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#あの…昨晩はちょっと…えへ…ちょっと面白かったネ。あはっは。
jmeldog · 9 months
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おはようございます皆さん。
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simamamoru · 2 months
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戦闘服の男たちNo.0
現職自衛官の告白体験手記
「遠くで突撃喇叭が」
原題「遠くでラッパが」
作  島 守
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新隊員の便所はノリだらけ
 朝五時、起床まであと一時間である。いやあ、変な夢を見たるんだなと思って、ギンギンになっているセガレに手をのばすと、ああ、やっちゃった。まったくしょうのない奴だぜ、昨日センズリかいたばっかりだろうが!
畜生!今起きると、となりのベッドの奴が目をさましてカッコ悪いし、しょうがネーな、起床で戦闘服に着替える時にでも一緒に履きかえるか。
 それにしても新隊員は外出が制限されてるせいで、夜なんかとても遊びに行けないし、極度に欲求不満の日々が読いている。
雄臭い野郎を見るだけならここは本当にいい所だけれど、それ以上のことはちと不可能。けっきょく、夜、誰もいないトイレにはいってシコシコ激しくセンズリをカクしかないのだ。風呂で見たガッチリしたオアニイさんや、カワユイ隊員たちがチラチラ浮かんできたりする。
 でも終わってみると、やっぱりむなしいな。なんか小便とたいしてかわりないみたいで。それでもけっこうさかんなようすで、この間も班長から、
「新隊員の便所はノリだらけでたまらん!」
なんて怒られてしまった。マア、ノリは冗談としても、エロマンガのちぎれたのや、ビニ本なんかが時々モロ、トイレにおきっぱなしになってたりする。金があれば普通の隊員はトルコにでも行くんだろうけど、そこはまだペイペイの新隊員、月給は少ないし、貯金はしろとうるさいし、とてもとても…
 それでも、あけっぴろげな男だけの世界。
「これからセンズリ行くゾー」
と、エロ本片手に走って行く奴もいる。
 そんでもって自分もけっきょくその日のタ方、バラしてしまうのだった。
「昨日の夜、爆発しちまったでェー」
「いやー、エッチだなあ。勝見二士がいないからじゃないのォー」
 前期の教育隊から一緒に来た北村二士にいうと、思わぬ返事が返ってきた。まいったなあ。
「このヤロォー、勝見と俺はそんなに深い仲でネェゾ!」
「エへへへ、でも勝見二士は、島二士のダッチワイフだったんじゃないのォー」
 まったく北村の野郎、口のへらない奴だ。
まっ、べつに勝見二土はダッチワイフだなんてのは冗談だからいいけど、でも俺は、やっぱりドッキン!そう、あいつはいい奴だったもんな。この俺に、男と男が精神的に強く結ばれることがどんなに素晴らしいことか数えてくれたから・・・•・・ネ。
 それは3ヶ月前
 桜のつぼみがまだ硬い三月の下旬、俺は陸上自衛隊のある駐屯地に入隊した。出身県の関係で他の県の出身者より四日ほど遅い入隊だった。勝見二士とはこの時に初めて出会ったのである。
〈三月某日〉
 なかなかできてる奴
今日から俺の自衛隊員としての生活が始まる。まわりの環境は、想像していたのとそれほど変りはない。でも一部屋四十人というのは多すぎるようだ。
 それから自衛隊ではバディという仕組があって、二段ベッドの上下でペアを組み、訓練面や私生活でいくそうだ。
 俺のバディは勝見次郎。ガタイが良くてイモの煮っ転がしみたいな顔をした奴だが、なかなか性格はよさそうだ。
 この時はまだバディの重要さなんか知るよしもなかった。
 勝見二士は俺より年下だが、四日も早く入していただけあってちょっと先輩気取りで、ベッドのとり方から戦闘服のネームの縫い物まで俺に協力してやってくれた。早くもリードされっぱなし。それでもけっして悪い顔をしないで黙々と手伝ってくれる彼を見て、
「なかなかできてる奴だワイ」
と内心思ったものである。
<四月某日>
ビニ本でぬいて来い
 入隊式も終わり、訓練も徐々に本格的になってきた。銃こそまだ持たされていないが、戦闘服を着て半長靴をはいて走り回るさまは、一人前の兵隊さん・・・・・なんちゃって。
 そんな時、体育の時間に勝見の野郎がすっころんでけがをした。運動神経いいくせにまったくそそっかしい奴だ。おかげでその晩、俺がヨーチン片手に手当てしてやる。 
 両足おさえつけて、ヨーチンをぬるさまはSの気分。ムフフフと不敵に笑って、「グチェッ!」とぬってやる。勝見の奴たまりかねて、「ギャアー!」
 苦痛にゆがんだ顔って、ちょっとエロチックやなアー。
 
 四月にはいっても外出は下旬にならないとできない。新隊員とはつらいもんである。ああ、自衛隊には自由なんてない!これでは縛られる���が好きなMじゃなきゃ向かないんじゃないだろうか。そんなわけで貴重な休みも隊舎のベッドでゴロゴロ、これじゃ夜寝られるワケがない。
 消燈もとっくに過ぎた十二時半、なんとなく昼間寝すぎたので寝つけない。緑色の毛布の中でごそっと寝返りを打つと、上のベッドでもごそっと寝返りを打ったようだ。安物のベッドがグラッとくる。これじゃセンズリかいてようもんなら、片っぽのベッドの奴は地震かと思って起きちまうだろうななんて思ってると、
「オイ、島さん寝たかい?」
と、勝見が小さな声で話しかけてきた。
「なーんか、こうムラムラして寝られネェんだョオ」
と俺。すると、
「島さん、最近やってないんでしょ、アレを」
「まっ、まあな」
と、二人はムクッとベッドから起き上がて話を始めた。まったく目がさえてしかたいない。すると、その時へやの戸があいて、だれかがはいってきた。なんと班付(つまり上官)の上田士長である。よーく見ると、片手にビニ本を持っている。
「お前ら、まだ起きとるんか」
「エエ、寝られないんですヨ」
と勝見二士。すると上田士長、恥ずかし気もなく片手でもってるビニ本二冊を差し出すと、
「これでちょっとぬいてこい、そうすればバッチリ寝られるゾ。俺も抜いて来た」
 思わず俺と見、顔を見合わせてニヤリ、もちろん俺はあんまりビニ本には興味はないが、そこはノンケの顔をしていなければならないのがツライところ。
 ともかく、俺と勝見の二人はビニ本片手に仲よくトイレに直行。そこで二人は同じ個室に••••••てなわけにはいかなくって別々の目室に。ハイ、でも、ガマン!
「オッ、スケニ本だぜ、もうビンピンだァ」
「タマンネニナー。でもあんまりおっきな声だすなァ、不寝番がびっくりして飛んでくるゾォー」
 なんてことを話しながら、お互いに実況中継をし合う。洋式トイレなのですわってカケるのでらくなのだ。となりの個室からのすっとんきょうな声がとだえた。奴も本気になってきたようだ。こっちがたまんなくなるようなあえぎ声が聞こえてくる。思わず俺の手の動きも早くなる……。
 すると、突然奴の声、
「ウッ!ウッーウ」
 畜生、俺より早く終わりやがったな。
奴の家は海辺の町で漁師をやっている。中学、高校と、よくアルバイトを兼ねて家の手伝いをしたそうだ。そのためか潮で鍛えられた体は浅黒く、区隊で誰にもまけないくらいの逞しさを持っている。そんな奴から海の話を聞くのが俺も好きで、いろいろと聞いたものだった。サザエの採り方なんか、実に詳しく話をしてくれたもんだった。
<5月某日>
好きになったのかな?
 知らないというのは恐ろしい。いつものように勝見二土から海の話を聞いていた俺は、���にげなく聞いてしまった。
「じゃ、なんで家の仕事を継がなかったんだい?」
「親父が許してくれなかったんだよ」
「どーして?」
「・・・・・・兄貴が海で死んだからさ••・・生きてれば二十七歳さ。よく晴れてベタなぎの海にもぐったきり、サザエ採りにネ、兄貴、上がってこなかった」
 淡々と話し続ける奴は、やっぱりいつもと違っていた。
「やっぱり親は親なんだな。二人も海で死なせたくはないんだろうな。いくら俺がねばってもだめだった。今の俺なんて、丘に上がったカッパさ・・・・・・・」
と、彼は言う。いやいや、丘に上がったカッパなんてとんでもない。奴の体力は区隊のトップをいつも争っている。俺だって気力じや負けないつもりだが、やっぱり体力検定だとかではっきり数字に出されると、どうも一歩も二歩もゆずってしまう。
「漁仲間の人から最近よく言われるんだ、兄貴に似てるって」
 彼はこう最後に明るく付け加えた。なんか、この話を聞いているうちに、自分が奴に引かれていることに気がついてきた。なんとなく奴のことを、俺は他の班員とは違う目で見ているということに・・・・・・。
 俺、奴のこと好きになったのかな?
まだ五月の下旬だというのに、真夏のような暑さが続く。そんな太陽の下での戦闘訓練は、まだ自衛官として一人前の体力を持ち合わせてない俺たちには、とてもキツイ。 
 たかが4.3kgの小銃が自分の体じゅうの汗を吸いまくる。気がつくと小銃から滴がしたたるほどに汗でぬれている。 
 地面だってこんな間近に見つめることなんてあったろうか。地にふせた俺の目の前にあるのは、青々とした草が高々と繁っている姿と、小さな虫たちの世界だった。
 一瞬、自分が虫けらになったような気がする。ふと隣を見ると、3メートルほど離れて奴がこっちを見てニヤリとした。埃にまみれた顔から白い歯がチラリとのぞく。ほんの数秒の間の静けさが何時間にも感じる。
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 すると突然、頭上で班長の大声が響く!
