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どうかずっと元気でいてね
先日、ひとりでカラオケに行った際に、マカロニえんぴつの「リンジュー・ラヴ」を入れた。流れてきた映像で初めてMVを見た。開始5秒も経たないうちに嗚咽してしまい、ついに1フレーズも歌うことができなかった。
リンジュー・ラヴは、先クールのドラマ「100万�� 言えばよかった」の主題歌。あいにく元々ドラマを観ていたわけではなく、とある二次創作のイメソンということでリンジュー・ラヴを知る⇒ドラマを観始める⇒まんまとハマる、という流れだった。ドラマは毎回大号泣だったし、最終回なんかは過呼吸になりかけた。ほんとうにフィクションではいくらでも泣ける女…。ちょうど仕事が立て込んでストレスが溜まっていた時期でもあったので、感受性が過敏になりすぎて、ある意味観るのがしんどいドラマだった。特定の誰かひとりに感情移入する、という見方ではなく、登場人物それぞれに感情移入してしまうタイプなので普通の人の10倍はドラマを観るのに体力を使う。ここにいるのに触れられない・声もかけられないもどかしさ、確かに存在は感じているのに姿は見えない切なさ、そんなふたりがすれ違うのをそばで見守る歯がゆさ。疲弊。あと久しぶりにドラマで井上真央を見たけど、相変わらずとってもチャーミングだった。あの髪型真似したいけど、井上真央にしか似合わないんだろうな(自分が真似したら確実に事故る絶妙な長さ)。作中で着ていたコートがかわいかったので調べたら、8万円だったので「は、はちまん…」とそっとページを閉じたほろ苦い思い出。いつかそんなコートを買える大人になりたいわね。
ところでMVの話に戻りますが、広末涼子さんの演技が絶妙だった。デフォルトが常時うっすらほほえんでいるようなお顔立ちなのも相まって、全体的に悲壮さで湿度が上がってしまわないのが素敵。夜と朝、彼岸と此岸、悲しさと明るさのあわいを描くような印象。わたしは元々、この曲を知るきっかけになったとある二次創作が死ネタだったのでそういう(死ネタの)曲だと思っていたけど、ふつうに聴いたら失恋ソングとも受け取れるのか…なるほど…。
リンジュー・ラヴ。臨終ラヴ。臨命終時の愛。「元気でね」という、少し大げさに言うと、相手のこれからの未来に向けて祈る言葉。自分と一緒にいないときの相手を想うこと、愛だよなあと思う機会が最近多い。わたしの大好きな番組「グレショー」で2月に放送していた「��憤」でも、優弥から佑理への留守電で「ごはん食べて元気でいてほしい」「僕が今発している言葉が、未来の佑理に届いていると思うと安心する」というセリフが終盤にあった。これはコロナで優弥が亡くなってしばらく経ってから、ようやく佑理が留守電を聞く…というシーン。自分がいなくなったあとでも、自分の大切な人が健やかに暮らせますように、幸せでありますように、と願う愛。そう思える相手がいることは、当たり前ではないということ。
どこがソースだったか忘れてしまったけれど、中村明日美子さんの同級生でハラセンが口にする「佐条 ライター持ってる?」は「I love you」の代わりだという話を見た気がする。家族や恋人、そして私が度々口にする「ちゃんとごはん食べた?」「仕事無理しすぎないでね」「ゆっくり休んでね」と相手を思いやる言葉も「I love you」の代わりなんじゃないかと思う。し、わたしはそういう気持ちを乗せている。余談ですが、このあいだ恋人から「今日は月がすごくきれいだから帰りに見て帰ってね!」とLINEが来てきゅんと来ました。以上。
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お手洗いにスマホを持っていかないだけでその人を好きになってしまうチョロい人間です
先ほど商談を終えて会社に戻って来て、休憩がてらTumblrを書いている(会社でTumblrを書くな)。
初めてオンラインではなくリアルでお会いするクライアントだったのだが、びっくりする���らいこちらの目を見てくる方で、わたしも人の目をしっかり見て話したいタイプの人間なのでかなりうれしかった。先に目をそらしちゃうと負けた気になるよね。野生の動物ですか? まだまだ下っ端&ぼちぼちしっかりした顧客なので、大きな案件は上長が同行してくれるケースが多い。が、たまにこちらをちらりとも見ずにまっすぐ上長だけを見て商談を進めるクライアントもいる。むちゃくちゃ腹が立つ。わたしが考えた提案内容でわたしがプレゼンしているのに、そんなに偉い人間が偉いのか?? という気持ちになる。自分が蔑ろにされている気分。
