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絵
母が行きたい喫茶店と私が行きたい展示の住所がほぼ同じだったので、荒川区の東尾久へ。今日の一食目に、喫茶たうんのバーガークックなるものを食べた。日替わりのクリームコロッケが挟まれたバンズの横には、丸々1コジャガイモが皮付きのまま置かれている。グッジョブ
そのままひとりでギャラリースペースに向かった。昨日のライブの下調べ的なのをしてたら偶然知った展示、作家さんを認知していた訳でもないしSNSもやっているかさえわからない、でも絵にはなにか強く惹かれるものがあった。
最終日だからか作家の森さんが在廊していて、珍しくお話しした。森さんは、絵を描く��き何かを描こうとしない、モチーフもない、ずっと鉛筆だけだった��ど最近色鉛筆やクレヨンを使ってみているらしい。わたしはそういう絵が好きなんだと話しながら思い出した、あいまいでなんなのかよくわからない でも緻密で心が動くもの。昨日の音楽にも通ずる、と思っていると昨日のライブで演奏していたメンバーがずらずら入ってきた。
ます、という絵を買った。作家さんから絵を買うのは人生2回目、すごく好きですという気持ちを買うことで伝えたくなった。描いてみたら、ますっぽいなとおもって、ます。これいいですよね、と言ってくれて、森さんもちょっと気に入ってる絵であることがわかった。
30分くらい歩いて谷中のトタン。久しぶりに覗いてみると、変わらずすごくいい空気が流れていた。2階で作品が空間に居心地よく置かれているのをぼーっとみてたら作家さんが紅茶を持ってきてくれた。
間(あわい)に触れたような良いいちにちだった。
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ロー
病み上がりの身体を引きずって北鎌倉に。早く着きそうだったから乗り換え駅の横浜で時間を潰してたら人に酔った。この横浜の人混みがかなり苦手だ。新宿とほぼ同じタイプだけど、東京から離れたのになんでこんなに人にもみくちゃにされてるのわけがわからず腹が立つ。
北鎌倉のミンカでジョンのサンのライブ。東京に戻ってきてから初ライブ。独特な緊張感と音楽、それが調和する不思議。目をつむってからだを揺らす、視覚からの情報をできるだけ排除しておりかさなる音を待つ。
いつのまにか音楽がすきになったなと思う。イヤホンを持ってない高校時���、ライブハウスでビビり倒す大学時代。いまは、いいカフェでひとりで好きなバンドの音楽を触れに行くようになった。それだけでなんかうれしいや
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フチョウ
どうしても行きたかった忘年会に無理に参加したら、やっぱり熱がなかなか下がらなくなってしまい、昨日今日休んでもあまり良くならない。
どうしても行きたかった忘年会ってあるんですねって感じだけど、やっぱり行ってよかったと思う反面、斜に構える私がなにかを感じとってはいる。今までで一番といえるくらい素敵な会でなんていうのか、こういうキラキラとした世界・社会があることを目の前で認識して、それだけでよくて。きっともっと大きくなる会社の中からバイトとして学べることはあるはずで、だから働くことを決めたわけで。でもこの大きくなる、という状況について行けない感覚はいつまでも正直に自分の中にある。何度目かの認識をした。
東京で友人と結婚や旅行や仕事、そんな話をしていると、みんなキラキラしているなと思うことがある。わたしも十分夢想家なのできらきらしているけど、キラキラときらきらの差がある。発光力は低そうでもきらきらがいい。
寝続けてたら歳を重ねるまであと10日かよ
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薬もった?