「目標、前方の敵!」
「突撃!前へ!」
 銃をかまえると全力で走りだす。核の時代にこんなことが役に立つのだろうか、もうバカになるしかないな。班長の号令が頭の中を素通りして直接手足に伝ってゆく。俺も奴も、そして愛すべき仲間たちも、死ぬ時はみんな一緒・・・・・なんだろうな。
<六月某日>
レイプごっこ
 3ヶ月の前期教育も大詰めをむかえてきた。今月の末には、俺も奴もバラバラになって全国の部隊のどこかの駐屯地に配属されることになるだろう。なんか、そう思うと、とてもせつない。でも、俺と奴は違う道をたどらなければならない。希望も適性も違うから。だからあと数週間、思いっきり悔いのないようにガンバッテいく。それが今の俺たちには一番なの
だ。
 営内近は1班12名前後いる。学校の教室の約2倍ほどの大きさの部屋に、実に40人の隊員が詰め込まれ、2段ベッドで毎日の訓練生活を送っている。もちろん性格もさまざまであるが、そんな隊員たちが40人も一つの部屋にいる姿は、なんとも壮観で異様でもある。しかも全員、スポーツ刈りか坊頭で、体格もこの六月ごろになると個人差こそあれ、すっかり逞しくなってくる。
 その中にはやっぱり俺以外にも、男が好きな奴がいるらしい。時々どっかからか、〇〇二土と二士が二人でトイレにはいって行くのを見たなんて話を耳にすることがある。
 うまいことやってるなあなんて思うけど、やっぱり毎日寝起きしている仲間の前ではなかなか、そんなことできるワケがない。それでもよく俺たち二人は皆の前で冗談を飛ばし合う。
「オッ、いいケツしてんなあー、たまんねえぜ!」
「バーカ、今夜はもう予約ズミダヨ」
「ベッドあんまりゆらしてこわすなヨ。下で俺が寝られネェからヨ」
「じゃペーパー貸してやっから、センズリでもかいてきな!」
 なんてやり合ってると、周りの仲間も悪乗りしてきて、なにがなんだかわからないうちにレイプごっこ(つまり解剖というやつ)が始まったりする。どんなバカ力の持ち主でも二十人ぐらいにせめられたんじゃ手も足もでない。アッというまにスッポンポン。一回やられるとくせになるみたいで、次の獲物をさかす。でも気がつくと、一番必死でやってるのは俺みたい。
<六月中旬某日>
こみ上げてくるような話
 今日から前期教育で最初で最後の野営(泊まりがけの野外訓練)が始まった。
 午前中に寝泊まりするテントを設営する。
 午後からは小銃手用の掩体(一種の個人用の隠れ穴…ここに隠れて首と銃だけ出して、敵を狙う)を掘った。
 1グループ6人で3時間ほどで仕上げなければいけない。
 もっぱら俺は現場監督のように地面に穴を掘る設計図を引く。そして奴は、パワーショベルのようなバカカで他の仲間四人とともに穴を掘る。もちろんきっかり時間内に仕上がった。
 野営で俺たちが使うテントは、二人用の小さなもので、朝起きてみると足が外に出ていた、なんてことがしょっちゅうある。もちろん奴、勝見二士と一緒である。
一日めの夜は夜間訓練もあり、ビールも一本入ったので、二人はろくに話しもしないで寝てしまった。
 二日の夜、目が冴えて眠れない。久しぶりに奴と俺はいろんな話しをした。酔うと滑舌になる勝見。入隊する前の事や、これからのこと、もちろん女の話しだって出てくる。俺は当然聞き手に回るわけだが、それでも奴は初体験の話や、彼女にふられてしまったことを、こっちが感心するほど克明に話してくれた。
なんかこみ上げてくるようなものも感じるけれど、それは明日の厳しい訓練にとかして流してしまおう。
 三日めは、昼間の行軍が災いして床についたら、またまた、あっという間に寝てしまった。それでも就寝前、点呼に来る班長が、
「お前ら、あんまりいちゃつくなよ!」
「いやーあ、昨日なんて島さんが寝かしてくれないんスよ。まいったなあ」
なーんて冗談も飛ばしてくれて、言葉の中だけど、楽しませてくれた。
<前期教育終了7日前>
愛すべきパワーショベル
 今日は最後の体育だ。項目はなんと苦手の障害走。外見に似合わず(?)体力のちと足りない俺には恐怖の時間である。だが、今回はなんと二人でペアになってやれというのである。当然勝見二土と組むことになる。よし、やるぞ!
 隊長の合図でスタートし、戦闘服姿で障害物を切りぬけていく。高さニメートルの垂直の壁あり、幅一・五メートルの溝あり、まったくとんでもないコースだ。やっぱり勝見の奴は早い。確実に障害をこなしてゆく。時々日に焼けた顔でこっちをふり向く。そうだ、奴がいるから今俺は、三カ月間ここまできたん��、汗と埃は今、大きなエネルギーと変わって俺たちに吸い込まれてゆく。奴が好きだ、そう、心の中で叫んでやる、
「好きだ」と。
 ふと気がつくと、目の前にロープが下がっていた。最後の難関のロープ登りである。畜生!俺が最も苦手とするやつだ。それでも登らなければならない。一段階一段階と手足を使って登るのだが、なかなか上へ進まない。
 畜生!もうだめだ、あと五十センチでロープのフックに手が届くに・・。すると、そ畜生!もうだめだ、あと五十センチでロープのフックに手が届くのに…。
 すると、その時である。足をなにか、すごい力で下からさ押れた。グーッと上に上がる。フ、フックに手が届いた。やったあ!思わず下を見る。そう、俺の足の下には勝見のこぶしがあった。奴は満身の力で、俺を下から押し上げてくれたのである。
この野郎!お前はやっぱりパワーショベルなんだなあ。
<前期教育終了6日前>
 自衛隊部隊はラッパの音と共に、毎朝8時に国旗掲揚、夕方5時に国旗降納がある。
 俺の前に整列している奴の後ろ姿の敬礼を見るのもあと数回しかない。教育終了後に別の部隊に進む事に決まったからだ。
 日に焼けたうなじを目に対み込んでおこうと思う。毎日、一緒に行く食事も別れが近いせいか会話が少なくなったような気がする。
 そろそろ身辺の整理を始める。ダンボールに荷物をつめる時、背中に後ろで見ている奴の視線がやけに気になる。
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<前期教育終了4日前>
 パンツの隙間から半立ちのものが…
 教育打ち上げの研修旅行で、ある山奥の温泉に行った。
 やはり百名近い短髪の青年集団というのは一般の人々に奇異に見えるようで、必ず「お仕事は何ですか」なんて聞かれる。もちろん醜態をさらす飲み会に制服なんて着ていくワケがないから、わからないのは無理もない。
「皆さんお若いですネ。今年入社したのですか?」
「ハアー、そうです」
「いい体している人ばかりですけど、どんな仕事ですか」
「まあー(モゴモゴモゴ)」
「ガードマンかなんかですか?」
「似たようなもんですネ」
と、けっこうおもしろがって遠回しに話をするんだけど、後ろから当然、
「島二土!」
なんて階級で呼ばれるもんだから、わけ知りの人にはバレちゃう。そしてその夜ー。
 バカ騒ぎのうちに飲み会も終わり、各班ごとにひっそりと部屋に集まって二次会が始まる。ビールの本数が増えるに従って、歌が出る。かわるがわる歌う員の歌声をバックにして、俺も奴も仲間たちも、この三カ月間の訓練をいろいろ思い出していた。苦しかったことしか浮かんでこない。
でも、俺たちはその中で同期愛ということを学んだ。
 いつのまにかみんな寝てしまっていた。もう外は白みかかっている。
 突然、俺の寝ている毛布に奴が割り込んできた。肌がふれ合う。奴の匂いがする。すぐいびきかく。でも、なんとなく手が出せない。チラリと下を見る。パンツのすき間から、奴の半立ちしたものが見える。そういえば、いつか俺も言われたっけなあ。
「島さん、立ったチンポぐらいしまって寝てろよナ。思わずさわりたくなるだろが!」 
 奴が不寝番をやっていた時見られてしまったようだ。まったく助平な奴だと思った。でも俺のほうが助平だったりして。
「俺、眠ってる時って何されてもわかんねえんだよなあ」
と奴がカマをかけてくる。
「バーカ、もうやっちゃったヨ。でも1万円のダッチワイフのほうが気持ちよかったぜ」
と俺。してやられたというような奴の顔。
 そんなこと思い出しながらいいチャンスの中、俺も寝てしまった。
<前期教育終了日>
 再会をめざして頑張ろう
 とうとう、今日という日が来てしまった。
 俺も奴も違う部隊へ行ってしまう。場所も離れているので、顔も見られなくなるかもしれない。両手で握手をして別れた。
 遠くでいラッパが鳴っている。戻は出なかったが、心で泣いてしまった。ありがとう、リスの目をしたパワーショベル、勝見次郎よ。日に洗けて埃にまみれながら走り続けた道を、ふり返りながら前を行く。奴だから、今日まで.....。
そして今…
 新隊員後期教育が始まって1ヶ月半。前期教育から一緒に教育を受けている北村二士が手紙を見せてくれた。勝見二士と同じ部隊に行った高田二士からだった。
<あ、そうそう、この間の手紙に島さんが夢精したって書いてあったネ。あの文、勝見二士に見せたら、「まいったなあー」って口ではいってたけど、ニヤニヤしてたぜ。島さんに会いたいって伝えといてくれとのこと>
 俺も奴に会いたい。こんど会うのはいつのことだろうか。
「士、別れて三日を経たるは刮目して待つべし」
お互い、目をみはる再会をめざして頑張ろうじゃないか。人は出合いと別れを通じて成長するのだから。
 そして後日談…2024年
 題名「遠くで突撃喇叭が」は第二書房が付けた題名。
 原題は「遠くでラッパが」である。今どき戦闘訓練で突撃喇叭なぞ吹かない。この時代の薔薇族には戦記物を書ける文字通り百戦錬磨の先輩がたくさんいたから仕方ないが、俺の指したラッパの音は毎日部隊で鳴らされる国旗掲揚、国旗降納のラッパである。
 勝見二士(仮称)は俺が見込んだとおり自衛隊員募集パンフレットの表紙を飾った。
残念ながら2任期(4年)で退職。
再会は果たせなかかった…親父の後を継いで海に出たそうだ。
新隊員当時の写真。小説に出てくる面々。
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 その他の隊員と再会したのは地下鉄サリン事件。不幸な事件であったが、それぞれが一線で任務についていた頼もしさを感じた。
 もちろん俺も新隊員の教育をする先任陸曹になった。
 その後俺も2等陸曹で依願退職。約15年の自衛隊生活を終了。鳶職となり予備自衛官で約10年、1曹まで務めた。
 2024年現在、自衛隊に残った同期たちは全て定年退官している。
 俺を薔薇族、さぶに引っ張ってくれた木村べん氏も他界された。
 読んでもらって分かる通り、肉体関係は無くとも男同士の愛情はある事への感動を自衛隊で得ることができた。
 職務上死の覚悟を要求される世界。
 その感動をセックス描写のない小説でも構わないからと木村べん氏に書いてみないかと言われて作ったのがこの作品。
 べん氏に銃を持つ手ではイラストは描けなくなると言われて、好きなメカ画も共同で作品表紙等で書かせていただいた。もちろん最初で最後。ben &tetsuは勉&(鳶)徹って言うこと。
 文中漢数字が多いのは縦書きの影響。
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「遠くで突撃喇叭が」掲載誌表紙
もう一つ参考にしてさせていただいた本。
1974年芥川賞受賞作品「草���つるぎ」
実はエロ度こちらの方が数段上。戦闘訓練の打ち上げで全員でセンズリこくシーンがある。実話だからノーカットなんだろう。
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kaerenakunatta · 4 years
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マヌケ戦法
 おねしょというのは、最近はしていなかったのですが、やっちまった。酩酊、朝方、なぜか炊き上がった米3号に、5時ちょうどから2分おきに鳴る携帯電話の目覚まし機能。止めても止めても止めどなく気の狂ったサイレンが鳴る。誰が鳴らしている? 甲子園球児の見る悪夢の冒頭に鳴るサイレン。それで、私の昨晩が綴ってある本は一体誰に貸出中だ?
