#だけどそろそろ新しいブラジャー買った方がいい気がするからいずれちゃんと測る かも
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なんで横から見たらほんとに胸無いのに正面から写真撮るとそこそこあるように見えるんだろう……???
#AAとAの狭間やぞ 多分(多分)#正しい測り方かどうかは怪しいけど‼️知らん‼️じゃないとしても誤差だろ#だけどそろそろ新しいブラジャー買った方がいい気がするからいずれちゃんと測る かも#ヨレヨレになってきてる#なんなんだ急に#!
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手記(持ち出し厳禁)
おっぱいもの。大きさは色々。全部で17k文字程度
Case1-女子高校生(二年生)
7/21、14時ごろに制服で来店。顔ほどの胸をパンパンに張っていることから制服も合っていないのであろう。その制服を脱ぐと今にも壊れそうなJカップのブラジャーからおっぱいが溢れ出ていた。彼女の胸に合うブラジャーがどこにも売ってなかったらしく、アンダーを大きくしたブラジャーをつけていたと言う。採寸の結果、バスト119センチ、アンダーバスト69センチのQ カップだった。「こんなにピッタリ合うブラジャーは久しぶりです」と言って退店。その際、制服も新しいのを買ったほうが良いと助言をした。
Case2-女子中学生(一年生)
7/22、午前中に来店。身長140センチにも満たない小柄な体でありながら大人も顔負けの胸が服の中から主張していた。そんな彼女の体に合うブラジャーは無く、服を脱ぐとアンダーがブカブカで全く胸には良くない影響を与えていた。採寸の結果、バスト92センチ、アンダーバスト59センチのJ カップであった。退店時、「これからも大きくなっていきそうで不安な彼女に、どこまでのサイズがあるんですか?」と聞かれた。大丈夫、当店はどんなサイズのブラジャーがありますよ。
Case3-主婦
7/22、先の中学生の後に来店。身長は145センチ程度の小柄な方。元々はH カップ程度であったらしいが、妊娠を機にずんずんと膨乳。服を脱いでもらうと他店で買ったであろうP カップのブラジャーが、悲鳴を上げながらおっぱいを支えていた。採寸の結果、トップ121センチ、アンダー61センチのV カップであった。「もっと早くこの店を知っていれば」と言いながら嬉しそうに微笑む彼女はコロコロとして可愛らしい。扱うサイズがサイズだけに、知名度が低くて申し訳ない。「またお願いします」と言いながら退店なされた。
Case4-女子高校生(三年生)
7/29、閉店間際に来店。自分の胸に相当な自信を持っているものと見える、制服をはだけさせ、共に来店なさった男性に谷間を見せつけていた。採寸の結果、トップ118センチ、アンダー71センチのP カップであった。退店時、「どのサイズまであるの?」と聞いてきたので、「上限はありません」と答えた。すると「Z カップとか?」とニヤニヤしながら聞いてので、「過去にはZ カップでも足りないお客様がいらっしゃいました」と言うと、声を上げて笑って「嘘でしょ」と言った。本当です。
Case5-小学6年生
8/16、正午過ぎに両親と共に来店。細身で、胸だけが異常に飛び出している体型。身長は平均的。始終無口で、やりとりは両親を伴わなければならなかったが、こういう子は少なくない。胸の成長に心がついていけてないか、それともいじめられているか。どちらにせよ、こういった子をなんとかしたいがために私は店を作った。採寸の結果、トップ108センチ、アンダー52センチのS カップであった。「よかったな。ようやく合うのがあって」と父親が言った時の嫌そうな顔、しかしこれまで体に合いもしないブラジャーから解き放たれた開放感が滲み出ている。最後に、「あの、私の胸、どこまで大きくなるのでしょうか」と尋ねられた。「大きくなる人はなる人はなりますし、ならない人はなりませんから、なんとも申し上げられません。大切なのは、どれだけ嫌いであっても体を大事にすることです」と答えた。過去の経験からすれば、彼女はまだまだ大きくなるはずである。
Case6-大学生
8/17、夕方来店。学祭のミスコンで優勝経験があるほどの美貌を持つ���性であるが、生理の周期に合わせて2カップか3カップほど上下してしまうので、なんとかしてほしいとのこと。胸を小さく見せるブラジャーを着けていたため、サイズを見誤りそうになった。採寸の結果、この日はバスト108センチ、アンダー68センチのM カップであった。希望は一つのブラでK~N カップまでをカバーし、なおかつ胸を小さく見せたいとのことだが、果たしてどうしたらいいものか。後日再来店してもらい、試作品を渡した結果、しばらくして「これです! 私が望んだものはこれです!」と笑顔で私の前に現れた。退店時、「大きな胸は魅力的ですよ」と言うと、「でも彼があんまり好きじゃないですから」と述べた。彼女から得た経験は、品質の向上に大いに役に立つだろう。
Case7-アイドル
8/20、お忍びで来店。巨乳が売りのアイドルとして活躍中の彼女の体型は言うまでもない。テレビで見るような弾けた性格はただの仮面なのか、非常に落ち着いた物腰である。採寸の結果、トップ99センチ、アンダー68センチのJ カップであった。L カップアイドルとは名だけらしく、話を聞くと、あと1センチでも胸を大きくしたいから、出来るだけフィットしたブラジャーを着けたいと言う。「もう私のおっぱいは大きくならないのでしょうか」と言う辺り、人の悩みとは様々である。試着の際、「これすごいですね、今までのブラジャーとは全然違います」と、胸にカップを当てた段階で言った。店内に展示してあるブラジャーは取り込んでおくべきであった。
Case8-主婦
8/22、夫とまだ赤ん坊の子と共に来店。体型はややふっくら。背が高く、試着室のドアに頭を打ち付けていた。採寸の結果、トップ106センチ、アンダー75センチのI カップであった。とにかく母乳の量が尋常ではないらしく、2、3カップ上のブラジャーにタオルごと詰め込まなければ、染みだして足元に水たまりを作ってしまうのだと言う。そこで知人の協力を仰いで専用のブラジャーを制作。退店時、「授乳期が終わるまでお世話になります」と語っていた。
Case9-グラビアアイドル
8/31、制服姿で来店。現役高校生というのが売りだそうだが、大人びた顔立のせいで全く売れていないと言う。採寸の結果、トップ89センチ、アンダー63センチのG カップであった。客の平均からすればずいぶんと小ぶりである。「中学生の時から全然変わってなくって」と自信なさげな姿を見せるので、二十歳くらいから大きくなることもあることをお教えた。「大切なのは気持ちの持ちようですよ」と言うと少し気持ちが和らいだようであった。「もし、大きくなったらまた来ます」と言って退店。
Case10-無職
こればかりは私も驚かざるを得なかった。9/1、午前中に電話があり、人に見られるとまずいですから、閉店してから訪れてもいいですかと仰るので、相当の事情があることを察し、午後10時に来店なさるようにと伝えた。店先の照明も落としてお待ちしていると、一台のワゴン車が停まったので、扉を大きく開けて招き入れた。
客は��人の可愛らしい少女であった。その胸は床に着くほどに大きく、近くにあった椅子を潰してしまうほどに重く、青色の巨大なワンピースを身につけていたが、それでもみずみずしい色のたわやかな乳房が見えていた。歳は16、7であろう。試着室に入らないので、店を締め切ってその場で採寸すると、トップ724センチ、アンダー62センチであった。ブラジャーを制作するために、胸板から乳首までの距離、乳房周りなどを測定したが、どれも驚くべき結果となった。これらの結果は別のファイルにまとめてある。「もう小学生からブラジャーを着けられてないんです」と言った彼女は、近々もらわれていく身として身なりを整えたいと思って来店したと言う。「本当に、どんな大きさのブラジャーでも作っていただけるんですか?」と心配そうな顔をするので、「もちろんでございます。私に不可能はありません」と自信満々に答えたが、この巨大なおっぱいである。制作に一ヶ月はかかった。並のブラジャーの作り方では強度が足りないからと言って、分厚くするのみではいけないことをこの時初めて知った。「わっ、すごいです! 久しぶりのブラジャーがこんなに素晴らしいものだなんて、もっと早く来ていればよかったです」と、喜ぶ彼女の顔はどこか儚げであった。持ち帰れたブラジャーは、今しがた着けたばかりのものだけで、残りは郵送することになった。「ところで、服もこうやって作ってくださるところはございませんか?」と退店時に聞いてきたので、同様の目的で店を構える知人を紹介した。以降、度々訪れてはブラジャーを買ってくださっている。
Case11-大学生
9/6、続く二人の友人と共に来店。他県にある女子大の生徒だと自身を説明した。細身で、長い黒髪をストレートにまとめあげて、和装がこよなく似合いそうである。「でもこのおっぱいに合う和服なんてないし、作ったら高いし、……」と言う声を聞きながら採寸。結果は、トップ138センチ、アンダー64センチの2Z カップであった。珍しいことに、試着した一番最初のブラジャーが最も体にフィットしていたが、「よく妊婦さんと勘違いされるから、もう少し持ち上げてくれるブラジャーはありませんか」と言うので、結局色々と試した。採寸の際��気がついておくべきだった。
Case12-大学生
9/6、先の大学生と共に来店。いかにも大学生らしい外見。体格はややぽっちゃりか。背は平均的。自身のおっぱいに自信があるらしく、胸を強調するような衣服を身につけていた。採寸の結果、トップ140センチ、アンダー72センチのX カップであった。「やった。また大台に乗っちゃった」と、はしゃぎながらブラジャーを試着。時折、先の子の2Z カップのブラジャーを手に取ってしまって悔しそうな顔を浮かべる。「くそ~、なんだよ2Z って。こちとら真剣に育乳に励んでるのに~」と、文字通り乳繰り合うのはやめていただきたい。
Case13-大学生
9/6、先の大学生と共に来店。どういった経緯で連れて来られたのかは分からないが、実に平均的な胸のサイズである。店内に入ってから、��らふらとあちこちを彷徨い歩くので、試着室に促したが、そこでも大人しそうに座って、居心地が悪そうなので、「よければご一緒に採寸いたしましょうか」と尋ねると、「でも、こんだけしかない私のバストを測っても、意味が、……」と答えるので、「あります、あります。女性のバストは自分の子供のようなものです。どんな形をしていても意味がないことはありません」と言って、少々強引に採寸。結果は、トップ84センチ、アンダー65センチのD カップであった。「えっ、D カップですか? ずっとB だと思ってました」というのはよくあることである。バストの測り方は間違えてはならない、ランジェリーショップの店長として改めて実感した。
Case14-小学4年生
9/13、母親と共に正午ごろ来店。小柄な体格のために、上半身が全て胸である。顔は小造りで可愛らしい。ブラジャーもさることながら、着ているものも有り合わせのシャツなので、破れそうなほどに張っている上に、脱ぐのも一苦労である。採寸の結果、トップ119センチ、アンダー48センチのZ カップであった。小学4年生でこのサイズは実に珍しい。他にも色々と測ったので、別途ファイルを参照。ブラジャーの大きさに呆気に取られている母親に話を聞くと、「夏休みに入ってから突然大きくなってしまったんです」と答える。たった一月ほどでここまで大きくなることはたまにあることだが、念の為に専門の病院を紹介した。「次は制服を買いに行きます。ほら、行くよ」と言われて手を繋いで退店。
Case15-元女優
9/25、午前中に来店。出産の後引退したとの噂が各紙出回っていたが、真実は胸が大きくなりすぎたために、どうしても仕事が回ってこなくなったからだと言う。胸以外の体型は記憶と同じであった。スラリとした足に、美しい瓜実顔。採寸の結果、トップ127センチ、アンダー69センチのT カップであった。出来上がったばかりのCase-10の方のブラジャーを見て、「これ、もしかしてブラジャー、……ですか?」と訝しんでいた。「なんだか、このくらいの大きさで悩むのも馬鹿らしくなってきました。もう一度、あの世界に飛び込んでみます」と決意を新たにしたので、後押しをした。
Case16-コスプレイヤー
10/3、午後に来店。非常に身綺麗な方。胸元はさほど大きく膨らんではいないが、なぜか存在感を感じた。衣装を作るために、正確なスリーサイズが必要とのことでウェストとヒップも測定。結果は、トップ108センチ、アンダー71センチのL カップであった。「あれ? L カップ? 自分で測った時はK カップだったのに」と言うので、これまで着けていたブラジャーを見てみると、K カップだったので、急遽試着。「ああ、たしかにこれはつけ心地がいいですね。買って帰ろうかな」と言って、実際に購入して退店なされた。
Case17-中学生(二年生)
