Tumgik
moqpro · 6 years
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コミティア124 頒布物総括
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昨日5/5(土祝)に当スペース「MOQPROJECT」へお越しくださいました方々、またお買い上げいただきました方々、誠にありがとうございました。
今回の頒布物は開運攻略カレンダー改め「2018年度九星気学カレンダー」でした。 九星気学の方位盤を備えたメモ欄を記載しているほか、月相や旧暦、その他六曜(大安・赤口など)などの暦注を記載しております。
少し歴史の話になりますが、これらのような暦注は、太陽と月の運行を元に作暦していた近世まではよく見られ、 適当に決めていたのではなくある程度天文観測に立脚していたものです。 かつては日々を彩る多様な暦に様々な思いを馳せていたかもしれません。 しかしそのために作暦には専門的な知識が必要となり、作暦家には政治利用も合わせて特別な権限が与えられていました。
近代に入ると日本も西欧諸国との歩調を合わせ、完全な太陽暦であるグレゴリオ暦を採用し今に至ります。 その結果、季節とのズレや作暦上の労力などの懸念は削られました。 一方で吉凶を論じる暦注が迷信として取り除かれ、旧暦と密に結びつく六曜のみがなんとか続投となりました。 今ではこのような制限はありませんが、六曜だけが根強く残っているのはこうした背景があります。
日の吉凶を定めることは迷信に結びつき、果ては差別にも繋がるというのは当方としては納得するところです。 ひとえに多様性を一部の基準での視野に限定し、さらに吉凶という二元論で片付けてしまうところに問題があるのでしょう。 当サークルの制作物が、日常に隠れていた多様性を見出し、今までは飲み込めなかった不条理を理解・受容する助けになったり、 またそんな難しいことは考えずとも、みなさまの天文事象への関心向上に一役買っていければ幸いです。
使用上のご注意として、急な予定・変更の出来ない大事な予定などの外圧がある時に、 無理に方違えを適応させようとすると、かえって逆効果となりえます。 たとえ悪い方位でも、心がけや自制次第で問題は起こにくくなります。 口で言うのは簡単ですね。それが完遂できれば苦労はしません。 あくまで「絶対」ではなく「傾向」です。 自分次第でコントロールできることを意識していただけるとより良くなります。
吉方位・凶方位は人それぞれ9パターンに分かれているのですが、当カレンダーではひとまとめに扱っているため、 最初にご自分の本命星をお調べしていただく工程をお願いしております。
また本カレンダーは壁掛け穴が小さいです。画鋲をお使いの場合は毎月とめ直していただく必要があります。 今後、大きめに改良いたします。 さんざん書きたいことを書かせていただきましたが、結局は次の一言につきます。 改めて、この度興味ご感心を持ってくださった方々、お買い上げいただいた方々に感謝いたします。
ありがとうございました。
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moqpro · 7 years
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C93 頒布物総括
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2017/12/31 当スペースにお越しいただきありがとうございました。 頒布物は前回同様 星座早見盤(1,500円)  と、オリジナルカレンダー(1,500円)でした。
双方とも、当サークル制作・所有の暦計算プログラムから、JavaScript・Canvasを用いて描画されています。
星座早見盤は前回同様(http://moqpro.tumblr.com/post/164136982221/)の内容に加え、多少の変更を施しています。 前回には前回のいいところがあるため、改良とは言い切れません。
まず、星の色が鮮やかになりました。色がはっきり判別できる一方で、本来光量が多いはずの青い星が白い星よりも暗くなってしまっています。これは加法混色でも減法混色でも下地が共有されているものの特性として仕方のないことです。 また、星の周囲にぼかしを入れ、光っているような演出を入れています。前述の対策として少しでも明るく見せようとする魂胆です(笑)。
