#これで背中焼けるんだよネ
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世界樹の迷宮の二次創作の設定集
設定ばっかりたまっていくけど、今日のうちに投げとくよ
・世界樹の迷宮とは?
2007年に第1作が発売された3DダンジョンRPGで、ダンジョン探索に全振りしたゲームだよ
5人で1パーティとなるキャラクターを設定し、あとは5階ごとにフロアの装飾が変わる過酷な地下迷宮をひたすら探索するゲームで、町の人や先輩冒険者との会話以外特にストーリーもないゲームだからパーティー間の会話や関係性は妄想し放題だよ
今年6月にSwitchでリメイク版が出たから購入したけど、過酷すぎて全然進まないよ
特徴はマップを自分で描く作業があることなんだけど、Switch版だとオートマッピングができるので少しハードルが低いよ
でも扉とか階段とかは自分でアイコン置かなくちゃ記録できないよ
・キャラクターの設定って?
1個の職業ごとに5種類の立ち絵が用意されていて、立ち絵に職業制限はないから、名前と職業と立ち絵を決めればいいよ
・元ネタがわかりやすすぎる
それはごめんやで
そのものずばりの名前つけてた人フォロワーにいたから私もやってみようと思って
・本文
クソ長いので次のリンクの下から行ってね
役職:ソードマン(マンって言い方気に食わねえな、ソードマスターとか言えないのか?)
名前:メイユイ
別名:ハオラン(旧名)
年齢:18歳
GI:トランス女性
身長:170cm
体重:62kg
性格 非常に好奇心が強く突拍子もないことをしたり言ったりしがちだが、基本的には泰然自若としていて、パーティーのリーダーにふさわしい器をしている。わりと平気な顔をして死地に突っ込んでいくところがあるので、旧知の仲であるクリストフとアーリフの心労は絶えない。シエロから一方的に「主人」としてみなされており、ビャッコからも「将来が楽しみネ」と言われている
個性 ごくゆるいオムニロマンティック/オムニセクシャルで男性とみなした人に恋愛/性愛的な関心を抱くことが多かったが、勇敢だが落ち着いてさわやかな人物なので、男装時代は女性との交際経験が多く、男性とはまだ交際したことがない。
特技 パーティー一の怪力でクリストフをもしのぐ火力がある。
能力・スキル 得物は斧や剣を使うことが多く、斧による高火力の攻撃が決め手となることが多い
見た目 茶色いロングヘアを後ろで三つ編みにしていて、額をすっきりと出している。細身で筋肉質。この世界で言うアジア系のルックスをしている。
生い立ち 古い武家の次男の「ハオラン」として生まれたメイユイは、武芸の稽古こそ楽しんではいたが、自分が「男」であることには強い違和感を感じていた。幼い日のこと、「君が女子だからと言って僕が��加減したらそれこそ君に失礼だろう」と神学校の同級生のアーリフに勝負を挑まれた際に言われたこの言葉で、「彼女」は自分のアイデンティティがやっとわかった。それから「彼女」の本当の自分を手にするための冒険が始まる。
背景 兄より武芸に秀でていたので家督を継げないことを惜しまれてはいたが、性別違和を形にできた後は本人は兄には悪いが安堵を覚えている。見抜いたアーリフの次に相談したのは担任であったクリストフ。クリストフに相談しながら周囲や家族に性別違和を伝え、今回の旅立ちの許可に至った。
その他 「本当の自分を取り戻す秘術」は現実世界で言う性別適合手術を魔法でやるというもの。現実の手術と同様に負担が大きいのでやはり健康な人にしかできず、費用も高額である。保険がない世界なので。
役職:メディック
名前:アーリフ
年齢:18歳
GI:シス男性
身長:173cm
体重:65kg
性格 パーティーの中で一二を争う高い倫理観を持つストイックな人物で、困っている人を見ると放っておけない青年。それは彼が移民の女性カップルの養子であり、ゲイであることもだいぶ関係していると考えられる。けがや病気の治療にあたるメディックで腕を磨いている最中だが、治療の途中に「自分を大事にするように」と説教をしてしまいがち。
個性 自分の民族的ルーツはわからず、生まれたばかりで教会に預けられたところを移民の女性同士のカップルに育てられたシス男性のゲイで、ママたちからは無理しないでいいと言われていたが成長期の終わりとともにヴィーガンを始めた。
特技 特技は料理。ヴィーガンを達成するのに必須のスキル。得意料理はダール(豆)カレー。ってか動物性食品のコクにかわって���パイスで味に変化をつけるので大体料理が香りが強く辛い。シエロが辛いのが苦手なので料理をあまり食べてくれないのが悩み。
能力・スキル けがや病気の治療が職業で、けがをしたときは彼に頼めば回復薬を使うより効率が良い。ただ命は大事に!と説教はされる。食材探しも兼ねているので、ダンジョン内の採集も得意。
見た目 イメージは南米ルーツの白人とアフリカ系黒人のミックス。肌は薄めの褐色で髪がカーリーヘアではない。これは立ち絵の都合。これまた立ち絵の都合で重装備になっているが、「回復役が倒れてはならない」という責任感で重装備をしていることにした。実際努力家でトレーニングもしていて力も結構強いほう。
生い立ち 所得に余裕はなかったが息子にちゃんとした教育を施してやりたいと思ったママたちは彼を比較的学費の安い神学校に入れる。幼い日に神学校に入ったばかりのころにメイユイ(その頃は「ハオラン」と名乗らされていたが)にライバル宣言をしたが、その流れで「彼女」が女性であると見抜く。以降二人は親友兼ライバルになり、メイユイの「本当の自分を取り戻す」旅にまで一緒に出ることになるわけだが。
背景 この世界は結婚にかんしてあまり手続きがちゃんとしていないので同性カップルが肩身の狭い思いをすることはないが、みんな平等に過酷な環境で生きているので、結婚のメリット自体が二人で所得を得られることと家事や育児を分担できること以外あんまりない
役職:パラディン
名前:クリストフ
別名:神父様
年齢:40歳
GI:シス男性
身長:190cm
体重:80kg
性格 やや潔癖なきらいのある高潔な人物。もともと神父をしていた関係で神学校の教師をしていたが、教会の教義にずっと疑問を持っていたのが耐えられなくなり、聖騎士の資格を取り教会をやめた。��下からモテがちで、若い女性から迫られたら非常に慎重に対応するが、男性および男性に見える者に迫られてしまうとガードが緩くなってしまう。
個性 博識かつ逞しい偉丈夫で凛々しく堂々とした人物。教会にはずっと隠していたが、バイセクシャル/バイロマンティックで、10代のころに男性の恋人がいた。しかし教会に入るために別れることを選んでしまい、それをずっと悔やんでいる。その後女性と結婚はしたが、その時の後悔が漏れ出てしまい、長期間の話し合いの末婚姻は解消した。子供はいないが子どもの未来を守りたい気持ちがあったので神学校の教師になった。が教義を教えるのが辛くなり、クィアの生徒たちも何かを感じ取ったのか自分を頼って相談してくれるようになり、やはり教会の教義に従うことはできないと思い、今度は聖騎士としてクィアの生徒たちと旅に出ることにした。
特技 アーリフほどは凝らないが料理ができる。シエロは好き嫌いが非常に多いが、クリストフの作った料理は食べられるものが比較的多い。料理を教えるのももともと教師だったのでうまい。しかしメイユイは素晴らしい生徒だったが料理だけは教えても全然うまくならない。クリストフによると、たぶん力の加減ができていないとのこと。ゆうてクリストフも自分一人分の飯を作るときはキャベツ引き裂いたり骨を素手で砕いたりはする。
能力・スキル パーティーメンバーをかばうのが本職。立派な体格であり鍛錬も欠かさないので力もかなり強い(クリストフよりメイユイが火力があるのは彼女がとんでもない怪力だから)。簡単な回復の術も使える。
見た目 多くの人がイメージがしやすい白人の偉丈夫。背が高くがっしりとしていて、着やせしているが特に上半身が立派。髪は色が薄めの栗毛で、鼻が大きい。それゆえシエロからは「あのツラとガタイだろ?神父様はきっとアソコも立派だぜ」とド失礼なことを言われている。
生い立ち 彼自身はごく普通の家庭の出身と思ってはいるが、彼の家より苦しい状況の人はかなりいるという感じ。教会の運営に入り、教会を訪れる人と教会で働く者たちの状況があまりにも違うことに気が付きまずそこから教会への違和感を感じた。実は少年のころ今と変わらない姿のビャッコと出会っていて、世話も多少焼かれているが、本人はうっすらとしか覚えていない。
背景 この世界の教会は現実のカトリック教会に近い教義であり、やはり同性愛や妊娠中絶には厳しい。現実のカトリック教会ほど力を持っていないが、葬儀などは行うし、現実社会で言う公的機関の機能の一部も担っていて、学校などを運営していたりする。もちろん他の経営��体の学校もある。
役職:ダークハンター
名前:シエロ
別名:自称「悪魔」
年齢:非公開
性別:人間の定義で言うとノンバイナリー(本人曰く、「悪魔が人間の性別に従うわけないだろ」)
身長:180cm
体重:65kg
性格 冒険者ギルドに来たメイユイ・アーリフ・クリストフにビャッコとともに声をかけてきた。彼女たちに声をかけ、旅の動機を聞くと、メイユイを「勇者サマ」と呼び、気に入ったから一方的についていくと宣言する。下品で乱暴で欲望に正直、人を小バカにした態度を取りがちで、この世界の常識と規範を常にバカにしくさっているが、常識を疑い規範に抗う人間への協力は惜しまないと公言している。クリストフのことをメイユイたちに倣い「神父サマ」と呼んでいて、よく「誘惑」している。
個性 「悪魔」を名乗っていて、常識や規範をかなり厳しく罵倒するが、それは人間が自分以外の生物を搾取するようなものに対してである。本当に悪魔かどうかはわからないが、人を誘惑して重要情報を聞いたり、差別的な輩をだましてひどい目に遭わせたりするのはよくやる。「悪魔が人間の性別に従うわけないだろ」とパンセクシュアル/パンロマンティックを公言していて、自分の性別もバイナリーな表現をされると激昂する。性的に奔放だが、「器がデカい奴としか本気で寝ない」「性別気にしない奴がみんな俺みたいにすぐ誘ってくる奴ばかりじゃないのは知ってるぜ」などと言っている。器がデカい人物に惹かれると公言する通り、大物になりそうなメイユイとすでに立派な人物のクリストフが大好きなことを隠さず、愛でたり誘惑したりしている。しかし、アーリフもちょっかいをかけられており、純朴な彼はいちいちこいつの挙動に悩まされている。
特技 戦闘上では搦手を得意としており、得物は鞭が基本、剣も使える。鞭により対象の動きを制限したり状態異常にしたりといった搦手でじわじわといたぶるのを好む。実は鞭の必殺技が設定上すべてのスキルの中で最も火力が高く、その名も「エクスタシー」。
能力・スキル 戦闘以外では情報集めが得意で、町で単独行動した後に情報を持ち帰ってくるが、どうやらワンナイトでの「遊び」も兼ねている様子。ただ、基本的にその時にターゲットにしているのは一流の冒険者や組織で権力がある者である。「器がデカい奴としか寝ない」と言っているが、大人に寛容な対応をしてもらうとそういう形で「お礼」をしてしまおうとしがちであり、過去の厳しい経験があるだろうと推測されている。
見た目 ボサボサの銀髪にアーリフよりだいぶ濃い褐色の肌で、瞳は黄色っぽい。悪魔の力を使うときに瞳孔が横になりヤギっぽい目になる。普段は男性表象寄りで素肌にファーのついた上着を着ているという暑いんだか寒いんだかわからない格好をしている。腹筋が割れているのは痩せ気味のせい。外見年齢は20代半ば。悪魔の力で少し見た目を変えることができるらしいが、「続きはベッドで教えてやるよ♡」とのこと。
生い立ち 「悪魔」を名乗るまでの経歴は秘匿されているが、最初は人間として生まれ、幼いころはかなり厳しい環境で育ったらしい。絶望に沈みすべてを呪っていたらある日「悪魔」が現れて契約をして力を手に入れたとのこと。「悪魔」としての考え方はそいつから学んだらしく、「悪魔ってのは人間の欲望を肯定することで生まれた存在だから、基本的には人間の味方なんだぜ、だから悪魔はルールを押し付けて罰したりしないだろ?だから俺も悪魔らしく『人間』の誇りを取り戻そうとしてる勇者サマについていくわけだ」と言っている。自身の性別に関しては悪魔と契約する前からもともと男女二極でとらえてほしくないと感じていた。
背景 舞台となるエトリアは小さい街で迷宮探索目的の冒険者でにぎわっていて今は景気がいいが、エトリア以外の集落は規模や治安も様々で、格差の状況も様々。シエロは大きい城塞都市の非常に治安の悪い地区の生まれで特に格差が目立つところの浮浪児だった。過去の王の失政により大量の失職者、家を失った者、親に捨てられた子供たちが生まれていて、シエロは親も知らずそこで育った。シエロがエトリアの話を聞いたのは、悪魔と契約した後に誘惑したエトリア帰りの冒険者の寝物語が初めてだった。エトリアの情報を集めていくうちに、シエロの中で「悪魔がこんなところでくすぶっていてはいけない」という思いが大きくなり、拠点をエトリアに移し、自分が従うにふさわしい人間を狙うことにしたのだった。
その他 パーティーで一番の小食なので、メイユイと外食(ってかデート)した際にお互いに大盛と小盛を頼んであとで交換しましょうかと言われたが、「いや、そのままで行こうぜ、人目なんか気にするのは俺達らしくないだろ」とそのままメイユイ��大盛を頼み、シエロは小盛を頼んだ。
役職:アルケミスト
名前:ビャッコ
別名:彼女の出身国での表記は「白狐」
年齢:???
性別:シス女性(人間ではない)
身長:172cm
体重:非公開
性格 シエロとペアを組んでメイユイたちに声をかけてきたアルケミスト。メイユイのことを気に入り「勇者ちゃん」と呼び、シエロと同時に彼女たちについていくことを表明する。大柄な中年男性のクリストフのことをなぜか「クリスくん」と呼ぶ。シエロと結構長いこと組んでいて、頻回に寝てもいるが、全然特別な感情はなく、大体の人間を変なあだ名で呼ぶ彼女だがシエロのことは「シエロ君」と変なあだ名もつけずに呼ぶ。
個性 はるか昔に遠い島国から移り住んできた「妖(あやかし)」で、狐の姿を持っている。アロロマンティック/アロセクシュアルのレズビアンで、メイユイがこれから施術を受けようとしているトランス女性であることも理解したうえでメイユイのことを愛しているが、年の差がありすぎるので一歩引いている。先に書いたように人外となったシエロとは冒険上のバディ兼欲望をぶつけ合うパートナーだが、回復ができる仲間がおらず、痛みを伴う激しいプレイができずにいた。
特技 博覧強記であり、速読でありながら読んだ内容も人間とはかけ離れたレベルで記憶できる。クリストフも人間としてはインテリではあるがそれとはレベルが違う。また食べる量が自由にコントロールでき、食料に困ったときは食べなくても生きられる。しかし本当はたくさん食べるのが好き。
能力・スキル この世界には錬金術があり、それを活用して属性攻撃を行うのがアルケミストであるが、妖術を得意としていたビャッコの能力が解析された結果もそれに等しいものである。特に火属性の妖術に長けている。
見た目 金色のストレートヘアと涼やかな一重の目元の妙齢の女性の姿をしている。とんでもない長い時間生きていて見た目が変わらないので住むところを転々としていたが、冒険者はその状況にあっていてやりやすいようだ。エトリアでよくみられるアルケミストの服装に合わせて、両手に仰々しい籠手を付けている。
生い立ち はるか昔から人の営みを見守ってきていて、実は世界樹の成立を知って興味を惹かれてエトリアの近辺に移り住み、世界樹についてずっと調査を続けている。世界樹が広がるときに多くの人間が犠牲になったのを悼み、その弔いのつもりで何回も世界樹の迷宮に挑んだが、そのたびに人間の仲間を失ってきた。やっと出会えた人間ではない仲間はずいぶん変な奴だが、そいつと今も一緒にいる理由は、そいつの信念に沿った人間こそがこの状況を打破してくれると信じられたから。
背景 ビャッコは途方もない長い時間世界樹の研究を続けているのだが、何せ彼女も社会的な状況もあって正体を明かすことができないので、せめて何世代も続けて書いてきたというていで世界樹の秘密を書物にしたいと考えている。実は幼いころのクリストフに勉学の楽しさを教えたのはビャッコ。姿を変えてないのがバレるとまずいのでクリストフの記憶をいじってその辺をあいまいにしている。
役職:レンジャー
名前:シータ
年齢:35歳
性別:シス女性
身長:158cm
体重:「なんで聞くのよ…」
性格 シータはエトリアから離れた川のそばの大きな国で夫とともに戦士として国に仕えていた。しかし、夫は獣討伐の任務の際に命を落としてしまう。夫に先立たれた際にその国の風習により夫を火葬する火の中に飛び込むことを強制されたが、幼い娘を連れて逃げてエトリアまでやってきた。普段は戦士としての冷徹さがありながらも男尊女卑が厳しい国で抑圧されてきたため遠慮がちであるが、いざとなったら上記のことをやり遂げるほどの胆力がある。
個性 夫のことは当時は好きなはずと思っていたが、国を出たことでその国に凝り固まった価値観を知り、それゆえに夫すらも視野が狭かったと思っている。実は誰にも言っていないが夫の前に交際していた男性が何人かいる。国の法律でばれたら拷問されるからずっと隠してはいたが。冒険者になったのは娘の養育費用のためで、自分が夫の後を追えば娘の生活を保障してやると国に言われてはいたが、自分に対してそのような扱いをする国のことが信用できなかった。娘には自分のように強制された職業ではなく好きなことをやらせてやりたいと思っている。
特技 非常に高い視力を持っている弓の名手。弓の名手であることが知られたがゆえに王宮に連れてこられ、そこで夫となる若い兵士と出会った。我慢強く育てられていて、食事にこだわりもないので長期間の野営もお手の物。こだわりがないゆえに別に料理上手というわけではないが、毎日毎日毎日毎日食事を作ることに苦痛を感じない。こだわりがなく自分と家族の生存に必要な作業としかとらえていないので。
能力・スキル 弓は命中率が相当高く、とどめの他足止めにも使える。また野営が得意なので迷宮内での素材集めも得意。
見た目 あまりカールしていない黒髪と褐色肌で割と肌が出た衣服をまとっている。エトリアではバード(吟遊詩人)のような衣服ととられやすい。肌が出た衣服は国の戦士だった頃から来ていた。任務に出ていない時は国でつけていた金属製の飾りをよく装着している。
生い立ち 河のそばの国の小さい村の出身で、その村出身の革命家となる父の指導で戦闘訓練が行われていた。その中で弓の才能が見いだされたのがシータである。父らの激しい戦いで祖国は植民地化を免れたが、父はその戦いで犠牲になってしまった。父が守ってくれた祖国に尽くすことこそが自分の生きる道と思ったが、子を迎え、夫の死後の自分や子供に対する国の扱いのひどさを知り、これからは自分と娘のために生きようと思った。それから彼女の人生が新たに始まったのだった。
背景 元ネタはRRRが入っていてそこは大丈夫なのか心配になる。
今いるキャラはこのくらいで、今のところシータさん以外で旅しています。シータさんは採集パにしたほうがいいかもしれませんが、彼女は戦士なので、戦いたいかもしれません。
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. . 天気予報微妙だったからドライブしたけど 泳げたねwという日🥺 . やっぱり千葉の沖ノ島、綺麗🏖✨ 島探検も、ビーチコーミングも楽しめて 本当おすすめ🥰🐚 . . #千葉#沖ノ島#館山#水質良し #ビーチコーミング#タカラガイ探すのに必死 #これで背��焼けるんだよネ #インスタを青で染めたい (沖ノ島海水浴場) https://www.instagram.com/p/B1wGDZ3AJ_V/?igshid=jwz2qeagk6qt
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最近、 リュックサックをAmazonで買って、通勤に使っているんですが、思っていたより、サイズがすごく大きくって( ´•д•` )💦
電車に乗る時、人にぶつからないようにと、前に背負うのですが、それを何日かつづけましたら、肩凝りから偏頭痛になり。。。(T_T)(笑)
しばらく (ノ#´Д`)イタタタタと、苦しんでおりました。 でも、ずっと欲しくて、やっとちゃんとしたのを買ったので(*´ω`*)しっかり使わねばと、あれこれ入れて出かけてます♥
まあ〜た、これが、何だかあれこれ入れては、重くなって行って、、 💧
上の小さいジッパーの場所には、
とうとう 飴ちゃん🍬♥を。。。
入れてしまったという( ̄▽ ̄;)
あー。。。 おばちゃんの 習性のような。。
この、リュックサックに、色んなものを詰めまして、この間、、講習会に行ってきたんです。
。。、、なんか、今日、文章がいっそう何時もよりへんな感じする。。。(•ө•)
講習会、、 食品衛生責任者、ていう、資格、というか、 これがないと、人様に作った食事を食べて貰えないというような事なんです、(˶˙º̬˙˶)*॰♥ 頑張って 夕方まで、講義を受け手まいりました(*^^*)
2時間半の講義が、3クール、、
途中のお昼ご飯(*´ω`*)♥ 崎陽軒の焼売弁当が出ました( *´艸`)(≧∇≦) 美味しかった🤤😋
だけど、お腹が膨れて午後が眠くて眠くて(´ー`)/~~
でも、先生方が本当に熱心で、、だから、もう必死で目を見開いて、何とか最後まで🍀
久しぶりの、お勉強でした( ̄▽ ̄;)(*^^*)
夢、、 ゆめという���、なんだろうなあ、
私大丈夫かいな。。て、自分でも思ってしまいますが、 小さな 場所、 小さな食堂、カフェまでお洒落じゃなくてもいい、
親戚や実家みたいに、 ほっとできるところ、だれでも、が立ち寄れて。 頼れて、心ほどけて、、。
また、そう言う場所にきっと自分もいたい🌺
この、漠然とした想いだけのすすみ様で。。
( ・ัω・ั ) 、、想うことを、とりあえず、やる、て、 それしかなくて💦
、、 あまり、
あまり ネ、考えないようにします🌺(๑・ิ◡・ิ๑)
、、進んでみようと、、思います、(๑・ิω・ิ)っ
できたら、、来月、、 はっちゃんに、逢いに行こうかと思っています、。
はっちゃんショップの、はっちゃん(*´˘`*)♥
心も、生き方も、
チャーミングな はっちゃん(ღ˘⌣˘ღ)🌼💕
、眠い😴、、 今日は残業です(,,^_^,,)
帰りの電車で書いています、。
乗り過ごししないようにしないと(T-T)
、(´O`)。。。𖤣𖥧𖥣。𖥧 𖧧𖤣𖥧𖥣。𖥧 𖧧
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半径1メートルの記憶
7月になってそろそろ夏、夏っていろいろあるよなって話なんだけどそう、あれは3年前の8月。ある一人の男とわたしは毎日当たり前のようにLINEでつまらない話ばかりしていて今思えば何がそんなに楽しかったのかと不思議に思うくらいだったのだが、話のスピードは光線の様に速く道路に浮かぶ陽炎の様に不安定で地平線みたく長くいつまでも続いていてわたし達はこのつまらない世界から二人だけ隔離されて、もう二人さえいれば最強なんだと信じて疑わなかったそんな時代だった。そう、子供だった。なんせ彼は20歳、わたしは18、大人に憧れる一番ナマイキなお年頃でしょ?(本当に自分でも手が付けられないくらいに何にも知らないクセして興味だけは色んなものに目移りしちゃうお子ちゃまだったわ)だいたい羽目を外すのはわたしの役目、彼はそれを抑える役目。「わたし、お酒飲んでみたいんだよね〜ベロッベロに酔っ払っちゃたりして。あーあ飲みたいなあ、、」そんなわたしの半分本気半分冗談の発言から決まった二人の約束は全く悪気やよこしまな気持ちなんてものは無いまま決行された。だってわたし達はただの仲間で友達なんだもの。
ホテルに入って意気揚々と私はエレベーターのボタンを押す。それが触れただけで反応するものとは知らずに全ての階を押してしまいドジを踏むことに。1���1階ずつ止まる度に笑いが止まらなくて二人で居ればそんなことも全て笑いに変えてしまう、そんな小さな出来事もあったりして。ある歌手のLIVEのついでに予約したホテル、わたし達はそんな程度に感じていた。
LIVEが終わり気分も興奮気味、二人で感想を言い合いながら缶ビールを交わす。初めて飲むその味は決して美味しいものでは無かった。あんまり美味しくないネなんて言いながら時間が経った。彼はすぐに酔っ払い寝てしまった。「なんなの、私より弱いなんてつまんないのー。」とか言いつつも彼の横にわたしも眠る…
そんなつもりはなかった。決してよこしまな気持ちなど1ミリも持っていなかったはずなのにアルコールで頭がボウッとしたせいか気付けばわたしは彼の背中に抱きついていてこれまた気付けば彼もこっちを振り向きそれに応える。そこからは早かった。人生で初めてのキスは甘くもなく酸っぱくもないなんともいえない心地良さだった。夜が溶けていくとはまさにこれなんだなと初めて知ったそんな夏のホテルのある一室。
クーラーの効きすぎた部屋、貸してくれたスヌーピーのパーカー、甘える猫のような仕草、膝枕、初めて飲んだ缶ビール、熱い顔、私のおでこに当てる手、私の半径1メートルの記憶はまさに夜に溶けるようにして脳みそに焼き付いていった。(と記録はこんなとこかな)
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「たまらん坂」が絶賛上映中のシネマスコーレで
主演の渡邊雛子さんと小沢まゆさんの舞台挨拶が
ありましたぁ(^。^)-y。o0○
毎年母の命日には父と墓参りに来ていた女子大生
のひな子だが、今年はひとりきりだった。
これまで他人の影を感じることはなかった母の墓前
に一輪のコスモスの花が供えられていることに気づく
ひな子は不審に思う……
オープニングから続く描写に不安を覚えつつ(#^o^#)
最初は“ふるさと”と“たまらん坂”の結び付きも
分からず、ずっと“堪らん”😂と思ってたので
気付くの遅れた✧( •◡-ॢ)-♡
元々大学1年のときにスタッフとして参加してた
ハズが主演に抜擢され、それから4年間撮影という
そのまま学生生活をまるっと捧げことに、なった
渡邊さん( ˶ˊ❛ᴥ❛ˋ˶ )💦
佇み方がハンパなかったので、小谷監督が渡邊さん
のひとり状態(#^o^#)を見かけてというより、
その佇み方を見て決めたのかなとも思いました😅
故に佇むシーンが多くあったのでは🤗
4年間女子が髪型も変えられなく撮影に挑んでいま
したが、日焼けしてしまったり、髪を少し切った
だけで、最初こそ先生だったのが、年を追う
ごとに段々と監督としてご指摘(#^o^#)される
ようになったのは、小沢さんも当時は、渡邊さん
は女優になりたい訳でもなく、原作の小谷千次さん
が好きでスタッフ参加だったのをここまで言われ
なきゃ…と、気の毒にと思ったそうです(*^3^)/~☆
ご本人も出来上がりを観て感動し、結果的に演者
の道を進むことになったので喜ばしいですネ❣️
小沢さんも元々妻役での出演でしたが、撮影後
1年半経ったところで再度出演依頼があり、みずき役
に決まったとのこと☆⌒(*^∇゜)v
みずき登場で、自分の中のふるさと×たまらん坂問題
解決しましたっ⸜( ˆ࿀ˆ )⸝♡
それより、あの教授のキャラ設定推しスゴいッス🤯
ヘタしたら一生背負うことになるじゃんって🤥
そして、デキるのか…⁉️の、あのロボット🤖
良き意味でトガッて(#^o^#)ます🤗
27日まで♪連日17:40~
是非、お観逃し無く‼️
ダンシング小沢さんにも要注目💃
#渡邊雛子 #小沢まゆ #古舘寛治 #渡辺真起子 #七里圭 #黒井千次 #小谷忠典 #たまらん坂 #シネマスコーレ
https://tamaranzaka.com/
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歯車の塔の探空士 「ドーントレス・カリーナ号」の冒険記2
!注意! 公式シナリオ「いつか夢見た空の上で」のネタバレを含みます。 遊ぶ予定のある方は読まないでください。 また、身内ノリ、ゆるい裁定、しょうがっこうれべるのけいさんみすなどが多分に含まれます。苦手な方は回れ右です。
GM : では、本日はフライトフェイズからのスタートです! GM : まず全員、PCが艇内のどこにいるか配置をおねがいしまーす。 莵毘丸 : 見張り台って外なんですよね?この時点でいてもいいところですか? GM : 見張り台、今からいてもOKです! 莵毘丸 : 見張り台にいます^^ カノープス : カノープスはどこにいようか 砲撃担当だし前方のカノン砲かな… カノープス : 湯沸かし器も真��にある 莵毘丸 : わざわざ一番下まで移動するの大変そうなのでいいまのままの方がいいですね! ロア : ですね! カノープス : こんな感じですかね ロア : 初期位置が操舵室なのって利点ありますか? GM : 現時点での現在地は特に関係はしませんので、雰囲気で! ロア : わかりました!ありがとうございます! カノープス : あ、特に関係ないならもう湯沸かし器のところにいよう… カノープス : お茶を淹れよう GM : では…では空路図オープン!
※PLたちの目の前に、空路図が開示される。 内容は、公式ルールブックP159「定期連絡航路」と同様だ。
莵毘丸 : おお~~ ロア : おおお! カノープス : おおー カノープス : 船のアイコンがとてもかわいい 莵毘丸 : うんうん ロア : かわいい! GM : エヘヘ GM : みんなのふねです かわいがってあげてね(耐久度4)
GM : 習うより慣れろなので、今回はまずホークからシーンプレイヤーやらせていただきますね! カノープス : はーい ロア : お願いします! 莵毘丸 : おねがいします!
ホーク : じゃあオイラからいくぜー! ホーク : オイラは初期位置から「操舵室」に移動して航行チェック! ホーク : 1d6 (1D6) > 5 ホーク : 分岐か…本来はシーンプレイヤーに決定権があるんだけど、「大将、アネさん、アニキ、どうしやす?」 莵毘丸 : 上色々起こりそうですね カノープス : 遭遇か航行か…確かに上は色々ありますね 主に困難が ホーク : みんなだいすきイベント表
※大丈夫!冒険企画局のランダム表だよ!!
ロア : うーん……? 莵毘丸 : キズナ深められるなら船内のほうがいいのかな カノープス : みんなの親交を深めるなら下 上は…たぶんなんか手がかりとかが手に入るのではないか… GM : あ、「手がかり」は GM : イベント表を振り直すための共通資産で、「偵察系」パーツにいるPCが「偵察判定」に成功すると入手できます GM : なので、考えるべきはどんな雰囲気のイベントを楽しみたいか、ですね! カノープス : なるほどなるほど カノープス : どちらであっても美味しいのは確かだ どうします皆さん? ロア : どっちも楽しそうですよね……どうしましょうか…… 莵毘丸 : おもしろそうなので遭遇しますか カノープス : いっちゃいましょうか! ロア : そうしましょうか! 莵毘丸 : このキャラならそういうかなw ロア : たしかにそれっぽいですね!