10/12、兄と共に夕方ごろ来店。体つきはやや細身ながら、胸が大きすぎるために服の丈が足りなくなっていた。大のお兄ちゃんっ子であるらしく、傍を離れようとしないので、共に試着室まで来てもらい採寸。結果は、トップ121センチ、アンダー63センチのU カップであった。「U カップか、……すごいな」と兄が言うと、「お兄ちゃんが大きくしたんでしょ。責任とってよね」と言うので訳��りだと見える。「重たいのはどうにかな���ないですか」と聞いてくるので、「そうですね、お兄様に支えてもらってください」と冗談で言うと、「ほらお兄ちゃん。店員さんもこう言ってるよ。これからはおっぱい持ってよね」と本来の意味で乳繰り合うので、蚊帳の外になってしまった。「これからもよろしくおねがいします」と支払い時に兄が言って退店。
Case18-中学生(三年生)
10/16、昼過ぎに来店。部活帰りなのか、随分とラフな格好である。背が高いので聞いてみると、バスケットボールをしているとのこと。「それで大変だから来ました!」とはっきりとした声で言った。採寸の結果、トップ112センチ、アンダー68センチのN カップであった。その際、外したブラジャーのホックとストラップのつなぎ目がほとんど破れかけていたので、改良に改良を重ねたスポーツブラを勧めた。退店時、「何もしてなくても胸が痛くてしかたないのですけど、これって一体なんですか」と聞くので、「成長痛ですね。胸の成長が止まると収まりますよ」と言うと、「ま、まだ大きくなっちゃうんですか。……バスケ出来るかなぁ」とつぶやく。「ぜひまたいらしてください。スポーツタイプのブラジャーは目下改善中ですので、もっと大きくなっても大丈夫です」と安心させた。事実、スポーツブラはまだまだ改善の余地がある。
Case19-中学生(二年生)
10/25、兄と共に夕方ごろ来店。先のCase17の方と同じである。この二週間ほどでさらに大きくなったのか、以前購入されたブラジャーから胸が乗り上がっていた。「いやー、……その、あはは、」とお茶を濁されるのはなぜだろう。採寸の結果、トップ134センチ、アンダー63センチのY カップであった。「うえぇ、……Y カップ」「本当に成長が止まらんな」「お兄ちゃん、Z カップになったら約束どおり、……ね?」「はいはい」「あ、なにそのやる気ない返事!」「はい」「よろしい。」相変わらず中の良い兄妹である。「まだ大きくなりそうなので、もう少し上のサイズのブラジャーも購入されますか」と提案して兄が乗ったので、2Z カップのブラジャーも同時に購入して退店なさった。ところで、後ろを向いた瞬間にこっそりキスしてたの、バレてますよ。
Case20-無職
10/26、弟に引きつられて閉店後に来店。「その節はありがとうございました」と弟が言うのでよく見てみると、数年前には常連だった女性であった。その頃の彼女は全国でも有数の高校の生徒で、朗らかでユーモアがあり、胸のほどはバスト130センチ、アンダー66センチのV カップだったのだが、ある時から急にばったりと来なくなったのである。「それが、色々ありまして、引きこもっちゃったんです」と弟が言う。胸は傷だらけであった。「ど、どうしたんですか、この傷は」と驚くと、「えっと、いじめられて、それで嫌になって、……」と小さくなりながら答える。「それは辛かったでしょう、この傷があなた様の心の傷だと思うといたたまれません。しかし、それでもこのおっぱいは美しい。こんなにきれいなおっぱいは、こういう職をしていても全く出会えません。どうか、大事になすってください」と言うと、少しだけ笑顔を見せた。採寸の結果、トップ187センチ、アンダー76センチであった。こういう時に在庫があるのが私の店である。いくつか試しているうちに雰囲気がどんどん和らいでいった。「これで弟ちゃんに支えてもらはなくてもよくなっちゃったね。残念?」「え? いや全然」「嘘。昨日も夜中に忍び込んで揉んでたくせに」と姉が言った時の弟の顔、この世の終わりのようだった。姉弟揃って礼を述べて退店。訳あり兄妹の次は、訳あり姉弟である。
Case21-神職
11/3、午前中に来店。立ち振舞と黒い髪の毛が並々ならぬので聞いてみると、とある神社の巫女だと言う。ずっと昔から胸が大きくて巫女服が似合わないのが悩みの種なので、和服専用のブラジャーをご希望なさった。採寸の結果、トップ117センチ、アンダー67センチのP カップであった。和服のためのブラジャーは、Pカップからサイズ展開をしているため、危うく提供できないところであった。「そんなに大きい人も、この世に居るんですか。えっ、じゃあこれらも売れるんですか」と試着室にずらりと並ぶブラジャーを眺めながら驚いていた。これからはP カップから下のサイズも展開することにする。
Case22-風俗嬢
11/5、正午ごろ来店。ぼっちゃりとした体型だが、愛嬌がある方。店内に展示してあるブラジャーを見て、「こんなバカでかいブラジャー作る意味あるの?」と聞いてきた。あるのですよ。採寸の結果、トップ112センチ、アンダー76センチのK カップであった。試着の際、あまりにも粗末に自分のおっぱいを扱うので、注意したところ、不機嫌に。結局K カップのブラジャーを一つ買って退店。
Kカップ
Case23-風俗嬢
11/6、午後来店。開口一番に、「あははは! 本当にある!」と、店内のブラジャーを指差して笑った。採寸中も前の客が試したブラジャーを見て笑っていた。採寸の結果、トップ109センチ、アンダー72センチのL カップであった。「一体どういう人がああいうのを着けるっていうの?」と聞いてきたので、ぼやかして「様々です。下は小学生から上はご年配の方までいらっしゃいます」と答えると、「は? 小学生?」と固まってしまった。何も驚くことではないですよ。
Case24-AV 女優
11/7、午後来店。背格好は平均そのものであるが、ひどく派手な服装なので、入店前から目立っていた。店内のブラジャーをしげしげと眺めてから、「私、O カップなのですけど、ちゃんと小さいのも用意してます?」とわざとらしく聞く。採寸の結果、トップ114センチ、アンダー68センチのO カップであった。試着自体はすぐに済んだが、その際、「あれも試していい?」と、先程眺めていたブラジャーをねだって試し始めたので、意外と時間がかかった。「うわっ、でかっ」と言ながら、自分の胸に合わせたり、肌触りを確かめたりするのが特に時間を食った。「でも、ちゃんとしっかりしてるってことは、……」と目配せしてくるので、「ええ、いらっしゃいます」と言うと、後は何も言わずにO カップのブラジャーを購入して退店した。
Case25-教師
11/16、午前中に来店。「寒くなってきましたね」と言いつつ震わせた体は妙に気弱そうだった。職業は小学校の教師。近頃その気弱そうな佇まいのせいで、男子児童からのセクハラが激しいと言う。採寸の結果、トップ123センチ、アンダー70センチのR カップであった。セクハラ、痴漢は胸の大きな女性の宿命である。しかし、生徒だったら叱ればいいのではと尋ねると、「でも、可愛いんですよねぇ。大きな赤ちゃんみたいで、ドキドキしながらそっと触ってきて、しかも必死で、……だから、内緒だからねって触らせちゃうんです」とほんわかしながら答える。捕まらないように願う。ついでにショーツと香水を購入して退店。
Case26-主婦
11/20、昼過ぎに来店。胸の膨らみも中々だが、お腹の膨らみが物凄く、「もうそろそろなんですよ」とおっしゃった。背格好は酷く小柄で、顔立ちも酷く稚い。失礼を承知で歳を尋ねると、23歳とのこと。採寸の結果、トップ104センチ、アンダー53センチのQ カップだった。どうやら、ここ一週間ほどでG カップから突然大きくなったそうなので、見るのも初めてなQ カップのブラジャーにひどく驚いていた。「うわー、……おっきい。私のおっぱいってこんなにおっきいの?」と言いながら試そうとするも、上手くホックがつけられず、「三段ホック大変ですね。慣れますかね」と心配げに言うので、「旦那様に助けてもらってください」と言うと、「ふふ、あの人に、ふふふふふ」と笑って惚気話が止まらなくなってしまった。「これで赤ちゃんにも、楽におっぱいをあげられます」と言いながら退店。
Case27-職業不定
12/4、午後来店。かつてのパトロン様である。彼女に手芸の才能をお認めしてもらったからこそ、今がある。歳のほどは30台半ば、おっとりとした口調のとおり、おっとりとしたお顔立ちに、大きなおっぱいがゆったりと揺れつつ艶めかしい曲線を描いている。「お元気?」とおっしゃるので、少しばかり近況を述べてから、試着室へ。採寸の結果、トップ153センチ、アンダー74センチの3Z カップ。今の実力で編める最高のブラジャーを差し上げようとしたが、「それは若い子に譲ってあげなさい」とおっしゃってお聞きになさらなかった。せめてと思って、6段のホックをお止め申すと、「うん、やっぱり、ここまで丈夫で、心地よくて、価格も手頃なブラジャーはあなたのところだけよ」とおっしゃってくれた。「思い出すわ、まだ慣れてなくてカップがブチッと裂けるブラジャーを作ってた時のこと。よくここまで��張ったね」とお褒めの言葉のついでに、今度は娘様をお連れして来店なさるともおっしゃった。それにしても、この御方に失敗作を着けさせていたなんて、いやはや畏れ多いものである。
Case28-保母
12/11、夕方に来店。仕事を切り上げて来たと言うその仕事とは保育士。柔和で、優しげな目が特徴である。よく園児が谷間の間に入って寝るというので、ブラジャーはフルカップ以外の3/4カップ、できれば1/2カップが良いとのこと。採寸の結果、トップ177センチ、アンダー73センチであった。谷間の中に入って寝る、という状況がどうしても良くわからないので、試着中に話を伺ってみると、本当にすっぽりと、胸と胸の間に包んであげるのだと言う。するとだいたいは寝てしまって、起こすのも可哀想だからと、そのまま園児を谷間に入れたまま雑務をこなすらしい。世の中には驚きの方法で、子供を相手する人が居るものである。
Case29-会社員
12/18、夕方に来店。顔なじみの客ではあるが、ここに訪れるのはおよそ一年ぶりである。スラリと背が高いのも、長い黒髪も、キッとした目も何も変わっていない。けれども、W カップもあったおっぱいの面影は、もう跡形もなかった。服を脱いでもらうと、減胸手術の生々しい痕が、まだ��っていた。採寸の結果、トップ97センチ、アンダー64センチのJ カップであった。途方も無い悲しさで、もはや見ていられなかった。「あの頃のブラジャーを見て、ようやく自分がどれほど大きいおっぱいを持っていたのか、理解できたような気がします」と言うのすら悲しくて、閉店まで何をしていたのか思い出せない。
Case30-中学生(二年生)
12/24、開店と共に来店。Case17の仲良し兄妹である。もはや隠すつもりなどないのか、始終寄り添って手を繋いでいた。以前の来店から数えて二ヶ月、やや細身な彼女の股下が、胸の最下点。以前購入された2Z カップのブラジャーはおっぱいの重みに耐えきれず、カップとカップのつなぎ目、サイドベルトの一部、そしてストラップの一部が裂けそうになっていた。また、ホックも歪んでいたが、これは、走るとよくなることである。採寸の結果、トップ164センチ、アンダー63センチの12Z カップであった。参考のため、重さも測った。右が26キロ、左が25キロである。サイズの割にはとてつもなく重いので、まだ大きくなるかと思われる。試着の際、こっそりと「勝負下着になりそうなのをお願いします」と耳打ちされたので、「お兄様とですか?」と冗談っぽく聞いてみると、顔を真っ赤にして「内緒」と答えた。邪魔になるかと思い、以前のブラジャーを処理しようとしたところ、「あ、大丈夫です。お兄ちゃんが好きだから」と言って、頭をこづかれていた。そのため現品はないが、写真を撮ったので、必要であれば別のファイルを参照されたい。
追記:二人はその後もしばしば訪れている。予想通り胸の成長は止まる気配がなく、最も最近の結果は、トップ223センチ、アンダー63センチとなった。カップ数で言うと36Z か。それにしても、ウェストもアンダーも変わらずに胸だけが大きくなるケースは中々珍しい。
Case31-小学3年生
12/28、昼時に来店。初め、お母様が自分のブラジャーを買いに来たものだと思っていたが、娘のブラジャーを探していると言った。俗に言う初ブラである。つるりとした平らかな体には、おっぱいが横に広がってついていた。採寸の結果、トップ69センチ、アンダー48センチのF カップであった。普通ならば大人用のブラジャーを勧めるサイズだが、胸の形自体はまだ子供なので、ジュニア用のブラジャーを試着させた。退店時、「しばらくはジュニア用ですかね。はぁ、どこまで大きくなるやら」と母親は言った。ジュニア用のブラジャーはM カップまでサイズ展開をしているが、もしかするともう少し広げなければならないかもしれない。
ところで今日で店じまいである。今年もたくさんの悩める女性に来店して頂いて、有り難い限りである。
Case32-中学生(三年生)
1/6、午前中に来店。新年初の客である。この後に学校に赴くらしく制服を着ているのだが、胸元だけが異常に張っていた。年をまたぐ二週間ほどの期間、胸が痛んでどうしようのない思いをしているうちに、一気に大きくなったのだと言う。採寸の結果、トップ110センチ、アンダー68センチのM カップであった。手が触れるのすら痛いと訴えるので、柔らかな繊維で作ったブラジャーを勧めた。もしやと思い、制服を着直す直前に採寸し直すと、さらに4ミリほど大きくなっていた。ひとまず、貸し出しという名目でM、N、O カップのブラジャーを渡したところ、次の日にはどれも合わなくなって返ってきた。結局この子の成長が収まったのは一ヶ月後、トップ151センチ、アンダー68センチの5Z カップとなった時であった。それからもじわじわと大きくなっていて、��ばしば訪れている。現在のサイズはトップ176センチ、アンダー71センチの14Z カップである。
