#ご当地セフィロス
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ロン毛イケメンって最高じゃん
イケメンもいいけどイケボもいいよねぇえ。 今日は朝から通院してたんだけど、待ち時間にTikTok開いたら、まさかの津田健次郎ボイス聴いてしまって大変でしたw 血圧とか心拍とかを見られたわけじゃなかったのでセーフですが、もし検査対象に入ってたら高血圧不整脈だったのでは。。。
まずもって、性別関係なく津田さんの声はセクシーに聴こえるんですよね。きいたあとすごい顔になりましたもんwすごすぎて笑ってたw セクシーというか、多くの女性たちが「耳が妊娠する」という表現用いてますが、まじでR18指定した方がいいですねww
セクシーといえば、もちろんセフィロス様も妖艶という意味では該当しますよね。
というか、最近気付いたんですけど、ロン毛キャラを好む傾向があることに気付きましたw 例えば、東リベの場地さんとか、ナルトのイタチ兄さんとかwかっけえええ!!! あとはやっぱFF14のゼノスですね。。。全員イケメン美麗。特にゼノスは妖艶さも兼ね備えてて最高。
FF14といえば、昨日からFF16とコラボしてますがPS5持ってないからFF16がわかんねぇえんだよね。 ただ、みんなのSS見る限り、トルガルが可愛いということだけは分かるww デカモフわんこ!!!!くっそかわいい!!!しばらくの間だけ、アイドネウスにはお休みしてもらって、トルガルだすかもw 今晩あたりにイベントはやるつもりでいるんだけど、面白そうだったらPS5買うか迷うなぁ。
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2023/10/26
CCFFⅦ、アルティマニアが届くまで4章でエアリス連れてマテリア拾いをひらすらやってギル稼ぎしたり、結構残ってたミッションをクリアしたり。アルティマニアが届いてからレベルを理解したし解説とかシークレット内容読むのが好きだからなるほどなあと。
アルティマニアが届くまでは4章突入した時の「やったー!久々のエアリスだー!」って喜んでたのにサブイベのマテリア拾いやらコロンブレンドとかやってく中で「エアリス………」って涙腺ぐちゃぐちゃになりながら遊んでた情緒やばかった……。
FFⅦを随分昔にクリアして今でもムービー見るⅦ好きにとっては切ない……!
Ⅶより前のストーリーを遊んでる訳だから当然なんだけどね……あーー………ってなるよね……(語彙力無し)
これを打ってる間はPSP充電中で、ついさっきバハムート烈を軽く倒してからセーブしたからもっと涙腺がやばくなりそうな5章に突入。大丈��かな……個別セーブ作っとこ……。
(ボスに手こずるのが嫌だから前もってレベルに余裕を持たせた)
そして途中途中で入るムービー見ると、セフィロスまだまだ人間らしさがあるなあ……って複雑になっちゃった。
アンジールとジェネシス、2人とも嫌いじゃあない。
シスネも嫌いじゃあないしラッキースターも便利。
たまにくるケットシーのリミット技も好きだわー。
終盤になるにつれて情緒がやばくなりそうだけど楽しむ。
小説、ふとした時に見つけたのが過去買った少年陰陽師のまさかの尸櫻編突入の回だった。17〜18歳の昌浩……過去買っといて良かった自分。なかなか楽しめたし終わり方が変わらず不穏だったからまたゆっくり買います……。
2023/10/27
CCFFⅦ順調。5章行こうと思ったらサブイベやらミッションやら駆け回ってメール受信したりしてなかなか時間食ったw
新ミッション開放でクリア後にショップアドレス貰えてもっと買い物が豊富になるからやるに越した事ない。
駆け回ってる内資料室に籠るセフィロスの話聞いたりしてこの時点で伏線かーってなっちゃった………いや、何もかも分かってるんだけど実際遊ぶとまた違う感覚……。
アルティマニアのおかげで敵との戦闘で回避して背後攻撃を意識すればクリティカルが狙えると分かってから遊び始めた頃よりずっと楽に勝てるようになった。やっぱりアクション最高。
ただ壁寄りに移動すれば敵がなかなか来ないってのも知っちゃったから甘く見ないで積極的に戦ってDMWのリール回してレベル上げていきたい。
そして5章突入した時のまだ幼さがあるクラウドとザックスの会話に感情が滅茶苦茶になるとこだった……個別セーブ作ったからいつでもムービー見れる………。
今の所難しいとすればマテリア合成ぐらいかな。合成一覧表見ないと分からんw
まだ先だけどニブルヘイムの七不思議のサブイベ、要素は思いっきりKH2でやった七不思議で流石スクエニそう言うとこ大好きですってなっちゃった……。
2023/10/27
CCFFⅦ、7章に突入したけど別の意味で泣いちゃった……。継承後に神羅ビル内の曲変わるの凄いなー凝ってる……。
章を進め続けたからストーリークリア後に追加の溜まったミッション消化。
消化しつつ7章サブイベの花売りワゴン作成の材料集めをミッションで集めれる物は全部集め終わって、ショップアドレスも開放ー。
メール機能地味に好きだな。
まあ花売りワゴン作成とか言ってるけどその先に進みたくない………!
悲劇しかないの知ってるけど見届けたいから楽しみつつ泣きながらやる(情緒)
ただ後はまあマテリアレベル不足で合成出来ないのとザックスのレベルも余裕持たせたいなーと金策しちゃうかなあと。
あまりにもDMWでクラウドの心の映像が来ないから動画撮ったw
CCでは内向的で弱いクラウドが全面に出てるしまだ幼さがあるからほんっと可愛い………。何だろう、守ってあげたくなる感じ全開……。
好きなキャラでも過去はこうだった云々みたいなのを見ちゃうと印象変わってそこまで好きじゃなくなったりする事がまあまああるんだけど、流石クラウド、そんな事は全く無かった……寧ろ尊さが増した……。
心の映像は援護射撃とメシをおごる相手が特に好き。いや全部好きだけど。
余談で、何かそういやFFⅦの新しいのあったのあれ何だっけ?って調べたらリバースな……PV見たらド派手だったからいつかハード買いたいね……(いつかハード買いたいってKH3でも言ってる)
サブイベの花売りワゴン3個全部達成したら別の意味で泣いちゃった………。でもザックスとエアリスが少しでも楽しい時間作れてて良かった……。
ワゴン、本当によく見たら動物のマーク描いてあってどっちが描いたんだろうな……。
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Sephiroth at La Ronde breaking all the rules, destroying all the games and chowing down on all the poutines
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#Sephiroth #finalfantasy #Fanart #Instadrawing #instadraw #Sketching #games #medibangpaint #finalfantasy7r #drawings #gammings #dibujo #dibujodigital #boy #gamefanart #wacom #ilustracion #design #geek #2021 #character #gameart #draw #gamecharacter #drawing #sketch #art #arte #ご当地セフィロス #local_sephiroth Uniendome a un reto que vi en Twitter, Sephiroth paseando por el mundo, Buenos Aires, El obelisco en Capital Federal. https://www.instagram.com/p/CPehL34Md3f/?utm_medium=tumblr
#sephiroth#finalfantasy#fanart#instadrawing#instadraw#sketching#games#medibangpaint#finalfantasy7r#drawings#gammings#dibujo#dibujodigital#boy#gamefanart#wacom#ilustracion#design#geek#2021#character#gameart#draw#gamecharacter#drawing#sketch#art#arte#ご当地セフィロス#local_sephiroth
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FF7REMAKE セフィロスの目的とは? メタ的考察と妄想
※※ 注意 ※※ この記事は、該当作品の核心に触れる記述が含まれている可能性があります。
この記事は以下の記事の前段階として書いたものです。 https://fuyukky-text.tumblr.com/post/621184652918587392/
フィーラーとはクリエイターの恐怖
フィーラーはフィアー(恐怖)をつかさどるもの。メタ的に読み解けばプロデューサー北瀬氏の恐怖そのもの。創作活動(クリエイティブ)とは既成概念(こうあるべき)を壊していく作業であり、それには恐怖が伴う。たとえば売れる要素という既成概念に縛られれば作品は凡庸(コモディティ)になるように。一方、ドラマ(物語)というものは、システム(組織)とアンチシステム(反組織)のせめぎ合いで展開する。たとえば古い自分と新しくなる自分のせめぎ合いが、成長物語であるように。ファンタジーやSFの文脈というのは、この創作活動の葛藤を仮想世界のドラマとして投影(メタファー)して描くこと。北瀬氏の中の葛藤が、エアリスとフィーラーなのかもしれない。
君は、シャア・アズナブルという男を知っているかね? 山田玲司 https://www.youtube.com/watch?v=CSDJaawGOyc
象徴化されたキャラクター
クラウド = リメイクのプレイヤー エアリス(ライフストリーム) = 北瀬氏・野村氏 フィーラー = クリエイターの恐怖 古代種 = オリジナル版スタッフ(旧スクウェア) アバランチ = 若手クリエイター ミッドガル = 現スクウェアエニックス 神羅カンパニー = 持株会社?役員?ソニー? セフィロス = ???
