cotowe666
月に咲く
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香る金木犀。アタシの魂の場所。月が雫を落とすのは、月に咲く花の爲。
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cotowe666 · 7 years ago
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※ゼナイド4歳時
ソーフィヤが死んでしまってから2ヶ月が経った。 姉さんが夢のお告げをお義父様に話しては否定をされて、苦しそうな、悲しそうな表現し難い顔をして僕のもとへ来る。 それを僕が慰める。そしてその怒りを一人で抱え込んでる。 ずっとそんな毎日をここ最近は過ごしてるように感じる。 だけど、今日は違う。そんな確信が僕にはある。 姉さんには悪いけど、多分、その予知夢は回避出来ないよ。 その前兆が今日になるだろう。 ごめんね、無力で。
___________________________________
ゼルダ:ゼナイド…。
ゼナイド:姉さん、今日もお義父様には信じてもらえなかった??
ゼルダ:ええ…。私には見えているのに…。
ゼナイド:ガノンドロフ、かぁ。僕の夢にもよく出てくる。
ゼルダ:!!それは、初めて聞いたわ。
ゼナイド:言ってなかったからね。僕ね、知ってるんだよ。自分が化物とか厄災の魔女だって言われる理由も、夢にそいつが出てくる理由も。
ゼルダ:聞かせて。
ゼナイド:良いけど、きっと姉さんを悲しませちゃうよ??
ゼルダ:構いません。二人の間で隠し事はしないと、約束したでしょう?
ゼナイド:そうだね。…僕ってそのガノンドロフが再び現世にこんにちはするよ~っていうのを知らせるタイミングで生まれる役目持ってる存在みたいでさ、良く言えば僕そのものが予言する救世主みたいな感じなんだろうけど、現実はそうじゃないからさ。
ゼルダ:あえて、あえて悪い言い方をしてしまうと、そのガノンドロフの使い魔のように受け取られてしまう…。
ゼナイド:そういう事。今の僕は後者でしょ??だから化物だとかって言われるんだよ。あ、この話になったのも丁度良い機会だ。姉さんにとっても真面目で大事なお願いがあるんだ。
ゼルダ:お願い?
ゼナイド:うん。お願い。そのまえにちょっと悲しいお話。
ゼルダ:……すこし怖い。だけど、聞かないなんて出来ない予感がする。
ゼナイド:ごめんね。…今日、僕はきっとこのハイラルから居なくなると思う。
ゼルダ:!?それは、どういう…。
ゼナイド:お義父様の行動が最近どうにも怪しいからちょっとついて行ってみたりしてたんだけど、ソフィが居なくなったの僕が悪いって話になってるみたい。あと、姉さんがお義父様にその予知夢の話をする理由を僕が吹き込んだって事にして幽閉するか追い出すかするってさ。ただ、化物だって烙印押しておいて幽閉なんてご丁寧に衣食住の介護してくれるなんて思えないから、きっとハイラルからは消えるんだろうなぁ~って。
ゼルダ:そんな…っ。それじゃあゼナイドは死んでしまうかもしれない。そんなことって…。
ゼナイド:そこでなんだけどね、きっと曲がりなりにも建前上第二王女って立場の僕を殺すってとこまではしない気がするから、追い出される前に姉さんに僕の記憶全部消して欲しくて。お願い、出来る??
ゼルダ:出来るわけがないでしょう!?ゼナイド、どうして…っ。
ゼナイド:…姉さんと一緒に居る楽しい時間を覚えてるまま二度と会えないなんて余計に苦しいよ。それならいっそ、何も覚えてない方が良い。だから、お願い。きっとディアナも一緒に追い出される。夢で見たの。ディアナにはもう伝えたから。
ゼルダ:また会える未来は…。
ゼナイド:残念ながら今の僕には分かんないかなぁ。最悪の結末に今できる最高条件の手打ってるに過ぎないから。姉さんにばっかり苦しい思いさせてごめんね。きっと元々僕たちは出会わない方が良かったのかもね。よりにもよって姉さんの元に生まれてしまった。神様はなんて馬鹿なんだろう。何も出来ないのにね。あははっ。
ゼルダ:やめて…。ゼナイド、もしハイラルから居なくなってしまったとしても、再び必ず会いましょう。いえ、私から会いに行きます。
ゼナイド:!?姉さん、それは流石に無理があるって。僕ここには二度と帰ってこないつもりだから。役目はすでに果たした。ガノンドロフがここに厄災をもたらすってお知らせはした。だから僕はここにはもう何もしてあげられない。消えちゃっても良いんだよ??
ゼルダ:貴女自身は、本当にそれで良いの?
ゼナイド:そんな訳、無いじゃん。姉さんに会えないなんて嫌だよ。記憶だって本当は消したくない。だけど、ずっとこの思い出を抱えて生きていく方が苦しいよ…っ。
ゼルダ:…分かりました。ゼナイド、貴女の願いはしっかりと受け取ります。だけど、私からもお願いがあります。いつか、必ず再び会うことを約束してください。
ゼナイド:…。分かった。記憶消えちゃうし守れるか分かんないけど。
ゼルダ:今からもう一度お義父様の元へ行ってきます。ゼナイドがここから居なくならない事が最も最良の未来だから。それに、ここで何もしないままその時が来てしまったら私は絶対に後悔する。
ゼナイド:分かった。ありがとうね、姉さん。
___________________________________
姉さんが再びお義父様の元へ向かって1時間。 僕がここから居なくなるまではもう1時間も無いだろう。 そんな気がする。 再び姉さんが戻ってきた。
ゼルダ:……ゼナイド。
ゼナイド:おかえり、姉さん。どうか泣かないで。どうしたの??
ゼルダ:私は…っ、私はなんで無力なの…!!ゼナイド!!
ゼナイド:よしよし。ごめんね、姉さん。本当にごめんね。僕、姉さん悲しませてばっかり。その様子だと僕は取り敢えず今この時間が姉さんと過ご��最後の時間って感じだね~。
ゼルダ:ゼナイド、貴女はどうして笑顔で居られるの?
ゼナイド:僕は姉さんの前では笑ってたいから。悲しんでも良いけど、最後に見せる顔が涙じゃ姉さんもずっと悲しいままでしょ??それに、姉さんやディアナを守れるナイトになるって言ってるのに泣いたらおしまいだよ。でも、今日で姉さんのナイトも出来なくなっちゃうのか。それはちょっと悲しいし悔しいな…。
ゼルダ:もうすぐ、お義父様が来られると…。
ゼナイド:そっか。それじゃあもう姉さんとぎゅーも出来なくなっちゃうね。ありがと、今まで。
ゼルダ:そんなことを言わないで。いつかまた、会うと約束したでしょう?
ゼナイド:そうだね。確かにこれじゃあ二度と会えないみたいだ。ん~…さようならじゃなくて、また今度??
ゼルダ:ええ、また。だけど、私はゼナイドと居られる時間の最後まで貴女のそばに居させていただきます。
ゼナイド:お義父様が許してくれるかなぁ。まぁ、居てくれるのは嬉しいや。それに、どこかで記憶は消してもらわなきゃいけないし、その方が助かるや。
義父:ここに居らっしゃったか、姫様。あれだけその化物と居ては危険だと言ったでしょう。どうしていつもいつも。
ゼルダ:ゼナイドは大切な妹です。化物などではないとこちらも何度もそう申し上げています、お義父様。
義父:全く…しかし、いくら姫様と言えど、それは聞き入れられない主張ですな。ソーフィヤ殿下が居なくなってから姫様はハイラルを統べる立場になられる。その自覚を持ってその化物と関わって頂かなければ。
ゼルダ:矛盾しています。ハイラルを統べる立場になるのならば、まずは何をもってして化物や悪とみなすのかを決定する権限がこちらにあるはずです。
義父:しかし、それを民が受け入れると?お言葉ですがとてもそこの化物を今更第二王女として民が受け入れるとは考え難い。
ゼルダ:事実が受け入れられるまで主張し続けます。
義父:今日、ここから消えるというのに?
ゼルダ:それは…。
ゼナイド:やっぱり。ねぇ、追い出すために僕のとこ来たんでしょ。わざわざお義父様の手を煩わせないで自分から出ていけば良かったかなぁ。
義父:…そう言うだろうと思っていた。しかし、追い出す前にお前には刑罰を与えなければならない。
ゼナイド:痛そう…。嫌だなぁ…。って言っても逃げられないよね。ねぇ、お義父さん。僕がここから居なくなる前にひとつだけ我が儘を言わせて。
義父:聞き入れるかどうかはこちらで決める。
ゼナイド:簡単な質問だよ。お義父様は、僕の義父をしてて、僕を一応娘だと思って愛してくれた??昔、肩車とかしてくれたよね。あれは嘘だったのかなぁって。分かんなくなっちゃって。
義父:お前を愛したことなど一度もない。殿下の命令を忠実に実行したまでだ。その殿下が居ない以上、お前を守る者も、民に受け入れられるよう尽くす者も居ない。それが答えだよ。
ゼナイド:…そっか。分かってはいたけど、実際聞くとやっぱ悲しいねぇ。とても苦しい。ごめん、もう一個質問しても良い??
義父:いくら時間を稼ごうと刑罰は無くならんぞ。
ゼナイド:知ってる。その刑罰さ、お義父様がするの??
義父:そうだ。
ゼナイド:ふーん。ちょっとそれは嬉しいかもしれない。お義父様との最後のスキンシップ??だ��。
義父:最後まで気味の悪い化物だ。愛は無いと言っているだろう。
ゼナイド:僕は好きだから。一応、お義父様としてずっと僕たちをお世話してくれてるんだもの。愛が無くても。
ゼルダ:ゼナイド…。
義父:行くぞ、ゼナイド。
ゼナイド:分かった。久しぶりに名前呼ばれた。嬉しいなぁ~。もう一生呼ばれないかと思ってたよ。
ゼルダ:私もついていきます。
義父:いけません。刑罰など、見るに値しないものです。
ゼルダ:それを決めるのは私です。絶対に譲りません。ゼナイドのように叩かれても。
義父:…。
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義父:ここだ。本来、罪人へ刑罰を与えるときに使う。
ゼナイド:いかにも、って感じ。僕の罪はここに生まれたことかな。
義父:よく分かっているじゃあないか。
ゼルダ:…城に、こんな場所が…。
ゼナイド:でも、ここがあるおかげでハイラルが平和なんでしょ??
義父:本来はゲルド砂漠で執行する予定だったが、生憎お前と同じ罪で処刑される奴が居るのでな。
ゼルダ:…っ!!それは!!
ゼナイド:僕とおんなじ目の色した人だ。きっと。その人も僕も同じように心臓(ここ)に罰を受ける。でしょ??姉さん、ごめんね。結局は最悪の未来みたい。ガノンドロフは、いつかここに来るよ。僕の代わりに。
義父:それを阻止するための貴様の処刑だ。さあ、服を脱いでそこに座れ。
ゼナイド:はーい。
脱衣を済ませて処刑台に座る。 縄や手錠、多分ブランディングするであろう用具が備えられている。 焼かれるのかな。
ゼナイド:お義父様。あれで焼くの??
義父:そうだ。厄災をもたらす者として、烙印を押してここから消えてもらう。
ゼナイド:だけど、僕が本当に厄災をもたらす化物なら、僕を追い出すだけじゃ意味ないような気がするな。
義父:お前には何の力もない。殺さないだけ恵まれていると思え。
ゼナイド:ありがとう。
刑罰が執行される。 胸が焼け爛れる。 タンパク質の燃える臭い。 痛くて苦しい。 姉さんの前では泣かないと決めたのに。 痛くて痛くて涙が出る。
ゼナイド:う゛あ゛あ゛あ゛…っ!!痛い…っ!!痛いよっ!!
ゼルダ:ゼナイドを処刑しても未来は変わりません!!ガノンドロフは、ゼナイドがハイラルから居なくなってしまったら、本当に誰にも止められない!!
義父:姫様…姫様がガノンドロフの事を予知してくださったからこうしているのです。これは私だけではない、王室全体の決定でございます。
ゼルダ:そんな…っ!!
義父:ガノンドロフは賢者によって処刑される。それが失敗するなどありえない話。いくら姫様の予知夢とは言えど、そんな現実味の無い話を受け入れられる訳が無い。
お義父様の嘲笑うような言い方に無償に憎しみを抱く。 コイツ、はなから僕を消し去りたいだけだ。 自分の都合を押し通すのに僕が邪魔だから。 姉さんを都合よく王国の人形にする為に僕を消そうとしてる。 今になって「愛したことなど一度もない」という言葉が憎悪を増幅させる要素となって脳内を反芻する。 気づいたときには魔法を使っていた。 縄を千切って、部屋に無造作に放り出されていた刃物を手に取る。 そこからは一瞬。自分が何をしたのかな���て自覚してる余裕すら無かった。
ゼルダ:ゼナイド!?
ゼナイド:最初から、姉さんの言葉を聞くつもりなんて無かったんだ!!僕だけじゃない、姉さんへの愛情だって無い!!お前みたいなやつがお義父様な訳が無い!!アンタの方が悪魔だ!!化物だって!?一度でも、一度でも僕たちのお義父様なら、「愛してる」って言って欲しかったよ!!政治の道具のためだけに僕たちは生まれた訳じゃない!!
自分は良い、本当は良くなかったかもしれないけど。 それよりも姉さんにすら愛情を持ってなかったことが一番憎い。 憎しみの一心でお義父様を刺殺していた。 本当に前科一犯。 僕はもう二度とお姫様なんて立場じゃなくなる。 ねぇ、ガノンドロフ。今貴方は笑ってるかな。 ハイラルはこんなにも支配されやすい。 自分の私利私欲に塗れた人たちしか居ない。 時の勇者の時代から何も学習してないんだよ。 何言ってんだろ、僕。 ガノンドロフを応援してるみたい。
侍女:誰か!!誰か呼んできて!!人が…!!お姫様、ここに居ては行けません!!外へ!!
ゼルダ:待って!!ゼナイドが!!
侍女:良いから!!それどころではありません!!
姉さんが連れ出される。 さて、僕はどうなるかなぁ。 もっと思い刑罰を受ける?? それとも、ついに殺される?? 傅役が来た。 さぁ、なんと言われるか。 なんか、何も感じなくなってきたな。 本物の化物。
傅役:なんということだ!!貴様が殺ったんだな!!この化物め!!ああ…なんということだ…。
お義父様の遺体をそのままにこの部屋が施錠される。 このあと、僕をどうするのかが決まるまではそのままなのだろう。 少し嫌な臭いがする。 そして寒気。 篝火が唯一の救いか。
ゼナイド:お義父様、死ぬときは苦しかった??出来れば、楽にって思って、全く躊躇わずに刺してあげたんだよ。死んでも、ずっと怖い顔のままだね。最後に笑ってくれたのはいつだったかな。僕、ずっと寂しかったんだよ。ソフィが居なくなってからはずっとずっと、怖い顔ばかり。せめて最後は笑って欲しかったなぁ…。ねぇ、お義父様。
死んで冷たくなっているのは分かっている。 ただ、寂しくて話しかけてみた。 当たり前だけど返事なんて一切無い。 最後に聞いたのは、まるで馬の嘶きのような音だけ。 きっと、死んでしまって肺の空気が全て出きった音だろう。 人って、こういう風に死んで行くんだな…。 篝火が小さくなって、寒さが限界を迎えつつある頃、扉が開いた。 審判が下る時間だ。
傅役:来い。皆が待っている。
ゼナイド:良いように聞こえるなぁ。
傅役:…語弊が無いように伝えよう。磔刑だ。
ゼナイド:聞いたことあるよ。一番思い刑罰だ。うん、そうだろうね。人殺しちゃった悪い奴だもんね、僕は。
傅役:…。
無言で連れられる。 こんな寒い中で全裸で歩かされるなんて流石に辛い。 足がしもやけを通り越してあかぎれになりそうだ。 外へ続く道。 磔刑なんてそんな大掛かりな事を、どこでするのだろう。 城の門が開く。 階段を降れば城下町だ。 城下町?? 姉さんが見え��。姉さんだけじゃない、侍女やいろんな騎士さん、城下町の住民も。ディアナも居る。吃驚した顔してるなぁ。 どうやら、皆僕が人を殺したのを知っているようだ。 磔刑はここで行われるらしい。
ゼナイド:磔刑って手と足に杭を刺すんでしょ~??きっと痛いだろうなぁ…。
傅役:よく知っているものだ。どうしてそうも平然としていられるのやら。
ゼナイド:さっき胸にブランディングされたし、もう痛いことされても何も思わないよ。それに、僕は悪い子だから。
磔にされる。 さっきとは違って、手足に杭を刺されようが笑顔だ。 今度は泣かない。姉さんの前で泣かないって決めたんだから、泣いちゃダメ。 とても痛いけれど、しもやけになるまで冷えたのが功を成したのかすこし鈍い。 足元に火が見える。 今度は炎に炙られて姉さんが見えなくなった。 揺らめく炎が一瞬退いた時だけ姉さんの泣いている顔が見える。 泣いているのは姉さんだけ。 他は、憎悪を込めて石を投げつけたり、砂とか果物や木の枝など、とにかくありとあらゆる物をぶつけてくる。 「化物!!」、「悍ましい」、「消えろ、汚れた魔女め!」、「ハイラルから消えろ!」 とにかく死んでほしいらしい。 だけど僕は魔女だから。こんな事をされても死ねない事を僕は知っている。 苦しくて痛い時間が続くだけ。 魔女は本来、皆を幸せにするのが役目なんだよ。 僕は、ガノンドロフがここに来ますよって、貴方たちが人ならざる者の姿に変えられますよって知らせるために生まれたのに。 姉さんの顔が見えなくなる炎がとても疎ましい。 僕が単純に憎いだけなら仕方ない事なんだけどなぁ…。 魔女そのものがダメって言われてるみたい。 そう思うとまた、お義父様を殺した時のような感情がふつふつと湧き出した。 良くないよ。我慢しなきゃ。
「厄災の魔女め!!」
そう言われた瞬間、自分の中で何かが切れた。 再び魔法を使ってしまう。 そもそも“わたし”を望んでこの世に生み出したのはあんたたち人間じゃないか!! 勝手に産んで、勝手にこうして無かったことにしようとして、身勝手過ぎる。 そんなに“わたし”を見たくないのならお望み通り、見られないようにしてあげる。
ゼナイド:み~んな燃えちゃえ。炎は何も見えなくなってしまうんだよ。魔女は皆ののぞみを叶える、幸せを与えるの。望み通り、僕は皆に焼かれたよ、磔にだってされた。罰は受けたから、今度は皆の願いを叶える番だ!!
ゼルダ:もうやめて!!これ以上、人を殺めてしまったら貴女は…!!
ゼナイド:…姉さん、泣かないで。僕は、姉さんに笑って欲しくて頑張ってるの。民の望みを叶えて、幸福で居られたら、姉さんもきっと幸せでしょう??
ゼルダ:違う、こんなのは違う!!ゼナイド、これ以上はもう、頑張らなくても良いの……。
ゼナイド:じゃあ、どうしたら姉さんが泣かなくて済む??僕もう沢山沢山人を燃やしちゃったよ。傅役すら、この通り。もう取り返しはつかないんじゃないかな。
ゼルダ:……償い続けることは出来るでしょう?
ゼナイド:僕がごめんなさいって言ってもあの人たちは生き返らない。
ゼルダ:でも…!!
姉さんが何かを言おうとしたけど、それは言葉になら���かった。 見たことのないお偉いさん。
ゼルダ:先生…。
姉さんが先生と呼ぶおじさん。 この人、今まで見てきた大人とは違う顔してるな。 でも、どうやらハイラルからは追い出すようだ。 姉さんのお願いは聞いてくれるらしい。
ゼルダ:少し、時間をください。約束を果たさなければならないのです。ゼナイド。
ゼナイド:ん、分かった。…姉さん、最後まで僕の我が儘に付き合ってくれてありがとね。姉さんも、僕の事を忘れて良いか���。
ゼルダ:そんな事、絶対にしません。二度と、私は貴女を忘れない。ゼナイド。
ゼナイド:ありがとう、姉さん……。
姉さんの魔法によって、徐々に記憶が消えていく。 目の前に居る姉さんも、だんだん誰だか分からなくなってきた。 ソフィが死ぬ瞬間に僕を守ってくれてたこと、その先で僕をハイラルへ返してくれた人も、皆のことが分からなくなってくる。 そのまま、静かに意識も手放した。
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ゼルダ:ディアナ、いつからこのことを?
ディアナ:姫さんが特に強くあのオッサンにガノンドロフの事を訴えだした段階でゼナイドから聞いてたよ。「僕はきっとここから追い出されるだろう、記憶も、皆のことを忘れて、孤児としてどっかで生きるよ」ってさ。
ゼルダ:そう、ですか…。
ディアナ:それで?これからゼナイドのことなんて呼んでやれば良い?貴女だってゼナイドが目を覚ませばもう本名じゃ呼べないんだ。
ゼルダ:もう、決めているんです。
ディアナ:聞かせてよ。アタシもそれで呼ぶから。ゼナイドさ、ゼルダから新しく名前もらえたら嬉しいしずっときっと生きてられるから、悲しませずに済むって言ってたんだ。
ゼルダ:“トキヲ”。私の知らないどんな場所、時空に居ても必ずここへ帰ってくる、そんな願いを込めて。ディアナも、またここへ戻ってきて、皆で笑い合いましょう。
ディアナ:トキヲか、この子ナイトになるって言ってたもんな。ちょっとたくましい名前じゃん。まぁ、帰って来れるなら帰ってくるよ。トキヲ…ゼナイドが、どう思うかは知らないけどね。記憶全部なくなったんじゃもう別人だ。
ゼナイド:…ぅ。
ディアナ:目ぇ覚ましたみたいよ。
ゼルダ:…お目覚めですか??
ゼナイド:…誰??ここ、どこ。
ディアナ:あ…アタシら孤児院から抜け出してきて、しょっ引かれたんだよ。アンタ、それで一瞬記憶飛んだだけだろ。
ゼナイド:…??そう、なんだ。確かに、家族とか、分からない。あなたは…??
ディアナ:アタシはディアナ。そこまで忘れたのかよ~。なんと横にいるのはこのハイラルのお姫様、ゼルダ姫だ。アタシらチビがしょっぴかれるの偶然見ちまったってさ。
ゼナイド:そんな、僕たち孤児如き、お姫様が見るものじゃないだろうに…。それに、こんな立派なお部屋…。
ディアナ:(一人称、自然と僕なんて言ってる。記憶が無いなんて嘘みたいだ…。)
ゼルダ:目が、覚めたら追い出せと…。もう少しお話したかったのですが…。
ゼナイド:お姫様と??ダメだよ、孤児とお姫様とじゃ立場が違いすぎる。何も面白いお話出来ないよ。あれ、そういえば自分の名前、分かんない…。
ディアナ:トキヲ。いっつもそう呼んであげてんのに忘れちゃったのかよ。
ゼナイド:あはは~、なんか完全にぶっ飛んでるみたい。それで、僕もう目覚めたから。こんな立派なところには居られないよ。出口はどこ??
ゼルダ:少し、待っててください。トキヲ、さん…。
ゼナイド:呼び捨てで良いのに~。お姫様だから丁寧なのかな。
ディアナ:さぁ??
ゼルダ姫が知らないおじさんと一緒に戻ってきた。 王様かな?? 手におっきな紙袋を持っている。 お姫様大変だろうに…。
ゼルダ:トキヲ、ディアナ。これを差し上げます。これくらいの事しか出来なくて、ごめんなさい。
ゼナイド:わぁ~、果物沢山。これなら暫く生き長らえるね。
ディアナ:あ、あぁ。そうだな~。…さて、アタシらはもうここには用は無いんだ。さっさと出て行かせてもらうよ。“世間様のお望み通り”な。…ゼルダ、ごめん。
ゼルダ:いえ…。私こそ、ごめんなさい…!!
ゼナイド・ディアナ:うわっ!?
突然お姫様に抱きしめられる。 どうして謝られたのかが分からない。 しょっ引かれたのなら僕たちが悪いはず。 お姫様、僕が目を覚ました時からずっと悲しそうな顔してた。 どうして泣いているの??
ディアナ:おい、それは流石にまずいって!!
ゼルダ:…ええ、ごめんなさい。
ゼナイド:??どうして泣いてるの??あ、しょっぴかれるとか、そんなのふつう見ないもんね。怖い思いさせてしまったのかな。こっちがごめんなさいだよ、お姫様。僕たちに触っちゃお姫様が汚れちゃう。
ディアナ:……。
ゼルダ:決して貴女たちは汚れてなんていません。私は、この民も、貴女たちも愛しく思っています。…ごめんなさい、苦しい思いをさせてしまって。本当に…。
先生、と呼ばれているおじさんに連れられて、城下町の外へ出された。 ゼルダ姫は終始泣いたまま。 とても優しい人だな、お姫様。 そんな人に平等に愛されているなんて僕たちは相当幸せ者だ。
ゼナイド:ねぇ、ディアナ。
ディアナ:え、あ、なに?
ゼナイド:これからどうする??優しいお姫様に食材は貰ったけど、寝るとことか…。孤児院、飛び出してきたんでしょ??
ディアナ:ぁあ~…。どうすっかな…。取り敢えず、歩くしか無いよ。どっか穴ぐらでも探して雨風しのげりゃ良しってとこ探すしかない。
ゼナイド:だよね~。
ディアナ:アンタ、記憶全部無くなってるんだよね。
ゼナイド:うん。ディアナの名前すら思い出せなかった。きっとずっと一緒に居ただろうに。
ディアナ:そっか。あのさ、一応、アンタにはお母さんが居たんだよ。これ、形見の銃なんだけど。
ゼナイド:わ~。銃さえあったらきっとお姫様から貰った果物がなくなってもお肉が出来るね。狩りで生活だっ。
ディアナ:…。おいおい、アンタに養われるのかよアタシは。
ゼナイド:うんっ。任せて~。僕はディアナを守れるナイトになるよ!!
ディアナ:…っ。アンタは…!!
ゼナイド:…ディアナ??わっ。危ないよ、銃持ってるときに抱きついちゃ!!
ディアナ:大丈夫。…トキヲ、もう、アタシのナイトじゃなくても良いのよ。これからは、二人、一緒に頑張ろうね。今度はアタシがアンタを守るから。
ゼナイド:??うん、ありがとう。あ、でも、守られたらしっかりその分は返さなきゃ。二人で一緒、良いね。寂しくない。
ディアナ:そうね…っ。そうだね…っ。
ゼナイド:ディアナ、泣かないで。ディアナは寂しい??
ディアナ:違うのっ。寂しくて、泣いてるんじゃないの…っ。
ゼナイド:そっか。よしよし。さっきしょっ引かれたのが怖かった??僕、意識飛んじゃっててその間ディアナを守れなかったもんね。
ディアナ:平気よ…。トキヲ…行きましょう。とにかく、どっか、暗くなる前に魔物も何も居ないところ、探さないと…。
ゼナイド:魔物出たら銃で倒したげる。
ディアナ:ありがとう…。
___________________________________
ゼナイド:うぅ…。
まーた昔の夢��� もう何度目だろう。 久しぶりにこんなに長く見た。 いつもは磔にされる段階で遅くとも起きるのに。 俺、焼かれるのに慣れた?? まさかね。あんな炎思い出すだけでもまだ手足震えるし動悸だって激しくなるってのに。 水…。水飲もう。 久しぶりにディアナと一緒に寝られたのに、よりにもよってなんでこんな夢を…。
ゼナイド:あれ、ディアナ??
ディアナ:ごめん、アンタ起こしちゃった??
ゼナイド:ううん。違うの。昔の夢見ちゃって、起きちゃった。せっかくディアナと寝られたのに。…って、その感じだとディアナも何か訳ありですな??
ディアナ:……アンタと同じよ。せっかく一緒に久しぶりに寝られたってのに同じ夢見て叩き起されたとこ。あ゛~!!どうせならアンタに抱擁する夢でももっと違うシチュエーションにしろっての!!
ゼナイド:あはは~。夢がシンクロしたね。ちなみにどんな夢だったら良かった??
ディアナ:聞かなくたって分かってるでしょ。そりゃアンタとあんなことやこんなことが出来る夢なら大喜びでその夢に浸るっての。
ゼナイド:夢の中の、夢の俺と??なんてね、意地悪聞きすぎた、ごめん。
ディアナ:そういう意地悪言うと本気で現実にするわよ~。
ゼナイド:今更でしょ。するもなにも、したじゃん。
ディアナ:まぁね。珍しい。あんたからシモな話するなんて。
ゼナイド:ディアナだから言えるんだよ。あと、多分久々あの夢見て頭おかしくなってるのかも。
ディアナ:にしちゃ泣いてないじゃない。それも珍しい。
ゼナイド:それに関しては俺も自分に吃驚してるんだよね~。いつもは磔にされた段階でやめて!!って叫んでたら起きてるんだけど、今回はディアナと一緒に追い出されたとこまで見た。なんかね、今になってみると記憶を失う瞬間を思い出すって、怖いね。
ディアナ:……そうだろうね。
ゼナイド:皆の事、本当に一気に何もかも忘れちゃうんだもん。もう忘れたくないな。
ディアナ:平気よ。もう二度とそんな日は来ないから。
ゼナイド:うん。大丈夫、分かってる。…はずなんだけどこの夢見てるしなぁ…。本当はどこかで不安なのかな、俺…。
ディアナ:単にトラウマってだけでしょ。今回に関してはアタシがその夢見させたかもしんないし。ほら、水。
ゼナイド:あ。ありがとう。
ディアナがベッドの縁に座る。 水を飲んで、サイドテーブルにグラスを置いて、ため息一つ。
ディアナ:はぁ~…。アタシ二度寝出来ないかも。
ゼナイド:俺も~…。
ディアナ:けど、お互い今日は仕事だぜ?
ゼナイド:まぁ、俺はお昼寝すれば問題ないから。
ディアナ:今日キャンセルしようかしら。イドに任せりゃ良いだろうし。
ゼナイド:まぁ、イドなら普通に任されるだろうね。でも絶対文句言うぞ~。
ディアナ:「またトキヲと二人きりですか~!?狡いですよ!!僕だってトキヲと一緒に居たいのに!!」って言い出すだろうな。
ゼナイド:そういや最近会いに行ってないっていうか、教会に顔出してねぇや。会いに行ったら会いに行ったで文句言われるよなぁ。「○○ヶ月と○○日、○○時間○○分○○秒ぶりですね」って言われるんだろうなぁ…。
ディアナ:ストーカーかよ。あれがアタシの従兄弟とか流石にドン引きなんですけど。
ゼナイド:諦めろ。血の繋がりはいくら否定しても切れないよ。イド可愛いじゃん。あんだけ愛されるってのは良い事だよ。
ディアナ:主にアンタに愛情が向いてる気がするんだけど。
ゼナイド:ディアナの仲良しさんだからでしょ。もしディアナと赤の他人だったらアイツだって俺にこんな関心向けなかっただろうさ。
ディアナ:まぁ、否定はしない。だけど、少し妬いちゃうわ。
ゼナイド:ディアナ何だかんだ言って嫉妬深いよね~。
ディアナ:…嫌いになった?
ゼナイド:まさか。一度でも嫌いって言ったことあったかよ。
ディアナ:無い。
ゼナイド:それが答え。ディアナには俺が恥ずかしいって思ってる事すら打ち明けてんだから。
ディアナ:まぁ、結果アタシらだけのひみつじゃなくなってるけど。
ゼナイド:それはお前が色恋沙汰と勘違いして面白おかしく周りに口外するからだバーカ。大体本人に言うかよ普通。
ディアナ:だぁってぇ~、ウルフだって既にフォックスにゃ言ってるし、それ以外の事だって半分ウルフやレオン、パンサー本人が気がついてる事だったりするじゃない。
ゼナイド:前者はまだどうにでも出来るけど後者三人に関することは本人らにばれるとずっと弄られ続けるんだぞ…。特にパンサーなんかはしつこい。
ディアナ:実は別にパンサー嫌いじゃないって件?
ゼナイド:それだよ。けど、あれは本人にも言ってるじゃん。
ディアナ:「キザ、女たらしな部分以外なら嫌いじゃない」とはね。でも、まるでお兄さんのように優しく接してくれるのは好きってのは言ってなかったみたいじゃない。
ゼナイド:そこをディアナと俺との秘密にしようとしてたんです~。
ディアナ:可愛い。顔赤くしてさ。
ゼナイド:お前のせいだろっ。
ディアナ:ごめんごめん、意地悪しすぎた。
ゼナイド:仕返しか。さっきの。
ディアナ:そうかもね。…嘘。意識してなかったわ流石に。
ゼナイド:はぁ~。で、どうする??夜が明けるまでまだ結構時間あるけど。
ディアナ:そうねぇ…。愛情のぶつけ合いする?なんて冗談はよしとして…。とりま雑談でどこまで時間持つかって感じで潰すか。
ゼナイド:了解。…ねぇ、ディアナ。
ディアナ:なに?
ゼナイド:ぎゅってしても良い??
ディアナ:おいで。
ゼナイド:ふふ~。
ディアナ:甘えんぼ。さっきの夢、ホントは怖かった?
ゼナイド:ん~…夢の内容を部分的に思い出して怖くなった、が正解。
ディアナ:そっか。アタシも、アンタが記憶失ってるってのにナイトになるなんて言い出したとこ思い出して苦しくなったさ。
ゼナイド:あれ、完全に無自覚。当たり前だけど。無自覚の悪って一番タチ悪いよな。ごめんね。
ディアナ:良いっての。過去悔やんだってどうしようもないでしょ。なんか、記憶失ってもずっとそうやって優しかったもんだからさ、どうしてって思っちまうよな…。
ゼナイド:なんでだろうね。実はちゃんと消えてなかったのかも??あの時からディアナと姉さんはどうしても敵視出来なかった。寧ろ、純粋に守らなきゃって、理由は分かんなかったけどそう思ってたから。
ディアナ:いくら魔法が万能でも、アンタの根強い志までは変えられなかったってか。
ゼナイド:そうみたい。
ディアナ:ありがとな。ナイト様。
ゼナイド:へへ~。
ディアナ:そういや夢で思い出した。ラフレルどうしてんだろうな。
ゼナイド:ああ、姉さんが先生って呼んでた人。分かんないなぁ、リンクが知ってるんじゃない??俺��もうガノンちゃんが止め刺されて以降は会ってないから。
ディアナ:あら、じゃあアタシの方があの人と最後まで居たんだ。
ゼナイド:そうかもね。それに、テルマさんのとこに酒飲みに行ってる分そっちの方が遭遇確率高いだろうし。
ディアナ:それがテルマんとこでレジスタンス全員集合してるとこ最近見ないのよね。
ゼナイド:あちゃ。そりゃラフレルさんどうしてるか分かんないね。
ディアナ:まぁ、どうでもいいや。あの時の夢見ました~なんて報告してどうすんだって話だし。
ゼナイド:確かに。ただ、姉さんと一緒に城下町の外までお見送りしてくれたお礼はしたいかも。記憶取り戻してからしっかりとは言えてないし。
ディアナ:アタシもだ。なぁ、朝になったらリンクに聞いてみるか?
ゼナイド:そうする。ただ、アレは一回あの夢見たって言うと大丈夫って言っても暫く心配するからなぁ…。だりぃ~…。
ディアナ:それはアンタが抱え込むクセあるからでしょ。アタシはアンタの心が分かるから良いけど、他はそうじゃないんだから。
ゼナイド:まぁ、ディアナが居るから今回は大丈夫か。
ディアナ:任せな。
ゼナイド:任せる。
ディアナ:こういうとこはやっぱ二人一緒に、だな。
ゼナイド:ふふっ。これからもだよ。
ディアナ:知ってる。これはアタシの未来予知。ハイラルの時代がいくつ変わってもアンタとは離れない。
ゼナイド:正解。その未来は変わらない。
ディアナ:ふふふっ。あ~。だいぶ夢の嫌~な気分抜けてきた。アンタの抱擁もあるし。
ゼナイド:俺もだいぶ平気になってきた。と、同時に俺はすこし微睡み気分に突入しそうだぞ…。
ディアナ:マジかよ。
ゼナイド:でも、眠れないやつ。
ディアナ:あ~、あるある。あの中途半端な感じな。
ゼナイド:この山超えたらハイになるやつ。
ディアナ:完全に徹夜明けのテンションじゃんそれ。
ゼナイド:まぁ、俺の感情の波がおかしいのもテンションがおかしいのも今に始まったことじゃないでしょ。
ディアナ:自分で言うんじゃねぇや。
ゼナイド:まぁ、感情に関しては修繕不可の可能性すらあるから…。不治ですよ、こんなもん。
ディアナ:あんたが今楽しけりゃそれで良いよ。
ゼナイド:楽しい、幸せ、嬉しい。だから平気。
ディアナ:それなら良しだ。……あと2時間か。あの時みたいにちょっと遠くまで歩く?
ゼナイド:夜のお散歩だ。行く行く。
ディアナ:外は寒い。雪降ってるし、防寒しっかりしろよ。
ゼナイド:ディアナの借りるっ。
ディアナ:どうぞ。ついでにこの帽子かぶりなよ。
ゼナイド:散歩っていうか完全に遠出外出用じゃん。ロシア人みたい。
ディアナ:ちょっと気になるものがあったら寒かろうがなんだろうがそれに向かうアンタにゃそれくらいが丁度良い。軽い防寒なんて意味ないし。
ゼナイド:ディアナまでウルフみたいな言い方する……。
ディアナ:そればかりはアイツに同感だから。心配して言ってんだから。
ゼナイド:ありがとうございますー…。
ディアナ:不貞腐れない。ほら、どこ行く?
ゼナイド:ん~…。あ、この間向こうで野兎見たの。片耳欠けた野兎。生きてるか確認しに行こう!!
ディアナ:了解。んじゃ、行きますかね。姫の行きたいとこに。
ゼナイド:姫って言うな~。
ディアナ:はいはい。アタシの姫。
ゼナイド:あ゛ー!!
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cotowe666 · 7 years ago
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ディアナの誕生日イラスト
ゼナイドちゃんがディアナへのプレゼントを考えた結果自分をプレゼントすることに
安直??そうかもね
ディアナが喜ぶならそれでも良いだろ
俺の唯一の正しい使い方
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cotowe666 · 7 years ago
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ゼナイドちゃんの生誕を祝うイラスト
スマブラでいわゆるMii枠のキャラ二人なのでこの辺のプレゼントは大体そういうメンツからの貰い物
傘は仕事帰りに絶対雨に濡れて帰ってくるゼナイドにいい加減にしろって意味合いでウルフにプレゼントされたもの、ということにしておきたい
光り物の数々は彼女の趣味嗜好や価値観をイマイチ知らない人たちが取り敢えず「女の子だから」という理由でプレゼントしたもの
多分、ゼナイドちゃんは身につけない
ゼナイドちゃんが着てる服がディアナのプレゼント
書く事は多分それくらい??
今回は話とか書かない
展開はどうせ去年とそんなに言うほど変わらないだろうし、多分
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cotowe666 · 7 years ago
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※ゼナイド5歳時、スターウルフ所属後一ヶ月経ったくらい
ウルフ:…風呂あがったんだな。
ゼナイド:…(こくん)。…ウルフ。
ウルフ:あ?
ゼナイド:服、無かったから。借りた。レオンがウルフのでも着とけと。
ウルフ:チッ。アイツ、勝手なことしやがる。まぁいい。…早いうちに買わねぇとな。
ゼナイド:……買わずとも研究所の服がある。ブギーマンが知ってる。
ウルフ:ピグマが?っつーか研究所から逃げ出してきたクセにその服着てぇかよ。
ゼナイド:…(首を横に振る)。
ウルフ:だったら買ったほうが良いだろ。
ゼナイド:布があれば適当に羽織る。
ウルフ:見窄らしいんだよ。それじゃあ。俺様がせっかく買ってやるっつってんだ。甘んじて受け入れろ。
ゼナイド:…ありがとう、ございます。
ウルフ:そういや首飾りどうしたよ。
ゼナイド:紐、切れたから…。レオンが今新しいのに。
ウルフ:そういう事かよ。触るのも身から離すのも嫌がるクセに珍しいじゃねぇか。
ゼナイド:切れたら、持っていられない。
ウルフ:ま、そりゃそうか。
ゼナイド:レオンは約束した。失くさないと。
ウルフ:だから渡したってか。
ゼナイド:(こくん)。
ステラとの会話が途切れる。 暇つぶしにチャンネルを変える。
テレビ:♫明日思いを叶えよう…。
ゼナイド:ん…。
ウルフ:どうした。
ゼナイド:…今の音楽、知ってる。
ウルフ:…見るか。
ゼナイド:ウルフが、何も予定無いなら。
ウルフ:別にねぇよ。見たきゃ好きに見てろ。
ゼナイド:…ありがとう。
ウルフ:………。
ゼナイド:……。
終始表情の変わらない置物みたいなステラを眺める。 コイツ、面白いと思って見てるのか、何考えてるのかが一切分からねぇ。 唯一動くとしたら瞬きする瞼だけ。 あとはずっと三角座りで画面を眺め続けている。
ウルフ:面白ぇか?
ゼナイド:…(こくん)。
ウルフ:…ホントかよ。笑いもしねぇクセに。
ゼナイド:面白い。とても子供向け番組とは思えないネタの数々。自由で良い。
ウルフ:……そうかよ。なぜ笑わない?
ゼナイド:…必要性を感じない。所詮組織の消耗品に過ぎない。感情は持たないようにと教育された。
ウルフ:その組織から抜け出して来てんだろ、今。
ゼナイド:完全に抜け出せた訳ではない。
ウルフ:めんどくせぇやつだな…。
ゼナイド:その僕をここに置いたのは貴方だ。
ウルフ:…恨んでんのか。ディアナとかいうオトモダチと引き離したこと。
ゼナイド:いや。あれは必然だった。この境遇に対してなんの感情も持ち合わせてはいない。
ウルフ:そうかよ。
ゼナイド:ディアナは恨んでるかも知れない。彼女は、僕のステージほどの教育は施されていない。感情が生きている。
ウルフ:テメェも感情消されたわけじゃねぇんだろ。
ゼナイド:…。必要はない。
ウルフ:はぁー……。
レオン:ステラ、貴様のネックレスだ。紐は変えておいた。
ゼナイド:…ありがとう。
レオン:とはいえ、またすぐに千切れるぞ。風呂の時くらいは外せ。
ゼナイド:…命令ですか。
レオン:…では、命令だ。
ゼナイド:………承知。
嫌がっているのは声を出すまでの時間でしか判断出来ない。 嫌なら声のトーンなり表情なりに出せば良いものを。 その訴えさえも必要ないと感じているのか…。
ウルフ:ステラ、嫌なら嫌と言わねぇと本当に言いなりになっちまうぜ。
ゼナイド:…命令は絶対。
レオン:私には嫌かどうかなど関係は無いからな。
ウルフ:もしそれ捨てろと命令されたら捨てるのかよ。
ゼナイド:………。
初めて動揺した。 表情が歪んだ訳ではない。 瞬きの回数が増えただけだったが、手が震えた。 感情の表出を上手く抑えるまではどうやら“洗脳”されちゃいないらしい。
ウルフ:失くしたくねぇなら嫌と言え。テメェはパーツじゃねぇんだ。
ゼナイド:…??では、パーツではないなら僕はなんだ…??
レオン:阿呆だな。貴様は人間だろう。他に何がある。
ゼナイド:人間??人間が、直接物を触らず物体を動かせると…??
ウルフ:テメェのその摩訶不思議な現象は信じたくはねぇが、どうやら本物みてぇだしな…。
ゼナイド:…化物。
ウルフ:あ?
ゼナイド:……いや、何でもない。貴方たちには関係のない話だ。
レオン:そう言われては気になるではないか。言え。命令だ。
ゼナイド:…了解。…研究所に連れてこられる前だ。化物と呼ばれていた。パーツで無いのならば化物ではないかと考えた。
ウルフ:化物なぁ…。そういうナリにゃ見えねぇけどな。
ゼナイド:人間は適切ではない。化物が一番近いと考えた。事実、そう言われてきてもいる。
レオン:本物の化物は見境なく他者を襲うものだ。貴様は真逆だろう。従順で、反抗もしない。
ゼナイド:…研究所と同じ苦痛を与えられれば逃げるかも知れない。反抗を知らない訳ではない。
ウルフ:それを言っちまったら余計に逃げられねぇだろ。
ゼナイド:理解している。そもそも、ここから逃げたところで拠り所は存在しない。故に逃げる理由はない。
レオン:ほう?貴様はあくまでもここへ自分から志願したわけではない。ここを拠り所とするか。
ゼナイド:拠り所ではない。ただ、パーツが利用されるだけの場所だと思っている。
ウルフ:はぁー…。…アンドルフのやつも悪趣味な計画してやがるこったな。こんなガキ洗脳して戦力にしようなんざよく考えるこった。
レオン:貴様も人のことは言えんだろう。現にここにステラを置いているではないか。
ウルフ:意図が違ぇだろ。一緒にするんじゃねぇよ。
レオン:傍から見れば対して変わらん。洗脳をしていないだけでな。
ウルフ:うるせぇよ。…そういや研究所の事をピグマが知ってるとか言ってやがったな。
ゼナイド:…ああ。
ウルフ:なんであいつが?
ゼナイド:僕とディアナを研究所に連れてきたのはあいつだ。だから、ブギーマン。
レオン:奴のそのあだ名はそこから来ていたのか。
ゼナイド:(こくん)
ウルフ:金儲けのためって訳か…。単独行動の多い奴だとは思っちゃいたが…。
ゼナイド:多分、後でアイツに殴られる。
ウルフ:はぁ?
ゼナイド:言っちゃいけなかったかもしれない。ブギーマンの不利益になるから。
ウルフ:嫌なんだろ、殴られるのは。
ゼナイド:……自業自得。
ウルフ:はぁー…。言ってんだろ、嫌ならそう主張しねぇと言いなりだぞ。
ゼナイド:パーツに拒否権は無い。
レオン:ステラ、無意識に嫌だと思うことを主張しているのは気づいているか?