もうひとつ。仕事場でなにか会話している際に、別作業をしながら片手間で返事をされるのがわりと苦手だ。たかだか数分やそこら手を止めたところで大幅に仕事の進捗が変わるわけでもなかろうに…あなたいくら稼いでるんですか…という意地悪なことを考えてしまう。せめて「あと○分待ってもらえますか」とか、「どうしても急ぎ対応が必要なので作業しながらでもいいですか」とか、そういう一言が欲しいよなあと思うのはわたしのわがままなのだろうか。これも、あなたはわたしのことをその程度に思っているんですね、はいはい、という気持ちになってしまう。仕事をしていると地味に多発する、いちいち気付いて掬ってしまってモヤるのがダルすぎる事象ではあるのでさっさと気にしない人間になりたい。あと自分は絶対に絶対にこうはならないぞ、と日々細心の注意を払っている。
そんなわたしは、誰かとふたりでお茶をしたり食事に行ったりした際に、相手がスマホをテーブルに置いたままにお手洗いなどで離席するとそれだけで「好き♡♡♡」となってしまう。我ながらチョロすぎる。例えば交際相手であれば、相手にやましい気持ちがあるのではないかと疑ってしまう…などということでは決してない。ただ、わたしと一緒にいるこの時間を大切にしてくれているように感じてうれしくなってしまうのだ。完全に考えすぎだけど。だって用を足す+スマホをいじる(SNSの返信など)+軽くメイクを直す、とかってなると結構時間経つじゃん? その間ずっとわたし手持ち無沙汰じゃん?? さっと目的だけ済ませてまたわたしとの時間に戻ってきてくれると、大切にされている! すごい! と思う。おめでたい人間。
どんなにおめでたい人間だとしても構わないから、わたしは誰かに話しかけられたら手を止めたいし、お手洗いに極力スマホを持っていきたくないし、「好き/嫌い」ではなく「得意/苦手」という角が立ちにくい言葉を使いたいし、そんな自分のこだわりを誰も汲み取ってくれなくても、大切にしていきたいです。おしまい。
(ちなみに「好き/嫌い」⇒「得意/苦手」のこだわりを汲み取ってくれる人がひとりだけいて、すげ~~鋭���~~~~と思いました。)
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7年くらい前の映画「怒り」初見感想
いまから7年ほど前(7年ほど前!!!?!?!?!?)に、映画館で「怒り」を観たときの感想を発掘したので転載。文章はめちゃくちゃだけど勢いとパッションだけはあっていいな…忙しいを言い訳にせずちゃんとアウトプットしたい…全然文章書けない…。でも今見返してみるとすげ~オタク構文でウケるね。
・冒頭のプール 体系も恰好も雰囲気も表情の作り方も笑い方も完全にその道の人だったよ妻夫木くん…すごい…。インタビューの記事で見たんだけど、役作りのために鍛えたり日サロに行ったりひげをデザイン脱毛したりしたらしいです…もう100点…はなまる…。それにしてもこのプール、イケメンしかいないな。ドレスコードがイケメンとかなの??? ・ハッテン場 安座して顔伏せている直人かわいすぎか~~~~~~~~~~!!白いな細いな筋肉ないな~~~~~~!! そういう自分を抱きしめるみたいな守るみたいな体勢されちゃうとたまらなくなるよ…。そして彼の脚を自分の脚で無理やりこじ開けようとする優馬と抵抗する直人。そこを強引に組み敷いて手首を押さえつけキスをして、そのままロクに慣らしもせず突っ込む優馬。ツイッターで見た通り最&高だった。この時代(とき)この地球(ほし)この場所に生まれ出で存在しこの作品を拝めることは奇跡なのでは…みたいなそんな気持ち。ゴムの口ピッと噛み切ってペッとその辺に吐き捨てる優馬サイコーだし、直人の挿入時のリアクションと事後シーツから顔を上げたときに唾液が��引いてるのも萌えすぎて涙目だった。唾液の粘性が高いってことはちゃんと快感を得ていたんだね直人…よかったよかった…(?) 音声が完全に控えめなBLCDでした。そして性欲を満たした後は食欲を満たしに行くふたり。並んでラーメンを啜っているとき、何を訪ねても自分のことを話そうとしない直人のことを「おいおい笑」みたいな感じで優馬が軽く小突くんだけど、カウンター席はこういうことできちゃうからいいよね~ハ~~尊い。 ・コンビニ コンビニで買い物をする直人。