Text
開けっぱなしの窓から夜気が腕を伸ばしてくるのを二の腕で感じ、もうそんな時間なのねと時計を見上げる。19時前。あと30分程度で夫が帰宅する。その前に文章を書きたいと久し振りに思った。今、打っている。
「たべるのがおそい」の最終をようやっと書店で見つけてお迎えし、わくわくしていた飛先生の部分のみ先に読み終えてしまった。わくわくはどこかに置いてきてしまった。がつんと殴られたあとに残る呆然とした「今なにが起こっているのか解らない」状態の心だけが手元に残っていた。
感想を、Twitterに書きたかった。でも書けなくて情けないなという思いと、しっかりとした文学的な感想や批評は他の人が書いているのだから、���分はもっと奔放に書きたいことだけ書けばいいじゃなかという気持ちとがないまぜになり、その心情すら恥ずかしく、一体いつからこんなに人の目を気にするような人間になったのか、間違えるのが恥ずかしいのか馬鹿にされるのが嫌なのか、はたまた「なにもわかっていない」と他者に思われるのが悔しいのかそのどれなんだろうと考えて「全部だな」と至り、「いっそころしてくれ! いやもういっそしぬ!」という心持ちで、今これを打っている。
情けなやー。
年々、読んだものの感想が言えなくなってきていて、脳みそを甘やかして言語化を怠った結果、ものごとを消費するだけの餓鬼道に落ちたなにかみたいな生き物になりつつあるなと自分を見詰めて情けなくなる。
— こっぷ (@circus_op) 2019年4月26日
まさにこれ。消費するだけのいきものになっています。文章がおいしい。本がおいしくて音楽がごくごく飲めてゲームもこりこりさくさくしていて美味で、気づけば味に酔うみたいになっています。食べても食べてもおなかいっぱいにならない。満足はするのに。
私の今いるここは餓鬼道だ。いつまでいることになるかわからない地獄だ。
なんつー贅沢でうまい地獄なんだろうと、とほほとした気分にしかならない。考えたくなくて考えないようにしていたけれど、地獄の真っ只中に何年もいるようです。
仕事の事務的な文章以外をこんなにがしがしと打つのが久し振りだと気づいたのも今。この文量を、仕事に疲れ果ててからプライベートで打てることがなかった。いつの間にか日記も書けなくなって、創作もできなくなった。
体裁を気にして。まるで仕事のように。くっそくらえだわ。
無責任になれなくなってる。奔放になれなくなってる。かなしくてせつなくてやりきれない思いが生まれてきているので、自分で自分の頭をなでてやりたい気分です。
「ジュヴナイル」とても良かったの。おいしそうだおいしそうだと見ていた評判のカリフラワーはやっぱり美味しそうでお腹がぎゅーっとなりました。カマスとかアジとか何年食べてないだろう。久し振りに食欲に火がついた瞬間でした。
で、ニワ。私、飛先生好きだって言いまくってるくせにすっかり忘れてたの。彼の名前。でも見覚えがあるなと��てて「自生の夢」を読み返して「うわーーー」ってなった。過去がころがってきた! 贅沢な! と、そのまままるまる読み返した。しあわせなどくしょたいけん。
きっと折りに触れ時間をさかのぼったり進んだりする読書を続けていくんだと思うとどきどきする。飛先生の物語にはそうさせる私自身の好きなものが詰まっているのです。ぎゅうぎゅうに詰まりすぎててどう褒めればいいのかわからないくらい。
ではそろそろ読書に戻ります。
去年のクリスマス、「何冊も持ち歩いててそろそろお前の肩とカバンの紐がちぎれると思った」と言う夫からKindle Paperwhiteをプレゼントしてもらったので、1冊目に「 零號琴」を買って読み、その後SFマガジン掲載版が販売されたので読み、最近また単行本版を読み直しているのです。しあわせ。
0 notes
Text
ぶろぐさん整理。 軽く2年程度さわってなかったことが判明したので、ちょっと記事の整理をしつつお手入れしてみた。特に何か変わったわけでもないんだけど。
今日チョコボの新作発売日なのでお迎えに行こうと予定。えぶりばでぃ! 時忘れのリメイクだけど、やっぱ武器耐久あるのかね。あれ面倒くさい記憶が残ってるんだけど。
トルネコの大冒険、VCで配信とかされないかね。むしろSwitchにSFC VC来ないの? MOTHER2もバハムートラグーンも手元で遊びたいんだけども。クロノ・トリガーも手元でいつでも遊びたい……まあこれはSteamでも配信されてるけど、布団の中でゴロゴロしながら遊��ならやっぱ携帯機最強列伝だしねえ。
かえってきてくれトルネコー!!!
