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トロント日本映画祭・審査員特別賞:最優秀作品賞を受賞!!
6月7日~6月28日に開催された「トロント日本映画祭」において、『羊の木』が、審査員特別賞:最優秀作品賞を受賞しました!!
http://jccc.on.ca/tjff/2018/06/29/toronto-japanese-film-festival-2018-award-winners/
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【実施決定】吉田大八監督ティーチインのお知らせ
日付:6/2 [土]
時間:15:05の回 上映後
場所・時間:目黒シネマ
東京都品川区上大崎2-24-15目黒西口ビルB1
お問い合わせ::03-3491-2557
劇場HP: http://www.okura-movie.co.jp/meguro_cinema/now_showing.html
登壇者(予定):吉田大八監督
チケット料金:一般1,500円/学生1,200円/シニア900円
*2本立て料金
(ムビチケ使用不可、招待券等無料鑑賞可)
チケット販売:劇場窓口のみ
当日劇場オープン時より販売
*詳細は劇場まで
【注意事項】
※併映作品「美しい星」との2本立て上映となります。
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。
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【実施決定】安藤玉恵×吉田大八監督トークイベント、吉田大八監督ティーチインのお知らせ
映画『羊の木』のロングランを記念して、5/1(火)横浜シネマ・ジャック&ベティにて安藤玉恵さんと吉田大八監督のトークショーを、5/12(土)下高井戸シネマにて吉田大八監督のティーチインを実施いたします。詳細は下��をご確認ください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
【5/1(火)横浜シネマ・ジャック&ベティ】
<安藤玉恵×吉田大八監督 トークショー>
●日時:2018年5月1日(火) 14:50の回上映後
●場所:横浜シネマ・ジャック&ベティ
神奈川県横浜市中区若葉町3-51 TEL:045-243-9800
京急黄金町駅から東へ徒歩5分 地下鉄阪東橋駅3B出口から北へ徒歩7分
●劇場HP:
http://www.jackandbetty.net/
●登壇者(予定):安藤玉恵、吉田大八監督
●入場料金:映画サービスデー 1,100円 ※ムビチケ使用可
★チケット発売:4/24(火)劇場オープン時(08:55頃)より先売券として発売(劇場窓口のみで販売)
※入場整理番号付き(自由席)
※ご入場は入場整理番号順となります。開場と同時にご整列順でご入場いただきます。
【5/12(土)下高井戸シネマ】
<吉田大八監督 ティーチイン>
●日時:2018年5月12日(土) 15:50の回上映後
●場所:下高井戸シネマ
東京都世田谷区松原3-27-26 TEL:03-3328-1008
京王線・東急世田谷線下高井戸駅から徒歩2分
●劇場HP:
http://www.shimotakaidocinema.com/
●登壇者(予定):吉田大八監督
●入場料金:通常料金 *ムビチケ使用不可
★チケット発売:整理券付きご入場券は、当日の朝開館時間から下高井戸シネマ劇場窓口でお求めいただけます。
※ご入場は整理番号順となります。開場と同時にご整列順でご入場いただきます。
≪その他の注意事項≫
●内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。
●場内でのカメラ(携帯カメラ含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。
●転売目的でのご購入は、固くお断り致します。
●いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後のチケットの変更や払い戻しはできません。
●当日はマスコミによる取材が入る可能性がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
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3月23日(金)ロングラン御礼トークイベント 市川実日子×松尾諭×吉田大八監督
3月23日(金)に東京・渋谷シネパレスでロングラン御礼トークイベントが行われ、元殺人犯の栗本清美を演じた市川実日子さんと主人公・月末の同級生 須藤勇雄役の松尾諭さん、吉田大八監督が登壇しました。 吉田大八監督の進行で、キャストを呼んで行うトークショーは今回が4回目。ま���は監督が登壇し、いつものように市川実日子さん、松尾諭さんを呼び込もうとするが、それ��待たずに出てきてしまう松尾さん。「実は僕も一緒に見てたんですよ。気づいてました?」と松尾さんが言うと観客からは驚きの声が。「公開から2ヶ月ほど経ちますがこうして見てもらえてありがたいです」という監督が2人に感想を尋ねると、「今日が3回目の観賞なんですけど、やっぱり面白かったです。改めて結構笑えるところがあるなと。僕がボソッと話してからドラムを叩き始めるシーンとか」と松尾さん。「あそこ面白いですよね」と市川さんも共感。監督は「こないだ新宿でティーチインをやったんだけど、その部分に関して“何であんなことをしたんだ!”というお客さんからの指摘がありました」と明かします。「現場でこういう風に言ってくださいと指示があって面食らったシーンでした。そもそもドラムの練習でいっぱいいっぱいだったので・・・」と振り返る松尾さんはドラム初心者だったそうで、「撮影は一日だけでしたが、ドラムの練習は7日間しました。皆さんが魚津で撮影されているときに東京で黙々とドラムの先生たちと叩いてました。せっかく練習したので、音楽スタジオの会員証を作りましたよ!」と明かすと観客からは驚きとともに、笑いが漏れました。「こうやって話しているとなんだかすごく楽しくて、愉快な気分で映画館を出るような映画を観た感じですよね」という監督に対して、「私は2回見たんですけど、見るたびに笑うところが増えました」と市川さん。そんな市川さんが「恐い」とつぶやくシーンが松尾さんのお気に入りポイントとのことで、そのシーンの再現をすると客席からは爆笑が。「みんなが違う映画見たみたいに上書きされちゃうので」とくぎを刺す監督。
サスペンスフルなシーンもある本作に関し、「市川さんは恐い映画は苦手なんでしょ?」と監督。「試写の時は(怖がってしまって周りの方に)ご迷惑をおかけしました。ギャって叫んじゃったんですよ。」と謝る市川さん��「ホラー映画とか一切見れないもんね。料理はすごく上手なのに、魚切るシーンとかも目が苦手なんだよね?」と補足する松尾さん。市川さんは動物の死骸に触れるシーンを回想し「お亡くなりになったものに触れるのがダメなんですよ。美術さんに“すみません、亀(の死骸)を見せてもらえますか?”ってお願いして、まずは箱の状態で出してもらって、ふたを開けて、離れて見てという感じにだんだん近づいていって、リハでようやく触ってという感じ」と徐々に慣らしていったと明かします。「その撮影の夜、ホテルの部屋でクラっとしてしまって。全然大丈夫だったんですけど」と驚きの告白も飛び出しました。「やっぱり一つの役に魂を込める女優さんと伺ってるんで。本当に素晴らしかったですよね?」と松尾さんが観客に同意を求めると、客席からは拍手が起こり、市川さんは赤面。 市川さんは、演じた元殺人犯・栗本に関して「不思議な役でした」と語り、「栗本がいなかったら“羊の木”じゃなくなるもんね。“羊の木”担当ですもんね」と監督。すると、市川さんが「あ!皆さん、タイトルがなかったの気付きました?」と観客に質問。多くのお客さんが頷き、「気づいてるんだ!!」と驚く市川さん。松尾さんが「僕は監督から言われて初めて気づいたんですよ」と言うと、「いろんなとこで自慢気に言ってるんですよ」とはにかむ監督。「確かに初めて監督から伺った時に“ドヤ”って感じしました」と市川さんが明かします。 市川さんが注目したポイントは、今作で初共演した水澤紳吾さん。キャスト解禁時の写真と撮影現場で会った時の表情が全く違ったそうで「まるで別人のようで、役によって本当に変わる方ですよね。(酔っぱらいの演技も)テストの時から“本物だ!”って思って、恐かったですよ」と言う市川さん。水澤さんと交友のある松尾さんから裏話も飛び出す中、「(終盤のシーンで)水澤さんの目がとても大きくなるんですよね。それまでは目が細いのに、すごく見開いてて、光もちゃんと入ってて」とその表現力に驚いたという市川さん。「あれは僕からは何も指示していないです。俳優が監督にも共演者にもあえて何も言わずに、その場のカメラの前で何か出したくなる瞬間というのはやっぱりあるんですかね」と答える監督。 一方で市川さんが気になっていたのは、松尾さんの起用理由だという。「どうして錦戸さんの同級生役に松尾さんなんですか?(同級生に)見えます?」と観客に問いかける市川さん。「出てたやろ、同級生感」と反論する松尾さん。客席からは笑いと頷きが起こります。「“田舎では1年に2つ年とるけど。お前は3つか4つとってるな”って言うシーンは、スナックに行って、よくそのことを言ってるであろう風に言うって��うネタだったんですよね。だから錦戸君と二人で文のほうをニッて見るっていうね。」と松尾さんが明かし、「それ効いてました?」と監督が客席に問いかけると微妙な反応が。「自己採点はあまりできないですけど、あそこは全然効いてないですよ!」と笑う松尾さん。 松尾さんが7日間練習して挑んだというバンド演奏シーンに話が及び、「僕も(木村)文乃ちゃんも楽器初めてなんですよ。でも、錦戸くんはギターもドラムも出来るんです。だから、演奏シーンではちょっと余裕のある感じになってる」と松尾さん。そのシーンについて市川さんは「ベースがそういう役割なのか、すごく2人のことを見ているなと思っていました」と、感想を述べました。猛練習したドラムに関して「いろんな作品で楽器を練習することがあるんですけど、ドラムに関しては慣れてくるとすごく楽しくて。(足と手で違う動きだから)ボケ防止にもきっといいと思う」とハマった様子の松尾さん。監督からは「音楽のスタッフも、あの練習量でこれだけ叩けるのは相当センスがあると褒めてたんですよ」と太鼓判。
