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愛の深さのゆえに
*** 今月は田中敦子さんのご逝去ということがあり、私も例にもれずショックを受けているところです。ラストレムナントを開始するとはじまるチュートリアルの一連で一緒に戦うのは田中さんが声をあてるエマさんです。 エマさんの役というのは凛として格好よく、それと同時に愛が深く女性らしさもあるキャラクターで、旅の前半ではラッシュをマリーナの待つ秘密の隠れ里へ導いてくれたり、なによりタイトル画面の剣はエマさんの持っていた剣という、このゲームのなかでも特に印象の強いキャラクターではないでしょうか。いささか主語が大きいと怒られてしまいそうですが、ゲームをプレイしていてエマさんを好きにならないプレイヤーはいないと思うぐらいのことはあります。これもひとえに田中さんが演じてくださったことと不可分なのだろうと思います。 今回はエマさんについてちょっとですが考えてみようと思います。彼女の固有パラメータはサガシリーズでおなじみの「愛」ということなのですが、彼女のサブクエストやシナリオのセリフを読み込んでいくと愛の深い人だなというのがよくわかります。娘のエミーにはもちろん、君主のダヴィッドに対しても主従関係を越えて親の愛を注いでいることが読み取れます。 彼女の愛のエピソードは本人のみならずさまざまな人物から語られるのですが、そのなかでもダヴィッドの母親の花壇を復活させたというエピソードが私はとても大好きです。このエマさんのエピソードは、実は本人だけではなく、周りの人々の愛というのも表現されているのではないかと、すごくテクニカルで奥ゆかしいストーリーテリングじゃないかと最近になって特に思うのです。というのも、プレイした当初はダヴィッドの父親が花壇を焼いたと聞いて「えぇ……なにそれ怖」という印象しかなかったのですが、これは理由からすると、ダヴィッドの父親は亡くした妻をとても大切にしていたから、あまりに苦しくてそのようなことをしたということなのでしょう。スタッフの方があまり色々な設定なんかを細かくはっきりとお話としては書かないようにしたと仰っていたように思いますが、これは比較的はっきりとしている描写なのかもしれません。 その後、時系列は明確でない(私のシナリオの読み込み不足かもしれないです)ものの、エマが花壇を復活させたということも語られます。これは幼いダヴィッドのためで、つまりそれは父親が生きているころだと思われます。いちどは乱心していた父親もエマが花壇を復活させたからといって咎めることも、妻を思い出すからもう一度燃やすなどということもせず、花壇はそのままエマに任されていたようです。父親は妻と同じように息子のこともきちんと愛していたのでしょう……ダヴィッド自身からはあまり父親に対しての言及はないものの、このエピソードを示すことで暗にちゃんと家族の愛情はあったこと、そして、あまりに辛いことがあればどれだけ立派な人であろうと正しくないことをしてしまうというようなことまで描かれています。きっと、ダヴィッドも両親のことがショックでなかったわけがないのでしょうが、こうして落ち着いて話せるというのは、エマがいたから間接的に父親の気持ちを知ることができて、自分の気持ちがそうして救われたというこという証なのではないかな、と。そして、他の誰でもないエマだからこそダヴィッドを救いうることができたのではないかとぼんやりと思ったりしています。 ゲームのオープニング画面では、ヴァレリアハートを背景にしてエマの剣を持つラッシュが表示されます。この3つには共通する属性・モチーフがあるのではないかと常日頃考えています。これらはすべて、エンディングの時点で「失われたもの」であり、かつダヴィッドにとってかけがえのないものでもあり……。
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まつろわぬ者の潜む場所
どうもこんにちは。大変に暑い時期でしょうがいかがお過ごしでしょうか、ありがたいことにほどほどに仕事が楽しく忙しくしていたのですが気づかないうちにツイッターが大幅に様変わりしています。知った方のアカウントなども凍結の憂き目に遭っておりますので、わたしもいつそうなるかと思っているのですが、常用していないのでまあそんなものかなと思っております。ここのほうは多分年に1回2回更新するようにしますのでもしよろしければ見ていただけたらと思います。 さて、今回はクローキグ湿原に「しばらく前に行ってきた」話をしようと思います。行ったというのは、過去の投稿と重ねてになりますが、ラスレムのロケーションづくりの法則性というのは、ほとんどの場合において現実世界の特定の場所・モチーフを以ってされている可能性が非常に高く、今回は場所を特定してから「……行けるな」と判断してついに行動にうつしたという形になります。(行けるには行けるのですがタイトル通りの場所になりますので人里に近いわけなんかありませんし、そりゃあクローキグ湿原ですので防水装備が要ります。そういうわけで気軽にはいけない場所だったのですが同行していただいた方には本当に感謝しきりです) まず、場所の特定について。Wikipediaさん曰く、湿原には周囲の土壌から水分が流れ込んで植物が生い茂るフェンと、水分が流れ込まない植物群落のボッグがあるそうです。英語版の名称が”CrookFen”ということで、これについてはフェンで間違いがなさそうですが、手がかりとしてはほとんど使えませんでした。そこから気を取り直して世界遺産や有名な湿地の画像やラムサール条約で守られている場所をずーっと調べていきます。イシマンガリソ、パンタナル……そしてウクライナには腐海なんていうのもあります。こうやって有名な湿原を見ていくと、なんというか湿原というものはあまり綺麗なものではないというか、水が澱んでいるというか、クローキグのような綺麗な湿原はめったにないということがわかります。こういった湿原はたいていが海の近くにあり、腐食の要素として水分が多分にあるのでそれは澱みもします。 それで何が言いたかったかというと、世界の湿原の画像を見れば見るほど、探せば探すほど「これは尾瀬だな」としか思えなくなってきたわけです。尾瀬は山岳地にあり、水の循環が豊富でかつ腐食の要素としての温度が低くきれいな水辺の景観が保たれています。クローキグのほうもヴァッケルの雪解け水や風が流れ込んでいるという説明なので、なるほどあの景観にも説得力があります。ただ、景観だけで場所を特定するには至れないので、名称のほうも読み解いていきます。 名前の読み解きですが、これはもう少しやり方を上手くすればよかったのでしょう、最初の”Fen”が英語だとわかっていたのに”Crook”が英語だと気づけなかったのでだいぶ他言語をしらべるなどして時間がかかってしまいました。途中でしっかり英語だと気づいて調べてみたものの”Crook”は「悪党」「賊」ということでまたしてもなんだそれはとなりまして、それは一度置いてわからないままに景観からの決め打ちで「尾瀬」の語源を調べてみることにしました。植物が生える瀬、��瀬やらいろいろな説がありましたが、そのなかに「悪勢」というものもありました。これは昔の悪党が隠れ住んだみたいなことから言われていたということですが、これがどうやら”Crook”ということでようやく繋がってくれて、やはりあれは尾瀬だということに確証がもてました。 それが3月ぐらいのことだったのですが、国内ということで調べてみますと、そういうイメージは全くなかったのですが尾瀬=登山ということで簡単には行けそうにない(調べるとだいぶ「���をなめるな的な注意書きがありますし実際に行った時も「山をなめるな」的な注意書きが多かったです)のでまあいつか……と思っていたのですが、ありがたいことにフォロワー様とお話するうちに「巡礼行きましょう!」となって実際に7月に行ってきました。(淡々と書いていますが踏ん切りつかなかったので死ぬほどありがたかったです。また、職場の方が結構通っていたそうで「雨具はしっかりね」とアドバイスもらえたのも幸運でした) 実際に使ったルートとしては、多分一番初心者向けなのでしょうが東京集合で夜行バスで尾瀬戸倉に行き、そこからシャトルバスで鳩待峠に行くルートを選択しました。鳩待峠からは山道エリアを下っていきます。山道エリアを越えると湿原エリアにたどりつきます。お花畑をみるには日程調整が必要だったのでしょうが、だいぶクローキグ感があってヴァッケルっぽい山も撮影できたり色々満喫して無事に帰ってくることができました。(ほんとうに普通に登山なので、普段デスクワークが多い身としてはペース配分ミスするとひどいことになりかねなかったのでほどよく楽しんで安全に帰ってこられたのについても同行者様に感謝しきりです) それでは、またなにかを見つけたときに。
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在るべきものが無い理由ー2
どうもこんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか。私はこれを書き始めようと思ったところあたりで、FF16の新キャラ情報が入ってきまして、狼のトルガル……猫……狼……? というように突然の供給のように思えて仕方ないことがあり混乱ぎみです。混乱気味ですがこちらもラスレム要素があるというFF14のほうもゆっくりですが進めています。 さて、本文に入りたいと思います。前回はあの世界に弓がないというお話をしたかと思いますが、今回もありそうでなかったアレがないというお話をしたいと思います。アレ――そう、白かったり黒かったり、脚が速かったりする、馬のことです。 以前、フィクションの戦争についてのお話をNoteで公開されている方がいらっしゃいまして、非常に興味深く読ませていただいていたのですが、その中で「戦争に馬は重要である」といった部分がありまして、ふとラスレムには馬がいないのではないかと思いました。 厳密には、あの世界には馬がいない、とは言い切れないのですが馬を常用している感じはありません。ミンサガやロマサガ3には少なくともしっかり馬がでてきます。産業革命が起こらなかったパラレル地球ですから、馬のことを考えなかった線は薄いかと思います。システム的に実装できなくても、イベントシーンでちらっと馬に乗るダヴィッドのムービーなどはあっても不思議はないと思いはします。しますが……ここで、久々に「システム的な制約を無理矢理世界観に当てはめてみる」ということを思いたちやってみようと思います。
ここで、すこし仮説を立ててみようと思います。 仮説1)馬という種が存在しない 仮説2)馬をそこまで必要としない 仮説3)何らかの理由で馬に乗れない