Case33-同業者
1/12、閉店後に来店。同業者であり、学生時代からのライバルである。私がブラジャーを作ることに手を染める前から、自身のおっぱいに合うブラジャーを求めるために、何度も失敗を繰り返していた。採寸の結果、トップ124センチ、アンダー66センチのT カップであった。「今日は敵情視察だから買いはしないわ」と言って、本当に試着しただけで終わった。全く憎い奴である。その後夕食を共にしてから袂を分かつ。
Case34-高校生(一年生)
1/25、正午ごろに弟と共に来店。体型はぽっちゃりと言うにしては太い。が、それでも女の魅力に欠けるというのでもない。その反面、弟の方は痩せ型である。準備が整うまで弟を膝の上に抱いて待つ。採寸の結果、トップ127センチ、アンダー79センチのP カップであった。「弟が乳離れしてくれないから困ってるんです。おっぱいも出ないのに」と愚痴を漏らすので、「それだけお客様のおっぱいが魅力的なんですよ。男の子はおっぱいを前にすると、つい夢中になってしまうものなのです。況してそれがお客様ののような色気のあるおっぱいなら、なおさらです」と言うと、「まったく、お母さんが死んじゃったからって、お前は~~」と言うので、別の事情があるような気がした。
Case35-アナウンサー
2/5、午前中に来店。「大惨事を起こしてしまったので、もうブラジャーだけは妥協しないことにしました」と言う彼女の職業はアナウンサー。なんでも収録中にブラジャーを弾けさてしまったそうで、その勢いでブラウスのボタンまで飛ばし、夏であったらあわや放送事故になりかけたと言う。採寸の結果、トップ125センチ、アンダー63センチのU カップであった。歩き回ることが多いそうなので、フルカップの中でも安定感を重視した5段ホックのブラジャーを購入し、退店。後日放送を見てみると、楽しそうに弾む彼女がいた。壊れるのも時間の問題かと思われる。さらなる頑丈さを追い求む。
Case36-会社員
2/13、午後に来店。やや痩せ型。背は低いが胸を張っているために、不思議な魅力があった。おっぱいも一段階か二段階ほど大きく見える。仕事の合間で訪れたと言うので、急いで試着室へ。採寸の結果、トップ112センチ、アンダー65センチのO カップであった。胸のハリが異常で、きれいなお椀型を保っているので、参考のため記録に撮った。胸をさらに大きく見せるブラジャーを購入。「今度はゆっくり来ます」と言って去っていった。
Case37-歌手
2/28、昼過ぎに来店。先のアナウンサーのように、演奏会中ブラジャーを弾き飛ばしてしまって、急遽演奏を中止した経験があると言う。参考のため、その時のブラジャーを持参して来てもらい、保管。職業柄、どうしても生地の薄いドレスを着なければいけないときがあるので、肩にも背中にもどこにも跡が浮き出ないようなブラジャーが良いと、そして息を吸うために決して締め付けないブラジャーが良いとのこと。採寸の結果、トップ118センチ、アンダー67センチのQ カップであった。ワイヤーレス、無刺繍のブラジャーを数点試着すると、「完璧です。噂は本当だったんですね」と感心して、さらに日常で使うブラジャーも数点試着していた。後日、「ぜひ、コンサートに来てください」とチケットが送られてくる。
Case38-高校生(二年生)
3/7、午後に来店。酷くおずおずとして、猫背。胸はかなり大きく、彼女の体の二倍以上の幅があり、猫背なために膝のあたりまで垂れていた。採寸の結果、トップ197センチ、アンダー64センチの25Z であった。「よかった、2メートル超えてない」と安堵の声を出したが、目の前に現れたブラジャーを見て、「えっ、これがブラジャーなんですか?」と驚いていた。これはよくあることである。彼女くらいの大きさになると、誰しもがただの布としか思わないものである。支払い時、「も、もしかして世界一になっちゃっいました、……? そうなるとやだなぁ。……」と聞かれたが、「大丈夫です。中学生で36Z カップの方もこの世には居ますから」と言うと、「ひょえー」と目を回していた。
Case39-中学生(三年生)
3/10、午後に来店。非常に綺麗な優等生タイプの学生だった。特殊体質で母乳が出るらしく、射乳前と後とでは全くハリが違うので、一日で同じブラジャーをずっとは着けて居られないと言う。採寸の結果、トップ144センチ、アンダー62センチの5Z カップであった。採寸の途中にも、母乳が出てきていたので、ハリの違いを確かめるためにも、プライベートルームのシャワー室にて母乳を絞って来てもらった。匂いは格別である。聞けば一日に5リットルは出さないと痛くてたまらないのだと言うので、「飲んだりはしないんですか?」と聞くと、「私は飲んだりはしないんですけど、兄が美味しい美味しいってよく飲んでます」と、顔を赤らめて答えた。また訳あり兄妹である。
Case40-中学生(二年生)
3/10、午後、上の母乳の子の試着中に来店。こちらもかなり綺麗な学生だったので、互いの承諾を得て試着室へ案内。どちらかと言えば、綺麗と言うよりは可愛いと言うべきか。試着中のおっぱいを見て、「す、すっごぉい、……」と感嘆の声の後、「触ってもいい?」と聞いて、しばらく揉んでいた。採寸の結果、トップ123センチ、アンダー69センチのR カップであった。互いに気の合う性格だったのか、試着室は非常に和気あいあいとした雰囲気である。R カップのブラジャーを数点購入し、二人同時に退店。
Case41-高校生(一年生)
3/15、午前中に来店。この店に来る客としては珍しいことに、水着を所望。これから海外旅行でモルディブに行くのだと言う。ボブカットが非常にお似合いであった。採寸の結果、トップ134センチ、アンダー73センチのV カップであった。花柄でフリルのあしらわれた可愛い水着と、ワンピースタイプの落ち着いた水着を買っていかれた。「ダイビングもするんですよ。胸が大きすぎてスーツの値段が半端じゃなかったですけど」と苦々しく言っていた。ぜひ楽しんできてほしい。
Case42-主婦
4/11、午後に来店。骨太ではあるが背が高いので、スタイルはすこぶる良い。しかし、その体つきに反して性格の方は気弱らしく、「あの、このおっぱいに合うブラジャーが本当にあるのでしょうか」と心配そうに言う。試着室にて服を脱いでもらうと、アンダーを詰めた52LL サイズのブラジャーから溢れ出ようとするおっぱいが姿を覗かせた。採寸の結果、トップ155センチ、アンダー76センチの3Z カップであった。案の定、「ひょっとして、これがブラジャーなんですか?」と言った。その他にもホックの数にも驚いて、「は、8段、……こんなの初めてです」と言うので、「こうでもしないとすぐに壊れてしまいますよ。むしろ今まで52LL サイズのブラジャーで支えきれていたのが不思議です」と言うと、「やっぱりそうですよね。酷い時には一回着るだけで縫い目が切れたり、ホックが壊れたりしてました」と、かつてのブラジャーをしげしげと眺める。そのブラジャーもほつれが酷い上に、ストラップの留め具がひしゃげ��りしていた。正しいブラジャーを着けなければ大変なことになるという格好の例なので、後学のためにこちらで預からせてもらい、彼女には本当に自分に合うブラジャーだけを持って帰ってもらった。
Case43-中学生(一年生)
4/16、姉妹で午後に来店。姉の方はしばしば訪れているので顔なじみである。高校一年、トップ138センチ、アンダー68センチのY カップ。妹はそんな姉と瓜二つであった。「やっぱり妹も大きくなっちゃいました」と下を出して言うのに合わせて、「大きくなっちゃいました」と妹の方も言うが、少々緊張気味である。採寸の結果、トップ103センチ、アンダー61センチのN カップであった。「もう同じ時の私より大きいんですね」と姉が言うので記録を辿ると、同時期の彼女はトップ101センチ、アンダー62セン���のL カップであった。だが、L カップとN カップの違い程度、後々の大きさから見れば微々たるものでしかないだろう。「やだなぁ、お姉ちゃんには勝ちたくないなぁ」とぼんやり言う妹と、ブラジャーのホックをつけてあげる姉の姿、実に微笑ましかった。N カップのブラジャーを数点購入して退店。
Case44-職業不定
5/1、昼過ぎに来店。この店にくる客の中でも屈指の訳あり人である。この日も程よい身長で、綺麗な顔立ちをして、長い髪の毛を後ろで結って、可愛らしい衣服を着て、大きく膨らんだ胸元を揺らしていたが、まさかこのお方が男性だとは誰が思えよう。母乳すらも溢れてくるのだと言う。「お久しぶりです。私、綺麗になりましたか?」と開口一番に言うので、「ええ、とっても。女の私でも羨ましいくらいに」と言って、試着室へ。採寸の結果、トップ102センチ、アンダー67センチのK カップであった。通常のブラジャーと、マタニティ用のブラジャーを試着。「最近母乳の出がかなりよくて、外でも絞らないと勝手に出てくるんです」と言って、持参のタオルに射乳をする。量としては出産直後の女性と変わらない。こうなった経緯は数年前の手記を参照。「もう少し大きければいいんですけどね」と言うが、これ以上何を望もう。
Case45-カフェ店員
5/14、午後来店。背格好は平均的。誰とでも仲良くできそうな小造りな顔立ちがとても可愛らしい上に、おっぱいもまた、途方も無い大きさにしては体に程よく収まり、美しいシルエットを描いていた。「でも、このおっぱいのせいでせっかく作ったお料理とか潰しちゃうんですよね。下が見えないので、ぼんやりしている時は30分くらい胸の下敷きにしてしまったり、机の上のお皿を落としちゃったり、眼鏡を割っちゃったり、この間なんかは炊飯器を薙ぎ払っちゃったりしちゃって、……勝っちゃうんですよね、おっぱいが。もう大変です」と、服を脱ぎつつ言う。採寸の結果、トップ128センチ、アンダー62センチのW カップであった。ブラ選び自体はすぐに終わったが、かなりのおしゃべりなのか、試着後もずっと口が動いて止まらなかった。「ホック数が上がると安定する気がします。7つもつけるの大変ですけど、楽でいいです」と言って退店。
Case46-秘書
6/4、午後来店。いかにも秘書らしい黒のスーツに、黒縁の眼鏡、そしてふわりとした黒髪。体型は小柄で細身。デスクワークが主であるというのに、胸が机の上に乗り上げて仕事にならないというのが悩みの種であるのだと言う。また、スーツがきつくて息が苦しいのも、どうしたものかと思っているのだそうである。採寸の結果、トップ120センチ、アンダー59センチのU カップであった。とにかく着けていて息苦しくないブラジャーをと言うので、ゆったりとしたカップを持つ当店オリジナルのブラジャーを勧めたところ、たいそう気に入ってすぐさま購入した。また、胸の大きな人専用の店を紹介しておいた。
Case47-美容院店員
6/20、午前中に来店。妙齢の美人と形容するにふさわしい方である。歳のほどはまだ20台に見えたが、すでに中学生となる娘がいるとのこと。採寸の結果、トップ133センチ、アンダー70センチのV カップであった。この方もやはり元々大きかったのが、子供を生んでからさらに大きくなったのだと言う。「シャンプーをしているときにはどうしても胸がお客さんの顔に乗っちゃって、苦しいってよく怒られちゃうんです」とため息をついて、「でもたまに喜んでくれるお客さんも中にはいらっしゃいますけどね」と言う。ホックが5段のモールドブラを購入。支払い時に、「娘もどんどん大きくなっているので、近々連れて来ますね」と言って退店なさった。
Case48-風俗嬢
7/2、午前中に来店。「ふぅん、すごいじゃない」と店内に展示されたブラジャーを眺めた彼女は、「もっと大きいのもあるんでしょう?」と言った。胸はほぼ接地。華奢な体、痩せた手足、巨大な乳房。職業は男を喜ばせることだと言っていたが、後の調べでとある風俗店の風俗嬢だと言うことが判明した。驚くべきことは、その風俗店では彼女のような巨大なおっぱいを持つ少女しか在籍していないということ、そして彼女のおっぱいはその中でも特に小さいということである。マニアのマニア、金持ちのみの相手をしているために妙に身奇麗だが、彼女自身は自分のことを良く言わなかった。採寸の結果、トップ362センチ、アンダー56センチであった。晒された乳首は直径11センチ、高さは16センチもあった。乳輪に至っては直径が40センチもあった。試着中、「やっぱりここのブラジャーはいいわ」と言うので、「もしかしてご来店されたことがありますか」と聞くと、実はあるのだと答えたが、本名を名乗らなかったので、顧客履歴との照会は出来なかった。「お姉さん、私、こんなにおっぱいが大きくなったよ。地獄みたいに苦しかったけど、でも、やっとここまで大きくなったよ。これであいつらを見返せれたかなぁ?」と言うその声にハッとなったが、気がついた時にはもうすでに彼女は退店してしまっていた。
Case49-家政婦
