doisvolante
ドイスボランチおじさん
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doisvolante · 7 years ago
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2016(夏)-2017(春)艦これ同人誌の紹介文まとめ (第13回 よつばの。読書会 より)
はじめまして、艦これ大好きおじさんさ��だです。
この記事は2017/6/10(土) に行われた「第13回 よつばの。読書会」 という「みんなで面白い同人誌を持ち寄って、読み、語り、楽しもう」という趣旨のイベントにて「こんな面白い 艦これ の同人誌があるんですよ!」という、自分の偏った嗜好により持ち込まれた艦これ同人誌の持ち込みリストと「気持ち悪い紹介文ですね」っと言われた事のある、クドイ紹介文をくっつけました冊子を配ったものの電子の海に放流版となります。
読書会に来るという「意識の機関一杯」な方が多く訪れる方々に知識の無い自分が訴えられるのは熱意だけだと思い、異常なテンションで書かれた節足な紹介文でとっても説明不足なのですが、参考というかなんというか、まあ同人誌という「一期一会」の刹那的な情熱を閉じ込めた薄く熱い本を紹介できたら良いなあと思い毎回長い紹介文を書いています。
今まで読書会に持ち込んだ艦これ本のリストはこちらです(3回分:121冊)。
特に反響があったわけじゃないんですが、自分への戒めも含めて電子の海に放流しようと思います。
何か夏コミや面白い艦これの同人誌を探してる人の一助になれば幸いです(ならんか……)、と思いながら「プププこの同人誌知らないなんて……とんだマリアナ沖の七面鳥野郎だ」なんて思われた方などいらっしゃいましたら是非ご連絡ください!
Twitter:sawad04
No.タイトル サークル名    作家名   1 女装少年 萩風君 盛岡社中 星ナオスケ  2 ハッピーリバースデー トゥユー サ変 和紅   3 長門とシンゴジラ+@ 底物水槽 鷹月ナト   4 よもやま通り よもやま通り めごちも 文絵 ちーくん いりじゃこ   5 坊の岬の��集編 炯々 小林蕪   6 裏庭の花が咲く頃に 下北沢モラトリアム ウラー   7 Mechanized 乙種要員戦闘録 要塞都市国家 ※Kome  8 提督の科学 建造と修理 Nippak honda yuki  9 Vですわ!猛虎熊野と鈴谷さん AQUARIA 水田ケンジ 10 陸上の軍艦 見知らぬ姉と記憶の居場所 甘味寮 押蔵満重 11 お母さんってどんな人? 拍子木 べっちゃん 12 去年ルノアール鎮守府で 瑞鳳ちゃん来る 小書会 湊谷 康司 13 君の海を越えてゆく 0324製作所 Law 14 花信の嵐 つみきの帝国 しめぎ 15 巻き込み予防対策お願いします! 馬小屋 よいち 16 終の隣人 離陸点 夏見こま 17 浅草フレンドリーインフォメーション 105R Meet 18 ツインテールにさよなら solobon. そろぼ 19 ENGAGE 全艦出撃 争奪MVP サシミノワイフ しでん 20 Merry Log 2 ume 21 ローレライ外伝 んじゃめな本舗 磨伸映一郎 22 想いではなび 未来工房 MASATO 23 深縹 ALSeTRO ぎゃりん 24 ちょっとそこらでお茶でもどうですか ねこのほそみち 日向雲雀 25 N42°50’33” E131°41’21” 人間ごっこ 耳 26 此れは或る冬の話 coca カロ村 27 やさしい冬の日 しゅーまい 28 小さな鎮守府の山時雨 百葉箱 北村鳩 29 ずいかくちゃんのいちにち あげくの果ての よひ 30 青葉レポートとその後の話 preview 鹿乃子 31 トイレの瑞穂ちゃん(仮) laika 六海 32 きみがいない夜 こっこ後援会 totaro 33 秋月のごはんですよ! umi no muko uni 生足 34 艦娘特科運用手引キ書 ブーゲンビリア 弓弦花 八鳥 35 荒潮ちゃんの仰せのままに Harumori 森永ミキ 36 オモイツキ ラクガキ lowlife kashmir 37 あれこれ けふあす じゃこ
1 女装少年 萩風君 盛岡社中 星ナオスケ 2016/06/26
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タイトルと顔を隠して「秘密」を見せつける萩風の姿が印象的で、作者のいつもの「あれ、これSHIROBAKOのアレでは?」とか「今度はどんな艦娘がコミケに行くんだろう?」とポップな絵柄に合わせた、軽快な物語が展開されるのかなあと思ってページを開いてみると、あら不思議「にっ人間椅子かぁ」っとそこは江戸川乱歩よろしく淫靡な感触の世界。ある鎮守府で無能と罵られ「轟沈の疫病神」と忌み嫌われる提督が居ましたが、彼はひょんな事から秘書官である「萩風」に女装して、「艦娘」として扱われることに悦びを見出し、冷静でお淑やかで貞淑である「萩風」の秘密を知ってしまう。
人間椅子よろしく、三人称の突き放した語り口で語られる女装に取りつかれた提督の話、嗚呼なんと甘美な「秘密」の味……って感じでちょっと萩風とこういう「性の快楽にはめっぽう弱い一航戦」との秘密を知った提督が余韻無く「秘密」で萩風を「轟沈」させる本書はとっても駆逐(DESTROY)でお気に入りの一冊でオススメ(江戸川乱歩って聞いて怪人二十面相じゃなくて人間椅子を思い出す人に)だよ!
2 ハッピーリバースデー トゥユー サ変 和紅 2016/08/13
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制服が揃ってて、妙に「宝塚か!?」って感じの、男役・女役がハッキリしている嵐・野分・萩風・舞風の第四駆逐戦隊の中でもトップスターの男役である嵐と野分が輸送任務中に会敵して、不利な状況ながらも友情パワーで勝利するって感じの前半と���半の入渠中にお互いいつ沈むかわからない状況(駆逐艦・南洋_輸送任務は帝国海軍必殺の死亡フラグ)での戦闘の中で、お互いを思う気持ちを確かめあう姿は正に「愛」。
っと勝手に妄想しちゃうくらいカッコイイ野分と嵐が見られて大満足ですが、個人的には野分が妖精さんの力を借りて、洋上にドラム缶を固定してその上で海図を引く姿が、貧乏くさいけど艦これっぽい感じで、しょっちゅう羅針盤で迷っている艦娘も一生懸命頑張っているのだなあと思わせてくれたりして、とてもよいですね。
3 長門とシンゴジラ+@ 底物水槽 鷹月ナト 2016/09/11
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ゴジラっていっぱいいるけど、この本で長門とプリンツオイゲンと酒匂が飼ってるゴジラは正しく正当な血筋のゴジラで、まだこの頃はサラトガが実装されていなかったので出て来ないけど、クロスロード組がゴジラと仲良しなのはこれまたどういう理由で……っでタイトル通り長門が海岸で見つけたシンゴジラは見事に第四形態になり、その溢れる対空能力で加賀さんの艦載機の熟練度をツァって削り落としていく……イージス艦より防空能力高いシンゴジラにレシプロ機ぶつけても敵わない! シンゴジラは浜で放し飼いしちゃダメ、ゼッタイ。
って感じの良い感じのゴジラ愛溢れる本ですので、読んでるとまた機龍シリーズ見直したくなっちゃう!艦これの本じゃないのかって、みんな戦艦とかゴジラとか大きいのが好きだから大丈夫。pixivで全文公開されてるんですけど、コピー本ゲットしたぜという自己満だけでリストアップしたんじゃないですよ!