実家に戻って甘えに甘えた生活を送っている。ご飯洗濯洗い物、朝起こしてくれることだってある。
一昨日から風邪っぽく、私が体調崩すのは珍しいから両親は心配してくれる。昨日家から出る時に風邪薬を机の上に忘れてたら父が「薬もった?」と聞いてくれ、そのあとなんだかかその言葉が余韻としてのこってる。
ひとりで生活する、ひとりで働く、ひとりでつくる
他者と時間を共にすること、その他者とはもう少し近い距離感の。ひとりが大好きだけど、その他者の存在が気になってしょうがない。だから身近な他者が、たとえ父や母だとしても、私のことを気に留めて私を補助してくれたとき感動するんだと思う。
薬だったり、朝起こしてくれることだったり、帰る時間に合わせてご飯が作ってあったりすることって、私の背景を知ろうとしないとできないことで。それをしてもらえるって、すごくこころが潤うものなんだなって気づいた、いまさら。
私は意外と「家庭」がテーマに躍り出る人生を送ったりするのかな…?ホロスコープ読んでるとそんな気もしてる。家庭かあ
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w.ph
事務所の仕事が少し落ち着いて、冊子のレイアウトを少しやらせてもらったのだけど、まったくできなくて悔しかった。
同時に、紙面のレイアウトを「時間かけずきれいに組めるようになった」と思えることが、デザイナーとしてひとつの大きな基盤になるんだと思う。まだそんなところかと思う、でも褒めてくれたこともある。
文字と写真を複数点扱うレイアウトって基本のキなのにいまだにすごく苦手で、私らしいなと思う。複数になると訳わかんなくなっちゃう。でも要素がシンプルなレイアウトはけっこうすきみたい。
ついてるデザイナーさんは、わからないを伝えたらきちんと返してくれる人だし親身な人であるけど、その場だけで甘えたらだめだ。
自己表現を通して学ぼうと思えば、俄然やる気が出てくる。レイアウトや組版、印刷、DTPしかり。これから自分で自分に課していく。
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アット ザ 美容室
ここ一年くらいお世話になってる美容室に久しぶりにパーマをかけに行った。大島からちょうどこっちに来ていたおばあちゃんに見せたら「ソバージュ?」って言われた。
美容室で私的パワーワードをもらえることがとても多い。3時間(昨日は4時間)一緒にいて、そこそこ喋り倒してたらそりゃそうかとも思うけど。
・自分の感情を自分のものにすること
・課せられる無理ではなく、自分で無理をすること
・感情を言葉で人にぶつけること
そんなことを、喉がかぴかぴになるまで喋った。わたしは1対1の会話が好きすぎるんだな
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エッセイに
点点4号まで出して、もう日記をそのままzineにするのはここまででいいと思うようになった。
やっぱりその時一緒に時間を共にしている人たちにとって、生活を描かれていることの緊張が走ってしまうこともきっとある。あったことを時系列に羅列するのは、私が面白いと思うものではないというか、あったことをそのまま書きすぎているというか。読み返してて我に返る、日記ではなくエッセイを書きたい。その土台が日記に書き綴る出来事や言葉であればいい。
ここはもうちょっと軽い文章が連なる場所にしていきたい。サイトのデザインも変えたところだし、tumblrとの付き合い方をちょっと変えようと思うよ
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近況:東京
東京に帰ってきて翌日から満員電車に揺られ、新しい職場に出勤。マニュアル的なものはなく、毛という毛をすべてしまい込んだ状態でいきなり厨房に入り、サブレの生地をサルパンに並べていく。焼かれたサブレにクリームが塗られ、レーズンやチェリーを綺麗に見えるようにそれらを撫でながら並べる。それにさらにサブレを重ねて高さやはみ出し具合を調整したらサンドは仮完成、箱に入れられたものをリボンでくくる。一週間でここまでやるようになった。本当に一週間?
