sozzzatsu

[sozzzatsu]

8/10 0:23

どうですか、上手くやれていますか

最近、「地獄は地獄なりにやっていくしかないのだ」という言葉を貰いました。

わたしの今、居る場所が、地獄かどうか、わたしにはわかりません。

いつだって、生きて生活することは、喉奥が締め付けられるような出来事を、感情を、抱えて、強張った足を震えながら踏み出すことのように思えます。

どうですか、その世界で、どうにかやれていますか。

上手く生きられなくても大丈夫らしいです

[sozzzatsu]

無題

承認されようとすることをやめたい。私を私たらしめて、不幸面をしたそいつが、闇であってそうでは無いと知っている。私は私を苦しめるものの正体を知っている。私を構成する要素のほとんどが歪んでいるのかもしれない。動けないことを何かのせいにしてしまいたいのに、何のせいでもなく、ただ、ただ、何も無いことを知っている。問いかけることも、思い煩うことも、思考をぐるぐると巡らすことも、もう、やめてしまいたい。私が憧れる私は、多分いつまでも届かない遠い、遠い場所にある。例えば、そこは、朝起きて、コーヒーを飲もうとする自分も、部屋の壁に写真を貼りつけて、愛でようとする自分も、襟を詰めて、糊のよく効いたシャツに袖を通す自分も、華奢な指輪をはめて、それの映える細い指たちの間にうっとり憧れる自分も、遠い場所へ一人で行くことを憧れる自分も、静かに本を読む姿を想像する自分も、襟足で短く切り揃えた髪の毛を耳にかけて、黒いタートルネックに身を包んで、長い首筋を想像する瞬間も、全て遠くて、豊かな、静かな、私では無い世界なのです。すべて、私以外の私に承認されるために、憧れた宝石たちなので。歪んで、曲がって、折れて、光って、形になれなかった私の大切な宝石たち。想像の空間で、築かれた脆い、私に似た私がつくりあげた破片で、他の全部であっても、決して私の近いところにはいない、私の中身。多分、またどこか想像の間で生まれて、壊しても、音は鳴らずに、あったことが無くなって。承認されようとすることを祈れば、生み出される、脆い中身で、無くなって、既に生まれたくはないのに。もう、承認など、祈りなど、必要は無いのに、たくさんたくさん、くっつけて、祈ることをやめられないのです。

[sozzzatsu]

BUMPOFCHIKEN

愛しい人たちのツアーに今年は3回、内1回はライブハウスという狭い箱の世界で拝める事になった。生きねば。

小学生の私が彼らに出会って、中学生の私が歌詞の言葉たちを理解しようとして、高校生の私が彼らの音楽に救われて憧れて、いつかいつか、彼らに会えるまでは死ねないと本気で思って生きてきた私が大学2回生で初めて彼らに会えるチケットを手に入れて、講義中息が止まるかと思うくらい喜びで。初めての彼らのライブは一瞬で終わったは言い過ぎかもしれない、いや、体感は一瞬だった。会えるまで死ねないなんてほざいてたくせして、あまりに一瞬で、まだ足りない、なんて欲張りになって、でも、これでいつ死んでも大丈夫だって安堵した。それでもとりあえず、息を続けて、学生生活最後の今年、また彼らに会えるチケットを手に入れることができた。それも3回。

奇跡だと思って、きっと今年の運ほとんど使いきってしまったと思って、就職活動でお祈りメールが届く度に、でも彼らまでのチケットを自分の手で掴み取ることができたんだ、それなりの代価があって当然だって言い訳にして保つことができている。

「なんだよそんな汚れくらい丸ごと抱きしめるよ」 -新世界

「汚れても醜く見えても、卑怯でも強く抱きしめるよ」-Spica

いつだって全部受け入れてくれるような、卑しさも、醜くさも、たくさんの汚れも、全部抱えて君だろう？て言ってくれるようで、そのままで生きてきたんだろう？頑張って頑張れてなくても、それでも続けてきたんだろう？て言ってくれる藤原基央の言葉たちが、何時だって、「ここまできてしまった自分」を「ここまでこれた自分」に認めてくれて、なんだって受け入れられる気がしてしまう。

穏やかだけど、ゆっくり続く暗さの世界で、単調だけど着実にしんどくなっている事に気づけない現実に、不意に「おう、やってんな」って一言、声をかけてもらったような感情。