4 よもやま通り よもやま通り めごちも 文絵 ちーくん いりじゃこ 2016/09/11
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「特徴的な短編」が並ぶ合同誌で一緒に砲雷撃戦に参加したはいふりカメラマイスターが「めごちもさん良いんですよ〜」っと言うので店番任せてノコノコと(スリガオカ海峡に突入する西���艦隊みたいに)買いに行��ました。
1本目の文絵さんの「流星際」は大潮がテンションアゲアゲで夜空の下、歌い踊りその後静寂と共に訪れる「流星」を艦娘達が見上げる姿に心打たれる秀逸なお話、2本目のちーくんさんの吹雪型の素朴で暖かい感じのイラスト、いりじゃこさんの北上さんが助けたユメゴンドウイルカと一緒に商店街を歩く話しと続いて最後はめごちもさんの唐揚げが大好きな神通が唐揚げ食いすぎるだけなのになんだか凄く神通っぽいなあ、花の二水戦っぽいなあとか思ったり、一緒に買い物に付いていく朝霜のやんちゃ坊主感とか凄く良いです。
5 坊の岬の総集編 炯々 小林蕪 2016/12/29
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「沖縄に突っ込んできて」と神(重徳)の無茶振りの末に大和を旗艦とする水上特攻部隊が編成されて出撃、作戦の初動から特攻艦隊の動向を把握していた米軍機動部隊の迎撃を受け、旗艦大和、軽巡矢矧、駆逐艦朝霜、浜風、磯風、霞が沈み、帝国海軍最後の大型水上艦艇による組織的艦隊行動は何の成果も上げる事無く多くの命が無為に散った。
大和が撃沈された場所から「坊ノ岬沖海」と呼ばれる顛末ですが、このように坊の岬と聞くとその悲劇性などから多くの物語が語れてますが、この「坊の岬の総集編」はそんな坊の岬海戦に参加した坊の岬組が仲良く語り合う姿がなんとも可愛らしく、そして史実を背景に主人公雪風が過去の悲劇を振り返るという話しになっております。
特殊な判型(縦長)と相まって、なんとも不思議な読後感がする本です。
6 裏庭の花が咲く頃に 下北沢モラトリアム ウラー 2016/09/11
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陽炎ってお姉さんキャラで描かれる事が多い気がするのですが(19人姉妹の長女として)、本書のように陽炎という名前の通り「幻影」として、なにか明るい元気な姿になにか隠している感じがしたりして、流石はネームシップは伊達じゃ無いなあと思うわけですが、本書は陽炎が疑問に思う「この世界」艦これの世界に対して、同室の、一番近い姉妹の不知火に「このくり返される世界」に対して抜け出したいと問う姿が描かれていて、なんとなく自分の勝手な思い入れだとわかっていても、戦���では「消耗品」扱いの駆逐艦、艦隊型駆逐艦の儚さを本書に感じ取ってしまって、駆逐艦っぽいなあと思ってしまうのです。
消えようとする陽炎と維持しようとする不知火。本書の最後に見せる不知火の驚いた顔と陽炎の笑顔が対となって印象に残る陽炎型駆逐艦なお話の素晴らしい本です。(二人だけだとどうにも硬いので黒潮〜すぐ来てくれ〜!!)
7 Mechanized 乙種要員戦闘録 要塞都市国家 ※Kome 2016/09/11
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独自解釈の簡易型艦娘「乙種」を装備する艦隊が、深海棲艦跋扈する北の海で海上護衛に奔走するというフルカラー(総天然色)の本。
描かれる北海はパーフェクトストームよろしく、あれくるう波浪が山の様にせり上がり、さらにその波間からは巨大なヲ級が!?か コイツは「クラス4」のカイジュウだ!? 出撃セヨ「ディプシーデンジャー!」って違う話ですが、そんな感じのハリウッド感溢れる描写が秀逸で、一本の映画を読んでいるような読み応えがある本書は最高です。
8 提督の科学 建造と修理 Nippak honda yuki 2016/08/12
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艦これに紐付いて軍艦の知識を学べる本は多く発行されてますが、まさか「リベット打ち」を学べる本が出るとは艦これおじさん的には大興奮してしまって。何度も読み返しました。そもそもリベット打ちは昨今の電気溶接の発達により廃れた技術で、今の軍艦や船舶の建造には殆ど使われてない筈、そもそもリベットは船体を鉄で作っていく課程で鉄で作ったパーツを組み上げる際のパーツパーツを穴を通してリベット(杭)でつなぎ合わせる工法で、この「提督の科学」を読んで頂ければわかるんですけど凄く面倒な作業で、これを戦艦大和だったらそれこそ何十万本打ち込んで巨大な船体を組み上げていく、さらには戦艦クラスになると装甲板(アーマープレート)も重く厚くなる(そりゃあ音速近い速度のエネルギーを持った46サンチ砲弾を弾くためにあるんだから)のでそれを組み付けていく作業は大変困難なものになるので……と理屈は知っていたけど見た事無いリベット打ちを忠実に再現しながら見せてくれる本書は最高だって盛り上がれる艦これおじさんはそんなに居ないでしょうけど、そういう人には読み応えがある本です!
リベット打やリアル建造レシピなどに興味が無い人は今野さんの丁寧に描き込まれた素敵で可愛らしいイラストを堪能しよう!