既成概念と恐怖の関係
若手クリエイターは新しいゲームをイチから作りたいが、大きくなった会社は組織(システム)を維持するため売れるゲームを求める。また最近の消費者はエンタメにシビアであり、ネットの評価(システム)で良いものしか購入しない傾向にある。その結果、アニメでもゲームでも���とんど有名作品のリメイクしか企画が通らない。クリエイターの恐怖が会社を維持することから来るなら、プレイヤーの恐怖はつまらないアニメやゲームにお金と時間を無駄にする恐怖から来る。おそらく、こういうもの(システム)を打破することがテーマになるのではないかと思う。「おまえら、ネットの評価(既成概念)で消費活動(プレイ)してんじゃねえよ。おれたちと新しい物語(リメイク)を紡ごうぜ。そこにだけ「約束の地(初めてオリジナルをプレイしたときのあの感動)」がある(リユニオンがある)んだよ!」っていうメッセージなのかも。
スマホに頼らず孤絶するひとり旅のススメ 角幡唯介さん https://danro.asahi.com/article/12651177
セフィロスはドラクエの象徴
オリジナル版のセフィロスは何の投影(メタファー)だったのかと、考えるとやはりそれはドラクエなのだろうと思う。FF7はドラクエ3というモンスタータイトルに打ち勝つために企画されたのではなかったか。そして、このときのエニックス社長の福嶋氏が、現在のスクウェアエニックスの持株会社の筆頭株主、名誉会長である。福嶋氏はまだファミコンがそれほど普及していない時期に、ビジネスチャンス(アンチシステム)を見出しプログラムコンテストを開催。後にチュンソフトを起こすゲームクリエイター中村氏を見出す。またジャンプ編集部ともパイプを作り、鳥山明、堀井雄二らと出会い、ドラクエシリーズをプロデュースしていく。ドラクエシリーズは爆発的ヒットを飛ばし、その模倣がコンピュータRPGというジャンルを確立していく。ファイナルファンタジーはドラクエの模倣という形で生まれながら、多くのファンを獲得しFF7でついに、それに打ち勝てるまでに成長した。ちょうどセフィロスとクラウドのように。ただし、このときはあくまでセフィロスは倒すべき相手だった。
wikipedia : 福嶋康博 https://ja.wikipedia.org/wiki/福嶋康博 ドラクエ vs FF 国内売上本数ランキング 動画でわかる統計・データ https://www.youtube.com/watch?v=zw-r7gGbjTw
セフィロス・オリジナル = ドラクエⅢ・福嶋氏 セフィロスコピー = ドラクエ模倣・実況動画・なろう系
本当の敵はジェノバ(模倣作用)
オリジナル版のミッドガルは国内ゲーム業界くらいの感覚だったのだろう。その中に英雄でありバケモノのセフィロスがいて、その模倣であるセフィロスコピーが存在する。これを現代のリメイクに置き換えると、ドラクエはいまだにかつての英雄として存在し、なろう系コンテンツの多くはその模倣と派生で、YouTubeにはRPGの実況動画、ネットにはゲーム攻略サイトが溢れる。セフィロスコピーがクラウドに未来を見せるというのは、ゲームプレイヤーにネットメディアがゲームの展開をリークするようなもの。そしてこれがエアリスが言っている「本当の敵」なのかもしれない。それはYouTuberやネタバレをするユーザー自体ではなく、これを見たいと思ってしまうゲーマーの性質のほうのことを言っているのではないか。たとえば、リメイクの長編CMでゲームマニアの男性が「これだからネット世代は!」といきどおるのは、クリエイターの本音でもある。ネットで得た知識で知った気になる、ネットの評価が気になる、ネットで話題になってないゲームに手を出すのはリスクだ、というような思考が「本当の敵」であって、これによって「星が死ぬ」。それは単にゲームが売れなくなるということではなく、RPGやクリエイター(あるいは、起業家)の根幹となる「冒険心(アンチシステム)」を消してしまうことになるからだろう。「運命にあらがってみないか」というセフィロス・オリジナルの台詞はGAFA時代の私達への福嶋氏のメッセージなのかもしれない。
竹中平蔵 vs 福嶋康博 リスクを取らないことが経営者のリスク http://kigyoka.com/news/magazine/magazine_20141024_23.html
参考YouTubeチャンネル(非ゲーム系)
岡田斗司夫ゼミ https://www.youtube.com/channel/UC0FFHRF1mytLDhs6nxqGIQg 山田玲司のヤングサンデー https://www.youtube.com/channel/UC09D3M_DdLaZMJnZp0v4pLQ おまけの夜 https://www.youtube.com/channel/UCyDorohZS_8P4csyytQ3AZg
参考YouTubeチャンネル(ゲーム系)
てつお / ゲーム考察&ストーリー解説 https://www.youtube.com/channel/UCVWwxCSms3O8bryzbxWcaIQ ジハンのゲームちゃんねる https://www.youtube.com/channel/UCBLkQt1wO8aVI6oFhI9uWPA KINACHANNEL 2 https://www.youtube.com/channel/UCiBzyegWBSCRtJLoNe3rJRw 中川翔子の「ヲ」 https://www.youtube.com/channel/UCGlWnxRgmii2-InQLp8HmiA
参考kindle本
新・冒険論 集英社インターナショナル新書 角幡唯介 https://www.amazon.co.jp/dp/B07DNPZY1R/
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FF7R雑感(普通にネタバレ)
あらかじめ書いておくと、FF7プレイ時は「クラウド、レッドXIII、ヴィンセント、シド、ユフィ」あたりを育てていたので今作では元々キャラ愛があまりなかった。
難易度はノーマルでやった。
プレイスタイルはティファに黄色とか紫の脳筋マテリアを積みまくってひたすらATB溜める感じでやってた。
面白かったの?
ゲームは滅茶苦茶面白かった。
2周目したい?
プレイ後感が非常に悪かったのでやる気しない。
ゲームについて
よく練られたレベルデザイン
これに尽きる。一本道でエンカウント数まで厳密に決められていることで楽しめるゲームデザイン。こういうレベルデザインを自分はクロノトリガー的だと思っている(けど、もっと昔からあるんだろうね)。特に最初のボスのガードスコーピオンはPS版でも凄いワクワクしたのを覚えてるけど、期待を裏切らない感じだった。リソース管理どうしようとかまだあんま決めてない段階でやらされる分、ポーション使うにもちょっと躊躇しちゃうしそういうプレイヤーの心理を分かって作ってるんだろうな~
やはりFF7はアクションではなくてRPG
敵に明確な弱点や属性相性があるギミック主体な戦闘であることを見ると、アクションではなくてRPGとして作ってあるなという印象がある。 これは 、プレイヤーのアクションの得手不得手に依存せず工夫次第で勝つか負けるかが決まるシステムなので素晴らしいよね。
マテリアやアビリティーのシナジー が強力なので、戦闘の最中にスキルにたよって被弾前提で殴り切る選択肢をとれる機会が多かったのもRPGらしい一面だと思う。
その一方でアクションとしていまいちかというとそういうことはなくて、「モーションの隙を殴る」「回避する」「ガードする」という基���要素をきっちり抑えることが戦闘の肝になっているので、アクションとRPGのおいしいところを上手に組み合わせてあるなと思った。
コンティニューはあまりしなかったけど、戦闘前に戻って検討しなおす余地が設けられているのも、戦闘デザインに即していてよかったね。
多分ハードは最適解で倒してくことを前提に作ってるんだろうね。やるかは分からんが。
ゲームとしての唯一の不満点は荒ぶる視界
カメラすぐ訳分からんくなるのなんとかならんの??ハゲるでしょ。
音響について
素晴らしいBGM
凄すぎる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~次作からどうなっちゃうの~~~~~~~~~~~~~~~~~
新しく書き下ろされたGhoulという曲が天才なので気が向いたら後で詳しく書きます。書いたの誰?
再解釈
誰が書いたのか想像してるだけで楽しい。もう死ぬほどアレンジされまくった曲をそれぞれのコンポーザーの自分の世界観で再解釈がされている。こんな贅沢なことないって・・・
あと、小林啓樹さんの曲は全員一発でわかったと思う・・・(褒め言葉)
超凄いシームレス
曲はどこもシームレスでニーアオートマタの感動を思い出したけど、戦闘曲だけじゃなくてどこもかしこも凄いシームレスになってた。特にウォールマーケットはやばすぎた。
あと、やった人全員気づいたと思うがラスボス倒した瞬間寸分たがわず曲が終わるのまじで凄くなかったか??どうやって時間合わせてたんだ。
グラフィックについて
最高の神羅、最高のミッドガル。
FF7は見下ろし視点でプレイさせられる機会が多かったから実感なかったけど、スラム街の上がプレートで覆われてるのってこんな感じなのか!!
これは思った人多いんじゃないかな・・・まじで感動するよね。たまに張りぼてだったけど全然いい。
現実と融合した新たなミッドガル
電車の駅、高速道路の料金所、公衆電話、工事現場の立て札・・・見慣れた日本の都市との融合はVersusXIIIで実現されるはずだったコンセプト。しかしFFXVでプレイできたのは崩壊した新宿だけ。ようやくこの世界で遊べるのか俺は・・・美しすぎる。
シナリオについて
丁寧な書き加えられたシナリオと、PS時代からのガバガバプロット
PS時代から大幅に引き延ばされてシナリオからキャラ描写まで全て丁寧に補完されていて、良い仕事をするなぁと思った。
その一方で、やっぱりそもそもFF7のシナリオってなんか不自然でいい加減だよな・・・とも。丁寧に描かれるからこそ納得が行かない、そういう感想。
例えば、アバランチの思想
例えばバレットがアバランチの信条として繰り返し言う「魔晄炉で 星の命を吸い上げる神羅は悪いやつだ!俺は星を守るために戦うぞ!」これ。
いやいや、正義に酔ってる環境保護テロリスト怖いんでまじでやめてください。シーシェパード?
ミッドガルは神羅が技術を生み出し、エネルギーを生み出し、 雇用を生み出し 成り立っている。神羅なしでは生活が出来ない人がたくさんいるわけだけど、そういう人を全員無視してるよね。
街で聞こえてくる「アバランチまじふざけんな」という怨嗟の声。普通のシナリオだったらプレイヤーは( 本当はアバランチの活動が必要なんだけどな・・・)っていう気持ちになりたいところだけど、正直市民の声に同情してしまう。
ミッドガルに神羅は必要だよ。
似た感想最近どっかでも思ったな・・・って思ったらモンハンワールドの自然礼賛だ。
製作者は人間と自然の対立構造を描いて自然は偉大、自然は正しい、自然を守ろう、で満足しないで欲しい。人間の活動が自然の一部だということにいい加減気づいて自然との付き合い方を考えてくれ。
唐突に悪者になってしまうセフィロス
バレット「神羅は悪いやつ」
エアリス「神羅じゃない」
エアリス「 悪いのはセフィロス」
一同「セフィロスは悪いやつ」「そうだそうだ」「セフィロスぶっ〇そう」
俺「意味わからん」
どういうシナリオなんだここ。まじで分からん。
まじで白けるラスボス戦とその前座
ここまで割と丁寧に原作通り作ってきて、何故この一連のラスボス戦をやらされなければならないのか?ラスボス戦無しでそのままミッドガルを脱出しても俺は全く不満を持たなかったよ。
手の込んだコース料理を食べてたのに突然特盛のチーズタッカルビ出されたみたいな感じだったよね。あれ作った人誰?ふざけてるの?
なお、チーズタッカルビは好きです。
キャラクターについて
ティファ
こんな奴だったっけ・・・もっと元気系幼馴染かと思っていたけど。
しおしおな時と張り切ってる時でメリハリがついててなんだか健気でよかったね。もうエアリスに負けてる感じなところが最高なんや・・・負けヒロイン大好きおじさん
ティファがハイタッチ1回失敗した後、2回目はやらなかったところめちゃエモかったし、その一方でエアリスはクラウドにハイタッチさせたとこも加えると更にエモかったよね・・・
モーションあざとすぎるのはなんとかならなかったの?
レッドXIII
頼むプレイアブルキャラに昇格してあげてくれ・・・俺はレッドXIII推しなんだ。スターダストレイさせてくれ~
クラウド
いい奴じゃん。
アリス
これはクラウドさんも骨抜きですわ。しかし変な服やなぁ。
バレット
PS版から引き続きやっぱりうざい。
まとめ
全体としては最後以外とても楽しかったけど、最後がやばすぎて続きが不安になってきた。
でも、死んだと思われたVersusXIIIは死なずにFF7Rとして復活したのだと思うと本当に嬉しい。
現実と虚構が融合した都市、完成されたレベルデザイン、シフトブレイクしなくていい歯ごたえのあるアクション。俺が待ち望んだVersusXIIIがFF7に還元されてここにあった。野村ディレクター、本当にありがとう。
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君がいる世界といない世界
FF7Rがでて、ようやくクリアできたので感想を。 以下ネタバレがあるのでご注意ください
さて、待ちに待ったFF7のリメイク。そらもう金曜の0時から寝落ちしながらのんびりただし駆け足で駆け抜けました。 ミッドガルの町やその下層にあるスラム街、当時見ていた世界がよりリアルに鮮明になって描写されるっていうのはとても新鮮で懐かしい気持ちになります。
いやー、歩いてるとなるほど、ここがそうなんだ。とか、ああ、こういうのもあったねぇーとか、スラム街のモブたちが生きてる感がでてたりとか、新しい場所や人物や話だ!!って新たに追加された所とか、戦闘がクソだとか、クレイジーモーターサイクル地獄じゃねぇか!とかいろいろ刺激に満ち溢れてて楽しかったです。
で、ね。これFF7なのはFF7だとは思うんですけど
リメイクじゃ無くね?????