 部屋の中で割れている一升瓶と12回もの大家からの不在着信、110番しようとした形跡、いのちの電話、いのちの電話、水道レスキュー。こりゃまずいなと焦りサイレンをすべてキャンセルしたうえで携帯電話を丁寧に調べると、出てくる出てくる通販サイトでの注文履歴。電子ドラムにカンカン帽、知らない漫画の最新刊、だせえマウスパッド、だせえマウスパッド、良い靴下、花束。それから、日記帳。勘弁しておくれ。そのほかすべてを受け入れることができるが、日記帳だけはいけません。日記というのは、ダメだよ。死んだら誰かに読まれるのだと思うと、永遠に生きているほかなくなってしまう。あかるい部屋で読まれてしまう。発見の朝は、体験の夜以上に残酷で、その残酷さゆえに退屈さまでも纏って死者を赤面させるだろう。王様の耳はロバの耳だと打ち明けられる穴なんてこの世には無いのだ。あの世にも無いだろうが。どこにも無えんだろうが。日記というのは、つづいたためしもないし、こんな、2万もする革表紙のものを買うなんて、正気の沙汰じゃあないよ。そう、正気の沙汰ではなかったのだ、何もかも。
 とりあえず水でも飲もうと布団を出たところで一時停止され、巻き戻される。どこに行くのだろう、誰が操作して、誰が見ているのだろう。私のくだらない早朝は、時間をかけて巻き戻すほどの魅力は当たり前に無く、巻き戻しに費やす時間で英単語を3,4個覚えたほうが有意義というものである。たとえば LOVE だとか、たとえば勇気を英語にしたものだとか。V は下唇を噛んで発音する。セクシーだからね。
 巻き戻しの途中、おねしょをしたのは4:10だと知る。巻き戻しがゆえに逆さ言葉で寝言だが、ネとシしか言っていないためにそれが「シネ」であることが分かる。死は英語で DEATH である。ここまででもう3つ英単語を覚えたことになる。布団は逆行する時間のおかげでもう乾いている。
 不思議なもので、巻き戻し中でも思考は巻き戻されずに再生されつづけている。脳みそまではいじれないのだろう、そりゃそうか。ビデオデッキでもブルーレイプレーヤーでも、見えている部分の再生や巻き戻し、早送りはできていると誰の目から見ても明らかであるが、思考だとか気持ちだとか精神性だとかの見えていない部分は画面の中の人物にしか分からないもんな。そして、画面の中の人物は映像であり、カメラ対人物で撮影していたときはその場に肉体や思想もあったのだろうが、映像となり画面対視聴者になった時点でそれは切り離される。奇妙なもんだね。だとするならば、映画やドラマは肉体の不在を……まああれこれ考えていても仕方がないので巻き戻されるがままになっている。まるで力強い迷惑な風が私の今日の日記から順に過去へ向かっているようだ。ほら、いつの間にか一升瓶が割れる前の姿に戻っている。ほら、いのちの電話に着信拒否されている……そんなことってあっていいのか?
「おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎすることができません」の逆再生。
 ダメなままで生き延びた。真っ暗な部屋で再度おつなぎすることができない旨を伝えられる。もしも何か言われていたら、日記帳の代わりに遺書を書くための紙を買っていたかもしれないな。孤独には他者が介入してきちゃいけない夜もある。なるほど、そんで着信拒否。一升瓶割れたっておねしょしたって明日へつづくってこと、先延ばしはつまりまだつづくってこと。飽きるまで酔っ払っている。視聴者諸君のあくびが見える。だがいつもと違うのはその精神性である。TV SHOW となった私のナイトルーティンはここにきてようやく作り物になれたのだ。分かったよ、きっとこれが101回目の再生だろう。安定した連属性の中では0から1になる瞬間を見極めることはとても難しい。面白いシーンだけ繰り返し見ていたら尚更だ、これは私の人生である。1にしてすべて。かなりショボいすべてだけど笑ってくれるなら何度だって見せるよ。
 日記とは生き延びるためのものらしい。遺書が死ぬためのものだとするならば。死んだら読んで笑ってまた巻き戻ししてくれればいい。何度だって日記をつけるよ。
 連続性を保つことで守られていた勘違いの自己は酒によって剥き出しになり、泣き言は着信拒否、二日酔いでぼんやりしたままさっきまで部屋に侵入してきた夜に突入する。巻き戻し終了。一時停止し、再生。人生は一度きりしかないと云うが、私のように巻き戻すことができるとしたら? 再生とは再び生まれると書く。再び生まれた私には、それでも酒を飲まないという選択肢は無く、酒を飲みます。また泥酔するだろう。誰か知らないが、私の生活のリモコンの持ち主よ。見ているか? 瞬きせずに見ろ。何度だってダメな夜を繰り返して朝を迎える。2分毎に鳴るサイレンはいちいちすべて止めてやる。着信拒否されても何度だって命乞いをしてやる。2万の日記帳に何度も繰り返すこの夜を綴ってやる。早送りはするな、巻き戻せ。再生しろ。眠る前にトイレだけは行くようにするけどね。
 再び生まれるってならそれでいい。流しっぱなしのマヌケ戦法でGOだ、今度こそどうなっても知らないぞ、泣くもんか(泣)
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124770353 · 3 years
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20210930
みーにゃん@minyan_3939
23:54
@chiharu509 @ojro_men さすがの神対応 私もお返事待ちまーす
さとみ@remisato
23:26
@chiharu509 @ojro_men 良かった〜❁٩(„❛ ֊ ❛„)❁
ちはるん♪@chiharu509
23:06
早い対応! ありがとうございます @ojro_ojro_menhttppic.twitter.com/ce0rhQcZBw
みーにゃん@minyan_3939
22:27
@ojro_men ゆっくりおやすみなさーい
megmeg@megmeg_fblc07
22:26
@ojro_men てっきり配信あるのかと思った
hiroちゃん (ひろiroに変身)@iro_one_iro
22:17
@ojro_men 疲れが出てしまったのかな ごゆるりと~
まろん@blue_navyblue
22:12
@ojro_men おはようございます お疲れ様です
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
22:11
@ojro_men はい上がりですものね~
ぽゆん@luMz08Jfu6AHYVa
22:05
@ojro_men おはようございます
さくらこひろワッサン・パクムシャ(りんまぁこ)@chmichil
21:54
@ojro_men はいって、誰に対しての返事かな うちも来ないのかなってツイートしたけど 眠かったのねぇ 気が向いたら配信またお願いしますねぇ
MoMo(ぽぽ)@tstsvv
21:54
@ojro_men おぉぉなんて可愛いんですか 台風とか来てると眠いですよね たっぷり寝て休息して下さい〜
琥珀@c90fd72c0f0341f
21:50
@ojro_men おはようございます
まつき たかみ@Mare19860814
21:50
@ojro_men おはようございます お疲れ様でございます
空雲 日晴@soRaguMO_hisei
21:49
@ojro_men おはようございま〜す 大丈夫ですか
☆せり☆ @k_n_S_y_n
21:47
@ojro_men そのまま。。 おやすみなさーい
KIMI@RX74
21:47
@ojro_men お疲れ様です☆ 休める時にゆっくり休んでくださいね
ちぃ(葵空)@chiivremio
21:47
@ojro_men お疲れさまです そのままゆっくり休んでてもいいんですよ…?