※とてもだいじな視点。
ホーク : 「りょーかい!ヨーソロー!!」 ホーク : おっと、その前にオイラは「コミュ力」のスキル効果でアニキに一方的にキズナを取るぜ!!! カノープス : 一方的にキズナ取るの、押しかけ舎弟っぽくてすごくいいですね… ロア : 素敵だ~! 莵毘丸 : うおおおお何故かチュン助のことをちょっと気になってしまうやつ カノープス : 侮りがたしスズメのコミュ力 ロア : つよい…… GM : ただし、このスキル効果では莵毘丸さん側からはキズナ取得できません 莵毘丸 : wwwwwww ロア : 一方通行ww GM : 基本的に「キズナ」は一方通行です。あしからず 莵毘丸 : 視線を感じる… ロア : そうなのか! 莵毘丸 : なるほどなあ ホーク : そして航行イベント表(遭遇系)を2d6だ! ホーク : 2d6 (2D6) > 8[3,5] > 8 GM : 読み上げますね GM : ソラクジラ 【効果】 船内マップ上にいるすべてのキャラクターは、【生命点】を「1D6点」回復させる。 GM : <フレーバーテキスト> 雲の中から、巨大なソラクジラが浮かび上がる。きゅうんという独特の鳴き声をあげて、ゆっくりと、落ちるように雲の下へ戻っていくソラクジラの雄大な姿は、なかなか見られるものじゃない。息を呑む圧巻の光景に、しばし目を奪われよう。 ロア : おおお……こういう感じなんですね……! 莵毘丸 : おおおお カノープス : これは幸先がよい 莵毘丸 : 「良いもン見たなあ!」 莵毘丸 : 「あー酒持ってくりゃよかった」 ホーク : じゃあ伝声管からチュンす…オイラの声が聞こえるぜ! 「皆さーん!8時方向!8時方向に何かいやすー!!」 ロア : 特に反応が無いように見えてだいぶご機嫌なロア。 ホーク : 言われた方向を見やると、雲海からソラクジラがきゅうん…と鳴き声を空に響かせて、その巨体を空に舞わせるわけです カノープス : お湯沸かしてティーカップ温めたりしていたところ、ふと窓の向こうに雄大なソラクジラの姿を認めて、「これは…」と カノープス : かつてご主人さまに教えてもらった、けれどご主人さまも見たことはないというソラクジラの姿ではないでしょうか、と 瞬きをしない目でじっと見入ります 莵毘丸 : すごい楽しそうな顔で見てます。酒ほしい~ ホーク : 「今日の空はご機嫌でやんすなあ!!」 ホーク : ということで、次のシーンプレイヤーの方にバトンタッチでーす ホーク : あ、アクションの処理してなかった ホーク : 同じパーツ内にいる姉さんに「交流」してキズナします ロア : おお!? 莵毘丸 : ひとりキズナを取っていくチュン… GM : ただしこれも一方通行なんだなあ ロア : www カノープス : コミュ力 #とは ホーク : 「姉さん姉さん!見やしたかさっきの!!」チュンチュン ロア : 絆とは…… ロア : 「ええ、見たわ」 ホーク : ���…姉さん、なんか上機嫌そうでやんすね!」 ロア : 「ふふ、そう見えるのならそうなんじゃないかしら?」 ロア : だいぶ上機嫌です。 ホーク : 姉さんが嬉しそうなのでホークもチュンチュン嬉しそうに鳴いてます ホーク : キズナしました!次の方どうぞ! ホーク : なんかこう、口元がいつもより柔らかかったんだろうなあ姉さん ホーク : 「舵は見ときやす。姉さん、お茶でも飲んできたらどうですかい?」 ロア : シカトしないということはだいぶすごい上機嫌ですね。 ホーク : いつもはシカトされるチュン助…
【リミット:6→5】
カノープス : シーンプレイヤーはどういう順番です? GM : 順番は任意です! GM : 迷うようならアイコンの並びとかでいいとおもいます カノープス : 誰かやりたい方います? ロア : 上から順でよければそれで……! カノープス : 私はそれで構いませんよー 莵毘丸 : では兎からか GM : 最初に移動からどうぞ! 莵毘丸 : 移動はすきなところいけるんですか GM : ですです GM : 使いたいパーツあればそこへ行くのがベターですね 莵毘丸 : うーん図書室入ってみたいんだけど 莵毘丸 : せっかくなので GM : 良いと思います!>図書室 莵毘丸 : では移動!パーツカタログとかねえのかなって(世界観…) GM : アルトオモイマス カノープス : パーツカタログ…なんて夢のある響きだ… ロア : いい……
※飛空艇のすべてが載っている!!「歯車の塔の探空士 基本ルールブック」、好評発売中!!!!(amazon)(DMM)
GM : では次に航行チェックです。1d6どうぞ! 莵毘丸 : 1d6 (1D6) > 1 GM : 1スポット分フネを進めてください! 莵毘丸 : 困難しかねえww ロア : 本当だww GM : ニッコリ
※よりによって困難マスを引き当てる莵毘丸PLさん。内容を知っているGMは内心ドキドキである。
莵毘丸 : まてよ…上に行けば、今後のルートには遭遇がある 莵毘丸 : 上! GM : どうぞ! GM : では航行イベント表(困難系)です!2d6どうぞー 莵毘丸 : 2d6 (2D6) > 6[3,3] > 6 莵毘丸 : どきどき GM : お GM : 読み上げますね GM : 落雷 【効果】 飛空艇は「D/3」のダメージを受ける。このダメージに《��避運動》のスキル効果を使用することはできない。 GM : <フレーバーテキスト> 突如、飛空艇を轟音と、閃光が包む。何事か、とキミが周囲を確認するより先に、フネに稲妻がほとばしり、どこかが焼ける焦げ臭い匂いが、キミの鼻腔をつく。これはまずいぞ。はやくこの空域を抜けるんだ! GM : 莵毘丸さんが図書室のドアを開こうとしたあたりで、ピカッとこう 莵毘丸 : 「うおっ」さすがにびっくり ホーク : 「ヤ、ヤベエー!!」チュンチュン GM : 被害箇所だしまーす
粛々と被害箇所にダメージチェック用のマーカーを配置していくGM。幸いにも一発は外れ、被害箇所は船室、そして…
カノープス : 誰の船室だろうあれ… GM : 誰の船室ですかね きめとくとタノシイデスヨ GM : アッ ロア : あwwww 莵毘丸 : 大変なことにww ロア : ダメージロールですかね?w GM : ですね💗 莵毘丸 : 本当に大変なことにww
なんと、操舵室のロアがいるマスを直撃する。どよめく一同。
GM : ロアさんは1d6点ダメージです ピシャーン ロア : はーい ロア : 1d6 (1D6) > 6
そして最大値を引き当てるロアPL。
莵毘丸 : ひえ カノープス : (自分のシーン時に何をすればいいか確定した顔) ロア : wwwwwwwwwwww GM : スッゴイイタイヨ ロア : めちゃくちゃ直撃してるwwwww 莵毘丸 : やばすぎるww GM : では落雷が操舵室を直撃し、ロアさんは全身を痙攣させてその場に倒れました system : [ ロア ] 生命点 : 10 → 4 ホーク : 「アネさーん!!!」 ロア : ごめんよPLのせいでダサイことにwwww GM : びりびり GM : 立ってた場所が悪かった ロア : (フラッ……ばたーん) 莵毘丸 : 位置をあんまり考えてなかったけどそういうことか・・
※ソウダヨ。
GM : あ、あと「船室」の半分以上が「破損」したので「大破」しました カノープス : 給湯室にいても聞こえるホークさんの声に身構えます 急いで駆けつけねば… カノープス : というか大破が早い! 早いよ! 莵毘丸 : 大破wwww GM : フネの耐久度が-1されます ロア : 大破かぁww カノープス : これが某お船のゲームだったら今すぐ撤退ですよ!!!
※帰ろう。帰ればまた来れるから。
GM : あと、操舵室が一か所「破損」したため「中破」です。回避運動が行えません 莵毘丸 : やべえ ロア : 直さないと(人も船も) GM : うんうん 莵毘丸 : 人の次は操舵室優先ですねこれは ロア : 本当に素晴らしい位置に被弾したんだなぁ…… 莵毘丸 : 私のダイス力で船と人に多大な被害をw ロア : 逆にとても素晴らしいと思いますw最大値引いてしまったのは私ですし……この船なかなかやりますね(?)w カノープス : 順番でいえば次はロアさんのシーンですけど、この状態で何かできるのでしょうか… GM : 船室は…チュン助のかな…一番通り道になってそうだし ホーク : 「オイラ秘蔵のウィスキーがー!!」 GM : アネさんの部屋でもいいのよ ロア : どちらでもww 莵毘丸 : www ホーク : 2d6振って出目悪い方の部屋にしますかw ロア : はいw ホーク : 2d6 (2D6) > 8[5,3] > 8 ホーク : ドヤァ ロア : 2d6 (2D6) > 5[3,2] > 5 GM : wwwww カノープス : お嬢様… ロア : ふふwww今日はやばいなwww 莵毘丸 : wwww ホーク : 「アネさんの部屋がーー!!」どーん カノープス : 「なんということでしょう…折角掃除したばかりのお嬢様の部屋が…」(※紅茶を淹れながら) ロア : これは逆に持ってるよロア……私はワクワクしてきましたよ…… GM : で、下でてんやわんやしてますが。莵毘丸さんはそのまま「アクション」してもらってどうぞ 莵毘丸 : このじょうきょうw GM : なんかしたがさわがしいなーって ロア : wwwwwww 莵毘丸 : 「さわがしいけど 呼ばれてねえし大丈夫だろ」 莵毘丸 : で、パーツ効果w GM : はーい! GM : フネ自慢の蔵書室。機関室の真横だというのに、この部屋に来るとエンジンの音がどこか遠くに感じる気がする。 GM : 喧噪もどこか遠くに。とおーーーくに。 GM : お好きな能力を「得意」にしてください! GM : ちなみに今回、直撃した場所はさておきマシなほうの結果です。困難系。 莵毘丸 : ましだったの・・・ ロア : それはこわい…… カノープス : これでマシなほうかあ…まあダイス次第ではいくつも外れる可能性はあるものねえ 莵毘丸 : はいっちゃったもんねー。技術を得意に GM : はい、どうぞ!パーツカタログを見てインスピレーションを得た感じですかね。 莵毘丸 : 「ぴーんと来たぜ!」 ホーク : さすアニ
※さっすがアニキ!の略である。
GM : で、図書室を出たらなんか焦げ臭い、と ロア : www 莵毘丸 : 「なンだこの臭い…」 ホーク : 伝声管で「アニキー!さっきの落雷でフネが何か所かやられちまいましたー!!アネさんも!」 莵毘丸 : 「なっ!?早く言いやがれチュン助!」 ホーク : 「これでも呼んでたんスよー!!」チュンチュン GM : よければ次の方、ですかね! 莵毘丸 : どうぞどうぞ
【リミット:5→4】
ロア : これロアは手番飛ぶ感じですかね? GM : いえ、動けますよ! GM : フネは傷んだけどヒトは動ける ロア : なるほど!? ロア : 回復手段……はないですよね? カノープス : 休息すれば… カノープス : (お部屋に戻れば3回復かな) GM : ですです アクションの ・休息(生命点を【快適度】分回復する) GM : です! ロア : あ、なるほど! ホーク : 「アネさん、オイラの部屋でよかったら休んできたほうが…」 ホーク : どっちがホークの部屋かな。アニキどっちがいいです? 莵毘丸 : うえ!
※即答するアニキ、好きです。
ホーク : はーい!ではカノン砲真横の部屋がオイラの部屋だ! ロア : そういえばロイくんってNPCどこにいるんでしたっけ? GM : 倉庫、あるいは任意の船室で GM : ホークが羽毛布団に、みたいな話をした気がするのでホークの部屋にいますかね カノープス : 処理的には倉庫だけど、誰かの部屋に入れてあげたいね、って話をしてましたよね ロア : 了解です!では…… ロア : 気絶してたかと思ったら突然ガバッと起き上がって ロア : 「……ふ、ふふふふ……あは、あははははははは!!これだから旅は素敵だわ!!!」 莵毘丸 : やべえw ホーク : 「チュン……」プルプル
ロア : と、大笑いしながら大破してる自分の船室を通り抜け階下のホークの船室のベッドに勢いよくばたんきゅーします。 カノープス : アドレナリンとかに飢えていらっしゃるタイプの方だったか… ロア : たぶんロイくんはとてもびっくりしてしまっただろう……。 GM : ロイくんがあわあわしながら見守ります。「空って怖いなぁ…」 GM : では航行チェックどうぞ!1d6です! ロア : 1d6 (1D6) > 5 GM : お、2スポット進めてください 莵毘丸 : おっ ロア : スキル使ったらもう1マスかと思ったけどチェックマスだなぁ。 GM : ですね GM : ちなみに黄金の羅針盤は出目を操作するので、出目-1(2スポット)か出目+1(3スポット)ですね ロア : はーい GM : ではチェックポイントです。イベントが発生します GM : 描写しますね~
GM : キミたちのフネの頭上に巨大な軍艦が現れて影を落とした。どうやら、空軍の検問のようだ。 GM : しばらく指示通りにフネを停船させていると、赤い軍服を身にまとった軍人が数人、キミたちのフネに降り立ってくる。 隊長なのだろう、恰幅の良いひとりはキミにいくらかの書類を手渡すと、自信ありげな風にこう話しかけてきた GM : 「いやあ、諸君らには手間をかけますな。だがここから先は、お世辞にもあまり治安がよくない空域。用もなく立ち入るものではありませんぞ」 GM : 「まぁ、それももうあと少しの話ですがな!」 GM : ちなみに、全員いることにして良いですよ カノープス : あ、じゃあ一応船長は応対に出てたほうがいいな GM : 甲板かどこかですかね。空軍の検閲なので、さすがに顔は出さざるをえないでしょう 莵毘丸 : なんかあったらなので後ろに居ます GM : 後ろにロイくんもいますね ロア : 寝てたのでちょっと不機嫌にしてます カノープス : お嬢様の容態を心配しつつ、空軍の皆さんに事務的に対応しつつ、ふと「もうあと少し、とは?」と尋ねましょう GM : 尋ねられれば、隊長は誇らしげに胸を張ります 「うむ、よくぞ聞いてくれた!」 GM : 「長年、この空域の空賊は野放しとなっていましたが、軍上層部はついに、ここで大規模な討伐作戦を決行することにしたのです。巡空艦4隻に加え、最新鋭の戦列艦、“クイーン・エスメラルダ2世” 号が、この空域を一掃いたしますぞ!」 GM : 「両舷54 門の艦砲射撃を浴びれば、空賊などどくろ雲ごと消し飛んでしまうでしょうな!」 カノープス : (あっやばいやつだ) 莵毘丸 : 「そりゃまた派手なこって…」 ロア : これはなんか大変そう……? カノープス : 「…さようでございますか。空軍の勇士のかたがたにおかれましては、まことに忠烈なお働きで」 カノープス : 等と返答しつつ、内心では気を揉み始めている カノープス : 下手したら「アニキ」も一緒に消し飛ばされるわけですよねえ ロア : ですよね…… ���毘丸 : こまる ホーク : 「ヒューッ!クイーン・エスメラルダ2世だって!?あれかあ!でっけえなあ!!」チュンチュン GM : 「うむ!うむ!!諸君らは安心して仕事を続けてくれたまえ!!はっはっは!!」 GM : ロイくんを気にするなら、顔を真っ青にして話を聞いています GM : 彼らはひととおり言葉をかわすと、問題がないことを確認して「女王陛下万歳!」ととなえて去っていきます。 カノープス : 「…急がねばなりません、お嬢様、皆様。彼らは空賊船の乗組員を逐一確認することなど絶対にいたしませんでしょうから」 莵毘丸 : 「参ったねえ。タイミングがよすぎらあ…おまえの兄貴は相当運が悪ぃみてえだな」 ロア : 「そうねぇ……仕事が雑でいけないわ」 GM : ロイくんがカノープスの服のすそをぎゅっと掴みます。「アニキは…アニキはどうなるんです?!」 カノープス : 「彼らにとっては、汚染された麦ひとつぶを取り除くために小麦10ストーンを廃棄するのが道理というものなのです。ですが、」 カノープス : そこでロイくんの顔を優しく覗き込んで(※コッペリアなのであくまで無機質ですが) ホーク : 「どうなるって…そら54門の一斉掃射なんてなぁ」空気を読まずチュン 莵毘丸 : ���ュン助なぐっとこ ホーク : 「ヂュッ」 ロア : チュン助ww GM : ロイくんは涙をにじませてカノープスをじっと見つめます カノープス : 「この船の乗組員全ては、」(「全ては」のところでホークさんに目配せをしつつ)「あなたの愛する人が、弾かれるべき小石だなどと思ってはおりません。必ず時限までに救い出しましょう」 カノープス : (最後にもう一度ホークさんのほうに「解りましたね」的目配せを送る) GM : ロイくんは「お願いします…!どうか、お願いします…!!!」と力強く頭を下げます ホーク : 「チュン...」涙をほろりと零しながら(たんこぶ) カノープス : 「…さあ、そうと決まればそれぞれの成すべきことを成すまでです。お嬢様、もう少々ご辛抱をお願いいたします」 ロア : ���気にしないでいいわカノープス。大したことじゃないわ」 カノープス : お嬢様についていたいのは山々だが操舵室をなんとかしないとまずい カノープス : 「まことにご不便をおかけします、お嬢様。お気遣い痛み入ります」 莵毘丸 : 「よっしゃ!行こうぜ!」 ロア : 「依頼しておいて、失敗を優先して想像するなんてずいぶんひどいのねぇ」 ロア : と意地悪言っておこう。 GM : ロイくんは困ったような顔を浮かべます ホーク : 「アネさんなりの励ましだぜ。」 ホーク : 背中を軽くトンと叩いて船内に戻ろう(たんこぶゆらゆら) カノープス : 「…お嬢様、小さな子供にそのようなことを仰るものではありません」と小声で耳打ちしておこう ロア : 「ふふ……ごめんなさいね?」と二人に目配せします。 莵毘丸 : 兎はロイくんの頭ガシガシします GM : ロイは、厳しいながらも温かく接してくれるキミたちに、何か輝かしいものを感じたのでしょう。憧れのまなざしで皆さんを見つめます。 GM : といったところで、お嬢様が再び船室にお戻りになってベッドに倒れると ロア : はい!ありがとうございます! ロア : すやすや [情報] system : [ ロア ] 生命点 : 4 → 7 GM : では次の方どうぞ!
【リミット:4→3】
カノープス : はーい! カノープス : さて、どっちのルートを取るかですが… カノープス : 安全にいくなら下ルートなんだけど、いかんせんリミットのことがあるんですよね ホーク : おっと、ここでオイラの出番だな! ホーク : 個人スキル「上質な空路図」を使用するぜ! カノープス : キャーチュンスケー ロア : カッコイー ホーク : 「大将、あっちの空路なら安全そうだ!」2回使用して2スポット分を書き換えました ロア : おおお!
ホークの個人スキル「上質な空路図」が発動。ゴール手前の「困難系」イベントスポット2つを、「船内系」「遭遇系」に書き換えます。
GM : では、カノープスさんはPCの移動からどうぞ! カノープス : な、なんてありがたい…! GM : 1ダサナケレバ チカミチデキマスネ カノープス : じゃあもう上ルート行っちゃっていいですかね? 莵毘丸 : スズメツヨイ GM : カノープスさん、フネの前にPC動かしてネ! カノープス : おっと 莵毘丸 : 2がでれば…上に… カノープス : 操舵室を修理したいので操舵室に GM : おっけーです!航行チェックどうぞ!1d6です カノープス : 1d6 (1D6) > 4 ロア : おお GM : 2スポット進めます! 莵毘丸 : やったー GM : では航行イベント表(遭遇系)です!2d6どうぞー カノープス : お嬢様の手となり足となるのが役目ですので、と操舵室に移って航路を見渡しつつ カノープス : 2d6 (2D6) > 3[1,2] > 3 GM : ンッ カノープス : ンッ? GM : 読み上げますね GM : 敵対的なソラクジラ 【効果】 飛空艇は「D46[大揺れ]/1」のダメージを受ける。 GM : <フレーバーテキスト> 飛空艇乗りに人気のソラクジラにも、機嫌が悪いときがある。こんなときに近づいてしまったのなら、運が悪かったとしか言いようがない。ご愁傷さま。 莵毘丸 : ご愁傷さまww ロア : しぬのか……? カノープス : (うわあ…) GM : では、さっきの落雷に巻き込まれたと思わしき不機嫌そうなソラクジラが、急に雲海から出てきて皆さんのフネに突っ込んできます。どーん GM : おっ 莵毘丸 : おおお カノープス : おお!? ロア : おお???
ダメージチェックマーカーを配置するGM。ソラクジラの巨体は、フネの尾翼すれすれをかすめるように飛んで行った…フネは無傷だ!
GM : が、ソラクジラは皆さんのフネをかすめると、そのまま雲海に姿を消しました 莵毘丸 : やったーー カノープス : 「…なんということでしょう、ソラクジラが…」 ホーク : 「っぶねえ!!なんだってんだ!!」チュンチュン カノープス : 「びっくりした」みたいな顔はしていない、というより自分に「驚き」なんてものは存在しないと思っていたのですが、何故か急に胸を撫で下ろしたくなりました 莵毘丸 : 「2度も見れるなんてなあ!」ちょっと楽しそうに ロア : 寝てます。すやすや……。 GM : 操舵室だけあわあわしてるw ロア : ww カノープス : 首筋からの排気がちょっと、プシュュュュ、みたいな乱れたかんじになる ロア : (素敵な感情表現だ……) ホーク : 「…大将、もしかしてビビったんですかい?」 カノープス : 「ビビ…? 動転した、ということですか? ――我々コッペリアは状況の好悪で機動反応が変化する、ということはないはずです。恐らく振動によって排気パイプに影響が出たのでしょう」 ホーク : 「大将。人間はビビると、そうやって言い繕うんだぜ」ちょっと楽しそうにチュンチュン カノープス : 「…さようでございますね。前のご主人さまも常々、わたくしにさような弁明を繰り返しておいででした」 カノープス : 等と言いつつ、操舵室を修理したいです GM : どうぞ!技術・教養:7です! カノープス : えーっと技術が得意だから3d6ですね? GM : ですね! カノープス : 3d6 (3D6) > 13[3,6,4] > 13 GM : おっ GM : どれを選んでも成功ですね、良い仕事! 莵毘丸 : すばらしい カノープス : 「コッペリアの本分でございます」 ロア : ありがとうカノープスさん ホーク : 「さっすが大将!」 GM : では操舵室は元通りの機能を回復しました カノープス : 「些少な働きに、過分なお言葉を頂戴しまして」 GM : ニッコリ顔グラ差分! ロア : 笑顔だ……! 莵毘丸 : おお カノープス : にっこりもできるのです ホーク : 「やっぱり大将は、空に出ると感情が出やすねえ!」 カノープス : 「…そうでしょうか? 確かに��航行中に皆様と接する際には、顔面パーツの動作を少々大きくするよう心がけてはおりますが」 カノープス : あくまで感情的になっているのではないという立場(本人も自分自身の感情が顔に出ているとは思っていない) ホーク : 「まあ、大将がそう言うならそういうことにしときやす!」嬉しそうにチュンチュン GM : では、リミット減らしまーす。1が連続で出てもゴールできますね! 莵毘丸 : よかったよかった ロア : よかった…… GM : シーン区切って大丈夫でしたかね?>カノープスさん カノープス : 大丈夫ですよー! GM : はーい!次動きたい方いれば!
【リミット:3→2】
GM : 一巡したのでどなたからでもという感じ 莵毘丸 : 部屋の破損直せるか微妙なのでこの兎… 莵毘丸 : 教養がない^^ GM : 技術得意だからいけるいける GM : ^^ 莵毘丸 : いってみるか^^ GM : 2ゾロ出さなきゃ大丈夫 ロア : ファイトです! 莵毘丸 : ひぃひぃ GM : ではまず、移動からどうぞ! 莵毘丸 : じゃあ兎いきます! 莵毘丸 : はいここ!
莵毘丸の移動先は、落雷で破損したロアの船室。ここを修理しようという腹づもりです。
GM : はーい!では航行チェックです! GM : 1d6どうぞー 莵毘丸 : 1d6 (1D6) > 6 GM : アッ ロア : おおお GM : 先に船の移動からですね! 莵毘丸 : 2いけるんでしたっけ GM : 6なので3スポットです! 莵毘丸 : wwwww 莵毘丸 : ごーるしちゃう GM : いたしかたなし ロア : あ、なるほどw 莵毘丸 : wwww 莵毘丸 : ごーーーる ロア : これうちの子が行けばよかったのかもしれないw GM : いぇーーー カノープス : 普通にゴールしてしまった… GM : w 莵毘丸 : 跳ねてしまったな^^ ホーク : さすがアニキ^^ ロア : 一度も船内イベが起きなかったww 莵毘丸 : wwwww GM : ではイベントが発生しますよ!
GM : フネを出して丸一日ほど、ついにキミたちは「どくろ雲の空域」へとたどりついた。あたりには怪しい黒雲が立ち込めており、太陽の光は届かず日中だというのに薄暗い。 GM : 空域に差し掛かってすぐ、キミたちに近づいてくる1隻の飛空艇があった。砲身はこちらを向いており、いつでも戦いをふっかけられる状態だ。 GM : 「ヨーゥヨウヨウ! 子猫ちゃんたち。ココがオレたち”バガボンド号” の縄張りだって知ってのお通りかい? 通行料が必要ですって、張り紙に書いとかなきゃならねぇのかなぁ?!」 GM : 拡声器から響く下卑た声、その時、ロイは「あいつだ……!」と怒りに震える声をあげる。キミたちが気づくより前に、彼は倉庫から駆け出し、拡声器を手にとった。 GM : 「アニキを連れ出した人たちですね!」 GM : 怒気のこもった叫びを聞き、空賊はキミたちのフネの周囲を旋回しながら、訝しげな声をあげる。 GM : 「アン? ああ、新入りのお友達かい。おら新入り、かわいいお友達だってよ! ゲヒャヒャヒャ!」 GM : 「ロイ、その声はロイ坊なのか?」 GM : ロイがその声を聞いて���表情を変えた。どうやら、この声の主が、彼の知る「アニキ」のようだ。 ホーク : 伝声管で「じゃあ、あのフネが…!」 GM : たぶん、皆さんも聞き覚えのある声なんじゃないですかね。 ロア : ? GM : 莵毘丸が騙されて仲間にされて、その船にテスト飛行中に襲われたんじゃないですかねみたいな話を GM : セッション開始時にちらっとしたかなって カノープス : ああー、そこの因縁! 莵毘丸 : あーーーー ロア : あ、アニキじゃなくて賊のほうか! GM : だが、再会を喜ぶ暇はない。その場の流れを変えたのは、空賊船に乗る空賊の声だった。 「おい新入り! 卒業試験だ。あのフネを……沈めろ。それで俺たちの仲間入りさせてやる」 GM : 「なんだって……そんな! 僕はただ……!」 カノープス : 誰か真っ先に啖呵を切りたい人ー ロア : ロアは賊の声とか覚えてないですね……道端の石以下……。 莵毘丸 : 「あの声!あんのやろう!」 GM : 「げぇっ!?そ、その声…あのクソ兎か!?」 莵毘丸 : わなわな 莵毘丸 : 「てめえ!まだこンな事やってやがったのか!」 GM : 「テメーのせいで船長はなあ!二か月も入院してたんだぞ!!」 「そうだ!オレたちはその間空賊稼業ができなくてなあ!缶詰工場で…」 「おいよさねえか!!!!」 ロア : あぁ、あの時の……という表情。 カノープス : あっちはあっちで���実なんですね…缶詰工場で… カノープス : ひたすら魚の身をぶつ切りにする仕事とかをしていたんだろうなあ ホーク : カワイソウダナー 莵毘丸 : 「ザマアねえな!そのまま塔にこもってりゃいいもンをよ!」 ロア : ワルイヒトタチジャナイノカナ? GM : 「まあ良い。あン時のお礼参りだ!!坊主!派手にブチかましな!!」 「う、うう……僕は…」 カノープス : じゃあ、一応船長であるところのカノープスは伝声管にちょっと近づいて、あくまでも穏やかな、けれどもよく通る声で呼びかけましょう
カノープス : 「ロイ坊っちゃんのお知り合いの方、――あなた様は『探空士』としての務めを果たせばようございます。この船を沈められるよう尽力なさればよろしゅうございましょう。それがあなた様の望む道であろうと、なかろうと――」 カノープス : 「――"不屈のカリーナ"号は決して退きません。胸を、いいえ、竜骨を貸して差し上げます」
―――その飛空艇の名は、ドーントレス(不屈の)・カリーナ号!!
GM : 啖呵がかっこいい!!! 莵毘丸 : かっこいい!! ロア : カッコイイ!!! GM : では、カノープスの声が空域に響き― GM : ―その直後。 「う、うわあああっ!!!」 「てめえ!何しやがる!!」 GM : 拡声器ごしに喧噪が聞こえ― GM : 少しの後に。 「おい!そいつを倉庫に放り込んでおけ!!」 「へい!!!」 GM : 「ロイ坊!ロイ坊ー!!!」 「アニキー!!!」 カノープス : しかしこれで「アニキ」は攻撃に参加していない、つまるところ連れて帰っても無罪扱いになるわけだ GM : RPが素敵だったので、アニキが単身白兵戦を挑んだことにしましょう。処理します GM : アニキ GM : 2d6 (2D6) > 7[3,4] > 7 GM : 空賊A GM : 2d6 (2D6) > 5[3,2] > 5 GM : カッチャッタ ダメージ出します GM : 1d6 (1D6) > 2 GM : 敗北側は数値そのまま、勝利側も半分の切り上げなので GM : お互い2点ダメージですね
※GMはここで単純な計算ミスをしています。勝利側が1点ダメージ、敗北側が2点ダメージが正解です。…なんで間違えたんですかね??
カノープス : 痛み分けか… ロア : 痛そう 莵毘丸 : ひええ
GM : では、一触即発の空気、いよいよ空戦といったところですが GM : 莵毘丸さんのシーンのアクション処理がまだ残っていたりします。やりたいことあれば! 莵毘丸 : あ、できるんですねww GM : ドウゾー 莵毘丸 : 修理したいなあ GM : はい!では技術・教養:7で「修理判定」です! 莵毘丸 : 技術が得意で教養が苦手の場合はどうなるんです? GM : 3d6が振れて(得意)、かつファンブル値が2(苦手)になります! 莵毘丸 : よしでは 莵毘丸 : 3d6 (3D6) > 12[5,4,3] > 12 GM : 幸先が良い! 莵毘丸 : やったぜ ホーク : キャーアニキー! カノープス : 素晴らしいお仕事ぶりで ロア : よい出目だ!! GM : 張り詰めた空気の中、キミは巧みな手さばきで応急修理をやってのけた! 莵毘丸 : 「よし!こんなもんかな!」 ホーク : 伝声管から「サスガッスアニキー」チュンチュン
【自船耐久度:3→4】
GM : では戦闘フェイズに移りましょう!
