「地域を越え、国際的に活躍できる演出家の発掘と養成」をコンセプトにした、演劇人コンクールのWebサイトです。20年行われてきた利賀との繋がりは継続しながら、新しく豊岡の地で「演劇人コンクール」としてスタートしました。
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【演劇人コンクール2024】審査結果発表
演劇人コンクール2024の上演審査が11月9日・10日に行われました。 最終審査会の結果、以下の通り、最優秀演出家賞1名と奨励賞1名の授賞を決定いたしました。
▶最優秀演出家賞(副賞:40万円) 西田悠哉『マッチ売りの少女』
▶奨励賞(副賞:10万円) 新垣七奈『楽屋ー流れ去るものはやがてなつかしきー』
▶観客賞(副賞:コウノトリ育むお米20キロ) 西田悠哉『マッチ売りの少女』
後日、舞台写真と総評を公開いたします。
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【演劇人コンクール2024】上演審査参加者・公募審査員決定
「演劇人コンクール2024」上演審査参加者・公募審査員が決まりました。
<上演審査参加者(50音順)・演目> 新垣七奈(演劇ユニット多々ら、沖縄)『楽屋ー流れ去るものはやがてなつかしきー』 西田悠哉(劇団不労社、京都)『マッチ売りの少女』 はぎわら水雨子(食む派、東京)『マッチ売りの少女』 松﨑義邦(東京デスロック/サンロク、千葉)『マッチ売りの少女』
<公募審査員(50音順)> 本坊由華子(脚本家・演出家・振付家・俳優) 吉田恭大(歌人・舞台制作者)
全国から多数のご応募ありがとうございました。 後日、詳細をアップいたします。
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【演劇人コンクール2024】公募審査員の募集について
演劇人コンクールでは、一旦休止したコンクールを再開するにあたって「新しいコンクールのあり方」を検討し、審査員の一部に「公募審査員」を導入することといたしました。 固定化を避け、舞台芸術関係者に限らず、より多くの方へ機会提供を行えればと考えております。
以下、研修企画と併せた募集の概要です。
応募締切は【7月24日(水)12:00】となります。 多くの皆様のご応募をお待ちしております。
* * * * *
■募集人数:最大3名を予定
■参加条件 ・原則、下記の1・2に参加可能な方 ・審査員としての経験を今後のキャリアに繋げたい方
※「1、豊岡演劇祭期間中の研修」「2、上演審査」のどちらも参加可能な方を優先させていただきますが、スケジュールについて事情がある方は申込フォームの備考欄でお知らせください。
■内容 1、豊岡演劇祭期間中の研修 ・豊岡演劇祭への滞在と観劇 (演劇人コンクール過去の参加者の公演など)
2、上演審査 ・上演審査:4作品(各作品60分以内) ・演出家との意見交換会 ・最終審査会 ・審査結果発表・授賞式 ・総評の執筆
■参加費:無料 総評の執筆料など一部謝礼あり 宿泊費・交通費支給(交通費は立替・後日精算)
【研修】 スケジュールに記載の演目については、観劇のチケット代も事務局側で負担���たします。 朝食付きの宿泊先を手配いたしますので、「昼食・夕食などは」各参加者で手配ご負担ください。 男女別の相部屋を予定しております。
【上演審査】 期間中の食事についても事務局側で手配いたします。
■スケジュール(予定)
【研修部分】 9月21日(土)〜9月23日(月・祝)の二泊三日 滞在中、下記演目の観劇を予定しております。
・堀川炎『野火』 ・スリーピルバーグス『リバーサイド名球会』 ・世界劇団『the replication-toyooka edition-』
【上演審査】 11月9日(土)〜11月11日(月)の二泊三日
■ハラスメント防止対策について 演劇人コンクールではハラスメント防止対策にあたってガイドラインを作成し、 事務局スタッフ・審査員を含む全ての参加者に誓約書をいただいた上で実施いたします。
■申込フォーム 演劇人コンクール 公募審査員 申込フォーム https://forms.gle/J6QvnghBAsmPABwb9
■申込締切 2024年7月24日(水)12:00
※事務局及び代表の平田オリザにより、対象者を選定・決定いたします。
※「1、豊岡演劇祭期間中の研修」「2、上演審査」のどちらも参加可能な方を優先させていただきます。 スケジュールについて事情がある方は申込フォームの備考欄でお知らせください。
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【演劇人コンクール2024】審査員決定のお知らせ
「演劇人コンクール2024」について、事務局側で依頼する審査員が決定いたしました。
■審査員(敬称略) ・平田オリザ(劇作家・演出家/青年団主宰/江原河畔劇場芸術総監督)
・小川絵梨子(翻訳・演出家) ・川崎陽子(KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター)
応募〆切は「2024年7月15日(月)」となります。 全国からのご応募、お待ちしております。
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演劇人コンクール2024 参加団体を募集します。
昨年度、一旦休止したコンクールを再開するにあたって「新しいコンクールのあり方」を検討し、2024年度は主に若手(原則35歳以下)を対象に小規模な形で再開することといたしました。
参加にあたっての負担軽減と、コロナ禍の影響を特に大きく受けていると考えられる若手の団体・演劇人への支援の意味も含め、「書類審査(第一次審査)」を通過した団体には「45万円の舞台制作費補助」を事前に支払います。
「上演審査(第二次審査/作品上演による審査)」の賞金は最大で総額50万円。 その他、「豊岡演劇祭への参加」等、受賞者への継続的な支援を予定しております。
審査員には一部「公募審査員」を導入。 固定化を避け、舞台芸術関係者に限らず、より多くの方へ機会提供を行います。
全国の演劇人の皆様のご参加をお待ちしております。
演劇人コンクール事務局
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少しずつ形を変えながら、新しい時代に合った、新しい演劇コンクールのあり方を模索していきたいと考えています。 演劇人コンクールは2000年に公益財団法人舞台芸術財団演劇人会議主催によって開催された、わが国初の演出家を対象としたコンクール〈当時の名称は利賀演出家コンクール〉として注目���集めてきました。2008年からは受賞対象を舞台創造を担う各部門全体に拡げ、舞台を構成するさまざまな表現に関してその力量を競い合うコンクール〈利賀演劇人コンクール〉となりました。 2020年、本コンクールは豊岡の地に引き継がれ、コロナ禍の中でもなんとか継続をしてまいりました。2023年度はいったんコンクール事業を休止し、コンクールのあり方を検討する催しを行い、コンクール経験者、未経験者の双方から、いま求められるコンクール像をヒアリングしてきました。