仮説1については、ちょっと問いかけからはズレますが、仮に馬という種が存在しないでも、別に騎乗に適する生き物がいる可能性があり、チョコボでもなんでもいいので何かに乗っていてもおかしくはないのですが、そういうものに乗っているようなフシは彼らにはありません。ただ、バルテロッサにはでっかい謎の荷物運びをしている生き物も居るので、生き物に何かを運ばせるという概念はありそうなのですが、人間が乗るという感じじゃないという印象です。ということは、荷物を運ぶ必要はあれど、人間はそこまで必死に移動する必要もないという、仮説2のほうをもう少し深く考える必要がありそうです。 では、仮説2について。あの世界には、システムの都合かテレポーターという便利なレムナントが普通に存在します。ダンジョンにあるものが、街にないわけがないとまで言い切れませんが、古代人の利便性を考えるなら、ダンジョンにも街にもというか、大型のレムナントにアクセスしやすい場所にはテレポーターが置かれている可能性があり、我々の目に見えていないだけで街はずれや街の門外などにテレポーターがあってもおかしくはないように思います。何がいいたいかというと、あの世界の人間が、普通にテレポーターを用いて我々がプレイしているときのようにX移動(ロマサガで街に居るときにXボタンを押すとワールドマップに切り替わるしラスレムでも同じ機能はある)ができると考えると、たしかに馬のようなものを活用していく必要はありません。 いや、普通に最初にエリュシオンに行くときに行軍してたじゃん、と言われるとやや厳しいのですが、ここはもっと無理矢理それっぽい説を考えてみます。ゲームの中では、知らない街、到達したことのない街にはX移動ができません。また、街はいいとして、ダンジョンの途中からは飛べませんし、ダンジョンの途中やダンジョン最奥のテレポーターにも飛べません。イメージとしては、テレポーターにある種の制約があると考えたほうがよいでしょう。 またざっくりと考えていきます。現象から、テレポーターは登録されているアドレスにしか飛べないし、街やダンジョン入り口のテレポーターからダンジョン最奥のテレポーターには飛べないと考えます。(厳密にいえば、ダンジョン最奥のテレポーターも他のダンジョン最奥のテレポーターにアクセスできない)ただしこの場合だと、アスラム人がどれだけ田舎者でも、侯爵も将軍たちの誰も大使館まで設置してあるエリュシオンのテレポーターを登録していないなどとは考えにくい話です。そこから行軍が必要となった理由として、仮に全員が登録していないと飛べないというのでは、その後のパーティーのX移動も不可能となりおかしな話になりますし、ラッシュがセラパレスの話を聞いてセラパレスに行けるようになるのも変です。そこで、テレポーターを重量(人数)制限制だと考えると、パーティーメンバーは飛べて、それ以上の人数だったエリュシオン行きはできないし、他の知らない、特にシナリオ上行く必要のない街には一度は頑張って走っていく必要があるということが成り立ちます。
ここまで考えて、ラッシュの周辺についてはこれでいいような気がしてきましたが、「じゃあ南西公路って何」ということになってきます。何、というのは、もしこれが旅人用の道であれば、最初の登録までは絶対に踏破が必要なのでそれはそれで矛盾がないのですが、たしか(うろ覚えになってきていますが)商業用途、交易のための道だということです。私が仮に商人で、このシステムだったら絶対にテレポーターを使います。ということで、仮説2もこれだけ考えたのですが、ちょっとやっぱり考えづらいということになります。ここで最後に出てくるのが仮説3です。身も蓋もないのですが、ラスレムの世界の人間種の体格差は結構大きいです。ミトラもヤーマもクシティも満足に乗れる、いい感じの生き物が居なかった……ゆえに、ある意味で3人種が平等な(全人種の君主がいる)あの世界では慣習的にそういうものは流行らなかったのかもしれません。 とはいえそれだけではそういった便利なものが使われない理由にしては弱いと思いますので、仮説2と3を複合させて、やはりテレポーターが何らかの制約のもとで普及し日常的に使われており(人間複数人ぐらいの重量は運べるが、まとまったキャラバン的な荷運びには使えない→だからあの大きな荷運び動物がいる)、かつ全人種が平等に乗れるものがないので騎獣という概念は流行らなかったぐらいのイメージなのかもしれません。それだとこの前書いた遠い約束の彼女がひとりで海岸に通って、海岸の入り口でダヴィッドと待ち合わせをしていたという話も自然に通るような気がします。
余談、こちらは秋ごろ家族が行くハメになった東欧の出張先の近所の城(くどいですが家族撮)ですが、城塞としての資料館の一面もあり、こんな風に多分日本ではあまり情報のない捕虜の姿なんかも展示されておりなかなか面白く見ていました。剣はもちろん、弓や大砲なんかもあったのですが、もう一度探してみても馬や馬のモチーフの姿は見当たらなかったので、場所や地形、気候によってはあんまり馬を有難がらない? のかもしれません��……(家族が見落としているだけの可能性もありますが) この辺りはセラパレスのモチーフや、ロイオティアの風景モチーフ候補として挙げた街がいくつかありますので、落ち着いたらなんとか訪れてみたいところです。
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在るべきものが無い理由
どうもこんにちは。不定期更新が過ぎますが生きています。一緒に仕事をしている後輩が感染症にかかり、軽症ということらしいですがかなり辛そうにしておりまして改めて気を付けなければ……と身を引き締めています。ウイルスがどんどん変異していって怖いなと感じるのと同時に、少し前に海外出張していた時期は比較的マシだったので運が良かったと改めて感じています。 それで、海外出張ということでメインは仕事だったのですが、同行した先輩がすごく良い方で、ありがたいことに長期間滞在により得た知識を惜しげもなく一行にシェアしてくださり、仕事帰りや休日に美味しいお店や観光案内をかって出てくださったのでした。本当に運が良かったとしか言いようがありません。別のタイミングで行ってたらこんなに満喫できなかったでしょう。治安も(もちろんかなり気を付けていますが)良く、気候も良く、一緒に働く現地の皆さんも陽気であたたかく、それは楽しく滞在することができました。
この写真はワットアルンという場所なのですが、ワットアルンに行くのにいくつかルートがあり、先輩の案内でイサラハップという駅から向かって、途中の歩道橋から偶然撮れた写真です。奥に行くにつれて霞んでいく建物なんかがラスレムのシティマップにありそうな感じに撮れ��ものすごく大満足です。ちょっとだけエリュシオンっぽく撮れてますよね?(駐在さん曰く、建物に近寄ると微妙……とのことでしたが、確かにそうかもしれないと思ってしまいました) エリュシオンといえば、つい先日天空の城ラピュタが地上波で放送されていました。それで、ラピュタのほうはセラパレスのモチーフになっているので久しぶりに改めて真面目に観賞してみることにいたしました。やっぱり面白いですよね。セラパレスっぽい描写は飛行石しかなかった気もするのですが、中枢(王族の聖域だと言っていたような?)に入るシーンで動く四角ブロックに乗って移動しているのをみて「聖域だ!」と興奮してしまいました。記憶があいまいで申し訳ないですが、サガフロ2のエッグの遺跡もあんな雰囲気でしたよね。こういう、古代文明の遺跡の中枢が無機質なああいう感じのゲームはよくあったように記憶していて、謎と恐怖の超古代文明表現のスタンダードにまでなっていると思っているのですが、その源流はもしかしたらラピュタにあったのかもしれないですね。しかしあの声優さんお二人でSUBARUのCMはズルいです。笑ってしまいました。(話が飛びますが、前にどこかで話したかもしれませんが、SUBARUの前身は中島飛行機といいます。それで、本社のある太田市には大きな古墳があるんだそうです。シュライクは堺市だと以前説明しましたけれど、どうやら堺市と太田市を混ぜた可能性が高いですね……河津さんは、街と街を混ぜることをよくされるので) さて、いつものごとく前置きのほうが多分長くなるのですが、本題に入ります。浮上していない間にもなんだかんだで色々とコンテンツをインプットしていたのですが、だいたいのゲームにあり(ときにはメインにもなっていることがあり)、あってもよさそうなアレが、ラスレムにないことにふと気づきました。多分他にもそんなの知ってるよ、という方はいらっしゃるのですが。「あってもよさそう」というのは、サガシリーズではちゃんと存在するものだからです。 イド・ブレイク、ミリオンダラー、でたらめ矢……そう、弓矢って、ラスレムの世界には多分普及していないんですよね。みんながみんな弓を使えるキャラではないのは当たり前ですが、あれだけキャラが居て、誰も弓を使わないことはすこし不思議なことです。弓が無いとは言い切れませんが、少なくともポピュラーな攻撃方法ではないことは間違いありません。銃についてもあるにはあるのですが、現生人類が作ったものではなさそうなので似たり寄ったりの立ち位置ですが。 弓が無い理由を何故かと考えてみると、モーションが通常の武器振りとだいぶ違うから、システムを仕込むのが大変そう……という大人の事情さておき、構想の時点ではあれだけサガへのオマージュを盛り込んでいただけに、きっと弓を入れるかどう���みたいなことが一度ぐらいは検討されていてもおかしくはありません。 ですが、それなりにもう少し考えてみると、あの世界では弓は普及しなくてもおかしくはなさそうです。というのも、あの世界の人間は、みんないとも簡単に術法を使ってしまいます。どこの世界でも弓の主な役割は遠隔攻撃です。勇士の城壁のような長城の上から弓矢で行進する敵軍の頭数を減らすイメージですが、(狙撃���術法が使えれば弓矢のような遠隔攻撃が可能になってしまいます。過去、サガシリーズでは結構術を使う人間と術を使わない(使えない)人間はきっぱり分かれていたように思いますが、ラスレムでは比較的みんな術を使います。敢えて術を使うようになったという言及をしていたのがウニベルだったと思いますが、それでもやろうと思って術を使えているわけであり、剣のほうが得意、斧のほうが得意……ぐらいの括りのなかで術法が入っている感じです。 術法発動のモーションも、武器にエネルギーを通して飛ばしているようでもあり、実際に武器そのもの��性能により術の威力が左右されることもあり、物理攻撃武器と術法は不可分で、物理攻撃武器さえ持っていれば多少訓練は必要なものの気軽に術法が撃てるこの状況の中で、敢えて遠隔攻撃をするためだけに特殊な訓練まで必要な弓も持って歩こうというのは、普通に非合理的ですし、弓が流行らないのもさもありなんというところです。もしかすれば、ここまでこうなるよねというのをシミュレートしたうえで敢えて弓を実装しなかった可能性も無くはないのかな、という気もしています。 現実世界でも、遠隔攻撃が強ければ強いほど近接攻撃の立つ瀬がなくなってはくるのですが……最終的にだいたいパグズの術法で敵が全滅するように(多分他の方もそうだと思うのですが)なるのも、ある意味非常にリアルなバランスかもしれませんね。 それでは、また何か思いついたときに。
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約束の場所