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患者会破壊キーサン文化破壊箇条 発達障害とは精神病者の文化とセーカツ、患者会文化とセーカツの破壊者となる 我々を蔑すむためのコトバが、また一つ、この世に、生まれ出た 我々、キチガイを落チ込ませるためのコトバが、 またひとつ、この世に、生まれた出た 我々を見下すためのコトバが、また一つ、この世に、生まれ出た 我々キチガイを陥れるためのコトバが、またひとつ、この世に、生まれた出た 我々を侮蔑するためのコトバが、また一つ、この世に、生まれ出た 我々、キチガイをますます、惨めにするためのコトバが、 またひとつ、この世に、生まれた出た 我々をクルシめるコトバが、また一つ、この世に、生まれ出た 我々、キチガイを、地獄の底に蹴り落とすためのコトバが、 またひとつ、この世に、生まれた出た 我々を殺すためのコトバが、また一つ、この世に、生まれ出た 我々、キチガイを競争へと追い立てるためのコトバが、 またひとつ、この世に、生まれた出た 我々を差別するためのコトバが、また一つ、この世に、生まれ出た 我々、キチガイの生をますます、無かったコトにするためのコトバが、 またひとつ、この世に、生まれた出た 『発達障害』と云うコトバである 『発達障害』と云う概念である まだまだ、キチガイを、精神病患者を、 苦しめ足りない、殺したりないと云うわけか。 そうか、そうか、そうなのか 再生の物語、それは、ヨカッタ クスリゼロの物語、それは、ヨカッタ 誤診誤処方からの再生の物語、それは、ヨカッタ 処方薬依存からの再生の物語、それは、ヨカッタ それは、ヨカッタ、ですね、と云う、ダケのことなのだ だが モハヤ、それではすまぬ もはや、それは、ヨカッタですね、では、すまなくなってきたのである。 発達障害に病名を変更した上で断薬が、人を成長させるノダ 断薬こそが、精神医療の被害から立ち直り、自己を見直し、人生を振り返り、 人間を成長させることが出来るのノダ と云う主張には、怒りを、感じざるを得ない だったら、精神病でクスリを飲み続けるしかなかったし、 クスリを飲み続けることを選ばざるを得ない そんな、キチガイに、精神病患者に、病者に この発達障害減薬強行断薬宣伝論者達は 想像を絶するほどの冷酷さを持って クスリゼロ圧力 社会復帰圧力 を 絶望と共に、更なる屍を積み上げながら、押し付けてくる ドンナ美辞麗句を散りばめようと クスリを飲んでいる患者には、人間としての成長ナんゾ あり得ないと 匕��を突きつけてくるのである これは、差別どころではない これは、差別を超えた、我々キーサンへの 精神病患者への悪辣極まりない、攻撃である。 自殺圧力、 と云う、 絶望圧力、 と云う、 おそるべき虐待行動なのである ソレが精神医療の真実とは、恐れ入りました 本当に恐れ入った
発達障害概念、反対ナノです。クタバレなのです。何故って、余りに差別的であり、余りに余りに健病者的であり、保安処分的であり、積極治療主義的であり、社会復帰的であり、社会要因の無視化であり、オモタい病者の見殺し化であり、エリート障害者的ダカラであり、本当に差別的な最低のシロモノであり、団結と云うか患者会と云うか、『患者会』的在り方に対して侮蔑的であり侮辱的であり、精神医療福祉銭儲け拡大主義的であり、概念が勝手に無定見に拡大シテシテマう。ホント、この障害概念は、ナニモカモを飲み込みながら、概念の拡大をし続け、人格障害、精神病質まで、生物的精神医学の遺伝子探しマデも衣替えして再復活を遂げていますよ。
だから当然、かえって精神科クリニックの、精神病院の、精神科の薬の、保安処分対象者を徹底的に拡大に次ぐ拡大をさせるだけでしょう。特にとくーーには、心理が、もうウハウハに拡大デスヨ。心理の裾野の増大に次ぐ蔵大、拡大に次ぐ拡大に、手を貸しただけだ。しかも古くからある『人格障害』の焼き直し的側面も強く、だから、健病者による患者会文化の破壊に手を貸す概念になるでしょう。それだけじゃあーない、青い芝の会から続く、この五十年近くにになるありとあらゆる障害者の自立への取り組みを、アッサリ発達障害者の依存とサポートチームにすり替えられてシマウ��ですよ。そう、障害者の『自立』とは『依存』であったのだ、に、掏り替える装置なんですよ。そうすれば、専門職の飯の喰いハグレが、無くなるんですよ。
発達障害は、おそらく、既存の精神医療の根絶にはツナガラナイ。かえって、既存の精神医療や福祉が発達障害方向に拡大していくときの補強材料として利用されるであろう。ハッタツ障害は、おそらく、発達障害で社会復帰を目指すための補強材料として利用されるであろう。才能を花開かせて、社会に貢献しよう、と云うわけなのである。特に、ハッタツ障害者は、こう言われて、ジブンでも言いながら舞い上がりつつ、腐った社会復帰競争を煽り抜くダロウ。このようなサポートとサポートチームとハツタツ特性理解があれば、人し並になれるタラ、大した人物になれるタラ、いやいや、本人の才能が開花するんやーー、ゲージツ家に為れるんやと云う、背中には翼まで、はえてます、と言い出すとはなぁぁーーつまり半端者センセイ五職にナレルゾーーーという低学歴の精神病者への差別観蔑視感情を伴った鼻持ちならない健病者のエリート障害者の社会貢献路線をもって、自立を目指すシンドイ生き方をやらなくても良いぞーーーというハッタツ音頭シャカイフッキ音頭の唄と踊りにあけくれる十年間を補強し、健病者文化の社会復帰路線を強化し、新たな発達障害型の日精診、全家連、全精連、病者集団、精従懇、日臨心を、ベテルムカイヤチヤチ、コラルマキマキコなどを、次々と、生み出すであろう。
発達障害は、おそらく、社会復帰路線という、社会参加路線という、社会貢献路線という右肩上がり家族会路線を延命再復活にするための補強材料として利用されつくすであろう惜しいことであった、惜しいことであった、本当に惜しいことであった。ハッタツ障害音頭は、おそらく、既存の精神医療の根絶にはツナガラナイそして、その音頭の踊りが一段落する十年後を見てみたらよい。一体ナニが残っているかを。さぞやさぞやな、依存する社会復帰競争の社会貢献競争の果てにナニが残ることに為るのか、想像してみたら良いのダ。
発達障害は、おそらく、反社会復帰と云うキーサン文化を、働かない権利と云うキーサン文化を、さらには「生命の底で居直る」というキーサンそのモノの生命を、破壊してしまうだろう。そしてそれは、おそらく、このニホン低國と云う社会に対してそのシミンと支配者達に対して、根源的な『反』と『叛』と『乱』を対置し得ただろうと想われるキーサン文化を、捨て去るコトとなるだろう。だから、牙をもったキチガイから社会への『反』と『叛』と『乱』とを徹底的に亡き者にするための補強材料として利用されつくすであろう。患者会ナルモノをツブしたくてツブしたくて、無視したくて無視したくてタマランカッタおレンヂュウに素晴らしい患者会つぶしの武器を提供するコトに為るであろう。惜しいことであった。
発達障害は、おそらく、患者会を、患者会文化を、歴史から抹消するための主攻正面と為るコトであろう。ツマリかえって、既存の精神医療や福祉が、発達障害方向に止めどもなく巨大化していくときの補強材料として利用され尽くすであろう。それが証拠に、イライ―リリー社のパンフを見て御覧なさいな。 こ病院での外来の待ち時間が長いのである。ナニカ読み物でもないかと、外来のブックスタンドを見るとアッタアッタ、大量の発達障害タラあすぺるがータラの宣伝パンフレットである。何種類もアルので、ビックリした。ビックリついでに、発行元を見て、更に、ビックリした。イライーリリー社なのである。どうりで、カネのかかった、豪華版のパンフレットが、自由に持って行ってくださいよ、とばかりに、並べてある。イライーリリー社が宣伝に努めているのである。ドウとでも取れる診断基準をタレ流しして、煽りに煽って、ハッタツにクスリをぶち込もう、と云う魂胆がミエ見えなのである。ケッキヨクは、クスリの全体量は、増えるであろう、何故に、ソンナことも、ワカラナイカネ―――クスリ屋もぼろ儲けを狙っていると、いうに。
そもそも、キーサン患者会は、精神医療の縮小化を目指して闘ってきたと言って過言ではない。縮小化を目指しながら、身近な精神医療を監視し続けてきたのである。そもそも、この発達障害概念は、新しく、障害を増やすものでアル。新しく、障害を増やしてはならないのである。何故か、「名前のない生きづらさ」を抱えてきたと云うミナサンが、これから、名前が付いたので、名札が付いたので、安心したミタイなことを、得々と、喋ったり書いたりしておられるので、こう言っておこう。何故か、何故か、何故なのか。その新しい、付けてもらった名札が、諸君らを「T4作戦の最終処分施設」に放り込むことに為るからである。モチロン、我々キーサンをも、である。地獄を見てから、シマッタと想っても、もはや遅いのである。権力は、世間様は、社会サマは、市民サマは障害者や病人に、ソンナに甘くは無いのだ
それなのに、こうもやすやすと、新しい障害を一つ、増やしてシマッタ。世間様が貼り得るラベルを増やしてしまって、ドウスルノカ。そしてそれは、三障害から四障害に為った、一つ増えたと云うようなコトを遥かに凌駕するナニカを全ての障害者にもたらしてしまうだろう。ナサケナいハナシである。オソロシいハナシである。
笠陽一郎や嶋田和子や広瀬隆士の批判なんか、もうどうでもいいノダ。そんなレベルの問題じゃないんですヨ、この発達障害というモンダイは。50年は闘い抜いてきた青い芝の会から続く、障害者の自立と依存、病者内あるいは障害者間の内部差別、障害の軽重による差別、というモンダイなんですよ。だから、笠批判という個人批判が、この問題を��小化させるように働くようだったら、えばっちはもう笠批判や嶋田批判なんてどうでもよいです。それよりか、この発達障害のもつ、恐ろしいほどの【差別性】【権力性】【依存性】を暴きたいのです。もうそろそろ、病者、当事者たちも、医療や福祉や心理の専門職たちも、この発達障害概念のもつ、恐ろしいほどの『すり替え装置』『専門職への依存装置』『権力が利用しやすい利用装置』であるところの本質を、見抜くべきときが来ていると想います。さもないと、、、、、
腐った専門職が言い始めたことです、しかも、エングランドの。どのような便利な道具であろうと、根底に、我々『キチガイ』と『キチガイ病院』に入院中の患者に対する差別、侮蔑、侮辱に満ち溢れているモノとは、対決するのみです。だから、言ってミロ、や、この戯け者ども、そうそう、ハッタツ障害概念を拡げようとしている医者や、ライターや心理のヤツ等と、ジブンはハッタツ障害だと自慢げに話すハッタツ当事者たちよ、オマイ等、『キチガイ』や『キチガイ病患者』よりは、よりマシなものだと、思っているんじゃないのか、正直に言ってミロヤ、オイオイオイオイ、チガウと言えるのか、コラララララァァーーーァーーコラコラコラコラコラララーこの糞戯け者ども。発達支援議員連盟の顔ぶれを見てミロヤーーー発達障害者支援法を見てミロヤー、改正の方向が、エバッチが、叫び続けてきたコトと同んなじやろが、だから言ったろ、名前のない生きづらさに名前つけてもろうて、喜こんどったら、こうなるやろ、登録だけさせといて、後は、少しずつ法律をいじりゃあーーイインヤカラ。その名前のない、少しは、高機能な能力もアルノダと云うような「高機能性ハッタツ」の名札貼ってもろうたら、それは同時に「T4作戦の最終処分施設」へのパスポートにも為るノンや、ナニが特性理解がパスポートなんヤ、ホラミロや、大笑いしてやる。とうとう、言うタとうりに為っていきやがる。キチガイも諸共にヤラレそうヤナ。こんチクショー、ハッタツ拡めたヤツ等、セキニンとんなはれや。
発達障害問題は、ね、今やセード的セイヂ的ホーリツ的モンダイ、課題なんですよ。もはやね。それが、分からないのかナァァァァーーー、行政と学会として、非常に政策的に、拡大したんですよ、それ、ワカンナイノカカナナナァァァァァァァーナァァァァァァーーー
教育の方のゲンバでは、6.カンタラパーセントと云う数字が独り歩きして、スクカンが、ちょっと、教室や、学校や、先生にとって、都合の悪い子供たちを、探し出してきては、6.カンタラパーセントに為るヨウニ、ハツタツ障害を貼りまくり、精神科につなぎ、クスリを入れているんだ。教育の現場では、スクカンのゲンバでは、ハツタツ障害イコール精神科イコールクスリになってるのが、わからナイノカナァァァーー、スクカンが、そう叫んでいるではないか、良心的スクカンが、タマラナクなって、そう、自白を始めているではないか。
母親たちは、結局はハッタツゲンヤクバージョンエンドレスリピート全家連をこしらえ、クスリがゼロになって、就学就職に成功した我が息子や娘たちを中心に、社会復帰バ��バリの、家族会傘下のハッタツ当事者会を、作り上げるでしょう。ハッタツクリェイティブハウスか、ゲンヤクハッタツダンヤク拷問ハウスを作り上げるでしょう。本人の了解なしにやれば、どのように良き意図をもってやったとしても、拷問になるのです。新しいタイプの精神科拷問課ですダンヤク拷問、ゲンヤク拷問の、登場です。我々キチガイは、古いタイプの拷問にも、新しいタイプの拷問にも殺される、ことになるのです。そして、笠医師を使いツブシタ後に、ジブンタチに同調する若手医師を確保してきて、断薬専門クリニックまで、つくりあげるかもシレマセン。そして、それらは、結局は、既存の精神医療を強化しつつ、延命させ、患者会文化を、完全に抹消シクさるでしょう。
なぜなら、それは、当事者の自立ではなく、母親と、医師をはじめとする医療福祉サポートチームへの、徹底的な、依存を勧めるからです。拷問されながらの依存に、ハッタツ当事者は進んでいくのです、自らね。「依存する社会復帰競争」というか「社会復帰のための依存競争」といったものになっていくでしょう。見方を替えれば「拷問されながらの依存競争」というか「依存させながらの拷問競争」とでも、いうか。依存してナニが良いのだ。クスリを増やすのも減らすのも、入院させられるのも、施設に入れられるのも、母親と精神医とサポートチームの好きなようにさせられるんですよ。モチロンうまくいった場合のハナシです、それは。ウマクはいかないと、十年以上も拷問が、続くことになる退行から、もどらないことも、ある、、、、、親子心中までも、、、ね、、もどってはこないことも、あるのです、よ。ゲンヤクが、ヂゴクのようになることも、多いのですよ。タイヘンナたいへんなコトナンデスヨ。しかも、嘘まで、言ってしまった。ハッタツしかないんだと言ってセカンドしたら先に診断名が決まっているセカンド診断だ。無茶苦茶なことを言っているんですよ。ボクの自己批判なんかでは、済まないんコトなんですよ。
精神病患者会前進友の会やすらぎの里作業所
あくまでキーサン革命の鬼えばっち 江端一起
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第一場 大津三井寺
湖を望む舞台付の広間
湖畔の高台にある三井寺の一坊、板張りの大広間。奥一面の欄干の向こうには琵琶湖の眺望。上手側は湖を借景とした広い舞台になっており、芝居道具の大釣鐘が一つ、その中央に置かれている。 下手側、簡素な床の間に掛かった鬼の大津絵でここが近江の三井寺であることを示す。床の間の前には無人の円座が数枚、舞台の観覧席の様に並んでいる。床の間の裏手に伸びる欄干は庫裡へと続く出入口。
猿楽一座の頭・松阿弥と僧円了、語り合う様子で中央に板付きにて幕開く。やや下がって桐夜叉と梅夜叉、背筋を伸ばして控えている。
円了 なれば方々は紀伊紀三井寺道成寺より吉野を抜け、この大津三井寺園城寺にまで遥々と、猿楽舞の奉納のみならず、寺の鐘に伝わる物語を聞きに参られたと、そういう事にござりまするか。
松阿弥 はい、左様にござります。我ら女猿楽の一座。他の猿楽、能楽一座の方々と違い、常々、女性〈にょしょう〉ならではの情や念、美を舞って御覧じようと考えてございます。中でも、我ら一番の得意といたしまする猿楽舞の『道成寺』。蛇に成った清姫が安珍を焼き殺したというその物語の御寺の鐘、せめて一度は拝まねばならぬ──との思いから、紀三井寺道成寺に参りましたるところ「鐘と蛇、女人の情念の物語は道成寺だけのものにはあらじ。三井寺の梵鐘の物語も是非学ばれてはいかが」との御住持のお言葉。故にこちら、近江三井の御寺に参ったと、かような次第でございます。
円了 ウム。たしかにその御坊の仰せの通り、この三井寺の梵鐘にも蛇と女人の情念にまつわる話はござりまするが……。
桐夜叉 (少し身を乗り出して)……その情念とは、一体どんなものなのでございましょう? 嫉妬でございます? それとも執着?
円了 ホウ。何ゆえ左様に思われまするか?
桐夜叉 何故……と仰言いましても、女は嫉妬深いもの、蛇は執念深いもの ── それは現在後醍醐帝の御代になるよりもずっと昔、神武以来の決まり事。(隣の梅夜叉に) ……そうであろうノウ?
梅夜叉 神武以来かどうかは知りませんけれど、我らが猿楽で舞って御覧に入れる女人の相は、たしかに左様なものが多うございますわね。……和尚様。こちらの御寺の梵鐘には、サテ、どんな物語が伝わっているのでございますか?
円了 (笑いながら)残念ながら、方々が思われている情念とは、ちと種類が違いましょうな。
梅夜叉 違うのですか?
円了 左様。三井の梵鐘にまつわる女人の情念とは、コレすなわち捨身の誠。
桐夜叉 しゃしん?
円了 「身を捨つる」と書いて「捨身」。……大切なる者のため、自らの眼を刳り抜いた蛇の女房の物語が、当寺の梵鐘の響きには籠っているのでござります。
女たち、不思議そうに顔を見合わせる。
円了は立ち上がって上手舞台、芝居用の釣鐘の前まで進む。しばらくじっと鐘を眺め、そして語り出す。
円了 その昔、琵琶湖々底の龍宮、龍神の眷属の末に連なる一匹の蛇が、地上の世界、近江源氏の棟梁に恋をしました。美しい女人の姿に変成した蛇は、殿に見初められて奥方となり、玉の様に美しい若君を産みました。……なれど、その襁褓も取れぬうち、蛇は龍神のお召しにて、龍宮へ戻らねばならなくなったのでございます。別れ際、泣き止まぬ我が子に、母は形見と、地上に在っては宝珠となる己の片目を刳り抜いて与えました。その珠を握りしめた若君はようやく泣き止み、そして、蛇は水底、龍宮に帰ったと申します……。
しばしの間を置いて
円了 しかしその噂、鎌倉にまで届き、蛇の三つ鱗が紋所、龍神崇める北条殿より宝珠献上のご下命。鎌倉の将軍家はもとより、京の帝の御心さえも脅かす執権殿の御威勢、否と言えるはずもなく……。殿は珠を握りしめる若君の掌を解き、宝珠を六波羅に差し出したのでございます。
松阿弥 サテ、和尚様。鎌倉の将軍様、執権の北条殿、近江源氏の殿様……と申さるるからには、それはさほど昔ではない、当代の物語なのでございましょうか?
円了 左様。その殿というは先代の佐々木の殿様、佐々木宗氏様の事。
松阿弥 ならば、その若君と申さるるは?
円了 現在佐々木のご当主、佐々木高氏道誉様。
松阿弥 なんと。ご当地のお殿様の不思議の物語、この様に気安く話して、サテ、お咎めの恐れはないのでございましょうか?
円了 (穏やかに頷いて)方々もお噂はご存知あるやもしれませぬが、道誉様は少々風変わりなご気性のお方ゆえ、むしろその物語をご自慢なさってございまする。……事実、その出来事がきっかけで佐々木の御家は北条得宗家のご昵懇となり、道誉様は執権高時殿のお小姓として永の寵愛。そして昨年、高時殿ご出家の折には供にご出家。それ故の法号『道誉』をお名乗りなのでございます。
梅夜叉 マァ。近江の国のお殿さまは、お坊様なのでございますか?
円了、元の位置に戻って座る。
円了 仏法への深い帰依、得度をなさった ── という意味のご出家。坊主頭に墨衣 ── という訳ではござりませぬよ。……それどころかそのお姿は、まるでそなた方、猿楽舞の役者衆にも負けぬくらいの華やかさ。
梅夜叉 エ?
円了 目の醒める様な緋色の襦袢、その上に半身違いの金襴の直垂付けて、舞う様な軽やかな足取りで、西へ東へ、南へ北へ、遊戯神通〈ゆげじんつう〉、神出鬼没の立ち居振る舞い。近頃流行りの婆娑羅とか言う、型にはまらぬその生きざま。
桐夜叉 ばさら……にございますか?
円了 左様。真っ当真っ直ぐではなく、この様にこう(身を傾けて見せ)……傾〈かぶ〉いた生きざま。
松阿弥 ウム。女どもは存じぬやもしれませぬが、確かに、道誉様は当代きっての風流にして聡明な殿様と、我ら猿楽座頭の仲間内にも噂は聞こえておりまする。……しかし、その様な聡いお方が何ゆえ、風変わりな婆娑羅の道に生きられるのか? 円了 サテ。それは拙僧にも判りませぬ。直接お目に掛かり、みずからお尋ねなさるがよろしかろう。 松阿弥 お目にかかれましょうや?
円了 道誉様は連歌、猿楽、能、狂言……風雅な芸能に目のない殿様。方々の三井寺逗留の報告にも、きっとご関心をお持ちのはず。きっと、ほどなく……
松阿弥と女たち、密かに視線を交わして頷き合う。
円了が見ている事に気付き、桐夜叉は誤魔化す様に口を開く。
桐夜叉 ところで和尚様。その片目を失った蛇の女性の物語と御寺の梵鐘には、一体どんな関係があるのでございましょう?
円了 ああ、そうでござった。途中で逸れてしまった話の、続きに戻るといたしましょうか。
桐夜叉 ええ、どうぞお願いいたします。
円了 ウム。エヘン。母の形見、握った宝珠を北条殿に奪われた若君は再び泣き出し、どうあやしても泣き止まぬ日々が続いたそうにございます。ある夜、困り果てた父君は御自ら、せめて母親の近くへと、琵琶湖の湖畔へ若君を抱いてお連れになりました。すると、白い晒を目元に巻いた盲〈めし〉いの女人 ── 再び人の姿に変身した蛇の母君が現れ、あらためて若君に宝珠を授け、それにてようやく、若君は泣き止まれたと申します。
梅夜叉 じゃあ、母君様はもう片方の目も?
円了 左様。愛しい我が子のため、蛇の奥方は自らの両眼を捨てた ── それが、三井の梵鐘にまつわる女人と蛇の物語。
桐夜叉 けど和尚様、そのお話と梵鐘に、一体何の関係があるのでしょう?
円了 サテ、それはここからの物語。
湖底に戻る前、母君は言い遺したそうでございます。
「盲目の身となった上からは、水底の我はこれから、三井寺の鐘の音のみを導〈しるべ〉に生きてゆかねばならぬ。それゆえ日々 ── 自らの位置を知るため、忘れる事なく時の鐘を鳴らして欲しい。そして年々 ── 我が子の成長を知るため、大晦日に我が子の年と同じ数だけ除夜の鐘を撞いて欲しい。そしてもし、佐々木の御家、天下国家に一大事が起きたなら、夜中〈やちゅう〉続けさまに鐘を叩いて撞き鳴らせば、きっと龍宮の眷属率いて、加護に参上いたすであろう」 ── と。
松阿弥 ホウ。龍神眷属の加護とは心強い。その様な加護があるならこの世に道誉様の敵はなし。北条様の平氏から、佐々木様の源氏の手に、天下経営の権を取り戻すのも思いのまま……ではござりませぬか?
円了 道誉様は執権殿第一のご昵懇。その様な事をせずともご安泰の御身の上。むしろ夜中に鐘を響かせ、謀反叛逆疑われる事をご用心なされ、三井の晩鐘を撞く事を固く禁じておられまする。とりわけ近頃は、先年露見した帝の倒幕の御企てなど、なにやら不穏な世の中ゆえに……。
松阿弥 ホウ。
梅夜叉 もし禁を破って晩鐘を撞いたなら、その者は一体、どんな罰を受けるのでございましょう?
円了 撞いた鐘の数だけなますに斬られ、その上で琵琶湖に沈めらるるが掟。
梅夜叉 マァ……恐ろしい。
ト、花道に取次の僧登場。七三にひざまづいて
取次の僧 本坊書院に京極貞満様、御入来になられてござりまする。
円了 左様であるか。……では、そちらに参るといたそう。
取次の僧 いえ、御坊様。京極様は猿楽一座の方々が居られる、こちら舞台の間にお越しになられたいと、その様に仰せでございます。
円了 ホウ、左様か。(一座に微笑み)道誉様は早速方々にご興味を示されたご様子。……では、こちらにご案内を。
取次の僧 はっ。
取次ぎの僧、元に退場。
松阿弥 京極貞満様……と申さるるは、サテ、いずれのお方にござりましょう?
円了 佐々木のご分家、道誉様の弟君にございます。
ト、揚幕開いて足音響く。舞台の全員、花道に向き直って頭を垂れる。 花道より京極貞満登場。落ち着いた色の直垂に折烏帽子、一般的な鎌倉武士の姿。舞台へ進んで円了の隣、床の間近くの円座に腰を下ろす。
円了 これはこれは京極様、ようこそお越し下さいました。
貞満 イヤサ御坊、しばらくぶりにござりまするな。お変わりなき様で、何より。
円了 京極様におかれましても、ご機嫌よろしゅう何よりにござりまする。……サテ、本日は何御用ゆえのお出ましにござりましょう?
貞満 ウム。(松阿弥たちを見て)三井寺に逗留し、猿楽舞を奉納する女猿楽一座というのはその方らであるか?
松阿弥 はい。我らがその女猿楽一座、座頭と役者どもにござります。
貞満 左様か。……(円了に向き直り)御坊にはお察しあろう。彼らの来訪が兄上の耳に入り、その珍しき女人の芸能をご覧になられたいとの御仰せ。ご準備あった連歌の会をひとまず置いて、只今すぐ、こちらに参られたいとの事。先駆けて伝えて参れと、マァ、いつもながらの御性分。
円了 (松阿弥に)ソレ、思った通り。
松阿弥 御慧眼畏れ入りましてござりまする……。( 女たちを見遣り)殿様お見えの上からは、サァ、庫裏の楽屋に控える楽人どもに声を掛け、舞台の準備始めねば。
下手、床の間の裏手に続く欄干(楽屋の方向)に視線を向ける。
ト、揚幕の内より声。
声 道誉様、お出でになられてございます。
松阿弥 (驚き)コリャ、こうも早速。
舞台の全員居住まいを正し、道誉を待って花道に向き直る。
しばしの沈黙。
ややあって道誉、花道ではなく下手欄干奥、楽屋側から大きな足音を立てて登場。半身違いの奇異な直垂姿。片手に銀の鱗柄装束(道成寺衣装)を掴み、舞台中央にて堂々たる立ち姿。
続いて猿楽一座の男二人、道誉を追って登場。道誉の背後に立ち並んで芝居用の竹光握って身構える。
男一 どこのどいつかは知らねども、我ら一座の大事の衣裳、かっぱらうとは悪い了見。サァ、返せ、返せ。
男二 派手な姿に切れある身ごなし、真っ白顔の色男。こやつ、きっとどこぞの役者に相違ない。(顔を覗き込み)サテ、この顔どこかで見た様な……。わかった! 坂東にて評判の、〇〇一座の△太夫に相違ない!(※実演者に合わせて)そうであろう!
二人 そうであろう!
道誉 (ややあって機嫌良く)ハハハ、これは愉快なる人違い。
正体を察している松阿弥と女たち、両手を挙げて男たちを制する。円了と貞満、顔を見合わせて苦笑、道誉に向き直って頭を下げる。
円了 これはこれは道誉様、
貞満 兄上、
円了 ご尊顔を拝し奉り、恐悦至極に存じまする。
男たち え?
男たち事情を察し、慌てて畏まってうずくまる。
男一 これはこれはとんだご無礼、
男二 つかまつりましてござりまする。
道誉、堂々と一座を見渡し
道誉 いやなに、庫裏の軒先に、この装束が掛かっているのが見えたのだ。……蛇の鱗柄は俺の産着と同じ柄。つい懐かしく思うてな。暫時羽織ってみたくなった……ただそれだけの事。
ト、装束を肩に掛けて扇を取り出し、上手舞台に進む。鐘の周囲を舞う様にして一周。元に戻って装束を脱ぎ、一座の男にポンと投げ渡す。
道誉 もう気は済んだ。返して遣わす。
男たち ハハッ。
男たち装束を持って退場。
道誉、中央に腰を下ろして松阿弥たち一座と向き合う。
道誉 サテ、当代めずらしき女猿楽一座というのは、その方らか?
松阿弥 (頭を下げて)左様にござりまする。身どもは座頭の松阿弥、それに控えまするは当一座の二枚看板、桐夜叉と梅夜叉と申す役者どもにござりまする。
一層深々と頭を下げ
松阿弥 京と鎌倉を結ぶ要衝、近江の国をご支配なさる佐々木源氏の棟梁、その名も高き道誉様。ご尊顔を拝し奉り、身にとりまして、いかほどか……。
ト、徐々に言葉に熱がこもって顔を上げる。道誉と松阿弥、じっと視線を交わす。
道誉 サテ、浮かれ稼業に似合わぬ眼光。いつかどこかで、見た事のある様な……。
松阿弥、ハッとして頭を下げる。
桐夜叉 (繕う様に引き受けて)オホホホ。お殿様と同じ様に、我らが殿さま……座頭も、よくどこぞの役者と間違われましてございます。
梅夜叉 ホホホ。何と申す役者でしたでしょう。たしか……
松阿弥 (とぼける)サテ、よく間違えられる何とやら……と申す者とは別人なれど、我ら猿楽舞の楽人の流儀、もし殿様のお許しあらば、ご挨拶代わりの舞を一指 ── 。
道誉 ウム、それは良い。許して使わす。
松阿弥 ハハッ。
松阿弥、立ち上がって上手舞台に進み、即興風の謡曲を舞う。
松阿弥 〽︎ 役者とは 是れ皆人なり
人も是れ 皆役者なり
折々の時々の
己が役を
舞いにけり
舞いにけり
舞い納め、腰を下ろして一礼。円了と貞満、穏やかに拍手。
道誉は満足げに頷き、立ち上がって返しの舞
道誉 〽︎ 舞いにけり 舞いにけり
今世一生捨て置いて
只ひたすらに舞いにけり
一生は嘘 舞こそ真〈まこと〉
一生は嘘 舞こそ真
舞い終わって着座。満座の拍手。
道誉 (女たちに)美しき白拍子を差し置いての余興の一指し、許してくれよ。
松阿弥 (頭下げて)かようにお見事なる身のこなし、本職の猿楽師でもなかなか出来るものではござりませぬ。それに比べて我が身のつたなさ……。まことに、恐れ入りましてござりまする。
道誉 つたなくはあるまいが、その方、どうやら本職の猿楽師ではない様子……。
なかば独白の様に言い、道誉はじっと松阿弥を見つめる。 松阿弥、恐れ入る様に一層頭を下げる。
松阿弥 身どもは表舞台の役者ではなく、一座を率いる座頭に過ぎませぬゆえ。
道誉 マァ、そう言うのならそれでよい……。
(明るく仕切り直し)シテ、その方ら何方より参ったのだ?
白拍子たち、揃って指着き
桐夜叉 我ら京の女猿楽一座、紀伊紀三井寺道成寺の鐘を拝みに参り、
梅夜叉 こちら三井寺の鐘の御噂承り、
桐夜叉 紀ノ川沿いに吉野へ上がって、
梅夜叉 千本桜の名勝と、尊皇の心篤き蔵王権現、修験者の方々にご挨拶、
桐夜叉 大和の道を北に上り、
梅夜叉 この近江三井寺園城寺へと、
二人 着きにけり。着きにけり ── 。
桐夜叉 という次第でござりまする。
道誉 左様か。(貞満に)そういえば先頃、帝倒幕御企ての折、吉野の修験者に化けて諸国遍歴、各地の武士に勅使して捕らえられた公卿がいたが、ハテ、その名を何と申されたかのう?
貞満 日野権中納言資朝〈ひののごんちゅうなごんすけとも〉卿とその従兄弟、日野蔵人俊基〈ひののくらんどとしもと〉卿であったかと。
道誉 シテ、その方々のご処分は?
貞満 確か権中納言殿は佐渡に配流、蔵人殿は帝のたってのご希望あってお咎めなし ── との決着のはず。
道誉 貞満、御坊、その方たちのお顔、存じ上げておるか?
円了 いいえ、
貞満 存じませぬ。……が、何故?
道誉 いいや。修験者と聞いてふと思い出したまで。
ト、思い入れ
道誉 ……この道誉の元も、訪ねて下されば良かったものを。
貞満驚き
貞満 これは兄上、異な事を申される。我ら佐々木と京極、鎌倉の将軍様にも執権殿にも、御高恩筆頭賜る源氏の一家。兄上には、まさかの叛意……。
ト、人々に聞かれた用心、皆殺しの覚悟で密かに刀に手を掛ける。
道誉 ハハハハハ、そうではないのだ弟よ。俺��ただ、見てみたいと思ったのだ ──
ト、思い入れ
道誉 帝、将軍、公卿、大名……我らは各々、自らの役を勤めて生きている。その普段の役とは別の役を演じ、この世の仕組みを変えようと企む者たち……その命を懸けた芝居とは、一体どの様なものだったのか、俺はただ、見てみたいと思ったのだ。
しばしの沈黙。
貞満 ハハ、ハハハハハ。兄上の物好きは筋金入り。酔狂、酔狂。ハハハハハ。
貞満、ホッとした様子で密かに刀から手を離す。
道誉 (冗談めかして女たちに)……よもやその方ら、猿楽一座に化けた帝の使い ── ではあるまいよな?