次に、星座の線を明るい紫色にしました。白い線では、星の密集地帯で白い星との区別が若干つきにくいと判断し、星の色としてはありえなそうな紫色にすることで少しでも差別化を図っています。 これより線の色を暗くすると、密集地帯(特に冬の大三角あたり)で他のアステリズムや天の赤道等の線に紛れてしまい、星座の判別が難しくなります。 これより明るいと白と大して変わりません。 アステリズムも、星座の線と重なっても判別できるよう線を太くしたり、縁取りで表現したりしています。
星座の判別を若干犠牲にして、星やアステリズムをより目立たせたというのが今回の変更点です。
内部的には、星の明るさ(盤上では大きさ)の違いを多項式ベースから対数ベースに変更(後者では暗い星でも表示できる底力があるが明るい星が大きくなりすぎる) したりして調整が必要になった部分が一番大きく、その他は冗長的な部分を除いて最適化したりと、全体的に微々たる変更で終わっています。
カレンダーの方は、この度も、知識がある方々���手を取ってくださり、大変嬉しいことでした。当方のカレンダーが少しでもお力添えになればと切に願う限りです。
しかし、A3壁掛けカレンダーという特性が、暦の世界に足を踏み入れたいと思って頂ける方々には荷が重い印象を与えてしまっているのは事実です。 それに、日々の情報量は劣っても、よりユーザーフレンドリーな内容でコンパクト、かつフルカラーなカレンダーが100均で販売されています(他の収入の助けがある訳ではなく、かつ薄利を受容している訳ではないのであれば、どういう仕組みなのか本気で知りたい)。
内容は自信がありますが製品として工夫が必要なのは明らかです。
今回嬉しいことに、携帯できるようなサイズの媒体、つまり卓上カレンダーや手帳型の方が市場が大きいという情報をいただきました。 また、さらに具体的な内容として、コミティアの方で文具を中心とした展開が見られること、リフィルとしては1/3″ピッチ綴じが人気という情報もいただきました。
ここからは少し長い規格の話になります。
ピッチというのは穴の間隔のことです。 手帳を除く多穴ピッチはルーズリーフピッチか1/3″ピッチが見られますが、前者は日本独自規格です。後者は世界標準と呼べるもので、主にリングノートやコイルノートで利用されています。 つまり今までリフィル目的ではルーズリーフピッチ、製本目的では1/3″ピッチという流れが見られました。
しかしこの状況を変えようとしているのがリヒトラブ社です。 1/3″ピッチは綴じ自体の機能的にはルーズリーフピッチより優れた規格です。 ・ピッチが狭い=穴が多い(リングからの負荷が分散される) ・角穴(リング部分がほぼ面で紙と接するため、捲り時にスムーズ&頑丈) ・背部分までの距離が短い(紙の面積を大きく取れる) のです。 これを日本でも広めようと、小型多穴パンチや、バインダーのように開閉ができるリング部分のみの製品「ツイストリング」を発売されています。 これらを利用すれば、自分で好きなリングノートが作れる、という触れ込みです。
そしてルーズリーフ規格でも、これらと似た製品がカール事務器社から出ています。 こちらのパンチは穴あけした紙がそのままルーズリーフに使えるというメリットがあり、またツイストリングと似た思想の「ルーズリング」は、構造が単純で、自分で好きなサイズに切断もできるという応用の幅の広い商品です。
どちらの社の商品も甲乙つけがたいですが、将来的に小型媒体にも応用できると考え、ルーズリングを採用しました。 今回頂いた情報から察するに、見事に外したようです(笑)
リヒトラブさんが穴あけパンチを角穴から丸穴に変更されたので、丸穴で妥協するか、リング製本機を導入するか(大抵、穴あけ機能が製本機能と一体化されている)のどちらかで悩ましいところですが、今のところ後者で考えています。
と、 長い制作側の都合の話はここまでにし、次回はコンパクトかつ手軽な媒体向けに進化していくと思います。壁掛けカレンダーはしばらくお休みとなります。
以上、制作側の都合を中心とした総括でございました。 最後になりますが、この度、当サークルの制作物に手を伸ばしていただいた方々、ご購入いただいた方々に改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
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moqpro · 7 years
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C92 頒布物総括
