nuruinemuri
NURUI NEMURI
13 posts
Don't wanna be here? Send us removal request.
nuruinemuri · 6 years ago
Text
23才の春休み
毎日死にたいと思っていた、不登校だった中学生の頃は、まさか自分が23才になるなんて思いもしなかった。神聖かまってちゃんに出会ったのは中3の頃、夕方の報道番組かなんかで「引きこもり」の特集みたいなんやってて、きっとまだニコ動とかボカロとか、世間一般的ではなかったのかな。昨今では、インターネットに音楽載っけて自分から発信するのが、比較的たやすくなってきているよね。話は逸れたが、テレビで見たかまってちゃんは衝撃だった。中2、中3はまともになろうとがんばってたし、親に全否定されていた時期だったから、わたしはこの人とはちがう!引きこもりでもないし、キラキラした中学生だ!と必死で思い込んでた。笑 だからこの頃は音源を聴こうと思わなかったな。
高校に入って、カラオケに行くことが増えた。そこで友達が「ロックンロールは鳴り止まないっ」を歌った。なにこの曲?!?!歌?!?!ふたたび衝撃を受けた。面白がってるフリをして、あたしもYouTubeで聴いて真似してカラオケで歌ったりした。気持ちよかった。今思うとあたしにとってのビートルズ、セックス・ピストルズは神聖かまってちゃんだったのかもしれない。何がいいんだか全然わからなかったのに。しかし確実にあの衝撃を耳が求めていて、ほとんどそれから、いろんなバンドの曲を聴くようになったなあ。
そしてあたしは今日、23才になった。嘘のような年齢だ。脳みそが全然追いつかない。よゆーでクソガキ。23才になったら絶対、九十九里浜に行くと決めていた。ひとりでもいいし、あの娘を誘いたい気持ちもある。その娘はハタチかその前かに出会った。彼女も、神聖かまってちゃんを聴く子だった。2、3曲知ってるにわかなあたしより、きちんと神聖かまってちゃんを聴いている娘だった。
友達は絶対学校の中で作らなきゃいけないと思っていた。学校の外に世界があるとやっとわかった時、それは間違いだと知った。大切なことはたくさんあった。大切にできなかったことがある。精神と身体がちぐはぐなときがあって、思い通りにならなくて、友人を傷つけたこともある。もう絶対あんなことをしないと決めた。いっしょにすこやかになりたいね。
1 note · View note
nuruinemuri · 6 years ago
Text
ざまーみろ
余裕のファック&ピース!
0 notes
nuruinemuri · 6 years ago
Text
下品
最近、下品な言葉を覚えたので、小学生男子のようにそれを口にしたくて仕様がない。くだらないことって大好き。お嬢さまことばで下ネタ話すみたいなくだらない毎日。生活ってぜんぶぜんぶくだらないよ。そんなもん。どうせいつか死ぬもん。
あ〜、◯◯◯◯◯◯◯見たいな。
0 notes
nuruinemuri · 6 years ago
Text
午前3時
よく漫画で見るみたく「がばっ」と目が覚めた。心臓はどくどくといつもより速く脈打つ。ひどくこわい夢を見た。
となりを見ると恋人がいた。よかった夢だ、と安心し、ふたたび布団に包まる。変な時間に目が覚めた。3時?まだ眠れる。
すうすう、一定のリズムで寝息をたてている彼にぎゅうと抱きついたら、大好きな大きい手のひらがわたしの頭をぽんぽんと包む。起こしてしまったのかと思ったけど、器用にすうすう、寝息はたてたままだった。それにつられて、ふたたびまぶたを閉じる。
はやくあの陽当たりのいいお部屋に帰りたいな。土曜日を待ち詫びる。
0 notes
nuruinemuri · 6 years ago
Text
ある種のマーキングのようなもの
‪においのするもの、あるいは「音楽」をプレゼントする人は罪深い。どちらも触れるたび鮮明に記憶が蘇ってくるから。もらった方はずっと忘れられないっていう話なんだけれど。
とはいえ、わたしんちのポンコツターンテーブルは今日もまわらない。よかったね、
