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6/18 (thu) FOuR Dancers with Covid19 #1
東野祥子 今村達紀 古川友紀 瀧口翔
照明:川島玲子
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ライナーノーツ :「ハンプリ」作曲:朴実(パク・シル)
「ハンプリ」 作曲:朴実(パク・シル)
「ハンプリ」のハンは、漢字表記で「恨」だが日本語の恨みや怨みと異なり、社会的な抑圧からくる諦念��悲哀の情を内に含む朝鮮語である。*cf
プリは(そうした苦悩を)解放すること、という名詞。
この曲は、作曲家の朴実が自身の母親の半生を描いたものである。
楽曲は、朝鮮半島の伝統的な打楽器チャンゴ、チン、プク、および西洋のピアノ、フルート、ソプラノで編成されている。
構成は次の三楽章である。
第1楽章
アンダンテ。第1 楽章は、チンとピアノ、フルート、ソプラノの静かな響きが母親の生まれ故郷である全羅北道の農村風景へと私たちを導いてゆく。「農夫歌」の朗らかで陽気なリズムがチャンゴによって刻まれ出すと、農村の生活や風俗を彷彿とする民謡風のメロディーが奏でられる。
第2楽章
タスリムのチャンダン(リズム)。
第2楽章は、日本の植民地支配による略奪を思わせるような、激しいチャンゴのソロで始まる。ソプラノと他の楽器らからなる不協和が、帝国による侵略で様変わりした村の風景を呼び起こす。
韓国民謡「ハンオベニョン(恨五百年)」独唱。(許嫁に先立たれ途方に暮れているけれど、恨は所詮五百年。五百年したら消えるでしょう。チョー・ヨンピルの歌唱が特に有名。)
夫を追って日本の東九条の地にやってきた母。戦後、夫は亡くなり、女手一つで子どもを育てる。言葉の問題、男尊女卑、想像に難くない多くの苦労と困難に「アイゴー(なんの無念か)」と慟哭する母の姿。
元従軍慰安婦のおばあさんたちの体験と差別、いつまでたっても解決しない現状への怒り、そして色々な人のどうすることもできない運命が綯い交ぜとなった声なき声。
一つの主題が何度も繰り返され、クライマクスへと向かう。
最後に、ソプラノとフルートの息の合った「アイゴー」の嘆息が、暗闇に残った蝋燭の炎のようにふっと浮き上がる。
第3楽章
最終章は先のチャ���ダンに主題のメロディーが重ねられ、その繰り返しのなかに無情を孕みながらも生のエネルギーが充ち満ちてゆく。
途中、ピアノとフルートのソロがそれぞれ挟み込まれる。それらは悲しみぬいた心を解きほぐす、春の風や鳥のさえずりのようでもある。
最終節、再び主題のメロディーが反復されまた転調され、徐々に昇華してゆく。叩き付けられるピアノ。運命の混沌。
昔語りのように、ピアノとフルートが音色を穏やかに奏で、終曲。
(文責:古川友紀)
◎上演について
本作は朴実氏が2018年1月に作曲し、同年3月に初演されたものだ(初演はピアノ朴実氏、ダンスきたまり氏によるバージョン)。
このライナーノーツは、2020年3月19日、京都にある多角的アートスペースUrBANGUILDでの上演に際して、出演・演出の古川が寄せた文章である。当日パンフとして観客へ配布している。
"FOuR DANCERS vol.162"(主催:UrBANGUILD)
本作の稽古期間は、世界で感染者が増えつづける新型コロナウィルスの波が、ひたひたと私たちのそばに近づいてきた日々でもあった。上演するか否か、出演者間で度々話し合った。異なる立場や考えの集積体であるこの社会で、感染拡大を防止することと、表現の場を守ることをどう捉えるか。2020年3月、その時点の自分たちとその周囲の状況を鑑み、私たちは本作を上演することにした。その後、4月に入りUrBANGUILDで行われる全てのイベントが中止となった。