9 Vですわ!猛虎熊野と鈴谷さん AQUARIA 水田ケンジ 2016/08/13
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自分はサッカーは海外・Jリーグ共に大好きですが野球には全く興味が無い!ビックリする興味が無くて、埼玉に住んでいるのに周りには広島ファンしかおらず、大体セリーグの情報しか入ってこない、そんなボンクラでも本書は熊野という艦これ重巡クラス随一の神戸生まれの庶民派航空巡洋艦が地元の球団「阪神タイガース」を応援する本書は読んでてとても健やかな気持ちになり、一球一球相変わらず変なテンションで応援する熊野、そんな熊野に野球には全然興味が無いけど人間が出来ているので付いていってあげる鈴谷のツッコミ。
ただの阪神応援漫画かと思ったらちゃんと最後鈴熊してる辺りがとってもVやねんな本ですね! (交流戦前に阪神が首位と聞いて鈴谷さんも「マジビックリなんですけどー」)
10 陸上の軍艦 見知らぬ姉と記憶の居場所 甘味寮 押蔵満重 2016/09/11
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この作者さんはどちらかというと「一航戦が居る鎮守府」シリーズで、可愛らしいデフォルメされた一航戦で、よく喋って説明してくれる赤城さんと全く喋らない無口な(そもそも口がない)加賀さんの軽妙なやり取りが楽しい本を思い浮かべる人が多いかと思いますが、本書は少しだけ等身の上がった絵で、まだ翔鶴が来ていない鎮守府で瑞鶴が翔鶴の姿を思い出せずに、過去の記憶に悩まされるという導入から始まっております。
独特のデフォルメされた絵で綴られる本書は絵本みたいで、瑞鶴の姉の翔鶴の顔を思い出せない苦悩が痛々しく、それを助けようとする先輩の赤城さんと加賀さんの一航戦コンビと瑞鶴のやりとりなんかは読んでいてそういう関係もありだなあとか、あっ加賀さん喋ってる! とか色々と考えてしまったりして、読んでて面白いです。
コミケでコピー本を買いにいったら既に無く、自分はとんだ一航戦のうっかりした方だ!と悲観に暮れましたが、後日このオフセット版が出てコレはコレでミッドウェーの仇を第二次ソロモン海戦で討つという事で良かった良かったです、ハイ!
11 お母さんってどんな人? 拍子木 べっちゃん 2016/09/11
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可愛らしいデフォルメの効いたイラスト調の表紙と、小さい子供の第四駆逐戦隊が動き回る話しで、加賀さんに紙を結って貰う為に早起きしてソワソワする萩風と、寝坊して起きても髪はボサボサのままの嵐、そんな二人を驚かそうと押し入れに隠れる舞風、そんな舞風に付き合って押し入れに入っていたら暗かったのでまた寝始めた野分。
バラバラな個性の四駆を中心に、空母寮へと突撃していく萩風が色々な艦娘に会いながら「そういえばお母さんてどんな人?」って聞きながら話しは展開して行くんですけど、結局萩風をお茶を飲みながら待ってる加賀さんが丁寧に萩風の髪を結って上げる姿がとっても「お母さん」感が出てて良いなあと。色々な艦娘が出てて、なかなか読み応えがある本です最高か。
12 去年ルノアール鎮守府で 瑞鳳ちゃん来る 小書会 湊谷 康司 2016/09/11
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表紙で全て持っていく感じの本書は正にオンリーイベント会場を遊弋してたら触発機雷に触れてしまったような衝撃を持って思わず手にとって買ってしまいました。内容は……内容よりもあの灰色の背景、使い込まれた緑色の椅子に座る瑞鳳のインパクトの方が大きくてあんまり内容が頭に入ってこなかったっと言ったら大変失礼なのですが、本編もなんだか他の艦娘と微妙な距離感の大淀とか、真面目にお姉ちゃん仕様とする瑞鳳などしっかりと描かれている快作です。あと最後に瑞鳳が「戦艦が活躍している飛行機の無い世界が舞台のアニメ」の事で腹を立てたりするところが最高。
13 君の海を越えてゆく 0324製作所 Law 2016/09/11
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これが2016年一番熱かった本ですかね?
理由はまず、今まで散々自分の老後の蓄えを削って艦これの本を買ってきましたがこの本で初めて提督室に掛かっていたレインコート(家具コイン1800枚で購入できる)をちゃんと艦娘が着て外出しているところに衝撃を受けました。
確かにこのコート着てれば金剛とか外出して鎮守府の外に出ていくのは問題が無い! クッソ全然気が付かなかったって感じで膝を打ったのですが、早々にそんな事はどうでも良くなる程に表紙のカッコイイ金剛と頑固で融通の利かなそうな提督と、その周りで自分達の使命を全うしようとする浜風や他の艦娘達の物語に引き込まれます。主人公の提督は妻が元金剛達の提督で、深海棲艦との戦いの中で命を失い、その死を嘆き酒におぼれてしまいます。それを元妻の秘書官だった金剛が、老提督の助言に従って提督の任務に就いてもらうように自宅に訪ねるところから物語は始まるんですけど、金剛が物語を結構引っ張って行く本って何だか久しぶりだなあって、提督が居なくなった鎮守府で金剛がリーダーシップをとってみんなを引っ張って行く姿が男らしくて、こんな色物外人キャラじゃなくて男らしい旗艦先頭、見敵必殺な金剛がめちゃくちゃカッコイイ。あと人見知りっぽいけど真面目に任務を全うしようとする浜風や、主人公の元妻を守れなかった大井さんがベットで傷付きながらおにぎりを食べて「腹が立つほど美味いわよ……」っと悔し涙を流しながら飯を食い復権を誓うシーンとか凄え男前な艦娘だらけの鎮守府だなあと読みながらニヤニヤしてしまいました。
物語はもう一度悲劇を乗り越えて進んで征く提督と秘書艦の金剛と仲間達の姿を描いているのですが、表紙の絵からも伝わる熱さがこの本の魅了なのかなあと勝手に思う次第です。
何故戦うのか?
水面に沈むかも知れないのに何故艦娘は海を越えて征くのか?
海ゆかばの歌詞に「海を行けば、水に漬かった屍となり、山を行けば、草の生す屍となって、大君のお足元にこそ死のう。後ろを振り返ることはしない」とあって自己犠牲を強いる酷い歌詞だと思う反面、ふと本書に描かれる艦娘の様な勇気があれば、犠牲の上に掴める何かがあるのかと感じてしまいました。
本当の海の広さを知るには海岸から離れなくてはいけない。勇気のない時代に本書はふとそんな誰かの言葉を思い出させてくれて、胸が熱くなる本でした。
14 花信の嵐 つみきの帝国 しめぎ 2016/08/13
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艦娘が「艦娘」として育てられた説があるとおもいますが(kirusuさんとかね)、この本もそんな説?にのっとて翔鶴姉妹が田舎の屋敷の中で大事に、隠すように育てられている所から話しが始まります。勝手に先に行く瑞鶴を追いかけているウチに下駄の鼻緒が取れてしまい、困っているところに現れたのは海軍航空隊に所属する兄を持つがまだあどけない少年で兄と同じように戦闘機の操縦士に憧れていて、後に翔鶴の航空隊に所属する事になる二人の幼い日の邂逅が描かれています。
オリジナル要素が強く表紙の包帯姿の翔鶴の儚げな姿とモノローグに綴られた幼い「艦娘」の記憶を紐解いていく感じが大好きで、読んでて面白いです!
翔鶴ってそういえば傷つきやすい不幸キャラだった事を思い出しながら、いまや立派な装甲空母になって機動部隊のエースとして重用されるようになって、立派になったなあと思いつつ、今月も5-5でレ級の魚雷一発で大破撤退かぁ。
でも翔鶴型が大好きだか許しちゃう、そんな翔鶴型大好きおじさんにぴったり��、帝国海軍最高武勲艦の美しいくも儚い姿を目に焼き付けられる最高の本です。
15 巻き込み予防対策お願いします! 馬小屋 よいち 2016/12/29
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大和×鳳翔だよ全員集合、はい解散! 