たまに思い出して楽しくなったりさみしくなったり、そういう気持ちだった。わかりやすい名前をつけるわけでもなく。なんていうかね、お守りのような。すごいな。たぶん夏のせいなんだけど。
‪おばちゃんになった頃にもう一度会いたいな。だからあの人もおっちゃんでね‬、貴方は絶対かっこいいジジイになるから、わたしも負けないカッコいいババアになるからな‬。もし、たばこ辞めてたとしても、その時だけはすましてハイライトを吸うの。ネガをたいせつにたいせつに残しつづける。
0 notes
nuruinemuri · 6 years ago
Text
夏の終わりは、うっかり死にたくなる。
「春を売ったら、あっという間に夏が来たの、秋も冬も、また春がやって来るのも、兎角あっという間よ、わたしはずっとそうやって過ごしてきたの。」
あの子は、一年じゅう、濃いピンクのマニキュアを足の爪に落とす。特別ピンク色が似合う少女だったし、彼女もそれを自覚しているようだった。
あのショッキングピンクが、いやに瞼の裏にへばり付いて、なかなか消えやしない。それはもう、ほとんど呪いのように。
彼女は今夜もにっこり笑顔を浮かべて時間をあぶくに変えていくのであった。
0 notes
nuruinemuri · 6 years ago
Photo
Tumblr media
「ハイライト見ると藍ちゃん思い出すかなー。結構藍ちゃんと会った日はこの夏のハイライトだわ。ハイライトだけに。」
0 notes
nuruinemuri · 7 years ago
Photo
Tumblr media
ハタチのとき。 自分は無敵でなんでも出来ると本気で信じていたし、とにかくまっすぐぶつかっていけていた。そこには確かに痛々しいラヴが在った。今ではそれらはとても瑞々しく、宝物のようにも思えてしまうのだった。
1 note · View note
nuruinemuri · 7 years ago
Text
脱獄計画
曖昧であやふやなものにばかり惹かれてしまうのはわたしがまだ未熟な証拠?齢を重ねるごとにわからないことのほうが増えていって、それがわたしを纏っているようで、身動きが取りづらく感じる。
最寄り駅から家までは、自転車に乗る。5分ほど走らせると、遠くの空が微かに紅く染まっている。それも雨の日以外はだいたい毎日。このことに気がついたのは、大学生になり夜遅くに帰宅するようになってからだ。「もしかしたら太陽は沈んだふりをしているんじゃないの」と思った。すごい大発見をした気にすらなっていた。思わず父に話したら「そんなわけない、遠くの工場の光やろ」と一蹴された。誰にも話さないでおこうと決めた。いつか月に行きたいな。宇宙人って本当にいるのかな。地球を作ったひとには特にいっしょに海を作ってくれたことを感謝してる。
たばこの煙か白息かわからなくなる季節を待ちわびる10月。
0 notes
nuruinemuri · 7 years ago
Text
待ち合わせはセブンイレブンで
急に寒くなった日の夜だった。
淀川に行こうと彼は言った。
「これからもっと寒くなるから、行くなら今やで」
わたしは頷いた。アルコールで少しふわふわした頭で、なんてロマンチックなんだ!と思った。コンビニで買ったお酒を飲みながら、河川敷に座って喋った。街灯がないので、暗くて川の様子はよくわからない。向こう岸にはビルやマンションがたくさんあって、星はあまり見えなかったけど、この時間だけは川も空もわたしたちだけのものみたいで、このままふたりで夜に溶けてしまいそうだった。そうしてしばらく戯れてて、彼の手首のいい匂いを嗅いだら、くらくらしてきて、彼の皮膚の奥まで行ってみたい、なんてばかみたいなことを思った。 シャワーで濡れて前髪が降りていた彼は、幼いのにどこか色っぽくて、どきっとした。冷たい視線で見つめられ手首を縛られたけど、心までは捕まえててくれなかった。恋とか愛とか、ラヴもライクも��んぶ、わたしはわからない。人の気持ちは理屈じゃないものね。低血圧な彼より30分早く迎えた朝、部屋は夜みたいに暗くて、昨日がまだ続いていて欲しかった。
1 note · View note
