filmmaker, videographer, artist|北大文学部卒|Think School 制作コース5期|ご連絡→[email protected]
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【WORKS - films/videos】ヴィデオ・インスタレーション『マイアミに行くんだと思ってた』
『マイアミに行くんだと思ってた』
ヴィデオ・インスタレーション|2024年|約5分(ループ)
東京都心から離れた街にはどこもだいたい似通った店があり、それぞれのアパートにはだいたい同じような部屋が並んでいて、そこに住むわたしたちの暮らしもまた、どれもだいたい一緒である。そういう類的な風景としての東京と、故郷にいたころにたとえば修学旅行で見た景色から想像していた「東京」のイメージとが重なりつつ、どこか別の街のできごとのように感じられる。他方、どこでもない風景もわたしたちそれぞれにとっては他ならない自分自身の暮らしの確かさと結びついている。
(かないりょうすけ|はじめ/YOJHO 二人展 「ループ・ループ・ルーティン」 [2024年10月21日 – 10月22日@高円寺spawn]にて展示)
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【WORKS - films/videos】映像作品『いたこと』
『いたこと』
映像作品|14分38秒|2022年 札幌国際短編映画祭 SAPPORO SHORT FEST 2023 北海道セレクション-STUDENTS入選作品 脚本・監督・編集
どこかで、あるひとが独白している。 存在の偶然と、無意味さ、自分がここにいることの洞窟のような空虚さについての語り。 彼の心象風景には、彼の代わりに知らないひとが映り込む。 彼女は彼の語りを聞き、噛み合わない言葉を投げ返す。 やがて言葉の通り彼はいなくなる。誰もいなくなる。 その空白に向かって彼女は話しはじめる。
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この作品の立ち上げはコロナ禍の2020年秋でした。 サークルのメンバーとともに脚本の改稿を行い、撮影の段になったところで緊急事態宣言や蔓延防止措置に何度も阻まれては脚本開発に戻るといった時期を越え、翌2021年から2022年にかけて有志で集めたグループ・夕街レコーズで撮影を行いました。 作品のきっかけとなったのは、コロナ禍で相次いだ著名人の自死報道でした。2020年7月に亡くなった俳優・三浦春馬さんの訃報に触れ、わたしはほとんど憤りに近い強烈な感情に襲われました。自分自身も希死念慮をもち、自ら死を選ぶことが他人事だとは思えないこと、それでも直接会ったこともない、よく知っているとも言い難い人の不在に対して自分が恐ろしいほど動揺していること、それらが全く呑み込めないまま無力感と他者の遠さに打ちのめされ、そのことについて考えざるを得なくなりました。自分の中に謎として残ったその感覚に向き合うため、この作品の制作をはじめました。 制作にあたっては、撮影に入る前に度重なる脚本の改稿、また準備となるディスカッションと実験を繰り返し、チームメンバーの意見を多く取り入れながら柔軟に考えていく方法を試しました。制作プロセスにおいて多くのまなざしが交錯することが、この作品にとっては必要なことだったと思います。また、哲学者エマニュエル・レヴィナスの著書『時間と他者』が、この作品の制作にあたっての補助線的な役割を果たしました。他者を自同性のための糧として消費することなく「顔」として、共有の不可能性に向かって手を伸ばすことを作品のなかでどうやって実現できるかという問いを追いかけながら、試行錯誤を重ねました。 結果として、主な被写体となる人物のパフォーマンスにおいて、フレーム内/外の差異や人物/カメラのまなざし、土や泥による汚れ、暴力などといった要素について検討し、身体言語による表現を多彩なものにすることができました。また、ロングショットとスーパークロースアップの交替、フレームサイズの変化といった映像表現の要素についても重要な示唆を得、<死>と<生>に対して独自のアプローチを構築する足���かりとなったと思います。 完成から約10ヶ月後の2023年秋に���催された札幌国際短編映画祭にて入選し、上映の機会をいただきました。
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【WORKS - films/videos】 映像作品『まいご』
『まいご』
