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suimint · 1 month ago
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2024 観劇記録
例年より見た作品が少ないような気もするし、この辺の舞台見る金額は家計的に減らしたいとも思っていないこともない。 あと、見たい舞台は本当はもっとあった。果てとチーク、マームとジプシー「equal」はタイミング合わなくて悲しい。 何個か印象的な舞台をメモしていく。 ディミトリス・パパイオアヌー「INK」は劇場の使い方が圧巻だった。圧倒的な舞台体験。大量の水と、美しくむき出しな身体、様々なモチーフの力関係の変化と展開を目の当たりにしてただ受け取るしかなかった。そこには様々な問いと怒りと事実があったはずだ。 高谷史郎の関わる2作はどちらも素晴らしかった。これを2024年生で見ることができたことが��しい。TIMEでは、私はまだまだ人生を生きてて出会えない境地だと思った。感じるには何もかも足りていなかった。田中泯さんをあと何年観られるのか。私があの舞台をもう一度観たい時、世界はまた変わるが、あの舞台の美しさは変わっていないと思う。 春は大きい劇場で高いお金をかけてみる舞台に疑問を感じることが続いてしまって、色々休憩していた。DJもやりだしてそちらばっかりになっていたのもあるけれど。 演劇見るのは高い。1万円かけて、見に行って、その価値あったのかな、と思ってしまうギャンブル性が常に付き纏う。この趣味も考えものである。2000円で映画観た方がましだ、5000円あったらいいアフターヌーンティーできるじゃんと分かっているのに、観に行って、観なきゃよかったと思うかもしれない場所に行くのだから。 ウンゲツィーファも好きだった。丁寧な会話と、塞がるしかない現実を前に幸せを信じることが多い気がする。脚本家の方はきっとどうしようもない状況でもどうしようもない優しさがあることを信じていてそれを実行しているような方なのかもしれない。救いはなくても救いや光はどこかにあってほしいと思うのでとても好きだ。それは私のフィクションへの祈りな気がしている。 福井さんのシアターマテリアルもめーーちゃめちゃ面白かった。11月以降面白いもの見た?については、シアターマテリアルと返している。言葉をもたない写真の集まりが戯曲になっていたことに驚き、納得する。再演してほしいし、E9以外でもやってほしいが、E9で3年やられていた活動の集大成としたら、やはりE9が一番ふさわしい場所なのだと思う。 また、修正、追記はしていそうだけれど勢いで書いた。
1/18 ディミトリス・パパイオアヌー「INK」京都ロームシアター 1/20 KAAT芸術劇場プロデュース「ジャズ大名」高槻城公園芸術文化劇場 2/9 高谷史郎「tangent」京都ロームシアター 3/6 「テラヤマキャバレー」 梅田芸術劇場 3/9 パルコ・プロデュース「最高の家出」森ノ宮ピロティホール 3/17 演出早坂彩「新ハムレット」Theatre E9 Kyoto 3/23 コトリ会議 第蓋話・第糸話 扇町ミュージアムキューブ 3/31 坂本龍一+高谷史郎「TIME」 新国立劇場 4/19 ウンゲツィーファ「動く物」「旅の支度」神保町PARA 4/27 銀河鉄道の夜 チーム蟹座 こ��ばアゴラ劇場 6/22 彩の国シェイクスピア展シリーズ2nd vol1「ハムレット」梅田芸術劇場 7/3 泊まれる演劇「QUEEN's MOTEL」HOTEL SHE KYOTO 7/9 範宙遊泳「心の声など聞こえるか」東京芸術劇場 8/10 NODA・MAP 「正三角関係」東京芸術劇場 9/8 かるがも団地「三ノ輪の三姉妹」三鷹市芸術文化センター 9/16 幻灯劇場「フィストダイバー」Theatre E9 Kyoto 9/27 ダウ90000「旅館じゃないんだからさ」近鉄アート館 10/19 コンプソンズ「ビッグ虚無」下北沢駅前劇場 10/27 ウンゲツィーファ「8hのメビウス」スタジオ空洞 11/2 チャミチャム「いちごオレのみながらあいつのうわさ話した」中野水性 11/16 いいむろなおきマイムカンパニー「ゾウをのみこんだウワバミの絵」伊丹AI-HALL 11/17 ブルーエゴナク「たしかめようのない」Theatre E9 Kyoto 11/23 福井裕孝「シアターマテリアル(上演)」Theatre E9 Kyoto 11/24 坂元裕二「忘れえぬ忘れえぬ」日経ホール
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suimint · 1 month ago
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モニターする
もともとバンドを少しやっていたのだけど、モニターが苦手だった。 どうもどの音を聴くべきか掴めないのである。それはDJをやるようになった今も実は変わっていない。(できるようになりたい)
おそらく、物事は重なりであるということを捉えることが得意でない。その要素を一つ一つ抽出していく感覚が、頭ではわかっているのだけど、調整がままならない。
自分の声も同じである。
歌うようになって、やっと自分の声を少し自覚できるようになった。でも人に取られたビデオの喋り声はずっと苦手。
この前、演劇のWSに久しぶりに行った。 自分のやりたいプランと、自分の動き��一致しないことのもどかしさを改めて感じた。それができないから、役者は向いていないと過去に思ったことを思い出した。役者になりたかったのかと言われると、それもかなり疑問で、ずっと自分のできない部分を知っていて、その上で趣味として部活としてやっていたのだった。