鳳翔さんが好きな大和と大和が好きな鳳翔さんの間に挟まれた矢矧が、二人の大願成就に奔走するという、一番大きい戦艦と一番小さい空母の中を取り持とうと軽巡だけど重巡並みに色々と大きい矢矧が頑張る姿に「流石最新鋭軽巡は違うなあ」と思う訳ですが皆さんは如何お過ごしでしょうか?
僕はこういうクールな装いの矢矧が世話焼きまくる話しが大好きです。これはもしかして大和×鳳翔に艤装した「頑張る矢矧ちゃん」本だったのでは!?
16 終の隣人 離陸点 夏見こま 2016/12/29
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戦いが終わってひとりで海岸沿いの家で暮らす雲龍の元に流れ着いた集積地棲姫と二人で暮らし始める日々を淡々と描く作品です。
夏見こまさんと言えば「鳳翔さん」のイメージが強いですが、この艦娘一のファンタジー風味(ゲーム・オブ・スローンズ的な)の雲龍とか、一番生活感が溢れる深海棲艦である集積地棲姫の描き方も独特の絵柄も相まって、どこかほのぼのとしつつ寂しげでもあり、愛おしくて読んでて面白いなあと思いました。
17 浅草フレンドリーインフォメーション 105R Meet 2016/12/29
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ウォースパイトって戦いあるところに必ず居たと言われるWarmonger(ウォーモンガー)、戦争屋ですが、クイーンエリザベス級という事で女王さま気取ってたりしてるんだと思うんですけど、でもイギリスの王様って進んで戦場に出て行ってよく討ち死にしてるからなあ、ウォースパイトもドイツ駆逐艦が沢山居るフィヨルドの中に突っ込んでいったりしてるところが英国の王侯貴族の気風みたいなものなのでしょうか?
そういう話しとは全然関係ないんですが、本書は「金剛がウォースパイトを連れて浅草観光する」というこの主題だけでユトランド沖海戦級約束された勝利なのに、内容も金剛が和スイーツの嗜みを教えると素直に感動するウォースパイトが可愛いなどなどとっても最高です。
18 ツインテールにさよなら solobon. そろぼ 2016/12/29
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前にTwitterでこの本の感想を「これもプロ推奨の��高のグラーフ・ツエェッペリン本 プライドの高いドイツ艦がアドミラルにツインテールをバイエルンしてもらうためにマインツするつもりがドルトムントしちゃう感じでとってもダンケ・ダンケな本でした、最高」って書いて、改めてこの感想を読み直して「気持ち悪いな」って思って、反省してるんですけど、そんな感想が出て来ちゃうぐらい、すこし挙動不審気味で引っ込み思案だけど提督の事が大好きなグラーフ・ツェッペリンが読める本書はまさしくドイツ万歳!(Heil Deutschland!)
19 ENGAGE 全艦出撃 争奪MVP サシミノワイフ しでん 2016/12/29
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加賀さんが全ての戦いを終わらせる為に持ち出すのが「加賀メガランチャー」つまりハイパワー・メ加賀ランチャーっというワケですね! 自分はだいたい赤城さんの為にという名目で欲に目が眩んだ加賀さんが出てくる漫画に弱いのですが、本書も色々な艦娘が「MVPとったら何でも貰える賞」の為、潜水艦が戦艦を闇討ちし、駆逐艦が潜水艦を葬るドッタンバッタン大騒ぎが楽しく読めます。そして最後に正月年越し明淀二人暮らし漫画がこそっと入ってて、一冊で2度美味しいしようになってますね、最高。
20 Merry Log 2 ume 2016/12/29
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鈴谷と熊野が街に行ってオシャレしながら買い物して帰って来る話しです。鈴谷と熊野の服のセンスがギャル系と可愛い系で正反対なのだけど、お互い着せ合いしているウチにいつもと違う姿に喜んだりして、最高か。
表紙の賑やかな感じと落ち着いた感じが一枚に収まってて、何だか正反対だけど良いコンビの鈴熊らしい感じで、とても宜しくてよ。
21 ローレライ外伝 んじゃめな本舗 磨伸映一郎 2016/12/29
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艦これ初めて色々と気が付いた事は世の中には自分と同じように「佐藤大輔」の架空戦記にハマり、そしてちゃんと終わらないのに新シリーズが始まって、またそれが完結しないという悪循環が続き、新刊が出ないので既刊をまた読み始め、その独特の文体にハマって抜け出せなくなり「ようこそ我がクラブへ」っと誘われて大サトー民になるという本当にごく一部の人間だけが掛かる奇病があって、以外とそういう人が俺以外にも居たんだーっ��いうのがTwitterとかみてて「大和改二にはイージスシステム載っけろ」とか「戦艦播磨を大型建造するにはドック四つ必要」とか知らない人には全く響かないが、知ってる人は乾いた笑みを浮かべてしまう事が多い事案がたくさんありました。
本書はそんな大サトー民達だけに届くような美しい表紙、表紙の画像を見たときから「デァ・グロス・シュラック」 噴式エンジンを備えた超巨大陸攻飛鳥を装備した妖精さん達がイベント最深部の深海棲艦ボスを報復爆撃!する話しか!っと興奮するけど、まあそんな話しではなく、港湾集積姫は「あれ、パナマ侵攻3巻ってもうすぐ出るんじゃないの?」って言わせてるだけで最高以外の感想が無い。 これは中年殺しのドゥームズデイ・ミッションやで!!