ゼナイド:…??主張??
レオン:貴様は自分の感情に逆らおうとすると返答までに間が開く。拒否権が無いという割には主張しているようだぞ?
ゼナイド:…申し訳ございません。気をつけます。
レオン:ほう?そうきたか。ククク。逆らうとよほど痛いことをされたと見る。炙られでもしたか?
ゼナイド:…っ。
初めてステラの顔が歪んだ。 泣くのか?あのステラが? 両耳を塞いで俯く。何かを思い出したのかもしれない。
ウルフ:どうした?おい、ステラ。
ゼナイド:…っ。…嫌……っ。もう焼かれたくない…っ!!
ウルフ:!!…言えるじゃねぇか。
レオン:焼かれる、か。ふむ、あの付近を通る時に生き物が焼けるにおいがしていたのはやはりそういう事か。
ゼナイド:いや…っ。火は嫌い…っ。
ウルフ:冷静に分析してる場合じゃなさそうだぜ。
レオン:生憎子供を慰める術は持っていない。
ウルフ:テメェな…。チッ。おい、ステラ。ここにゃテメェ一人焼けるほど大掛かりなモンはねぇよ。泣いてんじゃねぇ。
ゼナイド:…ごめ…っなさい…っ、ごめんなさい…っ。すぐ、またパーツ、なる、から…っ。許して…っ。
ウルフ:…。誰も怒っちゃいねぇだろ。ったく、これだからガキは…。
頭を撫でようとした瞬間、ステラの肩がびくついた。 殴られると勘違いしたか。 撫でるという行為とはかけ離れている気がするががさつにかき回してるうちに落ち着きを取り戻したらしい。 俯いたままでその顔を伺うことは出来ないが。
レオン:驚いた。貴様は泣くことが出来るのだな。
ゼナイド:…ごめんなさい。いささか取り乱しすぎたようだ。もう問題はない。また、パーツとして動ける。
ウルフ:まさかとは思うが一人じゃ寝られねぇ理由の魘されるってのはその燃やされるの思い出しての事か?
ゼナイド:…寝られないの、口外しないはずじゃ……。
ウルフ:しなくてももうとっくの昔に周知の事実だっての。
レオン:貴様がウルフと寝ているのくらいは初日に知った。
ゼナイド:…情けないな。僕はパーツ失格だ。
ウルフ:��ったら人間として生きるんだな。で、質問に答えやがれ。
ゼナイド:…推測どおり。寒くても全身が焼けただれる感覚を想起する。だから、一人は…。
ウルフ:トラウマってやつか。そりゃガキが一人で抱えるにゃちっと重すぎるな。
ゼナイド:いずれ墓まで持っていけるようにする。
ウルフ:そりゃ克服するって意味か?
ゼナイド:そのつもりだ。
ウルフ:ソーラをテメェは見ることが出来るか。
ゼナイド:………(首を横に振る)。
ウルフ:やっぱりな。克服なんざ夢のまた夢だ。ちったぁ頼ること覚えろ。
ゼナイド:頼る??パーツが??そんな失礼な事を…。
レオン:貴様を何かのパーツだとは思わんのだがな。絵を描いて歌を歌う人間臭い機械がどこにある?
ウルフ:ほーう。ンな事してんのか。そりゃ初耳だな。
ゼナイド:あ…。その、一人で、部屋で…。まさか、レオンがいきなり入ってくるとは想定していなかったから…。
レオン:とはいえ、顔までははっきりと見えんかったがな。歌は上手かったぞ。
ゼナイド:恐れ多い…。向こうではその行為自体処罰対象だったというのに…。
ウルフ:感情持たせないためか。
ゼナイド:そうだと思う。逃げ出して、気が緩んだんだろう。だからあんな粗相を。
ウルフ:逃げ出したんならその規則に則る必要はもうねぇんじゃねぇか?どうもそのパーツのままで居ようとする理由が理解できねぇな。
ゼナイド:戦場に身を置くのに変わりはない。浮かれないように。他に生き方を知らないから。
ウルフ:そういう事かよ。別に戦場に身置くにしたって娯楽くらいは許されるもんだぜ。好きに歌うなり絵描くなりしてりゃ良いじゃねぇか。
ゼナイド:…そういえば、歌ってたとき…。
ウルフ:どうしたよ。
ゼナイド:歌ってたとき、音楽聴いてたんだ。アンドルフ軍直属のお猿さんに、貰った。確かに娯楽は許されてる…。
ウルフ:さっきテレビの音楽知ってるっつってたのもそれが理由か?
ゼナイド:いや、あれは違う。そのお猿さんの好みはメタルが多い。あの手の曲は借りたことがない。
レオン:どこで知ったのやら。あのアニメは知っていたのか?
ゼナイド:…(首を横に振る)。だけど、懐かしいとは感じた。記憶にないはずで、不思議だ…。
ウルフ:不思議なこって。孤児なんだろ?
ゼナイド:あぁ。ディアナからそう言われている。ある時からの記憶しか無いんだ。昨年からの記憶しか。
レオン:孤児な上に記憶喪失とは難儀なものだな。
ゼナイド:構わない。孤児なら縋る記憶も思い出もそこには存在しない。身軽な方が戦場に身を置くに適しているだろう。
ウルフ:いつ死んでも良い都合の良い戦士としちゃそりゃ適してんだろうな。
ゼナイド:それで良い。家族が居る者が死ぬよりも、僕みたいな者が前線に出て盾になれば良い。
ウルフ:ハッ。ガキが一丁前吐かすんじゃねぇよ。
ゼナイド:??その方が効率良いだろ。
ウルフ:人間らしくってのはどこ行った。それじゃ道具のままだ。
ゼナイド:僕自身が人間のように生きるとは宣言していない。僕の生き死にを決めるのは僕じゃない。
レオン:二度とディアナに会えんのだぞ?
ゼナイド:それは今も同じ。どこにも問題はない。
ウルフ:はぁー…。こりゃあのガキもこっちに置いとくべきだったか…。
レオン:餓鬼のお守りなぞしたこともないだろう。二人の面倒を見て戦力にも回すなぞ貴様に出来るのか。
ウルフ:ンな事ぁ自分��分かってんだよ。だからこの現状があるんじゃねぇか。
レオン:ステラに朗報がある。ディアナには会ったぞ。
ゼナイド:…!?どこで…。
レオン:どうやら情報屋をしているようだぞ。見ろ、契約者の名を。
ゼナイド:…確かにディアナだ。ああ…っ。良かった、無事にハイラルへは戻れたんだな。ディアナ……。
ステラが目を見開く、目を閉じて安堵する。 コイツ、こんな表情も出来るんだな。 ディアナの名が出た途端に人間らしさが出てきた。 確信した、こいつは感情の表出が上手くいかねぇだけだ。 感情が存在しないわけじゃねぇ。 だからふとした時にコントロールも出来ず突然泣き出したりパニックになる。 なるほどな…。
ウルフ:ガキが情報屋か…。
レオン:上司の名はヴィオランタとな…。
ウルフ:そういう事かよ…。妙な縁で繋がってるもんだ。
ゼナイド:…ヴィオランタさんを知ってるのか。
レオン:…それはこちらのセリフだ。何故貴様が知っている?
ゼナイド:何故も何も、ブギーマンに連れてかれる前はヴィオランタさんの孤児院に居た。食事と寝床を提供してくれた恩人だ。
ウルフ:世界は狭ぇもんだな。思った以上にコイツは使える人材かもしれねぇ。
ゼナイド:好きに使ってくれ。ボロ雑巾の様にでも。主に仕える以外に生き方を知らない。
ウルフ:…こういう態度と性格以外はな。
レオン:ククク…。人間らしい様を見せ出したらこいつはここから消えるかもしれんぞ?
ウルフ:その時はその時だ。まぁ、ねぇだろ。一人で寝れやしねぇやつが逃げ出してどうやって生きる。
レオン:フン。それもそうだな。
ゼナイド:……。
ウルフ:…ステラ、パンツ見えてんぞ。三角座りするにしても隠すとかしねぇのかよ。
ゼナイド:気にしない。裸体も見られているのに今更。
ウルフ:ガキとはいえ女だっつー自覚くらいは持てよ。
ゼナイド:…善処する。
ウルフ:便利な言葉ばっかり覚えやがって。
ゼナイド:政治家が使ってる。使い道も何も間違ってはいない。
レオン:ククク。随分と利口な子供だ。どれ、ステラ。貴様はこの手の本に興味はあるか。
ゼナイド:??嫌いではない。
レオン:ほう…。内容の理解は。
ゼナイド:…概要は。
レオン:こいつは驚いた…。人間らしく生きられん貴様に哲学が理解出来るか。面白い。
ウルフ:一応さっきまでアニメ見て面白いとは言ってたがな。
レオン:笑わずに、だろう。
ウルフ:あぁ。面白いのベクトルがどこ向いてんのか見えやしねぇ。
ゼナイド:あの面白いは、一応、深い意味で言ったつもりだ。表面的な笑いではなく。
レオン:深い意味、か。たまに表現が拙いのがまた面白い。
ゼナイド:…子供だからな。語彙は豊富ではない。
レオン:貴様に本をいくらか貸し出してやろう。語彙を増やすのに良いだろう。報道番組で増やす語彙では貴様の逃げ道を作るばかりだしな。
ウルフ:確かにな。善処だの可及的速やかだの都合良い言葉ばっか使いやがる。
ゼナイド:便利だからな。功利主義者の言葉は便利だ。
ウルフ:…このガキはよ……。
レオン:功利主義者か。過激になればまさに人間の心とやらを失くしてるかの如き思考をするぞ。
ゼナイド:そうだろうな。反面、組織の利益にはなる。傭兵には都合の良い思想だと思う。
レオン:つくづく賢い餓鬼を捕まえたものだな、貴様は。
ウルフ:ここまでませガキだとは思わなかったけどな。
ゼナイド:それで、本というのは??
レオン:哲学書と文化人類学書、政治学書様々だが…。貴様には哲学書で良いだろう。
ゼナイド:……これは、読んだことがある。
レオン:なんと。ではこれは。
ゼナイド:…これはまだだ。…面白そう。借りて、良いのか??
レオン:構わん。読んだ後に貴様とはディベートをしたいものだな。
ゼナイド:それは楽しそうだ。
ウルフ:楽しそうだの面白そうだの、今は人間らしいな。
ゼナイド:あ…。
ウルフ:それで良いんだよ。やっぱ感情が無ぇわけじゃねぇな、テメェは。
レオン:表現が出来んだけか。
ウルフ:寧ろアンドルフでも感情消すまでは出来なかったってことだろ。あいつの洗脳はノイローゼにするまでだったってわけだ。
レオン:聞けば薬物の投与でコントロールしているようだしな。
ゼナイド:…所属部隊による。
レオン:ほう?
ゼナイド:僕は薬物による統制群だっただけだ。
ウルフ:他に何があるってんだよ。
ゼナイド:一番軽いのがディアナの部隊。あれは確か脳波弄る??とか言ってたような…。ひたすら画面に出る文字の復唱、逆らえば脳波弄って再びモニタと向かい合わせを強制、とかなんとか。
レオン:どれが一番効果的かを検証してるといったところか。
ゼナイド:そうだろう。一緒に脱出した他の奴はまた違った。
ウルフ:何種類あんだよ…。
ゼナイド:全部で3つ。僕の知る限りでは。一つは、典型的な拷問を用いた統制だったと聞いている。
レオン:典型的な拷問か。寝させず思考力を鈍らせるものがポピュラーなものだが…。
ゼナイド:それと薬物併用だったな、僕は。だからか比較的何日起きていても辛さを感じない。
ウルフ:目の下にクマ作ってたクセによく言うぜ。
ゼナイド:血行が悪くなっただけだろ。それが薄い皮膚の下に表出しただけで。睡魔は無かった。
ウルフ:そんな状態で戦場に出してまともに戦えると思ったのか。あのボス猿は…。
ゼナイド:まともな思考がその状況下で出来ない者は戦場に出る間も無く廃棄だ。身内同士で殺し合いをしてエリートのみを選出する。それがアンドルフの目的。
レオン:実戦経験があると言ったな、貴様もディアナも。
ゼナイド:あぁ。古参だしな。被験体Dからが第2軍。今の新規だ。
ウルフ:エリートばっか集めた結果が脱走の原因になったってのも皮肉な話だな。
ゼナイド:…いや、僕たちだけじゃとてもじゃないがあそこからは逃げ出せなかった。ブギーマンが居る。見つかれば即処罰だ。また、燃やされる。…それだけ。
ウルフ:また泣くとか言うなよ?
ゼナイド:…それは、無い。はぁぁー……。…よし。
レオン:ということは裏切り者が居たという事か。
ゼナイド:あぁ。気さくな人間のおじさん。ジン、とか言ってた気がする。逃がしてくれたんだ。
ウルフ:で、宇宙漂流してここに不時着したってか?
ゼナイド:…そういう事だな。あれ以上漂流し続けるよりはマシだっただろう。
ウルフ:この現状でそれを言うか。
ゼナイド:僕一人がここに居る���らい問題はない。寧ろ、向こうも再び漂流��るとなれば人が減ったほうが生存確率はあがる。事実、食料が底をつきかけて内3人を僕とディアナで始末してたんだ。
レオン:共に助かるという結束はしなかったのだな。
ゼナイド:自分だけが助かろうというやつを始末しただけだ。何も無差別に殺したワケじゃない。…正直な話、ディアナさえ生きていれば他に関心は無かったが。
ウルフ:んだそりゃ。
ゼナイド:所詮他人。いつも殺し合ってた仲だぞ?共に生きようなんて考えられるわけもない。恩も何も無い。偶然集められただけの奴らだ。
ウルフ:ディアナは友達だから共存しようと思ったってか?
ゼナイド:そうだな。…ディアナと居ると不思議と何もかもを忘れられる。コンピュータがシャットダウンして、再起動するような。不必要なものをクリーンアップするような。それが心地良かった。
レオン:血に塗れながら心地よさを味わうのか。面白い。
ゼナイド:血は暖かさをくれる。心地よいに決まっているだろ。自分が流す血も、他人が流す血も、全て。だけど、それもディアナが居ないと冷たくなった途端不快な、不潔なものに成り果てる。
ウルフ:人間らしさっつーよりも狂ってんな。その感覚は…。
ゼナイド:何とでも言え。化物が血を欲しがる様は何ら不自然じゃないだろ。
ウルフ:ハッ。そこのどっかの誰かとは気が合いそうだけどな。
レオン:ここまで狂気の沙汰に至ってはいない。が、嫌いではない。
ゼナイド:血、好きなのか??
レオン:寧ろ興奮を覚えるほどな。
ゼナイド:…初めてだ。ディアナ以外でそういう奴を見るのは…。
レオン:ククク…ッ。ウルフ。つくづく面白い小娘を捕まえたものだな。こいつは当たりだ。私は気に入ったぞ…。
ウルフ:変態が増えちまったか…。
レオン:時にステラ。
ゼナイド:??
レオン:自分の血を流すのも好きなのだろう?私の娯楽に付き合う気は無いか?
ゼナイド:……痛い??
レオン:なに、痛みなぞコントロール出来る。案ずるな、抉りはせん。セルフハームの様に線が入るだけだ。
ゼナイド:それくらいなら全く問題はない。構わない。好きに扱ってくれて問題無い。
ウルフ:おいおい…。マジかよ…。悪いが血塗れのテメェと寝る気はねぇからな。
レオン:良かろう、ステラはこちらで預かる。これで万事解決だろう?
ゼナイド:僕はそれで良い。
ウルフ:好きにしやがれ。この変態共が。
レオン:褒め言葉だ。そらステラ、こっちだ。
ゼナイド:了解。…ウルフ、また明日。
ウルフ:へいへい…。ステラ、俺様の服汚して返すんじゃねぇぞ。
ゼナイド:あ。承知した。
レオン:忘れていただろう。パンツだけで寝るつもりか?
ゼナイド:……お腹、壊さないだろうか…。血まみれはまだ仕方ないとして流石に脱糞は…。
レオン:そちらの趣味はない。服ぐらいやる。
ゼナイド:…ありがとうございます。
レオン:ククク…久しぶりに血が見られるのだ。こんなに心が躍ることはない…。
ゼナイド:嬉しそうだな。僕、初めてだ。利用価値見出されてそんなに喜ばれるの。不思議な感覚がして、頭がすこしぼんやりする…。
レオン:混乱しているのだろう。そのままで良い。遊んでいる間に眠りに落ちる。混乱も消える。
ゼナイド:それは良いな…。
レオン:面白い玩具だ…。
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cotowe666 · 7 years ago
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ノックする音。多分これはフォックスだな。 この時間の訪問は珍しい。
ゼナイド:は~い~??
フォックス:ゼナイド、入って良いか?
ゼナイド:どうぞ。(なんか、呂律怪しいな…)
フォックス:なんだ、一人か。
ゼナイド:お前こそ。で、何の用事??俺本読みながら音楽聞きながら歌うのに忙しい。
フォックス:それ確かに忙しないけど、なんか違わないか…?
ゼナイド:多忙の定義は個人の匙加減で変わる。よって俺には多忙です。
フォックス:楽しんでるクセに。よっと。
向かい側のソファにフォックスが座った。 においが鼻をかすめる。
ゼナイド:…お前、酒飲んでたろ。
フォックス:におう?
ゼナイド:臭いまではいかないけどお酒のにおいはする。ウルフと飲んでた??
フォックス:正解。なんていうか、慣れない事はするものじゃないな…。アイツのペースに合わせたらこの調子だ。
ゼナイド:なんでアイツのペースに合わせようと思ったのか。普段お前が飲んでるイメージも無いんだけど。頼むからここで嘔吐はやめろよ??
フォックス:そこまで酒量弁えられないほど幼くはないさ。
ゼナイド:そーかい。で、さっきの質問に答えて。用事は??
フォックス:まぁ、退屈だったから来たって感じかな。
ゼナイド:飲みで退屈は潰れなかったのか。
フォックス:あれ以上あそこに居たら流石にダウンする気がしたから抜けてきた。ウルフはまだ飲んでたけどさ。
ゼナイド:俺じゃなくても別に時間はいくらでも潰せた��うに。
フォックス:そりゃあそうだけど、ゼナイドじゃダメってわけでも無いだろ?
ゼナイド:まぁ…そうだけど。だけど、お前の暇つぶし相手になれるほど今なにも持ってない。
フォックス:それでも良いよ。少し、酔いを覚ましたいところだし。
ゼナイド:酔い覚ましなら糖分取るとか清涼飲料水飲むとか深呼吸とか色々あるだろ。
フォックス:そうだけど…。あー…っ。やっぱゼナイドにはストレートに言わなきゃ伝わらないよな…。白状する。ちょっと人肌恋しくなった。
ゼナイド:はぁ!?だったら今すぐグレートフォックス戻ってクリスタルのとこ行け!!俺のとこに来るな!!人選ミスだ!!
フォックス:そう言うと思ったから白状しなかったんだよ。さっきまで。
ゼナイド:当たり前だろ!?流石にそれは許可出来ない!!
フォックス:まぁ、語弊のある言い方だとは思ったよ。なんていうか、ゼナイドと喋りたかったっていうか、そういう感じ。
ゼナイド:うーん……。喋りたかったっていうのと人肌恋しいって随分と動機に違いがあると思うんだけど…。まぁ、クリスタルが怒らない範囲でな…。
フォックス:分かってる。この間の話の続きだけど、どうも俺と目合わせてくれないの寂しいなって思ってさ。
ゼナイド:だから言っただろ。見られるの苦手なんだってば。
フォックス:ウルフとは目合わせて喋るのにか?
ゼナイド:ウルフは…。うーん、なんか、違うんだ。ウルフが汚れてるとかそういう意味じゃないけど、あいつとは別に普通に会話が出来る。だけど、フォックスは、なんか違うというか…。
フォックス:なんだそれ。
ゼナイド:チビの時からそうだけど、じっと見られるの苦手で。フォックスまっすぐ見つめるからなんか、目逸らしちゃうんだよ。あ!!
フォックス:どうした?
ゼナイド:もっと明確な理由分かったかも。
フォックス:なんだ?
ゼナイド:ウルフは俺の目をずっと見ない。フォックスは俺の目まっすぐ見る。だから顔合わせて話せないんだ。今分かった。
フォックス:それじゃあ対面で話すより、こうした方が良いって事かな。
フォックスが席を立つ。嫌な予感がして俯く。 予感は的中した。 俺の横に座りやがった。
ゼナイド:…っ。いや、距離詰められる方が…その…っ。
フォックス:なんだよ。前も一緒に座っただろ。ランドマスター乗るときとか。
ゼナイド:そうだけど…っ。あーもう、そういうの絡み酒って言うんだぞ!!ベタベタするならクリスタルのとこ行けって!!
フォックス:…寂しいな。そこまで距離置かれるのはさ。
ゼナイド:………。あ゛ー…っ!!分かった分かった。酔っ払いの介護として近くに居るのを自他共に許可する。これは、その…っ、友好とかそういうのじゃないからな!!
フォックス:自分の感情には素直じゃないんだからなぁ。
ゼナイド:うるせぇ。あーもうこれだから大人は…!!お前酒飲むと酒乱になるんだな…。
フォックス:誤解だろそれは。別に酒飲んでようと飲んでなくてもゼナイドにはこうだろ。
ゼナイド:いつもとはなんか違う。
フォックス:どう違うんだよ。
ゼナイド:なんか、暇つぶしとかそういうので来るのはまだあるけど、こんな時間に来るの普通無いし、いつも以上に距離近いし、人肌恋しいとか寂しいとか言わないだろ…。
フォックス:あー…。正直、そこは酒の力借りて言ってるところあるよ。
ゼナイド:だろうな。だけど、そういうのは俺じゃなくてクリスタルに言って欲しかった。
フォックス:ゼナイド、昔以上に俺と距離置くからだいぶそれが辛かったんだよ。もう友達とかそういうふうにも見てくれないのかなって。
ゼナイド:…………。
フォックス:クリスタルとは仲良くやってるし、ゼナイドがそうやって俺たちの仲を心配してくれてたり応援してくれたりしてるのも知ってる。だけど、だからってお前と完全に縁を切るとか、敵になるとかって言うのは違うんじゃないかってさ。
ゼナイド:……。
フォックス:実はお酒飲んでたのもウルフとさ、ゼナイドの事話してたからでさ。アイツの入れ知恵みたいな所もある。
ゼナイド:…昔みたいに関わっていいんですか、貴方と。今の俺はもうあの時みたくガキじゃない。人間関係だって複雑になるのが目に見えて、その渦中に巻き込まれる事だって拒否できない年齢。それであの時と同じように甘えて遊んで、それが許されますか??
フォックス:少なくとも、俺とクリスタルは問題無いと思ってるよ。それで。
ゼナイド:苦手なんだよ。恋仲の相手との距離感が分からない。事務会話以外で関わるのは本当に苦手だ。出来れば寧ろ眼中にさえ入れたくもない。非難されるのはどうせ俺なんだから、それなら俺から消えれば良いじゃないかって。
フォックス:いつもそうだよな。問題があると全部自分が悪い。自分が消えたら良い。そんな訳無いだろ。何でもかんでもゼナイドのせいならなんで俺がここに居られると思う?
ゼナイド:答えはお前がお人好しだから。
フォックス:お前な…。
ゼナイド:冗談。…半分本当。…まぁ、昔みたく関わるにしても人目着くとこじゃ絶対無いからな。誤解されたくないし、あらぬ疑いはかけられたくない。
フォックス:それでも構わない。避けられないなら。
ゼナイド:あーもう。酔っぱらいはこれだから苦手だ。酒の力借りて普段言えないこと伝える??ずるいだろ、そんなの。逃げ道ねぇじゃん…。
フォックス:ははは。酒入ったほうが頭の回転速くなるのかな。取り敢えず言いたいことは動揺せずに伝えられたつもり。
ゼナイド:むしろこっちが動揺しっぱなしだ。この酔っ払い。
フォックス:ははっ。そう言いながら俺撫でてるのは誰かな。…やっとこっち見てくれたな。
ゼナイド:これでも目逸らしたいの耐えてんだよ察してくれ。……あれ、なんか、久しぶりの感触。こんなふさふさだったっけ。懐かしいようなそうじゃないような…。
フォックス:なんだよそれ。
ゼナイド:何年ぶりに触ったかなーって。流石キツネ。ふさふさだ。
フォックス:他のキツネ触ったことがあるのか…?いや、俺とかクリスタルとか父さん以外で。
ゼナイド:無いけど。いや、ウルフとかと比べて??かな??
フォックス:お前、ウルフを撫でるのか…。
ゼナイド:寝てる時にこっそり何度か触ったことは。多分、怒られてないしバレてない。
フォックス:昔からそういう変なとこで度胸あるのがな…。シャイなのか大胆なのか。
ゼナイド:別にシャイじゃない。見られたくないだけだっての。
フォックス:それをシャイって言うんじゃないのか…。
ゼナイド:普通に会話は出来る。シャイまではいかないだろ。じっと見られるのが苦手なだけだ。この間も言ったろ、俺は可愛いお人形さんじゃないんだから見られるのは苦手だって。なんか、苦しくなる。
フォックス:苦しくなる?
ゼナイド:こういうとどうせお前からまた慰めの言葉を言われる気がするからあれだけど、化物だから。俺。気ィ使わせてんのかなとかさ、何考えて見てんのか分かんないから苦しくなる。
フォックス:そういう事か。俺はずっと言ってるけどゼナイドを化物だとは思わない。可愛らしい普通の女の子だと思ってる。だからまっすぐ見られるわけで、いや、異物だったら逸らすかって言われたらそういうわけでも無いけど。
ゼナイド:…だからそういうの苦手なんだってのに。ガキの頃からずーっと疑問なんだけどなんでそんな優しいの。なんか、余計に俺汚れて見えるじゃん。
フォックス:優しいも何も、ゼナイドを単純に汚れてるとか化物だって見ることが出来ないって以前にそう見えないから普通に接していられるんだろ?俺だけじゃない。スターフォックスのメンバーも、スターウルフのメンバーも、誰ひとりとしてお前を化物だなんて言わないしそう見てないだろ。
ゼナイド:そりゃ、そうだけど…。無条件に撫でてくれたりとか優しくされるの、正直今は怖いんだ。
フォックス:怖い?
ゼナイド:あまりにも、あまりにも長すぎた。愛情なんてものを受けない時期、必要ないと思ってた時期が。それが今更になって無条件に与えられて、麻薬みたいだ。その幸福に溺れたら二度と何も出来なくなってしまいそうで…それが、怖い。被験体だった時に飲んでたあの薬みたいな多幸感。あれに溺れたら、��だの廃人だ。
フォックス:大丈夫だろ。簡単に溺れるほどゼナイドは弱い子じゃない。それこそあの薬を乱用してた時だって、頑張ってたじゃないか。溺れたり廃人になんてなってなかった。
ゼナイド:溺れてしまえば楽だろうにって、思ってたんだぜ。あの時は。何故かそんなことにはならなかったけど。記憶だってこのとおりだし。
フォックス:あの時は俺もどうして良いか分からなかった。ゼナイドの本心も聞けるわけじゃなかったし、確かにゼナイドの言うとおり俺が正しいって思ったことを譲らなさ過ぎた所もあるし。
ゼナイド:そのほうがお前らしくて良いよ。生真面目で正義感強すぎるところとったらお前に何が残るんだよ。
フォックス:褒めてるのかけなしてるのか…。
ゼナイド:一応褒めてる。あーあ。これはもう今日は本読めないな。
フォックス:どうした?
ゼナイド:言うのも恥ずかしいな…。距離、近すぎ。動揺抑えるのでいっぱいいっぱいだ。本の内容頭に入ってこねぇよこの後読んだって。
フォックス:可愛い。
ゼナイド:殺すぞ。
フォックス:そう睨むなって。お前だって目つき結構鋭いんだからさ…。
ゼナイド:そりゃ褒め言葉。この方が戦場でも威嚇出来るだろ。多分。
フォックス:ドッグファイトじゃなきゃな。だけど威嚇になるか…?
ゼナイド:舐められはしないだろ。手加減されるのも嫌だし。あー、そうだ。今度大乱闘で良いからタイマン付き合って。
フォックス:良いけど。いきなりどうした?
ゼナイド:ウルフが強すぎて勝てないっていうかブラスターで牽制してきて勝てないから。勝つ方法を他の誰かでも探ってみようかと。
フォックス:俺も必勝法を知ってるわけじゃないからな?
ゼナイド:別に良いよ。必勝法とかそういうの求めてない。っていうか、見出しても向こうが戦法変えるでしょ。
フォックス:そうだろうな。良いよ。今度終点で。
ゼナイド:アイテムなしで頼む。
フォックス:ゼナイドの戦闘スタイルってアイテム上手く使って相手翻弄したあとにバーストさせるだろ?アイテムあえて縛るのはなんでだ?
ゼナイド:実力がものを言うだろ、アイテムない方が。運を味方につけて戦ってちゃ実力が分からん。だから縛る。
フォックス:なるほど。
ゼナイド:あーそうだ。もう一個わがまま。言っても良い、ですか。
フォックス:言ってくれ。そんな、敬語にならなくても良いのに。
ゼナイド:えっと、アーウィン乗ってみたい。ウルフェンはもう何度も乗ってるけど、アーウィンのコックピットどんな感じか気になるから。
フォックス:あくまでもコックピット見るのが目的って事か?
ゼナイド:いや、それで空飛んでみたいのもある。体感違うのかなぁって。
フォックス:前にファルコに言ってただろ。ウルフェン乗ってるとアーウィンつまらなさそうだとかどうとかって。
ゼナイド:それはそうだけど、未知だから好奇心が溢れてるってところがあってだな…。
フォックス:まぁ、また俺が一緒に搭乗してて良いっていうのが前提なら良いよ。
ゼナイド:やった!!
フォックス:ホント、機械の話って��るとそうやって目輝かせるんだからなぁ…。
ゼナイド:当たり前だろっ。いじるのも見てるのも楽しい。スリッピーから情報を貰える時なんて楽しすぎて我を忘れるほど!!
フォックス:今もすでに忘れかけてるけどな。突然目輝かせて。さっきまで仏頂面か無表情だったのに、今目キラキラしてる。
ゼナイド:あ…。すまん、忘れてくれ。
フォックス:いやいや���悪いわけじゃないし寧ろ笑って欲しいんだ俺は。
ゼナイド:んー、だけどいきなり今みたいにハイになられても気持ち悪くない??
フォックス:いや、全くそうは思わなかった。
ゼナイド:ああそう。それなら良いけど。
フォックス:アーウィン乗りたいって言うくだりから突然口調が少し幼くなったのには吃驚したけど。本当に好きなんだなぁってさ。
ゼナイド:あ~っ。それは忘れて…っ。寝て目覚めたら酒で夢見てたってくらいの感覚で忘れて。
フォックス:そこまで泥酔するほど飲んでないから…。
ゼナイド:残念。…にしてもウルフ来ないなぁ。俺そろそろ流石に眠いんだけど…。
フォックス:まだ飲んでるんだろ、多分。
ゼナイド:え~…。じゃあ…いや、もうすでに姉さん寝てる時間だ。あ、ファルコって今日こっち居る??
フォックス:…やっぱそういうとこでは俺避けるんだな。
ゼナイド:またフォックスと寝るのは恥ずかしい。この間は寝てる時にぎゅってしてすまんかった…。密着するつもりは無かったのに。
フォックス:別に良いって。そんなに気にしなくても。その件だけど、クリスタルにも話したし。笑ってたよ。ゼナイドらしいって。
ゼナイド:怒ってないなら良いや。だけど、また密着すると思うぞ…。良いのか…??
フォックス:構わない。眠いんだろ。
ゼナイド:ウルフ来るまでで良い。膝枕で良いから。
フォックス:来たときどうしたら良い?
ゼナイド:まぁ、起こして。そのままだと十中八九そのままフォックスと寝るパターンになるだろうし、ベッドまで運ばれるのもちょっと。仕事のことも聞いとかないと。
フォックス:別にベッドまで運ぶくらい。ゼナイド軽いし。だけど仕事の事は確かに俺が聞くわけにもいかないもんな。
ゼナイド:聞いても良いけど、そもそもウルフが答えてくれないでしょ。…それじゃ、おやすみ。流石に…もう、限界……。
フォックス:おっと…。おやすみ、ゼナイド。
___________________________________
ウルフ:ステラは流石にもう寝たか。
フォックス:あぁ。限界だって言ってこの通り。
ウルフ:ハッ。だろうな。で、どうだったよ。
フォックス:まぁ、なんとか避けられないようにはなったのかな…。まだ分からないけど。
ウルフ:そうかよ。…随分穏やかな顔して寝てんな。
フォックス:クリスタルが怒るわけじゃないって理解してからはこんな感じだ。寝てる時は撫でることを元々拒否しないけどさ。
ゼナイド:ん……ふふ…。
ウルフ:ガキだな。その様は。
フォックス:そのほうが良いよ。無理に背伸びしてるよりこういう方が。
ウルフ:背伸びしてようが俺の前じゃ意味を成さねぇけどな。
フォックス:だろうな。
ウルフ:…こいつ日記書かずに寝たか。
フォックス:そういえば…。この後書くんだろうか。
ウルフ:どうだろうな。日記書くときは誰にも見られたくねぇって言うしな。つーかそもそも起きるのかよ。
フォックス:ウルフ来たら起こしてくれと言われてる。なんでも仕事の事聞いときたいとか。
ウルフ:はぁー…。このワーカホリックはよ…。無ぇからこの時間になっても連絡入れてねぇんだっての。起こすなら好きにしろ。
フォックス:どうしようか…。せっかく寝てるのを起こすのもな…。
ウルフ:日記書くかどうかは聞いとかねぇといけねぇだろ。
フォックス:それもそうか。ゼナイド、ウルフ来たぞ。
ゼナイド:んん…っ。ウルフ、来た…??
ウルフ:とっくの昔にな。
ゼナイド:そーだ、仕事、あるか聞きたかったんだよ。
ウルフ:無ぇよ。ありゃもっと早くに連絡してるっての。
ゼナイド:そっか。りょーかい。
ウルフ:眠そうだな…。
ゼナイド:そりゃ、寝起きだからね。
ウルフ:で、日記欠かなくて良いのか?
ゼナイド:……あ!書いてないのか、俺。
フォックス:そこから!?
ゼナイド:あまりの眠たさに忘れていた。書かなきゃ。…フォックス、俺移動する��見られたくないから。
フォックス:別に画面覗き込んだししないって。
ゼナイド:お前がしなくてもコイツがするんだよ。
ウルフ:誰がコイツだ。
ゼナイド:痛い痛い痛い!!グリグリしないで!!覗き込んでくるの事実じゃん!!
ウルフ:別に良いだろ。そんなにいかがわしいことでも書いてんのか?
ゼナイド:違ぇよ!!だけど恥ずかしいんだっての!!
ウルフ:おもしれぇやつ。覗きゃしねぇよ。書きたきゃ好きに書きゃ良いだろ。
ゼナイド:…見たら殴るからな。
ウルフ:へいへい。
フォックス:日記か…。もう何年もそういうの書いてないなぁ。
ウルフ:生真面目にんなもん書いてんのはステラぐれぇのもんだろ。
フォックス:思い出を残すため、だっけ。
ゼナイド:皆が死んだあとに、思い出せるように。何百年経っても寂しくならないために。だから書いてる。記憶、失っても怖くないようにとか。
ウルフ:媒体がぶっ壊れりゃその記録も消えるけどな。
ゼナイド:その都度時期が来るたびに媒体を変えてるから。…っていうか俺の日記の内容保存してるメモリスティック持ってった奴がよく言う。
ウルフ:そういや返してなかったか。
ゼナイド:そうだよ。返せよ。もうそろそろ次の分保存しておきたいんだけど。
ウルフ:明日返してやるよ。今は持ってねぇ。
フォックス:ってことは、ウルフは完全にゼナイドの日記の中身知ってるのか。
ゼナイド:実質勝手に全部知られてる。弱み握られてるみたいで嫌なんだけどな…。
ウルフ:テメェが隠し事しなきゃンなことしてねぇんだよ。
ゼナイド:いや、知られたくないこととか色々あるから。そりゃ日記に書いてる事の何個かは言わないよ…。
ウルフ:あぁ、フォックスに撫でられて嬉しかったとか本当は会話できることは楽しいだとかってやつか。
ゼナイド:わああああああああ!!!だーからそれを言うなっつってんだこのバカ!!
ウルフ:ほーう?そういう態度するか。
ゼナイド:お前が言うからだろー!?
フォックス:今のは全部知ってるけどな。
ゼナイド:だろうな!!どうせ日記の内容全部知られてるんだろうなってもういっそ割り切ってるっての!!あー最悪だ本当に!!
ウルフ:っ!!危ねぇな。端末投げんじゃねぇよ。元々調子よくねぇのに壊す気か。
ゼナイド:誰のせいだ誰の!!
フォックス:っていうか日記…。その画面のまま今ウルフに投げたらまずいんじゃないか?
ゼナイド:パスワードかけてる。見れるものか。
ウルフ:テメェがかけるパスワードなんざ予測つくけどな。
ゼナイド:へぇー…。
ウルフ:ディアナの誕生日とかそのへんだろ。
ゼナイド:いつまでもそのままだと思われちゃ困る。読んでくださいと言ってるものだろ。
ウルフ:んじゃ、こっちか。…ちげぇか。
ゼナイド:ふふーん。
ウルフ:まさか、ソーフィヤの命日とか言わねぇだろうな…。
ゼナイド:……違うけど。
ウルフ:当たりだな。目見て質問すると動揺すんの知ってんだこっちは。
ゼナイド:……畜生。なんで分かったんだよ。
ウルフ:テメェの中で4桁の数字作るとして大事にしてるもの重視すんだろ。となりゃ記念日か誕生日か命日だろ。
ゼナイド:あーもう。ほらそれまだ保存かけてないから返せ。
ウルフ:俺様が保存しといてやるよ。
ゼナイド:だから読むなって!!
ウルフ:遅かれ早かれどうせ知ることになるんだから良いだろ。
ゼナイド:読むの前提なの腹が立つな…。
フォックス:後で俺も知ることになるんだろうな、中身。
ゼナイド:口軽すぎかよ。やめろ??
ウルフ:機密事項じゃねぇんだ。問題ねぇよ。
ゼナイド:俺としては問題しかねぇよ。
ウルフ:ほらよ。保存かけて���ったぜ。
ゼナイド:あーもう…。せめてヘッドフォン投げつけるべきだったか…。本でも良いけど。
フォックス:本は片手じゃキャッチ出来ないだろうしな。分厚いし痛そうだ。
ゼナイド:広辞苑級の分厚さもった魔道書じゃないだけマシだろ。なんならそこにあるぞ。
ウルフ:流石に避けるっての。んなもんぶつけられてたまるか。
フォックス:しかもハードカバーか…。下手したら死ぬだろこれは…。
ゼナイド:魔法には物理もあってな。
フォックス:魔法でも何でもないだろそれ。ただの撲殺だ。
ゼナイド:永遠に夢見させてるだけだから。
フォックス:聞こえは良いけど実質死ぬってことだよなそれ…。
ゼナイド:まぁ、冗談だよ。ウルフに死んで欲しくないし。
ウルフ:来るのおせぇとか子供みてぇな駄々こね日記に書くくらいだしな。
ゼナイド:やー!!だからそういうの言うなっつってんの!!あー!!流石にそれは言われないだろうって思ってたのになんてことを…。
ウルフ:どこに山はってたんだよ。
ゼナイド:フォックスに関することの方が言われるかなって腹くくってた。
ウルフ:そりゃ残念なこったな。
ゼナイド:意地悪…。
ウルフ:暴露ついでに言っとくか。フォックスと寝たきゃ寝てろ。俺様とはいつでも寝られるだろ。
ゼナイド:~~~っ!!
フォックス:なんだ、嫌じゃなかったんだな。良かった。
ゼナイド:あーっ!!腹くくってたけどやっぱ恥ずい無理…っ!!あ~~~っ!!!
ウルフ:ハハハハハハッ!!今のテメェは女そのものだな。顔隠そうが耳までは隠せねぇようだしな。
フォックス:真っ赤だな。一気に色が変わるな、ホント。
ゼナイド:見るな!!あと女って言うんじゃねぇ!!
ウルフ:赤い顔隠して足バタバタさせてる奴が女じゃねぇわけねぇだろ。それ見て誰が男だっつーんだ?ん?
ゼナイド:意地悪!!
ウルフ:へいへい。好きに言ってろ。んじゃ、今日は俺はもうテメェにゃ用がねぇってこったな。じゃあな。
ゼナイド:うぅ…。おやすみなさい…。
ウルフ:あぁ。
ゼナイド:………気まずい…。
フォックス:なんでだよ。
ゼナイド:そりゃ、知られたくなかったし。分かってたけど。こうなるの。端末投げた時点で終わったってちょっと思ってたけど…。
フォックス:俺は本心知れて良かったと思ってるけどな。まぁ、恥ずかしい気持ちも分かるよ。俺もそういうのあるし。
ゼナイド:そうなの??
フォックス:さっきの人肌恋しいっていうやつとかさ。多分あれは酒の力あったから言えただけで、普段ならそれ言えなかったと思うし。
ゼナイド:あー、まぁ、何かと俺と喋る口実作るもんな。普段のお前なら。
フォックス:ごめんな。
ゼナイド:別に良いっての。謝るな。こっちが悪いみたいじゃんって前にも言ったろ…。
フォックス:悪い悪い。ほら、寝るならベッド行かないと。って、そのまえに着替えないといけないか?
ゼナイド:別に。このままで良い。どうせここで着替えたら裸体隠しながら着替えろとか言うんだろ??
フォックス:当たり前。
ゼナイド:面倒だし良いよ。これ部屋着だし。
フォックス:…ゼナイド、せめてベッドに下着放り出したままはよしてくれよ。
ゼナイド:それ俺のじゃない。ディアナのだ。俺の部屋で着替え探しててそのままだったんだろ。
フォックス:なんだそれ…。
ゼナイド:ディアナ割と俺の服借りて仕事行く事多くてな。下着とか含めてディアナの服も俺の服もごちゃまぜになってこの部屋にあるんだよ。
フォックス:お前といいディアナといい…。女の子なんだからこういう下着とかは頼むからちゃんとしまってくれよ…。特にゼナイドなんかはいつもウルフと��男が部屋来るんだからさ…。
ゼナイド:フォックス来ること想定してなかったんだし仕方ない。ウルフなんかはこういうの知ってるし俺のもディアナのも裸見たことあるし今更気遣うも何も無いだろ。
フォックス:それが普通はおかしいんだけどな…。恋仲ってわけでもないのに。
ゼナイド:恋仲なのに相手の裸体見たことないウブ過ぎるやつに言われたくない。
フォックス:なっ。おまっ、それどこで…っ。
ゼナイド:クリスタル。まだよ~って言ってた。手繋いだりとかまではあってもそれ以上はなかなか…って。
フォックス:あ~…っ。俺としてはそれ知られてることが一番ダメージが大きい…。
ゼナイド:まぁ、俺も悲しいかな一応は女だからな。この手の話は話し相手が女なら聞かされるものだ。知られたくなきゃクリスタルに文句言ってくれ。
フォックス:いや、文句とかは言わないけど…。
ゼナイド:あーダメだ。笑いをこらえようと思ったけど無理だ。ふふふっ、あははははっ。動揺してる時のフォックス尻尾までぴーんって張り詰めてんの面白すぎる…っ!!
フォックス:お前な~っ!そういうイタズラっ子にはこうだ!
ゼナイド:えっ、あはははははっそれはずるい!!こちょこちょは禁止!!ふははっ!!ストップ~っ!!
フォックス:全く。
ゼナイド:はぁ…はぁ…。お前、俺がくすぐられるの苦手なの覚えてたのかウルフから聞いたのか、どっちだ…。
フォックス:両方。まだ効くんだなって。
ゼナイド:あ゛ー…。死ぬかと思った。
フォックス:くすぐられるだけで死んだりしないだろ。
ゼナイド:お前、一応拷問にくすぐりってあるんだからな。お前がこちょこちょ効くか知らないけど結構体力持ってかれるんだぞ…。
フォックス:くすぐられることなんて無いからなぁ…。
ゼナイド:その服だと多分効かないだろうなぁ…。
フォックス:ま、体験することは無いだろうな。
ゼナイド:畜生め。あー疲れた。今度こそ寝る。
フォックス:あぁ。おやすみ、ゼナイド。良い夢を。
ゼナイド:おやすみ。…寝てる時ぎゅってしてても明け方笑うなよ??
フォックス:笑わないよ。ウルフじゃないんだから。
ゼナイド:それなら…。
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cotowe666 · 7 years ago
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ウルフに黙ってコーネリアまで遊びに来た 多分、怒るんだろうな 許可貰いに行こうと思ったら居なかったし仕方ない 一応置き手紙しといたし、良いよね
ゼナイド:あれって…スターフォックスか。今日お仕事休みなんだ。
スリッピー:あー!ゼナイドだー。
クリスタル:あら、ゼナイド。今日は一人?
ゼナイド:久しぶり。なんか、ウルフに許可もらって外出したかったんだけど、いなかったから黙って出てきちゃった。
フォックス:また怒られるぞ。
ゼナイド:ちゃんと置き手紙して来た。居なかったのが悪い。
ファルコ:レオンとか居ただろ。あいつらも居なかったのかよ。
ゼナイド:居たよ。だけどそれぞれ別の部屋に居たしもう置き手紙で良いかなって。
スリッピー:誰かが見たら共有は出来るだろうしね~。
ゼナイド:そー。だから置き手紙。
ペッピー:ウルフにメッセージを送るという手もあったろうに。
ゼナイド:あ。確かに。文明の利器を何故使わなかったんだろう俺。
ファルコ:なんで変なとこでそうやって抜けてんだか。
ゼナイド:うるせ。
クリスタル:それで、コーネリアまで何か用事があって出てきたんじゃないの?