しばしの間あって
桐夜叉 ホホホホホ。殿様が左様な芝居をご所望なれば、我ら芝居が本分の役者ども。即興にて演じてご覧に入れましょう。ネ(背筋を正して松阿弥に)……日野蔵人、俊基さま。
松阿弥ハッと呑み込んで
松阿弥 ウム。左様なれば。……勅定である。
ト、一座の者姿勢を正す。松阿弥立ち上がって取り出した懐紙を綸旨に見立て、高く目の前に掲げる。道誉は居住まいを正し、懐紙に向かって頭を下げる。貞満と円了、呆然と様子を眺める。
柝、一打ち。
松阿弥、懐紙を広げて勅命を読み上げる心。
松阿弥 臣下たる執権北条一門が将軍家の実を握る逆さま事、そのまま鎌倉が朝廷を軽んずる逆さま事と相成りて、世の秩序、大いに乱る。その乱れ糺さんと、先年兵を募りしが、口惜しきかな、下臈の口より漏洩頓挫、時宜を得ず事成らず。なれどこの逆さま事、このまま続くを糺さざれば、天下太平程遠く、人心の荒廃せしをえとどめず。しからばこの度、朕と志ともにする有意の臣を再び募り、誤りの世を真の世に、天命を革むるの号令を、我が直臣、日野蔵人俊基をして各地各国の大名諸卿に、ここに勅定、申し伝えるべきものなり。
松阿弥、読み上げた体の懐紙の内側を道誉に差し向ける。道誉、畏まる様に頭を下げる。
ややあって道誉、肩を揺すって笑い出す。
道誉 ハハハハハハ。(松阿弥を見上げ)俊基卿、そなたは芝居の俊基卿か? それとも真の俊基卿か?
松阿弥 (元の猿楽師の様子に戻ってひざまづき)ハハッ。芝居の俊基卿……と申し上げますれば、道誉様にはいかな御言葉下さりましょう。
道誉 ウム。上使の役は、マァまずまずの出来。なれど、勧進帳の空読み、弁慶の様な役には、まだまだ勉強が必要だな。
松阿弥 (頭下げ)畏れ多きご指導、誠にありがとうございます。なれば……
すっくと立ち上がり、上臈の見得
松阿弥 猿楽師とは世を忍ぶかりそめの姿、麿こそは真の日野蔵人俊基……と申さば、道誉殿、そなたは如何いたしまするか。
ト、柝打って引っ張りの見得。
道誉 しからば俊基卿、その勅定に従えば、身どもには如何なる得がありましょう?
松阿弥 本領の安堵と加増、官位栄達。義に従って行動せば恩賞褒美は思いのまま。
道誉 我が本領、我が地位は今で充分。その様なもの、殊更欲しいとは思いませぬ。
松阿弥 ならば大義に従った忠臣 ── との、末代、未来の家名の誉れ。
道誉 そんなものは尚更要らぬ。むしろ北条殿の世が続けば、その未来の忠臣とやらはただの未来の謀反人。
松阿弥 なれば道誉殿、そなたは何をもって得と考え、何をもって進む道を決められまするか?
道誉 面白くもなきこの浮き世、ただひと時でも面白く、思いのままに楽しむ事 ── それこそが身どもにとって何よりの喜び。それこそが、身どもが進む婆娑羅の道。 松阿弥 面白くもなきこの浮き世を、ただひと時でも面白く、思いのままに楽しむ事……。
しばしの間。
ややあって梅夜叉おもむろに
梅夜叉 それは、我ら役者が生きる芝居の世界……まさにそうではございませんか?
道誉、対勅使の芝居を終える。
道誉 ハハハハ。そうかもしれぬ。所詮は嘘に過ぎぬものを真〈まこと〉と崇める浮き世より、嘘こそ真の芝居の方が、俺にとってはよっぽど真。
ト、立ち上がって上手舞台に進む。
道誉 なれど、たかだか三間四方、この小さな舞台の上だけでは、俺はもう満足はできぬのだ。浮き世すべてを舞台にして、己が命を賭けた芝居 ── その一生を生きる事こそ俺の望み。それこそが近江源氏の棟梁、この道誉が進む婆娑羅の道。
ト、揚幕開いて再び取次の僧登場。早足で七三まで進んで注進。
取次の僧 御坊様に申し上げまする。六波羅探題詮議方、長崎高教様、糟屋二郎様。佐々木道誉様をお尋ねあって、書院の方にお見えになってござりまする。
取次の僧、舞台に進んで下手に控える。
円了 ハテ、六波羅の侍衆が、何の御用?(道誉に向かって)道誉様、六波羅の方々がお見えとの事でござりまするが……。
猿楽一座の者ども、用心する様に顔を見合わせ、道誉を見上げる。
道誉 連歌の会の約束を放り出して、俺は役者たちに会いに来た。さだめし、館で待つのにしびれを切らして俺を追って来たのであろう……。皆で出迎えこちらに案内、彼らも共に芝居を見物すると致そうか。
貞満と視線交わして頷き合い、松阿弥に顔向けて微笑む。
道誉 客を出迎えに参る間、ご準備のほど頼みまするぞ。俊基、卿。
道誉花道より退場。貞満、円了、取次の僧、後に従う。
揚幕が閉じるのを見計らい、女たち松阿弥のもとに駆け寄る。
桐夜叉 殿さま、
梅夜叉 俊基さま。
俊基(松阿弥) せっかく道誉殿に近づけたというのに、厄介な事になってしまった。
桐夜叉 その六波羅の者どもは、殿さまのお顔を存じ上げているのでしょうか?
俊基 ああ、宮中出入りの目付衆、もとより顔は見知った仲。
女たち、うろたえた様子で顔を見合わせ
梅夜叉 なれば我ら二人が舞いまする間、殿さまはひとまず先に、次なる目当ての越前へ。
俊基 なれど、さすればそなたたちは……。
桐夜叉 舞い納めれば、我らも急ぎ後を追い……。大津の浜の葦原にでも、隠れてお待ち下さいませ。
女たち頷き合って俊基を立たせ、下手欄干奥へと導いて退場。 裏方たちと楽人たち替わって登場。裏方たちは舞台の準備、楽人たちは舞台上手に並んで着座、囃子の準備を整える。円了、道誉、長崎、糟屋、貞満、花道より列を成して登場。下手の円座にそれぞれの座を占める。
ややあって楽人たち前奏を始める。
衣裳を整えた桐夜叉と梅夜叉、欄干を橋掛かりの様にして登場。舞台中央に座して一礼。
桐夜叉 これに控えま���るは女猿楽の二人、桐夜叉と梅夜叉。
梅夜叉 お目に掛けまするは我らが十八番〈おはこ〉、二人勤めの道成寺。
桐夜叉 ご覧なされて、
梅夜叉 下さりませ。
糟屋 ……待て。猿楽の口上は座頭が勤める慣例。どうしたのだ、その方らの座頭は?
桐夜叉 畏れながら、これが我が一座の流儀なれば……。
長崎 (糟屋をなだめて)マァ待て、糟屋。それなる女役者がこの一座の座頭 ── と、そういう事ではないのかの?
桐夜叉、思わぬ助け舟 ── と、ホッとして頭を下げる。
ト、道誉おもむろに声を上げる。
道誉 サテ、俊基卿はどこへ行かれたのかのう?
糟屋 ナニ?
長崎 道誉殿、俊基卿とは、サテ、それはどちらの俊基卿にござりましょうかの?
道誉 俊基卿と申せば、ソレ、日野蔵人俊基卿にござりましょう。
糟屋 何と? 無罪放免を良い事に、まさか、再び帝の密使を?
長崎 道誉殿、それは一体、どういう事にござりまするかな?
道誉 ナニ、この一座が吉野から来たという話から、先ごろ修験者に身をやつしての諸国遍歴、かの密使の公家になぞらえた座頭の芝居、最前まで楽しんでいただけの事。
長崎 ほう。芝居、にござりまするか?
道誉 左様、芝居にござります。 長崎 ハハハハハ。道誉殿の相変わらずのご酔狂、げに面白き婆娑羅なお人よ。
糟屋 (なお承服しかねる様子で女に)ではその座頭は、一体どこに?
答えられずうつむき続ける女たち。ややあって道誉
道誉 オオ、そう言えば、次なる舞の奉納先に一足先の出立とやら、オオ、確かその様に申しておった。……ノウ、そうではなかったか?
梅夜叉 (咄嗟に辞儀し)ハイ、左様にございます。
道誉ひそかに思い入れる(梅夜叉の反応に、松阿弥の正体を確信する)。元に戻って長崎たちに向き直り
道誉 見逃してとりたてて惜しい役者 ── という訳でもござらぬ。ご両所もそう気になさらず、女どもの猿楽舞を楽しまれるがよろしゅうこざろう。……サァ、始めるが良い、女ども。
女たち頷き合い、あらためて頭を下げる。
楽人たち演奏を始める。女たち立ち上がり、鐘の前で舞を始める。しばしの舞。ほど良くして盆回る。
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ひとみに映る影 第三話「安徳森の怪人屋敷」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。 書籍版では戦闘シーンとかゴアシーンとかマシマシで挿絵も書いたから買ってえええぇぇ!!! →→→☆ここから買おう☆←←← (あらすじ) 私は紅一美。影を操る不思議な力を持った、ちょっと霊感の強いファッションモデルだ。 ある事件で殺された人の霊を探していたら……犯人と私の過去が繋がっていた!? 暗躍する謎の怪異、明らかになっていく真実、失われた記憶。 このままでは地獄の怨霊達が世界に放たれてしまう! 命を弄ぶ邪道を倒すため、いま憤怒の炎が覚醒する!
(※全部内容は一緒です。) pixiv版
◆◆◆
1989年十月、フロリダ州の小さな農村で営業していた時の事だ。 あの村で唯一と言っても過言ではない近代的施設、タイタンマート。 グロサリーを買いこむ巨人の看板でお馴染みのその大型ショッピングセンター前で、俺はポップコーン屋台付き三輪バギーを駐車した。 エプロンを巻き、屋台の顔ポップ・ガイのスイッチを入れ、同じツラのマスクを被り、 「エー、エー、アーアー。ポップコーン、ポップコーンダヨ」 …スピーカーから間の抜けたボイスチェンジャー声が出ることを確認したら、俺の今日の仕事が始まる。
積載電源でトウモロコシを爆ぜていると、いつもならその音や匂いに誘われて買い物客が集まってくる。 だがその日は駐車場の車が少なく、やけに閑散としていた。 ひょっとして午後から臨時閉店か?俺は背後のマート出入口に張り紙でも貼っていないか、様子を見に行った。 一歩、二歩、三歩。屋台から目を離したのは、たった三歩の間だけだった。
ガコッ!ガコガコガシャン!突然背後から乱暴な金属音がして俺は振り返った。 そこには、一体どこから湧いて出たのか、五~六人の村人が俺の屋台バギーを取り囲んでいた。 奴らはポップ・ガイの顎を強引にこじ開けた。 ガラスケース内のポップコーンが紙箱受けになだれ込む。それを男も女も、思い思いにポリ袋やキャップ帽などを使って奪い合う。
「あぁー!!?何しやがるクソッタレ!!!」 俺はマスクを脱ぎ捨て、クソ村人共を押しのけようとした。その時。 サクッ。…背後で地面にスコップを突き立てたような音がした。 振り返るとそこには、タイタンマートのエプロンを着た店員と…空中に浮く、木の棒? いや、違う。それは…俺の背中に刺さった、鉈か鎌か何かの柄だ。 俺は自分の置かれた状況が理解出来なかった。背中を刺されたという事実以外は。 ただ、脳が痛覚を遮断していたのか、痛みはなかった。���物感と恐怖心だけがあった。 目の前では相棒が、俺のポップ・ガイが、農村の狂った土人共にぶちのめされている。 奴らはガラスケースを割り、焼けた調理器に手を突っ込んでガラスの破片とポップコーンを頬張り、爆裂前のトウモロコシ粒まで奪い合いながら、「オヤツクレ」「オカシ」「カシヲクレ」などとわけのわからない事を叫んでいやがる。
そのうち俺を刺しやがったあのクソ店員が、俺のジーンズからバギーのキーを引ったくり、屋台を奪って急発進させた。 ゾンビめいた土人共がそれにしがみつく。何人かは既に血まみれだ。 すると駐車場の方からライフルを抱えたクソが増えた。 ターン、ターン、ターン。タイヤを撃たれたバギーが横転する。ノーブラで部屋着みてぇなブタババアが射殺される。俺の足に流れ弾が当たる…痛ぇな、畜生!
ともかく逃げないとヤバい。こいつらきっとハッパでもキメてやがるんだ。 それにしても、俺の脳のポンコツめ。背中の痛みはないのに、なんで足はこんなに痛いんだクソッタレ! 「コヒュッ…コヒュッ…」息ができない。傷口が熱い。体が寒い。全身の血が偏ってきていやがる。 もはや立ち上がれない俺は匍匐前進でマートの死角まで這って逃げた。 そこには大量のイタチと、中心に中坊ぐらいのニヤついたガキが立っていた。 そいつは口元が左右非対称に歪んでいて、ギンギンに目の充血した、見るからに性根の腐っていそうな奴だった。 作業ツナギの中にエド・ゲインみてえな悪趣味なツギハギのTシャツを着て、右手にニッパーを、左手にカラフルな砂か何かの入った汚ねえビニール袋を持っていた。
「おっさん、魚みてえだな」…あ? 「背中にヒレ生えてるぜ。それに口パクパクさせながら地面をクネクネ這いずり回ってさ。 ここは山ばっかだから見た事ねえが、沖に打ち上げられたイルカってこんな感じなのかな」 何言ってやがる…このガキもキチガイかよ。それにイルカは哺乳類だ。どうでもいいがな。
「気に入ったぜ。おっさん、俺が解剖してやるよ」…は?? 「心配するな。川でナマズを捌いた事がある。おいお前ら、オヤツタイムだぜ!」
おいジーザス、いい加減にしろ!あのクソガキは俺にキチガイじみた虹色の砂をブチまけてきやがった! 鼻にツンとくるクソ甘ったるい匂い。そうか、こいつはパフェによくかかっているカラースプレーだ。しかもよく見ると、細けえキャンディやチョコレートやクッキーまで混じっていやがる。 ファック!このガキ、俺をデコレーションケーキか何かと勘違いしてんじゃねえのか!?
「あんたのポップコーン、いつも親が買ってたぜ。油っこくて美味かった。 だからあんたの魂は俺達の仲間に入れてやるよ…」 なんでなんでなんで。なんで俺の生皮がいかれたガキのニッパーで引き裂かれてやがる。なんで俺の身体が汚ねえイタチ共に食い荒らされてやがる! カラースプレーが目に入った。痛え。だからなんで背中以外は痛えんだってえの。 俺が何をしたっていうんだジーザス。みんなの人気者のポップ・ガイがなんの罪を犯したっていうんだ。
やだよ。こんな所で死にたくねぇよ。 こんなシケた田���のタイタンマートなんかで…おいクソ巨人、お前の事だ!クソタイタンマートのクソ時代遅れなクソ看板野郎!なに見てやがる! 「Get everything you want(何でも揃う)」じゃねえよとっととこのクソガキを踏み殺せ!! こんなに苦しんで死ななきゃならねぇならせめてハッパでもキメときゃ良かった!死にたくねぇよ!ア!ア!ア!アー!
そうだ。こんな物はただの夢だ。クソッタレ悪夢だ。もうハッパキメてたっけ? まあいい。こんな時は首筋をつねるんだ。俺は首筋をつねれば大概のバッドトリップからは目覚める事ができるんだ。 そう、こんな風に―
◆◆◆
「あいててててて痛え!!!」 ジャックさんは首筋をつねる動作をした瞬間、オリベちゃんのサイコキネシスを受けて悶絶した。
磐梯熱海温泉の民宿に集った私達一同は、二台繋げたローテーブルを囲い、タルパの半魚人ジャック・ラーセンさんが殺害された経緯を聴取していた。 「そんなに細かく話すな!イジワル!!」 涙目のイナちゃんが、私のモヘアニットのチュニックを固く握りしめたまま怒鳴った。 彼の話に「ライフルを持ったクソ」が出てきたあたりから、彼女はずっと私にしがみついてチワワのように震え続けている。 おかげで買ってまだSNSにも投稿していないチュニックが、ヨレヨレに伸びきってしまっていた。
<あんたあのね、女子高生の前でクソとかハッパとか、言葉を選びなさいよ!> ローテーブルの対面で、オリベちゃんがジャックさんを叱責する。 「まあまあ。そんで死んだ後はどうなったん…なるべく綺麗な言葉で説明してくれよ」 一方譲司さんは既に、ポメラニアンのポメラー子ちゃんのブラッシングを終え、何故か次はオリベちゃんのブラッシングをさせられている。
「まあ、その後はだな。要するに、お前達のお友達人形にされてたってわけさ」 ジャックさん、オリベちゃん、譲司さん。三人のNICキッズルーム出身者の過去が繋がった。 イナちゃんがこれから行くキッズルームは、バリ島院以外にも世界各支部に存在する。 アジア支部のバリ島院、EU支部のマルセイユ院…オリベちゃんと譲司さんが子供時代を過ごした中東支部キッズルームは、テルアビブ院だった。 (アラブ人ハーフの譲司さんは、十歳まで中東で暮らしていたんだ。)
その当時テルアビブ院には、魂を持つ不思議な人形と、それを操って動かす黒子の少年がいた。 少年は人形と同じ顔のマスクを被っていて、少年自身の意思を持っていなかった。 でもある日突然、少年は人形を捨て、冷酷な本性を剥き出しにしてNIC職員や子供達を惨殺して回ったという。 つまり、少年…生き物の魂を奪って怪物を作る殺人鬼、サミュエル・ミラーは、人形のジャックさんという仮面を被ってNICに近づき、油断した脳力者の魂を収穫したんだ。
「その辺の話は、俺よりお前ら自身の方が嫌でも覚えてるだろ。 あいつがわざわざ変装用の魂をこしらえたのは、オリベ…お前みたいに人の心を覗ける奴が、NICにはわんさかいるからだろうな。 俺は自分が自分の黒子に殺された事なんざ忘れちまってたし、 用済みになった後も奴の脳内に格納されて、長い眠りについていたようだ。 友達や先生方の死に面を拝まずに済んだ事だけは、あのクソサイコ野郎に感謝だな」 ジャックさんがニヒルに笑う。殺人鬼の隠れ蓑にされていたとはいえ、彼とオリベちゃん達の間の友情は本物だったんだろう。 仮面役に彼が選ばれたのは、生前の彼が子供達に愛されるポップコーン売りだったからだと私は推測した。
サミュエルは殺人に、怪物タルパを取り憑かせたイタチを使うらしい。 人間のお菓子や人肉を食べるように調教されたイタチは人間を襲い、イタチに噛まれた人間は怪物タルパに取り憑かれる。 取り憑かれた人間は別の人間を襲う。その人間も怪物に心を支配され、別の人間を襲う。 そうしてゾンビパニック映画のように、怪物に操られた人間がねずみ算式に増えていく。 サミュエルはこのようにして、自ら手を下さずに集団殺し合いパニックを引き起こすんだ。 1990年。二十年前のNIC中東支部を襲った惨劇も、この方式で引き起こされた。 幼い頃のオリベちゃんはその時、怪物タルパとイタチを一掃するために無茶なサイコキネシスを放った後遺症で構音障害になった。そして…
「なあジャック」譲司さんが口を開く。 「アッシュ兄ちゃんって、覚えとるか? 弱虫でチビやった俺を、一番気にかけてくれとった」 「ん、ああ。勿論覚えてるさ。 ファティマンドラの種をペンダントにしていた、サイコメトリーの脳力児。あいつがどうかしたのか」 ジャックさんがファティマンドラという単語を口にした瞬間、譲司さんは無意識に頭に手を当て、 「ハァー、…フーッ」肺の空気を入れ替えるダウザー特有の呼吸をした。そして、 「…アッシュ兄ちゃんは。俺の目の前で、サミュエルに殺された。 その時…兄ちゃんの魂は胸の種に宿って、ファティマンドラになったんや」胸元に手を当てて言った。 「なんてこった…!」 ジャックさんは目元を強ばらせる。
話を理解できなかったイナちゃんが、私のチュニックをクイクイと引っ張った。 「ええとね…ファティマンドラっていうのは、簡単に言えば動物の霊魂を宿して心を持つ事ができる霊草の事なの。 譲司さんの幼馴染のアッシュさんは、殺された時、その種を持っていたおかげで怪物に魂を取られずに済んだけど、代わりに植物の精霊になっちゃったんだ」 「そなんだ…。ヘラガモ先生、今も幼馴染さんいるですか?」 「ああ。種はもう花を咲かせてなくなっとるけど、兄ちゃんは俺と完全に溶け合って、二人合わさった。 せやから、アッシュ兄ちゃんは今俺の中におる」 「すまねえ…あいつの事を思い出せなくて、お前らみたいなガキ共を巻き込んじまって。本当にすまねえ」 ジャックさんがオリベちゃんと譲司さん、そして譲司さんと一つになったというアッシュさんをまっすぐに見つめる。 一方、当のオリベちゃん達は、ジャックさんが謝罪する謂れはないとでも言いたげに、彼に優しい微笑みを向けていた。
「ヒトミちゃん」 しんみりとしたムードの中、イナちゃんが芝居がかった仕草で私のチュニックを掴んだ。 「ごめんなさい、チュニック、伸ばしちゃたヨ。 お詫びにあげたい物あります。お着替え行こ」 「え?」 「ポメラーコちゃんにも!」 「わぅ?」 私はポメちゃんを抱えたイナちゃんに誘導され、別室に移動した。
◆◆◆
「へえ、韓国娘。あんた粋なことするじゃないの」 高天井の二階大部屋。剥き出しの梁の上では人間体のリナが、うつ伏せで頬杖をついたまま私達を見下ろしていた。 その時イナちゃんが着ていたのが水色のパフスリーブワンピースだった事も相まって、まるで不思議の国のアリスとチェシャ猫みたいな構図だ。 二階に上がったのは私とイナちゃん、ポメラー子ちゃんにリナ。階下に残ったのは中東キッズルーム出身の三人のみ。 そういう事か。 「『後は若い人達に任せましょう』。私が好きな日本のことわざだモン」 胸を張ってイナちゃんが得意気に言う。それ、ことわざだったっけ…?
イナちゃんは中身を詰めすぎて膨らんだスーツケースの天板を押さえながら、布を噛んだファスナーを力任せに引いて開けた。 ミチミチの服と服の間から、哀れにも角がひしゃげたユニコーン型化粧ポーチを引き抜くと、何かを探すように中身を床に取り出していく。 「ボタニカル・ボタニカル」のオールインワン下地、「リトルマインド」のリップと化粧筆一式、「安徳森(アンダーソン)」の特大アイシャドウパレット… うーん、錚々たるラインナップ!中華系プチプラブランドの安徳森以外、どのコスメも道具も、高校生のお小遣いでは手を出し難い高級品だ。 蝶よ花よと育てられた、いい家のお嬢様なのかもしれない。
「あったヨ!」 ユニコーンポーチの底からイナちゃんが引き抜いたのは、二重丸の形をした金色のペンダント。 「ここをこうしてネ…ペンダントと、チャームなるの」 二重丸の中心をイナちゃんが押し上げると、チリチリとくぐもった金属音を立てて内側の円形が外れた。それは留め具付きの丸い鈴だった。 『링』 『종』 中央が空洞化してリング型になったペンダントと鈴の双方に、それぞれ異なる小さなハングル文字が一文字ずつ刻印されている。 それを持ったイナちゃんの両手も、珍しく左右で手相が全然違う模様なのが印象的だった。 左は生命線からアルファベットのE字状に三本線が伸びていて、右は中央に大きな十文字。手相には詳しくないから占いはできないけど。
イナちゃんはE字手相の左手でペンダントを私の首にかけ、右手の鈴はポメちゃんの首輪に括りつけた。 金属のずっしりとした重量感。これも高価な物なんだろうと察せる。 「イナちゃん、これ貰っちゃっていいの?まさか金じゃないよね?」私��恐る恐る聞いた。 「『キム』じゃないヨ。それは、『링(リン)』と読みます。リングだからネ。 キーホルダーは『종(チョン)』、ベルを意味ですヨ」 「い、いやいや、ハングルの読み方を聞いたんじゃなくて」チャリンチャリンチャリン!「ワンワンっ!」 私のツッコミは鈴の音を気に入って飛び跳ねるポメちゃんに遮られた。 「ウフッ、ジョークジョーク。わかてますヨ、ただのメッキだヨ」 「な…なんだ、良かった。それでもありがとうね」
貰ったペンダントを改めて見ていると、伸びたチュニックが一層貧相に見えてきた。 この後私達はお蕎麦屋さんに夕食を予約している。さすがにモデルとして、こんな格好で外を出歩くわけにはいかない。 折角貰ったいいペンダントに合わせて、私は手持ちで一番フォーマルな服に着替える事にした。 切り絵風赤黒グラデーションカラーのオフショルワンピースだ。
「アハ!まるで不思議の国のアリスとトランプの女王だわ」 梁から降りたイナが、私とイナちゃんが並んだ様子を比喩する。 「そういうリナはさっきまで樹上のチェシャ猫だったじゃない」 「じゃあその真っ白いワンコが時計ウサギね」 私達は冗談を重ね合ってくすくす笑う。こんな会話も久しぶりだな。 そこにイナちゃんも加わる。 「ヒトミちゃん、ジョオ様はアイシャドウもっと濃いヨ」 さっき床に散らかしたコスメの中から、チップと安徳森のアイシャドウパレットを持って、イナちゃんはいたずらに笑った。 安徳森、アンダーソンか…。そういえば…
「私…磐梯熱海で、アンダーソンって名前のファティマンドラの精霊と会ったことがあるな」 私はたった今思い出した事を独り言のように呟いていた。 イナちゃんの目が好奇心に光る。 「さっき話しした霊草の魂ですか?ここにいるですか!」 「うーん、もう3年前の事だけどね…」
それは私が上京する直前のこと。 ヒーローショーの悪役という、一年間の長期スパンの仕事を受ける事になった私は、地元猪苗代を発つ前にここ磐梯熱海温泉に立ち寄った。 和尚様と萩姫様にご挨拶をするためだ。 するとその日は、駅を出るとそこらじゅうに紫色の花が咲いていた。 私は合流した萩姫様に伺い、それがファティマンドラの花だと教わった。 そしてケヤキの森で、それらの親花である魂を持つファティマンドラ、アンダーソン氏を紹介して頂いた。 アンダーソン氏は腐りかけの人脳から発芽したせいで、ほとんど盲目で、生前の記憶もかなり欠落していた。 ただ一つ、自分の名前がアンダーソンだという事だけ辛うじて覚えていたという。
とはいえ、元警察官の友達から聞いた話では、ファティマンドラは麻薬の原料にもなり日本では栽培を許可されていないらしい。 ファティマンドラには類似種の『マンドラゴラ・オータムナリス』というよく似た花があるから、駅に咲いていたものに関しては、オータムナリスだったのかもしれない。
「改めて今熱海町に来たら、もう駅前の花はなくなってるし、さっきケヤキの森を通った時もアンダーソンさんはいなかったの。 もう枯れちゃったかな…魂はどこかにいるかも」 「だといいネ。私も見てみたいです。 そのお花さんに因みな物あれば、私スリスリマスリして呼び出せるですけど」 「え、すごいね!イナちゃん降霊術もできるんだ…」
スタタタタ!…私達が話している途中から、誰かがものすごい勢いで階段を駆け上がる音がした。 二階部屋の襖がターン!と豪快に開き、現れたのはオリベちゃん。 <そのファティマンドラよ!今すぐ案内して頂戴!!> 「オモナっ!」驚いたイナちゃんが顔の前で手を合わす。
「え!?ど、どういう事ですか?」 <サミュエルは最後に逃亡する直前、ジャパニーズマフィアの薬物ブローカーだったの。そして麻薬の原料としてファティマンドラの種子を入手していた。 だからそれを発芽させるために、ブローカー仲間の女子大生を殺害して、その人の肉や脳を肥料に与えていたというのよ> 「ああ…女子大生バラバラ殺人の事ですね。指名手配のポスターで有名な」 物騒な話題にイナちゃんは顔を引きつらせる。またストレスで悪霊を呼び寄せないように、すかさずリナは彼女の体を抱き寄せて頭を撫でた。
イナちゃんは知らないだろうけど、実はサミュエルの通名、水家曽良という名は日本では有名だ。 彼は広域指定暴力団の薬物ブローカーで、ブローカー仲間だった女子大生を殺害した罪で指名手配されている。 だから駅や交番のポスターには、彼の名前と似顔絵がよく貼ってあるんだ。
<その女子大生から生まれたと思しきファティマンドラがね…なんと、眠っていたジャックを呼び覚まして助けた張本人らしいのよ!> 「そうなんですか!」 オリベちゃんに続き、そろそろとジャックさんと譲司さんも二階に上がってきた。 ただ譲司さんは、興奮気味のオリベちゃんとは裏腹に煮え切らない顔を��ている。 「いや、せやけどなオリベ。殺された女子大生は『トクモリ・アン』って名前やろ。 ジャックが言っとったファティマンドラは『アンダーソン』って名乗っとったらしいし…『アン』しか合っとらんやん」 トクモリアン?ああ、はい。 私とイナちゃんとリナは三人同時に察して、ニヤリと顔を見合わせた。
「ダウザーさん、その被害者の名前の漢字、当ててあげようか」挑発的にリナが譲司さんに微笑む。 リナが目配せすると、イナちゃんはあのアイシャドウパレットを譲司さんの前に持っていった。 「あん、とくもり…安徳森!何で?」 「そです。でもちがうヨ!中国語それ『アンダーソン』て読みます」 「なるほど!」 「そういう事だったのか」 <え…ど、どういう事ですって?> 譲司さんとジャックさんが納得した一方、ユダヤ人のオリベちゃんだけは頭にはてなマークを浮かべた。 私はパレットの漢字を指さしながら、非アジア人の彼女に中国語と日本語の漢字の読み方を解説した。
<じゃあ、中国語でそれはアンダーソンになって、日本語ではアン・トクモリになるの!面白いカラクリだわ。> 「ファティマンドラ化した徳森安は生前の記憶を殆ど失っている。 その文字列が印象に残っていても、自分の名前じゃなくて有名な化粧品ブランドの読み方をしちまったのかもな。 あれでも女子大生だったし」ジャックさんが補足する。
<となるとやっぱり、殺された女子大生で間違いないようね。 ジャックを蘇らせてくれたお礼と、サミュエルに関しての情報も聞きたいわ。 どうにかして彼女と会えないかしら?> 「ケヤキの森にいないなら…怪人屋敷に行けば何かわかるかもしれねえな。 まだあいつが成仏していなければ、だが」 ジャックさんが親指に当たるヒレをクイクイと動かす。その方角は石筵を指していた。 「怪人屋敷って、石筵の有名な心霊スポットですよね?山にある廃工場の。 実際はこの辺りで生まれたタルパとか式神達の溜まり場で、それを見た人間が『人間とも動物とも違う幽霊がいっぱいいる!』と思って怪人屋敷って呼び始めた…」 「何よ、じゃあ私も人間にとっては怪人だっていうの?失礼しちゃうわ!」 リナがイナちゃんを撫でながらプリプリと怒る。 「怪人屋敷なら俺が場所を案内できる。かつてのサミュエルの潜伏地点だ」 「そうか。よし、夕食までまだ時間がある。車で行ってみよう」
◆◆◆
日が沈みかけていた。 私達を乗せたミニバンは西日に横面を照らされながら、石筵の霊山へ北上する。 運転してくれたのは、譲司さんに半身取り憑いたジャックさんだ。 生前は移動販売をしていただけあって、私達の中で一番運転が上手い。同乗していて、坂道やカーブでも全くGを感じない。 譲司さんも彼のハンドルテクに、時折感嘆のため息を漏らしていた。 故人の意識にハンドルを任せたのはギリギリ無免許運転かもしれないけど、警察にそれを咎められる人はいないだろう。
廃工場の怪人屋敷か。私が観音寺に住んでいた頃は、そんな噂があるとは知らなかった。 でも行ったことは何度もある。 あそこには沢山の式神、精霊、タルパ、妖怪がいた。みんな幼い私と遊んでくれたいい人達だ。 人に害をなす魂がいなかったのは、すぐ近くに和尚様が住んでいらしたから、だったのかも。 私はリナと共に影絵を交えながら、そんな思い出話をイナちゃんやオリベちゃんに語った。
「ジャックさんは、会ったことありますか?和尚様。 怪人屋敷のすぐそばの観音寺です」 私はバックミラー越しにジャックさんを見ながら話題を振った。 「残念だが、俺があの屋敷にいた時は、サミュエル本体に色々あって夢うつつだったんだ。 ファティマンドラの幻覚と現実の狭間をずっと彷徨ってた感じだ。 けど、少なくともその世界には神も仏もいなかったぜ」 「そうなんですか…。後でちょっと寄らせて下さい。紹介したいです」 「ああ、俺も知り合っておきたい。本場チベット仕込みのタルパ使いなんだろ、その坊さん。 だったらあのクソに作られた俺みてえな怪物も、いざという時に救って下さるかもしれねえよな」 「そんなこと言わないで下さい、ジャックさんいい人ヨ」 イナちゃんが身を乗り出して反論した。 ジャックさんは目線をフロントガラスに向けたまま、小さく口角を上げた。
カッチ、カッチ、カッチ。リズミカルなウィンカー音を鳴らしながら、ミニバンは車道から舗装されていない砂利道に入る。 安達太良山の麓にそびえ立つ石筵霊山の、殆ど窓のない無機質な廃工場が見えてきた。 多彩な霊魂が行き交い、一部の界隈では魔都と呼ばれるこの郡山市でも、こ��は一際邪悪な心霊スポットとして有名な場所だ。 そんな噂が蔓延しだしたのはいつ頃の事だっただろうか。 少なくとも私の知っている廃工場は、そこまで物々しい場所じゃなかったのに…。 ジャックさんが工場脇の搬入口にミニバンを駐車している間、私は和尚様の近況を案じた。
その不安感が現実になったかのように、ミニバンを開けた瞬間何かを察知して顔を引きつらせたのは、意外にも譲司さんではなくオリベちゃんだった。 <あの二階、何かある。何だかわからないけどとんでもない物があるわ!> テレパシーやサイコキネシスを操る彼女だけが、その有り余るシックスセンスで異変を察知したんだ。 オリベちゃんが指さした工場の二階には窓があるけど、中は暗くて見えない。 私やリナ、イナちゃん、ジャックさんには遠すぎて霊感が届かないし…、 「すまん、オリベ。あの窓はめ殺しで開かんやつやから、俺にはわからん」 空気や気圧でダウジングする譲司さんには尚更読み難い状況だ。
「それより、あっちに…」 譲司さんが言いかけた事を同時に反応したのは、ポメラー子ちゃんだった。 ポメちゃんは鈴を鳴らしながら譲司さんの脇をすり抜け、バイク駐輪場らしきスペースに駆けていき、 「わうわお!」こっちやで!とでも言っているような鳴き声で私達を誘導した。 そこにあった物は…
◆◆◆
「うぷッ」 条件反射的に私の胸がえずく。直後に頭痛を催すような強烈な悪臭を感じた。 隣でオリベちゃんが咄嗟に鼻をつまみ、リナはイナちゃんの目を隠す。 既に察していた譲司さんは冷静に口にミニタオルを当てていた。
そこにあったのは、腐敗した汚泥をなみなみと湛えた青い掃除用バケツ。 ハエがたかる焦茶色の液体の中には、枯葉に覆われて辛うじて形を保った、チンゲン菜のような植物の残骸が見える。 花瓶に雨水が入って腐ったお墓の仏花を想起させるそれは…明らかに、ファティマンドラの残骸だった。
「アンダーソン」ジャックさんが歩み寄る。 「もう、いないのか?あいつを待ちくたびれて、くたばっちまったんだな」 ジャックさんは汚泥にヒレをかざしたり、大胆にも顔を突っ込んだりしながら故人の霊魂を探した。 でも、かつて女子大生の脳肉だった花と汚泥が、彼の問いかけに脳波を返す事はなかった。
するうちリナの腕をほどいてイナちゃんが割って入る。 また彼女の精神がショックを受けて、悪霊を呼び出さないかと心配になったけど、 驚く事に彼女は腐った花に触れ、「スリスリマスリ…スリスリマスリ…」と追悼の祈りを捧げた。
「い…イナちゃん、大丈夫なの?」私達は訝しみながら彼女の顔色を覗きこむ。 しかしイナちゃんは涼しい顔で振り返った。 「安徳森さん、ジャックさんのオンジン。だたら私のオンジンヨ。 この人天国に行ってますように、そこにいつかジャックさんも行けますように。 スリスリマスリ、私お祈りするますね」 イナちゃんが微笑む。その瞬間、悪臭と死に満ちた廃工場の空気が澄み渡った気がした。 譲司さんは前に出て、ファティマンドラをイナちゃんの手からそっと取り、目を閉じる。
「オモナ…ヘラガモ先生?」 「サイコメトリーっていってな。触れた物の残留思念、つまり思い出をちょっとだけ見ることが出来るんや。 死んだ兄ちゃんがくれた脳力なんよ…」目を閉じたまま譲司さんが答えた。 そのまま数秒集中し、彼は見えたヴィジョンをオリベちゃんに送信する。 それをオリベちゃんがテレパシーで全員に拡散した。
ザザッ…ザリザリ…。チューニングが合わないテレビのように、ノイズ音と青黒い横縞模様の砂嵐が視覚と聴覚を覆う。 やがて縞模様は複雑に光彩を帯びて、青単色のモノトーン映像らしきものを映し出し、ノイズ音の隙間からも人の肉声が聞こえてきた。
ザザザ「…ん宿のミ…ム、元店ち…すね。署までご同こ」ザザザザッ「…い人屋敷へか…んな化け物を連れ」ザザ…「…っている事が支離滅れ…」「…っと、幻覚を見」ザザザザッ…
「あかん。腐敗が進みすぎて殆ど見えん」譲司さんの額は既に汗ばんでいる。 それでも彼は…プロ根性で、ファティマンドラを握る手を更に汚泥の中へ押しこんだ! 更に、汚泥が掻き回されてあまつさえ悪臭の漂う中、「ハァー、フゥーッ…ウッ…ハァー、フゥーッ…」顔にグッショリと脂汗を湛えてえずきながら、ダウジングの深呼吸を繰り返す!