新しい職場は週2程度で、これ以上は増やしたくない。人もとってもいいし楽しい、でも締め切った空間でつねに下を向きながら作業し続けているとなにか虚無に近いものを感じる瞬間がある。休憩も職場の人とコミュニケーション取らなきゃと思いつつ、締め切った空間に我慢できず外に出て公園を徘徊してしまう。公園が周辺に多くて探索するのが楽しいのだけど。
アシスタントは2年ぶりに出勤したら、なんにも変わってなくて驚いた。場所や人はもちろん備品も隅々までおんなじでタイムスリップしたみたい、と思ったら来年の6月あたりで今の事務所を解体することを聞き、やれやれと思う。自分の足でたて!ってことなのかなあ。落ち着かせてくれない。
先週末は日記祭に出店。zineを作って自分の手から売るのを久しぶりにちゃんとやった。朝から夕方まで売り場に立っていたら、いろんな人が来てくれた。友人やSNSで���がっている知り合い、初めて買ってくれた方もいた。ありがたいことに私の売上はとてもよく、お財布がかつかつな今本当に助かった。独りよがりな接客になってしまっていた反省もある…。この機会を作ってくれたKさんも含めて、心からありがとうございます。
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いま心身ともに調子が良く、やりたいこと、繋がっていきそうなことがぽんぽんと出てくるような流れを感じている。
事務所で定期的に出勤できるのがあと半年で、そこが解体した後の収入は正直どうなるか見通しがつかない。それまでに、なにか掴めているような気もしているし、掴もうとするんだと思う。
目の前の豊かさや恵みに盲目的にならず、自分の足で立つ基盤をいまは築くときってことだ。
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12/3
感情にふたをするような、自分の体と心がすこし離れたところに存在するような感覚。
最近おんなじ感情を持っていた気がする。きっとそれは前に住んでいた三崎から離れる時の感情だと思う。でも決定的に違うのは、恐れやかなしみではなく、うれしさと緊張がほどよく体に巡っていること。
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寮での最後の夜は、結局ひとりでFちゃんのジンの製本をして終わった。なんだか私らしいなと思って、意地で工数の多いこのジンをなんとか5冊完成させた。途中でYちゃんが降りてきて、少しでも話せたのがうれしい。わたしも一丁前にさびしいとか思うのよ。
はやくに起きて、みんなとお別れをして、やっと本格的に引越し作業を始める。今日の17時のフェリーまでにどうにかしてでも退寮せねばならない。なんやかんや呑気に掃除や洗濯、荷造り、散歩、最後すきなお店でフルコースまでいただいちゃって、最終フェリーで高松に向かった。空の色が海に反射して、あまりにきれいでもうなにも後ろ髪を引かれることはなかった。私を受け入れてくれてありがとう、ただただそれにつきる
東京に戻る前に、島で通っていたカフェの店主さんがひらく場所に泊まるのでひとまずチェックイン。家具やがらくたのレイアウトが心地いい、真似したいー
高松でであったKさんと半助で落ち合う。私はすっかり町(city)のテンションになって、場所を変えたりしながら新しい人との交流もあった。あっというまに町に暮らす自分に戻り、ものをつくる、表現することに対して近い感覚の人と近い未来の話をすること。それがすごく楽しかったし、この町とこれからも関われることをこれまで以上に強く願った。
*
東京に戻る日、店主さんとドーシアでモーニング。途中からMさんが合流しいろんな話をする。だいすきなおなじみにMさんとイン。島に10ヶ月もいて毎日のように一緒に働いていたのに今までこうやって話すことはなかったのどうしてだろう。私はひとりひとりと出会っていかないとつながっていかない、それが島の滞在でよーくわかった。
一旦宿に戻り、屋上でこれらの日記を担当の方に送る。屋上からは高松港がみえて、周りに高い建物がないから空がすごく広く感じた。星がきれいに見えるんだって。
職場の人たちとohloyで待ち合わせ、ビールを飲んで2軒目は鳥源。ここにきてやっと骨付鳥をかなえる!さい・こう。また会いたい、と思えるひとが何人もできたことがすごくうれしい。
背中をぽんとたたいて、私は前を向いてシャトルバスに飛び乗る。いつでもぎりぎり、なんとかなる。なんとかするのはいつでも私。