0 notes
Text
校閲ガール
posted with amazlet at 14.04.26
宮木あや子 KADOKAWA/メディアファクトリー 売り上げランキング: 5,125
Amazon.co.jpで詳細を見る
本屋に行く回数を減らしていたら、宮木先生の新刊出てたの見逃してたので、いそいそと購入して読み終えた。相変わらず、たまらない仕事小説書いてくださるので、読み甲斐があります。
宮木先生大好き!
0 notes
Text
ディオニュソスの蛹
posted with amazlet at 14.04.11
小島 てるみ 東京創元社 売り上げランキング: 120,731
Amazon.co.jpで詳細を見る
猛烈に大切だと思える本がまた一冊増えたので、記しておく。
前作、ヘルマフロディテの体温は眩暈に襲われたみたいになって読んだけど、このディオニュソスの蛹は、とても静かに、水の流れを見つめ続けているような心持ちで読んだ。
激しい物語だった。
かなしい、痛くせつない愛がそこにはあって、無事、羽ばたくところまで見つめ続けることが出来た。この読書時間に、とても感謝している。
ありがとう。
0 notes
Text
キルラキル見た。
ここ最近、アニメ見るのに倦んでいたといいますか、あまり熱心ではなかったんですけど、久方ぶりに熱く荒ぶるように繰り返し見たアニメでした!
良いアニメだなあ!!!
私が見たかったのは、こういう、熱くて熱くてしょうがないアニメだったんだッ!
円盤全部ほしいよう。
ところで蟇郡先輩は誰にプロポーズするつもりだったんですか。
誰にプロポーズするつもりだったんですか!!!
思うに皐月様なんだろうけどさ、個人的にはさ、マコに、マコにプロポーズをしてもらえたらなあって!!! 幸せな! 学生結婚!!!
苛マコかわいいよおおお!!
0 notes
Text
昨日から勇者ヨシヒコの一挙放送のお世話になってるんですが、これあれですよね。何回見ても飽きない類のドラマなんで、すごい重宝するんですよね。 多分、一挙放送する度にかけっぱなしにしてる。48時間。楽しい。
0 notes
Text
夢違 (角川文庫)
posted with amazlet at 14.03.29
恩田 陸 KADOKAWA/角川書店 (2014-02-25) 売り上げランキング: 11,332
Amazon.co.jpで詳細を見る
文庫落ちしたので、再読。
この本がハードカバーで発売された当時、まさかドラマ「悪夢ちゃん」の原案になってるとは知らず、後日帯を見て「えぇ?!」となったのですが、実際に、悪夢ちゃんを見たことはないんですよね。
予告見てからの、原案作の流れに乗ると、作品内でのテンションの温度差が面白くて、ちょっとドラマも見たい。映画にもなったんだよね?
まさかの、古藤結衣子が教師……!
0 notes
Text
pixivがっ
ありがトリガー祭だったので、はやく最終回見たい。ええ、キルラキルの話です。録画して、まだ見れてない。 みんな可愛いよう。涙が出るよう。
0 notes
Text
きらきらと光る。
月と六ペンス (新潮文庫)
posted with amazlet at 14.03.28
サマセット モーム 新潮社 (2014-03-28) 売り上げランキング: 39,341
Amazon.co.jpで詳細を見る
最後に読んだのはいつの頃か。
確か中学とか高校とか、とかく学生時代だったような気がするので、あの作中後半の空気感だけが、体の中に残ってる状態です。
そんな月と六ペンスが、金原瑞人さんの新訳で出る���いうではないですか! これは読まねば! と思った次第です。多分今日、帰りに本屋に寄る事になるだろうなあ(わくわくしてる)。
金原瑞人さんといえば、フランチェスカ・リア・ブロック。私が初めて読んだブロックは「少女神」第9号でした。高校生? 中学生? その辺り。もうね、キラキラしててね、この人の訳が好きだなあ、ブロックも好きだなあって、しみじみ読んでましたね。
さあ、就業後が楽しみだ。
0 notes
Text
朝から雨で、周囲が静かでよろしい。 冬のパキッと刺すような雨ではなく、やわらかく塞いでいくような春の雨、という感じがして、少しだけ気分が良い。 この、しとしと、という表現が合う雨が好きだなあ。気温も高くて、今日は動きやすいかな。
0 notes
Text
SFとホラーの紙一重っぷり。