豊岡ならではの新しい形でのコンクールを持続できるように最初の一歩を踏み出します。ぜひ、ご参加ください。
演劇人コンクール 代表 平田オリザ
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★応募を希望する方は、下記より応募用紙をダウンロードし、必要事項を記入の上、ご提出ください。
□応募用紙(Google Drive Word形式・PDF形式)
・応募書類の提出先 [email protected]
・応募〆切:2024年7月15日(月)
※郵送での提出を希望する場合は事務局までお問い合わせください。
※7月17日(水)を目処に、ご応募いただいた全団体にメールにて申し込みの確認連絡を行います。 メールが届かない場合は、事務局までご連絡ください。
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■応募の条件 ・過去に上演歴があり、今後演出家として継続的に活動していく意思のある者。
・上演審査の演出家が原則35歳以下の者。 ※病気やケガ・出産・育児・介護等の事情で活動休止期間がある場合は、考慮いたします。
■審査
書類審査(第一次審査) ※7月15日(月) 応募〆切 応募作品について、提出された参加申込書・演出プラン・映像資料などに基づいて審査を行います。 これまでの活動の実績も参考とします。この審査では、上演審査への参加資格を得る合格者を選考します。
上演審査(第二次審査/作品上演による審査) 最大4団体を予定 期間:11月7日(木)〜11日(月)を予定。(移動日を含む4泊5日を予定。上演日は11月9日(土)・10日(日)。) 場所:江原河畔劇場
■賞
優秀賞・観客賞 賞金総額 最大50万円 + 一部、賞品にて支給
この他、豊岡演劇祭への参加/利賀芸術公園等でのレジデンス制作/BeSeTo演劇祭・静岡県舞台芸術センター(SPAC)・鳥の劇場等、国内外の劇場プログラムでの上演、舞台芸術フェスティバルへの参加などの支援を行います。
■課題戯曲 コンクールの応募者には、下記の課題戯曲より1作品を選択し、作品を演出・構成していただきます。
A:『マッチ売りの少女』 別役実 B:『楽屋』 清��邦夫
【作品の上演に関する規定】 上記の作品は、一部抜粋あるいはテキストレジを行うことができる。台詞の変更は不可。 上演は、日本語で行う。
上演時間は、60分以内とする。(時間に収まらない場合は選考対象になりません)
*課題戯曲��、書店、図書館などで入手してください。どうしても手に入らない場合は、事務局までお問い合わせください。
*Aの作品は以下の出版社から刊行されています。 ・『マッチ売りの少女』別役実(日本劇作家協会 二十一世紀戯曲文庫) https://www.jpwa.org/main/books/21st-century#betsuyaku
■審査員 事務局側で依頼する審査員が決定いたしました。
・平田オリザ(劇作家・演出家/青年団主宰/江原河畔劇場芸術総監督)
・小川絵梨子(翻訳・演出家) ・川崎陽子(KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター)
併せて、「公募審査員」の募集を行います。 詳細は後日お知らせいたします。
■参加条件・人数 1)仕込み、リハーサル、上演に参加できる人数の上限は8名。宿泊場所は、男女別の相部屋となります。 2)作品製作への補助 上演審査に参加する方には、舞台費、照明費、音響費、衣裳費、移動交通費などを対象とする舞台製作費を支給します。
参加にあたっての負担軽減と、コロナ禍の影響を特に大きく受けていると考えられる若手の団体・演劇人への支援の意味も含め、 「45万円の舞台制作費補助」を参加者からの請求書に基づき、事前に支払いを行います。
※当コンクールでの上演は「文化芸術振興費補助金 舞台芸術等総合支援事業 芸術家等人材育成」による、コンクール事務局の主催事業となりますので、その他の助成金への申請は行なえません。
■上演する劇場について 上演審査の劇場は、青年団の新たな拠点として2020年に開館した江原河畔劇場となります。 音響・照明については、コンクール側での共通仕込を準備します。 照明については、各団体からのプランを元にコンクール側で共通仕込を設定いたします。その際、全ての希望に応じることはできませんので、ご了承ください。 置き道具・小道具・衣装の搬入・搬出も含め、30分ずつの仕込み・バラシ時間の中で作業可能な範囲であれば、共通仕込からの変更も可能です。 上演中は、劇場スタッフが立ち会いますが、照明、音響のきっかけ(キュー)や操作など、作品の演出にかかわる作業については、参加者側のスタッフで行ってください。
演出プランの参考用に360°カメラの画像を公開いたします。 https://photos.app.goo.gl/JjDzqFTRsPhSWNtbA
会場の図面が必要な場合は、事務局までご連絡ください。
演劇人コンクール事務局 [email protected]
■会場と会場の利用日数について 江原河畔劇場を会場に、順に上演を行っていただきます。 上演後に演出家と審査員による意見交換の場を設ける予定です。
・スケジュール(予定) 1日目:豊岡入り 江原河畔劇場での全���説明会 打ち合わせ・場当たり 2日目:打ち合わせ・場当たり、ゲネ 3日目:ゲネ、上演(2団体を予定) 4日目:上演(2団体を予定) 5日目:豊岡発
上演日は、30分ずつの仕込み・バラシで順に上演を行っていただきます。 与えられた課題戯曲と、江原河畔劇場の空間の中で、演出家(及び、集団を形成する演劇人一人ひとり)が力を発揮できるかどうかという点が、コンセプトでもある「地域を越え、国際的に活躍できる演出家の発掘と養成」に繋がると考えております。
上演順は選んだ戯曲のバランス等も見ながら、審査員が判断・決定いたしますので、ご了承ください。
復帰に影響が出るような演出・使用はできませんので、その点も考慮した上で演出プランをご検討ください。 演劇人コンクールでは、課題戯曲を読み解き、条件や上演環境と向き合いながら、優れた作品を上演していただくことを第一にしています。言い換えれば、コンクールの公平性と上演環境を傷つけないことを前提に、上演団体からの要望には可能な限り柔軟に対応しています。
■ハラスメント防止対策について 演劇人コンクールではハラスメント防止対策にあたってガイドラインを作成し、 事務局スタッフ・審査員を含む全ての参加者に誓約書をいただいた上で実施いたします。
■感染症等の対応について 感染症等により、コンクール全体を中止とする場合には舞台製作費補助の返還は求めません。 ただし、座組側の都合による上演中止の場合、全額返金となる場合もあります。