成田行きの飛行機が遅れている、はやく飛べ、とアナウンスを聞きながら思う。
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11/30
実感のないまま一日が終わっていく。
昨晩、点点3号の製本を寮の子に手伝ってもらった。はじめてジンの製本を手伝ってもらったけど、なんて楽しいんだろうと思った。作業の効率の良さもそうだけど、単純に心が楽。ジンは楽しく作るもんだわね。これから製本が必要になったとき、人を募ることに決めた。
*
出勤最後の日、すごく天気が良くていろんな景色を目に焼けつけようと必死になる。
出勤朝礼朝清掃チケアートカフェ9番インカム4清掃閉館清掃終礼退勤他の寮の人たち職員の人たち、なにもかも最後なんだーとちょっと他人事だった。ここで働くことはもうきっと絶対にないから本当に全部が最後なんだけど、やりながらあまり感傷的にならないのはもう十分やりきったからなんだなとちゃんとわかった。
べつにアルバイトとしてここでなにかを生み出したわけでもなく、決まったことを決まったやり方でやっていただけ。でもそれをもう十分やり通した。なんかもうそれだけでよくて、ここで働いたことがわたしの過去にずっとあることはすごくうれしいなと思える。
正直後半はゲスト対応に真摯に向き合えなかったし、それが申し訳なくてわたしの役目はもうここにはないなあとずっと思ってしまってたけど、それも含めてそこにあったということ、ただそれだけだ。
*
夜は95clubという名がついた(ちょっとださい)95年生まれで集まろう会が開かれた。心を許せる人がほぼいなかったので、��なり緊張したけどあまり関わらないタイプの人たち���たまにご飯を囲むのはおもしろい。私は目の前にいる人の話が聞きたいしそれを聞いて私も話したい。でも意外とそうではない人たちも多いことにびっくりする。ここにはいない他人の話で場がほとんど持ってしまうというか、6人もいたらそうなるしかないのか、でもそこに対してそんなに思うことがあるのかあと違う人間を感じる時間だった。
外に出たら今夜はほぼ新月で、街灯がない唐櫃地区からは星が本当にきれいにみえた。みんな外まで出てきて送ってくれた、ぜんぜん馴染めなかったなーと思いながら後にする。
帰ってからFちゃんと上に書いたような話をする。男性的な会話ってなんだろう。人に興味がない会話というか、MBTIでいうSとかTぽい。それがべつにつまらないってわけではなくて、ちがうたましいだなあって思う。Fちゃんとは共通言語が多いから、占星術やスピリチュアルをベースに話せるのだけど、そういえば他にそういう子は身近にいないねと少しさびしくなりながらそれぞれ自室に戻った。
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11/27
昨日一昨日と編集室でジン合宿を一人で開いていたのだけど、まったく終わらないまま職場の歓送迎会前の時間になってしまった。今日までに(最悪徹夜で)入稿しないとすべてが終わる……と思うと、ずっと注がれ続けるビールをひたすらに飲んでもあまりにも正気だった。なんとしてでも悪酔いしないために飲み放題をビールのみで乗り越え、みんなべろんべろんの中帰りのフェリーで静かにインデザインを起動し目次を組む自分にスタンディングオベーション。無事夜中に点点4号入稿。矢口、やりました
表紙のデータを眺めてたら帯も欲しくなって、そのままレイアウトを組んでみる。あった方がいいかも、編集室のリソ機で刷りたいけどA3サイズの用紙が選べないのでレトロにしようかと思う。いたってシンプルなものになりそうだけど、ものに触れるのが楽しみより怖いが優っている。
紙の知識、紙見本、色見本などの資料を島に持ってきておらず、悔しかった。印刷会社に新しい印刷物を入稿するたびに、DTPや紙、インクについての知識の乏しさに恥ずかしくなる。今回は印刷製本を全て外部委託する初めてのジンだけど、もっとこういういわゆる「遊び」を通しておもしろい新しい表現・手法に挑戦していけばいい。同じ方法をなぞることばかりしてしまうけど、自分のおもしろいと思うものを知る上でおのずと知識は伴ってくるものだと思う。
*
���週間後には東京で働いしているらしい。たいせつなことがこれから始まるんだと思う、だから楽しみでもあり緊張もしてる。自分で伝えながらこの手足で生きていかないといけない。
Yさんのアシスタントもこれまでと同じように受動的ではなくて自主的に学び、発していくことだよ。すべて自分のために、やること。それがわかってるから、やるしかないのだー!