よこ@yk_fp
21:47
@ojro_men おはようございます?! おやすみなさい?!笑笑
さとみ@remisato
21:47
@ojro_men おはようございます(*´▽`)ノノ
RI-nem@rijooki
21:47
@ojro_men 眠い時は寝てくださいまし(ノ・ω・)ノ[▓]
多音tanon@tanon615253061
21:47
@ojro_men はい♪私もです
ちはるん♪@chiharu509
21:46
@ojro_men お疲れ様です…
すぎっち@sugicchi__rrko
21:46
@ojro_men 寝てた(笑)おはようございます~
けい@yajik919
21:46
@ojro_men 私もふるさとの呑んで既に寝てました DBD眠くてムリ〜でした
Alice@Maria04251
21:46
@ojro_men ちょっと朝早かった⁉︎ですものねぇ 予告があったようなのに 静かだったので、あれっ???ってなってました‼︎
えいむ@eimu_asuma
21:45
@ojro_men 寝てたw で、やるんです?ww
★NAO★@naoxxxnaoxxx
21:44
@ojro_men それはいい事㌥! ゆっくり休めましたか???
とりこまる@torikomaru22
21:44
@ojro_men はい!笑
☆じゅんじゅん☆@junjun56o1
21:44
@ojro_men おつかれですね
はるいろ@hruiro6
21:44
@ojro_men
Qoo935@Qoo20170706
21:44
@ojro_men おはようございます
ちはるん♪@chiharu509
21:14
@minyan_3939 @ojro_men ハズレだったら泣くよね(笑)
みーにゃん@minyan_3939
21:13
@chiharu509 @ojro_men 私もお願いしてみようかな ハズレじゃなければ…
sora*@monokuro_sora
21:07
@chiharu509 @ojro_men 手紙があるんですか?!あたしの所は、瓶が割れていたらしく手元に届く前に返品されたと、ヤマトさんが仰ってました
さとみ@remisato
21:02
@chiharu509 @ojro_men ヨシヨシ( ๑´•ω•)۶”( ; _ ; )
ちはるん♪@chiharu509
21:02
@minyan_3939 @ojro_men 欲しいよね 対応してくれるかはわからないけど… みーにゃんさんも、事務局に問い合わせしてみるといいですね…
ちはるん♪@chiharu509
20:59
@remisato @ojro_men これ、箱オープン …って開封の儀の写真なのでw 今回はオサくんから何も入ってないのか…と、思ってたら、他の人には入ってるじゃあ〜りませんか!←古っ(笑) ま、問い合わせさせていただいたので、対応してくれるかはわからないけど
みーにゃん@minyan_3939
20:55
@chiharu509 @ojro_men さすがです 私もサイン入りのお手紙欲しいです
さとみ@remisato
20:55
@chiharu509 @ojro_men 1番上にポンッて乗ってました
ちはるん♪@chiharu509
20:53
@remisato @ojro_men 箱ひっくり返したけど出てきませんでした…
さとみ@remisato
20:52
@chiharu509 @ojro_men 茶封筒でピンクの紙です
ちはるん♪@chiharu509
20:52
@minyan_3939 @ojro_men さっき、事務局宛にメールで『お手紙入ってなくて悲しい』って問い合わせしました(笑)
みーにゃん@minyan_3939
20:49
@chiharu509 @ojro_men ٩(๑`^´๑)۶ムキー!!!
ちはるん♪@chiharu509
20:46
@minyan_3939 @ojro_men 拗ねてやる
みーにゃん@minyan_3939
20:45
@chiharu509 @ojro_men まさかの…ハズレ 入ってた人が当たりなのかな
ちはるん♪@chiharu509
20:45
@remisato @ojro_men 茶封筒でピンクのって聞いたけど、何も入ってませんでした
ちはるん♪@chiharu509
20:44
@minyan_3939 @ojro_men みーにゃんさんも ハズレたのか…
さとみ@remisato
20:43
@chiharu509 @ojro_men 手紙・・・あるよ
みーにゃん@minyan_3939
20:42
@chiharu509 @ojro_men えええ?私も何も入ってませんでしたが… ハズレってこと?!
ちはるん♪@chiharu509
20:41
@siciliano18 @ojro_men 事務局の方もたくさんの発送で忙しかったのかな… でも、ショック…
もえ@moero_men
20:36
@ojro_men オリーブオイル届きました! ありがとうございましたー!
シシリア@siciliano18
20:32
@chiharu509 @ojro_men 事務局の方お疲れだったのかも。 ピンクの用紙入ってましたよ。 ピンクの用紙だけ再送して下さると良いですね。 神宮司治セレクションの事が書いてありました。
えいむ@eimu_asuma
20:30
@chiharu509 @ojro_men え? そんな事が… それは悲しい 今日配信あったらコメントしなきゃ…
みーにゃん@minyan_3939
20:28
@ojro_men はやっ! 何か準備中だったり〜
ゆき@remifun45
20:18
@ojro_men NHK、やってますね(笑)
あんみつ彦@anmitsuhico
20:16
@ojro_men おささん、今日はありますかねー 私もでどべーやりたいんですけどね
むーちょ(むーちゃむーちょ)@ringonoDANGO
19:56
@ojro_men こりゃ眠気覚ましのコーヒー配信かな…
ゆき@remifun45
19:46
@ojro_men 今日、楽しみにしていたオリーブオイルが届きましたすごく面白い形のボトルがありましたよ!みんなステキなボトルたちですありがとうございました
ちぃ(葵空)@chiivremio
19:25
@ojro_men ということは…?ワクワク
五月雨@10mopan_run
19:22
@ojro_men 早いですねこちらは晩御飯食べ終わりましたハンバーグ作りました
シシリア@siciliano18
19:11
@ojro_men 意気込みと皆様の気持ちが前のめり間に焦る。
五月雨@10mopan_run
19:07
@ojro_men おはようございます台風被害が出ない事を願います
ちはるん♪@chiharu509
18:48
@ojro_men はやーい まだ帰ってないのにぃ 待って待って〜←(笑)
えいむ@eimu_asuma
18:47
@ojro_men 配信予告みたいに皆がときめいてますねw あれば挨拶いきます~
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
18:43
@ojro_men Σb( `・ω・´)グッ️
RI-nem@rijooki
18:38
@ojro_men 風呂リダへ旅立ちます➳ ( ˙-˙=͟͟͞͞)♡
多音tanon@tanon615253061
18:38
@ojro_men 何かな何かな。なんかありますかね〜?
さとみ@remisato
18:38
@ojro_men 早すぎΣ(゚д゚;) 何があるのでしょう?
さくらこひろワッサン・パクムシャ(りんまぁこ)@chmichil
18:38
@ojro_men 早いですねぇ うちはまだ入ってません 今日は配信する感じなのかなぁ
スマイリン @FT_lovelysmile
18:37
@ojro_men はーやー 今から、こちら、ご飯にしようか..と〜
けい@yajik919
18:37
@ojro_men 早めのお風呂ですね
☆せり☆ @k_n_S_y_n
18:36
@ojro_men あら 配信フラグ
Alice@Maria04251
18:36
@ojro_men え⁉︎もう!! 何かの予告ですか?
琥珀@c90fd72c0f0341f
18:36
@ojro_men ん️ん️ ということは️
あすりる( ¨̮ ol )@asu_ril
18:36
@ojro_men 今日こそ配信ですかっ!! ワンビュ〜チラッ
☆じゅんじゅん☆@junjun56o1
18:36
@ojro_men おっ!! なんかあるかもー
うっちょ@uttyo_DQW
18:28
@ojro_men こんばんはー! 関東は台風の影響受けそうなので、安全第一でお過ごしくださいね
シシリア@siciliano18
17:46
@ojro_men 台風が近づいてますね。 おはようございます。
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
16:33
@megmeg_fblc07 @ojro_men オサレ~~
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
16:31
@ojro_men マッサン!
かなレミ♪@kanarumitetu039
15:54
@ojro_men おはようございます(*^^*) 私んちにもオリーブオイルマスターソムリエ神宮司様から、オリーブオイル届きました♫ オリーブオイルでフライドポテト作ってみますネ♪ pic.twitter.com/Uy2FCskABi
RI-nem@rijooki
15:37
@ojro_men おはようございました~ 明日に架かる橋をちょうど聴いてて『OK~~』って心の中で合いの手入れてるところでした
さくらこひろワッサン・パクムシャ(りんまぁこ)@chmichil
14:47
@ojro_men おはようございます、オサ 今日は早かったんですねぇ
ルナ。@Lunao24o
14:27
@ojro_men おはようございまーす!! 今日は9月ラストデイ 早すぎて、焦ります 気圧のせいで、ちょい頭痛です
桜咲(パンダ)@aiko_0027
14:03
@ojro_men おはこんにちは iPhoneデビューしました やり方に苦戦して 朝方までしてました コメント書けてるので 少し慣れました
椛島彩伽@ayakaoshikata
13:49
@ojro_men おはようございます!
すぎかな@kana_oromen
13:27
@ojro_men おはようございます 疲れが抜けなくて栄養ドリンク箱買いしましたーあとハーゲンダッツと、コンビニスイーツなどなど絶賛自分を甘やかしております 金木犀の香りに包まれる幸せライフも 先日の雨で花が散り、一瞬で終わりました
まーさん@megyu_t
13:27
@ojro_men おはよーございます
megmeg@megmeg_fblc07
13:19
@ojro_men おはよおさん 台風コワだょ〜((:(꒪꒫꒪):))
琥珀@c90fd72c0f0341f
13:14
@ojro_men おはようございます 夜から降り始めて明日の午前中?お昼頃?がピークになりそうですかねぇ こんな日は配信したくなりませんか️
*♬ඊNao❤︎♪*@milk_tre114
13:13
@ojro_men おはようございます
くう間もん@IF8nGTb3V3IB1qa
13:05
@ojro_men おはようございます 9月最後ですね!心配…良い1日を️
えいむ@eimu_asuma
13:03
@ojro_men おはこんにちはー 今日は職場の研修です。 身体の使い方(介護する上での)を勉強してますがめっちゃ楽しい… 他の施設もこういうのやれば良いのに…ってなります。 今日天気はイマイチ予報? 良い午後を~ 今日は帰ったらプレミアアーカイブみます
あんみつ彦@anmitsuhico
12:31
@ojro_men おささん、おはようございます こちらもまだお天気大丈夫です('ω'○)まるー
☆じゅんじゅん☆@junjun56o1
12:26
@ojro_men おはようございます 最近少し早めの起床ですね
ルナゴ@sanjirose0930
12:25
@ojro_men おはようございまーす!! 今日中にお買い物しておきましょう
ちはるん♪@chiharu509
12:22
@yajik919 @ojro_men 会いたい(画面越しですが…)ですよね
けい@yajik919
12:07
@ojro_men おはようございます 昨夜はスゴすぎてビックリ( ⊙⊙)!!の報告に そろそろ素敵なお顔を見せてほしいなぁ〜と 皆さん思っているはず…です
Alice@Maria04251
12:03
@ojro_men おはようございます!! 明日がヤバいらしいですね お家に籠るのが一番ですが、 明日は出勤です
まき@H8_maki19
11:57
@ojro_men おはようございます♪ まだ、大丈夫ですね 台風、ひどくならないといいんですけどね…
さとみ@remisato
11:44
@ojro_men おはようございます(*´▽`)ノノ
すぎっち@sugicchi__rrko
11:41
@ojro_men おはこんにちは~!まだ雨は降ってないですね~!夜には降ってるかも!?明日は暴風雨になるかもしれないからお気をつけて~!