役作りの話になると「栗本と(松田龍平演じる)宮腰は人間じゃないんです、って監督に言われたのを覚えてます」と振り返る市川さん。「市川さんや松田さんじゃなかったらダメだったと思ったし、2人に本当に助けてもらったなと思います」と監督は感謝します。「栗本の場合は“こうだからこうする”というのを考えちゃうとできないんですよ。途中から、動物なんだなと思って。初めての人には警戒する、観察する、みたいな」と役柄への独特のアプローチについて語りました。そして、元殺人犯6人のうちで、その部屋が映るのが、市川さん演じる栗本だけだったという話になり、監督は、「僕は映画の中で部屋を作るのがすごく苦手なんですよ。部屋って本当に難しいんですよ。だから、『桐島~』でも一切家は出さなかったし。自分でシナリオを作っていて、部屋っていうものになじみと関心があまりないんだと思う。でも、栗本が部屋で一人でいるシーンを作りたかったから、あの部屋を見つけて、そこに市川さん演じる栗本がハマってくれてよかったなと。この部屋にちゃんと栗本が住んでるように見えているとホッとしたことを思い出しました」と意外なエピソードを披露。 また、テイク数が多いことで知られる吉田組の現場に関し、「一回でOKだったのは何回くらいでしたかね?1回でOKになると、ほんとに?って。俳優同士で自慢話になる感じでした。もちろん、いい意味で、ですよ」と市川さん。松尾さんは「監督の演出はすごく丁寧だし、何がやりたいのかが分かるし、ちゃんとしたものを作ろうという姿勢が伝わってくるので僕はすごく充実してて、楽しかったですよ!」と話しました。
イベント終盤、市川さんの提案で急遽客席とのQ&Aを実施。「栗本は何を信じて、何を疑っていたんでしょうか?」という質問には「羊の木の絵が描いてある缶を見て、死んだ生き物を埋めたら、また会えるんだっていうことを信じてたり・・・この人はすごくいろんなことを信じてると思います。警戒はするんだけど、疑っていないというか」と答えた市川さん。 『シン・ゴジラ』でも共演した市川さんと松尾さんの気心知れた仲むつまじい軽快なやり取りに、客席は最後まで大盛り上がり。終始アットホームなイベントとなりました。
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3月17日(土)大ヒット記念吉田大八監督ティーチインイベント
3月17日(土)に、角川シネマ新宿にて大ヒットを記念したティーチインイベントを行いました。お客さまから多数の質問をいただきました。1時間を超えて盛り上がったイベントの一部をご紹介いたします。
Q:『美しい星』は難しかったけど、『羊の木』は分かりやすかったです。『羊の木』は原作があるかと思うんですが、難しくする・しないのさじ加減について教えてください。 A:自分の中で難しくしようと思って作ることはないんですよ。できるだけ多くのお客さんに観ていただきたいので、自分なりに間口を広く作っているつもりです。でも確かに『美しい星』の方が“置き去りにされた”と言う方が多かったような気がしますね。『羊の木』は難しかったというよりは、“思っていたのとは違う方に話が展開していった”“消化しきれない”という感想を目にしました。『美しい星』も『羊の木』も原作があるので、それを自分が考える映画の形に落とし込むため、脚色をしている期間は死にものぐるいで取り組んでいるような感じがあります。その間に何かつかんだ物を積み重ねていくと、脚本になって、映画になるという感じ。“今回はこのくらいにしよう”という意図は、もし脚色前には持っていたとしても、映画ができあがる頃には最初の思惑なんて吹っ飛んでいて、ただ悪戦苦闘の歴史が積み重なって目の前にあるという感覚なんです。僕は映画作りを旅に例えたりするんですけど、脚本が地図だとすれば、地図を持って出たはずなのに、地図��読めなくなってウロウロしてる���ちに目的地と違うところに立っていて、そこで旅が終わるというか。だから、最初から目的地が決まってるわけじゃない。一生懸命歩いてみたら、全く自分が経験したことのない風景の中にいる、というのが毎回の映画作りなんです。映画ができた後に、今日みたいに観客の皆さんと話す機会が多くあって、その中で話していろいろなことを振り返るうちに、“ああそういうことか”と経験し直すという感覚があります。 Q:松田龍平さんや優香さん、水澤紳吾さん、田中泯さんなど役者の方々が印象的でした。キャスティングについて教えてください。 A:キャスティングは、僕は結構慎重に丁寧にやる方だと思います。これまで映画を作ってきて、キャスティングが不満足なまま制作に入った映画というのは今のところないですね。例えば、ポスターを見て“どういう映画なんだろう?”ってまず自分が思いたいんですよ。僕は俳優を見るために映画を見に行きます。この組み合わせで何が起こるんだろう?と期待を持つ方なので、自分で映画を作るチャンスがある場合は、そこに面白さを感じるある種の特権は手放したくないと思っています。今回は脚本とキャスティングで自分の仕事の大半は終わったんじゃないかと思うくらい。かなり時間ギリギリまでやっていました Q:演出される際に最初のイメージと全く違う演技をされる俳優さんだった場合はどうしますか? A:そういうことのほうが多いですよ。『美しい星』のリリー(・フランキー)さんも『羊の木』の錦戸(亮)さんもイメージしていたのとは違うところがあったし、最初に想像していたものとの差やズレみたいなものも含めて想定しています。逆に、いつも受け身がとれるような体制でいて、予想外のものが来ることを積極的に面白がるというか。最初に予想した通りだと、むしろ何かが足りないなと思うかもしれません。『羊の木』で言えば、市川実日子さん以外はほぼ初めて組んだ人たちで、撮影前のイメージとは皆さんそれぞれちょっとずつ違っていて、それがなかったら撮影していても面白くないなというのがありますね。 Q:今後仕事をしたい俳優さんを教えてください。 A:いつもテレビや映画を見ていて、この質問をされたら“この人って言おう!”と思うんですが、いざ聞かれると思い出せないんです(笑)。『羊の木』の錦戸さんとはまた何かで一緒にやりたいなと思っています。宣伝期間に一緒に長い時間を過ごして、撮影の前とは違う一面を見たりもしたので。 Q:子どもの頃の映画体験について教えてください。 A:親戚の人に映画の2本立てに連れて行ってもらったことがあって。その時に見たのが『サブウェイ・パニック』と『カッコーの巣の上で』。当時小学3年生ですよ。『サブウェイ・パニック』はまだいいですけど・・・。でもなぜか『カッコーの巣の上で』の方が覚えているんですよね。今思えば、小3でどこまで理解できていたかわからないんですけど。あれから一回も見返してませんが、結構覚えてい���す。だから、小学生に大人向けの映画を見せても、何か残るものがあるんだなと自分の経験から思います。 Q:今日で6回目の観賞なのですが、見ていくうちに元殺人犯と友達になる主人公・月末のことがいちばん恐ろしく思えてきました。監督は月末に共感できますか? A:脚本を作っていくうちに月末像は結構変わっていったんです。もう少し分かりやすい月末の闇や過去をはっきりとした形で見せようとしていた時期もあるんです。でも結局、周りと関わっていく中で月末という人間が浮かび上がってくるだろうと思って。ある種異常な状況で、月末が普通に振る舞うために正気を保とうとする努力の質や量自体が異常なところに行くだろうという計算もあったんですよね。ただ、僕は月末を“恐い”とも思っていないし、“月末、頑張れ”とも思っていない。そういう意味では月末を見るにしても、宮腰を見るにしても、他の誰かを見るにしても、僕自身の視点はフラットだと思います。誰にも共感していないし、誰のことも嫌いではない。でもそれぞれに自分の一部のようなものが映っていると思うんです。監督としては、そういう風に登場人物を見ているような気がします。 狭い町が舞台で、(そこで育ったという)月末自身の境遇もあるじゃないですか。彼のお母さんが何故いないのかというのは説明していないですが、病気をしているお父さんと2人で暮らしていて、若者がたくさんいる町でもない。人が多い東京で暮らす僕らが人間関係を選べて人を殺した人を避けていく、というのとはまたちょっと違う状況に見えればいいなという考えもあった気がします。 Q:5回目の観賞です。友人と注目するポイントが見るたびに違っていて、その中で一番話題に上がるのは、月末はどのタイミングで本気で宮腰を友達だと思ったのか?ということです。監督はどうお考えですか? A:映画を観た方がたくさん“友達”について感想を書いてくれたりしているのを見て、僕たち作り手が思っているよりも、お客さんが“友達”という言葉を大事にしているんだなと思いました。実は僕は“友達”という言葉はそこまでたいした言葉とは思っていないのかもしれない。「この人は友達」「この人は友達一歩手前」という風には僕はあまり思っていない。50年以上生きている中で、友達かそうじゃないかを使い分けるのが面倒になってきたというのもあるかもしれません。この作品での“友達”の定義は、この先関係性がより深くなる可能性が少なくとも閉じていないくらいの感じなんです。だから、僕が思っている“友達”という言葉と、皆さんが思っている“友達”という言葉の意味や重さが違うんだろうなと。僕は、“この人が僕のことを友達と思っているなら、僕もそう思おう”くらいのことが多くて。そういう意味で、この映画の中で宮腰が使う“友達”と月末の使う“友達”は違うんですよね。その違いに対する月末の中での諦めや、あるいは諦めきれない何か、そのズレで生まれる圧力みたいなものがクライマックスに向かって高まっていく、というイメージがあったんだろうなと思います。 Q:先日ロケ地ツアーで富山県魚津市に行ってきました。今作のロケ地を魚津市に決めた理由を教えてください。 A:最初から富山をイメージしていたわけではなく、紀伊半島を回ったり、他の県も見たりしました。まずは崖でしたが、東京のそばにはなかなか崖がないという結論が出たので、リサーチをして、北陸を見て、その時に魚津市の駅や商店街を見たんです。かつては栄えた港町らしく、道幅が広くて店の数は多いんですけど、昼間なのに人が少なかったんです。市役所も昔の建物を耐震補強しながら使っていて、被写体として味わいがあったんですね。そこを��て“あ、ここなんだな”って思いました。直感としか言いようがないですね。