22 想いではなび 未来工房 MASATO 2016/12/29
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赤城さんが食べ物キャラになって早くも4周年、真珠湾攻撃からマリアナ沖海戦までの時間が立つと「何故こうなってしまったんだ!?」っと歴史の不可逆性に自問自答をくり返す日々ですが、本書はそんな大食いキャラの赤城さんではなく、お姉さんキャラで美人で凛々しく、でもすこしスキがあって決して取っつきにくい美人では無く、気さくな性格のお姉さんって感じの赤城さん(こんなお姉さんだったらミッドウェーの兵装転換ミスも許しちゃう!)本書では堪能できます。
23 深縹 ALSeTRO ぎゃりん 2016/12/29
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自分の中で読んだ衝撃で心がジャックナイフ(船体が真ん中で真っ二つに割れて沈む事)しそうなった本です。
加賀翔という艦これ界の地獄温泉とも言うべき組み合わせ(自分は小学生botさん起源説を推す)ですが、本の中の加賀さんの台詞で「息を呑むほどの・・・本当の本物の空母」という台詞が元戦艦の加賀の口から出るとかもう最高最強。
加賀はそもそも戦艦という重武装・重装甲の到達点から空母という機動力や艦載機運用能力という人間で言うなら「手先が器用」な能力を求められるものが真逆なところから空母になった、いわゆる「とりあえず」の空母。
それがイチから正規空母として設計され、赤城・加賀の大型空母の運用実績と蒼龍・飛龍の空母専用として作られた中型空母の良いところを取り入れて初めて作られた次世代スタンダードとして作られた「翔鶴型空母の一番艦」たる翔鶴が「不器用���自分が慣れなかった洗練された形」として加賀さんから羨望の眼差しを受け取るが、翔鶴もまた自分には無い加賀が持つ「時代に翻弄されながらも生き抜いていく強さ」に惹かれる姿がなんとも意地らしい感じで、読んでて二人の正規空母の対比が素晴らしく、心に残る作品です。
各キャプションからの物語の繋げ方とか、黒い枠線と海上の白い空気感との対比、全てがハイコントラストでなんだか上品な本なんですが、加賀翔鶴本の一つの到達点たる本ではないでしょうか。
24 ちょっとそこらでお茶でもどうですか ねこのほそみち 日向雲雀 2016/12/29
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瑞鳳と祥鳳、同じ潜水母艦からの改装空母だけど、世界情勢や第四艦隊事件などで相次ぐ設計変更を強いられて、祥鳳は潜水母艦 剣埼として竣工後、航空母艦に改造されて、瑞鳳はそのまま航空母艦として竣工する事になったりして、同じ祥鳳型とは思えないくらい別々出自があってだから姉妹艦なのに姿が全然違うのかなあとか、ただ単に好き勝手に描いた結果なのかは置いておいて、祥鳳が似てない事を意識している瑞鳳が、着任したばっかりで話しが出来ない祥鳳との距離を縮めようと「お茶でもどうですか?」とお誘いする話しなんですが、意識してしまって素直に誘えない瑞鳳の可愛らしい姿とお淑やかなお姉さんの祥鳳が見せる優しさなどなど、瑞鳳と祥鳳の本って珍しいなあだけで無いとっても「甘い」本で最高です。
25 N42°50’33” E131°41’21” 人間ごっこ 耳 2016/12/29
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プロ推奨の響のイラスト本とおまけコピー本 響・ヴェールヌイ愛溢れるカラーイラストも素敵だが、おまけコピー本の小さい猫耳尻尾付き響と妖精サイズの赤加賀が艦載機乗って飛んだりする可愛いマンガも最高。表紙の響が肩に黒い第一種軍装を羽織っていて、響の白い髪との対比が美しいですね。なんか第六駆逐隊って本当になんか今っぽくて、特型駆逐艦とかと比べるとなんか外人の子みたいだなあって今更ながら思ったりしました。
26 此れは或る冬の話 coca カロ村 2016/12/29
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コンビニにバイトに出る加賀さんと、牛丼チェーン店にアルバイトに出る赤城さんの事を思い、手作り弁当を作って応援しに行こうとする鳳翔さんの話で、それを図らずも邪魔してしまう大和の話し。なぜか今回選んだ本で鳳翔さんが出てくる話多いなあ、これは偶然か必然か?
全ての空母の母となる、いや、全ての艦娘の母たる鳳翔さんの暖かい母性が感じられる、そんな最高の本です!
27 やさしい冬の日 しゅーまい 2017/01/22
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幼い大和が秘密兵器として匿われて、鎮守府に設けられた小さな家で鳳翔さんと暮らしているという設定で、雪が降り積もった雪の日に、初めて見る白い雪に無邪気に飛び込む小さな大和を鳳翔さんは優しい目で見守る。
小さな大和はお姫様みたいに大事に育てられるが、やがてこの国を護る戦艦として戦場へと立たなければいけないことを知る鳳翔は、せめて幼い日々だけでもと大和を見守り、幸せにしてあげようと誓う。この本の最後のカットがそんな幸せな日々を思い出しながら桜を見上げる大和の姿に、心を打たれる。
そんな作品です。
最高。
28 小さな鎮守府の山時雨 百葉箱 北村鳩 2017/01/22
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山城の私服姿がなんかエロイなあ。いや、和服っぽいいつもの制服姿の山城もエロイですけん、でも本書のロングカーディガンを羽織った垢抜けたお姉さん風の山城さんも、不幸体質も相まってなかなかエロイですね。
そんな感じで、とってもお姉さんな山城が何かあると鎮守府内なのに提督、時雨から襲われるという本書ですが、襲われても怒るだけですぐに許してくれちゃうやっぱりお姉さんな山城と一発やったらスッキリしたと、正しいかどうかどうかわからないが、あれが駆逐艦なのだ! っと褒められちゃう感じの時雨が見られる本書は最高じゃないですか! 
あと摩耶が「波が高いからコケんなー!」って注意してるところをパンツ丸出しで転んだ満潮と、波を使って飛び上がって反撃する時雨の戦闘シーンがめちゃくちゃかっこ良かった。そんなところも最の高です。
29 ずいかくちゃんのいちにち あげくの果ての よひ 2017/05/07
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小さい瑞鶴(俗にいうLv1)が加賀秘蔵の「赤城さんぬいぐるみ」を持ち出して、出撃した翔鶴の事を思い出してぬいぐるみを改造したりする姿をサイレント漫画で可愛らしく描ききってあって読んでて超楽しい本です。
瑞鶴はいろんな本で小さいときは元気で加賀さんに可愛がられている姿が描かれることが多いですね、髪型が子供っぽいから? 南雲機動部隊の末っ子らしい瑞鶴の幼い感じが、かまってあげる加賀さん達のお姉さんっぽさも相まって、一航戦・五航戦漫画の中でもなかなか最高!
30 青葉レポートとその後の話 preview 鹿乃子 2017/05/07
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高速修復材は短期間で傷が癒える便利なモノだが実は劇薬で、それを使いすぎると人に戻れなくなるという設定、だがレベルの上がった大型艦はもはや高速修復材なしでは戦う事はできず、艦娘達はリスクを承知で高速修復材を使い続けるしか無いのだが、遂にサブ島沖で連日の夜戦で修復材を使いこんだ青葉は、人の姿に戻る事が出来ずに看取る衣笠の腕の中で何も残さずに消えてしまった。
そんな青葉が身体の代わりに残した部屋にある大量のレポートを見ながら衣笠は…っと、なんか衣笠、青葉、夕張の可愛らしい表紙とは真逆のハードな設定、ストイックな内容でとてってもよい最高本だよ!