映像作品|8分19秒|2022年 シンクスクール制作コース5期卒業生展(さっぽろアートステージ2022 ART STREET 「出張Think School」内企画)にて展示 企画・撮影・録音・編集・音楽
誰かとお酒を飲んだあと、去っていく後ろ姿を見送るとか、すごいスピードで通り過ぎる街並みを車窓に見るとか、見知らぬ誰かの姿が目に焼き付いて離れないとか、そういうときわたしはひどい孤独と、なぜだか安らぎを感じます。世界にひとつであることと、他の何かと替えがきく存在であること、わたしたちがそれぞれの時間を生きながら少しずつ離れていっていること、そういうことを何度も繰り返し考えてしまいます。それはいつだったか、迷子用のキッズルームで不��になりながら親の迎えを待っていた記憶とつながっているような気がします。
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札幌のアートとまちづくりの学校・Think Schoolの制作コース5期卒業後に、さっぽろアートステージ内の展示企画へとお誘いをいただき制作した作品です。 「別離」の感覚と孤独、安らぎをテーマに、自分自身、そして人間存在を「まいご」に擬して映像を紡いでいます。 制作にあたっては、卒業制作に続いて言語に依らない発想を追求するためあらかじめ撮り溜めたスマートフォンでの映像から構成をつくり、一眼レフによる追加撮影は川や会議室でのいくつかのカットのみにとどめました。決め打ちで撮った映像からは醸し出されない、自分自身が深いレベルで思考していることに触れられる制作スタイルの端緒を掴んだように思っています。 また、同じ映像が何度も繰り返す様式は、人生において反復することへの個人的な恐怖、ニーチェのいう「永劫回帰」的な精神性への怖れが反映されています。ソーシャルメディアなどのショート動画プラットフォームなどで映像がひたすら繰り返される仕様にも擬しています。
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【WORKS - films/videos】 映像作品『記憶をたどる』
『記憶をたどる』
映像作品|19分25秒|2022年 Think School 2021 卒業制作展「てんでばらばら」にて展示 企画・撮影・録音・編集
わたしは愛知県の半田市という街で生まれ育ちました。小学校・中学校・高校で周囲からのからかいや「いじり」、疎外感に悩み続け、��学進学とともに逃げるように札幌へ来ました。札幌で過ごした4年間もわたしは心の傷に苦しみ、地元の風景を何度も、耐えがたい感情とともに思い出しました。帰省して、ふと街の風景を車窓から見た時、何度も反芻した記憶の中の景色とは違う感触があるのに驚きました。わたしの頭の中で繰り返され、先鋭化したイメージとは違って、実際に見た風景は素朴で懐かしかったのです。わたしは記憶の中にある街の風景をたどり、今のわたしの目の高さから撮影すること、その場所にまつわる記憶を語ることを試みました。
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札幌のアートとまちづくりの学校・Think Schoolの制作コース5期生として、卒業制作展にて展示・上映した作品です。 当時、さまざまな作品プランを出しても常に「言葉で考えすぎている」と言われ続け、言語に依らず映像イメージによって思考するという感覚がなかなか掴めず苦労していた記憶があります。 結局、自分にとって最も複雑で言語化しづらい感覚である過去のトラウマ的経験について、一旦判断を保留して現在のあるがままの姿を撮ってみようというところから出発し、ブレイクスルーを果たしました。 制作にあたっては、ミニマルな映像作品への志向から19分の尺のなかに12のカットのみを配置し、一脚を用いてわずかに揺れるフィックス・ショットを実現しています。画面内のささいな変化や微かな画面の揺れ、わずかな音にまで注意を惹く瞑想的な雰囲気を作り出すことに部分的ながら成功しているように思います。 また、撮影にあたっては必ず自分の今の目の高さから撮ることを徹底し、幼少期の目線とは異なる視点を与えるということにも工夫を凝らしています。 ストーリーを安易に与えてしまうことへの懸念から、自分が故郷を離れるまでに起こった事実のみをナレーションで述べるという形式も、目の前の事実そのものにフォーカスを当てることへ寄与しています。
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【WORKS - others】 Poems with Instructions/詩と指示
Poems with Instructions/詩と指示
サウンド|2021年