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【実施決定】市川実日子×松尾諭×吉田大八監督トークイベント、吉田大八監督ティーチインのお知らせ
映画『羊の木』のイベントを下記の通り実施します。皆様お誘いあわせのうえ、是非ご来場ください。
【吉田大八監督ティーチイン】 日付:3/17 [土] 時間:19:55の回上映後 場所:角川シネマ新宿(東京都新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル4・5F/お問い合わせ:03-5361-7878) 劇場HP:http://www.kadokawa-cinema.jp/shinjuku/ 登壇者(予定):吉田大八監督 チケット料金:通常料金(ムビチケ使用可、各種割引適用可、招待券等無料鑑賞不可) チケット販売:WEB販売/3月10日[土] 0時から販売開始 劇場販売/3月10日[土] 劇場オープン時から窓口で販売開始(*残席がある場合のみ)
※注意事項 ・内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。 ・転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。 ・いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。 ・場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。
【市川実日子×松尾諭×吉田大八監督トークイベント】 日付:3/23 [金] 時間:20:00の回上映後 場所:渋谷シネパレス(東京都渋谷区宇田川町20-11渋谷三葉ビル7F/お問い合わせ:03-3461-3534) 劇場HP:http://www.mitsuba-inc.co.jp/scp/ 登壇者(予定):市川実日子、松尾諭、吉田大八監督 チケット料金:レイトショー料金(ムビチケ使用可、各種割引適用可、招待券等無料鑑賞不可) チケット販売:劇場販売のみ:3月10日[土] 劇場オープン時から窓口で販売開始(WEB販売はございません)
※注意事項 ・内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。 ・転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。 ・いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。 ・場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。
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3月2日 大ヒット御礼トークイベント 優香×細田善彦×吉田大八監督
3月2日に、東京の池袋HUMAXシネマズで大ヒット御礼トークイベントが行われ、優香さん、細田善彦さん、吉田大八監督が登壇しました。
殺人歴の���る元受刑者・太田理江子を演じた優香さんと、錦戸亮さん演じる月末が勤める市役所の後輩職員・田代を演じた細田善彦さん。今回が初共演で、共演シーンものろろ祭りのシーンなど、限られていたそう。
吉田監督が「色々なところで取材されて、もちろん錦戸くんのことをたくさん聞かれるんだけど、それと同じくらい名前が出てくるのが、優香さん。優香さんすごいね、もっと言うと、優香さんエロい、という反響がすごかったんです」と話すと、優香さんも、「(これまで)爽やかなキスシーンはあったけれど(笑)、ああいうのはなかったですね」と照れたようす。吉田監督は、「生きることとセックスが分かちがたく結びついているという役。ニンフォマニアにカテゴライズされるのではなく、いつでもだれともでということではなく、あるきっかけでそういったバランスを崩してしまうような、そんな役」だと撮影前に優香さんと話したとのこと。優香さんは、「だだ漏れてしまう隙のあるエロさというのが自分のなかにはないから、ちょっと恥ずかしいなって照れがあって・・・普通に映画を見ていてもそういうシーンになるともぞもぞしてしまうので。皆さんの中には私は健康的なイメージがあるんじゃないかと思うので、だからこそこの役をやったらおもしろいんだろうな、って。だからエロかったって言ってもらえてうれしいです。伊集院光さんやリリー・フランキーさん、ムロツヨシさんにも『エロい』と言ってもらえて・・・そういった言葉を人生でいただいたことはなかったので…(笑)」と、公開後に反響の大きさを実感したそう。
「細田さんは、よく考えたらいちばんひどい人ですね。わりと邪気なくいろんな引き金を引くから・・・。そんな役に関して意識したりしたことはありましたか?」と吉田監督から聞かれた細田さんは、「(錦戸さんが演じる)月末にかまってほしくてしょうがない感を出せたらなぁと思って、錦戸さんにくっついてましたね。とても素敵な方だったので、仲良くさせていただきました」と撮影を振り返りました。吉田監督も、「田代は説明に近いセリフが多い。おそらくあの職場で比較的歳が近いふたりとして、なついていく感じというのがうまく出ないと田代という役が魅力的に見えないと思ったんですよね。可愛げと破局を巻き起こすバランスというのが難しくて、キャスティングに時間がかかったんです」と明かしました。
さらに優香さんは、撮影初日がキスシーンだったと振り返って「ここを乗り越えたらもう大丈夫だと思った」と笑わせ、「しかも、その日が撮影初日だったのに、地元の遊園地を閉園後に貸し切って、打ち上げみたいなBBQをやっていただいたんです。スタッフの皆さんとお話する機会を持つことができて、���が開けたと思いました。そこで団結できて、メリーゴーランドもとかもすごく綺麗で・・・」と現場スタッフの粋な計らいに感謝しました。吉田監督も「まだ撮影3日目だったんだけどね(笑)。大変なシーンをやってくれた優香さんと北見さんに皆でお疲れ様を言いたかったのかな。ホテルに帰ってじっくりあれこれ考え込むよりはいいからね」と労をねぎらっていました。
富山での撮影の思い出を聞かれた優香さんは、「皆さん、行きつけの居酒屋がありましたよね?」。それに、細田さんは、「僕、錦戸さん・松田さんに次いで富山にいた時間が長いと思うんですけど、その行きつけの居酒屋情報知らされてないですね」と笑わせました。「ひとりで焼き鳥屋行って、地元の方と仲良くなって・・・東京帰ってからお米とか送ってもらって。東京でも一緒に飲んだりしてます。40代の建設業の方ですけど」と新たな出会いを満喫されていたようで、優香さんも「私も皆さんが行っていた居酒屋に安藤(玉恵)さんと一緒に行って、飲みました。そのとき隣にいたおじさまたちとお話して仲良くなって、ごちそうしていただきました」と地方ロケを存分に楽しんだとのこと。
本編鑑賞は2回目という優香さんは、「1回目はとにかく怖くて、(一緒に見た市川)実日子ちゃんと一緒に、わぁっとかきゃぁとか叫んだりして忙しかったんですが、今日はゆっくりと見れました。それに1回目とは違って宮腰がとにかく可愛いなぁって。窓から顔を出すとシーンとか、のろろ~のところとか、いちいち可愛かったです」と松田龍平さんに注目。その一方で、細田さんが演じた田代のことは、「とにかく怖かった。1回目はそこまでは思わなかったけれど、超怖かった。一番悪い奴!」とバッサリで、横にいた細田さんも思わず苦笑い。
そんな細田さんは今日で4回目の鑑賞だそうで、「ソフトクリームを食べる北村一輝さんが最高。何をやっても面白くて」と北村さん推し。これに吉田監督は「北村さんは実は甘いものが苦手なんですよね。ソフトクリームを渡すときに『俺嫌いなんだよね~』って言われて・・・」と言うと、優香さんが、「あ、今ものまねした!」と鋭くツッコミ。吉田監督は「とにかくその時は月末みたいにビビりました。ソフトクリームを舐めるシーンを何回やったら怒るのかなぁと思ったり…。けっこうやったんですよ。ソフトクリームが溶けたらまたやったり。でも何度もやってくれて、相当舐めてもらいました」と会場を盛り上げました。
