軽口もさらっと叩けるんだなと…リヒャルトさん…(大の字になり空を仰ぐ)。
エーヴィちゃんがソリで投げ出された時、ユハニはムービーで録ってましたが、本来であれば誰よりも先にエーヴィちゃんに駆け寄って助け起こしてるところでした。ただ、先に書いた通り、ライサちゃんのことがあるので、ユハニは『二度とライサのような、妹のような存在は作らない』と決めていて…だから助け起こしに行くことも駆け寄ることもせずに、そのままムービーを録るだけにとどめました。 今なら誰よりも先に駆け寄って助け起こします。
【オーロラスポット】
エーヴィちゃんとリヒャルトさんとステラちゃんが話してるとき、ずっと黙ってたんですが、秘匿が飛んできてました。 いつになく真面目な話をして、いつになく真剣な表情のリヒャルトさん。 不意にこちらを向いた彼はにこやかに目を細めて、いつもの表情を向けるけれど、その表情に違和感を感じる。
そんな秘匿です。 今思えば違和感の正体は…という感じですね。
でもそのときは違和感の正体に気付けない。わからない。 だからずっと、ユハニは黙って、リヒャルトさんのことを見てました。
『幸せを探してみようと思った』
ステラちゃんの言ったこの言葉が、すごく心にきます。 幸せ探しをもっと4人でしたかったな…。
【帰り道】
助手席で船漕ぎながら頑張って起きていようとしているエーヴィちゃんと、「起きていたいなら起きていて構わない」と言って気持ちを汲んだ上で「少し椅子倒そうか、頭ぶつけちゃうよ」って言ってそれとなく椅子を倒させて、クラシックをかけて自然と眠らせにかかるユハニとかいう男。PLはそういうとこやぞ…って思います。 ここのシーン、『ユハニ』って感じがすごくするので個人的にとても好きです。
それであの、チェイス開始してからの秘匿内容が…あの……つらくて…。 自分の運転に全員の命がかかっていること。 その現実が自分のせいで死んでしまったライサという存在を思い出させて。苦しくて。 絶対に死なせたくない って思いました。 運転、KPが敵の攻撃でクリティカル出して4回成功になった中で振ったんですが、4回中3回成功したの、この秘匿があった分余計に解釈一致でした。 本当に、自分にとって大切な人達をこれ以上ユハニは死なせたくなくて、失いたくないんだなって思いました。
無事チェイスを終えて、車巻いて帰ってるときも、みんなと会話をしているときも、平静を装って話してましたが、ずっとライサちゃんの最期の姿が脳裏を過ってました。なので多分、本当にしっかり見ないとわからない程度だと思いますが、ハンドルを握る手が小さく震えていたと思います。
【12月22日:マクシミリアンとの外出】
ユハニが元々住んでいた場所。 あそこ、どうして行ったんですか??の気持ちがあまりにも大きいのですが、セッション中も「どうしてここに足を運んだんですか?どうして?」ってぐるぐるし続けていました。 そんな中でマクシミリアンさんは「懐かしいね」とか、「リンドルース家にはかなりお世話になった」とか、「ユハニの父親に感謝している」とか「良い友人だった」とか言うし、「君のお父さんから教えてもらった店だ」とか言ってお酒買いに行くし…どうして……ねえ…ほんとにどうして…。
取り繕って笑みを浮かべて話していました。 取り繕うのは得意ですから。 ただ、この場所に辿り着いたのはたまたまではなく、マクシミリアンによる意図的なものではないだろうかとユハニ自身はなんとなく感じていて、「どうしてここに連れて来たんですか?」という気持ちでマクシミリアンを見ていました。
ユハニの家がなくなって住宅地になっているのを見せたかったのか、ねえいまどんな気持ち?がしたかったのか。両方なのか。 何にしろ、ユハニにとってその場所はトラウマに直結する場所でもあるので、引き取られてからは行けずに居た場所だったでしょう。 なので、その場で泣き出したり、取り乱したり、イラついて機嫌を損ねるような態度を取らなかっただけユハニは偉かったと思います。エーヴィちゃんが居る手前、「どうしてここに?」とも聞けないし、取り乱せば彼女を不安にさせてしまうでしょうから。
【暗殺者との戦闘~戦闘後】
戦闘後に車の中でエーヴィちゃんの頭を撫でたんですけど、あれはユハニがエーヴィちゃん庇って、結果怪我したことを気にしてるんだろうなって気付いたので「大丈夫だよ」の意味で撫でてました。 エーヴィちゃんと組むことになったときに、『命に代えても守る』と決めていたから、庇うことに関して何の躊躇もなかったけど、エーヴィちゃんを悲しませたいわけではなかったので。「気にしなくていいよ」「エーヴィが無事でよかった」って意味で頭を撫でました。
少女とその父親らしき人間を殺したことに関しては、まあ、マクシミリアン卿の裏稼業の手伝いをすると決めて手伝っているわけなので、『仕方のないこと』と飲み込んではいましたね。「ああ、この子は恩を仇で返してしまったんだな。可哀想に。」と少女に同情はしたけれど、それ以上は特に感じませんでした。結局ユハニもユハニでどこか壊れてはいるし、自分の身内以外に深い感情を抱くことはないし、他人をコロコロ転がして生きるタイプの人間なので。
【個別②リヒャルトさんとの会話】
個別に入ると同時にメイドたちに囲まれて治療される描写入って正直おもしろかった。ユハニ、APP17だしメイド��も普通に優しく接するだろうから、なんか、普通にユハニのこと好きな子居そうだよなとも思った。メイドに手出したりはしないけど。なんか、スパイとかで入り込んでる可能性があるとかそういう場合は、じゃあ自分が近付いて証拠見つけてきますよって請け負ってたりしてそう。男だけどハニトラ担当なユハニ。スパイ側も警戒するんだろうけど、ユハニの方が上手で証拠掴まれて消されたりとかありそう。はい。これは妄想なので本題に入ります。
メイドたちに治療してもらって、廊下でリヒャルトさんと会って、リヒャルトさんの部屋でお話しましたが、なんか色々情緒ぐちゃぐちゃになっちゃったよな…ここ…。なにこれ…いや、なんかPLが予想していた最悪の形が当たってしまって「終わりです」の顔にならざるを得ませんでしたね…。
ライサを失ってそれでもなお新しいパートナーとこの仕事を続けようと思うかと聞かれた時、「ライサみたいに失うのがこわい。だから次は守りたい。」「俺が死んでも構わないから、エーヴィのことは絶対に守りたいって思ってる。」「大事な人達はみんなあっちに逝っちゃったから、俺にとって大切なのはここに居る人達だから…それくらいだから…」そう答えました。 それを受けたリヒャルトさんとの会話。
「殊勝な心構えだ…お前のことをばかにしてるわけじゃねえ。むしろ、尊敬すらしている。それだけ周りのことを考えられてるってことだ。」 「周りのことを考えられてる…か………どうだろう…周りのことを考えられてるなら、エーヴィにあんな顔はさせないかな。」 「俺の言い方が悪かったな。ユハニお前は、自分の価値を周りからしか見いだせない、依存気質になっちまったってわけか。」
ここの、会話が、すごく好き。 自分のことばっか考えてしまうリヒャルトさんと、周りに依存して、自分の大切な人を守れるなら自分が死ぬことを厭わないユハニの対比がすごく好きです。
そして問題のあれ、あれ、ねえ、ほんと。リヒャルトさんが自分の大切な人達を殺した張本人だと気付いてしまうシーンと秘匿…。 ねえ、ほんと、どうして…どうしてですか…しかも、それに気付く前の口調とか言葉とか、その前の「俺達はいつこんなことをやめられるんだろうな」って台詞からして、リヒャルトさんが命令を受けてやったのだろうことはユハニは馬鹿じゃないから察せられるし…その命令を下したのは間違いなくマクシミ��アン卿だって気付くわけで…。 じゃあ自分はこれまで『大切な人達』を殺した人間を『大切な人達』と位置付けて、その人間のために動いてたのかって…今さっき「自分の大切な人達はこの屋敷に居る人達くらいしかいない」って話たばかりなのに……なんかもう本当に情緒がぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃになって、襟首掴むこともできないし、リヒャルトさん殺すこともできないから、平静装って部屋に戻って洗面所で吐いた。吐きました。ユハニ吐いちゃった。吐くよそら。こんなん吐かないわけがなくないですか。 まあね、ライサ死んでからは甘いもの食べる度に部屋で誰にもバレないように吐き出してきた奴だからね、吐くのには慣れてるんですけど、それにしたって本当にもう、この後どうやってリヒャルトさんに真意を聞こうかって苦しみを背負いながら卓をし続けてましたね。
どうして???? いや、終わったから内容把握してるけど、それでもどうして?????ってなる。 どうして????HO純潔って???
この日ユハニは寝てないです。 寝れるわけないんだわ…寝れないよ…HO純潔って??
【12月23日:マクシミリアン卿の部屋での会話】
いや、マクシミリアン卿と話せるわけなくない? 何も、話せるわけが、なくない?返事?できるわけ?なくない?? 目の前で自分の家族を殺すよう命じた可能性しかない男がのうのうと息をしていて、素知らぬ顔でいつも通りに自分達に命令を下してる状況とか地獄でしかないが?
ユハニずっと黙ってたんですけど、あそこはね、返事する余裕なくて、とにかくリヒャルトに話を聞かなければってずっと考え続けて、ずっとぼーっとしてた。まあ、ちゃんと睡眠もとれてないし吐いちゃってるしね、しょうがないよね。
【倉庫】
戦闘開幕時目星ファンブル完全に解釈一致だった。 そらな、そらそうなるなんだわ。敵が増えたことに関しては本当にすまないと思ってます。その節は本当にすみませんでした。
からのエーヴィちゃんクリティカルでダブルヘッドショットは最高にかっこよかったんよ。かっこいい。うちのロリ最高にかっこいい。自慢のロリです。ユハニのなので誰にもあげないです。
戦闘後にステラちゃんが血塗れになってるの見て、脳裏を過ったのはライサの姿でした。 ユハニって、感情を表に出すことがあまり得意ではないんですよね…ずっと誰にも悟らせないように笑みを貼り付けて取り繕って生きてきてるから…先の少女が殺されるの見ても「あーあ」くらいだったし、リヒャルトさんが自分の家族殺した犯人だって気付いたときも、部屋に入って吐くことしかできなくて…だから、ステラちゃんが血塗れになってそれ見て青ざめて、なんか変なんですけど「あ、ちゃんと感情隠さず前に出せてるよかった」ってPLは思いました。 状況としては全然よくないんですけど。
【診療所①】
病院での会話、エーヴィちゃんに「ユハニが傷付くのはこわい」って言われて、本当に綺麗なきょとん顔をしてしまいましたね。 悲しませてしまったかもしれないなとは思ってたんですが、『こわい』と思わせてしまったとは思ってなかったので。こわいよねってPLは思うよ。ユハニってこういうとこある。ごめんねエーヴィちゃん。
「守りたい」という言葉に対しては純粋に嬉しかったです。でも、自分もエーヴィちゃんを守りたいと思っていることは言えなかったですね。だってそれはどうしたって先に居たライサのことがあるからで、この段階でのユハニの『守りたい』という感情は、『守れなかったライサに対する贖罪』の意味がどうしても強くて。 だから、ここでエーヴィちゃんに自分も守りたいと思ってるんだよって直接的に言うことはできなかったです。
リヒャルトさんの問いかけに対して、答えることはせずに「リヒャルトはどう思うんだい?」と聞いたのは、リヒャルトさんの真意を探るためでした。 エーヴィちゃんが居るから直接的に自分の家族を何故殺したのか、何故自分を殺さなかったのかとか細かく聞くことはできなかったので、ただ、今の彼自身が『マクシミリアンに対してどう思っているのか』『これまでのことを少しでも後悔しているのか否か』というのを知りたかった。 あのときはお酒が入っていたけど、素面のいまの状態でも、リヒャルトさんの言葉から受けた印象が、あのときと変わらないかどうかをきちんと探る必要があると判断したので。
答えは『変わらない』でしたね。 あのとき酒に酔った彼から感じた『後悔のようなもの』は、いまの彼��きちんと持っていて、自分が感じ取ったことは間違いではないんだなと思いました。
【ステラの部屋】
ユハニは紳士なので女の子のクローゼットを持ち主の許可無く開けて漁ることはしないなってことでエーヴィちゃんに任せて、ずっとそっぽ向いてましたね。
白いワンピースは持って行くことを選択しましたが、まさかこの先ステラちゃんが死ぬなんてこのときは知る由もなかったし、思ってなかったから、ここ思い出すだけでも悲鳴。 ステラちゃん…生きてるステラちゃんがこのワンピース着てるとこ見たかったよ………純鉄って…???