という感想が。 なんというか物語がもはや別世界線になってるし。当時のストーリーをより肉厚にしたものを期待していた分、中盤の柱爆破以降からの展開に開いた口が塞がらないどころか戸惑いまくってましたよ。
ジェシーやビックス、ウェッジの背景が追加された感じのままのをストーリーにも期待してたんだけどなんというかソフト麺のナポリタン風スパゲッティを新しくしたら本格パスタのジェノベーゼが出てきたみたいな?似て非なるものになっちゃってる感が強すぎてナニコレ状態ですよ。
少なくともエアリスとセフィロスは周回者確定でクラウドは可能性として無自覚の周回者(エアリスに触発された影響なだけかもしれない)かなー、と。当時は彼女の未来は確定事項でどんなに頑張っても逃れられないものだったし、外伝もそれをベースにしてるから今回のリメイクはそういった過去作を否定しそうな勢いのストーリーだったなー、と。
個人的にねっとりセフィロスがダメでした……オリジナル版はそんなねっとりしてないでしょ。クラウドの扱いだってただの駒みたいな感じだったし。そりゃ外伝とかKHとかあたりの彼はねっとり気味だったけどさぁ。
あと優しい世界になってよかった、と思う反面なんでジェシーだけ……っておもっちゃった……あれだったらウェッジとともに救い出されてて……って願わずにはいられなかった件。(いやクラウドたちと会話した時点でこと切れてたのかもだけどさ)
原作ではほぼ語られないキャラの背景が追加されたりした分そこらへんが余計に結構つらかった。ジェシーとか生々しいというかなんというか……重い。
色々あったけど、たぶんここで打ち止めしてもある程度はなっとくなED(俺たちの冒険はこれからだEND)なのでひとまずは安心……なのかなぁ?いやわりとこのストーリーラインでどうなってくのか気にはなるけど!未来を変えるぜよ!と言わんばかりに(というかやっちゃったし)原作から大きく外れてしまったわけですしおすし。
完結、あと何年かかるんでしょうかねこれ。
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「獅子が魔女の力を受け継いでついでに女体化する話リターンズ」
(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6881015)の100ブクマありがとうございました。
徹頭徹尾頭が沸いた状態で書いた吹っ切れた文章なので「後天性女体化はロマン」以外何も言うことは無いです。 真面目で鬱な文章書いたら反動で脳味噌空っぽなエロ書きたくなりますよね。仕方無いです。タイトルのヤケクソ具合からも何か勢いしかない雰囲気が感じられますし。久々��見たら「ついでなのか…」と呆れました。
というわけで100ブクマありがとうございます記念のおまけです。おまけの割に本編と同レベルの内容があるのでお時間のあるときにどうぞ。 「獅子が魔女の力を受け継いでついでに女体化する話リターンズ」
R-15腐向けネタバレ女体化暴力表現ご都合展開注意。8総受け気味? ギャグです。何でも許せる人向け。 「スコール?」
不安気な声と遠慮がちに身体を揺さぶられる感覚に、スコールは重い瞼を持ち上げた。寝ていたわけじゃなく、起きていた。この二人がこのアルティミシア城に入ったきたのは感じていた。ただ少し現実を拒否していたかっただけだ。 視界には、横になったスコールを覗き込むオニオンナイトとティナの姿が映った。ああ、またこの二人には迷惑をかけたな、と思いながらも口にはせず身を起こす。
そうして感じる身体の重さと、ばさりと背中に当たる長い髪の感触に嫌気が差した。
「その…大丈夫?」
ティナの声に、スコールは答えた。
「大丈夫なわけがない」
その声は本来のものよりハスキーだった。
スコールの身体はまた女性のものへと変わっていた。 「何があったんだ?」
今回は逃げ出すこともせず、スコールは大人しく二人と共に秩序軍の仲間たちの野営地へと戻った。髪は長く背中まで真っすぐ伸び、胸元は大きく膨らみ、あるべきものが無くなり、華奢に小柄になった全身。かつて色々な騒動が起きる原因となったその姿に一時阿鼻叫喚となって落ち着いた頃、バッツはそうスコールに尋ねた。
「……」
だがスコールは拗ねたようにそっぽを向くばかりで答えようとはせず、
「スコール」
窘めるような声音でもう一度呼ばれてようやく、口を開いた。
「気づいたらアルティミシア城で寝ていて、起きたらこうなっていた」
だがその答えも、納得には程遠かった。
「だったらまた原因は魔女の力…なんスかね?」
「知らない」
かつて同じことが起こったときは、スコールが魔女アルティミシアを倒したことが原因だった。魔女の力は魔女が死んでも消えはしない。だがこの世界に次の魔女候補など、その法則が適用される世界の者など、最早スコールしかいなかったのだ。そうしてスコールの身体を女性のものへと変えるという強引な手段で以って魔女の力はスコールへと継承された。
何だかんだありながらも最終的にはカオスがスコールの中から魔女の力を追い出して元通りになったはずだが、どういうわけかスコールの身体はまたその魔女の状態へと戻ってしまったというわけだ。
「じゃあまたカオスに頼んで何とかしてもらうか?」
「……」
「…スコール?」
クラウドの問い掛けにスコールが居心地悪そうに視線を逸らした。それを問い詰めれば、スコールは渋々口を開いた。
「…行��た」
「は?」
「カオスのところにはもう行った」
「はあ?」
全員が目を丸くする中、スコールは言った。目を覚ましてすぐに自分の変化はまた魔女の力を何故か受け継いでいるせいだと思い、すぐさま全力でカオスの本拠地に殴り込みに行った。カオスに「何とかしろ」と迫れば、「その程度の些事も敵の将の力も借りねば収拾出来ぬのか」などといわれ「うるさい出来るに決まってるだろう役立たず」と罵倒してからまた飛び出してきたらしい。
落ち着いてみればカオスの言葉はただの煽りでしかなかったし、自分もそれに乗せられ簡単に怒りを爆発させてみっともなかった。というか何で自分は敵の本拠地にまで辿り着いたのに何もせずに帰ってきているのか。どれだけ焦って自分を見失っていれはこうなるのか。このままずるずると落ち込むのも嫌なのでとりあえずアルティミシア城に戻って不貞寝していたらオニオンナイトとティナに見つかった、という流れだったらしい。
通りで目を覚ましたときに驚いていなかったわけだ、と二人は内心腑に落ちていた。残りの面子はこれは冗談なわけはなく本人は至って真面目なので笑ってはいけないと腹筋を鍛えていた。吹き出そうものなら余計にスコールが拗ねて事態が拗れるし。
「目が覚めたらアルティミシア城、っていうのがもういかにもって感じだよな。ところでそれより前って何していたんだ?」
いち早く復帰したジタンが訊いたものの、スコールは答えずに立ち上がった。すかさず引き止めたのはウォルだった。
「どこへ行く」
「…やりたいことがある」
「一人でか? 危険だ」
「大丈夫だ」
スコールはさっさと歩き出そうとするが、ウォルがその腕を掴んで止めた。スコールは思いっきりウォルを睨みつけたが、ウォルは涼しい顔で宣言した。
「どうしてもと言うなら私を倒してからにしなさい」
ぶはっ、とフリオニールとバッツとティーダが吹き出して、ジタンが小声でアウトー、とにやにやしながら呟く。そんな外野に構わずスコールはうぐ、と言葉を詰まらせた。しばらくの間逡巡して、そして、頷いた。
二人は開けた場所に移動して、互いの得物を取り出した。審判となったセシルの始め、の合図で二人は同時に構えた。
「ドロー」
即座にそう呟いたのはスコールだった。その瞬間にウォルの身体から光球が飛び出してスコールの方へと吸い込まれていった。
「!?」
ウォルは驚愕に包まれた。今までスコールはそんなことをしてはいなかった。だがその意味を考えている暇は無い、考えを振り切ってウォルは足を踏み出した。
対するスコールは舌打ちしつつ、それを迎えた。がん、がん、がん、とウォルの剣をガンブレードで防いでいく。
「…?」
すぐにウォルは違和感に眉を顰めた。明らかに、スコール��力が落ちている、余りにもこちらの勢いが削がれない。がち���ちと剣を噛み合わせて、スコールの苦々しい表情がすぐ間近に見えて、それは決して勘違いではないと知れた。 身体の性別が変わった影響だろうか? これではあっさりとウォルはスコールに勝ててしまう。そう確信しながら、ウォルは力を強めた。
「――――っ!」
それを嫌って、スコールはウォルの剣を跳ね上げようと、した。だが力が足りず、ただ横に流すだけになり、バランスを崩したスコールは背中から、それに釣られてウォルも頭から、地面に倒れ込んだ。
「うわっ!?」
どさっ、と倒れる衝撃。だがウォルにとってはそれは決して固くはなく、柔らかいものだった。
「おー、ウォルもやるなあ」
「言ってる場合か」
「懐かしいな、前科持ちのフリオニール」
「思い出させないでくれ」
外野がうるさい中、「……おい」というスコールの声だけはやけに近くに聞こえた。すまない、と身体を起こそうとしてついた手がむに、と柔らかいものに触れた。
「ふあっ」
甘い声が届いて、ウォルはようやく顔を上げた。ウォルはスコールに覆い被さっていた。手はスコールの豊満な胸元に触れていて、真っ赤に染まったその顔から今まで自分が突っ伏していた箇所が知れた。
「すまない」
「…っ!」
慌てて身を引こうとすれば、スコールがびく、と無言で身を竦ませた。立てた膝がスコールの足の間にあって、それが触れたらしい。
「いくらリーダーでもセクハラは禁止だよ」
セシルがウォルをスコールから引き剥がすように立ち上がらせて、ティナがスコールの身を起こしてやる。ティナが優しく「大丈夫?」と声をかけながら服の土埃を払ってやっていたが、スコールの顔はますます不機嫌に染まっていった。
「その、すまないスコール」
「…べつに」
スコールは俯きがちに答えた。その声音はもう怒っていないようでウォルは内心安堵した。だが別の問題はまだあった。
「どういうことだ?」
「……」
スコールは異様にその力を落としていた。だがスコールは答えたくない、とウォルから視線を離していく。審判として近くにいたからか事態を察していたセシルが、
「答えてくれるまではバッツとジタンが監視係かな」
と提案という名の脅しをかまして、
「お? よく分からないが任せろ」
とジタンが頷いてスコールはさっと青褪めた。そしてあっさりと口を割った。
「その…ジャンクションしていた魔法がどこかに消えた」
「?」
その意味は、この場にいる全員が飲み込めなかった。それは分かりきっていたのだろう、スコールは溜め息を吐きつつ説明した。