それにしてもできていないことがもどかしかった。それができている人を目の当たりにしてしまうと、もう好きでいることさえ難しいのかもしれないと意気消沈する。なんかもう、下手の横好きなフリしてWS行くのもやめようかなと思う。会社員1年目の時も2個WSオーディション行ってちゃんと落ちて、落ちる自分を確認していたのだ。
写真もそうだ。中高とガラケーからスマホに移り変わる時代を過ごした。LINE、TwitterやInstagramが定着していく中で、写真写りがめちゃくちゃ悪い自分を自覚する。元の顔や容姿を置いておいても、なんだか全部下手くそで情けない顔してて、そんなだともちろん載らないので、「私じゃない人と遊ぶ時の写真は載せるんだ、、、」とあの頃の思春期に思っていたものだった。
過去の話はさておき。嘘つかずに書くならば、モニターできない自分が、ずっと悔しい。
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suimint · 3 months ago
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髪型
ドライヤーと梳かしたらいい感じになるようにお願いします
と堂々と言えるようになってきた。
インスタに載るような髪型になる人と、自分の違いをいつも考えてしまう。ずぼらかどうか?それだけな訳はない。
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suimint · 3 months ago
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蛍を見たことがないまま20歳を過ぎていた。 といっても、何か生活で困ったことはない。
初めてみた蛍はアメリカのプリンストン大学で、夕方ごろに一つの光が上と下にすーっと動くのをみた。へぇ、これがホタルか!にしても水があるような場所でもなくなぜ、、、と思ったことを覚えている。 それから6年経った。 噂で京都で見られることを知っていたけれど、なんとなく見ずに過ごしていた。
会社の人に、下鴨で見られることを教えてもらって初めて見に行った。水辺に浮かぶぽわりふわりと揺らぐ黄色に感動したが、「虫」と思い直してそうでもなくなっていた。 真っ暗な下鴨に人が少しだけまとまる時期��いいなと思った。
次の日、ライブ中、友達から電話がくる。滅多に(というか今まで一度も)ない電話に緊急性を感じて出たところ「蛍見にきたけど、しのが見た場所と合ってるか不安で」という問い合わせでほっこりとした。
蛍が見られたことを会社の人に送ったところ、その方からも見た蛍が送られてきた。そんな2024年6月。
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suimint · 3 months ago
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レコードプレーヤーを梱包する
2020年2月から2024年9月まで続いた京都生活。 もっと寂しくなるかと思いきや意外とそうでもなく、生活が続くことを実感する。
とはいえ、私にとってのこの4年半は大切な思い出であり続けると確信している。大学院生から会社員になる間、コロナ禍が始まり終わっていく間、ライフステージも世間も目まぐるしく変わり続ける時間の中で踊るように生きていた、気がする。
振り返ると、残したい思い出がたくさんあって、ラジオやポッドキャストで誰かの話を聞くように一人でおしゃべりするためにアーカイブしようと思った。
そんな話をしていた時に、「私は気になる」と言ってくれた方がいたのもとても大きい。誰も読んでなくても、書いてみることにした。
◯レコードプレーヤーを梱包する 初めての一人暮らし。 一番最初に買ったのは、「Bluetoothスピーカー」と「中古のTechnicsのレコードプレーヤー/ミキサー」だった。生活不必需品を嬉々として買っていたのがその後のわたしの生活そのもの。
別にレコードに詳しいわけでもないけれど、一人暮らしの家で大きなレコードプレーヤーを置いて聴くのに憧れていた。ネットで調べるうちに、Technicsがやっぱり一番欲しいとなってしまって、SL-1200MK3Dをメルカリで購入。
親にバレたくなかったので、出品者に1ヶ月発送を待ってもらい直接新しい家に送ってもらった。
2017年、レコード再生の方法がないのに買っていたレコードはEnjoy Music Clubの「100%未来/そんな夜」。 ロロのお芝居が心から好きで、バカリズム脚本の「住住」というドラマが好きで、ボブえんちゃんのイラストが好きで、ヒコさんのライナーノーツが読めるから。即買いしたんだった。
"毎分毎秒がキラキラ!でやべー" サンキュー京都生活全般の始まりだった。
なんやかんやサブスクで聴けるし、、、となり使用頻度は高くなかったけれど(100%未来を買った理由は、サブスク配信がなく、無料mp3配布とレコードだけの展開だったから)、私の一人暮らしで何度もときめきをくれた。
色々レコードを買うきっかけにもなって、父の過去のレコードをいくつか父方の実家から貰いもした。ターンテーブルを介して広がる会話はいつでも新しい世界への入り口と、過去の未来を繋ぐきっかけがあった。
今はどこにあるかというと、当然実家に入る場所はなく、ひとまず、新しいお家(友人宅)にごっそりそのまま貸し出している。 4年で増えた少しのレコードは引っ越しのダンボールにそのままである。 EMCの新曲はないかな、あの3人の歌また聞きたいなと定期的に話していた。2024年「グッド・バッド・ストーリー」、嬉しくて心が躍った。レコードプレーヤーを梱包するとき、そんな新曲が出ていた。
この辺で。
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