こんにちは、半年に一回更新できたらいいなぐらいになっていますが相変わらず元気にほどよく忙しくしております。 ここ最近の近況といえば、「丙子椒林剣」の現物を目にする機会がありました。7世紀の鉄剣ということでしたが綺麗に磨かれていて錆がなく(すごく微細にみればあるのかもしれませんが)吸い込まれるような刀身につい見入ってしまうものでした。それと、意外にも刀身が華奢でした。一緒に展示されていた日出処の天子の太子が持っているのであればしっくりくるようなサイズ感ですね。丙子椒林剣と七星剣が聖徳太子展の出し物ですが、写しが一対つくられていて、大阪は丙子椒林剣��ほうが現物で東京は七星剣が現物だそうです。大阪のほうはたぶん来週ぐらいまでやっていますので、気になる方は感染症に気を付けて見に行かれてはいかがでしょうか。聖徳太子については不勉強だったのですが、さすがに習っていた世代でしたので、これ知ってる!という絵もあったり、別の題材で好きな絵と同じ絵柄のものがあり、作者が同じというわけではなかったのですが室町時代の画風だと判明したり、なかなか面白く見ることができてよかったです。 剣の錆といえば、剣を見に行った前後に仕事で真鍮をわざと錆びさせていたのですが、目の覚めるようなターコイズブルーの錆が生成されていて本当に驚きました。銅の錆が緑青というのは知っていて、銅像だとか十円玉の錆なんかはもちろん見慣れていたのですが、その黒ずんだ緑青とは全くちがって、真鍮の錆は見たとたんに外国に行った気分が味わえるような爽やかでかつ深い色味をしていました。というよりもうこれはアスラムの青の色味です。あのヴァレリアハートの紋章の青の色です。ふと、あの紋章の色は鉄鋼の錆の少し沈んだ赤と真鍮の錆の少し緑がかった青で、もしかしたらヴァレリアハートは真鍮と鋼の組み合わせでできているのかなとか空想しながら仕事をしていました。ちなみに一回?二回ほどヴァレリアハートの絵を描きましたが刀身は鋼の色で柄のほうは真鍮っぽい色です。それに、アスラムのモデルになったと思われるアテネあたりだと武器として銅合金を使っていた時代も鉄をつかっていた時代もあるようです。ただ現実的にそういった材料の組み合わせをするのかはわからないですし、柄のほうはどこか有機的な感じのデザインなので、こうしっかりとした根拠はないぼんやりとした想像の話です。鉄と銅の合金というのはあまりポピュラーでもないですし。 しかし、本気でキレイだったのでホームセンターで真鍮のうすい板を買ってきて塩水に漬けたらあの青い水酸化銅を育てられる……!?と一瞬思いましたが人体に影響もあるかもないかもという話でしたのでやめておきました。(もちろん仕事場ではきちんと処分しています) さて、毎度前置きがやたら長いのですが本題に。本題のほうが短い可能性がありますが……。今回のタイトルは約束の場所、ということですが、たぶんプレイヤーのみなさんが大好きなクエスト「遠い約束」のことを考えてみました。例にもれず私もあのクエストが大好きなのでたまに思い返したりするのですが……なんで、海岸のけっこう奥のあんな場所なんでしょう? 思いませんか、事故というか襲撃がおこったのは街の外周部です。普通に考えたら、あんな郊外通り越してモンスターもいる海岸よりも、もうちょっと街から離れていない場所に他の被害者といっしょに弔われるのが自然ではないでしょうか。マップやゲームシステムの都合だろうという声が聞こえてきそうですがここはちょっと真剣に理由を考えてみましょう。 まずダヴィッドがふたりの思い出の場所に指定したという説です。説を挙げといてなんですが、これは無しです。ダヴィッド本人が「後でここだと知った」と言っているので無しです。 じゃあその時の被害者がみんなあそこに……というのは可能性として消しきれませんが、前述のとおりやや不自然です。労力がかかりすぎるというか海岸のモンスターによる二次被害が起きそうなので、私が仮にアスラムのちょっとだけえらい公務員でそういう事業を決められる権限があったら「少なくとも衛兵が見回れるぐらいの距離感の場所にしようよ、城壁のちょっと外側の丘とか。これでトルガル様に提案しておくから」とかいうと思います。 だったらいったいどうなんだよ、ということですが、結論としては「彼女の家族か近しい人が生き残って、彼女の遺言に従って彼女だけをあそこに埋葬した」ということなんだと思います。はっきり言って両想いです。つらい。息も絶え絶えにふたりの思い出の場所を指定するなんて、これは完璧にだいぶ重たい感じの気持ちにを持っていたのには間違いないです。ダヴィッドのほうは匂わせなセリフで終わっていますがパブの噂からすると、製作者的には間違いなくそういう設定なのでしょう。身分違いなのは分かっていたようなので彼女サイドは「でも幸せならOKです」(使うなら今しかないフレーズ)というノリだったのでしょうが、個人的な考えではダヴィッドはだいぶ引きずっていたのではないかなと考えています。だからこそあのオープニングイベントで「うわー裏切りそう」という描写になっていたんだと考えています。最初のちょっとした描写を最後できれいに説明してきている感じがこのクエストの大好きポイントです。クエストやらないとそこらへんもわからなかったりするのもリアルで良いです。同じぐらい好きなのは何回も繰り返しますが二週しないと理解できないフラショナルと最初の廃城クエのヤーマの話です。ものすごく大好きです。 余談も多かったのですが、ここまでがひとつめの謎についての推論になります。しかし、もうひとつの「なぜ海岸」というところについてはちょっと自信がありません。アスラムからはさほど離れてはいませんが……ふたりしていわゆる「海の馬鹿野郎」をやりにきたんでしょうか。夕日のロケーションですし、人気もないのでちょうどいいといえばちょうどいいですが。ダヴィッドのほうは自分の生まれに不満があり、またそれなりに訓練をうけていたので「海の馬鹿野郎」説についてはそれなりにあり得そうです。 問題は彼女のほうです。一般人なので海岸まで安全に来れるのかが謎です。ただ、ダヴィッドの回想の感じだと、海岸の入り口のあたりで出会って、その後で武器をもったダヴィッドとふたりで海岸の奥に移動したということだったらあるのかな、と思います。何をしにきたのかは杳として知れずなのですが、回想のなかの話からするとけっこう図太……いや、大胆な感じの性格をしていたのかなという印象もうけます。描写がまったくないので考えようもないのですが、マップ上でのファストトラベル=テレポータ―のレムナント利用と無理やり考えてみたりすると、入り口までは比較的簡単にアクセスできて、結構大胆な性格の彼女は単に海が見たくて遊びにやってきていた、ということも��釈のひとつとしてできなくはないかな、と思っています。 正解はわからないですが、(システムの都合でそうなっているため設定として存在しない可能性もありますし)やはりあの世界について色々と考えるのは楽しいですね。 それでは、また気が向いたときに。
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5番目の……
こんにちは、お久しぶりです。毎回言っているような気もしますが、無事生きてます。おかげさまで、転勤先にもすっかり馴染んでを通り越してもはやほとんど原住民の感じになってきています。 さて、今回はサブキャラの話をつらつらとしていこうと思います。現時点で確定的な結論が頭に降りてきていないので、違うよなど等の指摘やご意見がもしもありましたらぜひともお願いします、といいつつ連絡先があって無いようなもので、気づかずにお返事ができていない可能性もあり……。 今回もこう、まわりくどく本題に入っていくスタイルになりますが、あるときひとさまとダヴィッドの父親についての話をさせていただくことがあり、「妻を亡くしてから狂った印象」から、ひょっとするとイヴァン雷帝モチーフなのかな、と思い至ります。 イヴァン雷帝は、最初の妻アナスタシア・ロマノヴァを亡くしたことがきっかけで凶暴さに歯止めがきかなくなったタイプの暴君です。しかし雷帝グローズヌイって暴君なのにかっこよすぎる二つ名ですよね。個人的にはもっとマヌケなやつでもいいんじゃないかと思いますが。どうせ治世中にはあだ名なんてつけられないでしょうし。 あと碇ゲンドウの可能性もとか口走ってしまいますが、シンエヴァを観たばかりなので妄言だと思ってください。 ただ、情報が少なすぎて決定打に至らず、世界の暴君一覧(覇王の項羽もいました)のなかで配偶者を失ってからおかしくなったタイプの暴君を調べ続けておりました。
まだ調査が不十分では調査の途上ではありますが、やはりイヴァン雷帝がモチーフになっている可能性も高いと思います。なにせ後継者として偽ドミトリーが三人ぐらい出てきています。偽の後継者って世界史にはそれなりにある話ではありますが、わざわざ偽〇〇という形で有名なのは偽ドミトリーか偽ギュスターヴぐらいのものです。ということで、イヴァン雷帝というキャラは神的には身近なキャラだったのかな、という感じです。 で、先代アスラム候とイヴァン大帝の話は本題ではなく、その途中に思いついたクーバイン公のことが本題となります。 クーバイン公は、英語表記で ”Duke of Qubine” となっています。正直、妙な表記です。なにが妙かといえば、通常 ”Duke of **”の**に入るのは地名です。ここでゴール公をみれば英語表記は”Duke of Ghor”ですし、エルマイエンは”Duke of Nagapur, Wilfred Hermeien”、あるいは”Duke Wilfred Hermien”、爵位が違いますけどダヴィッドも本編で”Marquis of Athrum”と呼ばれたりしていますね。 エルマイエンの二つ目の例示はなにが違うのかというと、ofの有無です。ofがない場合公爵であるエルマイエン氏みたいな感じになりますが、ofが入ると、どこどこの公爵のエルマイエン氏という意味となり、そこに入るのは本名とは別になります。現実世界では、ヨーク公だったり実際に統治してるわけではなさそうな場所の称号をもっている場合(吉良上野介……)もありますが、いずれにしてもこの部分は場所などを表しており、人名が入ることはなさそうです。もともとは勝手にセラパレス公クーバインだと思っていたのですが、クーバインの部分は名前ではなく、官位とか性質のようなものを想定してつけられていた可能性が高そうです。 では、クーバインという単語の意味はなんなのかということですが、正直そのものずばり、あるいは類似したような単語は神が使いがちな英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語のなかにはありません。 ここで、さきほどのイヴァン雷帝がらみの暴君リサーチが出てきます。暴君のなかに、ローマ王タルクウィニス”Tarquinius”という人物がいます。タルクウィニスそのものの事績は関係がないのですが、綴りの一部に類似性がみられるような気がして、ふと、これはローマ・ラテン語系なのではないかということに思い至ります。 ローマ人の名前にはあまりバリエーションがなく、3月に生まれたらだいたいマルクスになったりします。その中に、7月生まれがつけられるクイントゥス”Quintus”という名前があります。”Quint”自体は5という意味ですが、7月になってしまっているのはたぶんユリウス・カエサルがよっしゃ俺の月つくったろ、というノリでJulyをつくったアレでずれたんだと思います(調べてないですが)。 はっきりとしたことは言えませんが、調べている中ではクイントゥスが最もクーバインに近い言葉だと感じました。ですので、名前とか名前じゃないとかは置いて、いちどクイントゥスを調べてみました。が……多い!多いんですよクイントゥスって人物! 要するに、五郎ということなので、どの五郎だよ、ということになるわけです。苗字も同じ人間が頻発したりしますしね。大スキピオと小スキピオみたいな感じです。俺とお前と大五郎。日本も含めて古代人あるあるな〇〇家の何番目みたいな名前です。みんな名前だけはよく知っている中大兄皇子もこの命名規則ですよね。 とりあえず調べた中で一番しっかりと事績があって候補にとりあげたいと思ったのは、クイントゥス・ファビウス・マクシムス・クンクタトルという人物です。クンクタトルというのは、あだ名でのろまという意味だったのですが、牛歩戦術でハンニバルを退けたことでのろまが転じて思慮深いという意味になったのだそうです。ただ、なんとも決め手に欠けます。 ということで、こちらのほうは一度置いておきます。 ��にどこを探すかというと、最初で触れたようにクイントゥスが名前ではなくなんらかの性質である場合について考えたときに、何を示すかというところです。ざっくり五郎とか口走ってしまいましたが、ようするに5番目のなにか、色々ありますが、つまり5世ということになります。 そのキーから、ドイツ・フランス・イギリスあたりの〇〇5世をあたってみます。 すると、カール5世、ヘンリー5世、シャルル5世という三人の名前が挙がってきました。 まず、カール5世についてですが、カール5世は私が個人的に名前がカッコいいなと思っている狂女王フアナ(フアナ・ラ・ロカ)の息子さんになります。お母さんが名前からしてこんな感じなのですが、お母さんがこうなった原因は主にお父さんのため、ここの家庭は崩壊しかけているのですが、お父さんの妹マルグリットが奇跡的に真人間だったのでその人に育てられます。このマルグリット、悪いところは運だけといわれるような人で、しっかりとカール5世と姉弟を育て上げます。そうして、カール5世は神聖ローマ帝国の皇帝として即位します。 