今後の展望を聞かれた優香さんは、「どうしても、明るい、そのままでお願いします、と言われるような役柄が多かったので、年相応の年齢に合ったお仕事がしたいとずっと思っていて、今回36歳という自分の年齢に似合う役をいただけたのが本当にうれしくて。これから30代、40代と、そういう大人の役をやっていきたいなと思っています。時代劇が大好きなので、キャピキャピしていない大人の女性を演じることができれば」と答えると、吉田監督は、「優香さんって、僕の中では特にキャピキャピした印象はなかったんですよ。だから今回みんながこの役で意外だと驚いているのが、僕にとっては逆に意外だったんです」と話しました。また、細田さんについて吉田監督は、「『下衆の愛』という映画で渋川清彦さん演じる映画監督の助監督役で、渋川さんのことが好き、っていう複雑な役柄だったんで、僕の中ではエキセントリックな俳優さんという枠で。だから(NHKのドキュメンタリー)『2度目の旅』を見たり、実際にお会いしたりしてみて、意外と普通の人なんだなぁ、って。そのギャップがよかったんですよね」と、改めてその魅力を語りました。
最後に「次は何をやりたいんですか?」と細田さんから聞かれた吉田監督は、「何も決まっていないです」としながら、「今までにやったことないことがやりたいですね。今回は群像劇だったので、また違ったものをいろいろと想像しているところです」と、次作への期待も高まるコメントでトークショーは幕を閉じました。
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2月28日に東京のT・ジョイPRINCE品川で大ヒット御礼トークイベントが行われ、水澤紳吾さんと安藤玉恵さん、吉田大八監督が登壇しました。
おとなしくて気弱だがお酒を飲むと豹変してしまう元受刑者の理髪師・福元を演じた水澤紳吾さんと、田中泯さん演じる元受刑者・大野を受け入れるクリーニング店の女店主・朝子を演じた安藤玉恵さん。 登場早々、「どれくらい飲んで来たんですか?」と吉田監督に聞かれた水澤さんは、「毎日晩酌があるので、この時間帯はたいがい酔っぱらってます。でも全然話せます!」と会場を笑わせました。ドラマ「SRサイタマノラッパー」で���演し、地方ロケだったので飲みに行ったりすることもあったというおふたり。 監督から初めて脚本を読んだ時の印象を問われた安藤さんは、「面白かったです。でもちょっと分からないところもあって、原作を読んだらなおさら分からなくなってしまった。普段ピンポイントで出演するときは全体を何度も読んだりしないんですけど、『羊の木』は最初から最後までをずっと読み続けるという・・・セリフが面白かったのかな?展開が目に浮かぶというか」と答え、吉田監督も「映画の宣伝期間でいろんな人に話を聞かれるけど、大野と朝子のシーンについて聞かれるのは、聞かれる度で言うとベスト3に入っていました。大野を朝子が呼び止める、あのシーンが好きという方が多くて、話題に出ることが多かったんですよ」と振り返ると、安藤さんは「本当ですか?」と客席を眺めて、多くの女性のお客様が頷いていました。 また、田中泯さんが「つきすえ」という役名を本番で「つきずえ」と言ってしまい、「どうして台本にフリガナふらないんだ、って思った(笑)」という安藤さん。吉田監督は、「そうそう。普通『げつまつ』ですもんね。取材の人からも『げつまつ役の』とか言われてました(笑)。水澤さんの役名はなんで福井から福元に変えたかわかります?富山で撮影することが決まって、富山撮影なのに『福井福井』って言ってるとちょっと変な感じがするかなと思って」と知られざるエピソードを披露。 水澤さんは、脚本を読んだとき、「俺が一番最初に出てくるな、やばいな。この打線で、あれ、俺が一番かぁ、みたいな」と思ったそうで、さらに、「この映画ではタイトルロゴが出てこない」ことに気づいたそう。吉田監督は「普通気づかないですよね。気づかないように作っているので。タイトルが入るのが効果的だったらいいんですよ。『美しい星』も『紙の月』もタイトルを入れてるんですけど、今回『羊の木』っていう文字を入れるタイミングがなかったんですよ。入れなきゃいけないという決まりもないらしいので。もちろん予告やポスターには入れますよ。でも映画を見に来た人は何を見に来たかわかってるから、逆に入れて邪魔になっちゃうこともある」と明かすと、客席の皆さんも少し驚いた様子。
また、久しぶりにおふたりが一緒にいるのを見てある未公開シーンを思い出したという吉田監督。「映画の中ではあまり接点がないけど、お祭りのシーンで福元が暴れて、それを抑えようとした大野が投げ飛ばされる。あの時、実は腰を痛めるんですよ。その後にクリーニング屋で腰を痛そうにしてるんです。その前のカットしたのはどういうシーンだったかというと、暴れた福元をグルグル巻きに縛って、中村有志さん演じる理髪店の雨森さんが見張ってるという。大野が腰を痛めたので、朝子が介抱しているわけです。だからあのふたりはそのあとののろろ祭りに参加していないんです。ふたりはテントの中で動けませんでしたという設定で」。水澤さんも「『痛い~痛い~』っていうシーンを��々と撮って、さらにクランクアップの日に『ひとつ残ってた』って言われて、車の中でロープに縛られてる時の声を録りました。「お~~、ん~~、う~~~」っていう声なんですけど、それを40テイクですよ!」と答えると、「そこまでは録ってない!」と吉田監督。水澤さんも、カットされたシーンで好きなシーンがあるそうで、「大野さんが優しいから、福元を気遣って理髪店に来るんですよ。腰を痛めた大野さんが気にして髪を切りに様子を見に来るんです」と話すと、吉田監督も「福元が縛られたところでは、確かに朝子が福元を睨むっていう芝居があった」と唯一の水澤さんと安藤さんのコンタクトシーンがカットされていたことを明かしました。
また、お酒で渇いたのどを潤すためか、トーク中にたびたび水を飲む水澤さんを指して、「これ、大丈夫ですから。お水です。(水澤さんが飲むたびに)皆さんがフッと固まる感じがあるので」と笑わせる吉田監督。安藤さんも、「この感じだから、お祭りのシーンの富山のエキストラの方々が本当にびっくりしてたもんね。この人ヤバいんじゃないかって。隣の方に「あの方大丈夫ですか?」って聞かれて、「お芝居だから大丈夫です」って言ったけど、お芝居に見えないんだよね」。吉田監督が、「錦戸くんが、水澤さんと初対面で車で一緒に乗ってるシーンを撮って、挨拶もそこそこに顔をずっと窓の外に出してるから『どうしたんだろうこの人』って。彼は水澤さんのお芝居を見たことがなかったから、本当に怖かったって。でもあのシーンはとても形がいいんですよ。印象として、亀が首を甲羅から一生懸命伸ばしてる感じの、首から顎の線がすごく好きなんです。これまで刑務所にいて、初めて塀のない外に出て、思いっきり首を伸ばしたいけど、車の中だから、一生懸命首を出してるっていうね。あれは水澤さんのプランですね」と話すと、「監督が『風を感じて』って言ったから」と答える水澤さん。水澤さんの独特なペースに、会場は終始笑いに包まれました。
また、演劇のフィールドでも活躍されているおふたりへ、吉田監督が演劇の現場と映像の現場の違いを聞くと、安藤さんは、「舞台だと一か月で初日に向かって状態を作っていくけど、映画だと一日だから、撮影に入る前にどうやったら関係性を出せるかは考えていきますね。あとはご本人に会ってからの問題。どの辺まで行けばどう出せるかっていうのは経験的に分かっているんですよね。そこまで準備して、あとはリアクションですね。相手がどういう風に仰って、こちらはどう返すか、という。今回は、泯さんとの役柄での関係性が緊張感あるものだったから、実際の緊張感が活かせたと思います。逆にリハがあったらもっと緊張しちゃってたかもしれない。泯さんは、踊っている方としてすごい方という認識があったので」。「でも最初のシーンから遠慮なく叱りつけてましたよね」と吉田監督が指摘すると、水澤さんも「安藤さんは俳優として最高。愛情ある叱り方がうまい。日本でアレがいちばん似合う女優さんじゃないですか・・・なんて言うんだろう、ガラッパチ?」、吉田監督が「昔でいう肝っ玉母さんだよね」と突っ込む場面も。それを受けて安藤さんも「私水澤さん、大好きなんですよ。飲んでる時もいいですよね。急に演技論とか始まったりするじゃないですか。あの熱い感じもすごい好きで」と話すと、水澤さんは、「僕は『シャーマン』だと思ってて、酔っぱらった時は僕じゃないと。自然とかそういうのが僕の体を通して言ってるって。記憶ないから、水澤紳吾を離れて、曼荼羅みたいのが浮かんでるんですよ」と答えて会場を翻弄。安藤さんは、「ただの酔っ払いってことだよね(笑)」と突っ込みつつ、「でも役者同士でしか通用しない感覚的なこと、核心を突いたことを話すからすごいな、よく見てるなって思う」と、やはり水澤さんの感性には一目置いている様子。吉田監督も、「俳優同士が見る目線って、実は監督にはないんですよ。俳優が俳優の話をしてるのを見ると、悪口じゃなく、恐ろしくなることがあります。監督って、オフィシャルにはいろいろ見えてる人じゃないですか。でも全然見えてない。共演者同士が話してるのをちらっと耳にすると怖くなることがある。この二人はその感度が異常に高い俳優さん。演劇脳、演技脳っていうのかなぁ・・・それが発達してるなって思います。おふたりはどんな演出家でもほしがる方で、そのおふたりがこの映画に力を貸してくれたのは本当にラッキーだったなと思います」と、改めて感謝の言葉を述べました。 そのあとも、「この映画は本当に傑作。ストーリーとかを超えたところで心揺さぶられたというか。この映画を忘れられないし、忘れちゃいけない」と熱く語って見せたり、安藤さんの名セリフ「私が感じてることは~!?」のシーンを舞台上で再現して見せたりと最後まで様々な顔を見せてくれた水澤さんと、そんな水澤さんに絶妙なタイミングで優しく突っ込み続ける安藤さん。爆笑のなか、吉田監督も「この作品でいろいろ喋ってきたけど、こんな面白い回はないですよ。本当にありがとうございました」と締めくくりました。
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2月26日 大ヒット御礼トークイベント 松田龍平×吉田大八監督