まだ引越しやFちゃんのジン制作、点点3号の増刷やら島にいるうちにやらないけないことがある。さ、のこりわずか、どう暮らす
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11/16
今月も折り返し。気温も少しずつ下がってきて、今年は秋が長いかも。
東京から戻ってきてから続いていた不調が、ハンバーガーを食べたらぎゅいんっとギアが上がってそこからかなり快調。その日みた映画やその後入った喫茶店が良かったことも重なって、なんかいい感じ。
一昨日から幼馴染がひとりで豊島に来てくれ、ゆっくり2泊してくれた。退勤後、夜ごはんを異邦人で食べてたかまつ屋で一緒に一泊(寮から5分くらいなのにね笑)。寝る前にいろいろ話した。たぶん、彼女は身の回りの人でいまいちばんつらい状況にいて、話を聞きながら私も泣いてしまった。逃れようのない家族、病気によって失われていく記憶や言動、その現実に向き合うことの想像もつかないかなしみ。でも彼女にはそれを一緒に背負えるひとがいる。それが本当に救い。
結婚式を立派にあげて、会社員で勤続5年で社会的信頼価値が高い友人と話すとやっぱり私はそっちではないと実感する。でも、結婚することによって大きく救われる人もいて、家を買ったり子供を持つことが当たり前にすぐそこの未来にある人もいる。4歳からの知り合いでも、こんなに求めるものが違う。何より彼女がひとりじゃなくてよかった。
翌日は豊島の美術館をゆっくりと回った。心臓音のアーカイブで初めて自分の心臓音を録音した。同じ寮の子とか同じ名前の子とかの心臓音を聞いてみたら、みーんな全然鼓動が違くて驚いた。おんなじ生き物なのにね。聴き比べると私の鼓動はゆっくりのように感じた、案外鼓動は人が出るのかもなあとかぼんやり考えた。
アーカイブで働いてみたかったかも、と今さら思った。ボルタンスキーのひとりひとりのアイデンティティやストーリーをモチーフにする作品が結構好きなんだと思う。人間臭いというか、でもすごく無機質でドライというか。遅すぎるけど、気が付けてよかった。
少し雨���降られて、てしまのまどでひと休み。たぶん来れるの最後ですーと店主さんに伝えたら、連絡先を教えてくれた。後日連絡をしてくれて、店主さんが高松で拠点にしている場所を教えてくれた。泊まれるシェアスペース…!この手の場所に導かれるのはなんでだろう?
こうやって最後に島を巡れてうれしかった。気づけばもう残り二週間だ。
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10/31
東京から高松へ、そのまま丸亀。この2週間弱あまりに立て続けに人と会いすぎて、さすがに無茶しすぎた。つかれた…なんでいつもこうなんだろう…
そんだけ動いて会って話して聞いて、いやでもわかってしまったことがある。先月末の旅やそもそも島への移住も含めて、動いても動いても空を切る感じがする。望んでいた手ごたえみたいなものが得られない。すべてが無意味ではないし、すべてに意味を見出そうとするのも違う。そういうのはきらい。
今のわたしに、新たな移動があまり必要とされてない。新しい場所で広げていくのではなく、すでにある場所や人のなかでしっかりと立ってすこしずつじっくりと見出していく。そういうフェーズなのかも、と丸亀でひとりお酒を飲みながらあらためて思った、確信した。
ここ1-2年はいつも以上に判断力がないというか、自分が判断したことがあんまりうまく巡っていかないというか。
*
わたしはもしかすると、仕事が試練というよりかは対人関係の入り口で手こずっているのかもとか視点を変えてみると思う。一緒に働く人や特に上司的なひととのコミニュケーションが苦手で、そこと向き合わずおこたると自分の仕事のパフォーマンスがものすごく落ちる。がんばれないことを強く指摘される過去が多々あるのも、それってどうしたらいいかわからなくて、その「わからない」を伝えたり頼ることができないから。
仕事ができない、の一点張りではなくて何ができていないのか。組織や上司、会社が苦手。そこに関わらない生き方しかできないかも、としか考えてこなかった。それはひとつの道しるべになっているけど、そう決めつけたらこの先広がっていくものを広がらないかもなー
*
移住をすぐそこに置いて東京で生活する、というよりかはもっと長い目で考えようと思う。
丸亀もいい町。人がとくに、でも一泊して人とすこし交流したり散歩したりして、あ、違うかもと思った。まだ遠くの町に住むだけのなにかがわたしに足りない。今じゃない。
まだ、ゆっくり、だけどすこし忙しなく、でいいよ
