日本語圏。さはんの柳清歌✖️沈九が好きです。English、汉语は少しわかります。pixivから作品引越し中です。 I use Japanese. I love to Liu Qingge & Shen Qingqiu.
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さはんの邦訳が本当に嬉しいです。2年前に知って以来、柳清歌と沈九のロマンスばかりを考えています。もっといろんな人が考えた柳九を読みたいです。
I’m glad to SVSSS Japanese translation book! I love Liu Qingge & Shen Qingqiu. I want read to to They’s romance.
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*現代au
*月が綺麗だったので一緒に住むことにした二人
Japanese language only novel
仰向けになると、空がよく見える。今日はストロベリームーンなのだと、父が言っていたのを思い出す。そんな日に大雨警報が出ている地域へ出張が入るとは、つくづく運がないひとだと思う。
満月はいつも通りの色合いだった。名称の由来となった地域ではこの時期が苺の収穫期らしく、実際に月が赤くなるわけではない。それでも綺麗な月だと、額の汗ばみを感じながら見上げた。
喉を舐められた。反射的に潰れた声が出る。
無視して満月に視線を固定していると、体内に侵入している熱にくすぐられて身をよじる。腹のほうに注意を戻し、すぐそばにあった耳を軽くつねった。形の良い眉が寄っていた。
「何を見ている」
「……つき」
再び視線を窓向こうの空に戻す。途切れ途切れの雲を周囲に侍らせながら、満月は冴え冴えとそこにあった。
自分の部屋からでも月は見えるのだが、この部屋から見える月はもっと色濃く感じる。月が見える方面に、同じくらいの背丈の建物が少ないからだろうか。向かいに、互いの部屋が見えてしまうような建物がないのはいいと思う。おかげで夜もこうしてカーテン��開け放していられる。さすがに窓は閉めている。隣人への騒音になりかねないから。
耳をつねっていた手を掴まれ、互いの指が絡まる。そのまま枕元に縫いとめられ、今度は顎を舐められた。犬猫みたいなことをする、と月を見ながら思った。満月はドロップキャンディのようで、舐めたら桃の味がしそうだ。
そう言うと、「蜂蜜じゃなくて桃か」と返ってきた。確かに蜂蜜色とも言えそうな色合いだったが、一番に浮かんだのが桃だから、あれは桃の味でいい。
今度は口に食いついてきた。厚みのある舌を吸うと、遠慮なく口内を荒らされて少しばかり仰け反った。月を見る余裕もなくなって灰色の眼をぼんやりと見る。溜まった涙が目尻から滲んだ。
「急に機嫌が悪いな」
からかい、惰性で腰に絡めたままの足に力を入れる。踵で軽く腰を蹴ると、仕返しに腹の弱いところを刺激されて唸った。再燃したのでそのままもう一回迎えて、今度は解放された手足を伸ばす。
またぼんやりと月を見る。この部屋から眺める月は綺麗だと思った。月が見える方面にベッドを置いたのは褒めてやりたい。
だらりと手足を伸ばして空調の風を味わっていると、バスタオルを被せられた。胸元にも冷えたスポドリが置かれる。ご丁寧にも倒れないよう蓋部分を支えてくれていた。気だるい上半身を起こして、これまたご親切にも開封済のそれを半分ほど飲み干す。
渡されたバスタオルで全身を軽く拭う。「あと10分ほどで風呂に入れる」と、ハーフパンツだけ履いた男が言う。あと10分。それならと再び寝転がるが、汗で湿ったシーツが空調で冷えて、肌心地が悪い。
月はまだ見える。「また見ているのか」と、隣に腰掛けた男も同じように月を見ていた。
「なんだ、おまえ。月に嫉妬していたのか」
冗談のつもりで言うと、背中がかすかに震える。思いがけない反応にその背を見つめる。引き締まっている背に浮かぶ筋肉の影は見事なもので、月の下だとより綺麗なものだった。
月からも顔をそらして壁を向いたままの背を見ながら、「この部屋は月がよく見えて良い」と呟く。