2月26日に東京のユナイテッド・シネマ豊洲で大ヒット御礼トークイベントが行われ、松田龍平さんと吉田大八監督が登壇しました。
松田さんが演じたのは、錦戸亮さん演じる主人公・月末を翻弄する、純粋さと凶暴性を併せ持ったミステリアスな男・宮腰一郎。劇中のミステリアスさから一転、司会も兼任した吉田監督の仕切りっぷりに「すごいちゃんとやるんですね」と開口一番笑わせましたが、監督から脚本について聞かれると「読んだときに群像劇だと思いました。それでいて月末だけが他のメンバーと繋がりを持って、受刑者同士はあまり重ならない。映画全体を通して観たときにどうなるのか気になりました」と独特な作劇に惹かれた様子。 吉田監督も「脚本は結構時間がかかりました。ふつう群像劇っていうのは、真ん中にいる人以外が個別に関わりあう絡みを作るのが定石。最初はそうしていたんだけど、キャスティングをイメージした時に、月末と宮腰がどうなっていくかを僕も脚本の香川(まさひと)さんもいちばん見たいという気持ちになっていったんだと思う。そ��辺から、<友情>とか、<友達>という言葉を自分の中でクローズアップしていったんです」と明かしました。
宮腰という難役について、松田さんは、「宮腰が何をもってそういう行動に至ったのかというのがわからないことが多くて。撮影に入っても最後のシーンに繋がらない感じがしてて・・・。雨に打たれてのろろ様と話すシーンなんか、監督にもう一回って言われて、追い詰められた感じでした」と迷いながら演じていたことを告白しつつも、「崖のシーンでは、撮影当日に車の中で待機しているときに『これだ』と思ったものがあって。やっぱり『信じてやまない』っていうことなんじゃないか、と。なんでそう思ったのかは忘れちゃったんですけど」と振り返りました。これに吉田監督は、「もはや宮腰を理屈で説明するのを諦めたこともあって、まずは演じてもらって宮腰になってもらうほかなかった」と言うほど、宮腰というキャラクターは何物にも収まることない特別な存在。「松田龍平という俳優に委ねて、僕が甘えたところも実はありました。でも、彼ならばそれを受け取ってゴールに向かってくれるだろうという自覚もあった」と松田さんに全幅の信頼を置いていたそう。 松田さんは、「『宮腰は神様みたいな人』って監督の言葉がずっと頭にあって・・・ずっとどうすればいいんだろう、って。そんなにわかりやすいものじゃないだろう、わかりやすく演じることの恥ずかしさみたいなものがあったんで、むしろ人間臭く演じたいなという意識がありました。そういえば、酔って暴れる福元を抑え込むシーンは演出を変えてもらったんですよね。最初は片足で押さえつけるというカッコいい感じだったんですが、それは人間らしくない、と思って。自分なりに人をひとり抑え込むことの大変さを表現したくて、羽交い絞めする、ということにしてもらったんです」と具体的なエピソードを披露。吉田監督も、「演者の体にとって正直なアクションの方がいいのは当たり前。アクションが想定したものに対して違うのは、それは彼が宮腰という役を考えた時間がしっかりあったということだと思います。松田さんのおかげで、宮腰という役は、ありきたりな犯罪者だったり精神異常者だったりというキャラクター��ならず、何にもおさまらない自分がイメージした特別なものに近付けたという手ごたえがあります」と答えると、松田さんも「監督に気持ちを汲んでもらえてよかったです」と感謝しました。
また、吉田監督が、「そういえばインタビューを受けていて、月末の部屋で月末と宮腰が話しているシーンについて聞いていたインタビュアーさんが、そのシーンを思い出しながら泣いてしまって。僕ももらい泣きしそうになりました。あのシーンのことを思い出すとこみあげてきちゃうときがあるんです。元殺人犯と普通の青年である月末の間に何か感情が通った瞬間なんだと思う」と話すと。「確かにあのシーンには、この時間がずっと続けばいいのに、というようなムードがありましたね」と松田さんもうなずいていました。 しんみりした空気の中、「ちょっと軽い話をしましょうか」ということで、富山で敢行された撮影中に松田さんが現地に友達を作っていたらしいというプチ情報を吉田監督が報告すると、松田さんも「すごく綺麗なカフェに連れて行ってもらいました。富山中のおしゃれな方々が集まってる雰囲気でした」と満喫していた様子。地元の方にはドライブにも連れて行ってもらったそうで、クールなイメージの松田さんの積極的な交友録に会場からは笑いが漏れていました。 逆に「僕になんか聞きたいことない?」と吉田監督から問われるも、「質問・・・あったはずなんですけどね」と言葉少ない松田さん。吉田監督は、「決して話が盛り上がってないわけじゃない」とフォローし、松田さんは撮影中の吉田監督について、「歩き方が気になっちゃって。ずっと見ていたくなるような、失礼かもしれないけど可愛い歩き方で。どこにいても監督の姿が目に入ってくる。それが監督の威厳なのかな」とリスペクトすると、吉田監督は「松田さんからは『姿勢がいいですね』と言われたんです。僕はもともと猫背で治したという話をしたんですよ。丹田を意識して立つんですけど、どうやって治すのか、その感動を伝えた覚えがある」と思い出し笑い。松田さんも「この映画の時の宮腰は丹田を意識していますよ」と乗っかっていました。
最後に松田さんは、「普段の僕を知っている友達から、『あの映画を観てからちょっと怖い』と言われるんです。友達に言われるくらいだから、僕のことを知らないお客さんからしたら、『ヤバい奴なんじゃないか』と思われてるのが不安なんです・・・でも僕、大丈夫ですよ!」と優しい声で会場の皆さんにアピールしていました。
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評論家・宮崎哲弥が激賞!『羊の木』は怪談!? 2月20日(火)実施 トークイベント
2月20日には東京の109シネマズ二子玉川で、吉田大八監督と「本作を3回観た!」と激賞する評論家・宮崎哲弥さんがトークショーを行いました。
「宮崎さんの御本やテレビでお話になっているのを拝見していてとても気になっていたので、自分の映画を気に入ってくださったその理由を知りたいと思って、お越しいただきました」と切り出した吉田監督。 「この映画のどういうところがお好きなんですか?僕の映画はご覧になっていましたか?」と尋ねると、「『桐島』は観ていました。僕は山上たつひこもいがらしみきおも大好きなんですが、『羊の木』は読んでいなくて。淡々と進行してくのかと思いきや、実はそれは見せかけで、物凄く作り込んでいる映画。これはすごい映画だと思いました。しかもそれを観客に意識させるところがないのもいい。平穏な漁村に6つの石が投げ込まれて、それがどんなもようを描き出すのか。そんな物語を描くには、最適な画像設計だと感じました」と答える宮崎さん。 印象に残ったシーンは、「市川(実日子)さんが演じている栗本が最初にのろろ様を見るシーン。フォーカスが変わるじゃないで���か。これは不穏なものを感じるな、と。6人の元殺人犯のなかで、宮腰と栗本だけちょっと違いますよね。半分〝他界“へ足を踏み入れている感じがするんです」と語ると、吉田監督も、「僕も俳優から、キャラクターがどうしてこういう行動をとるかという説明を求められるんだけど、”半分人間じゃないんです“という説明で押し切っているような局面がありました」と振り返ります。 「例えば、黒澤明のように大きなストーリーを語る映画ではない、こういった種類の映画は、怪談だと思っているんです。古くは、『ツィゴイネルワイゼン』とか、黒沢清さんの初期の『CURE』とか、不穏な映像が出てきますよね。この映画も最初から不穏。最初月末が元受刑者を迎えに行くときに、いったい誰なんだろう、同じことばかり言って、これから何が起こるんだろうという不安感が募っていく。これはまさに怪談だな」と、独自の���解を述べる宮崎さん。怪談とは「日常のズレが発見されて、増幅して、コントロールが効かなくなる様を描き出す。これが日本的な怪談の作法。名付けようのないモノであって、恨みがはっきりとしている話ではない」と定義し、「そういった意味で、わけのわからないもの、名状しがたいものを受け入れる様を描いた『羊の木』も怪談だと思う」と語ります。 吉田監督は元殺人犯・宮腰について<サイコパス>という感想が多いことに触れて、���宮腰というキャラクターを作るときに、サイコパスとは捉えていないし、かといって過去のトラウマのせいにもしていない。自分の中でもガチッとくる説明は見つかっていないけれど、松田龍平さんが演じれば成立するというような思いでやっていました」と、そのキャラクターが宮崎さんの言うようにまさに名状しがたいものであることを告白しました。それには宮崎さんも同調し、「サイコパスとはそもそも何なんでしょう。サイコパスというのは、あくまで精神医学上の術語でしかない。合理的説明のできない悪に対して我々が安心するために付けるレッテルでもあるんだけど、本当のところよくわからないものなんですよ。その人間自体がやろうとしたこと、やったことの方が不気味なんですよね。サイコパスなんて言葉で安置されるようなものではなく、根源悪とか純粋悪とか名をつけてもいいんだけど、この世の道理では救われないものなんです。宮腰のようなキャラクターにサイコパスというような名辞をはらないで描き出すのが、映画だと思うんですよね」と答えます。 吉田監督は「宮崎さんにそう言っていただけることがうれしい」と喜びつつ、「サイコパスという言葉で宮腰が消化されていくのがしのびなくて。できれば感想を書いていただいたりするときに、サイコパスではなく他の言い方でやっていただけるとありがたいな」と、会場を笑わせました。