ちはるん♪@chiharu509
11:39
@ojro_men おはようございま〜す 曇ってますね。 今夜から雨かな…台風ひどくならなければいいですね
hiroちゃん (ひろiroに変身)@iro_one_iro
11:37
@ojro_men おはようございまーす!! なんだかまた台風が近づいて来ているみたですね
★NAO★@naoxxxnaoxxx
11:04
@ojro_men good morning まだまだ?大丈夫そうですね…。 have a happy day full of smiles.☆
スヌーピー@B_zero1_fan
10:57
@ojro_men お早う御座います
みぇ@mie_usagi09
10:56
@ojro_men おはようございます! こちらもまだ大丈夫です
@西郷どんfeaturing最後うどんwithサイ・ゴードンand サー・イゴウドン@majoe7024
10:51
@ojro_men おはようございます
ぽゆん@luMz08Jfu6AHYVa
10:50
@ojro_men おはようございます
空雲 日晴@soRaguMO_hisei
10:48
@ojro_men おはようございます!! お身体にお障りのないように
スマイリン @FT_lovelysmile
10:37
@ojro_men おはようございます
あられ@0416_haha
10:37
@ojro_men おはようございます 台風に備えましょう
remiofan@H0DNOQYrc968BzB
10:36
@ojro_men おはようございます 雨もほどほどがいいですアニキ
yacoco@yacodean
10:32
@ojro_men オサヨーーーございます
むーちょ(むーちゃむーちょ)@ringonoDANGO
10:32
@ojro_men おはよございま〜す 昼間暑くなるらしーし、こりゃプレミア見まくるしかないですね
Rona(*˘︶˘*).。.:*♡@contrail0517
10:29
@ojro_men 15時までは洗濯物は干せるそうですよ! おはようございます
パンナコッタ@cham7786
10:29
@ojro_men おっ‼︎おはようございます 申し訳ないほどこちらは快晴です♪
くみくみ@Hy72pMJ5kvxmmJW
10:28
@ojro_men おはようございます 夕方予報だけど…どうでしょうね
はるいろ@hruiro6
10:28
@ojro_men おはようございます 夜は雨みたいですね
まつき たかみ@Mare19860814
10:28
@ojro_men おはようございます 台風の影響はまだないようですね
ももくるひめ@momokurumihime
10:27
@ojro_men おはよーございまーす!!
あんみつ彦@anmitsuhico
7:26
@ojro_men おささん、おめでとうございます ちょっと前に私言いましたよね〜やべーお方になると この早さはさすが!でございます
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503rd-graffiti · 3 years
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【白】7
診療所にやってきて3日目。
僕はおぼつかないながらも、なんとかサナのお世話をすることができていた。
サナは僕の不安を理解しているようで、
おずおずと差し出された餌でもしっかり前足で受け取ってくれるし、
アイランドの掃除をしている時も邪魔にならないように自ら移動してくれたりもする。
そして朝の起きる間際、いつもの夢にうなされる度にその小さな体で懸命に鳴いて僕を起こしてくれるのだ。
「それはね、特にセラピーを得意とするリヴリーの“通心”能力によるものなんだ。」
朝の検診でやってきた先生は、まるで僕の疑問を知っていたかのように答えた。
「不思議そうな顔してるね。その疑問も、サナが教えてくれるんだよ。」
先生はアイランドの置かれた机に手を置きながら続けた。
「毎朝こうして、私はサナと“通心”を行っていてね。
カズキ君の精神状態について把握しているという訳さ。
君が伝えることができなくても、というのはこれのおかげなんだよね。」
通う心、と書くんだ。と宙に文字を書く先生。
「リヴリーセラピーの場合、患者さんとリヴリーは常に通心状態でね。
更に観察者であり医者である私が二重に通心を行うことで、
リヴリー越しに君の状態を自分と共有できるようになる。
まあただ、私の方はReadOnly、つまり読み込みのみなんだけど。」
ちょっと難しかったかな?と先生は頬を掻いた。
「とにかくだ、君が毎晩見ている夢のことも分かっているから安心して。
内容はかなりはっきりしているようだから、
今までもずっと繰り返し見てきたんだろうと考えているけども。」
僕はこくりと小さく頷いた。
目玉の人形の夢。
操られるしかない、助けのない夢。
いつから見ていたかも忘れるくらい随分前から、
僕はこの夢を見て、毎朝飛び起きている。
いつもは息ができなくなって気を失うと目が覚めるのだけれど、
サナが起こしてくれるようになって、夢は少しずつ短くなっていた。
「この夢の原因は、君の家庭環境によるものだろうね。
日々の強迫観念が、更にこの夢で塗り重ねられている。
もっと詳しいことはこれからの分析で分かると思うから、朝の検診はこのくらいにしよっか。」
そして先生は部屋を後にした。
入れ替わりでデュートが朝食を持ってきてくれる。
『今日の朝ごはんは焼き鮭と納豆ご飯だヨ!
コレとっても危険な香りがするけど、美味しいらしいネ?』
昨日と打って変わって純和食である。
僕は手を合わせて、箸を手に取った。
僕の家でも、朝は決まって和食だった。
家族の誰かが和食好き、という訳ではなく
朝はそういうものだ、というような空気があるだけだった。
そして、団欒をするような雰囲気があることもなく
茶碗のぶつかる音がするだけの静かな朝だった。
お父さんもお母さんも働いているので、
機械的に朝ごはんを済ませると、各々の仕事場に向かっていく。
僕は最後の一人になって食べ終わると、後片付けをして学校へ行く準備をする。
これが僕の家の普通だった。
それに疑問を抱くことは無かったし、苦でもなかった。
たまに学校で、友達の家の話を聞き、
自分の家との違いが気になることもあったが、そういうものかと思っていた。
別段、いつも会話の無い家という訳でも無い。
学校から帰ってきて宿題をしていると、夕方にはお母さんが帰ってきて
行事の有無やテストのことをちゃんと訊いてくれる。
授業参観やその他親ぐるみのイベントごとには欠かさず参加してくれるので、困ったことも無い。
時々ある三者面談では、担任のイオノ先生が珍しくもしつこくお母さんと会話することもあるけれど、それくらいだった。
兄弟はいないけれど、寂しいという事もなく
何不自由のない日々を過ごしていたはずだ。
サナが大きくひと鳴きした。
顔を上げると、デュートが心配そうにこちらを窺っている。
『ダイジョブ?やっぱりその豆やめとク??』
僕はいつの間にか手が止まっていたらしい。
急いで首を横に振ると、納豆ご飯を掻き込んで笑顔を見せてみた。
それは何気ないことだったが、口角が上がったのはとても久しぶりな気がして
そんな自分自身に少し驚いていると、デュートは嬉しそうにカタカタと首を鳴らした。
『ダイジョブなら良かっタ!ゆっくりでいいからネ』
その文を見て、何故かまた目頭が熱くなり袖で目元をこする。
ここに来てからどうも涙もろくなってしまったようだが、
これもサナのせい、いや、おかげなんだろうか。
「……そうなんだよね、サナ?」
僕が思っていたことと同じ言葉が聞こえてきた。
酷くかすれて小さな声。
しばらく聞いていなかった、それでも耳慣れた声。
それは、僕の喉から放たれた微かな音だった。
サナはすっくと二本足で立ち、耳をピコピコと動かすと嬉しそうに小さく跳ねた。
『カズキクン、声出るようになったノ?!ヒトミ呼んでこようカ??』
デュートも慌てたように立ち上がってソワソワしている。
どうやら本当に僕の声だったらしい。
「ヒトミって、オバセ先生のこと?」
かすれて消えそうな声。
けれどそれはやっぱり僕の声だった。
『そうだヨ!!ヤッタヤッタ、ボクたちが作った朝ごはんのおかげかナ???』
それともスゴイ豆のおかげかナ?とデュートは首をかしげながらも小躍りしている。
僕は半ば放心しながらその様子を眺めていると、
不意にガラッと扉が開いて、オバセ先生が顔を出した。
「なになに?何の騒ぎ??」
『ヒトミ!カズキクンが声出るようになったんダ!!』
「それが呼んだ理由ね、オーケー、とりあえず落ち着きなさいね。」
デュートは座りなおすも、嬉しさにカタカタと首が鳴るのを止められないようだった。
「カズキ君、声が出るようになったという���は本当?」
そうみたいです、と言おうとして僕は口を開く。
しかし、それだけだった。
この声の出ない感覚、あの日学校で味わった違和感、虚無感と同じだった。
先生はふむ、と頷くと近くにいたサナを手に取った。
「通心、開始。」
今朝説明してくれた、例の能力だろう。
目を瞑った先生はしきりに頷いて独り言を呟いていた。
「……ふむふむ、確かに。
なるほど……、そういうことなら……。
うん。通心、終了。」
先生は目を開くと僕に向き直った。
「確かに発声できたようだね、リヴリーたちに対しては。
今朝のデータと合わせて考えてみると、おそらく人に対してはまだ難しいはずね。
ただ、これは本当に良い兆候だよ!」
肩を落としていた僕に、先生は優しく微笑んでくれた。
「今すぐに、とはいかないけれど確実に快復へ向かっているからね。
よぉし、私も張り切って分析進めるから、カズキ君もご飯いっぱい食べて元気つけること!