31 トイレの瑞穂ちゃん(仮) laika 六海 2017/05/07
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ある日提督が瑞穂を認識できなくなってしまったが、唯一トイレの個室に佇む瑞穂は認識でき、提督は忙しい時間を割いてトイレの個室に閉じこもる瑞穂に毎日会いに行く。って感じでダークだけどそこが瑞穂っぽくて良い、なかなか無い水上機母艦本でとっても最高です。
まあ冷静に考えれば水上機って時代の徒花的なもんだから、それを扱う水上機母艦も閑職に回るのは致し方ない感じがするのですが、瑞穂には手に持った三方に季節のものを載せて提督に季節感を伝えるという大事な仕事があるので、これからもコマちゃんとか居るけど、日進とか出るまでは重要な「差分の女王」「三方芸人」としての任務を全うしてもらいたいものです。
32 きみがいない夜 こっこ後援会 totaro 2017/05/07
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空母は二隻で一つの戦闘グループを作るので(どっちかがやられても最低限の艦載機の収容ができるようにだったかな?)、赤城には加賀、蒼龍・飛龍、翔鶴・瑞鶴と二人一組で行動するのが多いのですが、艦これではローテーションで頻繁に出撃が入れ替わるので、あまりコンビで動くということも無いので、なんか僚艦が同型艦だったらボーナスでも付ければ良いのにと思ってたりするのですが、本書では加賀が「相方」を色々な空母が心配しながら待っている姿を見て「そういう寂しいとおもった事が無い」と不思議がる姿があっめっちゃ加賀さんっぽいって感じで、成る程なあと感心しながら読んでしまった本です。
33 秋月のごはんですよ! umi no muko uni 生足 2017/05/07
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最近のグルメ漫画は最早何でもありで「山登りとご飯」とか「ダンジョン攻略とご飯」とか二つのジャンルを掛け合わせる事がブームの様な気がしますが、この本は秋月が時報で用意してるご飯を「超有名なグルメ漫画(ヒント:栗田の野望)」のレシピを元にあのエキセントリックな衣装の防空駆逐艦の秋月姉妹こんな料理を用意してるのでは?
という混ぜるな危険、なんちゅうもんを読ませてくれたんやって感じで面白い本です! 紹介されてるご飯が「バター醤油まぶしご飯」とか貧乏臭い感じが戦時修工の秋月型っぽくてとっても良いですね!
34 艦娘特科運用手引キ書 ブーゲンビリア 弓弦花 八鳥 2017/05/07
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艤装解説書というテーマの本で色々な艦種事の解説が超面白い。
あっところで艦娘達の戦艦の主砲ってやっぱり艦娘のサイズを考えると薬莢なんですかね? 
自分は戦艦の主砲の中はベルト給弾で運ばれて連射できるような仕組みよりも一発、一発妖精さんが弾丸を装填し撃つときには警報のブザーがなって黒煙と共に轟音が響く感じの一撃必殺感が欲しいなあと思っちゃうおじさんです。
でも秋月型は完全にベルト給弾で確実に機関銃みたいなもんだしなあ、でも艦娘の艤装って中何に何が詰まってんだろうと考えるとあんまり詰まってるような感じしないしなあ、機関とかも中で何が動いてるんだろうってなあ、タービン周りがどうとか言ってるけど、エンジン(内燃機関的なもの)が入ってる感しないしなあと、久しぶりにそんな艤装関連の事をあれこれと考えさせてくれる本で、色々な解説がとっても面白いデース!
35 荒潮ちゃんの仰せのままに Harumori 森永ミキ 2017/05/07
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凄い女子力高い鎮守府(なんかみんなちゃんと身嗜み整えて出撃してそうな)で、その中でも更に女子力というかお嬢様っぽいけど末っ子気質の甘え上手な荒潮が先輩重巡、軽巡にお嬢様として扱われながら幸せな一日を満喫するという何というかこう、朝潮型改二の私立小学校のお嬢様感とかが良い感じにイベントとかで荒んだ提督の心にすーっと聞く荒潮濃度100%の良書です。
重巡と軽巡、駆逐艦の縦の繋がりがこう、女子会っぽい感じってそういえば他に無いような気がして、可愛い駆逐艦に可愛いオシャレしたいってお姉さん達が寄ってたかってこうあれこれするのを、当人の駆逐艦はやれやれ仕方が無いから子供を演じてやるかって感じがめっちゃ「出来た子供」っぽい感じがして、本書の荒潮なんか台詞からあんまり考えて無さそうに見えるけど実は一番の「大人」ですよって感じが、改二で急に中学高に進学した感が溢れる荒潮っぽくてなんだか���ってもよかたい!
36 オモイツキ ラクガキ lowlife kashmir 2017/05/07
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説明なんか不要だと思うんですけど本書は色々な話しが詰め込まれてて凄く楽しい本なんですが、その中でもつげ義春の「無能の人」よろしく、河原で石を拾い名前を付けて「艦石」として売る男の話しがめちゃくちゃ面白い。
艦石は素人目にはその辺の河原の石と同じに見えるが、石の中に艦を見出すのが「艦石」の作法だとするが、そうやって芸術ぶってるから誰にも相手にされなくなるんだよと嫁さん(愛宕)に怒られるところとか最高。自分も河原の石を拾い上げて「これは……最上かな」って言って悦に浸ってみたいもんです。
37 あれこれ じゃこ 2017/09/11
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最高ですね、読めばわかるさ、迷わず読め! あまりの最高さに最初リスト入れるの忘れるくらい最高。
まあ読書会で誰か持って来るだろうみたいな慢心があって、うっかり撃沈されるスカパ・フロー泊地に居たロイヤル・オークみたいなもんで、水密扉閉め忘れてゆっくり沈んでくみたいなもんです。
小さな鎮守府で駆逐艦達が元気に走り回り、鳳祥さんのご飯作るの手伝ったりしてるところを赤城が飯を食う事だけ考えている。
世界一のんびりした、世界一幸せな鎮守府の姿を覗き込む事が出来て凄く楽しい本です。
こんな素晴らしい本をリストから漏らしちゃっても雷ちゃんが大丈夫よって言ってくれるじゃこさんの名刺サイズのイラストカードを持っているのでハイ、さわだは大丈夫です。
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doisvolante · 9 years ago
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7/10刊 角川書店『艦隊これくしょん -艦これ- コミ��クアラカルト 舞鶴鎮守府編 八』に8p寄稿してます。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041031397/
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doisvolante · 10 years ago
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コミティアと父親