スコールは普段ジャンクションという技術で身体能力を強化したり、人の身には出来ない魔法を使う、召喚をする、などの行為をしたりしている。スコールにとってはジャンクションが無ければ自身は多少鍛えた程度の人間であり、人外たちと戦う力などない。魔法も使えないし召喚も出来ない。
だが現在スコールは自身を強化する材料、魔法を一切所持していない状態らしい。これではスコールは生身と大差無く、魔法も使えない。召喚は出来るが魔力を鍛えていない分弱いだろう、という���とだ。
「あんたが碌な魔法持ってなかったし、そもそも魔力が無いせいで大した数はドロー出来なかったし」
ウォルとの戦闘時にその状況を打開すべく、真っ先にスコールはウォルから魔法を奪おうとしたが上手くはいかなかったらしい。スコールにとっては魔法は人やモンスターから奪ったり、そこら辺から取ったり、アイテムから作ったりするものらしい。
「つまりスコールは本調子じゃないってことだね」
オニオンナイトはうん、と大きく頷いた。スコールは否定しなかった。 しばらくはスコールは野営地で待機ということになった。明日からは野営地近くでドローポイントとやらを探すことになるだろう。
それよりも前に様々な問題が発生したが。
男性陣が水場で身体を洗っているところにスコールもやって来て男性陣が悲鳴を上げたりだとか。
「俺は男だろう」
スコール本人が平然としているところに、
「それ鏡見てから言ってくれませんかね!?」
珍しく半ギレのジタンが突っ込んだりだとか。そうして男性陣が逃げ出してスコール一人になったところに、今度はティナが乱入してスコールが悲鳴を上げたりだとか。
「でも今のスコールは」
「男だ!!」
ティナの声に反論しつつ、なるほどとスコールは納得する羽目になった。
「またスコールと一緒に寝れるのね」
「いや、だから俺は外で」
「だめ」
「男だから」
「だめ」
あとは就寝時にスコールがどこで寝るかでも一悶着があった。スコールは外で寝ると主張し、ティナは女性用テントで自分と寝ればいいと言い張る。最終的にはティナが無理矢理腕を引いてテントに連れ込んで解決した。 翌日、スコールは探索へと出て行く仲間たちの背中を見送った。昨日の詫びもあるのか、留守番係にはウォルが名乗り出た。
「どうだ」
「駄目だな。弱い魔法しかない」
二人で周囲を探索しながらドローポイントを探しては魔法を集めていく。だが初歩的な魔法しか見つからず、以前程自身を強化するには至らない。
それに実際に動いてみれば元の身体より一回り縮んだ分、動きにくい。戦闘となれば尚更だろう。この身体に慣れる必要があった。
「ところで訊いてもいいだろうか」
「何を」
周囲に敵の気配は無かった。だからだろう、ウォルは口を開いた。
「そうなった原因に、君は心当たりはあるのか」
「……」
スコールは一瞬黙って、答えた。
「魔女の力。どうせ前と同じだ」
「そうじゃない」
ウォルは首を横に振った。
「質問を変えよう。君は気づいたらアルティミシア城にいたと言ったな。どうしてアルティミシア城に行ったんだ? それより前は一体何をしていたんだ?」
スコールと因縁のある魔女、その本拠地。スコールが近づけば危険だということは分かっていたはずだ。実際に恐らくそこで何かがあって、スコールに異変が起こっている。その理由を、はっきりさせておくべきだった。
スコールは足を止めないまま、さっさと歩いていく。答えないまま。
「スコール」
ウォルが再度呼びかけて、スコールは小さな声で言った。
「覚えていない」
「……?」
風が吹いて、肩甲骨の辺りまで伸びた髪が揺れた。
「どうして昨日アルティミシア城なんかに行った���か。覚えていないんだ。確かに朝はいつも通りに探索に出たはずだったのに、そこからアルティミシア城で起きるまでの記憶がぼんやりとしていて思い出せない」
声音は、いつも通りだった。ただいつもより高くなって掠れて聞こえるから、頼りない響きを持っていた。
「そうか」
ウォルは静かに頷いた。 そんな日々が何事も無く三日続いた。スコールが元に戻ることも、手掛かりが見つかることも無かった。混沌の戦士たちも息を潜めたように遭遇することも無かった。
夜、スコールはすっかり慣れてしまったティナとの二人きりのテントで小さく息を吐いていた。
「どうしたの?」
「べつに」
案外と聡いティナに気づかれてスコールは舌打ちしたい気分だったが、そんなことをすれば余計に面倒なことになる。
「べつに、で片づけられることじゃないでしょう?」
そうでなくても十分面倒なのに。スコールは渋々、
「…ざわざわとして落ち着かない、それだけだ」
と答えた。ティナは眉を顰めて、
「落ち着かない? どこが?」
とスコールににじり寄る。
「大丈夫だ」
スコールが後ずさりして逃げようとしても、それより先にティナに追いつかれた。
「どこ?」
そして遠慮無くべたべたと全身を触られる。変な声を上げそうになるのを我慢しつつ、スコールは慌ててティナの肩を掴んで引き剥がしつつ、
「…腹の、奥?」
と答える。だが大丈夫、と繰り返そうとしたスコールの肩をがっちりとティナは掴んで、そのまま押し倒した。
「!?」
「ちょっとごめん。でも確認しておかないと」
ティナはそう言いながら、かちゃかちゃとスコールの腰のベルトを外し始めた。
「はあ!? い、いや、止めろそういう意味じゃない!!」
「どうやって外すのかしら…ロックにでも聞いておけば良かったわ」
――――いやそんなこと聞かれても多分そいつも困るだろ!
会ったこともないはずなのに、やけに鮮明に白髪の青年が顔を真っ赤にしつつ引攣らせているのが目に浮かぶ。それを振り払いつつも、スコールはティナを止めさせようと肩を掴む。しかし仲間、しかも女子を乱暴に引き剥がすわけにもいかず、スコールは頭が真っ白に飛んでしまいそうだった。
その瞬間、ばーんとテントの幕が開いた。
「スコール、ティナ、もうお風呂使っても良いッスよー!」
元気な声と共に入ってきたのはティーダで、しかし中の状況、スコールを押し倒し馬乗りになってベルトを外そうとしているティナ、という図を見て、ひえっ、と悲鳴を上げた。
「スコールがティナに襲われてるー!!」
最悪のタイミング、最悪の人選だった。スコールはいよいよ切羽詰まって、ティーダの乱入に固まったティナの身体を押し退けて、ティーダの元へと駆けてばあん、と平手をかました。
「うるさい黙れ何でもない!!」
顔を真っ赤にしてぜえぜえと肩で息をしつつ物理的にティーダの口を塞ぐ。そのスコールの顔をぽかんと見上げて、ティーダは呆然と呟いた。
「ごめん…合意だったんスね」
スコールは今度こそティーダに拳骨を落とし、テントから追い出した。
「本当に何でもない。そういう意味じゃない」
そうしてやっと本来の問題、ティナに向き直った。気��ずかしさを無視して、
「ただ…俺はずっとこのままなのかと思うと、落ち着かないだけだ」
と呟いた。ティナは息を呑んで、ごめんなさい、と言った。
「べつに」
「そうよね、スコールも不安よね」
「べつに」
ティナは静かにスコールの元へと寄って、その身体を優しく包んだ。ただ伸ばしただけのような髪、それを労わるように撫でてやる。
「スコールはいつも格好良いから忘れてしまうわ。スコールだって完璧じゃないということを」
「べつに、構わない」
「たまにはちゃんと喋って、嫌なことは嫌だって怒ってほしいわ」
前のときだってそれで直ったでしょう、とティナは言う。スコールは目を閉じた。余り思い出したくはなかった。
「善処は、する」
辛うじて、そう呟いた。ティナは微笑んだ。 「頃合かしら」
闇の中、深く艶やかな魔女の声が響いた。 「……っ!?」
次に気がついたとき、スコールはアルティミシア城に立っていた。
「な…!?」
ティナとの遣り取りの後、自分はちゃんとテントで寝ていたはずで、気がついたらこの場所に立っている。その不可解に混乱しそうになって、しかしそんな暇は与えられはしなかった。
「!」
咄嗟に剣を構える、その余裕しか無かった。があん、と振り下ろされる身の丈より長い刀と打ち合って、びりびりと重い振動が全身を揺るがす。
「…セフィロス…!」
「久しいな」
突然襲いかかってきたのは長い銀髪を遅れて揺らす黒衣の男、セフィロスだった。がちがちと噛み合う剣と刀がじわりと押される。無理矢理弾き飛ばして、距離を取るようにスコールは後ろへ跳んだ。
「何の用だ。あんたの仕業か」
「さあな。お前に用があるのは私ではないからな」
その足掻きも愉快げに見逃し、セフィロスは刀を下ろす。その余裕が心底憎たらしかった。
万全ではない状態でセフィロスとはやり合いたくない。癪だが撤退すべきだろう。スコールは素早くそう判断し、セフィロスの隙を突くべく剣を構えた。セフィロスもまた答えるように刀を構えた。二人は同時に地を蹴った。
がんがんがあん!と金属音と火花が散ってぶつかり合う。その全てが重くて、手から剣が飛んで行きそうになるのをスコールは歯を食い縛って繋ぎ止めていた。一瞬だけでいい、セフィロスに隙を作って、逃げ出す。それだけを考えていた。
「こうしていると、お前が再びこうなったときのことを思い出すな」
その一杯なスコールの脳に、セフィロスの言葉が放り込まれる。
「は…? あんたのせいなのか?」
切っ先がぶれるのを意思力だけで押さえ込む。
「お前も分かっているだろう。魔女の仕業だ」
「…やっぱり」
やはり、魔女はまだ完全に消滅してはいなかったのだ。こうなればスコールは魔女を完全に殺さない限りは元に戻れない。あと何回、何百回倒せばいいのだろうか。
「まあそれに乗ったのが私たちというわけだが」
「…っ!?」
ぞっと怖気が走ってスコールは慌ててセフィロスから距離を取った。だがそれこそセフィロスの罠だった。
スコールが地面を踏んだ瞬間、かっと魔法陣が光って発動する。まずい、と思うより先に、全身に雷撃が撃ち込まれた。
「――――っ!」
特大級の雷でも落ちたかのような衝撃に、スコールはどさりと地面に倒れた。ほぼジャンクションしていないに等しい生身の身体で魔法を受けて立ち上がれる程人外ではない。激痛に意識が呑まれそうになる中、霞んだ視界に黄金の人影が映った。
「そう、私たちだ」
それは、皇帝だった。そしてその背後に透けて見える黒い影。
「よくやったわ。これでその子は私のもの」
妖艶に笑む彼女こそ、倒したはずの魔女アルティミシアだった。
「ぐ…っ」
スコールはずる、と身を起こして逃げようとした。だがそれを押さえるように、アルティミシアがスコールを地面に仰向けに引き倒した。
「貴方に魔女の力を流し込んで、今度こそ本当の魔女にしてみせるわ」
がしゃがしゃ、とどこかで金属音がした。
「あ…」
蛇のように地面を這いずる鎖がどこからともなく現れて、スコールの全身に巻きついていく、ずるりと持ち上げて、空中に磔にしてしまう。
