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明凜学園とは
舞台は近未来の日本。少子高齢化と機械化が進んでいる。
子どもの減少に合わせて各地の学校は統合され、小中高大一貫の学園機関を主とした学研都市が増加した。
子どもは都市部に住み、親は自然回帰の流れにより田舎で暮らすことも多い。
住居やショッピングセンター、遊園地などのレジャー施設も数多く存在し、ひとつの大きな都市となっている。
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明凜学園の人たち
アスカ
明凜学園に通う高校生。父母と離れて弟と二人で暮らしていた。ある日突然失踪してしまった弟を探すために、魔女マギエラの力をかりてゲームの世界に渡る。そこから、壊されつつある世界を守る長い旅がはじまる。
マギエラ
第一のゲームの本を管理しているアーカーシャの魔女。ずっと図書館に閉じこもってゲームの世界を管理し続けていた。ある日、管理している世界が他の魔女に壊されかけていることを知り、主人公に助けを求める。
ヒソカ
アスカの弟で、明凜学園に通う高校生。人と関わることを好まず、すぐひねくれたことを言うため何を考えているか分かりづらい。絶対に叶えたい望みのために、ラーニャと手を組み第一のゲーム世界を壊そうとしている。
ラーニャ
ヒソカに付き従うアーカーシャの魔女。図書館ではアスカ達が暮らす現実世界の『意識ある本』を管理していた。ヒソカの顔が好きで好きで仕方なく、望みならなんでも叶えたいと思っている。そのためなら世界を壊すことも厭わない。
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第一ゲーム世界
西洋風王道ファンタジーの世界観。剣と魔法、竜などが登場するゲームの世界。
大陸には帝国をはじめとしたいくつか王国がある。
このゲーム内ではエルドバン帝国を中心としたストーリーが展開する。
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第一ゲーム世界の人たち
ハルド
アスカが最初に渡った第一のゲームの主人公。優しく正義感が強いため、浜辺に倒れていた少女ユーエンヌを見つけた際も見捨てられず、自ら保護することに。それをきっかけに、様々な出��いと困難に立ち向かうことになる。
ユーエンヌ
天真爛漫、好奇心旺盛な竜の少女。元は竜の棲家に住んでいた。帝国軍に捕まり逃げていたところをハルドに助けられ、棲家へ帰るため共に旅をしている。腕輪の力を借りて人の姿に変身している。
フェリーチェ
気ままな一人旅をしていた妖精。モンスターに襲われていたところをハルドに助けられ、一目惚れ。以来押しかけ女房をしているのだが、ハルドには本気と捉えられていない様子だ。ハルドとユーエンヌの旅をサポートしている。
ゼト
エルドバン帝国の騎士。ユーエンヌを捕獲する任務を受けハルドたちを追っていたが、任務に疑念が生まれ捕獲をためらってしまう。それを帝国に察知され別の騎士団から襲撃を受けたが、かろうじて生き延びハルドと同行することに。
団長
エルドバン帝国の騎士団長で、ゼトを含む部隊を率いていた。帝国からユーエンヌを捕獲する任務を課せられてハルドたちを追っていたが、任務への疑念を悟られて別の騎士団から襲撃を受ける。その際にゼトをかばい絶命してしまう。
亜人の少女
亜人の里に住んでいる少女。ごろつきに絡まれていたところを、たまたま里を訪れていたハルドたち一行に救出される。里の外に憧れているが旅に出る勇気はまだないため、ハルドたちの冒険譚をしきりに聞きたがる。
亜人の族長
亜人の里の族長。とても丁寧でやわらかい物腰で誠実なので、里の住人からはとても信頼されている。ただし方向感覚が壊滅的で会議や行事の会場までひとりで到着できないため、よく秘書と一緒に行動している。
亜人の秘書
亜人の里を治めている族長の秘書。迷子になってふらりと消える族長を捕まえては、会議や行事に出席させるのが役目。ピシッとしていて近づきがたく見えるが、実はぬいぐるみを手縫いするのが趣味。最近は多忙で縫えていない。
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データ
意識ある本
あらゆる世界の過去・現在・未来が記されている。ゲームの世界はもちろん、現実世界も例外ではない。本に書かれた内容は細かい部分が変化することはあっても、ポイントとなる部分は絶対に変わらず、物語はそのポイントに向けてつじつまを合わせるように変化する。
図書館
意識ある本が収められていると言われるが、現実世界に存在しているのか、はたまたどこかのゲームに存在しているのかは誰にも分からない。図書館自体は本を収めるだけの場所で、内容に関与することはない。
アーカーシャの魔女