【診療所②】
荷物持ってったらステラちゃんがリヒャルトさんの手で殺されてしまっていたでござる。ほんとあのね、PLもPCも声出ないよねあれ。
ユハニはリヒャルトさんが自分の家族を殺した張本人であることに既に気付いてしまってたので、『月光に照らされた室内』と『リヒャルトさんと視線が合う』の部分が、記憶の中にある『業火の中で照らされた犯人の姿と自身に向けられた視線』が綺麗に合わさってしまったので、フラッシュバックして過呼吸を起こしましたね…ユハニの過去を何も知らないエーヴィちゃんびっくりしただろうし、こわかっただろうなって思う。ごめんね。 でもあそこでユハニのこと抱きしめて落ち着かせにかかってくれたエーヴィちゃん、正直とてもよくて…癖で……精神的に崩れてしまいそうなおにを支えるロリってよくないですか……PLは歓喜した…ありがとう…私はここのシーンがとても好き…。
「私はここに居るのだわ」 この言葉がユハニにとってどれだけ心強く頼もしい言葉だったか…父親も母親も妹も奪われて、ライサのことも失って、失ってきたものを数えて生きて来ているからこそ、すごくクるものがありましたね。 ここでエーヴィちゃんにそう言われて、「エーヴィ」って何度も確かめるように呼んで、その度に返事を返してくれる彼女を確かめるように強く抱きしめて。
ユハニが『エーヴィちゃん』という存在をしっかりと知覚した場面だと思います。 贖罪として、彼女の傍に居るのでもなく、『エーヴィちゃん』という存在を通して、『ライサ』を見るのでもなく、彼女という存在を、ちゃんと見て、少し後ろから見守るのではなく、しっかりと彼女の隣に立つきっかけになったのは、間違いなくここですね。ここがあったからこそ、最後の選択があったと言っても過言ではないです。
【リヒャルトさんとの会話】
彼の跡を追ってからのやりとり。彼に銃を投げてよこされたとき、ユハニは彼を殺すことを選択しませんでした。 彼が自分の家族を殺したのはどうしようもない事実だけど、それはマクシミリアン卿からの命令で、そういう生き方しか知らない彼にとって、それを遂行するのは至極当然のことで、彼は悪くないとは言わないし、許すか許さないかで言ったら許したくないです。 でも、じゃあ彼がそういう自分じゃどうしようもない状況に陥れられてるのは何でなのか、ユハニが家族を失ったのは誰のせいなのかと考えたとき、自分が復讐すべき相手はリヒャルトさんではなく、マクシミリアンだとユハニは思いました。
そして何より、自分の『大切な人』をこれ以上失いたくない、死んで欲しくないって思ったんです。 許せないのも本当で、許したくない��も本当だけど、何よりも先に、リヒャルトという存在に、彼に、『死んで欲しくない』って思った。
ユハニは彼が投げてよこした拳銃を蹴って、彼の前に行って��生きる意味がわからないって言うなら俺のために生きろ」って言いました。 彼は確かに自分の家族を殺した張本人だったけど、でもそれでも、ユハニにとってはどうしても死んで欲しくないと思う相手で、兄であり、友人であり、好ましいと思える相手でした。 だから、生きる意味が解らないって言うなら、自分のために生きてほしい、死なないでほしいって思ったんです。 それは子供が親に追いすがるような、「置いて行かないでほしい」という自分本位な願いで、どうしようもないわがままでした。
秘匿で彼に言われた「お前は周りにしか自分の価値を見出せない、依存気質になっちまったのかもしれないな。」
まさにこれ。本当にこれ。 結局、彼に言ったその「自分のために生きて」という願いも、ユハニ自身がリヒャルトという存在に依存しているからこそ出て来た言葉なんですよね。
ユハニは死んでしまった自分の大切な人の数、ピアスを付けています。いまは父と母と妹とライサの4人分。 ステラが死んでしまった以上、ひとつ増えることは確定していて。だからこれ以上増えないでほしい、増やさせないでほしいという思いもありました。 大切だから、逝かないでほしいって。そう思った。 だからあの場面で、ユハニは「自分のために生きて」ってどうしようもない願いを口にしてしまったんです。 どうしようもないわがままだと、ユハニ自身もわかっていたけれど、どうしても口をついて出てしまった。 「死にたいなら自分で死ね」でもなく、「自分の復讐する相手はお前じゃない」でもなく、「自分のために生きて」という願いが真っ先に口をついて出てしまったんですよね。 どうしようもなく身勝手で、どうしようもなくわがままな子供のお願いでしかなかったけど、いままでずっと取り繕って、笑顔を貼り付けて生きてきたユハニが、多分リヒャルトさんに初めて真正面からぶつけた人間らしい身勝手なわがままだったんじゃないかなとPLは思います。
目の前で自殺した彼に、「自分勝手なやつだ」「勝手すぎる」と言いましたが、それは自分に対する自嘲でもありました。 彼の願いを叶えることより、自分の願いを優先して、口にしてしまったことを後悔しました。だから、エーヴィちゃんに「俺はどうしたらよかったんだろう」って聞きました。 彼の望み通り、自分の手で彼を殺してあげるべきだったんだろうか。彼の最期の願いを聞いてあげるべきだったんだろうか。自分は間違えてしまったんだろうか。そう思って、エーヴィちゃんにそう聞きました。 エーヴィちゃんに「彼の意志はとてもとても強かった」「それこそ生きる理由を見つけられないほどに」って言われて、「彼は頑固な面があった」「ステラのことを自分で殺してしまったことが、どうしても許せなかったんだろうね」って言いました。納得しました。でもそれでも、死んで欲しくなくて、これ以上大切な人に向こうに逝ってほしくなかったんだって、そう思ったけど、それでも飲み込んで、受け入れることを決めることができたのは、エーヴィちゃんが居たからです。
ユハニを叱咤激励して前を向かせるわけではなく、希望を抱かせるようなことを言うでもなく、ただ「自分も頭の中がぐちゃぐちゃだ」って「どうして」って「大切な人達はどうしたら幸せになれるのか」って、「自分達が幸せになれる場所なんてあるのかしら」って、そうやって素直に自分が抱いてる疑問を口にしてくれたから、だからユハニは彼の死を受け入れて、前を向けました。
「自分にもわからないけれど、でも、リヒャルトが苦しんでたのも、ステラが苦しんでたのも、自分の家族が死んだのも、全部マクシミリアンが元凶だ」って。 そこだけは揺らぎようのない真実で、そこをしっかりと見据えることができたのは、エーヴィちゃんの言葉のおかげで、だから、ユハニの隣に居るのがエーヴィちゃんで本当によかったなって思います。 あそこで多分疑問を口にしないパートナーだったら、ユハニはこんなに早く受け入れることはできなかったので。ありがとうエーヴィちゃん。愛です。愛。
【マクシミリアン卿からの��絡に気付いてから】
これからどうしようか、って話を2人で沢山しました。 そのときにエーヴィちゃんの前に、ライサというパートナーが居たことを彼女に伝えて、何があったのかを話したんですけど……話したんですけどぉ……ユハニに他のパートナーが居たということを知ったとき、少なからず傷付けてしまうかもしれないなあ…ってPLもユハニも思ってたので、話すとき大丈夫かな…って心配しながら話してましたね。 エーヴィちゃんが来るよりも前の過去のことなので、どうしようもないことではあるんですけど、傷付けてしまう可能性があったので、あまり話すつもりはなかったんですよ。 でもエーヴィちゃん「わからない」って「自分にとって彼は神様みたいな存在だから」って悩んで、ちょっと揺らいでる感じだったので、じゃあもうエーヴィちゃんがこれから先どうするかを決めるには、きっとこの話は必要なことだと思ったので、お話しました。
ライサちゃんの話をした後に、エーヴィちゃんのことをどう思ってるのか話したのも、ライサちゃんのことだけを話して、「そういうことがあったんだよ。多分マクシミリアンが仕組んだことだったんだろうね。こういうことがあったんだけど、これからどうしようか?自分は復讐するか、このまま逃げるかのどちらかかなって思ってる。」って言うのは違うなあって思ったのと、ユハニの中のエーヴィちゃんの位置を明確にしてあげないと、自分は?ってもやもやを抱かせてしまいそうだなっていうのが2割くらいあったからです。あとの8割はユハニがちゃんと伝えたかったから。
「君と組むことになったとき、ライサのように深入りはしないようにしようって、そう思ったんだ。」 「でも君は何処か放っておけなくて、おっちょこちょいで、目を離した隙に怪我をしたりしたらどうしようって心配になって、隣に居るのが楽しくて。」 「もう彼女のように、妹のように思う存在は、二度と作らないようにしようって、そう決めてたのに。」 「俺は、君に生きてほしい。ライサのようになってほしくない。」 「俺は、俺の隣で、君に笑っていてほしい。」
これね、あの、私の脳内再生での話なんですけど、少しずつ少しずつ視線が下に行って、俯いて、「妹のような存在は」のところでエーヴィちゃんに苦笑交じりの笑みを向けてました。そのとき一粒だけ涙がぽろって落ちて、それを拭った後に真剣な顔で真っ直ぐにエーヴィちゃんを見て「生きてほしい」って伝えてました。
『妹のように思う存在は、二度と作らないようにしようって、そう決めていた。』 ほんとにそう決めてたんですよね。 ライサちゃんにはちょいちょいプレゼントあげてたんですけど、エーヴィちゃんにプレゼントとして何かをあげるということはしてないんですよこの男。 何か奢ってあげることはしても、わざわざ買ってきて、渡すとかそういうことはいままでやってなかったんですよ。 ライサちゃんみたいに深入りして、もしまた守れなかったとき、深く傷付いてしまうことがわかってたから。 『大切な人がいなくなる』ということを、家族とライサちゃんで経験してしまったから、ユハニはすごく臆病になってしまっていて、だから本当に、エーヴィちゃんにはあくまでパートナーとしての距離感でって、ずっと思ってて。でもライサちゃんのようになってほしくないって気持ちは変わらず持ってるから、自分が死んでもいいから盾になってでもエーヴィちゃんのことは守ろうって決めてて。 先にも書いたんですけど、エーヴィちゃんのパートナーであることは、ユハニにとってライサを守れなかったことへの贖罪だったんですよね。
でもね、『妹のような存在』とは言ったんですけど、エーヴィちゃんはなんか、ユハニの中で『妹のような存在』ではあるけど、『妹のような存在』とはまたちょっとだけズレた位置に居るんですよ。 ユハニ自身完全に無意識だったし私も思い出してそういえばってなったくらいには無意識だったんですけど、ユハニってエーヴィちゃんのこと、シナリオ通ってるときに一度も『子供』として扱ってないんですよね。 からかうのはユハニの趣味のようなものなので、「嘘だけどね」ってからかったりはしてましたけど、一度たりともユハニはエーヴィちゃんのこと『子供』だと思ってなくて、ユハニの中でずっと『エーヴィ』でずっと『レディ』で、ずっと『一個人』として扱ってたのはPLとしてとても印象的でした。
例えばサンタ村に行った帰りの車の中とか。 先に書いたので割愛しますが、あれも全部『レディ』として扱ってるから取った行動だし。 仮にそこに同性が乗っていたのであれば「眠いのかい?寝ててもいいよ?子守歌代わりにクラシックでもかけてあげようか?」って言って容赦なく子供扱いしますね。リヒャルトさん相手だったとしても全然言うし、むしろリヒャルトさん相手なら「それとも俺が子守歌を歌ってあげようか?」って言ってたと思います。
だからほんと、最初から最後までエーヴィちゃんはずっと『レディ』でしたね。 ステラちゃんが横に乗ってても同じように扱ってたし、ユハニはたとえ相手が5歳児でも『レディ』として恭しく扱うので、5歳児が隣に乗ってても80歳のおばあちゃんが乗ってても同じように扱ってますね…何なんだお前すごいなってPLは思ってます。 他にもあるんですが割愛しますが、とりあえずユハニの中でエーヴィちゃんは何してても『少女』じゃなくて『レディ』です。 話がずれたので戻します。
とにかくユハニの中で、エーヴィちゃんといることは何度も書いてる通り、『ライサへの贖罪』の意味がすごく強かったんですよ。 だから、前半からユハニってエーヴィちゃんの隣じゃなくて、一歩後ろに居るイメージがすごく強くて。 でも、診療所からここまでの流れで、『ライサへの贖罪ではなく、本心から彼女を守りたい』という気持ちになって、ここでやっと一歩出て、エーヴィちゃんの隣に並ぶ決意がユハニの中で固まったんですよ。 『ライサのパートナーだった自分』を捨てて、『本当の意味でエーヴィちゃんのパートナー』になる決意ができた。
リヒャルトたちをこのままにしたくない。リヒャルトもステラも外に出られなかった、ならばせめてお墓くらいは彼の手の届かないところに作ってあげたい。 エーヴィちゃんの身体を戻せる薬があるか否か、彼に聞かなければならない。 だからマクシミリアン卿の元に一度戻ることにしました。 彼の拳銃を拾うとき、手は少し震えてたと思います。
【マクシミリアン卿との対峙】
の前に帰ったらサンタクロース村でリヒャルトさんがステラちゃん宛に書いた手紙が扉に挟んであるの見つけてもうね、ステラちゃんに読んでほしかった…。 中見るか悩んだんですけど、エーヴィちゃんが悩んでる感じだったんで、エーヴィちゃんが悩んでる様子見せるのであればユハニは開けるだろうということで中確認しました。彼の想いとかを改めてちゃんと確認しておきたいなというのはあったので。「ごめんねリヒャルト」って心の中で謝ってます。 読み終えて出た言葉は「気障だなぁ」でした。でもリヒャルトさんらしくて、ステラちゃんのこと大切にしてたのが伝わる手紙でした。 なんでステラちゃんとリヒャルトさん死んでしまうん…???
リヒャルトさんが消息不明になりましたって報告をした後のマクシミリアン卿との会話。 開口一番にユハニから出た言葉は「何故俺の家族を殺すように指示したんですか?」でした。オブラートに包むとか、そういうまどろっこしいことせずに、確信的な部分をはっきりと聞いたのは、「どうせ自分の計画に邪魔だったからとか、そういう理由だろう」というのがあったからです。答えは案の定「計画に邪魔だったから」。自分のことを手元に置いたのも、「どうせ駒として使うのにちょうどいいとかそういう理由だろう」と思ってたので、マクシミリアン卿から自分の予想していた回答を聞いても何も驚かなかったですね。ライサに関して聞いたときも、予想通りの回答が返ってくるし。 なんかユハニ、ここ3つ聞いたらもっと感情的になるなり、険しい表情したりするのかなって思ってたんですけど、実際その状況になったら気持ちはずっと凪いでましたね。 「ああ、やっぱり。本当にこの人は、予想の範疇を越えない冷酷な人だな。」って……なんだろう…一番近い感想は『虚しい』ですかね…。
エーヴィちゃんが質問して以降、マクシミリアン卿から決して視線は逸らさずに、いまにも崩れてしまいそうなエーヴィちゃんの腰に腕を回して引き寄せました。 ここ、これまで通りのユハニだったら絶対にしない行動なんですよ。 一歩後ろから見てるユハニだったらやらなかった。ライサちゃんではなく、エーヴィちゃんという存在のことをしっかりと知覚して、エーヴィちゃんの隣に立ったからこその行動。 私はこのシーンがすごく好きです。
かーらーのー来たよおいおい…ですよ…なんでエーヴィちゃんを苦しめるんですか????ロリがなにをしたというのだ????