ゼナイド:それが、これといって別に用事はなくて。なんか、ぶらつきたかったというか何というか。コロニーにずっと居るの退屈過ぎて死にそうだったから出てきた。
ペッピー:それなら丁度良かった、ちょっと待っててくれ。
ゼナイド:??分かった。一緒に居て良いなら待っとく。
フォックス:構わない。ゆっくりしていってくれ。って言っても別に俺たちの場所じゃないけど。
ゼナイド:あはは~。まぁ、それならゆっくりしとく。
フォックス:ペッピー、どうしたんだろうな。
クリスタル:何か思い出したかのようにグレートフォックスの方まで戻っていったけど…。
ゼナイド:まぁ、戻ってきてからのお楽しみ??楽しみなのかな。分かんないけど、来たら分かるだろ。
スリッピー:走って行ってたけどすぐには戻ってこないだろうね。
ゼナイド:足遅い部類に入るお前には言われたくないだろうなぁ…。
スリッピー:なんだよ!頭に来るな~!
ファルコ:けど、そればかりは事実だろ。スリッピー。俺も言おうと思ってた所だ。
スリッピー:ひどい~…。
ゼナイド:あははははっ!!あー、やっぱスリッピー居ると楽しいや。
スリッピー:ゼナイド、オイラにはいーっつもそうだ!!
ゼナイド:はははっ。でも今回はファルコも言おうと思ってたって。
フォックス:割とゼナイドとファルコの考え方って近いのかもな。意見が一致するとこよく見るし。
クリスタル:確かによく見るわね。
ゼナイド:えー…。あー、それでレオンに弄られ易いのかな俺。
ファルコ:俺が原因みたいな言い方するんじゃねぇ。
ゼナイド:逆に考えれば良いんだ。ファルコが考えてそうな事予測して口に出さないようにすればレオンに標的にされないって事だろ??
ファルコ:それはそれでムカつくな…。やっぱテメェと同じってのは絶対にありえねぇ。
ゼナイド:奇遇だな。そうめんとかいう意味のわからん比喩表現する奴と一緒とは俺も心外だ。
ファルコ:ンだとォ…!!
クリスタル:喧嘩しないの。ゼナイドもそれ以上の挑発はナシよ。
ゼナイド:はーい。
ファルコ:チッ…。大乱闘で覚悟しとけよ…。
ゼナイド:上等だ。アイテムなし終点な。
ファルコ:いいぜ。
フォックス:仲が良いんだか悪いんだか…。
ゼナイド:でもファルコ好きだよ。一緒にゲームしてても大乱闘してても楽しいし。あ、普通に仕事してる時もレオンが楽しそうにするから好き。
ファルコ:結局最後はレオンに絡むんじゃねぇか。
ゼナイド:そりゃ、一応スターウルフだし。
スリッピー:一応?
ゼナイド:うん。一応。でも、ウルフからはもう追い出さないって言われてるし、俺もあそこからは別に出て行きたくはないから一応ってだけじゃ語弊があるかな。まぁ、ハイラルにまた何かあったら居なくなるかも~くらいのもの。
フォックス:そういう事か。
ゼナイド:うん。まぁ今後取り敢えず姉さんが亡くなるまでは何もないことがほぼ確定してるから。確実にスターウルフからは消えないって���っても過言じゃないと思う。
クリスタル:ウルフとは仲良くやっていってるのね。
ゼナイド:仲良く…。うーん…。なんか、それはそれで何か違う気がする。仲良く??なんだろうなぁ、ウルフとの関係って。主従関係もちょっと壊れてる気がするけど…。んー…??
フォ���クス:まぁ、昔ほどの堅苦しさみたいなのは確かになくなったよな。
クリスタル:もうマスターとは言わないんでしょう?
ゼナイド:うん。多分、言わない。たまに疲れてる時とかかなぁ??頭に靄かかってるみたいなときは言っちゃうんだけど普段は言わないし、ウルフの命令が絶対みたいなの無いし、なんでも言うから。
スリッピー:良い兆候良い兆候~。あ、ペッピー戻ってきたよー。
ゼナイド:ホントだ。おかえり??俺が言う言葉??これ。
フォックス:言っても良いと思うけどな。
ゼナイド:じゃあ、おかえり。
ペッピー:は~…。流石に走って往復するのは疲れるわい…。
ゼナイド:そんな急がなくても俺どっか行ったりしないよ…。
ペッピー:いやいや、忘れん内に渡しておこうと思ってな。
ゼナイド:……手紙??
ペッピー:中に写真が入っておる。見るのはいつでも良い。
ゼナイド:どうせなら今見る。気になる。……。これ…。
ペッピー:お前さんの母親が生きてた頃の写真じゃな。記憶が戻ってから渡そうと思っておってな。
ゼナイド:覚えてる。写真、一緒に撮った。ジェームズがね、撮ってくれたの。横でさ、ピグマが俺笑わせようとしててさ。
フォックス:ゼナイド、大丈夫か。
ゼナイド:平気っ。悲しいの涙じゃない…。でも、あまり見られたくないかも…っ。
ペッピー:帰ってから見てくれというべきだったか…。
ゼナイド:ううん。帰って一人で泣いてたら…っ、また…ウルフに馬鹿にされる。ここで良い。
ペッピー:そうか。すまんかった、急に。
ゼナイド:ううん。ありがと。ソフィとのこういう思い出さ、もう残ってないかと思ってて。
フォックス:ハイラルに無いのか?
ゼナイド:うん。多分。俺の部屋はもちろん、姉さんの部屋にも、どこにもなかった。ソフィの部屋は入れないから分かんないけど、あんま元々ハイラルにソフィ居なかったし。
フォックス:それじゃあ、大事にしないとな。その写真。
ゼナイド:うんっ。
クリスタル:写真のゼナイド、普通のピースサインじゃないのね。
ゼナイド:あー、この頃ほら、なんていうか…言いづらいなぁ…。フォックス好きだって言ってた頃、だから…。
クリスタル:ふふふっ。顔真っ赤よ。
ゼナイド:見ないでっ。別に今そういうの無い!!
ファルコ:ホント、フォックスより分かりやすいよなぁ。お前。
ゼナイド:うるさいな!!ガキの頃の話だから!!
スリッピー:子供の頃の話なら今そんなに動揺することないんじゃないかなぁ?
ゼナイド:動揺してねぇもん!!
スリッピー:じゃあ、どうして顔が真っ赤なのさ。
ゼナイド:それは…。あーもう!!お前にそうやって煽られる日が来るとは思わなかったよクソ!!
スリッピー:オイラだっていつもゼナイドに弄られっぱなしってわけにはいかないからね~。
ゼナイド:畜生…。
フォックス:っていうか、俺もそもそもそんなに分かりやすいか?結構言われるけど…。
クリスタル:自覚無い事に驚きだわ。
ゼナイド:顔にも声にもしっぽにもどこにでも感情出るよね。フォックスって。
フォックス:えっ。尻尾か…。盲点だった。
クリスタル:顔に出るの隠せないから尻尾意識してもあまり意味は無いと思うけれど。
フォックス:そ、そういうところは見なくていいんだって。
ゼナイド:彼氏彼女の関係ならいろんなとこ見るでしょ。多分。
フォックス:それは否定できないけど…。
クリスタル:ゼナイドはフォックスが好きなのにたまに目合わせないわよね。
ゼナイド:いやっ、別に、今はもう好きとか��ういうのな…っ。
フォックス:俺が顔合わせると大体背けられる気がする。
クリスタル:本当に分かりやすいわね。二人共。
ゼナイド:フォックスと同じに見られるの悔しいから嫌だ~…。あと、なんか、あれなんだよ。見られるの苦手で…。
フォックス:昔は普通に話せてただろ。
ゼナイド:瞳、綺麗だから。なんか、綺麗なのに見つめられるの苦手。俺そんなに綺麗なお人形さんじゃないから、見ないでって思っちゃって。
フォックス:綺麗…?いや、嬉しいけど。
ゼナイド:綺麗なエメラルドグリーン色してる。澄んでて、綺麗だから。俺じゃないの見て欲しいなって…。
フォックス:なんていうか、そんなにシャイだったかな、ゼナイドって。なんか、随分照れ屋っていうか、いや、照れ屋さんなのは昔からだけどそんなシャイだったかなー…。
ゼナイド:いや、別に昔も今も照れ屋じゃないですー。
ペッピー:照れ屋は否定出来んだろうなぁ…。
ゼナイド:ペッピーまでー…。
ペッピー:昔一人で歌ってる所フォックスに初めて見つかって顔真っ赤にしておったの覚えとるぞ。
ゼナイド:わああああっ!!そういうの言うなよ!!言って欲しくなかった!!それ言われる方が恥ずかしいよ!!
フォックス:はははははっ。懐かしいな。やっぱ昔と変わらないよ、照れ屋な所。
ゼナイド:あーもう…。こういう時ソフィだったらどうやって対応するんだろ…。
ペッピー:何を言われても恥じずに全てを認めて笑うじゃろ…。恐ろしい。
ゼナイド:あれ、そんな反応初めて見た。ソフィに恐ろしい…は言わないけど不気味って言うのウルフとかレオンだけだとてっきり。
ペッピー:お前さんが居なかった時はそれはもう恐ろしくて恐ろしくてたまらんかったわい…。
ゼナイド:ソフィなにしたんだよそれ…。
フォックス:俺も初めて見たよ。ペッピーのそんな反応。
ファルコ:お前の親ってのはどんだけ変人だったんだよ。
ゼナイド:失礼だな、って言いたい所だけど正直否定出来ん。あと、ペッピーのその話次第。
クリスタル:正直気になるわね。ゼナイドの過去なんてほとんど知らないもの。親の話なんて特に。
ゼナイド:あまりスターフォックスには話してないもんね、俺。
ペッピー:お前さんが居ない時に仕事をするとレオンなんぞよりも悪趣味な戦い方しおる。
ファルコ:じわじわとってのがレオンの野郎のスタンスだな。それよか悪趣味ってなんだよ。
ペッピー:命乞いしたら助けると言いながら絶対に殺すんじゃ、やつは…。その挙句高笑いをして「もう快感」だと言い出す始末。
スリッピー:確かに恐ろしいね、それ…。
ファルコ:気色悪ィな…。
フォックス:うわぁ…。だけど言ってそうなのを否定出来ない。
クリスタル:その人格からゼナイドみたいな純粋な子が生まれるの…?
ゼナイド:俺が純粋かどうかはさて置くけど、ソフィ普通に言ってそう。別に怖くもなんともないや。楽しそうでなによりって感じ。
ファルコ:そういうとこがズレてるって言われんだよ。
ゼナイド:あれ??
ペッピー:それ以上を恐ろしくてワシからは言い切れん。
ゼナイド:え~…!!スターフォックスいた時のソフィなんてあまり聞けないんだからもっと聞きたいのに~!!
ペッピー:奴が組織によって人格を使い分けるとは思えん。あとはウルフなりから聞いとる話と大差ないわい…。
ゼナイド:でも気になるなぁ…。また今度で良いから聞かせてよ。
ペッピー:もう少しお前さんが大人になったらな。
ゼナイド:何それ。そんな危ない話か何かなの。
ペッピー:健全ではない。
ゼナイド:健全も何も…。俺別にすでに健全じゃないこと沢山知ってるんだけど…。
ペッピー:それでもダメじゃ。せめてあと3歳年をとったらな。
ゼナイド:え~…。あ、��ういえば俺記憶ないときにソフィじゃないけどピグマいじったことあるよ。
フォックス:は?
ゼナイド:スターウルフ来て一年経ったくらいかな??ブリーフィングルームで俺落書きして待機してたんだけど、残りピグマが来たら良いって状況だったのね。
ペッピー:ほう。
ゼナイド:それで、あまりに遅いからウルフなんかイライラしててさ。俺は当時自分の感情あんま分かんなかったけどウルフが怒ってるのだけは分かってたからピグマに意地悪してやろうと思ってさ。退屈だったの嫌だったし。
スリッピー:6歳ですでにピグマにイタズラしたってことだよね、それ。
ゼナイド:そうだね~。んで、ピグマがブリーフィングルーム入ってきたんだけどその時にさ、「邪魔するで~」って言いながら入ってきたもんだから「邪魔するなら帰って~」って返してみたの。そしたらアイツ乗ったんだよ、その言葉に。「あいよ~。ってアホか!このクソガキ!」って最後ちょっと怒られたけど。
フォックス:それテレビか何かで見たことあるな…。
ゼナイド:有名だと思うよ。あれやってみたら乗るのかなって気になって試してみた。テレビの人たちと喋り方一緒だったから。あの時面白くてちょっと笑っちゃったんだけど皆吃驚してたなぁ…。
ファルコ:驚く要素あるか?
ゼナイド:あの時の俺笑わなかったんだよ。だから、お前そんな表情出来るのかって。吃驚された。感情なんか必要ないって思ってたし表情に出さないつもりで居たんだけど、あれは我慢できなかった。綺麗にノリツッコミが決まり過ぎてて。なんか、今でも思い出したら笑っちゃうや。
フォックス:けど、ピグマは嫌いなんだろ?
ゼナイド:大嫌い。でもね、面白かったからそこだけ感謝してる。あの面白さ無かったらとっくの昔に殺してるよ。あーでも殺すのはソフィかな。きっと仕返しはしたいって言うだろうし。
ペッピー:言うじゃろうな…。
ゼナイド:ソフィ怒らせたらおっかないんだろうなぁ…。本気で怒ったところ見たことないから分かんないけど。いつもニコニコしてる人とか静かな人が怒ると怖いって言うじゃん??
スリッピー:ひえ~…っ。ゼナイドのお母さんが怒ってるところなんでオイラ想像しただけでも恐ろしいよ~…。
ゼナイド:想像力豊かで羨ましい。俺、ソフィがそんなにエネルギッシュに怒りの感情爆発させるさまなんて想像出来ないもん。俺に怒るときはいつもデコピンするの。結構痛いんだよね、爪当たってさ。手加減無いし。
フォックス:ははっ。確かにゼナイド怒る時はいつもデコピンだったな。それで泣いてたの思い出すよ。
ゼナイド:そこまで思い出さなくて良いんですー。要らん事思い出しやがって。
ペッピー:それが今じゃここまで強くなったんじゃな。
ゼナイド:んんん…。嬉しいんだけど、なんか、ガキの頃と比べたら当たり前じゃないかと…。今デコピンで泣いたらキモイだろ…。
ファルコ:戦場が似合わねぇ女になるな。
ゼナイド:だろ??デコピンされたらそりゃ確かに痛いけど流石に泣くまでは…。っていうか撃たれても泣かないってのに。
ファルコ:雷じゃぴーぴー泣くクセにな。
ゼナイド:うるせぇ!!っていうか誰から聞いたそれ!!
フォックス:あ、悪い。俺だ、言ったの。
ゼナイド:テメェか!!バカー…っ!!言って欲しくなかったよそれ!!
フォックス:すまない。ほら、もし俺もウルフ達も居ないってなった時にファルコに頼めるかなって。
ゼナイド:お前のその優しさは余計だってのにー…。謝られると怒りぶつけらんないしホントお前苦手…。感謝して良いのか怒れば良いのか…。
クリスタル:まあまあ。今は怒ったんだし、次に感謝したら良いんじゃないかしら?
ゼナイド:ありがとうございますー…。
クリスタル:複雑そうね…。……それにしても貴女のお母さん、随分派手に制服の改造をしているわね。
ゼナイド:あ、これはね、理由知ってるよ。
クリスタル:あら、聞かせてちょうだい。
ゼナイド:良いよ。なんか、単純に高貴さが無いから勝手に改造したって言ってた。
ファルコ:余計に不良っぽくなってんじゃねぇか。
ゼナイド:不良に言われたくねぇなそれ。
ファルコ:誰が不良だ!!
ゼナイド:あ、元か。
ファルコ:テメェな…。
ゼナイド:すまんて。
ファルコ:謝罪する気ねぇだろ!!
ゼナイド:あはははは。ちょっとは謝罪する気あったよ。
ファルコ:謝る気100%にしてから謝罪しろよ。
ゼナイド:ふふ。いつかね。
フォックス:今の言い方はソーフィヤそっくりだったな…。
ペッピー:笑い方もな。
ゼナイド:ちょっと真似してみた。俺がソフィみたな振る舞いしたらどういう反応するんだろ??
ペッピー:冗談でもやめてくれ…。たまに似とる時もあるがヒヤヒヤするわい。
フォックス:確かに。話聞く限りだと戦闘中なんかは似てるかもしれない。
ゼナイド:あ、殺すの快感とか遊ぶの快感って言ってる時??
フォックス:ドンピシャだな。
クリスタル:確かに、ああいう時のゼナイドはあまりいつもの純粋なゼナイドって感じがしないわ。だけど、楽しんでるのは純粋に楽しんでるから不思議なのよね…。
ゼナイド:そりゃ楽しいもん。純粋に楽しむでしょ。
スリッピー:オイラが標的にされてる時なんていつも怖くて仕方ないよ~…。
ゼナイド:殺す気は無いから安心してよ。死んで欲しくないし。遊びたいから遊んでるだけ。
スリッピー:その言葉信じてるけどそれでも怖さは消えないからね…。あと、オイラ撃墜したからって高笑いするのも怖いよ…。
ゼナイド:あれ楽しいから。どうしてもリアクションが面白くて。もっと聞きたいなって思いながら遊んでたら撃墜しちゃってんの。ふふふっ。
ペッピー:そういう笑い方じゃ。戦闘中の笑い方はお前さんの母親そっくりだわい。
ゼナイド:それは寧ろ嬉しいかも。ソフィにそっくりって嬉しい。色んな事もっと楽しめそうだもん。
ファルコ:レオンみてぇなのが増えるのはごめんだぜ。気色悪いったらありゃしねぇ。
ゼナイド:ソフィはそのレオンさえも弄る人だよ??いや、大体は未遂で終わるらしいけど。
ファルコ:とんだ命知らずだな。
ゼナイド:物理的に命知らずの種族だからね、一応。そう、ソフィそういう意味では死んでないハズなんだよ~…。身体見つけてちゃんと帰れる日待つだけだ。
ペッピー:戻ってきてどこで活動するか…。
ゼナイド:ウルフはもうソフィ戻ってきても俺が今居るから所属は許可しないって言ってた。またそっち戻るんじゃない??ダメなら一人で遊び回ってそう。
クリスタル:女性が増えるって意味では少し嬉しいわね。だけど、聞く話だと少し危ない人ってイメージも拭えないからきっと警戒しちゃうわ。
ゼナイド:ソフィ仲間には優しいよ??絶対に裏切ったりしないし、秩序も守る。だから平気だよ。寧ろ俺が保証するっ。
クリスタル:だけどレオンに意地悪したりはするんでしょう?
ゼナイド:あれは相手が男だからじゃないかなぁ…。いじっても後に引かないじゃん??だからかなって。
ペッピー:どおりでピグマへのいじめが多かったわけじゃ…。
ゼナイド:あー、確かに。よくいじってるとこ見た気がする。たまにジェームズにもペッピーにもそれが向かってることあ���た気がするけど。ジェームズはつまんないって愚痴言ってたの。
フォックス:つまんないって…。
ゼナイド:いや、多分ジェームズ自体は好きなんだと思うよ。なんか、いじっても反応がジェームズの方が大人だからつまんないだって。そりゃそうだと思うよ。
フォックス:なんとなくの記憶でだったら心当たりがあるな。
ゼナイド:ソフィが意地悪言っても「女王様が態々親しくしてくれるとは光栄だね」なんて返されちゃ気色悪いって言ってソフィの方から距離置くんだもん。
ペッピー:あれは照れなんてものではなかったな。純粋な嫌悪だ。
ゼナイド:女王様なんて呼ばれるの嫌いだったもん、ソフィ。もう姫じゃないって開き直れるここが好きだったって。ライラット系に移住したいって言ってた。
クリスタル:わたしは純粋に歓迎するわ。戻ってくること。フォックスがどうかは分からないけど。
フォックス:そりゃ理由なく拒否はしないさ。だけど、ゼナイドがスターウルフに所属してる以上、ソーフィヤはこっちに居ちゃまずいんじゃないか??ほら、敵対するとなったら保証もなにも出来ないし。
ゼナイド:んー…。ソフィの戦ってるとこ見てみたいなっていうのはあるけど敵対はしたくないかも…。
フォックス:だろ?だから、いつどこでお前の所と戦闘するか分からないしそういう意味では判断が難しい所なんだよ。
ゼナイド:だーよね~…。だけどいざという時は別にお互い死なないしそれでもって感じもある。ウルフに怒られるからやりたくないって言うのが大きいだけで。
フォックス:死なないからって無茶するのは俺でも怒る。
ゼナイド:それを分かってるからソフィとは敵対したくないかなーって。だけど、敵対したらさ、強くなれそうな気がする。
ペッピー:やつは本気でお前さんに攻撃するぞ。敵となれば。いくら娘であってもな。
ゼナイド:それでも良いよ。ソフィが楽しそうなら。罵倒っていうか、否定とかそういう言葉言われたら多分二度と復帰出来ない自信あるけど。
ファルコ:意外と打たれ弱いよな。
ゼナイド:いや、自分の親から要らないとか死んでも良いって言われたら流石に傷つくよ…。敵だからって理由あったとしてもちょっとそれは立ち直れない。
クリスタル:そういう意味では難しいわね。
ゼナイド:かと言ってスターフォックスに所属する気は無いからね~。やり方はスターウルフの方が俺に合ってるからさ。
フォックス:そう言われるのも複雑なんだけどな…。
ペッピー:ワシも複雑じゃ。
ゼナイド:と言われてもなぁ…。だってこっち居るとまともに戦わせてくれないじゃん。それなけりゃどっちでも良いんだよ。細かいことはどうにでもなるし。
ファルコ:ってことは他にも不満があるって訳か。
ゼナイド:まぁ、細かいのがまともに戦わせてくれないの中にすべて集約されてる感じ。ソフィは多分怒られようがなんだろうが好きなことするんだろうけど、俺は流石にそこまでは出来ないから。
フォックス:そういうとこは優しい子なんだけどなぁ…。
ゼナイド:優しいもなにも、信頼の問題かと。俺は他で信頼を勝ち取って組織に所属する術を持ってないからそうするだけ。力で証明出来るならとっくの昔にソフィみたく好きな事してるよ。全然優しいとかそういうの無い。
フォックス:そうかなぁ…。
ゼナイド:俺にガキの頃のバイアスかけて見すぎなんだよ。他人の生き死にに共感して泣くとか出来ないし自分でいっぱいいっぱい。優しいものか。利己主義だよ、俺は。
ファルコ:そう言う割にゃレオンに何かあるんじゃねぇかって時怒るクセによ。
ゼナイド:それも俺が不愉快だから怒るの。別に、純粋にレオンが心配とかそういうのじゃない。わがまま。
クリスタル:不愉快になる理由は結局心配から来るんじゃないかしら?
ゼナイド:………。うーん…そうなのかなぁ??そんな気もする。だけど、心配っていうか結局居なくなるの嫌だってわがままが強い気もする。
スリッピー:時々オイラ達に情報提供してくれたりするのは優しさだよね~。敵なんでしょ?
ゼナイド:あれは気まぐれ。俺たちに関係ないことだから別に情報くらいは良いかなって思って。
フォックス:気まぐれだけどそれは利己主義じゃないだろ?
ゼナイド:あ、確かに。
フォックス:まぁ、敵対するにせよその優しさは持ってて欲しいな。
ゼナイド:多分そこまで今更人格の変化はもう無い気がする。平気。 《着信音》 ん、ウルフからだ。
フォックス:戻ってこいって?
ゼナイド:いや、迎えくるって。場所教えて待ってろって。良いのかな、スターフォックスのメンツと一緒に居るよ~って返事しちゃえ。絶対不機嫌になるの分かってるけど。ふふふっ。
スリッピー:今のゼナイドとっても意地悪な顔してる。
ゼナイド:だって待ってろって言われちゃ身動き出来ないし、ねぇ??俺は従順だよ??それがこうして時々牙向くことあるだけで。
フォックス:うわぁ…。信頼は確かに獲得出来るだろうけど人格疑われるぞ、それ…。
ゼナイド:その上で俺あそこに置いてくれてるのはウルフだから。だからこういうお遊びもたまにはしたいんだよね~。今日は退屈がよ~く潰れた日だ。良かった~。ソフィとの写真も入手出来たし。良き日だ。
ペッピー:昔ソーフィヤも言っておったな。「退屈は人を殺すと思う」とな。
ゼナイド:それそのまま俺にそっくり遺伝してるよ。俺記憶ない時からそれ言ってるもん。
フォックス:子は親に似るって言うけどさ。
ペッピー:鳶が鷹を生んだように違う所もある。
ゼナイド:結局どっちか分かんないよそれ。
クリスタル:両面があるってことでしょ。ウルフ、来たわよ。
ゼナイド:ホントだ。
ウルフ:コーネリア黙って行ったかと思えば挙句スターフォックスのメンバーと一緒にお茶してますだァ?ふざけやがって。
ゼナイド:そう怒ると思ったから迎えに来なくても良いよって最後に書いたじゃん。今日は楽しかったよ~。見て見て!!ソフィと一緒にいた時の俺の写真!!ペッピーから貰ったのっ。来て正解だったんだ!!
ウルフ:そうかい。相変わらず気味悪ィツラしてやがる。
ゼナイド:そうやってソフィには冷たいんだからなぁ…。
ウルフ:いいからさっさと帰るぞ。俺様は飯待ってんだよ。
ゼナイド:へーい。それじゃーね、皆!!ペッピー、写真とお話ありがと!!
ペッピー:あぁ。気をつけてな。
クリスタル:また今度コーネリアであったら遊びましょ。おすすめのお店あるのよ。
ゼナイド:分かった!!今度行こっ!!
スリッピー:オイラに意地悪しないなら面白い話いっぱいするよ~。
ゼナイド:それは難しいな~。でもメカニックの話は捨てがたい。そこは気分で。
スリッピー:意地悪だなぁ…。
ファルコ:ま、俺とフォックスとは大乱闘でも会えるしな。今度覚悟しとけ。
ゼナイド:タイマンな。
ファルコ:上等だ。
フォックス:またな、ゼナイド。
ゼナイド:うん。また、どっかで。
ファルコ:さっさと行かねぇとテメェのとこのリーダーはお怒りのようだぜ。
ゼナイド:おっと…。バイバイっ!!
ウルフ:いつまでお喋りしてんだ。
ゼナイド:ごめんって。帰ったらウルフの好み優先で飯作るから。
ウルフ:そいつはご機嫌取りか何かか?
ゼナイド:うーん、実質今のじゃそういう言い方��なるね。違うんだ、謝罪の意味を込めたかった。
ウルフ:はぁ…。次からはせめてメッセージ送りやがれ。
ゼナイド:それさー、ペッピーにも同じ指摘受けてさ。なんで置き手紙にしたんだろ??
ウルフ:ハイラルに長居しすぎたんだろ。
ゼナイド:切り替え出来てないのか俺。いかんですなぁ…��
ウルフ:そんな調子じゃ仕事出さねぇぜ。
ゼナイド:それは困る。大丈夫、今回は遊びに行くってことで抜けてただけだよきっと。仕事の時は真面目だから。
ウルフ:まぁ、別に今回が初めてじゃねぇしなぁ…。テメェが置き手紙するのは。
ゼナイド:内何回かは端末に不具合があったからなんだけどね。
ウルフ:知ってるっての。そういや端末買い換えるだのなんだの言ってなかったか?
ゼナイド:んー、様子見??まだ自分で直せるし。でも買い換えようかなぁ。また今度コーネリア来て良い??その時変えるよ。
ウルフ:ま、そんときゃ俺様もついていくぜ。どうせいつもの店だろ。
ゼナイド:寧ろここに籍無いんだからいつものとこでウルフ同伴じゃなきゃでしょ。一人で行ったらウルフ怒るんだもん。
ウルフ:当たり前ぇだ。…で、その例の写真はどうすんだ?エルドラードの中にはっつけんのか?
ゼナイド:まさか。本当に大事なものは近くに置かない。これ人生の定石。部屋にずっと置いとくよ。寝たときにソフィに報告するの。あとは、写真にただいまって言えるでしょ。
ウルフ:ハッ。そうかい。定石なぁ…。ませガキが立派なこと言うこって。
ゼナイド:まーたそうやって子供扱いだ。殴るぞ。
ウルフ:そう言って出来ねぇクセに。
ゼナイド:出来ないんじゃない。しないの。
ウルフ:ほーう。そう来たか。今更強がったっておせぇよ。甘ちゃんは強がらず素直に認めとけ。
ゼナイド:認めたらまた子供扱いじゃん。
ウルフ:実際ガキだろ。背伸びしたところで俺様にゃ届かねぇんだからおとなしくガキらしくしとけ。
ゼナイド:むぅ……。不服を唱える。
ウルフ:却下だ。聞き入れねぇよ。
ゼナイド:いけず…。
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cotowe666 · 7 years ago
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ゼナイド:仕事終わり。帰ろっと。あー歌った~っ。あ、海寄り道しよっかなー。
ウルフ:やっと終わったか。
ゼナイド:…。うーん、もう突っ込むのも面倒だ。終わったよ。
ウルフ:別に良いだろ。ここにゃ色んな種族が内在してんだ。大体事務所を裏通りに置くかよ普通。
ゼナイド:俺的にはその方が都合が良いんだけどなぁ。
ウルフ:なんで���よ。
ゼナイド:え、だって下手にマスコミとか変な人とかに付きまとわれなくて済むし撒いて戻って来れるし。むしろウルフは何にそんな不快な感情抱いてるの。
ウルフ:テメェが嫌いな話ってやつだよ。襲われでもして帰ってこられちゃ面倒だから態々迎えに来てやってんだろうが。
ゼナイド:今回はまだ夕方だよ??大丈夫でしょ。いつもみたく夜まで収録に時間かかってない。
ウルフ:あ゛ぁ゛ー…っ!!分かってねぇなテメェは!!良いから行くぞ馬鹿野郎が。
ゼナイド:いきなり癇癪起こすな;ヒステリックな女じゃねぇんだから。
ウルフ:テメェ俺様に喧嘩売ってんのか。
ゼナイド:いや、違うけど。
ウルフ:はぁー…。まぁいい。そういやついでに表通り出たら店寄るぞ。テメェの服買いにな。
ゼナイド:服??なんで??
ウルフ:この間処分しまくって今ねぇんだろ??またディアナだのピーチだのにしつこく言われるぞ。「またレオタードかタンクトップに短パンをずっと続けてる」ってな。
ゼナイド:えぇー…。そういう買い物はディアナ居る時にしようよー…;俺全然ファッション分かんないんだって…;
ウルフ:好みくらいはあんだろ。
ゼナイド:好み…。わ、分かんない…;
ウルフ:マジで言ってんのかそれ…。
ゼナイド:大マジじゃなくて冗談で言える言葉だと思うか??これ。
ウルフ:絵描いてんだろ??ゴシックがどうのだこの服装がどうだとか言ってんだろうが。
ゼナイド:あれは服に合わせて絵のキャラ描いてるから出来るのであって、俺自身に何が似合うかとか全然分かんないよ…;ねぇ、今日じゃなきゃダメ??
ウルフ:ついでに寄って来いとよ。
ゼナイド:誰が言ったんだよそれ。ピーチの姉御か??
ウルフ:分かってんじゃねぇか。そういうこった。さっさと済ませるぜ。
ゼナイド:えぇー…。せめて事前に言ってくれたらちょっとは考えるのに。
ウルフ:つって今度は黒いタンクトップが増えて革ジャンとライダーパンツ適当に買うとかいう計画になるんだろ??どうせ。
ゼナイド:ダメなの、それじゃ。
ウルフ:何着似たようなの買うつもりだ。
ゼナイド:だって着るのないって言ったってレパートリーが減っただけでそんな枚数には困ってないんだもん。取り敢えずおっぱいとか女の見えちゃいけないとこが隠せる布身につけときゃ良いわけで。
ウルフ:女らしくってのはどこいったよ。
ゼナイド:脳内からさよならしてベガス行ってるみたいだねぇ。
ウルフ:はっ倒されてぇか。
ゼナイド:やだよ痛いの嫌いだって言ってんだろ。なんでそんなお前が熱入ってんの。なんか今日のウルフすっごく変。
ウルフ:俺様がうるさく言われるから決まってんだろ。何が楽しくて誰かの言いなりになんなきゃならねぇんだよ。大体テメェが言われるべきことを俺様経由して行動させるか普通。
ゼナイド:まぁ、ウルフがそんなピーチにうるさく言われてるとこ見たくもないし仕方ない、考えよう。
ウルフ:あぁ、そうしろ。
___________________________________
ウルフ:おい、もう表通りだぞ。ちったぁ何か買おうと思うもん出来たのかよ。
ゼナイド:…前から気になってたお店を思い出した。
ウルフ:ほーう??
ゼナイド:丁度この街にあるんだ。なんだっけ、民族衣装みたいなの売ってたり、シーシャっていうヴィオランタさんが吸ってる水タバコが売ってたりするの。そこならちょっとはまぁ、女らしい??服買えるんじゃな��かなって。本命は金木犀のお香なんだけど、ついでに服。
ウルフ:服が本命だろ今日はよ…。
ゼナイド:俺自身の本命じゃないから。試着しなくて大丈夫な店だった記憶もあるし、なお都合が良いんだ。
ウルフ:一々刺青気にしなくて良いからってか。なるほどな。そりゃ好都合な店だな。
ゼナイド:こっち。
ウルフ:へいへい。
ゼナイド:いかにもなお香の匂いしない??
ウルフ:あぁ。典型的な匂いがな。
ゼナイド:そこなんだ。ほら、ちょっと女性ものっぽいの売ってるだろ??
ウルフ:表に出てんのどう見ても舞台用の衣装だけどな。
ゼナイド:外のはね。前見かけたとき普通の服もあったよ。あ、こういうのとか。
ウルフ:こっちのスカートにでもしとけ。それならひとまず文句は言われねぇだろ。
ゼナイド:パンジャビドレス、だって。えー、こんなワンピースみたいなの似合わないって…。それならせめて短パンにしないからこっちのズボン買いたい。ムササビパンツってやつなのはちゃんと知ってる。
ウルフ:!ほーう。
ゼナイド:なんだよ。ちょっとくらいは用語知ってますー。
ウルフ:へいへい。んなガキみてぇな主張は良いんだよ。さっさと買うもん決めろ。
ゼナイド:いけず。あ、この布の模様好き。飴玉。えっと、スカーフか。じゃあこのシャツと合わせればそれっぽくなる。
ウルフ:ジャンル定まりゃ買うまでは早ぇんだけどな。
ゼナイド:でも、似合うか分かんないからね。
ウルフ:そんなに変な格好普段からはしてねぇよ。
ゼナイド:まぁ、それなら。あ、そうだお香買うの忘れちゃダメだ。そっち本命。
ウルフ:お香なんざ使ったことねぇだろうに。
ゼナイド:ないねぇ。でも知ってる。教会でヴィオランタさんが使ってるとこ見たことあるから。
ウルフ:そういやあいつはいつもお香の匂い漂わせてたな。
ゼナイド:何か、精神の統一とかシックスセンスみたいなの研ぎ澄ませる修行みたいなのするのに使ってるって言ってた。痛覚と右目がないからそれだけが頼りだって。
ウルフ:なるほどな。そりゃ納得がいく話だ。
ゼナイド:服、他にも何着か適当に買った。帰れるよ。
ウルフ:どっかで着替えるぜ。そこからテメェ乗せて帰る。
ゼナイド:着てるの見たいだけだろそれ。
ウルフ:どうせなら見るだろ、そりゃ。
ゼナイド:じゃあ面倒だし向こうのフロアのトイレで着替えてくる。
ウルフ:へいへい。
___________________________________
ゼナイド:着替えた。ついでにストールっていうやつ。羽織ってみた。何かこれ羽織るのはかっこよくておシャンで気に入ったぞ。
ウルフ:スカートじゃない割にゃ女らしいじゃねぇか。
ゼナイド:あんま見るな。恥ずい。
ウルフ:そういうとこは女なんだけどな。
ゼナイド:うるせぇ。そう、まじまじ見られても恥ずかしくないようにストール買ったっていうのも実は理由にある。
ウルフ:見られるのは想定内だったってか??
ゼナイド:新しい服買うといっつもどんなのなのか見ようとしてるの知ってるからね。ふふーん。
ウルフ:はー。なるほどな。
ゼナイド:でも一番はこのストールひらっひらさせながら海で舞ったら楽しいだろうなって思って買った。
ウルフ:海好きすぎだろ。
ゼナイド:沈んで死んでしまいたいくらい好き。
ウルフ:数日経ちゃ浮かび上がってまた大地に帰ってくるのが関の山だぜ。
ゼナイド:じゃあ死んだらもう炎怖くないし灰を誰かに海へ撒いてもらう。
ウルフ:誰にだよ。
ゼナイド:誰にだろう…。
ウルフ:撒いて欲しけりゃ相手見つけるこったな。
ゼナイド:じゃあディアナ���
ウルフ:あいつ一緒に死ぬつもりだとか吐かしてたろうが。
ゼナイド:えぇー…。あいつ炎の魔法一番得意だから良いと思ったのに。
ウルフ:…ん??ステラ、テメェ知ってたのか。
ゼナイド:え、何が??
ウルフ:ディアナの一番得意な魔法が炎扱うもんだってのをだよ。
ゼナイド:え、知ってるよ。なんで??
ウルフ:あいつ、テメェが炎嫌いなの知っててずっとそれが一番得意なの隠してるっつってたぞ。雷を用いたものを得意なフリしてるってよ。
ゼナイド:あー、そういうことか。気使わせてるって思われたくないって考えてるのかな。俺ずっと知ってたよ。相性俺に合わせてくれてるんだと思ってた。
ウルフ:勘違いしたままよくその歳まで過ごしてきたな…。
ゼナイド:まぁ、言ってくれなきゃ分かんないから。考えてることなんてさ。
ウルフ:っつー割にゃ当ててくる事の方が多いじゃねぇか。
ゼナイド:まぁ、それはそれこそシックスセンスってやつかもね。認めたくはないけど、これでも俺は女みたいだから。
ウルフ:ハッ。そりゃ認めるしかねぇな。…にしても、海、なぁ…。ハイラルにゃ海ねぇんだろ??
ゼナイド:ないね。ハイラルが沈んだ別の次元には海があるけど。
ウルフ:そこで死んだあとは撒いてもらうつもりじゃねぇんだろ??
ゼナイド:そうだね~。あの時代のガノンちゃんには会ってないしねぇ…。一緒に俺もそこに還って良いですかって確認もできなきゃ行くことも出来ないからねぇ…。
ウルフ:となるとハイラルにゃテメェは完全に居なくなることになるぜ。
ゼナイド:そこが悩みどころ。魂は強く海に惹かれているはずなのに、どうしても本当にそこで良いの??って内側から声が聞こえるから。でも、ハイラルで姉さんと同じ墓に眠れるとは限らない。その頃のハイラルの姿によってはきっと一緒には眠ることが出来なくなるから。
ウルフ:そんなにいうほど姿かたちが毎回変わるのかよ。
ゼナイド:まぁ、ガノンちゃんの侵攻スタイル次第では。あとは時の勇者のときにあったんだけど、次元が別れる場合ね。トゥーンみたいなのと俺の居るハイラルのリンクが一緒に居るような不思議びっくり現象が起きたら姿かたちなんて一気に変わるよ。それこそハイラル海に全部沈みましたーって具合に。
ウルフ:想像はつかねぇけどなんとなく言わんとしてることは分かった。なるほどな。
ゼナイド:あとね、葛藤の材料がまだあるんだ。
ウルフ:んだよ。
ゼナイド:本当にハイラルに俺は受け入れてもらって良いのかってこと。あの大地に還って良いのか。そんな考えも綯交ぜになるから実は海に居るのは楽しいだけじゃないんだよ。入ってしまえば水面から顔を出したときそんな考えは払拭されて一気に生まれ変わったような錯覚に陥って心地が良いんだけど。
ウルフ:テメェはその感傷に浸って自分の中に葛藤を閉じ込めるために毎回毎回あんな深くまで沈んでやがったのか。
ゼナイド:そうかもね。話してると自分でなんでか分かんないこと、話しながら整理ができて面白いね。
ウルフ:だったらその葛藤自分の中に閉じ込める癖をどうにかしやがれ。馬鹿が。
ゼナイド:はーい。でも、あの感じは心地が良いよ??浮かび上がった瞬間全然苦しくないんだから。むしろ快感。
ウルフ:それが結局感傷の材料を増量させてんだよ。馬鹿。
ゼナイド:うぅ;
ウルフ:別にハイラルで眠っても良いじゃねぇか。何が不安なんだよ。
ゼナイド:厄災の魔女。俺はガノンちゃんがハイラルに厄災もたらしますよ~っていうのをお知らせする存在なんだよ。だから目が黄色いの。あいつと一緒でしょ。姉さんと同じ血が繋がってるはずなのに���れっぽっちも似ちゃ居ない。そんな化物があの大地に受け入れてもらおうなんて虫が良すぎるんじゃないかって。
ウルフ:事前に予知してやってんだったら貢献してんだろ。テメェの国によ。何が化物だ。
ゼナイド:その予知があの国の民にどう受け取られるかなんだよ。俺は受け入れられなかった。俺が生まれたからガノンちゃんが来てしまうって受け取られたんだよ。前提が違うなんて誰が伝える??俺じゃ説得力はない。姉さん??でも悪いけど姉さんもそんなに権力があるわけじゃない。まだ。本来伝えるべき人が前提を履き違えている以上受け入れられるタイミングはもう逃したも同然。だからウルフ達やフォックスに化け物じゃないって言われてもずっと俺は化物なんだって思いから開放されないの。嬉しいけど、そこで終わってくれないんだよ。
ウルフ:はぁ…。めんどくせぇな。テメェが死ぬ頃にゃテメェの知ってる奴はディアナ除きゃほぼほぼ皆死んでんだ。その頃にゃ受け入れる受け入れない以前の話になるだろうがよ。
ゼナイド:そう言うと思った。伝説は語り継がれるからずっと時の勇者とか光の勇者とか風の勇者って名前がみんなの中で残るわけなのはわかるよね。
ウルフ:あぁ。
ゼナイド:そんなあからさまに機嫌悪そうな声で言わないで;まぁ、続けて長いけど聞いて。勇者が語り継がれるということはガノンちゃんのことも一緒に伝説には残る。つまり、彼の復活を阻止するにはどうすべきかって対処も含めて語り継がれる事になる。その時俺のことも一緒に記されるんだよ。もちろんソフィのことも。でも前提が今は違う状態だってことは、俺がハイラルに出てきたときはガノンちゃんが何かする時ですよって残し方になるわけで、彼とグルだってお話で歴史は続く事になる。そんな状態じゃ俺の知ってる民が皆死んでも何も変わらないってことなんだよ。はい、長い長い面倒なお話終わり。
ウルフ:なるほどな…。ちっとそりゃ考えることがあるな。だが、ゼルダが即位しちまえばそのなげぇ悩みの種も消えるんじゃねぇのかよ。
ゼナイド:上手く運べばね。でも期待はしない。するだけ無駄だっていうことを俺は知ってるから。
ウルフ:経験か。
ゼナイド:いや、生き方だよ。
ウルフ:ハンッ、ちんちくりんなガキのクセに一端の口利きやがる。テメェが生き方語るにゃまだ早すぎんだよ。期待くらいは出来るような生き方身につけろ、ボケ。
ゼナイド:今日“も”だけどお前語尾に罵倒入れるのやめろ畜生。こっちは精一杯これでもバカなりにボケなりに色々考えてんだよバーカ!!
ウルフ:いっつも言ってんだろ、その考え方が間違ってっからこっちは修正してんだってよ。ほら、さっさとコックピットに乗れ。
ゼナイド:むぅ…。ありがとうございますー…。
ウルフ:不貞腐れんな、ませガキ。
ゼナイド:っうるさい…。
ウルフ:なに泣いてんだよ。
ゼナイド:っ泣いてねぇよ顔見えてねぇのに決めつけんな…っ。
ウルフ:しゃくり上げかけて喉ヒクつかせてる音聞こえてんだよ馬鹿。隠すなっつってんだろうが。毎回同じこと言われて同じこと繰り返してんのもテメェの考えたなりの行動なのか??ん??
ゼナイド:泣いてることなんか一々言わないだろ普通…。いっつもこれは言うの必要でどれが必要じゃないか考えるのに必死なんだよ。でも、それが全部全部裏目に出るから分かんない自分が情けないし不甲斐ないしそれが悔しいんだよ。クソ…っ!!
ウルフ:腕引っ掻くんじゃねぇ。傷見られて今度はディアナ泣かせるぞ。
ゼナイド:それは、ダメ。やめる。
ウルフ:ったくテメェはよ。不器用過ぎんだよ。一々何が必要かなんざ考えながら言うこたァねぇんだよ。
ゼナイド:…なんで。
ウルフ:考えながら言わずとも経験重ねて必要か不必要か分かってくるからに決まってんだろ。相手の反応に過敏なクセにその長所をなんで活かさねぇんだか。
ゼナイド:相手の反応見て必要じゃないって思うことがたくさんあったから言わなくなったんだろ。活かしてるよ、こんなバカみたいに女々しい感情を。本当はこんな感情持ちたくないのに。
ウルフ:その活かし方が間違ってんだよ。もうちっと軌道修正しろ。傷つくのが怖いか??