ちなみに納豆のチョイスは私です。
……時々どうしても食べたくなるんだよね。」
恥ずかしそうに笑う先生と、頷くデュート。
その様子がおかしくて、僕も一緒にニヤっと笑った。
先生はうんうんと頷いて、僕を真っ直ぐに見つめた。
「焦る必要は全く無いよ。君の快復は想定よりも早いくらいだ。
私たちとサナが、しっかり君をサポートしていく。
一人じゃない。一緒に取り組んでいこう。」
リヴリーに対しては声を出せた3日目。
期待と落胆、それからまた持つことのできた希望。
ここに来てから忙しないことばかりだったが、
それがなんだかとても嬉しくもあった。
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gendaikabuki · 4 years
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第一場  大津三井寺
 湖を望む舞台付の広間
 湖畔の高台にある三井寺の一坊、板張りの大広間。奥一面の欄干の向こうには琵琶湖の眺望。上手側は湖を借景とした広い舞台になっており、芝居道具の大釣鐘が一つ、その中央に置かれている。  下手側、簡素な床の間に掛かった鬼の大津絵でここが近江の三井寺であることを示す。床の間の前には無人の円座が数枚、舞台の観覧席の様に並んでいる。床の間の裏手に伸びる欄干は庫裡へと続く出入口。
  猿楽一座の頭・松阿弥と僧円了、語り合う様子で中央に板付きにて幕開く。やや下がって桐夜叉と梅夜叉、背筋を伸ばして控えている。
 円了 なれば方々は紀伊紀三井寺道成寺より吉野を抜け、この大津三井寺園城寺にまで遥々と、猿楽舞の奉納のみならず、寺の鐘に伝わる物語を聞きに参られたと、そういう事にござりまするか。
松阿弥 はい、左様にござります。我ら女猿楽の一座。他の猿楽、能楽一座の方々と違い、常々、女性〈にょしょう〉ならではの情や念、美を舞って御覧じようと考えてございます。中でも、我ら一番の得意といたしまする猿楽舞の『道成寺』。蛇に成った清姫が安珍を焼き殺したというその物語の御寺の鐘、せめて一度は拝まねばならぬ──との思いから、紀三井寺道成寺に参りましたるところ「鐘と蛇、女人の情念の物語は道成寺だけのものにはあらじ。三井寺の梵鐘の物語も是非学ばれてはいかが」との御住持のお言葉。故にこちら、近江三井の御寺に参ったと、かような次第でございます。
円了 ウム。たしかにその御坊の仰せの通り、この三井寺の梵鐘にも蛇と女人の情念にまつわる話はござりまするが……。
桐夜叉 (少し身を乗り出して)……その情念とは、一体どんなものなのでございましょう? 嫉妬でございます? それとも執着? 
円了 ホウ。何ゆえ左様に思われまするか?
桐夜叉 何故……と仰言いましても、女は嫉妬深いもの、蛇は執念深いもの ── それは現在後醍醐帝の御代になるよりもずっと昔、神武以来の決まり事。(隣の梅夜叉に) ……そうであろうノウ?
梅夜叉 神武以来かどうかは知りませんけれど、我らが猿楽で舞って御覧に入れる女人の相は、たしかに左様なものが多うございますわね。……和尚様。こちらの御寺の梵鐘には、サテ、どんな物語が伝わっているのでございますか?
円了 (笑いながら)残念ながら、方々が思われている情念とは、ちと種類が違いましょうな。
梅夜叉 違うのですか?
円了 左様。三井の梵鐘にまつわる女人の情念とは、コレすなわち捨身の誠。
桐夜叉 しゃしん?
円了 「身を捨つる」と書いて「捨身」。……大切なる者のため、自らの眼を刳り抜いた蛇の女房の物語が、当寺の梵鐘の響きには籠っているのでござります。
   女たち、不思議そうに顔を見合わせる。
 円了は立ち上がって上手舞台、芝居用の釣鐘の前まで進む。しばらくじっと鐘を眺め、そして語り出す。
 円了 その昔、琵琶湖々底の龍宮、龍神の眷属の末に連なる一匹の蛇が、地上の世界、近江源氏の棟梁に恋をしました。美しい女人の姿に変成した蛇は、殿に見初められて奥方となり、玉の様に美しい若君を産みました。……なれど、その襁褓も取れぬうち、蛇は龍神のお召しにて、龍宮へ戻らねばならなくなったのでございます。別れ際、泣き止まぬ我が子に、母は形見と、地上に在っては宝珠となる己の片目を刳り抜いて与えました。その珠を握りしめた若君はようやく泣き止み、そして、蛇は水底、龍宮に帰ったと申します……。
         しばしの間を置いて
 円了 しかしその噂、鎌倉にまで届き、蛇の三つ鱗が紋所、龍神崇める北条殿より宝珠献上のご下命。鎌倉の将軍家はもとより、京の帝の御心さえも脅かす執権殿の御威勢、否と言えるはずもなく……。殿は珠を握りしめる若君の掌を解き、宝珠を六波羅に差し出したのでございます。
松阿弥 サテ、和尚様。鎌倉の将軍様、執権の北条殿、近江源氏の殿様……と申さるるからには、それはさほど昔ではない、当代の物語なのでございましょうか?
円了 左様。その殿というは先代の佐々木の殿様、佐々木宗氏様の事。
松阿弥 ならば、その若君と申さるるは?
円了 現在佐々木のご当主、佐々木高氏道誉様。
松阿弥 なんと。ご当地のお殿様の不思議の物語、この様に気安く話して、サテ、お咎めの恐れはないのでございましょうか?
円了 (穏やかに頷いて)方々もお噂はご存知あるやもしれませぬが、道誉様は少々風変わりなご気性のお方ゆえ、むしろその物語をご自慢なさってございまする。……事実、その出来事がきっかけで佐々木の御家は北条得宗家のご昵懇となり、道誉様は執権高時殿のお小姓として永の寵愛。そして昨年、高時殿ご出家の折には供にご出家。それ故の法号『道誉』をお名乗りなのでございます。
梅夜叉 マァ。近江の国のお殿さまは、お坊様なのでございますか?
  円了、元の位置に戻って座る。
 円了 仏法への深い帰依、得度をなさった ── という意味のご出家。坊主頭に墨衣 ── という訳ではござりませぬよ。……それどころかそのお姿は、まるでそなた方、猿楽舞の役者衆にも負けぬくらいの華やかさ。
梅夜叉 エ?
円了 目の醒める様な緋色の襦袢、その上に半身違いの金襴の直垂付けて、舞う様な軽やかな足取りで、西へ東へ、南へ北へ、遊戯神通〈ゆげじんつう〉、神出鬼没の立ち居振る舞い。近頃流行りの婆娑羅とか言う、型にはまらぬその生きざま。
桐夜叉 ばさら……にございますか?
円了 左様。真っ当真っ直ぐではなく、この様にこう(身を傾けて見せ)……傾〈かぶ〉いた生きざま。
松阿弥 ウム。女どもは存じぬやもしれませぬが、確かに、道誉様は当代きっての風流にして聡明な殿様と、我ら猿楽座頭の仲間内にも噂は聞こえておりまする。……しかし、その様な聡いお方が何ゆえ、風変わりな婆娑羅の道に生きられるのか? 円了 サテ。それは拙僧にも判りませぬ。直接お目に掛かり、みずからお尋ねなさるがよろしかろう。 松阿弥 お目にかかれましょうや?
円了 道誉様は連歌、猿楽、能、狂言……風雅な芸能に目のない殿様。方々の三井寺逗留の報告にも、きっとご関心をお持ちのはず。きっと、ほどなく……
   松阿弥と女たち、密かに視線を交わして頷き合う。
 円了が見ている事に気付き、桐夜叉は誤魔化す様に口を開く。
 桐夜叉 ところで和尚様。その片目を失った蛇の女性の物語と御寺の梵鐘には、一体どんな関係があるのでございましょう?
円了  ああ、そうでござった。途中で逸れてしまった話の、続きに戻るといたしましょうか。
桐夜叉 ええ、どうぞお願いいたします。
円了 ウム。エヘン。母の形見、握った宝珠を北条殿に奪われた若君は再び泣き出し、どうあやしても泣き止まぬ日々が続いたそうにございます。ある夜、困り果てた父君は御自ら、せめて母親の近くへと、琵琶湖の湖畔へ若君を抱いてお連れになりました。すると、白い晒を目元に巻いた盲〈めし〉いの女人 ──  再び人の姿に変身した蛇の母君が現れ、あらためて若君に宝珠を授け、それにてようやく、若君は泣き止まれたと申します。
梅夜叉 じゃあ、母君様はもう片方の目も?
円了 左様。愛しい我が子のため、蛇の奥方は自らの両眼を捨てた ── それが、三井の梵鐘にまつわる女人と蛇の物語。
桐夜叉 けど和尚様、そのお話と梵鐘に、一体何の関係があるのでしょう?
円了 サテ、それはここからの物語。
 湖底に戻る前、母君は言い遺したそうでございます。
「盲目の身となった上からは、水底の我はこれから、三井寺の鐘の音のみを導〈しるべ〉に生きてゆかねばならぬ。それゆえ日々 ── 自らの位置を知るため、忘れる事なく時の鐘を鳴らして欲しい。そして年々 ── 我が子の成長を知るため、大晦日に我が子の年と同じ数だけ除夜の鐘を撞いて欲しい。そしてもし、佐々木の御家、天下国家に一大事が起きたなら、夜中〈やちゅう〉続けさまに鐘を叩いて撞き鳴らせば、きっと龍宮の眷属率いて、加護に参上いたすであろう」 ── と。
松阿弥 ホウ。龍神眷属の加護とは心強い。その様な加護があるならこの世に道誉様の敵はなし。北条様の平氏から、佐々木様の源氏の手に、天下経営の権を取り戻すのも思いのまま……ではござりませぬか?