【マクシミリアン卿との戦闘】
ユハニ:精神分析に1回成功すれば以降は戦闘技能に+補正(成功率が50になる) エーヴィちゃん:CONとSTRに1回ずつ成功すれば以降好きなタイミングで1度だけ動ける
ダイス判定 《1R》 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=83 精神分析 (1D100<=83) > 48 > 成功 [メイン] Eevi=Lawrence : CCB<=22*4 【STR*4】 (1D100<=88) > 74 > 成功 [メイン] マクシミリアン : SX2 CCB<=50 【拳銃】 #1 (1D100<=50) > 63 > 失敗 #2 (1D100<=50) > 37 > 成功 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=60 回避 (1D100<=60) > 63 > 失敗 [メイン] マクシミリアン : 1d8 拳銃ダメージ (1D8) > 2 [メイン] system : [ ユハニ=クーラ・リンドルース ] HP : 13 → 11
《2R》 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=50 リヒャルトさんの拳銃 (1D100<=50) > 86 > 失敗 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=50 リヒャルトさんの拳銃 (1D100<=50) > 51 > 失敗 [メイン] Eevi=Lawrence : CCB<=14*4 【CON*4】 (1D100<=56) > 35 > 成功 [メイン] マクシミリアン : SX2 CCB<=50 【拳銃】 #1 (1D100<=50) > 82 > 失敗 #2 (1D100<=50) > 32 > 成功 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=60 回避 (1D100<=60) > 57 > 成功
《3R》 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=50 リヒャルトさんの拳銃 (1D100<=50) > 58 > 失敗 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=50 リヒャルトさんの拳銃 (1D100<=50) > 95 > 失敗 [メイン] マクシミリアン : SX2 CCB<=50 【拳銃】 #1 (1D100<=50) > 73 > 失敗 #2 (1D100<=50) > 63 > 失敗
《4R》 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=50 リヒャルトさんの拳銃 (1D100<=50) > 74 > 失敗 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=50 リヒャルトさんの拳銃 (1D100<=50) > 62 > 失敗 [メイン] マクシミリアン : SX2 CCB<=50 【拳銃】 #1 (1D100<=50) > 44 > 成功 #2 (1D100<=50) > 15 > 成功 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=60 回避 (1D100<=60) > 34 > 成功 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=60-30 回避 (1D100<=30) > 68 > 失敗 [メイン] マクシミリアン : 1d8 拳銃ダメージ (1D8) > 4 [メイン] system : [ ユハニ=クーラ・リンドルース ] HP : 11 → 7
《5R》 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=50 リヒャルトさんの拳銃 (1D100<=50) > 43 > 成功 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : CCB<=50 リヒャルトさんの拳銃 (1D100<=50) > 1 > 決定的成功/スペシャル [メイン] マクシミリアン : SCCB<=30 【回避】 (1D100<=30) > 91 > 失敗 [メイン] ユハニ=クーラ・リンドルース : 2d10 (2D10) > 13[4,9] > 13 [メイン] Eevi=Lawrence : x3 CCB<=85 【拳銃】 #1 (1D100<=85) > 9 > スペシャル #2 (1D100<=85) > 55 > 成功 #3 (1D100<=85) > 76 > 成功 [メイン] マクシミリアン : SCCB<=30 【回避】 (1D100<=30) > 26 > 成功 [メイン] マクシミリアン : SCCB<=30 【回避】 (1D100<=30) > 65 > 失敗 [メイン] マクシミリアン : SCCB<=30 【回避】 (1D100<=30) > 86 > 失敗 [メイン] Eevi=Lawrence : 3d10 【ダメージ】 (3D10) > 19[9,6,4] > 19
リヒャルトさんから借りて来た拳銃を構えました。 拳銃装填数8、1R攻撃回数2回。5Rで残り装填数2。 ずっと失敗し続けて、ラスト2発、最後の最後に決めた上にラストの弾を1クリで決めたの、自PCながら死ぬほどかっこよすぎんか???って今見ても思う。 ユハニ=クーラ・リンドルースって男、あまりにもかっこよすぎる。 そこからの温存して待ち続けてくれてたエーヴィちゃんの全成功。最高にかっこいいパートナーだよ。
本当に、ここは2人で掴んだ勝利でしたね。 ��ーヴィちゃんが温存し続けてくれていなかったら、きっと勝ち目はなかった。だからここは本当にパートナーがエーヴィちゃんだったからこそ掴むことが出来た勝利だったなと思います。
銃、失敗し続けてたの、多分ユハニの中でまだ自分の手で誰かの命を絶つということに対する恐怖心があったからだと思うんですよね。 あと2発しかないってなったとき、「エーヴィが待ってくれてる…この二発さえ撃ち込めば、エーヴィが必ず仕留めてくれる」「俺にはまだ、エーヴィが居る」ってユハニは思ってました。
私の脳内イメージなんですけど、ここ、ユハニの背後にエーヴィちゃんが居て、ユハニが撃って当たると同時に間髪入れずエーヴィちゃんが背後から援護射撃してくれてるイメージ。 自分の背後にエーヴィちゃんが居ることに気付いて、それで当てられないことへの恐怖心と焦りが一気に凪いで、震えが収まったんじゃないかなって思います。「エーヴィが居る」って、それで落ち着くことが出来た。フラッシュバックしたときにエーヴィちゃんが言ってくれた「私はここに居るのだわ」が支えになって、マクシミリアン卿を見据えることができた。リヒャルトさんの教え通り、躊躇わずに撃つことができた。そんなイメージがあります。
そういうイメージが強くて…だからユハニにとって、エーヴィちゃんはヒーローなんですよ。エーヴィちゃんが待っていてくれたからこそ、居てくれたからこそ出せた1クリだと思う。エーヴィちゃんの「私はここに居るのだわ」という言葉がなかったら、きっと出なかった1クリ。愛だね。愛です。ユハニとエーヴィちゃんは運命です。
「君は脅威にならないからだ」そう言ったマクシミリアン卿の脅威に見事になったなと、そう思います。途中まで絶対余裕かましてたでしょうからね。「やはり思っていた通り脅威足りえないな」って思われてそう。じわじわ削って遊んでる感じあったし。 それをラスト2発で見事に打ち破ってみせた。自PCながら本当にすごいと思う。かっこいいなユハニ。エーヴィちゃんのです。
「辛い記憶を乗り越えて、引き金を引いてくれてありがとう」 その言葉がね、ほんとに胸にしみて……泣かずに居るなんてできませんでしたね…なんか、エーヴィちゃんのこの言葉で、過去のユハニも救われた感じがしました。ありがとうエーヴィちゃん。ユハニのパートナーはエーヴィちゃん以外あり得ないです。 ずっと自分のことを守る側だと思っていて、ユハニのことも守らなくちゃって思っていたエーヴィちゃんが、「あの人と相対した時に身体を引き寄せて、真っ直ぐにあの人を見つめていたから、あの時私は初めて守られたと思ったのだわ」って言ってくれたの、すごくすごく嬉しかった。ユハニはエーヴィちゃんを守りたかったから…ライサの変わりとか、ライサへの贖罪とかそんなものではなく、ユハニはエーヴィちゃんという存在を守りたくてこの場に立ってたから…だから、「あなたに守られた」ってエーヴィちゃんが言ってくれて、ユハニは「ああ、ちゃんと、エーヴィを守れたんだ」って「本当の意味で、エーヴィのパートナーになれたんだ」って思って…もうほんとに嬉しかった。エーヴィちゃんはユハニの最愛だよ。
【屋敷ロビー】
ねえほんとにここさあ、血も涙もないことする~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!! ライサにね…いや、ライサ(偽)なんだけど、「私の変わり見つけたんだね」って言われた時のユハニの気持ちね。修羅場か?おいおい。
「俺はもう、君の手を取ってあげることは出来ない。」 「その子がいるから?」 「そうだね、それもある。けど、ライサは確かに…確かにあのとき死んだんだ。だから、俺も前を向かなきゃいけない。エーヴィと前を見て、この子と共に、歩いて行くよ。」 「お兄ちゃんにとって、私は枷みたいなものだから、もう、手を取ってはくれないのかな?」 「君のことを枷だとは思っていないよ。でもこれは、前を向くって、彼女と共に歩いて行くって決めた俺のけじめでもある。君のことがどうでもよくなったとか、そういうわけじゃないんだ。」
ライサに腕を広げられたとき、ユハニは彼女の傍に行こうとしませんでした。それは話した通り、自分へのけじめだというのもあったけど、『エーヴィはライサの変わりではなく、自分自身が隣に立ちたいと望んだパートナーだ』というのを示したかったというのもあります。だから共に歩いて行くということを繰り返し言いました。 「その子がいるから?」という問いかけに「そうだね、それもある」と答えたけれど、それは「変わり」という意味では決してなくて、「いま目の前で俺がライサの方へ行ってしまったら、彼女を傷付けてしまうかもしれない。それは絶対にしたくない。俺はこの子を悲しませたくない。」という意味での「それもある」でした。多分過去のユハニなら走って行ってしまっていたのだろうと思うけど、シナリオを通してちゃんとエーヴィちゃんの方を真っ直ぐ見て、エーヴィちゃんのパートナーとして成長できて本当によかったなって思います。
なのにさ~~~~~~~~~最後にお別れのハグして欲しいとか言うしさ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~やめろ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~…………でもそれでもうーーーーーーーーーん…ってユハニはなったので、エーヴィちゃんの方見たよね。PLもなんかありそうで嫌という気持ちあったし、ユハニはエーヴィちゃんが悲しむだろうし嫌という気持ちだったので。エーヴィちゃんはいいよって言ってくれたけど、ユハニは複雑だったよ。エーヴィちゃんの厚意を無駄にしたくなかったから「ありがとう」って言ったけど、大丈夫って言ってるけど本当に大丈夫かな?って心配してたよ。
まあ、エーヴィちゃんが腕掴んで止めてくれたので首ちょんぱ回避できたんですけどね。ほんとに。ここさ、ほんともう、血も涙もないほんとに。ほいちがなにをしたと言うんですか???
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【シナリオ後】
リヒャルトさんとステラちゃんの遺体を回収して、国外に移動した後、2人の遺体を景色の綺麗な場所に埋めて、お墓を建てます。 その近くにある田舎町にエーヴィちゃんと2人で移り住んで2人で暮らしていきます。
APP17で顔が良い上に、顔の良さもしっかり自覚してるし人心収攬がとてもうまい人間なので、すぐに町の人達と打ち解けてうまくやって行くんだろうなと思います。 アニマルセラピストの資格は持ってるけど診療所やるにしても信頼してもらってからの方がいい+貯金はあるから暮らしていく分には困らないけど食費くらいは稼いだ方がいいという考えから、数ヶ月~半年くらいは町の喫茶店でウェイターとして働かせてもらったりしてると思いますね。 ユハニのウェイター、絶対えぐい。APP17だから老若男女関係なく魅了するし客が死ぬほど増えそう。あと全然芋くさくないし紳士的だからファン居そう。でもユハニはユハニで顔良いけど、エーヴィちゃんもAPP14でかわいいんだよな…田舎の少年達に圧はかけて牽制するね。
火は苦手なままなので料理はサンドイッチとか、オーブン料理とかしか作れないと思います。 家事なんて2人共したことないだろうから、2人で慣れるまで洗濯物の��記とにらめっこしたりとかしてたらかわいいなあって思いますね。 一緒に買い物したり、一緒に色んな事して、笑って過ごしてほしい。小さな幸せをたくさん見つけて生きて欲しい。
エーヴィちゃんに何か買って来るということはこれまでしてなかったけど、ケーキを買ってきたり、何かエーヴィちゃんが喜びそうなかわいい髪飾りとかアクセサリーとか見つけたら買って来るようになります。渡すときにすっと髪につけてあげたりするよ。スマートなのでさらっとやってのけます。 お花とかも買って帰ると思います。ライサは完全に妹として可愛がってたのでお花を買って帰ったりはしたことないんですけどね。エーヴィちゃんは妹みたいな存在ではあるけど、それとはまた少しずれた位置にも居るから。 メイクしてあげる約束もしてたから、そのうち落ち着いて、出かけるときにしてあげたりするんじゃないかな。メイクしてもらってルンルンしてるエーヴィちゃん見て目細めたりしてると思いますね。
ユハニ個人としてはエーヴィちゃんの身体を戻す方法を探します。多分ずっと、探し続けますね。エーヴィちゃんに生きて欲しいというのは自分のエゴなので、エーヴィちゃんには言わずに、バレないように、ずっとずっと探し続けます。
【エーヴィちゃんに対して】
「俺がいまここに居るのは、君が居てくれたからだよ。 俺の隣に居るのが君じゃなかったら、俺はきっとあのとき死んでいた。俺がいま、君の隣で息をしていられるのは、君という存在があるからで、君が居るからこそなんだよ。
あのとき、止まらなかった手の震えが、君の存在を知覚することでふと止まったんだ。君は俺に守られたって言ったけど、俺もあのとき、君という存在に確かに守られていた。 俺のことを守ってくれて、ありがとうエーヴィ。
君にはこの先、綺麗なものを見て欲しい。 笑っていて欲しい。 幸せをたくさん感じて、生きて欲しい。
エーヴィ、君は俺の最愛だ。 これから先も、俺に君のことを守らせて。 君が隣に居てくれれば、君のことを想えば、俺は何だってできるから。
だからどうかこの先も、俺のパートナーで居てね。 愛しているよ。」
ユハニで行けて、ユハニのパートナーがエーヴィちゃんで本当によかったです。 ありがとうございました。
----------------------------------- :ふせまとめ: ※随時更新※ ふせ①
ふせ②
harukaさんのふせ読んでのふせ
ユハニのイメソン
継続:さよならを言いにきた(ホテル鯨骨様作)関連
感想
ユハニが話したこと
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Text
美しさと綺麗について
父親にこんなことを言われた記憶がある。
「綺麗」と「美しい」は全然違うんだよ。例えば、ミロのヴィーナスやサモトラケのニケは、綺麗ではない。むしろグロテスクな想像さえ掻き立てる。しかし、美しい。綺麗なものは、印象に残ることもない。こざっぱりとしていても、面白くない。さらにはこの「面白い」にも難しさがある。例えば、あるアイデアを「面白いやないか」と称賛したり、作ったものを「面白い」と評価すると、「バカにするな!」と怒る人に接したことがある。ここで自分が発話した「面白い」は「興味深い」「発展しそうだ」という意味であるんだが、「バカにするな!」と怒った人はおそらく、嘲笑しか知らない人なのだろう、と思うよ。
その記憶をさっき話した。「うん。たぶん言う��んやろうし、自分が思ってることと一緒やから、確実に話したと思う」と。
そして、映画を見ていても思う。どれだけ残酷な描写でも美しい瞬間があるし、愛が結ばれたように見えるキスシーンが綺麗なだけだった途端に興醒めする。
で、父は友人に一人や二人、そういう価値観を共有する人物がいると、話してくれた。
自分もまた、「綺麗やけどつまらん」「飲みやすいけど面白くない」「こざっぱりしてるけどダサい」「読みやすいけど芯食ってない」などの意見を共有できる友人が少なくとも3名いる。表向きには真っ当なんだが、対話を深めるうちに美学といえば大袈裟だが、なんだか見ている世界が一緒だなあと思う。おそらく、綺麗すぎる世界よりは美しい世界を見たいのだと思う。
ここからは、いろんな問題を掘りながら、結局内心の吐露になる。
綺麗すぎる場所には誰も住めないだろう。その人は綺麗の基準を満たさなければ排除されてしまう。汚すぎてもいけない。それは衛生学の専門だ。あるいは生理的嫌悪。でもこれを「嫌だから無くなってしまえ」と思うなら、我々が食べている畜産物を飼育している場所に赴くといい。動物の臭いが充満している。糞尿の臭いもする。しかし、この環境で飼育された肉を食わなければ、人間には無理が生じる。ヴィーガンとか言って動物性タンパク質を忌避する人もいるが、あれは南アジアの環境として宗教に衛生学がくっついたものだ。「動物を食べるなんてかわいそうに!」と言いながら、植物をものすごく残酷に扱う。桜の枝を手折るのは、本当にやめてほしい。綺麗な花を飾りたい気持ちは理解するが、その桜が来年咲かなくなったらどうしよう?その花が花を摘んだことによって死んでしまったら?弱肉強食までは言わない。食わねえと死ぬ。それだけである。知らなかったから美しいものを奪った、とは恐ろしいことである。
そうなってくると、「清い水には魚が棲めない」と話が発展する。
純水を思い起こして欲しい。全くの水だ。不純物はない。理科の先生が言っていたのは、「飲んでも害はないけど、めちゃくちゃ美味しくないよ」と。ミネラルウォーターにはある程度のミネラルが含まれているから飲める。硬水だとか軟水だとか、聞いたことあるはずだ。また、植物に水やりをする場合にも、おそらく純水では無理で、浄水器の水をやっても枯れてしまう。可能なら井戸水がいい。そうして、純水に放り込まれた魚は、割とあっけなく死んでしまう。そもそも酸素も二酸化炭素も含まれていない純水だから、水の中に生きる魚も呼吸が止まる。呼吸が止まるというよりも、いくら鰓呼吸してもしんどくなるばかりだ。実は今まさに、藻場を喪失した海では、これに近いことが起こっている。
藻場は、魚の産卵する場所だ。卵はやはり、酸素を必要とする。二酸化炭素を酸素に変換するあの場所がなくなれば、魚なんていなくなる。植物でさえ、酸素呼吸が必要だが、そこをうまいこと自己解決してしまった植物。しかし、彼らにも栄養が必要で、その栄養は窒素リンカリウムと覚えているように思うが、それ以外にもたくさんある。降雨とともに雨粒に含まれて土壌から河川に流れ、海に到達し、吸収される。
しかしまあ、そもそも山を管理する人はもう機能していない。林業はほとんどボランティアである。儲けようとすれば大量に伐採しなければならない。大量に伐採すれば山は崩れる。戦後すぐには、住宅の確保のために、まっすぐに伸びて資材として使いやすい杉の木を植えなければならなかった。致し方のないことである。
で、ここからは悪循環が始まった。戦後すぐに、蚊の多さゆえに殺虫剤を散布して蚊がいなかった時期があるらしい。しかし、蚊に刺される小児がいなくなったことで、若いころに形成されるべきアレルゲンへの抗体が少なくなった(真偽のほどは定かではない)と聞き及ぶ。蚊に刺されて痒いのは当たり前だ。しかし蚊はああいうアレルゲンを運びつつも少しずつ抗体を作り、蚊のみならずあらゆる害虫さえ、少量のアレルゲンを注入して慣れさせていたらしい。DDTを散布したらしく、即効性は虫に強くあったとのこと。花粉症は日本で初めて確認されたのだ。
もちろん全く良くなかった方法ではない。フェイタルな感染症は少なくなっただろう。衛生学として当時は正しい方法だったと思う。今度はコロナ禍である。
コロナ禍で、病原菌やウイルスは忌避された。手洗いとアルコール消毒とマスク。未知の病気に対する方法として、自明に正しい。ワクチンもちゃんと4回打った(5回目は都合がつかなかった)。マスクもしていたし、手洗いも入念にした。およそ三年間、無菌室にいたのと同様である。大人の振る舞いとして正しい。
じゃあ子供は?呼吸器がまだ不安定で、免疫を獲得する過程にいる。亡くなった子には哀悼を示すが、今生きている若い人たちは、もしかすると三年間、恋した人の顔を見なかったかもしれない。もしかすると両親の顔さえ、生まれてすぐに見れなかったかもしれない。こんなに悲しいことがあるだろうか?
