Tumgik
kthproject · 5 years
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増築部
今回は二階建て農業用倉庫のフルリノベがメインですが、玄関は10㎡以下の増築によって新しくできます。そのため、その部分の外壁の仕上げにどんな素材を使用するかによって建物の印象が大きく変わります。当初は増築部の外壁は杉板張りにすることで、既存部と対比させ、浮き上がってみえること、そして同時に、既存部から独立した小さな小屋のようにみえることを意図していました。しかし、メンテナンスや強度等の問題から、木材はNGとなり、最終的にはガルバリウムを使用することになりました。このことで、当初の方向性とはずれてしまい、再検討することになりましたが、結果的には増築部について再考することができ、お施主さんのことをより理解するいい機会になったと思います。
新しくなった増築部の外観は、倉庫のように禁欲的で簡素な印象を目指し、木材を使った内部と対比させるようにしています。それから庇や樋のディテールを可能な限り即物的にすることで小屋のイメージを持たせることができるのではないかと思っています。
写真は、外壁仕上げのガルバリウムの色と窓枠の色の比較検討をしているところ。
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kthproject · 5 years
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照明金物打合せ@RITON
岐阜県各務原市にあるオーダー家具のRITONさんのギャラリー・工房へお邪魔して照明の打合せをしてきました。
加藤邸では、照明に造作オリジナルのものも多く使用する予定ですが、それは必ずしも既製品にはないものをお金をかけてつくるというわけではなく、場合によってはむしろコストダウンにつながることもあります。RITONさんでは、造作でもコストダウンになるようなやり方のアドバイスをいただきつつ、一方では内装や照明のイメージ、予算などをふまえ、それに適した素材を実際にみながら選び、その場でオーダーメイドの照明や金物のデザインを一緒に考えていただきました。
それから工房内にあるギャラリーやRITON大西さんの自邸の写真(住宅建築2019年6月号)をみせていただき、刺激を受け、とても有意義な打ち合わせになりました。
佐伯
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kthproject · 5 years
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材木屋さんへ
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今日は港区の材木屋さんへ行ってラワン合板を見てきました。前回の記事のフローリングは、発注して届いたものを見ることしかできませんでしたが、今回は発注する前に、倉庫の中にあるものから1枚1枚、計60枚すべてのラワン合板を見て選ぶことができました。一般的にラワンには赤みがかったものを赤ラワン、白っぽいものを白ラワンと呼びますが、これらは分別されているわけではないので、選ばずに発注すると色が大きく異なるものが混ざってしまうことがあります。
なぜかというと、そもそもラワン合板は化粧材として扱われているものではないため。そしてもう一つ、厳密にいうと現在輸入されているラワン材はさまざまな地域の樹種の混合材であるため。たとえばラワンと聞いて最初にイメージする赤茶っぽいものはレッドメランティというものだったりするみたいですが、現在ではあまり採れないため、もはや異なる種類なんではないかと思うくらい白くて木目が均一なものもラワン材と呼ばれています。
実は先週にも別の材木屋さんにラワンを見に行きましたが、そこには白くて木目の薄いファルカタしか置いてありませんでしたが、これも広義のラワン材と呼ぶようです。一部既にフローリングに使用しているラワンの中には、白くて緑っぽいものもありました。今回の材木屋さんには、赤っぽいものと、黄色っぽく木目がはっきりしたものの二種類がありました。黄色ラワンはまとまった数がなかったこともあり、今回は赤ラワンで統一することにしました。
ラワンは個体の差が激しく少し扱いづらい材料ですが、安価に手に入れることができ、その時ごとに違った表情を見せてくれたり、奥が深くて面白い材料だ、と思いました。
諸々の締め切りに追い立てられていてなかなか更新できていないですが、これから簡単な報告だけでもできるようにしていきたいものです。
佐伯
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kthproject · 5 years
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2019.7.10 現場へ
今日は久しぶりに現場に。着々と進んでるようで安心しました!途中変更などお伝えしましたがご対応下さるとのことでありがたいです〜。
だんだんと家らしくなってきて、住むのが楽しみです!