■応募・審査の流れ ・応募書類の提出:締切:7月15日(月) ・書類審査(第一次審査)審査結果通知:8月頭 ・会場下見(代表2名):事務局が指定した日程での実施(交通費支給) ※会場の利用状況から8月頭・10月上旬での実施で検討・調整中です。 ・上演審査(第二次審査):11月7日(木)〜11日(月) ※上演日は11月9日(土)・10日(日) ・審査結果通知:全ての上演審査終了後、最終審査会を挟み、審査結果の発表・公開。
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■応募書類
下記の資料を提出してください。
1.参加申込書・演出プラン(2000字以内・書式自由[スケッチなど含む]) 2.映像資料 演出作品1作品の映像データを、youtube等に限定公開もしくは公開してください。 その上で、URL及び特に観て貰いたい3分間を応募用紙にご記入ください。 映像データのない方は、それに代わる何らかの資料をお送りください。
■応募締切 2024年7月15日(月)
■応募書類の宛先 [email protected]
※郵送での提出を希望する場合は事務局までお問い合わせください。
※7月17日(水)を目処に、ご応募いただいた全団体にメールにて申し込みの確認連絡を行います。 メールが届かない場合は、事務局までご連絡ください。
■お問い合わせ先 E-MAIL [email protected]
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〈演劇人コンクール〉について
舞台芸術財団演劇人会議による、2000年から2007年までの「利賀演出家コンクール」、2008年から2019年までの「利賀演劇人コンクール」では、数々の才能を発掘、支援してきました。 20年を一つの区切りとし、昨年から新しく豊岡の地で「演劇人コンクール」としてスタートしました。 「地域を越え、国際的に活躍できる演出家の発掘と養成」をコンセプトに、今年もコンクールを開催します。
●演出力によるコンペティション
演出家を受賞対象とします。演出家の知的構想力・造型力が求められるのはもちろん、それが俳優・スタッフとの共同作業により実現されていることが望まれます。また、優れた俳優・スタッフの仕事に対しては奨励賞として表彰します。
●受賞者への継続的な支援
コンクールでの���賞を、受賞者のその後の演劇活動のプロセスの中で捉え、2~3年間の期間を念頭に継続的に支援していきます。具体的には、
・豊岡演劇祭への参加 ・利賀芸術公園等でのレジデンス制作 ・BeSeTo演劇祭・静岡県舞台芸術センター(SPAC)・鳥の劇場等、国内外の劇場プログラムでの上演、舞台芸術フェスティバルへの参加
このほか、これまでのコンクールで蓄積してきたネットワーク、有形無形の協力関係のなかで、創作と制作の両面にわたり、受賞者のその後の活動に相応しい支援を検討していきます。 今日、舞台芸術のあり方はますます多様化し、その可能性も広がっています。自由な発想力、課題戯曲への的確な取り組み、演技・スタッフワークの創造性を生かした上演により、演劇の可能性を押し拡げるような、優れた作品が上演されることを願ってやみません。
■利賀演出家コンクール/利賀演劇人コンクール 2000年から、舞台芸術財団演劇人会議の主催により、利賀の夏のプログラムとして行われてきた。これまで、ペーター・ゲスナー(うずめ劇場)、関美能留(三条会)、中島諒人(鳥の劇場)、神里雄大(岡崎藝術座)、仲田恭子(空間アート協会ひかり)ほか現在でも国内外で活躍している演出家が最優秀演出家賞を受賞、若手演出家・演劇人の登竜門となっている。
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2024年の演劇人コンクールについて
昨年、一旦コンクール事業を休止いたしましたが、2024年は主に若手を対象に小規模な形で、11月上旬での再開を調整中です。
新しいコンクールのあり方を検討する中で、その取り組みの一つとして、一部審査員の公募を予定しております。
詳細はまた改めてお知らせいたします。
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利賀演出家コンクール・利賀演劇人コンクール 歴代受賞者
利賀演出家コンクール(2000〜2007年)、利賀演劇人コンクール(2008〜2022年)の歴代受賞者の記録です。 【利賀演出家コンクール】 ■2000年 最優秀演出家賞:ペーター・ゲスナー(北九州)『紙風船』 優秀演出家賞:外輪能隆(大阪)『バーサよりよろしく』 ■2001年 最優秀演出家賞:関美能留(千葉)『ひかりごけ』 優秀演出家賞:平松れい子(東京)『処置』 ■2002年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞:久世直之(東京)『お国と五平』、西悟志(東京)『二人で狂う……好きなだけ』 ■2003年 最優秀演出家賞:中島諒人(東京)『人形の家』 優秀演出家賞:小島邦彦(神奈川)『しあ��せな日々』 ■2004年 最優秀演出家賞:仲田恭子(東京)『授業』 優秀演出家賞:億土点(東京)『授業』、こしばきこう(北海道)『授業』、長堀博士(東京)『授業』 ■2005年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞:三浦基(京都)『かもめ』、山田恵理香(福岡)『悪魔を呼び出す遍歴学生』 ■2006年 最優秀演出家賞:神里雄大(神奈川)『しっぽをつかまれた欲望』 優秀演出家賞:長野和文(東京)『犬神家』 ■2007年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞:石井幸一(千葉)『熊野』、岡田圓(東京)『雨月物語・蛇性の婬』 【利賀演劇人コンクール】 ■2008年 最優秀演劇人賞:川渕優子(東京)『Little Eyolf―ちいさなエイヨルフ―』出演 優秀演劇人賞:梅田大三(静岡)『セチュアンの善人』出演 羽布(長野)『がれき嬢』作・演出・出演 ■2009年 最優秀演劇人賞:該当者無し 優秀演劇人賞:志賀亮史(茨城)『授業』演出 鬼頭理沙(東京)『HANJO』出演 前島謙一(千葉)『象』出演 村上厚二(茨城)『授業』出演 渡辺敬彦(東京)『椅子』出演 ■2010年 受賞者:該当者無し ■2011年 最優秀演劇人賞:該当者無し 優秀演劇人賞:山口浩章(京都)『紙風船』演出 牛水里美(東京)『紙風船』出演 チェ・ヘミ(東京)『授業』出演 ■2012年 最優秀演劇人賞:該当者無し 優秀演劇人賞:寂光根隅的父(愛知)『しあわせな日々』演出 夏井孝裕(東京)『胎内』演出 奨励賞:秋葉由麻(愛知)『しあわせな日々』出演 あごうさとし(京都)『しあわせな日々』 