医療を否定したいわけではない。医療は与う限りの尽力をして、命を救い、そのために自分自身が不安定になるリスクさえ犯している。人間、わからないことに飛び込むのは怖いことだ。よほどの胆力がなければできないし、もし間違えば診察室で対面している彼の命が明日費えてもおかしくない。命がけのルーチンワークだ。その精神力に敬意を表する。
最近の子供を見ていると、真っ直ぐ歩いていないような気がする。軌道の予測ができない。顔が右を向きながら足は左に向かうような。理解できるだろうか?
と、防疫と救急の違いを述べてみた。防疫は行政が行い、医療は医療法人の管轄だと理解している。研究は国立機関か製薬会社だ。
ブルーハーツの曲に『人に優しく』がある。人に優しくある以前には、人を守らなければならない。その「人」とは誰だろうか?と考えると、小生意気なガキである。気に食わない。が、守らなければ、と思う。理由はない。考えもない。ひとつだけ感覚するならば、「自分たちより不幸にならないでほしい」。
この言葉を発するためだけに長ったらしく書いていたのだ。こんなバカっているんだろうか?頭ハッピーなヒッピーだったとしてもこんなことは言わないだろう。「色即是空」とは言うものの、全部虚しいと悟るのは死に際であってほしい。全部楽しかったと思うのも、最期の瞬間であってほしい。
美しい瞬間をずっと覚えていてほしい。苦労した記憶も、悲しかった記憶も、楽しかった記憶も、怒り散らした記憶も、どこか美しいはずだ。随分前に亡くなった曽祖母が言っていた。「冬は凍えるようでなあ、藁草履に服着て半纏着て、みんな鼻水ズルズルやから袖なんてカピカピでなあ、でもあのとき一緒に行きよったみんなはよう覚えとるなあ、苦しいけど楽しかった」
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不可逆怪異をあなたと2/古宮九時
感想です。前回から一年も経ったんですか? 早すぎませんか?
こちらは古宮先生作品であるUnnamed Memoryとその続編であるafter the end、Babelなどのシリーズを読んでいるものの感想です。ネタバレなどはご容赦ください。
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〇、血汐事件
血汐事件の裏、一妃ちゃん視点での描写。
夢見さんとの別れがしんどい。そしてその別れと出逢いの繰り返しを受け入れている一妃ちゃんもしんどい。
『ああ──あと少しだったのに』
↑普通に怖いです。よくあるけど一番怖いよね。
一、境縄
読めないんだけど「けいじょう」かな。
普通に縄と戦うのおもしろいです。あいかわらず蒼汰くんはあまり動じてなくて読者もそこまで恐怖を感じなくて済んでるのでは?
その後転校先で黒墨雨さんと会い、挨拶を済ませる蒼汰くん。監徒の人たちが多いというのは少しいいことか、巻き込まれる前兆か。
異郷の話は気になっていたので一妃ちゃんが話してくれて良かった。もっと知りたいことはたくさんありますが。巻頭口絵だけ見ちゃったけどそこが薄ピンク〜紫なのと、表紙がピンクっぽいのは何か関係あるのかな。
「それ学校の感想なの?」
↑二回言った。
俺がちゃんと俺であるうちに結果を出したい。地柱のことも、一妃のことも。
↑いろんなことに責任感がある蒼汰くん、推せます。まぁやはり花乃ちゃんは大事なんだけど、その大事な物の中に一妃ちゃんも含まれていそうだなということがわかる一文、好きです。
二、連絡網
自由な校風、いい。でも蒼汰くん宿題はやって欲しい。家族二人にも言われていただろ、、、宿題やっとけば理解しやすいんだからテスト勉強も復習で済むことが多いんだぞ。
隣の席の山上くんから唐突に地柱だよねって言われるの笑う。予測変換で出てこなかった地柱がようやく出てくるようになりました。ありがてぇ。
「学校に通いたい地柱さまなんだろうな、くらい」
↑は結構軽すぎるのでは? 山上くん大丈夫? でも蒼汰くんにとっては居心地良さそう。
薄緑の鹿、現物見たい。ちゃんと力を込められる蒼汰くん流石です。そして、白線がこのタイミングで出てくるの、踏んだり蹴ったりだけど二人とも冷静さを失わずに対処してるのがすごい。
やっぱり人外描写が上手い。一妃ちゃん、『話が通じるかどうか』じゃなくて『友達か違うか』で見てるっての、すごい腑に落ちた。
黄昏から夜へとページがめくられていく時間。
↑この表現すごく好きです。
こわいよ家電〜!そんな機能ないよ〜!読谷紀子さんは誰なの〜!?
三、相談箱
禁忌破り普通によくないですよね。でもこうやってクラス内カーストがあるとなかなか難しい。床辻市民は怪異という同じ敵(?)があるんだからそこは協力して欲しい。
……読谷紀子さん?
墨染雨さん、ちゃんとおにぎり食べてちゃんと白線対策教えてくれるのいい。このおにぎり古宮先生好きなんだなきっと。このまえご飯の上に乗っけて食べたりはしたけど今度やってみます。
墨染雨さんからの一妃ちゃんは人間ではない、人の心がないということの忠告、よくわかるし一巻で出てきた人の心がない描写は怖かったです。だけどそれを受け入れて家族と言い切る蒼汰くん、推せる。
連絡網、怖すぎ。
四、彼岸渡し
せっかく穏やかな気持ちで過ごせるようになってた花乃ちゃん、連絡網でまた怯える生活になってしまったの心が痛すぎる。
人の在り方を愛でるまなざし、人が家族同然に動物を愛するのときっと似ているという描写、まさにそうなんだろうけどその愛に救われている花乃ちゃんの安らぎはきっと本物だから、二人には一緒にいて欲しいと思う。
途中でおばあちゃんが出てきて禁忌破りが中断されたの、良かったねとは思うけど結局みんな昏睡状態なのよくないな?
色々説明してくれる墨染雨さん。ずっとリーフレットの話してる。大事なことを隠した広告は良くないですな。今回のように何も知らない相性の悪い住人が入ってきちゃう。
というわけで市役所燃えました! え?
そして読谷紀子さんも確保される。実体あるんか、、、話はどんどんすすんでいきます。
五、捧げもの
どうやら読谷紀子さんは本人だということがわかる。花乃ちゃん実は的を得た発言なのでは?
邪魔になるタイミングで夏宮さんがやってくる。怪異じゃないんかい。まぁ人外ではありますが。
ここの挿絵の一妃ちゃんめっちゃかわいくないですか? 二色先生本当に絵が上手い。夏宮さんは俯瞰で立ち絵しかも地面もあって、後ろにコマが二つってなかなかやらないでしょ。空間の取り方が神。ほんとにすきです。
六、追憶
地柱として生きてきた墨染雨さんの読谷紀子さんへの想い、それは一言で言えば愛じゃないですか……うっ
夏宮さんついてきてくれるんか〜相変わらず話し合いで解決しようとする蒼汰くん好き。
七、回帰
墨染雨さんの所突入! 緑に光ってるって草だったんかい。草。
人外になってもなお人を愛する心を持ち、読谷紀子さんを助けようとする墨染雨さん、すき。
グレーティアさんと墨染雨さんの気まずいやりとりについて蒼汰くんが責任感じるの全然違うんだけどいい人だなぁとは思う。そこまで責任感じなくていい。
紀子さんの記憶もどってよかった!!! なんだけど、やっぱり白線の内側に居たのかな。異郷の情景のようなものが少し出てきた感じする。
八、開門
加護……?
手に空いた穴絆創膏つけておけば塞がるかな!?本当に言ってるの!?!?!?こわ
風呂で寝るな! それは失神だ!
一妃ちゃんが急に来て大変!ってなるのかわいいんだけどそのあとが不穏。作り直されたとかやめてよ……おねがいだから。
見逃した白線大丈夫? とは思ってたけどやっぱり伏線だったか、、、やだ〜
え、紀子さん自身も送り込まれたってのに気づいているのか。ちょっと待ってバッドエンドしか見えないんですが。
二人で終わらせようとしてたのに邪魔しないでくださいよ!!!国なんて最近できたばかりのものでしょう!!!!!!!!!ばか!
九、加護
加護をつけていたのは意味なかったのかなと思っていたらまさかのそれでこちらに侵攻してくるアンカーとしての機能を果たせるようになったって皮肉すぎる。ほんとなに? 人の心ありますか?
一妃ちゃんのお姉ちゃん、双華っていうんですね、名前綺麗。超怖いけど。ピンク色のゼリーにはなりたくない、、、
一妃ちゃんが蒼汰くんの近くにいるってことを悟らせてしまったって責任感じてるけど何でもかんでも背負い込みすぎやねん!!!
ぼろぼろになりながらも奮闘して蒼汰くんたちを逃がしてくれた墨染雨さん、ほんとに……ほんとに……
十、侵攻
一妃ちゃんが持ってる性質がすごく独裁者っぽいのうわ〜ってかんじ。
珍しく二人を巻き込んでしまったって落ち込んでいる一妃ちゃんに対する蒼汰くんと花乃ちゃんの返答、すごくいい。それ��対する一妃ちゃんの反応も。ああ〜。
「人が自分の力でできてる限りは手出ししない方がいいんだよ。じゃないと在り方が曲がっちゃうでしょ」
↑は古宮先生作品に割と共通する考え方だと思う。ティナーシャちゃんもよくこういうこと言うよね。
「一緒にいる時は助けるし、離れていても力になる。相手を尊重する。理解に努める。それが及ばなくても、粗末には扱わない。」
ずんとくる言葉。
挿絵、ああああああああ!!!
約束した、したな!?ちゃんと戻ってくるからな三人で!!!!!!!
十一、拒絶
一妃ちゃんと双華さんの相容れない性質。うーん。気になってたんですけど、姉が2で妹が1なのはなんでなんですかね? 実は双子で先に生まれた子を姉とするが名前はあとにする風習とかある?
石灯籠の辺りを通ったのはなんだろ八尺様みたいなやつ? 双華さんが怪異と遭遇してんの笑うな。
メンタルで攻撃していく蒼汰くん。相変わらず強い。
ついにメンタル強化だけじゃなくて物理で殴り始めた。やっぱり力isパワー。
棒状にしちゃったら本当にキャンディだろ、可愛いってこと
↑の流れずっと笑ってました。このままシリアスに戻れなかったらどうしようと思って読んでた。
翅かっこいい〜!
十一、羽化
一妃ちゃんがこちらの世界に来てからの話、この一節がとても好き。自分と共に生きる娘たちを愛した一妃ちゃんの愛が伝わってくる。
花乃ちゃんの電話……。
裏返して彼岸にしちゃうの本当すごい。加月くん天才じゃない?
夢見さん、、、、、、
【境縄】、この世とあの世……此岸と彼岸の境界を動かすもの。
↑答え ↓一、境縄の記述
【境縄とは■■と■■の■界を動かすものであり、すみやかに送り返さねばならない】
ここで出てくんの天才ですよね! まさか伏線にしてるとは思ってなかった。無駄がない。本当に。
「なんで……ひとりで、出て行ったの?」
この言葉に姉妹としての何かがあるような気がして胸がキュウっとなりました。
そうして彼女は、長い遊びの終わりを宣言する……からの花乃ちゃん……わぁ
「わたしは、その世界を見てみたい。そこで生きてみたい」
↑本当にしんどいんだけど、でもそれがお互いにとって適任というかしたいこと、やりたいこと、いたい環境なので、頷くしかない。
「俺は、花乃がやってみたいっていうならそれを尊重する」
↑ここでこれを思い出すんですよ。 「一緒にいる時は助けるし、離れていても力になる。相手を尊重する。理解に努める。それが及ばなくても、粗末には扱わない」
ハァー……家族
花乃ちゃん美しすぎます、二色先生は神。
「わたしを選んでくれてありがとう。すごく幸せだった。ずっとずっと愛してる」
「お兄ちゃんが、わたしのお兄ちゃんでよかった」
花乃ちゃんのまっすぐな愛の言葉、1回目は大混乱してたけど2回目読んで……うう
ワァン
十三、思い出
語ることはないでしょう。
感想
これは家族の話だ。在り方が変わっても、どこにいても、尊重し思いやり気にかける。そして時には愛していると伝える。
誰かを尊重するってとっても難しいことだと思います。どんなに仲が良くて信頼していてもどこかしらで甘えが出てしまう。そんな甘えをよしとしてくれる関係もあるでしょう、しかし寄りかかりすぎると寄りかかられ続けた人は壊れてしまうかもしれない。それは尊重していると言えるか? と。
お互い自立した人間がその人の自己を尊重し否定せず、されどきっと噛み合わない意見を擦り合わせて時には譲り合って生きていくこと、そういう関係性を構築できる人間でありたいなと常々思います。
主人公の蒼汰くんは特に意識をしなくてもそういうことができてしまうキャラクターで、特に責任感が強すぎる。どこ歩いてても困ってる人に声をかけてしまう、そんなひと。
妹の花乃ちゃんはわからないものが怖くて、怯えていても、芯が強くて優しい子。自分を支えてくれた、救ってくれた二人を心底愛していて、力になりたいと思ってる。
そして一妃ちゃんはたくさんの共に生きた娘たちとすごして、そのどれもを愛して。そして蒼汰くんと花乃ちゃん二人のことも愛した、人の心がわからなそうに見えるけれど、自分なりに愛を注いでいる愛情深い人外。
この三人が家族でいること、お互いを尊重し、理解しようとしたこと。その尊さに心からの拍手を送りたい。
【不可逆怪異をあなたと 2】 この本はただのホラーではない。お互いを尊重し愛し合う、家族の話だ。
この物語に出会わせてくれた古宮先生、素晴らしいイラストで世界を広げてくれた二色先生。このコンビのお話をぜひまたどこかで読めたら嬉しいです。大好きな作品になりました! 本当にありがとうございました!
P.S.