写真1はキッチンのスイッチです。ひとかたまりで使いやすさ重視です!土壁がまだあらわになってるのも、仕上がり前のこの期間の楽しさでしょうか?
2は造作予定のベッドの図面です。実は私のベッドは佐伯さん設計なんです。毎日使う家具を建築家にお願いするという贅沢をしてみたくてお願いしちゃいました。
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#k
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kthproject · 5 years
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二階の天井
二階の天井です。新しい木材と既存部分が一緒に入ってて、不思議な感じですー。
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白い木の眩しさと茶の木の重厚感が絶妙です!
K
#k
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kthproject · 5 years
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フローリングの選別
今週から増築部の工事がはじまっています。今日現場へ行くと、丁張りがおわり、増築部の範囲やスケール感を実際の敷地で体感することができました。
それと同時並行で大工さんが既存部の間柱や天井の根太などがつくっています。それがおわると床の仕上げを貼っていきますが、今日は届いたフローリング材を梱包から取り出して一枚一枚確認し、節穴がなく状態がよいものを選別する作業をしました(途中からはお施主さんも一緒に)。こうすることで、リビングのような生活の中心になる場所やお客さんを入れる場所にはできるだけ節穴がないものをそろえることで見栄えをよくし、寝室などのプライベートな場所には節穴があるもので全体をそろえることで味わいのある床になります。今後もラワン合板のような、色や木目にムラがある素材もできるだけ選別したり貼り方を丁寧に考えることで、その素材がもつ良さを最大限発揮できるようにしていきたいです。
佐伯
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kthproject · 5 years
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照明について
アート作品をどう飾るか具体的に想定しながら、照明のことを話し合いました!家のなかで日常的に作品を楽しみたいという希望を出し、佐伯さんが色々と提案してくれます。光の当て方で空間は大きく変わるので、とてもこだわってます。大げさすぎず、でもしっかりと効いてくる光を作ってほしいです。
写真は夕方の光を受けた既存の瓦。打ち合わせのあとに撮影。
K
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#K
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kthproject · 5 years
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既存部分のサッシ工事が一部おわり、施工のチェックをしてきました。 既存の玄関側は、改修後は水回りが面する裏口になります。 まず外壁のトタンを剥がし、既存の窓台などはできる限りそのまま使うようにして窓を取り付けています。それから防水テープ、さらにそのうえから壁全体に透湿防水シートを張って防水をしつつ、結露を防ぐために内部の湿気を外側に排出できるようにしています。 それから今日から電気配線工事がはじまり、再度電気屋さんとお施主さんと一緒に現場を見ながらコンセントやスイッチの位置、使用する照明についてひとつひとつ確認していきました。照明によって空間の雰囲気は大きく変わり、特に既存の壁等を残す箇所では照明の果たす役割が大きくなるので、もう一度どんな雰囲気の空間にしたいのか、どんな照明を使用するか、どのように照らすか等をしっかり考えたいです。 佐伯
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kthproject · 5 years
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工事中です
工事がどんどん進んでます。今日は床材のサンプルを見ながら相談しました。
家に関わる色んなものを決めてくのは大変ですが、楽しい作業です!
