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19. Aug 2017 ルツェルン祝祭管弦楽団 (Lucerne Festival Orchestra)
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19. Aug 2017 6:30p.m ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター(Kultur und Kongresszentrum Luzern) リッカルド・シャイー(Riccardo Chailly) メゾソプラノ(mezzo-soprano):ソフィー・コッホ(Sophie Koch)* ルツェルン祝祭管弦楽団(Lucerne Festival Orchestra) ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky) ・牧神と羊飼いの娘(Le Faune et la Bergère)Op.2* ・幻想的スケルツォ(Scherzo fantastique)Op.3 ・幻想曲「花火」(Feu d'artifice)Op.4 ・リムスキー=コルサコフの死に寄せる哀悼歌(Chant funèbre)Op.5 ・春の祭典(Le sacre du printemps) ※アンコール:ワーグナー ローエングリンから第3幕への前奏曲(Zugabe:R.Wagner Lohengrin Act3 Prelude) 今年8月のスイス滞在中に唯一足を運んだコンサート。ルツェルン音楽祭(夏の音楽祭)の一環。 シャイーは3回目、オケは初めて。Op.5は、スイス初演とのこと。 ホールのKKLは現代デザインの響き豊かなホールで上手2階席で堪能。 オーケストラの水準は極めて高く、圧巻は春の祭典。(シャイーは暗譜で振りこの曲を得意としているようだ。)春祭のファゴットソロの出だし音は超ロングトーンで度肝を抜いたが、管楽器の各人が上手いこと! メンバーの技術もさることながら、アンサンブル経験が豊富であり力任せの爆演にならず音のシャワーを浴びている感じ。大いに興奮し満足した。演奏終了後の団員も満足げであった。もちろん観客も全員スタンディングオベーション。シャイーのストラヴィンスキーはCDでも聴いており好きな演奏ではあったが、生の情報量の多さには感嘆した。 オケを手中に収めた自信に満ちた演奏で、こういう演奏は聴いていて気持ちがいい。春祭を聴いた後だと逆に前半のプログラムはちょっと慎重気味だったかも。 その日はチューリヒに宿泊していたが、音のシャワーが頭から離れず帰路の電車の中でボーっとしてしまった。 翌日もルツェルンに赴きワーグナー博物館など観光したが、ワーグナー博物館の受付の女性と会話した際、前日にこのコンサートに行ったことを話したら、急に大興奮状態となり羨ましがられた。 帰国後、10月に来日する当オケのチケットを早速購入した。(今回聴いてないR.シュトラウスの演目) ★★★★★
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8.Oct 2017 ルツェルン祝祭管弦楽団(Lucerne Festival Orchestra)
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8.Oct 2017 3:00p.m ミューザ川崎シンフォニーホール(Muza Kawasaki Symphony Hall) リッカルド・シャイー(Riccardo Chailly) ルツェルン祝祭管弦楽団(Lucerne Festival Orchestra) リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss) 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」(Also sprach Zarathustra)Op.30 交響詩「死と浄化」(Tod und Verklärung)Op.24 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(Till Eulenspiegels lustige Streiche)Op.28 ※アンコール:リヒャルト・シュトラウス 7つのヴェールの踊り(Richard Strauss Salome Seven veils) 今年感銘を受けたコンサートの一つ。しかしながら日曜日にも関わらず、客入りは悲惨な状態。 ウィーンフィルやベルリンフィルよりも日本では知名度が劣るには否めないが、S席¥35,000は無茶な価格設定。(このご時世だとCDが100枚買える。今回の演奏会に限らず、昨今の価格設定を妥当と思う観客はいるのだろうか。出資するスポンサーに大量の招待券を発行するも来場しないという現実。何かが間違っている。外国人観光客が増えて滞在費が高騰しているとは認識しているものの、客が遠のくような値段設定は結果的に演奏者に対しても失礼である。 よい演奏をより多くの聴衆に聴いてもらうのが本来の筋ではないか。日本のクラシック音楽ファンの機会喪失となるどころか、演奏者にも失望感を与えてしまう。空席分は学生券など集客を真剣に考えた方がよい。少なくともかつてバブル崩壊前の学生時代では¥3,000位の学生券で一流演奏家が聴けた。) さて、本題の演奏会の方はというと、8月の本場スイスでの演奏を凌駕した強烈な演奏会であった。またしても、音のシャワーを浴びた感じ。オープリングでツァラは、ちょっと珍しい。(5月のサロネン/フィルハーモニア管弦楽団ではメインであった。)ただ、ティルを最後に置く方がシャイーという指揮者の特色には合っており、特に違和感は特になし。シャイーのリヒャルト自体も珍しいが、こういう複雑なオケ曲を明朗、明快に演奏する特性に合っている作品群だと思う。(CDがないのは、DECCAレーベルがアシュケナージやブロムシュテットのリヒャルト録音があったから機会を逸していた?) ただ、ルツェルン音楽祭で録音している(先のオールストラヴィンスキーもマイク収録あり)そうなので、近いうちに���ディアが出るであろう。 5月のサロネンも精密さの面で感心したが、今回の演奏会と比較するとクールすぎて印象は薄くなってしまった。 今回の演奏会で一番楽しんだのはティル。各メンバーのソロが際立ち、特にホルンソロは完璧であった。これまでCDや生で数々リヒャルトを聴いてきたが、今回ほど普段聴けない音が鮮明に聞こえた経験はない。団員も音楽を真に楽しんでいることが伝わり、実に新鮮かつ清々しい気持ちになった演奏会であった。ルツェルン祝祭管弦楽団の皆さんには、今回の客入りにめげずに是非近いうち再来日してもらいたい。 ★★★★★