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2017/8/13 当スペースにお越しいただきありがとうございました。 頒布物は昨年同様オリジナルカレンダー(1,500円)と、今回始めて製品化に着手した星座早見盤(1,500円)でした。 双方とも、当サークル制作・所有の暦計算プログラムから、JavaScript・Canvasを用いて描画されています。
星座早見盤はフルカラーなことに加え、PCやスマホの普及した現在では影を潜めている道具であることからか想像以上に注目され、ご購入されたそのほとんどが幼少期に使った記憶を懐かしまれていた方々でした。 作り上げるまでに多くの手数と高い精度が必要とされる品であり、かつ初めての頒布物であったため数を十分にご用意できず、完売した後に「欲しかった」「狙っていた」と告げられるのはなんとも嬉しく、そして悲しい体験でした。数量確保は急務のこととして、己の内面に燻る課題を綿々と解決しつつ、若い方々にもフレンドリーなアプローチとPCやスマホに対抗しうるようなアイデアを備えさせ、また次回の機会に頒布できたらなと思います。 なお、この星座早見盤は細かなこだわりが細部にあり、それは母盤(実際に星座が書いてある回転する円盤)において特に顕著です。以下につらつらと垂れ流していきますので、よろしければお付き合いくださいm(_ _)m。 まず星の座標と明るさですが、座標に関しては元期2000年の輝星表(Bright Star Catalog 5)に収録されている恒星のうち、視等級の明示がありかつ6.5等級未満のものを採用しています。 それでも膨大な数の星になり見づらくなってしまうため、 星の明るさを大きさで表現することにしました(ありがちな対処です)。まず見かけ上最も明るい恒星シリウスの等級を1とし、6.5等級を0とした上で等級を比率で表し、その比率を定数乗して半径係数を掛けることで暗くなるにつれ小さくしていく、という手法をとっています。つまりこの星座早見盤ではシリウスが最大です。 次に、星の色に関してです。アステリズムを結ぶ線や星座の名前などが鮮やかなのでさほど目立ちませんが、これは輝星表に併記されているB-V色指数から着色しています。プログラム化することで数千に上る星々に逐一色を指定する手間が省け、かつ恣意的な色判断を避けること��できています。 3つめに星座に関してです。星座早見盤ですからこれが主体と言ってもおかしくありません。まず形状については多く支持された形状を適応したいものです…とはいってもこれが難しく、幸いIAU(国際天文学連合)に形状と星の対応が明記されてる資料がありましたので、こちらの採用を決定しました。次に星座を結ぶ線についてです。これはご購入時にも説明申し上げたことですが、大圏航路化することで母盤外周に近い星座でも描画が可能になっています。北緯35°ではあまり意識しない部分ですが、ただの直線で描画してしまうと、近い所ではIAU準拠のりゅうこつ座(シリウスの次に明るいカノープスのある星座)がぐちゃぐちゃになってしまいます。そもそも母盤自体が夜空を円盤に押し詰めている座標変換なのでこの問題が生じるのですが、 大圏航路化することで星座の線も星と同時に座標変換することになり、自然な描画が可能となりました。 4つめが最後まで先送りにされた問題で、これが天の川です。まず全天図でかつ球面座標上に正しい傾斜角で描画された写真がみつからず、じゃあ人様の星座早見盤の天の川を参考にするかと言ってもどれが一番正確なのかを調べる手段がありません。これはもう無くていいのではないかと考えていたのですが、球面座標を会得した今、銀河座標上での天の川全天図であれば母盤(赤道座標)上への加工が自分でも可能なのではないか?と考えたのが転機でした。最も情報量の多い写真を探してネットの海をさすらい、たどり着いたのが、クリエイティブ・コモンズ ライセンスにより公開されているヨーロッパ南天天文台提供の天の川全天図( 原典: http://www.eso.org/public/images/eso0932a/ )でした。これは6000x3000pxの巨大な写真です。情報量として申し分ないと判断し挑戦することにしました。画像操作ということでこれが初めてPythonに触れる機会となり、元画像から1ドットずつ色を取り出して球面座表上に再プロットしていくスクリプトを作成しました。 結果は成功で、いびつに曲がった星座早見盤向けの天の川が想像通りに描画されました。ただ少し残念なのが、銀河中心が射手座にあることもあってか北半球では天の川があまり目立たない、というところでしょうか(笑)。