nuruinemuri · 7 years ago
Text
ミッドナイト北野坂ランデヴー
ずっと憧れていたひとの肌に触れたとき、生きた心地しなかった‬。恐怖すらおぼえた。誰も知らなくていい、「誰にもわかってほしくないから日記にかかない幸せ」ってこういうことか、と初めてわかった。宝物のような夜。 気持ちの行き先は墓場。
0 notes
nuruinemuri · 7 years ago
Text
赤い髪の理由
この前知り合ったとある男の子(わたしよりも歳上だけど男の"子"ってカンジの雰囲気なのでそう表す)が「彼女との最中に興奮してしまっていつもより強くその子の首を締めたら事後にキスしてると彼女の喉が切れてて血の味がした。それがArt-Schoolの歌詞みたいだった」と 少し嬉しそうに、もしくは照れ臭そうに話してくれた。どうりで彼の描く女の子は生々しいわけだ。そのときわたしは初めて魚喃キリコの漫画を読んだときのきぶんになっていた。
赤ってね、人間の目がいちばんよく感知する色なんだって。一緒に居られないなら、せめて思い出になりたかったから。"諦めた"って言葉が自分の口から出るうちは、諦めようと言い聞かせてるんだよ。あのとき何も言えなかった自分への慰めと懺悔と、決意を込めて。 その男の子が描いてくれた絵を見たら、とても清々しい気持ちになった。
0 notes
nuruinemuri · 7 years ago
Text
真夜中のピアス、セーラー服とハイライト
ふと、なっちゃんに会いたくなって連絡してみたら「いま一番会いたいとおもってた」なんて言われてたまらなくなった。そしてあたしも行こうと思ってたタナカさんの個展へふたりで行くことに。
阪急京都線はいつも混んでいる。乗るたび、春の早朝、始発が動いて窓から曇り空の下のぽつりぽつりと流れる桜の木を一緒に見たことを思い出す。BGMはもちろん、JUDY AND MARYの"KYOTO"。電車が烏丸駅あたりで地下に入るのだけど、そのとき漂ってくるほんのりカビくさいにおいを嗅ぐたび、ああ、京都に来たのだなと実感する。
河原町駅の中央改札を出ると、待ち合わせする人が多いからかベンチがあり、そこにはたくさんスマホと改札口を交互に見ている人がいるのであたしも真似してスマホを見つつ、恋人を待ってるふうにしきりに改札口のほうを盗み見てた。なっちゃんに会うときはめいっぱいお洒落をするから、本当に恋人みたい。たまに、iPhoneの内カメラを鏡がわりにして身だしなみチェックをしているうちになっちゃんがやってきて、「インナーコンク、開けてもらったのに埋もれそう」なんて話を聞きながらスリースターへ。
タナカさんの絵を知ったのは、加速するラブズというバンドのジャケットを描いていたから。ラブズの少年マンガのような甘酸っぱい世界観にぴったりで、ラブズの曲とともにタナカさんの描く女の子にも惹かれていた。儚いのに強い目をした美少女たち。まるでこちらの気持ちを見透かしているような。光の差し方やシーツの皺の寄り方、少女のポニーテールのたゆみ具合が生々しく、彼女らに「こういうのが見たいんでしょ」とでも言われてるきもちになって、どぎまぎしてしまった。
タナカさんにあたしの似顔絵を描いてもらったあと、なっちゃんとタナカさんによる似顔絵の描き合いを眺めてて、すごく贅沢な時間だなと思った。普段、男の子には猫をかぶるけど、タナカさんにはつい笑って欲しくて色んな話をしてしまった。でも「岡崎京子の漫画みたい。もう岡崎京子の世界で生きてますよ」って言われてなんか救われた気分になった。
いい時間だったので近くのレストランでオムライスを注文し、ひとしきり林青空ごっこしたあと、たくさんしゃべった。SMAPの"オレンジ"が不意に流れたとき、ドラマみたいだと思った。彼女との時間は、いつもドラマチックでロマンチックなのよ。あたしはロマンチストだし、きっとなっちゃんもそうだから、毎回何も起こらないようで何か起きる。いつかふたりの映画を撮ろうよ。自費で大赤字になりそうだけど。
次なっちゃんに会う日までに舌ピアスを開けれたら、あっかんべーして見せびらかそう、と帰りの電車で思った。
0 notes