メロブ特典の9、怖かったですよ普通に。ヒュッてなりました。いろんなところに分散させてるのかと思ったらあの一点だけだし、目について離れないように場所も考えてあるんだろうなとは思いますけど。あれをみた瞬間からその後の文字列が頭の中に入らなくなりました。ゲマ特典の7も今頃家に届いているでしょう。こわ。
届いたらまた追記します。
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来世に乞うご期待
──嘔吐中枢花被性疾患、通称「花吐き病」。 元はとある物語に登場する架空の病気だった。しかしその原作がとある学校の生徒間で爆発的に流行り、結果「呪い」として現実に発症。めでたく高専預か���の事件として運び込まれた。 担当したのは、特級呪術師の五条悟。彼が所持する術式「無下限」は、術師本人への干渉を端的に言えば許さない。故に適任として派遣されたのだが、そこで五条はひとつ、致命的なミスをした。 率直に言えば、潜入先にて廊下の角でぶつかった女学生に一目惚れされ、胸元で吐かれたその花にうっかり触れてしまったのだ。 あまりのスピード発症故に、無下限を張る暇もなく。正に電光石火の刹那だった。 ぎゃー! と臆面なく叫んだ後、五条はすぐさま冷静な頭脳で、己がやらかしたことを悟ったものの。しかし今ならまだ何とかなるか、とも思い直した。 この「呪い」は被呪者が片思いを患った時に、花吐き病を発症させる。故に、現在惚れた異性どころか気になる女子すらいない自分ならば、ひとまず影響としては少ないだろう。そう皮算用していたのだが。 祓除完了後。 「おかえり、悟」 寮で夏油に出迎えられた瞬間、五条は盛大に「呪い」を吐いた。 それは小ぶりで白い花弁を携えた、イチゴの花の形をしていた。
発症したことを自覚した五条は、まず目の前の夏油に相談した。本来ならば、医療系に詳しい家入も含むべきなのも判ってはいる──現に部屋へ戻る前に、吐き気止めと胃薬とうがい薬をし��たま譲ってもらいはした──だが、なけなしの男子高生的な意地が、彼女をも巻き込むことを躊躇させた。様は、女相手に色恋ごとなんか相談できるかこっ恥ずかしい、である。 ひとまずは夜蛾への報告もそこそこに、五条の部屋へ夏油とふたりで立てこもった。地べたへ座り込み、図書室から拝借した本や、任務前に支給された資料などを床にばらまく。俗にいう、作戦会議の始まりだ。 手始めにこの「病」の前提、対処法などを、五条が掻い摘んで夏油に説明してやる。ふんふん、などと適当に相槌を打ちつつ。彼の指先が資料のページをぱらぱらとめくる。 「にしても、こんなトンチキな呪いもあるんだね」 「トンチキ言うな。結構えげつないんだぜ、コレ」 「えっ、それは……大丈夫なのか? 確かにさっきもえらい大量に吐いてたけど」 目の前で随分と景気よく吐かれるものだから、友を心配しつつ、夏油はついマーライオンを連想していた。白髪の五条ならば、ホワイトライオンか。 「いや、もう吐き方っつーか、体内も無下限の影響下に置く方法は、吐いてる最中にマスターしたから。次はそんなでもないかもだし」 「そんなん慣れるもんじゃないよ。体に悪い」 己の愉快な妄想は棚に置いてぴしゃりとたしなめつつ、夏油が五条の顔を覗き込む。 「で、相手って硝子だろ」 迷いなく言い切られたものだから、五条も負けじと即答する。「違う」 「何でいきなり硝子なんだよ」 「いやどう考えても消去法だとそうだろ。身近な女子なんて彼女くらいだし」 「まあ俺も最初はその線かなとは思ったんだけどさ。硝子はやっぱ無いわ」 「えーっ、そうか? 別に無いことは無くない?」 「オマエ基準で考えんな。てか三人しかいねえ同級生で、んな修羅場りたくねぇわ」 「それには同感」 にやり、と夏油が意地悪く笑う。 「まあさすがに、硝子の方が無いか。もし私が女の子でも、悟は観賞用もしくはアイドル枠だって判るし」 「ガチの正論はやめろ」 ちょっぴり傷付いた自尊心を庇う様に、五条は胃を押さえる。最近自身に芽生えた男子高生のハートは、どうにも傷つきやすくて面倒くさい。 そんな五条を、はは、とからかう様に笑ったかと思えば、 「私さ、今の三人でいる空気感が結構すきなんだ」 ぽつり。やわらかい声音で、夏油が呟く。 「だからよかった。もしふたりがくっついちゃったら、さすがに遠慮しないとかな、とか思ってたから。ちょっと、ほっとした」 何だよ、寂しんぼか? そう軽口を叩こうとしたのに、目の前の夏油があんまりにも素直にしょげている様に見えて。膝を立ててうずくまっているその様が、何だか。だから、五条は── 勢いよくゲロった。 脈絡なく口から飛び出てきた花に、夏油が体ごと後ずさる。 「うわっ、マジでつるっと出てきた」 「だから言ったろ。俺プロいって」 「そんなん極めるなって。いやでも、本当に大丈夫かい?」 「まあこんくらいは別に。今回出したのもちっせぇしな」 五条は吐き出した「呪物」をまじまじと見やる。六眼でも確認したが、花自体はあくまで「呪い」を発現させる媒介に過ぎない、と結論付けた。 その花だが、小ぶりで白い花弁故に、初回で吐いたものと同じかと思ったが、どうやら違うらしい。図書室からかっぱらってきた花図鑑を浚っていた夏油が、該当の写真をおずおずと指差す。 「これじゃない? ユキヤナギってやつ」 オマケとして、写真の下に花言葉も記載されている。意味は、愛らしさ、気まま、殊勝など。 「なるほど、見たまんまってかんじだね」 次いで、ユキヤナギを興味本位でつつこうとした夏油の指先を、五条は咄嗟に握り込む。 「コラ、花には触んなよ。それ感染型だから」 「そうなのか? そいつはまた厄介な……今のところ、私別に好きなひととかいないんだけど、それでもヤバイかんじ?」 「現状で条件に当て嵌まらない場合は、潜伏して合致した瞬間に発症するんだと」 「随分と気合の入った呪いだな……」 夏油のぼやきに、まったくだと五条も嘆息した。
かくして五条の片思い相手探しは、候補者の少なさの割に混迷を極めた。最有力の家入が早々に消えてしまった為、対象者を東京校の先輩、後輩、補助監督、果ては窓や卒業済の術師にまで範囲を広げたのだが、五条のアンテナに引っ掛かるものが一人もいなかったのだ。 そんな中、発症して三日目。 「ねぇ、もしかして庵先輩じゃないかっ?」 珍しく浮足立った様子で、夏油が五条の机を勢いよく叩く。揺れた机を押さえつつ、五条は目の前の友に胡乱な眼差しを返す。 「いや、何でだよ」 「だって悟、彼女には何だかんだ構いに行��し、何かからかってばかりだし、何だったらそれって好きな子にちょっかい掛ける小学生マインドじゃないか? って」 「「What」ばっかじゃねェか」 もうちょい証拠を固めてこい証拠を、と雑に手を振りかざせば。夏油はえー?と判りやすく唇を尖らせた。 「結構自信あったんだけどな」
のちに、諦めきれなかった彼が「悟って、庵先輩のこと好きそうじゃないか?」と家入へ話を振ったものの。 「でも歌姫先輩、ガチで五条のこと嫌いだよ」 なんて告げた彼女の目があまりにも酷薄で。 ──あ、これはマジだ。 そう悟った懸命な夏油少年は、掲げた仮定をそっと己の胸の内へ仕舞った。
進展が無いまま、発症して一週間後。 またもや五条の部屋にて、作戦会議が開かれることとなった。 一旦現状を整理する為、どういった場合に花を吐くのか検証を行うべく、時系列ごとに状況を紙に書き出していく。どこで、誰と、何があったか。どんな花を吐き、その誰かに対して、何を思ったか。なんてことを、すっかり丸暗記した花図鑑のとある内容と照らし合わせれば、自ずと答えは見えてくるというもので。 ここまでお膳立てされれば、さすがに当の本人は気が付いた。
「オマエじゃねェーーーか!!!」 「えっ」
ダン! とローテーブルに力任せの拳を叩きつければ、ボールペンが放物線を描いて軽やかに飛んでいく。五条渾身の叫びに、夏油はびくりと肩を竦めた。 「なんか今すっごい冤罪掛けられなかったか?」 「冤罪じゃねえわ。ガチギルティだわ」 「なんかよく判らないが、喧嘩なら言い値で買うよ」 「喧嘩じゃないっつの。オマエの罪の話だっつの」 「だから私に何の罪があるって言うんだ」 吹っ飛んでいったボールペンを回収した夏油が、これ見よがしに渋面を作る。その彼の眉間を、五条は人差し指でまっすぐに突き刺した。 「オマエ」 「ん?」 「だから、俺の片恋の相手、オマエだっつってんの」 ぐりぐりと念を押してやれば、途端に夏油の小さな瞳がまんまるになる。音にすれば、正にきょとんだ。 「……えっ? 悟、私のことそういう意味で好きだった、のか?」 なんか違くない? というニュアンスを多分に含んで、夏油が首を傾げる。 「まあ俺も正直よく判らんというか、ダチっつーか、人間で一番すきなのは傑かなー、程度というか」 「ええ、君……友情の延長線上でこの呪いが発症しちゃったのか……なんてお���しい……」 よよよ、とわざとらしく夏油が口元を覆う。その割に、眼だけはしっかりと五条に同情を示していた。どうやら割とガチで憐れまれているらしい。常ならば拳骨のひとつでもお見舞いしてやろうかという所業だが、今は問題解決の方が先だ。五条は広い心で、夏油の視線を流してやる。 「でも私、正直悟のことはめっちゃ友達だと思ってるけど、それだけなんだが……」 「そりゃそうだろうよ。てかそうじゃないと嫌だわ。一応俺目線でも傑のことはダチ認識なんで」 「相違ないようで何より。うーん、なんかこう、両想いだってごまかせる様な方法があればいいんだけど」 とりあえず、まずは告白してみようかとの結論に至り。 「こーいう時ってなんて言うんだ?」 「好きです、付き合ってください、かな」 「好きです、つきあってください?」 「はいよろこんでー」 棒読みの五条に対し、居酒屋の様なノリで夏油が雑に応えを返す。 「どう?」 「ウンともスンともしねえ」 「やっぱダメか……」 ハナから期待していなかったが、やはり何の成果も得られなかった。「オマエの返事にムードが無さ過ぎる」「君の告り方に本気が感じられないからだよ」などと、お互いに責任を擦り付けはするものの、結局はどっちも悪かったで両成敗にしかならない。 「困ったね、出来れば友情パワーで何とかなればいいんだが……」 「それか、ダチ同士でならまずしないこととか?」 「えー……なんかあるかな……?」 それからふたりは膝をつき合わせて、やれもっと強い言葉で告れば何とか、愛してる、月が綺麗ですね、アイラビュー、それでもダメならハグでどうだ? エトセトラエトセトラ。 不毛なやり取りが続き、正直五条の方はちょっと飽きてきたくらいだった。現状そこまで不便さを強いられているわけでもない。たまに吐き気がするくらいで、何なら車酔いみたいなもんでは? などと宣えるくらい、この呪いをコントロール出来る自負もあった。 ──ならもう、別にこのままでもいいんじゃね? 額に親指を当て、真摯にうんうんと頭を悩ませている友を尻目に、そう内心で嘯いていると。 はっと何かに気付いた様に、夏油が薄い面を上げる。 「悟」 「あん?」 何だよ、と続けた言葉は、唇の先へ触れた感触に吸い込まれた。 ぐっ、と首が後ろへ傾く。ずれたサングラスの隙間から、夏油の緩く伏せられたまなこを認めた。意外とびっしりと生え揃ったまつ毛に感慨を覚えて。そうしてようやく、今の自分たちが客観的に何をしているのか、脳で判断が付いた瞬間。 五条は勢いよく夏油を引きはがし、大きく咽た。その一瞬を体の反射だけで動いてしまったことに気付いた頃には、後の祭で。いつの間にやら用意されていた夏油の手のひらで作られた皿に、唾液ごと呪いを吐き散らかす。 「あ、やった」 「……は?」 ひとまず冷静になった頭で、夏油の手から先ほど吐き出した「呪物」を叩き落す。べしゃりと床に失墜したのは、大振りで立派な花弁を携えている、黄味がかった白銀の百合だった。 「つか、触んなって言ったろこのバカ! どうすんだよ、オマエも多分感染したぞ」 「でも完治した証拠の花だし、ワンチャン無事だったりしないかな?」 「知らねーーーわ!」 五条は夏油の手をひっ掴み、用意していたアルコールをがむしゃらに噴射する。適当にティッシュを抜き取り、べしょべしょになった彼の両手を甲斐甲斐しく拭いてやれば、夏油がふふ、と小さく笑った。 「いやさ、小学生の頃、何故か「ピカ、●ュー」って言いながらチューするのが流行ってさ。クラスの半分くらいとはやったのかな? で、だから男子とのキスは割とノーカンというか、あんまり忌避感無くてね」 何だ、思い出し笑いかよ。どこか憮然とした心地で、五条はオェッと舌を出す。 「どんだけ爛れてんだよそのクラス」 「女子とはしてないからセーフだろ」 「そうか…………そうか?」 「だから私としては、ホントのファーストキスは女の子としたヤツ、って思ってたんだけど」 触れたままだった人差し指が、きゅっ、と控えめに握られる。 「でもまあ、それも今回のコレってことにするからさ、許して」 少しだけ照れた様子を見せる夏油に、五条は何となく、押し黙った。ただいま完治したばかりの病が、何故だかぶり返しそうだったので。
「──なんてこともあったね……」 けほ、と軽い咳を吐いて、夏油が苦笑する。己のしょうもなさを嘲る様な笑みだった。 彼の膝元には、赤いポピーが散らばっている。生憎この場に花図鑑は無かったが、五条の優秀な脳味噌は、彼の花に託された言葉を、よく覚えていた。 「まさか本当に発病するとは……結局ワンチャンも無かったな……」 本当にコイツ、イイ性格をしている。 これからオマエを殺す男に、感謝などと。 包帯で隠されていない六眼を、五条はこれ見よがしにしかめてみせる。その様子に何を勘違いしたのか、夏油が小さく頭を振った。 「誓って、君が疾患していた頃は普通に友情だったんだ」 ただ、と夏油が一拍置く。 「好きって言われてから気になっちゃった、典型的なパターンだよ」 なんて、遠い目をして優しく呟くものだから。 多分それで、魔が差した。 思いやり故に自分を殺すのだと思い込んでいるこの男に、胸の内を正しく、思い知らせてやりたくなったのだ。 夜明け前だからか、路地裏の奥は未だぽかりと闇が口を開けている。最も陽が遠いこの瞬間。五条の心は、確かにその暗晦へと足を踏み入れた。 「……傑」 「ん?」 「僕は今でも、オマエがすきだよ」 目の前の親友がこれでもか、と細い目を見開く。びっくりし過ぎだろ、なんて内心では吐き捨てつつ。けれど同時に、あまりにも間の抜けた表情を晒すものだから。少しだけ、かわいいと感じたことも確かで。 げほ、とひとつ。 赤いポピーがまたこぼれて。 げほ、とふたつ。 掌に吐き出されたその花々を認めて、夏油が小さく噴き出した。 ぱらぱらと彼の手から、赫と白に彩られた、鮮やかな雨を見送ったのち。
「最期くらい、呪いの言葉を吐けよ」
あんまりにもあどけなく笑う夏油に、五条は小さく息を呑む。 そして彼の胸目掛けて、そっと中指を弾いた。
「……結局最後まで本気にしなかったな、オマエは」 物言わぬ下唇を親指でこじ開ければ、端から血が音もなくこぼれる。つう、と伝い落ちる様を、五条はただただ無心で見ていた。 ──ああやっぱりさっきの内に、キスのひとつでもしとけばよかった。 舌でも突っ込んでやれば。そうすればこの鈍感な男も、少しはこの慕情を理解出来ただろうに。いつだって俺は、自分の望みに気付くのが遅過ぎる。 夏油を救いたかったのだと気付いたのは、彼が去った後だった。触れたかったのだと気付いたのも、彼が失われた後で。だから五条は、「最後のチャンス」とやらをいつもすべて逃し続けるのだ。もうそういう星の元にでも生まれたのだろうかというくらい、己もまた、鈍かった。 故に、鈍かったなりに、呪いの言葉は上出来だと思ったのだが。 「人の決死の告白を何だと思ってんだよ、マジで」 赤いポピーと、青みがかった白銀の百合。 アスファルトに散らばっている、夏油が生み残した花弁に、五条はそっと手を伸ばす。術式を介さない指先には、確かに湿った心地を感じた。同時に、冬の空気で凍てついた冷たさも。 摘んだ花々をジャケットに突っ込み、しかりと握り込む。 彼が自身へ残した、情の忘れ形見。成れの果て。そして、愛の存在証明。 そのはずなのに、 ──せっかく両想いだってのに、なんでフラれた心地になるんだか。 すっかり軽くなってしまった体を大事に抱えて、五条は忸怩たる思いでぼやいた。
「あーあ」
叶うならば、来世に乞うご期待、だ。
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P3 Club Book pages 20-23 scan and transcription.