7/7、その主人と共に午後来店。俗に言うメイド。見た目もふわりとすれば、話し方もふわりとして可愛らしく、主人の後を、おっぱいを引きずりながら追いかけて店内を移動。時折ブラジャーを眺めては、「これなんか、半年前の私にぴったりですね」と嬉しそうに言う。採寸室へは入れなかったので、その場で採寸。結果はトップ523センチ、アンダー59センチであった。メイド服を脱いだ時、胸の付け根、乳輪の境、乳房の一番太くなっている部分など、ところどころに傷跡があったが、おそらくは無理やり大きくした代償だろう。これまでの経験と感から、彼女の胸はそんなに大きくはなかったと思われる。傷跡は、膨乳に耐えきれずに裂けた皮の痕だと思われる。「ブラジャーって、私初めて着けましたけど、とっても気持ちいいですね。ご主人様、もっと早くここに来たかったですー」とむくれる姿に主人は笑って、「ところで本当にどんな大きさでも作れるというのは本当なのかね」と言うので、「本当でございます。ブラジャーの制作に関しては誰の追随も許さないと自負しております」と答えた。すると、「そうか、では今日もやるかね」と、ビクッと体を震わた彼女��方を向いて言う。
こういった客とはときどき出くわす。何も言うことはあるまい。
Case50-花嫁
7/16、早朝、結婚式へ赴く。常連の一人だった女性の結婚式である。式場のスタッフではブラジャーの調整その他が出来ないので、私と、ウェディングドレスを作った友人が大方の仕立てをすることになった。この日のブラジャーは純白の、ふわふわとした、羽のようなカップに、レースをあしらった豪華なもので、もし下着姿となったとしても、それだけで神聖な気持ちを抱かせるようにした。念の為に採寸を行うと、トップ487センチ、アンダー64センチであった。「初めて訪れた時はこの半分もありませんでしたね」と彼女は笑って、ストラップの位置を調整する。私もカップの中に手を入れて、満遍なくおっぱいを中に行き渡らせる。男がやると獣になる。背中に回ってホックを調整する。16個のホックは無事ひしゃげずに彼女のおっぱいを支えていた。作っている時にはなんとも思わないのだが、16個もホックがあると、中々壮観である。「カップの中とか、背中が蒸れたりはしてませんか?」「ええ、大丈夫です。なんともありません」と言うのを聞きつつ胸の下に入って、最後の確認をする。片方だけで300キロを超える彼女のおっぱいで、カップとカップの間が裂けてしまわないかどうかを確かめるのである。私のせいで、晴れの舞台を台無しにしてしまうわけにはいかないのは当然であろう。最後に彼女を送り出した時、思わず涙を流してしまった。「ああ、良かった、大変なときもあったけど、ブラジャーを作り続けてよかった」と言うと、「お前は本当に愛されてるなぁ」と友人に言われた。本当にこの職をしていて良かったと思う。披露宴の後、豪華なブラジャーから普通のブラジャーに変える際、ほつれを発見したので、こちらで手直ししてから後日郵送することになったが、それ以外にもストラップが伸びていたり、カップのワイヤーが切れていたりしていたから、まだまだ私のブラジャーは完璧とは程遠いと言える。まだまだである。より良いブラジャーのためにこれからも努力していきたい。
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6/23・24 久々にブラジャーを買った話が長くなってしまった
6月23日(土)
早起きしてドライブのつもりが、普通にNEBOH。明���かに昨日のおばけのせいである。
本来なら三次にピザを食べに行く予定だったが中止。とりあえず近場で買い物に行くことに。
昼ごはんは回転寿司。ちょっと高めのところなので魚��うま味〜。ちょっと良いエビを頼んだら、エビの頭の素揚げもついてて嬉しい。嬉しすぎてボリボリ食べてたら、脚が歯茎に刺さって取れない。痛くないがめっちゃきになる。
***
近場のショッピングモールで買い物。先般より某さんから、わたしの下着がボロい。買い換えて、と言われていた。綿の深々としたヨレヨレパンツを愛用しているのだが、これが嫌らしい。可愛くないから。あと、上下バラバラなのが嫌らしい。ケッ、うるせーなー。
あと、私はこの半年以上ブラジャーをほとんど着けていない。ノーブラではないが、ブラトップを愛用している。理由として、ブラジャーにキャミソールを着けるのめんどいしそもそもキャミソールがない、それ一枚にカーディガンで外出できる、洗濯乾燥機で雑に洗っても問題ない(ブラジャーはなぜかネットに入れても肩ひもがグルグルになるし、痛みが早い)、総じてとにかく楽なのだ。
あと、買いに行くのを渋った理由として、試着がめんどくさい。前に楽天でブラジャーとショーツ5枚セット2500円くらいの激安品を買ったが、すぐにワイヤーが曲がる上に脇に刺さる、フィット感がないなどの理由によりすぐさま処分した経験がある。そもそも、うちの母親が割と下着にはこだわるタイプだったのだが、私自身もこの失敗により、やはりブラジャーはワコールかwingかトリンプっしよ!となっているし、試着もきちんとすべきと考えているが、いざ買うとなるとまあまあめんどい。
***
一人で、一年前にもブラジャーを買いに来たフロアーへ。しばし物色。なんか、去年は全く思わなかったが、やけにチカチカして見える。レースやフリルが華やかについたものが目にしみる。三十路になり、感性がどうやら大人になったようで、前はかわいー!となっていたであろう、フリルや肩ひもにレースの花があしらわれたもの、色味が多い柄のものは、今はこれつけるのなんか照れ臭いな…と思うようになってしまった。
しかし、それでもブラジャーというのは依然として見えないオシャレであるらしく、売れ筋なのか大仰にレースのあしらわれたものや、チャームがついているもの、色味が鮮やかなものなど、割と派手なものが多い。一方でシンプルなものとなると、何にもついていないつるんとしたものか、ベージュの「大人っぽすぎる」もの、中高生がつけるもの、となるが、これはこれでなんか違う。
ここまで書いてて自分で気づいたが、私はブラジャーに対して割とこだわるようだ。派手すぎない程よいレース感、そしてつけてて楽そうな感じ。とにかく私の希望に沿うブラジャーを探すのは難しいと思われた。あと、胸の形がどうのとか、ボリュームアップや逆にボリュームをダウンとかの謳い文句にも、前にはおっ!とおもっていたのだが、ピンとこなくなってしまっていた。そもそも私自身のパイへの関心が低くなっている…
そこで、気分を改めるため、別フロアの10〜20代向けの下着専門店に行ってみた。するとワコール20%オフの文字。これを逃す手はない、と思い意気揚々と店に入るも、さっきよりも派手な下着も多い。そらそうだ… わかものはこんなチカチカしたやつ着けてるのね…
その中でなんとか地味なレースのワイヤーなしのブラジャーとショーツを購入。なお、後から気づいたが、この時購入したショーツは、まさかのTバックだった。心の乱れが出ている。
***
先ほどの大人向けフロアに戻る。ついさっきまでいた若者下着屋では過激な柄やら飾りやらがついた商品に囲まれていたので、今度は商品を落ち着いてみられる。怪我の功名とはこの事。
気になる商品ふたつを選んで試着。男性は知らないと思うが、ブラジャーの試着をする際は販売員の人に見せるのだが、これが最初まあまあ恥ずかしい。てか、乳は出してもいいが、一緒に腹まで出さんといかんのが恥ずかしい。まあ、サイズ測ってもらう時の上半身すっぽんぽんを考えると、まだマシかも知れん。
ブラジャーを販売員さんに渡すと、「お客様、見たところこのアンダーサイズだと大きいと思われるのですが」と言われる。私はたまに華奢に見られるが、脱いだらギャップのあるタイプ、ってか脱いだらがっかりなやつだ。友人と風呂に入れば意外と胸が小さいと言われ、歌をやってる人からは肋骨がでかいと言われる、要するに上半身が割と幅も厚みもある体型だ。しかも下半身デブ。救いようがねえ…したがって、販売員さんの申し出は、前にここで測った時にこのサイズだった(事実)と丁重に断る。
***
A案のワイヤレスブラを試着。アンダーやはりジャストフィット。しかし、右乳のカップがブカブカなんですけどー。ブラジャーをしない半年でパイが縮んでしまったの?がーん。販売員さんに見せるも、右にスペースが出来ちゃってますねー、との事。スペースって。笑
下着を直してもらいながら、販売員さんからなんでこれを選ばれたのですか?ワイヤーなしがいいですか?と聞かれる。まずはデザインと、背中の生地がゴワゴワしないすべすべですっきりしてるのが良い、ワイヤーなしを選んだのは楽そうだから、と伝える。自分のブラジャー観が言語化されてゆく…。
A案は諦めて、B案ワイヤー入りを試着。ぴったりやん!販売員さんに直してもらい、さらにぴったりに。毎回思うが、この直してもらってぴったりになる感じ、もはやゴッドハンドである。B案は採用。
ここで、販売員さんが実は…という感じで別のブラジャーを持って��る。「これ、お客様の要望に合うかと思うんですけども、ご試着されませんか?」との事。なんか地味な色合いで一瞬うーんと思ったが、A案が潰えた今、試着するほかない。
すると、この提案されたC案がミラクル級にぴったりなのである。脇から背中にかけての圧迫感がなく、背筋がぴんと伸びる感じ。イメージとして着用前着用後では、ライザップする前とした後くらい違う。見かけも心持ちも。しかも、めっちゃ胸の形がきれいで、おおお私おっぱいこんな上むいてるんけー!こんな形やったっけー?!と内心興奮するレベル。
販売員さんのゴッドハンドでさらにぴったりに。正直、これめっちゃいいです、と伝えるとフィット感に評判がある商品らしい。そういうのがあるのかー。さらに背中の布地がレース生地なのがめたんこ上品できれい。色味も最初なんやこのドドメ色はと思ったが(失礼)、着用すると肌馴染みがよく、大人っぽくてよい。なんだこれ、魔法???笑
***
試着終了。一旦ここでシンキングタイム。BC案は購入すると決めたが、どれだけ買うか、である。
一番気に入ったのは、提案してもらったC案だが、なんと6000円オーバー。そうです、ブラジャーは消耗品のくせに高いのです。せいぜい5000円くらいっしょ〜と考えていたので千円以上の予算オーバーである。ブラジャーだけ買うなら良いが、上下バラバラ下着を忌み嫌う某さんが「パンツもセットで買って」と言うので、セットとなると8000円以上するだろう。高い。しかも今日のブラジャーノルマは4枚なので、あと3セットも買わねばならぬのだ。
悩みに悩んだ挙句、結局B案を1セットにC案2セットを買うことにした。やはり、つけるのが面倒なものは少しでもテンションの上がるものを買った方が、結果コスパは良いだろうと判断した。あと、そもそも金を払うのは某さんなので、最終的に開き直った。
あと、某さんが忌み嫌う綿パンツを買い足して買い出し終了。
***
やはりブラジャーはつけてみないとわからない。そして、今回の試着でブラジャーに於いてやはり高いものはそれなりに良く、安物買いの銭失いであると確信した。
あと、私から得たわずかな情報から、私に合う商品を提案してくる販売員さんの凄さ。客によって要望は異なる。色、柄などデザインにはじまり、着用感と着用したうえで得られる効果。多種多様、そして日進月歩の下着売り場という大海で、つけててなんか良いと思えるブラ、正しき道に導いてくれる。それには確かな技術と情報が必要だ。このプロフェッショナルさに感動と奥深さを感じた。あと、そもそもの各下着メーカーのこだわりと着用感への探求は、本当に素晴らしいと思う。ほんと、フィット感のあるブラジャー作ってくださりありがとうございます。
この世には「ブラ道」がある、と思った。
***
帰宅後、速攻で歯茎に刺さったエビの足の破片を取る。
ーーーーー
6月24日(日)
朝から張り切って昨日買ったブラジャーつける。ああ心地よい。っていうか今までのゴワゴワ胸当てはなんだったんだ。
新しい下着は気持ちいいで思い出したが、昔小学生の頃、小学館の学年誌でのび太が「新年で新しい下着を下ろしたから気持ちがいいなぁ」と言いながら家を出てすぐにドブだか水たまりだかに落ちるらという漫画を読んで、新年と新しい下着の相関関係が分からず、これはどういう意味かと母親に尋ねたことがあった。大きくなった今、下着類の捨てどきを逃しまくっているので、これはなかなか良いアイデアだなあと思う。実践するかどうかは話が別だが。
家でマターリして1日終わる。
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幻想の一年、夢のやうな将来。
おっぱい!!!!
今日は志望校の模試を受けると云うので、色々尽くしてきた訳なのであるが、まさかこうも簡単に心がかき乱されるとは思っても見ていなかった。それもこれも全部、隣で黙々と試験を受けている制服姿の、――恐らくは母校からもう少し北に行ったところにある進学校に通っている女生徒の、その胸元、――つまり「おっぱい」が原因であつた。――
明らかに異常としか言いようがない。白い夏用のセーラー服を弾けさせんばかりの膨らみは、大きさにしてバスケットボールぐらいであろうか、横にも縦にも30センチは彼女の胸元から飛び出している。それに引っ張られて制服にはシワが出来ていたり、脇のあたりなどに変に折り目がついていたりしているのであるが、彼女の本来の体格には合っていないのか、お腹の辺りはダボダボと生地が余っている。彼女が消しゴムをかけると、それに合わせて揺れる揺れる。机の縁に当たれば、その形に合わせて柔らかく変形する。下に何枚も着ていないのか、パンパンに張った制服には薄っすらとブラジャーと思しき四角い模様が浮かび上がっている。時として彼女が肩を揉む仕草をするのは、やはり途方もなく重いからであろうか。
しかし、俺にはそんな光景が信じられなかった。
――女性の乳房がここまで大きくなるのか?