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日記とblog
少し前に、場所を借りている編集室の人たちが始めた「日記研究会」に参加してみた。そこでそれぞれの日記について話していて、私の書いてるものって日記なんだろうか?とぼんやり考えるようになった。
前から日記というよりかは、なんかこう…みたいな虫のいどころが悪い感じはあって、まあでも日記か、と思い直し続けて今になる。
そういえば最初はブログって恥ずかしくて言いたくなくて、日記というようにしていた気がする。でも今はブログのほうがしっくりくる。誰かに読まれる前提で書いているし、でも誰が読んでいるのかは把握したい願望はない。毎日の些細な風景を記録したいとかもない、ただ言葉が溢れてくるから、ここに書きたいから書く。そのスタンスには、自分でも変化を感じる。自分を助けるために書き始めたけど、少しずつそこから離れているのではないかな?と思う。
気づけば7年とか続いているのって、続けなきゃと思ったことはほぼないからだと思う。ただずっと、時々、必要だった。それだけ。
私がタンブラーに文章を落としているのって、誰かに電話している感覚ととても近い(んだろうなと想像する)。自分から友人に「話聞いて」と電話をかけることって本当にできなくて、些細なことほどできない。電話って聞いてほしいだけだったりするから、一方的に人の時間を頂いてまでそれができない。
私もたまに友人から電話が来ても基本聞くことだけをする。自分で自分の言葉を連ねているだけで、はたと気づくこともある。それをここで一人でやっているだけなんだろうな。それが私にとっては心地よく、安心する。人と日記の話をしていると、私にとってはそこがどしっとしているのかもと思う。
だから、心配事や恐れていること、つらいこと、わからないことが頭の中に溢れていないと、私はここに現れなくなると思う。ここにいる限り、悩んでいる、迷っているってこと。ということは、ずっと書いてしまう気がする、それか、ここに書いていたようなことを話せるような他者が身近に現れるか、かも。でもそれも、少し時間が経ったらここに戻るような気がするよ。
日記のはやり、からちょっと離れたいだけかもしれないけど、私は日記が好きよ。
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10/28
面接面談結婚式お通夜飲み会お茶ご飯あらゆる交際日程をこなしていたら、気づけば東京に着いてから1週間経ってた。これからも毎日人と会う予定がある(私が全部誘ってます)。
最初の二日間でバイトの面接とアシスタントの面談だった。どちらも無事働けることとなり、今回の滞在での決めたいことは達成できた。うれしい!
アシスタントについてからはや4年が経とうとしているデザイナーのYさんと話していた時「なんで会社員にならないの?」的な話をした。前の会社でのことをYさんに初めて話したら「そっか」と言いつつ、身近にいるデザイナーの話をしてくれた。会社にほとんど出勤なし、業務量もほどほど、副業OKで1000万は稼いでいる知人がいると話していて、お互い遠い目で笑った(もちろん経験あっての待遇)。ほんとうに会社に雇われるって守られているし、条件によってはより自由になれる環境を提示してもらえる。そんなことはひと握りだとしても、そういう会社があることをまだ諦めなくてもいいのかもなと思えた。
アルバイトも働きたいところにストレートに決まったし、アシスタントもちゃんと想いを伝えた上で改めて一緒に働くことを承諾してもらえた。まず東京に戻る一歩目として、なかなかの滑り出し。でも、やっぱりどこか晴れやかでないのは、収入の不安定さ・自信のなさ・経験の少なさ、結果アルバイトを辞められない、という事実。
いろんな人と話していて、ある程度制限があるって自由だなと思う。島での生活にある意味の自由さを感じるのは、やれることの限界があるから。コンビニやスーパーがない、外食ができない、遊び場がない。職場の人が良かったり、寮の子達がいい子だから成り立つことだけど、ただ生活しているだけで十分になる。今少し離れて振り返ると、それっていろんな柵から放たれていてすごく自由。
焦ることはないけど、焦る。まずある関係性の中に頼って、たぐってゆく。そうしよう、焦るのはわかるけど。
つくるのをやめない、それだけはわかってる。
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10/21
悪夢をみて目が覚めた。まだ4時だった。
年に一度あるかないかくらいで、自分の叫び声で起きることがある。今回のそれはあまりに最悪なワードでここにすら書けない。忘れられない強烈さ。
