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私が育てている植物の中でも一際愛情を注いでいるのがリトープスという植物。南アフリカ原産の多肉植物で、石ころと見間違うくらいコロコロとして植物らしからぬ見た目をしている。毎年脱皮をし新しい株に生まれ変わるという変わった生態をしているのが特徴だ。
遠出した時に道の駅で見かけ、5株でまとめて売られていたのを買ってきたが、色々あって今も残っているのは2株しかいない。当時は知識もなく購入したが、そもそも店頭に並んでいた時点で日当たり等の環境が悪く、ヒョロヒョロと伸びた徒長気味であったようだ。しかし今も残っている2株はその中でも特にヒョロ長だった株達だ。きっと生命力が強いのだろう。
そんなリトープス達と私との間に、不思議な出来事があった。
去年の夏、猛暑の中エアコンが故障し、業者が我が家を出入りしていた。植物を育てているバルコニーでも作業を行っていたが、特に気にも留めずに直ったエアコンを喜んで眠りについた。
その翌朝、起きたもののまだ頭がすっきりせずにソファで横になっていると不思議な夢を見た。
リトープスが鉢植えごと倒れてボロボロになっている姿だった。
目が覚めた後、悪夢により気持ちが落ち着かないので三度目の眠りについた。しかし心のどこかでリトープスが心配になってしまい、起き上がってバルコニーを見に行くと、そこには鉢植えごと倒れたリトープスがいた。
幸い夢の内容とは違い、土が溢れ根が浮き上がってしまった程度でリトープス本体に傷はなかったが、夏季は休眠期に入るので大きなダメージではあっただろう。すぐに土を元に戻し、安定するようにした。
一息ついた時、ふと夢の内容を思い返していた。
夢の中でリトープス達はいつもの置き場所ではなく、何故か私が寝ていたソファに面した窓辺にいたのだ。
もしかしたらリトープス達は自力ではどうすることもできないから、私のところまで頑張って教えに来てくれたのかもしれないと思い、「教えてくれてありがとう」と心の中でリトープス達に感謝をした。
すぐに対応できたおかげでその後も順調に成長し、今年の冬も元気な花を咲かせている。
走り回ったりはしないけど彼らも立派な生命。
言葉は交わせないけれどきっと通じ合えているんだと、絆を感じた去年の夏の不思議な思い出。
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喫茶店が好き。
内装がスタイリッシュなイマドキのカフェに行くと、なんだか自分が雑誌の1ページにいるかのような、少しだけ背筋が伸びるような気持ちになって好きだし、どこにでもあるチェーンの喫茶店はただただ友達とお喋りをするのにはもってこい。でも一番好きなのは、壁一面にカップとソーサーのセットが並ぶクラシカルな喫茶店。
お客さんを見てカップを選ぶこともあるそうで、そんな特別感のある一杯をのんびり楽しむのが好き。
さて、頼んだカフェモカは、アジアンテイストで華やかな真っ赤のカップで提供されてきた。今日はモノトーンコーデでかなりモードな自分のはずなので、赤のカップはきっと映えて素敵だろう。と第三者目線で自分がカフェモカを飲む姿を想像してみる。
この文章を入力しながらカップを眺めていると、じわじわと心の底から溌剌とした気持ちが湧いてくる。華やかなカップで飲むカフェモカがいつもより温かく、一緒に元気が流れ込んでくるような気がして、このあとの予定も頑張ろうと思えてきた。
たった一杯の飲み物だけど、お腹も心も元気になるから喫茶店は大好き。
お隣の常連さん高齢ご夫婦を横目に、我々もこんな風にのんびり喫茶を楽しむシニアに成長したいものだなあと思いつつ、最後の一口を飲み干したら元気に残りの半日を過ごしましょっ
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毎月定期便の絶望感に襲われている夜、なう。
嫌なことがあったとき、私はいつも更に地下に掘って潜ってしまう。そうしたら痛みに慣れて傷つきにくくなるから。一過性のものだとしても、痛みに鈍感になる為にわたしは深く深く、掘っていく。
でもそれって痛みを感じなくてはいけなくて、痛みを感じないままどうにかできないのかな。
嫌なことがあったとき、ついつい気になって何度もその痛みを確認したくなるけど、それをやめたらどうなるんだろう。?私は私の人生を行く気持ちでスルーできたら人生しあわせそう。
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子供の頃に夢描いていた景色が突然フラッシュバックしてきた。それもかなり色濃く。
昔から夜行性で、夜出掛けることに憧れていた私は、大人になったら日の沈む頃に友達と待ち合わせてあてもなくドライブをしたり、知らない場所に行ったり内容の無い話をだらだらしたいと憧れていた。