またバンドのシーンもとても好きだという宮崎さん。「ああいう音楽が好きなんです。監督とも同世代ですしね。宮腰が練習を見学に来て、文に惹かれていくのがすごくよくわかるんですよ。ギターをかき鳴らしている彼女ってとてもセクシーだから」と感想を語ります。 吉田監督は、劇中でバンド演奏をする錦戸亮さんについて、「僕も昔同じようにバンドを組んでいて、ベースを弾いていました。錦戸くんに自分の代わりをやってもらったようなものです。この作品で彼にはベースを演奏してもらったけれど、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーのようにノリノリで弾く癖があったので、撮影時ではそれを抑えてもらうようにしました」と舞台裏を紹介しました。 また映画を観た人から、「まるで音楽のようには聞こえない」というリアクションもあったそうだが、宮崎さんは「淡々と日常が続く街で、あの年齢の若者たちが誰も聞いていないのに黙々と音楽をやっているって、とてもいいと思う。僕にはビンビン伝ってる!」と、力強く主張します! さらに、吉田監督が主題歌の「DEATH IS NOT THE END」に触れ、「意味深じゃないですか。主題歌を解禁したときに、絶望についての歌なのか希望についての歌なのかわからない、と書いたんですが、死によって救われるという宗教もあるし、死も救いにはならないという宗教もある。これはボブ・ディランの曲だから前者なのかと思いつつ歌詞を読むと、死んでも楽にはならないという聞き方もできるんですよね」と話すと、宮崎さんは、「近代思想で言うとニーチェっぽい。<永劫回帰>ですね。例えば、自殺すれば苦しみは消えると思いがちだけど、仏教はその先を考えている。地獄に落ちなくてもまた現世で苦しい人生を歩まなくてはいけなくて、死というのは解決にならない、死に逃げ込むのは無駄だという意味がこめられている。だから、仏教的と言っていいかわからないけど、ここにひとつのボブ・ディランの人生観が表れていますよね」と解説。
タイトルの『羊の木』が持つ意味についてもよく問われるという吉田監督は、「映画の内容について“なぜですか?”と答えを求められることがあるけれど、監督の中に明確な答えがあると思われると、実は困るんです。“羊の木”についても明確な答えがないんです。それは映画で描かれているように、分からないものに向き合う態度そのものなのかもしれないと思います。少なくともいい悪いは作り手が判断して提示するべきではないという自分の考えはあります」と吐露すると、宮崎さんも同意し、「映画は理屈を語るものじゃないからそれでいいんだと思います。結局は名状しがたいものなんです。それをどうやって受け入れていくか。不幸というのは第三者が説明すると気の毒だねとか言えるけれど、当事者にとっては不条理極まりないもの。でもそれを受け入れるのが人生の面白さであるし、奇妙さでもあるし、不条理でもある。これを物語のなかにとりこんでいる、だからこの映画は怪談なんですよ。最初はよくわからないシーンや音だなと思っていても、それが記憶の中で熟成されて何か違うものが芽吹いてくることがあるはず」と語り、吉田監督も「それが『羊の木』なんですね」と答えて締めくくりました。
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大ヒット御礼 吉田大八監督×キャスト連続トークショー実施決定!
映画「羊の木」公開記念イベントとして、吉田大八監督とキャストの皆さんの連続トークショーを行います。ぜひご来場ください。 【第1弾】 ◆日付:2/26 [月] ◆場所:ユナイテッド・シネマ豊洲 ◆時間:19:00の回 上映後 ◆登壇者(予定):松田龍平、吉田大八監督 ◆チケット料金:通常料金(ムビチケ使用可、各種割引適用可、招待券等無料鑑賞不可) ≪チケット販売≫ WEB販売:2月21日[水] 0時から販売開始 劇場販売:2月21日[水] 劇場オープン時から窓口で販売開始(残席がある場合のみ) ◆劇場HPはこちら↓↓ http://www.unitedcinemas.jp/pre_info/?article=57667 【第2弾】 ◆日付:2/28[水] ◆場所:T・ジョイPRINCE 品川 ◆時間:19:00の回 上映後 ◆登壇者(予定):水澤紳吾、安藤玉恵、吉田大八監督 ◆チケット料金:通常料金(ムビチケ使用可、各種割引適用可、招待券等無料鑑賞不可) ≪チケット販売≫ WEB販売:2月24日[土] 0時から販売開始 劇場販売:2月24日[土] 劇場オープン時から窓口で販売開始(残席がある場合のみ) ◆劇場HPはこちら↓↓ http://kinezo.jp/pc/theater_news/index?ush=180f2fb#10627 【第3弾】 ◆日付:3/2[金] ◆場所:池袋ヒューマックスシネマズ ◆時間:19:00の回 上映後 ◆登壇者(予定):優香、細田善彦、吉田大八監督 ◆チケット料金:通常料��(ムビチケ使用可、各種割引適用可、招待券等無料鑑賞不可) «チケット販売» WEB販売:2月24日[土] 0時から販売開始 劇場販売:2月24日[土] 劇場オープン時から窓口で販売開始(残席がある場合のみ) ◆劇場HPはこちら↓↓ http://www.humax-cinema.co.jp/cinema/ikebukuro/index.html#hitsujinoki0220 【注意事項】 ※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。 ※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。 ※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。 ※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。
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鹿児島舞台挨拶レポート
2月12日(月)に吉田大八監督の地元である鹿児島県のTOHOシネマズ与次郎にて、公開記念舞台挨拶が行われ、町に移住してくる元受刑者のひとり・大野克美を演じた田中泯さんがともに登壇しました。
満席の場内から、拍手で迎えられ登壇した2人。 鹿児島には縁があると言う田中さんは、「昔はバスケットボールの選手だったのですが、小さな時から好きだった踊りを習おうと決めた時、最初に習った先生が鹿児島の大口出身で、内弟子になりました」とエピソードを披露しました。 吉田監督は撮影中にダメもとで、「映画が完成したら一緒に鹿児島に行きましょう」と誘っていたそうで、「今日遂に実現して、僕にとっては歴史的な一日になりました。僕の興奮を少しでも共有してもらえたら」と嬉しそう!
「大野」役を田中さんにと熱望していたという吉田監督。「大野という役は、18年刑務所にいる役で、その長い間の感情とか、自分が人を殺めた記憶とか、そういったものが積み重なって今、どういう状態でいるんだろうっていう所を僕は想像しかできず、確信が持てなくて、泯さんがご自分の身体で表現なさってきたことをお借りできないかと思いお願いしました。大野という役についてご相談をするような気持ちでした。ただ、泯さんはすごくお忙しくて、来てもらえなかった場合はこの役はシナリオから書き直さなきゃいけないという風に思っていました」と言葉に熱を込めました。
オファーを受けて脚本を読んだ感想を聞かれた田中さんは、「今自分は、偶然自分として生まれて生きているけれど、ちょっとした運命の違いで、自分がこの「大野であったかもしれない」という風に思いました」と振り返ります。さらに、「そんな風に思えるか思えないかで、その仕事をやれるかもしれない、やれないかもしれないと考え、引き受けるか引き受けないかを決めるんです。残念ながら僕は刑務所に入ったことは本当にないんだけど(笑)、18年間というのは想像はできても、1人の人間の内側というのは、言葉にでき��いものを無数に抱えていると思うんです。自分でコントロールできないものが体から飛び出していると思うんですが、そういったものがたくさん大野の中にはあるのだろう、と。そのためには、撮影の現場が面白くなくてはいけない。図々しいんですけど、僕は監督と会わずに仕事を引き受けることはほとんどなくて、監督がどんな人か、何を考えているか品定めさせてもらうんです。もっと若い頃の僕が言ったら「生意気だ」って言われちゃうかもしれないけど、今はいくら叩かれても平気なんで(笑)。そうやって知り合ってできることというのが、僕にとっての“演技”なんです。それは「踊り」に近いところにある。今回は、大野のことをまるで他人を語るようにできるっていうのが、僕にとっては一番うれしいことでした」と、撮影を振り返り、吉田監督への信頼を改めて明かしました。
現場での田中さんの印象を聞かれた吉田監督は、「大野の命と泯さんの中の何かが戦う様を見たかった。実際に現場で、僕が想像もしていなかった表情や佇まいを目にしました。泯さんは大野の<弱さ>みたいなものを意識していると仰ってたんですけど、それは僕の中になかった視点でした。撮影現場で大野という役が育って行く様が刺激的でした」と語りました。
大野とクリーニング屋の女店主のシーンは鑑賞者の中で非常に人気が高く、主演の錦戸さんが、たびたび「主人公の月末以外だったらどの役を演じたいか?」と聞かれ、大野が勤める「クリーニング屋の女店主」と答えていることに話が及ぶと、「ほんとですか?!」と驚く田中さん。吉田監督も「すべての俳優に自信がありますが、あのシーンは見る人の心に残るものになっていたらいいなと思うし、手ごたえはありますね」と語りました。