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19. Nov 2017 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(Koninklijk Concertgebouworkest)
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19.Nov 2017 6:00p.m ミューザ川崎シンフォニーホール(Muza Kawasaki Symphony Hall) ダニエレ・ガッティ(Daniele Gatti) タチアナ・ヴァシリエヴァ(Tatjana Vassiljeva)* マリン・ビストレム(Malin Byström) ** ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(Koninklijk Concertgebouworkest) ハイドン(Franz Joseph Haydn) チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1(Cellokonzert in C-Dur) * マーラー(Gustav Mahler) 交響曲第4番 ト長調 (Sinfonie Nr.4 G-Dur) ** コンセルトヘボウは、今回が3回目。最初に聴いた演奏会はまだ高校生の時であった。アシュケナージとの来日公演(ヨッフムのブル7は名演として語り草になっている時の来日)で、モーツァルトのピアノ協奏曲第17番では、美しい弦パートにうっとりした記憶がある。その時のラヴェルの道化師の朝の歌は色彩豊かであり、ドボ8もきびきびした快演であった。その後、シャイー時代にも聴いている。 今回の公演でも相変わらず弦楽器は美しく(まさにビロード)、管楽器のアンサンブルレベルも高い。 特にマーラーはお手のものという感じで、余裕すら感じた。玄人好みのやや地味な演目であったものの、このオケのポテンシャルの高さを改めて感じた。 ガッティは初めて聴いたが、ハイティンクやシャイーとは違う良い意味で新たな時代を感じさせるものであった。 ただ、今年の海外オーケストラ来日ラッシュの中、突出してよかったかというとそういう訳でもない。今回の曲の性質かもしれないし、あまりに海外オケを聴きすぎて麻痺している自分が悪いのかもしれない。 各オーケストラには独自の色彩があり比較しても意味はないのだが、他に鮮明に心に残る演奏も多かったのでちょっともったいない気がしている。 ★★★★☆
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23. Nov 2017 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)
23.Nov 2017 5:00p.m ミューザ川崎シンフォニーホール(Muza Kawasaki Symphony Hall) サイモン・ラトル(Sir Simon Rattle) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker) ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky) バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)(Pétrouchka) 陳銀淑(Chin Un-suk) Chorós Chordón ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov) 交響曲第3番(3. Sinfonie)イ短調 Op.44 ※アンコール:プッチーニ マノン・レスコー 間奏曲(Zugabe:Puccini Manon Lescaut Intermezzo)
今年の演奏会の本命として期待していたベルリン・フィル。ラトルとの最後の来日とあるが、実は今回初体験。チケット入手困難で、発売日にオンラインアクセスするも撃沈。唯一抽選で当選したのがこの公演。 結論から。今年のベストの演奏会とは言えない。期待しすぎた。 ペトルーシュカは、管楽器群のオケと言うより事実上のソリスト軍団の独壇場。上手すぎる。アイロニーたっぷりで自由奔放でありながらアンサンブルはバッチリ決まっている。恐るべし。 ラフマニノフの方は、当方も思い入れが強くこう弾いてほしいというところで、「ええっ?」という裏切りがあり、腹に落ちない演奏であった。このコンビの交響的舞曲や鐘なども聴いていたが、同じ印象を持っていた。やっぱりである。基本的にベルリン・フィルはロシアものはチャイコフスキーを除いて向かないというか、音楽が希薄となる感じが否めない。 一見(一聴)綿密で濃厚に聞こえるのだ���、音楽そのものの共感性が伝わってこない。ベルリン・フィル自体もラフマニノフに関しては未だに腹に落ちていないようだ。マゼール時代のラフマニノフも何かしっくりこない感じがあった。どんなにプレーヤーが上手くても、見透かされてしまう。 ペトルーシュカについては、音楽自体が作曲家の想い入れが強いような曲ではないのでまだよいのだが・・・。 その点、先のルツェルン祝祭管弦楽団は、オールマイティというか自国の作曲家でなくても、音楽に対する真摯さがあった。そこが違った。 アンコールのプッチーニ(ラトルのレパートリーとしてはちょっと想定外)でちょっと伝わるものを感じたものの、時すでに遅し。 しかし、感心したのはオケよりもラトルの方。この扱いにくいオケに対し立派に指揮者としての使命を全うしていた。お疲れ様でした。 さて、今回もS席¥42,000と法外な値段。次回も行きますか?と問われたら・・・。答えはもちろんNoです。 ★★★☆☆