図書館の管理者として、無限にも近い時間を閉じ込められたまま過ごす者たちのこと。意識ある本の内容が変わらないように見守るのが役目。本の内容が変わった場合、修繕に向かうために世界を渡る力を持つ。魔女たちの行動は本に記録されないため、本の内容を書き換える力は持たない。
望み
世界を壊す力を利用して叶える望みは、ポイントを書き換えるほどの力を持つ。
バグ
ゲーム内に人間が入り行った行動はバグとなり、本来のゲームの設定とは異なる能力を持つモンスターやエピソードなどが発生することがある。魔女や現実世界の住人のみ、バグが発生している事象にノイズがかかって見える。小さなバグを放置するとやがて進行不能バグ(世界が壊れる)となる可能性があるため、早急な対応が必要。
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プロローグ
20XX年、夏。日本各地で同時多発的に失踪事件が発生した。
失踪した人々の年齢、職業、住所はバラバラで、全く一貫性がない。
共通しているのは、バグが起こり正常に動かない携帯端末が残されることだけだった。
アスカの弟、ヒソカも突然消えたうちのひとりだった。
自宅のソファーに腰掛け、アスカは警察から返却されたヒソカの携帯端末をじっと見つめた。
電源を入れても全く反応を示さず、時折ザザッとノイズが入るだけだ。
二人で暮らしていた部屋には、弟の通学カバンや財布が転がったままになっている。家出と思える状況ではなかった。
この携帯端末以外は事件前のままだ。ヒソカだけが忽然と消えてしまった。
「弟がどこへ行ったか知りたいか?」
ふいに落ち着いた少女の声がする。気のせいと思って無視すると、やや苛立った様子の声音が続いた。
「そんな携帯端末(オモチャ)を眺めても、現実は何も変わらんぞ」
アスカはハッと顔をあげた。冷たい瞳の少女と目が合う。
「いつからそこに……?」
「そんな些細なことはどうでもいいだろう。それより、弟がどこへ行ったか知りたくないのか?」
「君は誰だ? 何か知っているのか?」
少女はアーカーシャの魔女のマギエラと名乗った。
「私たちアーカーシャの魔女は、図書館で『意識ある本』の管理をしている」
「意識ある本?」
それはアスカにとって気の遠くなるような話だった。
マギエラたちが『意識ある本』と呼ぶものには、現実世界をはじめとする、あらゆる世界の過去・現在・未来の全てが記されているらしい。
「私たち魔女は、本を管理することで世界を見守っている。しかし最近、あろうことか自らの役割を捨て、世界を壊そうとする魔女が現れたのだ」
とうてい信じられるような内容ではなく、アスカはぽかんと口を開けた。
「信じられないか? お前の弟が残したその端末が証拠だ」
指さされた携帯端末は、今も頼りなさげに点滅を繰り返している。
「その端末がおかしくなっているのは、端末内の世界に人間が入り込んでバグを起こしているからだ」
警察をはじめ日本中が捜索をしている。しかし生還者も死者も、誰一人として見つかっていないのだ。
携帯端末の中にいるとすれば見つからないのも納得がいく。
「お前の弟は今、その端末の中にあるゲームの世界にいる。そしてその世界は私が管理しているのだが……」
マギエラの歯切れが悪くなる。
「どうもどこかの魔女がお前の弟と手を組んで、世界を壊そうとしているらしい」
「壊す? なぜヒソカが?」
「理由はわからない。だが、バグを起こし世界に干渉していることだけは確かだ」
ヒソカが普段携帯で遊んでいたゲームを思い出す。その世界に、弟がいるのだとしたら。そして他には何の手がかりもないのだ。
「ヒソカを探しに行きたい」
この際、荒唐無稽でもよかった。手がかりひとつ見つからない弟の行方を、少しでも掴めるのなら。
「世界を渡る力を貸してやる。だから私に協力しろ」
「何をすればいい?」
「私の世界を、救ってほしい」
アスカはごくりと喉を鳴らし、小さく頷いた。
マギエラが何かをぶつぶつと呟くとパッと閃光がほとばしる。アスカは思わず目を閉じた。
再び目を開けると、アスカはゲームの世界にいた。青空が広がり、白い雲が浮かんでいる。そよ風が草原を揺らして青々とした匂いを運んでくる。
遠くから何やら金属がぶつかる音や怒号、悲鳴のようなものが小さく聞こえてきた。
「……嫌な予感がするな、行くぞ」
アスカは頷いて、マギエラの後を急ぎ足でついて行く。徐々に騒ぎが近づいてくる。人々がモンスターの群れと対峙しており、怒号や悲鳴が入り乱れていた。
金髪碧眼の少年が、歯を食いしばり剣戟を繰り出す。
「なんだこのモンスターは! 攻撃が効かない!?」
アスカの目には、モンスターの周りにザザッとノイズがかかって見えた。目をこすっても消える様子はない。
「ノイズが見えるか? それはバグが発生している証拠だ。取り除かなければ世界が壊れる。行くぞ!」
マギエラが駆け出す。アスカもその背中を追った。
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