ruupopop
ruupopop
すべすべ��月
11 posts
Don't wanna be here? Send us removal request.
ruupopop · 5 years ago
Text
たんか8
心音に重なれ、僕のものになれ 君が毎日聴いてるロック 丁寧に並べたハッシュタグは祈り #わたしを見つけて #そして認めて この街を出たいと願いながら買う一年分の通勤定期 涙より早く流れろタイムライン悲しいわけに気づけないほど 微睡みのような恋です 夢でだけ一番星のあなたに会える 白い肌ゆがんだ背骨ため息を想い死にたくなるまでが恋 あのひとはヴェールの向こう届かないからうつくしいままの発情
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
たんか7
春雨に物憂く滲むロータリー君の傘だけ鮮やかに咲く しとしとと浸みる��なたの優しさをなぞらえたくて雨の名を知る 見つめ合う恋人たちの行間を憐れむように埋めてく桜 グッドバイ残りわずかな平成を駆け抜けたくて靴ばかり買う 会いに行くよ 買ったばかりのスカートをひらめかす空いつもより青 夢のように砂漠に咲いた花だからずっとあなたのためだけに泣く
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
たんか6
地図のない心のうちを尋ねゆくわたしの渚穏やかであれ 弱虫なままで生きてく新しいスニーカーさえ希望と呼んで 東京に負けつづけても駅前のダサい電飾たちが待ってる 右頬の笑窪を描くためだけの色を見つけて愛と呼びたい 明日へゆく勇気を持てぬ者たちを静かに運ぶ最終電車 くやしさに震えぬように伸びてゆけ暗闇色のマスカラを塗る いつもよりきれいな顔で向かい合うふられる準備もうできている 飲み込んだ数日前の悲しみはちょうど胃液で溶かしています (泣くもんか)立ち去る君がひるがえすトレンチコートの淡い残響
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
をとめ
せんせいは知らぬ振りする おんなへの階段上る教え子たちを 昨日より短くなったスカートがひらり、彼女は私を捨てた 連れ立って花を摘んでるあの子らは致死毒さえも回し飲みする 第二ボタンなんか要らないその奥の熱く脈打つこころが欲しい 初恋に睫毛を濡らす幼気な少女に愛を(ビッチには死を)
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
かたおもい・急転直下
なにげなくきみに呼ばれる三文字は世界で一番すてきな響き きみがいまフリーと知った瞬間のあ��しのにやけ顔を愛して わが家発、きみん家着の快速がほしいと思う26駅 いいかげん誰か見つけて 彼からの「今日泊まる?」への最適解を あたしよりずっとかわいい恋人の幻影を見る 敵うはずない せっかちなくせに意気地なしだからハッピーエンドが逃げてしまった 好きだったのにうまく思い出せなくて別の宇宙に来ちゃったみたい
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
コモゴモ・イン・ザ・バスルーム
ほんとうは素顔が好きだ 丁寧に瞼の上の陰影を剥ぐ きょうもよくがんばったねとほほえめば鏡の中のわたしも笑う オンステージ、はだかで歌うバラードがやけに切なく泣けてきちゃうな 今はまだひとりぼっちのバスルーム未来に続く扉はどこだ 泣き顔にもこもこの泡押し当てて窒息したい水曜の夜 取れかけたペディキュアも小さなミスも乳白色の湯船に隠す 瓶詰めのボディスクラブかき混ぜてよりよい明日を強く念じる この脚や腰のくびれや両胸はわたしのもので愛してあげる 着古した安いパジャマの柔らかさ ジェラピケはもう必要ないや 乳液でほぐれた肌はなめらかで明日から人に優しくできる 悲しみも喜びもみな浴室の湯気にまぎれて融け合ってゆく
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
たんか5
切なさは冬のせいです歌手たちがバラードばかり出す季節です いつまでもきみの心のアルバムにぼくの栞がありますように さみしげに揺らめくひかり 今日だけはあなたのための歌をうたって 悲しみは五臓六腑をかけめぐり涙は同じ道をながれる 不自由になってく 何度シャッフルをしても好きな歌が流れて もし僕がバクならきみが見る夢はきっと一番最後に食べる 息継ぎのように横顔盗み見て胸が苦しい この街は海 悲哀には重さがあって���枯らしを冬空の青だけが耐え抜く さようなら2018明日からは良いことばかり起きますように
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
たんか4
「いいママになりそうな人」第2位の女がつつくコンビニ弁当 さよならを受け止めきれぬくちびるの皮がぽろぽろ剥けてく 冬だ 人間でよかったもしも猫ならばきみへの好きを隠しきれない 振り向くな東京駅を食べ尽くすせわしい群れに逆らって立て 許すってやさしい行為 チョコパフェのコーンフレーク残さず食べる 世界じゅう皆の寝息を聴きながらさいごに眠るひとになりたい
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
たんか3
向かい風 君に好きだと言うための肺活量を持たない僕だ わがままを言ってみたいの五の段をそらで唱えるほどの軽さで 幸せはひとりにひとつあるべきだたとえばショートケーキの苺 あの曲のMVみたい缶ビール持っていつもの夜道歩けば 体重が少し減ったな昼休みひとり流した涙のぶんだ この恋にもしも寿命があるのなら遺灰はタイムラインに撒いて どこまでも続く今宵を堪えしのぶ地獄のように散らかった部屋で 生きようとするのはいつも夜だからふくらんだまま開かぬつぼみ
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
たんか2
わけもなく眠れぬ夜に冷蔵庫だけが静かに唸ってくれる 「笑うってカロリー消費するよね」と言える強さにあこがれている 履歴書の「長所」の欄に行き着けば鉛のように重いペン先 不発弾のように煙るポエジーを抱えて今日も制服を着る 一日の喜怒哀楽をごちゃまぜに炒めて食べる夜半のチャーハン 夏なんて好きじゃないけどなんとなく世界が終わる気がする風だ いくつもの「平成最後」にかこつけてぼくらはあたらしくなりたがる ひぐらしの哀哭さえも伴奏にしてすずむしが秋を呼んでる
0 notes
ruupopop · 5 years ago
Text
たんか1
ぽろぽろと指をこぼれていくミモザ 春はとどまることを知らない 春空にさえ立ちすくむ臆病な私に七分袖は優しい 幸せが浸みてふやけた手のひらがバッドエンドの映画を選ぶ フルメイク洗い流して今日もまた甘えん坊のわたしに戻る 風はらむスカート纏いキャンパスをあゆむ乙女の頬の桃色 あの頃のハンドルネーム呼ぶひとと居てこの星の確かさを知る
0 notes