「ぐ…っ!」
ぎち、と音がする程頑丈に縛られて、呻き声が漏れる。
「良い眺めだ」
セフィロスと皇帝、二人にまじまじと見られて、スコールはがしゃん、と鎖に縛られたまま腕を振るった。だが一センチも動いたかどうか。
「離せ」
「断る」
ずがん、とまた雷撃が降り注いで、スコールの全身が痙攣した。意識が飛びそうになるのを舌を噛んで引き戻す。だがそれはあまり必要ではなかった。
「!?」
「やはり良いものだ」
背後からセフィロスが手を回してむんずとスコールの胸を鷲掴んでそのまま揉みしだく。
「は!? な、ばか、やめろ!」
「何? まだ足りないか」
「ひあっ! あ、ばか、手を、離せって言ってるんだ!!」
スコールが逃れようと身を捩るが、一層鎖がずるずるときつく巻きついていく。目の前が滲みそうなのを堪えて、背後のセフィロスを睨みつける。その顎を、硬い何かが掬い上げた。
「やはりその目は良いな」
正面に立つのは皇帝だった。杖でスコールの顔を上げさせて、恍惚に薄い笑みを浮かべる。それに合わせるように、ずるりとスコールの全身に鎖が這い回った。
「ひ……っ!」
「分かっているな」
スコールの胸の上を、下を、そして襷掛けするように斜めを、鎖が巻きついていく。まるで強調するかのような縛り方に、背後のセフィロスが声を漏らす。そして下から持ち上げるようにたぷたぷと揺らす。
「やめ、ろ…!」
背筋にぞくぞくと変な感覚が走る。それを嫌悪感だと決めつけて、スコールは抵抗する。
「ほう、もっと欲しいか。良いぞ、くれてやる」
だが皇帝はそれでは止まらない。
「……っ!」
スコールの足の間にするりと一本の鎖が通って、がっちりと巻きついた。自身の体重にぐっと押し付けられて、スコールはさすがに抵抗するのを躊躇した。
「ほら、悦いか?」
「ふ、う…っ!」
だがスコールに休む暇など無かった。セフィロスは相変わらずスコールの��房を激しく揉みしだき、スコールがそれに身を震わせれば、今度は皇帝が杖を揺らして鎖をずるりと這わす。
「ん、うぅ…っ!」
局部を擦り上げられて、我慢しようとしても口から声が漏れる。びく、と地から浮いた足が跳ねる。まずい、とは思うものの、どうしようも出来ない。腹の奥がじくじくと疼いて、じわりと何かが滲んだ。本来の自分とは違う女の身体に振り回されて、スコールは膝を擦り合わせた。
「……?」
同時に何か力が、大事な力が全身から抜けていくようで、だらり、と腕が、足が垂れていく。意識が白んでいく、その瞬間を狙ったかのように、皇帝は戯れに雷を落とした。
「ひ、ああぁぁっ!」
鎖を通して弱点にまで雷撃に襲われて、スコールの全身が激しく痙攣して、鎖が千切れんばかりに揺れる。だが拘束は緩むことなく、ぐったりとしたスコールの肢体を離すことはない。
「うあ、ぁ、あ…」
セフィロスの手に、ずるずると這い回る皇帝の鎖に、緩慢な刺激を与えられ続け、スコールの身体は引っ切り無しに小さく震えた。
「このままお前を甚振っていれば魔女に堕ちるらしいな」
「う、あっ!」
「こうしてお前が屈辱に悶える様も愉しければ、魔女に堕ちたお前が暴れる姿も美しい。だから私たちはアルティミシアに協力した――――そう言ったのは、思い出したか?」
「ひあぁっ! そこ、や、だめ…!」
二人から与えられる執拗な責めに、スコールは言葉を聞くことなど出来はしなかった。作り変えられた儘ならない自分の身体に与えられる刺激に振り回され、喘ぐことしか出来なかった。
それがいけなかったのだろう。二人は笑みを浮かべたかと思うと、スコールへの責めを激しくした。
「ひあっ、あ、ああっ!」
形が変わる程に胸を揉まれ、滅茶苦茶に揺さぶられる。全身を太い鎖が撫で回し、擦り上げ、官能に震える肢体を高みへと昇らせる。
「いや、あ、ああぁぁあっ!」
とうとうスコールはびくんっ、と全身をしならせて、ぐたりと弛緩させた。はー、はーと熱い呼吸を繰り返す顔は真っ赤に染まり、とろりと蕩けていた。
「良い反応だ」
「だがこれで終わりではない。これからだ」
そう聞こえる二人の男の声に、音も無く涙が頬を伝っていった。
そしてようやくスコールは自分に異変が起こる直前、一体何があったのかを思い出していた。 「最早この世界に魔女の力を継ぐ可能性のある者は一人しかない。その繋がりをもってすれば、この場所に引き寄せることくらいは容易いこと」
ふと気がついたときに、その宿敵の声が聞こえた。
「……っ!?」
あれは、スコールの身体が女性へと変わった原因の瞬間だった。スコールは気がつけばアルティミシア城にいて、目の前には半透明の姿のアルティミシア、脇にはセフィロスと皇帝が控えているという最悪の状況だった。
「な、何だ!?」
脊髄反射で剣を取り出そうとしたが、剣はどこにもない。驚愕に身を竦ませた瞬間に、足元の魔法陣がかっと輝いた。
「うぐっ!」
ずどん、という雷撃の衝撃に、スコールはその場に蹲った。
「お前の剣なら預かっている」
そのスコールに突きつけられる現実は、セフィロスがガンブレードを手にしている、ということだった。スコールは歯噛みして睨みつけた。
「起きているが、構わないのか」
「ええ。問題無いわ」
どういう訳かは分からないが、自分は三人に捕まっている。皇帝、セフィロス、そ��て不完全な姿ながら存在しているアルティミシア。何故か結託している三人を突破する必要がある。そう計算していたスコールに、ひゅ、と神速で刀が振り下ろされた。
「ぐっ!」
ごん、と振り下ろされる刀の柄頭。避けることも出来ず真面に食らって、スコールの身体は横っ飛びに地に倒れた。
「この子をもう一度魔女に堕とす、そのために協力する…我ながらここまで上手くいくとは思わなかったわ。ただの暗示でここまでふらふら来るなんて」
その四肢に、じゃらじゃらと音を立てながら鎖が巻きついて、拘束する。スコールがぐん、と引っ張っても、どこから生えているのかも判然としないそれは解けない。地面に倒れたまま起き上がれないスコールに、アルティミシアは近寄って、馬乗りになる。
「以前の彼女は美しかった。何より良い体をしていたからな」
平然とセフィロスは答える。
「辱めを受けながらも気丈に睨み返すあの瞳。あれを屈服させる以上の愉悦は存在しないだろう」
くく、と喉の奥で笑いながら皇帝もまた答える。その言葉の意味がスコールにとっては遠すぎて、理解が及ばなかった。
動けないスコールの手と、アルティミシアの手が、触れ合った。瞬間に、魔女の力が、スコールへと流れ込んでいく。
「――――っ!?」 アルティミシアの下で、スコールの全身がびぐん、と跳ねた。熱の奔流に全身が襲われて染められて、自分が塗り替えられていく。恐怖と未知の感覚に、スコールは震えた。
「ひあっ、や、だ、だめ…っ!」
「ほら、力を抜きなさい」
「ふ、ん、うぅ…っ! や、あつ、あつい…っ!」
スコールはアルティミシアに押さえつけられながらも、いやいやと首を横に振る。アルティミシアは面白くなさそうに顔を曇らせたかと思うと、腕を握る力をぐっと強くした。
「んあぁっ!?」
スコールはかっと目を見開いて、がくんと膝を震わせた。そしてすぐに逃げるように、力無く地面を蹴る。全身に流れ込む熱い力がその勢いを増してスコールを犯す。自分が、自分じゃないものへと変貌していく。その巨大な、膨大な力に目尻からじわりと雫が滲んだ。
「いや…っ! そんなの、はいらな…っ!」
「大丈夫よ。怖いことなんてないわ」
「や、いやぁ…っ!」
スコールはアルティミシアを手を払って、身を捩って這って逃げようとする。
「仕方の無い子」
アルティミシアはそれを背中から抱き締めた。
「〜〜〜〜っ!」
より激しく、スコールは刺激に襲われた。未知の感覚は気持ち良くて身を委ねてしまいたいという気持ちと、自分を失くしてしまいそうという恐怖に板挟みになって、震えることしか出来なかった。
「や、やだっ、あ、ぁ、あああ…!」
はらはらと涙を流して、地面を引っ掻く。腰が揺れる。もう少し、と睨んだアルティミシアはより強く、スコールを抱き締めた。全身を隈なく撫で回して、その手は秘部を掠めた。
「ひんっ、そこぉっ、だめぇっ! あ、��んっ、ぁ、ああああぁっ!」
スコールはとうとう嬌声を上げて果ててしまった。アルティミシアの腕の中でびぐん、と全身を強張らせて、そしてぐたりと地面に倒れる。そのときには長い髪がばさりと散らばった。どさりと音を立てる程胸が成長していた。
「まるで事後だな」
目を閉じたまま、頬を上気させ、荒い呼吸を繰り返す。時折ぴく、びく、と跳ねる身体は最高に官能を刺激した。セフィロスがそう呟くのも仕方無かった。
「これでこの子の魔女としての器は完成したわ。あとはこの子自身の魔力を抜き出して、魔女の魔力を流し込む。この子自身を無くしてしまえばいい。そうすれば、魔女の復活よ」
アルティミシアは事も無げに立ち上がりつつ言う。
「それで、どうするんだ」
「…このまま放置しましょうか」
皇帝の問いに、アルティミシアは肩を竦めて答えた。目を僅かに見張るセフィロスと皇帝に、
「だってその方が面白いでしょう? 前回この子が女の子になったときの奴らの慌てっぷりがまた見られるのよ」
と答える。
「それを見てからこの子を魔女に堕とすのでも遅くはないでしょう」
そう続けたアルティミシアの言葉に、セフィロスと皇帝は確かに、と頷いた。
「それはそうだが、このまま帰せばすぐに私たちを追ってくるだろう」
それでは意味が無い、とセフィロスが口を挟む。それにアルティミシアはあら、と軽く答えた。
「大丈夫ですよ、その子忘れっぽいから。何回か叩いていれば忘れますよ」
「こうか」
皇帝がごん、ごん、と杖で倒れたままのスコールの頭部を殴りつける。
「違うわ、もっとこう、調子悪い機械を直すみたいに、鋭く」
「何だそれは」
ごん、ごんっ、ずごっ!と良い音が響いて、そこでスコールの意識は完全に落ちた。
そうしてスコールはアルティミシア城で一人目を覚まし、数日を秩序軍の仲間たちと過ごし、本格的に動き出したアルティミシアたちに捕まり、今に至るというわけだった。
「あ、あんっ、あぁぁっ!」
それに思い至ったところで拘束が緩むわけでもなく、スコールは陵辱を受け、身悶えることしか出来なかった。
スコールがいなくなったことに秩序軍の仲間たちが気がついたのは日も暮れようかという頃だった。探索から戻った仲間たちも、今日は野営地で留守番をしていたバッツも、誰も気がつけば消えたスコールの姿を見ていなかった。
仲間たちは慌ててアルティミシア城へと駆け込んだ。勘は当たっておりそこにスコールは拘束されていたわけだが、そのあられもない姿にフリオニール、オニオンナイト、ティーダは目にした瞬間に鼻血を吹き出した。
「駄目だ純粋な少年には刺激が強すぎた!」