ゼナイド:…別に。
ウルフ:……。
ゼナイド:…全くって言ったら嘘になる。はい、正直に言いました!!もう…。
ウルフ:最後の文句はこっちのセリフだっての。ったくよ。
ゼナイド:でも怖いと言われると何か違う気がする。ただただ不愉快。同じ情報で同じ人に言ってることなのにその時その情報はいらないって言ってた人がある日突然なぜ言わなかったって与えたハズの情報をなかったことにして俺に役立たずの烙印を押す。そういうのが多いから人の記憶は当てにならないし期待も出来ないし言わないんだよ。
ウルフ:俺様も同じか。そんな奴らと。
ゼナイド:違うと思う。だから必要だと思うことを精一杯伝えているつもり。でも、自分がいらないと思うことがウルフにとっては必要なことが多いから困惑してるんだよ。
ウルフ:必要じゃねぇことなんざほとんどねぇんだけどな。テメェの言ってる内容も、隠してることも。
ゼナイド:自分語りじゃん。ウルフに必要である意味が俺には理解が出来てないの。だから、分からないまま繰り返しが起きる。
ウルフ:そこは理解する必要はねぇな。強いて言えばマネジメントのためだとは言っておく。一応スターウルフの一員なんだからな、テメェも。
ゼナイド:一応……か。
ウルフ:テメェがハイラルに居場所が出来りゃここはもう最後の縁(よすが)じゃねぇんだからな。姫である以上いつまでもここに居座るわけにもいかねぇんじゃねぇのか。
ゼナイド:葛藤が多いよー…;姫としてハイラルに貢献できるならそりゃそれは嬉しいことだけど、でも、俺は戦場に戻ってきてしまうと思うくらいそっちに情熱が動くし…!!;
ウルフ:…年初めテメェに言ったの覚えてるか。俺様追いかけずにいつかは俺様みてぇな場所に別の道で立たねぇとな、って言ったの。
ゼナイド:覚えてる。分かんないよって状態の課題。
ウルフ:今のが回答だよ。それこそ、俺様なりに一人で考えた回答ってやつだがな。
ゼナイド:ハイラルに帰れってことか。
ウルフ:その時が来りゃな。
ゼナイド:ウルフ、1つ、我が儘を言ってもいいですか。
ウルフ:言え。
ゼナイド:嫌なんだよ。ハイラルだけにずっと居るのは多分もう出来ない。いや、語弊がある。今世紀ではもう出来ない。姉さんの時代が終わってからじゃなきゃあそこにずっと居座ろうって出来ない。
ウルフ:言えるじゃねぇか。そういう感情を言えっつってんだよ。
ゼナイド:こんなの、ただの我が儘だろ…。こんなのが必要な情報なの??
ウルフ:重要な情報だぜ。テメェが何考えてどこでぶっ壊れてんのかがわかるからな。
ゼナイド:そんなもう前ほど感情の動き鈍くないよ。むしろ過敏すぎて不便なくらいなのに。
ウルフ:だからこそだっての。元々自他の感情の動きにゃテメェは過敏なやつってこった。感受性強すぎるやつが自分だけで抱えてなんでも解決出来ると思ってんのか。どうせまた発狂して自傷癖繰り返すか破壊衝動に任せて単独で戦場出るだとか馬鹿みてぇな動きが増えるのが関の山だろうがよ。
ゼナイド:ごめんなさい。その節は本当に申し訳なかった。
ウルフ:まぁあの時は今以上に緘黙だったしな。あれは二度と繰り返すな。良いな。
ゼナイド:それはちゃんと約束守る。前に指切りもしたことだから。
ウルフ:本当に課題は山積みって感じだな。今のテメェは。一人でやるもんって訳でもねぇんだぜ、課題ってのは。
ゼナイド:難しいね。もう少し上手く生きなきゃ。
ウルフ:あぁ。全くだ。
ゼナイド:感受性かぁ。上手く活かすためにヴィオランタさんはお香焚いて修行みたいなのしてたのかなぁ…。ちょっとどんな内容やってたのか気になるかも。
ウルフ:お香云々は別として一時流行したのはニューエイジとかいう胡散臭い宗教なんかで取り上げられた修行ってのがあったな。
ゼナイド:危ないにおいがするねぇ。それ。
ウルフ:一応理屈はあるらしいけどな。結局その修行ってのを批判してんのもまた宗教団体と来ちゃもう何も言えねぇな。宗教間の対立といつもの戯れってのに成り果てちまってんだしな。
ゼナイド:ヴィオランタさんがやってるのそんな怪しいのじゃないと思いたい…;
ウルフ:まぁ、あいつはどっちかっつーとその手の事にそこまで執着しちゃいねぇだろ。いわゆる集中力高める類のもんじゃねぇのか??お香っつったら匂いでリラックスするだの交感神経がどうだのってのの話になるだろうしな。根拠のあるものなのかは知らねぇが。
ゼナイド:んー…じゃあ感受性がどうのってなるとちょっとずれそうかな??
ウルフ:1つの物事に過剰反応してあっちこっち走り回るテメェにゃ丁度良いかもしんねぇぜ??
ゼナイド:…子供扱いしてんだろ。
ウルフ:さぁ、どうだかな。ほら、さっさと服買ったことピーチに報告して来い。女の小言聞かされるのはもう二度とごめんだ。
ゼナイド:いけず。そうやって話はぐらかすんだもんなー。大人ってずるいや。まぁ、小言ウルフに対してピーチが言わないように取り敢えずピーチのとこ行ってくる。
ウルフ:あぁ。テメェの部屋行っとくぜ。
ゼナイド:はーい。はぐらかしたさっきの回答戻ったら問い詰めてやる。
ウルフ:聞き出せるもんならやってみな。
ゼナイド:ピーチの力借りるから。
ウルフ:おっ。女特有の情報共有して数でかかってくる作戦ってやつか??
ゼナイド:今度は女扱いだ!!違うよそんなことしない!!本当に部屋戻ったとき覚えてろよお前!!
ウルフ:へいへい。
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cotowe666 · 8 years ago
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ジェームズ:ソーフィヤ、久しぶり。お土産というか差し入れというか、この間欲しがってた紅茶を買ってきた。仕事の話ついでだよ。
ソーフィヤ:あらジェームズ。珍しいじゃない。ありがとうね。フォックスの坊やは??
ジェームズ:もちろん来ているさ。君の娘が会いたがっているのも知っているからね。
ゼナイド:あ、ジェームズだ!!何しに来たの~??ソフィお仕事??
ジェームズ:久しぶり、ゼナイド。今日ではないけど、お仕事の話かな。
ゼナイド:そっか~。ソフィが楽しめる日がまた来るね!!ねぇ、フォックスはー??
ジェームズ:もうすぐ来るよ。
ゼナイド:ホントだ!!フォックス久しぶり!!会いたかった!!
フォックス:うわぁっ!!ひ、久しぶり。
ディアナ:フフフッ。あははははっ。お姫様はフォックスに会えることをたいへん楽しみにしているのよ。喜ばしい限りよね~。
ゼナイド:んー、お友達だからだよ~。もしフォックスが僕とディアナのことをあの大人たちみたいに化物だって言ってたらきっと殺してたもん。
フォックス:だめ。誰かを殺すなんて君みたいな子がして良いことじゃない。良い??
ゼナイド:はーい。でも、僕じゃなかったら良いってこと??
フォックス:それはー…。うーん。少なくとも良いことでは無いかな…;
ディアナ:でもソフィもジェームズもやってるお仕事は人が死ぬんでしょ??
ソーフィヤ:無差別に殺してないから良いのよ。だれかれ構わず壊して行ったらそれは醜い醜い悪い人ね。
ゼナイド:わがままだから??
ソーフィヤ:そうよ。全部自分の思い通りに世界が回るならそれはとても退屈なことよ。葛藤して戦うすがたこそが気高く美しい。
フォックス:3歳に言って分かることでもないだろうに…;
ゼナイド:分かるよ。思い通りわがままし放題な人は醜い悪い人。うーんって悩みながらも自分がこうだ!!って決めたルールで動く人は良い人ってことだよね??
ソーフィヤ:そういう事よ。お利口さんな娘でワタシはとても嬉しい。
ゼナイド:えへへ~。
フォックス:最近の子供はませてるって言うけど…。
ディアナ:同い年の子とお話したことはあるけどどれもつまらなかったわ。みーんな言うことは正義のヒーローが自分を助けてくれるって思ってるもの。本当に正義のヒーローが居たらアタシみたいな孤児は居ないはずでしょ。みんなパパとママが居て、ゼナイドにだってパパを知らないなんて事は無いはずなんだもの。つまんなーい。
ゼナイド:お義父さまは姉さんの言うことを全部受け入れてくれないし痛いこと怖いことばっかりするから大嫌い。本当のお父様って誰なんだろうなぁ…。
ソーフィヤ:本当のお父様はね、お月様の向こう側に居るのよ。でもそこにずっといるとは限らない。
ゼナイド:僕やディアナの事は好きでいてくれてる…??
ソーフィヤ:もちろんよ。逞しく気高く生きる自慢の娘たちだもの。
ゼナイド:良かったー。
ソーフィヤ:ふふ。フォックス、悪いけどワタシはジェームズと仕事の話があるのよ。ゼナイドとディアナを少しばかり任せたいのだけど。
フォックス:任せてくれ。じゃあゼナイド、ディアナ、何をする??
ゼナイド:んー……。離宮に居るとやることあまりないんだよね~。
ディアナ:そうよね。毎日上品なお洋服を着て、歌ったり絵を描いたり花を眺めたり。それで終わりなのよ。
フォックス:それじゃあ…そうだな、この間バレエ少しやってるって言ってたし、踊りを見たいな。綺麗な赤い靴に紫の靴。発表会みたいだし。
ゼナイド:いいよー。
ディアナ:分かった。
___________________________________
ソーフィヤ:それで??またペパー将軍から??
ジェームズ:あぁ。ただ、その前に君のことについて一つ聞かれた。スターウルフに居たのは何故かって。
ソーフィヤ:そこにウルフが居たからよ。好き勝手出来たし。でも今のあの子は自由じゃない。好きじゃないのよ。誰かの下で生きてるあの子を見るのは。つまらないし、みすぼらしいったらありゃしない。ワタシがここに居るこを不信に思うならそれは仕方のないことだけど、懐疑的な目で見てるならあえてそのままで居てちょうだいと言うわ。
ジェームズ:それはまたどうして??
ソーフィヤ:面白いからよ。それにペパー将軍がワタシを信用しようとしなかろうとワタシのやること出来ることはなにも変わらないし、実害がないもの。
ジェームズ:なるほど。それは確かにその通りだ。しかし、将軍には私からその事を言うよ。
ソーフィヤ:好きにすると良いわ。
ジェームズ:それから、その仕事の件だが…。
ソーフィヤ:スターウルフと対峙することになる。でしょ。
ジェームズ:流石にあの質問じゃ不信過ぎたか。
ソーフィヤ:そうね。とても分かりやすいわ。それで??ワタシがあの子と戦う事に躊躇いを覚えるとでも??
ジェームズ:それも一応確認しておきたかった。もし彼の身に何かがあっても問題は無いかってね。
ソーフィヤ:そんなの言わずもがなだと思うのだけれど。あの子が死のうと生きようとワタシの気にすることじゃない。誰かが死ぬのなんてずっと見てきているし、死ぬのも生きているのも見ていると神秘を感じるわ。
ジェームズ:ははは。想像以上に壊れているな。ゼナイドやディアナが大人びた性格をするのもなんとなく理解できるよ。フォックスがいつも困惑をしながら私に言うんだ。「あの子たちには何か辛いことでもあったのか」とね。
ソーフィヤ:辛いことねぇ…。そうね、伸びていく花が醜い人間によって手折られていく。それがきっと彼女らにとって辛いことよ。
ジェームズ:手折られる、か。伸びて咲き誇れるようにここに連れてきたということか。
ソーフィヤ:そうよ。それにワタシは正直ハイラルを愛しい土地だと感じていない。あの場所はゼルダが愛して民が好きにすれば良いだけの箱庭に過ぎない。それだけしか知らない人間と付き合うのはもう疲れたのよ。きっとゼナイドもディアナもいずれそう感じるでしょうね。愛しさを失くすとまでは行かなくても、失望はするでしょう。
ジェームズ:それはこの惑星でも変わらないと私は思うけどな。人間も、ライラット系の我々も、見たことのある世界しか知らない箱庭の住人に過ぎない。
ソーフィヤ:その自覚がありながら生きる姿は美しい。葛藤になるでしょう??でも、その箱庭が全てだと勘違いして威張り散らしてる連中はひどく醜いものよ。ワタシに生き死にを決める権限が無いとしても、そういう人間は生きている価値は無いと思っている。
ジェームズ:ふむ…。そうだな、反面教師。反面教師としてなら価値はあるんじゃないだろうか。
ソーフィヤ:…ふふっ。なるほどね。それはそうかもしれない。醜い生き物が居るからこそ我々は気高く生きていられる。それはその通りね。ジェームズ、気に入ったわ。
ジェームズ:それはどうも。国の女王さまとも呼ばれるあなた様に気に入ってもられるのはとても光栄な事だね。
ソーフィヤ:やめてちょうだい気持ち悪い。急にそんな低い位置にたたないでちょうだい。なんてね、冗談で言ってるのでしょう??
ジェームズ:はは。否定はしない。
___________________________________
フォックス:綺麗な踊りだ。練習した??
ゼナイド:ううん。即興だよ。バレエの練習なんて、ソフィから少し教わっただけだもん。
ディアナ:殆ど感覚よね。少し本で読んだことのある動き入れたりとか…あってもそれくらい。
フォックス:将来は踊り子さんにでもなれそうだな。でも、お姫さんはそういうことしないのか。
ゼナイド:たまにはするかも。男女のペアで踊るんだって。僕踊るならフォックスと踊りたいなぁ…。
ディアナ:ずるーい。アタシもフォックスと踊りたいわ。
ゼナイド:もちろんディアナも踊れるよ~。
フォックス:だけど、俺は踊りなんてしたことないしな…;
ゼナイド:簡単だよ。今度教えてあげる。きっと不器用なフォックスでも出来るよ。
フォックス:不器用は余計だ!!;…否定できないけど。
ゼナイド:あははははっ。ごめんなさい。でもね、フォックスとは踊ってみたいの。
フォックス:俺と??
ゼナイド:うん。ディアナとね、話してたの。きっと今後こんな風に仲良くしてくれるのはフォックス以外には居ないんだろうなって。だから、そういう体験を一度でもしたらあとは誰にも期待をしなくて済むから、一度でも踊りたいねって。
ディアナ:一番最初はもちろんお姫様と。アタシはそのあとで。
フォックス:困ったな…;それじゃあまたいつか俺に踊りを見せてくれよ。二人が大きくなったら踊るよ。また赤い靴と紫の靴を履いて、今の約束を思い出しながらさ。
ゼナイド:ほんと??じゃあ約束ね!!
フォックス:あぁ。約束する。出来るだけ足を踏まないように気を付けないとな。
ディアナ:そんなにぶきっちょさんならこっちが気をつけたら良いんじゃないかしら??
ゼナイド:そうだね。
フォックス:あのな…;ありがたいけど何か違う気がするな…;
ディアナ:??自己防衛ってやつ。だから気にしないで。
フォックス:余計に傷つくよ…;
ディアナ:あら??
ゼナイド:よし、出来た。
フォックス:気づいたら何か作ってるし。華冠??
ゼナイド:うん。フォックスにあげる。
フォックス:俺に??華冠って女の子がつけるものじゃないのか??
ディアナ:あー、前に言ってたやつかしらね。ゼナイド、フォックスを王子様っていう風に見てるんですって。
フォックス:えっ!?ッゲッホエホッ;お、王子様だって!?;
ゼナイド:……。ごめん、気持ち悪いかな。僕みたいな化物がフォックスみたいな優しい人を王子様みたいだって思うの。ごめんね。
フォックス:え、あ、違っ;そうじゃなくて!!;待ってくれ;ええと;俺みたいな一般人が王子様なんてそんな大層な立場になるのに吃驚しただけなんだ;だから泣かないでくれ、な??;
ゼナイド:ん。良かった。あのね、大きくなったらフォックスと結婚したいの。
フォックス:ケホッケホ;ゼナイド、君が大きくなったときは俺は結婚するにしてもきっと歳が問題になる気がするんだ…;
ゼナイド:でもたったの10歳くらいじゃないのー??そんなの最近じゃよくあることだって聞くよー??それともフォックスは僕が嫌い??あ、こういうこと聞く女の人って面倒くさいんだっけ??やっぱりなんでもないよ。あはは…っ。
ディアナ:男の人と女の人が結婚したりずっと一緒にいるのは大変って言うよね。でもパパとママはいつでも仲が良かったわ。
フォックス:ええっと…;ゼナイドがおっきくなったらじゃあ…あー!!;なんて言ったら良いんだろ!?;すぐには結婚は出来ないけど、い、一緒には居るってしよう!!;
ゼナイド:フォックスが嫌って思ってなかったらそれ約束ね!!
フォックス:嫌じゃないよ。だけど、全然経験が無いというか、そういうわけじゃないけど準備が出来てないとかなんというか…;と、とにかく色々事情あるからさ;でも、約束はする。
ソーフィヤ:っふふふふふ!!あははははっ!!ウブで可愛いこと!!そんなに動揺しちゃって。
ジェームズ:ははははは。微笑ましいだろ。
フォックス:父さんまで…;
ソーフィヤ:ゼナイドやディアナの言葉に動揺したり驚いたり。本当に可愛い。
フォックス:ゼナイドとディアナが大人びすぎてるんだって!!;
ソーフィヤ:そうかしら??スポンジのように知識をたくさん吸収して賢い子だと思うのだけれど。
フォックス:確かに頭は良すぎるくらいだし吃驚するよ…;
ゼナイド:だって、誰もお友達が居ないんだもん。ディアナだけ。二人で一緒に本読んでたらこうもなるよ。他に生き方を参考に出来るサンプルが近くに居ないんだもん。ね。
ディアナ:そうねー。でも、新しい知識を増やすたびにもっと人が離れていく気もする。とてもさみしいわ……。
フォックス:よしよし。俺は二人の友達だから。
ディアナ・ゼナイド:ありがとう。
フォックス:ちなみにその本って何を読んでるんだ??
ゼナイドえっと…なんだっけ??書庫にあったのいっぱい読んだからいっぱいあるよ。レーニンの思想??とか、カニバリズムがどうのって書いてる本。
ディアナ:エドガー・A・ポーとクロード・レヴィ=ストロースだったかしら。
ゼナイド:そうだ!!それだ!!ありがとディアナっ。大好き!!
ディアナ:ふふ。お安い御用よ。ゼナイドのぎゅーは暖かくて好き。
フォックス:…なんか、随分と難しいっていうか、難しすぎるだろ;読めたのか??そんな本を…;
ゼナイド:ちょっと分かんないとこソフィに聞いたりしてちゃんとメモしながら読んだの。だから読めたよ。
ソーフィヤ:ゼナイドもディアナも哲学書に今はお熱みたいなのよ。少し前までは天体学とか生体学ばっかり読みあさってたのにね。
ゼナイド:なんかね、生き物が健康に生きるのには心も健康じゃなきゃいけないのよって書いてあったの。だからね、心が健康ってなんだろう??って思いながら読んでたら心理学だけじゃなくて文化人類学??だったっけ??とか社会学っていうところにたどり着いたの。
フォックス:それと、か、カニバリズムなんてものがどう関係するんだよ…;
ディアナ:究極の愛っていうものはカニバリズムによって表現されるらしいのよ。好きな人同士を食べるってお互いが好き過ぎて好き過ぎてって愛情の強さの現れなんですって。だから、そんな愛し合うって方法もあるんだなぁって。
ジェームズ:うーん、流石にそこまで行くと異常者の域だね。
ゼナイド:そうなの??
ジェームズ:私は妻を愛しているしフォックスも愛しているが見ての通り食べたりはしていないだろう??それに、ゼナイドやディアナはお互いを好きだしソーフィヤも大好きなのに食べてはいない。愛情表現はもうすでに出来ているんだよ。
ゼナイド:そっか。なんだ、足りてないんだと思ってた。
ジェームズ:安心して良い。そこまでしなくても友達は出来るし家族も大切な人はそばにいてくれるさ。
ディアナ:でも現実問題として、アタシとゼナイドには友達がフォックスしか居ないわ。どうしてかしら。
フォックス:周りと合ってない、とか??
ゼナイド:合ってない??
フォックス:レベルというか、他のみんなが面白いと思うことに共感できないのが一番の壁なのかなってさ。俺は同じような趣味を持ってる人もそうでない人ともたくさん話すし。
ディアナ:でもつまらない話ずっと聞くなんて楽しくないもの。ずっとこっちが我慢して相手のつまらない話を聞き続けることがお友達??
フォックス:それ…は…;うーん…;まいったな;年上の友達作る、とか。
ゼナイド:気味悪がられたの。僕たちの年齢聞いた瞬間に人間じゃない、だってさ。逆になんでフォックスやジェームズが俺たちを気味悪がらないのかが不思議だよ。
ジェームズ:確かに少し変わった子だとは思うけど、微笑ましいものだよ。
フォックス:俺は二人が勉強の先生って感じに見えるよ。頭良いし学校行ったって聞かないことばかりを知っているからさ。
ゼナイド:学校じゃ学ばないの??あ、そうそう!!フォックスがね、学校で勉強してること知りたいって思ってたの!!
フォックス:うーん…。怖いことたくさん聞いたりするぞ??
ゼナイド:戦争のお話??
フォックス:当たり。
ディアナ:でも、殺しのお話なら正直もう慣れたわ。パパもママも殺されてるもの。だから、復讐するためにフォックスの学んでること知ってることをを知りたいわね。
フォックス:復讐も悲しいだけだよ…。
ディアナ:じゃあ泣き寝入りしろっていうの!?あいつはずっとずっと、好きなように好きなだけ自分勝手して自分だけ幸せになって!!アタシはずっとゼナイドとソフィだけが家族で友達で、二人が居なくなったらまた一人ぼっち!!絶対に殺してやる…!!
ゼナイド:僕がその機会を作るよ。それでもって、ディアナを守ってみせるから。だから知りたいよねー。訓練??とかもするんだよね。軍人さんになったりとかすると。
フォックス:復讐とか仇討ちのために学んでるワケじゃないからな…;
ゼナイド:技術と知識の使い方は結局その人の時と場合で変わるんじゃないかなぁ。元々が何のためのものとか、守ってる人そんなに居ないくせに、って思っちゃうよ。
フォックス:耳が痛いよ;確かに俺や皆がが知ってる知識も正しく使われてることのほうが少ないなんて事は多々ある。だけど、だからって皆がみんな守らなかったらそれはそれで危険な世界になるだろ??
ゼナイド:じゃあ守ってない人を制裁??するのには使っても良いよね。守らない人同士なら死んでも問題ないでしょ??悪い人同士が死んで誰が悲しむの??
フォックス:ちなみに聞くけど誰と誰を想定して言ってる??
ゼナイド:化物の僕とディアナの両親を殺した奴。ね、死んでも困らないでしょ??
ジェームズ:残されたソーフィヤとディアナは悲しむんじゃないかな。
ゼナイド:でも、目的は復讐なんでしょ~??
ディアナ:1人にしないで…。
ゼナイド:ソフィが居るよ??
ディアナ:仕事の時は??アタシは1人よ。
ゼナイド:あー…そっか…。
ソーフィヤ:そのへんは複雑だしもう少し二人が大きくなってからね。問題解決には知識も実力も、それをつけるための体の成長も足りてないわ。フォックスやジェームズとそれをディベートするのもそこまで。さ、おやつの時間になるわ。ケーキでも焼いてあげましょう。
ゼナイド:わーい!!ケーキ!!あ、あとね!!マカロン食べたいよソフィ。ある??
ソーフィヤ:ええ。作れるわよ。ディアナは??食べたいものがある??
ディアナ:あのね、クッキー食べたいな。この間のシナモンがたっぷり入ってるクッキー。
ソーフィヤ:ふふ、どれも紅茶と相性の良いものばかりね。丁度美味しいものを取り寄せたばかりだからそれを淹れましょう。
フォックス:おやつの時間ってなると一気に子供らしいよな;
ジェームズ:まぁ、いくら頭がよくたって少し人生経験が豊富だったって子供であることには変わりはない。こうして喜怒哀楽が表現出来ることは幸せなことだ。
フォックス:確かに。二人とも俺が居ない時も笑ってるかな、父さん。
ジェームズ:聞く限りではフォックスの話をしている時は特に二人共幸せそうな顔をしているそうだ。人気者だな。
フォックス:嬉しいけど、いつも一緒には居てやれないからさ。いや、笑ってくれているなら良いんだ。
ジェームズ:それと、フォックスがこの間二人にあげたぬいぐるみ、大切にずっと外にいるとき以外は抱き締めてるそうだ。私たちも向かおう。
フォックス:気に入ってくれたんだ。良かった。そんなに高い人形は買えなかったからさ。
ジェームズ:大丈夫。好みのデザインだとはしゃいでいた。
フォックス:良かった…。
___________________________________
ゼナイド:フォックス、隣座ってっ。
ディアナ:すっかりお熱ね~。
ゼナイド:ふふ、大好きだもん。ディアナもソフィもジェームズもフォックスも、みんな大好き。
ソーフィヤ:ゼルダは??
ゼナイド:姉さんも大事っ。大大大大だーい好きっ。
ソーフィヤ:そう、良かったわ。ゼナイドは優しい女の子だものね。
ゼナイド:えへへ~。でもね、僕、ディアナのナイトになりたいの。守れるナイトになりたい。
フォックス:ずっと僕って言ってるのはそのため??
ゼナイド:ううん。ディアナだけじゃなくて姉さんを守るって決めたからなの。だからもうずっと僕って言ってる。女の子だけど僕が出来ることを出来る範囲で頑張りたいの。それで皆が笑ってくれたら良いなって。
フォックス:でも俺ともし一緒にってなったらゼナイドはナイトじゃダメだろ??
ゼナイド:その頃にはナイトじゃなくても皆幸せだと良いね~。そしたら普通の女の子になれるよ。ん??普通…??もどきだね。
ディアナ:じゃあアタシも今普通もどきだ。
フォックス:普通の女の子だよ。二人共。化物じゃない、っていつも言ってるだろ??
ゼナイド:そうやって優しいからずっと一緒が良いって思っちゃうんだよ。あのね、嬉しいだけじゃなくてドキドキするの。多分好きって言ってるドキドキ。
ディアナ:アタシもなんか変な感じするんだ。パパとママがいた頃みたいな幸せ。でも、少し違う感じ。分かんないけど幸せなんだ。
ゼナイド:きっとお人形さんからも暖かいをもらってるから幸せなんだろうね。フォックス、ありがとー。
フォックス:いや、良いんだ。ピエロが好きって聞いたから取り敢えずで買ってみたけど気に入ってくれてよかった。ディアナもピンクのうさぎが好きだって言ってたからさ。
ディアナ:ずっと欲しかったの。街ゆく子供がこれを持ってて良いなぁって思ってたところにフォックスがくれたから。夢叶えてくれる人だよ、フォックスは。ありがとう。
フォックス:どういたしまして。本当に肌身離さずって感じだな。
ゼナイド:うんっ。不思議なんだよ。ぎゅーってしてるとフォックスが居なくなったあとも寂しくないの。魔法みたい。
フォックス:実は魔法だよ、なんて嘘すぐバレるか;
ゼナイド:でも魔法かもね。喜んで欲しいって気持ちがなきゃわざわざこんなの買ってくれないよ。その思いが魔法みたいにいま僕たちに効いてるの。ね、魔法でしょ??
ジェームズ:面白い考えだ。確かに願いや思いというのは少し不吉な言葉にすると呪いだけど、呪いの言葉の元はまた願いや祈り、思いになる。呪いも魔法と同じだとも聞くし、良い魔法をかけられたのかもしれないね。
ディアナ:ふふふ、うれしい…。
ソーフィヤ:最近ずっとこの調子なのよ。ずっと離さず持ってて学問の話やらフォックスへのノロケ話やらするんだから。
ジェームズ:女の子だねぇ。
フォックス:惚気って;なんか、こっちが恥ずかしいな;
ソーフィヤ:あっははは。本当にウブなんだから。子供のノロケよ??ここが好きって列挙してるに過ぎないわ。
フォックス:なんにしても照れるだろ…。
ソーフィヤ:こんな可愛い子がうちの娘の彼氏になれるのかしら??ふふふ。
ゼナイド:ソフィでも怒るよ~。フォックスかっこいいんだからねっ。
ソーフィヤ:あらあら、ごめんなさいね。さ、ケーキが出来たわ。召し上がって。
ゼナイド:いただきますっ。
ディアナ:いただきまーす。
フォックス:人形、よけないと汚れるぞ。
ゼナイド:せっかくもらったの汚しちゃダメだもんね。横に座ってもらおう。
ディアナ。アタシも~。横に座ってもらう。
フォックス。人形に名前つけたり、とかは??時々そういう女の子見かけるけど。
ゼナイド:つけてない。ずっとピエロさんピエロさんって呼んでるの。
ディアナ:アタシはカレンって名前つけたの。お花が好きだから、ピンクだしアルメリアの花言葉からよ。
ジェームズ:少女のようなうさぎさんだね。ディアナよりも年上かな??
ディアナ:うん。ママね、アタシ産む前に本当はお姉さんが生まれるはずだったんだって。だから居ないお姉さんをイメージしたの。
ソーフィヤ:ゼナイドのお姉さんが今はディアナのお姉さんよ。また会いに行きましょうね。
ディアナ:会いたいね。フォックスやジェームズも一緒にさ。そしたらゼナイドもずっと向こうで笑ってくれると思うから。
ソーフィヤ:そうね、いずれ機会があればそうしましょう。
ゼナイド:やったーっ。
ジェームズ:良いのかい??
ソーフィヤ:まぁ、問題はないわ。ゲストルームを用意すれば良いもの。フォックスも都合が良いときに良いかしら??
フォックス:良いよ。すこしゼナイドの本来居た場所っていうのも気になるし。
ソーフィヤ:決まりね。それじゃあ…
………___________________________________
ゼナイド:…。(またこの夢…。しんどいだけなのに、ずっとこんな思い出にしがみついてる自分が情けない。両親は居ないのに。フォックスにも相手がいる。“私”は、未練でも持っているの…??バッカみたい)
ウルフ:ステラ、どうした。どこへ行く…??
ゼナイド:変な夢みて起きちゃった。ごめんね、起こして。すこし水飲もうと思って。それで起き上がっただけだよ。
ウルフ:…そうかよ。また、“あの時”とか“昔”ってやつの夢か??
ゼナイド:っ;ゲホッ;なんでお前が知ってるんだよ!!;
ウルフ:そりゃ俺様に言わずとテメェが大好きな狐さんに言ってりゃこっちに情報回るに決まってんだろ。
ゼナイド:あいつ今度殴る…;もうやだよー;俺女々しい失恋してる女みたいじゃない!?;あの頃に戻りたいって女の子みたいだ!!;気色悪いよ自分が;
ウルフ:別に恋愛してる女の心理とは違うだろ。ネガティブに考えすぎなんだよ。言ってんだろ、十二分に逞しすぎるほどテメェはウチの戦力になってるってよ。なーにが女々しいだ。むしろもっと女らしくしやがれと何度言わせやがる。このマセガキが。
ゼナイド:むぅ…。難しいよ、ウルフの言う女らしさ;
ウルフ:理解できた頃にゃ俺様はあの世だろうな。
ゼナイド:寂しいよ;
ウルフ:そういう欲求は女のそれだよ。難しくはねぇんだよ。テメェが否定しなきゃな。
ゼナイド:否定…。
ウルフ:続きは朝考えるこったな。俺様は寝直すぜ。テメェもくだらねぇこと考えずさっさと寝直しやがれ。
ゼナイド:あ、うん…。(もう、あの夢は見ませんように。)
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cotowe666 · 8 years ago
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ウルフ:そこに居やがったか。
ゼナイド:あ、ウルフ。年越しそば食べよ~??
ウルフ:そういやもう終わりか。
ゼナイド:うん。ウルフのあるよ。持ってくる。
ウルフ:あぁ。
ゼナイド:ほい。
ウルフ:何か良い匂いすると思ってたらそういうことかよ。
ゼナイド:ふふー。俺が作った。ちゃんとお肉たくさん。
ウルフ:ほーう。
ゼナイド:あと、ウルフ来るまで待ってたから俺もこれからいただきます。
ウルフ:先食ってりゃ良かったろ。
ゼナイド:やだ。なんか、ぼっちで食わせるのもなぁって思って。
ウルフ:んだよそれ。
ゼナイド:フォックスにも同じこと突っ込まれたけど、俺も説明出来ないや。ちょっと俺にもよくわかんない感情。
ウルフ:そうかよ。ま、テメェが作ったってんなら食うとするか。
ゼナイド:どうぞどうぞ。召し上がってくれ。
ウルフ:食ってる間に年跨ぎそうだな。
ゼナイド:そうだねー。そう言えば、明日仕事は??
ウルフ:お前、ワーカーホリックかよ。ねぇよ。年末年始そうそうどこも動いちゃいねぇよ。
ゼナイド:そっか。いや、ワーカーホリックってわけじゃないけど、一応予定把握しときたくて。
ウルフ:そうかよ。俺様はテメェがいつも仕事のことばっか考えてんじゃねぇかって風に見えるぜ。
ゼナイド:んー…。他に時間潰す方法探すのがだるいからかな。ぶっちゃけ。時間つぶしヘタクソだからさ。
ウルフ:いつもみたく歌ったり踊ったり絵描いてりゃ良いだろ。
ゼナイド:それでも良いけどねぇ。そうしてると俺が一人ぼっちにならないようにかなんだか知らないけど誰かが絶対来るじゃん。
ウルフ:悪いのかよ。
ゼナイド:別に。なんか、皆来る時は一瞬表情強ばってて、目が合った途端にホッとした顔するんだよ。それがずーっと気になってて。
ウルフ:消えそうに見えるんじゃねぇの。
ゼナイド:えらく他人事だね。お前もそんな表情する一人だよ。
ウルフ:…正直、またどっか消えるんじゃねぇかって気はしてるぜ。
ゼナイド:無い無いっ。もう皆のところからさよならはしないよ。俺がしたくない…って言ったら自立出来てないガキみたいだけど。
ウルフ:自立そのものは十二分にしてんだよ。とっくの昔に。寧ろ、表社会どころか、俺様の世界からさえも消えちまいそうな儚さがあんだよ。テメェが一人で居るあの空間は。
ゼナイド:表社会からも裏社会からも消える時は…まぁ、いずれは来るだろうね。
ウルフ:…説明しろ。
ゼナイド:そんな怒った顔しないで。ウルフ達皆が寿命を迎えたあとのお話。その時は表社会にも裏社会にも俺はもう来ないつもりで居る。どんな集団にも所属せず、ディアナと二人っきりで魔女の居られる森に引っ込んで歴史の監視をするだけ。
ウルフ:感情学んだ以上それじゃあ退屈だっつーだろうに。テメェの感情と矛盾するぜ??
ゼナイド:まぁ、退屈になったら、そうだなぁ…。ガノンちゃんのとこにでも行ってちょっかい出すことにでもするよ。
ウルフ:また殴られるぞ。
ゼナイド:良い良い。まぁ、ちょっかいっていうかお喋り??
ウルフ:あいつとどんな会話するんだよ…。
ゼナイド:んー…。まぁ、ハイラルを手に入れたとして、それはガノンちゃんにとって本来の目的としての掌握なのか、これまでの憎しみだとか反撃??復讐??のつもりの掌握になるのか、とか。最近はそんな会話してたよ。ガノンちゃんすっげぇ「うううむ…」って唸りながら考えてた。
ウルフ:あいつを困惑させるなんざテメェは相当な大物だな。
ゼナイド:そうかなぁ??俺はただ疑問に思ったこと聞いてるだけなのに。知的好奇心満たそうとしてるだけだよ。
ウルフ:限りなく偏りまくってるけどな、その好奇心。
ゼナイド:姉さんにも言われた。その偏りがガノンドロフに加担する方向まで歪まないことを祈るばかりだってさ。まぁ、無いよ。姉さんの愛するハイラルは俺にとっても愛しいハイラル。加担できるはずがない。
ウルフ:だろうな。(“姉の愛するハイラルは”な…。)
ゼナイド:えいっ。お肉もらいっ。
ウルフ:おい。足りねぇんなら自分で作って追加すりゃ良いだろうが。
ゼナイド:んー、追加するには多すぎるし、かと言ってこのままでも足りないしなぁ…。
ウルフ:食いきれなかった分ぐれぇカービィにでもやりゃ良いだろ。
ゼナイド:そんな、残飯処理じゃねぇんだからさ;それにもれなくカービィもずっとあそこで食い続けてんの。そこで食い残しよろしく~なんて出来ないよ。
ウルフ:わぁったよ。食いきれねぇ分は俺様が貰ってやらァ。良いから追加して来い。
ゼナイド:良いの??
ウルフ:良いから行ってこい。
ゼナイド:ありがとう。
フォックス:なんか、最近ウルフも随分丸くなったな。
ウルフ:あぁ??余計なお世話だ。テメェに何がわかる。
フォックス:いや、なんていうか…。俺が言ってる訳じゃないけど、あそこの恋愛話大好きなお姫様達がお前ら付き合ってんじゃないかってずっと噂しててさ。
ウルフ:あ゛ぁ゛??
フォックス:俺に怒るなよ;言ってんのはピーチ姫なんだからさ;
ウルフ:ケッ。つまんねぇことばっか言いやがる。あんなガキ俺様が食うと思ってんのか。
フォックス:年齢差気にしてんのか??
ウルフ:テメェまでそっちに片足突っ込んでんじゃねぇか。前提で言うんじゃねぇよ。青二才が。
フォックス:だから、俺もう20後半だって;
ウルフ:ガキだよ。んな話に片足突っ込んでる時点でな。大体、ステラが聞いてたらこの手の話に吐き気催して今食った蕎麦全部吐き戻すぞ。
フォックス:それは勘弁願いたいな;ゼナイド、昔はそれこそそんなふうに拒否反応起こしてたのに、最近は無くなったな。
ウルフ:大分な。ただ、恋愛が繁殖だの生命が生き抜くための手段だの道具だのでしかねぇって理解だからそうなってるだけだ。これに感情が絡めば気色悪いだのなんだのっつって聞く耳持たなくなる。
フォックス:吐き戻しはしないんだな。
ウルフ:いや、そうでもねぇ。
フォックス:と、いうと??
ウルフ:そこで自分を主体にすることを前提でこの手の話をすると結局0からになっちまうんだよ。
フォックス:自分が恋愛をすることは許されないって思ってるのか??
ウルフ:っつーよりは、自分がどういう感情を相手にぶつけて良いか分からなくなってこんがらがるんだとよ。そこで何もかもが分からなくなった挙句のパニックだ。
フォックス:なるほどな…。もし、俺がゼナイドを受け入れていたらどうなってたんだろうな。
ウルフ:同じだろ。結果、何をどうして良いか分からずパニックになる。どう前に進みゃ良いか分からねぇってな。そんなガキと俺様が付き合ってるように見えるなんざ相当の節穴だな。
フォックス:ははは…。まぁ、ピーチ姫もゼナイドがその手の話苦手なのは知ってるんだけど、いつかお前で克服するんじゃないかって前提で話してるよ。毎回俺に聞いてくるんだ;ゼナイドはどうかって。
ウルフ:そりゃ難儀なこったな。俺様の知るところじゃねぇ。
フォックス:だろうよ。俺だって知らないよ;大体、スターウルフそのものと交流があるわけじゃない。
ウルフ:俺様もこっちの話をそうそうテメェにする気はねぇ。強いて言えばそれこそステラの件に関しちゃ共有してる方が都合が良いから話してるってだけだしな。
フォックス:だろうと思ってた。
ゼナイド:戻ってきたよ~。それと、話全部聞こえてたから。
フォックス:なっ。
ゼナイド:ダメだよ、フォックス。もし俺が受け入れてたらなんて言っちゃ。それクリスタル聞いてたら流石に怒るって。もしものお話は時間の無駄だよ。なるようにしかならない。って、前にも言ったでしょ。
フォックス:すまない。
ゼナイド:ピーチにも後で言っとかなきゃ。俺とウルフはそんな関係じゃないって。大体、恋愛なんて全然分かんないよ。それに、繁殖行為が何かの欠陥で出来ないのは仕方ないとして、遊びで付き合って何の意味が有るの??俺とウルフは異種だ。お互いがそこで途絶えるのなら付き合う必要は無い。
ウルフ:ま、付き合わなくても途絶える身だけどな。お互い。
ゼナイド:こんな魔女の血、途絶えてしまった方が皆幸せさ。
フォックス:ゼルダ姫もソフィも泣くぞ、それ。
ゼナイド:泣かれてもなぁ…。ソフィは望んで俺を産んでくれた。だから良いけど、俺がそうやって純粋に子供を愛でたいって感情で産めるか…。魔女の後継が必要とかって理由で産んじゃいそうなんだよ。それじゃ子供が可哀想だ。出来ない。そんなこと。
フォックス:それこそ時期国の女王ってのはゼルダ姫になるとして、その後継はどうするんだ??
ゼナイド:まぁ、流石に姉さんに任せるしかないかな…。姉さんに何でも背負い込ませて申し訳ないんだけど、もういい加減魔女の血の無い純粋な女神様で受け継いでくれなきゃ。俺はダメ。
フォックス:それを言ったらソフィの産んだゼルダ姫も魔女の血があるって事になるだろ。
ゼナイド:俺の知らないお父さんの血が強かったのね。きっと。魔女の血は受け継いでないよ。受け継いでたらとっくの昔に俺みたいな刺青が浮き出てる。
ウルフ:それでソーフィヤにもテメェにも刺青があんのか。
ゼナイド:そういうこと。ハイラルを見守り続けなさいっていう刻印。悪く言えば呪いなんだろうけど、俺は忌々しくは思わないし、それだけあの国に愛されてるんだって思ったら幸せだから。帰る場所、いくつもくれてるみたいで。
フォックス:だけど、国民には嫌われてるって。
ゼナイド:城下町限定でね。他の村や里はそんなこと無いよ。だから、俺多分人間と関わっちゃいけないのかも??あーでも関われる人も居るか。まぁ、残りはもの好きって事で。
ウルフ:いざって時にゃこっち戻ってくりゃ良い。
ゼナイド:ありがと。
ウルフ:肉貰うぜ。
ゼナイド:あ。
ウルフ:全部食いきれねぇんだろ??それに、さっき俺様のは食われたままだ。返してもらうぜ。
ゼナイド:あ、そっか。それならどうぞどうぞ。
フォックス:多分、そういうやり取りが出来てるように見えてるんだろうな、ピーチにとっては。
ゼナイド:は??
フォックス:傍から見たらイチャついてるように見える。そのやり取り。
ウルフ:はぁー……。これだから尻の青いガキどもはよ…。そういう風にしか見られねぇたぁ残念な頭してるこって。
ゼナイド:おつむてんてん??
ウルフ:そりゃただの罵倒か挑発だよ馬鹿。
ゼナイド:あれ。
フォックス:そんなこと言ってる間に年越したぞ。明けましておめでとう。
ゼナイド:そっか。越したんだ。明けましておめでとうございまーす。今年もよろしくね、ウルフ。フォックス。
ウルフ:へいへい。よろしく。
フォックス:俺にも言ってくれるのか。今年もよろしくな、ゼナイド。一応、ウルフも。
ウルフ:ま、商売敵としてよろしくっつーことだな。
ゼナイド:そうだね~。
フォックス:お前もそういう意味で言ってたのか…;
ゼナイド:それも半分ってとこ。半分はちゃんと純粋なよろしくだよ??
フォックス:ゼナイド…!!あぁ、俺はとても嬉しい!!
ゼナイド:ぐえっ;フォックス、そのぎゅーは流石に物理的に苦しい��;首、首;
フォックス:え、あっ;悪かった;
ゼナイド:良いよ。何をそんなに喜んでるんだか。あのね、さっきの恋愛の話といいずっとファルコあそこで顔しかめてんだからもうやめようぜそういうの。
ファルコ:俺んとこのリーダーも時々そうやってネジぶっ飛ぶからな…。
ゼナイド:リーダー“も”??
ファルコ:テメェだよ。もうひとりのぶっ飛んでる奴は。ぶっ飛んでる同士ある意味お似合いだな。
ゼナイド:お前だけはそういう絡みの話ぶっ込まないと思ってたのに。俺が嫌がるの分かってて言ったな??酉年だ。お前を出汁にお雑煮にしてやる…。
ファルコ:冗談だっつの。頼むからやめろそういうの。
ウルフ:こいつからの出汁なんざ死んでも口にしたくはねぇな…。テメェが作ったとしてもな。
フォックス:俺もパス;っていうか、そういう発言もだよ。ゼナイドが作ったのなら喜んで食うって言ってるみたいだ。
ウルフ:そこは認めてやらァ。飯は美味い。だが、惚れた腫れたを前提ってのはいけ好かねぇな。
ファルコ:俺はゼナイドがウルフよかレオンの野郎を好いてるってアピールの方がよく聞くな。嫌がらせかっての。
ゼナイド:あー、ごめん。だって、ライラット系での出来事なんてスターウルフ以外でお喋りできるのお前くらいなんだもん。
ファルコ:そこにフォックス居んだろうが。テメェとお喋りしたがってる野郎がよ。
ゼナイド:んー。ずっとこいつと二人っきりで話すのはどうしても罪悪感拭えない。ファルコ一緒に居てくれるなら。
ファルコ:結局俺もレオンに対するノロケみてぇなの聞かされる羽目になるだろうがよ;
ゼナイド:そんなノロケなんて言ってないよ…。
ウルフ:何話してんだか。
ゼナイド:え、血遊び楽しいとか、声好きだとか。興奮してるあの笑い声聴いてるとこっちも不思議な楽しい気分になるんだーって話とか。
ファルコ:虫ずが走るばっかりだぜ。
ウルフ:ま、その話は本人にも言ってるしな。
ゼナイド:うん。好きって言ってる。
ウルフ:おかげでこいつの無駄な失血量が増えたけどな。
ゼナイド:俺死なないから大丈夫。俺の血流して相手が喜ぶなら全然流すよ。まぁ、でもそれはきっとスターウルフとスターフォックス限定なんだろうけどね。ライラット系だったら。
フォックス:俺はお前が血を流すときは悲しむからな。
ゼナイド:分かってるよ。まぁ、レオンとのお遊びの時だけは大目に見て。俺が進んで自ら体委ねてるんだから。
ファルコ:気色悪い関係だな…。何度聞いても。
フォックス:はぁ…;
ゼナイド:俺、ウルフにも体委ねてることあるよ??