観客賞:寂光根隅的父『しあわせな日々』 ■2013年 最優秀演劇人賞:該当者無し 優秀演劇人賞:島貴之(東京)『紙風船』演出 奨励賞:堀川炎(東京)『冒した者』演出 中込遊里(東京)『桜の園』演出 村井雄チーム(東京)『マクベス』のスタッフワーク 観客賞 1位:堀川炎『冒した者』 2位:中込遊里『桜の園』 3位:島貴之『紙風船』 岸本佳子『冒した者』 ※同票 ■2014年 最優秀演劇人賞:該当者無し 優秀演劇人賞:該当者無し 奨励賞:中込遊里(東京)『弱法師』演出 荻原永璃(東京)『楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―』演出 カゲヤマ気象台(東京)『ハムレット』(演出・出演)の実験精神に対し 原田直樹チーム(東京)『楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―』の俳優のアンサンブルに対し 大橋可也チーム(東京)『バーサよりよろしく』のステージングに対し 観客賞 1位:寺戸隆之『マッチ売りの少女』 2位:中込遊里『弱法師』 3位:原田直樹『楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―』 ■2015年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞 一席(副賞50万円):山口茜『財産没収』 優秀演出家賞 二席(副賞20万円):早坂彩『イワーノフ』 奨励賞:長堀博士『イワーノフ』の俳優を含めた集団の継続性に対し 石坂雷雨『斬られの仙太』の演出家としての将来性に対し 久野那美『財産没収』の言語に対する細やかな取り組みに対し 観客賞 1位:早坂彩『イワーノフ』 石坂雷雨『斬られの仙太』 ※同票 3位:山口茜『財産没収』 ■2016年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞 一席(副賞50万円):萩原雄太『しあわせな日々(第2幕)』 優秀演出家賞 二席(副賞30万円):渡部剛己『班女』 奨励賞:藤岡武洋『お國と五平』俳優三名の演技を含む作品の一体感を評価して 観客賞 1位:三浦雨林『ハムレット』 2位:渡部剛己『班女』 3位:萩原雄太『しあわせな日々(第2幕)』 ■2017年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞 一席(副賞80万円):松村翔子『青い鳥』 優秀演出家賞 二席(副賞50万円):岩澤哲野『青い鳥』 優秀演出家賞 三席(副賞30万円):Ash『青い鳥』 奨励賞(副賞20万円): 朝日��裕子と雲の劇団雨蛙『熊野』 岩舞台を活かしたエネルギッシュな演出と集団での取り組みを評価して 鈴木陽代(Ash『青い鳥』出演) 演出家の世界を体現する演技を評価して 観客賞 1位:金世一『熊野』 2位:松村翔子『青い鳥』 3位:朝日山裕子『熊野』 ■2018年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞(副賞80万円):福永武史『弱法師』 野村眞人『冒した者』 ※上演順 奨励賞(副賞40万円):村社祐太朗『屋上庭園』 観客賞 1位:野村眞人『冒した者』 2位:本坊由華子『令嬢ジュリー』 3位:福永武史『弱法師』 4位:波田野淳紘『弱法師』 ■2019年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞 一席(副賞70万円):中村大地(『桜の園』) 優秀演出家賞 二席(副賞20万円):小野彩加 中澤陽(『熊』) 奨励賞(副賞10万円):本田椋(中村大地『桜の園』出演) 観客賞 中村大地:『桜の園』 【演劇人コンクール】 ■2020年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞:神田真直(京都)『お國と五平』 宮田清香(東京)『受付』 ※上演順 奨励賞: 大橋繭子(宮田清香『受付』出演) 佐藤竜(一宮周平『受付』出演) ■2021年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞:伊藤全記(千葉)『胎内』 優秀演劇人賞:山口真由(伊藤全記『胎内』出演) 奨励賞: 神保治暉(埼玉)『胎内』 杉本奈月(大阪・京都)『命を弄ぶ男ふたり』 ■2022年 最優秀演出家賞:該当者無し 優秀演出家賞(副賞30万円+コウノトリ育むお米20キロ):三村聡『マクベス』
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松村翔子『青い鳥』舞台写真
演劇人コンクール特別企画 松村翔子『青い鳥』子ども向けリクリエーション版
作:モーリス・メーテルリンク 訳:堀口大學 演出:松村翔子 出演:中野志保実 西山真来 谷田部美咲 山中志歩 和田華子
音響:牛川紀政 照明:植村 真 イラスト・宣伝美術:嵯峨ふみか 舞台監督・制作:kuropress・松村翔子 舞台監督アドバイザー:黒澤多生
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■養父公演 9月16日(土)11:00/14:00 会場:やぶ市民交流広場 リハーサル室
撮影:igaki photo studio
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■江原公演 9月23日(土・祝)16:00、9月24日(日)11:30 会場:江原河畔劇場 2階スタジオ
撮影:演劇人コンクール事務局
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協力:豊岡演劇祭実行委員会 『青い鳥』作品協力:gina creative management SQUAD 青年団 モメラス レトル
主催一般社団法人江原河畔劇場 助成 文化庁文化芸術振興費補助金 (舞台芸術等総合支援事業(次代の文化を創造する新進芸術家育成事業)) 独立行政法人日本芸術文化振興会
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演劇人コンクール特別企画 松村翔子『青い鳥』子ども向けリクリエーション版
【演劇人コンクール特別企画】 2023年の演劇人コンクールは、過去のコンクール参加者から企画を公募し、 2017年に優秀演出家賞を受賞した、松村翔子『青い鳥』を子ども向けリクリエーション版として上演する特別企画を実施することが決定いたしました。
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演劇人コンクール特別企画 松村翔子『青い鳥』子ども向けリクリエーション版
作:モーリス・メーテルリンク 訳:堀口大學 演出:松村翔子 出演:中野志保実 西山真来 谷田部美咲 山中志歩 和田華子