円了 道誉様は執権殿第一のご昵懇。その様な事をせずともご安泰の御身の上。むしろ夜中に鐘を響かせ、謀反叛逆疑われる事をご用心なされ、三井の晩鐘を撞く事を固く禁じておられまする。とりわけ近頃は、先年露見した帝の倒幕の御企てなど、なにやら不穏な世の中ゆえに……。
松阿弥  ホウ。
梅夜叉 もし禁を破って晩鐘を撞いたなら、その者は一体、どんな罰を受けるのでございましょう?
円了 撞いた鐘の数だけなますに斬られ、その上で琵琶湖に沈めらるるが掟。
梅夜叉 マァ……恐ろしい。
  ト、花道に取次の僧登場。七三にひざまづいて
 取次の僧 本坊書院に京極貞満様、御入来になられてござりまする。
円了 左様であるか。……では、そちらに参るといたそう。
取次の僧 いえ、御坊様。京極様は猿楽一座の方々が居られる、こちら舞台の間にお越しになられたいと、その様に仰せでございます。
円了 ホウ、左様か。(一座に微笑み)道誉様は早速方々にご興味を示されたご様子。……では、こちらにご案内を。
取次の僧 はっ。
        取次ぎの僧、元に退場。
 松阿弥 京極貞満様……と申さるるは、サテ、いずれのお方にござりましょう?
円了 佐々木のご分家、道誉様の弟君にございます。
  ト、揚幕開いて足音響く。舞台の全員、花道に向き直って頭を垂れる。  花道より京極貞満登場。落ち着いた色の直垂に折烏帽子、一般的な鎌倉武士の姿。舞台へ進んで円了の隣、床の間近くの円座に腰を下ろす。
円了 これはこれは京極様、ようこそお越し下さいました。
貞満 イヤサ御坊、しばらくぶりにござりまするな。お変わりなき様で、何より。
円了 京極様におかれましても、ご機嫌よろしゅう何よりにござりまする。……サテ、本日は何御用ゆえのお出ましにござりましょう?
貞満 ウム。(松阿弥たちを見て)三井寺に逗留し、猿楽舞を奉納する女猿楽一座というのはその方らであるか?
松阿弥 はい。我らがその女猿楽一座、座頭と役者どもにござります。
貞満 左様か。……(円了に向き直り)御坊にはお察しあろう。彼らの来訪が兄上の耳に入り、その珍しき女人の芸能をご覧になられたいとの御仰せ。ご準備あった連歌の会をひとまず置いて、只今すぐ、こちらに参られたいとの事。先駆けて伝えて参れと、マァ、いつもながらの御性分。
円了 (松阿弥に)ソレ、思った通り。
松阿弥 御慧眼畏れ入りましてござりまする……。( 女たちを見遣り)殿様お見えの上からは、サァ、庫裏の楽屋に控える楽人どもに声を掛け、舞台の準備始めねば。
  下手、床の間の裏手に続く欄干(楽屋の方向)に視線を向ける。
 ト、揚幕の内より声。
 声 道誉様、お出でになられてございます。
松阿弥 (驚き)コリャ、こうも早速。
  舞台の全員居住まいを正し、道誉を待って花道に向き直る。
 しばしの沈黙。
 ややあって道誉、花道ではなく下手欄干奥、楽屋側から大きな足音を立てて登場。半身違いの奇異な直垂姿。片手に銀の鱗柄装束(道成寺衣装)を掴み、舞台中央にて堂々たる立ち姿。
  続いて猿楽一座の男二人、道誉を追って登場。道誉の背後に立ち並んで芝居用の竹光握って身構える。
 男一 どこのどいつかは知らねども、我ら一座の大事の衣裳、かっぱらうとは悪い了見。サァ、返せ、返せ。
男二 派手な姿に切れある身ごなし、真っ白顔の色男。こやつ、きっとどこぞの役者に相違ない。(顔を覗き込み)サテ、この顔どこかで見た様な……。わかった! 坂東にて評判の、〇〇一座の△太夫に相違ない!(※実演者に合わせて)そうであろう!
二人  そうであろう!
道誉 (ややあって機嫌良く)ハハハ、これは愉快なる人違い。
  正体を察している松阿弥と女たち、両手を挙げて男たちを制する。円了と貞満、顔を見合わせて苦笑、道誉に向き直って頭を下げる。
 円了 これはこれは道誉様、
貞満 兄上、
円了 ご尊顔を拝し奉り、恐悦至極に存じまする。
男たち え?
  男たち事情を察し、慌てて畏まってうずくまる。
 男一 これはこれはとんだご無礼、
男二 つかまつりましてござりまする。
  道誉、堂々と一座を見渡し
 道誉 いやなに、庫裏の軒先に、この装束が掛かっているのが見えたのだ。……蛇の鱗柄は俺の産着と同じ柄。つい懐かしく思うてな。暫時羽織ってみたくなった……ただそれだけの事。
  ト、装束を肩に掛けて扇を取り出し、上手舞台に進む。鐘の周囲を舞う様にして一周。元に戻って装束を脱ぎ、一座の男にポンと投げ渡す。
 道誉 もう気は済んだ。返して遣わす。
男たち ハハッ。
  男たち装束を持って退場。
 道誉、中央に腰を下ろして松阿弥たち一座と向き合う。
 道誉 サテ、当代めずらしき女猿楽一座というのは、その方らか?
松阿弥 (頭を下げて)左様にござりまする。身どもは座頭の松阿弥、それに控えまするは当一座の二枚看板、桐夜叉と梅夜叉と申す役者どもにござりまする。
  一層深々と頭を下げ
 松阿弥 京と鎌倉を結ぶ要衝、近江の国をご支配なさる佐々木源氏の棟梁、その名も高き道誉様。ご尊顔を拝し奉り、身にとりまして、いかほどか……。
 ト、徐々に言葉に熱がこもって顔を上げる。道誉と松阿弥、じっと視線を交わす。
 道誉 サテ、浮かれ稼業に似合わぬ眼光。いつかどこかで、見た事のある様な……。
  松阿弥、ハッとして頭を下げる。
 桐夜叉 (繕う様に引き受けて)オホホホ。お殿様と同じ様に、我らが殿さま……座頭も、よくどこぞの役者と間違われましてございます。
梅夜叉 ホホホ。何と申す役者でしたでしょう。たしか……
松阿弥 (とぼける)サテ、よく間違えられる何とやら……と申す者とは別人なれど、我ら猿楽舞の楽人の流儀、もし殿様のお許しあらば、ご挨拶代わりの舞を一指 ── 。
道誉 ウム、それは良い。許して使わす。
松阿弥 ハハッ。
  松阿弥、立ち上がって上手舞台に進み、即興風の謡曲を舞う。
 松阿弥 〽︎ 役者とは 是れ皆人なり
人も是れ 皆役者なり
折々の時々の
己が役を
舞いにけり
舞いにけり
  舞い納め、腰を下ろして一礼。円了と貞満、穏やかに拍手。
 道誉は満足げに頷き、立ち上がって返しの舞
 道誉 〽︎ 舞いにけり 舞いにけり
今世一生捨て置いて
只ひたすらに舞いにけり
一生は嘘 舞こそ真〈まこと〉
一生は嘘 舞こそ真
  舞い終わって着座。満座の拍手。
 道誉 (女たちに)美しき白拍子を差し置いての余興の一指し、許してくれよ。
松阿弥 (頭下げて)かようにお見事なる身のこなし、本職の猿楽師でもなかなか出来るものではござりませぬ。それに比べて我が身のつたなさ……。まことに、恐れ入りましてござりまする。
道誉 つたなくはあるまいが、その方、どうやら本職の猿楽師ではない様子……。
  なかば独白の様に言い、道誉はじっと松阿弥を見つめる。 松阿弥、恐れ入る様に一層頭を下げる。
 松阿弥 身どもは表舞台の役者ではなく、一座を率いる座頭に過ぎませぬゆえ。 
道誉 マァ、そう言うのならそれでよい……。
(明るく仕切り直し)シテ、その方ら何方より参ったのだ?
  白拍子たち、揃って指着き
 桐夜叉 我ら京の女猿楽一座、紀伊紀三井寺道成寺の鐘を拝みに参り、
梅夜叉 こちら三井寺の鐘の御噂承り、
桐夜叉 紀ノ川沿いに吉野へ上がって、
梅夜叉 千本桜の名勝と、尊皇の心篤き蔵王権現、修験者の方々にご挨拶、
桐夜叉 大和の道を北に上り、
梅夜叉 この近江三井寺園城寺へと、
二人 着きにけり。着きにけり ── 。
桐夜叉 という次第でござりまする。
道誉 左様か。(貞満に)そういえば先頃、帝倒幕御企ての折、吉野の修験者に化けて諸国遍歴、各地の武士に勅使して捕らえられた公卿がいたが、ハテ、その名を何と申されたかのう?
貞満 日野権中納言資朝〈ひののごんちゅうなごんすけとも〉卿とその従兄弟、日野蔵人俊基〈ひののくらんどとしもと〉卿であったかと。
道誉 シテ、その方々のご処分は?
貞満 確か権中納言殿は佐渡に配流、蔵人殿は帝のたってのご希望あってお咎めなし ── との決着のはず。
道誉 貞満、御坊、その方たちのお顔、存じ上げておるか?
円了  いいえ、
貞満 存じませぬ。……が、何故?