フォックス:はぁ??;
ゼナイド:シガーない時に、好きに体でも噛んだら??って。
ウルフ:極稀にな。あれ以上進みゃそれこそこいつ食うことになっちまうしな。
フォックス:ウルフ…;
ウルフ:食っちゃいねぇよ。良いだろ。そんぐらい。
ファルコ:そういやあの姫が惚れた腫れたに電波立てたのはその怪我見っけたのがことの発端だったな。
ゼナイド:そういえば性行為にでも発展したのかって聞かれたな…。そういう関係なのかって。
ウルフ:NOだって答えたんだろ。
ゼナイド:もちろん。ウルフは俺にとっての憧れであって、対等の立場に立つべき男じゃないって答えた。寧ろ、俺の先にずっと立っててくれなきゃ困るよ。
ウルフ:当たり前ぇだな。俺様がテメェに抜かれる時ゃ死ぬときだけだろ。
ゼナイド:そうだね。ウルフ居なくなっちゃったら俺誰を目標にして生きていこう…。ガノンちゃん??マスターハンド??
ファルコ:ガノンの野郎目指すテメェは見たくねぇな…;
ゼナイド:なんか、皆そう言うから目指さないことにするよ。じゃあマスターハンドとクレイジーハンドね。
ウルフ:後者はもう既にテメェが片足突っ込んでるだろうがよ。
ゼナイド:あれ??
ファルコ:そればかりはウルフに賛同するぜ。最高にクレイジーだろ。ゼナイドは。
ゼナイド:えー…。
フォックス:それに、魔法を使おうと使わずとも相当の破壊力持ってるし…。ある意味クレイジーの弟子入りでもしてるのかと。
ゼナイド:まだしてない。
ウルフ:まだってことは弟子入りする気で居んのかテメェは。
ゼナイド:そのうち。
ウルフ:それ以上パワーばっか上げてどうすんだよ。もう間に合ってるっての。
ゼナイド:えー…。強くなりたいじゃん。
ウルフ:そのパワーの使い方の学習をしなきゃいけねぇんだろ。今のテメェは。それが今お前を最も強くする方法だよ。
ゼナイド:うーん…。でも、使い方なんて結局何通りもの実践やシミュレーションを繰り返して感覚覚えなきゃいけない。そんなの相手してくれるトレーニング相手なんて…。ま、いっか。
フォックス:どうせまたトレーニングルームに引きこもって無茶なシミュレーション何度も繰り返すって言うんだろ。
ゼナイド:別に無茶なトレーニングをする気は無い!!;でも、繰り返しはしなきゃ…。
ウルフ:はぁ…。嘘こけヘタクソ。
ゼナイド:うぅ…。
ウルフ:俺様がそこまでしなきゃいけねぇのかよ。テメェにゃまず限界を知ってもらうところからだな。もしシミュレーションで無茶しようものならその段階で強制終了だ。良いな。
ゼナイド:あーそれ絶対物足りないやつ。逆に弱体化しそう…。
ファルコ:ぼろぼろになってる方が雑魚っぽいけどな。
ゼナイド:でも、結果的には勝つ。雑魚じゃない。
ファルコ:勝てば良いってか??
ゼナイド:勝てば良い。勝利の美酒をスターウルフに捧げられたらそれで。
ウルフ:ならそれ以上のトレーニングはいらねぇな。
ゼナイド:なっ…。要る!!今度は姉さん守らなきゃいけない!!
ウルフ:けど、結果勝つだけなら要らねぇだろ。
ゼナイド:でも…。
フォックス:ぐうの音も出なくなったな。
ゼナイド:ウルフを追い越す。対等に立てるくらいまで強く。
ウルフ:だったらまずは自分が怪我しねぇようにするところからだろ。無茶して自分がどうでもいいなんざ思ってる間は俺様を越そうと思っても越せねぇよ。
ゼナイド:死んでも良い覚悟で特攻したジャパニーズは昔戦時中の対戦国を怯えさせたって言うよ??死を恐れない奴を殺そうとするのに相手は逆に躊躇するんだって。
ウルフ:馬鹿。そりゃ正規軍の話だろ。俺様達が居るのはどこだ。傭兵とテメェみてぇな戦争狂と金や権力を欲しがる野郎どもの巣食う裏社会だぜ??それが通用すると思ってんのか。
ゼナイド:確かに…。
ウルフ:俺様は生きるぜ。生きる為に戦う。それも、好きなように生きる為にな。…ごちそうさん。先部屋戻ってるぜ。
ゼナイド:……。
フォックス:ゼナイド??
ゼナイド:俺が、目指してる生き方。好きなように生きて、好きなように死ぬ。あんな生き方に憧れて、ずっとウルフを追いかけてきた。でも、ずっと離れてくばかりで…ついていくのに精一杯で。
ファルコ:今ので答えが見つかったってか??あの野郎かっこつけやがって。
ゼナイド:うん、見つかった。根本的なところが背中を向けてたんだ。俺は生きようとは思ってなかった。姉さんの約束守る為だけに生きたら良いって。いざという時は命を捨ててしまっても、仕方のない殉職だったで片付けられる存在だと思ってたから。
フォックス:けど、ウルフは死んでも良いとは思ってないからな。生きようって思ってる。
ゼナイド:そう。お互い、根本的な生命の動き方が背中向けてたの。そりゃ追いつけないわけだよ。生きる。ちゃんと、俺が自分の思いで、生きたい。
ファルコ:今年の抱負か??
ゼナイド:今年からの抱負、かな。
フォックス:でも、身を捧げてしまっても良いっていうのは中々捨てられないんじゃないのか??
ゼナイド:いざという時はね。でも、死んでも良いとは思わない。それは、消耗品の俺が消えたって事じゃなくて、純粋な殉職。ちゃんと人間じゃない??それなら。
フォックス:どことなく女神様なままでもあるけどな。まぁ、大きな前進だと思うよ。ほら、食器は俺が片付けといてやるよ。お前もう寝る時間だろ。部屋戻れよ。
ゼナイド:え、いや、俺片付けるって。まだ起きてて大丈夫だから。
フォックス:良いって。ほら。
ゼナイド:え、あ…。ありがとう。
フォックス:元旦は暇なんだろ??お前ハイラルでやる事あるだろ。
ゼナイド:教会行かなきゃ。そうだね。部屋戻るよ。ありがとね。おやすみなさい。
フォックス:あぁ、おやすみ。また明日な。
ゼナイド:うんっ。
___________________________________
ゼナイド:ウルフ!!一緒に寝て良い??
ウルフ:好きにしろ。明日はどうせ午前中ハイラルだろ??
ゼナイド:うん。早くから居ないね。
ウルフ:だろうな。俺は何すっかな…。
ゼナイド:一緒にハイラル来る??
ウルフ:馬鹿、獣人って類はテメェのとこにゃ居ねぇんだろ??余計に化物扱いされんぞ。
ゼナイド:んー…一応ゴロン族とかゾーラ族とか居るし問題無いような気もするけど…。でも、狼だとびっくりされるのも見てきてるからなぁ。まぁ、冗談のつもりだし、真面目に考えても仕方ないよね。
ウルフ:だろうよ。んで、午後はトレーニングか??
ゼナイド:そのつもり。そしたら丁度時間潰れるし。
ウルフ:何時間するつもりだド阿呆。
ゼナイド:まぁ…5時間くらいか。
ウルフ:はっ倒すぞ。
ゼナイド:むぅ…。
ウルフ:2時間。2時間だ。テメェに許せる時間は。
ゼナイド:2時間で…。俺の限界なんてそんな短い時間で迎えちゃうの…??
ウルフ:実践じゃありえねぇ難易度に設定してりゃ2時間でテメェの体は本来蜂の巣なんだよ。大馬鹿野郎。
ゼナイド:どんどん罵倒がグレードアップする…。
ウルフ:また俺様がトレーニングに付き合ってやらァ。それで満足か。
ゼナイド:…分かった。ふふ、強くな���る。強いウルフに師範になってもらうんだ。俺幸せだね。
ウルフ:言ってろ。ちんちくりんにゃ変わりねぇよ。
ゼナイド:ウルフはちんちくりんにしか育てられない??
ウルフ:その喧嘩、覚えとけよ。買ってやらァ。
ゼナイド:ごめんって。でも、本当に感謝してるから。これでスターウルフの皆に追いつけるんだって思ったら、わくわくと湧き上がるよく分からない感情が全身を駆け巡るの。
ウルフ:んだそりゃ。
ゼナイド:快感??よく分かんない。こう、敵ぶっ殺してるときのあの楽しい感覚にそっくり。満足感かな??そんな感じ。
ウルフ:そうかよ。
ゼナイド:あとね、俺は生きるよ。ウルフに追いつくために。好きなように生きて、好きなように死ぬ。
ウルフ:ハッ。やっとそこまで来たんだな。けど、まだまだだ。俺様に追いつきたきゃガキは寝ねぇとな。
ゼナイド:あーもうずっとそうやってガキガキ言う!!;おやすみ!!
ウルフ:ふて寝か。ガキだよ、テメェは。
ゼナイド:…ふて寝じゃない。いつかガキじゃなくて、立派な戦力だって言ってもらえるようにって決心して言ったの。
ウルフ:立派な戦力だろ。何度も言ってんじゃねぇか。けどな、まだまだ子供なんだよ、テメェは。
ゼナイド:……いつか、ウルフみたいになれる??
ウルフ:さぁな。ま、無理だろうよ。俺様追いかけずにいつかは俺様みてぇな場所に立たねぇとな。別の道で。
ゼナイド:…??まだ話が見えてこない。
ウルフ:理解出来りゃ大人の仲間入り��ろ。それまでは子供だ。さっさと寝ろ。
ゼナイド:…難しいね、大人って。
ウルフ:…難しいんだよ、大人の世界ってのはな。(そこに入るにゃテメェはまだまだ脆すぎんだ。ませガキ…)
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cotowe666 · 8 years ago
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ゼナイド:ディアナ、おかえり~。俺が誕生日の時びっくりしてたのと同じ反応してたね。
ディアナ:あ、当たり前だろ;アタシああいうサプライズなんてされたのいつぶりだと思ってんの;
ゼナイド:…ソフィが生きてる時が最後。
ディアナ:正解。あ、そうそう。どう??アンタとソフィから貰った服とネイル早速使ってみたんだけど。
ゼナイド:似合ってる似合ってる。可愛い。ディアナ好き~。
ディアナ:ありがと。よいしょっ。
ゼナイド:わっと。びっくり。ディアナ軽い。
ウルフ:オヤジかテメェは。
ディアナ:体制はオヤジかもしれないけどこういうモデルポーズだってあンだろ。
ウルフ:俺様はテメェみてぇに写真ってのは撮らねぇからな。知らねぇな。
ディアナ:男って意外と女のモデル写真みたいなの見てるもんだと思ってたけどそうでも無いのね。
ウルフ:ンなもん見ずとも目の前に食えそうな女が二人居んだ。見て自分慰めるなんざ尻の青いガキみてぇなことしねぇよ。
ディアナ:…ケダモノ。
ウルフ:そりゃ褒め言葉だな。そんなケダモノについてくる女がそこに寝そべってんだ。
ディアナ:ねぇトキヲ。今すぐスターウルフから脱退しようぜ;
ゼナイド:えー、やだー;俺ウルフと一緒に居たい。
ウルフ:ほらな。
ディアナ:はぁ…;まぁ、アンタがトキヲ食うとは思わないけど。
ウルフ:いつだったかこいつ体委ねても良いっつってたけどな。
ディアナ:トキヲ、正気かそれ…;
ゼナイド:んー。怖いっていうのを拭ってくれるなら良いよって言った記憶はある。
ディアナ:やめてくれー;頼むからアンタは聖処女のままで居てくれ;
ゼナイド:ディアナが言うなら。あ、そうだ。ウルフ、ディアナに渡した??
ウルフ:あぁ??そこらへんに置いてんだろ。
ゼナイド:言わなきゃ~…;ディアナ、ウルフからも誕生日プレゼントあるんだよ。この間ディアナが欲しいって言ってた…えっと、パンプス??
ディアナ:合ってる合ってる。へぇ、買ってくれたのね。随分な値段したはずだけど。
ウルフ:クリスマスセールだとよ。丁度安く売ってたぜ。それでも普通に万札飛んだけどな。
ディアナ:でしょうね。さんきゅ。これ本当に欲しかったやつなのよね。
ウルフ:テメェが素直にステラ以外の奴に礼を言うなんざ珍しいな。
ディアナ:いや、アンタがあのいかにも女しか行かなさそうな店に入って買ってくれたんだって思うとこれは言わなきゃなって思ってさ。
ゼナイド:俺も一応一緒に行ったんだけど、俺じゃない女友達へのプレゼントだってすぐお店の人が察してくれたよ。
ディアナ:多分店員がアンタの顔に見覚えあったんだろうな。
ゼナイド:あー、かもね。
ディアナ:ってことはサイズもちゃんと合ってるのね。
ゼナイド:ピッタリのはずだよ~。
ディアナ:早速試してみっか。
ウルフ:今日だけで一式全部揃うんだな。
ディアナ:そうね。なんか、スマブラのメンツいつからアタシの服のサイズ把握してたの??って感じ。みんな服とかアクセとか靴とかくれてさ。あ、でも男性陣はハンカチやカバンもそこそこ多かったかも。
ゼナイド:俺と姉さんがサイズ知ってんだろって事で何人か聞いてきたな。あとは、見ただけでわかるやつが何人か。俺の時もゴシック系のかっこいい服くれてたもん。
ディアナ:アタシら見ただけでサイズわかるって相当だぞ。アタシはともかく、トキヲは胸大きいけど全体的には華奢だから一概にサイズなんて測定出来ないし。
ウルフ:どっちもどっちだろ。体重考えりゃどっちも痩せ型だっての。
ディアナ:あら、アタシは標準だと思ってた。
ゼナイド:俺もー。
ウルフ:…。はぁ…。パンサー曰くどっちもモデル体重だとよ。
ディアナ:へぇ。まぁ、最近アタシは忙しくてもの食えてなかったし、そうなるか。
ゼナイド:お疲れ様~。今日はお休みなの??
ディアナ:Ms.ヴィオランタが今日は早めに帰してくれたし、25日も休みにしてくれるってさ。
ゼナイド:やったー!!じゃあさ、俺ディアナに見せたいのが沢山あるから、起きたら遊びに行こ!!
ディアナ:アンタの方は仕事大丈夫なのかよ。
ウルフ:クリスマスに浮かれてんのは一般人だろうとならず者だろうと同じだ。俺様のとこに仕事の連絡は一件も来てねぇな。遊びに行くなら好きにしろ。
ゼナイド:ふふー。だって。
ディアナ:んじゃ、トキヲの見せたいものっての見るデートに行こうかしらね。
ゼナイド:うんっ。ディアナ絶対に喜ぶ!!
ウルフ:テメェがこの間パンサーに連れてって貰った惑星か??
ゼナイド:そこもあるし、コーネリアに戻っておすすめのカフェとレストランにも連れて行きたいし、とにかく沢山っ。レストランはもう予約してるんだ。
ウルフ:仕事が早いこって。
ゼナイド:ディアナ、俺が誕生日の時も色々してくれたからお返し。
ディアナ:そんな言うほどアンタに何かしてあげたって感じでも無いと思うんだけどなぁ。まぁ、トキヲが張り切ってるんだし、その張り切りに甘えさせてもらうわ。なんていうか、久しぶりの幸せ。
ゼナイド:ふふ、良かった。ディアナ、ぎゅーが強い。
ディアナ:苦しい??
ゼナイド:んー、心地よい苦しさ??
ウルフ:意味分かんねぇな。
ゼナイド:苦しくないって言えば嘘になるけど、強いくらいが好きだから、心地よい苦しさ。
ディアナ:だからウルフからの抱擁が好きって言ってたのね。
ゼナイド:っ!!ディアナ!!;それ言っちゃダメなのにっ;
ディアナ:へぇ。もう既にウルフに伝えてるものだと。
ゼナイド:いけず!!;
ウルフ:ほーう。ステラも随分と女らしくなったもんだな。
ゼナイド:…嬉しくない;俺の目標からどんどん現状が遠ざかる;
ディアナ:昔から甘えんぼだったじゃない。別に今更おかしなことでもないと思うんだけどなぁ。
ゼナイド:俺が甘えても良いのはディアナだけって決めてたのー;他には絶対に甘えないって、自分だけで全部出来るようにって突っ走���てたのに;ウルフにまでそういう喜び見出してたら無力なガキんちょに退化するだけだ;
ウルフ:別に常日頃他人に依存してるわけじゃねぇんだ。問題はねぇだろ。そんなんで一々弱体化してたら女そのものは男がいなきゃ死滅する生物に成り果てるぞ。
ゼナイド:…違うの??
ウルフ:違ぇよ…。
ディアナ:すげぇ呆れとため息の混じった言い方だったな。
ゼナイド:いや、だって、人間分かんない;
ディアナ:宇宙人みたいなこと言うなよ;
ゼナイド:えっと、語弊があったね。女の子が分かんない。
ディアナ:まぁ、軍に居た時ゃメンヘラしか居なかったしなぁ。そりゃそうなるか。
ウルフ:そういう環境でテメェがステラみてぇにならなかった分岐点が気になるもんだな。
ディアナ:多分、スターウルフに所属してるかMs.ヴィオランタのとこに所属してるかの違いだろ。男ばっかで実力行使メインのとこか、色々なとこに情報収集しにいって人間見ていく仕事のとことじゃ学習する事柄が違うしさ。
ウルフ:そういうことかよ。ステラにゃもうちっと女の多いとこに連れてくべきだったか??
ディアナ:アンタの場合こいつにトラウマ植え付けそうだからやめて。トキヲにゃ大人過ぎると思う。
ウルフ:まぁ、こいつにそんなの学習させる気もねぇけどな。
ディアナ:それで良いわ。アタシとしてはかっこいいトキヲが好きだからね。それでいて可愛いトキヲが。
ゼナイド:後者は余計だ;ディアナと姉さんを守れるかっこいいナイトに俺はなる。
ディアナ:アタシはもう既にそんなかっこいいナイト様に何度も救われてるんだけどね。寧ろ、その恩返しをしなきゃいけないのはアタシの方。
ゼナイド:助けてあげられた記憶がそんなに無いんだけど…;魔物に襲われてるの助けた、くらいじゃないかな。
ディアナ:スターウルフの拠点に不時着してアタシら逃がしたのアンタだろ。それから、両親を殺された事への復讐の機会を与えてくれたことにも感謝してもしきれないくらいだ。
ゼナイド:あー…。でも、後者に関してはハイラル救うのに躍起してたら必然的に殺すことになった相手だしなぁ。
ウルフ:其の辺の事情は知らねぇな。丁度ステラが勝手にスターウルフから消えやがった時の話だろ。
ゼナイド:本当に申し訳ない。
ウルフ:次からは一言何か言え。それら許してやる。
ゼナイド:はーい。
ディアナ:まぁ、アンタのとこ抜けてハイラル救うことに躍起してたおかげで救われた一国と歴史な訳だし、国民は本来感謝すべきなんだけどね。勇者クンは讃えられて、アンタは…。
ゼナイド:…良いの。化物から救われた国だなんて皆も思いたくないだろ。俺は裏で頑張った。その事実だけでも生きてたらそれで良い。それも国民のためだ。
ディアナ:かっこいいよ。十二分に。だけど、アタシの前では我が儘で居て。それがアタシにとっての最高のプレゼント。
ゼナイド:分かった。でも、ディアナに対してはいつでも我が儘だよ。
ディアナ:まぁ、それもそうか。トキヲが本当に男の子だったら絶対に彼氏にしてたわ。
ゼナイド:ほとんど男の子みたいなもんだろ。女の子分かんないし。ディアナの彼氏になっても良いよ~。
ウルフ:立派な胸持っといてよく言うぜ。
ゼナイド:むぅ……。
ウルフ:大体、抱擁される喜び見出したんだろ??女なことに変わりはねぇな。諦めろ。
ゼナイド:いけず!!
ディアナ:まぁ、可愛いわよね。
ゼナイド:ディアナまでー…;
ディアナ:いざという時はかっこいいから大丈夫よ。そこにベタ惚れしてるから。
ゼナイド:複雑…;
ディアナ:アンタだってウルフやレオンに対して可愛いと思うとこ見出してんだろ??そういうのと一緒よ。
ウルフ:はぁ??
ゼナイド:あっ、わっ;えっと、言ったら怒られる気がするから言わない!!;
ウルフ:そう隠されちゃ気になンだろうが。言え。すぐにゃ怒らねぇから。
ディアナ:(“すぐには”ね…)
ゼナイド:えっとー…。大乱闘してて上にぶっ飛ばされた時の高い声が可愛いと不覚にも思いましたまる…。
ウルフ:ほーう、それだけ��??
ゼナイド:あと、寝てる時の寝返り打つ瞬間??可愛い声してる。
ウルフ:それは流石に自分じゃ分からねぇな。
ディアナ:どっちかって言うと色っぽい声ではあるかもしれない。トキヲにとっては可愛いらしいけど。
ウルフ:そうかよ。で、まさか俺様にタイマン申し込んだのはそれを聞くのが目的にあったとは言わねぇだろうな…。
ゼナイド:正直ゼロじゃないけど、99%は強くなりたいって感情に占められてた。ついでで聞けたら良いかなーくらい。
ウルフ:結果ぶっ飛ばされたのはテメェの方だったけどな。
ゼナイド:いつか自分であれが聞けるようになろう。悔しい。
ウルフ:聞きてぇことに変わりはねぇのかよ。
ゼナイド:そりゃ唯一可愛いとこだもん。ウルフには負けて欲しくないけど、上限定だけどぶっ飛ばされてるとこ見てて悪くないなって時々思ってしまう。
ウルフ:ほーう、人が苦戦してるとこ見てンなこと思ってやがったんだな、テメェは。
ゼナイド:痛い痛い痛い!!;ごめんなさい;思考は止められないの許してグリグリやめて!!;
ディアナ:あーあー;そこまでにしといてやれよ;本気で泣き目になってるから;
ウルフ:ったくよ。
ゼナイド:あー、痛かった;頭蓋骨ぶっ壊れるかと;
ウルフ:テメェと違ってそんなにバ怪力じゃねぇよ。力加減くらいするっての。
ゼナイド:バカと怪力くっつけて言うの何かゴツイ響きでかっこいいね。強そう。
ウルフ:はぁ…。この女はよ…。
ディアナ:まぁ、トキヲがズレてんのは今に始まったことじゃないし、記憶失くす前からこんなだから。
ウルフ:っつーことはジェームズだのソーフィヤだのが一緒に居た時からこうなんだな。
ディアナ:あぁ。こんなだった。ズレた反応して困惑してるのがフォックスで、腹抱えて笑うのがジェームズ。ソフィは大笑いしてたかも。
ゼナイド:俺としては変な反応したつもりじゃないんだけどなぁ…;
ディアナ:本気だから余計に可愛いし面白いのよね。
ウルフ:やっぱ天然だな。こいつは。かっこいいにゃ程遠い。
ゼナイド:いけず…。
ウルフ:で。ちなみにレオンはどこが可愛いってんだよ。
ゼナイド:同じく大乱闘絡み。興奮なんてしてないって言いながらウルフの大乱闘を見て興奮しながら笑ってるとこ。あれが可愛い。
ウルフ:気色悪いだけだと思うが…。
ゼナイド:えー、可愛いって。大乱闘だけじゃないけど、俺と血遊びしてる時も興奮隠しきれずに笑ってて、あれ可愛い。
ディアナ:危険な匂いしかしないんだけど、あの遊びの時の笑い。悪寒が走るわ。
ゼナイド:うーん。俺は可愛いと思うんだけどなぁ。
ウルフ:こんなステラを好きになるテメェも十分ズレてると思うけどな。
ディアナ:その言葉、そっくりそのままお返しするわ。好き好んでこの子チームに置いてんのはアンタだ。
ウルフ:戦力、分析力共に悪くねぇ腕してやがる。性格面なんざ一々見て置いてねぇのはそれこそレオンだのパンサーだの見りゃ分かんだろ。
ディアナ:そういうことにしておく。
ウルフ:…ソーフィヤのあの一言以来ムカつくこと言いやがるようになったな。パンプス燃やすぞ。
ディアナ:やめて;せっかく手に入ったのに;
ウルフ:んじゃ、余計なこと言わねぇこったな。
ディアナ:悪漢め…;
ゼナイド:まぁまぁ。えっとー、なんだっけ??亭主関白??って言うんだっけ、そんな感じのやり口っていうか脅しのしつけみたいなの。
ウルフ:違ぇな…。
ディアナ:亭主関白って結婚して家庭持ってる男のことでしょ。それがこんなやり口だったら正解。女版がかかあ天下だったかしらね。ソフィみたいな??
ゼナイド:あ、そっか。ウルフ結婚してるってワケじゃないから違うか。
ウルフ:いきなり何言い出すかと思いきやいつものド天然かよ。
ゼナイド:なんかごめん。
ディアナ:ああもう可愛い。そういうとこ。
ゼナイド:おわっと;あーもう;可愛くない~っ;
ウルフ:イチャつくんなら今日はテメェらだけで寝るんだな。俺様は明日はどうすっかな…。
ゼナイド:なんか欲しいのあるんだったらついでに買って帰るよ??
ウルフ:いつもの。
ゼナイド:酒とタバコかな。了解。
ディアナ:未成年に買わせるなよって言いそうよね、ここにフォックス居たら。
ゼナイド:あー、言いそう。でもそんなこと言ったら俺エルドラードに乗ってる時点でもう違反だらけなんだけど。
ディアナ:確かに。本来機体に搭乗できる年齢いくつなのかそう言えば知らないわね…。
ウルフ:普通は丁度テメェらの年齢くらいから免許取れるってとこじゃねぇの。
ゼナイド:あ、じゃあ俺たち11年前から違反してた。
ディアナ:ほんとね。
ウルフ:ま、表社会にゃ縁遠い立場だ。今更気にすることもねぇだろ。
ゼナイド:それもそうだね。
ディアナ:とはいえ、今やってることは表社会の人間と同じことよねぇ。普通にこうして誕生日祝ってもらってさ。アタシなんかよりいわゆるキリスト様の生誕を祝えば良いものを。
ゼナイド:俺はキリシタンじゃないのでディアナを祝う。
ウルフ:宗教にゃ興味はねぇな。心の拠り所が無ぇ弱者の為の道具だろ。宗教ってのは。祝うのは弱者どもだけで十分だろ。
ゼナイド:かっこいい。
ディアナ:まぁ、一理あるっていうか完全に同意。
ウルフ:テメェらは一応教会で孤児院やってるだろうが。同意しちまって良いのかよ。
ディアナ:だって、ハイラルだろうとよその国だろうと神様同士が仲良くしない上に喧嘩しまくってるのは同じだし??それを褒めや称えやっておかしいでしょ。人間と同じことやってる同レベルのやつを。
ゼナイド:教会に居るだけじゃなくて、魔女として歴史を見てきてるからこそ言えるけど、神様も人間も一緒だよ。唯一違うのは、可能性があるかどうか。
ウルフ:可能性??
ゼナイド:分かりやすくゲームに例えるなら、人間は主人公ね。どうとでも進化しやすいんだよ。そして強くなる。もちろん、早々とこの世から退場する奴らも居るけど、その死は他の人間、主人公が生きるための糧だとか、情報、犠牲となる。具体的には病死ね。不治の病が気づけば克服のできるものになって、より人間は生きられるようになる。息絶えずに日々様々な道具を作り上げたり生き方を見出したり。とにかく言い表せないだけの可能性を持ってる。神様は、分かりやすく言えばレベルカンストしてるラスボスなんだよね。進化しようがなくて、可能性がない。それだけの能力を持ち合わせていながら権力争いばっか。宝の持ち腐れ。
ウルフ:なるほどな…。
ディアナ:だからこそ、さっきのアンタの言葉には同意をしたのよ。一々神様なんて心の底から信仰なんてしてらんないわ。クソ礼拝だって便宜上必要だからしてるだけよ。それに??アタシにとっての女神様はトキヲだからね。
ウルフ:やってろ。このレズが。
ディアナ:あら、他の女にゃ興味ねぇよ。トキヲが女だからそうレズビアンのように見えるだけで。ビアンはビアンで勝手にやってりゃ良いと思ってるけど。
ゼナイド:俺もディアナ大好きだよ。ディアナが女の子だからそう見えちゃうことしか言えないけど。
ウルフ:はぁ…。
ゼナイド:なんか、今日ウルフため息多い。幸せ逃げてっちゃうよー??
ウルフ:テメェのせいだっての。俺様は部屋に戻るぜ。今日はテメェらだけで寝るんだな。
ゼナイド:あ…。おやすみー。
ウルフ:へいへい。
ディアナ:久しぶりにトキヲと二人きり~。
ゼナイド:お昼にはずっと二人きりで遊べるよ??もっと幸せになれるね。
ディアナ:そうね。さてと、流石にこの服で寝たくはないわね。トキヲ、アンタのネグリジェ借りるわよ。
ゼナイド:どぞどぞー。好きに使って。
ディアナ:うん、我ながらアンタに買って良かったわこれ。可愛い。
ゼナイド:ディアナが着た方が可愛いじゃん。
ディアナ:アンタに合わせた色なのよ~??アンタの方が似合うに決まってんでしょ。
ゼナイド:なんだっけ、ネグリジェ??俺には似合わないような気がする…。あまりにも可愛い服すぎて。
ディアナ:アタシのセンスに間違いは無いわ。似合わない訳が無い。
ゼナイド:そっか。なんか、恥ずいな。
ディアナ:可愛い。照れてるトキヲも好き。
ゼナイド:えへへ。好きは嬉しいけど見られるのはやだな。
ディアナ:照れ屋。さ、もう寝ましょ。遊びに行くんだから。
ゼナイド:はーい。
ディアナ:おやすみ。愛してるわ、トキヲ。
ゼナイド:俺も。おやすみなさい。
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cotowe666 · 8 years ago
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ウルフ:ステラ、居る…か…。
ソーフィヤ:あらウルフ。久しぶりね。といっても2週間くらいしか間空いてないけど。
ウルフ:ステラの体借りてんだな。何しに出てきやがったんだよ。
ソーフィヤ:あら、もうすぐディアナの誕生日でしょ??プレゼント買いに行ってたのよ。流石に二度もゼナイドを通さずにここに来るのは無理に等しい。
ウルフ:そうかよ。
ソーフィヤ:まぁ、アンタの事だからディアナには用意しないんでしょうね。スターウルフじゃないし。
ウルフ:用意ぐらいしてやらぁ。適当にハンカチでも買って渡しゃ良いだろ。
ソーフィヤ:まぁ、アンタらしいっていうか、無難よね。あーあ、アタシ早くディアナ抱きしめてあげたいんだけどなぁ。彼女、両親居ないでしょ??ゼナイドが言ってたのよ。「俺以上にディアナは隠れて苦しそうな顔してる時がある」って。
ウルフ:だったらさっさと自分の体見つけてここに戻って来たら良いだろ。大方自分がやられた場所なんざ目星付いてんだろ。
ソーフィヤ:実はもう既に体は見つかってるのよね。
ウルフ:あぁ??だったらなんで…。
ソーフィヤ:国の方よ。ゼルダがまだまだ国のインフラ再建だとか復興に追われてるからアタシのことまで面倒押し付けられないのよ。
ウルフ:まだいまいち話が見えてこねぇな。
ソーフィヤ:そうねぇ…まぁ、わかりやすく説明すると、便宜上アタシは国の外で行方不明になったってことになってるのよ。ゼナイドが国から追い出された時と同じ時期にね。だから、一国の女王が見つかりましたってこのタイミングでなるとインフラ再建どころの騒ぎじゃなくなる。もう少しハイラルが落ち着いてくれなきゃどうしようもないのよ。
ウルフ:難儀なもんだな、テメェの立場ってのも。
ソーフィヤ:そうね~。昔は魔女だなんだって忌み嫌ってた癖に、女王の座に��格したとたん「姫様姫様~」だもの。人間って面白いわよね。傍から見たら難儀でしょうけど、アタシは寧ろ楽しいわ。
ウルフ:相変わらずそういうとこぶっ飛んでやがるな。心捨ててる訳でもねぇが普通じゃねぇ。イカレてやがる。
ソーフィヤ:アタシは元々壊れてるからね。ちゃんとそれくらいの自覚はあるわ。でも、良いのよ。だからこそ楽しめる。
ウルフ:だろうな。テメェにゃ人の痛みってのが分からなさそうだ。
ソーフィヤ:あら。それは心外ねぇ。それくらいはちゃんと分かるわよ。感情移入しすぎて涙がちょちょ切れちゃうわ。
ウルフ:本気で言ってんのか冗談で言ってんのか掴めねぇ奴だな。そんなんでステラの母親が務まるのかよ。
ソーフィヤ:ちゃんとこれだけは本心だから安心して。自分の娘が可愛くない訳けないでしょ。大体、子供を授かる覚悟も無いのに異性に体委ねる訳ないわ。っていうか、ウルフってゼナイドには随分と優しいわね??
ウルフ:うるせぇよ。別にあいつだけを贔屓してるわけじゃねぇ。ディアナにだってやること一応してんだろ。
ソーフィヤ:とは言っても、ディアナにそこまで感情移入しないでしょ。
ウルフ:何が言いたい??
ソーフィヤ:まぁ、言わないでおきましょう。アンタも自分で分かってはいるだろうし。ただ、気になりはするのよね。一応、母親として。ゼナイドをあそこまで育ててくれたこと。
ウルフ:…まぁ、あいつにも言ったが俺様の気まぐれだ。目に惹かれた。
ソーフィヤ:目??
ウルフ:あんな、人間のフリでもしてんじゃねぇかってくらい何でも一人でこなそうとしやがるあの姿勢、冷静なフリしときながら活発に生きようとする感情を殺しきれてねぇ。その殺しきれてねぇ感情が垣間見える瞬間を一度見たら何故か離れねぇ。それこそ、非現実的な空間に居合わせたみたいな錯覚に陥るんだよ、あの魔女と居ると。だが、それが不快って訳でもねぇ。
ソーフィヤ:そういうこと。まぁ、あの子はずっと一人で生きたいって言ってるものね。
ウルフ:まぁ、とはいえ一人で寝れない点では一人でなんでもとは行かなさそうだがな。
ソーフィヤ:そうね。なんていうか、長いこと一緒に居るだけあって、随分とゼナイドのこと分かってるわね。
ウルフ:伊達に他人見てきてねぇからな。観察なんざ無意識にやってるっての。
ソーフィヤ:そうじゃない。大勢の対象に対する観察って意味じゃないわよ。妙にゼナイドに対する感情の動きに詳しいじゃない。
ウルフ:あいつに少女らしい時期が今まで無かったんだよ。それが俺と居る時に少女を見せる。感情を見やすい時に見せるからだ。
ソーフィヤ:そう。それだけ??
ウルフ:スターウルフに来て最初3日間はあいつの寝てる姿が想像出来なかった。常に仕事をし続ける機械みてぇだった。案の定眠れやしねぇから起きてたみてぇだが、想像出来ないからこそ、少し傍に置いておきたくなった。そこからだろうよ、向こうも徐々に心開いてきたの。
ソーフィヤ:お互いに心開いたからこそ、ビジネスライクじゃなくて本心で会話出来るようになって、今みたいな関係に落ち着いたって訳ね。なるほど。
ウルフ:っつーか人の脳みそ覗き込める魔法持っときながらここまで聞き出す必要があんのかよ。
ソーフィヤ:アンタ自身がこうして会話して頭整理してないと読もうと思っても読めないのよ。魔法も万能じゃないわ。アンタがゼナイドに対してどう思ってるか、大まかなことは知ってたけど、理由と動機が分からなかった。それが知れただけまだ体借りてて良かったわ。まぁ、少なくともアタシがここに戻られない間だけはまた貴方にゼナイドを任せるわ。よろしくね。
ウルフ:身勝手な女だな、相変わらず。まぁいいけどよ。あいつが一人にならねぇように出来る男は俺様くらいだろ。
ソーフィヤ:ふははっ、すごい自信。まぁ、それくらい強いアンタだからこそ、憧れを抱いたり信頼を寄せてるんでしょうね。
ウルフ:そうかよ。あいつが俺様をどう思おうが関係は無ぇ。マスターとさえ思わなけりゃな。
ソーフィヤ:それはもう無いみたいだから大丈夫ね。流石に自分をあの時みたいな機械だとはもう思えないようよ。だけど、人間らしくすることに罪悪感を抱いてるのも事実。不安定だからこそ、貴方に任せたいのよ。
ウルフ:わぁったよ。その代わり、テメェが戻ってきたらその分の見返りはきっちりもらうからな。
ソーフィヤ:あら、見返りなんて何で支払えば良いのかしら??
ウルフ:気に食わねぇ女だな。分かってんだろ。
ソーフィヤ:はいはい。アタシは別に良いわよ、それで。アンタがそれで満足するなら交渉成立ね。
ウルフ:あぁ、それで良い。…っつーかなんつー格好してやがんだ。年考えろ年を。
ソーフィヤ:レディに年の話は禁物よ。アタシじゃなきゃぶっ飛ばされてるわよ、アンタ。良いでしょ、そんなこと言ったらアタシ何着たら良いのよ。実年齢は人間の限界超えてるのよ??
ウルフ:は??てっきり俺様はテメェの年齢なんざそこらの母親くらいなもんだと思ってたんだが。
ソーフィヤ:甘いわね。アタシ、前に言ったと思うんだけどなぁ。時の勇者の時代なのよ、生まれた年は。
ウルフ:知らねぇよ。それがいつなのかなんざ。
ソーフィヤ:あら、ゼナイド言ってないのね。ざっと100年以上前よ。だから言ってるじゃない、死にたくても死ねないのよって。生体年齢なんてずっと20代で止まったまま。幸い銀髪なおかげで違和感ないように見えるだけよ。
ウルフ:そうかよ。テメェは何から何まで読めねぇな。食えない女だ。
ソーフィヤ:それは結構。それはそうと、12月24日はディアナの誕生日でもあるけど、ゼナイドが処刑された日でもあるわ。絶対一人にさせないでね。
ウルフ:人にものを頼むにしちゃ上からだな。
ソーフィヤ:お願い。…って言ったらどうせ気持ち悪がるくせに。
ウルフ:背中に悪寒が走るな。
ソーフィヤ:だったら他に言い方が無いわ。
ウルフ:へいへい。わぁったよ。あいつ一人にさせると何かと面倒だしな。何でもかんでも一人で抱え込む癖はいつまでたっても治りゃしねぇ。
ソーフィヤ:そういうことよ。
ウルフ:そういや、一つ聞きたいことがある。
ソーフィヤ:何かしら。
ウルフ:ステラの昨日の件だ。あいつがターゲットと交渉中に自分を化物にするなっつってたのが引っかかってな。
ソーフィヤ:盗み聞きしてたってわけね。それで、あの子がどういう意図でそれを言ったかってこと??
ウルフ:予想は出来るが、確信に至るにゃちっと情報が少なくてな。
ソーフィヤ:まぁ、他人の心を読むだとかって能力はクリスタルって子が持ってはいるようだけど、本来ライラット系ではそう皆が皆使える能力ではないでしょ。だから、相手がいくら死ぬ対象だと分かってても気にしてしまうのね。魔女であることに後悔は無いって言ってたけど、結局化物だって呼ばれる事への嫌悪はあるわけよね。自分が傷つくのが嫌なのはあの子も皆と同じよ。傷つかない、気にしてないって強がってるだけで。
ウルフ:なるほどな。あいつの強がりは時々本音なのかそうじゃねぇのかまだまだ判断がつかねぇな。
ソーフィヤ:まぁ、本気に見えるのは確かに本気のときもあるでしょうし、自分に言い聞かせてる時もあれば、自分の感情を殺してるからでもあるでしょうね。ウルフとの約束はこっそりと守られていないところは守られていないわ。でも、あの子が無意識でやってることでもある。下手に怒ったって自覚してないから困惑するだろうし。
ウルフ:はぁ…。また虱潰ししていくしかねぇってか。
ソーフィヤ:まぁ、でもあれくらいだったら感情が死んでしまうことは無いわ。貴方が気になるなら突っ込めば良いだけよ。
ウルフ:そうかよ。聞きてぇことは以上だ。
ソーフィヤ:そ。さてと、そろそろゼナイドに体返そうかしら。眠くなっちゃった。
ウルフ:そういやテメェも寝てるイメージがねぇな。
ソーフィヤ:案外眠くなるし普通に寝るわよ~。今日はゼナイドの体借りて自由にしすぎたせいか魔力使いすぎちゃったみたい。それじゃあね~。
ウルフ:へいへい。
___________________________________
ウルフ:…はぁ。ステラ、戻ったか。
ゼナイド:ん、うん。ソフィ、結構長く体借りてたね。なんか、足元ふわふわする;
ウルフ:コケるなよ。
ゼナイド:それは大丈夫。感覚ふわふわしてるだけでちゃんとしっかり歩けるから。
ウルフ:そうかい。ステラ、明日は報酬を取りに行ったあとちっと付き合え。
ゼナイド:??良いよー。
ウルフ:ついでにパーツ買いに行くぞ。
ゼナイド:やった!!これで改造できる~。
ウルフ:もうすぐディアナの誕生日なんだろ。その買い物に付き合ってもらうぜ。
ゼナイド:ふふ、ありがと。ディアナ絶対に喜ぶ。何買うの??
ウルフ:それが分かんねぇからテメェに付き合ってもらうんだよ。あいつの好みなんざ知らねぇし、何が欲しいかも知らねぇ。
ゼナイド:んー…俺とソフィは服買ってるからなぁ…。あいつ取り敢えず女の子っぽい靴とか飾りとかだったら喜ぶ気がするんだけどなぁ。
ウルフ:随分適当だな。親友なんだろ。
ゼナイド:語弊があったね。えっと、ファッション用語が分かんなくて…;
ウルフ:そういうことかよ…;
ゼナイド:えぇっと…パンプス??だっけ??欲しいって言ってた。赤いの。ディアナ、ちょっと服の趣味がソフィに似てて暖色系好きだからさ。赤いパンプス買ったら良いと思う。
ウルフ:赤いパンプスねぇ…。ヒールとかにこだわりはねぇんだろ??テメェと違って身長気にしてねぇだろうし。
ゼナイド:いけず!!;…ディアナは、そうだね、ヒールの高さにこだわりないね。あ、布じゃなくてピカピカしたやつ見て「いいなぁ」って言ってた。
ウルフ:ブランドもの確定じゃねぇか。高そうなものばっかに目付けやがって。
ゼナイド:丁度コーネリアにあったからパーツ買うついでで寄れるよ??
ウルフ:んじゃ、ついでに買うとするか。先にパーツ買いに行くぞ。女物持ってあの店に行く気はねぇ。
ゼナイド:まぁ、俺が持っても似合わないしね。
ウルフ:テメェが女らしい格好して来るっつーなら別だけどな。
ゼナイド:してもこの髪型じゃあなぁ…。
ウルフ:変装したって良いんだぜ。
ゼナイド:バカ、髪長い方だと別の意味で買い物出来なくなるぞ。
ウルフ:それもそうか。歌姫が俺様なんかと一緒に居るなんざ悪い意味で大スクープになっちまうな。
ゼナイド:ディアナの誕生日前にそんな騒ぎは流石にまずい;
ウルフ:そこかよ。ディアナの誕生日過ぎたら良いのかよ。
ゼナイド:過ぎたら別に自分だけの問題になるから大丈夫。なんか、面白そうな人居るなぁって思って近づいたらスターウルフでしたって言っとけば良いし。
ウルフ:それで許されるのかよ…;
ゼナイド:コーネリアはゆるいから意外とそんだもんだろ。なんか、歌姫は危なっかしい天然ちゃんって位置づけみたいじゃん??俺実際そんなじゃないと思うんだけどさ。
ウルフ:いや、ある意味じゃ危なっかしい天然だろ…。
ゼナイド:あれ…。
ウルフ:敵に情けでもかけたかと思いきや生命がどうのこうのなんざ言いやがる。普通言わねぇよ。ぶっ飛んだこと言うのはテメェもソーフィヤも同じだな。
ゼナイド:率直に思ったこと言ってるだけだもん。
ウルフ:それがド天然だっつってんだよ。
ゼナイド:ドを追加するな;ドを;えー…天然ってもっとぽやぽやしてる可愛い奴のこと言うだろ。なんだっけ??フェアリー系??
ウルフ:なんでそういうとこだけ名称知ってんだよ。やっぱテメェは天然だ。ドがつく程の天然だ。
ゼナイド:いけず……。
ウルフ:で、どうすんだよ。もうそろそろ寝る時間だろ。
ゼナイド:ホントだ。んー…バルコニー寒い。部屋戻ろう。
ウルフ:そりゃそうだろうよ。
ゼナイド:「~♪ 貴方は変わらない 近づき過ぎただけなのよ 私も変われない ほら次のリズムも見えないじゃない~♪」
ウルフ:……お前、歳誤魔化してんだろ。
ゼナイド:よく言われる。しかしこれはちゃんとそんなに古くない曲だぞ。研ナ○コだけど。
ウルフ:そういうセンスを天然だって言われんだろうが。
ゼナイド:あ、じゃあボンバーキングのテーマ歌おうか。
ウルフ:余計に古いっつの。ボケかましてる暇あったらさっさと寝る支度しろ阿呆。
ゼナイド:着替えながら歌ってるじゃん。なんか、ただ着替えるだけって退屈だよね。
ウルフ:はぁー??