また、観る人それぞれに鑑賞後感が異なると話題になっている本作。 完成した映画の感想を問われた田中さんは、「この映画にはおそらく無数の感想があって、果てしもない数になっていく。その理由は単純で、この映画が人の命を奪ってしまった6人のお話だからです。人間という生き物が同類の命を殺すということをいまだにやめられない。僕は勝手にそれがこの映画のテーマだと思っています。人間って面白いっていえば面白いし、怖いっていえば怖いし、わからないっていえばわからない。本当にクエスチョンマークの存在なんです。その「人間」としてどういう風に皆さんひとりひとりが生きていくかというのを、この映画を観ると考えることになってしまう。とても大変な映画です(笑)。そんな風に構える必要もないと思いますが・・・この映画のヒミツは、観ちゃったら皆さんの中から離れなくなるってこと。忘れても、残ってる何かがきっとあるんだと思います」と話すと、吉田監督も、「正解は僕の中にもありません。皆さんが持ち帰っていただく『羊の木』がどれくらい広がって行くかというのが楽しみなんです。完成した後に俳優・スタッフ含め鑑賞した後、みんな黙っていて、なかなか言葉が出てこなくて。その時泯さんが「この映画の最もいいところはこの沈黙だ。��んなが黙って自分の中で一生懸命消化するその時間に価値がある」という評価をしてくださって、その言葉に僕は救われました。今の時代にそういう映画を作ったことが、自分にとってはすごく意味のあることだったし、僕自身もこの映画についてずっと考え続けていて、この映画について話す度に言うことが少しずつ更新されていく。考え続けていくことが大事なんだと思います」と、多様な受け止め方ができる『羊の木』への特別な思いを改めて語りました。
最後に田中さんは、「映画を観た後は、完全に映画の主体は皆さんです。映画を観た次の瞬間から何を思い、どんな行動をするのかという時に、ふわ〜っと映画がくっついてくるのかもしれない。そのくらい僕は映画の力ってものを見せられた経験でした。刑務所から出てきて錦戸さんと会うシーンは、短いですが僕にとっては踊りの真剣な練習に近くて、いまだにもう一回あれをやりたいと感じます。あの時の大野の体にはたくさんのものがつまっている。でもそのつまっているものを見えるように表現するんじゃなくて、つまっているものと一緒に歩いている、そんなことをやらせていただ��た素晴らしい映画でした」と、改めて感謝の気持ちを述べ、「皆さんが今日映画を観て経験したことは、人に話さなくてもいいと思います(笑)。経験の表現の仕方には様々な形があると思いますので。鹿児島に雪が降るという珍しい日に、こんな風に皆さんにお会いできて、おしゃべりを聞いてもらえるなんてとんでもないことになりました。本当に今日はありがとうございました」と締めくくりました。 そして吉田監督は、「泯さんはこういうところでお話されるのはあまり得意とされてないと日頃から聞いてるんですけれど、無理にお願いを聞いてもらって、泯さんの長い言葉を改めて聞くと、やっぱりご一緒できてよかったと思います。この映画を作ったことに意味があったし、この時間を皆さんと共有できたことにも意味があったはずという風に思いたいです。僕は観終わった後に引きずって持ち帰ってしまうような映画が若い時から好きで、この映画が皆さんにとってもそうなっていればいいなと思います。映画の上映はまだ続きますので、引き続きいろんな形で応援していただければありがたいです」と挨拶しました。
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【公開記念トークショー 実施決定!!】宮崎哲弥さん(評論家)&吉田大八監督 登壇
映画「羊の木」公開記念イベントとして、評論家の宮崎哲弥さんと吉田大八監督がトークショーを行います。 ぜひご来場ください。 日付:2/20[火] 場所:109シネマズ二子玉川 時間:19:00の回 上映後 登壇者(予定):宮崎哲弥(評論家)、吉田大八監督 チケット料金:通常料金(ムビチケ使用可、各種割引適用可、招待券等無料鑑賞不可) チケット販売 WEB販売:2月15日[木] 0時(14日 24時)から販売開始 劇場販売:2月15日[木] 劇場オープン時から窓口で販売開始(残席がある場合のみ) 劇場HPはこちら↓↓ http://109cinemas.net/news/3419.html 【注意事項】 ※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。 ※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。 ※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。 ※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。
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大ヒット御礼舞台挨拶レポート
2月13日に東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで主演の錦戸亮さん、共演の木村文乃さん、吉田大八監督登壇の大ヒット御礼舞台挨拶を行いました。
本作の“度重なる衝撃の展開”にちなみ、この日は“度重なるサプライズ”演出を実施。第一のサプライズとして、錦戸さんが一般客に交じって本編鑑賞。客席からの壇上への登壇に、会場はファンによる黄色い声で大いに揺れた。 大きなスクリーンで本作を観たのは初めてという錦戸さんは「サプライズになりましたか?たぶん誰も気づいていなかったと思う。でもそれは映画に集中されていたということですね」と嬉しそう。
木村さんは出演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-SEASON II」のキャスト・スタッフから「観たよ」と言われるそうで「大ヒットってこういうことなんだと思った。とてもステキな作品に参加できて嬉しい」と周囲の反響を紹介。公開後16回の舞台挨拶を敢行した吉田監督は「どの会場も熱い。客席からも手が上がってとてもいい質問も出た」と全国的な広がりを肌で感じた様子。
そしてサプライズ第2弾として、お米大好きな錦戸さん&木村さんにロケ地・富山県産の米計80㎏をプレゼント。壇上に運ばれたうず高く積まれた米袋に「爆発するんとちゃうん?」とドッキリを怯える錦戸さんだったが「吉田監督に40キロ、僕と木村さんで20キロ、20キロでどうですか?」と分け前を計算しつつ「明太子と一緒に食べたい」とニヤリ。料理好きな木村さんも「つい数日前に母が美味しい筋子を送ってくれたので、それで食べたい」と嬉しそう!
また吉田監督に向けてのサプライズとして、原作を手掛けた山上たつひこ&いがらしみきお両氏から手紙が届きました。
”「羊の木」は私が物語の原型を作り、いがらしみきおさんが独自の世界観を加えて生まれた漫画作品です。今度はそれが映像になった。これは幸せな伝言ゲームですね。私といがらしさんと吉田監督、三つのフィルターを物語がくぐるたび、新しい世界が生まれる。活字から映像ではなく、間に漫画という表現方式が入っているところが、この映画の���ソだと思います。リレー競技のアンカーを務めていただいた吉田大八監督の走力と創造力に心から敬意を捧げます。ありがとうございました。(山上たつひこ)”
”「羊の木」大ヒット、おめでとうございます。自分ではなにもしていないに等しいのに、我が事のようにうれしいです。わかりやすい原作ではないのに、映画を大ヒットさせたのはまさに俳優さんはじめ、吉田監督の功績でしょう。監督とは、まだ2度ほどお会いしただけですが、映画監督と漫画家というちがいはあっても、どこか強烈な共通点があるように思います。映画化にあたって、原作を読んでいただいた時点で、「この作品をちゃんと映画にできるのは自分しかいない」と自負されたそうですが、それは私が山上先生の原作を拝見させていただいた時、「この原作をちゃんと漫画家できるのは自分しかいない」と感じた気持ちと同じです。それは自負というより矜持のようなものだったかもしれません。それを知った時、映画「羊の木」の監督が吉田さんであったことをほんとうに幸運だったと思うと同時に、この映画には運があるとも感じました。まだまだ映画の宣伝などでご多忙と思いますが、どうぞお体にお気をつけて、がんばっていただきたいと思います。そして、いつか埼玉スタジアムで、浦和レッズ対ベガルタ仙台の試合を、同じサッカーファンとして、ご一緒できる日を夢見ております。」(大雪の降った仙台より 漫画家 いがらしみきお)”
両氏の激賞の言葉に吉田監督は「お二人の作品は小中学校の時に熱狂的に読んでいたので、影響を受けています。そんなお二人の作品に携われるというのがこの作品を手掛ける大きな動機でした。内容も原作から結構変えたので怒られるのかな?と思ったけれど、温かい言葉をいただいて嬉しい」と噛みしめていました。 そんな吉田監督に錦戸さんは「改めて今日映画を観て、自分なりの解釈が一つ増えた。理解したいと思う作品だからこそ、色々な気づきがあった。ご一緒できて良かったとつくづく思います。とりあえず近々飲みに行きましょう!」と約束。 木村さんは「役柄的に打ち解けるような感じでもないので、撮影中は自分から積極的に話しかけるようなことも少なかったけれど、心地のいい時間でした」と撮影を振り返り「撮影後の宣伝活動の中で吉田監督の温かいお人柄も知ることが出来て、より監督として好きだなぁと思った。せっかくのご縁ができたので、また次に新しいご縁もできるよう頑張りたい。気持ちが引き締まりました」と感謝!
最後のサプライズでは、観客が感想を記入したボードを一斉に披露! 感想の言葉で埋まった会場を眺めて錦戸さんは「僕が前回映画に出たのが4年前。また次の作品に出るまで、しっかりと鍛錬して皆さんに素敵な映画を届けられるように頑張りたいです」と決意を新たにしました。
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感想キャンペーンがスタート!