彼の涙ぐましすぎる努力と、サイコメトリー・ダウジングの相乗効果によって、残留思念は古いVHSぐらい明瞭になった。 「新宿のミラクルガンジ…」ザザッ「…元店長の水家曽良さんですね。署までご同行願えますか」ザザザッ。 未だ時折ノイズで潰れているが、話の内容から女性警察官らしき声だとわかる。でも映像に声の主は映っていない。 ファティマンドラの低い目線視点でわかりづらいが、映像で確認できる人物はサミュエル・ミラーらしき男性だけだ。
「あ?はは、なんだ…」ザザザッ「一体何の冗談…」ザザッ「さあ、怪人屋敷へ帰るぞ…」ザザッ。 オリベちゃんの口角が露骨に下がった。これは水家曽良、つまり殺人鬼サミュエル・ミラーの声だろう。 「言っている事が支離滅裂で…」ザザザッ「…え。彼はきっと幻…」ザザッ。 サミュエルとは違う男性と、女性の声。彼を連行しようとしている『見えない警察官』は、複数人いるようだ。
「幻覚?何を今更。…あれも、これも!ははは!ぜんぶ幻覚じゃねえか!!!」ザバババババ!! 錯乱したサミュエルが周囲の物を手当り次第投げる。 ファティマンドラの安徳森氏は哀れにも戸棚に叩きつけられ、血と脳肉が飛び散った。 その瞬間から、またノイズが酷くなっていく。 「はいはい。後でじっくり聞い…」ザザッ「暴れな…」ザザッ「…せ!どうせお前らも俺の妄そ」ザリザリ!ザバーバーバー!! 残留思念はここで途絶えた。
「アー!」色々と限界に達した譲司さんが千鳥足で、駐輪場脇の水道に走る。 譲司さんは汚い手で触れないように肘で器用に蛇口を回すと水が出た。 全員が安堵のため息を漏らす。幸い廃工場の水道は止まっていなかったみたいだ。山の湧き水を汲んでいるタイプなんだろう。 同じく安徳森氏に触ったイナちゃんも、譲司さんと紙石鹸をシェアしながら一緒に手を洗った。
◆◆◆
グロッキーの譲司さんを車に乗せるわけにもいかず、私達は扉が開けっ放しの廃工場、通称怪人屋敷のエントランスロビーで休憩する事にした。 「あんた根性あるのね。見直したわ!」リナが譲司さんの周りをくるくる飛び回る。 対して満身創痍の譲司さんはソファに横たわり、「やめてぇ…」とヒヨコのような弱々しい声で喚いた。 <無茶した割に手がかりにならなかったわね。サミュエルはまだ指名手配犯だから、あれは警察じゃない。 でも正体はわからないままよ>手厳しいオリベちゃん。 「無茶言わんでくれぇ…あんなん読めへんもんもうやあわあ…」最後の方は言葉にすらなっていない譲司さん。 結局、あの偽警察官は何者だったのか…もし残留思念の通りなら、生きた人間じゃない可能性もある。 それでも、イナちゃんにお祈りされ、譲司さんにあそこまで記憶を読み直してもらった安徳森氏は、浮かばれるだろうと願いたいものだ。
カァーン!…カァーン!…電気の通っていないはずの廃工場で、突然電子音質の鐘の音が鳴った。 リナとイナちゃんがビクッと身構える。…いや、リナ、あんた怪人側の人じゃん。 「俺や」音源は譲司さんのスマホだった。 彼は以前証券会社の社長だったから、これは株式市場の鐘の音なのかもしれない。 譲司さんがスマホを出そうとスウェットパンツのポケットをまさぐる。指が見えた。穴が開いているのを着続けているみたいだ。
「もしもし?」譲司さんはスマホを耳に当てた。着信は電話だった。 (もしもし。すまない、テレビ通話にしてくれないか?) 女性の声だ。静かな廃工場だから、スピーカー越しに相手の声が聞き取れる。 電話をかけておいて名乗りもしない相手を訝しみながら、譲司さんは通話をカメラモードに切り替えた。すると…
「あ…あなたは、まさか!」 驚嘆の声を上げた譲司さんに、私達全員が近寄る。 皆でスマホの画面を覗かせてもらうと、テレビ通話のカメラは私達の顔ではなく、誰もいないロビー奥の方向を映している。 でも画面の中では、明らかに人工霊魂とわかる、翼の生えた真っ赤なヤギが浮遊していた。
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* 秋元寿恵 東京帝大出身の血清学者 1984年12月の証言 部隊に着任して人体実験のことを知った時は非常にショックを受けました。 あそこにいた科学者たちで良心の呵責を感じている者はほとんどいませんでした。 彼らは囚人たちを動物のように扱っていました。 ・・・・死にゆく過程で医学の発展に貢献できるなら名誉の死となると考えていたわけです。 私の仕事には人体実験は関係していませんでしたが、私は恐れおののいてしまいました。 私は所属部の部長である菊地少将に3回も4回も辞表を出しました。 しかしあそこから抜け出すことは出来ませんでした。 もし出て行こうとするならば秘かに処刑されると脅されました。 * 鎌田信雄 731部隊少年隊 1923年生 1995年10月 証言 私は石井部隊長の発案で集められた「まぼろしの少年隊1期生」でした。 注: 正式な1期から4期まではこの後に組織された 総勢22~23人だったと思います。 平房の本部では朝8時から午後2時までぶっ通しで一般教養、外国語、衛生学などを勉強させられ、 3時間しか寝られないほどでした。 午後は隊員の助手をやりました。 2年半の教育が終ったときは、昭和14年7月でした。 その後、ある細菌増殖を研究する班に所属しました。 平房からハルビンに中国語を習いに行きましたが、その時白華寮(731部隊の秘密連絡所)に立ち寄りました ・・・・200部隊(731部隊の支隊・馬疫研究所)では、実験用のネズミを30万匹買い付けました。 ハルビン市北方の郊外に毒ガス実験場が何ケ所かあって、 安達実験場の隣に山を背景にした実験場があり、そこでの生体実験に立ち合ったことがあります。 安達には2回行ったことがありますが、1~2日おきに何らかの実験をしていました。 20~30人のマルタが木柱に後手に縛られていて、毒ガスボンベの栓が開きました。 その日は関東軍のお偉方がたくさん視察に来ていました。 竹田宮(天皇の従兄弟)も来ていました。 気象班が1週間以上も前から風向きや天候を調べていて大丈夫だということでしたが、 風向きが変わり、ガスがこちら側に流れてきて、あわてて逃げたこともあります ・・・・ホルマリン漬けの人体標本もたくさんつくりました。 全身のものもあれば頭や手足だけ、内臓などおびた��しい数の標本が並べてありました。 初めてその部屋に入ったときには気持ちが悪くなって、何日か食事もできないほどでした。 しかし、すぐに慣れてしまいましたが、赤ん坊や子供の標本もありました ・・・・全身標本にはマルタの国籍、性別、年齢、死亡日時が書いてありましたが、 名前は書いてありませんでした。 中国人、ロシア人、朝鮮族の他にイギリス人、アメリカ人、フランス人と書いてあるのもありました。 これはここで解剖されたのか、他の支部から送られてきたものなのかはわかりません。 ヨーロッパでガラス細工の勉強をして来た人がピペットやシャ-レを造っていて、 ホルマリン漬けをいれるコルペもつくっていました。 731部隊には、子どももいました。 私は屋上から何度も、中庭で足かせをはめられたままで運動している“マルタ”を見たことがあります。 1939年の春頃のことだったと思いますが、3組の母子の“マルタ”を見ました。 1組は中国人の女が女の赤ちゃんを抱いていました。 もう1組は白系ロシア人の女と、4~5歳の女の子、 そしてもう1組は、これも白系ロシアの女で,6~7歳の男の子がそばにいました ・・・・見学という形で解剖に立ち合ったことがあります。 解剖後に取り出した内臓を入れた血だらけのバケツを運ぶなどの仕事を手伝いました。 それを経験してから1度だけでしたが、メスを持たされたことがありました。 “マルタ”の首の喉ぼとけの下からまっすぐに下にメスを入れて胸を開くのです。 これは簡単なのでだれにでもできるためやらされたのですが、 それからは解剖専門の人が細かくメスを入れていきました。 正確なデータを得るためには、できるだけ“マルタ”を普通の状態で解剖するのが望ましいわけです。 通常はクロロホルムなどの麻酔で眠らせておいてから解剖するのですが、 このときは麻酔をかけないで意識がはっきりしているマルタの手足を解剖台に縛りつけて、 意識がはっきりしているままの“マルタ”を解剖しました。 はじめは凄まじい悲鳴をあげたのですが、すぐに声はしなくなりました。 臓器を取り出して、色や重さなど、健康状態のものと比較し検定した後に、それも標本にしたのです。 他の班では、コレラ菌やチフス菌をスイカや麦の種子に植えつけて栽培し、 どのくらい毒性が残るかを研究していたところもあります。 菌に侵された種を敵地に撒くための研究だと聞きました。 片道分の燃料しか積まずに敵に体当りして死んだ特攻隊員は、天皇から頂く恩賜の酒を飲んで出撃しました。 731部隊のある人から、「あの酒には覚醒剤が入っており、部隊で開発したものだ」と聞きました ・・・・部隊には,入れかわり立ちかわり日本全国から医者の先生方がやってきて、 自分たちが研究したり、部隊の研究の指導をしたりしていました。 今の岩手医大の学長を勤めたこともある医者も、細菌学の研究のために部隊にきていました。 チフス、コレラ、赤痢などの研究では日本でも屈指の人物です。 私が解剖学を教わった石川太刀雄丸先生は、戦後金沢大学医学部の主任教授になった人物です。 チフス菌とかコレラ菌とかを低空を飛ぶ飛行機からばらまくのが「雨下」という実験でした。 航空班の人と、その細菌を扱うことができる者が飛行機に乗り込んで、村など人のいるところへ細菌をまきます。 その後どのような効果があったか調査に入りました。 ペスト菌は、ノミを介しているので陶器爆弾を使いました。 当初は陶器爆弾ではなく、ガラス爆弾が使われましたが、ガラスはだめでした。 ・・・・ペストに感染したネズミ1匹にノミを600グラム、だいたい3000~6000匹たからせて落とすと、 ノミが地上に散らばるというやり方です ・・・・ベトナム戦争で使った枯葉剤の主剤は、ダイオキシンです。 もちろん731部隊でもダイオキシンの基礎研究をやっていました。 アメリカは、この研究成果をもって行って使いました。 朝鮮戦争のときは石井部隊の医師達が朝鮮に行って、 この効果などを調べているのですが、このことは絶対に誰も話さないと思います。 アメリカが朝鮮で細菌兵器を使って自分の軍隊を防衛できなくなると困るので連れて行ったのです。 1940年に新京でペストが大流行したことがありました。(注:731部隊がやったと言われている) ・・・・そのとき隊長の命令で、ペストで死んで埋められていた死体を掘り出して、 肺や肝臓などを取り出して標本にし、本部に持って帰ったこともありました。 各車両部隊から使役に来ていた人たちに掘らせ、メスで死体の胸を割って 肺、肝臓、腎臓をとってシャ-レの培地に塗る、 明らかにペストにかかっているとわかる死体の臓器をまるまる持っていったこともあります。 私にとっては、これが1番いやなことでした。人の墓をあばくのですから・・・・ * 匿名 731部隊少佐 薬学専門家 1981年11月27日 毎日新聞に掲載されたインタビュ-から 昭和17年4月、731と516両部隊がソ満国境近くの都市ハイラル郊外の草原で3日間、合同実験をした。 「丸太」と呼ばれた囚人約100人が使われ、4つのトーチカに1回2,3人ずつが入れられた。 防毒マスクの将校が、液体青酸をびんに詰めた「茶びん」と呼ぶ毒ガス弾をトーチカ内に投げ、 窒息性ガスのホスゲンをボンベから放射した。 「丸太」にはあらかじめ心臓の動きや脈拍を見るため体にコードをつけ、 約50メ-トル離れた机の上に置いた心電図の計器などで、「死に至る体の変化」を記録した。 死が確認されると将校たちは、毒ガス残留を調べる試験紙を手にトーチカに近づき、死体を引きずり出した。 1回の実験で死ななかった者にはもう1回実験を繰り返し、全員を殺した。 死体はすべて近くに張ったテントの中で解剖した。 「丸太」の中に68歳の中国人の男性がいた。 この人は731部隊内でペスト菌を注射されたが、死ななかったので毒ガス実験に連れて来られた。 ホスゲンを浴びせても死なず、ある軍医が血管に空気を注射した。 すぐに死ぬと思われたが、死なないのでかなり太い注射器でさらに空気を入れた。 それでも生き続け、最後は木に首を吊って殺した。 この人の死体を解剖すると、内臓が若者のようだったので、軍医たちが驚きの声を上げたのを覚えている。 昭和17年当時、部隊の監獄に白系ロシア人の婦人5人がいた。 佐官級の陸軍技師(吉村寿人?)は箱状の冷凍装置の中に彼女等の手を突っ込ませ、 マイナス10度から同70度まで順々に温度を下げ、凍傷になっていく状況を調べた。 婦人たちの手は肉が落ち、骨が見えた。 婦人の1人は監獄内で子供を産んだが、その子もこの実験に使われた。 その後しばらくして監獄をのぞいたが、5人の婦人と子供の姿は見えなくなっていた。 死んだのだと思う。 * 山内豊紀 証言 1951年11月4日 中国档案館他編「人体実験」 われわれ研究室の小窓から、寒い冬の日に実験を受けている人がみえた。 吉村博士は6名の中��人に一定の負荷を背負わせ、一定の時間内に一定の距離を往復させ、 どんなに寒くても夏服しか着用させなかった。 みていると彼らは日ましに痩せ衰え、徐々に凍傷に冒されて、一人ひとり減っていった。 * 秦正 自筆供述書 1954年9月7日 中国档案館他編「人体実験」 私はこの文献にもとづいて第一部吉村技師をそそのかし、残酷な実験を行わせた。 1944年冬、彼は出産まもないソ連人女性愛国者に対して凍傷実験を行った。 まず手の指を水槽に浸してから、外に連れだして寒気の中にさらし、激痛から組織凍傷にまでいたらしめた。 これは凍傷病態生理学の実験で、その上で様々な温度の温水を使って「治療」を施した。 日を改めてこれをくり返し実施した結果、その指はとうとう壊死して脱落してしまった。 (このことは、冬期凍傷における手指の具体的な変化の様子を描くよう命じられた画家から聞いた) その他、ソ連人青年1名も同様の実験に使われた。 *上田弥太郎 供述書 731部隊の研究者 1953年11月11日 中国档案館他編「人体実験」 1943年4月上旬、7・8号棟で体温を測っていたとき中国人の叫び声が聞こえたので、すぐに見に行った。 すると、警備班員2名、凍傷班員3名が、氷水を入れた桶に1人の中国人の手を浸し、 一定の時間が経過してから取り出した手を、こんどは小型扇風機の風にあてていて、 被実験者は痛みで床に倒れて叫び声をあげていた。 残酷な凍傷実験を行っていたのである。 * 上田弥太郎 731部隊の研究者 中国人民抗日戦争記念館所蔵の証言 ・・・・すでに立ち上がることさえできない彼の足には、依然として重い足かせがくいこんで、 足を動かすたびにチャラチャラと鈍い鉄の触れ合う音をたてる ・・・・外では拳銃をぶら下げたものものしい警備員が監視の目をひからせており、警備司令も覗いている。 しかし誰一人としてこの断末魔の叫びを気にとめようともしない。 こうしたことは毎日の出来事であり、別に珍しいものではない。 警備員は、ただこの中にいる200名くらいの中国人が素直に殺されること、 殺されるのに反抗しないこと、よりよきモルモット代用となることを監視すればよいのだ ・・・・ここに押し込められている人々は、すでに人間として何一つ権利がない。 彼らはこの中に入れば、その名前はアラビア数字の番号とマルタという名前に変わるのだ。 私たちはマルタ何本と呼んでいる。 そのマルタOOO号、彼がいつどこからどのようにしてここに来たかはわからない。 * 篠塚良雄 731部隊少年隊 1923年生 1994年10月証言から ・・・・1939年4月1日、「陸軍軍医学校防疫研究室に集まれ」という指示を受けました ・・・・5月12日中国の平房に転属になりました ・・・・731部隊本部に着いて、まず目に入ったのは 「関東軍司令官の許可なき者は何人といえども立入りを禁ず」と書かれた立て看板でした。 建物の回りには壕が掘られ鉄条網が張り巡らされていました。 「夜になると高圧電流が流されるから気をつけろ」という注意が与えられました ・・・・当時私は16歳でした。 私たちに教育が開始されました・・・・ 「ここは特別軍事地域に指定されており、日本軍の飛行機であってもこの上空を飛ぶことはできない。 見るな、聞くな、言うな、これが部隊の鉄則だ」というようなことも言われました。・・・・ 「防疫給水部は第1線部隊に跟随し、主として浄水を補給し直接戦力の保持増進を量り、 併せて防疫防毒を実施するを任務とする」と強調されました ・・・・石井式衛生濾水機は甲乙丙丁と車載用、駄載用、携帯用と分類されていました ・・・・濾過管は硅藻土と澱粉を混ぜて焼いたもので“ミクロコックス”と言われていました ・・・・細菌の中で1番小さいものも通さないほど性能がいいと聞きました ・・・・私は最初は動物を殺すことさえ直視できませんでした。 ウサギなどの動物に硝酸ストリキニ-ネとか青酸カリなどの毒物を注射して痙攣するのを直視させられました。 「目をつぶるな!」と言われ、もし目をつぶれば鞭が飛んでくるのです ・・・・私に命じられたのは、細菌を培養するときに使う菌株、 通称“スタム”を研究室に取りに行き運搬する仕事でした。 江島班では赤痢菌、田部井班ではチフス菌、瀬戸川班ではコレラ菌と言うように それぞれ専門の細菌研究が進められていました ・・・・生産する場所はロ号棟の1階にありました。 大型の高圧滅菌機器が20基ありました ・・・・1回に1トンの培地を溶解する溶解釜が4基ありました ・・・・細菌の大量生産で使われていたのが石井式培養缶です。 この培養缶1つで何10グラムという細菌を作ることができました。 ノモンハンのときには1日300缶を培養したことは間違いありません ・・・・ここの設備をフル稼働させますと、1日1000缶の石井式培養缶を操作する事が出来ました。 1缶何10グラムですから膨大な細菌を作ることができたわけです ・・・・1940年にはノミの増殖に動員されました ・・・・ペストの感受性の一番強い動物はネズミと人間のようです。 ペストが流行するときにはその前に必ず多くのネズミが死ぬと言うことでした。 まずネズミにペスト菌を注射して感染させる。 これにノミをたからせて低空飛行の飛行機から落とす。 そうするとネズミは死にますが、 ノミは体温の冷えた動物からはすぐに離れる習性を持っているので、今度は人間につく。 おそらくこういう形で流行させたのであろうと思います ・・・・柄沢班でも、生体実験、生体解剖を毒力試験の名のもとに行ないました ・・・・私は5名の方を殺害いたしました。 5名の方々に対してそれぞれの方法でペストのワクチンを注射し、 あるいはワクチンを注射しないで、それぞれの反応を見ました。 ワクチンを注射しない方が1番早く発病しました。 その方はインテリ風で頭脳明晰といった感じの方でした。 睨みつけられると目を伏せる以外に方法がありませんでした。 ペストの進行にしたがって、真黒な顔、体になっていきました。 まだ息はありましたが、特別班の班員によって裸のまま解剖室に運ばれました ・・・・2ケ月足らずの間に5名の方を殺害しました。 特別班の班員はこの殺害したひとたちを、灰も残らないように焼却炉で焼いたわけであります。 注:ノモンハン事件 1939年5月11日、満州国とモンゴルの国境付近のノモンハンで、日本側はソ連軍に攻撃を仕掛けた。 ハルハ河事件とも言う。 4ケ月続いたこの戦いは圧倒的な戦力のソ連軍に日本軍は歯が立たず、 約17,000人の死者を出した。 ヒットラ-のポーランド侵攻で停戦となった。 あまりにみっともない負け方に日本軍部は長い間ノモンハン事件を秘密にしていた。 731部隊は秘密で参加し、ハルハ河、ホルステイン河に赤痢菌、腸チフス菌、パラチフス菌を流した。 参加者は、隊長碇常重軍医少佐、草味正夫薬剤少佐、作山元治軍医大尉、 瀬戸尚二軍医大尉、清水富士夫軍医大尉、その他合計22名だった。 (注:ハバロフスクの裁判記録に証言があります) * 鶴田兼敏 731部隊少年隊 1921年生 1994年731部隊展の報告書から 入隊は1938年11月13日でしたが、まだそのときは平房の部隊建物は建設中でした ・・・・下を見ますと“マルタ”が収容されている監獄の7、8棟の中庭に、 麻袋をかぶった3~4人の人が輪になって歩いているのです。 不思議に思い、班長に「あれは何だ?」と聞いたら、「“マルタ”だ」と言います。 しかし私には“マルタ”という意味がわかりません。 するとマルタとは死刑囚だと言うんです。 軍の部隊になぜ死刑囚がいるのかと疑問に思いましたが、 「今見たことはみんな忘れてしまえ!」と言われました・・・・ 基礎教育の後私が入ったのは昆虫班でした。 そこでは蚊、ノミ、ハエなどあらゆる昆虫、害虫を飼育していました。 ノミを飼うためには、18リットル入りのブリキの缶の中に、半分ぐらいまでおが屑を入れ、 その中にノミの餌にするおとなしい白ネズミを籠の中に入れて固定するんです。 そうするとたいてい3日目の朝には、ノミに血を吸い尽くされてネズミは死んでいます。 死んだらまた新しいネズミに取りかえるのです。 一定の期間が過ぎると、缶の中のノミを集めます。 ノミの採取は月に1,2度行なっていました ・・・・ノモンハン事件の時、夜中に突然集合がかかったのです ・・・・ホルステイン川のほとりへ連れていかれたのです。 「今からある容器を下ろすから、蓋を開けて河の中に流せ」と命令されました。 私たちは言われたままに作業をしました ・・・・基地に帰ってくると、石炭酸水という消毒液を頭から足の先までかけられました。 「何かやばいことをやったのかなあ。いったい、何を流したのだろうか」という疑問を持ちました ・・・・後で一緒に作業した内務班長だった衛生軍曹はチフスで死んだことを聞き、 あの時河に流したのはチフス菌だったとわかったわけです ・・・・いまだに頭に残っているものがあります。 部隊本部の2階に標本室があったのですが、 その部屋でペストで殺された“マルタ”の生首がホルマリンの瓶の中に浮いているのを見たことです。 中国人の男性でした。 また1,2歳の幼児が天然痘で殺されて、丸ごとホルマリンの中に浮いているのも見ました。 それもやはり中国人でした。 今もそれが目に焼きついて離れません。 * 小笠原 明 731部隊少年隊 1928年生れ 1993~94年の証言から ・・・・部隊本部棟2階の部隊長室近くの標本室の掃除を命じられました ・・・・ドアを開けたところに、生首の標本がありました。 それを見た瞬間、胸がつまって吐き気を催すような気持になって目をつぶりました。 標本室の中の生首は「ロスケ(ロシア人)」の首だと思いました。 すぐ横の方に破傷風の細菌によって死んだ人の標本がありました。 全身が標本となっていました。 またその横にはガス壊疽の標本があり、太ももから下を切り落としてありました。 これはもう生首以上にむごたらしい、表現できないほどすごい標本でした。 拭き掃除をして奥の方に行けば、こんどは消化器系統の病気の赤痢、腸チフス、コレラといったもので 死んだ人を病理解剖した標本がたくさん並べてありました ・・・・田中大尉の部屋には病歴表というカードがおいてあって、人体図が描いてあって、 どこにペストノミがついてどのようになったか���しく記録されていました。 人名も書いてありました。 このカードはだいたい5日から10日以内で名前が変ります。 田中班ではペストの人体実験をして数日で死んだからです ・・・・田中班と本部の研究室の間には人体焼却炉があって毎日黒い煙が出ておりました ・・・・私は人の血、つまり“マルタ”の血を毎日2000から3000CC受取ってノミを育てる研究をしました ・・・・陶器製の爆弾に細菌やノミやネズミを詰込んで投下実験を何回も行ないました ・・・・8月9日のソ連の参戦で証拠隠滅のためにマルタは全員毒ガスで殺しました。 10日位には殺したマルタを中庭に掘った穴にどんどん積み重ねて焼きました。 * 千田英男 1917年生れ 731部隊教育隊 1974年証言 ・・・・「今日のマルタは何番・・・・何番・・・・何番・・・・以上10本頼む」 ここでは生体実験に供される人たちを”丸太”と称し、一連番号が付けられていた ・・・・中庭の中央に2階建ての丸太の収容棟がある。 4周は3層の鉄筋コンクリ-ト造りの建物に囲まれていて、そこには2階まで窓がなく、よじ登ることもはい上がることもできない。 つまり逃亡を防ぐ構造である。通称7,8棟と称していた・・・・ *石橋直方 研究助手 私は栄養失調の実験を見ました。 これは吉村技師の研究班がやっていたんだと思います。 この実験の目的は、人間が水と乾パンだけでどれだけ生きられるかを調べることだったろうと思われます。 これには2人のマルタが使われていました。 彼らは部隊の決められたコ-スを、20キログラム程度の砂袋を背負わされて絶えず歩き回っていました。 1人は先に倒れて、2人とも結局死にました。 食べるものは軍隊で支給される乾パンだけ、飲むのは水だけでしたからね、 そんなに長いこと生きられるはずがありません。 *越定男 第731部隊第3部本部付運搬班 1993年10月10日、山口俊明氏のインタビュ- -東条首相も視察に来た 本部に隣接していた専用飛行場には、友軍機と言えども着陸を許されず、 東京からの客は新京(長春)の飛行場から平房までは列車でした。 しかし東条らの飛行機は専用飛行場に降りましたのでよく覚えています。 -マルタの輸送について ・・・・最初は第3部長の送り迎え、、郵便物の輸送、通学バスの運転などでしたが、 間もなく隊長車の運転、マルタを運ぶ特別車の運転をするようになりました。 マルタは、ハル���ンの憲兵隊本部、特務機関、ハルピン駅ホ-ムの端にあった憲兵隊詰所、 それに領事館の4ケ所で受領し4.5トンのアメリカ製ダッジ・ブラザ-スに積んで運びました。 日本領事館の地下室に手錠をかけたマルタを何人もブチ込んでいたんですからね。 最初は驚きましたよ。マルタは特別班が管理し、本部のロ号棟に収容していました。 ここで彼らは鉄製の足かせをはめられ、手錠は外せるようになっていたものの、 足かせはリベットを潰されてしまい、死ぬまで外せなかった。 いや死んでからも外されることはなかったんです。 足かせのリベットを潰された時のマルタの心境を思うと、やりきれません。 -ブリキ製の詰襟 私はそんなマルタを度々、平房から約260キロ離れた安達の牢獄や人体実験場へ運びました。 安達人体実験場ではマルタを十字の木にしばりつけ、 彼らの頭上に、超低空の飛行機からペスト菌やコレラ菌を何度も何度も散布したのです。 マルタに効率よく細菌を吸い込ませるため、マルタの首にブリキで作った詰襟を巻き、 頭を下げるとブリキが首に食い込む仕掛けになっていましたから、 マルタは頭を上に向けて呼吸せざるを得なかったのです。 むごい実験でした。 -頻繁に行われた毒ガス実験 731部隊で最も多く行われた実験は毒ガス実験だったと思います。 実験場は専用飛行場のはずれにあり、四方を高い塀で囲まれていました。 その中に外から視察できるようにしたガラス壁のチャンバ-があり、 観察器材が台車に乗せられてチャンバ-の中に送り込まれました。 使用された毒ガスはイペリットや青酸ガス、一酸化炭素ガスなど様々でした。 マルタが送り込まれ、毒ガスが噴射されると、 10人ぐらいの観察員がドイツ製の映写機を回したり、ライカで撮影したり、 時間を計ったり、記録をとったりしていました。 マルタの表情は刻々と変わり、泡を噴き出したり、喀血する者もいましたが、 観察員は冷静にそれぞれの仕事をこなしていました。 私はこの実験室へマルタを運び、私が実験に立ち会った回数だけでも年間百回ぐらいありましたから、 毒ガス実験は頻繁に行われていたとみて間違いないでしょう。 -逃げまどうマルタを あれは昭和19年のはじめ、凍土に雪が薄く積もっていた頃、ペスト弾をマルタに撃ち込む実験の日でした。 この実験は囚人40人を円状に並べ、円の中央からペスト菌の詰まった細菌弾を撃ち込み、 感染具合をみるものですが、私たちはそこから約3キロ離れた所から双眼鏡をのぞいて、 爆発の瞬間を待っていました。その時でした。 1人のマルタが繩をほどき、マルタ全員を助け、彼らは一斉に逃げ出したのです。 驚いた憲兵が私のところへ素っ飛んで来て、「車で潰せ」と叫びました。 私は無我夢中で車を飛ばし、マルタを追いかけ、 足かせを引きずりながら逃げまどうマルタを1人ひとり潰しました。 豚は車でひいてもなかなか死にませんが、人間は案外もろく、直ぐに死にました。 残忍な行為でしたが、その時の私は1人でも逃がすと中国やソ連に731部隊のことがバレてしまって、 我々が殺される、という思いだけしかありませんでした。 -囚人は全員殺された 731部隊の上層部は日本軍の敗戦をいち早く察知していたようで、敗戦数ヶ月前に脱走した憲兵もいました。 戦局はいよいよ破局を迎え、ソ連軍が押し寄せてきているとの情報が伝わる中、 石井隊長は8月11日、隊員に最後の演説を行い、 「731の秘密は墓場まで持っていけ。 機密を漏らした者がいれば、この石井が最後まで追いかける」と脅迫し、部隊は撤収作業に入りました。 撤収作業で緊急を要したのはマルタの処理でした。 大半は毒ガスで殺されたようですが、1人残らず殺されました。 私たちは死体の処理を命じられ、死体に薪と重油かけて燃やし、骨はカマスに入れました。 私はそのカマスをスンガリ(松花江)に運んで捨てました。 被害者は全員死んで証言はありませんが、部隊で働いていた中国人の証言があります。 *傳景奇 ハルピン市香坊区 1952年11月15日 証言 私は今年33歳です。 19歳から労工として「第731部隊」で働きました。 班長が石井三郎という石井班で、ネズミ籠の世話とか他の雑用を8・15までやっていました。 私が見た日本人の罪悪事実は以下の数件あります。 1 19歳で工場に着いたばかりの時は秋で「ロ号棟」の中で いくつかの器械が血をかき混ぜているのを見ました。 当時私は若く中に入って仕事をやらされました。日本人が目の前にいなかったのでこっそり見ました。 2 19歳の春、第一倉庫で薬箱を並べていたとき不注意から箱がひっくりかえって壊れました。 煙が一筋立ち上がり、我々年少者は煙に巻かれ気が遠くなり、 涙も流れ、くしゃみで息も出来ませんでした。 3 21歳の年、日本人がロバ4頭を程子溝の棒杭に繋ぐと、 しばらくして飛行機からビ-ル壜のような物が4本落ちてきた。 壜は黒煙をはき、4頭のロバのうち3頭を殺してしまったのを見ました。 4 22歳の時のある日、日本人が昼飯を食べに帰ったとき、 私は第一倉庫に入り西側の部屋に死体がならべてあるのを見ました。 5 康徳11年(1944年)陰暦9月錦州から来た1200人以上の労工が 工藤の命令で日本人の兵隊に冷水をかけられ、半分以上が凍死しました。 6 工場内で仕事をしているとき動物の血を採っているのを見たし、私も何回か採られました *関成貴 ハルピン市香坊区 1952年11月4日 証言 私は三家子に住んで40年以上になります。 満州国康徳3年(1936年)から第731部隊で御者をして賃金をもらい生活を支えていました。 康徳5年から私は「ロ号棟」後ろの「16棟」房舎で 日本人が馬、ラクダ、ロバ、兎、ネズミ(畑栗鼠とシロネズミ)、モルモット、 それにサル等の動物の血を注射器で採って、 何に使うのかわかりませんでしたが、 その血を「ロ号棟」の中に運んでいくのを毎日見るようになりました。 その後康徳5年6月のある日私が煉瓦を馬車に載せて「ロ号棟」入り口でおろし、 ちょうど数を勘定していると銃剣を持った日本兵が何名か現れ、 馬車で煉瓦を運んでいた中国人を土壁の外に押し出した。 しかし私は間に合わなかったので煉瓦の山の隙間に隠れていると しばらくして幌をつけた大型の自動車が10台やってきて建物の入り口に停まりました。 この時私はこっそり見たのですが、日本人は「ロ号棟」の中から毛布で体をくるみ、 足だけが見えている人間を担架に乗せて車に運びました。 1台10人くらい積み込める車に10台とも全部積み終わり、 自動車が走り去ってから私たちはやっと外に出られました。 ほかに「ロ号棟」の大煙突から煙が吹き出る前には中国人をいつも外に出しました。 *羅壽山 証言日不明 ある日私は日本兵が通りから3人の商人をひっぱってきて 半死半生の目にあわせたのをどうすることもできず見ていました。 彼等は2人を「ロ号棟」の中に連れて行き、残った1人を軍用犬の小屋に放り込みました。 猛犬が生きた人間を食い殺すのを見ているしかなかったのです。