札幌のアートとまちづくりの学校・Think Schoolの制作コース5期生として在籍中に、前期展覧会へ出品した作品です。 ある場所にまつわる詩を録音した音声を、ある特定の場所で聴いてもらう指示とともにインターネット上のドライブに公開し、展示会場にはQRコードと指示を記したポスターのみを掲示しました。 言語が音声として発された時の接近する感覚と、それが眼前の景色を変容させる作用についての実験を行うための試みでした。 制作当時は映画・映像の文脈を離れて制作しようと奮闘していましたが、講評では映画的な側面がとても強いと指摘されたのを憶えています。
以下のリンクから詩をお聴きいただけます。それぞれの詩への指示もドライブ上に掲載しています。
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【WORKS - films/videos】 映像作品『私が間違っていると思うことは間違っていた』
『私が間違っていると思うことは間違っていた』
映像作品|1分20秒|2021年 企画・撮影・録音・編集・出演
子供の頃、ドッジボールが嫌いだった。 クラスメイトが日々投げつけてくる意地悪な言葉を、コートの隅で飛んでくる球に怯え続けるみたいに、じっと耐え続けた。そんな日々でも川の流れのように淡々と時間は過ぎ、いつのまにか大人になった。
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札幌のアートとまちづくりの学校・Think Schoolの制作コース5期生として在籍中に、映像課題作品として制作した作品です。 パーソナルな表現を志向していた時期で、幼少期のトラウマやネガティヴな記憶を題材にパフォーマンスし、収録しました。 ドッジボールを激しく殴打する���力的なパフォーマンスのなかで、過去に自分が受けた傷の再演と、自分自身が彼らへの復讐を遂げるような感覚が同時に喚起されたのを憶えています。 同時に、自分自身が成長し、バイト先で"先生"としてスーツを着て子供に対して大人として振る舞うようになっている現状のことも考えています。 川のモティーフは今でもよく使うものの一つです。川にはなにか時間性を感じるところがあります。本作においては、水の流れの向きにも注意を配っています。
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【WORKS - MV/Commercial】 喫茶こんCM - 「やさしい時間に、こん、にちは。」
喫茶こんCM - 「やさしい時間に、こん、にちは。」 CM|1分00秒|2021年
札幌市北区にある喫茶店・喫茶こんのCMです。 札幌で活動する劇団・ポケット企画の公演の配信にて放映する目的で制作しました。 ポケット企画、また私自身とも馴染みの深い喫茶店で、ゆったりとした素敵な雰囲気を閉じ込めようとしました。 あえて長めの尺とし、台詞と台詞の間を長めにとった演出や、劇団にゆかりのあるミュージシャンの方に提供いただいた音楽などで、そうした雰囲気が表現できていると思います。 また、制作体制としては当時結成した有志による映像制作団体・夕街レコーズの初制作となった作品です。
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【WORKS - others】 『歴るロウ轟き魔女でんでん』批評
ポケット企画『歴るロウ轟き魔女でんでん』批評
批評|2021年
札幌で活動する劇団・ポケット企画の短編公演『歴るロウ轟き魔女でんでん』を、上演前に3人の演劇関係者が批評するという企画に、「きゃない」名義で批評者のひとりとして参加しました。 大学で学んでいた映画研究・批評の方法論を学外で実践的に用いるのは初めてでしたが、暗示的で不確定性を孕んだ作品内容と、「災厄=ディザスター」の時代、系譜が錯乱する現代とを結びつけて論じることで、作品のもつ深い射程を言語によって翻訳する一助となったと思っています。公開後には、読者の方から好意的なコメントもいただきました。 批評者としての営みと作家としての活動は、私にとって時に矛盾を起こしながらも相互作用を及ぼしながら存在している重要なものです。映像というノンバーバルな記号作用と言語というバーバルな体系の、その両端の間を時として行ったり来たりしながら日々を過ごしています。
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【WORKS - MV/Commercial】 ポケット企画第6回公演『乾き、瞬き』CM
ポケット企画第6回公演『乾き、瞬き』CM CM|39秒|2020年