UrBANGUILDは、ダンス・演劇・音楽・映像・ビジュアルアートなどの多様なアーティストの表現の場であり、かつ、出会いと対話を促すプラットホームでもある。(そこで味わえる美味しい料理やお酒も、その集いの熱をさらに高めてくれる!)ここは、いわゆる「劇場」よりもパフォーマーと観客との��離が近いため、関西のみならず世界中で活躍するアーティストのパフォーマンスを目の前で見ることができる。パフォーマーの方も、その場の状況に反応して即興をしたり、新たな投げ掛けとして実験的な表現を試みたりもできる。パフォーマンスがパフォーマンス足り得るための「息吹」をすぐそばで感じれる場所だ(つまりパフォーマーにとっては怖さと裏腹なのだけれど)。日本のパフォーミングアーツの要所の一つである。
コロナ禍によって、あまねく人や場所が影響を受け、これまであったものの存続が危うくなっている。アート施設のみならず本屋や飲食店や雑貨屋や宿泊施設etc...そうした創造的な場というのは、手放しで成り立っているわけではない。人が人を呼ぶささやかな仕懸けが、日々積み重ねられているから存在している。こうした場所が絶やされないことを切に願う。
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この上演の映像は、KeepUrBANGUILD PROJECTにて販売しています。
売り上げは全額UrBANGUILDヘ寄付します。
Keep UrBANGUILD PROJECTについて
「ハンプリ / 한풀이」映像
*UrBANGUILDでは、現在飲食のテイクアウトを中心に営業中。さらにオリジナルマスクやスタッフの作品販売も。
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穴場 anaba
穴場 anaba
かつてお好み焼き屋さんだった かつてケーキ屋さんだった かつてブティックだった
町の目抜き通りに面したその場所は 今はまだなにものでもないが そこにはかすかな風が吹いている
穴の中からなにか目覚めるのか 今はわからないけれど 冬と春が溶け合う頃に 穴場をくすぐってみる
—���- 日々の儀 儀. 掃除 儀. 石置き ——- ◎穴場地図 ◎穴場ダンス ◎穴場巡り ——— 穴場の様子はtwitterにアップしています 4/5までの期間限定アカウント https://mobile.twitter.com/anabanoishi
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「ハンプリ」上演
FOuR DANCERS vol.162
2020.3.19(thu) at UrBANGUILD KYOTO
出演
古川友紀 + 朴哲+北村柚起恵+朴優栄+原野尚起(作曲 : 朴実) Yangjah + 李東熙 Bridget Scott みすず
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FOuR teen DANCERS
2019.12.29
京都木屋町にあるオルタナティブスペース UrBANGUILDのダンスイベントにて
15分間のソロ
いつもは「4組」のダンサーが出演する企画ですが、今回は年末ということで14組!他のダンサーさんからエネルギーをもらいました。濃密な年末の夜でした。
FOuR teen DANCERS 忘年会スペシャル!
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ワークショップファシリテート@鳥取
鳥取大学とわらべ館(童謡とおもちゃのミュージアム)が行う「即興音楽とダンスのワークショップ」のファシリテートを行いました。
▶レポート
「地域を知り、地域で実践するアートマネジメント講座2019」(主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター)のプログラムの一環で行われたもの。WS後に講座を受講されている方との振り返りをする時間もあり、とても有意義な時間を過ごしました。自身の企画したワークショップについてや、「ワークショップ」についての自分なりの捉え方をお話ししました。自分にとっても、これまで経験したり考えたりしてきたことを、WS参加者として/主催者として、それぞれの観点から再考する機会となりました。