生体実験の証言 | おしえて!ゲンさん! ~分かると楽しい、分かると恐い~ http://www.oshietegensan.com/war-history/war-history_h/5899/
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「想像だけで素晴らしいんだ -GO TO THE FUTURE→」 裏七夕にK's Cinema で出演の上中丈弥さん(THEイナズマ戦隊) 川さん・ゴッチさん・ダイスケさん・よこしんさん(PAN) 木村文哉さん、海老沢七海さん、そしてアベラヒデノブ監督 の舞台挨拶がありましたぁ(^。^)-y。o0○ トークの様子をチラッと♪写真は 急遽登壇が決まった木村文哉さんと海老沢七海さん、 そして応援に駆け付けて下さった菅井玲さん❣️ 1年に一度しか会えないハズの織姫と彦星がズルを してでも愛し合う"裏七夕"の日に、純一、正、泉の 高校生トリオは、想像を超えるような未来に期待を 込めて、短冊に願いを書き、やがて20年以前以上の 歳月が流れた… PANの皆さんがMVを作りたいと考えてたときに ちょうどアベラ監督と出会い、タッグを組むことに🎵 30分ほどの映像作品を作る予定で、途中編集した のが、あがってきたのでメンバーで観てたら30分 経っても全然終わ��ず、しかも自分たちの登場すら していない状態に驚いたとのPANの皆さん☆⌒(*^∇゜)v PANの20年の軌跡を鑑みその重みを考慮���、脚本に 足して行ったら93分になってしまったとアベラ監督🎶 しかも上中さんと、イン5日前にギターも弾けない のに~(#^.^#)と若い頃を演じるのが決まった木村さん🎵 たまたま同じ事務所で、二人共関西弁も手伝って なのかスクリーンを観てるとホントに似てるのも キャスティングの妙ですネ(*⌒3⌒*) 面白いのは映画人とミュージシャンとの違いなのか 脚本に無いアドリブを入れた海老沢さん に対して 台本に無いことをして良いのか?相手の事務所は どうなのか?と相手に伝えずにキスをしたことに、 そんなことは許されるのかと激しくツッコむ上中さん に場内大爆笑ヽ(^○^)ノ PANのゴッチさんも劇中で海老沢さんが喜びのあまり、 やったぁ❗とイエーイ❗を同時に発してしまうのが 頭に焼き付いてしまい、どうしても言いたくて メンバーにも100回ほど聞かせてたのが、今回の登壇で 一緒になった海老沢さん本人がいるとのことで、 壇上で再現するも彼女役をゴッチさん自身が演る ことになり、急遽プロポーズで再び場内を爆笑の渦に(*^3^)/~☆ ちなみに、下北沢のあの名シーンも実は台本に無く 3分前に許可を取って、2階から覗く人や寄ってくる 子供も撮影を知らない方たちで、上中さんも万が 一と思って覚えて行っての熱唱だったそうですので スクリーンで是非、ご確認を❕必観ですヽ(^。^)ノ 若い頃思ってた想像だけでは生きて行けず、詞の先 に続くように自身の力で近づけていかないとと、強く 背中を押して励ましてくれるメッセージを感じますネ❣️ もういい年ですが(#^o^#) シネマスコーレで明日より22日まで♪連日18:00~19:40🎼 下北沢トリウッドでは2/23~3/15♪ 是非、お観逃しなく‼️ アベラ監督は「LAPSE(ラプス)」の一篇での出演・ 脚本・監督「失敗人間ヒトシジュニア」も控えて いますので、こちらも是非🎶 初日の明日はアベラ監督とPANの皆さんの舞台挨拶 があります\(^o^)/ #上中丈弥 #山本圭壱 #あやまん監督 #木村文哉 #海老沢七海 菅井玲 #PAN #遠藤真人 #戸畑心 #あみこ #武内おと #アベラヒデノブ #想像だけで素晴らしいんだ #ケイズシネマ http://moonshine-inc.net/pan/souzou/ (ケイズシネマ) https://www.instagram.com/p/Bt58Qk4jw3a/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=wurdrhj4q6lg
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誰が為の桃源郷
そうそう珍しくもない光景は、なかなか絵になると言えば絵になった。目の前に座っている少年はまだ少しの幼さを顔に残しているが、何をしていても大概絵になるだろうと土方十四郎は常日頃から思っている。おそらく、世間一般でもそう語られているのではないだろうか。 「…何読んでんだ」 「子不語」 「子不語…」 「清の時代の怪異談」 「化け物話かよ。珍しいな」 春の宵、土方がちょっとした用事で沖田の自室を訪ね、本を読んでると思えばこれだった。どっから引っ張り出したかわからない古書。一番隊隊長は頭は空だが退屈極めた時は本を読む姿が時たま見受けられる。それはバリエーションにとんで最近の漫画から古くは漢文。今日はどうやら後者のようだ。化け物話。確かに土方は好んで読まない。 「土方さんなんて化け物がおっかながるような面してんのに、化け物怖がるから面白いですよねィ」 「うっせーよ」 そうこうとたわいも無い会話を続けていればふと沖田が黙った。本に集中したいのだろうか。だったら悪い事をしたと自室に戻ろうとした土方の背中に声がかかる。 「魑魅魍魎に怪異談なんて全部嘘くさくていけねえや」 「面白いって言ったじゃねえか」 「絵空事より人間の方が面白いですよ。此頃都に流行る物、夜討強盗謀綸旨」 「召人早馬空騒動…ってか。不謹慎極まりねえな」 「何はともあれ人間は汚くて面白えって事でさァ。そして同時に酷く生き辛い。気にしたことはありませんけどねィ」 無表情で淡々とそれを述べ、視線はあくまで文面から逸れない。瞼を伏せ面倒くさそうに頁をめくる。…黙っていればその顔立ちは本当に整っていると男の自分でも思う。それはどこか危うげで、こいつの姉を彷彿とさせた。世間一般に王子様みたい、なんて言われているらしいが残念この男は優男ではないし、薄幸の美少年に収まるタマでも無い。身体なんて細こく見えるが肉体労働者のそれだ。 だがそれを知っていてもやはり沖田の存在は淡く見えるのだ。頼りないわけではない。寧ろ戦場においてはこれほど頼もしい味方はいないと思われる。しかし、…なんだかこれは言葉では形容し難い。 「おめえは昔から人と違うもん見て生きてるからな」 土方の一言にゆっくりと沖田が顔を上げたその瞬間、ヒュウと春の強風が吹いた。古びた頁がバラバラと勢いよく捲れる。栗色の髪がサラサラと揺れた。 ああ、どこまで読んだのか分からなくなってしまった………………
「やはりあの人は多少なりと変わっていますよ。言い方が悪くなってしまいますが常人ではない」 「んなの今更だよ」 「ですがね、局長」 「山崎、昔から総悟はああだ。今さらどうにかなる話じゃねえよ」 ですが、と再度呟けば昔からなんだ。と自身より年下の局長に諭すように返される。 昔から総悟はああなんだ。感性が俺たちとは少し違ったところに置かれている。でもそれは悪い事ではない。こんな世の中だと生き辛いかもしれないが、それは総悟の個性なんだ。局長が自身の弟分を語る口は滑らかで、そして全てを理解しているようにも山崎は思えた。しかし、その弟分の見てる世界は局長とも、副長とも共有はできない。目指すものは皆同じ。特に上に立つ三人が強固なもので繋がれてるのは皆が知っている事だった。 だが、沖田総悟は彼の独特の世界の中で生きている。 「病的」とまではいかないけれど、若き一番隊隊長は少々浮き世離れしている所があるように周囲、特に山崎退は感じていた。自身より十四も若い隊長殿はなんだかいつも、心ここに在らずといった風に見える。そして、彼は明らかに「変わり者」である。
「変わり者」
人は感性や感覚がそれぞれ違うから面白い。皆一様ならそれこそこの世は味気ない。しかし、沖田総悟のそれは少しばかり周りから逸脱していた。分かりやすいようで分からない。年相応に複雑に見えたかと思えばその実単純。よめない。とんとよめない。 いつだか二人で巡回に出た時があった。ふと足元に目をやればコロコロと丸く、可愛らしい雀が数羽。すぐに飛び立つかと思えばなかなかその場を離れず、おや珍しいと山崎は目を細めた。人懐こく可愛らしいですねえ。同じく黙って雀を眺めていた沖田に声をかけようとした、その時 「今日、鳥食いてえな」 え、と声をあげようとすれば畳み掛けるように 「夕飯は鳥食いてえな。最近食ってねえし」 顔を見やれば真顔。側から見れば可愛らしい雀を愛でているようにすら見える女顔。山崎が返答に困っていると、あれか、雀じゃねえな。焼いて食うってば鶉だな。と一人納得したかのようにスタスタと歩き出した。 局長なら苦笑し、副長なら眉をしかめ「物騒だな」と口にだすだろう。しかし山崎は何をどう返せば良いのか分からず、ただそっちは巡回のコース外ですよ。としか口を動かせなかった。そうだ、この人はなんだか人間味が薄いのだ………… 容姿も相まって沖田総悟のそれは幻想的にすら思える。身体なんて自分より鍛えられた肉体労働者。育ち盛りの男だ。しかし、浮世からどこか離れているこの若き隊長は、たまに酷く危うく見えてどうにも仕方がない。現実世界に居るには彼はどうやら淡すぎて、不安だ。それを案じて局長に直訴すれば笑って返される。あのですね、俺は心配して言ってるんですよ。あの人あれだといつか、 「まあな、心配する気は分かるよ。俺も昔はそうだった。総悟は…あれは村の同年代の子からも変わり者変わり者って言われてな」 変わり者と呼ばれる人間は、自分を変わり者だと一切思っていない。それが普通だからだ。沖田総悟も正しくそれであった。自分を基準にしているから自分は普通。幼い頃からそれで通してきたため、周りから好意的に見られる事はまずなかった。 近藤から言わせると、沖田のあの感性は彼の姉と似通ってると思えてならない、という事だ。言葉では言い難いが、彼の姉もまた少しばかり浮世離れしているところがあったと記憶している。礼儀作法や道徳はしっかりと姉から教え込まれたが、同じように浮世離れしている部分も姉から受け継いだのだ。 「でもそれは総悟の個性だ。今から治るもんでもねえ。あいつは人と違うものを見て感じてるんだ」 俺は羨ましくもあるよ。あいつは俺たちが感じれない世界を感じる事が出来て、同時にその世界から愛されてる。まあ、いつかそれを総悟と一緒に享受する事ができる人ができたら良いんだが。屈託無く笑われると、山崎はもう何も言えない。そうですか…と一言呟き、若き隊長の未来を案じた。
その男。どこか浮き世離れした男だなと神楽は常に思っていた。彼のそれはお坊ちゃんの世間知らずといった代物ではない。少年は、神楽の周りに常にいる人間からは感じない空気感を醸し出す。銀時や新八からする所謂所帯染みた人間味を彼からは殆ど感じられない。周囲の人間は沖田を「変わり者」と評したが、神楽はそれだけとは思えなかった。 この時期の桜は綺麗だ。風が吹く度にハラハラとその花弁は神楽の頭上に落ちてくる。満開の桜は後は散るだけ。そう思うとなんだか寂しいものにも思えてくるが、今この瞬間。誰もいないこの場所で桜を独り占めできるのはなんだかとても気分が良い。今日は日差しが弱いから傘を閉じて、身を以て桜を感じよう。スウと息を吸えばなんとも言えない桜特有の匂いが胸を満たした。 「お前、こんなとこにいたんか」 サクサクと桜の花弁を踏む音。気配でなんとなく気づいていたが、振り返ればそこにはやはり見知った男がいた。男は風が吹くたびに栗色の髪を抑えて目を細め、その姿を見ると神楽は直感的にこの男は桜が似合うと思う。 「またサボりアルか」 「桜の下で楽しそうにはしゃいでるお嬢さんがいたもんだから」 物珍しさに足が勝手に動いちまった。桃色の中でも紅って目立つのな。無表情でそう言葉を吐き、桜の下にどかりと無遠慮に腰を下ろす。 ここは人がいねえな。穴場アル、私しか知らないヨ。なかなか良いとこ見つけんじゃねえか。話を続けながらおや?と神楽は思う。いつもなら肩か膝を貸せ。ちょっくら寝る。と堂々と睡眠宣言する沖田。しかし今日はそんな素振りを見せず適当に会話を続けていた。まあ、きっと今日は眠くないんだろう。そうだ、どうせならこれを見てもらいたい。折角沢山溜まったのだから。 「見てヨ、もう散り際だから沢山落ちてきたアル」 沖田がこの場にやって来る前から、神楽は両の手を器にして頭上からハラハラと落ちてくる桜を受け止めていた。今日は風が強いから動かなくても、黙っていても手の中に花弁が収まる。掌に留めたからどうにかなるという訳では無いけれど、地面に落ちる前に手にできた事がなんだか嬉しく思えて、ほらと男の横に腰をかけ、両の手を差し出して見せた。 「…沢山あんな」 「ウン。綺麗アル。新八に頼んで押し花にでもするヨ」 どうやって持ち帰ろうカナ。なんて悩んでいたら、いきなり両手首を掴まれた。なんだろう。沖田はいつもいきなり動く。もういちいちそれに驚く事もないけれど、行動が読めない。���かしい話だけど、沖田の考えてる事はなんとなく分かるが、それをどう行動に起こすのかが神楽はたまに分からなくなるのだ。それは決まって、自分に対して行為が向けられる時で。 「何するネ」 掌の中には桜の花弁。沖田は神楽の両手首を掴んだまま掌の中の桜を口に含み、咀嚼しだした。そのあまりに滑らかなその動きに目を離せない。
沖田は花を食んでいた。 この男は花を食うのか。いや、しかしこれが恐ろしいほどに似合う。本来花は、桜は食物ではないのは神楽も知っている。おそらく美味しくもないだろう。しかし沖田は食べることをやめない。食べやすいようにと神楽の手を自身の口元に近づけて視線を向ける。鼻がたまに掌に当たってくすぐったいが、身を捩れば離さないとばかりに手首を掴む力は強くなる。ぼんやりと沖田を見つめながら神楽は考えていた。私の目を見つめながら、女みたいに甘い顔で桜の花弁を食べる。それは夢みたいな光景で、とても現実のものとは思えない。やはりこの男は全てが浮き世離れしている。刀を腰に差した男が女の掌を椀にして、花弁を食べて。桃色が口内にへと消え、嚥下する度に喉が動いている。酷く官能的なその絵面になんだかクラクラしてきた。完全にこの男の雰囲気に呑まれてる。本当に食べているんだこの男は。そして、それに一緒になって付き合って、花を与える私も。
ざあざあと一段と強い風が二人の側で舞った。花弁が舞い上がり、世界に二人だけみたいで、でも不安は一つもなくて。時間の流れがひどくゆっくりに感じる沢山あった花弁はもう残り一枚。それ以外は全てこの男の体内に収まった。 「…桜美味しいアルか?」 声をかければがっしりと掴まれていた手首を解かれた。顔を上げ、掌に残った一枚の花弁を沖田はゆっくりと摘み上げて私の口元に持ってくる。あいも変わらずの無表情。整った顔だなあと思う。幼くも見え、年相応に十八の男にも見える。私にも食べろと言ってるのか、無言の強要。しかし、不快じゃない。本当に、本当に夢みたいな光景。私の掌から私から視線をそらさず桜を食べるあの光景が。 目が離せない。もう自分の考えでこの行為を受け入れるのか、沖田に毒されたのか分からない。一枚の花弁を沖田の指から口で受け取り咀嚼する。たった一枚。咀嚼するまでもなく、それは喉を通り抜けていった。なんだ、全然美味しくないではないか。 だけど 「…なに考えてるアルか」 「いい眺めだと思って。やっぱお前花似合うな」 そんなのこっちの台詞ヨ。の一言はなんだか言えなくてごくりと飲み込んだ。男が花が似合うなんてと思うけれど、この男はゾッとするほど花が似合う。女顔とかそんな事は関係なくて多分花に、この世のありとあらゆる美しい綺麗なものにこの男は愛されている。沖田は淡く儚いものに愛されて、そして本人はそれを知らずに受け入れ享受している。だから夢現、浮き世離れして見えるんだろう。神楽は身を以てそれを体感している。彼からの愛を受けるということは、自分も淡く儚いそれらに愛されるという事なんだろう。彼を受け入れるというのはそういう事なのだ。 でも、それでも良いヨ、と神楽は思う。沖田はおそらく変に鈍感だから、愛されてる事に気付いてない。なら私がかわりに沖田を愛するそれらの事も丸ごと愛し返せば良い話ではないか。私にはそれができる。私には不可能なんてないのだから。そのくらいの気負いがなければこんな面倒臭い男の側に立っていられる訳が無い。 沖田は幼い頃からそうやって、ありとあらゆるものをそのまま受け入れて生きてきたのであろう。それは酷く純粋で、同時に恐ろしいくらい未練がない。ただ一つ沖田の中で変わり始めたのは、その世界に神楽を引き込もうとし始めた事だった。 変わり者と言われ続けた沖田は、幼い頃から言われたそれを今更どうこうしようとも思わないし、どうにかする術も分からない。しかし、神楽なら。目の前にいる少女なら自分と同じ世界を受け入れ、同じものを眺め、同じものから愛されるだろうと沖田は無意識下で決めつけた。それは最早確信で。彼女を自身の世界に引きずり込みたい。いや、もう引きずり込んでるのかもしれない。 実際、今まさに桜の花弁の中に座り込む少女はおそらく自分と同じ世界を見る事ができる。声に出して言わないが、心の底からこの少女が欲しいと思うし、今まで見てきたどんなものよりも綺麗なものに見えて仕方がない。それは沖田にとっては碧き炎のような静かな念ともなった。 欲しい。この少女がどうしても欲しい。自身はこの少女に触れたい。綺麗事だけでは済まない。自身はこの小さな紅い火に、火に触れたいのだ。
「お前は桜食べるアルか」 「普段は食わねえな。まあでもたまに見かけんだろ。桜の菓子とか」 「知らないヨ。でも食べてみたいアル」 ほら、あるだろ。桜の塩漬けしたやつとか。俺はあんまり得意じゃねえけど。 話しながらこっちに来い、と引き寄せれば素直に体をこちらに動かすのを見てらしくもないが嬉しく思う。そのまま向かい合うように膝の上に少女を乗せて腰を抱いた。この少女の抱き心地が良すぎて、最近とうとう癖になってしまった。 「塩漬けって…なら生でやっぱ食べないアルか」 胸元に顔を埋め、ぽやぽやと呟く少女。眠いのか動作が緩慢で、そんな姿を見ていれば沖田も急激に睡魔に襲われる。 「…食わねえな」 「まあでもお前なら食べててもおかしくないアル」 不本意だけど、…お前は花が似合うアル… 顔を撫でていた手が止まり、ポツリと呟くとそのまますうすうと寝息を立てて少女は夢の世界へと落ちていった。小さく柔いその身体は暖かくて気持ち良い。ずっとこうしていたいなんて思ってしまう。上からは止まることなくハラハラと桜が落ちてくる。綺麗だなとは思うが、先のように口に含みたいとは思わない。多分、少女の掌にあったから食べたいと思ったのだろうと沖田は推測する。少女の白い掌の中にあった桜の花弁。この少女の小さい掌にあるものは全て美しく、同時に美味しそうに見えて仕方ない。沖田は食にこれといった拘りは持ち合わせていないが思う。この少女の掌にあるものなら全てが美味そうに…いや、違うな…この少女が美味しそうに見えてならないのだ。性的な比喩ではなく、本心で。 腕の中の少女はおそらく美味い。つるんとして、瑞々しくて、余分な物が一切付いてない。少女は自分の血肉に変わり、自身と少女は一つになる。甘美で凶暴な願望だ。 くらりと思考が揺らぐ。駄目だ、これ以上は考えられない、ただただ眠い……暖かくて気持ち良い、この微睡みに呑まれてしまおう。睡魔への抗いをやめた沖田は神楽の腰を抱く力を二度と離さんとばかりに強め、そのまま夢の世界へと意識を落とした。 桃色の世界が二人を包み込み、捉えこんで離さない。美しいものはやはり美しいものから愛されて、美しいもの同士惹かれ合う。
「どこまで読んだが分かんなくなっちまった」 春の風を一身に受け、本の頁はバラバラと捲れてしまった。ここらだったかねィ。見当つけて頁を辿れば簡単に目的に行き着く。なんだ今度は守護霊の話か。 「お前は昔から、…お前の姉貴も、人と違うもん見て感じて生きてるからな。だから周りは不安になるし、同時に危うく見えんだろ」 山崎が心配してた。煙草をふかしながら土方は言葉を吐く。俺らはそれに慣れちまった。でもだからと言ってお前と同じ世界は享受できない。自身が惚れた女も、弟以上に浮世離れしていた。そしてそれに土方は惹かれ、囚われ続けたままだ。 「まあ姉上は俺から見てもちょっとばかし浮世離れしてましたけど」 「お前もだっての。お前も十分浮世離れしてる」 「そうですかねィ」 「分かんねえだろうな」 まあ良いんでねえの。何もかもが分かり合えてるからって、それが正しい訳でもない。俺らには俺らの、お前にはお前の世界があるんだろう。お前の世界に俺らは踏み込んで行けない。だが、だからこそお前の存在が淡くも見える。
土方さん。ポツリと自身を呼ぶ声が聞こえた。返事のかわりに煙をふかす。 「最近同じ世界を見れそうな奴、見つけたんでさァ」 「…良かったじゃねえか」 そう返せば文面から視線を逸らさずにこくんと一つ頷く。守護霊。土方さんの後ろは少なそうですねィ。しかも動物かもなァ。なんて声が聞こえた。 「動物は駄目なのかよ」 「そりゃそうですよ。守護霊は多けりゃ多いほど、形が人間なほど良いらしいですぜィ」
ヒュウヒュウと春の風が吹く。再度バラバラと頁が捲れ、栗色の髪が浮き立った。先から風は沖田にばかり当たる。土方にはとんと当たらない。 その姿を眺め、やはりと土方は確信する。沖田総悟は世界の美しいものから愛されて、確かにその存在を祝福されていた。
2016/10/09 【ああまた今夜も眠れない 】より再録
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FR@GMENT WING 02リリースイベント夜の部レポート
2019/5/26
FR@GMENT WING 02(ゼロニ)リリースイベント夜の部(18:30開演)
冒頭でバンダイナムコアーツ,ランティスの関根さんが登壇し
リリイベグッズ完売について何らかの対応をする旨の発表あり
演者登壇
イルミネ3人の登壇(左から近藤玲奈さん、関根瞳さん、峯田まゆさん)
【開演挨拶】
れいれいがゼリーを食べたことを報告。(お…おう,という空気)
れいれい「今日、私がしゃべると皆さん笑うんですよ」(会場笑い)
だまゆ「それは普段からだと思うよ」
だまゆ「3人だけでステージ出るのが久しぶりだね」
れいれい「お久しぶり~」(会うの久しぶりというニュアンス)
だまゆ「この3人は普通にFW01リリイベでも出てるじゃ~ん」(ストレイと一緒に出た5/8回)
(会場笑)
(髪型についてあいさつで少し触れる)
(だまゆの髪型について)
https://twitter.com/lantis_imasSC/status/1132599141404512256
れいれい「それはポップコーンなの?」
だまゆ「それ伝わんないってー」(開演前ポップコーンみたいだねという事をれいれいが言っていた)
We can go now!のジャケ絵はポニテお揃いなので、だまゆは上で束ねひとみんは後ろ束ねにしたとのこと。
回ってポニテを見せてくれるひとみん。(かわいい)
だまゆ「私ショートだから上でしばったの」
(We can go now!の歌詞について。)
だまゆ「みんなpop cornって歌ったね」
れいれい「わたしpop up...」
だまゆ「あっ…あっ…」(慌てるだまゆ)
(知らなかったらしい)
(We can go now!は1st後の収録だったという話)
れいれい「収録のとき1stを経て表情変わったねと言われた」
(収録はだまゆの前がれいれいでだまゆはれいれいのソロ聞きながら歌ったとのこと)
だまゆ「トラアングルはヤバかった、エモい」(エモいを連発するだまゆ)
今までは皆さんに向けて歌ってたけど△は自分たちの歌だよね
れいれい「あふれ出る涙、”細胞”だね」
だまゆ「あふれ出ちゃったかー」
(どうしようという顔のだまゆ、スルー)
れいれい「餃子焼けるようになったしね」(キメ顔のれいれい)
だまゆ「パリッとね」
(沸く会場)
企画コーナー
[企画①]トライアングルアンサー
お題に対して1人1文字書いて単語を完成させる、ネ○リーグみたいなやつ。
お題はいつもの箱に入ってて交代で引く。
(だまゆがお題を引いて読み上げる)
練習:赤い”果物”といえば?(��例:リンゴ)
れいれい「トマト」
ひとみん「トマト」
だまゆ「???」(果物??)
トマトって果物だよね?
(れいれいとひとみんの発言に頭をかしげるだまゆとP達)
第一問(だまゆ読み上げ)
:3文字のおいしい野菜(お題見て“おっと!?”と手ごたえ感じる)
れいれい「赤いやつですか?」(ズルすんな)
(なんとない会話で答えを合わせようとするイルミネ)
ひとみん「あっ、わかった アレね」
回答結果:とまト(れいれい→ひとみん→だまゆの順)【○正解】
第二問(ひとみん読み上げ)
:3文字の海外の”ほう”(方)の名前
(“ほう”に困惑する会場一同)
ひとみん「違う違う、海外の方(かた)!!」
れいれい「女性?」
だまゆ「女性でいこう」
ひとみん「ぜんぜんわかんない」
回答結果:ケリン(ケイト,アリス,マリン)(…審議)
(どうなんだろう?という空気)
いる!いるよね!?
