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2022/10/10 『ダイアナ』
ひとつの未来について、信じられているもの
ケプラーの法則の片側、光の速度で
何年もの間、黙っているもの
これらは深刻な影を、水辺にあらわしている
アマリリスの陰から、ミシガンの辺りへと
表示された感覚を、レコードにする
ただただ歩こうとしている、太陽の陰を
昆虫の視覚のように青白く
ただもう闇雲に、火だるまになっている
ランカーの炎が、沿岸に並び
わたしはひとかけらの瓶となる
水中から火花が飛び出して、ほらごらん
季節はダイアナから始まる。
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『真夏』
ひさしいあいだ、爪は空をかきむしる、
ひさしいあいだ、風は荒野をかきまぜる、
かれらはどこから来るのか、
ヒスタミンの乾いた安心を求めて、
欲望はひそかに、都市の幻影を見せる、
思いはしばらく、真夏の影を追う、どこよりも、
友愛の午後、ひそかな悲しみをかざしている、
わたしたちは、見送ることによって、わたしたちは、
あきらめたわけではない、
地上の奪われた世界を、情愛の失われた世界を、
見るのである、どこまでも、見ているのである、
しずかな反応、とても空腹をかかえている、
緑野の星を希望するわたし、暗夜の道を繰り返すわたし、
夕暮れの汗の乾くまえに、耕された未知の期待をこめて、
真夏の空が焼けて行く。
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庭園を歩く
庭園に棲むものは
アルマジロ
恋人は歩くアルマジロ
庭園
庭園は隠れて
歩く人は庭園に隠されて
その人はアルマジロをとらえて
笑う時
庭園は隠されている恋人の顔
出て来て
そこにはいられない
出て来て
アルマジロの恋人は
歩く 庭園の 恋人たちを見る
わたしはそして歩く
庭園の隠されたアルマジロの
知らない背中を
かたずけてください
あけぼのの
庭園の死者は歩く。
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らるるる らるるる ポストの中には ホウレンソウ みなさんこれは ヒクイドリです らるるる らるるる ボタンは 海に流れます。
Kazimierz Mikulski (Polish, 1918 - 1998)
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現代詩の世界2021/12/4
つるっ、つるっ、つるっ、
刺激的、世界の、ジラフ
モーターの音、表象の罪から、極北へ
モンスター
モンクの近づく乾いた大地は
ひらがなのかすれて
ピラフの荒い息をカラコルムから
寒い一本の道
ルビーの
さわさわと
リンダは昔の光を
キルキル、自然の、背後から
かくして
モナムー、釣り針にかかった魚
ひとしれず、釣り針にかかった魚
どの図鑑にものっていない。
#現代詩
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花壇
秋の花壇にわたしは感じる
秋の花たちはわたしを感じる
ボイジャーの歌、土星のあたり
キッチンから声がする
秋の花壇から声がする
ひとつだと
すべてはひとつだと
スクリーンから声がする
宇宙のすべてはひとつだと
イエスは井戸の底を覗き込む
蜘蛛はイエスを覗き込む
エルサレムの王宮のあたり
人々は集まり
���られた時代の、限られた預言者をたたく
神はわたしから何を奪おうとするのか
神はわたしに何を与えようとするのか
しばらくは
光が降りそそぐ
それは秋である。
#現代詩
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ぐだぐだ
じとじとする
ざらざらする
きょろょろする
洗面器
さわさわする
鳥肌が立つとき
せららせらら
踏み絵するとき
ひららひらら
世界するとき
清く舌足らずの
海面は舌足らずの
山は舌を噛む
良くお聞き
文字は澄み切った世界の
音。
#現代詩
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鹿
コスモスをわたしたちは見る
コスモスがわたしたちを呼ぶ
森へと
鹿の目へと
暗黒の問題は、暗黒のスカートを、たくしあげ
わたしに見せる
それは永遠に与えられないもの
ニガヨモギの葉から、切る
フラッシュバック、鹿は飛び退く
罠は新鮮な快感を与え
巨大な蜘蛛は、地すべりの力で
わたしたちを引き裂く
鹿の内臓は、おだやかに息をする
ヨーコは、裸の胸にキスする
秋である
水は冷たい。
#現代詩
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現代詩の世界2021/10/7
まるで世界のようである
新しいペインティングナイフ
絵具は湖の水面から
枯れ葉を集めて
ひとつになった仮面を
ボイジャーの表面に刻む
まるで深海の罠のようである
カントリーマムのかけら
人の手からこぼれる
人の足から流れ出す
守られ��人形
それからひとつの
貝殻になる
まるで郵便のような
届けられるポリシー
ハバナの危険地帯
わたしの
体操、機械、磨かれたコップ。
#現代詩
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秋
ひどく世界が、秋である
ひどくわたしが、カカシである
乱暴な、ススキが、風に揺れる
とつぜん、鳥が飛び立つ
とつぜん、世界の意味が、胞子となる
とつぜん、わたしは、ピラールである
熱心に、秋を見つめる
熱心に、空を見つめる
やがて、樹々はライオンの声で
やがて、ライオンは眠る。
#現代詩
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