〔少女庭国〕、読み終わった。とんでもない本を読んでいたんだなと。なにこれこわいよう。 中三女子と空間と共存の物語、と帯に記載されており、私はその謳い文句に惹かれて読み始めたのだけど、まさか文明(あるいは共存そのもの)の衰退と、隅っこにある絶望を、こうもまざまざと見せられるだなんて思いもしてなかった! この、隅っこにある絶望の、けど軽いノリにのせられるがまま読み続けた感じです。すんごいね、これ。もう一周して来ますわ。 で、筆者の別の著作も気になって来た。この人はあれか、ホラーで賞とってらっしゃるのね。あー、あーそれで(なんか��得した)。 人には勧められないけど、読む人も選びまくっちゃうだろうけど、それでも気になった人がいたら、私はにやにや見守って、止めたりはしません。 中三女子と空間と共存の物語。 この一言に惹かれた人が居たら、是非。
0 notes
Text
〔少女庭国〕関連で検索してたら、久し振りに興味が出るようなタイトル付けしてるバンド見つけたんで、メモっておく。 People In The Box(Wikipedia) GhostApple欲しいなあ。 CD欲しい! と思ったバンドが久しくて、わくわくする。
0 notes
Text
〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)
posted with amazlet at 14.03.25
矢部 嵩 早川書房 売り上げランキング: 7,817
Amazon.co.jpで詳細を見る
現在、読書中なのですが、噂に違わぬえぐさで、頭の中がぞわぞわし続ける始末。 これ、読み終わったハナから、もう一周するパターンだと思う。 「新機軸!」の謳い文句がどこぞに書いてあったけど、まさしく。 バトロワっぽいものかな? と考えていたけど甘かった。 もっと禍々しかった。
0 notes
Text
赤×ピンク (角川文庫)
posted with amazlet at 13.12.16
桜庭 一樹 角川書店 売り上げランキング: 30,336
Amazon.co.jpで詳細を見る
私が初めて読んだ桜庭一樹の著書は「赤×ピンク(ファミ通文庫版)」でした。
高橋しんさんの表紙が目に焼き付いちゃって、高校の頃、学校帰りに買ったことを覚えています。
そらもう夢中になったもんです。私は、戦う女(の子)が好きだ。体からも心からも血がだらだら流れ続けて、それでも「そういう生き方しか知らないから」と、半ば諦めや絶望に体の半分を置いてきてしまってる、それでも生きなくちゃならないような女(の子)が好きだ。
「赤×ピンク」はまさにそういう女たちの物語だ。
夜な夜な繰り返される非合法キャットファイト「ガールズ・ブラッド」で戦う、自分は生きるための偏差値が低いと思っているまゆ14歳。昼間はSM女王様、夜は格闘技をと、二足のわらじのミーコ女王様。女性恐怖症のバイク乗り、過去の家庭事情を頭の中にこびりつかせたまま格闘技に没頭する皐月。格闘技というものを通してでしかうまく生きられないと自負している三人の、じんわりと変わりゆく人間関係や、自己認識の変化が、荒削りながらも、しっかりと書かれている名作だと思う。この人は夜の雰囲気を使うのがとてもうまいので、そのあたりの空気感も読みどころ。何故ファミ通文庫で出版されたのか、はじめは分からなかった(元々ラノベ作家さんだからかもしれないけど)。
桜庭一樹の著作の中じゃ、思い入れも深いこの作品が、なんと実写映画になると知ったので、早速できたてらしい映画の公式サイトに飛んでみた。【速報】と流れてきたトレーラーに目を通していたら、飛び込んできたのが「主人公・皐月」の文字と濃厚なビアンセックスシーン。
……?!wwwwwww
ってなった。いや、いやいやいやいやいやwwwwwwww
これを草不可避というのだろうか。びっくりして大草原だった。出たー! 本編にないシーン追加キター! ってなもんで。あとまゆ14歳の儚さどこ行ったーーー!!!
あのトレーラーを見た限り、「皐月の抱える女性恐怖症の由来」「皐月と千夏の関係」「夫に強烈なDVを受けている妻の逃避先���「ジェンダー」にばっちりスポットライトが当てられてることがわかる。ちゃうねん。それだけじゃないねん。強烈なエピソードかもしれんけど、皐月と千夏はそこまでじゃないねん。もしかしてラストの補完のつもりなんだろうか……。
「大胆ヌード、濃厚なレズビアンシーン!!」の謳い文句に頭が痛くなってきた。やっぱりそういう作られ方になっちゃうんだね。SM女王様とか出ちゃうしね。女たちの格闘技に対する真摯な生き様とか、心持ちとか、そういうのはちゃんと描かれるんだろうか。
さ、桜庭さーーーん! これは、これは一体いいいぃぃぃ。「私の男」も実写映画化、来年公開予定だけど、こっちも心配になってきた。スタッフとかも全部違うけど、こっちも「一般的に下世話に捉えられやすいゴシップ的な」設定だから、なんかこわくなってきた。とにかく、完成して実物見るまでは、色々言いがたいが。
映画『赤×ピンク』公式サイト
0 notes