10分経ったようで、ドアの先からアラームが聞こえる。風呂の用意ができた知らせだ。
転がったスポドリを掴んで身を起こす。バスタオルを引きずって立つと、ずっと横になっていたからかふらついた。肩を支えられ、その手の熱に一息こぼれる。
「一緒に住むか」
唐突な言葉に足が止まる。身長差が1センチしかないほ��真横の顔を見ると、月に負けないくらいに見飽きない顔があった。
「ここにいればいつだって月を見られる」
明日の天気のことでも言うような口ぶりだったが、灰色の眼はしっかりとこちらを見ていた。これは緊張しているな、と気づいて少しからかいたくなる。
「ずっと二人でいるには狭いだろう」
「なら住めるところに引っ越せばいい」
「ここから見る月がいいのに?」
「……探せばいい」
食いつく姿に笑って、ドアを開ける。沈清秋、とすがるような声に今度こそ声をあげて笑った。
窓の大きな家でなければいけない。柳清歌と月、両方をしっかりと見られるように。
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*時期系列不明
*睫毛を取ってやるだけの話
Japanese language only novel
急に向かいの男が目を押さえた。目に何か入ったらしく、片目を不快そうにつむっている。指の腹で乱暴にこすろうとするのを制して、手ぬぐいを片手に端整な顔を覗き込んだ。なるほどまつ毛が一本、灰色の眼に入り込んでいる。折りたたんで角を作った手ぬぐいで、睫毛をすくい上げるように取ってやった。スッキリしたとばかりに瞬きするまなじりに涙が少し滲んでいたから、ついでに拭う。
「おまえも目に入る睫毛には弱いか」
「……体の柔らかいところだからな」
じっと灰色のつり目が見つめてくる。睫毛を取ってやったほうは少し赤くなっていた。そのまなじりにある黒子をなぞり、右側のみ流している前髪をすくう。その下に黒子があるだろうかと思ったが、柳清歌の氷のように綺麗な顔にある黒子はひとつのみだ。だが首筋から胸元、脇腹や背には線を引けそうなくらいあることは知っている。
柳清歌の睫毛は一本の線のように密集して長く、眼差しだけ見れば彼の妹と実によく似ていた。彼の妹は周囲を狂わせるからという理由で顔を隠しているが、兄のほうはその美貌が噂立つことはあまり聞かない。百戰峰の戦神としての武勇にか���消されるのだという想像はたやすいことだった。
数多の敵の血を浴びても白い肌には光を受けて輝く産毛があり、触れるか触れないかの距離で撫でるとくすぐったそうに目が細まった。太く形が良い眉毛を、毛の生える方向に指の腹で撫でる。ほつれている髪を耳の後ろに分けてやり、そのまま頰を軽くつまんだ。笑うことが少ない人間の頰は柔らかいのだと、いつだったか静清峰の弟子の誰かが言っていた。そういうものなのかは不明だが、柳清歌の頰は確かに悪くない弾力がある。顎骨の線をなぞり、形のいい唇をつつく。指先を唇の間に差し込むと、無防備に口が開いた。大きくしっかりとした歯がこれまた形良く並んでいる。自分は歯並びが一部崩れているから、こうも綺麗に並んだ歯は一つの理想として羨ましい。自分の歯並びは何度も人に噛み付いたり硬いものを無理やり歯ではいだりした結果なので、自業自得のものだが。下顎に大人しく収まっている血色の良い舌をつつくと、指ごと口を閉ざされた。わざと舌を指の腹で引っ掻くように、爪は立てないようにして抜いてやると、柳清歌の眉間にシワができて、それだけのことが面白くて笑った。この舌の厚みと口の熱さはよく知っているものだった。
眉間のシワに口付けてやると、柳清歌の両手が腰をつかんだ。その手の大きさに、いつだったか「お前の腰は細すぎる。俺の両手の指がつきそうだ」と試されたことを思い出す。実際にくっつきそうだった。常に瞳孔が開いている灰色の眼に自分が映っていることを見ながら、柳清歌の胡座の上に腰を落とし、両足を投げ出す。睫毛を取ってやる時よりも近づいた口に吸い付いて、離れたその唇が自分の名を呼ぶことに、沈清秋は満足そうに笑った。
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