ゼナイド:うわ、本気で理解出来ないって顔。俺、二つ以上のこといっぺんにしてないと退屈で死にそうになるんだよね。
ウルフ:そういや絵描いてるときも歌ってやがるし、踊り始めたかと思いきや何か口ずさんでやがるし、本読んでるかと思いきや音楽聴きながら指は忙しなくリズム取ってやがるな…。
ゼナイド:それが俺の退屈を潰す方法~。退屈って人を殺すと思う。
ウルフ:またテメェは理解できねぇ感性ってのをボロボロ出しやがるな。
ゼナイド:理解出来なくて結構~。さてと、もう寝られるよ~。
ウルフ:さっさとベッド入りやがれ。
ゼナイド:は~い。
ウルフ:ステラ。
ゼナイド:んー??
ウルフ:テメェ、さっきまでのソーフィヤと俺様の会話、聞いてやがったな??
ゼナイド:どこでそう思った??
ウルフ:質問に質問で返すんじゃねぇ。
ゼナイド:じゃあ答えたらウルフも答えて。俺は、聞いてたよ。最初から、ずっと。
ウルフ:だろうな。さっきのテメェの古くせぇ曲のフレーズだよ。急には変われねぇ、な…。
ゼナイド:んふふー、流石にバレるか。ちょっとヒントみたいな歌になりすぎたか。俺の気分っていうのもちょっとこういうことあるからなぁ。
ウルフ:で、良かったのかよ。
ゼナイド:何が??
ウルフ:テメェのこと、テメェ自身から聞かずに俺様が知ったことだよ。
ゼナイド:そんなこと。別に良いよ。ソフィの話聴いて俺自身が気づいたこともいっぱいあったし。それくらい。あ、でも。
ウルフ:んだよ。
ゼナイド:自覚して感情殺してる部分もあるってとことか、自分を化物だってウルフの居ない??とこで隠れて言って約束破ってることとか、そういうのは流石に怒られるだろうと思ってあまり聞かれたくはなかったかも??
ウルフ:ちゃんと反省するってんなら怒らねぇよ。
ゼナイド:ちゃんと反省しまーす。
ウルフ:…本当かよ。テメェまでソーフィヤみてぇな言い方しやがって。
ゼナイド:ごめんって。ちゃんと反省する。…ウルフ。
ウルフ:あ??
ゼナイド:ウルフは、ソフィのこと嫌い??
ウルフ:別に。けど、チームに置いても敵に回しても危険って意味では好きにゃなれねぇな。
ゼナイド:それって俺も同じなんじゃないの??
ウルフ:あいつは何考えてるかの一切が読めねぇ。自分の利益しか追求してねぇ女と、チームの利益に貢献しようと健気に動いてる純粋なガキみてぇなテメェとじゃ全然チームに置いてる俺様の心持ちってのも違ぇだろ。
ゼナイド:あー、確かに。でも、俺もソフィみたいに自由にしてみたい。
ウルフ:すりゃ良いだろ。俺様のとこだけが最後のよすがって訳じゃねぇんだろ、もう。
ゼナイド:そうやって突き放す言い方する…。一瞬ヒヤッとするんだぞ;一瞬だけだけど。お前、前の俺の言葉根に持ってやがったな;
ウルフ:さぁ??なんのことだかな。で、なーにが一瞬だ。テメェの言い回しは随分と動揺が隠せてねぇみてぇだぜ。素直に寂しくなったならそう言や良いだろ。
ゼナイド:うっせ;ちょっとくらい背伸びさせろっ;
ウルフ:ハッ。ちんちくりんが背伸びしたってちんちくりんにゃ変わりねぇんだよ。おこちゃまは黙ってさっさと寝るこったな。本来はもう大人の時間だぜ。
ゼナイド:ぶっ殺す…;
ウルフ:出来るもんならな。
ゼナイド:うぐぐぐぐぐぐ…;悔しい;いつもウルフに負けて一日が終わる~っ;
ウルフ:乱闘でも結局俺様が勝ち越したしな。
ゼナイド:ブラスターで牽制してくるのずるい!!;
ウルフ:あれも戦法の一つだろ。ま、俺様を越したいんならもっともっと強くなれるように色んなやつの戦い方見て学ぶこったな。フォックスやファルコ、ゼルダの動きだけ見てた��て距離感は学習出来ねぇぜ??
ゼナイド:…だって、リンク手合わせしてくんねぇんだもん……。
ウルフ:マルスだのアイクだの居んだろ。
ゼナイド:前者は手加減して来るのでクソ。後者は…って、えっ!?アイクと手合わせして良いの??
ウルフ:俺様がいつ禁止したよ。
ゼナイド:あぁ、あれはリンクか。いいや、リンクは無視で。分かった、今度アイクに距離感掴む特訓に付き合ってもらおう。実践にも役に立てられるように、乱闘外でも特訓してもらおう。よし、完璧。
ウルフ:…後者があるからリンクの野郎が止めたんだろ。俺様でも止める。
ゼナイド:あれ。なんで。
ウルフ:あいつ、手加減が無いからこそテメェのペースには合わせずの特訓になるだろうよ。大体、女相手にあいつの本気食らってみろ。大乱闘じゃなきゃ骨真っ二つ待ったなしだ。そりゃ止めるだろ。
ゼナイド:そんな流石にそこまでゴリラじゃないだろ…;
ウルフ:どうだかな。ま、乱闘までなら好きにしろ。
ゼナイド:…特訓になるかなぁ……。
ウルフ:小声でも聞こえてっからな。はぁ…そんなに強くなりたきゃ俺様がまた特訓付けてやらァ。
ゼナイド:やった!!ウルフみたいに強くなる!!
ウルフ:へいへい。ほら、さっさと寝ろ。ディアナに物買わなくて良いのか。
ゼナイド:それは困るー。おやすみなさいっ。
ウルフ:あぁ。
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cotowe666 · 8 years ago
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ゼナイド:ウルフ、8時の方向から何か来る。あと20セコンド。19…18…17…16…
ウルフ:仕留めた。流石はステラだな。テメェの直感が外れた試しが無ぇ。
ゼナイド:ありがとう。だけど、まだ仕事中だから。評価を喜ぶ言葉が見つからないよ。
パンサー:嬉しいって言えば良いだけだと思うけど。
ゼナイド:浮かれてたらこっちが殺られる。言ってられない。
レオン:慎重なものだな。
ゼナイド:それより、例のターゲットは情報によるとこの星に居るんだよな??それ以外の情報は。
レオン:特定した。情報を送ろう。
ゼナイド:OK。…さてと、取引がスムーズにいくと良いけど。出来ればあまり他人の中を侵襲する魔法は使いたくない。
ウルフ:そいつは相手への情けか??
ゼナイド:まさか。俺はただ、無駄な邪念だとか煩悩が一緒に見えてくるのが不快で嫌なだけ。
パンサー:特にその手の感情には過敏だもんな。ステラちゃん。
ゼナイド:俺はこれが普通だと思ってたんだけどな。どうやら本当に俺は常識って世界には適応出来ないみたいだ。
レオン:悔やまれるか。
ゼナイド:無い無い。ただ、フォックスとかリンクとかと喋ってるときはギャップに困惑する。
ウルフ:だろうな。おら、ステラ行ってこい。
ゼナイド:はいはい。もしターゲットが情報を吐かなかった場合は??
ウルフ:殺せ。そうすりゃもう一方のお得意さんからも報酬が入って一石二鳥だ。
ゼナイド:…それってつまり情報が手に入り次第殺せってことか。了解。
___________________________________
ゼナイド:どこへ行こうとしているの??ホワイトクリスマスの準備にでも出かけようとしているのかしら??
Target:テメェは…!!スターウルフの…っ。
ゼナイド:情報をもらいに来たの。俺たちがお前から貰った情報には大きな誤りがあった。この件に関する理由はこの際聞かない。正しい情報を。
Target:嬢ちゃん。そんなべっぴんな女が銃を向けるたぁ勿体無ぇや。
ゼナイド:お喋りしてる時間は無い。早急に情報を。もしそれが嘘であれば今すぐここでお前を殺す。
Target:けっ。舐められたもんだな。嬢ちゃんみたいな子供に殺されるのはごめんだ。が、俺も正しい情報は知らなくてね。お前さん方にやったあれだけだ。俺が持ってんのは。
ゼナイド:…そう。んじゃ、ちょっと遊ぼうか。おじさん。
Target:何ィ…!?
ゼナイド:武器は無いよ。アンタがどこに所持してたかなんてすぐわかる。ほら、早く言ってよ。俺を化物にしないで??ねぇ、早く情報を頂戴…??
Target:…嬢ちゃん、アンタ、名前は。教えてくれりゃ言ってやるよ。
ゼナイド:…お前に言う義理は無いだろ。どうしても呼びたけりゃDirty Workerだ。
Target:はっ。嬢ちゃんにゃ似合わねぇ名前だな。汚い仕事、か。ま、本名じゃねぇのは丸分かりだな。それじゃあ教えられねぇ。
ゼナイド:交渉決裂だね、おじさん。悪いけどもう時間が無いんだ。さよなら、おじさん。
Target:なっ…。
ゼナイド:…俺に魔法を使わせないでって、言ったのに。また化物になっちゃった。意地悪なおじさんだなぁ…。戻るか。
___________________________________
ウルフ:戻ったか。
ゼナイド:うん。情報も貰った。案の定あいつは情報を吐かなかったよ。殺してきた。死体処理はディアナに頼む。
ウルフ:あぁ。…ステラ。
ゼナイド:ん??何??
ウルフ:……いや、何でもねぇ。
ゼナイド:??まぁいいや。帰ろうよ。俺早くパイロットスーツ脱ぎたい。
パンサー:そんなに嫌いかい??
ゼナイド:あまり好きじゃない。ウルフみたいにもうちょっとゆったりした服が良い。これ正直胸の部分苦しいんだよ。
レオン:さらしを巻いていたやつがよく言う。
ゼナイド:ぴっちりしてるくせに胸だけは上下に無駄に動くんだよ!!;苦しいことこの上ない。
ウルフ:はぁ…。しゃーね。服に関しちゃ今度考えといてやるよ。
ゼナイド:…どうせお前らに任せたらスカートになる。
レオン:鋭いな。
ゼナイド:女らしさ求めてんだろ。もういい加減予測くらい出来るっての。
レオン:ふむ。それもそうか。
ウルフ:女らしさってのも大事だとは思うんだけどよ。一応ここを出りゃテメェは歌姫でもあり一国の姫でもあるわけだ。完全に捨てちまうのも悪いだろ。
ゼナイド:歌姫のときは基本的にはただ歌えば良いから。番組出演者と会話することだってそんなに無いし、そういう番組には出ないようにしてる。普通の人と会話なんてしたくもない。ハイラルに居る時だってそうしゃべること無いんだ。問題ねぇな。
ウルフ:普通のやつとの会話なんざいつでもしてんだろ。スマブラ戻りゃ一応一般の奴らだぜ、あいつらは。
ゼナイド:あいつらは能力があったり理解があったりしてるから話せるの。だけど、魔法を知らない世界で使ってみろ。ただの化物だぞ。俺の常識が通用しない所での会話は難しい。
ウルフ:そうかよ。そういや今日は直接スマブラに戻るぜ。トリの野郎が大乱闘を申し込んできやがったもんでな。
ゼナイド:…珍しい。ウルフの方からスマブラに戻るって言うなんて。まぁいいや、了解。
___________________________________
ゼナイド:着いた。やっと着替えられる…。
ウルフ:流石にこの時期はテメェのヘルメットも曇って視界が悪そうだな、地上じゃ。
ゼナイド:だからヘルメットも嫌なんだよ。他に何か考えよう。機体を今度改造するか。
ウルフ:なら、いつかコーネリアにも行かねぇとな。
ゼナイド:うん。…はぁ。ヘルメットから開���された。涼しい。
パンサー:寒いだろ;
ゼナイド:中は熱が籠もる。今はこの寒さが涼しい…。
フォックス:…(ゼナイド、帰ってきたんだな。)
ウルフ:さてと、俺様は一旦部屋戻るぜ。解散だな。
ゼナイド:あぁ。分かった。俺も着替えなきゃだ。
パンサー:俺もさっさとシャワー浴びるかな。
レオン:ステラ、気づいているか??上で狐のボウヤに見られているぞ。
ゼナイド:知ってる。さっき目が合ったから。驚いた表情してたよ。今日は一体何人殺したんだって思ってるんだろ、きっと。返り血一応処理したつもりなんだけどなぁ。
フォックス:ゼナイド!!おかえり。無事に帰ってきてくれたんだな。
ゼナイド:ふぁっ!!;だから、ぎゅってしなくていいって言ってんだろ!!それに毎回毎回怪我して帰ってくるほど軟な人生送ってねぇんだよこちとら!!
フォックス:って言っても危険なことに変わりないだろ。心配くらいさせてくれよ。それに、血のにおいがする。また、誰かを殺してきたんだな…。
ゼナイド:お人好し。何度も言わせるなよ。怪我も死も自業自得。殺すのは快感。俺はそれで仕事に出て食わせてもらってるんだってば。
フォックス:分かってるよ。だから、俺も言うけどこれはただの俺自身のエゴだ。心配なのも、殺しをして欲しくないのも。
ゼナイド:エゴ、ねぇ…。俺にエゴなんて抱いてどうすんだか。ほら、フォックスもうどいて。俺ここで着替えるから。それとも裸見たいのか??
フォックス:なっ!?せめて部屋戻ってから着替えたら良いだろ;こんな寒いとこで、それもいつ誰が来るかも分からないこんな所で??;
ゼナイド:ふふっ。冗談に決まってんだろ。部屋で着替えるよ。それに、ここに服は持ってきてない。離れてもらう為の口実。
フォックス:お前なぁ;
ゼナイド:それから、血の匂い取らなきゃお前さっきから眉間に皺寄りっぱなしなんだもん。シャワー浴びたいからさ。それじゃ、また明日。明日は非番なんだ。こっちに戻ったって事は。だから明日は戦わない日。そんな顔すんなよ。
フォックス:はぁ…。これじゃどっちが気遣ってるんだか。まぁ、分かったよ。明日は少なくともゼナイドが傷つく心配の無い日ってことみたいだし。また明日。おやすみ。
ゼナイド:あぁ。おやすみ。
___________________________________
ゼナイド:…(明日はウルフ、ファルコとタイマンか。それじゃ俺は愛機使って一日だけのひとり旅でもしようかな…。)
ウルフ:そんなとこに居やがったか。
ゼナイド:あれ??ウルフまだ起きてたんだ。
ウルフ:テメェが珍しく部屋に居ねぇもんだからな。その上俺様のとこに来るわけでもねぇ。寝てねぇのくらいお見通しだぜ。何しにここに来たんだよ。まさか、今から一人でどっかに行こうとか考えてたんじゃねぇだろうな…。
ゼナイド:それは無い。強いて言えば明日かな。そのために色々愛機に不備が無いかちょっと見てただけ。
ウルフ:…お前、俺様がファルコの野郎とタイマン張るっつったので拗ねてんのか??
ゼナイド:…っ。別に。急な非番で時間の使い道に困っただけ。コーネリアにでも行ってパーツを探しに行こうと思ってただけだ。
ウルフ:ハッ。分かりやすい奴。嘘を突き通すならせめて相手から目を逸らさねぇことだな。ま、そうしたところでテメェは自分の感情の核心突かれるとすぐ表情に出ちまう分結局意味は成さねぇと思うけどな。
ゼナイド:…いけず。まぁ、そんなことはどうでもいいんだよ。とにかく、明日はコーネリアに行くから。目視で特に愛機に不具合もなかった。もう寝よう、ウルフ。
ウルフ:まぁ待てよ。明日、ファルコの野郎とのタイマンがそう何度も続くとは思えねぇ。そのあとで良いんなら付き合ってやるぜ。
ゼナイド:いや、いい。俺はウルフが誰かと大乱闘をしてない本当に万全な状態の時に戦いたかった。それで自分の実力を知りたかっただけだから。明日は好きに時間を使って。俺も好きにする。
ウルフ:テメェ、俺様を舐めてんのか??
ゼナイド:痛い痛いっ;グリグリしないで;舐めてない;
ウルフ:けどその理屈だとあいつと大乱闘したあとの俺様は弱体化してるって言ってんのと同じだぞ。
ゼナイド:全くしないよりは体力的には弱くなってるだろ、流石に。
ウルフ:馬鹿、2分もねぇあのタイマンにそんな体力使うと思ってんのか??寧ろウォーミングアップみてぇなもんだ。ちっと温まった方がこっちもやりやすくなる。
ゼナイド:…ふーん。
ウルフ:素っ気ねぇな。いつまで拗ねてんだよ。
ゼナイド:別に、そんなんじゃない。尚の事ウルフのウォーミングアップ中にちょっと買い物くらいは済ませてこれるかって思っただけ。その後、俺とのタイマンに付き合ってくれるんだったらそうしたら良いかって。
ウルフ:だから、俺もその店にゃ用があるっつってんだよ。今度で良いだろ。テメェとタイマン張るそれまでは観戦でもして待機してろってんだよ。
ゼナイド:なんだよそれ。まぁいいや。分かったよ。明日は出かけない。
ウルフ:それで良いんだよ。…にしても珍しいじゃねぇか。テメェが自らスカートなんざ履いてやがんの。それもゴシックでさえねぇ。
ゼナイド:…あまり言うなよ。なんか、急激に羞恥心が襲ってくるというか嫌気が指すというか…。
ウルフ:ハッ。照れてやがんのか。女だな。
ゼナイド:お前が女らしくしろって言ったからこうしてわざわざスカート履いてやってんだよ!!からかうならもう二度とこんな服着ねぇ…っ。
ウルフ:!!ほーう。別に誂っちゃいねぇよ。似合うじゃねぇか。テメェらしいとは思うぜ、そのアシンメトリー。
ゼナイド:…そりゃどうも。……あまり見るな。お前に今こんな情けない顔見せたくねぇ…;
ウルフ:顔背けたって耳見えてんぞ。赤くしてやがんの見えてるっての。
ゼナイド:うるせぇな!!;あーもう良いから部屋戻るぞバカ;
ウルフ:俺様に向かってその態度たァ良い度胸じゃねぇか。明日のタイマン、楽しみにしてるぜ。
ゼナイド:上等だ、手加減抜きで来い。手加減しようものなら二度とお前には頼らない。
ウルフ:言うようになったじゃねぇか。嫌いじゃねぇぜ。
ゼナイド:好かれようとも思ってないからね。多分、一人ぼっちになることはなくなったって、帰るところがあるからって。ウルフのところだけがよすがって訳じゃなくなったからこそ遠慮なしで言えるんだ。
ウルフ:…それ、俺様がもう二度とテメェを切り捨てたりしねぇっつったの信用してねぇな??
ゼナイド:んー…そうなるのか。そうなるよね。いまの説明じゃ。まぁ、逆を言えばしがらみも嫌いな訳だけどさ。
ウルフ:分ぁってるっての。俺様もそうそうテメェを束縛しようなんざ思わねぇよ。狐の野郎じゃあるめぇ、そんなにテメェのやる事なす事制限しようなんざ考えてねぇっての。
ゼナイド:ありがとう。ウルフのそういう優しいところ、好きだよ。それと、さっきのことだけど、ウルフが俺をもう捨てようなんて思ってないことはちゃんと理解してるよ。寧ろ個人の問題の方で、お前に嫌われようがどうでもいいからどうとでも言えるってだけの話だよ。
ウルフ:説明がヘタクソな奴。信頼してるの一言で良いじゃねぇか。
ゼナイド:……信頼、なのか。まぁ、そう言われれば違わなくはないか。
ウルフ:難しく考えすぎなんだよ、テメェは。辞書みてぇに頭堅ぇ奴は嫌いなんだろ??テメェまで同じお堅い奴の仲間入りする気か??
ゼナイド:あんな融通の効かない無能になる気は無い。その場その場に合わせて動くさ。俺は好きなように生きたい。
ウルフ:なら、難しく考えるのをやめるこったな。自由に生きるにしたってテメェはまだまだ自分に制限を掛け過ぎだ。
ゼナイド:難しいな。人間は。どこまでならリミットを外して良いのか、まだまだ全然理解出来ない。
ウルフ:正確な正解なんざねぇよ。ンなもんそれこそその時その時の相手の匙加減次第で変わっちまう。少なくとも、俺様の前では自分に制限は掛けるな。良いな。
ゼナイド:…分かった。少しずつまた改善していこう。
ウルフ:それで良い。さてと、もう寝るぜ。部屋戻るか。
ゼナイド:分かった。寝るときのウルフはタバコの匂いがあまりないから居心地が良い。石鹸の良い匂いがする。
ウルフ:お前、いっつもそうやって相手の匂い嗅いでんのか。
ゼナイド:人を変態みたいな言い方するな。勝手に入ってくる匂いで判断してるだけだよ。
ウルフ:冗談だっての。レオンじゃあるめぇ。テメェに変な性癖があるとは思っちゃいねぇよ。
ゼナイド:そりゃどうも。…まぁ、女でも悪くないなって唯一思わせる要因なんだ。あまり嗅覚の件については突っ込まないでくれよ。
ウルフ:あぁ??そりゃどういう意味だよ。
ゼナイド:ウルフの匂いに包まれながら安眠できるってのは女じゃなきゃ許されない特権だろ。…なんか、言ってて女々しさに恥ずかしくなるな。やっぱ忘れろ。
ウルフ:命令形かよ。覚えといてやらァ。やっとこさテメェにも女らしさが出てきたってな。
ゼナイド:…いけず。
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cotowe666 · 8 years ago
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フォックス:ゼナイド見っけ。
ゼナイド:んー??フォックス??何か用か??
フォックス:特に用は無いけど、退屈でさ。
ゼナイド:分かる。俺も暇。外天気悪そうだし雨でも降ってくれたら暇じゃなくなるんだけど…。
フォックス:もうすぐ降り出しそうだけどな。って、まさかこんな寒い時期に外で雨浴びようとか思ってるのかお前…;
ゼナイド:良いじゃん。雨に濡れて踊るのとっても楽しい。
フォックス:バカ、やめとけって;絶対風邪引くから;
ゼナイド:うるさいなぁ…。あ、降ってきた!!外行こーっと!!
フォックス:あ、こら!;待てって!!;…あーもう;
___________________________________
ゼナイド:土砂降りだーっ。良いねぇ。今は外全部が俺のステージ…っ。
フォックス:踊るのは良いけど5分だけだぞ。体冷やして風邪なんか引いたらレオンに怒られるんだろ。
ゼナイド:大丈夫大丈夫っ。寒くなったらちゃんと部屋もどるよ。
フォックス:そのまえにシャワーでも浴びて体あっためるのを優先するべきだと思うんだけど。
ゼナイド:へいへい。
フォックス:…綺麗な舞いだな。って、もう自分の世界に入っちゃってるか。
ゼナイド:聞こえてるよ。お世辞ありがとう。
フォックス:ひねくれ者。お世辞で言う訳無いだろ、こんなこと。
ゼナイド:こんな即興で踊ってるだけのものが綺麗なの??もっとお仕事でそういうのやってるプロ見た方が良いよ。
フォックス:お前だって歌いながら踊ってるだろ??プロ活動やっといてよく言うよ。
ゼナイド:あれはちゃんと自分でテーマ決めてやってるもん。
フォックス:いまのそれは??
ゼナイド:んー……。感性の赴くままに。まぁ、テーマ決めても感性の赴くままにって感じではあるけど。
フォックス:それじゃあ結局プロ活動と変わらないじゃないか。
ゼナイド:うぐぐ…。フォックスに論破された…;
フォックス:本気で悔しそうにするなよ;俺は大人だぞ??;
ゼナイド:知ってるよ。そんなこと言ったら俺だってそんなにもう子供じゃねぇよ。
フォックス:どうだろうなー…。ゼナイド、ちっちゃい時からませてたからなぁ…。
ゼナイド:よく分かんない。普通の子供ってなんだろ??
フォックス:孤児院で見てるんじゃないのか。
ゼナイド:孤児院の子供はその名の通り孤児だよ。それも戦災孤児。普通の子供ではないってヴィオランタさんが言ってたの。中には昔の俺みたいに感情壊して中々笑わない子供だって居るし。ただ一つのことに没頭して、自分が決めた行動パターン以外のことさせようとするとパニックを起こす子供も居る。普通っていうのあまり見たこと無いんだよね。
フォックス:そっか…。続きは部屋戻りながら話そう。ほら、傘。
ゼナイド:ありがと。
フォックス:ウルフが言ってたんだけどさ。
ゼナイド:うん。
フォックス:お前がコーネリアで走ってる子供見てたとき、すごい葛藤してたって。
ゼナイド:あぁ、その話。あの時はメンバーに迷惑かけちゃったからなぁ…。
フォックス:知ってる。嘔吐して気絶したんだろ。
ゼナイド:全部話してんだね、ウルフ。
フォックス:まぁ、ライバルってだけでウルフ自体は憎むべき相手だとか、そういうのじゃないし。
ゼナイド:ライバルかぁ。俺もそういうの欲しい。ライバル関係みたいなの。男同士の人間関係って憧れる。
フォックス:ライバル、なろうか??
ゼナイド:いや、いいよ。俺がどう努力したって女なことには変わりない。そういうのにはなれないから。
フォックス:そっか。なんだ、普通の子供っていうの体験させようと思ったんだけど。
ゼナイド:いいよ別に。コーネリアで普通の子供見とけば良いし。
フォックス:それで、また苦しいってなるんだろ??あんな家族に憧れるって。でも、求めたくもないってさ。
ゼナイド:まぁね…。仕方ないじゃん。どうも、よくわかんなくてさ。
フォックス:よく分からないって??
ゼナイド:ほら、スマブラかハイラルに居ればさ、姉さんに同じこと出来て、やってるわけでさ。ぎゅってしたり甘えたり。それなのに羨ましいって思うの、なんか変だなって。
フォックス:そうできるようになったのも最近の話だろ。記憶戻ってハイラルにも籍戻って、無国籍じゃなくなったのはまだまだ最近の話。10年以上そういうことが出来なかったんだ。羨ましく思ったって別におかしなことじゃないさ。
ゼナイド:そっか。でも、流石にそろそろそういう感情からは卒業しなきゃ。この間誕生日来て、もうそんなことが常識で許される年齢じゃないはずだから。
フォックス:そんなことないと思うけどなぁ…。ちょっとお前の苦手な話にずれるけど、彼氏が居る女性はそういうことだって普通にするわけだし。
ゼナイド:クリスタルもするの??
フォックス:まぁ…たまに、な。寄り添ってくる方が多い気もするけど。
ゼナイド:フォックス顔赤い。
フォックス:なっ;そういうのは見なくて良いんだよ;ほら、早くシャワー浴びて体温めてこい!!;
ゼナイド:あっははははは!!お前って恥ずかしいと思うとすぐ他のことに気逸らさせようとするよなっ。あー、面白ぇっ。それじゃ、シャワー浴びてこよーっと。
フォックス:だから!!;大人をからかうなって!!;…全くもう;
___________________________________
ゼナイド:はーっ。部屋の中あったかい。っていうか雨止んでんのか。残念。
フォックス:お前、髪乾かしてから来いよ;いつもいつも;
ゼナイド:良いじゃん面倒だもん。
フォックス:ちょっとは身だしなみ気にしろって。
ゼナイド:この間ウルフにもそういえば同じこと言われた気がするな…。
フォックス:なら尚の事気を使わないと。ほら、乾かしてやるからこっち来い。
ゼナイド:え、いいよ。自分でするから。
フォックス:そう言っていつも放置してるだろ。ほら。
ゼナイド:うぅ…。
フォックス:なんだ、俺の近くに座るのが恥ずかしいのか??
ゼナイド:違ぇよ。別に恥ずかしくなんてないやい。
フォックス:プッ。分かりやすいな、お前。お前こそ顔真っ赤だ。
ゼナイド:うるさい!!;良いからさっさと乾かしてくれるんだったらそうしてくれ。そして出来れば見るな;
フォックス:はいはい。
ゼナイド:あったかい通り越して暑いよ…;
フォックス:ドライヤーに当たってる上にお前がそうやって恥ずかしいって思ってるからだよ。
ゼナイド:後者は好きでそう思ってる訳じゃねぇんだよ;
フォックス:何が恥ずかしいんだか。昔いつもこんな風に一緒に座ってただろ。
ゼナイド:そう…だけど…;そうじゃなくて;
フォックス:どういうことだよ。
ゼナイド:なんか、髪乾かしてもらってる時、撫でられてるみたいで心地良くてさ。
フォックス:あぁ、分かった。幸せそうにしてる顔見られたくないのか。
ゼナイド:そう;
フォックス:それくらい別に良いだろ。幸せそうな顔の何が恥ずかしいんだ??
ゼナイド:そう言われると分かんない。なんだろう、不細工だからかな??でもそれも何か違う気がするっていうか気にしないし…。んー、見苦しい、から??なんか、しっくり。
フォックス:どこが見苦しいんだよ。
ゼナイド:笑っちゃダメっていうか、幸せそうにしてる顔、見せるのダメって思ってる、気がする。無表情か、いっそぶすっとしてる方が似合うっていうか、俺が不幸だと周りがハッピー??みたいな??ちょっとそう思ってるからかなって思った。うん、しっくり来た。これだ。
フォックス:お前が不幸だとなんで周りが幸せになると思うんだよ。
ゼナイド:それは多分俺が幸せそうにしてる事を良しとしない人が沢山居るからかな。
フォックス:例えば。
ゼナイド:んー、ハイラルの住民。俺を磔にして燃やして。今でこそなんとか受け入れられたって感じだけどそんなの国民の本心じゃない。だから、俺が不幸だったら国民が喜ぶんだなって。俺、ディアナと一緒に化物だって言われてきた。今だって言われる。化物が痛がったり泣いたりすると、あいつら皆笑うんだ。俺たちが笑うと、向こうは不愉快そうな顔をする。だから、笑っちゃダメなんだなって。
フォックス:…。
ゼナイド:笑うのは戦場に居るときだけで良いんだよ。俺が敵を殺して笑ってる時はね、周りの大人も笑ってたの。よくやったぞって。だから、誰かを殺し続けることもやめられない。殺すことで世界が回り続けてるんだなって思ったから。少なくとも俺を取り巻く環境ではね。
フォックス:そんなわけが無いだろ。殺すことだけじゃ世界は回り続けない。それだけの世界な訳が無い。お前の歌声を聞いて笑って幸せになる人も居る。反戦歌を聴いて救われた人々だって多く居るってこの間テレビで特集してたぞ。お前は、笑って楽しむことでちゃんと周りを幸せにしてるんだ��。不愉快な訳、無いだろ…。
ゼナイド:わっ;
フォックス:髪、もう乾いたよ。抱きしめたって問題無いだろ。
ゼナイド:言おうとした事言われた;えっと、乾かしてくれてありがとう。俺もう部屋戻r…
フォックス:ダメ。笑っちゃダメって思ってる限りダメ。
ゼナイド:それ俺一生部屋戻れないよ…;あと、力強すぎ。苦しいよ;
フォックス:ごめん。俺も苦しいよ。ゼナイドが、そんな風に自分を過小評価して、俺なんてって思ってるの。そういうお前見てると苦しい。
ゼナイド:見なきゃ大丈夫じゃん。俺は、確かに皆みたいに自分を自分で褒めたり認めたりってするのが難しい。だけど、それで生きることに困っては無いんだ。フォックスを苦しめるくらいなら、眼前から存在を消した方が良いのかもね、やっぱり。
フォックス:余計に悲しいよ。
ゼナイド:なんで;フォックス難しいー…。
フォックス:はぁ…。あのさ、俺はゼナイドに笑って欲しい。幸せで居て欲しい。そして、そんなゼナイドを見てたい。エゴかもしれない。だけど、痛がったり泣いたり悲しんだり苦しんだり、それで周りが喜ぶって思って欲しくない。
ゼナイド:よく、分かんない。ハイラルに戻れば、城下町に出たら、フォックスのその理想は俺にとっては不幸になるよ。俺はハイラルの国民に笑顔で居て欲しいのに、俺が笑うと皆不愉快そうにする。笑っちゃ、ダメだよ。
フォックス:俺はハイラルの事情はよく知らない、だから、せめてここでは、スマブラやライラット系では俺の理想、叶えて欲しいな。きっと、それはゼナイドにとっても幸せになることだと思うからさ。
ゼナイド:まぁ、面白いことあったら普通に笑うんだけどさ。ここでは。
フォックス:でも、幸せだって思ってる時の笑顔はすぐ殺そうとするだろ。
ゼナイド:もうそれは癖みたいなもんだよ。無意識に見せたくないって思っちゃうからさ。お前と話しててなんで見せたくないか分かった。ちょっと幸せだよ。自分のこと分かって。ほら、だからフォックスもうそんなに悲しそうな、苦しそうな顔しないで??
フォックス:はぁ…。分かったよ。なんか、雲行き怪しいな。雷が来そうだ。
ゼナイド:えっ…。あー、ホントだね。俺、ちょっとトイレ行ってこよ。ついでに姉さんのとこ遊びに寄ろっと。
フォックス:お前、嘘が下手だよな。今思いっきり「えっ」って言ったの聞こえたからな。雷が怖いんだろ??
ゼナイド:うるせぇな違ぇよバカ。
フォックス:そうやってすぐ怒って反論するのは図星の時。何か、そういう所昔と変わりなくて面白いな。
ゼナイド:あーあーそうだよ!!雷嫌いだよだからなんだよ!!;
フォックス:まぁ、ここ居ると、普段お前ゼルダ姫の部屋になんてそうそう行かないのに雷の時だけ走って部屋に入るからさ。それで知ってはいたんだけどな。
ゼナイド:なっ…;情けない、俺…;見られてたんだ…;
フォックス:そりゃ今にも泣きそうな顔して走ってるゼナイドなんてすれ違っただけでも何事かと思うだろ。それも、いつもそういう行動に出るのは決まって雷の時。確信するよ、流石に。
ゼナイド:お前には知られたくなかった…;…うわぁっ!?
フォックス:あー、雷鳴り出したな…。遠くても耳がビリビリするから俺も苦手なんだよなぁ…;
ゼナイド:あっわっ;えっと、俺、姉さんのとこ行ってくる!!;
フォックス:ストップ。俺には頼ってくれないのか??
ゼナイド:うるさい!!離せ!!このバカ!!;うわあああっ!!;
フォックス:うわっっと…;離せって言いながら俺のこと引っつかんでるのお前だからな。
ゼナイド:お前が引き止めたから悪いんだろ!!;バカ!!;ああもう嫌だ!!雷近づいて来てるじゃん!!嫌、嫌ーっ!!;
フォックス:大丈夫、落ち着けって。
ゼナイド:落ち着けないよ!!雷、火になる!!;何もかも黒く焼き尽くして火の海にしちゃう!!;あんなの見たくないし聞きたくもない!!;いやあああっ!!;
フォックス:そうか、それでそんなに怖がってたんだな…。ゼナイド、大丈夫。
ゼナイド:大丈夫じゃない!!何も大丈夫じゃない!!
フォックス:大丈夫だって。火は見えない。怖いものからはちゃんと守ってやるからさ。守るから。な??
ゼナイド:守る…??どうやって??生き物は自然には勝てないんだよ??
フォックス:ここは幸いにも木よりも高い避雷針がある。つまり火は見えないよ。燃えるものはない。もし、遠くで落ちて火が出てしまったらお前抱えて遠くに避難させるからさ。火が見えないようにするから。だからそんなに泣かなくて良い。
ゼナイド:火、見えない…??絶対??
フォックス:約束する。ほら、指切り。
ゼナイド:うん…。
フォックス:ゼナイドが指切りでした約束を絶対守るって言うんだから、俺もこれは絶対に守らないとって思ってさ。
ゼナイド:ウルフから聞いたな、それ。俺ウルフ達にしか言ってないよ??あとは、リンクにしか。
フォックス:ご名答。ウルフから聞いたよ。まだ、そうやって約束守ってるんだなって思ってさ。記憶ないときもずっとそうやって頑張ってたんだなって思うとなんか可愛く思えてさ。
ゼナイド:はぁっ!?なーにが可愛く思えてさ、だ。やめろそういうの;気色悪ィ;
フォックス:照れてる。
ゼナイド:ばっかじゃねぇの!?そんなんじゃねぇよメスガキ扱いすんなバカ!!;そう言いたかったんだよ!!;
フォックス:とか言って満更でもないくせに。でなきゃそんな顔真っ赤にしないだろ。
ゼナイド:うるさい!!殺すぞお前!!…やっぱしない、けど…。あああああもう!!!お前と居ると調子狂う嫌いだ!!;
フォックス:あははははははっ。ほら、雷鳴ってるけどもう怖くなくなったろ??約束、守ってるよ。俺も。
ゼナイド:なんか、そういう守り方はムカつく…。
フォックス:まぁ、俺も傭兵だしさ。ちょっとは正規じゃない方法だって取るさ。傭兵らしくな。
ゼナイド:いけずだ…。
ウルフ:雷鳴り始めて急いで帰ってみたが、急ぐ必要も無かったみてぇだな。
ゼナイド:うわぁっ;お前、どこから見てた!?
ウルフ:ま、ここでまだ雷が鳴る前には着いてたぜ。テメェが便所に行くとかどうとか吐かしてた頃には既にこの部屋居たけどな。
フォックス:俺も分かってて言わなかった。
ゼナイド:テメェ…!!
フォックス:そう怒らなくたって良いだろ??それに、あの流れでウルフ帰ってきたなんて言えるような状況でも無かったしさ。ゼナイドの恐怖心を先に拭いたかったし。
ゼナイド:…ムカつく。ムカつくムカつくムカつく…!!;そう言われるとお前に怒りぶつけらんないしやり場がないぞこの怒り!!;あーもうこんなとこウルフに見られたくなかったあああああああ。
ウルフ:はぁ??
ゼナイド:女々しい俺をお前に見せたくなかったんだよ!!;こんな雷でピーピー泣いてるガキみてぇな俺を見せたくなかった!!あーもう情けなくって頭にくるぜ!!;俺のバカ;
ウルフ:テメェの泣き顔なんざ腐るほど見てきてるってのに今更だろ。まぁ、フォックスの野郎が約束守ってるっつってるくだりからは雷意識してんのか鳴る度にビクついてたのは面白かったぜ。
ゼナイド:からかうな;こっちは本気で恐怖と格闘してんだよ;必死なんだぞ泣かないようにって;うわっ;
ウルフ:ハッ。まだまだ雷は克服に時間かかりそうだな。いっそそのままでも良いと思うけどよ。
ゼナイド:絶対に克服してみせる!!;男らしく強く居るんだ俺は!!
フォックス:えー…。男らしいゼナイドかぁ…。俺は可愛いゼナイドが良いんだけどなぁ…。
ゼナイド:テメェには関係無いだろ!?俺が女らしくする必要ねぇだろうが!!クリスタル居るだろ!?俺に女を求めるな!!;
フォックス:そりゃ、確かにクリスタル居るけど、それとこれは別問題。
ゼナイド:意味わかんない。俺もう好きな人とか一生出来ないって言ったろ??女らしさなんざ需要ねぇんだよ。
ウルフ:勿体無ぇ奴。
ゼナイド:何がだよ。別に女らしい俺なんて強いて言えば歌姫の時だけで良いんだよ。普通の俺はこれで良いのー。
ウルフ:はー。そうかよ。んじゃ、この間テメェにせっかくより効率的に俺様たちの利益になる奉仕の方法教えてやったのも需要が無かったんだな。
ゼナイド:それは…仕事だから。別に、プライベートでまで女らしくする必要性は感じていない。
ウルフ:はぁ…。そういうわけで言ったんじゃねぇっつのによ…。
フォックス:仕事かそうでないか。なんていうか、ONのスイッチ入ってる状態だと思わないと女らしく出来ないのか。逆を言うと、OFFにならなきゃ自分として生きられない。そんなロボットじゃあるまいし…。
ゼナイド:…。えっと…。
ウルフ:俺様見てんじゃねぇぞ。今、パーツだからって言いかけたろ。
ゼナイド:飲み込んだ!!言わなかったよ??;ちょっと成長したっ;…アウト??;
ウルフ:グレーだ。
ゼナイド:うううううう;最近のウルフからの評価まで難しい中途半端な感じ;
フォックス:ウルフからの評価まで??
ウルフ:こいつ、感情に素直になるかならねぇかの葛藤のど真ん中なんだよ、今。中途半端で苦しいんだとよ。その上俺様の評価もグレーだからそこでそうやって頭抱えてんだろ。
ゼナイド:白か黒かはっきりしてくんないと分かんない!!;俺パーツとして生きてたほうが楽だった!!;
フォックス:それだと楽しくないだろ…生きるの。
ゼナイド:だから苦しいんだよ;楽しみっていうの学んじゃったから今更パーツに戻れって言われたって戻れないし、かと言って人間らしくしてろなんて言われたってどうすりゃ良いか分かんない。何もわかんなくて今目の前の道は道じゃなくて破片なんだよ;それもふわふわ浮いてる破片につま先置いて手探りで道なき道の破片渡り歩いてる状態。分からないことが多すぎる;難しいよ、生きるのって;早く死にたい;
フォックス:俺は死んで欲しくないんだけどなぁ…;
ゼナイド:でも、死なない。姉さんと約束してる。
フォックス:そっか。良かった。…雷、遠くなったな。
ゼナイド:もう二度と来るな、雷雲…;耳痛くなるしもっと嫌;
フォックス:それはよくわかる。俺も耳痛いし遠くてもビリビリするしさ。
ウルフ:それは俺様もだな。正直憂鬱にはなるぜ。どうあがいても耳が痛くなる上、頭に響きやがる。好きな奴は居ねぇだろうよ。
フォックス:ゼナイドも耳良いもんな;
ゼナイド:音だけで全身雷打たれたみたいになる;耳から入った音が脳みそにも体中にも響いて、生きた心地しねぇよ…;
フォックス:よしよし。もうそんな物理的な苦しさも暫くないからな。
ゼナイド:よしよしとか言いながら撫でるのはやめろ;本気で子供扱いじゃねぇかばか;
フォックス:俺から見たらゼナイドはまだまだ子供だよ。成人超えたらな。
ゼナイド:…早く大人になりたい。あーでも大人嫌い;これも中途半端;もうね、ホント最近はっきり答えが出ること少なくてイライラするんだってえええ;ファルコと会話してるときが最近楽…;
フォックス:ああ、あいつはっきりしてるもんな。っていうか、そう言う割には喧嘩ばっかじゃん。
ゼナイド:喧嘩も一種のコミュニケーションだから。喧嘩したあとはお互いスッキリだよー。なんか、殴り合いになる割には気づいたらまたゲーム一緒にしたりさ。
ウルフ:夫婦かっての。
フォックス:まぁ、喧嘩するほど仲が良いとは言うけどさ。確かに。
ゼナイド:ファルコは恋愛興味ないんだろ??俺も興味ないからさ、居心地良くて。お互い遠慮いらないし。なんか、あいつ怒らせることにも躊躇なくて。俺って、意地悪??いひひー。
フォックス:ちょっと意地悪なとこ出てるよな。あいつ今ここに居たらまた喧嘩始まってたんだろうな;良かった、大乱闘してて;
ウルフ:誰とだよ。
フォックス:さぁ??最初はファルコンとしてたみたいだけど、今も同じとは言い切れないし。
ウルフ:お前とタイマン張ってるイメージが強ぇ分意外だな。
フォックス:いつもいつもファルコとタイマンしてるわけじゃないよ。そういえば、ゼナイドがこの間ウルフとタイマンでやりたいって言ってたな。
ウルフ:ほーう??俺様とやろうってのか。
ゼナイド:大乱闘のルールで、距離感ちゃんと掴んでウルフと戦ってみたいの。近距離。ずっといつもいつも銃使うわけじゃない大乱闘で。
ウルフ:テメェに勝目があるとは思えねぇけどな。
ゼナイド:そんなの、やってみなきゃ分かんない��ろー。いつもの仕事と同じ戦闘ができないのはお前だって一緒なんだぞ。
ウルフ:それを承知の上で言ってんだよ。縛りが多少あったところでテメェと力が同等に落ちるとは思えねぇ。良いぜ。やりたきゃ相手してやっても。
ゼナイド:やったー!!
ウルフ:お互いが非番の時にでも付き合ってやらァ。ただし。
ゼナイド:ただし??
ウルフ:その日トレーニングは無しだ。
ゼナイド:えええええ。俺雑魚になる…;
フォックス:一日休むくらいで弱くなる訳無いだろ;
ウルフ:その代わり何度でも大乱闘付き合ってやるよ。それならトレーニングと同等だろ。おまけに距離感も学習できる。どうだ??
ゼナイド:…それはちょっとおいしい話。わかった。条件飲む。
ウルフ:交渉成立だな。
フォックス:良かったな。
ゼナイド:うんっ!!
フォックス:(そういう笑顔はまだまだ子供らしいんだけどなぁ…)
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cotowe666 · 8 years ago
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※12月5日ゼナイドの誕生日の日の出来事
ウルフ:ステラ、居るか??
ゼナイド:居るよー。なぁに??お仕事??
ウルフ:はぁ…。たまには仕事から頭切り離せっての。
ゼナイド:だって、ウルフが俺の部屋来るときと言ったら寝る時間か仕事のお話の時のどっちかだよ??
ウルフ:……それもそうか。
ゼナイド:で、ご要件は??
ウルフ:冬の海見たいっつってたろ。行くか??
ゼナイド:!!良いの??どうしたいきなり。あんなに前ダメだって言ってたのに。
ウルフ:気まぐれだよ。テメェの気まぐれが伝染っちまったのかもな。
ゼナイド:ひどい言いようだ。まぁいいけど。行けるなら行きたい。
ウルフ:来い。
ゼナイド:やったーっ。レオンとパンサーは??