最近友達に言われて地味にショックを受けつつ、なるほどなあと思ったのが。 「さわださんは出すだけで満足しちゃってるからなあ」 という言葉���、僕の毎回コミティアで出している誤字脱字だらけの、散文的な小説のようなものを評しての言葉で流石だなあとその時は感心したのだが、確かに僕はコミティアでコピーの本を出す事だけが目的とかしているなあと最近思う所もあったので、ちょっとコミティアで本を出し始めた頃の事を思い出してみる。 自分は何故コミティアに固執して、意地のように10年以上も休まず年四回も小説本を毎回だしているのだろうか? 思い返して、そもそも最初のコミティアの思い出といえば、やはり父親が癌になった時期と重なって、これからどうなるのだろうかと暗澹たる気持ちになった事が思い出す。 前年に母がクモ膜下出血になって倒れて、父親は必死に自分を奮い立たせて働いていて母を支えて、奇跡的にも母は障害もなくもう少しで家に帰って来られるようになった矢先だった。 父親が癌の告知を受けるとき僕は映画「リベリオン」を劇場で見て、まだマイナー俳優だったクリスチャン・ベールの超ダサカッコいい「ガンカタ」アクションを見て、映画館でて直ぐに手足を動かしてポーズの練習したいと興奮し、新宿の汚い映画館を出た瞬間、検査入院している父親から電話がかかって来て「癌だった」と連絡を貰った事は今でも思い出す度に頭を銃の柄で殴られたような鈍い痛みを思い出す。 そこから父は母と入れ代わる様に父親の入院生活が始まり、ちょうど一回目の転職をしていた僕がずっと父親の付き添いと仕事の手伝い(父親は建築設計士で事務所を持っていたが不況で潰れ、その後は細々と個人で仕事をしていた)をしていた。 暇だった事もあって毎日病院に行き、父に洗濯物等を届けていたり、買い物を手伝ったり、仕事の報告(FAXしたり、役所に書類を出すなどの雑用)をしたりしていた。 病院に行っても暇なので、父のベットの脇でACアダプターを繋げて当時中古で友人から買ったVAIO C1を繋げてずっとコミティアの原稿を書いていた。 病院に行って他にやる事があるだろうと思うのだが、僕はずっとコミティアの原稿を書いていた。 五月に最初に出したコミティアで初めて本が売れたという喜びもあったのだろう。 素人が書いた小説が「5部」も売れたのだ(デビューしていない素人の文芸コピー本はこんなものだよ、だよね?)、当人としては今まで人に作品らしい作品を他人に発表した事無かったので、耐性がなく一発で本を作って読んで貰う楽しさに心を奪われたのだ。 父親が大病を患っている状況で、長男でもうすぐ三十にもなろうとしていて、結婚もしていない馬鹿野郎はなぜか小説を、コミティアで五人くらいが読む筈の小説を書いていたのだ。 本当にタイムマシーンに乗って当時の自分に「馬鹿だよね?」と言って詰問してやりたいのだが、まあ当時もなんでこんな馬鹿な事をやっているのかとは薄々気がついていたので、別にタイムパラドックスの危険を起こしてまでやる事ではない。 僕は病室で不安になって、唯でさえ癇癪持ちの父親の横でただひたすら小さいノートパソコンの画面に向かって「小説」を書いていた。 小説の内容は魔法使いの女の子が帚に乗って、龍が住んでいた暗い森を駆け抜けて、誰も観た事の無い景色を目指すというような内容で、なんでめんどくさいファンタジーを書き始めたのか未だに自分でも理由が分らずに当時の事をこうやって思い出すだけで困惑してしまうが、まあ暇だったのとまだ小説を書き始めて三本目だったので怖いもの知らずだった所もあったのだろうと思う。 僕は大病を患った父の横で小説を書いていた。 家に帰っても病院に居ても小説を書いていた。 バッテリーが1時間しか持たないVAIO C1という今では信じられないスペックのPCに向かって、僕は小説みたいなものを書いていた。 自分でも書いていてコレが面白いのかつまらないのかは全く分からなかった。 いや、もちろん書いてる時は楽しいのだが、それは次の日には消えてしまう類いの楽しみで、画面に残るのは支離滅裂な文章だった。 それを必死に何度も書き直した。 そうやって誤字脱字は減るどころか指数的に増えて行く。 そして、プロット作りなどの細かい作業をまるで知らない素人は必死に、ただキーを叩いて終わりが「出て来る」のを待っていたが、そんなものは何時になっても見えなくて、泣きそうになりながらも、あっ話持っちゃった、もちろん本当に泣く事は無かったが、ただ無職だったので時間だけはあったからずっとキーボードを叩いて自分の空想した世界に没頭した。 なんとか原稿の形が見え始めたとき、父親の手術の日程が決まった。 確か丁度コミティア数週間前の日だったと思う。 僕はぼんやりと手術が失敗したらコミティアなんて出てる場合じゃないんだろうなあと考えていた。 今から考えれば余りにも馬鹿過ぎてこうやって書いてて恥ずかしいのだが、当時はコミティアに出る事と父親が病気になってもしかしたら死んじゃうかもしれない事を結んでいた。 書いててなんだか当時の自分に腹が立って来たが、本当にそう当時の自分は思っていたので頭が悪い事この上ない。 空想と現実。 自分に都合のいい作り物の話を考えながら、僕は父親の死から目を背けていた。 などと理由はつけられるかもしれないが、本当にただ逃げていただけだった。 あの時の僕は現実から全力疾走で逃げていた、先の見えない未来、病気への不安、将来への不安、目を背けたくなるような現実は病院に行って抗がん剤治療等で日に日に弱��て行く父親を見れば嫌でも目にする。 僕はそれが嫌で空想の世界に逃げ込んだ、面白いとか、つまらないとか、これで傑作を書いて一発人生大逆転だ! とか考えなくもなくもないわと知能指数の限界まで、おはようからお休みまで、空想の世界をひたすら考えていた。 父親に向き合わず、僕は空想に逃げていた。 だから病院に毎日行けたのかもしれないが、僕は父親とはまともに会話を交わした覚えが無い。 恥ずかしいが父親の隣にいる事を「義理」に感じていたのだ。 本来それは義務であるべきなのに、お金もなく、何も資産と言えるものは何も無い僕には父親の隣にいる事しかできなかった。 父親には後で感謝はされたが、それは他にやる事がなかっただけで、僕は側に居ただけだった。 こんな面白いのかどうなのか分からない小説を、書いていてなんの特になるのだろうか? そんな事を考えながら小説を書いていたら、あっけなく父親の手術は無事に終わって僕はコミティアに出れるようになった。 無事に手術は終わって、じゃあ出すかと作った本は評判が良くて、初めてティアズマガジンのプッシュ&レビューのコラムの所に載って心底嬉しかった。 (載ったからといって別に本が沢山売れる訳でもないのがコミティアの良い所) その本辺りから僕にもコミティア繋がりだけの友達が出来て、今もその人脈は僕が想像していたよりも、ものすごい広がりを見せて大きくなって、毎日が以前よりも楽しくなっていった。 あの現実から目を背けて書いていた小説のおかげで、僕は唯一他人に誇れる素晴らしい経験をさせてもらっている(日本を代表する漫画家とラジオ作って恥をさらすという滅多無い経験、毎週フットサルの練習で怒られるなどなど)。 しがみついて書いていた小説が、病気で弱って眠る父親のベット横で書いていた小説のおかげで僕は今とても生きていて楽しい時間を過ごしている。 父親が病気しようと、僕は小説を書いていた。 それが自分の辛い事だらけの人生に対する逃げ方なのだから。 