大袈裟ではないけど、気づいて貰えたような、私も彼の言葉たちのような人間になりたい。

愛しいのだよ。君は大丈夫？君らがいつまでもここで、音楽やってるから。って言ってくれるのと一緒で、私だって君たちの音楽の隣にずっといるし、いたいよ。

ここまで、続けてきてくれてありがとう。

[sozzzatsu]

「楽しそうに生きていれば地球の重力なんて消してしまえるんだ」

映画 『重力ピエロ』の中で、空中ブランコに挑戦するピエロを見ながら泉水と春の父さんが言う。

いつだったかな『重力ピエロ』を読んだのは、春の「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」という言葉を頼りに、そう頼り、頼りに生きてみた。両手に抱えて大事、大事と思って抱きしめて、でもつつかれるとすぐ溢してしまって、慌てて拾い集めようとしても途中でわからなくなって、今この文章を書いてる瞬間も1文字打つごとに感情が削がれて何を感じて何を書きたかったのか全くわからなくなる。やめてしまいたい。書きたかったのに書いたら何かが消えていってそれが何なのかわからないけどわからないことが気持ち悪くてさっきまで、ついさっきまで書きたいことがたくさんあったんだ。なんだっけ今日何をしたんだっけ、そう、映画をね久しぶりに観たんだ。重力ピエロ、登場人物の言葉に救われて、そう確かに救われて生きたことを思い出した。外は雨が降っている音がする。雨の音と、私の感情と、テレビの音と、文字を打つために動く指がすべて煩わしくて壊してしまいたい。ちがう、そんなことが言いたかったのじゃなくて、そうだから春が、陽気に伝えた方が良いって言ったの。高校生の私には十分だったから、自分の中に大事に抱えてきたものを必死に明るい何かに変えるのが正しいと思って、それがこの言葉の意味だと捉えて、必死に暗いものを繕った。そうではないと気づくのにそんなに時間は掛からなかったし、本当の意味��んて知らないけど、今でも確かにその言葉に頼ってしまうんだよ。

消せないというか消えてくれないものだと気づいて、ありきたりだけど、繕えば繕うほど暗いものは黒くなって、黒というかグレーで中途半端に汚いものになって、いよいよわかならないままでここまで来てしまった。自分を芯にして立つには全然足りないもので覆われて、いつも足下はぐらぐらで少しでも揺れれば必死になって繕って何をしたかったのか何を感じていたのか何を信じていたのかは何もなくなって、私は本当に私だったっけ鏡を見るとき自分の姿を認識して、その認識でどんな風に笑っているのか喋っているのか想像しながらじゃないと立ち回れなくなった。本当の自我を持って文字を打つ私と鏡の認識の中で文字を打つ私とで二人居て、自我を持った私は鏡の向こうの私を自分とは到底違う生き物だと思っている。だから今この文字を打つ私は自我の私で、指を動かしながら液晶を見つめる私は鏡の向こうの私で、ややこしいな。全部私であることはわかってるよわかろうとしているのは鏡の向こうの私。

毎朝顔を洗うとき、歯磨きするとき、洗面台の鏡を見ながらこれが私だったのかと確認するのは自我の私。私は私の皮を張り付けて私の振りをする。

違うね、重力ピエロだよ、そうだよそうだ。とにかく、重力を消してしまえるならそれに越したことは無いんだ。深刻さを陽気に伝えるのはどうしようも無いからなんだよ。どうしようもない事を深刻そうにしたってどうしようもないんだ。

私は明日というか今日も朝起きて、洗面鏡の前に立つけれど、そこに映る私を確認して、私だったのかと納得するけれど、それはもうどうしようも無いことなんだ。それが仕様で、私は私に多大な負荷をかけるけど、背負うのは鏡の向こうの私だから。背負う私を見て馬鹿だと嘲るのも私だから。