ウルフ:知らねぇな。ここに居るのはテメェと俺様ぐらいだぜ。フォックスの野郎も姿が見えねぇしな。
ゼナイド:そっか。
ウルフ:ほら、乗れ。
ゼナイド:おわっと…。あ、なんかウルフェン久しぶりに乗った。
ウルフ:最近ドッグファイト続きだったしな。
ゼナイド:うん。ふふー、ウルフの匂いだ。
ウルフ:タバコ臭いとか言うんじゃねぇだろうな。
ゼナイド:タバコの匂いもあるけど、そうじゃなくてウルフそのものの匂いする。
ウルフ:流石に自分の匂いまでは分かんねぇからな。俺様はテメェからいつも金木犀の匂いすっけどな。
ゼナイド:それがよく分かんないんだけど、ウルフと同じ理由だよね。自分の匂いとか分かんないし。でも、金木犀の匂いは分かるし俺が一番好きな匂いだ。
ウルフ:そうだな。そういや前に金木犀の紅茶がどうのって言ってなかったか??
ゼナイド:あの時期仕事いっぱいで結局買えなかったよ…;来年かな。
ウルフ:時期がもうちげぇしな…。
ゼナイド:そういえばどっか綺麗な海ウルフ知ってるって事だよな。連れてってくれるって事は。
ウルフ:この前テメェが気になるっつってたとこだ。綺麗かどうかまでは知らねぇよ。
ゼナイド:そっか。ウルフが海連れてってくれるって言ってくれてよかった。
ウルフ:あ??
ゼナイド:今日、なんだか寂しい感じがあったんだ。なんか、俺の中からソフィ居なくなっちゃった。
ウルフ:はぁ??
ゼナイド:身体見つけたのかな??なんかね、居ないの。だから、どうしよっかなって思ってたとこでさ。
ウルフ:あいつも気まぐれだからな…。テメェ以上に読めねぇ。…ほら、着いたぜ。
ゼナイド:わぁー…っ。あっち凍ってるのにこっちは海っ。面白いなぁ。透き通ってて綺麗…。俺、ここに沈むなら悔い無いな……。
ウルフ:おい。そう言いながら全身つけるなよ??
ゼナイド:分かってる。足だけなら…。
ウルフ:良く、ねぇ…ってもう遅かったか。ったくよ…。
ゼナイド:あ、綺麗な貝殻だ。持って帰ろう。珊瑚かな、あれ。
ウルフ:ステラ!!それ以上は入るんじゃねぇ。
ゼナイド:でも、あれが取れない…。
ウルフ:チッ。ほらよ。これで満足か。帰るぞ。
ゼナイド:え、早いよ…。
ウルフ:この時期に裸足で海入るバカが居るか。下半身浸かりやがってよ。それが無けりゃもっと長居許してたっての。さっさと乗れ。
ゼナイド:うー…。
ウルフ:はぁ…。また来たけりゃ連れてきてやらァ。それで良いだろ。
ゼナイド:また来れるなら、帰る。
ウルフ:あぁあぁ連れてきてやるよバカ野郎が。
ゼナイド:あー;髪わしゃわしゃすんな;ボサボサだとレオンに怒られる;
ウルフ:気にするのはそこかよ。ちっとは自分の身だしなみにくらい気ィ使えっての。
ゼナイド:俺が女らしくしたって需要ないだろ。歌姫の“私”は今じゃない。だからどうでもいいんだよ。
ウルフ:女の居ねぇこのチームでそれらしく男を満足させる存在になるように目指しやがれ。俺やレオン、パンサーに奉仕をして尽くしてぇんだろ??マスターに尽くすってよ。
ゼナイド:俺が普段お前をマスターって呼んだら怒るくせにそういう時だけ利用するのずるいー。えー…俺が女らしくして尽くすことになるのかよ…。戦力として居る方がどう考えてもどう転んでも利益になると思うだんけど…。
ウルフ:馬鹿。戦力にもなって、帰りゃメンタルヘルスの出来るヒーラー。もっと効率よくなるだろ。
ゼナイド:……確かに。でも、今更こんながさつな俺がそんな女の子みたいになんて無理だ…;女が分かんねぇ;
ウルフ:別にケバケバしく化粧しろとは言わねぇよ。最低限身だしなみに気ィ使えりゃそれで良い。
ゼナイド:んー…分かった。
ウルフ:そういや食堂でテメェの姉が待ってるっつってたな。時間も丁度頃合だ。行くぞ。
ゼナイド:は??姉さんが??こんな時間帯に何の用だろ…。政務はこの間終わったし、なんか出席しなきゃ行けない会合があったかね…。
ウルフ:さあな。(こいつ、本当に仕事のことばっか考えてやがんな…。ゼルダも苦労すんな、こりゃ…。)
ゼナイド:…なんか、懐かしい匂いがする。それと、ディアナやフォックスの匂いも。ディアナ帰って来てる!!食堂早く行こっと!!
ウルフ:待ちやがれ。
ゼナイド:ぐえ;
ウルフ:先に着替えろ馬鹿。びしょ濡れの状態で行く気か。それも裸足で。ほらよ、着替え。
ゼナイド:あ…。これは流石に姉さんに怒られちゃうや。ありがと。
ウルフ:ったくよ…。一個の刺激に一々過敏過ぎんだよテメェは。
ゼナイド:あはは、ごめん。
ウルフ:行くぞ。
ゼナイド:はーい。
___________________________________
ゼナイド:入るよーっ。
ソーフィヤ:ゼナイド~。誕生日おめでとう。
ディアナ:トキヲ~っ!!おかえりっ。誕生日おめでと。
ゼルダ:おかえりなさい。お誕生日おめでとうございます。海は楽しめましたか??
フォックス:ゼナイド、誕生日おめでと。
ファルコ:帰ってこねぇのかと思ったぜ。その、あれだ、おめでとさん。
レオン:ふん。めでたいものだな。孤独な魔女とは言��なくなったな。
パンサー:確かに。ステラちゃん、お誕生日おめでとう。それとおかえり。旦那もおかえり。
ウルフ:あぁ。……ステラ??
ゼナイド:……。夢じゃないよね??なんか、何がなんだか…;
ディアナ:あー、そっか。ソフィ、やっぱ先に出ちゃダメだったって。
ソーフィヤ:あら??良いじゃない。今日この姿してここに居るのそうとう魔力使うからさっさと言いたかったのよ。
ゼナイド:ソフィ…っ。
ソーフィヤ:ああもう、ダメでしょ??主役が泣いてちゃ。ほら、ゼルダの質問にも答えてないわ。
ゼナイド:う、あ、えっと、海楽しかったよ。貝殻も珊瑚も沢山拾って、綺麗な海も見れて入れた。
ゼルダ:この寒い時期に…;風邪をひいてはいけません、こちらへ来てください。
ゼナイド:わっと…。ふふ、姉さんにぎゅってしたのも久しぶり。夜中なのに起きてて良いの??姉さん。
ゼルダ:まぁ。明日は休暇を頂くよう調整をさせていただいておりますわ。貴女の誕生日を差し置いて仕事をしようとは思えません。
ゼナイド:そっか。…懐かしい匂いはソフィだったんだね。離宮に居たときの匂いがするよ。あー、もう。涙勝手に出る;
ソーフィヤ:身体が中々見つかんなくてねぇ…。まぁ、そのうち見つかるでしょ。今日は取り敢えず今までゼナイドの身体借りて貯蓄してた分の魔力使ってずっと居るから安心して。
ゼナイド:うん…。
ソーフィヤ:主役は今日は泣くことが仕事じゃなくてよ。端に行かない。こっち来なきゃダメでしょ。
フォックス:せっかくの貴重な時間なんだ。隅っこよりこっちの方が良いだろ??
ゼナイド:ん、そう…かも…??
フォックス:疑問形かよ;ケーキ、用意してるけどロウソクの火は大丈夫だっけ??
ゼナイド:それくらいは平気だよ。なめんなー。
フォックス:それは良かった。なんていうか、お前が帰ってくる前にワリオとかさ、あの辺見てくれたら良いけどお前そっちのけでチキン食べて勝手に盛り上がってるからさ;ケーキまでカービィに持ってかれるかとヒヤヒヤしてたんだよ;
ゼルダ:それはお母様が事前に予防していましたね。
ソーフィヤ:あ、そういえば言ってなかったわ。カービィには先にケーキとお菓子あげてたのよ。それと、彼の誕生日にはもっと大きなものを用意してあげるって約束取り付けておいたから大丈夫よ。
ゼナイド:もっと大きなのを用意って、ソフィ今日しか居られないのに…??
ソフィ:貴女の身体、借りるわよ。そのときは。
ゼナイド:分かった。好きに使って。
ソフィ:ほら、そうやって物みたいに乱雑な委ね方しないの。
ディアナ:ケーキ、火消しなよ。
ゼナイド:あ、うん。フォックスありがと。
フォックス:良いんだ。
ゼナイド:なんか、初めてかも。こんな人数で誕生日祝われるなんて。不思議だ…。良いんだよね、楽しんで。
ウルフ:何に遠慮する必要が有るんだよ。好きにしろ。
ゼナイド:あーでも、座ってケーキ食べて…。他にすること思いつかないな…;
ディアナ:お手上げ早過ぎだろ;プレゼントアンタが受け取らないで誰が受け取るの。ゴミ箱か??
ゼナイド:それはダメ;せっかくお金払ってるのに捨てちゃダメだ;勿体無いしその様見せられたら流石に面目ない;
ゼルダ:ゆっくり食べてください。プレゼントは急がなくても逃げませんから。
ゼナイド:うん。プレゼントか。なんか何から何まで不思議だよ。本当に夢見てるみたいで不安だ。海居たのはあの痛みと冷たさで夢じゃないのは確実だけど、ここに居るのは夢心地で、現実感っていうか実感とかそういうのなくて…。まして、ソフィも居てくれてる��か、ずっと待ち望んでた光景で…。
ソーフィヤ:これを夢って言うなら貴女叩いて現実に引き戻すけど??ゼナイドのためにワタシはここまでのことやってるんだから。
ゼナイド:痛いのは勘弁。大丈夫、なんかふわふわした気分だけど夢じゃないとはちゃんと思ってるよ。夢だったらきっと見たことのない父さんもここに居るよ。
ソーフィヤ:会わせても良いんだけどね~。向こうが中々時間無いみたいで。ワタシの身体探しさせてるから。
ゼナイド:あ、それで会えないって言ってたんだ!!ガッテンがいった!!良かった、父さん責めなくて。
ソーフィヤ:良い子ね。信じて、ゼナイドを嫌いで会えない訳じゃないのよ。
ゼナイド:うん。大丈夫。信じてる。早く見つかったら良いのにね。ソフィと一緒に戦いたい。
ウルフ:本気で言ってんのか。ステラだけでも気まぐれで予測つかねぇ動きしやがるってのに再びソーフィヤの分まで見る余裕はねぇぞ…。
ソーフィヤ:別に一々貴方に監視されなくたってワタシのやるべきことは完璧に遂行するわよ。大体、それも出来ないワタシなんて騎士の恥姫の恥だわ。
ゼルダ:ゼナイド、お母様のようになりたいといつもリンクに言っては喧嘩をしていますわ。
ゼナイド:そうなんだよ、俺いっつも騎士になりたいって言うのにリンクがお前は姫なんだからダメだって言うんだぜ??ソフィやってたのにー!!
リンク:二丁拳銃ばっか使ってて剣使ってるとこなんて見たこと無いんだけど。それで騎士やりますって言われて、お前に何か合った時どう責任取るって言うの。
ゼナイド:レイピアくらい使うっての!!テメェも姉さん使ってるの見てんだろうが!!姉さん良くて俺がダメとか意味わかんない!!
リンク:あー分かった分かった;考えとくって;…暫く時間くれ。
ゼナイド:…分かった。どういう風の吹き回しだ、あいつ…。
フォックス:っていうか、お前スターウルフの活動もやって騎士もやって姫もっていくらなんでも多忙極めすぎだろ…;
ゼナイド:今日みたいに非番な日があったりとか休暇がありすぎるのも考えものだよ。ちょっと忙しいくらいが丁度良い。
フォックス:ソフィ、ゼナイドに何か言ってくれ…;
ソーフィヤ:ワタシが騎士とスターウルフ両立出来てたのって実質姫としての存在だって認められなかったからなのよねぇ…。今以上に魔女狩り酷くて面倒だから家出して宇宙(空)飛び出したらスターウルフに来ちゃったって経緯だし、騎士もどっちかって言えばシーカー族的な暗躍に近いことやってたからゼナイドの思い描く騎士はやってなかったわ。正直現実的では無いわよねぇ…??
ゼナイド:いけずー…。えーじゃあ姫俺もやめちゃえば良いじゃん。
ゼルダ:………。
ゼナイド:ごめん、やめないからそんな悲しそうな顔しないで姉さん;
ウルフ:現状そんなで自分の時間管理も出来なきゃ姉にまでそんな顔させて両立は無理だろうな。一日体験くらいにしとけ。
ゼナイド:一日でもできるなら良いよ。ハイラルに貢献出来るならなんでもしたい。俺はハイラルが愛しいから。
ゼルダ:とはいえ、時々ガノンとの交流を見ていると心配になります…。
ゼナイド:安心してよ。ガノンちゃんの思想には流されないからさ。
ガノンドロフ:その呼び方を我に向かってするとは良い度胸だな。今宵の生誕を祝う場と言えど容赦はせんぞ…。
ゼナイド:やめて;お前の打撃は本気でクるから;あんな持続する痛みはもう大乱闘だけで良い;
ガノンドロフ:ならば二度とふざけた呼び方をせんことだ。
ゼナイド:い゛っ゛…た…っ!!!!!;
ゼルダ:ガノン!!!!!!!!
ゼナイド:姉さん、ストップ。あいつが投げつけてきたのプレゼントっぽい。
ゼルダ:プレゼント……??ガノンが…??
ディアナ:一応あいつ去年もトキヲに渡してるんだよね。普通に高級菓子でさ、二人で食ったけどそんなゼルダが心配するほどじゃなかったぜ。なんの細工も無かった。
ゼルダ:……。にわかに信じられませんね…。
ゼナイド:まぁ、大丈夫だろ。俺に何かしたってハイラルは手に入らないよ。利用価値ゼロだしそこまで心配することもあるまいて。…すげぇ、ぬいぐるみだ。っていうか、どこで入手したんだガノンちゃん…。あいつがぬいぐるみなんて買う光景想像も出来ないんだけど…。
ディアナ:トキヲ、やめてそれ想像したらアタシが面白い。
ゼナイド:あははっ。っていうかなにげにこれリュックにもなるんだ。機能的で嬉しい。
ソーフィヤ:どこで入手したのよ。最近のハイラルって変わったのね。
ゼルダ:城下町の事情は詳しくは分かりませんが、若い女性には人気のもののようですよ。個性派??と呼ばれる者の中で流行していると先日侍女が話しておりました。
ソーフィヤ:へぇ…。個性派、ねぇ…。ゴシック系なんて好む輩居るのね。ハイラルは日々変わる。世界も。それが見られないのは残念ねぇ。ゼナイド、今度色々また教えてちょうだい。
ゼナイド:土産話なら毎日でもするよ!!
ディアナ:アタシとソフィはトキヲの部屋にもうプレゼント置いてるから。あとで部屋帰って驚くなよ~??
ゼナイド:なにそれ楽しみで心臓破裂しちゃいそう。
フォックス:その前にウルフが驚くだろ、それ。
ゼナイド:あれ、皆居ないじゃん。
ファルコ:あいつらならこの雰囲気に長居するのは乗り気じゃねぇっつってテメェの部屋行ったぜ。
ゼナイド:あー、まぁそうだろうね。ウルフなんか特に嫌がりそう。
ゼルダ:ゼナイド、私からのプレゼントです。気に入ってくださるか分かりませんが…。
ゼナイド:姉さんから貰うものなんてなんでも嬉しいよ。その場で死ねちゃうからね。それくらいハイになる。
ゼルダ:居なくなってしまうのは寂しいですね。喜んでくださるのは嬉しい限りです。
ゼナイド:あ、すごい。スノードームって言うんだっけ??
ゼルダ:正確にはスノーではありませんね。海が好きだとおっしゃっていたので、海をイメージして作ってみました。
ゼナイド:手作り!?ああもう幸せ過ぎて本気で死ねちゃう……。一生大事にする……。はぁ~……っ。
フォックス:なんか、初めて見た。そんな幸せそうな表情。
ゼナイド:見ないで恥ずかしい。姉さんとディアナしか知らなかっただろう顔してるんだから多分。
ファルコ:すげぇ貴重な場面に立ち会ったって訳だな。
ゼナイド:もう二度と見せない…。
フォックス:なんでだよ;見せてくれたって良いだろ??
ソーフィヤ:シャイなのよ、変なとこで。ま、来年も誕生日会やりましょ??そうしたら見られるでしょ。
フォックス:それもそうだな。
ゼナイド:あーもうソフィ;
ソーフィヤ:減るものじゃないでしょ??
ゼナイド:羞恥心で何かが減る;
ソーフィヤ:減るものなんて無いわ。フォックスはプレゼント用意してないのかしら??
フォックス:そんな訳ない。ウルフに託して部屋に持って行ってもらったよ。大荷物抱えて部屋帰らせるわけにもいかないだろうし。多分、ここに居るメンバーの殆どは部屋に置いてる。
ゼナイド:俺の部屋プレゼントだらけになってそう。部屋に戻っても賑やかなのか~。面白いなぁ。
ファルコ:マスターハンドとクレイジーハンドも何やらお前の部屋の前チョロチョロしてやがったしな。
ゼナイド:マスターにクレイジーが??ふーん。なんだろ??
ゼルダ:部屋へ戻りますか??そろそろお開きにしても良い時間帯ではありますよ。
ゼナイド:んー…。朝起きたら、ソフィまだ居るんだよね??
ソーフィヤ:居るわよ。なんなら部屋一緒に行っても良いけど。
ゼナイド:あ、じゃあ一緒が良いっ。俺ソフィと一緒に部屋戻るー。皆今日ありがと。俺なんかのために色々用意してくれて。嬉しかったよ。それじゃ。ディアナも、行こ。
ディアナ:あぁ。了解。
フォックス:俺“なんか”の為に、か…。
ゼルダ:きっと、お母様が注意しているでしょう。問題ありません。
フォックス:ソフィなら言うだろうな。
___________________________________
ゼナイド:わぁ…。すごいなにこれ。
ソーフィヤ:見ての通り貴女の好きなピエロよ。
ディアナ:望むものをって思ったらソフィとかぶっちゃってさ。二人で割り勘してでかいの買った。
ゼナイド:え、これだってこのぬいぐるみ一個で俺一人分のベッド出来ちゃうじゃん。すげぇ…。
ウルフ:コロニーには持ってくんなよ。
ゼナイド:しないしない。こっち置いとくよ。んー…スノードームくらいはコロニー持って帰ろっかな。姉さんの手作りなんだ。お守りになりそうじゃん。
ウルフ:そうやってモチベーション上がるのはテメェぐらいだけどな。
ゼナイド:いけず。
ウルフ:ほらよ。
ゼナイド:ん??
ウルフ:要らねぇのか??プレゼント。
ゼナイド:い、要る。そうじゃなくて、おっぱいのとこ入れられるのは予想外だった。
ソーフィヤ:ウルフそれセクハラよー??
ウルフ:知ったこっちゃねぇな。テメェらここで今から食っちまうよか良いだろ。
ソーフィヤ:悪漢ねぇ…。ゼナイドを貴方に任せて良いのかしら??…なんてね。
ウルフ:気色悪ィんだよ、その笑み。どうせなんでも見え透いてやがるんだろ。言いたいことあるなら言いやがれ糞ったれが。
ソーフィヤ:あら、言っても良いの??ゼナイドは分かんないかもしれないけど、ここにはディアナも居るのよ??
ディアナ:ソフィ、それ大ヒント。アタシのアンテナが反応しないわけないでしょ。合ってる??
ソーフィヤ:正解。
ウルフ:引き裂くぞ色情魔。言いふらしやがったら二度とステラと会えなくしてやる。
ディアナ:だから冗談でもその脅しはやめろって言ってんだろうが!!;別に一々公表しないっての;伊達に情報屋やってきてねぇんだよこちとら;
ゼナイド:ディアナ、おいで。ずっと一緒だよ。
ディアナ:アタシトキヲ任せたくないんだけどあの狼に…;
ゼナイド:大丈夫だよ。意地悪な事いうだけでウルフ優しいもん。
ソーフィヤ:そうね。ゼナイドの認識は正しいわ。
ウルフ:見事にテメェの言ってる認識とステラの認識にはズレがあるけどな。ったくよ。おらさっさとプレゼント開封するなり置くなりしろ。もう寝るぞ。
ゼナイド:あ、うん。ありがとね。髪留めか。海海海。そんなデザインで大好き。
ウルフ:髪、伸びてきて邪魔なんだろ。
ゼナイド:よくご存知で。結ぶのさえ面倒だから放置してたんだけど、クリップ式なら簡単にまとめられるしこれはありがたい。ウルフの言ってたこと守れそうだね。
ディアナ:ウルフの言ってたこと??
ゼナイド:化粧とまではいかなくて良いからせめて身だしなみ整えて女らしくしろって。
ソーフィヤ:なるほどねぇ…。
ウルフ:なにニヤニヤしてやがんだ気色悪ィ。テメェが居ると気分が悪くなる。
ソーフィヤ:寧ろゼナイド産んだことに感謝して欲しいわね。
ウルフ:それ以上余計なこと言うようなら口溶接するぞ。
ソーフィヤ:おー怖い怖い。ゼナイド、ウルフに乱暴されない��うにね。
ゼナイド:ウルフ乱暴しないよ。怒るとき殴ったりグリグリしてくることはあるけど、無意味に暴力振るわない。
ソーフィヤ:へぇ…。可愛がられてるのね。母さん安心したわ。
ウルフ:母さんって呼ばれるの嫌なくせして自分から言うのか。
ソーフィヤ:たまには悪くないって思っただけよ。
ウルフ:読めねぇ奴だな…。
ソーフィヤ:褒め言葉ね。良いのよ、理解者は少ない方が良い。
ウルフ:そうかよ。テメェの理解者なんざそもそも居んのかよ。
ソーフィヤ:曲がりなりにも夫も子供も持ってる身よ。居ないわけが無いわ。
ウルフ:もの好きも居るもんだな。テメェと結婚するなんざ。
ソーフィヤ:そうねぇ。ただ血を浴びるだけの生き方で良かった筈なのに、その朱に濡れるワタシを好きになる人が居た、それだけの話よ。
ウルフ:顔を見てぇもんだな。挙句ゼナイドに会いさえしねぇ、連絡もねぇ。そんな男が夫、ねぇ…。
ソーフィヤ:ゼナイドにそこまで感情移入して、分かりやすいわね。
ウルフ:うるせぇ。俺様はもう寝る。起こしたら殺すからな。
ソーフィヤ:ですってよ。怖~い。ゼナイド、ウルフと寝るの??
ゼナイド:迷ってる…。ソフィと寝られるなんて今日逃したら次無いかもしれないし。ディアナも久しぶりに帰ってきてくれてて一緒に寝たい。でも、ウルフにもぎゅーってしたくてさ…。欲張り??
ディアナ:欲張りなくらいがアンタは丁度良いよ。ベッドでかいしウルフとソフィの間で寝なよ。アタシ一番外側で寝るわ。
ゼナイド:ごめん、ありがと。
ウルフ:ソーフィヤが近くで眠るのかよ…。寒気がするぜ……。
ソフィ:貴方にちょっかい出さないから安心して。ワタシが寧ろ苛めたいのはレオン。だから問題無いわ。
ウルフ:相変わらず狂ってやがる。ゼナイド、ソーフィヤが何かしでかそうとしようものなら意地でも阻止しろ。良いな。
ゼナイド:はーい。大丈夫だと思うけどね。
ウルフ:不確定要素抜いてから出直せ。
ゼナイド:いけず。……ウルフ、ありがとね。海と、プレゼント。
ウルフ:…ふん。
ソーフィヤ:(素直じゃない狼��ん。それも超が付くほど不器用なおバカさん。そのうちワタシの方からゼナイドに告げるわよ…。)
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ゼナイド:ウルフ~。生け捕れって言われたターゲットなんだけどさぁ…。今にも死にそう。どうする??
ウルフ:死んだら報酬半減すんぞ。どうにかしやがれ。
ゼナイド:は~い。仕方ない。
レオン:魔法でも使うか。
ゼナイド:それしかないでしょ。辛うじて意識保ててる程度で臓物出てんのに。ったくこれだから狙いもまともに定めらんないコーネリア軍嫌いなんだよなぁ…。なっさけねぇ…。
パンサー:取り敢えず狐くんたちはこっちでなんとかしとくからターゲットの捕獲頼んだよ。
ゼナイド:はいはい。あーもう、あいつ鬱陶しいな…。なぁ、あのコーネリア軍あとで撃ち墜として良い??
レオン:好きにしろ。
ゼナイド:よし。じゃあ、殺そう。フォックスに怒られようがこれはコラテラル・ダメージだ。
パンサー:便利な言葉だよな。コラテラル・ダメージって。
ゼナイド:なんか、なんでもそれで片付けられそうだもんな。ミスったら取り敢えずそれで片付ける人もいるしさ。ゲーム実況界でだけど。
パンサー:戦場でなくても使われる訳か。
ゼナイド:それだけ汎用性があるって事だろ。さてと、先に俺は戦線から撤退するよ。ターゲット届けてくる。
ウルフ:あぁ。ついでに報酬も受け取ってこい。
ゼナイド:了解。あーあ。もっと殺したかった~…。
レオン:その手の仕事が入ることを祈るしか貴様には出来んだろうな。
ゼナイド:入ったら俺出て良いの??
ウルフ:まぁ、片目だけの状況で戦況捉えられるってんなら出してやらねぇこともねぇ。
ゼナイド:今日の動き見てウルフ的にはどうだったよ。
ウルフ:まずまずだな。出してやっても良い。
ゼナイド:やった~。殺せるお仕事は~いれっ。
パンサー:さてと、俺もそろそろ撤退するかな。ステラちゃんのエスコートにまわるとするよ。
ウルフ:任せたぜ。
ゼナイド:とはいえ、戦線から退いた以上敵はもう居ないんだけどさ。
パンサー:用心するに越したことはない。だろ??
ゼナイド:まぁ、それもそうか。
パンサー:追いついた。
ゼナイド:あーじゃあパンサーに頼みごと。
パンサー:なんだい??
ゼナイド:ターゲット運んで。俺こいつデカすぎて引きずっちゃうからさ。
パンサー:まぁ、それもそうか。ステラちゃん小さいからね。
ゼナイド:…。ムカつく。でも、こればかりは事実か…。悔しい。
パンサー:まぁまぁ。ほら、預かるよ。
ゼナイド:頼んだ。報酬の受け取りは俺がする。
パンサー:了解。
ウルフ:俺様とレオンも戦線から撤退したぜ。
ゼナイド:報酬受け取った。今日スマブラ直行で帰還する。
ウルフ:あぁ、わぁってるよ。
ゼナイド:ハイラルの政務は萎えるけど、仕方ないよなぁ…。
パンサー:君のお姫様姿を久しぶりに見られるって事だ。俺としては喜ばしい限り。
ゼナイド:言ってろ。
パンサー:つれないね。
___________________________________
ゼナイド:ただいまぁ…っと。
ウルフ:誰に言ってんだよ。
ゼナイド:独り言。はい、報酬。
ウルフ:あぁ。
ゼナイド:あ゛ー。ヘルメット邪魔。やっと外せる。
ウルフ:なんつー声出してんだよ。
レオン:辛抱しろ。ヘルメット外して仕事してまた悪夢を見たいか??
ゼナイド:分かってるよ。だからちゃんとつけてるだろ。もう二度と後頭部強打とかしたくねぇ…。
パンサー:おや、狐くんも戻ってきたようだけど。
ゼナイド:なんであいつもこっちに直なんだよ…;
ウルフ:あれだろ。テメェが今日コーネリア軍の野郎何機か撃墜してっからだろ。
ゼナイド:死んでんのかなぁ。だとしたら怒られるんだろうけど。
フォックス:ゼナイド。
ゼナイド:んー??おかえりフォックス。あ、コーネリア軍墜とした事に関しては謝罪しないぞ??
フォックス:はぁ…。ペパー将軍と交流があってよくそれが出来るよな、お前…。
ゼナイド:ペパー将軍と交流があるのは歌姫としての“私”。“俺”じゃないもん。っていうか!!それで思い出した!!お前俺がスターウルフに居るのなんで将軍に喋ったんだよ!!
ウルフ:テメェついに喋りやがったか。
フォックス:いや、あそこまで派手に動いてたら流石に俺が言わなくても目撃情報くらいは出回るだろ。将軍にもお前に似た奴が最近スターウルフと行動してるって情報が入ってたらしいよ。
ゼナイド:将軍に会った時どうしようかと思ったぜ。まぁ、目を瞑ってくれるって約束してくれたから良かったけどさ。
ウルフ:ほーう??随分甘いこったな。
ゼナイド:ほら、反戦歌みたいなの歌ってほしいって俺に仕事来てたじゃん。そうやって頼んでおいて俺を逮捕だとかっていう方向で事進めるのはあまりにも身勝手すぎるって思ったんだってさ。だから俺は今ここで自由にしてられるんだよ。
フォックス:情報の拡散はしないってさ。“歌姫にそっくりのならず者”ってことで通すらしい。
ゼナイド:実際ファッションとか髪型真似する奴なんてライラット系にいくらでも居るしさ。人間も一定数は居る訳だし。
パンサー:少し苦しいような気がしないでもないけど、そこまで真似するファンも居なくはないだろうな。
ゼナイド:実際真似て刺青入れてるやつも居るよね。何が良いんだか分かんないけど。ハイラルの紋章の意味、わかんないまま入れてるんだろうなって思うとどうしても良いファンとして愛せない。
レオン:だろうな。しかし、コーネリアで貴様のような格好をしている人間は実際見かけたことがある。刺青まではしていなかったように記憶しているが…。
ゼナイド:スリッピーの叔父さんだっけ??あの人のとこで働いてる奴だろ。大方。人間が働く場所と言ったら限られてるしさ。
フォックス:他に全くないってわけでも無いけどな。
ゼナイド:知ってる。ディアナが重宝してる化粧品のブランド店は人間が店員だし。
フォックス:あー。時々見かけるよ。お前らがあの辺でショッピングしてるの。
ゼナイド:やっぱ見つかってたか。
フォックス:避けてるの知ってたからあえて声はかけなかったけどさ。
ゼナイド:ディアナが腕引っ張って俺を気遣ってくれてたし、それもあるかもね。
ウルフ:今後も見かけたら避けんのか??
ゼナイド:一瞬身構えるけど、多分避けない…??かな??
フォックス:なんだよそれ。
ゼナイド:んー、クリスタルと一緒だったらちょっと距離は置くかもしれない。
フォックス:そういう気遣いは要らないんだけどな。
ゼナイド:ホントに??俺距離感ちゃんとつかめないからそういう甘やかしはダメだぞ??クリスタルには恩があるから傷つけたくないんだよ。
フォックス:知ってるよ。むしろ、クリスタルとしては自分が不快だって思ったときは随時言うからそうやって予防線貼らなくて良いってさ。
ゼナイド:そっか。分かった。 《着信音》 ん、仕事の依頼かな。
ウルフ:保留だろうな。間違いなく。
ゼナイド:もう一個の片さなきゃだしなー。あ、ねぇウルフ。
ウルフ:あ??
ゼナイド:この仕事、明日の仕事終わってその次のとして引き受けたい。
レオン:ステラ好みの仕事が来たと見た。
ゼナイド:イグザクトリー。やぁっと殺せる!!
ウルフ:しゃーね。報酬額もそう悪かねぇ。良いだろう。明後日な。
ゼナイド:やったーっ!!
フォックス:……。
ゼナイド:そんな睨まなくたって良いじゃん。そうでなくても目つき鋭いのに余計怖く見えるぞ。
フォックス:そりゃ怒ってるからこういう表情にもなるんだろ。
ゼナイド:そう怒るなよ。別に明後日のはコーネリア軍の誰かを殺すわけじゃない。こいつは死んで良い奴だから。
フォックス:死んで良いって…。
ゼナイド:そう怒るなよ。お前だって父の敵を取るだとかライラット系守るだとかでアンドルフ殺してんじゃん。好きにさせないってさ。つまり死んで良い奴って事だろ。同じこと同じこと。
パンサー:ステラちゃんの論破って暴論のように聞こえて正論だからな。
ゼナイド:事実を言ってるだけだから。それが正論じゃないなら何も正しいことなんてない。とはいえ、正しさが全てを救うわけでもないんだろうけどさ。
フォックス:俺に言ってるだろ、それ。
ゼナイド:だけでは無いけどね。正しいが時々傷つけることもあるんだけどなぁって思っただけ。
フォックス:傷ついたのか??
ゼナイド:んー、どうしたら良いんだろうって戸惑いはしたよ。だって、殺しの快感覚えたらもう今更やめろなんて言われたってやめらんないのに、やめてほしいなんて言われてもなぁって。でも好きなことをして欲しい。難しいよね。その要求。
フォックス:それに関しては俺が悪かった;なんていうか、殺しとかじゃなくて楽しみ見出して欲しかった。
ゼナイド:難しいかな。歌を歌うのも、踊るのも、絵を描くことも、観る事や聴く事はもちろん楽しいけど、どれもスリルが無いから。だから戦いはやめらんない。
ウルフ:だとよ。大体、ジェームズと活動してる時も、その前に俺様と活動してた時もコイツの母親がこんなだったんだ。今更止めようがねぇと思うけどな。
フォックス:母さんには何も言われないのかよ;
ゼナイド:好きなことしなさいって。自分の感性の赴くままに。次感情壊したら怒るからねって言われた。
フォックス:はぁ…;なんで父さんとスターフォックスやってたのか分からないよ;
ゼナイド:ソフィ、アンドルフの思想について行けないしそれに雇われるウルフとか嫌だからスターフォックス入隊したってよ。あと、入隊直後に関しては俺腹に身篭ってたらしいし。
ウルフ:こっちで動くにしちゃ流石にハードだったんだろ。あの時点で臨月近かったんだろ。確か。
ゼナイド:らしいね。んー、ソフィに会いたい。早く身体見つけて欲しい。
パンサー:現状じゃあ死んでるとしか言いようが無いんだよな。
ゼナイド:魂が俺の中にあるようなもんだしね。面白いよね~。俺の体の中に二つ魂があるんだよ。ちょっと毎日ぽかぽかだよ。でも、元気なソフィを見たい。
フォックス:お前の母さんといい、お前といい、優しいのか冷酷なのかよく分からなくなってくるな。
ゼナイド:死んで良い悪に対しては冷酷かもね。でも、俺は自分をちょっとは優しい人だと思ってるよ。
ウルフ:自分からそう評価するたぁ珍しい。
ゼナイド:だって、女神の血引き継いでるもん。一応ね。それに、死は救済って言うだろ。死んで良いやつの死は浮世の者たちにも救済となるし、そいつ自身の魂の救済にもなる。冥界は戦力だとかご飯が増えてウハウハ。ウィンウィンでしょ、完全に。
レオン:面白い。そう考えれば確かにそれは優しさと言えるな。
ゼナイド:だろ~??俺は優しいんだよ。ふふ~。
フォックス:複雑だな…;死が救済なんてまるで死神だ。女神とは程遠い言葉だろ;
ゼナイド:救済の方法なんて様々だよ。そのときそのときのニーズに合わせて方法も変えていくべき。女神だったら誰かを殺しちゃいけないなんてことはない。
ウルフ:ま、戦女神なんてもんも居るくらいだしな。
ゼナイド:そうそう。だから良いんだよ。
フォックス:誰かを殺すのに痛みだとか無いのか。
ゼナイド:無いよ。ご飯食べたり歯磨いたりするのと同じくらいの感覚。だから殺してきた回数も覚えてないし。そういうフォックスはどうなんだよ。
フォックス:俺は……。必要悪だと思ってる。
ゼナイド:じゃあ俺も一緒。必要悪で動いてるよ。無差別で殺してないってことは、純粋な悪じゃないんだよ。
フォックス:何もお前が必要悪になんてならなくたって…。
ゼナイド:フォックス、忘れてるよ。俺は殺しがしたい。ちゃんと需要と供給が成り立って動いてるからその優しさは余計なんだよ。俺の心配よりも、自分の味方の心配をしようよ。
パンサー:いつになくステラちゃん穏やかな表情してるな。
ウルフ:違和感あると思ったらステラとフォックスの距離が近いのか。
ゼナイド:訴えるべき相手はフォックスだからね。
フォックス:殺しがしたい、か…。
ゼナイド:あー、でも、スターフォックスのメンバーはでも殺したくないなぁ。絶対悪い奴らじゃないし、恩もあるし、死んで良い奴じゃないから。
ウルフ:けど実際殺られちまうときが来るかもしんねぇんだぜ??
ゼナイド:その時はその時。死んじゃったら弔うだけだよ。
パンサー:そのへんはサバサバしてるよな。
ゼナイド:悲しんだって帰ってくるわけじゃないんだからさ。悲しむだけ無駄だと思ってる。感情また壊すのも悪いことなんだろ??
レオン:歪んでいるとは思うが、嫌いではないな。その思想は。
ゼナイド:ありがと。さーてと、明日は午前中政務で午後からはウルフ達とお仕事。あといい加減パイロットスーツから着替えたい。
フォックス:えっ。わあああああああああっ!?ゼナイド!!;男が居るところで脱ぐなって!!;
ゼナイド:今更だよ。俺毎日こいつら居るとこで裸になるよ??
フォックス:それがおかしいんだって!!;いい加減貞操っていうのを学んでくれ!!;
ゼナイド:うるさいなぁ…。一々面倒くさいじゃん部屋移動するの。俺は合理的に動きたいんですー。
フォックス:お前に羞恥の感情は無いのか!!;
ゼナイド:別に、裸見られるの恥ずかしくないよ。体中刺青だらけ傷だらけで気味悪くて襲うやつも居ないだろ。それに昔ア��ドルフ軍で人体実験されてる時なんて毎日裸見られてたのに今更恥ずかしいわけないじゃん。
フォックス:子供の頃と今は違うだろ;
ゼナイド:ちょっとおっぱいおっきくなっただけじゃん。
パンサー:女性らしい体つきになったとは思わないのか。
ゼナイド:胸に脂肪の塊が増えただけって印象。単にそれを乳房って呼んだりしてるだけだろ??
ウルフ:こいつ色んなとこ歪んだままだからな…。俺様でもこればかりはお手上げだ。
レオン:パンサーが襲うやつではないと分かっている以上警戒もせんだろうしな。
フォックス:あーもう;それならせめて堂々と着替えないで胸だとかは服で隠しながら着替えてくれよ!!;
ゼナイド:うるっせぇなぁ…;それすげぇ非効率的な着替え方じゃん。ほら、もう服着たからこっち向いて良いよ。
フォックス:全く;そうでなくてもブラとか付けないんだからさ、お前。極力見えないようにしてくれよ;
ゼナイド:クリスタルの前でもそうなの??フォックスって。
フォックス:は??
ゼナイド:んー、男女の関係って肉体関係とか持ってるイメージあるっていうか…。ないしはそういうの意識したりとかさ。一々女体に羞恥心覚えてちゃクリスタル苦笑するだろうなぁって。
フォックス:なっ…なっ…;おまっ、それはちょっと知識間違ってる!!;
ゼナイド:分かんない。俺の勝手なイメージだし。恋愛興味ないもん。それに、後世に子孫残すための繁殖行為であって、それが前提の恋愛だと思ってるから。もうとっくの昔にそういうの経験あるものだと。
パンサー:ステラちゃんガンガン言っていくねぇ。そこのリーダーは顔真っ赤にしてるよ。
ゼナイド:何が恥ずかしいんだか。繁殖行為なんて普通にその生き物が将来生き残っていくのに大事な事だろ。
フォックス:それはそうだけど;なんていうか、お前のその説明じゃ愛だとかっていう感情が欠如してる…。
ゼナイド:愛だとか恋だとかって感情は繁殖行為とその子孫を育てる為の潤滑油だと思ってる。違う??
フォックス:お前なぁ…;
ウルフ:諦めろ。貞操感なんざこいつに教え込もうとして同じこと返されたんだ。恋愛に重きを置いてない以上ステラはこんなだぞ。
フォックス:あーもう;クリスタルに助けてもらいたい気分だ;
ゼナイド:なんだよそれ。まぁいいけど。
フォックス:時々ゼナイドの部屋行くと下着畳まずソファに投げ出してるのどうにかならないかなって思うよ;
ゼナイド:別に良いじゃん。恋仲って訳でもないのに一々細かいとこ気にするなぁ…。なんか、フォックスって面白いね。
フォックス:お前の方がおかしいんだよ;
レオン:クククククッ。まるで漫才だな。ステラ、私はもう眠るとするぞ。漫才をするなら自室へ戻れ。
ゼナイド:俺シャワー浴びてから寝よう。あとでレオンの部屋行って良い??
レオン:ボウヤとは寝んのか??
ゼナイド:もう寝ないー;
フォックス:今日は流石に俺の方がパス;ゼナイドの部屋行ったら裸でお出迎えとかだけは勘弁願いたい;
ゼナイド:それは大丈夫じゃね??レオンと寝るのにどうせ服着なきゃ移動出来ないしさ。マッパでお出迎えとかは無いよ。
レオン:だそうだ。私と寝ることが前提でなかった場合は??
ゼナイド:地上は寒い。服着るよ。風呂上りマッパはもうこの時期無いかな。
レオン:ならばボウヤと寝るんだな。
ゼナイド:なんで!!;
レオン:気まぐれだ。
ゼナイド:意地悪!!;
ウルフ:俺様も換金しなきゃならねぇしな。
フォックス:お前が裸で来なきゃ部屋来ても良いけど…。
ゼナイド:またフォックスと一緒に寝るのー??;なんかそれが俺にとっては少し恥ずかしいよ;
フォックス:お前の恥ずかしいの基準ズレてるよ;
ゼナイド:なんか、幸せだなって思ってる表情筋ユルユルなの見せるの恥ずかしくない??
フォックス:こっちまで寧ろ幸せを御裾分けされてる気分になるだけだけどなぁ。
ゼナイド:えー…。
ウルフ:ステラのズレてる部分ってのはやっぱテメェと居ると顕著に表れるな。おもしれぇ。
フォックス:なんだそれ…。まぁいいや、それじゃ俺は部屋に戻ってるよ。
ゼナイド:はーい。多分あとで行くよ。
パンサー:多分って。
ゼナイド:恥ずかしさが勝ったら行けないじゃん。多分その時はウルフのとこ行く…。
ウルフ:んじゃ、テメェが寝た時を図ってあいつのとこに運ぶか。
ゼナイド:意地悪;まぁいいや、俺も部屋戻る。
ウルフ:ま、解散だな。ステラ、明日は政務が終わり次第すぐ連絡入れろ。良いな。
ゼナイド:はーい。了解。
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cotowe666 · 8 years ago
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フォックス:ゼナイド、入るぞ。
ゼナイド:あれ、もう帰ってたんだ。てっきりまだグレートフォックスに居るものだと。
フォックス:俺もてっきりウルフと一緒に居るものだと思ってたんだけど。居ないのか。
ゼナイド:生憎俺一人だけだよ。他はそれぞれでやることやってる。ウルフとレオンはあれだ、捕獲した奴引渡しに行ってる。パンサーもかな。コロニーで待機してるかもしんないけど。まぁ、そんなとこ。
フォックス:それならそれで都合が良いかな。
ゼナイド:なんd…うわっ!?バカ、おろせ!!;
フォックス:だって、椅子ひとつしかないし。それに昔はこうして一緒に座ってたろ。
ゼナイド:ベッドに座れば良いだろ!!それにクリスタルに怒られっぞ!!!
フォックス:��前がそんな態度してるの知っててクリスタルが許可出したよ。そうすればおとなしくするんじゃないかってさ。
ゼナイド:…。それって気ィ遣われてる…??
フォックス:いや。むしろ、クリスタルとしては俺との関係なんて一々気にしないで欲しいみたいでさ。俺もあまり気にして欲しくないし。
ゼナイド:ふーん。まぁでも昔みたいに仲良くとまではならないだろうね。
フォックス:なんでだよ。
ゼナイド:あくまでも敵だから。今は仕事してないから違うけどさ。
フォックス:はぁ…。お前、なんか昔より堅くなったな。ルールに縛られないのがお前だと思ってたんだけど。
ゼナイド:縛られてないよ。別に。
フォックス:じゃあ、俺を避けるための口実として色々考えた結果??
ゼナイド:…。
フォックス:図星か。一回ダメだって思うとお前、いくらクリスタルが許可出したって大丈夫だって言ったって中々変えないもんな、態度。
ゼナイド:うるせぇな。で、説教しに来たんじゃねぇのかよ。
フォックス:って思ったけど昨日少し怒ったし、女の子に説教って中々罪悪感が出てきて難しくてさ。
ゼナイド:殴るぞ。女女お前まで言いやがって。
フォックス:怒っても事実だろ。そう嫌悪するなよ。
ゼナイド:テメェが女だからだとかそういう理由付けで戦わせないだとかそういう態度やめたら女だって事実も喜んで受け入れてやるよ。
フォックス:それは難しいな…。
ゼナイド:ムカつく……。それならいっそ説教受けたほうがマシだ。
フォックス:変わり者。
ゼナイド:そんな変わり者に積極的に関わってるお前だってよっぽどもの好きだろ。バカじゃねぇの。
フォックス:俺が避けたらそれはそれで傷つくだろうに。
ゼナイド:別に。
フォックス:目逸らした。分かりやすいな。相変わらず。
ゼナイド:死ね。…やっぱ嘘。死ぬな。あークソッ!