札幌で活動する劇団・ポケット企画の公演に、配信スタッフとして参加した際に制作した公演CMです。 公演の稽古では、札幌の路上生活者に焦点を当てた物語に合わせ、公演メンバーと実際に路上生活をしている方々を支援している団体の夜回りに参加するなどし、理解を深めながらの制作となりました。 このCMでは、夜回りで訪れた場所を撮影し、また公演オープニング映像でも使用した大通公園のロケーションとあわせて使用しています。映像に合わせて流れる音声は、大通公園で流れている注意アナウンスを収録したもので、いずれも札幌市民には馴染みの深い光景です。
また、本公演では配信スタッフのほか、公演のオープニング映像の制作、端役での出演も担当しました。第5回公演『ツチノコポッド』に続き、カメラ3台を使用したライブスイッチングの体制を整えるのに腐心しながら試行錯誤を重ねました。
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【WORKS - MV/Commercial】 ポケット企画第5回公演『ツチノコポッド』CM「ツチノコポッド、中島公園に現る篇」
ポケット企画第5回公演『ツチノコポッド』CM「ツチノコポッド、中島公園に現る篇」 CM|1分38秒|2020年
札幌で活動する若手劇団・ポケット企画の公演に映像スタッフとして参加した際に制作したCMです。 劇場での最終リハーサルを行っている合間に、「近くの公園でなんか撮ってきてよ」という話になり、急遽撮影しました。 仲間と和気藹々撮っていたのもありあまり真面目な内容ではないですが、撮影面では低予算モキュメンタリーの質感を出そうと工夫を重ね、浅いフォーカスと遅いシャッタースピードで動きのブレを強調するなど、学びの多かった作品です。
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【WORKS - MV/Commercial】 ポケット企画第5回公演『ツチノコポッド』CM
ポケ���ト企画第5回公演『ツチノコポッド』CM CM|1分37秒|2020年
札幌で活動する若手劇団・ポケット企画の公演に映像スタッフとして参加した際に制作した公演CMです。 当時、新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っている中の公演で、稽古場や劇場での感染対策を周知するとともに観客の皆様に安心していただくための映像にすることが目的のひとつでした。マスクをし、距離を取りながら稽古を進める様子を強調しています。札幌公演に先立って行われた岩手公演の様子の紹介もしています。 また、余談ですが冒頭のキーボード演奏も行っています。
この公演では本編の映像収録・編集も担当しました。カメラ3台を使用してさまざまな角度から撮影し、劇場での体験をできるだけリモートでご覧になる方にもお届けしようと試行錯誤を重ねたのを覚えています。
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【WORKS - MV/Commercial】 掃除機かけてる - Roths Mk Music Video
掃除機かけてる - Roths Mk Music Video ミュージックビデオ|5分25秒|2019年 脚本・監督・編集
所属していた北大映画研究会へのミュージックビデオ撮影の依頼を受けて制作しました。 ドラマ仕立てのものを、という依頼で、冒頭にミニドラマを設け、その内容を踏まえて本編に入る構成になっています。 ドラマパートの他にも歌唱パートはYouTube撮影の場面とし、他にもダンスを取り入れるなど多くの要素を取り入れ、それらを次々にオーバーラップさせる編集を試みています。 黒子の被り物は匿名性、箒は掃除のモティーフの他にも古来の呪術的な意味合いと重ね合わせるなど、意味論的な工夫も施しつつ、根幹となるストーリーには女性性の押し付けへの抵抗といった現代的テーマを採用しています。
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【WORKS - films/videos】 短編映画『きみと終わりと抜け殻と』
『きみと終わりと抜け殻と』
短編映画|23分00秒|2019年 脚本・監督・編集・音楽
あらすじ 社会人一年目の秋、大学からの恋人・啓司と別れた真琴は、その決断に納得していた。友達に話して、啓司の荷物をまとめて、カーテンを替えて。啓司との日々の名残が、部屋からも心からも、そうして少しずつ消えていく。それでよかったはずの真琴の心は、ある日啓司と再会したことで揺れ始める。