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“貧しい家に生まれた兄弟チルチルとミチルは、幸せの青い鳥を求めて冒険の旅へ出た。” 世界中に親しまれている童話劇『青い鳥』。絵本で読んだことがある人もいるのではないでしょうか。今回は、作者であるメーテルリンクが子どものころ川でおぼれ、生死をさまよったときに見た「光」���はなしをもとにして作り直してみました。「生きる」ってなあに? 「死ぬ」ってどういうこと? そして「幸せ」とはどういうものなの? みなさんにとっての青い鳥を、ぜひ探しにきてくださいね。
===
■養父公演 9月16日(土)11:00/14:00 会場:やぶ市民交流広場 リハーサル室 https://ebara-riverside.com/play/play_4134/
■江原公演 9月23日(土・祝)16:00、9月24日(日)11:30 会場:江原河畔劇場 2階スタジオ https://ebara-riverside.com/play/play_4119/
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協力:豊岡演劇祭実行委員会 『青い鳥』作品協力:gina creative management SQUAD 青年団 モメラス レトル 主催:一般社団法人江原河畔劇場
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2023年の演劇人コンクールについて
今年度の「演劇人コンクール」について、お知らせです。
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演劇人コンクールは2000年に公益財団法人舞台芸術財団演劇人会議主催によって開催された、わが国初の演出家を対象としたコンクール〈当時の名称は利賀演出家コンクール〉として注目を集めてきました。2008年からは受賞対象を舞台創造を担う各部門全体に拡げ、舞台を構成するさまざまな表現に関してその力量を競い合うコンクール〈利賀演劇人コンクール〉となりました。 2020年、本コンクールは豊岡の地に引き継がれ、コロナ禍の中でもなんとか継続をしてまいりました。しかしながら今年度は、いったんコンクール事業を休止し、来年度以降のコンクールのあり方を検討する催しと、将来に向けた研修企画を実施することといたしました。
近年、コンクールに求められる役割が変化してきたことを強く感じています。審査方法なども時代に合った変化が必要です。また同時に助成の枠組み自体の変化などもあり、従来通りの形で安定的にコンクール事業を運営するための予算確保も困難となってきました。 将来的に、豊岡演劇祭や芸術文化観光専門職大学等と連携し、新しい形でコンクールを持続できるように、本年を模索の年にしてまいりたいと思います。
演劇人コンクール 代表 平田オリザ
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「演劇人コンクール2022」最終上演審査 総評
9月に行われた「演劇人コンクール2022」最終上演審査の総評を公開いたします。
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2022年 演劇人コンクール 最終審査総評
いしいみちこ
新型コロナウィルス感染症による制限が課されるようになった2019年以降、オフラインで人と協働する機会、対面や接触といった直接的コミュニケーションの機会が極端に減少した。これらが今後様々な影響を私たちにもたらすとの危惧は、誰もが持っていることだろう。先日、文部科学省が令和3年度の児童生徒の不登校者数が過去最多となったと発表した。不登校者数は過去9年連続で増加しているが、令和3年度は前年度と比較しても24.9%の大幅な増加となっているとのこと。これらが直接的コミュニケーション機会の喪失と無関係であるとは考えにくいように思う。そしてこれら機会の喪失に伴うコミュニケーション不全が、演劇に限らず協働が必要な上演芸術活動にもたらす影響もまた大きいように思う。私たち誰もが抱えるこの喪失の影響をどのように乗り越えていくのかが、今後の大きな課題になるのではないかと最近よく考えている。 さて、今回演劇人コンクールの最終上演審査は2団体のはずであったが、残念ながら健康上の理由で濱吉清太郎氏の作品が上演中止となり、三村聡氏演出の『マクベス』のみを審査対象とした。パンデミック下の制限が少々緩和されつつあったとはいえ、作品上演にまで漕ぎつけたこと自体が尊いことであると、まず拍手を送りたい。 本作品は俳優陣が達者で舞台上での存在感もあり、一人一人の力量を感じさせられた舞台であった。舞台美術が中央のベッドと背景の障子風の壁という抽象舞台であったので、シーン毎にそこがどういう場所であるかを観客に想像させる必要があるが、俳優の身体に説得力がありそれを実現できていたと感じた。 幕開けの音楽がエルビス・プレスリーの『A Little Less Conversation』だったが、途中でフェードアウトされたものの、聞きなれた曲として「Satisfy me」のリフレインが脳内に流れる中、無言の家族のシーンが展開されていく。家族の主であった「男」が現在は介護状態で、満足に生きている状態にはないということが了解された。古典を上演する際にその現代性について何を表現するのかを見る側はつい考えるものだが、この無言の家族シーンが展開されることで、「男」と家族についての問題が描かれるのだろうとおそらく多くの観客が想像したと思う。ところが膨らんだ観客の想像に反して、俳優が台詞を語りだすと『マクベス』がほぼそのままシンプルに上演されていった。私たちの想像と上演のズレは「マクベス夫人」を「男」の妻が演じずに、高校か中学の制服を着た長女が演じたところから大きくなっていった。上演が進行するにつれ、冒頭の無言のシーンが持っていた複層性、現代性、身体の雄弁さのようなものが萎んでいき、戯曲の台詞に俳優が追随しているように見えていった。終演後演出ノートを読み、介護状態になった「男」の妄想として『マクベス』を上演するというシンプルな発想だったことを知ってようやく腑に落ちたものの、冒頭シーンが持っていた大きく豊かなイメージを活かしきれなかったことは残念であった。「男」を中心に据えながらも家族を素材として扱うならば、この素材に対してより深く考えを巡らしてほしかったというのが率直な感想である。また、その家族を入り口にして、現代社会や世界への視点をも表する力が、『マクベス』という作品には内包されていると思う。三村氏にはぜひ今後、その先の思考と試行を重ねていただき、創作活動を続けていただきたい。
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可能性にみちた『マクベス』~鉱脈を掘り起こせ!