弁当とかオレンジとかと一緒に普通にゴムも買っていて、ああ、ふたりが体を重ねることはもう日常の一端となっているんだなあ…としみじみしてしまう。このとき優馬は友人たちと肉を食らっているんだけど、もうここ完全に肉食系男子(文字通りの意味とダブルミーニング)…めちゃくちゃがっついてますやん…漲るエナジーあふれるパワー…(?) 帰り道で弁当の傾きが気になって直そうとするんだけど、荷物が多いせいでうまく直すことのできない直人アー。そんな不器用なところも素敵。そしてそれを後ろから見守る優馬のまなざしが慈愛に満ちすぎてはいませんか…? この世は愛で満ちている…。そして「オイ!」って優馬にいきなり声かけられた直人のビクッと具合が愛おしい。「持っててやるから好きなだけ弁当直せよ」と言ってさりげなく荷物を持つ優馬のスバダリ感たるや…。そして帰宅するまでの道のりで、後ろを着いてくる直人を振り返って確認する優馬の表情も優しすぎて涙が出そうだった。コンビニエンスストアで350ml(スリーファイブオーエムエル)の缶ビール買って歩く速度をBPM83(エイトスリー)に合わせて夜の散歩してくれ…と本気で思ったけれど、よく考えたら優馬の暮らしに缶ビール似合わなすぎる。 ・「信じてくれてありがとう」のやつ 帰宅後キッチンでカップ麺を調理する直人ですが、ここのうなじが最高にエッチで目が離せなかった。そしてカップ麺…不摂生かよ…もっと栄養のあるものも食べなね…。なんか元気なくない? みたいなニュアンスのことを尋ねる優馬に対して「うん ちょっとだるくて…風邪かも」と答える直人。このセリフ、「ちょっと」が「ちょと」みたいな詰まった感じに聞こえて直人のたどたどしさというか拙さというかまだ緊張してる感じというか、そういうのを勝手に深読みしてしまいめちゃくちゃ萌えた。そんな彼に対し「それなら昼間も家にいればいいじゃん。但し物がなくなったりしたら即通報するけど。ゲイバレ怖くて通報しない人も多いけど、俺そういうの全然気にしないから。」みたいなことを言う優馬。エッ直人日中ずっとふらふらして優馬が帰ってくるまで公園にいたの? まじか…かわいい…。「言っとくけど俺、お前のことこれっぽっちも信じてないから。……何か言えよ」「疑ってるんじゃなくて、信じてるんでしょ。…何か言えばいいんだっけ? 信じてくれて、ありがとう」なっ直人~~~~~~~;;;;;;;;;;;;;;;; ハ~ここで自分の価値観変えさせてくれたんだからますます優馬は直人に惹かれちゃうじゃん!!!!!!!! 信用の対義語が不信であるように、「信じる⇔疑う」ではなく「信じる⇔信じない」であって、疑う≠信じないだと思うんですよね。むしろ信じる≒疑う、というか。表裏一体。信じるという前提があるからこそ疑ってしまう、みたいな…だから疑われているというのは少なからず信じてくれているから、みたいな…。ゆえに、ここで直人が「疑ってるんじゃなくて、信じてるんでしょ」と言った意図はつまりそういうことだと思うんです。(※読み返して追記:たぶんそもそも信じてないと疑いようがないよね、みたいなことを言いたかったんだと思う。卵が先か鶏が先かみたいな話になるけど。)そしてこの後のセッシーンもまさに腐女子大歓喜だった。キスしてる途中で直人が一瞬上になるの、直人もちゃんと求めて欲している感じがしていい。素敵。ハ~~生きててよかった。そしてピロートークの体勢も最高すぎでは…???? 腕枕してるけどお互い向かい合っていないのとかすっかり同じ体勢とっているのとかさあ…。全体的に彼らは正面から向かい合って顔を見合う機会があまりなくないですか? ここもそうだしラーメンも横並びだったし会話シーンでも優馬は後ろとか横から声掛けているし。真上からのカメラアングルがあるんだけど、そこでふたりの体格差はっきり分かってキュンとした…筋肉の付き方も肌の色も全然違うし直人の方が身長高いのもポイント…。ここで頭から足先までぴったり画面に収まっているのは横長の画面を採用したからだそうです。なるほど~。そしてベッドめちゃめちゃでかくないっすか。二人で寝ても全然余白があるじゃん。キングサイズ? ・ホスピス なんやかんやで優馬の母親に会いにホスピスへ足を運ぶようになる直人。そこで優馬の母から昔の優馬の話とかたくさん聞いて、自分の知らない優馬の一面を知ることができて嬉しかったのかな直人…と勝手に思いを馳せる私。ある日、ラウンジで優馬の母と直人が話しているところに優馬も顔を出して、直人に自分が昔使っていたスマホを渡す。この時点で優馬は完全に直人と離れる気ゼロだろ~~~だいすきかよ~~~~~~!! 