「お前は無事なのな!?」
ジタンの叫びに、バッツが突っ込む。相変わらずの締まらないテンションに、残りの面子は真顔以外の表情を選択できなかった。
「ん…っ…」
空中に鎖で磔にされたスコールは意識を失っているようだが、時折声を漏らし、ふるりと身体を震わせる。その度にかしゃ、と小さく鎖が鳴って、スコールが拘束されている、という事実を思い出させる。
縛られることですらりとしたしなやかなスタイルが際立たせられ、はっきり言うと目の毒だった。というか何故わざわざ胸の真ん中にまで、足の間にまで鎖が通っているのか。この拘束をした人物は良い趣味をしているとしか言いようがない。
「はっきり言って卑猥だな」
「おっとクラウドが壊れたみたい叩けば直るかな」
クラウドがぼそりと呟いた瞬間にセシルがどごっ、とクラウドの頭に鋭角にチョップを入れる。バッツとジタンが揃って「ひえ…っ」と声を上げた。
「…ともかくスコールを下ろしてやるべきだろう」
ウォルは冷静に呟くが、どうにも直視できないらしく視線が珍しくうようよと泳いでいる。鎖を切ってしまえばいいだけの話だが、どうにもスコールの姿が視界に入ると集中できないようだ。諦めてセシルは、
「ごめん、ティナ。頼めるかな」
と声を掛けた。ティナは戸惑いながら、
「良いけど…私じゃスコールごとになっちゃいそうだから他のみんなの方がいいんじゃないかしら」
「うん、それはさすがに駄目だね」
さすがのオニオンナイトも鼻血を拭きつつ顔を引攣らせながら首を横に振った。だがこの場ではティナ以外に冷静にスコールを下ろしてやれそうもなかった。
「ほら、メルトンをファイアに抑えるくらいの気概で」
「スコールが火傷しちゃう」
「スコールの身体に触れないくらいのところに、試しに軽くでいいから」「出来るかしら」
セシルの説得とティナの葛藤に危機感でも感じたのか、スコールの睫毛が震えて、ぱちりと目が開く。
「……?」
顔を上げて、仲間たちの姿を捉えて、自分の姿を見下ろして、そしてかあっと顔を真っ赤にした。
「み、見るな!」
「無茶言うなって!」
「待ってて今メルトンで————」
「ティナそれは駄目!!」
「俺を殺す気か!?」
ぎゃあぎゃあと騒ぎ出す仲間たちの中心で、があん、とウォルが盾を地面に突き立てた。びりびりと気迫が伝わって、仲間たちはすん…と落ち着きを取り戻した。
「スコール、自力では無理か」
その中で、ウォルが口を開く。がしゃがしゃと鎖を揺らしつつ、スコールは憮然と答える。
「それが出来たら、とっくに、やっている」
全身が揺れて、その度にあらぬ場所がゆさゆさと揺れて、男性陣は揃って俯いた。
「あと――――」
スコールの声が途中で止まる、がしゃがしゃがしゃ、と金属音が激しく鳴って、スコールの身体を這い回る。そのことに、ティナ以外の全員が、気づくのに遅れた。
「何か、力が、ぬけて――――」
スコールの声が途切れて、そしてがくん、と首が落ちた。
「スコールの、魔力が、鎖を通してどこかへ…」
全部見ていた、魔力に聡いティナが呟いた。その瞬間に、ぱあん、と音を立てて、スコールを拘束していた鎖が硝子のように粉々に砕けた。
「!?」
きらきらと破片が舞う、秩序の戦士たちはばっと距離を取った。その中でスコールはとん、と地面を踏み、ゆっくりと、顔を上げる。開いたその瞳は、黄金に輝いていた。
「これでやっとこの身体は私のものか」
それは、アルティミシアの色。ぱさりと髪を後ろへ流して、彼女は呟いた。
「アルティミシアが、スコールを乗っ取った…!?」
呆然と、ティナが呟いた。その目の前で、スコールの姿をしたアルティミシアは嫣然と微笑んだ。
「そうよ。この前失敗したのはこの子の自我を残したから。それすら呑み込んで魔女の力を継承させてしまえば良かったのよ」
この身体は若くていいわね、と呟きながら、アルティミシアはくるりとステップを踏む。
「ふざけないで」
それをぎり、と睨みつけて、ティナは言う。アルティミシアはあら、と目を細めた。
「私、まだ、スコールをふかふかさせてもらってないのに!! それなのにスコールを乗っ取るなんて、許さない!!」
あ、そんな野望があったのか、と秩序の戦士たちは思いながらも賢明なので口にはしなかった。
それに、思いは同じだった。
「そうだよな。まだ冒険に付き合ってもらわないといけないし」
「宝探しもな」「ブリッツ教えて一緒にやってもらいたいッスね」
「そうだね、まだまだ話し足りない���
「剣のこと、教えてもらってないからね」
「あいつと別の場所でも会った気がする」
「この間の詫びも出来ていないし…」
「まだ彼は危なっかしいからな、お前にくれてやる気は無い」
各々の得物を構えつつ、アルティミシアと秩序の戦士たちは対峙する。その黄金の瞳が揺らいだ。しかしそれは乱入者によって妨害された。
「!!」
アルティミシアが手を振るえば、魔力で形成された赤黒い剣が無数に発射された。その先にいたのは銀髪の剣士、セフィロスだった。剣を刀で振り落として、秩序の戦士たちの傍らに立った。
「お前も邪魔するのか…?」
「奴だけではない」
低い声と共に、アルティミシアの足元にぽーんとボムが放られる。回避した瞬間に、それは爆発を起こした。
「……!?」
同じくセフィロスの傍に、皇帝が現れた。
「貴方たち…」
苦々しくアルティミシアは唇を噛み締める。その顔を見て、二人の乱入者はやれやれと首を振った。
「分かっていないな。お前ではない、奴が堕ちる姿が見たかったのだ」
「お前が乗っ取ったところで意味は無い。解釈違いだ。さっさと消え失せろ」
「は…?」
呆然とアルティミシアは呟いた。その瞳が、今度ははっきりと揺らいだ。
「!?」
ぐらりと揺れて、アルティミシアがああ、と嘆息した。
「ああ、本気で怒らせたわね…知らないわよ」
呟いて、目を閉じる。次に開いたときには、青灰色が覗いた。
「…スコール?」
呼びかけに、スコールはすっと目を細めて、すうと息を吸って、
「――――ふっざけんな!!」
叫んだ。敵味方問わずこの場の全員が、呆然と目を丸くした。
「全員、全員、勝手だ!! 自分たちの都合で俺を好き勝手して、何がそんなに楽しいんだ!?」
があん、と音を立てて地面を蹴る。その迫力に誰も何も言えなかった。
「俺の身体は俺のものだ!! 誰にも好きにはさせない、俺がすることは俺が決める!! なのにみんな勝手なことばっか言って、知るか!! 俺は知らない、何も知らない!!」
――――全部全部、何もかも!
スコールは叫んだ。その背に、白い翼が垣間見えた、気がした。
「完全に切れたな」
ぼそりと皇帝が呟いた。その目の前に、どおん、と隕石が降り注いだ。
「呑気に呟いている場合か!」
さすがのフリオニールでさえ突っ込んだ。その脇を二撃目の隕石が掠める。
――――ああ、これもう駄目なやつだ。
物凄く既視感を覚える光景に、その場の全員はさっさと諦めることにして、回避に専念することにした。
散々熱球を、氷塊を、雷撃を灼熱の太陽を撒き散らした挙句、スコールは力尽きてどさりと倒れた。その頃には全員ぼろぼろになっていたが、生きてはいた。
「元に戻ったか」
倒れたスコールの身体は男性の姿へと戻っていた。それを見てセフィロスと皇帝は興味を無くしたようで、さっさと去っていった。
「…あいつらは何しにここにいたんだ?」
クラウドが首を傾げていたが、誰も答えを持ってはいなかった。
そうして全員揃って野営地に戻った。スコールは程なく目を覚ましたものの、仲間たちに不貞腐れたり、醜態を晒した自分に嫌気が差してそのまま合わせる顔が無いだとかむくれて頑として���ントから出てこなかった。
ティナがそのテントに突撃して、スコールのシャツを半ば剥きつつ「身体は何ともない? 元に戻った? だったら私達だって元通り、仲直りしましょう?」と言い放ち、スコールは顔を真っ赤にしながらもこの少女の暴虐を止めるべく元通りとやらに戻るしかなく、すごすごとテントから出てきた。こうしてあっさりと鎖国は解除された。
そうしていつも通り、多少の騒動は呑み込むように秩序軍の日常は流れていった。
以上です。ありがとうございました。
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林田の世界(初稿版)
第17話 想像の産物に願い��
自分がどれくらい意識を失っていたのかわからない。時間の感覚がおかしくなっている。
だがとにかく、俺は目を醒ました。
なんだかよくわからない花の花びらが俺の体を埋めつくさんばかりに積もっていた。というか実際ほぼ埋めつくしていた。花びらが鼻に入ってきて、むず痒くて目を醒ましたんだ。
「ぶぇぅえっくしゅ!」
アナゴさんみたいなゴツい声でくしゃみをすると花びらが空中に舞った。
右を向いても花びら。左を向いても花びら。上を向けば白い空間がどこまでも広がっていて、空中には花びらが鳥のように幾つかの群れを作って旋回していた。
花びらは形だけなら桜の花びらに見えたが、そうじゃないのは明らかだだった。銀色に光る桜なんて見たことがない。よく見ると花びらの中に空や土やビルや、とにかく色々な風景があった。これは形は違えど、あの破片達と同質のものだ。
「……天国か?」
呟きながら体を起こす。花びらがビニール傘を振った時のような音を立てて落ちていった。
天国なら唸るほどのシュークリームと——生クリームが入ってて、皮がパリパリのやつ——俺のことが大好きな宮崎あおい各種であふれているはずなのだが、どちらも見当たらない。無限にみかんが湧き続ける器の乗ったコタツもない。どんなに肉球を触っても嫌がらないほどほどの大きさの三毛猫もいない。お腹に頭を乗せて枕がわりにしても怒らないちょうどいい大きさのサモエドもいない。スラムダンクの第2部の単行本全巻セットもない。ゲーム・オブ・スローンズとウォーキングデットとファーゴとビッグバンセオリーとミスター・ロボットとグランドツアーの最新シリーズを先取りして見られるテレビすらない。
こんなAmazonプライム以下の品揃えしかない場所が天国であるはずがない。仮にここが天国だとしても、無課金勢用の天国だ。
俺は両手を見る。それから足。自分で確認できる体のパーツ全てを見る。
どこも欠けていない。それにこれは俺が出現させた手足じゃない。ちょっと油断すれば見失ってしまいそうな、あの思い込みで出来た手足とは違う。これは切り落とされてないことになった手足だ。
どちらの掌にもあの鏡が突き刺さった傷がなかった。欠片が突き刺さった背中からも痛みを感じない。左足を包帯代わりに縛っていた黄色いハンカチを解いてみれば、あのお洒落カットマンゴーみたいな傷跡も綺麗に消えていた。
……ガラスみたいに硬くて尖っていた世界の欠片が、柔らかい花びら状の物に変わったからか?