(審議結果【正解】)
第三問(れいれい読み上げ)
:3文字のこれは外せない寿司
だまゆ「オーソドックスなやつね」
(不安そうな顔するれいれい)
だまゆ「よし私アレ書くわ…いや食べたことなかった…」
回答結果:いぐろ(いくら,まぐろ,まぐろ)【×不正解】
れいれい「いくら好き…」
だまゆ「私”さわら”って書こうとしてたわ」
ひとみん「サーモンっておいしいよね」
れいれい「そうカルパッチョとか」
だまゆ「カルパッチョは寿司じゃない!」
第四問(だまゆ読み上げ)
:3文字のファッションアイテム
英語じゃないやつね!三人お揃いの。。。
(上半身あたりを指さすだまゆ)
回答結果:ぼうし【○正解】
衣装と言えば1年着てきた衣装だけど回っとく?
→まわって~タイム
第五問(ひとみん読み上げ)
:3文字の近藤さんの凄いとこ
れいれい「私のこと凄いと思ってる?」
(回答記入)
ひとみん「いろいろ…ヤバいよね」
だまゆ「ひとみん今なんて言った?」(ここでだまゆが”ヤバイ”と書いたことを若干察する)
回答結果:かとい(カオス,ことば,ヤバイ)【×不正解】
れいれい「私は“カオス”混沌...混同...近藤」
れいれい「ことば凄い?」
ひとみん「う...うん」
[企画②]We can 応援 now!
イ・ル・ミ・ネ
everybody let's go!( everybody let's go!)
イ・ル・ミ・ネ
everybody let's go!
( everybody let's go!)
のリズムでPを応援する企画
(イルミネのところをP名に置き換える)
一人目:女性ばかりの職場に転職してしまった応援してほしい(ひとみん読み上げ)
だまゆ「同じ年代の人?」
P「年上」
(三人あーみたいな反応)
<応援パート>
二人目:友人の結婚式のスピーチに選ばれた応援してほしい(れいれい読み上げ)
れいれい「結婚式かぁ…」
だまゆ「小さいころ一回だけ行ったことある」
ひとみん「私結婚式行ったことなーい」
れいれい「結婚と言えば… 白…白い雲…雨…」
だまゆ「大丈夫?怪しくなってきたよ?」
れいれい「雨…涙…涙と言っても透明な液体つまり晴れやかな涙」
(まとまった様子)
れいれい「晴れやかな涙を流せるように」
だまゆ「れいれいの中にちゃんとストーリーあるんだねよかった」(意外とちゃんと考えてるらしい)
れいれい「雲の上でフワフワとした楽しい気持ちでスピーチしましょう」
(一同安堵し拍手)
<応援パート>
三人目:動力車運転免許試験を受けるので応援してほしい(ひとみん読み上げ)
だまゆ「私たちも普段電車使うもんね」
ひとみん「私も~」
だまゆ「普段何気なく使う電車も皆さんがこう支えてくれてるというの凄いね」
だまゆ「実際なんかやるやつ?(実技)ペーパー試験?」
P「ペーパー試験です」
3人「おおー」
だまゆ「ファイトー(的な事を言ってた)」(応援ワードが思いつかない)
<応援パート>(だまゆ、P名を忘れて慌てて確認する)
四人目:ウェイトリフティング的なの450kg上げられるように応援してほしい(だまゆ読み上げ)
れいれい「450kgってステーキ何枚分ですか?」
だまゆ「逆にステーキでわかるの?」
れいれい「100kgのステーキ4枚分??」
れいれい「マッスルと言えばあの人だよね」
ひとみん「あのユニットの…」
だまゆ「トレーニングは嘘はつかないわ」(夏葉口調で)
<応援パート>
五人目:毎朝お弁当を作るのが続かない応援してほしい(れいれい読み上げ)
ひとみん「私お菓子なら作るよ」
だまゆ「えっめっちゃ似合う」
ひとみん「この前スノーボール(お菓子)作って友達とお交換したの凄い喜んでくれたからスノーボール得意ですって言わせて」(かわいい、癒し)
だまゆ「かわいい…」
ひとみん「でも毎日お弁当作るって凄いな」
だまゆ「それが続かなくて今回応援を」
ひとみん「あっwww」(企画の主旨を思い出す)
れいれい「やっぱ楽しくなきゃ続かないのでシャイニーカラーズの曲をかけながらやってください!」
れいれい 「ウィキャンゴナウッ!! ウィキャンゴナウッ!! (アスパラを詰めるモーション)」
れいれい「あと、近藤がアスパラ入れろって言ってたなと思って入れてください」
<応援パート>
六人目:地元の祭りで光栄なことに獅子舞を踊ることになった応援してほしい(読み上げ誰か忘れた)
れいれい「獅子舞!?」(食いつく)
れいれい「私獅子舞すき」
れいれい「私獅子舞いたら“ししまいだ~”って喜んでた」
だまゆ「獅子舞って口カチカチやるよね?」
ひとみん「私獅子舞怖かった」
れいれい「あれは幸せ呼んでるの」(一同へぇ~という反応)
れいれい「私獅子舞踊れますよ(唐突)」
(獅子舞特有の腰を落として回転する動作をするれいれい)
<応援パート>
ライブパート
じゃあそろそろ行きましょうか、
その前に…
三人「輝きをみんなに届けよう!イルミネーションスターズ!」
(イルミネで円陣組むやつイルミネ結成コミュのアレ)
(普通に泣く)
1曲目:We can go now!
▽編成で歌スタート
立ち位置は
○れいれい ○だまゆ
○ひとみん
ソロパートごとにセンター位置をくるくる変えててダンスの進化を感じる。
「箱の中に押し込められて~♪」あたりは腰あたりの位置に片手の指で
四角く“箱”のモーションが入る。
捧げのモーションでは指でLの字を作っている
「願う 願う 願う 願い叶えていく~♪」あたり(フリが捧げタイプ)
でピースでやってるのが印象的。
落ちサビからのワッと盛り上がるところがハツラツでっカッコよかった。
2曲目:トライアングル
Δ編成で曲スタート
立ち位置は
○ひとみん
○れいれい ○だまゆ
ソロパートのときは場所変更せずずっと同じポジション、
ソロ背後では歌ってない二人が顔を合わせたりしてる。
「繋げようトライアングル~」あたりで腰のあたりで三角形を描くモーションがある、すき。
最大の見せ場2番最後のひとみんソロパート前に立ち位置が変わる、
○れいれい ↓ ○だまゆ
○ひとみん
二人の後ろにいたひとみんが前に出てソロに備える、
3人は全員ステージ(Pから見て)右側を向いて静かに構える。
ひとみんソロ「キミの好きなもの したいこと まるごと知りたいよ 教えてね」
(報告者がボロボロ泣いていたためあんま覚えていない)
【終演のあいさつ】
ひとみん「トライアングルのソロ緊張したけどステージに立ったらプロデューサーさんの気持ち感じました~」
だまゆ「かっこよかったよひとみん~」
(拍手)
みんな元気になってくれましたか~?
れいれい「元気モリモリマチョッチョ」(450kgの件)
だまゆひとみん「…?あっ マッスルの件ね」
だまゆ「これからも灯織、真乃、めぐる と れいれい、ひとみん、峯田の6人で頑張っていきますので応援よろしくお願いします~」
3人「アイマスですよ、アイマス~」のあいさつ
―終演―
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アナスタシア
灼熱の光線が砂粒たちをじりじりと焼き付ける。時折吹きつける風は砂粒を舞い上げ、じっとりと汗の染みた衣服にこびりついた。砂が体に吸い付くたびに、足取りが重くなっていくような心地がした。 彼等は、夜の更ける前から歩き続けていた。先頭の者が休憩の合図をするまで、誰一人口を開かなかった。朝方に一度休憩をしたきり、南中した今までずっと歩き続けていた。列をなす者たちの中には、眩暈とふらつきを抱えながら歩く者もいた。後ろにいる者が体調を崩した者の背中を支えてやったり、朝方に汲み上げた水を分けてやったりなどしていた。低温湿潤の環境に生きてきた彼等にとって、この砂漠は地獄に等しかった。 休憩を知らせる掛け声が響く。視界に入ってきたオアシスが蜃気楼の作り出した幻でないことに、皆安堵した。空になった水筒に水を汲み上げ、顔を洗い、衣服についた砂を落とした。肌理の細かい肌に潤いが戻る。白く長い睫毛に貼り付いた砂も泉の中に落ちて、静かに沈んでいった。彼等はみな、透き通った肌をしていた。瞳の色は様々だったが、中でも目を引くのが先頭の者の持つ、艶めいた濡羽色の瞳だった。 いくら辛かろうと、休憩中に弱音を吐くことは許されなかった。なぜ自分たちがこの砂漠を歩き続けるのかを、各々が痛いほど理解していたからである。共に分かち合った使命感に水を差すような真似をするのは、誰一人として望んでいなかった。それでも弱音を吐きそうになったとき、彼等は神へ祈る歌を口ずさんだ。そうして己を鼓舞し、���き続けるという決意を新たにしていた。 砂漠には、ぼろぼろの布を継いで作ったローブをまとう者たちがぽつ、ぽつと居を構えていた。彼等のうちの多くは盗人や、裏稼業の人間たちだった。この砂漠を捨て置かれた土地、自らを捨て置かれた人間達と名乗っていた。彼等はみな、顔全体を覆ったガスマスクを着けていた。そのため、個性が表れるのは声だけだった。休憩時の会話は許可されていたので、何人かはこの住人たちに砂漠のことや、砂漠の外のことを尋ねた。住人たちはいかにも誠実な口ぶりで質問に答えていたが、そのすべてが事実であるかどうかは怪しかった。というのも、皆が持ち寄った情報が食い違うことがしばしばあったからだ。しかし彼等は砂漠のことも砂漠の外のこともろくに知らなかったので、住人たちの言葉の真偽を判断しかねた。
ならず者のうちの一人が先頭の者に声をかける。低くしわがれた声をしていた。
「あんたたちはよく身体がだめになンないね。」
先頭の者は感じよく応じてみせた。
「今のところは。しかし、暑くてなりません。」
「そうかい。マスクもなしにこんなにたくさん仲間ァ引き連れて、すっかり俺達の話の種さ。一体何しに来たってんだ。」
「神を探しています。」
彼は大真面目に答えた。ならず者は目を丸くして、少しの間考える様子を見せた。ならず者には神というものが何であるかわからなかったのである。結局ぴんとこなかったので、神という名前の人間がいるのだろうと見当をつけた。
「売買の的になったっテか?そりゃあ災難だ。いつ失踪したか知レねえが、昨日だとしてもとっくに砂の下さ。」
皆のざわつきをよそに、ならず者は続けた。
「あてもなしにこんな所、死んぢまうだけだぜ。さっきも言ったケどよ、マスクもねェ奴ラぁ三日もすれば並の奴は中毒になッちまう。」
「そうですか。」
彼は興味なさげに返答した。なにせ、彼等がここを歩き始めてとうに三日以上は経過していたのだ。ならず者はそのすげない態度に惹かれたようで、さらに尋ねた。
「その神ってヤつは、特徴とかねえのか?男とか、女とカよ。役に立てること、あるかもシれねぇ。見返りは求めちマうけどよ。」
先頭の者は考え込む様子を見せた。後ろに続く者たちの誰かが「男でも女でもない」「荘厳」「白い光に包まれている」などと意見を出した。ならず者は声の主の方を見て頷く様子を見せたものの、脳内に引っかかるものはなかったようだ。先立つものを得られぬ見通しが立ったらしく、立ち上がって離れる支度をはじめた。
「お待ちください。」
彼はならず者の手首を握った。頼りないほど血色のない白い指と、浅黒く焼けて筋の張った腕。勝敗は火を見るより明らかだ。
「心当たりはナさそうだぜ。」
細腕を振り払おうとしたが、見た目にそぐわぬ怪力に怯む。独力では抜けそうにない。冷や汗がマスクの中で垂れるのがわかる。尖った輪郭をなぞり、やがて首筋に落ちていった。氷のように冷たく刺さる感触がした。
「申し訳ありません。我々の素性を名乗っていなかったものですから。」
「いいよ、そンな。俺達なんて国に捨てられたはみ出シもんだ。名乗らレる身分なんかネぇ。」
力いっぱい太い腕を振って解こうとするが、しなやかな指たちは離れなかった。眉一つ動かさぬ彼の気迫に、抗ってはならない力の差を直感する。
「あなた方が国に捨てられた者ならば、私達は神に捨てられた者です。果てしない孤独の深淵に、我々は投げ込まれているのです。」
「おいおい。説教タれても仲間にはなラないぜ。」
何でもいいから早く解放されたいとならず者は思った。周りにいた仲間と思しき者たちは散り散りになって、既にオアシスを後にしていた。彼は小さく舌打ちをした。ならず者の集まりは所詮、それ以上にも以下にもなれない。
「捨てられし者たる私達は、魂の形がとてもよく似ています。私達は正アナスタシア教団。お仲間にもお伝えください。それではまたお会い出来ることを。ごきげんよう。」
細い手を離し、後ろの者たちに休憩を終える合図をした。彼等はすっくと立ち上がり、先頭の者に続いていった。ならず者はその列の長さに気圧されて、腰を抜かしたまま一団が消えるのを見送った。
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あわく色づく
劇団のメンバーが集まって花見をしたのは昨夜、金曜日の夜だった。天気には恵まれて、桜も満開���絶好のお花見日和だった。皆木綴も例に漏れず花見を楽しみにしていた。 しかし、綴は参加できなかった。理由は単純明快。大学の先輩に頼まれていたバイトを、断ることが出来なかったからだ。
ことの発端は木曜日の午後だった。 綴が食堂でお盆を持って空席を探していると、肩を落とした先輩に目が止まった。 「どうしたんすか?」 声を掛けながら、先輩の座る席の向かいに腰を下ろすと、先輩が顔を上げた。 「ちょ、え? どしたんすか?」 綴がぎょっとしたのは、先輩の表情があまりにも悲壮感漂っていたからだ。 「……皆木か。いや、ちょっと連勤がしんどくてさ……」 はぁと深い溜息を吐いて先輩はまた肩を落とす。 「連勤そんな続いてるんすか?」 以前から長続きするバイトがおらず、慢性的に人手不足なバイト先であると、顔を合わせる度に聞かされていた。綴もうっすらと同情を寄せていた。その前提条件がある中で、店員が三人もインフルエンザに羅患してしまいにっちもさっちもいかない状況になったと聞かされた。 「そうだ皆木、お前が居たな! 頼む!! ちょっとの間だけで良いからヘルプに入ってくんない?!」 バイト経験の豊富な綴に矛先が向くのは至極当然なことだった。嫌な予感がするよりも先に手で拝まれて90度よりももっと腰を曲げて頼まれてしまった。 花見とバイトを天秤に掛けると、もちろん花見の方に傾く。だが、どちらかといえば世話焼きな性分であると自負している綴には、切実な頼みを断る選択肢を選べようもない。 「……俺で良ければ、いいっすよ」 返事に時間が掛かったことぐらいは多めに見てほしい。綴の二つ返事に、先輩は泣きそうな顔で「ありがと!! ほんと店長にもバイト代弾むように交渉するから!!」と喜んでくれた。そのことに悪い気はしなかったが、花見に参加出来なくなったことは残念で仕方がなかった。
どうしても桜が見たいとか、そんな情緒豊かな精神を持つわけでもないが、自分だけ除け者のように思えてしまった。気の良い劇団員達がそんなこと思うはずないことは分かっているが、賑やかそうなイベントに参加出来ないことが、綴は純粋に寂しかったのだ。 劇団員は20人も居るのだから、普段なら予定を合わせるのはとても難しいはずなのに、今回に限ってはほとんどのメンバーの都合がついた。 ――ほとんど。 その言葉の通り、綴の他にも花見に参加できないメンバーがいた。それは綴と同じ春組の至だった。 「なんでも参加必須の会社の飲み会が入ってるから、その時間にはとても間に合いそうにないんだって」 綴が花見に不参加の旨を告げた時、監督がそう教えてくれた。「せっかくだから全員そろって花見したかったけど、綴くんや至さんの事情もわかるし、桜の開花は待ってくれないし、残念だけ今回はしょうがないよね……。また別のイベントも考えるから、次はみんなで集まろうね」と、監督が眉を下げて笑った。口癖になりつつある「っす」しか言えずに、綴も苦笑した。 花見に参加出来ないのが自分一人ではないという事実は、いくらか綴の気持ちを軽くした。 花見の予定で盛り上がるメンバーをなるべく視界に入れないようにして、綴は賃金労働に励んだ。
そしてそんな劇団員での花見の翌日。土曜日の今日も綴はヘルプのバイトが入っていた。バイト先は個人経営の居酒屋だ。夕方から明け方まで営業している店だが、その店が混雑する時間帯だけで良いからと、綴はオープンから午後11時までを頼まれている。 夕方まではまだ時間がある。昨日に引き続き天気が良かったので、綴は今のうちに溜まった洋服を洗濯しておこうと、洗濯カゴを抱えて風呂場へ向かうことにした。 部屋を出るとすぐに、中庭の方から賑やかな声が聞こえてきた。声がした方へ視線を向けると、一成と万里と至と太一がカードを持って、中庭のテーブルに腰を下ろしていた。 「つづるんじゃーん! おつピコ!」 綴に気づいた一成が声を掛けてきた。 「おつかれっす。てか、何やってんすか? こんなとこで……」 「見りゃわかんだろ。トランプ……ほい、革命!」 綴の疑問に万里が不遜な態度で答え、手持ちのカードから4枚を投げるようにカードの山に重ねた。 「ああー! 万ちゃん容赦ねぇッス!」 泣きそうな声を上げた太一に、綴は脱力する。 「大富豪って……修学旅行じゃないんすから……」 呆れを隠さない声色で呟くと、「これはそんなお遊びじゃないんだよ、綴……」と至が真剣な口調で言った。そして勿体つけた素振りで「革命返し」と、万里の出したカードの上に4枚のカードを重ねた。 「ひっでー! 至さん、あんた鬼っすか!」 「さすが至さんッス! まじでかっけーッス!」 髪を掻き毟る万里と、手を上げて喜ぶ太一が対照的だ。 「お遊びじゃないって、遊んでんじゃないすか今」 綴が笑っていると「ノンノン!」と、一成が人差し指を立てて左右に振った。 「違うんだよつづるん。この戦いにはアレが懸かってるんだよん!」 アレと一成が指差した先には、林檎のイラストが入った、トランプとは確実に異なるカードがスマートフォンスタンドに立てかけられていた。主にコンビニのレジ付近で販売されているスマートフォン用のギフトカードだ。 「監督先生が劇団のお手伝いに行った時にもらったらしいんスけど、監督先生のスマートフォンでは使えないから欲しい人にあげるよ、ってなって……」 「そそ、だから欲しい人達で集まって勝負してるってワケ」 太一と一成の説明で概ね理解出来た。 「く、くだらねー」 理解出来たが、ゲームやアプリに興味のない綴には関心の持てない勝負だった。 「くだらなくないッスよ! 俺っちもこれで石買えたらランキング報酬に手が届くかもしれないんスから!」 「おっとー! まだ上がらせないよたいっちゃん! 8切りだよー!」 「ハァ?! 8切りとかローカルルールすぎんだろ?! んなのアリかよ?!」 「確かに始める前に決めてなかったな……まあ、別にいいけど。俺が勝つことは変わんないし」 「ちょ、至さん? 聞き捨てならないんすけど?」 「一成カード出したし、万里はよはよ」 「万ちゃん早くー!」 「っと、せかすなって。ちょい待ち、……ほい」 「うーん、万里らしいね。はい」 「うわー! いたるんってば鬼畜! まだそんな手札があったんだー」 「ぎゃー! ……お、俺っち……パスっす……」 すっかり綴をそっちのけで盛り上がる四人に、ため息を吐いた。土曜日の昼間から、いい歳こいてこいつら何をやっているのだと、綴は冷ややかな視線を送る。だが、誰も彼もトランプに夢中で綴の視線に気付く気配はない。 綴はもう一度ため息を吐いて、ウインドブレーカーの生地によってずり落ちそうになっていた洗濯かごを、持ち上げる。そういえば、自分は洗濯に向かっていたのだと、腕の中の存在で思い出した。 本来の目的遂行のため、綴は風呂場へ向かうことにした。 四人に背を向けて、中庭を突っ切って歩いていると、「あ、つづるん何か落としたよん!」と後ろから声を掛けられた。 「え?」 振り返ると、地面に綴のパスケースが落ちていた。ウインドブレーカーに入れっぱなしにしていたものを落としてしまったようだ。 「あっぶね。こないだチャージしたばっかだったから落としたら泣いてたとこでした。あざっす三好さん」 軽く頭を下げてお礼を伝えると、一成は手をひらひら振って「いいっていいってー」と微笑んだ。無駄にしつこく絡んで来なければ基本的には人の良い先輩なのだ、と綴は心の中の三好のデータを良い方へ修正した。しかし、その後に続いた「てか、つづるんそれ高校の時から使ってない? なーんか見覚えあんだけど」と、いう一成の言葉に綴は顔をひきつらせて固まってしまった。 「う」 一成の指摘はまさしく事実だった。高校に入学し、電車通学をすることになった綴に、親戚が入学祝いで買ってくれたパスケースだった。 「買い換えようとずっと思ってるんすけど、使える内はまだ忍びないっつーか……」 誰かに何か言われるよりも先に、綴は言い訳をはじめる。効果があるかはともかく、予防線を張っておきたかったのだ。 つい先日、このパスケースを見た春組のメンバーからも「ツヅルはゴミを持ち歩く習慣あるネ」とか「ボロボロすぎ。持ち物すらうざい」とか「で、でー! 初期装備をLV上がっても使う奴~」とか、口々にからかわれたからだ。 自分だってパスケースが褒められるような綺麗なものだとは、けして思っては居ない。それでも、ボロクソにけなされると綴も傷つくのだ。 使い始めて三年以上経過しているそれは、糸のほつれが何箇所もあり、小さい穴がいくつか空いている。誰がどうみても年季が入っている代物だった。元々あった模様はほとんど擦り消えているし、ビニール部分も傷だらけだけど、何年も使ってきてそれなりに愛着はある。買い替えるチャンスは何度もあったが、何故か手放せずに今日まで来てしまった。 「つづるんってば物持ち良いねー」 「……っす。じゃ、俺洗濯行くんで」 一成以外の人がパスケースについて触れてくる前に、とっとと中庭から離れようと、綴は話を切り上げる。 「……んー」 至の唸る声は小さく、去っていく綴の耳には届かな��った。
バイトの帰り道。今日は断れない常連の予約が複数入っていたので、少しだけ残業することになった。というよりも、見捨てて一人帰るのが忍びなくて綴は、自主的にキリがいいところまで残ったのだった。 腕を天に伸ばして、「んんーっ」と綴は唸った。首を回すと骨がポキポキと小気味いい音を立てる。やはり人手不足を補うために三人分ぐらい働いたせいか、身体が悲鳴を上げているのが分かる。明日は日曜日だから、授業はない。洗濯も今日の内に済ませたから、明日ぐらいゆっくり寝ても良いだろうと、バイトを頑張った自分へのささやかなご褒美に胸を弾ませる。そうと決まれば少しでも早く帰って風呂に入ろうと、綴は足を早める。 今日はスタッフの人から駅までの近道を教えてもらったので、教えられた道を歩いていると、川沿いの道に出た。その川沿いには一メートル置きぐらいに桜の木が生えていた。 「綺麗だな……」 つい足を止めて、綴は桜の木を見上げた。 団員達が花見をした場所はどこだと言ってたっけ? ふいにそんな考えが過ぎり、少しだけ苦々しい気持ちになった。参加しない選択をしたのは自分自身だというのに、羨ましいと妬むのは間違っている。綴は自嘲する。首を振ってネガティブな考えを振り払う。 電灯の灯りに加えて、季節限定で設置されたと思われる提灯でライトアップされた桜並木を歩いていると、よく見覚えのある人物を見つけてしまった。 川の欄干にもたれ掛かってスマートフォンを操作している人物が、どうか見間違いや他人の空似であってほしいと願いながらも、近づけば近づくほど、本人に間違いないという確証が濃���なっていく。 「……何やってんすか、こんなところで」 綴が声を掛けると、「お、綴じゃん。おつー」と、スマートフォンの画面の光に照らされた顔を向けて、至が微笑んだ。しかしすぐにスマートフォンへ視線を戻した。 こんなところでまでゲームかよ、と綴は脱力した。 「いやー。会社の飲み会がこの辺の店だったんだけど、帰る前に勿体無いから体力だけ消費しとこってゲームはじめたらさ、EXP溜まってレベル上がっちゃって全快した上にフィーバー始まったから、やめられなくてさ」 「……日本語なのに何言ってるのかさっぱりわかんねぇ」 「はは。でもちょうど良かった。ねぇ、綴。コーヒー買ってきてくんない?」 この横暴な言い回しで、別人であるかもという僅かに残った可能性を全て粉々に粉砕した。間違いなくこれは茅ヶ崎至本人である。 「はぁ? 自分で買ってくれば良いじゃないっすか」 「俺は今手が放せないの。でも、いい加減指先冷えて悴んできてさ……。綴の分もおごるから、頼むよ」 言われてみると、電灯の灯りに照らされた至の唇は色を失くしているように見えた。一体どのぐらいの時間ここでゲームをしていたのだろうか。 「……ったく、しゃーねーなー。ブラックっすか?」 「あー、うん。ホットならなんでもいいや。小銭入れが左のポケットに入ってるから取ってって」 「そっからかよ!」 ぶつぶつと文句を言いながらも、普段から世話を焼いている綴は、至に言われるがまま至のトレンチコートのポケットに手を突っ込み、革製の小銭入れを取り出す。 「じゃあ、借りますよ?」 「よろー」 一瞬だけスマートフォンから手を離し、至は手を振った。視線はスマートフォンを向いたままだった。 最寄りの自販機で至に頼まれたコーヒーと、自分用のコーヒーを買った。パシられているのだから遠慮などしない。 取り出し口から、少し触れるのを躊躇しつつ缶を取り出しながら、綴はぼんやり思案する。 至を甘やかすことは、至のために良いことではないと思うこともある。だが、これまで共同生活を送ってきた経験上、放っておくとどこまでも怠惰に、自分のことを大事にせず、ゲームに夢中になって過ごしてしまうのは目に見えていた。だから、ちょっとうるさいと煙たがられても、時に聞けない頼みは断りながらも、なんだかんだ綴は至の世話を焼いてしまう。自分よりも5つも年上の人間が、綴には、とても脆くて心配になるのだ。放って置いても死ぬわけはないと分かっているが、自分が見ていないと、そのまま煙のように消えてしまいそうな、漠然とした不安を勝手に感じていた。 綴は至の世話を焼いてしまう自分に迷いを感じた時、度々こう言い聞かせて肯定する。自己暗示だ。――不安の元を突き止めるまで考えを巡らせたことはまだないが。 「はい」 熱を帯びた缶を差し出すが、至は顔すら上げずに「開けてくれるとうれしいな」と呟いた。よそ行きの綺麗な声で言ったことに腹が立ったが、「アンタどんだけっすか」と、言いながらも、なんやかんや甘やかしてしまう。綴はプルトップを指先で開けて「ほら」と、再度至に差し出した。 「ありがと」 片手で受け取り、缶を傾けて口に含むその間も至は、缶を握っていない方の手で器用にスマートフォンを操作している。 「……至さんってほんっと残念なイケメンっすね」 「あれ? 俺バカにされてる?」 「バカにはしてないっす。呆れてるだけです」 綴は至の隣に並んでコーヒーを呷る。 「はは。綴にはいつも感謝してるよ」 「はいはい。でも、ずっとこのまま誰かが世話してくれるわけないんすから、ゲームのやりすぎも程々にした方が良いっすよ?」 「うーん。できれば綴にずっと面倒みてもらいたいんだけどな」 「だめだこれは……。……つーかあんた昨日も飲み会じゃなかったっすか?」 綴は思ったことを至に訊ねてみた。綴同様、至も劇団の花見に不参加だったことを思い出したからだ。 「……社会人の四月は歓送迎会という強制イベントが連発するんだよ」 「強制……なに?」 おそらくオタク用語だろうと察しはついたが、その方面に強くない綴は耳慣れない言葉を訊き返す。 「飲み会とかほんとクソ。強制イベントとかゲームの中だけにしろよほんと現実のクソゲーっぷりまじ鬱ゲー……あ、トップ戻された。日付変わったか。ログボゲトー」 抑揚なくつらつらと呟いたあと、至は「…………そうだ、ちょうどいいや」と、少し間を開けて言った。 「はい?」 「コートのポケット、今度は右側の方。そっちに入ってるのも取ってくんない?」 「は?」 「いいからいいから、出してみて」 訝しげな視線を向けるが、至は綴の方を見もしない。声色だけは弾んでいるのが腹立たしい。 スマートフォンを握ったまま、至は綴に右側のポケットを強調してきたので、渋々綴は手を突っ込んだ。綴の指先に、紙の質感があたる。その物体を掴んで取り出す。 「なんすか、これ? なんかプレゼントっぽいやつ出てきたんすけど……」 綴も良く知る有名なブランドのロゴが入った包装紙にくるまれた、小さな包みだった。もちろん苦学生な綴は知っているだけで、このブランドの品を一つも持ってはいない。 「開けてみて」 「え、いや、……それはさすがにダメでしょ。これ至さんがもらったものなんじゃ……?」 こともなげに至が言うから、綴は戸惑いを隠せない。 認めたくはないが、至は劇団以外の外の世界ではイケメンエリートサラリーマンで通っている。女の人からプレゼントをもらう機会なんて少なからずあるだろうが、流石にもらったものを人に開封させるのはダメだろう、と綴の良心が拒否する。 「いいからいいから」 「えー……」 「開けてみてって」 不思議と至の声が弾んでいるように感じた。もしかしたらこれはモテ自慢をされているのだろうか。綴は何故か腹の底が冷えていくのを感じた。出会ったときから容姿を見て、モテるだろうとは思っていたが、未だに綴は劇団員以外と接する至を見たことがなかった。だからこういう形で、至のモテっぷりを思い知らされることになるとは思っておらず、油断していた。 中々開けようとしない綴にしびれを切らした至から、「はよはよ」と急かされて、綴は観念する。 「……わかったっす。開ければ良いんでしょ開ければ」 コーヒーの缶を一旦欄干に置いて、綴は包装紙を破らないようになるべく丁寧に開けていく。 「……中身、パスケースっすね」 包装紙の中から出てきたものは、シンプルだが小さくブランドのロゴが烙印された、キャラメル色のパスケースだった。大人が持つもの、というような印象を綴は受けた。 ――それにしても、このタイミングでパスケースとは。綴は自分の口元が引き攣ってしまうのを感じた。何の因果だと笑えてくる。苦笑いだが。 「あげる」 笑っていた口の形のまま綴は、「は?」と呟いた。何を言っているのだろうか。至は。真顔に戻って至の顔を見つめていると、「あげる、それ」と、至は同じ言葉を繰り返した。 「……いやいやいや! それはさすがにだめっしょ。これ至さんがもらったものでしょ?」 脳の処理が追いついてから、綴は慌てて拒否した。 確かに自分のパスケースはボロボロのゴミみたいな状態だが、人からもらったものを横流しのような真似してまでもらうのは違うだろう。 すると至はスマートフォンを握る手を胸のあたりまで下げ、「はは」と吹き出した。 「違う違う」 「違う、って……?」 何がそんなにおかしいのか。至はひとしきり笑ったあと、再び目を細めて、さも面白そうに綴の目を見ながら「今日は何の日だっけ?」と、微笑んだ。その口元を見て、先程よりも唇の色も赤みがさしていることに、呑気に綴は安心していた。 「は? 今日……? 今日?」 綴はジーンズのポケットからスマートフォンを取り出して、日時を確認する。4月9日と画面には表示されていた。祝日でもなければ何かの記念日でもない普通の日だ。そう思った矢先に、「って、まさか……」綴の身体にギクリと衝撃が走った。 「そ。綴おめー」 相も変わらぬ至の軽い口調に、綴は目眩を覚える。 「…………まじかよ」 「それ俺の台詞。自分の誕生日忘れてるとかまじかよ」 「いや……、ここんとこバイトと授業の課題詰まってて忙しかったんすよ……」 「言い訳おつ」 「…………っす」 返す言葉も無い。 「ちゃんとそれ、俺が選んで買ったやつだから。流石の俺でも、人から貰ったものを横流しはしないかな……」 ニヤニヤと含みを込めて笑う至に、「う……。スンマセン……」と、綴は平謝りすることしか出来ない。尋常じゃないぐらい身体が熱い。額に汗が浮かんでいる気がした。 まさか至が自分の誕生日を覚えているとは思っていなかったし、その上、プレゼントまで用意していることが現実とは思えなかった。至にバレないように自分の手の甲を反対の手で抓ると、確かに痛みを感じた。これは夢ではなさそうだ。 「……でも、いいんすか。こんな高いもの」 現実である事実をまだ疑いたくて、綴は至に訊いた。 「うん。綴にはいつも楽させてもらってるし、たまには恩返ししないとって思ってたところだし。あと、こないだすげー笑ったお詫びも込めて」 「……最後のとこ余計なんすけど」 「初期装備とか言ってごめんね」 「その棒読み! ……でも、あざっす。大事にします」 「うん。あ、でもちゃんとボロくなったら買い換えろよ」 「あんたはだから……っ、一言多いっすよ!」 「ははは。やっぱり綴の反応すきだな」 「……はぁ。もういいっす。好きなだけ笑ってください」 はぁと、ポーズだけのため息を吐いて、伏し目がちに至を盗み見ると、口元に手を当てて笑っていた。 手元のスマートフォンから至の意識がすっかりそれていて、何故か綴は嬉しかった。だから至につられるように、「ふふ」と、綴も笑った。 「何笑ってんの」 耳ざとい至に突っ込まれて、綴は慌てて言い訳を考える。 「パスケースももちろん嬉しいんすけど、なんつーか……、こうして至さんと桜見れたのが嬉しかったから。ほら、俺ら劇団の花見参加できなかったし……」 劇作家だから、もっともらしい言い訳を考えるぐらいお茶の子さいさいだ。それから、視線を桜に向ければ完璧だ。本音も多分に含まれているから、この言葉はけして嘘ではない。 「……綴は安上がりだな」 「ばかにしてます?」 むっとした顔を作って至の方へ顔ごと視線を向けると、「いや」と、至はよそ行きの顔で微笑んで「褒めてる」と、続けた。 その時ふいに、強い風が吹いて、美しく咲き誇る桜の花びらが舞った。 ――美しい微笑みと、美しい桜吹雪。 その一瞬が綴の目に、脳に、強く焼き付いた。自分が臣のように写真を撮る人間ならば、きっと撮り逃がしてしまったことを悔やむであろう一瞬。 美しい? 目の前のゲーム廃人のことを自分は確かにそう感じてしまった。 綴は頭を抱えたい思いだった。 「……」 「……綴? どした?」 急に黙り込んだ綴を不思議そうに至が見つめてくる。 「……あ、いや。なんでもないっす」 綴は色々理由をこじつけて、至の世話を焼いていたつもりだったが、もしかするとそれはもっと単純な理由からだったのかもしれないとようやく気づいた。 ただ、その答えはまだ、桜の花びらの色のように薄くて淡いものだから、色濃くなるまで時間がかかりそうだ。と、綴はぼんやり思った。 「……そろそろ帰りませんか? いくら春になったとはいえ風邪ひきますよ」 「うん。ちょうどフィーバー切れたし帰ろっか」 「……まさかこんなゲーム廃人をなぁ……」 「なんか言った?」 「いえ」 至がスマートフォンをポケットにしまったことを確認してから綴は、風に飛ばされて散った花びらを踏みしめながら、駅までの道を一歩踏み出した。これは一つ歳を重ねたこと以外にも、新しい一歩だと綴は思った。
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シンデレラ・ストーリー
ももいろの花が桜に咲いた春、4月。「シンデレラ」と呼ばれているアイドルは言った・・・
”私たちは、前に進まないといけません。”-
料理は苦手、掃除も進んで行う方ではない。出来る家事といえば、洗濯くらい・・・
冬が去ろうとする2017年3月、そんな女の子がひとり故郷を旅立った。
荷物は最小限。生活に要るわずかの必需品と、父・母・姉がしたためた3通の手紙。
あと、小さな胸のその中いっぱいに詰めた、明るい希望。
いくども乗った新幹線、 隣には いつも家族や仲間がいた。だが、今回はいない。
故郷である広島の町、そして過去を一度置き、その女の子を乗せ た列車は動き出す。
向かう場所は遠く東へ700キロ離れた街、「東京」。上京を決めた理由、それは・・・
「アイドル」をやるためだ。
2017年3月26日、多くの人で賑わう東京のランドマーク、渋谷駅ハチ公口。
その駅前から伸びる道の一方は代々木公園へ、そしてもう一方の道の途中にある
スペース「SOUND MUSEUM VISION」のステージで、彼女の「挑戦」は始まった。
夢は大っきく、世界を掲げた。海を超えて目指す長い道のり、共に行く仲間は4人・・・
ユニットは、「ヲルタナティヴ」と命名された。「無限大の可能性」、そんな意味がある。
だが桜の木に花開こうとする蕾の様に、3月に始まったばかりのヲルタナティヴもまだ
未成熟だった。安定しない歌声、揃わないダンス。それでも・・・、挑戦。
デビュー僅か、まだ多くないファンの前で大きな舞台も踏んだ。全てが初体験だった。
その中には別れもある。季節が夏へ変わる頃、彼女はステージで初めて涙をみせた。
でも彼女の”世界はまだ始まったばかりだ”。だから今は、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」。
「なんの取り柄もない」、自分をこう評価する彼女が芸能の道を歩み出したきっかけ・・・
それは、アイドルを夢見ていたからではない。
「歌とダンスを無料で教えてもらえる」、そんな言葉に惹かれ今の事務所の門を叩いた.