「こいつ今どきケータイ持ってないんだぜ? 信じられないよな~。服なんかもこればっかだし」「あんたは大切なものが多すぎるのよ」鑑賞時は、このやり取りに対して 大切なものが多くて何がいけないの、全部大事なんだもん、いいじゃん…と思っていたのですが完全に伏線でしたねコレ。その多すぎる大切なもののうちのひとつである直人を、永遠に失���ことになることへの伏線。それと、仕事にも友人にも恵まれマイノリティでありながらも臆さず人生エンジョイしているように見える優馬(持つ者)と施設で育ち持病もあり安定した生活を送ることができない直人(持たざる者)の対比でもあるのかなあ、と。あ、直人の右頬のほくろが判明したのもこの場面だった。縦に三つ並んだ特徴的なほくろを気に入っていないらしく、指摘されたときに軽く指先で擦るような仕草をしていたのかわいかった…。 ・優馬の母の死 雰囲気的に優馬の母の死に立ち会ったのは直人だったのかな? 「なあ、俺、母さんになんて声かければいいのかな…?」ホスピスに駆けつける優馬の演技が本当に凄い。やたら深呼吸して涙を流すまいとする姿とか、それでも堪えきれなくてこぶしで自分の胸を叩く姿とか、母親の部屋に入ってから一気に涙声になるのとか、感情の発露がリアルだった。そうだよね、人前で涙は流したくないよね、でもだからって直人がこの場にいなかったら思う存分泣けるのに~とかじゃなくて、母親の話し相手になってくれた直人には感謝しているし確実に優馬の支えにもなっているし…うまくまとまらないけどそんな感じ。母親の部屋に入る直前に優馬が直人の肩というか胸というかそのあたりをポンと叩いていたのも、ふたりの信頼というかそういうのが見えた気がした。後日、お墓参りの道中で「葬式…来るなって言ってごめんな。高校とか大学のやつも来るから、お前のこと、なんて言ったらいいか分からなくて」と言う優馬に対して無言で首を振る直人。こういう世間体問題よくBLで見るやつや~~~~~~…肉親に言うのにも家族になるのにも相当な覚悟が必要で、しかも周りから祝福されることが困難で、世間の目は冷たくて二人だけで支え合っていくのはすごく過酷でしんどいこと……。「でもさあ、墓なんて買っても無駄だよな。母さんが入って、俺が入って、それで終わりだろ。…一緒の墓に入るか?」エッッッちょっと待ってこれ完全にプロポーズですやん??? 俺に毎朝味噌汁を作ってくださいと同じようなものだよね???? 本気だとしても冗談だとしても、こういうことサラッと口に出しちゃう程度には優馬にとって直人の存在が大きなものになっていたんだろうなあ…。同じ墓に入る=死ぬまで一緒ってことだよね。冒頭のシーンといい優馬はなんとなく遊び慣れているのかな~という印象で、お付き合いしている人にあまり入れ込まない(入れ込めない)タイプなのかと思っていたので、そう思える人ができて本当によかったね…という気持ち。ご祝儀あげたい。 ・カマかける 中目黒のカフェで女性と楽し気にお茶する直人の姿を偶然目撃した優馬。帰宅後確認するも、「パチンコ行ってた。ちょっと勝っちゃった」と返される(エッ直人パチンコとか行くんだ!!??? ウワ~ギャッ��…たまらない…)。ここで直人がオレンジ剥いていて、「そのベタついた手で「はいはい、冷蔵庫などは触りません」というやり取りがあるんだけど被せて返事するの以心伝心かよ…。そしてこのオレンジはこの間コンビニで買っていたやつ?それともオレンジ好きなのかな?? かわ…。その上以前オレンジ剥いたベタベタした手で冷蔵庫とかドアノブとか触って怒られたの? ハ~もうそんなちょっとズボラなところも好きよ直人…。あとさ、ここのオレンジの剥き方が、くし切りにして皮と実の境目に切れ目を入れる食べやすさを考えた切り方でさ、だから何?って言われたらそれまでなんだけど…そのひと手間がなんかいいよね…。 (※読み返して追記:ここのオレンジ、「あなたは私のオレンジの片割れ」…ってコト…!?(気付くのが遅い)そしてヘドウィグ思い出してもっかい見たくなった) 中目のカフェで女といるのを見たと優馬に言われ「どうしてカマかけるような言い方するの?」と直人。自分が彼に嘘をついた罪悪感と、嘘に気付いていた彼に対する申し訳なさと…それと、最初からはっきり言うんじゃなくて、カマかけられたことが信用されていないように感じて傷ついたのかな…。詳しいことは何も話そうとしない直人に「別にお前がバイだったとかでもこんな風には思わなかったと思うんだよな…嫉妬?