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しっぽ結びーまたの名を、島と尻尾
共同制作・出演|しっぽ結びーまたの名を、島と尻尾
2019.10.29@UrBANGUILD(京都)
音楽家のLee Dongheeと共同制作した「しっぽ結び」という祭礼のようなパフォーマンス。
出演:古川友紀 + Lee Donghee 美術:森本紀久子「赤い道」
photo: Yuta Odashima
FOuR DANCERS vol.148 ~dance performance night!~ にて
祭文
しっぽ結びーまたの名を、島と尻尾
大昔 わたしたちは しっぽをもっていた しっぽで泳ぎ 歩き 把み 書いていた
心が 動きだして 体の彩が 赤に青にと 変わるとき しっぽは もう 動いていた 起立して 毛羽だって 旗めいて 波打って
今 わたしたちは しっぽをもたない なくしてしまったのか 見えないだけなのか 知らないだけなのか
目を閉じる そうろりと しっぽを動かす
川猫はそのしっぽをそうろりと水面に垂らす 流れるしっぽはやがて海猿のしっぽと結ばれた 海猿のそのしっぽがふわりと宙に浮く 漂うしっぽはさまよって遠くに離れてゆく しっぽのさきっぽに 靄
その湿り気の中で
尻尾先端細胞分裂 百合大輪開花受粉 把握手観音結薬指 触手不可視結尻尾
目を開ける 身震いする
- - - - - 꼬리맺기ー부제 섬과 꼬리
옛날 우리는 꼬리가 있었다 꼬리로 헤엄치고 걷고 잡고 쓰고 있었다
마음이 움직��기 시작되어 몸의 무늬가 빨강으로 파랑으로 바뀔 때 꼬리는 벌써 움직이고 있었다 일어서고 보풀이 일고 펄럭이고 물결치고
이제 우리는 꼬리를 갖지 않는다 잃어버렸는지 안 보일 뿐인지 모를 뿐인지
눈을 감는다 살짝 꼬리를 흔든다
냇가 고양이는 꼬리를 살짝 수면에 늘어뜨린다 흐른 꼬리는 바다원숭이의 꼬리와 맺어진다 바다원숭이의 꼬리가 하늘에 둥실 뜬다 떠다니는 꼬리는 헤매어 멀리 떨어져간다 꼬리 끝의 안개
그 습기 안에서
(염불 ) 尻尾先端細胞分裂 꼬리 끝에서 세포가 분열 百合大輪開花受粉 대륜의 백합이 피고 수분 把握手観音結薬指 관음과 악수, 약지를 잡다 触手不可視結尻尾 눈에 안 보이는 꼬리를 만지고 하나가 된다
눈을 뜬다 몸을 떤다
Yuki FURUKAWA+Donghee LEE
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さよならあかるい尾骶骨
出演|さよならあかるい尾骶骨[mimacul]2019.10.4-6@space bubu(京都)
作:小高知子
出演:堀井和也、立蔵葉子、古川友紀、増田美佳
宣伝美術:嵯峨実果子
宣伝写真:山羊昇
あらかじめ体をたずさえた私たちのどうしようもなさ
四畳半に男と女がいる
ひとりの男にまつわる3人の女たち
愛人、妻、母が立ち替わりあらわれ、四畳半は旅館、夫婦の寝間、母親の寝室と変化する。
あらゆるものが失われてゆく過程でもある生と性のいとなみ。あらかじめ体を携えた私たちのどうしようもなさ。不完全さを伴いながら愛の所在に触れようとする肌合いを、精緻な会話劇から描く。
戯曲は小高知子。『光の中で目をこらす』が第24回劇作家協会新人戯曲賞の最終候補作となった気鋭の劇作家、小高知子による戯曲を初上演するmimacul企画第2弾。
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Shadow in the House at 樗谿グランドアパート
共同制作・出演|Shadow in the House at 樗谿グランドアパート
2019.7.14-15
写真家 大坪晶の写真シリーズ「Shadow in the House」のエキシビション/パフォーマンス。ダンサーの川瀬亜衣との共同制作
展示: 大坪晶
パフォーマンス: 川瀬亜衣、古川友紀
Flicker photo here!