これは自然現象なのでもうどうにもできないところです。その分南半球向けの母盤では見事な天の川を魅せてくれます。 5つめが外周の日付ダイヤルです。1周で1年ですが、だからといって率直に外周を365.2422で割って1日ごとに目盛りをつけると、現実とはズレた夜空になってしまいます。なぜか? 太陽が天球上を動く速度は変化します。これは主に地球の公転軌道が楕円であることと黄道傾斜角に由来します。それを考慮した太陽黄経の近似算出式が海上保安庁から提供されており、それを適応することでより現実に近い目盛りの割当てが可能になりました。黄道上の太陽の位置も同じ要領でプロットされています。実際に市販の星座早見盤で確かめると、春分や秋分などの二分二至の日付と位置が正しく対応していないのが確認できます。 最後に、これは母盤ではなく、手前のカバー外周の時刻ダイヤルです。通常は1周24時間(1440分)ですが、これも1440等分して分目盛りをつけるとズレます。これは24時間というのが星空が1周する時間ではなく、太陽が1周する時間であるためです。つまり時刻ダイヤルを1周させたら夜空も1日分進めなければいけません。というわけで、時刻ダイヤルの  1周 + 1/365.2422周 が1日となり、これを1440等分してあります。 ぴったり1周ではなくなったので、頂点にある深夜0:00目盛りはその日の始まりの0:00AMとなり、翌日の0:00AMは今日の12:00PM(24:00)として別に考える必要ができてしまいました。しかしこの補正を施すことで、12:00PM(24:00)には見事に次の日の目盛り上に0:00AMが来ていることが確認できると思います。 (ここで先ほど1日が1/365.2422年ではないと書いたことと矛盾しているように感��られますが、時刻ダイヤルは1日ごとに目盛りが更新されるため大きな問題とはなりません。一方で日付ダイヤルは1日ごとの僅かなズレが蓄積し目盛りに反映されるため、目に見えて大きな問題となります。) 以上のように些細ですが込み入ったポイントが随所にあり、その分この星座早見盤には少なくない愛着が湧いています。
カレンダーの方は、デザイン重視だった去年よりも占い色を前面に出し、サイズを縮小、見た目も整然とさせ実用性を重視する方向で制作しました。 もとより九星気学を会得していない方々にも軽い気持ちで使っていただけるように「開運攻略カレンダー」と銘打ちましたが、名前はなかなか気に入っています(笑)。 再び言い訳がましくなってしまいますが、販促活動が全くできておらず、また説明の仕方や展示環境等あらゆるコンディションに懸念があり、このカレンダー本来のポテンシャルをほとんどアピールできなかったと感じています。 夏に2018年のカレンダーということで些か早急な部分もありますし、彼とじっくり見つめ合い話し合い、冬には完全なコンディションで引っさげて行きたいと切に望んでおります。 以上、私事を中心とした簡潔な総括でございました。 最後になりますが、本日、当サークルの制作物に手を伸ばしていただいた方々、ご購入いただいた方々に改めて御礼を申し上げます。ありがとうございましたm(_ _)m
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moqpro · 8 years
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北天・南天対応高精度星座早見盤 座標は輝星表の2000年元期のもの 星の色はB-V色指数から近似算出 日の間隔は公転速度に合わせて調整 星座の形はIAU掲載のもの 星座の線は大圏航路
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moqpro · 8 years
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CLASSIC ORDERED 7 DAYS MATRIX GREGORIAN CALENDAR 2017 2017年暦注カレンダー
COMIC MARKET 90にて頒布。¥1,000 日干支・九星・二十四節気・六曜・十二直・二十八宿・二十七宿を盛り込んだ、詳細な暦注カレンダー。 月盤では夕方時を仮定した月建およびそれに基づく月破方位を表示。
表紙と奥付以外はすべてCanvas要素によるもの。 計算部PHP、描画部JavaScript。
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