とは違うかな…なんかこう、もっと根本的なところで裏切られた、みたいな…」と言う優馬。ッッそんなに好きなら!!! 大切なら!!!!! 今ちゃんと話さないと決定的なすれ違いが生じてダメになるからちゃんと話そう!!!!???? こちとら今までそういうBLいくつも見てきたんだよ!!!!!! でもそれらと同じようにまたあんたちも仲直りラブラブハッピーエンド♡になる保証なんてどこにもないんだよ!!!!!!????? とこのセリフを聞いた瞬間一人勝手に昂るわたくし。しかし今画面の向こうにいるふたりにそれを伝える術はなく、悔しさのあまり涙する…お願い、私あなたたちには幸せになってほしいの…。何を言われても結局受け手の捉え方なんだよな、というニュアンスのことを言う優馬にウッとくる。確かに図星だし私も同感なんですけれども…でもそこで双方が伝える努力及び受け取ろうとする努力を怠ってしまったらもう成す術なしじゃん…おしまいじゃん…。 ・直人がいなくなる そんなやりとりの後に直人がいなくなってしまい、優馬は留守電何度も残したりして憔悴している様子。たまたまテレビで八王子殺人事件の犯人の顔が流れており、なんとなく似ているし特徴的なほくろまで一緒だしもしや…と疑ってしまう優馬。そこに空気読めすぎだろ~…というタイミングで警察から電話が掛かってきて「大西直人さんをご存知ですか?」と尋ねられる。知らない、と答えそのまま電話を切った優馬は、家中の直人のものを片っ端からゴミ箱へ放り込んでいく。最後に彼がよく着ていたカーディガンを手に取り、し��し逡巡するも、結局ゴミ箱へ。私ここの場面がどうしてもピンと来ないんですけれども…なんで知らないって言ったの? 直人の所有物を捨てたの? 殺人犯かもしれないと思ったら怖くなったから? あるいは(結果的に)殺人犯を匿ったことで社会的地位が脅かされることを恐れたから? 千葉編の愛子でも思ったんだけど、どうして信じ切ることができないんだろう。本当に好きなら、信じられるんじゃないの? あるいは殺人犯だとしても一緒にいたいと思うんじゃないの? まあ信じる/疑うこと、信じることの難しさがテーマの映画ではあるんだけどさ…。こんな甘ちゃんの考えしかできないのは私がまだ人生経験の浅い青二才だからなのでしょうか。もっと裏切ったり裏切られたりすればまた考え方が変わってくるのかな。ウーン腑に落としたい。 ・失踪の真相を知る 以前直人を見かけた中目黒のカフェの前を通ると、あの時直人と一緒にいた女性(薫)が店内に座っていた。思わず優馬が声を掛けると、直人の色々なことを教えてくれた。薫と直人は同じ施設で育ったこと。直人は生まれつき心臓に持病があり、手術でどうにかなるものではなく薬でごまかしながら生活していたこと。そのため、思うように仕事に就くことができずにいたこと。…そして、数日前に公園の茂みで倒れている彼が発見されたこと。なっ直人~~~なんでだよ~~~~;;;;;; 自分の死期を悟って姿を消すなんてどこの猫だよ;;;;;;;;; 「直人からよく優馬さんの話は聞いていました」「自分はずっと(同性愛者であることを)隠して生きていくんだって思っていたけど、優馬さんはすごく堂々としていて。優馬さんと一緒にいると、なんだか自分にも自信が湧くんだって、自分まで強くなった気になれるんだーって、直人言ってました」話しながら目を潤ませつつも涙をこらえる薫と、ぐしゃぐしゃの顔でボロボロ泣く優馬が対照的だった…。そして呆然として放心状態で店を出ると、真昼間の往来で慟哭する優馬。だって、母親が亡くなった時も人前で涙を流すまいとしていた優馬がこんな人がたくさんいるところでボロ泣きするんだよ? どれだけ直人が大切だったのかって話だよね…。この直人の事情を明かした後でのあの回想シーンはずるすぎる。もう大号泣だった。ふたりが優馬の家の窓際に腰かけてお酒(缶ではなく瓶なあたりが超優馬。オシャン)を飲んでいる時にふと直人が「前に、一緒に墓に入るかって俺に訊いたろ? …一緒は無理でも……隣でもいいよな」とこぼすんですよ!!?? 泣いてしまうだろ!! 一緒は無理だって分かってるあたり、口に出しちゃうあたり切なすぎる…同じ墓に入りたいって言ってもいいんだよ言うだけタダなんだから…。真面目に捉えて真面目に返すあたり、直人の融通の効かなさというか誠実さが垣間見えた。私は映画が終わって即「墓 他人」でググりました笑 墓埋法的には特に規制はなくて、墓の永代使用権者が認めれば誰を埋蔵してもよいらしい。