だから、自撮りは今も苦手。SNSへの投稿も、率先して行う方ではない。
それでもアイドルとなり紆余曲折の道を、自分なりのペースでだが進み続ける理由を
彼女はこう話す・・・、「(ファンの人が)応援してくれるなら、私は頑張る!!」。
アイドルという職業に於いて、1年でもっとも忙しいといっても過言ではない夏が来た。
だがヲルタナティヴが経験する初めての夏は、苦難の季節だった。
ステージとフロアにできた空間を埋めようと3人で懸命にパフォーマンスに汗を流した。
5曲のオリジナル曲を持って初めてのぞんだ、フェスの大きな舞台。広い会場。でも・・・
デビュー1年に満たないヲルタナティヴに用意されたステージは大きい方ではなかった.
遠くのステージから聞こえてくる歓声を聞きながら、歌いそして踊った日もある。
それは”仮想”の”ディストピア”ではない、いま目の前にある現実。それでも彼女は・・・
いつも、変わらずにマイペースだった。
ライブのMCで、「ドロップの部分でたくさん盛り上がってください!」と言ったはモノの・・・
”ドロップ(※音楽ジャンル・EDMに於けるサビの部分)”の意味を知らなかった。
Twitterで「みんなのリツイートすることにした!」と宣言をしたが、途中で飽きた。
初めて挑戦した雑誌のグラビア撮影、その告知のために作ったチラシを配ったのは・・・
ユニット結成からのファ��たち、意味がない。辛く苦しい時期でも彼女が変らない理由。
それは辛い時でも、たくさんの希望や元気をくれる人たちが、いつもいたから。
そして自分たちの曲やパフォーマンスが世界に通じると、”ツヨクツヨク”信じているから.
だから、軌跡を描くことを止めない。
歌が好き。そんな彼女が降りに触れ歌う、曲がある。その歌詞には・・・、こうある。
「泣き笑いと悲しみ喜びを共に分かち合い 生きて行こう いくつもの夜を越えて」。
今はたとえ暗い夜の中にいたとしても・・・、”明けない夜なんかない朝日は昇る!!”。
”未来を信じて ひたすら諦めず 今を駆け抜け”れば、きっと明るい明日は来る。そして、
「もっと強くなれる」!
そう、��くのアイドルは教わった。幾多の困難を乗り越えた5人が音楽史に描いた・・・
「バトル アンド ロマンス」の物語から!
路上から始まった、その”終わりなき革命”に追いつくのは難しいかもしれない。でも・・・!
「キミノアト」を、もう一度全力で追おう。「脱皮:DAPPI」をして。
故郷・広島の木「もみじ」に色がつき始めた秋、ヲルタナティヴは新たな色を身に纏う。
その色は2人の 新たなメンバー。さらに活動開始から6か月、初めて 新曲を発表した。
また”ここからすべてが始まる”、”HAPPY Re:BIRTHDAY”!では、説明しよう・・・
ヲルタナティヴとは、小泉明音 ・今井双葉 ・相沢奈那・未夢・三島凛、の5人による
週末さらに平日も活動をする、ヒロインであーる。
5人となったヲルタナティヴに2017年冬、目標ができた。
それは、12月30日に開催を決めた単独公演、その会場を満員の人で埋めること。
活動1年に満たない、CDも1枚リリースしただけの「ヲルタナティヴ」の挑戦はこうして・・
「幕が上がる」!時は師走、仕事はかき入れ時をむかえ、イベントも多い年の瀬。
それでも”強く 気高く 楽しく うるわしく 歌い続けよう!”、前へ進むために!でもね・・・。
「のど大変!!」。
あとコイツ↑とチェキを撮らなきゃいけないのが、超大変。東京、まじで恐ぇーよ!
上京を選択した自分を悔やむ、小泉明音さん from ヲルタナティヴ。あかりー↑↑んさん!
あかりんさんの希望。それは、一刻も早く東京から世界へ出ること。さらに・・・
ヲルタナティヴはメンバーそれぞれが、思い出の地でLIVEを行う、日本一周ツアーなど
希望をもつ。その5人に共通する望み、それは生態系とファンの方の最底辺にいる、
あたし(百田夏菜子さんの一人称)の、「ちょっといいとこ見てみたい~!」。でもねー!
高城れにさんと違って、ユニークさナシ、で笑顔もブス。隠れキリシタンくらい・・・
ヲルタナティヴにとってファンである事が世間に知れては困る存在なのが、アタスィー♡
blogを書かせても、「終わらない 終わらない ぜーんぜん ぜんぜん 終わらない」結果、
アップまでにかかった時間は、夏休み期間とほぼ同じ2か月。なのに、中身はゼロ。
当然読んでいる人もゼロ。清竜人さんも仰っていますが、人生のプラスになるなんて、
マジで”ヘンな期待しちゃダメだよ...?♡”。そんな、”ヤバイ! ヤバイ! まぢでヤバイ!”!
池の水ぜんぶ抜いた後のダストみたいなブログの始まりだZーーーーーーーーー!!
チィィーーーーーーーーーーーーッス! \ (╹◡╹)/
デビューした2017年、ヲルタナティヴが立ったステージの数は 公式発表によりますと
My Hair is Badと肩をならべる、およそ200。
oricon Sound Browin’やTOKYO IDOL FESTIVALなど、大きなステージも経験した。
またワゴンに乗り 、活動拠点とする東京都から、名古屋・大阪・滋賀へも5人で行った。
ヲルタナティヴ5人が夢見、心に描いている風景。それは百田夏菜子さんと同じです、
「大きなステージで歌って踊ること」。そして自分たちの”コノウタ”を、”キミに届け”る事。
それは、夢の浮世で”AMARANTHUS”の如く、しおれない花を 咲かすことと近似する。
そんなヲルタナティヴの2017年の集大成が12月30日に開催を決めた単独公演、「wo」。
会場は、ももいろクローバーZが所属する事務所・スターダストプロモーションに近い
渋谷と恵比寿の中間に位置する、ライブハウス「Club Crawl」を選んだ。
課された試練は、そこを満員の人で満たすこと。ホール規模に比べたら、それは・・・
小さな目標かもしれない。でも、道を開くのは”何時だって挑戦者”です。
映画「幕が上がる」、その中で百田夏菜子さんは言っていた・・・
「いま目の前にある舞台こそが現実で、何よりも今で、何よりも私自身なんです」、と。
そして続ける! 「さあ行こうか!私はここから宇宙の果てを目指します」。
ではーー!ヲルタナティヴも目の前にある今を超えて、ここから世界を目指しましょう。
まずは2017年に開催を決めた単独公演の舞台へ!全力で・・・、「走れ! 」!!!!!
youtube
2017年に冬が訪れた、12月。街は、忘年会にクリスマスさらにボーナスと、まさに・・・
「笑顔が止まらない!踊るココロ止まらない!」季節が到来。でも浮足立ってはいられない。
ヲルタナティヴは、単独公演の試練達成に向けて”やることやるだけさ”。
1人でも多くの方が来てもらえるよう”働こう”、そう 労働For You!。(© 「労働讃歌」)
では、Let’s ”Go! TEAM” ヲルタナティヴ!
2017年冬、ヲルタナティヴが”真っ白なパレット”を”モノクロデッサン”するかのように、
LIVEと並行して行っていた活動をYahoo!ニュースかWikipediaくらいまとめますわよ。
まずはーーーーーーー↑↑!!
〇ヲルタナティヴ -bouNenkai-
街を行き交う人々の口から発せられる息が、”白い風”となって舞う12月16日。
玉井詩織さんもお腹が空く、お昼12時。ヲルタナティヴがいたのは、都内某所。
そこは、”僕等のセンチュリー”マンションのように都内の一等地に立つ建物の一室・・・
歌とダンスがお仕事のヲルタナティヴがーーーーーーっ!
クッキング! !・・・集まったファンの人たちに、思い切り背中を向けて!
これは私調べによりますと、Dr.マーチンのローファーが買えるくらいの金額で参加できる
「bouNenkai」。世界がザワつくプライスですがファンの方にとって、ここは”桃源郷”。
ヲルタナティヴが、”5 The POWER”で作った手料理をふる舞うので”ありやす”!ネ申!
ではメンバー全員が故郷を離れて暮らす、自立した”Z女”たちが何を作ったのか・・・
↑の写真を参考にしながら、「王様のブランチ」ばりにレポートしたいと思います。まず!
左から、料理が得意と自負する未夢さんが作ったのは、ギャル並に色黒のオムレツ。
隣、偏食の癖がスゴい今井双葉さんは、自分が苦手なお肉を焼いてみた生姜焼き。
そしてセンター、料理が苦手な小泉明音さんは、野菜をカットするだけのサラダ。
続いて、佐々木希さんに憧れる三島凛さんは美容の敵・油を容赦なく使ったから揚げ。
右端、SKE48 CAFEでホールを担当していた相沢奈那さんはデコって終了のデザート。
・・・以上。女子力の高さが分かる、ヲルタナティヴ5人によるクッキングでした。
完成した料理は、ファンの皆さんが雑誌「CanCam」で特集が組まれていた・・・
「女子は褒めると伸びる」の記事に習って「美味しい!」、英訳すると”Yum-Yum!”と、
食べログ評価4.3の「いきなり!ステーキ」クラスに絶賛。アタクシも、もちろん・・・
大食い王決定戦のジャイアント白田もしくはもえあずの勢いで爆食。全て手づかみで!
そんなロバート・ロゼンタール先生が提唱する人を褒めて伸ばすピグマリオン効果で、
”気分はSuper Girl”となったヲルタナティヴはといいますと、コチラ・・・
この日、TWICE!ファンの方を放置 してSNS用の自撮りをかます、自由な未夢さんTT。
未夢ちゃんは2017年秋、オーディションを経てヲルタナティヴに加入した。
チャームポイントは、かつての玉井詩織さんと同じツインテール、そして食いしん坊。
更にダンス歴は佐々木彩夏さんとリンク、小さい頃から習っていた。最強のシンクロ率!
”だって 「みむりん」なんだもーん☆” !(←相沢奈那さんによる呼び方)
2 many dj’sに憧れて、しおりんとあーりんをMush upしてみました。でも当然無許可。
2ちゃんねるで”しからないでー””おこらないでー”、いただけますように。念のために、
”リズムに乗ってー”・・・、「武陵桃源なかよし物語」の勢いで”I’m sorry”!!
ではキッチンから寒空の下へ、”カントリーローズ”を歩きメインストリートへ戻ります。
から~の!(※ザキヤマさんと見せかけての、BABYMETAL「ヘドバンギャー!!」です)
今度は”時の旅人”となって、時計の針を1週間進めます。それは12月25日。そう・・・
世間は、クリスマス!つまり、サンタさーーーーーん Is Coming to Town。
〇ヲルタナティヴ - hollyNight-
街をいつもの”ラフスタイル”ではなく、オシャレに身を包んだ恋人たちが行き交う、
”ジングルベル! ジングルベル! クリスマス!!”がやって来た、12月25日。
夜8時、場所は渋谷にあるライブハウス「TAKE OFF 7」。この日は、主催イベント。
その名も、「 ヲルタナティヴ - hollyNight-」
「ミリタリー&セーラー」が衣裳コンセプトのヲルタナティヴがーーーーーーーー!!
「サンタさん」!!でも、ボトムはショートパンツ、トップスはモフモフがついた・・・
”DJ Taku’s Christmas A-men Breaks”ばりに、サンタクロース衣装を超絶Remix。
モデルは、三島凛さん。子どもも大人もみんな大好き、凛ちゃーーーーーーーん!!
そんなヲルタナティヴからのクリスマスプレゼントはこの日、もう1つ。
それは、デビューから3曲目となる新曲の発表。タイトルは、「かえろうよ」。
曲は アコースティック・ダンスミュージック 、近年流行のADMにアプローチをしたという。
9月に発表した2曲のRockサウンドと異なる、今回はダンス・ミュージック。
その曲は、未夢さんと同じ2017年秋、オーディションを経てヲルタナティヴに加入、
現役の大学生として学校へ通いながら、”青春賦”を歌とダンスにかける”全力少女”
凛ちゃんが、ヲルタナティヴの曲の中で一番好きな曲”なのだ”!(©「けものフレンズ」)
メンバーの中で最もアイドル活動歴が短い凛ちゃん。そんな凛ちゃんが目指す先、
それは公式プロフィールには、このように書かれています・・・
「ヲルタナティヴの音楽や世界観をたくさんの人に届けたいです」!!
そしてこの日、サンタさんになった凛ちゃんは言う届けるのはいつでも「5人がいい!!」と。
ではそろそろ、”リンリン・リ・リンリンリン”と、ヲルタナティヴの2017年を締めくくる
”Z女戦争”の”ベルが鳴る”。対するのは、会場を満員にするという試練。では、行こう!
単独公演のステージへ。それは2018年へ続く、”brandnew journey”の始まりでもある。
〇単独LIVE「wo」
ももいろクローバーZにとっての一年の集大成「ももクリ」から2週間を経た、12月30日。
そう!「やって来ました今日は あなたと私の Special Day!」。”待ちに待っていた”・・・
ヲルタナティヴの2017年の集大成、 ”ドキドキMAX”な単独公演「wo」、開催当日。
気になるのは、「会場を満員にする」という試練を達成できるか。そして・・・
集まった人のハートに、歌とパフォーマンスを”ももいろパンチ”のごとく撃ち込めるか?
2017年12月30日、prologue。
暗い夜が過ぎ、代わりに昇った太陽の暖かい陽射しが地表に漂う冷たい空気に当たり
キラキラと”スターダストセレナーデ”のごとく輝く、そんな”白金の夜明け”から始まった。
天気は、冬晴れ。”個のA”saから”始まりのZ”ikanが近づくにつれ、男性さらに女性と・・・
紺碧の”空のカーテン”の下を、 渋谷また恵比寿方面から1か所へ集まってくる。
そこは、会場となるライブハウス「Club Crawl」。開演時間の正午、中は集まった人で・・・
前から後ろまで”特盛り”状態に埋まった。その結果を公式アナウンスが伝える・・・
「満員御礼」という言葉で。1か月半を掛けて超えた、目の前にあった1つの壁。
ではそこから、もっと先を目指して”未来へススメ!”。ヲルタナティヴ2017年単独公演、
その「幕が上がる」!
多くの人で満たされた、フロアのライトが落ちる。暗転し、”もっ黒ニナル”会場。
その”果て”を知らせるように鳴るのはダンス・ミュージック、1.「w421(ウォール)」。
でも、まだステージにメンバーは不在。そう、この曲は”デモンストレーション”。
ヲルタナティヴのLIVEに於ける、overtureなの。代わりに会場に響く、手拍子の音。
それに呼応して照明、そして”ミライボウル”も廻り出す!2017年ラストの”歴史刻もう”。
曲の終盤、 ヲルタナティヴが1人ずつ ステージに現れる。では、いつものようにーー!
「出欠とります! Are you ready? ばんごう!」。ヲルタナティヴ5人がステージ下手から・・・
相沢奈那さん・三島凛さん ・ 小泉明音さん・未夢さん・ 今井双葉さん、と位置についた。
苦しい夏を越え、秋から冬を共に歩んだヲルタナティヴが「全員集合」 だよョ 。
では!ももいろクローバーZ「CONTRADICTION」みたいに、ヲルタナティヴもーーー、
”アクセル ベタ踏みで行”こう!単独公演「wo」、いざ開演!!
ももいろクローバーZの言葉を借りることができるなら、フロアにいる・・・
「あなたのそのハートいただきますっっっ!!!」。”行くぜっ! 怪盗少女”!
集まった皆さんを”楽しさ前提セットリスト”で、”マホロバケーション”へいざなおう。
その幕開け、ヲルタナティヴが「天手力男」のようにV字のフォーメーションをつくる。
ギターとシンセサイザーの爽快な音色が”桃色空”さながらに解け合うRockナンバーは
2.「ALMIGHTY†GLIDER」。ヲルタナティヴに最初に提供された曲で、LIVEは始まった.
イントロで、2017年のLIVEでは珍しく三島凛さんが声を上げる・・・。「声出していくぞ」!
”マイクを片手に 今日も飛び回”り始めた ヲルタナティヴにフロアが共振、コール発動。
そしてRockナンバーにノンストップで繋げるのは、美しいメロディーのエレクトロニカ曲、
3.「季節はサチュレイトーン」。この曲がもたらすのは、さらなる会場の一体感。
サビで、フロアは”宙飛ぶ! お座敷列車”状態でジャンプ&クラップする。波打つフロア���
その”Dream Wave”がさらに波及する、楽しいエレクトロニカのディスコ・チューンは・・・
上野のシャンシャンくらいみんな大好き!! 4.「ビバラ!ビバ!レボリューション!」。
そのイントロ、こんどは相沢奈那さんが声を上げる。「みんなで一緒に踊るよ」!
盛り上がる楽しい曲をスタートに配置した、 LIVEにおける鉄板の幕開け。
ヲルタナティヴのステージングの魅力は、曲をつなぐノンストップLIVEにある。でも・・・
結成から1年未満、今はまだ曲が足りない。MCを挟んでからLIVEをリスタートします。
では”お待たせしました 2番”目のLIVEブロック。その幕開けは、キラキラチューン!
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5.「今宵夢酔夢想歌( こよいゆめよいトロイメライ )」(↑8:56~)
YouTubeに動画がアップされている、LIVEで定番の盛り上がり曲。その特徴は・・・
静かな始まりから徐々に盛り上がり、そして「ドロップ」で爆発するメロディーライン。
デビューした春、魅力の全てを出し切なかった曲も、みんな歌い踊れるようになった。
”春 夏 秋 冬 いつでもノンストップ”で走ったら、ヲルタナティヴも2017年、成長できた。
では成長の記録を続けてお見せしよう、思い出作る”オレンジノート”を更新!それは・・・
ももいろクローバーにおける「最強パレパレード」と同じカバー曲、デビューから披露する
Rockナンバーとダンス・ミュージックが融合した、6.「邂逅と再生のシンギュラリティ」。
そしてLIVEの中盤に用意したのは、ヲルタナティヴにとって苦しい季節となった夏・・・
一方で同時期に、2人のメンバーがヲルタナティヴと出会い、入るきっかけとなった曲。
あかりんさんが今、一番好きなーーーーーーー!!!!!
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7.「夏の香のパ・ド・ドゥ」
ミュージックビデオで描かれているのは、暗い夜から朝へと移り変わる、街の情景。
それは、ヲルタナティヴの2017年の活動とも”Link Link”する。そうして加わった・・・
新たな可能性を試す。ここからは、新曲ブロックに突入。
まずはノイジーなギターに合わせて、”ココ☆ナツ”のようにヲルタナティヴがステージで
サークルを描きダッシュ!Punkにアプローチをした、8.「ジョビ・ジョバのテーマ」。
さらに間奏で5人が横に”全員!せーれつ”、猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」の
腕を振るダンスが入るのは、ポストグランジにアプローチした9月発表の新曲第2弾、
9.「ギヴミーメーデー ~明解に不正解な世界の端っこの真ん中で~」。
LIVEが始まって、約1時間。残されたオリジナル曲は、1曲。ラストチューン!!
そのイントロはフィンガースナップとギター、Aメロで木琴が加わる静かなはじまり、
だが曲はビルドアップと呼ばれる部分から一気に盛り上がる、12月に発表した新曲、
ADM!10.「かえろうよ」 。
ヲルタナティヴのサウンドを担うOscillophoneが得意とする、ダンス・ミュージック。
・・・で曲名の通り、ヲルタナティヴもこの曲でステージから”バイバイでさようなら”なの。
再びステージを暗闇が覆う、そこを 照らし出す のは空のような青を光らす照明群。
会場に上がる 、「アンコール」の声援。ではもう少し・・・、頑張っ”Chai Maxx”!
ステージに再び姿を現したヲルタナティヴ、5人が作るフォーメーションはいつもと違う。
未夢さんがセンターに立ち、そこから一歩下がった場所に4人が横一列に並ぶ。
それは時期外れのクリスマスプレゼント、もしくは少し早い”トリック・オア・ドリーム”。
事前アナウンスなしの新曲披露、En1.「飴色リズム」!!
改訂した「広辞苑」によりますと、 シンセサイザー やベースなど多くの音色で紡がれる
攻撃的なトラックが特徴らしい、「コンプレクストロ」 にアプローチしたという、この曲。
それは作曲チームが、「大本命」と自信を覗かせる、超キラーなダンスチューン!!
アタシも、「だいすき!!」。メロディーはもちろん、振りコピしやすいダンスも最&高なの。
”メガ盛り”でお送りしてきた単独公演、ここでヲルタナティヴは重大な発表を行う。
その1つ目は、春。2018年4月1日に、初のワンマンライブ「THE WORLD」を開催。
そして2つ目は、夏間近。2018年6月から、これまた初となるライブツアーを敢行する。
メンバーには知らされず、サプライズで行われた発表。
ヲルタナティヴはといいますと、「ニッポン万歳!」と夜中のJKのテンションで大盛り上り。
そう5人 が2018年「あなたの街まで 参りまーす」! ”会いにいくよ・・・ どこにいても”、
”ももいろクローバージェット!!”ではないけれど、En2.「ALMIGHTY†GLIDER」で!!
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( ↑1:59~ 「ALMIGHTY†GLIDER」 )
世界を目標の1つに掲げるヲルタナティヴ、その5人が最後にユニゾンで歌う・・・
「超常級スケールの果てしない夢でも共に行こう 希望が今 僕らを照らしている」!!
約90分に渡ったヲルタナティヴの単独公演「wo」。披露した曲は、全部で11曲。
2017年の集大成として、デビューから披露している曲と9月以降に発表した新曲を、
前・後半で分けつつ、Rockサウンドとダンス・ミュージックを交互に披露したセトリ。
そこには軌跡と成長を見せると共に過去から未来へ向かう姿が込められていたと思う.
9か月前はバラバラだった歌声も、揃わなかったダンスも、今1つになろうとしている。
その後に大切になってくるのは、やっぱり普段のLIVEでの選曲やセットリストだと・・・、
I ”Believe”!!(←EXILEの26枚目のシングルのことではございません。)
ももいろクローバーZが言うように、LIVEは「1回限りの最高のステージ」を作る場所。
なので、この日、満員の「Club Crawl」の会場の隅で見ていて、ボクが感じたことを、
MigosかBAD HOPばりの三連符フロウで最後に書いておきたいと思います。
「飴色リズム」と 「ビバラ!ビバ!レボリューション」を、”事務所にもっと推され隊”!\たい/
「お客さんが望んでいるものを伝える」とももいろクローバーZのマネージャー川上さん、
そして安室奈美恵さんもNHKで”告白”をしていたから。
そんな心が荒み切ったアタクシの文章に、世界が嫌悪感を示したところでー・・・
お待たせしました、ここでキュートなアイドルさんが写ったおチェキをどーぞ♡
百田夏菜子さんのえくぼクラスに、恋の落とし穴。特典会 in 単独公演「wo」!!
「wo!!!!!たのしかった!!」
2017年3月のヲルタナティヴ結成から活動を続ける、今井双葉さん。ふたばちゃん!
双葉ちゃんは、ヲルタナティヴで初めてアイドル活動を始めた。生まれは、広島県。
上京する際、新幹線のリクライニングの倒し方が分からなかった双葉ちゃんも、今では
1人で新幹線に乗り往復できるまで成長した。本田真凛ちゃん並の、天才少女なの!!
ヲルタナティヴが苦しい時期にいた時、「楽しく行きましょう!」と言っていた双葉ちゃん、
ステージや特典会で泣く事もあるが毎週末、ステージからフロアに笑顔を届けている。
アイドルという世界に足を踏み入れる女の子は多い、でもトップに立てるのは一握り。
ヲルタナティヴ同様に 、多くのアイドルが苦しい時期があり、悔しさに涙しながらも、
それでもステージに立ち、前を向いて”希望の向こうへ”進もうとしているし、今「いる」。
誰だって「Gun’s Diamond」の歌詞にあるように���”負けっぱなしじゃ終われない”。
辛いこと苦しいことがあった2017年、一方で嬉しいことや楽しいこともいっぱいあった。
そして、傷ついて学んだからこそ描き変えられた未来があった。 では・・・
新しい挑戦には勇気がいるが再び舞台へ、2018年の”Neo STARGATE”を開けよう。
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2017年はとうに過ぎ、今は2018年。もうすぐ、ヲルタナティヴに2度目の春が巡る。
今の5人で迎える初めての春、彼女たちに訪れる”春の一大事”。それは・・・
4月1日に挑む初めての挑戦、ワンマンライブ。そのタイトルは、「THE WORLD」。
会場は新宿BLAZE、収容人数は最大で800人という未体験ゾーンです。
課された試練は2017年冬と同じ、会場を満員にすること。年が明けた、2018年・・・
ヲルタナティヴは、その試練の達成に向けてLIVEやSNSで告知を重ねてきた。
でも、毎回のLIVEにファンの方が増えたかというと、大きな変化はまだ見られない。
ボクは、それで良いと思っていた。それが、彼女たちのペースなのなら。でもね!!
ワンマンライブ開催まで、残り1か月を切った2018年3月。ヲルタナティヴは・・・
「路上」へ出た。 ”諦めるのはまだ早いだろう?”、と。
今まで行わなかった路上での告知活動、そして告知ムービーの公開を初めて行った。
”積み上げて来たこと振り絞ろう”と心に決め、あかりんさんが広島の町を出たように。
ヲルタナティヴの”NEVER ENDING ADVENTURE”は、2018年も続きそうだ。
それは、”ピンキージョーンズ”みたいな大っきな夢を目指す青春をかけた大冒険。
そう、「一生 一度 青春 だぜぃ ピカピカ光れ 探せ!探せ! 輝く未来を」! !!!!
最後に、もう1つ追記しておこう。2018年、ヲルタナティヴに初めてリーダーができた。
それは、名古屋の路上からアイドルをスタートした、相沢奈那さん。ななちゃーーん!
2018年、今年の目標は、ファンの方が「100人できるかな!!」。
”いつか君が”会いに来てくれる、そう信じてヲルタナティヴは今日もステージに立つ。
今は大きくないステージかもしれない、でもそこから世界へ繋がる”新しい青空へ”・・・
ワゴンから” きみゆき”の飛行機に乗ろう 、「シンデレラ」のように”華麗に変身!”して!
それは、いつか未来の話・・・。だから、「ウレロ☆未完成少女 」!!以上ーーー・・・、
いま会えるアイドル、週末&平日ヒロイン、「ヲルタナティヴ」でした!!!!!
(Thanks to ももいろクローバー&ももいろクローバーZ)
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