寮暮らしで個室があるにしても壁が薄々なので隣の人どころか全員に聞こえたんじゃないかと思う。目覚めた瞬間むりすぎてしばらく無意味にスマホをいじった。
ずーっと忘れない夢ってこの人生の中でわずかにあって、たぶん今回のはそれにランクインするやつ。(もともと夢はほぼみない、眠りが深いっぽい)
内的ストレスなのかなあと思うけど、今は仕事も落ち着いてるし、目標をみつけてさーて歩き出すぞーーという段階だったから、けっこうげんき。
でも、思い当たる節はありまくる。恋愛、もっといえば性愛に関してコンプレックス、トラウマがあるのは自覚していて、��のにとても興味はあるから、そこに対する深層心理的な訴えなのかもしれない。夢がまさにそういう内容だったから。
どうりで、と思う。自分のホロスコープを読み解くことにいまだに飽きず、深掘りしていると、仕事面以上に恋愛やパートナーシップにおいて課題や試練が多そう、というか、もっとこんがらがってる気がする。めちゃ複雑。自分で超複雑にしてる。
*
何度目かわからない『カルテット』をみた。肌寒くなってくるとカルテットをみるのは、もう恒例化してる。作中にS・A・Jの三段活用みたいな話があるんだけど、なんかもうそのスタンスでいてみたらいいじゃないと思った。
「好きです」
「ありがとう」
「冗談です」
SがJによって打ち消される。切ない活用法ではあるが、これほどこじらせているとこのくらい振り切っていいと思っちゃった。単純すぎ?
いい作品はみればみるほど味が増すね
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私の今世の人生のテーマがなんとなくわかるようになってきた。わかった気になってるだけだけど、そのテーマはきっと無視しても向き合っても私に追いかかってくるもので、ため息を漏らしたり泣いたり嘆いたりしながら一生向き合い続けるんだと思う。
やばいね人生って。そんな人生がすきだよ、いつか終わりがあるのも。だから必死になれるんだと思うしね。
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10/20
牡羊座の満月を迎えてからか、目の前の道がすーっと開けたように感じる。
丸亀にえいやと足を運んでから、思考を整理してどうにか目の前の霧を晴れさせたくてノートに選択肢をひたすら書き出してみた。それに対してどう思うのか、それは現実的なのか、ぶわーっと。
1-2日向き合ってたら、あ、これだとピースがはまった。目標のためにすでにあるものに頼ってみる。新しいもの人場所ばかり求めずに、あるものと向き合い直してみる。
学生の頃からついているアシスタントの仕事を通してデザイナーという仕事とちゃんと向き合ってみたい、と思った。連絡を取ったら来週一緒にランチさせもらうことになった。フリーランスの立場で改めて学べることは山のようにあるし、アシスタントとはいえひとりのプロとしての自覚をもちながら仕事をもらえないか、どうなるかわからないけど伝えてみようと思う。
それと偶然のように、昔お手伝いしていた大好きなお菓子ブランドの求人が出されていて、え?これでは?と思って起きたての状態で簡単に志望動機を書いて応募した。その日のうちに返信が来て、履歴書をつけて返信。面接日も決まった。
さらには大ファンのアーティストがジンの制作のサポートができる人を募集していて、��れ私にしかできない!と思いすかさず挙手したら、「こんな適任オブ適任な方からご連絡いただけるとは…!」と返信をいただいて順調にいけばこのままお手伝いができそう。
びゅーんと新しい風が吹いて、目の前の霧がだいぶひらけてきたみたい。
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東京には戻る、ひとまず。 それは、住みたい町で暮らすためのセットアップ期間。
ベースとして必要な貯金と、小規模事業者持続化補助金や移住補助金の検討、いちデザイナーとしてのスキルアップ、好きを通じた繋がり、家業や地元を通じた個人の仕事の発展
ここまで東京でやれることやりたいことが揃うと心が決まる。東京での水やり期間ののち拠点を移しても、東京の点はもちながら住んでいる町と結んでいきたい。
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そんな感じで、考えてみた。結構しっくりきている。あとは明確な目標設定だあ。
まずは東京滞在中に、次の職場が決まることを祈る!
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