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25. Sep. 2017 バイエルン国立歌劇場 (Bayerischen Staatsoper)その2
思い出したのだが、バイエルン国立歌劇場というかバイエルン国立管弦楽団は、過去に一度聴いていた。 1992年の来日時の特別コンサート。その時も豪華なメンバーであった。 以下がその演目と出演者。 1992年11月27日(金)7:00p.m サントリーホール(Suntory Hall,Akasaka,Tokyo,Japan) ブラームス(Johannes Brahms) ドイツ・レクィエム(Ein deutsches Requiem) ルチア・ポップ(Lucia Popp) ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietrich Fischer-Dieskau) ウォルフガング・サヴァリッシュ(Wolfgang Sawallisch) バイエルン国立管弦楽団(Das Bayerische Staatsorchester) バイエルン国立歌劇場合唱団(Der Chor der Bayerischen Staatsoper)
1992年11月27日(金)7:00p.m サントリーホール 随分前のことで皆故人となってしまったが、今でも鮮明に記憶している演奏会。 既に声の衰えはあったもののディースカウは、この楽曲への敬愛をもって唱っていた。 ポップもチャーミングなスザンナのイメージから格式の高い透明感のある歌声を聴かせてくれた。 あれから四半世紀経って、今年新たな世界を堪能できた。25年後はどんな音楽を聴かせてくれるのか楽しみだ。 会場ではお忍びで来日していたあのカルロス・クライバーを見かけたことも記憶に残っている。
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25. Sep. 2017 バイエルン国立歌劇場 (Bayerischen Staatsoper) その1
キリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko) バイエルン国立管弦楽団(Das Bayerische Staatsorchester) バイエルン国立歌劇場合唱団(Der Chor der Bayerischen Staatsoper) ワーグナー(Richard Wagner) 歌劇「タンホイザー」(Tannhäuser) WWV.70 2017年9月25日(月)3:00p.m NHKホール(NHK Hall Shibuya,Tokyo,Japan)
タンホイザー(Tannhäuser):クラウス・フロリアン・フォークト(Klaus Florian Vogt) エリーザベト(Elisabeth):アンネッテ・ダッシュ(Annette Dasch) ヴォルフラム(Wolfram von Eschenbach):マティアス・ゲルネ(Matthias Goerne) ヴェーヌス(Venus):エレーナ・パンクラトヴァ(Elena Pankratova) ヘルマン(Hermann):ゲオルク・ゼッペンフェルト(Georg Zeppenfeld) ヴァルター(Walther):ディーン・パワー(Dean Power) ビッテロルフ(Biterolf):ペーター・ロベルト(Peter Lobert) 演出(Inszenierung):ロメオ・カステルッチ(Romeo Castellucci)
月曜日15:00開演というサラリーマン泣かせの公演。午後休を取ってNHKホールに足を運ぶ(タンホイザー2日目公演) 平日昼間であること、高額なチケットも重なり、空席が目立つ。(正直もったいない。) 今年、ミュンヘンに赴く際、本場のペトレンコの公演をチケットを申し込むが座席確保できず。ということでキリル・ペトレンコの生演奏は初めて。 (替わりにミュンヘン・フィルとバイエルン放送交響楽団を聴いたのだが) 意外に小柄で、オケピットに登場するもよく確認できないまま演奏が始まった。 以前メストが振るウィーン国立歌劇場(この時もゲルネのヴォルフラム)のタンホイザーをウィーンで聴いたが、その時のデッドな音響よりも柔らかさと響きがあり、NHKホールで聴くオペラもあながち悪くないと思った。 序曲から求心力のある精密かつ正確な演奏で、この後の幕での期待を募らせるものであった。実際、最後までその期待を裏切らなかった。 結論から言うと、これまで聴いたオペラ公演で最高位に値する内容であった。 ワーグナーの音楽を堪能するには気が散りそうな奇抜な演出ではあったが、演奏自体の質が高くその違和感を凌駕していた。指揮者の功績が大きい。 休憩を挟み正味5時間強という長丁場であったが、それを全く飽きさせない内容の濃い公演であった。 初日でのゲルネは本調子でなかったと言われていたが、当日は存在感のある深みのある声で第3幕の夕星の歌は白眉であった。エリーザベトへの想いと、それが叶わなかった孤独感に苛まれ、溜息のような深い歌声に凝縮されていた。以前ウィーンで聴いた時とは深みのレベルが雲泥の差であった。 他の歌手陣(特にダッシュ、パンクラトヴァ、ゼッペンフェルトがすばらしい)も充実しておりレベルが高い。 気になったのは以下の点くらいであった。 ・タンホイザーを演じるフォークトについては、やや音程が定まらない。(音源でもこの役に満足する演奏は少なく、難易度の高い役柄だからであろうか。) ・オケのテンポに対し合唱の遅れが目立ち、ハラハラする場面があった。 上記以外はほぼ完璧。あっぱれペトレンコ。 ドイツ音楽のワーグナーから、よりグローバルで洗練された新しいワーグナー像を体験することができた。 非常に充実した公演であったため、この気持ちの高ぶりが抑えられず、サラリーマン生活の現実に引き戻されるのに時間がかかった。 ★★★★★
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