そ���なものをずっと読まされてるドイスボランチの相方とか、読んでくれた人はどうなると思うが、もう申し訳ないです。 ごめんなさい。 まあそんなこんなで最初のコミティアから10年以上たって一週間前、 父親は最初に入った同じ病院で亡くなった。 初めて通る霊安室への通路は10年通っていた病院で初めて見る場所で、こんな所に隠してあったのかと驚くような場所にあった。 父親は何度も色々な病気に掛かりながらも、頑張って10年以上も必死に生きてくれた。 最後は脳梗塞から来る神経障害で意識も無く、恨み言一つも残さずに無言のままこの世を去った。 (弟が言うには、意識がなくなる前、最後に交わしたまともな会話は手術後にボソッと「タバコ一本置いてけ」だそうだ) 病気をして仕事も出来なくなり、借金から家も手放して何も無くなって、最後は母と息子達に看取られながら亡くなった父は幸せだったのか最後に僕は聞く事は出来なかった。 書きながらなんて酷い息子だと自分で思うのだが、僕にはこうやって文章���、小説のようなものを書く事でしか気持ちを整理する方法を知らないのだ。 つまり何が言いたいかというと、別に結論めいた言いたい事は無い。 僕はやっぱり「出す」事だけで満足してしまう、単純な愚か者なのだろう。 (だから誤字脱字とか文章直らないんですよってまた怒られるなあ) 親が亡くなったらコミティアとか出てる場合じゃないなあとか考えた事あるけど、亡くなったら別にそういう事も考える暇もなく、また2月のコミティアが迫って来る。 今は空っぽだけど、コミティアが迫って来れば、きっと書きたい事が出て来る。 そんな気がしてます。 この文章を読んでくれた方、父が入院した時から暖かい声をかけてくださった皆様。
本当にありがとうございました。 2014年12月19日 さわだ
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doisvolante · 10 years ago
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明日のコミティア110 の17a ドイスボランチ
毎度の事ながらコミティアです。
の17a ドイスボランチ
で 新刊「トライ・トワイライト・リリウム」 というコピー本(200円)です。 
よろしくお願いします。
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doisvolante · 10 years ago
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久しぶりに日記みたいなものを書こうと思った。
コミティア109が終ってやっとこさなんだか落ち着いて来た気がした。
なんか色々あったんだけど、総じて楽しい夏であった。
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何が楽しかったかというと、三日掛けて艦これ夏イベE-6を突破した事もそうだが、また素敵な艦これ同人誌を手に入れてしまった事も大変嬉しかった。
この写真の作品
「女子高生榛名ちゃんとテートクさん」は自分の中ではベスト・オブ 榛名本として枕元に置いて何度も見返してキモイと呼ばれるまで楽しんでいる。
榛名のキャラクターとして御淑やかなイメージから真面目でちょっと大人しい、お嬢様タイプの描写をされる事が多いのだが、自分の中ではやはりそこはルーツは大西洋にあり、インド洋、太平洋の二つの大洋で活躍した金剛級高速戦艦。
太平洋戦争で唯一その機動部隊に追随する事が出来る速力、36センチ連装砲塔4基搭載の火力と攻守に渡ってバランスの良い性能故、アメリカ海軍に開戦前から悪夢と恐れられ、対抗としてアイオワ級戦艦を作らせた帝国海軍の建造した戦艦で随一の(唯一か?)武勲を誇る金剛級が癖の無い普通の可愛らしい女の子だったら第二次改装前のただの高速じゃない戦艦状態の金剛級じゃん?
自分より火力が弱い巡洋艦は36サンチ砲で叩いて、火力が上回る戦艦が出て来たら高速で逃げる、如何にも日本人らしいセコイ発想なのが高速戦艦。
そんな金剛級がやっぱり四姉妹そろって一癖も二癖もある個性的なキャラクターがいいなあ〜
みたいな事を妄想する自分にこの「女子高生と榛名ちゃんとテートクさん」略して「榛ちゃん」本はドスんと91式徹甲弾が水中弾道効果で喫水線下に破坑を開けて、被弾傾斜するくらいの喜びを与えてくれたのであります。
まず榛名がセーラー服を着ている所がいい。
あの艤装状態の巫女服っぽいコスチュームのキャバクラ感がグッと抑えられるわけです。でも電探カチューシャしてる姿がなんとも良いじゃないですか。
そして、性格がちょっと真面目だけど不思議ちゃんな所が良いのです。
授業中に寝てて、チョーク投げつけれて弾幕と勘違いして起き上がり、なぜ廊下に立たされるのか不思議な顔をするところとか、バケツ持たされて廊下に立っていても器用ににパンを食べると所など、マイペースな「大丈夫感」が榛名っぽくて良いと思いませんか? フンベルバルディング先生!
でも、女子高生に海戦やらせるなんてDVの疑惑があると学校の先生に問いつめられる提督にたいして「度が過ぎたセクハラが有る」と釘を挿しながらも「提督は優しいのですよ、この包帯だってほら・・・榛名にまで気を使ってくれて」っと優しく微笑んでくれる姿に江田島の小用沖で大破着低して身動きが取れなくなっている儚げな姿と重なって泣けてくるわけじゃないですか、その微笑みがキレイなんだ頑張る力KIRA☆Powerです。
そんな女子高生+榛名という混ぜると危険、英国生まれの高速戦艦混合デース、な下瀬火薬と伊集院信管のような触るとすぐに爆発するような最高の組み合わせの本書は自分の中では最強の榛名本なのです。
覚えたての言葉を使うなら読みながら「尊い、尊いなぁー」って感じです。
我慢出来ずにビックサイト帰りのタクシーの中で友人に「いやー良い本が手に入ったよ!」と本書を差し出したら数ページ捲って「エロじゃないんだ?」って言われたのは良い思い出です。
自分の榛名はまだレベル128なので、早くレベル150までカンストするぞと心を引き締めて提督業に邁進しようと心に決めた次第です。
一年前に榛名を主人公にした小説書いたんですけどまた書きたくなりましした。
今度は
榛名「提督はどうして私達と距離を置くのですか?」 提督「好きすぎて……」 榛名「え?」 提督「好き過ぎてどう接したらいいのか分からないんだ! 昔っから戦艦の事ばっかり考えていたから……艦娘になった君たちにどう接したら良いのかわからないんだ……もう大和なんか見てると声も掛けられずに涙だが出て来る……榛名のダスル迷彩塗装の連装砲なんかも資料殆ど残ってないから、もうスケッチしたい、写真撮りたい、一日中触っていたい……キモイだろ?」 榛名「はっ榛名は大丈夫です!?」
みたいなキモイヤツを。
あっあと本書では「金剛がアホ」っていう自分好みの設定も良かったです、比叡がしっかりモノで、霧島が出て来ない所も霧島らしくて良かった!
と、ここまで書いてあと三冊感想書こうと思ったんですが、なんかもういっぱいですわ。
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とりあえず、インプットが増えてるのでアウトプット増やそうと思った次第ですので、どうかお許しと哀れみを。
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