本作の、2月3日の公開を記念して、感想をTwitterで投稿すると、抽選で豪華賞品が当たるキャンペーンを実施します! 【応募方法】 1:映画『羊の木』公式アカウント( https://twitter.com/eigahitsujinoki )をフォロー 2:映画『羊の木』の感想を【#羊の木観た】のハッシュタグをつけて投稿
【応募期間】 2018年2月3日(土)~2月12日(月)
【賞品】 ・オリジナルTシャツ(2名様) 【注意事項】 ・参加いただく際は必ずアカウントの投稿を“公開”にした状態で参加ください。投稿が非公開の場合は参加とみなされませんのでご注意ください。 ・当選の権利はご当選者本人のものとし、換金、譲渡、インターネットオークションなどへの売買行為は禁止いたします。 ・応募状況・当選情報に関するお問合せにはお答えいたしかねますのでご了承ください ・本キャンペーンは、やむを得ない事情により中止または内容が変更となる場合がございますので、予めご了承ください。 【当選発表について】 ・当選された方には、公式アカウントから当選された方のアカウントに向けたDM(ダイレクトメッセージ)にて賞品の発送についてのご案内を致します。 ・連絡不能により賞品のお届けができない場合は、当選を無効とさせていただきます。 ・当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。 【個人情報の取り扱い】 ・当選者からお預かりした個人情報は、本キャンペーンの当選のご案内、ご本人様確認にのみ使用し、本件に関する諸連絡の目的以外に利用することはございません。キャンペーン終了後は、当社の個人情報保護方針にしたがって適切に取り扱います。 ・キャンペーン事務局は、法令により認められた場合を除き、ご本人の同意を得ることなく、第三者に個人情報を提供しません。
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初日舞台挨拶レポート
公開初日の2月3日には東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで、主演の錦戸亮さん、共演の木村文乃さん、北村一輝さん、優香さん、市川実日子さん、水澤紳吾さん、田中泯さん、松田龍平さん、吉田大八監督が勢ぞろいした舞台挨拶を行いました。
元受刑者の受け入れ担当となった市役所職員・月末一役の錦戸さんは「一度観ただけでは消化できないかもしれないけれど、時間が経て��経つほど染みてくる作品。だからこそ長く楽しめる作品でもある。これから『羊の木』が広がっていけばいい」とご挨拶。 月末の同級生・石田文役の木村さんも「撮影が終わって1年強。公開が本当に嬉しい」とシミジミ。 元受刑者で釣り船屋の杉山勝志役の北村さんは、昨年末に亡くなった故・深水三章さんに触れて「自分がまだ駆け出しの役者の頃からお世話になった先輩で、深水さんの遺作となった本作に同じシーンで共演できたことが嬉しい。深水さんも初日を喜んでいるはず」と思いを馳せました。 元受刑者で隙のある介護士・太田理江子役の優香さんは「観終わった後に誰かと語り合いたくなる作品。一度ではなく何度も観てほしい」。 元受刑者で清掃員の栗本清美役の市川さんは「その日の体調によって感じ方も変わる作品」。 元受刑者の理髪師・福元宏喜役の水澤さんは「ふとした時に思い出してもらえるような作品。何度も観てもらえれば、新しい発見があるはず」。 クリーニング店を営む元受刑者である大野克美役の田中さんは「素晴らしい映画だと本当に思う。2度3度と劇場に足を運んでほしい」。 元受刑者で宅配業者・宮腰一郎役の松田は、重厚なテーマを扱った作品ゆえに「楽しんでいただけたら嬉しいな…」と観客の反応を気にしつつ「衝撃的な映画で、撮影も刺激的だった。吉田監督とご一緒するのは初めてで楽しい撮影だった」と語りました。 吉田監督は「飲み込みにくく、感想も伝えにくい映画かもしれない。自分自身、この映画の話をする時に探り探りで緊張します。撮影中も言葉にしにくさがあったが、俳優の皆さんが僕たちを信じてくれた結果、映画が完成した」と感謝し「映画館に観に行くのは、俳優を見に行くことだと僕は思っているので、そういう意味では自分の作りたい映画が作れた。こうして8人の俳優の方と舞台挨拶ができて、晴れがましい気持ちでいる」と封切りを喜びました!
また、国家の極秘プロジェクトで殺人を犯した元受刑者である男女6人が、新たな街で新たな生活を始めるという映画の設定にちなんで「もし誰も知らない町で新生活を始めるとしたらどんな職業に就きたいか」というお題が! これに錦戸さんは「僕が興味あるのは左官屋さん」と挙げて「壁を塗ったりする職人技をYouTubeで見るのが好きでずっと動画を見ている。細かい作業が好きだし、この映画のプロモーションで溶接をして楽しかった。職人技を磨いて、TOKIO兄さんを超えられるくらいの職人技を」と器用な先輩超えを誓いました。 松田さんは「劇中で運送業をやっているけれど、しっくりきて制服もいいなと」と役柄の仕事に共感を寄せるも「ただ方向音痴で目的地にたどり着けるかわからず…。たどり着けるまで時間がかかるので心配。やり続けないとそう簡単にできないぞと」と自らを戒めると、錦戸さんに向かって「壁を塗る人にも“壁”が出てくるでしょうね」と言い、錦戸さんから「なんで急にそんな小話!?」と突っ込まれていた。 木村さんは、過去にウエディング関係のアルバイトをしていたことに触れて「それが凄く楽しくて、今の事務所に拾われなかったら続けていたはず。人の幸せを作って送り出す仕事は素敵。そういう役をもらったら、普段とはまた違った気持ちでできるかなと思ったりする」と回想。 北村さんは「家具を作ったりするのが好きなので、人に会わずにずっとこもって何かを作るのが好き」と職人希望。 優香さんは田中さんから自家製うどんをもらったことを明かし「それがとても美味しかったので、私も一からうどんを作りたい。1日限定5食とかそういった職人に憧れる」とうどん職人に憧れました。 市川さんは「その土地の土を使って急須を作る人になりたい」とやはり職人希望。 田中さんは「知らない土地でやり直せるものならば、その感謝の思いを持ってそこで数年経ってしまうと思う」と悟りの境地で、サッカー好きの吉���監督は「自分がサッカー選手になるのは無理なので、子供たちにサッカーを教えたい」と話した。 一方、水澤さんは「動物に愛される男になりたいので、牧場に行って牛とか馬とかを攻めて、徐々に犬猫に愛されるカッコいい男になりたい。普段は全然動物がなつかないので」と動物博愛男子になりたい様子。そんな動物が寄り付かない寂しき男に錦戸さんは「でも僕らは愛しているので!」と手を差し伸べて水澤さんを「ほ、本当ですか!?」と喜ばせるも、すぐさま「嘘です!(笑)」と冗談で突き放し、笑いを起こしていた。
最後に吉田監督は「生きていく上で疑うことは必要だが、わからなくても信じる気持ちが疑いよりも多い方が生きていて楽しいことがあるのではないかと撮影中に考えた。もし作品が素晴らしいと思っていただけたら、映画館にもう一度足を運んでもらい、この俳優たちに会いに来てほしい」とメッセージ。 そして錦戸さんも「朝一でこの映画を見るというのは、朝からすき焼きを食べるような感覚に似てる。消化しにくいかもしれないけれど、ふとした瞬間に思い出して反芻して、消化して」と独特な例えで『羊の木』の鑑賞後感を表し「そして消化しきったら、もう一度食べてみてほしい。そうすると色々な気づきが改めてあると思うし、観た人の数だけ感想がある。多くの人に観てもらって、多くの方と感想を共有してほしい」と語り掛けました。
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日本外国特派員協会 記者会見レポート
公益社団法人日本外国特派員協会で、主演の錦戸亮さんと吉田大八監督が記者会見を開きました。
外国の取材陣を前に錦戸さんは「映画を楽しんでもらえたと思う。この映画を通して自分は、まったくわからない存在が自分のコミュニティーに入ってきたらどうしようかと考えた。エンターテインメントでありながら、社会的な側面もある映画。映画を通して過疎化、移民などの問題についても考えるいいきっかけになればいい」と流ちょうな英語でスピーチ。集まった海外メディアからは歓声と拍手が沸き起こりました!
そんな英語力を評価して海外メディアから「ハリウッド進出の希望は?」と聞かれた錦戸さんは「ハリウッドがあるなら挑戦させていただきたい」と前向きに語るも「でも冒頭のスピーチで死ぬほど緊張したから…」と苦笑いで、「語学力も大事ですが、それを抜きに“使いたい俳優”にまずは日本でなりたい」と日本での成長に意欲をみせました。そして、演技をする上でリスペクトしている俳優について聞かれ、「僕の先生はジェイク・ギレンホール、デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ。好きになった映画は10回くらい見ます。」と国際的な名優たちの名を挙げました。
劇中ではごく一般的な公務員・月末を演じており、その役への染まりぶりが好評の錦戸さんは、「普段は煌びやかなステージに立っているけれど、お芝居の仕事ではアイドル的なところは出す必要がないと思っています。家に帰ったら普通ですから。だから煌びやかなのは自分の側面の一つなんです」と等身大を強調しました。 関ジャニ∞ではギター担当ですが、本作ではベースの腕前を披露。錦戸さんは「ベースを弾きながらだと、人の顔を見ても何も言われない時間だと気付いた。だから僕が演じた月末的には文(木村文乃さん)をずっと見ていたい時間だったのではないか」と役柄の心境を代弁するも「月末的にはですよ」と照れていました。
吉田監督はそんな錦戸さんの魅力を「錦戸さんは、普通の青年を演じていながらも、視線を引き付ける力がある人。だからこそこの映画には必要だと思って声をかけました」と紹介。また吉田監督は『羊の木』に様々なジャンル、テーマが盛り込まれていることを指摘されると「自分は欲張り。1本の映画でたくさんの感情を表現したい。ひとつの物語に上手く全部を取りこぼさずに盛り込むことをチャレンジとしてやろうとしているが、今回の作品でもそれができたのでは」と自信を覗かせました。
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