俺は彼女が席についた時から、純粋にそんな気持ちを抱いていた。どう考えてもありえない。彼女の顔よりも、俺の顔よりも、まだまだずっと大きい胸の膨らみは白昼夢のレベルである。現実に存在していい大きさではない。もし、ほんとうに存在するのなら、確実にネットだとか、テレビだとかで話題になっているはずである。受験のプレッシャーに負けて頭のおかしくなった女生徒が、詰め物をしている、――そうに違いない。このおっぱいは偽物である。もしくは俺は今、幻想を見ている。――
そう思わなくてはこちらの頭がおかしくなりそうだった。そもそも一体何カップなのかも検討がつかない。P カップ? U カップ? Xカップ? いやいや、Z カップオーバーと云われても何も不思議ではない。
しかしもしそうだとして、ならば一体どうやったらそんな大きさになるのだろう。小学生の頃から大きくなったとしても、一年に5カップ弱は大きくならなければ、こんな暑い時期にZ カップを超えることは出来ない。すると、中学を卒業する時点で少なくともP カップは無くてはならない。……いやいや、今の大きさもそうだが、中学生でP カップだなんて、そんなばかなことはありはしないであろう。しかし、現実にこの大きさになるにはそのくらいの成長速度が必要である。やはり偽物としか思えない。……
いや、そうでなかったとしても、こんな可愛らしい女子高校生に、こんな大きなおっぱいを与えるなぞ、神はあまり���も不平等である。彼女を初めて見た時、その巨大すぎる胸の膨らみに脳が麻痺したのか、まず俺が眺めたのは彼女の顔だった。黒い艷やかなセミロングの髪の毛を軽く後ろで束ね、ふんわりとした目元に、指で摘んだような鼻に、すうと真横に伸びた唇、白い肌、長いまつげ、……まさに完璧な瓜実顔と云ってもよかろう。おっぱいがまるでなかったとしても、他の女性とは一線を画している。――
もうこれ以上問題を解くなんて出来ないと判断した俺は、まだ開いてすらいない化学の問題用紙を一瞬間眺めた後、取り敢えず物理の回答を見直すことにした。チラリと目を向けると、彼女は胸に邪魔をされながらも一生懸命に問題を解いている。普段なら焦る心地ではあるけれども、もう今日は何もかもを諦めてしまった。俺は机に突っ伏すと、隣で繰り広げられているであろう蠱惑的な光景に、残り時間いっぱい思いを馳せることにした。
例の模試からまる二ヶ月、俺は予備校へ通いながら何の進展のない日々を過ごしていた。結局彼女はあの後、俺が放心しているうちに試験会場を後にしてしまっていたから、連絡先も交換できていないし、そもそも声すら聞いていないのである。それでも制服から高校が判明したから、友達からは校門で待ち構えろと云われたのだが、そんなストーカーまがいのこと、冗談でも俺にはできない。ただただ悶々とした日々を過ごしている一方であった。
で、いま何をしているかと云えば、この時期から、――ちゃんと云うと8月のとある週から、この予備校では夏期講習が行われるから、浪人生である俺は必ず出席しなければならない、――と、ここまで云えば分かるだろうか。そう云えば去年も行ったような気がするので、恐らくは現役生も交えた講習である。高校生からすると、中々新鮮味があるだろうが、毎日をここで過ごしている俺からすれば、全くもって面白くない。――
と、思いつつ、昨日から解きかけで残しておいた数学の問題を解こうとノートを取り出したのだが、ふと隣の席に座ってくる人影が視界の隅に見えた。授業開始にはまだ時間はあるので、空いている席はたくさんある。前にも後ろにもある。そんな中でわざわざ俺の隣に座ってくるのは、一体誰だ……? と思って見てみると、――
――彼女だった。
見間違えようがない。相変わらず、風船でも入れているのではないかと思うほどセーラー服をパンパンにさせ、髪の毛を後ろで束ね、あの可愛らしい顔を若干こわばらせている。同じようにテキストとノートを取り出した彼女は、下敷きで顔を軽く扇ぎながら、何をするわけでもなく黒板をぼんやりと眺めていた。
――それにしても大きい膨らみだ。真横に居るものだから以前よりもその膨らみは大きく感じられる。今日はブラジャーの跡こそ見えないけれども、セーラー服が破れてしまわないかこちらがハラハラするほどに、胸の頭だとか、脇のあたりだとか、背中のあたりだとかが張っている。彼女が顔を扇ぐ度に、机に当た���てふにふにと形を変えるおっぱいは、見ていても心地よく感じられる。それに、何とも重そうに揺れるのである。もはやここまでされては、決して詰め物だとは云えない。確かに俺の真横には、途方もない重量を持つ塊がある。
「おはよう」
もうどうしようもなくなった俺は、意を決して彼女に話しかけた。
「お、おはようございます」
とおどおどした声が返ってきたので、出来るだけ朗らかに、彼女と再開した時に備えて練習した言葉を云う。
「何ヶ月か前の模試に居なかった? ほら、O大学の、……」
「はい。たしかあなたは、……私の隣に居ました、……よね?」
と、首をかしげる、その顔には笑みが。
「そうそう。あまりに一生懸命解いてたから、なんか面影があるなーって思ったけど、やっぱりそうだったんだ」
「ふふふ、私も隣で一生懸命解いてる姿は良く憶えてますよ」
「隣に座ったのは偶然?」
「いえ、実は誰も知ってる人が居なくて心細かったんです。……」
と彼女は恥ずかしそうに笑った。
話はそれから自己紹介の流れになったのであるが、とにかく胸元の存在感がすごくて、何度も何度も目をやりそうになった。聞くと彼女の名前は沓名 楓(くつな かえで)と云う。苗字は珍しいから名前で呼んで欲しいとのことだけども、初対面の女子高生を下の名で呼ぶ、その気恥ずかしさと云ったらない。が、彼女はほんとうに気にならないのか、むしろ言葉に詰まる俺を見てくすくすとこそばゆく笑っていた。
物理選択と生物選択で俺たちは分かれることになったのであるが、離れ離れになるのはそれくらいで夏期講習のコースは凡そ一致していたから、その後も一緒に受けることになった。その外見に似合わず、意外にも楓はお茶目で、授業中にもしばしば筆談で会話をした。中でも面白かったのは彼女は絵が上手く、教壇に立つ先生の似顔絵を描いては笑わせてくる事で、それが唐突に見せてくるものだから、授業中に何度も何度も吹き出すハメになってしまった。
純粋に楽しかった。もちろんおっぱいは気になり続けてはいたけれども、再び数学の問題に向かう余裕ができるほどに、彼女と授業を受けるのは楽しいと感じられた。だから俺はつい楓に、
「大丈夫?」
と云っていた。もう何度も彼女が肩に手をやるから気になったのである。
「へ? 何がです?」
「いや、肩が痛いのかなって」
と云うと、楓の顔は一気に真っ赤になる。
「あ、えとですね。……その、重くて、……」
「え?」
「お、おっぱいが重くてズレちゃうんです。……」
と二つの膨らみを抱えながら小さな声で云う。分かってはいたが、デリカシーのなさすぎる問いに、後悔が募る。
「ごめん。今のは無神経すぎた。許してくれ」
「いえ、云ってくれた方が、お互い気が楽になりますから。……」
しばらく無言が続いた。俺は居心地の悪さにまたノートに向かってまだ解けきっていない問題に向かうことにした。楓はぼうっと黒板を眺めていたのだが、いつしか同じようにノートに向かって、何やら一生懸命に書いていた。
もう残すところ授業は後一つである。いつのまにか��備校でも屈指の変わり者と評判の高い数学のS 先生が教壇に立っており、気がつけば受講カードが配られてきた。
その時間、彼女と目を合わせたのは結局、受講カードを手渡した時だけであった。
「柴谷さん」
と、テキストを片している俺に、楓が声をかけてくる。
「今日はありがとうございました。あのまま声をかけられなかったら、心細さで死んでしまったかもしれません」
「ははは、生きててよかったよ。俺も今日は楽しかった」
「それで、これを、……」
とノートの切れ端を折り曲げたのを俺に手渡して、………こなかった。途中であの豊かな胸に丸め込まれる。チラリと見て唸る。
「………やっぱり、これは明日にします! さようなら!」
と云って、楓はぱぱっと教室から出て行ってしまった。残された俺は彼女が何を渡そうとしたのか気になったけれども、それよりも彼女とお近づきになれた嬉しさと、中々上手く事が運んだ安堵にほっと息をついて、体から力を抜いた。自習室に行くのはそれから30分もしてからであった。
結局、楓があの時何を渡そうとしていたのか分からずじまいであった。明日にしますと云っていたのが、また明日にしますになって、そして明くる日も、また明日にしますになり、それが続いてとうとう夏期講習も最後の日となってしまった。とは云っても、俺たちはそのあいだ、朝来てから帰るまで、時には自習室で夜遅くまで籠もる時もほとんど一緒に居たからあまり気にはなっていない。気になる気にならないと云う話なら、楓のおっぱいの方がよっぽど気になっている。
彼女は胸の大きな人にありがちな、太って見えることを非常に気にしているようで、歩く時には必ずと云っていいほど制服のお腹のあたりを抑えていた。それが却って扇情的になっていて、俺はいつも目のやり場に困っているのであるが、確かに抑えていないと二回りは横に広がっているように見えてしまう。それがなぜかと云えば、恐らく巨大な胸を入れるために自分の体格に合わない制服を着ているからであろう。バストはもとよりお腹周りに余裕があるせいで、いわゆる乳袋が出来てしまっている。それに袖もブカブカで、しかもその余った袖が胸に引っ張られるせいで、横から見ると一回りも二回りも腕が太く見えてしまう。要はおっぱいのせいでせっかくのセーラー服を上手く着こなせていないのである。着る物一つにしても、楓は苦心しているようであった。
彼女のおっぱいについて気になったと云えば、もう一つある。それは一緒に自習室に行った時のお話で、楓は至って真面目に勉強を進めるのであるが、その日は疲れていたのかよくあくびをしていた。眠い? と聞くと、めっちゃ眠いっす、……と云うので、寝てもバチは当たらないから一眠りしな。起こしてあげるからと云うと、うぅ、……いつもは逆なのに。……と云いながら机に突っ伏してしまった。
……おっぱいを枕にして。気持ち良さそうな顔を、少しだけこちらに向けて。
俺もあのおっぱいを枕にしたらさぞかし気持ちがよいだろうと云う想像はしていたが、まさか本人がするとは思ってもいなかった。テキストやらノートやら全てを押しつぶしてなお余りあるおっぱい枕は、彼女の顔を柔らかく受け止めていた。しかもうつ伏せな���のだから、絶対にいい匂いがする。あのおっぱいで出来る谷間に俺も顔を突っ込んでみたい。――俺はそんなことを思いながら、写真を撮ろうとする手を止めて参考書に向かったが、今度は机に重々しくのるおっぱいに手が伸びようとする。なんせ彼女はすっかり寝息を立てて寝ているし、今は周りに誰も居ないし、ちょっと突いてもバレることは無い。あのブラジャーの模様をちょっと触るだけ、なぞるだけ、……
もちろん、思うだけで終わった。何度かトイレに行くフリをして気を紛らわせていたら、楓が起こしてと云った時間になっていたので、その日はそのまま背中をトントンと叩いてやった。体を起こす時にストン、ストンと地に向かって落ちるおっぱいを見られただけでも俺には充分であった。
「とうとう今日が最後なんですね」
と、帰り際に楓が云った。
「だなぁ。あっという間だったなぁ。……」
「あの時話しかけてくれて、ほんとうにありがとうございます、柴谷さん。夏期講習がこんなに楽しくなるなんて思ってませんでした」
「俺もだよ。この調子で一緒に大学に行こうな」
とんでもないことを云ったような気がするのであるが、楓はにっこりと笑って、
「行けますよ、私たちなら。きっと」
「��は一度失敗してるからなぁ、……ま、頑張ろう」
「ふふ、柴谷さんなら大丈夫ですよ。……あ、そうだ。渡したいものが」
楓は例のノートの切れ端、……ではなくルーズリーフを数枚手渡してくる。今度はちゃんと俺の手に渡った。
「えっと、あ、今は見ないでくださると嬉しいです。……色々書いちゃったので。………」
「分かった。家に帰ってからゆっくり読むよ」
「お願いします」
俺たちはそれから一緒に駅まで歩いて行って、楓の乗る電車が来るまで待って、これほどにない寂しい別れに涙を飲んだ。
楓から渡されたルーズリーフを読んだのはそれから一週間後の深夜であった。何度も何度も渋って渡してくれなかった上に、いざ渡してくれたときの真剣な眼差しを思うと、どうしてもそのくらいの日数は経たないといけないような気がしたのである。しかも書き出しがこうなのである。――
柴谷仁士様へ
ここに書いてゐる事柄は母にも、姉にも、友人にも明かしたことの無い、私の胸に関することです。本当は直接口で云へると良かつたのですが、恥ずかしさに負けてしまひました。回りくどい方法をご容赦ください。なにぶん初めて人に打ち明けるので、ひどく恥ずかしいのです。ですが、柴谷さんならきつと許していただけると信じてゐます。
さて、夏の日差しが強い中、―――
それからしばらくは恋文とも取れるような文章が並んでいるのであるが、二枚目からようやく本題に入ったらしく、彼女の生い立ちから順にいわゆる「成長記録」が記されている。原文のまま写すとこうである。
初めて私の姿を見た時、どう思ひましたか? 柴谷さんも驚いたことでせう。ええ、もう初対面の人にも、同じクラスの人にも、昔から気心の知れる幼馴染にも驚かれてゐるのですから、きつとさうに違ひありません。初めてお会ひしたのはO 大学のオープン模試でしたよね。私の姿を一目見て、目の色が変��つたのはよく憶えてゐます。その後すぐに視線を前に向けて、机の上にあつたポレポレを取つてゐましたね。ああ、怒つてゐるのではありません。安心してください。
それでもう一度問ひますが、二週間一緒に過ごしてみて、私の体についてどう思つてゐますか? これを読む頃には忘れかけてゐるかもしれませんから、スリーサイズを記しておきませう。上から148-54-72 です。どうです? すごいでせう? ウエストも、ヒップも、倍にしたところでバストには敵はない。……これが私の体なんです。胸だけが異常に発達した決して美しいとは云へない体、……それが沓名楓なんです。
ちなみに、アンダーバストはぴつたり60センチとなつてをります。カップ数は日本だと2.5センチ刻みで、A カップ、B カップ、C カップ、……と云ふ風に変はります。さて、バスト148センチ、アンダーバスト60センチの私は一体何カップでせうか? 5分以内に答へよ。
せうもありませんでしたね。すみません。正解は7Z カップです。聞き慣れないかもしれませんから、一応云つておきますが、7Z カップとはZ カップからさらに6つ上のカップ数で、アルファベットで云ふと二週目のF カップとなつてをります。どうです? すごいでせう? 私にとつて、Z カップは小さいのです。先程試したところ、そこらぢうからお胸のお肉がはみ出してしまひました。一応Z カップのブラジャーでも、顔はすつぽりと包めるくらゐは大きいのですけどね。……
さて、こんな異常な胸を持つてゐるせいで、私はこれまで何度もいぢめに会ひました。小学生の時、中学生の時、――高校生の今ではみんな黙つてゐますが、陰口はたまに聞きます。あ、何度もと云つた割には多くて三回でしたね。すみません。