けれど、一般的な傾向としては永代使用権者の家族しかひとつの墓に入らない模様です。また、法的にはオールオッケーだけど墓地の管理規制によっては永代使用権者の親族に限られてしまうそう。不可能ではないけどちょっとめんどくさいし怪訝な顔はされるよ、って感じかしら。あと全然関係ないけどここの高畑充希の髪型かわいかったので研究して真似したい。 ・その他萌えポイントとか感じたことの殴り書き 全体的に直人が寂しそうでいい。表情が乏しいんだけど、優馬といるときはちょっと柔らかい表情に見える(都合のいい解釈…)。不器用なところがひたすらに愛しい。8~9分袖のカーディガン最高。手首を見せてくれてありがとう。常に彩度の低い色の服を着ているのもいい。直人メチャ儚げな雰囲気出ててすごい、���野剛こんな人だと思っていなかった。前髪切った直人をちゃんと見たかった。髪を切っているシーンの背中が最高…タンクトップ…肩が出ているよ…。全体的に抱きしめたくなる背中。 優馬、なんとなく刹那主義的というか今が楽しけりゃオッケーみたいな人だと勝手に思っているので、そんな彼が直人という大切にしたい存在、そばにいたい存在に出会えたことに感謝…。でも彼はこの先の人生でずっと直人のことを引きずっていくのだろうか。信じて疑ってこうなったんだから最初から信じなきゃいいじゃん、もう誰も信じんわ、みたいになったらしんどいな…おいしけど…。今までみたいに遊ぶけど絶対誰とも仲良くなりすぎないように予防線張ってる的な(今までは来るもの拒まず去る者追わずだったし、今回の直人みたいに面白そう、自分の興味にピンと来たと思ったら距離を詰めに行っていた)。そんなある日どことなく直人に似た雰囲気の男性に出会い…みたいな話で一本書けちゃうよねきっと…。 二人が雨の日にベッドにふたりして座っているシーン好き。幸せになれなそうな雰囲気出てる(?) 怒りロスなのでこの画像拾ってきてスマホのロック画面にした。 もし二周目見たら絶対最初からボロ泣きしてしまうだろ…だってセリフの一つひとつが全部伏線なんだもの…。 原作履修者と非履修者で彼らの性格などの捉え方が微妙に異なるっぽいので、早く原作履修したい。図書館で予約しよう。 妻夫木くんと綾野剛が役作りのために同棲していたこととかその間のエピソードとかツイッターで見かけては悶絶している。エッすごすぎ…ごちそうさまです…はなまるぴっぴ…。「用意スタート」の前にチューしたりするの…。(おそらくカマかけるシーンを撮影した日に)仕事帰りにふたりで飲みに行って帰路に着いていると、綾野剛が「コンビニ寄って帰るけど何かいる?」「俺はいいや」「そっか、じゃあ行ってくるね」と言ったきりもう戻ってこなかったとか最of the高すぎませんか…「あのシーン撮影日にいなくなろうと前から決め��いた」とか「きれいなベッドを見て、あんなに悲しいと思ったのは初めてだったなあ」とか模範解答すぎるよ…。 顔の緩みを抑えるため萌えシーンで頬の内側噛んでいたらいつのまにか切れてた。 ・全体を通してのまとめ 東京編の覚え書きまとめていたら自分が何の映画を観に行ったのかよく分からなくなってきた…悲愛ものの良質なBL映画でも観に行ったのだろうか…。でも「怒り」は本当に衝撃的な作品で、悲しくて、とか悔しくて、とか萌えすぎて、とかではなく、心臓を掴まれてワシワシ感情を揺さぶられる反動で始終涙目の142分間でした。出演陣全員演技がものすごく良い…。上映後しばらく立てなかった。でも東京編がなかったら本当に最後まで見られなかったかもしれない。東北地方の秋口の結構寒い日のプール授業(千葉沖縄)でプールから上がった時の足裏で感じるプールサイドのコンクリートの温かさ(東京)…そしてそこへ容赦なく吹き付ける風(千葉沖縄)…みたいな。自分では結構上手いたとえができたと思ったのに読み返したら全然意味が分からないですね。 LGBTとか貧困とか沖縄問題とかの問題をゴチャゴチャさせずに厭味ったらしくなくコンパクトにぎゅぎゅっとまとめてあるの、すごくないですか。しかも三つの編み方というか絡ませ方がすごく自然で美しい構成だった。 千葉編、宮崎あおい7キロ太ったとかって聞いたけどどこが…? 真っすぐなまなざしが痛いくらいだったし躁っぽさがよかった。久しぶりに見た松ケンの横顔はサイコーだった。いい鼻…。彼は寡黙な役が似合うなあ。警察に電話した後、田代くんが犯人ではないと判明した時の愛子の演技が圧巻だった。サイレントなのがまたぐっとくる。あと「お父ちゃん」呼びかわいい。