志賀玲子
第一次上演審査で三村聡さんは、俳優としての長いキャリアを存分に生かした演出で、観劇後、「おもしろかった!」と口をついて出る、緻密で小粋な会話劇を立ち上げた。その三村さんがどのように『マクベス』を料理するのか、とても楽しみに劇場へ向かった。 開場中、配られた紙に目を通す。キャスト表には、「長男、妻、次男、長女、老いた男」という役名それぞれの横に、『マクベス』のいくつかの役名が割り振られている。どうやら家族を演じる役者5人が更に『マクベス』中の役を演じるプランのようだ。「老いた男」がマクベス、長女がマクベス夫人、他の3人は2から8役を演じるらしい。家族が演じる『マクベス』か…と期待が高まる。演出ノートには、「加速度的に転落」「一気に破滅へ向かう疾走感」「「妄想」という巨大な生け簀」という魅力的な言葉がつづられてい���。 舞台は、現代、日本の家庭の老人の居室。ベッドが中央に置かれ、上手には小さな鏡のついた洗面台がある。ごく普通のモダンな居室だが、正面奥の障子の桟が微妙にゆがんでいるのが、これから始まる物語を予感させて良い。ベッド上に座る老いた男を中心に家族が集まり、写真におさまる。老いた男は呆けたようにゆるんだ笑顔を浮かべ、妄想の中にいるようで、女が食事介助をし、男がからだを清拭する。突然、老いた男が外に出ていき、妄想の世界、『マクベス』が始まった。 舞台は終始一貫、優れた俳優とスタッフワークに支えられ、疾走感あふれる高いクオリティで進行した。俳優の演技は安定して力強く不用意にゆらぐことがない。照明も音響も劇の疾走感をみごとに生み出していた。特に、玄関のピンポーンという呼び鈴や飼い犬の鳴き声、「お風呂がわきました」という機械の音声など、現代の生活音の錯綜が、『マクベス』世界の戦の緊迫感を掻き立てた。 なのに、である。完璧な加速度的疾走感に満ちた、強度のある舞台に向かいながら、遠慮がちに告白すると、途中から退屈してしまったのだ。「なぜ、この日本人家族はシェイクスピアの台詞をしゃべっているのだろう」という不埒な思いがよぎり始める。老人の妄想というだけでは、家族が『マクベス』を演じることの説得力が弱く感じた。家族の人物像や関係性が見えない中で、長男、次男、長女、妻、という記号的役割だけではどうにも大きな物語が動き出さず、『マクベス』が矮小化した感が否めなかった。冒頭の無言劇のシーンで、老人と家族の関係や葛藤が描き、それらが老人に『マクベス』的な妄想を抱かせると見えてくると、『マクベス』と日常の重層化が機能したのではないか。例えば、妻を嫁に、長女を孫とし、孫娘が祖父をそそのかして、死へと疾走させるというストーリーなどは、ぞくっとしまいか。まだまだおもしろくなりそうな鉱脈がたくさん眠っていると感じる舞台だった。 最後に、濱吉清太朗さん演出の公演が中止となったことはとても残念であった。ぜひ力を蓄えて、若い才能を開花させてほしい。楽しみに待っていたい。
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「はじめての演劇人コンクール」
納谷真大
人生初の審査員、と言っても、過言ではありません。 今回、審査員のお話をいただいた時、真っ先に頭に浮かんだのは師匠である倉本聰の言葉「批評と創造はどっちが大事ですか?」でした。創作者たる者、他者の作品を批評する暇があるなら己の創造に邁進しろというようなことであると理解しているのですが、つまり師匠の教え��従うならば、審査員はしない方が良かったのですが、齢50を過ぎ、「批評も創造もどっちも大事」と考えるようになった私は、豊岡の地に足を踏み入れたい欲求もあって、割と即答気味にお引き受けさせていただきました。札幌からわざわざ呼んでくださって、本当にありがとうございます。 シェイクスピアの作品を2週連続で観劇出来ることを一般の観客の方々と同じような心持ちで楽しみにしていました、が、2週目に上演予定だった作品が中止となり、どうなっちゃうんだろう?と少々不安になりましたが、コンクール自体はそのまま実施されることになり、無事に豊岡にも行けることとなり、本当に良かったです。 そして、審査ですが・・。 まず、江原河畔劇場の素晴らしさに感動するところから、私の演劇人コンクールの観劇体験は始まり、劇場空間に入った途端、三村さんの『マクベス』の世界観が目に飛び込み、身体がキュっとなりました、そしてワクワクしながら、観劇させてもらいました。 三村聡さん演出の『マクベス』は、さすが、最終上演審査に残った演出家の作品だな、と感じました。 マクベスを、痴呆の老人とシンクロさせるアイデア。1時間ちょっとの上演時間の中に、織り込まれた多彩な演出。俳優個々の演技力(特にマクベスを演じた三村さん)。どれをとっても、質の高い演劇だと感じられました。ただ、それらは、観客としての私を劇的に感動させる域までは達していない、というのが正直な感想でした。多彩な演出は1つ1つはよく思考され、練られ、物語の場面場面を巧く表現されてましたが、それらが点として配置され、一つの線としての演出に昇華されていないように感じてしまいました。個人的には、最後に襖のような薄緑のパネルが劇的な展開を見せてくれるのかな?と期待したりしておりました。マクベスと痴呆老人のシンクロも、アイデアとしては面白いと思いましたが、それがどのような意味を持ち、どのような結末に至るのか?まで、感じさせてもらいたかったです。マクベスと老人、それぞれの苦悩のシンクロにまでは演出的に表現し切れてなかったように感じました。それでも、マクベスを演じた三村さんの演技は、観客たちを魅了していたと思いますし、三村さんのマクベスという作品への想いの強さを感じました。 今回、残念ながら、最優秀賞には届きませんでしたが、短い期間の創作だったことも踏まえ、照明、音響、舞台美術など総合的にレベルの高い作品だったことは間違いないと思いますし、同年代の創作者として沢山の刺激も受けました。こういう作品を是非、2024年の春から私が芸術監督を務めさせてもらう札幌の北八劇場で上演してもらいたいともおもいます。三村さん、お疲れさまでした。
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長所にも短所にもなる演出家自身のキャラクター
ひうらさとる
演劇人コンクールに今年もまた参加させてもらえたことを嬉しく思います。 私の仕事の漫画も全く同じお話でもコマ割りやキャラクターの表情、仕上げで全く違う作品になります。 この審査員のお仕事はた��演劇を見るだけでなく、その“演出“に特化したコンクールで、審査中のプロの皆さんのご意見が聞けるのもとても勉強になります。 前回のレビューでも書きましたが、今回は予選が、全く同じ戯曲に抽選で割り振られた俳優と共に挑むコンクールだったので、如実に演出の違いがわかりとても面白かったです!