カール5世についてはクーバイン成分として、若いころから領主をしていたというところとあの髪型……金髪のおかっぱというか、まあ髪型が似ています。ただし、クーバインにしては皇帝というのはだいぶ偉すぎるのと、そして神聖ローマ皇帝といえばもちろんハプスブルク家の人間ですが……(表現がポリコレ的にアウトな気がするので濁しましたがお察ししていただけますと幸いです) 次にヘンリー5世です。正直説明がしづらいです。イギリスの王様で、ご本人は若いころから父親を手伝って戦ったり統治したりしていて記録からは真面目で有能な君主のように読み取れます。が、ややこしいのがシェイクスピアがヘンリー5世モチーフで作ったキャラの「ハル王子」という存在です。 ヘンリー5世は一時期父親と反目するのですが、そこを過剰なまでにデフォルメして反抗期のどうしようもない不良息子キャラにされています。 しかしそれは仮の姿で父親が死んで即位すると、不良のふりは社会勉強だったといって真面目な君主になります。ドラクエ3の遊び人が賢者になるような転身っぷりです。ここらへんのわざと悪ぶっているというところや若年から君主としてやってきていたというところは少し似ているのかもしれないですね。ただ、髪型はおかっぱではありません。いや、髪型で決めてるんじゃないんですけれども。 最後の候補がシャルル5世になります。彼の父親は表現が悪いのですが要するにゴリゴリの体育会系のひとであったのですが、彼は正反対で思慮深く、身体が弱かったこともあってあまり戦闘を好まなかったのですが、それにより効率的な戦術でもって戦争や政治を行い失われていたフランスの領土を回復させ、長じて賢明王とよばれるようになりました。 彼は王太子という称号をはじめてうけた人物で、11歳の頃から政治に携わっており、その性質は懸命で狡猾であると評価されています。なんというかこのへんの性質は非常にそれっぽいので��ないかなと思います。残されている銅像の髪型もきちんとおかっぱです。 あとは要素としてはすこし弱いですけれど、あの時代の貴族あるあるなのですが家族含めて短命という感じで、ご本人も身体が弱くあまり長生きできなかったらしいです。その身体の弱さから信仰が深かったということで、セレスタン修道会という教会を支援していたようです。セレスタンは天という意味でセラパレスとも語彙としては近いですよね。この街の名前はフランス語ですし、フランスの君主からとってきたというのもありそうで、個人的にはシャルル5世が本命じゃないかなあとぼんやりと考えています。 だらだらと書いてしまいまとまりきっていませんが、クーバイン公というのは名前ではなく〇〇5世公という意味でありそうで、そこから子供時代から領主であったシャルル5世がモデルである可能性があるというお話でした。 それではまた、何かが思いついたときにでも。
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さまよえる湖
こんにちは、相変わらずですがまあまあ元気に生きています。そして相変わらずですが飽きずにやっています。 さて、本題に。すこしばかり根拠が弱いですが今日はフラウマローの塔あたりの話をざっくりとしていこうと思います。本編には、グレウスさんの虫マラソン(マラソンいうな)クエストから発展する砂漠の滅んだ王国についてのクエスト群があります。クエストの最後の女王のセリフから、神祖皇帝がいったい誰なのかというのを結構みなさんお気づきになられると思うのですが、さてこの滅んだ王国と女王には、多分これだろうと思われるモチーフがあります。 クエストの最後に訪れるフラウマローの塔には碑文があり、この碑文にはトウテツについての表現があります。トウテツのあるところにはオアシスができる、というような内容です。碑文を書いた側のバイアスもあるでしょうがトウテツを動かしてオアシスを干上がらせてしまったマリオンの描写がけっこうえげつないです。善悪二元論ということでもない感じでしょうかね。こういう綺麗ではなかったりするところもリアルでやっぱりこの世界観が好きですね。 そして、その後トウテツは今のバルテロッサの場所にたどり着いたのでしょう、個人的に一番大好きな街だけにエンディング後の想像をすると、なかなか怖いものがあります……。 トウテツと付随するオアシスは要するに移動湖というものになるかと思います。水を飲んでもLPは減ったりしませんが。湖の移動とか消滅というのは、たとえば川の流れが変化したり天候が変化したり、そういった要因でまあまあ現実でも発生するものだったりします。というよりも、湖は意外と歴史の中で消えたりするものだと琵琶湖博物館の展示に書いてありました。逆に日本の湖のイメージであるはずの琵琶湖自体は古代湖というなくならないタイプの特殊な湖だったりします。 では、ふつうの湖は移動したり消滅したりするものですが、ロプノールという湖をご存知でしょうか。タイトル、そのまま持ってきているのですが、さまよえる湖ともよばれている、ある場所からなくなってしまった湖としては最も有名なものだと思われます。 場所のイメージがわきづらいかもしれませんが、中国の左上のほう(新疆ウイグル自治区内)にタリム盆地といってほとんど(タクラマカン)砂漠になっている一帯があり、盆地の南東あたりにロプノールがありました。そしてその岸に楼蘭というオアシス都市があり、シルクロード交易の中継地点として紀元前から栄えていたという記録があります。イメージがしやすいよう細かいことをいうと、シルクロードの中でも敦煌とサマルカンドの間の中継地点という感じです。 しかし、楼蘭はロプノールが移動してしまったことにより水源を失い、衰退し、玄奘三蔵が訪れたころには既に廃墟と(諸説あります)なっており、そ��から時代が進むにつれ完全に砂漠に埋もれ、13世紀ごろにはどこにあったのかすらわからない伝説の都市となってしまいました。 その伝説の都市が再発見されたのは19世紀、ヨーロッパの探検家・学者であるスヴェン・ヘディンの中央アジア探検のおりでした。タリム川には、過去流れが変わって干上がった河床があり、これを「乾いた川」クルクダリヤと呼んでいました。ヘディン博士はタリム川の流れが変わり、クルクダリヤに水が戻ってきたことを聞きます。このとき、クルクダリヤは「砂の川」クムダリヤと呼ばれるようになっていました。 ーー余談ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー はい、ここで本筋にはまったく必要ないのではありますが少し寄り道をします。クルクダリヤ、クムダリヤという語からダリヤが川、クムが砂ということがわかります。クムという言葉はテュルク語系の広い範囲で砂という語彙です。そして、それが使われる中に「黒砂の砂漠」カラクムという場所があります。ロマサガ1のカクラム砂漠はこれをもじったものでしょう。多分。 それともう一つの寄り道ですが、「乾いた川」という文言です。西洋ー砂漠ー乾いた川ー東洋……こっちはロマサガ3で使われている可能性がありますね。本筋やロマサガ2の移動湖の話ともあわせると、某神のお宅の本棚にはヘディンの著書「さまよえる湖」があってもおかしくはなさそうです。偶然かもしれませんが。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー余談終わりーー かねてよりヘディン博士は、クルクダリヤに水が戻ってきたときには、その先のかつての楼蘭があった場所にロプノールがもどってくるはずという仮説を立てていました。そうして、博士はクムダリヤの流れにそってさまよえる湖ロプノールと伝説の都市楼蘭を探す旅に出る……という、「さまよえる湖」はその冒険を記した本です。挿絵は博士ご本人の手によるものなのですが上手すぎてびっくりします。それと、全編にわたってサブキャラの「博士の召使」エルデクの印象が異様に強いです。湖と楼蘭が見つかるのはタイトルからわかるように既定路線ですが、まさかエルデクがああなってこうなるとは……という、そんな本です。(一応ここにネタバレしてるのはウィキペディアさんでわかるレベルの記述です) 冒険の中で湖の再発見と双璧をなすクライマックスシーンが、「ロプの女王/楼蘭の美女(乙女)」とよばれるミイラを発見したときになるかと思います。その場所で撮影された貴重なミイラの写真が載っていたりします。(ただ、私がミイラが怖すぎて読めなくてそこらへんはとばしてしまっていて前後の文章が読めていないのですこし適当です) その女王のミイラという部分がフラウマローで、ロプノールがトウテツとオアシスではないか、と私は読んでいます。 ちなみに、トウテツは中国の山海教の怪物で、英語表記では中国語読みの”TaoTie”となっています。また、バルテロッサ地方までつながっている南西公路ですが、「公路」というのも中国語で国道にあたる語彙のものです。ということで、ここらへんのモチーフは楼蘭由来ではないか、と思っています……バルテロッサがほぼカイロでベルトールさんがバグダードのガートルードベルなのでけっこう辛いものがありますが……! あ、フラウマロー”Flaumello”というお名前、これも確証はないですが、フランス語で”Fleur-Mille”(千の花)というお名前なのではないのかなと思っています。それと碑文にでてくる槍がたぶん源地の槍なのかなと思います。 そういえば記憶が怪しげになってきましたが、最初プレイしたときにはグレウスさんはやたら長生きの人だと思っていましたが、もしかしたらマリーナさんたちと同じで生き残りの子孫だという可能性もありますね。
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近況+番外編
長く細くやっていくため、気が向いたら書く、 と決めていたためえらく間が開いてしまいましたが、 こんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ツイッターではちらっと触れていたのですが、 違う土地に転居しました。 前回のPostのときから実はその準備に追われていまして、 家族の都合なので、自分の仕事どうしよう…… 死ぬまでにいちど宝石商として働いてみたいな、 でも病弱だしな、などとぼんやり悩んでおりましたら、 運よく過去転勤していった職場の飲み仲間の プロジェクトに参加させてもらえることになりました。 転勤先は異世界転生モノかというぐらいに、 理想の職場で楽しく働けています。 もともとの顔なじみも多く、まるで実家のような安心感と 自分の運の強さを感じながら生活する毎日です。
それで、転居先の日帰りに行ける圏内に 「世界最大の無印」があるとのことで コロナが落ち着いたら行きたい……と 場所を検索してみましたら、GoogleMapに表示される、 古墳、古墳、おびただしい数の古墳。 思いっきり地図が古墳の形になっていて、 おもわず笑ってしまいました。 スクショは貼りませんので、気になられましたら 「無印 北花田」で検索ください。 ちなみに、職場の人がそのあたりにお住まいのようで、 聞いてみたら「ああ、家の裏古墳だよ」と、 さらっと言われてびっくりしました。 確かにそれだけたくさん古墳があったら、 近隣でそういう方もいらっしゃるでしょう。 さて、この大きな無印と古墳エリアには 「なかもず」という地名があります。 ご存知の人も多いでしょうが、 もずを英訳すると、シュライクとなります。 この街がサガフロのシュライクのモデルなのでしょうね。 コロナが落ち着いたら無印と一緒に 古墳も見に行きたいところです。 (シュライクと京に行けるということは やはり梅田がクーロンなのか) ところで、サガフロつながりということでひとつ。 ラスレムで傭兵を雇えるギルドの名前は、 「結束の金杯」「迷宮の指輪」「三界の剣」ですが、 うち「(金)杯」と「剣」はサガフロの秘術のアルカナ、 「指輪」のほうはクーンの集めている指輪、 からきていると思っているのですが、 みなさんはいかがお考えでしょうか?