SUMMON
召
喚
召喚器の引き金に指をかけ、ペルソナを呼び出そうとする主人公。その顔は、死に赴く戦いへの覚悟だけでなく、シャドウたちを屠る高揚感すら感じられる。
月を背に薄く笑うその瞳は、心の闇を映し出したかのような鬼うな虚空。騙々と学園生活を送る普段のイメージからは想像もつかない妖しく微笑むその姿は、戦いさえもどこか楽しんでいるようにさえ見える。
オルフェウス
主人公の初期ペルソナ、ギリシア神話の吟遊詩人であるオルフェウス。昔楽を愛し、多くを語らない彼の心のうちをもっとも体現したペルソナだ。
緑に輝く月明かリを浴びて、咆哮を響かせる詩人。主人公の体からしぼリ出されたかのような動きのなかに、狂気さえにじませた表情が鬼気迫リます。大きく見開かれた主人公の目にも魂の揺らぎが感じられます。
DETH
死神とともに
主人公がS.E.E.S.のメンバーの中で影時間に極めて高い適性を示すのは、その身にシャドウを抱えているから。宿主をむしばみながら、死神は月夜に現れる。
死神の領に絡め取られたかのような主人公。本人さえも知らないうちに10年ものあいだ封印し続けてなお、牙をむかれそうな主従関係が表れてます。
THE DARKNESS
緑ー面に沈む世界の中で、月だけが煌々と光る影時間。まどんどの人が眠リに落ちるこの時間に、主人公たちは滅びの塔へと上い続ける。
影時間
右手に武器、左手には召喚器。そしてその背後に浮かぶタナトスの影。影時間の主人公の姿が姿縮された一枚。月明かリた映す背景の不気味ささえも美しい。
S.E.E.S.部員が語る!
主人公ってこんな人
Chat with a S.E.E.S. sbout Hero.
~タルタロス編~
彼は連日のタルタロス攻略の指揮に加えて生徒会活動に······そうか、運動部もやっていたんだったな。
毎日じゃありませんけど、わたしと同じ文化部にも参加してますね。部長さんはかなり彼のこと評価してるみたいですよ。
それでなんだっけ、あの着物サークルみたいなの······アレもやってるでしょ?考えてみるとすごいハードスケジュールだよね。
登校時にも、かなりひどい顔色のときがあるな。やはり疲れているだろうか。全然愚痴をこぼしたりしないだけに心配だな······。
ときどき授業中にまぶたに目ぇ描くような勢いで眠ってたりとか、放課後に江戸川先生のところに通ったりしてるんですよ。
そうそう、それで煙出てるようなとっても怪しい薬を、すごく嬉しそうに飲んでて······。みるみるスッキリしていくのが逆に怖いです。
ときどき影���間に「終わりが来る······」とかなんとか、ひとりでぶつぶつ言っているしな······もしかして結構危険な状態なのか······?
······。
ど、どうしたら元気になれるかな······。あ、そうだ、ハイレグアーマーとかセクシーヒールを装備してあげるのってどうでしょう!
なっ······!山岸、他人事だと思って軽々しくいうな!!
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マーベルズ
初日に観てきた。以下ネタバレがある。
モニカの「キャロルおばさん」だったキャロル、キャロルの「おちび少尉」だったモニカ、キャプテン・マーベルの「ツインズ」になりたかったけど先にモニカがいたのだと知るカマラ。この三人のなんとも言えないチームワークと言葉にならない関係性が作品全体に響き渡ってる良い映画だなと思った。連携の練習のシーンがとても象徴的で、光のパワーを使うたびに入れ替わるのは一度に二人までだから都度ペアを組んで練習するだけでよさそうなのに(頭に物を積んで歩く練習とかまさにそう)、三人は縄跳びをやるんだよね。縄跳びは縄を回す二人だけじゃなく跳ぶ一人の息も合わないと長く続かない。年下、リーダー、新人のいずれか一人に合わせるでもなく三人が、三人で合わせるのがいちばんしっくりくる状態を作るために縄跳びをする。足で地面を蹴って飛び上がることは空を飛ぶアクションに繋がる行為だけど、カマラは空を飛べないし、モニカには冒頭で初めて飛んだばかりだし、キャロルはふつうに飛べるけどだからって全てを救えたわけじゃない。そもそも飛行機乗りだったキャロルにとってあれは本来の飛び方ではない。あの縄跳びのシーンは一人では上手く飛べない彼女たちが三人一緒ならよりよく飛び続けられるようになるための、「高く速く遠く」飛ぶための最初の跳躍が磨きあげられていく過程を描いたシーンだったと思う。 だからこそ最後の飛行機のシーンで「実は(飛ばすための)キーがないの」と言うキャロルの台詞が切ないし、「じゃあモニカが戻ってきてからだね」と返すカマラの優しさが沁みる。まじで再会してほしい…つらい…「こうなる気がしていた」がしんどい…
『キャプテン・マーベル』、なにが良かったって地球人の強さとは何かをここでまた描いてくれたことなんですよね。キャプテンアメリカが超人血清を打つ前からヒーローの精神を持っていたように、キャロルも力を持つ前から自分で立ち上がる強さがあった。それがなにより美しい映画だったと思います。 ここからエンドゲームの、残されたみんなが立ち上がり歩き出す予告編に繋がるんだと思ったら泣いてしまった エンドゲームほんとうに楽しみです 怖いし寂しいけど楽しみだ
↑これは『キャプテン・マーベル』劇場公開時にツイートした2019年3月23日の感想なんですけど(4年前!)このとき感じたキャロル・ダンバースのかっこよさが今作でも健在で嬉しかった。「キャプテン・アメリカとかキャプテン・マーベルとか、超人になる前からただのひとりの人間として自分の困難へまっすぐにまなざす強さがあるヒーローたちが好きすぎる」(自分の過去ツイート)。わかりが深い。 今作を観ていて『キャプテン・マーベル』を強く思い出したのはカマラがモニカと入れ替わってヒューリーの前に現れるシーンと、モニカが次元の隙間を通って現実並行世界のマリア(バイナリー)に会うシーン。ここでカマラもモニカも「Who are you?」と聞かれてるんですよね。おまえはだれだ。自分は何者か?という問いは『キャプテン・マーベル』で記憶が欠けている自分にキャロルが繰り返していた問いでもあった。今作でも彼女はいまだ自分を探し続けていたし、取り戻せずにいたから地球へ戻らなかったことが分かる。 そしてそこに「あなたでいいの わたしのキャロルおばさんで」とひとつの答えがもたらされる。どんなことがあってもカマラとともにいて彼女を見守るカマラの家族と、間違えた自分を見せたくなくて全てを正そうと宇宙を飛び回っていたキャロルに「家族ってそういうものじゃないよ」と笑ったモニカは、対照的なようでいてどちらも「(ヒーローではない)そのままのあなた」を真っ先に愛している『家族』なんだな…と思った。「誰かと一緒にいたって孤高でいられる」ともモニカは言ったけど、キャロルが長くその身を置いていた孤高は孤独に変わりつつあったんじゃないだろうか。それがようやく癒されようとしていたところなので本当にモニカには帰ってきてほしい。いや別人のママと一緒に活躍する姿も見たいですが!ていうか今回「キャプテン・マーベルは帰ってくる」てクレジットが……出なかった……!!!!?なんで……!?!?!?!?!?
しかし自分程度の知識ではエンドクレジットの青い男とマリアの衣装の意味が分からず「ここで「ワーッ!!」てなれたら楽しいだろうに…!」てアメコミファンが羨ましくなった。今後の展開楽しみだな。にしても今作単体で充分楽しかったけど、モニカがパワーを得たきっかけを噛みしめるためにも『ワンダヴィジョン』を観ないといけん気がしてきた。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を観たときに公式パンフも買っているし、時代ごとのテレビドラマになぞらえた演出とか絶対好きなやつなんだけど、Dsiney+に加入せねばならんのが二の足を踏んでいる。こまいけどカマラがモニカのあだなにほにゃほにゃヴィジョンを提案したときの「ヴィジョン!いやだめか」てキャロルの反応にちょっと笑った。
そしてゾウイ・アシュトン演じるダー・ベンの、憂いと狂気と迷いを帯びたような在りさまがとてもとても良かった……本来は率先して他者を率いることはしなさそうな佇まいなのに何かに、怒りと憎しみと使命感と責任と未来への不安と死への恐れと故郷の憂いと「もうこうするしかない」という狂気じみた真っ当な信念に突き動かされて動いている感じがずっとしていた。ダー・ベンの行動理由をキャロルは自分の大切なものを奪うためだと分析していたけど、たぶんダー・ベンにとってそれは過程にすぎなくて、いちばんの理由は「奪われたものは奪い返すしかない」だったんだと思う。傍から見て復讐に見えたとしてもダー・ベンにとっては本来自分たちが失わずに済んだものを取り返しているだけ。奪ったお前の領域をその対象として何が悪い?という。クリー人の思想や歴史も相まって手段が殲滅を伴うあたりがめちゃめちゃヴィランだなという印象。殺戮者にはおなじ殺戮者として対峙し、最後はひとりで死んでいく。嫌いになれん敵だった。
「Memory」が流れるシーンは爆笑したしグースの子どもの口のなかに覚悟を決めてめっちゃ華麗な姿勢で飛び込んでいく男性職員のところで笑ったしアラドナの会話シーン最高だったし、キャロルの船に乗って初めての体験に圧倒されてるカマラと憧れの宇宙に旅立ててすごく嬉しそうな顔してるモニカの反応が素敵だった。大好きな眼帯さんてキャロルの物言い、サノスの指パッチンのあと髪ふり乱した悄然とした姿で地球に飛んできて「ヒューリーはどこ?」て呟いたシーンを思い出した。「光に触ったら」「なんで触る?」て叱られてるの親子みたいでかわいかった。 あと今更気付いたんだけど、キャロルのビジュアルってヴァルキリーの好みドンピシャすぎるのでは……?てか他のドラマシリーズでもしやこの二人の交流ありましたか……?思いがけないところでソワソワしてしまった。テッサ・トンプソンほんとにかっこいい。
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開始〜全員加入まで
開始直後から一緒にいるアルシオの穏やかな表情と打ち解けた声音に死んだ
アルシオの関係性の変化って本編中からこと細やかに描かれて表現されていたけど、正直もう本編ラストで最高潮に想いが溢れてるところがあったので、これ以上どうなるんだ……と思っていたんだけど、夜明けのその先の関係だった……
シオンが……明らかに本編とは違う明るさになってる
アライズ本編のシオン、最終的にアルフェンと仲間に心を許していたとは言え、荊と破滅の運命はずっと背負ったままであったのでなんかこう、荊がなくて触れ合える云々の前にそもそも、使命を背負ってない、秘密を隠してない、シオン本来の明るさが垣間見れてそれだけで感無量というか…… これはアニパのシオンの声を聞いた時も思ったなぁと思い出したのですが、普通の少女になったシオン、アルフェンと一緒にいることを、運命と関係なく自分で選んで、自分のために生きているシオンなんだなと……
アルフェンと交わす軽口みたいなものも、隠し事の多かった当時のシオン特有のきつい言い回しじゃなくて、純粋に信頼関係の中で自然と出てくるコミュニケーションなんだなと感じて、ああこれが付き合ってる(んだよな…?)アルシオかぁ…………………となって胸が苦しい……尊すぎる……ありがとうございます……
そうなるとは思っていたけど実際に声で聞かされる破壊力
そして1年間二人で旅してたんだなぁ……と確かに思わされる変化は、1年ぶりに会ったらなんか明らかに空気が変わってたふたり感がありやきもきして最高だった
そのへんもよかったらおばちゃん詳しく聞きたいんだけど、どう?