「おじさん、愛子は幸せになれないって思ってない? あの子を好きになる男がロクな奴なはずがないって、そう思ってるでしょ」に対してお父ちゃんと一緒にハッとした。ごめん…愛子…。 沖縄編、すずちゃんがあまり好きではないのでどうかな~~~と思っていたけど全然そんなことなかった。彼女はすごい女優だ。沖縄編が見ていて一番しんどい。もうこれからすずちゃん見るたびに泣きそう。母親と同じベッドで眠る泉の幼い寝顔を見て「どうしてこの子があんな目に…」と思わずにはいられなかった。母親も「沖縄に引っ越してこなかったら」と自分を責めるだろうし辰哉くんもまた「映画に誘わなかったら」と自分を責めるんだろうなあ…しんどいなあ…。辰哉くんが抗議運動に参加する父親を見て「あんなので変わるわけないじゃん…何を言っても聞いてもらえないでしょ…」と言っていたのがのちのちブーメラン大打撃すぎてつらい。訴えても聞いてもらえない、恥ずかしい思いをしたくない、つらかったことをつらかったって分かってもらうのってすごく大変なんだよ、わたしそんなに強くないよ…そう言って泣き崩れる泉��対して何もできない辰哉くんに泣けた。ああいう時、どんな風に声を掛けてどんな風に振る舞えばいいのか分からないよ…。訴えても聞いてもらえない、伝わらないっていうのが、東京編の「結局受け取り手の捉え方」にちょっとリンクするのかなあ。「まあ三人とも犯人じゃないってオチだと思っているけどこの中だったら確実に森山未來が犯人だろ~笑」と思っていたら本当にそうだったので笑った。笑えない。「ポリス!ポリース!」って叫んだのお前じゃなくて結局見知らぬオヤジだったのかよ。「え、森山未來だったんだ! 声じゃ全然分からなかった~」と思った私の純粋な驚きを返せ。ほか二つは信じる→疑うだったけどここだけ信じる→裏切られるでしたね。辰哉くんの殺害理由も「信じていたから許せなかった」だし。ラストの田中はまじ狂気はらんでた。デストロイヤー田中…。ハサミでほくろ抉ったりだとか「俺さ、こいつはコロッと信じてくれるなって奴、見れば分かるんだよね。なんでそんなに簡単に他人を信じられるのかな、ふっしぎだよね~」とか「頭に血が上らないと冷静になれないんだよね」といきなり壁倒立始めたりだとか。クレイジー。泉が沖縄の美しい海に向かって叫んで(というよりも吠えて)そのままエンドロールに入っていったのが良かった。あの流れであんなに優しいチェロの旋律流れたら泣くだろ…。チェロは弦楽器の中で一番包容力があって感情が音に乗る楽器だと思う。エンドロールの見間違いかもしれないけど演奏しているの2celloの人だった? 怒り、三人のなかに実は犯人いなかったけど疑ってしまうことでもろもろ破綻していっ���結局心が離れてしまって修復不可能でアーア、という話だと思い込んで観に行ったので、え~~~犯人出るんだ!! まじかよクレイジー!! 嘘やん!!!! という印象。千葉だけ幸せな終わり方をすることによって、余計に東京沖縄のつらさが際立った。これで全部バッドエンドだったらハ~鬱…で終わりだったけれど、千葉によって信じ切れなかったことを乗り越えたパターンが生じてしまうと 他の東京沖縄でバッドエンドを回避する方法はなかったのだろうか…と悶々とやるせなさに苛まれる。疑ってしまった側の視点で進行する物語ですが、信じてもらえなかった側のことも考えながら観ていたらしんどくてしんどくてキャパオーバーになった。あ、まじで今私の胸が張り裂けるかもしれない比喩でなく…とも思った。先輩と観に行ったんですが、きっとひとりで観に行っていたら整理しきれなくて帰り道自転車漕ぎながら「なっ直人~~~~~~~;;;;;;; どうして…なんでだよ直人~~~~~~~~ウオオオオオオオ~~~~;;;;;;;;;」と絶叫アンド号泣してしまっていた。ので、誰かと観に行くのがオススメ。あとしばらく放心状態になってしまうので付き合う前とか付き合いたてのカップルのデートにも激しく推奨しない。それと映画の後に予定が入っているときに行くのもよくなさそうです。この後一緒に行った先輩とそのまま飲みに行ったのですが、普通に酒を飲みかわし楽しく会話できるテンションに戻るまで入店後30分くらいかかった…。 観終わって数日経つにも関わらず未だに引きずっているのですが、ずっと「信じるとは…疑うとは…」ばかり考えております。哲学…。映画は好印象であれ悪印象であれ強ければ強いほど、引きずらせる期間が長ければ長いほど作品の「勝ち」だと思っているので、そういった意味で「怒り」は大大大勝利だと思う。 私の感想は以上です。間違ってる部分があればこっそり教えていただけたら幸いです。あと、「ここの場面、こういうことじゃないの?」みたいなのがございましたらぜひぜひお聞きしたいのでよろしくお願いします。