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解体して統合せよ
こんにちは、お久しぶりです。 業務が建て込んで出張飲み会などなど重なり また時間が思うように取れず…… そう、出張で大阪にも行ったのですが、 その前後に丁度サミットがあり、 「この街エリュシオンみたいだなぁ、 地下に面倒なダンジョンもあるし、 なにより、(新)世界の中心に天に通じる建物がある!」 などと思いつき、各国首脳が逗留するようなところに 立ち寄ったりもしたりしておりました。 (泊まりさえしなければ比較的手軽に利用できるのです) さて、今月も本題に。といいつつこれも前置きが長いのですが。 少し前、後輩柏木君(柏木はゲーム内での仮名だそうです)に 「りーなさん何のゲームやってるんですか」 とたまたま聞かれまして、 それで彼にもプレイしてもらうことになり、 嬉しいことに不定期ですが職場で 「ちょっと進みましたよ!」なんて 報告してもらうこともあったりしまして。 その中で、ラッシュが職場の別の後輩D君に よく性格が似ているなあ、見た目も結構いい線 いっているのでは……という話になりました。 (もちろん顔は多少作らなければいけませんが) それでふと、D君にあの衣装を着せてみたら いい感じになりそうだと考えてもみたのですが、 「ともかく衣装がめんどうくさい!」
あの服っぽい部分や上着?の部分はいいとして、 特に肩当てとかああいうのはどうやって作るんだ…… ……作るとか着てもらうとかはおいといて、 せっかくだからリアルに斬撃に耐えるということを 目的としたラッシュの上着?を設計してみよう。 そこからそう思うに至ったのでした。 まず全体の構造について。 当初、肩当てだけが金属製?と何も考えずに そう思い込んでいましたが、 ふつうに考えると、あれ、革の下に鉄板を入れる 変形帷子なのかなと気づきました。 もしかしたら他のプレイヤーさんには当たり前のこと だったかもしれませんが、 私はダヴィッドがくれたのは 単なるオシャレ上着だと思い込んでおりました。 なんということでしょう……。 それと、肩当てが左だけというのも気になったのですが、 調べてみると、肩当ては利き腕ではないほうにのみ装着して、 そちらの面を敵に向けて戦うというのは 一般的にあったということもわかりました。 (つまりラッシュは右利きということになりますね)
↓なんとなくざっくりとした絵を描いて考えることにしてみます。
材質についてですが、ファンタジー鉱物については よくわからないのと、 それとパラレル地球がベースである世界のため、 一般的な鋼ということで考えることにします。 鉄を精製したものが鋼で、鉄というのはありふれていて、 加工しやすく人間に都合がよすぎるぐらいの 鉱物であったりします。 ほかに色々アルミ・チタン・銅などの鉱物はありますが、 入手難度や強度、重さなどなどの面から実用に適さず、 仮に鍛冶屋のこだわり鎧というのならば別ですが、 「一応つけておけ」というていでもらったものですから、 ありふれた鋼製のように思います。 肩当てについては、画像から類推された寸法、 横200mm×縦250mm、厚み3mmということで、 だいたい2.5kg程度の重さになると考えられます。 一般的な西洋甲冑、いわゆるマクシミリアンの 板厚��1~2mmのため、中世の一般的な武器を 受けるには十分すぎるぐらいの分厚さです。 飾りの模様は、山羊の角をした悪魔バフォメットでしょうか。 これはサイクスの家の紋章のようですね。 バフォメットはタロットの悪魔のアルカナに描かれており、 「わけのわからない強大な力」の象徴だそうです。 それは、比較的あの家族の面々のイメージに合致するので、 あの紋章はやはりバフォメットかもしれません。 こういう飾りは、個人的にはマシニングセンタという機械で 削りだすのが手っ取り早いと思うのですが、 マシニングセンタは当然この世界にありえない存在なので、 考えないようにします。 あとは2つぐらい加工方法が考えられるのですが、 ①鋳造 ろうで原型を作って、砂にそれをうめます。 ろうの部分にドロドロに溶融した鉄を流し込むと ろうと同じ形の鉄が得られます。 利点は、形が作りやすいこと。 逆に問題点は鋳鉄というのは鍛えられた鋼に比べて 機械的強度が劣ることです(脆いです)。 ②彫金 たがね(小さなノミというか大きい釘というかそういうもの) をハンマーで打って金属を変形させます。 マクシミリアンの装飾は彫金でつくられていたようです。 利点は変形と同時に強度の向上が見込めること。 (というのも、金属の変形は転位という現象を利用していて、 大雑把なイメージとなりますが、 「ゴミ箱にさらにゴミを入れるため今入っている ゴミを押し込んでへこます」 ⇒へこんだところはぎっしりつまる そういう感じのことをやっています。 もちろん限度があり、やりすぎると破壊します。) 問題点はあまり厚みのあるものにやることではないので、 ちょっと3mmのものは厚すぎるのではないかということです。 ②´彫金されたプレートを象嵌 1mm程度の板を彫金して土台にはめます。 ちょっとつなぎ目のところの処理はわからないですが、 パターンの切り替わりがあるので、 ありえないことではないかなと思います。 つぎに、あの格子状?の黒い革の下に仕込まれている鉄板を考えます。 雑ですが、計算していきます。 (すごく気になる人以外は画像読み飛ばし推奨)
斬撃のモデルを考えると、剣を振るスピード等々から 鉄板に与えられるストレスがだいたい導き出されます。 ここでは「耐えること」を主目的とするために、 武器もスピードも全部一番強いでざっくり計算していきます。 それに対して、一枚の鉄板でも受けられるように さらに計算します。すると、0.1mmぐらいの厚みまで もつはずなので、安全率を加味しても 0.5mm以上の分厚さがあればビルキースと ヴェファーレ以外の大抵の攻撃では壊れたりしません。 (衝撃はまた別です。 鎧の鉄板がちぎれたりしないということです。) ということで、一枚目の画像に書いてしまっていますが、 帷子の鉄板部分はだいたい0.5kg程度に なるのではないかなと思います。 装飾こみこみで、総重量4~5kg程度でしょうか。 重いといえば重いですが、フルな甲冑というものは だいたい10kgオーバーだったり、 身に着けていて荷重が分散されているので、 さほどではないのかもしれません。 それと、また一枚目の画像に戻るのですが、 鋼なのでやはり手入れをしなければ、錆びます。 錆びるとここの強度のところがとても減ってしまい、 簡単に壊れます。そのため、ボタン式かなにかで 取り外して拭いたりできるように なっているのではないのかな、とか、考えてみたりします。
西洋鎧から日本の鎧に話は変わってしまうのですが、 ちなみに今日、ちょうど某遺跡に遊びにいっていたのですが、 戦国行列をやっておりまして、 当世具足の方々もいらっしゃって、 当世具足のほうはダヴィッドの衣装に似ているので 図らずも大興奮させていただきました……! また、足軽さんたちのお衣装も参考になりました。 足軽さんは銅鎧のみの装備なのですが、 胸よりおなかのほうが、骨がなかったり大事な臓器が あったりして致命傷になるからだそうで…… ……ラッシュのおなかは大丈夫なのでしょうか…… ……いや、そういうアレなんでしょうか、まぁ、なんとも。
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神槍の刃金
こんにちは、ほぼ定期やら不定期やらな更新です。 結構書きたいことはたくさんあったりなかったりするのですが、 あまりきちんとした確証が得られなかったりどうするか迷っていることもたくさんあり…… たとえば、先日テレビでアンサガのゴージュのモデルだといわれている プロデューサーがお好きだという某野球選手を久しぶりにお見かけしたのですが、 ふと「あれっ、この人……ちょっと領主��似てる……?」 (厳密には領主に似ている例のアイドルに似ていると思ったのですが) などと思ったりして、可能性はあるだろうけれど、確証は得られないだろうなと、 でも考えるのは楽しいなと、そういう細かいネタがたくさんある状態です。 それでは、今月の本題です。一旦下の注意事項を読まれてからどうぞ。 【注意事項】 話の中で、放射線(X線)等に関する記述がありますが、放射能および放射線がどのような条件下においても人体に対して危険だ、あるいは安全だという意図の話では断じてございません。 国の安全基準を満足している場合においては、人体に対して問題なく、また安全なものであると考えております。 【注意事項おわり】 では、本題。 「ゲイボルグは、何を撃っているのか」
仕事で電子銃のメンテナンス作業をしているときに、ふと自分が今手にしているものが、ゲイボルグのようなものなのではないかと頭によぎりました。 といっても、出力としては全く違うでしょうが。 電子銃はふつう希薄空気中で撃つものですが、出力をめちゃくちゃ上げれば空気中で撃ったりできなくもないですし、そうなったときに使用者の寿命なんて縮まりうるよなぁ(これは後段で説明します)とも考えてみたり。 ケレンドロウス?もめちゃくちゃ電気を使っている感じもしていたりして。 ほかにも考えられるものってなんだろう……と考えてみると、色々浮かんできて面白くなってきました。 あくまでファンタジーですが、近そうな現象としては、おおよそ4つではないかな、と考えています。 以下ざっくりとした、自分の理解での解説です。 あくまで私個人の理解なので、間違っている可能性もたくさんありますので そういう雰囲気の話として捉えていただければと思います。 ①X線 X線は電子をタングステン等のターゲットとよばれる金属にぶつけて、 タングステン原子を構成する電子をぶっとばします。 そのときに、エネルギーの一部がX線に変換されて放出されます。 【描写に合致する点】 電子含む荷電粒子自体は真空中でないとまともに飛びません。 ですが、X線となると波長にもよりますが大抵空気は透過するので 当てやすいような気がします。 また、一部は散乱するため距離が離れた場合はそれなりに 広範囲に当たりそうな気もしますし、相手にダメージを与えるほど 出力が高い場合は発射する側もある程度ダメージが蓄積しそうです。 【描写に合致しない点】 まずターゲットに当てる必要があり、エネルギーの1%がX線 となり、のこりのエネルギーはターゲットを加熱するそうです。 想定される高出力の場合には銃身のほうが沸騰する可能性大です。
