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彗星が流れて僕達は死んだ。それは何百年に一度の彗星だった。それはつまり、何百年に一度、恋人たちが死ぬ、ということだ。僕達は死んで、それから全てを忘れて、僕は海底の砂粒になった。じっと座って、揺れて、それだけの生活だったけれど、僕は案外それを気に入っていたし、全てを知らないからさみしく感じることもなかった。彗星が流れても、その光は海底には届かなくて、僕は海底に足を絡ませてねむり続けている。
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わたしが死んでも、あなたには関係のないことだよ。つまらない星のこと、ゆるしてあげられなくてごめん。砂漠で死んだきりんに水をかける。脊椎のかけらに意味なんてないけど、それがないと死んでしまうんだよ。ありがとうって言ったらおわる気がしちゃうから、代わりにさよならって言います。
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心の仮定、それよりいい匂いの枕がほしい。エアコンがきらいなのに、きらいなものに生かされてる夏。ひまわり畑でかくれんぼしたら攫ってくれるってほんとうですか。なさけない夏だな、いっそ轢かれたほうがましだよ。
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似てると言ってるうちはまだ全然わかってなかったんだとおもう。ちがうところだってたくさんあって、けどそれは知ってることが増えたってことでもあるわけだから、悪いことでもないよね。理解できるかどうかの方がむしろ大事で、でも理解するのもしてもらうのもとてつもない労力がかかるわけだから、はなから価値観が近い方が楽だ。楽でいられることはほんとうに大切なんだなあと、25歳にしてようやく気づき始めました。だっこされてると気が強くなるチワワみたいなとこがあるからすぐ他人に威嚇しちゃうけど、それなりに大人しくはしてるつもりだし、飼い主の前でぶりっこする余裕もあるし、わりとしたたかな方かもしれない。我慢できなくなったらカーテンをビリビリにするし、怒られたら口答えもするし、自分が悪いのにめちゃくちゃ拗ねるけど、まあ、ゆるしてくだちい。犬は賢いよ。
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『はい、もうじゅうぶんです。ありがとうございました。……やっぱり、最後にひとつだけ。あの、幸せだったって言ってくれませんか。嘘でもいいです。私がじゅうぶんに幸せだったみたいに、あなたも幸せだったなら、もうほんとうに、ほんとうに、思い残すことは無いなって。ああ、あなたの目の色が素敵だってこと、気づくのがこんなに遅くなってごめんなさい。さみしいけれど、だいじょうぶ。出来損ないの金星、見上げてください。さようなら、少しねむります。さようなら』
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夢を見るたび、「あーあ。」と思ってしまう。会いたくて遠回りする帰り道、だいたい会えない。それはもうだめなんだということに気づけないのがこどものかわいさなんだろうな。気まぐれに振りまわされたい歳なんだよね。中学生のころの片想いなんて大抵は黒歴史みたいなもんで、誤魔化すための言葉だけが達者になっていく。大人になるのがさびしいんじゃなくて、もう戻れないことがくやしいんだよね。最近の夢はそんな感じです。おわり
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「優しい人を軽蔑してたい。
夏のことも冬のことも嫌いになろうと思えば簡単で、それが人間の本性だ。暗くなるだけでそこが夜だとわかるように、うまくいかなきゃそこが不幸。悪口吐き出すだけの楽器が、手足を振り回している。
本屋で買ったものが一番まともできれいな人間だった。愛が欲しいからとりあえず、私にも心はあるって仮定します。花を育ててもすぐ枯れます。それでも花を買いにいくので、部屋はいつでも華やかです。大丈夫だと、言われたくない、ひたすら私が言っていたい。性別より人格より、私が生まれたという奇跡だけに目を凝らしていてほしい。」
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https://open.spotify.com/track/7vHDounclHBOJ6q3WeFZXO?si=rRrlPpQRSJiemQQe6eMPeg&dl_branch=1
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なんとなく気分が上がらない日。自分なりに頑張ってみてもどうにも切り替えられない。あれこれ目につく。なんにもうまくいかない、そんな気持ちになる。馬鹿にされてるような気がするし、舐められてるような気もするし、それもぜんぶ被害妄想だと知っているから余計にいやになる。けっきょく、タイミングがすべてだ。すりむいた膝をみつめてなんてみじめなんだろうと思う幼少期、なけなしの300円。ホットケーキの布団、群がる虫に殺虫剤まいて、ホットケーキごとだめにしてしまうような気持ちだ。なにがしたいのかわからない、喧嘩を売られているのだろうかとすら思う、思ってしまう自分が嫌になる、その繰り返し。やっぱり、きらいなものはきらいだ。大人になれば食べられると思ってたんだけど。
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