決して都会ではなく田舎の、人が少ないけど煌々と灯がついてるだだっ広い駐車場とか。車の通らない幹線道路とか。見たことのない景色を頭の中で想像してはワクワクして早く大人になりたいと思ったものだった。
そういえば一度だけ、日の出を見るために夜な夜な隣県までみんなで行ったことがあったっけ。誰もいないだだっ広い公園で滑り台を滑ったり、真夜中の真っ暗で吸い込まれそう��海眺めたり、すごく楽しかったこと思い出した。
社会人になってから、飲み会の後何駅か歩いたりしたことも何度かあったなあ。日中と違う顔した街を歩くのは発見が多くて楽しい。
子供の頃から憧れている景色を思い浮かべるたびにRIPSLYMEのBLUE-BE-BOPが流れ出す。早く大人になりたかったはずなのに、子供の頃の憧れあんまり達成できてないや。
歳をとる度目標を作るのが難しくなってきた。
若いうちにしかできないこと、やらなきゃね。
深夜徘徊。
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深夜 2:33
一般的には丑三つ時と呼ばれる時間をすこし過ぎた頃。
ベッドの横にある窓を開けて外の風を感じてみる。
街は静まりかえって人気もなく、もしかしたらだれもいないんじゃないかという錯覚を起こしてしまいそうだ。
耳の奥でジーとかチリチリという音が聞こえる
秋になったら虫の音色が聞こえたりするかな。
深夜のかすかな風を鼻から思い切り吸い込むと心が軽くなる。肌の上をすべっていく微かな風が本当に心地いい。
空が明るくなってしまう前に寝なくてはね。
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人のことを"切ない"と思ってしまう時がある。
「悪意はないんだろうけど、その人のことを見下しているからこそ生まれる感情なんだよ」と言われてムッとしたけど、冷静に考えればそうかもしれない。
「私はあの人みたいになりたくないなあ」とどこかで下に見ているんだろう。
生活していてよく出会ってしまうこの感情、やだなぁ。
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UNDERTALEについて話したい。
よく見ているゲーム実況者、「三人称」の鉄塔さんが新たに始めたシリーズがUNDERTALEだった。暇つぶしに、と見始めたそのシリーズがこんなに自分の心に深く刺さって影響するなんて、人生はどこに出会いが落ちているかわからないものだね。
ピクセル絵と簡素な操作画面だけど、音楽はピカイチに良い。キャラクターも個性的で、つっこみたくなるようなことも言うから段々とハマってしまう。
忘れてはいけないのが、このゲームの中ではモンスターを倒さないことが良しとされていること。いつか前にみた、「お伽話は一方的なストーリーだ」というACの広告を思い出すこの設定。モンスターにも家族があって仲間がいる。経験値稼ぎの為に倒したそのモンスターは、誰かにとって大切な存在だったのだということを気付かされる。
真の平和ルートをクリアすると、平和で希望に満ちた世界を堪能することができるのだけど、本当に安心する。そして永遠にこの平和な世界で置いておきたいと心から願ってしまう。
ゲーム内キャラクターで一番心打たれるのはパピルス。どんな時も信じる姿勢を忘れない。自分自身も、他の人も。「きさまならできるッ!」という一見投げやりな言葉でも自分の実生活でふと頭をよぎるくらいには影響されている。自分ではそう思ってなくても、信じてみようと思えてくる。
音楽は言わずもがな。全部の曲がかっこいい。誰かと語りたい、この音楽の良さ。サントラ聴いてるとずーっと鳥肌立つ。
とにかくこのゲームを誰かに薦めたいけど、誰もやってくれなさそうだから想いを吐き出しておいた。
何度もプレイすると台詞が変わったりとか、作り込みが本当にすごくて、平和なまま残しておきたくてもまたその世界に戻りたくなる。作り込みを堪能するために世界を壊したくなるジレンマを抱えている名作らしい。
名作と言われる事に絶対納得すると思うなぁ。語らい合える仲間が今後現れますように。
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わかる、わかるよ。
自分の親より年上の人が新入りで職場に来たら色々教えなきゃいけないのも面倒だし、タイピングとかも遅そうだし、力仕事頼めないしってそりゃあ若い人の方が良いってのは分かるけど。
だし、自分や身近な人に向けられた言葉でない事もわかるけど。
自分の親が近い年で、また働きたいなぁって思ってるのを知っているからこそ、年齢だけで嫌だとか無理だとか言うのを見るとすごく気分が下がる。
年齢だけで人を決めつけられる訳ないから。
綺麗事なのかもしれないけど、人を見た目や性別や、家庭環境や自分ではどうしようもできないことで差別をしたり偏見で見たりする人は嫌だと思う。
自分の子供にもそうあって欲しいと思うな。
ちょっとした愚痴の吐き出しなんだろうけど、人によっては負の感情を伝染させてしまうのだね。自分も気をつけなきゃな、と思う!