フォックス:プッ。優しい子だよ、やっぱ。
ゼナイド:うるさいな。っていうか説教じゃないんなら何しに来たんだよお前。
フォックス:なんか、ウルフからお前がランドマスター乗りたい乗りたいってうるさかったって話聞いたの思い出してさ。
ゼナイド:そんなに言うほど駄々こねてねぇよ。無理だって言われた時点ですっぱり諦めたっての。
フォックス:結局ウルフに乗せてもらって喜んでたくせに。
ゼナイド:そりゃ、一応願望が叶ったわけだし。一部。
フォックス:操縦、したいんなら乗せてやろうかと思ってさ。
ゼナイド:!!良いのっ!?
フォックス:こういう話になると目輝かせるんだからなぁ…;
ゼナイド:だって、どんな感じかって気になるじゃん。面白そう!!動かして良いの!?
フォックス:良いよ。条件付きだけどな。
ゼナイド:条件??
フォックス:俺のだし、俺もコックピットには同席させてもらう。それと、撃つのは無し。
ゼナイド:後者すげぇ残念。
フォックス:仮想トレーニングだったら撃てるけど、それじゃ嫌なんだろ??
ゼナイド:殺せなきゃ嫌。でなきゃ何かぶっ壊せなきゃ。
フォックス:そういうのは用意出来ないからな。だから砲撃は無し。
ゼナイド:はぁ…。まぁいいか。操縦出来るのはでかい。そうと決まれば早く行きたい、行こ。
フォックス:やれやれ。仕事終わった直後だっていうのに元気だなぁ。
ゼナイド:だって、今日だれも殺してないつまんないミッションだったもん。疲れるわけ無いよ。
フォックス:ゼナイドのそういう発言はなんか俺が傷つくな…;
ゼナイド:意味わかんない。お前も相当変わり者。 《着信音》 あれ、なんだ。こんな時間に。
フォックス:ウルフからか??
ゼナイド:いんや。次の仕事の依頼だね。ウルフに要件送信して受けるか返事待つよ。
フォックス:……。
ゼナイド:なんだよ。そんな顔しなくたって良いだろ。今入ってきたのは別に殺しの仕事じゃない。今日のと同じやつだよ。つまんないなぁ…。
フォックス:まさかと思うけどその仕事は明後日が予定だったりするんじゃないだろうな…。
ゼナイド:…ご明察。なんだ、また被るの??もおおおぉぉぉ…。つまんないじゃんお前ら来たらだれも余計に殺せない。
フォックス:被ってて良かった。これでお前がだれも殺さなくて済む。
ゼナイド:俺は殺しがしたいんだよ。血が見たいし見れなくてもそれなら悲鳴と苦悶の声と断末魔を聞きたい。
フォックス:ゼナイド。
ゼナイド:怒った??
フォックス:いや。俺はむしろ悲しいよ。昔はそういうこと言わなかったのに。
ゼナイド:そんなことで一々悲しんでたら俺のママ怒らなきゃいけなくなるぜ。ソフィだって殺しを楽しんでたんだから。お前の父さんと一緒に活動してた時もね。ほら、ランドマスター乗せてくれるんだろ??早く行こうぜ。
フォックス:…。わかったよ。
___________________________________
フォックス:ほら、捕まれよ。
ゼナイド:うん。すげぇー。コックピットウルフのとちょっと違う。
フォックス:そりゃそうだろ。
ゼナイド:じゃあアーウィンも違うのかな。こういうの見るの本当に好き。ロマン感じるよな。
フォックス:男の子みたいな趣味してんなぁ;
ゼナイド:褒め言葉。もっと言って良いよ。
フォックス:じゃあ言わない。
ゼナイド:いけず。…これで多分ローリング出来るのかな。
フォックス:カン鋭いな。正解。
ゼナイド:ちょっとだけは似てるからね。ウルフのと。もうこういうの乗れるだけで幸せだなぁ…。
フォックス:スリッピーと整備しながら話盛り上がってた理由がわかった気がするよ。
ゼナイド:あいつ楽しい奴だよね。趣味合うし。そっち居るとき唯一あの時間が楽しみだった。
フォックス:ってことはあの時から俺とクリスタルの仲気にしてたんだな…。
ゼナイド:あっ;気づいて欲しくなかった…;失言。反省。
フォックス:もう遅いよ。なんか、ごめんな。
ゼナイド:謝るな。逆に俺が悪いみたいに思える。
フォックス:なんでだよ。
ゼナイド:説明しづらい。俺が間違ってたみたいに思えるとだけ言っておく。
フォックス:なんだそれ。
ゼナイド:まぁ、そんなことはどうでもいいんだ。んーと、ホバリングはこうかな。
フォックス:操縦の方法一切教えてないのにすごいな。
ゼナイド:こういうのって大体分かる気がする。多分、これ触ったら撃つんだよな??
フォックス:正解。
ゼナイド:触りたいけど、誘惑には負けない。
フォックス:良い子。ちゃんとそういうのは守ってくれるって信じてたよ。
ゼナイド:お前子供扱いしてるだろ。なーにが良い子だ。
フォックス:褒められて満更でもないくせに。
ゼナイド:っるせ;
フォックス:俺以上に分かり易いんじゃないか、お前。
ゼナイド:そういうとこお前に負けたくねぇなー!もっと余裕持てるようにしねぇと…。
フォックス:今のままで良いよ。それ以上可愛げなくされても困る。
ゼナイド:別に良いだろ。かっこよくなりたい。ウルフみたいに。
フォックス:やめてくれよ;よりにもよってウルフみたいにだとか;
ゼナイド:お前までそう言う…。パンサーにもやめろって言われた。
フォックス:そりゃそうだろ;ゼナイドがあんなのになんて考えたくもない;今の可愛いままで居てくれ頼むから;
ゼナイド:可愛い嫌だって言ってんだろ。このまま頭突きするぞ。
フォックス:やめてくれ。
ゼナイド:ところで質問。
フォックス:なに??
ゼナイド:なんで俺をランドマスターに乗せようと思った??前あんなにダメだって拒否しまくってたのに。ウルフから俺が我が儘言った話聞いただけでこんな心変わりする訳が無ぇ。
フォックス:はぁ…。相変わらず鋭いなぁ、ゼナイド。なんていうか、俺は昔に戻りたかったのかな。前みたいにゼナイドと話したいって思ってさ。きっかけ作りのつもりで乗せたって言っても過言じゃない。汚い真似して悪かったな。
ゼナイド:別に。実際楽しいし。ってことはウルフがお前にそのつもりでアドバイスしたってことか。
フォックス:俺が少し愚痴こぼしたからかもな。
ゼナイド:ウルフなんだかんだ優しいもんな。多分辛気臭いフォックス見たくないとかなんとかそんな理由でそういうこと言ったんだろ。
フォックス:流石スターウルフに長く居るだけあるな。その通り。
ゼナイド:なんか、他にウルフがそういう親切をする理由が思い浮かばない。ただ普通に優しいだけのウルフとかちょっとイメージ出来ない上に流石に気色悪い。
フォックス:言ってやるなよ;お前のリーダーだろ??;
ゼナイド:逆を言えばそれくらい自分に素直なウルフが好きって事だよ。別にただ罵倒してるって訳じゃない。
フォックス:なるほど。
ゼナイド:フォックスの前でウルフの話するのもなんか変な感じするな。まぁいいけど。
フォックス:なんか、やっと呼んでくれたな。名前。
ゼナイド:あれ、呼んでなかったっけ。
フォックス:俺は少なくともこうやって話してる時に聞いた記憶は無いな。
ゼナイド:ああそう。名前を呼ぶとか呼ばないとかそんな重要なことじゃないと思ってるから。由来は大事だとは思うけど、呼ぶ呼ばないに重きを置いてないからさ。そういう驚き新鮮。
フォックス:やっぱ変わり者。難しいことばっか考えるんだからなぁ。
ゼナイド:こんなの全然難しくない。普通だよ。
フォックス:普通ではないかな。変ってわけでもないけど。
ゼナイド:それってつまりどういうことなのかわかんないけどまぁいいや。フォックス、ありがと。ランドマスター楽しかった。満足。部屋戻ろ。そろそろウルフから返事来てる気がする。
フォックス:了解。
___________________________________
ゼナイド:やっぱり。受諾か。了解。
フォックス:結局、お前も出るのか。
ゼナイド:そうだね。怒ってもいいけど、俺は聞かないからね。意地でも仕事出るよ。
フォックス:分かったよ…。頑固。
ゼナイド:自分に素直になって好きなことしろって俺が10歳のときお前が言った。今更尚の事やめられないよ。お前が言ったことまで破ることになる。
フォックス:…!なんていうか、まさかそんな危険な方に転がるとは思ってなかったな…;確かにそう言った記憶はあるけど。
ゼナイド:ちゃんとフォックスが言ったこと守ってるんだからむしろ褒めて欲しいね。俺は今ちゃんと俺らしく俺のやりたいことやってるよ。
フォックス:これは何も言えないな;困った;
ゼナイド:なんで困るんだよ。お前の要求って一々難しい。
フォックス:少なくともお前が難しいって感じてた理由は分かったよ。俺の言い方が悪かった。っていうか、想定が甘かった。そりゃその言葉守ってたらやめろって方が難しいよな。
ゼナイド:まぁ、仮にその言葉を破棄して戦場に行くことをやめても、俺は今度はハイラルで一人で戦うだろうね。魔物狩ってさ。リンクが止めに来るだろうけど。無視すれば良いし。
フォックス:意地でも戦いはやめないってわけか。
ゼナイド:そういうこと。そういやこうしてゆっくり話す機会が減ってから言ってなかったんだな。俺が戦いをやめるのは晴れの日って決めてんだ。
フォックス:晴れ??
ゼナイド:銃撃だとか誰かの血と涙が雨なら、一切そういうのが無くなれば晴れ。つまり、戦争も何も無くなったらやめるってこと。
フォックス:それって生きてる間はずっと戦うってことか。
ゼナイド:そうだよ。それに、戦争だとか防衛だとかだけじゃなくて、平和の中でも人は戦い続けてるんだよ。自分の感情と。何事にでも葛藤と正当化は付き物でしょ。
フォックス:ずっとそうやって戦ってきてたのか。
ゼナイド:そうかもね。でも戦ってない時期もあった。感情がなかったときと、幼すぎたとき。戦場を知らなかったとき。だから別にそんなシリアスな事でもないよ。
フォックス:少なくとも、4歳の時からはずっと戦ってきてたろ。誰にも頼ろうとせず、一人で。
ゼナイド:頼ることは悪いことだと思ってたからね。今でも少し思ってるけd…。
フォックス:頑張りすぎだよ。戦い以外にもっと楽しみ見出して欲しいけど、そうもいかないんだ��うな。
ゼナイド:フォックス、流石にぎゅーはダメだ;
フォックス:膝の上に座らせるのは良いのにか??
ゼナイド:ダメ、だと思う…;
フォックス:恥ずかしいからクリスタル口実に使ってるだけだろ。耳真っ赤。
ゼナイド:うるさい!;あーもう早く離せ!!俺別にこういうの求めてないし一人で戦ってきたことに悩んでもないしむしろ誇らしいって思ってるから!!;
フォックス:ウルフから聞いた。こうされたいって寝言言ってたってさ。お前。
ゼナイド:嘘ォ!?っていうか、聞いてたのは別に仕方ないとしてよりにもよってお前に言うかよ!!バカかあの野郎!!;サイッテーだな!!;
ウルフ:誰がバカだって??
ゼナイド:お前だよ!!;なんてことしやがってくれてんの;なんだよこの状況!!おかしいおかしい!!フォックスこんなことする奴だとは思ってなかったっていうかこんな積極的にスキンシップしてくる奴だと思わなかった!!!;
フォックス:いや、なんか撫でられるの本当はうれしいって思ってるとかさ、他にもそういうこと聞いたから…。喜ぶならって思って。ダメだったか…??
ゼナイド:ダメじゃない…けど…。あーもう!!ウルフがどこまで俺のこと喋ったか知らないけど!!今日俺とこいつ二人にさせたのもお前が諮ったんだな!!
ウルフ:半分はな。
ゼナイド:意地悪!!;うわー、初めて羞恥で死にたいって思った;こういう感じなんだなー;
フォックス:え、ごめん;
ゼナイド:謝んなくていいって;あーもうお前のそういう優しすぎる��も何もかもひっくるめて恥ずかしい!!;なんか嫌だ;
フォックス:乙女心は複雑ってこういうのを言うんだろうな…。で、そう言うと怒るんだろ。
ゼナイド:怒るよ。
フォックス:知ってた。やっぱ難しいよ、お前。
ウルフ:男になりてぇっつー割には欲求は女のソレってだけの話だろ。複雑っつーよりはむしろ単純だ。男らしく居たい感情と女みてェに甘えたい感情が戦ってるだけの話だろ。
フォックス:そう聞くと簡単な図式だな。
ウルフ:こいつの複雑なとこってのは冷静に考えりゃ案外単純なもんだ。そこに行き着くまでちっと時間を要するだけでな。
フォックス:なるほど。で、本人がどうしたら良いか分からないまま混乱してパニックになったり落ち着かせるのにいきなり一人になるってことか。
ゼナイド:勝手に俺の感情そうやって解釈すんなよ…。あーもう。今の俺は一人で居たい気分だ!;
ウルフ:女みてぇになってる今の自分を否定してぇんだろ。
ゼナイド:…そう、かも。一人で大丈夫って思えたら男だと思う。
ウルフ:やっぱりな。単純なもんだな。最近やっとテメェを理解出来るようになってきたぜ。
ゼナイド:っていうか、それもあるけどこんなフォックスとひっついてるとこパンサーに見られたくないってのもあるよ…;絶対恋愛に絡めてからかってくる;あいつのことだ「クリスタルは俺のものにするから君はその狐くんとくっついたら良いよ」とかなんとか言うんだぜ絶対。
フォックス:それは俺が困るな…;
パンサー:残念。言おうと思ってたら予測されてたか。
ゼナイド:殺す。
パンサー:おっほ。そんな物騒なこと言わなくたって良いだろ。俺としてはステラちゃんがそこの狐のリーダーとくっつけたら幸せなんだろうなって思って言ってるだから。
ゼナイド:余計なお世話だ。
パンサー:その状況、満更でもないくせに。
ゼナイド:たまにで良い。パンサーじゃないけど、勘違いする。そこまで行かないにせよ、その優しさに甘えてしまう。それだけは絶対に嫌だ。
ウルフ:たくましいこって。
フォックス:なんていうか、お前の嫌いな話の流れになるけど、お前自身はもう誰か彼氏っていうか相手をみつけようとかは思わないのか??
ゼナイド:無いな。どうせ俺相手に置いていかれちゃうし、相手は置いて逝っちゃうし。こんな化物好きになる奴どこに居るの。
フォックス:愛されてるだろうに。色んなやつに。俺だって、そんな恋愛関係って意味ではないけどゼナイド好きだぞ。
ゼナイド:…。嫌いだ。そういうの言うの。頭がごちゃごちゃにされる…。
フォックス:混乱してる、ってことか??
ウルフ:葛藤もあるだろうよ。
ゼナイド:正直、寂しいっていうの無ければそれで良いよ。それならディアナが居てくれる。一人ぼっちじゃない。俺のことも理解してくれてる。最高の親友で、パートナーだ。あいつが居てくれたらもうそれで良い。彼氏とか、そういうの要らないよ。
フォックス:そっか。
ゼナイド:それに、ウルフにこれ言ってなかったんだな。ちっちゃいときさ、フォックスに「将来おっきくなったら結婚しよ」って俺言ったの覚えてる??
フォックス:覚えてるからこそクリスタルと一緒に居る今お前に謝罪してる。
ゼナイド:あれさ、恋愛とかそういう好きじゃなかったんだよね。
フォックス:え、というと??
ゼナイド:初めて俺を化け物じゃないって言ってくれて撫でてくれた。遊んでくれた。それが嬉しかったから、初めて俺の本当を知ってくれた奴だって思って、ずっとそういう理解者と居たいなって思ったから結婚しよって言ったんだ。ただ、感謝の気持ちとか恩とかだけで好きって言ってた。
フォックス:そういうことか。
ゼナイド:うん。だから、あの時みたいにこういう風に優しくされるとさ、ずっとこれが続けばって幼かった俺が心の中でそう願うからフォックスを拒否したくなる。ちょっとそんな気がした。だって、その欲求に甘えるってことは結果的にはクリスタルの立場にならなきゃいけないっていうのとイコールだろ??
ウルフ:まぁ、そうなるな。
ゼナイド:でも、恋愛感情を理解してなくて、そういう好きじゃない気がするってままフォックスとくっつくわけにもいかない。だから苦しいし、離れたくなる。
パンサー:そこは思ってる以上に複雑なわけね。
ゼナイド:だからパンサーが恋愛に絡めたこと言うと殺意沸くんだよね。勝手なこと言うな殺すぞって。
パンサー:それは正直すまなかったよ;
ゼナイド:良いよ。知らなかったなら仕方ないし、俺もちゃんとここまで説明今まで出来なかったし。
フォックス:まぁでも、それならたまにならこんなふうにゼナイドを抱きしめたり撫でたりそういうことはしても良いってことだな。
ゼナイド:たまに、な。高頻度だと快感情膨らみすぎて永眠しそうだから。
ウルフ:死なねぇんだろ??っつーか、結局嬉しいんじゃねぇか。
ゼナイド:でも、恥ずかしい。もうそんな年でも無いのに俺何してるんだろうって冷静になるし、フォックスの匂いで安心しきってしまう部分もあってまた頭ごちゃごちゃになるしで疲れるよ;
フォックス:むしろ、それでごちゃごちゃが整理されるようになったりして。
ゼナイド:その手の荒療治はやめてくれ;あーもう今日仕事疲れなかったのにフォックスで疲れたー;もう寝るー;
フォックス:俺のせいかよ;っていうかレオン戻ってないけど良いのか??
ゼナイド:ドアの外で盗み聞きしてるの知ってる。もう帰ってるよ。
レオン:ふん。よくわかったな。
ゼナイド:俺の嗅覚甘く見るなよ~??
レオン:ボウヤに抱擁されているのならそちらの匂いで分からんだろうと思っていたが…。甘かったようだな。
ゼナイド:嗅ぎ分けくらい出来るよ;あとパンサー入ってきた瞬間ふわってレオンの匂いも一緒に連れてきたから確信した。
パンサー:俺が原因だったか。
ゼナイド:薔薇の匂い混ざってて吐きそうだったけどな。
パンサー:そうやって俺への風当たりは強いんだからな…。
ゼナイド:でも好きだよ。
パンサー:複雑だよ;
ゼナイド:あはは。俺は簡単だよ。匂いとそのタラシ無かったらパンサー好きってだけだし。さてと、本気で寝たいのでフォックスもうぎゅーしなくて良いよ。
フォックス:了解。ウルフと寝るのか??
ウルフ:悪いが今度の仕事の件でまだやり残したことがある。ステラに顔出して戻ったこと伝えに来ただけだ。早朝まで戻らねぇぜ。
レオン:そういうことだ、私も朝に戻る。
パンサー:狐くんと寝ることになるね。
ゼナイド:はっ!?うっそだろ!?;それなら俺も起きとく!!;嫌だ!!;
ウルフ:眠ィんだろ??無理して起きとく理由はねぇはずだぜ。
ゼナイド:意地悪!!;俺もコロニー戻る;こいつとまた二人きりとかしかも一緒に寝るとか多分それは流石に浮気みたいな不倫みたいなそんな感じするから嫌だしそんなアバズレになりたくない!!;
フォックス:アバズレって…;
パンサー:心配しなくても君はまだ未成年で、結婚出来るような年齢でもないから浮気だとかそういう概念には抵触しないよ。安心して十分甘やかしてもらいなよ。
ゼナイド:でも…;
レオン:明日は非番になるだろう。ボウヤの方は知らんが少なくとも早朝から用事があるわけではあるまい。
ゼナイド:違っ;そうじゃなくて;
ウルフ:んじゃ誰と寝るんだよ。
ゼナイド:朝帰ってくるんだろ??朝ウルフたちと寝たら良いじゃん;
ウルフ:椅子で仮眠しかしねぇぞ。テメェ抱えてベッドで寝る気はねぇ。
ゼナイド:レオン…;
レオン:なんだ。私は事前に仮眠をとっている。寝んぞ。
ゼナイド:ぱ、パンサー。
パンサー:俺と寝てくれるのかい??
ゼナイド:乗り気じゃないけど、フォックスとよりかは…;
パンサー:乗り気じゃないならそっちのリーダーとの方が良いだろ。乗り気じゃない女性を無理やりベッドに連れ込む趣味は無いね。
ゼナイド:くっそ!!;じゃあ俺もうずっと起きとくよ!!;コロニー戻ろっ??;
ウルフ:何にそんな必死になってんだよ。大人しく寝とけ。ガキはもうとっくの昔に寝る時間だろ。それ以上チビになりてぇのか??
ゼナイド:それは困る…;けど!!…あーもういいよ!!;フォックスが良いんなら一緒に寝て欲しい;
フォックス:構わない。一人じゃ寝られないの知ってるし。
ゼナイド:あーもう;今日は厄日だ;ねぇ俺一緒に寝てクリスタル怒らない??;
フォックス:無い無い。って、そんな泣きそうな表情しないでくれよ;心配しなくても大丈夫だから;クリスタルそんなに嫉妬深い女の子じゃないから;な??;
ゼナイド:……それなら、寝る…。
ウルフ:女の目気にしすぎだろ。今時ンなガキみてぇな女居っかよ。
パンサー:いない事もないけど、少数だろ。ステラちゃん、多分その手の女しか見てこなかったからこそそういう心配してるんだろうけど。
レオン:経験が無さ過ぎるのも考えものだな。
ウルフ:だからこうしてそこにフォックス連れてきたんだよ。いい加減色気の一つでも覚えてもらわねェとな。
フォックス:利害の一致もあるんだろうけど、利用されてるような表現だな;
ウルフ:はなから俺様は利用する気で居たぜ。テメェがどうかは知らねぇけどな。ま、ステラは任せた。じゃあな。
フォックス:分かったよ。
ゼナイド:??色気…??
フォックス:眠いんだろ。その話はまた明日。
ゼナイド:うん。いい匂い…。俺、昔に居るみたい…。
フォックス:大丈夫。今でもちゃんとあの時と同じ時間はいつでもあるよ。
ゼナイド:…うん……。
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cotowe666 · 8 years ago
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ゼナイド:あー、ファルコそっちじゃない。右右っ。
ファルコ:うるせぇ今やってる!!テメェこそあいつさっさと墜とせ!!
ゼナイド:墜としてるよ。はい、撃墜。あ、まって後一回ぶつかったら死ぬ;
ゼナイド・ファルコ:ああああああああああああっ!!!!!!!
ゼナイド:あーあ。ヤラレチャッタ。ジャイロ機能楽しいな、このゲーム。
ファルコ:テメェがチンタラしてなきゃもっと楽しかったけどなー。
ゼナイド:激突したのお前だろ操舵士。ファルコには狙撃手やらせた方がよかったかなぁ。
ファルコ:上等だ。ほら、チェンジ。
ゼナイド:へいへい。なんか、本物の飛び方を見せてやるだとか空の方が良いとか言う割にこれなんだからなぁ。
ファルコ:ゲームと実践は違ぇんだよ。
ゼナイド:まぁ、確かに。でもこれは割と実際に近いことも無い気がするけどなぁ。でも、アーウィンとウルフェンって違うからお前らの実際とはどうか分かんないけど。
ファルコ:お前乗ったことねぇんだっけか??
ゼナイド:アーウィン乗ったことないよ。でもウルフェンに慣れてるとアーウィンつまんなさそう。
ファルコ:喧嘩売ってんのか。
ゼナイド:売ってない。率直に思ったこと言っただけ。
ファルコ:ケッ。一々ムカつく一言の多い奴だぜ。
ゼナイド:ほらほら、無駄話してると落とされるぞー。俺何回ローリングしまくってると思ってるの。片付けてよ敵を。
ファルコ:うるせぇ!やってんだろ!!
ゼナイド:ファルコ指摘されるとすぐキレるよね。
ファルコ:気が散るんだよ!!
ゼナイド:分からないこともないけど、怒鳴らなくたって良いじゃん??まぁ別に良いけど。流石元宇宙暴走族って感じするし。
ファルコ:テメェそれどこで知ったんだよ。
ゼナイド:フォックスから聞いたー。
ファルコ:あの野郎。勝手に人様のことペラペラ喋りやがって。
ゼナイド:別に困ることじゃないだろ。葬り去りたい過去なのか??
ファルコ:別に。そんなんじゃねぇよ。あっ!!
ゼナイド:流石にあの攻撃は避けらんないなぁ。ボム撃ってくれたら助かったのに。って、ガメオベラか。
ファルコ:ゲームオーバーな。馬鹿かお前は。
ゼナイド:分かってる。ネットスラングだよ。お前だって一々一言多いよ全く。
ファルコ:ネットスラングを現実で使うかよ普通。
ゼナイド:使う使う。ディアナと会話するときとか使う。最近会ってないけど。
ファルコ:深夜ノコノコと帰ってきてるみてぇだけどな。
ゼナイド:それは知ってるよ。それで早朝俺におはよって言ってくれて、そのあとそのまま仕事に行っちゃうんだよね。
ファルコ:よくもまぁそれで元気でやれるもんだぜ。
ゼナイド:伊達にチビの頃アンドルフ軍で生きてきてないからね。俺らは。
ファルコ:良いのかよ。ンな事俺に言って。
ゼナイド:今更だろ。どうせフォックスかペッピーが喋ってる気がするし。
ファルコ:まぁな。
ゼナイド:ところでさ。
ファルコ:ンだよ。
ゼナイド:つかぬことをお聞きするけど、もしかしてもしかしなくてもファルコってゲーム苦手??
ファルコ:“もしかしなくても”ってなんだコラ。やっぱ喧嘩売ってんだろテメェ。
ゼナイド:だって、さっきからゲーム画面の中でアーウィン墜ちるのファルコが原因のものばかりなんだもん。
ファルコ:そりゃテメェの操縦もあるだろ。全部俺のせいにすんじゃねぇ。
ゼナイド:あと、ゲームやってる最中すっげぇファルコ身体も一緒に動くよね。ゲームやるとき身体も一緒に動いちゃう人はヘタクソな人の特徴なんだってさ。
ファルコ:ほーう、上等だ。んじゃ今度は実践で勝負だこの野郎…!!
ゼナイド:良いよ~。
ファルコ:と言いてぇとこだが、そういや今お前片目負傷してんだっけか。こりゃハンデ寄越した方が良いかァ??
ゼナイド:…。それは流石にムカついたぞ。好きで怪我したわけじゃねぇんだよ、焼き鳥にするぞこの野郎!!
ファルコ:出来るもんならやってみやがれ!!
ゼナイド:こんなもんより空の方が良いんだろ??一生あの世(空)にしか居られないようにしてやろうじゃねぇか!!
ファルコ:おもしれぇ。その喧嘩買うぜ。
フォックス:そこまで。なんでお前ら二人だとそうやってすぐ喧嘩になるかなぁ…。
ゼナイド:あっ。大丈夫なのにー。どうせ大乱闘でタイマンするだけだって。リアルファイトまではしないよ。ねー。
ファルコ:リアルファイトしても俺は良いけどな。
フォックス:俺が怒る。
ファルコ:へいへい。リーダーはゼナイドにゃ甘いからな。
ゼナイド:なんだよそれ…。
ファルコ:そりゃテメェが女だからで、俺が男だからだろ。
ゼナイド:あーもう俺はテールライト並に真っ赤になったぞ!!女女言うなこの鳥!!羽毟って羽毛100%の枕作ってやる!!
フォックス:だーからやめろって;ゼナイドストップ。
ゼナイド:は!な!せ!!!!!!!!
フォックス:断る。その調子だとリアルファイトまっしぐらだろ。
ゼナイド:一発殴るだけ!!
ファルコ:チビの拳は届かねぇと思うけどな。
フォックス:結果的にリアルファイトだろ!!;ほら、落ち着けって;ファルコもそれ以上煽るな;
ファルコ:わぁったよ。けど、最初に喧嘩売ったのはそいつだからな。
ゼナイド:俺別に喧嘩売ってないよ。素朴に思った疑問聞いただけじゃん;むしろ悪意込めて煽ったのテメェだろうが!!
フォックス:あーもう;ゼナイドそれ以上暴れるなって。レオンに良い子に留守番しとけって言われたんだろ??
ゼナイド:…。言われた。そうだ、おとなしくしとく。
フォックス:はぁ…;ある意味レオンのおかげか;
ファルコ:あんな陰険野郎の何が良いんだか。
ゼナイド:ファルコは他人の悪いとこしか見てないからそういうふうに言うんだよ。レオン良い奴だよ??
ファルコ:どこがだよ。
ゼナイド:レオンのおかげで俺感情学んだ。他にも、昔俺に勉強教えてくれたのもレオンだし、政治とか社会情勢みたいなの教えてくれたのもレオン。あと、ファルコが思ってるほどあいつ全然陰険じゃなくて、はっきり言ってくれる。全然そんなじゃないよ。
ファルコ:…。
フォックス:これは流石にゼナイドの勝ちかな。流石日頃一緒に居るだけあって論理的だ。
ゼナイド:ふふーん。
ファルコ:けっ。けったくそ悪ィぜ。あれが陰険じゃねぇなんざ俺は認めたくねぇ。
ゼナイド:良いよ。それで。ファルコ今のままの方がきっとレオンも楽しい。
フォックス:レオンの立場なんだな、つくのは;
ゼナイド:当たり前じゃん。俺はスターフォックスじゃないもん。でも、スターフォックスも好きだよ。一緒に活動するにしては微妙に思想が違うだけ。
フォックス:本当はそこで違って欲しくは無かったんだけどな;俺としては。正直、時々後悔するんだよ。ペッピーがお前を救出したとき、そのまま意地でもハイラルに帰らせずこっちに留めてればってさ。あの時もしそう我が儘を言えてればって。
ゼナイド:なんだそりゃ。それに、もしかの話は時間の無駄だよ。過去の改変は重罪だ。後悔することだって無い。
フォックス:そうかもしれないけど、どうしても思ってしまうんだよ。まぁ、ゼナイドが今幸せならそれで良いんだけどさ。
ゼナイド:ちょっと求めてた幸せにありつくまで時間かかっちゃったけど、それでも結果が良けりゃそれで良しだよ。ノープロブレム。それに、フォックスのその思いの通りに俺の人生が転がってたら、今度は姉さんやディアナが幸せじゃない。そうなると俺も結果的には幸せじゃないんだよ。だから、後悔とかしなくて良い。
フォックス:それもそうか。いや、この間ペッピーと話しててさ。お互いそういうところで後悔するよなって。
ゼナイド:それならペッピーにも今のこと伝えておいてよ。俺は全然今を不幸だとは思ってないし寧ろ幸せだから後悔しないでって。
フォックス:伝えとく。
ゼナイド:で、俺もうファルコとリアルファイトしないから離して良いよ。
フォックス:あ、あぁ。
ゼナイド:ふぁぁ…。なんか眠くなった。
ファルコ:おいテメェ、俺の足は枕じゃねぇんだぞ…。
ゼナイド:良いじゃん良いじゃん。殴れなかったから些細な仕返し。ウルフ達帰ってきたらどくよ。
ファルコ:こら!!聞いてんのか!!枕にすんな!!;
フォックス:あぁ、これは意地でもどかないな;
ゼナイド:なんか良い匂いするっていうか安心するよね。ファルコの匂いって。
ファルコ:はぁ??
フォックス:はっ??;
ゼナイド:理解出来なくて良いよ。俺の感性。そのままおやすみ~……。
ファルコ:訳分かんねぇ奴…;猫以上にきまぐれで困ったもんだぜ;
フォックス:お前の友達にキャット・モンロー居るだろ。
ファルコ:キャット以上のきまぐれなんだよこいつは;あー訳わっかんねぇ;
フォックス:まぁ、寝られた以上は暫く動けそうもないな。
ファルコ:やれやれだぜ…全く。
フォックス:なんだ、いつも喧嘩ばっかかと思いきやそうじゃない時もあるんだな。
ファルコ:大体こいつに調子狂わされっぱなしだけどな…。一々レオンみてぇに挑発してきたかと思えばさっきみてぇなこと言い出すしよ。まだ挑発だけのレオンの方がいっそやりやすいぜ。ここまで質悪ィのは初めてだ。
フォックス:まぁ、ある意味昔からだけどな。ゼナイドのそういうところ。喧嘩したと思えば気づけば抱きついてきたりさ。今はもう俺にはしてくれないけど。
ファルコ:膝枕テメェに今譲るか??
フォックス:遠慮しとくよ。多分起きたときゼナイドがパニックになるだろ。あと、ゼナイド嗅覚過敏だから代わるとすぐバレる。
ファルコ:つくづく変な奴だな。こいつ。ま、俺は惚れた腫れたにゃ興味はねぇ。便所行くからフォックス一旦代われ。そんぐらいなら良いだろ。
フォックス:まぁ、それくらいなら大丈夫かな。
___________________________________
ファルコ:戻ったぜ。
フォックス:それじゃ、チェンジで。
ファルコ:今大丈夫ならそのままでも良いと思うんだけどよ。しゃーねぇ。
フォックス:なんだかんだ言って面倒見良いよな。流石元ヘッド。
ファルコ:ガキもお守りまではやんねぇよ。ったく…。
レオン:ほう、これは珍しい…。ステラがトリを枕にして眠っているとは…。
ファルコ:俺も好きでこうしてるわけじゃねぇんだよ。さっさとこいつ連れ帰るなりなんなりしやがれってんだ。
レオン:なに、そう急ぐこともない。
ファルコ:あぁ??
レオン:実はまだウルフもパンサーも戻っていなくてな。
ファルコ:テメェだけノコノコと帰ってきやがったってわけか。
レオン:ウルフは報酬の受け取り、パンサーは知らん。
ファルコ:テメェのお仲間なんだろ??雑なもんだな、把握もしてねぇたぁ。
レオン:そういうものだ。一々貴様の所のように常々共に行動せねばならんほど経験も浅くはない上、幼くもないのでな。
ファルコ:ンだとぉ…。
フォックス:よせよ、ファルコ。ゼナイド乗せたままで喧嘩する気か??
ファルコ:チッ。次戦場で会った時覚悟してやがれ��
レオン:良いだろう。そうこなくては面白くない。
ゼナイド:ん…。レオン、帰ってきた…??
レオン:起きたか。戻ったぞ。
ゼナイド:おかえり…っ!!
レオン:あぁ。クククククッ。寝起きの貴様は舌っ足らずなのも相まってより幼く見えるな。
ゼナイド:いけず。悪かったなどうせ子どもだよ。もう。
レオン:して、良い子に留守番はしていたのか??
ゼナイド:んー、多分??いつも通りだし。スマブラに居ちゃやることと言ったら子ども組と遊ぶかファルコとゲームするかだし。
レオン:そして例の如く喧嘩をする、と。
ゼナイド:そうそう。そこまでテンプレね。
ファルコ:しまいには俺に仕返しが出来ねぇからっつって枕にしやがるしよ。なにが良い子だ。
レオン:ククク。そうかそうか。良いだろう。褒美をくれてやることくらいは出来るな。
ゼナイド:やったぜ。
フォックス:そういうところで喜ぶのはまだまだ可愛いよな。
ゼナイド:遠まわしに子どもって言いたいんだろどうせ。いくらお前でも殴るぞ。
フォックス:そう怒るなって;別に馬鹿にして言ってる訳じゃない。
ゼナイド:…。なんか、そう言われるとどうして良いか分かんないから困る…。お前難しい。
ファルコ:俺たちの立場から見たらテメェの方が難しいっての;
フォックス:悪いけどこればかりはファルコに賛同する。
ゼナイド:えー!;
レオン:私は面白いと思うぞ。ステラ。
ゼナイド:それはなんか違う気がする;嬉しいけど。
レオン:そのまま困惑していれば良い。面白いからな。
ゼナイド:いけず;
ウルフ:戻ったぜ。珍しいメンツだな。パンサーはまだ戻ってねぇのか。
レオン:生憎見ての通りだな。
ウルフ:そうかよ。
ゼナイド:おかえりっ。
ウルフ:あぁ。んで、留守中なんか連絡はあったか。
ゼナイド:あったけど、依頼が2件。ここじゃ言えないから文書をウルフの端末に送ってるよ。
ウルフ:あの2件だけか。
ゼナイド:うん。他は無し。あーあ。仕事出られないとやることと言えば電話番。つまんない。早く傷治ってくんないかなぁ。
ウルフ:諦めろ。テメェが自分で魔法使わない限りは二週間そのままだ。
ゼナイド:自分のために魔法って使いたくないんだよね。ウルフだって隻眼で戦ってるのになんで俺はこうなんだか。
ウルフ:そう言うだろうと思ってたよ。安心しろ、明日は2件の後者を受ける。テメェにも出番はあるぜ。
ゼナイド:やった!!ありがとうウルフ大好き!!!
フォックス:ウルフ、本気で言ってるのか…。
ウルフ:テメェが思ってるほどステラもそう弱くはねぇ。それに前も言ったろ。ステラはスターウルフの一員だ。テメェの管轄外だろ。
フォックス:だとしても危険すぎる!!
ゼナイド:そう言うと思ってたよ。まぁでも大丈夫だよ。後者の仕事なんてどうせそんな激しい戦闘じゃないし。寧ろ捕獲してこいに近いからつまんない方だし。
ウルフ:場所までは言うなよ??
ゼナイド:言わないよ。言ったら絶対フォックス面倒くさい。
フォックス:お前な…。
ゼナイド:大丈夫。じゃあさ、賭け事しようよ。
レオン:ほう??
フォックス:賭け事??
ゼナイド:もし明日の仕事で俺がまた怪我して帰ってきたらフォックスの言うこと聞く。それがスターウルフを辞めることでも。だけど、無事に帰還したら俺は今のままで居させてもらうよ。どう??
フォックス:はぁ…。いいよ、乗った。前者もあまり嬉しいことではないけどさ。
ゼナイド:ピグマがお前に甘い奴って言った理由今なんとなく分かった。まぁ、言わないけど。
フォックス:なんだよそれ…。
ゼナイド:言わない。だけど今のままで居てよ、面白いから。
ファルコ:さっきのレオンかテメェは。
ゼナイド:ちょっと真似してみた。っていうのは嘘で本気でそう思ってる。
ファルコ:掴めねぇ奴。
ゼナイド:よく言われる。
ウルフ:俺様でも分かんねぇからな。ステラの考えてることは。
ゼナイド:フォックスが甘いなって思うのは多分ウルフでも流石に分かる気がするけどね。
ウルフ:俺の感じ方で良いんならな。
ゼナイド:ウルフが思ってる理由といっしょだよ。
ウルフ:ハッ。なるほどな。ステラに言われちゃおしまいだな。
フォックス:どういうことだよ。
ウルフ:お優しいフォックスさんのままで居ろってことだろ。敵心配する暇があったら自分のチームを気にかけるこったな。
フォックス:お前、まさか。
ウルフ:明日は楽しみにしてるぜ。
フォックス:そういうことかよ。ゼナイド、分かっててここで仕事の話してたな。
ゼナイド:うん。言ったじゃん。知られたらフォックス面倒になるって。
フォックス:俺が説教するとかじゃなくて、戦場で会ったら面倒だって意味か。
ゼナイド:賭け、やめる??
フォックス:いや。だけど、流石にこればかりは怒りが抑えられそうもないかな…。なんでそうも平然としてられるんだよ、お前。
ゼナイド:仕事だから。俺は常にスターウルフの利益になることしか考えてない。それに、フォックスと戦うのはどうせウルフだ。俺は関係があったとしても希薄だからね。どっちにも無事で居てほしいなぁとは思わなくもないけど、戦場だ。散ったらそれまで。それ以上は無いし文句なんて言うのはナンセンスだろ。あ、パンサー帰ってきた。おかえり~。
パンサー:ただいま。どうやら俺が最後の到着か。
ゼナイド:どうせ寄り道してたんだろ。
パンサー:はは、バレるか。ご名答。
フォックス:…。
ゼナイド:そんな怒らなくたって良いじゃん。パンサーは明日の仕事どうせまたクリスタル口説くんだろ。
パンサー:どうせは余計。
ゼナイド:あー、戦闘中あの言葉また聴き続けなきゃいけないのか。萎える;
パンサー:萎えるとか言わないって言ってるだろ;っていうか、大方掴めたけど仕事の話で怒らせたんだな。
ゼナイド:フォックスが勝手に怒ってるだけだよ。今はもう敵なのにお優しいんだからさ。だからフォックスは難しい。
ウルフ:そう言う割にゃあ仲良くやってんじゃねぇか。
ゼナイド:それは今ここが戦場じゃないからだよ。こんなの傭兵じゃなくて正規軍でもよくあることじゃん。休戦中は互の国の兵士が何故か仲良くしてたりするなんてよくあるよくある。だから、戦場で会ったらちゃんと戦うよ。俺はまたスリッピー狙うことになるのかなー。
レオン:とはいえ、殺す気はないのだろう??
ゼナイド:んー、っていうか遊びたいが勝るかな。あまりにも早く撤退しちゃうから面白みはそんなないんだけどね。
フォックス:わかった。ゼナイド。明日、お互いにミッションが終わったあとは説教するからここに集合。良い??
ゼナイド:なんか、説教多くなってお前ペッピーみたい。ちょっと違うけど。俺が幸せそうにしてたらそれで良いんだろ??どこに怒る理由があるんだよ。
フォックス:そうやって危険なことばかりするから怒るんだろ!大体、万全な状態でも喜ばしいことじゃないのに。
ゼナイド:優しいなぁ。俺は幸せだな~。敵なのにこんなに心配されて。
パンサー:初恋の相手にそこまで思ってもらえて。
ゼナイド:それは余計だ。パンサーあとで縊るから覚悟してろ。
パンサー:遠慮する。
フォックス:ちょっとは反省するとかそういう態度を見せて欲しいんだけどな。
ゼナイド:別に悪いことしてないし。反省する理由はない。俺の居場所は戦場だよ。ずっと戦いに心も魂も惹かれてる。それをやめるなんてそれこそ幸せじゃなくなる瞬間だね。
フォックス:ゼルダ姫が泣くと知っても??
ゼナイド:知ってるよ。姉さん、心配性だからね。でも、無茶して戦うつもりはない。危ないって思ったら今回ばかりはちゃんと退くつもりで居る。それと、姉さんにも言ったけど俺はもうそんな良い子じゃないよ。良い子になんてなれるわけがないじゃん。4歳で人殺して。もうあの頃から良い子の俺は居ないんだから。
フォックス:苦しいだろ。自分が良い子じゃないって言ってる時。悲しそうに笑ってるよ。お前の顔。
ゼナイド:別に、苦しくなんて無いよ。これは必然なんだから。それじゃ、パンサーも戻ってきたことだし部屋戻ろうかな。明日、戦場でまた会おうね。
フォックス:ゼナイド!!
___________________________________
ウルフ:良いのか。戻って。
ゼナイド:良いよ。それにあいつと話す機会なんて明日の説教の時間でもあるだろ。俺の予知夢ではどちらもまた無事に帰ってくることになってる。少しずつ未来は変わっていくからね、実際多少のかすり傷とかそういうのはあるかもしれないけど。
ウルフ:そうかよ。今の気分は。
ゼナイド:まぁ、正直最後の会話はちょっとキたかな…。今更どうしろってのさ。あいつはやっぱ難しい。ああいうところはやっぱり大嫌い。
パンサー:好きだったり嫌いだったり。難しいね。君にはまだ。
ゼナイド:パンサーが言うのは恋愛に絡めてるんだろ、どうせ。あいつクリスタル居るんだからそういうふうに絡めるなって言ってんだろ、殺すぞ。
パンサー:そう怒らない。そうだ、君がしっかり留守番してたご褒美にと思ってそこにぬいぐるみ置いてる。気に入るかは分からないけど。それと、俺がクリスタル口説いて、見事にものにできたら君がそう俺の言葉を嫌悪する必要もなくなる。そうは思わないかい??
ゼナイド:……。分かってたけど意外とお前って最低っていうか黒いよな。
パンサー:��しかして俺は君に嫌われちゃったかな。
ゼナイド:まさか。嫌いじゃないよ。ちゃんと好きのままだよ。仲間として。それからぬいぐるみありがとう。ピエロか。好みだ。うれしい。
パンサー:それは安心。それと、どういたしまして。
ウルフ:暫くこのテーブル借りるぞ。報酬金の換算しとかねぇとな。
ゼナイド:どうぞどうぞ。好きに居座るなりなんなり。一人ぼっちじゃ退屈だしさ、どうせ。
パンサー:一人で居る時だってあるだろ。
ゼナイド:孤独に浸りたい時もある。でもそれはお前らが居て、孤独じゃない時間があるからこそだって最近気づいた。やっぱスターウルフは俺にとって丁度良い距離感で居心地が良い。
ウルフ:そうかよ。そういやテメェのさっきの疑問にあえて回答するならそれこそ好きに居座ってろとは言っとくぜ。良い子だろうが悪い子だろうがンな事は瑣末な事だ。テメェが思うことを好きにすりゃ良い。良い人を演ずるのは姫の時だけで十分だろ。
ゼナイド:…。そうだね。初めてウルフが俺に気づかせるでもなく答えをくれた。びっくり。
ウルフ:こればかりはテメェ自身が答え見出すにしちゃ難しいもんだと思ってな。ありがたく受け取りやがれ。
ゼナイド:死ぬほどありがたい。ホント、恵まれた環境だよ。これ以上幸せ手に入れたら俺流石に一気に不幸になりそう。
レオン:幼少期のようにか。
ゼナイド:あー;あれはもう勘弁して;あの頃には戻りたくない;嫌だ嫌だっ;
パンサー:大丈夫。それこそその時みたいに今はもう一人ぼっちじゃないだろ。
ゼナイド:まぁ、ね。
パンサー:だから大丈夫。
ゼナイド:そうだね。さてと、シャワーでも浴びてくるかな。
レオン:それならば私も行こう。どうせ貴様はまた髪も乾かさず裸のままベッドに横たわるだろう。
ゼナイド:あははー。
レオン:全く…。
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