summerisover

[summerisover]

大切な人を悲しませた夜

頭では分かっているのにコントロールできない

言わなくてもいいことを言って

人のせいにしてお互い泣いて

楽しかった日を最悪の結末にしてしまう

結局この繰り返し

頑固な部分がここでも出てくる自分が嫌になる

深夜に歩き回って見つけた小さな公園のベンチで

朝を迎えることを考えたが

蚊に刺されたことに耐えられなくて

大型トラックの眩しいライトを浴びながら家路に

どこに向けていいかわからない感情を抱えたまま

ベッドどころか家の中に入ることを躊躇った

気付いたら朝を玄関で迎えていた

朝ほど憂鬱なものはない

ずっと夜か目覚めないことを何度願っても叶うことはない

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あなたが作った家はなくなりますごめんなさい

雨予報だった今日 予想とは真逆の模様で眩しい

今日は祖父の誕生日 生きていれば98歳

取り壊すことになった祖父の家を整理した日曜日

祖父の手記を読んで泣いた

床に伏せていたいたとき手帳の中で見せた弱音を何年もの時を経て知る

祖父とは半年しか同じ時間を過ごすことが出来なかったから正直記憶が無いけれど大好きな人

家族からこういうことがあったと話で聞くことしか出来ないけれど大好きな人

この家がなくなることを伝えたらどう思うかな？

あなたが日本軍にいた証

祖母とのツーショット写真の山

あなたがずっと座っていたソファー

大きく育った紅葉 松 紫陽花 鈴蘭 薔薇

私はこの家が大好きだった

なくしたくはなかった

このような結末になったこと本当にごめんなさい

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いちばん死にたくなった日に冬服が届いた

昨日やろうと思っていたことが出来ないまま

今日を迎えたことを引きずって目覚めた秋晴れの朝

いつも通り電車の中では眠さに負けて

久しぶりにバスを待つ行列のひとりとなった

集中出来ず時計とにらめっこしているうちに

授業は終わり高校生でいっぱいの電車に乗り込む

昼はまだ夏のような日差しで床に窓の影が動く

最寄り駅から家まで歩く

Avenue BeatのF2020を聞きながら

太陽の日差しを浴び空の青さを見て

長袖で来たこと日傘をバイト先に置いて来たこと

日焼け止めを塗り直さなかったことを

後悔すると同時に史上最強に死にたくなった

これは最近多い芸能人の自殺に

感化されたものではなく

高校生のときから思っていたことだ

最近はあまり思わなかった感情で久しぶりに感じた

家の近くにある公園の前を通り

小さな子どもが蝶々を追いかけている姿を見たとき

死にたさが少し増した気がした

外とは違い家の中はひんやりとしていた

重たい体を引きずるように二階に上がり

ベットに倒れた

いつもはシャワーを浴びたあとじゃないと

ベットに入らないようにしているが

今はそんなことはどうでもいいほどベットの上で

横になりたかった

それでもお腹が空いて梨を食べた

そしてAnne with an E を見たけど突然

涙が目にたくさん溜まり視界がにじみ

内容なんて入ってこない

できれば泣いてすっきりしたかった

それでも見続けるわたしに

停止ボタンを押させるためなのか

インターフォンが鳴る

宅配の人から受け取った荷物には衣類の文字

人気ですぐ売り切れになったアウターだけど

袖がわたしにはとっては長すぎた

そうこうしているうちに日は暮れ暗闇の中でドラマの続きを見始めた

9月最後の月曜日