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自分にとって音楽は血、いやそれ以上とも思えるくらい自分が生きていく上で大切なものだと思う。あるいは中毒なのかもしれない。たったの5分歩く道中にも音楽がないといられない。
そんなに音楽中心の生活を送っていると、時々考えたくなってしまう、音楽がなくなった世界のことを。
例えばある日突然耳が聞こえなくなってしまったら。これまで集めてきた沢山の音源を聴くことが叶わなくなってしまう。どれほどに落胆するのだろう。騒音のない暮らしを求めていたことを後悔するだろうか。着替えるとき、歯を磨くとき、寝る前のひととき、音楽を聴けなくなったら本当につまらない。心も落ち着かないだろう。考えるだけで気持ちが暗くなってしまう。
例えばある日突然世の中全ての音源の廃棄を求められたら。かなりファンタジーな妄想だが頻繁に考える内容だ。家宅捜索のように家の隅々まで見て音源たちを没収されていく中、一枚だけ救えるのだとしたらきっとChunk of changeを���るのだろう。10代後半に出会っ���Passion Pit。その中でも最も沢山の記憶を呼び起こしてくれるアルバムである。
いつだって音楽に助けられて生きてきた。終電で心が干からびてしまうほどに疲れている中、飲み会帰りのサラリーマンやはしゃぐ若者を横目に世の中の全てがくだらないと荒みつつ、ポケットの中のウォークマンからランダムで選んだ曲がcuddle fuddleだった。
あ〜。そうか助けてくれる���だ。
と思ったらなんだか口元が緩んでしまう自分がいる。Passion Pitの曲は無理に引っ張り上げようとしない優しさが好きだ。ドロドロの地底にまで降りてきてくれて、背中をさすってくれているような。心にへばりついた物を溶かしてくれるような暖かさに包まれる。家に着く頃にはやさぐれていた気持ちもすっかり軽くなってしまう。
いつまでも平凡な毎日がただ訪れるとは限らない、大切な音楽が聴ける毎日に感謝をして今日も音楽を聴こう。
沢山の音楽が溢れるこの世界に生まれて本当に幸せだよ。
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2018.08 広島県宮島大鳥居から
奥の山が手前の街を覆い尽くそうとしているようなスケール感が好きな景色。
以前富山に行った時も、街の景色の隙間から荘厳な立山連峰が垣間見えるのが好きだと思った。
山がよく見えるところに住みたいなぁ。
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秋の風が気持ち良い。
とても久しぶりに缶酎ハイを飲んでほろ酔い気分。やっぱりお酒を飲むと多少開放的な気分になって、ネガティブで暗い自分を封じることができる。嫌な事から目を背けられる。
お風呂上がりの夜風がきもちいいー
というツイートを見て、なんだか幸せな気持ちになった。もしも自分が隣にいたらどれだけ楽しくて幸せなんだろうかと思う。もしもその環境が目の前で腕を広げて自分を待ってくれているのだとしたら私はすべてを捨てて飛び込むんじゃないかと思えて時々薄情な自分が怖くなる。
なんって夢を見ながらぽんやりしておる。
幸せが目の前にころんときたりせんかな。
飽き性で刺激を求めるタイプな私は安定しないほうがいいんだろうか、なんちて。
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最高に気持ちいい時間だ。
往来する車は殆どいないから街は静まり返って、虫の音が微かに響いている。新聞配達のバイクが近づいて、遠ざかっていく。
窓に貼り付いて外を見ると真っ暗な空が少し青みを持ち始めている。動く光はほとんどなく、景色はずっと固定されたままだ。
すこし窓を開けるとひんやりとした空気を感じる。今の格好のまま外に出たら肌寒いだろう。すこし秋の匂いがする。
車が通る音がする。どこへ向かうのだろう。はたまたどこから来たのだろう。
あてもなく散歩してみたくなるこの時間。世界が寝静まって自分だけが起きているんじゃないかと錯覚を起こしてしまいそうだ。
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ハヌマーン / アパルトの中の恋人達
なんて切なくて気持ちいいメロディなんだろう。歌詞を深く解釈していくうちにひとつひとつの音に感情がこもっているのを感じる。こんなに酷い、こんなに冷めた、だらだらと続いていく日常。目を背けたくなる光景なのに美しく聴こえるのはどうしてだろう。
素敵なバンドに出会えたと思った時にはもう解散しているし、良いアルバムだと思った時には廃盤してプレミア価格がついているし。悔しいけどそれでも出会えて良かった気持ちには勝てない。