最初のいぢめは小学生の時でした。私の胸の成長は早いもので確か小学5年生か6年生かそのくらゐの時に始まりました。私もその時は普通の女の子でしたから、当然嬉しかつたです。同じやうに大きくなり始めた友達もゐましたし、それに成長したと云つても、可愛らしい大きさですから、少し羨ましがられるだけでした。
けれど私の胸は異常だつたのです。確か小学校を卒業する頃にはK カップか、L カップと云ふ大きさにまで成長してゐました。もちろん、今からすればしごく可愛らしい大きさには違ひありません。ですが、AAA カップにも満たない子がほとんどの小学生の中に、L カップの小学生が紛れてゐる場面を想像してみてください。……どうでせう? いくら恥ずかしがつて隠さうとしても、目立つて仕方ありませんよね。今でも集合写真やら何やらを眺めると、すぐに私の姿が目についてしまひます。あ、機会があれば見せませうか。すごいですよ? ほんたうに一人だけ胸が飛び出てゐますから。
で、本題に戻ると、そんな目立つ子がいぢめのターゲットにされるのは当たり前のことで、しかも私の場合胸の大きさと云ふ、女の子からも、男の子からも標的にされやすい話題でしたから、一度ハブられると、もう止まりませんでした。身体的な特徴が原因のいぢめは止めやうがありません。具体的な内容は、女の子からはハブられ陰口、男の子からは胸の大きさを揶揄するやうな行動や仕草、――例へばボールを胸に入れてどつちが大きいか比べたり、……さう云ふ感じです。
両親には云つて���せん。――いえ、ちやんと云ふと、恥ずかしさから何も云ひ出せませんでした。先生もまた、私を妬んでゐたのでせう、こちらは勇気を出していぢめを訴へたのですが、特に行動を起こしてくれませんでした。ただ、中学までの辛抱だから、とは云はれましたね。問題を投げたのでせう。けれども、昔の私はその言葉を信じてひつそりと絵を書いて日々を過ごしてゐました。だから絵はそこそこ上達してゐるのですよ、褒めてくれるのは柴谷さんが初めてでしたが。……
それで中学に上がつて何か変はつたかと云へば、何も変はりませんでした。あ、いや、お胸だけはすくすくと成長してゐましたから、「何も」と云ふのは違ひますね。大きくなる波がありますからはつきりとは云へませんが、だいたい2、3ヶ月に1カップ程度は成長してゐました。ですから、中学1年の夏にはバスト98センチのM カップ、秋にはバスト103センチのO カップ、冬の記録はありませんから飛ばして、中学二年に上がつた時の身体測定では、バスト107センチのQ カップ、……とそんな感じです。どうです? すごいでせう? 柴谷さんは男性ですからピンと来ないかもしれませんが、O カップだとか、P カップだとか、そんな大きさになってもこの速度で成長して行くのは、はつきり云つて異常です。でも止まらないのです。日々食べるものを我慢しても、どんなに運動をしても、何をしても、この胸はほとんど変はらない速度で大きくなり続けて行くのです。周りの子たちがC カップとか、D カップになつたと沸き起こる中、私だけM からN へ、N からO へ、O からP へ、P からQ へ、どんどんどんどん大きくなつて行くのです。優越感も何もありません。ただひたすら恐怖を感じてゐました。このまま胸の成長が止まらなかつたらどうしよう、もう嫌だ、嫌だ、普通の大きさになりたい、普通になりたい、……さう思つて毎晩ひとしきり泣いてから床についてゐました。
ブラジャーに関しては、姉が(世間一般で云ふところの)立派な乳房を持つてゐますから、この頃はまだお下がりでなんとかなつてゐました。尤も、私の方が華車な体つきをしてゐますから、カップ数的には小さめのブラジャーでしたが、兎に角、アンダーバストの合わないブラジャーに、無理やりお胸のお肉を詰め込んで学校に通つてゐました。しかしそれも中学二年の夏前には終はりましたが。
何せ6月になる頃には私のバストは113センチにもなつてゐましたからね。カップ数はT。姉はP カップでしたから5カップも差があると階段を降りるだけでも溢れてしまひます、仕方ないんです。私は初めて母親に連れられてランジェリーショップでオーダーメイドのブラジャーを注文しました。別にT カップのブラジャーは海外では市販されてゐるやうでしたから、それを購入しても良かつたのですが、グラマーな方向けしかないらしく、私の体には絶対に合はないだらうと、それに胸にも悪いからと、さう店員さんに云はれて渋々購入した、とそんな感じです。なんと云つても高かつた。母は決して値段を教へてくれませんでしたが、一度に三つ四つは買はないと日々の生活に間に合ひませんから、父に早く昇進して給料を上げてくれと云つてゐる様子を何度も見ました。
ですが、オーダーメイドのブラジャーを着けた時の心地よさは、何事にも例へがたい快感がありました。……あ、それよりも、夏だから水泳の授業がどうなつたか気になりますか? ふふふ、これについては上手く行��たのですよ。何せ見学が許可されましたからね! 私の居た中学では7月の第二週と第三週が水泳の授業だつたのですけど、もうそのころには私のバストは129センチのV カップになつてましたから、合ふ水着なんて、――況してやそんなV カップが入るやうなスクール水着なんて、全国どこを探しても無いのですから仕方ありません。一人プールサイドでこの忌々しいお胸を抱きながら、体育座りをして楽しさうな光景を眺めてゐました。ま、さうやつて見学してると、後からサボつてるだの何だのと嫌味をたくさん吐きかけられたのですけどね。
結局、私は中学生の時は一人ぼつちでした。これで胸が少しでも普通なら、――せめて姉のやうにP カップ程度で成長が止まつてくれてゐたなら、そんなに目立つこともなく、後々、あゝさう云ふ人も居たよね、で済んだでせう。しかし、中学を卒業する頃には、先のV カップが可愛く見えるほどに私のお胸は大きく成長してしまひました。記録を乗せませう。中学二年の秋になるとバスト122センチのW カップ、冬はそれほど変はりませんが、三月になる頃にはバスト126センチのX カップ。恥ずかしながらこの時やけ食いをしてゐまして、少々アンダーバストが大きくなつてゐます。ですが、お医者様から健康になつたねと云はれたので、今でもその時の体重を維持してゐます。もちろん、体重と云ふのはこの醜いお胸以外ですけどね。あるのと無いのとでは10キロ15キロは違ふのですよ。で、中学三年の身体測定ではバスト129センチのY カップ。夏にはたうとうバスト134センチとなり、晴れてZ カップになつてしまひました。さう云へばこの時から成長が鈍化したやうな気がします。冬にはバスト137センチの2Z カップ、卒業する頃には138センチの3Z カップ。どうです? すごいでせう? Zカップオーバーの女子中学生なんて、私以外に居ますか? 居てもK カップ程度でせう。そんな小さなバストなんて小学生の時にすでに超えてゐます。いやはや、かうして書いてみると自分でもすごいですね。3Z カップの中学生なんて、今懐かしくなつてアルバムにある写真を見てゐるのですが、もう物凄いです。妊娠してゐるみたいです。隣の子の腕が私の胸で隠れて、この写真をみたあの人達に、……ああ、泣きさう。……嫌だ。もう思ひ出したくもない。……
ああ、さうだ、昔ほんたうに辛かつた時、カッターで胸を切り落とさうとしたことがありました。ですが、もちろんそんな度胸はもちろんなく、見ての通り未遂で終はつてゐます。安心してください。一応胸の付け根のあたりに2センチくらいの跡はありますが、それくらゐです。私は大丈夫です。ふふふ、見たいですか? 私は見せたい方ですから、いつでもおつしやつて下さい。もちろん人気のない場所でお願いします。柴谷さんだけにお見せしてあげますから。
一人ぼつちが辛かつたことは云ふまでもありません。しかし良かつたこともあります。絵は描けましたし、勉強は出来ましたし、そのおかげで県内で一番の進学校へ通うことが出来ました。高校の入学式の日のみんなの視線は痛かつたですが、次第に慣れたのか、誰も何も云ひはしなくなりました。みんなどこか引いたやうな目で私を見てくる。胸の話はタブーとして扱われてゐる。……中学の時のやうに強烈に無視されたりする方がまだ居心地は良かつたのかもしれません。私はここでもまた一人ぼつちです。誰も何も話題にしない。自分が幽霊になつたやうな感��を感じながら過ごしてゐます。ほんたうはみんなと喋りたい、別に胸のことを話題にしてもいいから楽しい雰囲気に混ざりたい、……さう思ひながら過ごしてゐたら、いつの間にかあと半年で卒業となつてゐました。もう無理なのでせうか。……
あ、湿つぽくなつてしまひましたね。いけないいけない。それで最後に聞きますが、私の姿をご想像して、どう思つてゐますか? 柴谷さんは、こんな醜い体の私を受け入れてくれますか? 私はあなたが思つてゐるよりも小心者です。心も醜いです。ですけど、これからも仲良くしてくれると大変嬉しく思ひます。
いえ、此処まで読んで頂いたのなら、もうそれだけで嬉しいです。ありがたうございました。
あんなにけろりとして話すものだから、夏期講習に来たのに知り合いが居ない、と云うのは変だと思っていた。その原因があの大きなおっぱいにあると云うのは、うっかり楓が寝ているときにおっぱいに触って気が付かれでもしたら、恐ろしいことになっていたかもしれない。俺はこの文を読み終わった時、自然に携帯へと手が伸びていた。もちろん、彼女に読んだことを伝えるためである。
――が、その時やっと気がついたのだが、俺達は連絡先を交換してなかった。いつも早めに席に着く俺を見つけた彼女が隣に座って、そして電車に乗るまでずっと一緒に居るものだから、傍には楓が居るのが当然のようになっていたのだった。俺は今すぐにでも駆け出したかった。今すぐあの憐れな少女のもとに行って、抱きしめてやりたい衝動に駆られた。だけど名前と特徴しか分からないからどうしようもなかった。俺は手紙を読み直すことしか出来なかった。もう一度携帯に手が伸びたが、出来るのはそれだけだった。
思えば楓はもう少し上の大学、――と云っても、日本にはあと二つほどしか無いが、話を聞いていると、それを目指しても良いくらいには勉強は出来ているようであった。ならば俺が出来ることは彼女が同じ学校を志望していることを信じて、自分も合格できるように勉強にはげむことである。それに気がついてからは、これまでのだらけた生活から一転して、勉強をした。と、云うよりしてゐる。模試の結果は相変はらずであったけれども、楓を思うと全く気持ちはめげなかった。
だがそうやって頑張っていると、月日は思いの外早く巡って寒さに震える季節になっていた。するとまず訪れるのは忌々しいセンター試験である。俺は今、そのための冬期講習へと向かっている。センター試験など四分の一程度に圧縮されるから出来は気にしなくてもいいのだが、あそこでコケると自分の士気に関係するので、決して侮ってはいけない。
いつもの教室に入った俺は、一年ぶりのカリカリした空気に身を漂わせていた。焦る者、余裕のある者、黙々と自分の道を突き進む者、まだ現実味の無い者、……色々居るが、俺はどちらかと云へば不安で押しつぶされそうになっている者である。あの手紙は肌身離さず持ち歩いているけれども、自分の実力不足を感じてしまうとやはり挫けそうになる。……
と、そこで、隣の席に座ってくる者が居た。席は他にも空いているのだから他のところへ行けばいいのに、と思った。一目見て知り合いじゃなければ席を移動しようと思った。それとは���にそんなやつの顔を見てみたくなった。俺は顔を上げようと決した。と、その時、
「お久しぶりです、柴谷さん」
と云う声が降りかかった。
――楓だった。相変わらず黒い冬用のセーラー服をパツンパツンに押し広げ、可愛らしい顔をこちらに向け、軽く手を振りながら微笑んでいた。夏に会った時と違うのは、髪が少し伸びたのと、胸元の膨らみが一回りか二回りほど大きくなったことであろうか。もうこちらの席にまで届こうとしている。……
「久しぶり、楓。元気だった?」
「まずまずですね。柴谷さんは?」
「ダメダメだな。ダメダメ。もうあれから全然偏差値は上がってないし、泣きそう。助けてくれ。楓になら頼める」
と、本音を吐き出した。それは例の文に対する返事でもあったが、楓にはそれが何となく分かったようであった。脱いだコートを自分の体にかけて、体ごと俺の方へ向くと、
「ちょっと失礼します、――」
と隣に居るのに、さらに距離を詰めてくる。
「か、楓?」
「下からならたぶん分かりませんよ?」
とお腹のあたりで手をもぞもぞと動かす。見ると制服の裾を軽くめくっていた。
「い、いや、それは、……それはダメだ。歯止めがかからなくなってしまう。ほらほら、あっち行った」
俺は彼女を向こうへ押しやろうとしたのだが、力を入れれば入れるほど、グイグイとこちらへ密着してくる。
「ふふふ、やーい、へたれー」
「うるさい。……ほら、早く、――」
と、その時、肘のあたりを中心に、腕がギュッと、途方もなく柔らかい何かに押し付けられる。
「まって楓さん、マジで、マジであかんから、……うおお、やばいやばいやばい」
だがそんな必死な俺を他所に楓は、
「柴谷さん、柴谷さん、私のおっぱいなんですけど、あの日からまた大きくなっちゃって、今大変なことになってるんですよ」
と明るい声をかけてくる。
「このあいだも制服が破れちゃったし、大きすぎるのも大変ですよね。しかも今朝測ったらまた大台に乗ってまして、……」
「楓、それまた後で、後でお願い。今聞いたら、……まって、落ち着いて、楓、ちょっと楓!」
「もう、柴谷さんのせいなのに。また成長するの早くなったんですからね、ちゃんと分かってます? 責任取って下さいね? 云いますよ?」
と口を俺の耳の近くへ。
「160.2センチの12Z カップ、つまりアルファベット二週目のK カップ、……になっちゃってました! どうです? すごいでしょう? 身長よりも大きくなったおっぱい、味わいたくないんですか? ほれほれ、何とか云ってみなさい」
と、楓はぐにぐにと俺の腕をその12Z カップのおっぱいに押し付けてくる。しかし一体何なんだそのバストサイズは。160センチだって? 冗談としか思えない。いくらなんでもありえなさすぎる。嘘だ。そんな大きなおっぱい現実にあるはずがない。そうだ、幻想だ。いま腕に感じている感触も、今目の前に見えている少女とバルーンのような塊も、全て幻想だ。ほら、頭がクラクラしてきた。ようやく目が醒める。それにしてもいい夢だった。――と、あまりにも気持ちの良い感触に、俺の頭はすっかり焼け焦げてしまい、彼女の支えを失うと同時に机に突っ伏してしまった。
そうやって俺たちは久しぶりに再開したのであるが、やることは��ヶ月前と何も変わってなかった。唯一離れ離れになる物理生物の授業以外は常に一緒に行動をともにした。さすがにセンター試験前だと云うので、冬期講習は夏期講習よりも人が多く、並んで座れないときが時としてあったが、そういう時はさっさと予備校の外へ出てサボった。近くには何も無いが、楓となら一緒に街を歩くだけでも楽しいものであった。