そう言えば小説で、シオンの他の四人への気遣いに全く気づいてないアルフェンも、あれ、自分はそれだけシオンと一緒にいるのが当たり前になりすぎてるんだろうなというか、この一年、理由をつけて「シオンに会いたいな」って思うことすらないぐらい一緒にいたってことなんだな……
そしてこうやって二人の関係性の変化を見せつけられていると、あぁ〜……アライズやってるなぁ………………としみじみ感じるのであった
アルフェンが炎の剣と呼ばれることを嫌っているのはわかっていたのだけど、思っていたより状況だいぶ酷いというかこれは、SNSで有名人が好き勝手言われてるようなやつに近いものがある…地獄。 ヴォルラーンの最期のセリフがリフレインして染み渡るぅ〜… それでも純粋なお人好しは変わらないし、自分の身を削ってでも(それこそ炎の剣と呼ばれ続けることを覚悟の上で炎の剣を今も振るって)他人のために戦おうと思えるところ、それでいて何も笑って流すわけでもなく普通に飲み込めない憤りを抱えてそうな人間らしさがいかにもアルフェンのその後という感じがして、らしいなあと…
小説読んだ時も思ったけどダナ解放〜世界合一ってほぼアルフェンひとりの成果になっているのか シオンの認識がいまだにただの炎の剣が連れている光り目なことが予想外 そしてやっぱりその地雷を踏まれると、モブが怯えて逃げ出すほどの殺気を静かに放つアルフェンよ……相変わらずすぎて推せる。 共存目指してるからというのもあれど、やっぱりアルフェンってあんまり世界のため的な正義感で動いてなさそうで、普通に怒るし普通に血の気が多くておっかない男なところ、本当に好きだなと改めて噛みしめる
風景がいろいろ変わっているのを見るのも、続いてるその後の世界を見ているという感覚がはっきりあって嬉しいんだけど そこらじゅうに概念咲いてるな
ステータス画面開いてしばし崩れ落ちる なんだろうかこの……本当に求めていたものでとことん隅々から隙なく畳み掛けられるの いやアルシオちゃん二人の世界すぎて……よ……PT全員揃った時点のもめちゃくちゃ素敵なんだけど、むしろみんながいて、そこで幸せそうに見つめ合ってるアルシオの強さ…… ノーブルスカーレット・改の説明文 完全にアルフェンとの思い出の衣装になっており……おれは……
通常戦闘曲うううう
Twitterで公開されてたところ死ぬほど聴いたけどよすぎる……… しばらくループで聞いてた。かっこよすぎる…… Flame of Hopeの雰囲気を継承しつつ、アルフェンの新たな思いや意思みたいなものも感じて改めて、アライズの最終通常戦闘BGMだ……となっていて、その、嬉しいです(本編がずっとFlame of Hopeだったのは結果的によかったとは思ってるんだけど) これ本当にどうでもいい話ではあるんだけど、桜庭さん、アライズのBGMはテイルズっぽくなくしてくださいって依頼されたって前におっしゃてて、なんかその結果が私好みのトライクレッシェンドみが強く出てる気がして個人的にはほんと今までの戦闘曲で一番のレベルで神曲な気がする(Flame of Hopeとセットで)
シオンが当たり前にナザミルの手を握って引き止めるだけでくるものがある…… 触れ合えるようになったのもそうなんだけど、単純に見たかった続きの物語を今見れてるんだなという実感が込み上げてきて
それにしてもアルシオの間に溢れてるこの……このなんだろうか絶対的な信頼感というか……表情も声音も優しすぎるし、フェンが炎の剣というワードにもどかしそうにするのと対象的にに、シオンと話す時の優しい顔……それなに…… わたくし、嫌そうなアルフェンと、シオンのことを愛おしそうに見つめるアルフェンが大好物なのですが、よくもまあそのふたつがコロコロと……ずっと幸せであってくれとは思ってるけどなんか、こっちの情緒がおかしくなってくる、その表情ほんとうになに
ところでアライズのアップデートに馬鹿みたいに時間がかかって朝急いでちょっとだけやったとこだったから忘れてたんですけど、 スペシャルデータなどのDLをして、 例の特別クエストのタイトルと説明だけで何かを察してしまい死にかけたんだけど待って……… これ………何がどうきても耐えられる気がしなくて むしろDLC本編よりも怯えてるんですが これは、その…………
婚礼衣装もとりあえずお互いの左手の薬指にばっちりあるそれをしばらく舐めるように見ていた……いろいろと刺激が強すぎる……
*
ちなみにさっき超特装版も届いた。 アクリルブロックもイラストカードもひじょうに質が良くて素敵なので、諸々落ち着いたらちゃんと祭壇改修して飾るぞお
明日からはモリモリ進める予定だけどいちいちウッ……ってなってるのでどうなるやら あまり感想文をまとめてる時間も惜しいので、わりと今日みたいな、ツイートを羅列したような形式で落ち着く気がするんだけど自分が読み返すのが目的なのでまあいいかな、よろしくおねがいします。
続きやるのこわい……
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ある画家の手記if.16 告白
退院してしばらくの間、僕はアトリエでひとり、少し不安定な日々を過ごした。
ずっと息をするにも苦しくて、苦しくてどうしようもなくて泣きながら筆をとって静物を描いた。そんな妙な感情を昇華させるみたいな筆の持ち方はあまりしたことがなくて、絵も妙な感じになった。 静物、というにしてもあまりに表現主義的というか、別にカテゴリから外れるわけではないけど静かではない感じ。 また元のように静まった静物が描けるのかわからなかった。 描けば描くほど静物というものから剥落していくような 思うように描けなかった経験はほとんどない。見たままだから弄りようもない。僕の絵はそれで仲良く手を結んでて、それでよかったはずだった。なのに今描けるものはーーーめちゃくちゃだ。 僕がめちゃくちゃだから? 僕がどうだって静物と関わりなんてなかったはずだ。 それともーーーこれでいい? 静物にならどんな暴力的な手を加えても許される。僕は今これまで以上にそうやって描いてるのか、 ーーー結局、頭でごちゃごちゃ考えたことはひとつも実を結ばなかった。 なんの結論も出ないまま、酷使された筆を持つ指先が炎症をおこして痛み出した。もともと指先の関節に少しの麻痺があって、普通の筆の持ち方ができない。立て続けて描きすぎるとよく関節を痛める。 今日はここまでか。と思って筆を置く。 少し絵の具で汚れた指先をじっと見る。爪が伸びてる。そういえば入院中は爪を切らせてもらえなかった、そのままだった。 お風呂をためて、湯船に浸かって、体を洗って絵の具を落として、爪を切って、ほとんど退院したままだった体を少し整える。 髪の毛は肩を過ぎて背中まで伸びてきてた。切るのも面倒で、邪魔にならない程度に後ろで一つにくくった。
結局今回の入院はおとなしくしてたにも関わらず季節をひとつ丸々越して、今はもう秋だ。 閉鎖病棟は締め切られてて空気もあまり入れ替わらないから、入院中に外気の変化は感じとれなかった。 夏をきれいに落としてしまうところだったのをギリギリ季節感を僕に届け続けてくれたのは香澄だった。 毎回持ってきてくれた花で、詳しくはないけどなんとなくの季節を感じた。 一度は欲しくないって言ってはねのけてしまったけど、そのあとすぐに僕が謝ったからなのか、香澄はそれからも花を持ってきてくれた。
ベッドの上のケータイが光るのが見えた。メール。 香澄から。 『明日、そっちに寄ってもいい?』 「い、い、よ…」相変わらずなんの趣向もない文章しか打てないけど、返信した。 ベッドの上に横になって端のほうにいるかいじゅうくんを抱き寄せる。 香澄の前では入院中さんざん情けない醜態を晒したりしたから明日はちゃんと落ち着いて一緒に過ごしたいな。
***
香澄がくるっていうから僕はのんびりお菓子なんて用意してたのに香澄は思わぬ爆弾を持ってきた。 ちょうど学校が終わってきたくらいだったのか、夕方、僕のアトリエにきた香澄は開口一番「直人の部屋ってブルーレイ見れる?」と言い出して アトリエにはなるべく電気のいるものを置かないようにしてたからテレビも当然なくて、部屋を移動して寝室のほうにあるテレビを使うことにした。 「次の講義までに目を通しとかなくちゃいけないんだけど、一人で観るの味気なくて」 そう言ってテレビの斜め向かいのソファにゆったり座った香澄はもうディスクを入れて再生してしまって、僕がうしろをウロウロしてる間にちょっと古い感じの映画が始まった。 いつだったか一緒に観たようなホラーではないけど、過去にうつされた映像���繰り返してまた見るっていうことが僕にはすごくグロテスクに思えて、 「直人…? この映画は怖いシーンとかないやつだよ」 …心配、させちゃだめだ。なんでもないふりをしつつ、観念してソファの背もたれを乗り越えると、香澄の体を後ろから抱きかかえるみたいにして一緒にソファに座った。体勢だけならいつか二人でホラー映画を観たときとまるで同じだ。 「嘘じゃないよ、クラスメイトから大体の内容聞いたけど、そんなに警戒するようなシーンはないって」 「……ん…」 香澄の肩にほとんど顔を埋めているから声がくぐもった。 それから30分くらい、香澄とテレビの前にいた。短い映画というか、映像作品だった。 香澄は僕が持ってきたお菓子をつまんだりしてたけど、僕はほとんど体を硬直させて香澄の背中でじっと画面を見ていた。刺激的な光を見るのも苦手で、僕には幾重にも重労働だった気がする。それを心配かけないように、映画の内容にじっと見入ってるみたいに振る舞った、つもり。 映画が終わると思わず息をついてしまった。ソファの背もたれにぐたっと体を預ける。 「…直人、映画とかあんまり好きじゃなかった?」 振り向いた香澄が僕の額に手を当てて、具合を診るみたいにしてくれる。無理はしたけど熱まではないはず。 「ごめん、平気だよ…久しぶりに…テレビ見たから」 体を起こして大丈夫だと微笑み返す。 「これでも一番短いやつにしたんだけど…ごめん」 結局心配させてる。それに少しがっかりもさせちゃったかもしれない。僕って情けないな。 香澄につられて僕も小さく肩を落とす。 目の前の香澄の顔に触れる。香澄といると傷跡に触れるのがほとんどもう癖みたいになった。 やっぱりきれいだな。描きたいな。でも描くためにはーーーこうして触れてちゃ描けないんだ、
絵にすることは はなれて持つことだ
ぽたりと目から涙が落ちた。描きたいと確かに思ったんだけど、すんなり描くことに移行できなかった負荷がかかったみたいに。今すぐイーゼルを立てて準備するとかいうことじゃなくて、僕の描きたい気持ちが、描こうとする気持ちにうまく繋がらなかった。なんでだろう。でも今日は確実に描けない。 それがまるごと、僕をつぶしに襲ってくるみたいな どこにもいられないような気がした 描くことより触れていたかったほうを選んだから、そのまま香澄をぎゅっと抱きしめた。 これじゃ入院中とあんまり変わらない気がして自己嫌悪みたいなものが、ぐるぐる。 僕がくよくよ泣いてるから、香澄は僕の背中を撫でながらそっと優しく話しかけてくれた。 「退院してすぐなのに、無理させてごめん。…俺にできること、ある?」 ーーーできる こと… その一言が、僕の体にぞくりと悪寒をはしらせた。できること…がもしあったら、香澄はどうするの?
なんでもするの?
不安ともなんともつかない感情が体の中にもやついた。 「…服、…脱いで」 シャツの袖で涙を拭いながら涙声で言う。 「…え、」 約束 した。僕がいない場所でもちゃんと無事でいるって。僕が不安に思うことなんて、僕が生きてる限りない、はずだよね? 「上も、下も。…体見せて」 しばらく僕の顔をちらちら見ながら香澄は目を泳がせてたけど、覚悟を決めたみたいに体を折って着てたニットを頭からすっぽり脱いだ。下のデニムも脱いでソファの端に軽く畳んで、脱いだニットと重ねた。 香澄の体はもともと傷だらけだけど、僕が知らないまだ新しい青痣みたいなものが腹のあたりにあった。 香澄の腕を掴んでソファの上にうつ伏せに寝かせる。背中は入れ墨のせいでもっとわかりにくくて、新しい痣なのか墨なのか判別がつかなかった。 「……」 「………。」 どっちも無言だけど、僕が明らかに腹を立ててることには、背中越しでも気づいてるみたいだ。 「…注意して、過ごしてたよ」 弁明というより真実を述べてる口調だった。僕は香澄の背中から退いた。 腹を立ててるつもりだったけど違うのかもしれない、わからない、納得いかない気持ちが整理できなくて怒りとも悲しみともつかない感情に呑まれそう、香澄に怒ったって仕方ないんだ、香澄はちゃんと気をつけて暮らしてくれたはず、だって僕と約束したから 約束を守るのがどれだけ僕にとっても苦しいかは入院中に香澄はずっと見てた 同じ苦しみを強いるわけじゃないけど簡単な約束じゃないことは分かってたはずだ それでもやっぱり、こうなってしまう 僕のほうを向いた香澄の腹のあたりにはやっぱり青痣がある 直視すればするほど受け入れがたくて、距離をとるみたいにふらふらソファから一人で立ち上がった。 香澄に服着せてあげなくちゃ、もう夜は寒い季節だし、なんて頭の片方は思ってる もう片方がぐらぐら、煮えて揺れてるみたい、僕の体を放心状態のまま動かしたのはそっちの片方だった ふらふら、廃人みたいなおぼつかない足取りで香澄の横を通り過ぎて、何も考えがまとまらないまま廊下に出て、玄関を裸足で靴を踏みつけながら通りすぎて部屋の外、秋の冷え込んだ夜の中に裸足のまま踏み出した 後ろでガシャンと重たい扉が勝手に閉まった音がした
続き
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1 「これ捨てなかったんだ?」 『玄関』と書かれた段ボールから靴や折り畳み傘などを取り出していた時、早音はそれを見つけた。彼女はそれを、今までに何度も見たことがあったが、手に取ったのは初めてだった。四角形のアルミの枠に、潜水艦のような形をした白い陶器がぶら下がっている。上部に一円玉ほどの大きさの穴を開けており、中は空洞のようだった。風貌どおり、持ってみると重みがあった。 「ねえ、これ」 早音は持ち主のところにそれを持って行った。用途も名称も見当がつかないので、直接見せるしかなかった。 「ああ、それ」持ち主は汗をぬぐいながら、ほほ笑んで言った。「それ、なんだと思う」 「え、なんだろう」 まず思い浮かんだのは、ビートルズのイエローサブマリンであった。さっきまでレコードの荷解きをしていたからかもしれない。しかしそれにしては、どうにも風格があった。ポップスバンドのファングッズには到底見えなかったし、もちろんイエローでもない。つまりそれくらい潜水艦のような形をしていた。 「それはね、人生だよ」 「なにそれ」 持ち主は来月、私の旦那になる予定の男���。彼は得意げに「人の一生」と言ってまた笑った。こういう極端なことを言ってのけるユーモアが、彼にはあった。理屈っぽいところがたまにキズだが、それでもそんな彼が早音は好きだった。 「それは、捨てられないね」 早音もあえて、意地の悪い返答をした。 「実を言うと、俺もよく分からないんだ」 「何かの、記念品?」 「二十歳の誕生日に父親にもらったんだよ」 「これを?」 しかし納得はできた。なるほど、この引っ越しの前に彼が住んでいたワンルームにも、ずっと飾ってあったのはそういうわけか。 「親父そのとき、酔っぱらってそれを人生だって言ったのよ」 意味分からないよなと、彼は呆れた様子で荷解きを再開した。 「ふうん」 早音は先月、彼からプロポーズを受けた。そして二人はおよそ三年の交際期間を経て、結婚することになった。ところで早音の両親はというと、少し古風なところがあった。結婚するまでは同棲など認めてなるものかと、父親の方はいつも背中で二人を睨みつけた。しかし早音の婚約者は、そのような思想をまったく純粋に尊重した。とはいえ実際には、早音は彼のワンルームに入り浸っていたのだから、結局は同じことだったのだが。とにかく婚約を機に、早音たちは新居に引っ越してきたのである。 早音はその『人生』とやらを丁寧に持ち直して玄関に戻ると、まだ綺麗な靴棚の上に、そっと置いた。 2 「いいのよ早ちゃん、ゆっくりして」 早音が夕食の後片付けを手伝おうとすると、彼の母親に柔らかく遮られた。 「じゃあこれだけ」早音はテーブルの中央に置かれた丸い大皿を持って台所に運んだ。その大皿は立派な作りをしていた。