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この作品のテーマは「愛の不在」です。 恋愛についての映画を作りたいと思いながら、何を書いてもあざとく、嘘っぽく思えていたときに、愛の「不在」をテーマにしてみようと思いました。愛は終わっても、そこに痕跡が残ります。それらの痕跡は生活や日常の中で少しずつ押し流されながら、薄れながらそれでも自分の中に残っていきます。すべてが消えてしまうことは、もしかしたらないのかもしれない、と思います。 そうした曖昧な時間を、日常の微小な動作から浮かび上がらせてみようと思いました。
生活の中のささいな行為を撮り、その連続でドラマを語っていくという構成により、言語的な表現を最小限に抑えています。 そうした語りは靴下やCDといったモティーフに意味を持たせる技法によっても支えられています。 自作した劇伴音楽もまた、そのミニマルな語りに寄り添いながら説明しすぎないバランスを心がけました。
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【WORKS - films/videos】 ショートフィルム『Make your own world.』
『Make your own world.』 ショートフィルム|5分41秒|2019年 北大映画研究会 2019春新歓ショートフィルム 脚本・監督・編集・音楽
あらすじ 自主映画の上映会。舞台挨拶をして会場の外のベンチに腰掛けた監督・富田のもとに、彼には見えない「彼女」がやってくる。富田と、彼の映画の主人公である「彼女」は脳内で会話をし、映画づくりの長い道のりを振り返る。やがて二人の距離は近づいていき…。
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所属していた映画サークルの新歓用に、映像作品としては初めて作った作品です。 物語を書くとき、その中にしかいないキャラクターと対話しているような感覚を覚えることがごくたまにあります。ずっと後になってからも、佇まいや言葉が蘇ってくることもあります。 そうした物語の作用、何かをつくるということ、自分から生まれたものが再び自分自身と出会うということの尊さと美しさを、映画を作ろうとする人と彼の脳内にいる人物の対話を通して描こうとしました。 今ではこの作品自体が、当時のいろいろな感情や理念めいたものと今の僕を出会わせてくれる触媒のようなものに思えます。
脚本の構成には実際の映画作りの工程を順を追って含めることにより、新入生がこれを見るだけで活動内容をイメージしやすいように心がけています。 断片的な映像とボイス・オーバーによるダイアログという構成は現在の作風にもつながっている要素です。 また音楽も映像にあわせて制作し、全体のリズムを担保することができていると思います。
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【WORKS - others】 ミュージカル『少女ラザロの永遠』
『少女ラザロの永遠』
演劇・ミュージカル|約40分|2017年 脚本・演出・劇中歌作詞・作曲(一部)・出演(高太郎役)
三年前、ある信じられない一夜のお話。 高校二年生の渚は、交通事故により命を落とす。彼女に想いを寄せていた同級生・高太郎のもとに、三日後の夜、渚が突然姿を現わす。 「聞いて、生き返れるかもしれない。」 復活のためには、神さまからのある問題の答えを夜明けまでに探さなければならないという。 『生きるとは、なにか?』 ストーリー・音楽はじめ全編オリジナル! 死と生をテーマに描くミュージカル。
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高校3年生の夏の文化祭で、有志で上演したオリジナル脚本によるミュージカルです。 死生をテーマとして20分尺の脚本を書き、4曲の劇中歌とともに上演しました。 伏線・呼応の張り方や台詞回しなど、試行錯誤を重ねながら全員で作った思い出が今も残っています。
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【WORKS - others】 『夜と光』
『夜と光』 音楽|3分44秒|2017年 平成29年度 愛知県立半田高等学校第50回ひいらぎ祭テーマソング候補曲 作詞・作曲・演奏・歌唱
高校生の時に宅録でつくった曲です。 所属していた軽音楽部でのチームによる曲作りを離れ、はじめて自分ひとりだけで仕上げた曲で、現在の創作活動の原点となっているように思います。
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