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「えびより美味い!とりマヨの作り方」みたいな動画を見て、初めてとりマヨを作った。おいしいけど、とてもじゃないけどえびには敵わないと思った。食べてる途中でケチャップが足りない気がしてケチャップを足した。ふと見ると「ハインツのトマトケチャップは…」と書いてあって、そうだ、ハインツだ、と思う。いつもヘインズと間違えてしまう。ヘインズはTシャ��。「ハインツのトマトケチャップは、1876年に発売以来、世界中の人から愛されているトマトケチャップです。」その下の原材料を見ていくと、なんとニンニクが入っていた。そりゃずるくないかと思って、いそいで「カゴメ ケチャップ 材料」で調べると一番最初に出てきたテキストが「カゴメトマトケチャップは、トマト・糖類・お酢・食塩・たまねぎ・香辛料だけでつくられています。」で、おお、と思う。これだけ読んだら、添加物は入っていませんという意味だとばかり思ってしまうけど、これはハインツに喧嘩を売ってる可能性がある。人知れぬバトルに興奮した。
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ひさびさに鶏のささみを食べた。一人暮らし1年目の、料理が下手すぎて何を作っても何もおいしくなかった頃以来だと思う。うすく削ぎ切りにして、特にタイミングも考えず適当にカレーうどんに入れたのに胸肉よりやわらかくて、ささみっておいしいんだと思った。
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朝から38.5℃ですぐにロキソニンを飲んだ。いつも行ってるやさしい内科に電話したら「発熱は今日もういっぱい」と言われたので、反対方向の行ったことない内科を予約した。どんなに体調が悪くても食欲は変わらないので、ニンニク入り豚バラチャーハンを作って食べて、みかんも食べて、豆乳も飲んだ。本を読みたかったけどそうはいかず、ただただSNS見て過ごした。病院に着いたら看護師さんやお医者さんがあまりに軽装で驚いた。コロナの時みんなものすごい重装備だったのに。普通のマスクだけしてニコニコ話しかけてくれるので、これみよがしに手を消毒して、なるべく小さな声でしゃべった。抗原検査で鼻に長い綿棒を突っ込まれて涙が出たけど先生がずっと「つらいねつらいね」って言ってくれてがんばれた。インフルエンザA型だった。人生で一度もインフルエンザにかかったことがないのを自慢してきたので残念だったけど、ただの風邪じゃ納得いかないのでこれはこれで。「ちゃんと反応が出てよかったね」って先生が笑顔で言ってくれて、なんてわかるお医者さんだろうと思う。そうなの、理由が知りたい。たとえ解決しなくても、理由が気持ちを軽くするから。帰り道寒くて寒くて身体が痛くて痛くて、家がすごく遠く感じた。帰ってきて、着替えて、布団に入って、この家はとびきりやさしい内科2軒の間にあるんだなと思って、幸せな気持ちになれた。
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昼の12時にオンライン取材が終わって、取材中のめなくて冷たくなったコーヒーの残りをのんでいたら急に足と腰が痛くなってきた。微熱。すぐに休んだけど、熱はどんどん上がって38.9℃になった。コロナでもノロでも38℃くらいまでしか上がらないので人生一の高熱かもしれない。あまりにつらくてぼろぼろ泣いた。泣いてるといろんなことを思い出したり想像したりする。人と別れたこと��か、お母さんがいつか死んじゃうこととか。全身が痛すぎて観念してロキソニンをのんだら、バラバラになっていた身体が魔法ですーっとひとつに戻るような不思議な感じがした。のそっと起きて冷蔵庫の前に座って棒のアイスを食べた。おいしかった。顔も洗って、気持ちよかった。引越し当初すごく気に入っていた部屋を、最近は「なんでこんな狭いところにしちゃったんだろう」と思っていたけど、過酷な嵐が去ったあとの目で見ると引っ越してきたときの新鮮さがあった。ここに住みたかったんだって思い出した。
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こしあんにbeans planetという文字が見えて一瞬興奮したけどbeans plantだった。調べると「インゲン豆」「豆科の植物」と出てくる。インゲン豆ではないので、多分後者だと思うけど、そんなこと書く必要があるんだろうか。beans pasteとかのほうがよくないかと思ったけど、違うのかもしれない。胸に一瞬輝いた豆の惑星。
毎日2回のむ薬が昨日で切れたことに気づいた。病院に行きたいけど原稿がある。しかも2本。薬を2回とばすとさすがにまずいので、朝はとばして、原稿を書いて、夕方行こうと思っていたけど、もちろん終わらず、リュックにPCを詰めて病院に向かう。途中うしろから電話をしている女の人の声で「わたしはもう若返りを図ろうと準備万端だから」って聞こえて振り返りたかったけど振り返らなかった。病院を終え、薬局を終え、カフェで原稿を書く。20時前までかかったけど、一応終わった。外で原稿を書いたのがひさびさで、調子がよくてひさびさにまだなんか書きたい感じがあってこれを書いた。
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スーパーで種無しで皮ごと食べられるマスカットみたいな大粒の白ぶどうを買った。こないだ猿が食べてる動画を見て無性に食べたくなったから。晩ごはんの前に2粒。お風呂のあとにまた食べたくなって4粒。甘くてぱつぱつでしゃくしゃくでおいしかった。