冬期講習はそうやって過ごした。お互い大きな試験前だと云うのに、のんびりしているように感じられるが、気持ちの面で落ち着けるなら無駄ではない。不安は失敗の種である。
「あの手紙についてなんだけどな、……いや、内容については何も云わないことにして、一つ聞きたいことがあるんだが」
そんなある日、俺はどうしても聞きたかったことを、電車を待っている時に聞くことにした。
「なんです? ――うわ、寒い!」
服を着こなせないというのは昔語った通りであるが、冬でも例外ではなく、ひどい冷え込みだと云うのに彼女はコートをただ軽く肩にかけているだけだったので、風が吹く度に寒がっていた。
「何で歴史的仮名遣ひで書いたの?」
「へ? ああ、それはですね、最初の導入を書く時に恥ずかしすぎて、……で、仮名遣ひを変えて書いてみたら筆が乗っちゃって、……とにかくあんまり深い意味はないです。あ、柴谷さんの電車来ましたよ」
楓の向く方を見てみると、確かに黄色いストライプの刻まれた電車がホームに入ってきていた。
「なるほどね。じゃあ、またね楓」
「ええ、また明日も、よろしくおねがいします」
と俺は折良く開いた扉の中へ入った。中まで進んで窓から楓を見ると、彼女も俺を見ていたらしく手を振られる。それを見て、俺も手を振り返す。そうやっているうちに電車が出発して、彼女が見えなくなってしまったが、まだ手を振っているような気がして、ホームが消えてしまうまで俺は、他の乗客に見えないよう小さく手を振り続けていた。
あっという間である。このあいだ楓と一緒に冬期講習を受けていたかと思ったら、センター試験がいつの間にか終わって、心の準備が出来ていないと云うのに今日は二次試験である。しかももうあと10分もしないうちに終わってしまう。一年と云う長い期間をかけても手応えが去年と全く一緒であった。今年もダメだと云う悲愴感が俺の頭に渦巻いていた。
そう云えば楓はどうなんだろうか。冬期講習の時に志望校が同じO 大学だと判明したから、行きがけによくよく周りを見ながら試験会場の棟まで来たのだが、あの異常な膨らみを結局見つけることができなかった。尤も、俺は坂道の方の門から入ったから、もし彼女がモノレールの駅からやって来たと云うなら、十中八九会えないであろう。とすれば、後期試験なぞ無いから本当に一生会えずじまいで終わってしまうかもしれない。また連絡先を交換せずに最後の別れをしたのだから、俺が滑ればもう二度と会うことはなかろう。
まったく、この一年間は幻想を見ていたような気分であった。沓名 楓と云う頭はいいし、可愛いし、おっぱいはこの世の誰よりも大きな女子高校生と会って、仲良くなって、ついにはその膨らみに触れて、これが幻想でなくては何なのだろう。願わくば、答案用紙���回収されていくこの光景も幻想であってほしいが、今までいい思いばかりであったからたぶん現実である。
俺はトボトボと試験会場を後にした。外はすっかり暗くなっているけれども、地元と比べてかなり明るい空が広がっている。地図上ではこの大学は府の中でもかなり北の方に位置していて、一方は山、一方は世界でも有数の大都市が広がっているそうだが、なるほど確かにそちらの方向はかなり明るい。月すらも白い霞となって見えづらくなっている。
変わらずトボトボと歩いていると、三人の親子連れが目についた。父母は平凡そのものであるが、恐らく今ここで試験を受けた人の姉であろうか、楓と同じ艷やかな黒い髪の毛に、楓と同じような目鼻立ちをして、それに、――これだけは楓には全く及ばないが、それでも普通の女性にしては物凄く胸が大きい。自然に涙が出てくる。恐らく今この場で偶然彼女と再開しなければ、もう声すらも聞けないと思うと、この楓にそっくりな女性にすがりつきたくなってきた。もうさっさとホテルへ帰ってしまおう。そしてぐっすりと眠って、今日のことはひとまず忘れて、明日近くに住んでいる友達と目一杯遊んで、気分を一新しよう。――
「仁士さん?」
と、歩き始めた俺に声がかかった。それは今年一年間で、合わせて一ヶ月ほどのあいだ聞いた、そして今俺が待ちわびている、意外とお茶目な声であった。
涙を拭って振り向くと、彼女は居た。後ろから光が差しているから、はっきりとは見えづらいけれど、胸のあたりの丸いシルエットと、こじんまりした背は確かに楓である。
「もしかして、泣いてたんですか? ――ああ! ほら、やっぱり! これ使ってください」
とハンカチを手渡してくる。
「ありがとう、楓。でも、ごめんな。今年もやっぱり俺はダメだったよ。ごめん、ほんとうにごめん。……」
「いいえ、そんなことありません! まだはっきりと分かった訳ではないんですから、諦めないでください!」
意外と大きな声に、俺も周囲も驚いた。楓は本気で怒っているようで、キッと睨みつけている。
「ああ、そうだな。そうだよな、楓」
「そうです。仁士さんは肝心なところでへたれるんですから。……ほら、邪魔になってますから行きましょう」
と楓に手を取られて歩き始めたのであるが、残念なことにすぐ手を離されてしまった。けれどもすぐに手をつなぎ直されて、小声で、
「仁士さん、私たちは恋人同士ですからね? 分かってますよね?」
と云う。何が何だか分からないうちに、楓はまた歩き始めて、先程まで俺の目に写っていた三人の親子連れへ向かって行く。……
「どうしよう楓、今が今日の中で一番緊張する。助けてくれ」
「くすくす、……大丈夫ですよ。お母さんたちにはよく話をしてますから、いつも通りの仁士さんでいてください。――」
そう云って楓は俺の手を強く握ってくれたのであるが、何の心の準備が出来ていない俺は、やっぱり緊張してコチコチに固まってしまった。それを見て、彼女はくすりと笑う。俺もおかしくなってきて笑う。――幻想はまだ、続いているようであった。
(をはり)
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Tカップ幼馴染
完全に自家発電用。
「128.3センチ、………どうして、どうしてなの。………」
するすると、その豊かすぎるほどに膨らんだおっぱいから巻き尺の帯が落ちて、はら��と床に散らばる。
「どうして、昨日から変わっていないの。……何が私に足りないの。………」
と言いつつ、顔よりも大きくなってしまったおっぱいを揉んだが、触り心地は昨日と、一昨日と、一昨々日と何も変わらない。柔らかく、ハリがあって物凄く気持ちが良い、――気分としてはバスケットボール大の水風船を揉んでいるような感じか。
「だったらまだ、……まだTカップ、………」
床に散乱した巻き尺を跨ぎ越して、ベッドの傍まで行って、二つ並んだ白いブラジャーのうち左手にある方を取り、顔の前で広げて、バサバサと振る。片方のカップですら顔をすっぽりと包むブラジャーには、U65という英数字が太文字で刻まれているけれども、アンダーバストが悲しいかな、70センチ弱ある紀咲(きさき)にとっては、かなり無理をしないとサイドベルトが通らない。恨めしくタグを見つめても、カップ数もアンダーバストも負けた事実は変わらず、ため息をついてベッドの上へ投げ捨てると、右手にあったブラジャーを手に取る。そのブラジャーのタグにはV65という字が印刷されているのであるが、全く擦り切れておらず、広げて全体を見てみても、どこもほつれていないし、どこも傷んでなどいない。ただ四段あるホックのみが軽く歪んで、以前の持ち主が居たことを示している。
「あいつ、もしかして寝ている時に着ていたのか」
――もしくはこのブラジャーを着けて激しく運動したか。けれども、Vカップにもなるおっぱいを引っ提げて運動など、どれだけ頼まれてもしたくないことは、Tカップの今ですら階段を駆け下りたくない自分を見ていたらすぐに分かる、況してやあの鈍くさい女がそう簡単に走るものか。昔から急げと言ってもゆっくりと歩いて、なのにすぐ息を切らすのである。羨ましいことに、初(はじめ)が着替えるのを手伝っているらしいのだけれども、彼がこんな高価な物をぞんざいに扱う訳も無いから、この歪んだホックはきっと、寝ている間ににすーっと膨らんでいくおっぱいに耐えきれなかった事実を物語っているのであろうが、未だに信じられぬ。およそこの世のどこに、一晩でVカップのブラジャーをひしゃげさせるほどおっぱいが大きくなる女性が居るのであろうか。しかもそれが、まだあどけない顔をしていた中学二年生の女の子だと、どう言えば信じてくれるのか。可愛い顔をしているのに、その胸元を見てみると、大人の女性を遥かに超えるビーチボールみたいなおっぱいで制服にはブラの跡が浮かび上がっているし、目障りなほどにたぷんたぷんと揺れ動いているし、しかもあいつはその揺れを抑えようと腕で抱え込むものだから、いつだってぐにゃりと艶かしく形が変わっているのである。それだけでもムカッとくるというのに、あいつはあの頃そんな速度でおっぱいを成長させていたのか。紀咲は、どこかバカにされたような気がして、〝あいつ〟が中学生の頃に着けていたVカップの大きな大きなブラジャーをベッドに叩きつけると、クシャクシャになって広がっているUカップのブラジャーを再び手に取って、そのカップを自分のTカップのおっぱいに軽く合わせながら、勉強机の横に置いてある姿見の前に向かう。
鏡に映し出されたのは上半身裸の���付くべきところにほどよく肉のついた、――もちろんおっぱいはTカップなのだから極端ではあるけれども、腰はくびれているし、お尻はふっくらと大きいし、日頃の食生活のおかげで自分でも中々のスタイルなのではないかと思っている、高校3年生の女の子。紀咲はストラップに腕を片方ずつ通し通しして、後髪をかき上げると、今一度カップにきちんとおっぱいを宛てがい少し前傾姿勢へ。Tカップのおっぱいはそれほど垂れてないとは言え、やはりその重さからすとんと、雫のような形で垂れ下がり、ブラジャーを少しだけずり落としたが、あまり気にせずにストラップを、ぐいっと引き上げ肩に乗せる。本来ならばこの時点で、ブラジャーのワイヤーとバージスラインを合わせなければいけないのだけれども、Tカップともなるとどうしても、おっぱいに引っ張られてカップが沈んでしまうので、その工程を飛ばしてサイドベルトを手の平に受ける。するりと背中へ持っていき、キュッと力を入れて左右のホックの部分を合わせ、腕の攣るのに気をつけながら何とかして金具を繋ぎ止める。――このときが一番恨めしい。………女子中学生におっぱいのサイズで負け、アンダーバストで負けたことは先にも言ったとおりだが、その事をはっきりと自覚させられるのはこの時なのである。
ホックが全部繋がるまでには結構な時間がかかるから、彼女がこのUカップのブラジャーを手に入れた経緯を説明することにしよう。元々の持ち主は紀咲の幼馴染である初の、その妹であり、彼女が〝あいつ〟と呼んでいる、今年高校生になったばかりの、いつもおずおずと兄の後ろを一歩下がってついていく、――莉々香(りりか)と言う名の少女。両者についてはこの先登場するから説明はしないが、ある日莉々香とたまたま帰り道が一緒になった紀咲は、隣で揺れ動いている股下まで大きく膨らんだ塊を目の隅に留めつつ、特に話すこともなく歩いていたところ、突然、姉さん、と呼び止められる。なに? と素っ気なく返事をすると、あの、……ブラジャー間に合ってますか、たしか姉さんくらいの大きさから全然売ってなかったような気がして、……昔私が使っていたので良ければ差し上げます。あっ、でも、どれも一回くらいしか着けてないから綺麗ですよ、それに買ったけど結局使わなかったのもありますし、――と莉々香が言う。確かにその頃紀咲のおっぱいは、努力の甲斐もあってPカップに上がろうかというくらいの大きさになっていたのであるが、よく行くランジェリーショップで、PはまだありますがQカップになりますと、アンダーを大きくするか、オーダーメイドになるか、……今私共の方で新たなブランドを探しておりますが、もし運良く見つかっても海外製ですからかなり高く付きます、――などと言われて弱っていたところだったので、二つ返事で承諾すると早速家に招かれ、珍しく初の部屋を素通りして莉々香の部屋へ入る。彼女のことは生まれた時から知っているけれども、そういえばここ5年間くらいは部屋に入ったことがない。昔と同じように綺麗なのかなと思って見渡すと、案の定整理整頓が行き届いている。けれども机の上の鉛筆すら綺麗に並び揃��られている有様には、莉々香の異常さを感じずにはいられず、鞄を置くのさえ躊躇われてしまい、ドアの前で突っ立っていると、どうぞどうぞと、猫やら熊やら犬やらクジラやら、……そういう動物のぬいぐるみが、これまたきっかり背の順に並び揃えられたベッドの上に座るよう促される。莉々香はあの巨大なおっぱいを壁にめり込ませながらクローゼットの中を漁っていたのだが、しばらくかかりそうだったので、すぐ側にあった猫のぬいぐるみを撫でつつ待っていると、やがて両手いっぱいにブラジャーを抱えてやって来る。プラプラと垂れているストラップは、幅が2センチくらいのもあれば5センチくらいあるものもあって、一体どれだけ持って帰らせようとしているのかと思ったものの、気になったのはその色。とにかく白い。初からオーダーメイドのブラジャーを買っているとは聞いていたから、こっそり色んな色のブラジャーがあるのだと決めつけていた紀咲は、がっかりとした目で自分の真横にドサッ、と置かれた白い布を見る。どうでしょう、姉さんのおっぱいがどれだけ大きくなるか分からないから、とりあえず私が1、2年生の頃にしていたブラジャーを持ってきましたが、ちょっと多すぎ、……かな? 下にあるのは結構大きめのなので、ちょっと片付けてきますね。たぶんこの一番上の小さいのが、……あ、ほら、Qカップだからきっとこの塊の中に、姉さんのおっぱいに合うブラジャーがきっとありますよ。と嬉しそうに言って、下の方にあるブランケットのような布地を再びクローゼットに持って行ったのであるが、その何気ない言葉と行動がどれほど心をえぐったか。紀咲は今すぐにでも部屋を飛び出したい気持ちをグッと抑えて、上半分にあった〝小さめ〟のブラジャーを一つ手にとって広げてみたが、それでも明らかに自分のおっぱいには大きい、……大きすぎる。タグを見ると、Y65とある。おかしくなって思わず笑みが溢れる。……一体この世に何人、Yカップのブラジャーをサイズが合うからと言う理由で持ち帰れる女性が居るといういうのか。まだ莉々香がクローゼットに顔を突っ込んでいるのを確認してYカップのブラジャーを放り投げ、もう一つ下のブラジャーを手に取って広げてみる。さっきよりは小さいがそれでも自分のおっぱいには絶対に合わぬから、タグを見てみるとV65とある。今度は笑みさえ浮かべられない。……どんな食生活を送れば中学生でVカップが小さいと言えるのであろう、あゝ、もう嫌だ。これ以上このブラの山を漁りたくない。でも一枚くらいは持って帰らないと彼女に悪い気がする。―――と、そんな感じで心が折りつつ自分の胸に合うブラジャーを探していたのであるが、結局その日持って帰れそうだったのは一番最初に莉々香が手にしたQカップのブラジャーのみ。もうさっさと帰って今日は好きなだけ泣こうと思い、そのQカップのブラジャーを鞄にしまいこんで立ち上がったところ、ひどく申し訳無さそうな顔をした莉々香がトドメと言わんばかりに、あ、あの、……今は奥の方にあるから取れないんですけど、小学生の頃に着けてたもう少し小さめのブラジャーを今度持っていきましょうか? と言ってくるのでその瞬間、――華奢な肩に手をかけてしまっていたが、胸の内に沸き起こる感情をなんとか抑えようと一つ息をつき、ちょっと意地になって、けれども今気がついたように、よく考えればこれから大きくなるかもしれないんだし、もうちょっと大きめのブラジャーももらっていい? と、やっぱ���耐えきれずに涙声で言ってもらってきたのが、今彼女がホックを全てつけ終わったこのUカップのブラジャーなのである。