最終上演審査は残念ながら濱吉清太朗さんの『ハムレット』は関係者の健康上の理由で中止となり残念でした。私は第一次上演審査の舞台を拝見しましたが、大変才能のある方だと思うのでまた頑張って欲しいです。 豊岡演劇祭の期間に合わせた開催で、今年は有観客での上演。それだけですでにドラマチックですが、来年こそは二団体による決勝が実現することを期待しています(審査員のお声がかからなくても観客投票で参加するつもりです!)。
そして最終上演審査に残った三村聡さんの舞台ですが、題材はシェイクスピアの4大悲劇の一つ『マクベス』。 17世紀に書かれたこの野望と復讐の悲劇をどう料理されるのかと思っていたら、舞台はなんと老人の介護に追われる一つ屋根の下の家族でした。 背景の障子の演出からアジア、日本だと思われます。 壮大なテーマを身近な家族になぞらえたところが大胆で興味深かったです。 後で三村さんにお聞きしたところによると、三村さん自身も介護の経験がありそこから発想されたとのこと。 時々過去の出来事をうわ言のように呟かれたり、突然激昂したり、また元のしっかりした穏やかな様子に戻る老いたご家族を見て「まるで演劇のようだ」と思ったそうです。 これはOiBokkeShiの菅原直樹さんも言われていたことで、これからますます高齢化社会になる日本の演劇の一つのジャンルになるのではないかと舞台を見ながら考えておりました。
俳優でもある三村さんが主演のこの舞台、痴呆になった老人役(マクベス)はご経験から来るリアルな演技が素晴らしく魅了されました。 その三村さんはじめ、妻、長男、次男、高校生の娘…それぞれ個性がはっきりしていて魅力的でした。セリフは古典のマクベスそのままなので、痴呆になっている老人はともかく、通常の生活をしながらの落とし込みが難しかったのではと思いますが、それぞれの俳優さんが伸び伸びと演じられていました。 これはきっと三村さんご自身が俳優であるゆえの丁寧さと個性を大事にされる演出の仕方なのではと。それがこれからも三村舞台の長所の一つになっていくのだと思います。 照明やセットや音もその個性豊かな俳優陣を生かす落ち着いた高レベルの演出で、綻びらしい綻びはなく終始安心して見られました。
ただ安心材料が多すぎて、やや単調に思ったのも事実です。 最初の舞台設定を見た時のインパクト(意外性)を越える場面がなかなかなく、絵的には障子の向こうが赤く照らされる場面はよく覚えていますが、それ以外のシーンが同じような部屋の中のイメージしか残っていません。 俳優さんが上手いので話は追えるのですが、こういうワンシチュエーションのものの場合、俳優さんの演技だけで淡々と魅せるのも一つだと思うのですが、マクベスのような大仰なセリフと展開の場合もう少し舞台全体の変化やインパクト、見た後に観客に「あそこすごかったね!」と言わせる忘れられない絵的なシーンがあると尚いいと思います。 それがもちろん話の筋として意味があることに越したことはないのですが、多分演出を突き詰めていくと、ふと「なんか知らないけど、このシーンを入れた方がいい」と“降ってくるアイデア“というのが生まれると思いますので、その感覚を大事にもっとわがままに意地悪に作っていってもいいのかなと。
多分三村さんの真面目さと優しさが演出家としての長所であり短所であり。ある意味それがよく出た舞台だったと思います。
残念ながら最優秀賞は逃しましたが、観客の皆さんも「これがコンクール作なんてびっくりした」と言われるくらい満足度の高い舞台でした。 ぜひブラッシュアップして、また上演して欲しいですし、次世代の演出家として素晴らしいポテンシャルを秘めている方だと思いますので、これからも新しい作品を次々と生み出して欲しいと願っています。 お疲れ様でした。 来年の演劇人コンクールも楽しみです!
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演劇人コンクール2022 審査結果発表
演劇人コンクール2022の最終上演審査について、三村聡 演出『マクベス』の上演が受賞に値するかどうか審査員による最終審査会を行い、三村聡さんの優秀演出家賞授賞を決定いたしました。
▶最優秀演出家賞 該当者無し
▶優秀演出家賞(副賞30万円+コウノトリ育むお米20キロ) 三村聡『マクベス』
尚、最終上演審査で予定されていた濱吉清太朗 演出『ハムレット』の上演については、延期等の代替案も検討されましたが年度内での実施が難しく、上記の通り最終審査会による審査を行いました。
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演劇人コンクール総評
例年通り、審査員長として審査の過程も含めて記しておく。 本年は、新しい試みとして、初夏の第一次上演審査と秋の最終上演審査を分けて行う事とした。一次審査で��、指定された戯曲を、初対面の俳優に対して二日間で演出しなければならなかった。きわめて純粋に、戯曲と向き合い、俳優との作業を進めていく能力が求められた。 最終上演審査は、各演出家がシェイクスピア作品の中から戯曲を選定し、俳優を選んで自由に上演をすることとした。舞台美術、照明、音響、衣装なども含めて演出の総合力が問われることとなった。 ただし今回は、第二週に上演予定だった濱吉氏の作品が、関係者の健康上の理由で中止となったため、三村作品のみが選考の対象となった。事務局側は最後まで、延期も含む他の上演形態も検討したが、公平性を必要とするコンクールの性格上、難しいと判断した。審査は主に、三村氏演出の『マクベス』が、最優秀賞にふさわしいかを判断するものとなった。 通常の審査会では、まず投票を行ってから個々人の意見を述べるのだが、一作品が対象という異例の展開となったため、審査員一人ひとりにまず所見を述べてもらった。結果としては全員一致で、作品としての質の高さは評価するが最優秀賞には値しないという結論となった。その理由については、審査員が個別に述べてくれると思う。 私も全く同意見であった。 三村演出の『マクベス』は、主演の三村氏自身を含め俳優が粒ぞろいで、またその俳優の個性を引き出すきめ細かい演出にも好感が持てた。俳優のポテンシャルを引き出すのが演出家の一つの仕事であるとすれば三村氏は確実にその能力を持っている。マクベスを痴呆の始まった老人と設定した試みも興味は引いた。しかしながら、それは一方で『マクベス』という作品の大きさに比べると矮小化のそしりを免れず、そうであるならば矮小であることの意味を積極的に見せて欲しかった。 これは多少の偏見(あるいは演出家個人をよく知っているが故の老婆心)もあるかもしれないが、三村氏自身がすぐれた俳優であり、その経験も長いために、俳優を生かすすべはよく分かっていても、舞台全体に対する構想力、世界観がまだ弱いと感じた。 構成、人物配置にも少し疑問が残った。 俳優の年齢構成もあって、「妻」が「老いた男(=マクベス)」の妻ではなく、長男の妻のように見えてしまい、同様に長女(=マクベス夫人)は孫に見えてしまう。実際、マクベス夫人は長男の妻か、あるいは孫という設定の方がよかったのではないか。あるいは王やマクダフの息子を演じた「次男」は、もっとひきこもりの性格が強調されてもよかったのではないか。 思いつくだけでも様々に、この舞台をより不気味にさせる仕掛けはあったはずで、その吟味の弱さが気にかかった。 コンクールという性格上、苦言ばかりを述べたが、冒頭記したように作品の完成度は高く、できれば改編を経て東京などでも公演を行って欲しいとすべての審査員が感じた。今回の受賞を機会に、より貪欲に演出家として成長して欲しいと願っている。 なお、一団体の審査となったため、「観客賞」はなじまないかもしれないが、多くの観客から高い評価を受けた事を受け、吉例でもあるので副賞として「こうのとり育むお米」20キロを併せて贈呈する事とした。