床材相談中の写真
K
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#K
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kthproject · 5 years
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K邸着工
今月からいよいよK邸の改築工事がはじまっています。まずは大工さん、現場監督、そして水道、電気、建具等の各業者さんと現場をみながら個々に打ち合わせをしていきました。各設備図は設計者が事前にひととおり図面を作成しますが、この時に各々の専門家に現場と図面をチェックしてもらい、時にはより良い方法を提案していただいたりとても頼りになります。
それと並行して解体工事がはじまりましたが、元の農業用倉庫は約25年前に建てられた在来工法の建物で、水道などの設備もなく、ほぼ最低限の構造と土壁でできています。今回は既存のものをできるだけ残して利用する方向で進めているため解体もできる限り最小限にしていますが、増築部分の外壁を剥がすと、荒々しい土壁と内側からでは確認できなかった筋交いの位置などがようやく確認できました。それから大工さんが既存の柱や梁で構造的に不安な部分を金物で補強したり、建物全体の耐震性等を上げるために必要な箇所に耐力壁を貼っていきます。 
佐伯
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kthproject · 5 years
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工事がもうすぐ始まります。そわそわしてます。
今回は「装飾と日常」の日常について……というほど大げさではないのですが、K一家の生活について書きたいと思います!以前の記事で、家の周りの風景についても書かれていたので。
K一家は父母と娘の私の三人家族です。家族で小さい規模の農家をやっています。農業の担い手は主に父で、母が出荷用の仕事を担当して、娘は外に出ています。いわゆる兼業農家というやつですね。今回改修する予定の建物も農業用倉庫で、中には農具や機械が置いてあります笑 この農業用倉庫の前には、庭ではなく畑が広がっています。
以上が私と家族、家の日常です。台風と雪の日以外は、父は起きたら畑に出て仕事をして、母は出荷用の箱作りなどをして過ごしてきました。これが、加藤家にとっての「日常」です。
佐伯さんの今回の設計では、こうした日常を建築へと再解釈してくれてます!たとえば、農家だから毎日のように土いじりをしてるわけですが、このことは建築から考えてみると、自然、野趣に富む、荒々しさ、ブルータル…といったイメージが出てくるそうです。すると、選ばれる素材や造りは、イメージを踏襲しつつ、さらにうちの日常に返しあげるようなものとして表現されてきます。とても面白いのでまたその話も紹介したいです!また後日に!
写真はうちの畑です。昨日スイカを植えました。
K
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#K
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kthproject · 5 years
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加藤さんの前回記事への補足
加藤さんが書いてくれた装飾に関する話の中で、本来雨風をしのぐという機能が備わっていたある飾りが話題にされていましたが、ここで僕が参照したのは「ティンパヌムは原始において雨どいであった」、というラ・マルクの定向進化説に依拠した一節です。これは修士論文関連でリサーチしていた戦後イタリアの建築家、E.N.ロジェルスの建築論の中で目にしたものですが、この時に考えていたことはK邸のテーマでもある「装飾と日常」に大きく関わっています。
ティンパヌムについては僕自身も完全に理解できてはいないので割愛しますが、中世のゴシック聖堂等にみられるガーゴイルを想像するとこの一節の意味が少し理解できるのではないかと思います。ガーゴイルもまた、本来雨どいという「機能」をもった「装飾」です。もちろんあのガーゴイルの彫刻をそぎ落として筒状の物体にしたとしても、雨どいの機能は成立します。(これをモダニズムの美ということもできるかもしれません)しかし、あの生物の口から水が排出される棒状のガーゴイルのデザインは、もともとそこに雨どいという機能があったからこそ生まれたと考えることもできます。
これが加藤さんが書いてくれた「相補的であり融合的である」ということなのではないかと思います。こうした装飾は、意味のないものなどではなく、むしろG.ゼンパーが書いているように、とても雄弁に何かを語ります。
<装飾としての個々の要素は、その歴史、存在理由、本質、他者との関係、全体のなかでの役割、そして全体の存在理由を「語る」> ―「近現代建築史論―ゼムパーの被覆/様式からの考察」より
もちろん設計において語れば語るほど良いというわけではなく、語ることと語らないことのバランスを意図的に編集し、コントロールすることが重要で、それが人々の日常の豊かさと美しさにつながるのではないかと個人的には考えています。 K邸では、そこに住む人の日常生活を豊かにする機能、そしてそこを起点として生まれてくる装飾のような独自のかたちを考えてきました。これが加藤さんが収集しているアート作品と組み合わさって、最終的にどのようなかたちで実現 されるか、とても楽しみです。  
佐伯
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ミラノ大聖堂のガーゴイル(2017年11月撮影)