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よしもとばななさんの『みずうみ』を再読した。ばななさんの本を読むとなぜかビールが飲みたくなる。冷蔵庫の奥にオリオンの夏限定(と思う)アメリカンペールエールが3本冷えていたのでそれを一本とって、読みながらちびちび飲んだ。夏の終わりに初めてのんで以来あまりにもおいしいので買い溜めしていたけど、12月にのむとかなりしっかり夏の味がして、すこし気後れした。物語の最後のいいところを残してお風呂に入ったり髪を乾かしたり台所の布巾を消毒したりなんなりして、寝る前にベッドの照明で大事に読み切った。ありがたいな。こんないい本。気づけば3時。よく眠れた。
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9時ごろ起きたら軽く二日酔いだった。海鮮丼みたいなやつが食べたくて、スーパーのお寿司コーナーでネギトロとサーモンとアボカドの丼を買って食べた。いつもの390円くらいのみかんがなくて、490円くらいのみかんを買ったらすごく甘くて、みずみずしくて、みかんのいい香りがして大好きになった。夕方、どうしてもたこ焼きが食べたくなって、たこ焼きを買いに行った。ネギのせにチーズもかけてもらった。なんとなく街を歩いているのが楽しくて、でもあんまり歩いてるとたこやきが冷めちゃうから、商店街を50mくらいうろうろして、和菓子屋でこしあんを買って帰った。すごくきれいな三日月が出ていた。
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二日酔いでほぼ一日ぐったり寝て過ごした。「二日酔い 治す」で調べて出てきた動画を観て、二日酔いに効くツボを押しながら、二日酔いに苦しんでこの動画に流れてきた人たちの切ないコメントを読んでいたら、「ツボの効果はよくわからないがこのコメント欄で少し救われた」と書いてる人がいてちょっとくさいなと思いつつたしかにすこし苦しさが紛れてる気がした。ツボかもしれないけど。
夜、オートロックキーを忘れて家を出て部屋着のまま閉め出されてしまった。いつか必ずやるだろうと思い続けてきたことだったので自分でも驚くほど落ち着いていて、むしろ予想が的中して得意げな気持ちすらあった。22時を過ぎてるから管理会社にも繋がらないだろうし、誰も通らない。土下座の気持ちで1階の住人にピンポンして事情を説明しようとしたら��の途中で無言でオートロックを開錠してくれた。あれ、いいのかなって思ってたら、わざわざ自室のドアを開けて「大丈夫ですか?」って出てきてくれた。こんな夜中に、部屋着で髪もぼさっとしたほとんど知らない人からピンポン来て怖かったろうに、なんでそんなやさしいんだ…って思いながら、お礼を言いたかったのに「すみません…すみません…」って謝罪だけして部屋に戻った。人のやさしさにふれると自分もやさしくありたいと思う。猛烈に思う。行き場がないほどにそう思って、うお〜…と唸って、たくさん寝た。
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洗濯物を干していたら外から「オートバックスさんを呼んだ方がいい」という声が聞こえて、ちらっと見てみたらオレンジの消防服?を来た人が2人、車に乗っている人と話していた。消防服の背中にPから始まる英語が書いてあって、「Paradise」に見えるのだけど違うと思うし、気になってよく見たけど結局見えなかった。
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近所の喫茶店へ。気に入ってる席に人がいたので、カウンターの真ん中に座って、持ってきた歌集に赤い付箋を貼りながらコーヒーを飲んだ。
帰り道、ケーキ屋に寄って初めて自分のためにシュトーレンを買った。お会計をしているあいだにショーケースから取り出された包みは思ったより小さかったけど、手渡された紙袋が手にずしっときてはっとした。これが切られる前のシュトーレンの重さ。
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8:30ごろ起きたら前髪がぱっくり割れていた。放っておいたら11:30ごろ幕が閉じるように戻っていた。お昼、ひさしぶりにれんこんを食べておいしくて感動した。厚めにスライスして、片栗粉をうすくまぶして揚げ焼きにする。塩もかけない。晴れていて、窓を開けていて、遠くで子どもの泣き声がしている。完璧な味。
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最近、節約が嫌じゃなくなってきた。しないよりしたほうがなんだか楽しいと思える。ほしいし買えなくもないけど買わない服があることに喜びを感じる。好きだけど付き合わない、にちょっと似てるのかも。手に入れない喜びは涼しくて広い。そうなると今度は、手に入った、結ばれたもののほうとの運命がより深く沁みてくる気がする。
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本屋で雑誌を見てたら男性がひとりで話してる声が聞こえた。ちらっと見たら荷物をのせたベビーカーを押しながら生後数ヶ月くらいのまだ全然話せない赤ちゃんを抱っこして本を見てる男の人だった。
「おせちだって。いいね」「おかんに買って行こうか」
店を出るまでずっと赤ちゃんに小声で話しかけ続けていて、すごいなと思った。同じことを何度も繰り返しながら途切れることなく話しているのに自然で、きっといつもこうなんだろうと思った。話せないうちからあんなに言葉をかけてもらえるなんてすばらしい。
こないだも、人通りの少ない道で女の人がひとりで話してる声が聞こえるなと思っていたら、角からベビーカーを押す女性が現れて、まだ話せない赤ちゃんに大きな声で楽しそうに話しかけていた。こちらに気づいてはっとした顔をしたあと照れ笑いっぽい顔で会釈してきたので、わたしもへらへらっと笑って、そのまま通り過ぎた。
2人とももしかしたら、気が狂うほど大変な毎日を乗り越えるぎりぎりのやり方なのかもしれないけど、だとしても素敵な人たちだなと思った。
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