思い出してみる。
予想した通り、新しい思い出があった。林田が月をぶん投げたあと、世界は花びらになって降り注いだという過去だ。月に砕かれた世界が銀色の花びらになって舞い落ちるとか、なんかスクエニのムービーシーン���ぽい。
俺以外にこれができるのは林田しかいないし、こういうセフィロスしか似合わなそうな演出したがるのも林田しかいない。林田か、あるいはセフィロスしかいない。
周囲を見回す。意識を失う直前に目にしたあの銀色の大きな欠片が浮いているのが見えた。
欠片の中に夕焼けの光景が広がっている。
俺は立ち上がり、林田の姿を探したが見つからなかった。
「林田ー!」
返事はない。
他にどうすればいいのかあてもないので、俺は仕方なく花びらを踏みながら、その欠片に向かって歩く。
2歩も進まない内に甲高い叫び声が欠片の中から聞こえてきた。
俺は息を飲み、走り出す。お母さんの声だった。
「誰かー! 誰かきてー!」
「お母さん!」
あと数歩で欠片の前にたどり着くという時、男が欠片の中からこちら側にぬるっと出て来た。老人だ。60くらいだろうか。骨に和紙を貼り付けただけなんじゃないかってくらい痩せこけている。髪はなく、頭には無数の手術跡が残されていた。ムカデの大群が皮膚の下に潜り込んで、そのまま動かなくなったような跡だ。
俺はその異様な姿に圧倒され、つんのめるようにして足を止めた。足元で花びらがガサササササササと騒ぐ。
老人は困ったような、どこか照れているかのような顔で眉間に皺を寄せ、俺を見ていた。W皺。
「……林田?」
「よぉ」
声は確かに林田だった。そういえば、服も同じだ。子供が大人の服を着てるみたいに緩々になっちゃってるけど。
俺はまじまじと林田を見る。あまりにも痩せていて、皮膚が灰色にくすんでいるからお年寄りに見えただけで、よくよく見ればそんな歳でもなかった。
「どうしたんだ、それ。そんな、ガリガリで、老けて、この短期間に」
林田は答えず、大きな欠片を指差した。
「見ろ」
林田が手招きする。
俺は林田の意図がわからず尻込みしたが、結局お母さんの「助けて! 誰か!」という声に抗えず、欠片の前に立って、その中の風景を見た。
坂道の真ん中辺りで電柱が倒れていた。右斜め手前に向けてばったりと。
川畑が自転車ごとその電柱の下敷きになっている。
遠くからでも打ち所が悪かったのがわかった。スイカみたいに見事に左右に割れた頭が、前輪のスポークの間に押し込められている。
お母さんはその電柱から少し離れたところで「救急車! 誰か!」と、家々に向かって叫んでいる。
やがて1つ、2つと坂道沿いに建つ家のドアが開き、人々が坂道に姿を見せ始めた。何人かが慌てて家に戻り、何人かはお母さんの周りに集まり、何人かは電柱の周りに集まる。悲鳴が次々と上がり、ざわめきがどんどん大きくなってゆく。
「これはもう、難しいかもわからんよ」
「今、うちのが救急車呼びましたから」
「ダメだよ、子供が見るもんじゃないから、お家に帰りなさい」
「なんで急にねぇ、倒れたかね」
「この工具と釘、この人のか?」
「触らない方がいいんじゃないの?」
「飛び散ってたら誰かが踏んで怪我しちゃうでしょ」
人々の声が風に乗って聞こえてくる。
お母さんは興奮した様子で、周りを取り囲む人々に自分が何を見たのかを説明していた。
俺の中に新しい過去ができる。
老朽化していた電柱が突然倒れ、通りがかりの男がお母さんの目の前で頭をかち割られて死んだという過去。
男が改造した釘打ち銃やバールを持っていたことと、2駅程離れた町で猫や犬の釘で打たれた死体が多数見つかっていたこと、警察が後々見つけ出した男の部屋からよいからぬ妄想が書き殴られたノートが見つかったことから「通り魔でもするつもりだったんじゃないか」という噂が立ったという過去。
俺達家族はその後もその町に住み続けたという過去。
林田がいない俺の過去。
「俺にはどんなものが出来上がったかわからないけど、新しい過去をお前が気にいるといいと思う。心から」
林田は自分の両掌を見つめている。
「色々試したんだ。お前の家の玄関ドアを開かないようにしたり、誰か通行人が来てくれるようにしたり、あいつの自転車が壊れるようにしたり。色々試して、でも上手くいかなくて。やっと、上手くいった。あそこの、あの電柱の根元に触れて願ったんだ。『根元が腐っていればいいのに』って。それで、ようやく……ようやくだ」
林田は自分の頭部に手を伸ばし、傷跡を指で辿る。
「何かを変える度に脳みそがおかしくなってく。もう頭が重くて、すごく疲れてて、もう、無理だと思ってた」
林田は俺を見る。欠片から漏れた夕焼けが林田の顔の半分だけを赤く照らす。
「お前、俺があいつをこっちに呼び出すと思ってたんだろう?」
俺は答えなかったが、それが答えみたいなもんだろう。林田は眉を下げて笑う。
「わかりあえないな」
林田はまた欠片の中に顔を向ける。救急車が坂道を降りてくるのが見える。林田は言葉を続けた。
「素晴らしいことだ」
林田のやせ細った手が欠片に伸びてゆき、表面に触れる。さっきまで欠片の中と外に区切りはなかったけど、林田の手が触れた時に表面が出来上がったんだ。
「お前を愛する全ての者が、あちら側に」
林田の手が表面を撫でる。
白い光が夕焼けの坂道をかき消す。光が収まると、欠片の中には俺の家のリビングが広がっていた。
テーブルを囲み、お父さんが新聞を読み、妹がスマホをいじっていて、その隣にお母さんがいる。またいつもみたいに俺の漫画を勝手に持ち出して読んでいる初めて目にするいつも通りのお母さん。
「行けよ」
林田が言う。
「お前は俺と違って全ての過去を覚えているんだろう。だったら、この世界に通じる過去ももうお前の頭の中にあるはずだ。この中に入って、それで、その新しい思い出を自分のプロローグにして、生きていけばいい。他のことは全部、ただの夢になる。時間がそうしてくれる」
俺は家族を見つめる。みんな、俺の帰りを待っている。
今日は久々にみんなで外食して、映画を観る約束だった。
ポケットが震える。スマホだ。完全に忘れていたのでマイケル・ジャクソンみたいな声が出た。林田がビクッとした。
「お前、この空気で『ポゥ』はないだろ……」
「うるせぇ」
スマホの画面はヒビだらけだったが、一応動いてはいた。
妹からの着信だ。
欠片の中で妹がスマホを耳に当てている。
俺は電話に出る。
『あ、もしもし。今、どこにいんの?』
欠片の中で妹が喋る声が、スマホからも聞こえてくる。顔も名前も知らない妹の聞いたこともない声を聞いて、胸が熱くなる。
「どこって……」
『え、何? 泣いてんの? 大丈夫?』
ねぇねぇ、兄ちゃん泣いてんだけど! と欠片の中で妹がお母さんにいらん報告をする。声がボールみたいに弾んで、物凄く楽しそうだ。
「うるせぇな。泣いてねぇよ」と言いながら瞼を抑えた。
「ちょっと……今、林田と話してるから」
『林田? 誰? 会社の人? 彼女? フラれたの? だから泣いてんの?』
「とにかく、ちょっとしたら戻るから」
俺は電話を切り、スマホをポケットに戻した。欠片の中では妹が「ちょっとしたら戻るってー」と肩を竦め「15分経っても戻んなかったら置いてこうよ。映画に間に合わないじゃん」とブーたれている。
「早く行ってやれよ」
「……お前はどうすんだよ?」
「ここにいる。俺はお前と違って1つの過去しか覚えてないから、どの世界に行っても全部壊しちまうだろうから。それにこの感じじゃもう長くないだろうし」
林田は視線を落としその骨ばった手を見た。銀色の花びらが1枚、ひらひら下りてきて林田の掌の中に乗った。林田はそれを穏やかな顔で見つめている。
ここで死ぬ気なんだなって思った。焦りや恐怖や怒りは感じなかった。「だろうな」という納得があった。林田の言う通りなんだろう。こいつはどこに行っても結局『ここは本当の世界じゃないんだ』って思いからは抜け出せないんだろう。スタックされているんだ。その考えに。
けどそれ、俺に関係ねぇよな。
「俺、そういうの嫌なんだけど」
林田は穏やかな顔を俺に向ける。
「なんだその悟った面は。ガンジーか。似合わねぇぞ。テメェは勝手に悟ってるがいいさ。俺はお断りだ」
「どうしょうもない。これしか道はないんだ」
お互い黙りこんだ。
俺の脳みそが物凄い勢いで解決策を探して回転する。ありとあらゆる過去のありとあらゆる細部を思い出して、何か、別の道に行ける方法を探す。どれもこれもうまくいくとは思えない方法ばかりで、考えれば考えるほど、この欠片の中に入り込んで、そこに馴染んでいくのが正しいように思えた。
黙りこんだまま時間が過ぎ、やがてまた俺のスマホが鳴る。
『あのさあ! もう私たち、出るからね! 映画来られるの? 来られないの?』
「……俺。俺は、ちょっと違うルートで行くことにしたから」
『だったら先に連絡くれればいいじゃん! なんで今いうの!』
「途中で友達拾ってくことになったんだよ」
俺はスマホを放り投げる。アルミホイルが擦れるような音を立てて、スマホは花びらの中に埋もれていった。
欠片の中で妹が「途中で切られたんだけど! マジムカつくんだけど!」と金切声を上げている。
「お前、何やってんだ。人がせっかく——」
「好き勝手���ってんだよ」
俺は欠片の表面に触れて、その場所を願う。
「俺は悪あがきが得意なんだ」
欠片が白く光り、中にあった景色がその場所に変わった。
あの雑木林だ。
木々の幹は太いものでも俺の胴体程度しかないのに、滑り台かよってくらい極端に傾いて生えているものがあったり、ほうれん草みたいに根元から枝分かれして広がっているものがあったりするせいで遠くまで景色を見通せない。針で穴を開けたような僅かな隙間から差し込む光は地面までは殆ど届かず、そのせいか地面に草は殆ど生えていなかった。キノコと苔の天下だ。土はインスタントコーヒーの出がらしみたいに黒くて、みるからに湿っている。
「付き合え」
俺は林田に左手を差し出した。
林田は「折角、いい過去が用意出来てたのに」と顔をしかめている。
「いいから来いって」俺はクイックイッと指を折る。「どうせ死ぬまで暇だろ?」
「その言い方はないと思う」と更に顔をしかめたが林田は俺の手を取った。
握るのに勇気が必要な手だった。乾いた枯葉みたいに力を込めたら粉々になってしまいそうだ。俺が病院で死にかけた時より酷い。あいつの浮きだした血管が脈打つのを感じ、少し安心する。
俺は林田の手を引き、欠片の中へと入っていった。
