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「鏡」
見て、どう反射しているか
なぜ目をそらすの?
鏡があなたを引き寄せている
その引力を感じるか?
鏡の前に立って
あなたは反射している
真実が鏡を通して割れ始める
あなたの心の中心に
魂の側面を曝け出す
あなたが見せたくない部分
お〜お〜、鏡よ、鏡よ...
あらゆる方法でそれを避けている
お〜お〜、目をそらさないで...
それがあなたを引き込むのが怖いのか?
手の中に丸みを感じる
その果てしない円を優しく撫でる
光、光、光、
私はあなたを見つけた
それはあなたなのか?
作: nacl2queen
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「ときどきね、クララ、いまみたいな特別な瞬間には、人は幸せと同時に痛みを感じるものなの。すべてを見逃さずにいてくれて嬉しいわ」
カズオ・イシグロ『クララとお日さま』
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「人の 不安って 時には"未来"から やってくるんだよ……
たとえば 何かを 決断した時
その決断が 自分にとって よかったのか
もっと幸せに なれるのか 不安になるよね
でも みんな "今"のほうは 見落としがち なんだよね
たとえば 朝起きたら 天気が よかったこと
美味しい 料理を食べた こと……
そんな些細な ことでも 思い返して みれば
自分の人生も 案外悪くないと 思えてくるんだ
未来のことは まだ起こって ないことだから
悩んだって しょうがない
けど 少なくとも 私たちは この毎日を 精一杯 生きていける……!
一瞬の 出来事に 嬉しく なったり つらく なったり する……
それって何か 意味があること なのかもね」
高姸『隙間 3』
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別れるということのなかには、遠のく力ともどってくる力とがはたらいているような気がした。気の遠くなるような長円を描く彗星の軌道が歩は好きだった。彗星には二度ともどってこないものもある。二百年をかけてもどってくるものもある。太陽に近づくと、長い尾を引きながら輝いて太陽に顔を向ける彗星。いかなる引力からも影響を受けず、ひたすらまっすぐに進む彗星はひとつもない。自分のうしろに尾がのびているのを想像した。一惟といま別れることになっても、それは別れではないかもしれない。こんな考え方をするのも、歩のなかに天文学が住みつきはじめたせいだった。
松家仁之『光の犬』
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「人を踏みにじるような人間の底に、じつはやさしい、傷ついた心が潜んでいるなんて言わないでください。人間はその人の行動以外の何ものでもありません。」
フランソワーズ・サガン
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物語は傷つきを核として生まれてくる。日々のカウンセリングもそうだ。クライエントが語るのは物語未満のお話だ。それはまだ生傷であり、痛みがあるから、物語にはなっていない。核だけが剥き出しになって、きれぎれの話が散乱している。だけど、それを何度も何度も語りなおす。一つの出来事を、違った角度から、違った文脈で。すると、きれぎれの話が少しずつつながっていく。物語になっていく。そのとき、生傷はかさぶたになり、薄い皮膚に覆われるようになる。物語るとは、傷を柔らかい皮膚で包み込んでいく営みだ。だから、物語とは本質的に傷跡なのである。
東畑開人『心はどこへ消えた?』
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「努力すればできるかもしれないこと できないって想像だけで決めつけて やってみもせずに勝手に卑屈になっちゃだめだよ。」
池辺葵『プリンセスメゾン 1』
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日記を書くことと、詩を書くこととは地続きではない。日記には日常の厚みとも澱もいえるものが沈んでいる。その底に深く錘をおろし、隠されていた赤裸の層をむきだしにする。それを捉えることで、幾多の名詩が生まれてきたのだった。詩に至るためには、跳躍も必要である。さらにひとひねりすることも必要かもしれない。
高橋順子「日記を書くこと、詩を書くこと」
『石垣りんの手帳 1957から1998年の日記』
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