「くっ、ふっ、……」
前傾姿勢から背筋を伸ばした体勢に戻った紀咲は、胸下を締め付けてくるワイヤーに苦しそうな息を漏らしてしまう。ホックを延長するアジャスターがあることは知っているけれども、もうそんな屈辱はこのブラジャーを着けるだけで十分である。ストラップを浮かせて、おっぱいを脇から中央へ寄せている間も、ブラジャーの締め付けで息は苦しいし、肌はツンと痒くなってくるし、けれどもあんまりお金の無い紀咲の家庭では、オーダーメイドのブラジャーなんてそう何回も作れるようなものではないから、屈辱的でもあの女が中学生の頃に着けていたブラジャーで我慢しなくてはならぬ。
紀咲はブラジャーを着け終わると、姿見にもう一歩近づいて、自分の胸元を鏡に写し込む。見たところTカップのおっぱいは、溢れること無くすっぽりとU65のブラジャーに収まって、恐らく男子たちにとってはたまらない谷間が、クレバスのように深い闇を作っている。ちょっと心配になって、ふるふると揺らしてみると、ブラジャーからは悲鳴が上がったが、溢れること無くちゃんとおっぱいの動きに付いてきたので、これなら今日一日どんなに初に振り回されようとも、大丈夫であろう。紀咲はブラジャーの模様である花の刺繍を感じつつ深い息をつくと、下着姿のまま今度は机の前へ向かい、怪しげな英文の書かれたプラスチックの容器を手にとって見つめる。毎日欠かさず一回2錠を朝と夜に飲む習慣は、初と二人きりで遊ぶときも決して欠かさない。パカっと蓋を開いて真っ赤な錠剤を、指でつまみ上げる。別に匂いや味なんてないけれども、その毒々しい色が嫌で何となく息を止めて、口の奥へ放り込み、すぐ水で喉に流し込む。――膨乳薬と自称しているその薬を小学生の頃から愛飲しているために、ほんとうにおっぱいを大きくする効果があるのかどうか分からないが、世の中にTカップにまで育った女性は全く居ないから、たぶん本物の膨乳薬であろう。親に見つからないように買わないといけないし、薬自体結構な値段のするのに加えて、海外からわざわざ空輸してくるから送料もバカにならず、校則で禁止されているバイトをしないといけないから、毎日朝夕合計4錠飲むのも大変ではあるけれども、膨乳の効果が本物である以上頼らざるは得ない。依存と言えば依存である。だがやめられない。彼女には莉々香という全く勝ち目の無い恋敵が居るのだから。……
元々大きな胸というものに憧れていたのに加えて、初恋の相手が大の巨乳好きとあらば、怪しい薬を買うほど必死で育乳をし始めたのも納得して頂けるであろう。胸をマッサージし始めたのは小学4年生くらいからだし、食生活を心がけて運動もきっちりとこなすのもずっと昔からだし、意味がないと知っていても牛乳をたくさん飲むし、キャ��ツもたくさん食べるし、時には母親や叔母の壁のような胸元を見て絶望することもあったけれど、いつも自分を奮い立たせて前を見てきたのである。そんな���力があったからこそ彼女はTカップなどという、普通の女性ではそうそう辿り着けないおっぱいを持っているのだが、それをあざ笑うかのようにあっさりと追い越していったのは、妹の莉々香で。昔は紀咲のおっぱいを見て、やたら羨ましがって、自分のぺったんこなおっぱいを虚しい目で見ていたというのに、小学6年生の秋ごろから急に胸元がふっくらしてきたかと思いきや、二ヶ月やそこらで当時Iカップだった紀咲を追い抜き、小学生を卒業する頃にはQカップだかRカップだかにまで成長をしていたらしい。その後も爆発的な成長を遂げていることは、先のブラジャー談義の際に、Yカップのブラが小さいと言ったことから何となく想像して頂けよう。紀咲はそんな莉々香のおっぱいを見て、さすがに大きすぎて気持ち悪い、私はそこまでは要らないや、……と思ったけれども、初の妹を見つめる目を見ていると、そうも言ってられなかった、――あの男はあろうことか、実の妹のバカでかいおっぱいを見て興奮していたのである。しかも年々ひどくなっていくのである。今では紀咲と莉々香が並んで立っていると、初の目はずっと莉々香のおっぱいに釘付けである。おっぱいで気持ちよくさせてあげている間もギュッと目を瞑って、魅惑的なはずの紀咲の谷間を見てくれないのである。以前は手を広げて「おいで」と言うとがっついてきたのに、今では片手で仕方なしに揉むだけなのである。……
胸の成長期もそろそろ終わろうかと言う今日このごろ、膨乳薬のケースにAttention!! と黄色背景に黒文字で書かれている事を実行するかどうか、いまだ決心の付かない紀咲は薬を机の引き出しの奥の奥にしまい込んでから、コップに残っていた水を雑にコクコクと飲み干して、衣装ケースからいくつか服を取り出し始める。今週末は暇だからどこか行こう、ちょっと距離があるけど大久野島とかどうよ、昔家族で行った時には俺も莉々香もすごい数のうさぎに囲まれてな、ビニール袋いっぱいに人参スティックを詰めてたんだけど、一瞬で無くなって、………と、先日そんな風に初から誘われたので、今日はいわゆるデートというやつなのであるが、何を着ていこうかしらん? Tカップともなれば似合う服などかなり限られてしまうから、そんなに選択肢は無い。それに似合っていても、胸があまり目立つとまた知らないおじさんにねっとりとした目で見られてしまうから、結局は地味な装いになってしまう。彼女の顔立ちはどちらかと言えば各々のパーツがはっきりとしていて、ほんとうは派手に着飾る方が魅力的に映るのであるが、こればかりは仕方のないことである。以前彼に可愛いと言われたベージュ色のブラウスを取って、姿見の前で合わせてみる。丈があまり気味だが問題は無い、一年くらい前であれば体にぴったりな服でもおっぱいが入ったのであるが、Tカップの今ではひょんなことで破れそうで仕方がないし、それに丈がある程度無いと胸に布地を取られてお腹が見えてしまうから、今では一段か二段くらい大きめのサイズを買わなくてはならない。ただ、そういう大きなそういう大きなサイズの服を身につけると必ず、ただでさえ大きなおっぱいで太って見えるシルエットが、着ぶくれしたようにさらにふっくらしてしまう。半袖ならばキュッと引き締ま��た二の腕を見せつけることで、ある程度は線の細さを主張することはできるけれども、元来下半身に肉が付きやすいらしい彼女の体質では、長袖だと足首くらいしか自信のある箇所が無い。はぁ、……とため息をついて、一応の組み合わせに袖を通して、鏡に映る自分の姿を見ると、……やっぱり着ぶくれしてしまっている。どんなに胸が大きくなろうとも、決してそのほっそりとした体のラインを崩すことのないあいつに比べて、なんてみっともない姿なのだろう、これが薬に頼って胸を大きくした者の末路なのだろうか。
「私の努力って何だったんだろうな。……」
と床に落ちていてそのままだった巻き尺を片付ける紀咲の目元は、涙で濡れていた。
それから15分くらいして初の家の門をくぐった紀咲は、どういう運命だったのか、莉々香の部屋の前で渋い顔をしながら、またもやため息をつく。
「勉強って言っても、私よりあいつの方が頭良いんだから、教える必要なんてないでしょ。……」
ともう一度ため息をついてドアノブに手をかける。約束の時間に部屋に赴いたというのに、初はまだ着替えてすらおらず、ごめんごめん、今から着替えるから、暇だったら莉々香にあれこれ教えてやってくれ。今たぶん勉強しているから、と言われて部屋から追い出されたのであるが、昔から英才教育を受けてきた莉々香に教えられることは何も無い。むしろ今度の定期試験を乗り越えるためにこちらが教えてもらいたいくらいである。紀咲はいまいち初の意図が分からない時が多々あるけれども、さっきの一言はようよう考えても結論が出ないから、ただ単に莉々香と話をしていてくれと、そういう思いで言ったのだろうと解釈して、ガチャリと扉を開ける。相変わらずきっちりと無駄なく家具の置かれた、整理整頓されすぎて虚しささえ感じる部屋である、昔と変わっているのはベッドの上にあるぬいぐるみが増えたことくらいか。莉々香はその部屋の中央部分にちゃぶ台を置いて、自身の体よりも大きくなってしまったおっぱいが邪魔にならないよう体を横向きにして、紀咲が部屋に入ってきたことにも気づかないくらい熱心に、鉛筆を動かしている。覗いてみると、英語で何やら書いているようだが、何なのかは分からない。――とそこで、ノートに影が落ちたのに気がついたのか、ハッとなって、
「姉さん! 入ってきたなら言ってくださいよ」
と鉛筆を机の上にそっと置くと、立ち上がろうとする。
「あっ、いいっていいって。そのままで」
それを制しながら紀咲はちゃぶ台の対面に座って、ニコニコと嬉しそうな表情を浮かべる憎き恋敵と相対する。だがどんなに憎くとも、その巨大なおっぱいを一目見ると同情心が湧いてくるもので、片方だけでも100キロは超えているらしいその塊を持ちながら立たせるなんて、どんな鬼でも出来ないであろう。莉々香のおっぱいには簡単に毛布がかけられているのであるが、それがまた何とも言えない哀愁を誘っていて、紀咲もこの時ばかりは目の前の可愛らしい笑みが、少しばかり儚く見えてしまうのである。
「やっぱり、もう椅子には座れない?」
「そう、……ですね。椅子に座ると床に着くから、楽といえば楽なんですけど、それでも重くて。………」
「今バストは何センチ��なったの?」
「えっと、……ここ一週間くらい測ってないから正確じゃないけど、先週の木曜日で374センチでした」
「さ、さんびゃく、……」
果たしてその数字が女性のバストサイズだと分かる人は居るのであろうか。
「姉さんは?」
「128センチのTカップ。やっと中学生のころのあんたに追いついたわ」
どこか馬鹿にされた心地がしたので、ちょっとだけぶっきらぼうに言う。
「いいなぁ。……私のおっぱいも、そのくらいで止まってくれると嬉しかったんですけどね。……」
あれ? と思うと先程感じていた同情心がどんどん消えていく。莉々香は恐らく、本音として紀咲のおっぱいを羨ましがっているけれども、やはり馬鹿にされている気がしてならない。
「あ、もしかして今私のブラジャーを着けてますか? 前、アンダーが合わないって言ってましたけど、延長ホック? っていうのがあるらしくて、それ使うといいかもしれません」
と、知っていることをどこか上から目線で言われて、カチンと来る。そういえば、いつからだったか、おっぱいのことに関してはすっかり先輩の立場で、莉々香は紀咲に色々とアドバイスをするのである。
「……知ってる。………」
――だから、余計にイラつかせられるのである。
「姉さん?」
「知ってるって言ってるの。なに? いつの間に私に物を言う立場になったの?」
「ね、姉さ、――」
「そんな化物みたいなおっぱいが、そんなに偉いって言うの? ねえ、答えてよ」
「化物だなんて、……姉さん落ち着いて」
「落ち着いてなんていられるかっての。今もあんたのブラジャーが私を締め付けてるの、分かる? この気持。中学生の女子におっぱいで負けるこの気持。世界で一番大きいおっぱいを持つあんたには分からないでしょうね。………」
この女の前では絶対に泣かないつもりであったが、今まで誰にも打つけられなかった思いを吐き出していると、一度溢れた涙は止めどもなく頬を伝って行く。
「何よ何よ。私がどれだけ努力しているのか知らずに、いつも見せつけるようにおっぱいを強調して、そうやって毎日あの変態を誑かしてるんでしょう? ――どうして、どうしてあんただけそんなに恵まれてるのよ。どうして。………」
とそこで、ぐす……、という鼻をすする音がしたので、そっと涙を拭って前を向くと、莉々香は机の上で握りこぶしを震えさせながら俯いている。ゆっくりと顔が上がって、すーっとした涙の跡が陽の光に照らされる。
「私だって、………私だって紀咲姉さんの事が羨ましい。ほんとうに羨ましい」
「………」
「Tカップって、まだ常識的な大きさだし、着る服はあるし、姉さんは私のお下がりのブラジャーを使ってますけど、ちゃんと売ってますから、ちゃんと市販されてますから。……私のブラジャーが一着いくらするか知ってますか? 8万円ですよ、8万円。ブラジャー一個作るのに10万円近く取られるんですよ。……ほんとうに姉さんくらいの小さなおっぱいが良かった。ほんとうに、ほんとうに、………」
「りり、……」
「いえ、姉さんが羨ましいのはそれだけじゃないです。どれだけ胸が大きくなっても兄さんは振り向いてくれないんですもの。……」
「えっ?」
「もう何回もチャレンジしましたよ。兄さんを押し倒して、姉さんみたいにおっぱいで気持ちよくさせようと。……けど駄目でした。どうしてなんでしょうね。私だったら体ごとおちんちんを挟んであげられるのに、体全体をおっぱいで包んであげられるのに、兄さんは手すらおっぱいに���れずに『紀咲、紀咲』って言って逃げちゃうの。……」
初のことだから、もうすでに欲望に負けてそういう行為をしていると思っていた紀咲は、驚いて彼の部屋の方を向く。
「だから、意味がなかった。意味が無かったんです、――」
と莉々香は体を捻って手を伸ばして、本棚の一番下の段から手にしたのは紀咲もよく知っている、怪しげな英文の書かれたプラスチックの容器。
「小学生の頃からこれを飲み続けてきた意味が無かったんです。……」
「りりもそれ飲んでたの」
そういえば昔、どうしてそんなに大きくなるんですか、と聞かれた時に一回だけ見せびらかしたことがある。
「ええ、……でもね姉さん、私の場合違うの。兄さんが、……えっと、そういう女性を好きなのは分かっていましたから、こう、……手の平にがさっと適当に出して、お水で無理やり飲んでました」
「それ一体一回何錠くらい、……」
「15錠くらいだったような気がします。駄目ですよね、注意書きにも駄目って書いてますし」
容器のAttention と書かれた下には、〝必ず一日4錠を超えてはならない〟と一番上に太文字であるから、莉々香は4日分をたった一回で飲んでいたということになる。そういうことだったのか。………
「でもどんどん大きくなっていくおっぱいが嬉しくって、最終的に一週間も経たずに一瓶開けるようになって、……最後は兄さんが救ってくれたんですけど、飲んでないのに、おっぱい大きくなるの止まらなくて、………もう着る服なんて無いのに、おっぱいは重くて動けないのに、でも全然止まる気配がなくて、………紀咲姉さん、私どうしたらいいんだろう」
と、さめざめと泣き出したのであるが、どうしたらいいのかなんて紀咲には全然分からず、ただ気休めな言葉を投げかけていると、しばらくして初がやって来たので、せめてこの哀れな少女の気を少しでも晴らそうと、その日は3人で日が暮れるまで淫らな行為をし続けたのである。
(おわり)
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