土が足の下で潰れ、水を吐く。指の間で盛り上がる泥が不快だ。
目的地まで行こうと足を踏み出した途端、例のカブトムシを踏みつけにするような音がして、地面に蜘蛛巣状のヒビが入った。
「俺がここを現実だと思えないせいだ」
林田の虚ろな声がする。
「俺をどこかに連れて行くことは出来ないんだ。あの坂道も俺が入るとすぐにあちこちにヒビが出来て、不安定になった。俺がいるだけで現実が割れて、なくなってしまうんだ」
俺は斜めに生えた木に向かって進む。
小学校を卒業してからここには来てないけど、沼への道は覚えてる。俺の進みに迷いはない。進むたびに新しいヒビが空間に走り、林田が歩速を落としたが、そのたびに俺は林田を引っ張って前に進ませた。
「地面が濡れてるから滑らないように気をつけろ」
「ヒビが」
「割れない。俺が地面を認識していれば割れない。俺の方がお前よりメンタル強ぇえんだ。お前が何を思おうが、この世界は壊れない」
いつか薄氷を踏み抜くように落下していくのかもしれないが、それは今じゃない。俺が今じゃないと認識さえしていれば、その今は訪れないだろう。
「俺も願うから、お前も願え」
「何を?」
「お前の力が全部俺に移るように。何もかも全部。おい、急に止まるなって」
「そんなことできるのか?」
「知らん。やったことないから」
「適当な」
「俺はやったことないことばっかりしてる。それしか選択肢がないからな。だからこれもやるしかないんだ。うまくいけばラッキー。いかなくても、元々そういうもんだって思えばノーダメージだ」
「それに、なんでそんなことするんだ?」
「説明が難しい」
俺は林田と繋いだ手に傷をイメージする。
「さぁ。祈ろうぜ。神頼みだ」
あの時、林田の手と一緒にガラス片に貫かれた傷。
「お前の持つ力が、俺のものに」
傷が出現する。最初からそこにあったように。
流れ出した血に俺よりも林田が驚いて手を引っ込めようとした。手を握る力を強めて、祈る。
「お前の持つ力が、俺のものに」
祈る。
「お前の持つ力が、俺のものに」
「こんなことをしてどうするんだ? 何をする気なんだ?」
「教えたらできることもできなくなるから内緒」絶対またパニクるだろうし。
「お前の持つ力が、俺のものに。ほら、やれよ。どのみちこのままじゃガリガリの骸骨のまま死ぬんだ。もう捨てるもんねぇだろ」
手の中が熱くなり、自分のものではない心臓の音が聞こえた。それに俺のものではない血が流れるのを感じる。
「俺の持つ力が、お前のものに」
林田の祈りが聞こえる。手を強く握る。互いの傷から流れた血が混ざり、互いの心音が混ざる。あいつはどうだかしらないが、俺は手の中にあいつの心臓を握っているように感じた。
俺達は祈り、願いながら林を進む。
「お前の持つ力が、俺のものに」
「俺の持つ力が、お前のものに」
俺は上を見る。木々の合間から白んだ空が見えた。
この力は一体何なのか。なぜこんなことができるのか。さっき、家族のいる世界の欠片の前で、俺はそれを考えていた。答えはでなかった。答えを知っているとしたら、それは人間以上の存在だけだろう。
俺は、俺達がこうして何かを変えたいと願い、祈る度に、その願いと祈りは空に上っていくのだと思う。確証も何もない。ただ俺がそう思っているだけだ。空は視覚的な、物質的な空ではなく、天上とか、そういう意味での空だ。魂の行く場所とかではなく、人間以上の存在が存在するという、そういう意味での。それが俺に、林田に、力を与えるのだと思う。
不意に周囲が明るくなった。林を抜けたんだ。
目の前にはあの沼がある。記憶の中の沼よりかなり小さくて、そしてずっと美しい。水面が白んだ空の光を受けて煌めいている。
ティム・バートンの木が記憶の中と変わらず、そこにある。
俺は林田から手を放し、もう片方の手でずっと握っていた黄色いハンカチを撫でる。声には出さずに願う。
これがルービックキューブだったらいいのに。
そして、元々は俺の足に突き刺さっていた破片だったハンカチは、ルービックキューブになる。ずっと昔からそうだったように。
「これは元々なんだ?」
林田は一度口を開きかけてやめた。困惑した顔で俺を見ている。
「……ルービックキューブではなかったんだな?」
「そうだ」願う。ルービックキューブがハンカチに戻る。
「これは元々なんだ?」
林田は肩を竦める。
「ハンカチではなかったんだよな」
よし。
これで少なくとも、うまくいかなかったとしても、こいつは世界に馴染める。もう月を投げたりしないで済むはずだ。
「何するつもりか教えてくれてもいいんじゃないのか? もう俺は何が変わったのかわからないんだから」
「教えねぇってしつけーな。ここ、座ってろ」
俺は沼の側の大きな岩に林田を座らせる。
ガキの頃はよく2人並んでここに寝っ転がってジャンプを読んだもんだけど、今は林田1人腰掛けるのでせいぜいだ。
俺はしゃがみ、林田と視線を合わせる。あーあ。老け込んじゃって。
「あのなぁ、駄々っ子」
俺はポンと林田の頭を軽く叩いた。
「次に会う時までに俺の名前考えといてくれ。超カッケーやつな」
俺はそう言うと、素早くつま先で地面に線を引いた。その線は亀裂となり、林田がいる側と俺がいる側を断絶した。
「お前! 何やってんだ!」
林田は叫び、亀裂を飛び越えようとしたが、その時には亀裂の幅は簡単には飛び越えられないくらいにまで広がっていた。俺が望んだ通りに。
俺は林田に背を向け、ぬかるむ土を蹴り、ティム・バートンの木を目指して駆け出した。
「おい! おい! 嘘だろ! 止めろ! バカ!」
俺はティム・バートンの木を駆け上がる。遠い昔にしたように。
林田は俺の狙いに——全部じゃないだろうが——気がついたらしく、岩の上に立って両手を振り回して叫んでいる。
「林田! お前はこれから! 俺のことを全部忘れる!」
「何考えてんだ!」
「俺との過去も、今まで起きたことも、全部忘れる! なかったことになる!」
「降りてこい! 戻れ! なんだよ! なんで俺がお前はいるって思うようになったらいなくなろうとするんだよ! いて欲しくなかった時にはいたくせに!」
「最初からなかったことになるのと、最初からなかったのは違うからな! 存在したんだから、どこかに影響は残るからな! お前にも、俺の影響は残るんだ!」
「わかんないなら意味ないだろ!」
俺は木の先端にまでくる。俺がこの木は折れないと思っているうちは、この木は折れないだろう。
沼に俺の影が映っている。
「まぁ、そこんとこは、どうなんだろうな。わかんねぇよ。わかんねぇけど、影響は残るって方にしてくるぜ」
俺は両手で自分の顔を包む。
林田が悲鳴をあげている。
「林田! これは一か八か、当てずっぽ��と適当な予想で突き進む最後の大回転だ! 俺にできる唯一のことで! 俺ができる最後のことだ! 飛んでひねって回転してきっと首の骨を折るだろうが! もしもうまいこと、うまいこと、うまいこといったなら! 全てが変わったあとも残るお前の惰性で! 俺を迎えいれろ! そして俺の名前を呼ぶんだ!」
俺は顔を撫でる。一気に。今度は怖気付いたりしないように。
願う。
「俺はずっと昔にここで死んだ、マンドリルの赤ん坊だ」
そして、最初からそうだったということになった。
俺が崩れる。
木の枝が折れる。
俺は落下する。
体が水面に叩きつけられる。
水面がバラバラにひび割れる。ひび割れた欠片は銀色の花びらになり、魚群のように回転し、新しい世界を、現実を組み上げていく。林田の姿もあっという間に見えなくなった。
あの時。
林田は沼に落ちたマンドリルの赤ん坊を助けようとしたが、赤ん坊の体は林田がたどり着くよりも先に沼に飲み込まれ、浮かんでこなかったという新しい過去が、世界を構築する。
俺は世界の外側へと沈んでいく。
一度ここには来たことがある。
墨のように暗い沼の底。
存在しない俺の過去、かつては存在していた俺の過去の沈む場所。
顔の潰れた無数の俺は、もうどこにもいない。
全てなかったことになったからだ。
俺は更に沈む。
光が遠ざかる。
俺は俺の残像だ。
俺が俺を俺の思う俺だと思うことだけで辛うじて俺として存在している俺だ。
「ロードランナー」の鳥を追いかける狼だかコヨーテだかを思い出す。
超スピードで走る鳥を追いかけて夢中になって走り、自分が崖から飛び出しているのにも気がつかない。自分が空を走っているのに気がついても、まだ落ちない。
つま先でちょんちょんと空中を突いて、そこに何もないとわかった瞬間に、コヨーテは落ちるのだ。
俺は。
俺という俺は、空中を疾走するコヨーテが踏んでいる地面だ。
そこにはないから、そこにあるんだ。
認識されている間だけ存在するか弱いものだ。
崩れてゆく。
俺を認識しているのは俺だけだ。
最初から存在しないことになった俺は、最初から存在しないことになった俺の手で、最初から存在しないハンカチを広げる。
光はもう届かない。
虚無だ。
虚無が、俺と一体になろうとしている。
祈る。
俺は俺の思う俺だ。
俺は俺の思う俺だ。
祈る。
もはやそれだけが俺が俺であるということを支える。
存在しない俺は存在しないハンカチを撫でる。
祈る。
これが世界の欠片だったらいいのに。
そして、そうなる。
新しい世界への組み替えに巻き込まれなかった唯一の、存在しないということになっている欠片。
存在しないノブを存在しない俺は見る。
これがどこのドアか、俺にはもうわかっている。
存在しない俺は存在しない欠片の中に上半身を突っ込む。
存在しない腕を伸ばし、存在しないノブを掴み、存在しないドアを開ける。
これは林田の寝室のクローゼットのドアだ。
こいつは怖がると、ここに逃げ込む。
あの時も、そして今回も。
お前という存在は、そういうことをする存在だ。
「なう」
ヘッドライトサイズの大きな目が俺を見ている。
俺の最終兵器。俺のそえるだけの左手。俺の2度刺す奴隷。俺のオベリスクを生贄にして召喚したブルーアイズ。俺のギガスレイブ——俺の切り札。俺と想像上の神々を繋ぐアンテナ。
お前とここで会うために、俺はきた。
巨大猫。
今もどこかに存在しているハイルーラー達と交信できる存在。
俺の祈りと願いを聞いている空の上の者達と繋がれる存在。
俺は胸の前で両手の指を触れ合わせ、三角を作る。
「大宇宙支配者達に栄光あれ!」
作るだけ作っといて、放置するなんてありえねぇんだよ。
前話:次話
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