②雷 ゲイボルグと対象の間に過大な電位差を発生させると、 その間に存在する空気などが絶縁破壊すると考えられます。 絶縁破壊とは何かというと、たとえば金属は電気を通すのですが ふつう空気などは電気を通しません。これにたくさんの電位差 (電圧ですね)をかけると、金属のように電気を通してしまうように なります。空気の絶縁破壊が、いわゆる雷です。 【描写に合致する点】 ケレンドロウス?が帯電しているように見えます。 また、回転しながら発電しているようにも見えるので電位差はありそう。 それとふつう、電位差は大地基準となってしまうので、普通の雷同様 地面に落ちる方向��いくと思われます。ムービーの最後は光が 落ちていく描写になっているので、それとも合致するような感じも。 【描写に合致しない点】 絶縁破壊するといっても、雷は抵抗値が低いものを通りたがります。 山で高い木に雷がおちるのも、そういうわけです。 空気と人体だと、人体のほうが抵抗値が低いはずです…… ……寿命が減るレベルではすまされない感じがします。 某有名ラブコメ漫画の鬼娘さんや某ゲームアニメの電気ネズミさんの いる時空なら耐えられるかもしれませんが。
③レーザー(光) 光を鏡に反射させながら、さらに新しい光を足していくと、 鏡の中で光はどんどん増幅されていきます。 増幅されて強化された光がレーザーとなり、強度に応じてさまざまの 用途に使われています。 【描写に合致する点】 空気中でも当てることができ、実際に兵器としても利用されています。 光を放っているのはムービーとも似通っているように思えます。 【描写に合致しない点】 資料などをみると、どうやら当たる範囲が比較的狭いと考えられます。 出射するところを動かしていって攻撃範囲を広げるイメージです。 ナムルニラムの攻撃はレーザー系統だと考えても良いと思います。
④荷電粒子砲 電子、あるいは陽子の荷電粒子を磁力によって加速させ撃ちだします。 加速はリニアモーターカーのイメージがわかりやすいでしょうか。 X線のマシンで出している電子をターゲットではなく直に対象物に当てます。 SFロボットアニメのド定番兵器です。 【描写に合致する点】 大電力で加速すればかなりの威力をもちます。 また、大気中で撃つと仮定すれば、空気やらなにやらの粒子に ぶつかって、その粒子の一部が押し出されたり、放射線が出たりと ビリヤードのようにダメージソースが拡散されて広範囲がヤバいことに なると考えられます。 【描写に合致しない点】 宇宙の真空中でガンダムが撃つには撃ちやすいですが、 大気中で運用という話をすると前段で書いたように空気に当たって メインのダメージソースの荷電粒子が減衰すると考えられます…… が、ここはSF兵器の花形、エヴァンゲリオンの作中で 大気中で撃つ描写がなされています。それも、減衰するので 地域の膨大な電力を使って加速励起させているという描写も混みで。 (ヤシマ作戦はやっぱり良いですね……!) 一点だけ難点があるとすれば、ある程度近くにいると拡散の範囲に 入ってしまい、使用者もそれなりにダメージを喰いそうです。
と、つらつらと書いてきて思うのが、やはり荷電粒子砲モチーフのように思えてきたのですが、 まぁ、レムナント(なんでもアリ)ですから、答えはきっとプレイヤーさんの数だけあるのでしょう…… ……なので、私の仕事道具もきっとゲイボルグなので、明日も仕事が捗るなぁ……
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海の向こうより遠い場所
はい、こんにちは。 最近ネットでの発信を控えめにしておりました。 というのも、ひとつの理由ではないのですが、大きくいくつか。 ひとつは単純に繁忙期&体調不良であったためです。 もうひとつは自分的にやりつくして燃え尽きたみたいなところがあり。 そして三つ目、え���と某ゲームのフレンドさんのギルド運営を手伝っており…… 最初は全く他人だったギルドの皆になんというかがちがちでなくほどよい緩やかな連帯感が芽生えて、成長につながっていくのが面白くてですね()
ずっと楽しみに見てくださっていて、ありがたいことに本の感想までくださった方もいらっしゃるので、 そのように大事に大事にしてくださる方には本当に申し訳ない限りです。 最後、これが一番複雑なのですが…… 自分の個人的な活動のモチベーションとして、 「ラスレムについて語る人が増えればいいなぁ」ということが根幹にあり、 それで、 「リマスターで語る人が増えたから私はもういいかなぁ」ということもあり。 なんというか、偶然にも奇跡がおきて、とてもうれしくて。 でも、複雑で。 嬉しくて踊りだす��いうよりも、幽霊がきえることができるときの気持ちのような、そんな感じです。
そもそも、創作をする性質ではないただのしがないサラリーマンなので…… それが、なにかに突き動かされるように絵をかいたり、文章をかいたりしてしまえる。それほどに、好きで大事な作品ということですが。 西域への興味は尽きないし、ある意味では家族ぐるみのライフワークのようなところもありますので、自分のために考察は続けたいなと思っています。 前置きはさておき、 今回はメルフィナについて、お話しようと思います。 こちらは本に書きましたので、本を読まれた方は二重になってしまうかもしれませんけれどよろしくお願いします。 さて、メルフィナは英語でMelphinaと綴ります。 他の都市のように、なにか二つの単語をくっつけたような名詞ではないように思えます。 では、元の言葉をもじったか、アナグラムにしたかのどちらかと推測して…… 探すにしても、どこをもじったのかわからないので探しようもなくあきらめていたある時、偶然にもある会社の名前に出会います。 本当に個人的な話になってしまいますが、業務にてデータベースを操作する必要があり、色々調べているなかで、 ウチで使ってる(というか最大手)のオラクルDBの概要をウィキペディアで読んでいた、そんな時です。 オラクルの関連項目として、デルファイというツールがあるのを見つけました。 このデルファイはDelphiと書き、オラクル(神託)で有名な地名デルフォイから取った…… デルフォイのほうを調べると、神託をするのは巫女だという記載があり。 私のなかで、メルフィナとデルフォイが繋がりました。 デルフォイのほうを調べていくと、人気の観光地というわけでもないため、どんな場所かはよくわからないのですが、 「日本の利賀村に風景が似ているため、姉妹都市になっている」との記載が。 利賀村、そういえば……と思い出すと、学生時代の寮の同期の子が利賀村のうまれだったのです。 休みの時期は寮が閉まるのですが、寮生は寮の近くでバイトをすることが多く、私もその子も休みの時期には少し頑張って通勤していたので��た。 ……ということで、多分、頑張れば行ける範囲だと判断しました。 実際に調べると、富山県の石川寄りの場所。 ざっくり車で2時間程度で日帰りできそうでしょうか。 田舎者なので、車で2時間は近所という認識です。北陸地方はだいたい地元です。 (但し、木の芽峠を越えるのは遠いという認識です。) わかったのは金曜日、土曜日に現地に向かいました。 最近は道もよいので出発して1時間30分も経たずに村の入り口である大牧温泉付近に。 その時点ですでに秘境というか、山奥の様相。 付近のダム湖は本当に緑と水で、ゲームのメルフィナのようでテンションが上がりました。 車はどんどんとダムを超え山道を走ります。 1時間ほど、たとえるならば中国の山水画のような地形を縫うようになっている山道を走り続けていると、ある種の不安に襲われます。 「この先に、ほんとうに村はあるのだろうか。」 そんな不安を抱えながらしばらく走っていると、道の駅があるという看板。 さらに進むと、崖っぷちにぽつりと1軒、土産物屋のような道の駅が。 ガスがかかり、いよいよ山水画のような山道にいきなりあらわれる建物。 「……ドラクエのほこらみたいなやつや……」 自分の出身もだいぶ山の中で、標高も高く、ダムやら川やら山やらは同じなのですが、 正直に言って、レベルが違いました。 山に住んでいない方も、スキー場に車で行かれたことがあるなら想像してみてください。 スキー場もけっこうな山奥ですが、その道中を10倍した感じです。 そして、さらに1時間半……村の入り口からすると、2時間半程度でしょうか。 やっと、庁舎などがある村の中央部にたどり着きます。 2時間半です。北陸新幹線全線より長いです。関空からだったら北京に飛べます。 山水画の世界をそれだけの時間さまよった先の中央部は、あまりにも普通の自治体で、バスが通っていたり、家も多く歩いている人もいる普通のきれいな村でした。 フランスの美しい村、行ったことはないのですが、そのようなイメージでしょうか。 ところが変われば、いろいろな場所や風土があるのでしょうが、私は夏休み��毎日バイトに来ていた同期ってすごいなあ、という感もあり、なんとも、ともかく「すごい」としか言いようのない気持ちで、別のルートで帰途につきました。 帰途のほうも結構でしたが、五箇山のほうに抜ける道でしたので、 五箇山に行く人たちでにぎわっていたために往路ほどのインパクトはなく。 ただ、城端あたりに戻ってくるにはやっぱり2時間半程度かかりましたが。 後で調べてみると、五箇山などあの近辺というのは、平家の落人が隠れ住んだところのようです。 やはり、ものごとにはすべて理由があるのだななどと、まとまりませんがそういうところで締めさせていただきます。
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昔語りと悠久の国