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kthproject · 5 years
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美濃加茂へ
 K邸で検討中の照明と家具を見学するため岐阜県の美濃加茂市へ行ってきました。
旧中山道太田宿の通り沿いには、ギャラリーや家具屋さんのショールーム、革��品の工房やショップ、カフェ等が立ち並んでいて、どのショップも古くからの町屋を改修して使っており、新旧の混じった素敵な空間が生まれていました。ショップに併設、近接して工房があることで、この地に住みながら生産から販売まで一貫してこの場所で行うことができるのがこうしたローカルな場所でやっていくことのメリットで、大きな魅力でもあります。
その中でも今回は、ギャラリーcrossingさんで、同じ美濃加茂の作家さんが近くの工房で生産しているqualia-glassworksのガラスの照明を取り寄せていただきひとつひとつ店内にかけてじっくり比較して見せていただきました。それからオーダー家具のWOHL HÜTTEさんでは、ダイニングテーブルやイス、ラウンジチェア等を主に見てきました。改修前の在来の木造建物の柱や梁があらわしになった空間のなかに、木曽川の土手と緑のある庭のみえる大きな開口に面してイスが並べられており、とても素敵な窓辺の空間になっていました。K邸の玄関の窓辺の空間も、正面に畑が広がる、特別で気持ちの良い場所になるようにがんばりたいです。
他にも、革製品のrofmiaさんの築100年近くの呉服屋を改修した店内に木曽川の岩肌のテクスチャを写したポスターや商品のレザージャケットやバッグが配置された空間にはとても刺激を受け、コクウ珈琲さんでは名古屋周辺のギャラリーで収集したというアート作品が飾られた空間の中に置かれたWOHL HUTTEのイスとテーブルでゆっくりおいしいコーヒーを飲んできました。
佐伯
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kthproject · 5 years
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2019.5.4 美濃加茂
side K
美濃加茂に照明を見に行ってきました、初美濃加茂で、色んなお店を見て回りました。楽しかったです。今回は美濃加茂のカフェで話したことをまとめます!以前の投稿で私たちの企画の参考文献として、装飾に関するもの、『飾りの美学』など出しましたが、今回の家のテーマに「装飾」があります。カフェでもこの話をしてました(美濃加茂にある素敵なカフェで装飾のお話をするってよいですよね!)。装飾についてはずっと話してきたことなのですが、家の着工も迫ってきているのでより具体的に佐伯さんからお話を聞けました。装飾は建築にとってどんなものなのか…。
詳細は���きますが、ある時期から建築において無駄なものや過剰なものを排する傾向がでてきたそうです。なぜかというと、機能こそ建築の良し悪しを決めるものという考えが生まれ、機能的であることが美的な価値にもなるという価値の転換が起こったそうです。過去に評価されていた装飾の施された建築は、無駄なものとして排されました。つまり、装飾は悪だとされたのです…!
しかし、佐伯さんは装飾について、真逆な考えを持っています。というのは、装飾こそ機能でもあるからだそうです。
難しい…。以下では、軽く例を挙げて説明します。
たとえば、一見無駄に見える飾りのついた柱も、その飾りに雨風をしのぐという機能が本来は備わっていたということもあります。それがたまたま過剰装飾として、後で言われてしまった、後になって不必要なものとされるということが起こったそうです。不必要な柱が教えてくれるのは、「装飾」と「機能」は対立せず、相補的であり融合的であるということです。私たちは日常的に、装飾と装飾"的"という言葉を使いますよね。おそらく、前者は単に飾りや装いを意味するかと思います。一方、後者は、前者に比べて飾り立てることや、あえて付け加えるという意味で使っているのではないでしょうか?足し続けることを良しとする「装飾的」と「装飾」では意味が違ってるようです。飾りは不必要なものでなく、機能と同時に成り立つものであり、この意味で「装飾」は人びとの生活に根ざした必要なものとも捉えることができるそうです。飾りは機能的なものと矛盾しないということなのです。
今回の写真は美濃加茂で見つけたステキな"装飾"です!これも意味のある飾りです。
K
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#K
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kthproject · 6 years
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模型から家を考えること
佐伯さんとの打ち合わせでは、いつも図面を見ながら話し合ってます。細かく要望をお伝えして、さらにつぎの図の展開を構想します。設計士さんのアウトプットでは、基本的には、図面を描いてもらって詰めていく作業の繰り返しらしいです。ちなみに、プランが決まって、工事が始まってからも、図面の作業は適宜行われるそうです!現場を見ながらの調整ですね。
設計士さんのアウトプットでは、もう一つ重要なものがあります。それは模型です!平面の図面に対して、立体の模型を用意します。模型は、実際の生活イメージをより具体的に掴むことができます。模型の材料も、家づくりに使われる素材を意識して選ばれるので、図面より具体的に想像することができます!