音楽はいつも歌詞を気にしていないけれど、ハヌマーンの音楽は歌詞も込みで美しい。歌詞だけをよんでも美しい。音楽も美しい。相乗効果がすごいよ。
私もこんな素敵な世界の中で生きてみたいな。なんて思ったりする。苦しいな。
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熱しやすく冷めやすい と思う
なにかにハマるとそれしか見えなくなるけど
次���対象が現れればあっさり切り替わってしまう
人間関係にも言えることで、露骨には出さないものの自分はかなり薄情な人間だと思うときもある。
そんな調子でいられるのなんて若いうちで、もう同級生に子育てしてる人間がいるような私の年代ではないのだとも思う。
どうやら当たり前に人としてあるべき素養が備わってないんじゃないか?と自分を疑うときもある。特に人に対する思いやりの欠如。人の気持ちに対して鈍感すぎると思う。のわりに人には分かって欲しいと思う矛盾した性格。
なんか、こんな大人になってしまっているという焦り。
いつまでも熱しやすく冷めやすい人間じゃだめだし、非現実的なことに夢中になりすぎるのもよくないのかもなあ。でも叶わない夢を見ることが大好きだし、頭の中だけでも幸せであることが嬉しいし。
いつしか年齢を若く見せたくなっていたりもするし。
はやく子育てしたいってふたつき前に思ったのに、結婚とかまだいいやなんて思うし。
一生ショートヘア宣言してるくせに髪伸ばしたくなるし。
ほんと人って適当ですぐに考えは変わるし。
楽しく生きてることが一番かぁ、なんて無責任なありふれた言葉で落ち着いちゃよくないか
書き殴ってストレスを発散するタイプの。
ああー神様、めっちゃ幸せで楽しい出来事ください。
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いつも夢ばかりみているじぶん。
いつまで続けるんだろう
叶うこともなさそうな夢ばかりだよ。
人生に後悔したくないなら足を踏み出してみるの?
そうしてもいずれ後悔していそうだよ。
今みたいに安定していて不自由のない暮らしがどれだけ尊くて得難いものなのか分かるはず。遅いけどね。
決まりきった人々との関わりしかなくて、刺���もなければ揺らぐこともない。
私の性格にはそれでよかったはずなのに、最近夢みがちな自分が口うるさく助言してくるんだ
憧れの人に関われる人生がいい
自分のすきなことで生きていきたい
それには今の自分にはなにも足りないけど。
憧れの人の生み出したものをぼうっと見ているだけで、ただ享受してるだけじゃいつまでも近付けない。
大好きな音楽、素敵な物語、かわいいキャラクターたちのストーリー、素晴らしいコンテンツに手を加えて面白いコンテンツを世に送り出す人々。
私ももっと楽しめる仕事がしたい。
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幸せと、それに届かないもどかしさが表裏一体で、嬉しさと苦しさで涙がでた昨晩。
以前も読んだ物語をまた読み直しながら
近頃ハマっているPARKGOLFのGood placeをお供に。
音楽の妙もあるのかな。
なんだか天に昇る気持ちになる曲だから。
自分がそこにいきたい、という気持ちと
今自分が抱えているしがらみや
行き方が分からない苦しみでぐちゃぐちゃになってひたすら泣いた
でも一番大きかったのは幸福感だと思う。
目と耳と脳で幸せを感じたんだと思う。
そんな音楽を作れる人はすごい。
そんな物語を書ける人はすごい。
自分がときどきひどく薄情に感じて
自己中心的な自分が嫌になるけれど
ひととき、わたしは物語の主人公で
幸せな夢の中にいられてよかった。
今は苦しい気持ちには目を瞑り、幸せを身体中で受け止めよう
いつかもし、現実に叶う日が来たら
泣いた夜のことなんか忘れて幸せなんだろう。
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「便利な耳だったら」
世の中には素敵な音楽が溢れている。
ふとしたCMの曲だったり、
番組の何気ないコーナーのBGMだったり
全てが音源発売しているとは限らない。
そういう曲に出会うとつらい。
聴きたいのに、なかなか自由に聴けないし
改編でバッサリBGMを変えられることもある。
そんな時便利な耳だったらなーと思う。
一度聴いた曲を何度も繰り返し再生できる耳。
頭の中で再生するのと実際に鼓膜を震わせるのでは違うから。
もしくは世の中に存在する楽曲すべてを
何かしらの手続きを踏めば聴ける
そんな世界だったら耳はもっと幸せになれる。
なんて空想をしながら、
あの素敵なBGMを思い浮かべて幸福に浸る。
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