2019年7月14日(日)⑴ 13:00-15:00 ⑵ 15:30-17:30 ⑶ 18:00-20:00
7月15日(月・祝)⑷ 9:30-11:30上演時間:50分
※各回10名まで、完全入れ替え制(予約不要)
場所:樗谿グランドアパート 〒451-0042 鳥取県鳥取市上町93-1
入場料:1,000円
主催:「Shadow in the House」プロジェクト実行委員会
協力:おうちだにグランドアパート保存会 とっとりの風
助成:科学研究費助成事業 研究課題名「占領期『接収住宅』の歴史研究と芸術実践の交差領域における実践的研究」(課題番号JP19K13042)
問い合わせ先:[email protected]
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展覧会概要 :
大坪晶の写真作品《Shadow in the House》シリーズは時代の変遷とともに所有者が入れ替わり、多層的な記憶を持つ家の室内空間を被写体としています。
室 内に残る歴史の記録であると同時に、ダンサーが動いた身体の軌跡を長時間露光撮影によって「おぼろげな影」として写し込むことで、何かの気配や人がそこに いた痕跡を想像させます。それは、複数の住人の記憶が多重露光的に重なり合い、もはや明確な像を結ぶことのできない記憶の忘却を指し示すとともに、困難な 想起へ開かれた通路でもあります。
大坪は近年、日本各地に現存する「接収住宅」(第二次世界大戦後のGHQによる占領期 に、高級将校とその家族の住居として使用するため、強制的に接収された個人邸宅)を対象とし、精力的なリサーチと撮影を続けています。2018年8月に は、今回の会場となる鳥取市内の「樗谿グランドアパート(旧佐々木邸)」にて、写真と映像作品を制作しました。
1930年に竣工した樗谿グランドアパートは、時代や所有者の変遷に伴って増改築が加えられ、和洋折衷や文化の混在とともに重層的な歴史を物語る建築です。
今 回のエキシビション/パフォーマンスでは、樗谿グランドアパートで撮影された写真・映像作品を、同じ建物の室内に重ねて投影するとともに、撮影に参加した ダンサーの川瀬亜衣と古川友紀がパフォーマンスを行います。また、リサーチしたアーカイブ資料や インタビューの音声なども配置し、複合的なインスタレーションを試みます。歴史的建築物の中で、少人数の観客と親密に向き合い、イメージやサウンド、身体 表現を通して、場所の記憶が体感的に想起されるような貴重な機会となるでしょう。
樗谿グランドアパート(鳥取市指定文化財)について
1930 年に医院として建てられた後、1946-47年に占領軍将校宿舎として改修・増築され、館内には占領軍時代の意匠や備品が残されている。返還後はダンス ホールとして使用された後に、アパートとなり、現在は所有者と「おうちだにグランドアパート保存会 とっとりの風」が協力して保存にあたっている。
参照:artscapeレビュー 高嶋慈
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だんだんたんぼに夜明かしカエル
出演「だんだんたんぼに夜明かしカエル」2019.2.17(神戸), 3.9-10(東京)
演出・振付:佐久間新
企画:一般財団法人たんぽぽの家
出演:中川雅仁、水田篤紀、山口広子(たんぽぽの家アートセンターHANAメンバー)、是永ゆうこ、佐久間新、佐藤拓道、古川友紀
ゲスト出演=たんぽぽの家アートセンターHANAメンバー(兵庫公演)、だじゃれ音楽研究会(東京公演) ほか
音楽出演=野村誠、ほんまなほ 音楽:野村誠 照明:岩村原太、川島玲子 美術:池上恵一 IoT監修:筧康明 衣装:清川敦子 音響:sonihouse 舞台監督:浜村修司 アドバイザー:砂連尾理 宣伝写真:草本利枝 宣伝美術:岡田将充(OMD) 制作進行:那木萌美
主催:文化庁、一般財団法人たんぽぽの家 協賛:TOA株式会社 協力:アートアクセスあだち 音まち千住の��「野村誠 千住だじゃれ音楽祭」、株式会社ジーベック、NPO法人エイブル・アート・ジャパンほか
Flicker photo here(神戸公演) !
Flicker photo here(東京公演)!
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シティⅠ
出演|シティⅠ ーKAC Performing Arts Program 2018/ Contemporary Dance 『シティⅠ・Ⅱ・Ⅲ』
2019.1.25-27 @京都芸術センター
戯曲:カゲヤマ気象台
プロデュース:ゆざわさな(The bomb)
ドラマトゥルク:渡辺美帆子(二十二会)
振付:川瀬亜衣
出演:はっとりともか、畑中良太、古川友紀
Flicker photo here!
◉劇評
artscapeレビュー 高嶋慈
Column/惑生探訪記 嵯峨美佳子
京都芸術センタ—批評プログラム F.アツミ 朴建雄 番場寛 岡田祥子 竹田真理
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