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身に着けたいのはべつに「こなれ感」じゃない
入社してから馬車馬のように働いてあっという間に5年目。4年間同じ部署で同じ顧客を担当し続けている。わたしが新入社員で入社したときは、偉い人たちでドラフト会議を開いて新人の配属部署を決めたらしい。わたしがいまの部署に選ばれた理由は「こなれ感」。ぼちぼち大手を任されるこのチーム、あまりにもフレッシュが過ぎるとナメられるし先方も不安に思うだろうから、と。新人らしからぬ落ち着き払った態度を買ってもらった。
…という話を最近ふと思い出す機会があった。ここしばらく、休日はタイミーで朝ー昼のバイトに入ることが多い。まだ3回目くらいの出勤だったときに、一緒に入った初回の人から「長いことここで働いているのかと思ってました」と帰り際に言われた。
たいていのことは経験の有無に関わらずある程度うまくこなせるし(数学だけは別。無理。)、それこそ「こなれている感」「それっぽさ」を出すのもまあ得意。でも、それが本当に板についてくるタイミングって一体…? と思うと、自分はなにもできないような気がしてきてしまう。でも考え方を変えれば、そもそも「っぽさ」が一定のレベルに達しているということになるのか…? 別に考え続けたら答え��出るようなことでもないと思うので、 その謎を解明するため、我々調査隊はアマゾンの奥地へと向かった――。
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不安定な状態でないと 恋の担い手にはなり得ない
大学のときの自分の日記がわりかし好きだ。とある日の日記によると、日本倫理思想の授業で「なにか不安定な状態でないと恋の担い手にはなり得ない」という内容を習ったらしい。授業のあと、一緒に夕飯を食べていた友人にその話をしたら「あなたはなにかを捨てて不安定にならないと彼氏できないね」と言われた。わたしは大学に入って数年単位で彼氏がいなかった(し、忙しすぎて実際 誰かと交際する余裕も到底なかった)。
今思い返してみると、なにをまあそんなに予定を詰め込んで…というような大学生活を送っていた。 資格取得のために授業を詰め込み、数少ない休日はレポートのために美術館や博物館や水族館に足を運んだ。ひどいときでは夜行バスで10時間かけて東京へ向かい、気になっていた企画展や特別展を3つほどはしごし、疲労困憊でまた夜行バスに10時間揺られて帰った。部活はオーケストラとダンスを掛け持ちし、それらの練習日は2/3が被っていた。その上、ダンスの方はかなり自主練習も求められる部活で、朝・空きコマ・放課後はとりあえず部室にこもっていた。そんな合間を縫ってバイトは2つ(ホテルの料飲部門とスナック)を掛け持ちして、その他にもこまごまと単発バイトに明け暮れた。
改めて羅列してみるとアホすぎる。とち狂っている。いつ休んでたんだ?? よくレポートとかテストとか卒論とか諸々乗り越えたな??? そりゃあ誰かといい仲になる余白なんかないわけだ。
不安定な状態、とは少し違うかもしれないけれど、余白がないとなにかが入り込む余地はやっぱりないよなあと思う(余った地、と書くのだからそれはそう。あたりまえ体操。)。高校の部活の先輩がいつだったか「うちの高校の吹部出身の人、自ら多忙になりに行きがちだよね」と言っていた。まったくその通りである。大学生活については先述の通りだが、高校生活もついでに振り返ってみると、ぼちぼちの強豪校だったので部活に明け暮れ、ようやく引退したと思ったらあっという間に受験生の秋が始まり、冬が来て、センター受けて、前期試験受けて、気が付いたらあっという間に桜がうつくしいまちで一人暮らしを始めていた。
少なくとも人生の1/3以上をそうやって詰め込んで生きてきたものだから、この先の人生もしばらくそうなるんだろうな、と思うとめまいがする。だいぶ話があちこち行きましたが、今後なにかが欠けて余白ができる状態はあるのだろうか。そうなったとき、余白に入るものはいったいなにになるのだろうか。今後の人生に乞うご期待ですね…。は~先は長い。
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