私は私から逃げられない。

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日々に

2階から飛び降りて、コルセットに車椅子姿で笑顔で出迎えてくれたあの子も無事大学生になれたらしい。痩せ細った私の身体を見て「いいなあ、私も拒食になりたい」って言って本当に摂食で再入院したこともあったね、頑張ったんだね。首に切り傷を幾つもつけて、安心して眠るために大小たくさんの錠剤を慣れた様子で一気に飲み干していたあのお姉さんも、今は立派な二児の母だよ。多分私はお姉さんの喉がひどく大袈裟に嚥下する瞬間を忘れられないと思うんだ。ひどく痩せて、夜が近づくと過呼吸を起こして泣き叫びながら看護師さん達に宥められていた彼女も、今は健康的な身体つきになったって聞いたよ。私は息が浅くなる彼女の手を握りながら硬直していく彼女の身体をまだ鮮明に覚えている。綺麗な子だったんだ、泣き叫んでたくさんの人に構ってもらえる彼女が私は羨ましかった。「じゃあね、もう戻ってきちゃダメだよ」って退院する日の朝に扉まで見送って、病棟の鍵付き扉が自動でロックされる音を何度も聞いてきたのに、また一人、真っ黒な炭で胃を洗浄された子が戻ってきた。居心地が良かったんだ。ここから離れたら、多分世界も私を、私も世界を拒むことをやめられない。もう何年も前なのに、何をやっているのだ私は今も上手く顔が上げられない。

[sozzzatsu]

遠くに行ける気がしている。

日常的に遠くに行きたいと思っている そうやって思って、地元を離れて進学した。

でも私のこれは、多分満たされたら終わりのもので、慣れてしまえばまた遠くへ行きたい気持ちが沸々と心を満たして、いてもたっても居られなくなる。

そう、とにかく遠くへ行きたいのだ 別に現状がとてもしんどい訳でも、不満がある訳でもなくて、ただただ今ここに存在していることに、息がしづらくなって その衝動から自分を切り離したくなって

ほんとうに、物理的に心と頭を切り離したくて、身体を軽くしたい。 遠くへ行けたところで、私はわたしの心と頭を一緒に連れて行ってしまうのだけど、ここじゃない、違う場所、見たことのない風景があるだけで、多少はマシになるから

たぶん、結局、私は私自身から一番遠くへ行きたいのだとおもう。 いつも連れて歩く心と頭から、逃げたくてたまに、ほんとうに引きちぎってしまいまくなって、そうしている自分を想像して、呼吸を繰り返す。

とにかく、遠くへ行きたいだけで 遠くへ行ける気がして

遠くへ行ける気がしている それだけで、多分まだ心と頭に空きがあるから、呼吸をしていられる。

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本の助け船

ハゴロモという、よしもとばななさんの本を読んだ。

すごく感覚的でスピリチュアルな要素を含んだ不思議な物語で、登場人物たちもそれぞれがそれぞれに”目には見えないけれど確かなもの”の縁に包まれて、ゆっくりゆっくり生きていて、わたしの生きている現実とはほどほど遠い世界なのだと感じたけれど、でもわたしが感じられないだけで、世界は案外そういうものたちの流れで成り立っているのかもしれない。

人並みに現実主義のわたしには追い付かない世界観ではあったけれど、嫌な気はしなくて。

部屋で仕事でも勉強でも読書でも、何かしらしている時に、ふと太陽の光が部屋を明るく包む瞬間に顔をあげた時みたいな、現実とは少し離れているけど、こんな一瞬が続く世界も良いなって感じるようなそんな感覚を抱いた物語だった。

嫌いな春がやってくる。

世間では、動物も植物も待ちに待った春かもしれないけれど、わたしは好きじゃない

強制的に新しい世界に触れなければいけないし、いつだって焦燥感に潰れそうになる

ここまで踏ん張ったのに、また最初からスタートラインに立たされる。

そんな毎日に久々に読んだ作者だった。

あとがきに、

『 どうにもほっとできない気持ちの中にいる人が、ふと読んで、何のメッセージを受け取るでもなく、ただちょっとだけ苦しみのペースを落とすことができたらいいなと思います』 と書かれていて、

ほんとうに、正に、それだ。と感じて

このしんどい時期が、何か劇的に好転することはないとわかっているから

毎日、いろんな感情に捕らわれて負けそうになるけど、ゆっくり一つの感情と向き合ったらもう一つの感情は少しおざなりでもあまり大したことはないのかもしれない。

ゆっくりゆっくり自分の中で馴染ませて

ああ、もう起き上がれるかもしれないって

思った時には、蝉の鳴き声がうるさいと嬉しい。