演劇人コンクール 審査員長 平田オリザ
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※事務局より観客賞について補足です。 今回、二週間にわたっての上演審査だったため、片方のみの観劇でも来場者による投票・集計が可能なよう「5段階評価」での投票用紙を配布・集計いたしました。
【観客賞 集計結果】 三村聡 演出『マクベス』 平均3.95
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演劇人コンクール2022・最終上演審査 三村聡 演出『マクベス』
9月17日(土)・18日(日) 江原河畔劇場 演出:三村聡(バングラ) 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:河合祥一郎
長男/バンクォー/マクダフ:川村岳(山の手事情社) 妻/魔女/ドナルベイン/ロス/ マクダフの妻/侍女/召し使い/ シートン/使者:葉山陽代(SPAC) 次男/王/マルカム/マクダフの息子/ フリーアンス/レノックス:佐々木啓(山の手事情社) 長女/マクベス夫人:村山恵美 老いた男/マクベス:三村聡
舞台監督:菅原有紗(ステージワークURAK) 照明:田中稔彦 音響:栗原カオス 舞台美術:関由樹 衣装監修:竹内陽子 ドラマターグ:寺内亜矢子 制作:古川智史
撮影:演劇人コンクール事務局
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【演劇人コンクール2022】濱吉清太朗 演出『ハムレット』公演中止のお知らせ
「演劇人コンクール2022」最終上演審査・後半の「濱吉清太朗 演出『ハムレット』」について、関係者の健康上の理由により、誠に残念ではございますが中止を決定いたしました。
公演を楽しみにされていた皆さまには、心よりお詫び申し上げます。
事情をご賢察いただき、何卒ご理解賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
既にチケットをご購入済みのお客様におかれましては、払い戻しの対応をさせていただきます。
◎ 公演中止
演劇人コンクール2022 最終上演審査 濱吉清太朗 演出 『ハムレット』 9月24日(土)14:00 9月24日(土)19:00 9月25日(日)13:00 https://ebara-riverside.com/play/play_2650/
■ チケットの払い戻しについて
●クレジットカード決済でご購入のお客様 クレジットカードの返金手続きをおこないます。お客様でご対応いただく必要はございません。
●銀行振込でご購入のお客様 チケットをご購入済みのお客様みなさまに、演劇人コンクール2022チケット担当より、お手続き方法をご連絡いたします。
なお、チケット代金以外の費用(手数料、交通費、宿泊費及び��信費等)の補償はございませんので、ご了承ください。 その他、チケットの払い戻しにつきましてご不明な点は、下記へお問い合わせください。
江原河畔劇場 0796-42-1155(10:00-16:00/公演期間中以外は日曜休館)
コンクールの最終上演審査については、前半の三村聡 演出『マクベス』の上演が受賞に値するかどうか、最終審査会にて審査員の皆様に審査していただく形となります。 結果発表は、9月26日(月)を予定しております。
一般社団法人 江原河畔劇場 演劇人コンクール事務局
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【演劇人コンクール2022】濱吉清太朗 演出『ハムレット』予約受付一時停止のお知らせ。
「演劇人コンクール2022」最終上演審査・濱吉清太朗 演出『ハムレット』について、関係者の健康上の理由により、現在、上演の実施について協議中です。
つきましては、新規予約受付を一時停止させていただきます。 上演の実施については、確定次第、改めてお知らせいたします。
【予約受付一時停止】
濱吉清太朗 演出 『ハムレット』 9月24日(土)14:00/19:00 9月25日(日)13:00
https://ebara-riverside.com/play/play_2650/
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【演劇人コンクール2022】最終上演審査
2020年より新たに豊岡の地でスタートした演劇人コンクール。今年は大幅にリニューアルし、二段階のコンクールを実施。6月に江原河畔劇場にて行われた第一次上演審査を勝ち抜いた2名の演出家が、「シェイクスピア戯曲」を演出し最終上演審査に挑みます。 昨年・一昨年は無観客での実施でしたが、今回は一般にも公開し、観客賞の実施も予定しております。豊岡演劇祭と併せ、演劇人コンクールもお楽しみください!
■三村聡 演出『マクベス』 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:河合祥一郎 演出:三村聡 9月17日(土)14:00/19:00 9月18日(日)13:00
■濱吉清太朗 演出『ハムレット』 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:小田島雄志 演出:濱吉清太朗 9月24日(土)14:00/19:00 9月25日(日)13:00
【公演詳細・予約】 https://ebara-riverside.com/play/play_2650/
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【演劇人コンクール2022】最終上演審査・審査員について
最終上演審査の審査員が決定いたしましたので、お知らせいたします。
■審査員(50音順・敬称略) いしいみちこ(表現教育・ドラマティーチャー/芸術文化観光専門職大学講師) 志賀玲子(舞台芸術プロデューサー・介護福祉士/城崎国際アートセンター館長) 納谷真大(ELEVEN NINES代表/北八劇場芸術監督) ひうらさとる(漫画家) 平田オリザ(劇作家・演出家/青年団主宰/こまばアゴラ劇場・江原河畔劇場芸術総監督)
最終上演審査の結果発表は、両団体の上演審査終了後、9月26日(月)を予定しております。
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