今回は佐伯さんの用意してくれた模型を少しアップします。
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柱や天井、奥の光の入り方などいかがでしょうか?紙には現れない模型特有の面白さがあるかと思います(スマホ撮影で画質が荒いのはすみません)。これから動かすうちに変更点など出てくるかと思いますが、こういうスタディがあると少し「建ってる」感じがしてきますね。アイデアの具現化って楽しいなと…。
ちなみにこの模型写真は喫茶店で撮りました。模型写真の奥(寝室)に喫茶店の照明が差し込んで、丁度夕方の光のようになったのが素敵でした。
K
#K
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kthproject · 6 years
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2018/11/08
この日はガラス作品の作家・河内さんに会いに、3人揃って富山はガラス造形研究所へ!
富山はガラス工芸が有名なところだそうで、この日はご厚意で工房を外から少し見せてもらいました(ちなみに、私は安井さんに教えてもらうまで、富山はガラスが有名ということを知りませんでした…)。
その後、場所をうつして河内さんの作品にご対面です!旧民家という雰囲気たっぷりの空間でステキな作品たちをゆっくり見ました。河内さん、本当にありがとうございます!
写真は河内さんから製作に際して、どんなことを考えているかを聞いてるところです。佐伯さん安井さんと河内さんの真剣な様子を私が撮影しました。
河内さんのお話はすごくエキサイティングでした。ガラスというモノのもつ特性、それを加工すること、作品のイメージ…色んなお話を聞きました。とりわけ、加工する際のガラスと河内さんのやりとりについての話が面白かったです。時間をかけて地球が育ててきた硝子素材に河内さんが力を加え、あるカタチへと結実していく…とってもステキなお話でした。
(ホントはもっとかっこよいお話ですが、私の文章力で上手く表現できず…!)
作品も数点購入しました。また後日お見��します!
K
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#K
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kthproject · 6 years
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2018.11.5
第3回打ち合わせ
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この日は現場確認からスタートです!
図を細かく設定していくために、建物の構造についての寸法を測りました。
実際に建物内を歩きながらイメージをしてました。
うちは父母のために、バリアフリーを意識した家を考えているので、各部屋の段差や間口などのサイズもこの段階でお話しました。
その後は喫茶店に場所を移して、佐伯さんから設計のアイデアを聴きました。今回はコンセプトのことを話してくれました。
かねてから、私が「アート作品を飾りたい」という要望をお伝えしていたので、「驚異の部屋」という案を出してくれました(アガンベンの『中身のない人間』という本の紹介も頂きました。内容については割愛)。
驚異の部屋というのは、中世ヨーロッパの王侯貴族が珍しいものや目新しいもの(驚異!)を好きなように並べ立てた空間のことだそうです。
驚異の部屋をテーマにした絵(*画像)を見ると、すごくカオス…に見えるのですが、実はこれもルールのある空間らしいです。
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「驚異の部屋」、Wikipedia(2019年2月26日取得、https://ja.m.wikipedia.org/wiki/驚異の部屋)
好きなようにバラバラに並べているようにみえても、自身の趣味という目線を通して配置をしているという点で空間にはあるデザインが生まれているということだそうです!
(難しいお話だけれど、好きなものを選んでるうちに同じものが集まったり、全く違うものが集まっても何かそこに集めてる人の個性のようなものが現れちゃう?と考えてみると近いのでしょうか)
私の「驚異の部屋」が出来上がるのが楽しみです!
K
#K
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