こんにちは。 1月27日は、お越しくださったかたも、支援してくだださったかたも どうも、ありがとうございました。 これが一つの活動の区切りになる……とは思いますが、 気づけばやはりまたあの世界のことを考えているので、 すこし緩やかに、つづけていけたらいいな、と願います。 それでは、本題に。 2月11日は、何の日かご存知でしょうか。 ちなみに、私もつい最近まで認識することもなく休んでおりましたが……。 「建国記念日」ですが、何をもって建国とするのかですが、 初代天皇の神武天皇が即位した日だといわれています。 神武天皇は、天照大神の孫の瓊瓊杵尊のひ孫……だそうです。 日本史の(ほぼ)ない学校に通っていた私は最近までそこらへん全く 意味不明で過ごしておりましたが、「ドラマチック日本書紀」というHP様を みつけまして、本当にわかりやすく物語調に歴史を説明されていらして素晴らしく 激烈におススメしたいです(ダイレクトマーケティング それで、素敵なHPで得た知識を非常に雑にひらたくいいますと、 天の神様(天つ神)が日本の国土をつくってみたはいいけれど、 その国土は全然しらない人たち(国つ神)が治めていてどうかと思ったので 天照大神の孫の瓊瓊杵尊が国土の九州に降臨してよっしゃ治めるぞ!と なったものの色々あって(だいたい兄弟げんk……)なかなか出発せず、 そのひ孫のイツセ、イナヒ、イリノ、イワレヒコの4兄弟が 本州に向かって旅立ち、先に本州に降りていた神のニギハヤヒと 熾烈な争いの末にひとり残ったイワレヒコ⇒神武天皇が本州を統一……。 というのが天孫降臨~神武東征あたりのダイジェストです。 では、ここまで語ってなんなのか、というと……。 これ、神武天皇と神祖皇帝ってなんか似てない?とふと思ったわけです。 新しい奥さんと前の奥さんの間で当人以外の人がモメるエピソードまであったり。 ただ、新しい奥さんもとい皇后の五十鈴姫自体は比較的普通の女性という感じで、超能力で積極的に焦土をつくるよ的なマーシャルの女の感じはありません。(私のマーシャルのイメージ酷すぎるんですが仕方ないね) そこで、歴代の天皇で「神」の文字を贈られているほかの方も見てみることに。 意外と少なくて、神武以外にはふたりしかいません。 一人目が、崇神天皇。この方は「四道将軍」を派遣して国土を増やそうということをはじめたようです。 国土の拡大と四将軍、おいしい設定です。……が、このへんがないのと、皇后のミマキ姫も普通の女性という感じです。この方でもなさそうです。 そして、もう一人が応神天皇。有名なヤマトタケルの孫です。こちらも皇后の仲姫は普通の女性です。 ――しかし、この母親が尋常ではなかった。 神功皇后といって、超能力で積極的に海外の国を攻めに行きます。 その戦果をもって、息子の応神は勢力を強める……。 そして、この母子は「八幡神」として今も全国で祀られ 数千年にわたる信仰を得ています。 という感じですが、卑弥呼同一人物説やら、「ファンタジー」説もあって、 いいかえると「古代の知識層がかんがえたさいきょうの女王」な 要するにてんこ盛りキャラです。実にマーシャル。(てきとう) ちなみに夫の仲哀天皇は早々にフェードアウト(不敬にならないようなふんわり表現)して代わりの相棒として 「古代の知識層がかんがえたさいきょうの大臣」武内宿禰がインします。 どのぐらいさいきょうなのかというと、一言では語れないですが、 先代の成務天皇への一途な忠愛で300年皇室に仕えます。つよい。 紫式部より前の古代人もなかなか……千年以上前から色々始まってましたね。 いえ、完璧にファンタジーキャラとも今はまだ言えないようですが。 大いに脱線しましたが、あの神祖皇帝の神話はこのあたりからとられた可能性るかも……というお話です。 ワグラム自体はサーサーン朝の君主ワフラームからきていそうですが、 「千年つづく神格化を伴った君主家」というのはなかなか世界に類をみないものです。 ただ、もう一つの可能性としては、ローマ帝国の初代皇帝アウグスティヌスと皇后リウィアの夫婦で、 「千年続く神格化を伴った君主夫婦」「前の恋人……」「女傑とされる皇后」というようなふたりで条件的には十分にこちらが基になっている可能性もあります。 加えてウンデルバルト自体は「コンスタンティノポリス」ですし、東ローマ最後の女帝は「エイレーネ(イリーナ)」です。 むしろ冷静に考えるとこっちを調べてこっちのほうのお話をするべきですが……。 某神、わりと物語としての日本史がお好きでいらっしゃるような感じがあるんですよね。 ツイッターで継体天皇の話を出していましたので。(継体天皇は応神天皇の系譜) それと、上で挙げた方々の本拠でもあるのが琵琶湖なのですが、 琵琶湖のような街をよくゲームに出しているような気がするのです。 クリスタルレイク・オウミ・ロウスイ……など。 私が丁度この君主達が治めていたあたりの邑人なので余計にそう感じるだけかもしれませんし、 神はそれと同じぐらいイスタンブー��みたいな街つくってるよ!と言われたら苦しいですが。
あと単純に私が個人的にハマった武内宿禰の話がしたかっただけです! 丁度こんな日ですからね! 天然巫女姫に振り回される武士おじさんの恋愛感情抜きの相棒コンビは妙に良いですね! キングスグレイブ好きな人は好きだと思いますのでぜひよろしくお願いします! はい、めちゃくちゃ久しぶりにてきとうなこと書いて楽しかったです。 ありがとうございました。
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旅の記録
こんにちは。 こちらのHPも、はや2年が経ちました。 相変わらず、私はあの世界のことを調べて、そして新しい発見をしています。 こちらに書かなかったのには、前回の投稿でもふれましたが、本を作ろうと考えていたからでした。 ということで、昨日から今日に日付がかわるころ、入稿いたしました。 どのような本かといいますと、こちらのHPでやっていたような、世界のもとになった現実世界の場所をさがして、 そしてその場所の写真を、あるだけ貼って……というものです。 幸運にも、かなりの地点にわたしか、家族かが到達していて、 そして素人で下手くそではありますが、写真もそれなりにに集まりました。 もともと、世界のそういう場所がすきだったので、ラスレムにハマるのも必然……だったのかも、しれませんね。 本のタイトルは、”Journal of the Journey”(旅の記録)です。 イブン・バットゥータの、三大陸周遊記のイメージでつくっています。 彼らの旅の足跡を、追いたい。 これは本当に、他でもない自分のための、記念の本です。 自分のための本ですが、同じようにラスレムを愛する方にも、��し届くならば嬉しいな、と思っています。 1月27日は、そんな想いでビッグサイトにおります。 それでは、また。
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Dont dream its over
はい、こんにちは。 ずうっとこちらをほったらかしにしていたのは… 来年がラスレム発売10周年、ということで何か記念になるものをと 一生懸命このホームページでやってきたようなことをまとめておりました。 それで、10年経っても(私はプレイして10年経ったわけではありませんが) まだまだラスレム好きだというプレイヤーがいるぞ、 いや、これからも新しく好きになるプレイヤーだっているぞ、という そんなことを、届くか届かないかは別として発信していきたいなと。 “Dont dream its over”(まだ、終わってなんかない���これからだ) 大好きな歌のタイトルです。皆さんも知ってる曲かもしれません。 そういう気持ちで、ここ数カ月は作業をしてきていて。 そしてその中でSteamでの販売中止のお知らせという突然のニュースを聞き すこしじたばたと悪あがきをしてみようか、と宣伝させていただいたり。 私自身は大したことができているとは思っていないのですが、 私の活動によって、ラスレムというタイトルを知って触れてくれた方々が 色んな方々が、「あの素晴らしい世界をひとりでも多くの人に知ってほしい」 と発信してくださったり、 また、私の活動を見ていて興味を持ってくださった方々が購入してくださったり…。 うまく言葉にできませんが、販売停止は悲しかったですが、 そういった何もかもが本当にありがたいな、という気持ちでした。 本当に、皆さんありがとうございました。 数日経ち、9月11日に大きな発表がありました。 ずうっと、ずうっと待ち望んでいたことが、叶いました。 10年の節目に、PSという大プラットフォームでの、リマスターリリース。 どういった経緯かは、私には知る由もありません。 ただ、少なくとも見える場所で「ラスレムという素敵なゲームがあるんだよ」 そう言い続けてきたことは無駄ではなかったのかもしれない、と切に思います。 まだこれからのことは、分かりませんが… もしかしたら、私の活動への答え合わせができる喜ばしい日がくるのかもしれません。 (もちろんその時には、私の活動の成果は私の胸にしまいたいと思います。) 12月6日がすぎても、私のやることは変わりません。 “Dont dream its over”、まだ終わってなんかない。これから。 これから、ひとりでも多くの新しい「好き」をひっそりと見守っていけますように。
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石擁く天空の城
どうもこんにちは。 エセ技術的な話が二回続きましたが今度はちゃんと地名の考察を。 今回は、セラパレスについてお話しようと思います。 アルファベット表記ではCelapalaisとなっております。 「Palais」はフランス語の「城(宮城)」という言葉にあたります。 では、「Cela」がなにか…というと、ドンピシャの言葉はありませんが、 一部が似通る「Celeste」「Celesta」「Celestial」 …という言葉がありました。 意味は、「天空」ということだそうで。 ここでもういちど、シティマップを確認してみます。 よくよく見るとこちらもまた独特の地形です。 崖からお城だけが浮いています。 天空という意味でどうやらまちがってはいないようです。
「天空」…「城」……。 もう、アレしか思い浮かびません。 極めつけに、浮いてる石があります。パワーストーンです。 ということで、天空の城ラピュタが���デルである可能性が高いと思われます。 ロケーションのモデルですが、 現実に天空の城ラピュタのモデルになった地形を、 ロンダ、チヴィタ、マチュピチュ等いくつか確認してみましたが、 雰囲気としてはモンサンミシェルが最も近いのではないかと考えます。 すこし、参考程度に画像を置いてみます。(毎度のことながら家族撮影)