描かれた花木は、先ほどまで盛られてあったご馳走に引けを取らないほど、鮮やかに彩っていた。「これ、すごいですね」 「重いでしょう。このお皿も昔は、スタメンだったのだけれど」 彼女はありがとうと言って受け取ると、手際よくシンクの中に重ねていく。 「今は違うんですか」 「だって私たち二人で、どうするのよ」 居間でくつろぐ自分の旦那を振り返りながら、彼女は笑った。 「確かに」 しかし、二人でどうすると言ってしまえば、この家にある全てがそうである気もした。二人で住むには広すぎるこの家での暮らしを、早音は想像する。昨日まで、そして明日からの彼女たちの暮らしは、どのようなものなのだろうか。 「でもその絵柄、すごくきれいです」 「いる?あげようか」 「やめとけやめとけ」割って入ってきたのは彼の父親だ。呑んでいた瓶ビールが空になったらしい。「古臭いよ」 「そんなこと、ないわよねえ」 早音はこの二人を見ていると、気持ちが穏やかになるのだった。こんな夫婦になれたらいいなと、いつも憧れた。そして同時に、この家で育った婚約者のことを羨ましく思った。花柄の大皿を古臭いと一蹴する心の余裕が、自分の父親にも備わっていてほしかった。 その時ガタンと物音がして、三人がそれぞれ、合わない目を見合わせた。それは二階から聞こえてきた。 「ほらお父さん、手伝ってあげなさいよ」 洗い物で手がふさがっていた彼の母親は、顎で音の鳴った方向を示した。 二階では、彼が雨戸の修繕をしていた。先の台風の影響で、その立て付けが悪くなったという。被害はそれくらいで済んだと彼の母親は言ったが、近隣の土砂崩れが夕方のニュースで取り上げられるほど、雨風は強力なものだった。それの過ぎた朝方に、両親を心配した彼が電話をかけたところ、雨戸の一部が歪んでしまい開かなくなったと報告を受けたのだ。結婚の挨拶からいくつも経っていなかったが、二人はまた足を運ぶことにした。早音たちは彼の実家に来ていたのだった。 「そしたら、りんごを剥いてくれる?」 手伝いを制され逡巡する早音を見かねてか、彼の母親は提案した。かえって気を遣わせたかとも思ったが、その優しさを早音は素直に受け入れた。 「剥きます」 「でも良かった。新しい住まいの写真も見られたし」 「お義母さんたちも、無事で良かったです」 「来てくれて、ありがとうね」 早音はこの台所で初めて手伝いをしたときの、その情けなさを思い出していた。今ではりんごの皮はなめらかな一本の帯となって、静かにたたまれていく。早音はそれがこの家族との繋がりのように思えて、なんだか嬉しかった。 「古臭いなんて言ってたけどね、あの人。これ大事にしてたのよ」彼女は洗いものを一通り終えると、例の大皿についた水滴を丁寧に拭きながら言った。「子供たちが小さかったときまでは、和室に飾ってあったの」 「そうだったんですか」 「男って意味が分からないわよねえ」 早音は手元の作業をいったん中断して、彼女を見つめた。 「どうして?」 「だってそうでしょ、食べ物を乗せなきゃ。お皿なんだから」 それはどうにも拍子の抜けた台詞だったが、早音は妙に納得してしまった。ここは大げさに彼女の味方をすることにした。 「言われてみれば、意味が分からないですね」 二人は女学生のように、顔を寄せ合って、そして笑った。 彼の母親は大皿を食器棚の奥の方にしまい込みながら、こうも続けた。 「何のためにあるか分からなくても、なんとなく置いておくのもいいじゃないかって、変なことを言ってたわ」 「なんか深いですね」 「しまいには『これは人生だ』なんて、大げさよ」 早音は驚いた。つい最近、全く同じ言葉の並びを聞いたばかりだった。 ここまで順調に一本の帯を成していたりんごの皮は、あっけなく途切れてしまった。 3 玄関のベルが来客を知らせたのは、よく晴れた土曜日の昼下がりのことだ。新居に越して来てからというもの、訪ねてくるのは業者ばかりであったため、次はなんだろうと、早音たちは顔を見合わせた。そして今回の来客も予想通り、一箱の段ボールであった。ところがその送り主は意外にも、早音の母親であった。 「なんだろう」 大きさの割に軽いその段ボールをテーブルの上に置くと、二人は並んで座った。そしてかしこまったように、姿勢を正した。ゆっくりと中を開くと、そこに入っていたのはなんとも豪勢な花の束であった。 「すごいね」 「すごい」 早音はその美しい造形を崩さぬよう、丁寧に持ち上げた。優しい香りが、部屋の空気に溶けていく。花々は凛とし、それぞれが自分の役目を知っているかのように、朗らかに咲いていた。 「挨拶に行ったときに話した今日のこと、お義母さんたち覚えてたんだね」 「そうみたい」 その今日が、まさしく今日であった。とうとうこの日が来てしまった。『しまった』という言葉が、相応しくないことは分かっていたが、早音はやはり、この日について『来てしまった』と表現する自分を認めるしかなかった。 「この真ん中の赤い花、きれいだね」 そう言われて早音は、その中央にひと際目立つ花があることに気付いた。彼女はこの花のことをよく知っていた。そしてそれは父親の思い出と共に、早音の心の中にあった。まだ小さい頃、実家の庭にそれは咲いた。早音はなぜかその赤い色に惹かれて、来る日もただ眺めていた。その姿を不憫に思ったのか、父親がそれを鉢に植え替えてくれた。無言で土を掘り起こす父の背中が、やけに小さく見えたことを早音はよく覚えていた。 「帰りに花瓶を買おうね」 「うん」 「それじゃあ、行こうか」 今日は役所に婚姻届けを出しに行く日だ。しかし早音は、自分がなぜこんな気持ちになるのか分からなかった。彼の両親たちのような、あるいは自分の親でも、あんなふうに、二人で生きていけるのだろうか。不安の原因が彼にあるわけではないことも、それ以外の全てもまた無関係であることも、分かっていた。早音のこのような気持ちは、決して彼に悟られてはいけなかった。きっと彼の優しさは、何か気の利いた冗談で早音を慰めるに違いない。でもそれでは駄目だった。玄関を開けると、澄んだ風が部屋の中へ流れ込んだ。その眩しさに目が慣れると、空は澄んで輝いていた。 「そうだ」 彼がそう言ったのはその時だった。そして靴棚の上に飾られた白い陶器を手に取ると、ちょっと待って、と言いながら部屋の方へ戻っていく。 「忘れ物?」 早音は、差し込んだ光に照らされたその床や壁を見つめた。ここが帰る場所なのだ。外の方に向き直ると、秋の空を深く吸い込んだ。 「ほら見て」彼が戻ってきた。その手には、白い陶器に挿された一輪の赤い花があった。彼は笑って言った。「なんのためにあるか分からなかったけど、やっと意味が生まれたよ」 早音に先ほどまでの不安はもう無かった。涙が出ただろうか。しかしこれもまた、決して彼に悟られるわけにはいかなかった。 ...
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1 「これ捨てなかったんだ?」 『玄関』と書かれた段ボールから靴や折り畳み傘などを取り出していた時、早音はそれを見つけた。彼女はそれを、今までに何度も見たことがあったが、手に取ったのは初めてだった。四角形のアルミの枠に、潜水艦のような形をした白い陶器がぶら下がっている。上部に一円玉ほどの大きさの穴を開けており、中は空洞のようだった。風貌どおり、持ってみると重みがあった。 「ねえ、これ」 早音は持ち主のところにそれを持って行った。用途も名称も見当がつかないので、直接見せるしかなかった。 「ああ、それ」持ち主は汗をぬぐいながら、ほほ笑んで言った。「それ、なんだと思う」 「え、なんだろう」 まず思い浮かんだのは、ビートルズのイエローサブマリンであった。さっきまでレコードの荷解きをしていたからかもしれない。しかしそれにしては、どうにも風格があった。ポップスバンドのファングッズには到底見えなかったし、もちろんイエローでもない。つまりそれくらい潜水艦のような形をしていた。 「それはね、人生だよ」 「なにそれ」 持ち主は来月、私の旦那になる予定の男だ。彼は得意げに「人の一生」と言ってまた笑った。こういう極端なことを言ってのけるユーモアが、彼にはあった。理屈っぽいところがたまにキズだが、それでもそんな彼が早音は好きだった。 「それは、捨てられないね」 早音もあえて、意地の悪い返答をした。 「実を言うと、俺もよく分からないんだ」 「何かの、記念品?」 「二十歳の誕生日に父親にもらったんだよ」 「これを?」 しかし納得はできた。なるほど、この引っ越しの前に彼が住んでいたワンルームにも、ずっと飾ってあったのはそういうわけか。 「親父そのとき、酔っぱらってそれを人生だって言ったのよ」 意味分からないよなと、彼は呆れた様子で荷解きを再開した。 「ふうん」 早音は先月、彼からプロポーズを受けた。そして二人はおよそ三年の交際期間を経て、結婚することになった。ところで早音の両親はというと、少し古風なところがあった。結婚するまでは同棲など認めてなるものかと、父親の方はいつも背中で二人を睨みつけた。しかし早音の婚約者は、そのような思想をまったく純粋に尊重した。とはいえ実際には、早音は彼のワンルームに入り浸っていたのだから、結局は同じことだったのだが。とにかく婚約を機に、早音たちは新居に引っ越してきたので���る。 早音はその『人生』とやらを丁寧に持ち直して玄関に戻ると、まだ綺麗な靴棚の上に、そっと置いた。 2 「いいのよ早ちゃん、ゆっくりして」 早音が夕食の後片付けを手伝おうとすると、彼の母親に柔らかく遮られた。 「じゃあこれだけ」早音はテーブルの中央に置かれた丸い大皿を持って台所に運んだ。その大皿は立派な作りをしていた。描かれた花木は、先ほどまで盛られてあったご馳走に引けを取らないほど、鮮やかに彩っていた。「これ、すごいですね」 「重いでしょう。このお皿も昔は、スタメンだったのだけれど」 彼女はありがとうと言って受け取ると、手際よくシンクの中に重ねていく。 「今は違うんですか」 「だって私たち二人で、どうするのよ」 居間でくつろぐ自分の旦那を振り返りながら、彼女は笑った。 「確かに」 しかし、二人でどうすると言ってしまえば、この家にある全てがそうである気もした。二人で住むには広すぎるこの家での暮らしを、早音は想像する。昨日まで、そして明日からの彼女たちの暮らしは、どのようなものなのだろうか。 「でもその絵柄、すごくきれいです」 「いる?あげようか」 「やめとけやめとけ」割って入ってきたのは彼の父親だ。呑んでいた瓶ビールが空になったらしい。「古臭いよ」 「そんなこと、ないわよねえ」 早音はこの二人を見ていると、気持ちが穏やかになるのだった。こんな夫婦になれたらいいなと、いつも憧れた。そして同時に、この家で育った婚約者のことを羨ましく思った。花柄の大皿を古臭いと一蹴する心の余裕が、自分の父親にも備わっていてほしかった。 その時ガタンと物音がして、三人がそれぞれ、合わない目を見合わせた。それは二階から聞こえてきた。 「ほらお父さん、手伝ってあげなさいよ」 洗い物で手がふさがっていた彼の母親は、顎で音の鳴った方向を示した。 二階では、彼が雨戸の修繕をしていた。先の台風の影響で、その立て付けが悪くなったという。被害はそれくらいで済んだと彼の母親は言ったが、近隣の土砂崩れが夕方のニュースで取り上げられるほど、雨風は強力なものだった。それの過ぎた朝方に、両親を心配した彼が電話をかけたところ、雨戸の一部が歪んでしまい開かなくなったと報告を受けたのだ。結婚の挨拶からいくつも経っていなかったが、二人はまた足を運ぶことにした。早音たちは彼の実家に来ていたのだった。 「そしたら、りんごを剥いてくれる?」 手伝いを制され逡巡する早音を見かねてか、彼の母親は提案した。かえって気を遣わせたかとも思ったが、その優しさを早音は素直に受け入れた。 「剥きます」 「でも良かった。新しい住まいの写真も見られたし」 「お義母さんたちも、無事で良かったです」 「来てくれて、ありがとうね」 早音はこの台所で初めて手伝いをしたときの、その情けなさを思い出していた。今ではりんごの皮はなめらかな一本の帯となって、静かにたたまれていく。早音はそれがこの家族との繋がりのように思えて、なんだか嬉しかった。 「古臭いなんて言ってたけどね、あの人。これ大事にしてたのよ」彼女は洗いものを一通り終えると、例の大皿についた水滴を丁寧に拭きながら言った。「子供たちが小さかったときまでは、和室に飾ってあったの」 「そうだったんですか」 「男って意味が分からないわよねえ」 早音は手元の作業をいったん中断して、彼女を見つめた。 「どうして?」 「だってそうでしょ、食べ物を乗せなきゃ。お皿なんだから」 それはどうにも拍子の抜けた台詞だったが、早音は妙に納得してしまった。ここは大げさに彼女の味方をすることにした。 「言われてみれば、意味が分からないですね」 二人は女学生のように、顔を寄せ合って、そして笑った。 彼の母親は大皿を食器棚の奥の方にしまい込みながら、こうも続けた。 「何のためにあるか分からなくても、なんとなく置いておくのもいいじゃないかって、変なことを言ってたわ」 「なんか深いですね」 「しまいには『これは人生だ』なんて、大げさよ」 早音は驚いた。つい最近、全く同じ言葉の並びを聞いたばかりだった。 ここまで順調に一本の帯を成していたりんごの皮は、あっけなく途切れてしまった。 3 玄関のベルが来客を知らせたのは、よく晴れた土曜日の昼下がりのことだ。新居に越して来てからというもの、訪ねてくるのは業者ばかりであったため、次はなんだろうと、早音たちは顔を見合わせた。そして今回の来客も予想通り、一箱の段ボールであった。ところがその送り主は意外にも、早音の母親であった。 「なんだろう」 大きさの割に軽いその段ボールをテーブルの上に置くと、二人は並んで座った。そしてかしこまったように、姿勢を正した。ゆっくりと中を開くと、そこに入っていたのはなんとも豪勢な花の束であった。 「すごいね」 「すごい」 早音はその美しい造形を崩さぬよう、丁寧に持ち上げた。優しい香りが、部屋の空気に溶けていく。花々は凛とし、それぞれが自分の役目を知っているかのように、朗らかに咲いていた。 「挨拶に行ったときに話した今日のこと、お義母さんたち覚えてたんだね」 「そうみたい」 その今日が、まさしく今日であった。とうとうこの日が来てしまった。『しまった』という言葉が、相応しくないことは分かっていたが、早音はやはり、この日について『来てしまった』と表現する自分を認めるしかなかった。 「この真ん中の赤い花、きれいだね」 そう言われて早音は、その中央にひと際目立つ花があることに気付いた。彼女はこの花のことをよく知っていた。そしてそれは父親の思い出と共に、早音の心の中にあった。まだ小さい頃、実家の庭にそれは咲いた。早音はなぜかその赤い色に惹かれて、来る日もただ眺めていた。その姿を不憫に思ったのか、父親がそれを鉢に植え替えてくれた。無言で土を掘り起こす父の背中が、やけに小さく見えたことを早音はよく覚えていた。 「帰りに花瓶を買おうね」 「うん」 「それじゃあ、行こうか」 今日は役所に婚姻届けを出しに行く日だ。しかし早音は、自分がなぜこんな気持ちになるのか分からなかった。彼の両親たちのような、あるいは自分の親でも、あんなふうに、二人で生きていけるのだろうか。不安の原因が彼にあるわけではないことも、それ以外の全てもまた無関係であることも、分かっていた。早音のこのような気持ちは、決して彼に悟られてはいけなかった。きっと彼の優しさは、何か気の利いた冗談で早音を慰めるに違いない。でもそれでは駄目だった。玄関を開けると、澄んだ風が部屋の中へ流れ込んだ。その眩しさに目が慣れると、空は澄んで輝いていた。 「そうだ」 彼がそう言ったのはその時だった。そして靴棚の上に飾られた白い陶器を手に取ると、ちょっと待って、と言いながら部屋の方へ戻っていく。 「忘れ物?」 早音は、差し込んだ光に照らされたその床や壁を見つめた。ここが帰る場所なのだ。外の方に向き直ると、秋の空を深く吸い込んだ。 「ほら見て」彼が戻ってきた。その手には、白い陶器に挿された一輪の赤い花があった。彼は笑って言った。「なんのためにあるか分からなかったけど、やっと意味が生まれたよ」 早音に先ほどまでの不安はもう無かった。涙が出ただろうか。しかしこれもまた、決して彼に悟られるわけにはいかなかった。 ...
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