道誉 いいや。修験者と聞いてふと思い出したまで。
  ト、思い入れ
 道誉 ……この道誉の元も、訪ねて下されば良かったものを。
  貞満驚き
 貞満 これは兄上、異な事を申される。我ら佐々木と京極、鎌倉の将軍様にも執権殿にも、御高恩筆頭賜る源氏の一家。兄上には、まさかの叛意……。
  ト、人々に聞かれた用心、皆殺しの覚悟で密かに刀に手を掛ける。
 道誉 ハハハハハ、そうではないのだ弟よ。俺はただ、見てみたいと思ったのだ ──
  ト、思い入れ
 道誉 帝、将軍、公卿、大名……我らは各々、自らの役を勤めて生きている。その普段の役とは別の役を演じ、この世の仕組みを変えようと企む者たち……その命を懸けた芝居とは、一体どの様なものだったのか、俺はただ、見てみたいと思ったのだ。
         しばしの沈黙。
 貞満 ハハ、ハハハハハ。兄上の物好きは筋金入り。酔狂、酔狂。ハハハハハ。
  貞満、ホッとした様子で密かに刀から手を離す。
道誉 (冗談めかして女たちに)……よもやその方ら、猿楽一座に化けた帝の使い ── ではあるまいよな?
  しばしの間あって
 桐夜叉 ホホホホホ。殿様が左様な芝居をご所望なれば、我ら芝居が本分の役者ども。即興にて演じてご覧に入れましょう。ネ(背筋を正して松阿弥に)……日野蔵人、俊基さま。
  松阿弥ハッと呑み込んで
 松阿弥 ウム。左様なれば。……勅定である。
  ト、一座の者姿勢を正す。松阿弥立ち上がって取り出した懐紙を綸旨に見立て、高く目の前に掲げる。道誉は居住まいを正し、懐紙に向かって頭を下げる。貞満と円了、呆然と様子を眺める。
 柝、一打ち。
 松阿弥、懐紙を広げて勅命を読み上げる心。
 松阿弥 臣下たる執権北条一門が将軍家の実を握る逆さま事、そのまま鎌倉が朝廷を軽んずる逆さま事と相成りて、世の秩序、大いに乱る。その乱れ糺さんと、先年兵を募りしが、口惜しきかな、下臈の口より漏洩頓挫、時宜を得ず事成らず。なれどこの逆さま事、このまま続くを糺さざれば、天下太平程遠く、人心の荒廃せしをえとどめず。しからばこの度、朕と志ともにする有意の臣を再び募り、誤りの世を真の世に、天命を革むるの号令を、我が直臣、日野蔵人俊基をして各地各国の大名諸卿に、ここに勅定、申し伝えるべきものなり。
  松阿弥、読み上げた体の懐紙の内側を道誉に差し向ける。道誉、畏まる様に頭を下げる。
 ややあって道誉、肩を揺すって笑い出す。
 道誉 ハハハハハハ。(松阿弥を見上げ)俊基卿、そなたは芝居の俊基卿か?  それとも真の俊基卿か?
松阿弥 (元の猿楽師の様子に戻ってひざまづき)ハハッ。芝居の俊基卿……と申し上げますれば、道誉様にはいかな御言葉下さりましょう。
道誉 ウム。上使の役は、マァまずまずの出来。なれど、勧進帳の空読み、弁慶の様な役には、まだまだ勉強が必要だな。
松阿弥 (頭下げ)畏れ多きご指導、誠にありがとうございます。なれば……
         すっくと立ち上がり、上臈の見得
 松阿弥 猿楽師とは世を忍ぶかりそめの姿、麿こそは真の日野蔵人俊基……と申さば、道誉殿、そなたは如何いたしまするか。
  ト、柝打って引っ張りの見得。
 道誉 しからば俊基卿、その勅定に従えば、身どもには如何なる得がありましょう?
松阿弥 本領の安堵と加増、官位栄達。義に従って行動せば恩賞褒美は思いのまま。
道誉 我が本領、我が地位は今で充分。その様なもの、殊更欲しいとは思いませぬ。
松阿弥 ならば大義に従った忠臣 ── との、末代、未来の家名の誉れ。
道誉 そんなものは尚更要らぬ。むしろ北条殿の世が続けば、その未来の忠臣とやらはただの未来の謀反人。
松阿弥 なれば道誉殿、そなたは何をもって得と考え、何をもって進む道を決められまするか?
道誉 面白くもなきこの浮き世、ただひと時でも面白く、思いのままに楽しむ事 ── それこそが身どもにとって何よりの喜び。それこそが、身どもが進む婆娑羅の道。 松阿弥 面白くもなきこの浮き世を、ただひと時でも面白く、思いのままに楽しむ事……。
  しばしの間。
 ややあって梅夜叉おもむろに
 梅夜叉 それは、我ら役者が生きる芝居の世界……まさにそうではございませんか?
  道誉、対勅使の芝居を終える。
 道誉 ハハハハ。そうかもしれぬ。所詮は嘘に過ぎぬものを真〈まこと〉と崇める浮き世より、嘘こそ真の芝居の方が、俺にとってはよっぽど真。
  ト、立ち上がって上手舞台に進む。
 道誉  なれど、たかだか三間四方、この小さな舞台の上だけでは、俺はもう満足はできぬのだ。浮き世すべてを舞台にして、己が命を賭けた芝居 ── その一生を生きる事こそ俺の望み。それこそが近江源氏の棟梁、この道誉が進む婆娑羅の道。
  ト、揚幕開いて再び取次の僧登場。早足で七三まで進んで注進。
 取次の僧 御坊様に申し上げまする。六波羅探題詮議方、長崎高教様、糟屋二郎様。佐々木道誉様をお尋ねあって、書院の方にお見えになってござりまする。
  取次の僧、舞台に進んで下手に控える。
 円了 ハテ、六波羅の侍衆が、何の御用?(道誉に向かって)道誉様、六波羅の方々がお見えとの事でござりまするが……。
  猿楽一座の者ども、用心する様に顔を見合わせ、道誉を見上げる。
 道誉 連歌の会の約束を放り出して、俺は役者たちに会いに来た。さだめし、館で待つのにしびれを切らして俺を追って来たのであろう……。皆で出迎えこちらに案内、彼らも共に芝居を見物すると致そうか。
  貞満と視線交わして頷き合い、松阿弥に顔向けて微笑む。
 道誉 客を出迎えに参る間、ご準備のほど頼みまするぞ。俊基、卿。
  道誉花道より退場。貞満、円了、取次の僧、後に従う。
 揚幕が閉じるのを見計らい、女たち松阿弥のもとに駆け寄る。
 桐夜叉 殿さま、
梅夜叉 俊基さま。
俊基(松阿弥) せっかく道誉殿に近づけたというのに、厄介な事になってしまった。
桐夜叉 その六波羅の者どもは、殿さまのお顔を存じ上げているのでしょうか?
俊基 ああ、宮中出入りの目付衆、もとより顔は見知った仲。
         女たち、うろたえた様子で顔を見合わせ
 梅夜叉 なれば我ら二人が舞いまする間、殿さまはひとまず先に、次なる目当ての越前へ。
俊基 なれど、さすればそなたたちは……。
桐夜叉 舞い納めれば、我らも急ぎ後を追い……。大津の浜の葦原にでも、隠れてお待ち下さいませ。
  女たち頷き合って俊基を立たせ、下手欄干奥へと導いて退場。  裏方たちと楽人たち替わって登場。裏方たちは舞台の準備、楽人たちは舞台上手に並んで着座、囃子の準備を整える。円了、道誉、長崎、糟屋、貞満、花道より列を成して登場。下手の円座にそれぞれの座を占める。
 ややあって楽人たち前奏を始める。
 衣裳を整えた桐夜叉と梅夜叉、欄干を橋掛かりの様にして登場。舞台中央に座して一礼。
 桐夜叉 これに控えまするは女猿楽の二人、桐夜叉と梅夜叉。
梅夜叉 お目に掛けまするは我らが十八番〈おはこ〉、二人勤めの道成寺。
桐夜叉 ご覧なされて、
梅夜叉 下さりませ。
糟屋 ……待て。猿楽の口上は座頭が勤める慣例。どうしたのだ、その方らの座頭は?                                    
桐夜叉 畏れながら、これが我が一座の流儀なれば……。
長崎 (糟屋をなだめて)マァ待て、糟屋。それなる女役者がこの一座の座頭 ── と、そういう事ではないのかの?
  桐夜叉、思わぬ助け舟 ── と、ホッとして頭を下げる。
 ト、道誉おもむろに声を上げる。
 道誉 サテ、俊基卿はどこへ行かれたのかのう?
糟屋 ナニ?
長崎 道誉殿、俊基卿とは、サテ、それはどちらの俊基卿にござりましょうかの?
道誉 俊基卿と申せば、ソレ、日野蔵人俊基卿にござりましょう。
糟屋 何と? 無罪��免を良い事に、まさか、再び帝の密使を?
長崎 道誉殿、それは一体、どういう事にござりまするかな?
道誉 ナニ、この一座が吉野から来たという話から、先ごろ修験者に身をやつしての諸国遍歴、かの密使の公家になぞらえた座頭の芝居、最前まで楽しんでいただけの事。
長崎 ほう。芝居、にござりまするか?
道誉 左様、芝居にござります。 長崎 ハハハハハ。道誉殿の相変わらずのご酔狂、げに面白き婆娑羅なお人よ。
糟屋 (なお承服しかねる様子で女に)ではその座頭は、一体どこに?
  答えられずうつむき続ける女たち。ややあって道誉
 道誉 オオ、そう言えば、次なる舞の奉納先に一足先の出立とやら、オオ、確かその様に申しておった。……ノウ、そうではなかったか?
梅夜叉 (咄嗟に辞儀し)ハイ、左様にございます。
  道誉ひそかに思い入れる(梅夜叉の反応に、松阿弥の正体を確信する)。元に戻って長崎たちに向き直り
 道誉 見逃してとりたてて惜しい役者 ── という訳でもござらぬ。ご両所もそう気になさらず、女どもの猿楽舞を楽しまれるがよろしゅうこざろう。……サァ、始めるが良い、女ども。
  女たち頷き合い、あらためて頭を下げる。
 楽人たち演奏を始める。女たち立ち上がり、鐘の前で舞を始める。しばしの舞。ほど良くして盆回る。
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