お城の形状が近いような…
セラパレスの街並みもレンガ造りです。
緑と川の雰囲気が、近いように思います。
タイル床の装飾の色合いも、近い雰囲気があります。
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不可視の力もつ神殺しの斧
どうもこんにちは。 なかなか調査が進まず、投稿の頻度も下がってきていますが、 せっかくですのでそれなりに読み応えのある記事を書けるように 頑張っておりますので何卒ご容赦ください…。 ちなみに自分で書いておいて、過去の記事を読み返すと、 非常にバカバカしいお話ではありますが、内容を忘れていることもあり 「すごい…なんかこの人めっちゃ色々調べてるしすごい… 誰が書いたの…こんなの…自分には絶対書けない…!」 などと感じるときもあるぐらいに、 非常に自己満足度は高いHPとなっております。 前置きはさておき、本題でございます。 今日は、神殺しの斧… ゴール公のビルキースについて、すこし考えてみようと思います。 ビルキースのデザインとしては、円盤状の構造体にのこぎり刃がついた いわゆるGBサガでさんざんネタにされたチェーンソーをモチーフとした武器…のはずです。 ラスレムには他にも、サガシリーズに出てきた武器がたくさん取り入れられていて、 サガファンとしては嬉しいセルフオマージュとなっていますよね。 そんなビルキースですが、のこぎり刃が回転する機構となっており、 非常に殺傷能力が高い武器となっております。 現実世界でも、鉄を含めた金属を切断したり加工するのには 回転機構を備えた刃物を使うことが多いです。 ホームセンター等にある、ディスクグラインダを見たことがある方も いらっしゃるかもしれませんが、金属を切断するための刃は、 刃物というより半分砥石のようなものです。 斬るよりも、一部分を回転しながら削り取って切り離すようになっています。 ビルキースにしても、そのような使い方もできそうだと想像がつきます。 しかし、私には引っかかるところがひとつ…。 ゴール公は上半身ほぼ裸のように見えるのですが、 ビルキースを持つにしては軽装すぎませんでしょうか、ということです。 私ですが、まれにではありますが、金属を加工することがあります。 ドリルタイプのボール盤やフライス盤だったりが多いですが、 使うときには必ず長袖の作業着で、保護メガネを着用して、 切削屑が身体にあたるのを防がなければいけません。(と、習いました。) ディスクタイプの切断機を使うときも、必ず洗浄液が絶えず流れており、 また、カバーで防がれており、切削屑が飛び散らないようになっています。 それに…見ていると、金属切断の際には火花が飛び散って、 非常に高温となっており、切断直後はしばらくワークに触れられないほど 熱くなっています。 専門外なので、あまり詳しくはありませんが、削り取るための摩擦熱が 発生してこうなるようです。 ワークの硬度が高くなればなるほどに切削温度が高くなる傾向にあるそうで。 それを下げるためにも、洗浄液をかけるということをしているはずです。 と、もう少し一般的な話となると、 歯医者のドリルになります。歯自体は、そこまで硬度が高くないので 高温にはなりませんが、いつも同時に歯が削れたくずを吸うバキュームも入っているはずです。 というわけで、回転機構を備えた刃物というのは、切削屑が飛び散るもので、 それを考えなければならないもの…なのですが、 たしかにそもそも洋ゲーにしても、チェーンソーを持っているようなキャラクターは、 なんとなく軽装のキャラクターが多いですし、 現実でも、あまりチェーンソーを使っている人が保護メガネをしている印象がありません。 草刈り機なんかだと、土の跳ね返りを防ぐカバーが一体となっていますが、 実際にチェーンソーを調べてみると、そのような使用者を防護する機構はありません。 この違いは何だろう…としばらく考えていたのですが、何のことはない、 チェーンソーが想定している使用対象は、「木」ですので、木の粉ぐらい かかろうとどうということはないので、 現実的にチェーンソー使用者は比較的軽装でもかまわないということになります。 しかしながら、ゴール公が斬っているのは木ではなく主に武器です。 やっぱりくどくどと語りましたように、切削屑が飛び散って上半身裸では絶対に危ないですし、ビルキース自体も熱くなってしまうでしょう。 …しかし、ビルキースはレムナントです。なんでもアリです。 ですから、上半身裸のゴール公に景気よく振り回されているビルキースは、 きっと回転機構にプラスして、切削屑を吸い込んでどこかにやる機能と、武器自体の温度を下げる機能を持ち合わせているのでしょう。 そして、やっぱりFF15のシドニーちゃんは、業種からすると軽装すぎると思います…。 きっと裏でツナギに着替えて作業してるに違いありません…。
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人工物は人の想いを宿すか
どうもこんにちは。 ニュースにもなりましたが、居住地域が未曾有の大雪でポストアポカリプス状態になりました。 無傷というわけではありませんが、道も開通し、だいぶまともに生活が送れるようになりました。(車のワイパー折れたままです) 地震と違い、ライフラインが問答無用で止まる種類の災害ではありませんでしたが、それなりに心細さを感じることもあり…。 自然のおそろしさというものを改めて再確認するのでありました。 さて、今回は今までとすこし毛色の違った話をしてみようと思います。 表題ですが、「人の想い」、ハルコさんのクエストですね。 レムナントには心があるのかないのか、ということで。 あらかじめおことわりしておきますが、ここでは、レムナントは超古代文明の人類が製造したものと仮定しております。 (というのも、こんなクエストがある⇒心があるのかないのかわからないもの、というニュアンスを感じとったゆえですが。) ここで、非常にSF的ですが、心をもった人工物が技術的にあり得るのかについて長らく疑問に思っていました。 ファンタジーではよく見かける設定ですが、基本的に人工物に心を持たせるのは難しいと考えていました。 イメージとしては、CLAMP先生の「ちょびっツ」に出てくる人型のパソコンで、「インプットしたようには思考したり受け答えはできるが、それ以上のことはできない」というのが技術の限界だと。 そう考えて、いました。過去形です。 そこに答えをもたらしてくれたのは、縁あってお聞きした最新の人工知能の話でした。 最新の人工知能…ニューラルネットワークや、ディープラーニング…単語は聞いたことがある方も多いと思いますが、具体的どのようなものかはあまりピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。 白黒写真に勝手に色を付ける、とかいうのは見たことがあっても、仕組みについてはわからない、という方も少なくないとは思います。 おおまかで乱暴な私の解釈をいいますと、人工知能は「相関関係」をみいだすものです。 相関…たとえば電気のオームの法���を例に挙げますと、抵抗値を一定とすると、両端にかける電圧を変えるとそれに比例して流れる電流がふえていきます。 しかし、世の中そんな単純な相関ばかりだけではなく、 現実問題、抵抗値そのものも変わる可能性がありますし、抵抗体の設計抵抗値は一定であっても温度によって抵抗値が変わる場合だってあります。 こういった、電流という出力に対して、抵抗値、温度…など、二つ以上の変数が入力にある相関を重相関とよび、 これに対する影響度合いを見つけ出すことを多変量解析などと呼んでいたと思います(ウィキペディア見てないので厳密に間違ってたらすいません、おしえてください。) で、人工知能、ニューラルネットワークやディープラーニングなのですが、またざっくりとした説明になりますが、この多変量解析においてパソコン上でシミュレーションを行って、「実際におこっている既知の現象を無理やり数式にする」ことをやっています。 ここらへんの仕組みについては専門外なので、用途だけをお話するにとどめますが、 例えば先ほどはオームの法則でしたが、かりに「私が会社帰りにアイスクリームを買って帰る確率」なんかも計算できるのです。 その日の気温・財布のなかの残金・上司から嫌なことを言われた日…こういう、複雑なパラメータがからみあって私はアイスクリームを買うのですが、これも計算することができる、とのことです。 先に一例として挙げていた、白黒写真への自動着色なんかもそうですが、肌の色は体格に応じてどのぐらいの色で、こういう柄の衣装はこんな色であることが多い…という要素を学習して出力しているということです。 そして、ここからが最新のニューラルネットワークのすごいところなのですが、 ある程度のインプットは必要ですが、それさえしてしまえば未知の状態に対してもシミュレートや判断ができるのです。 例えば私がアイスクリームを買ったタイミングを一年間インプットしたら、そのあとは勝手に、インプットしたことのない「去年は発生しなかった大雪の雪かきでへとへとになった」という状況に対しても「今日多分疲れてるからアイス買ったよね?」と自動で判断してくれるようになります。 と、うまく伝えられているかわかりませんが、 「人工知能は1を教えて10を導き出す技術ではなく、99を教えたら残りの1をひとりでに導き出せるようになる技術」というイメージです。 これは、ひとりでに考える…もはや、心の前身となりうる技術だと考えます。 また具体的なことを言えば、相関の入力パラメータを決めることからが大変で、 また情報のインプット自体も膨大な量になるうえに、人と同じくエラーする可能性をはらむため、イメージにあるような自立してヒトのように考える人工物があらわれるのは現実問題それなりに遠い未来の話だと思いますが… いつか、ラッシュのようにヒトを守りたいという想いをもつ存在があらわれる可能性はあるように考えます。 (勝手にパラメータを考えてくれる畳み込み方式なんかだと、意外と早くそのレベルになるのかもしれませんが、倫理的な問題なんかもあり…)
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