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DJ Mix Advent Calendar 2020 12/5 by Kouki Izumi
■はじめに
この記事はDJ Mix Advent Calendar の12/5日分です。 2015年以来5年ぶりにDJ Mix Advent Calenderに参加しました。
■DJMIX
31曲入り、170分のMIXです。
以下はこのDJMIXについての簡単な解説となります。MIXを聴きながらでは文量が足らないとは思いますが、よかったらお読みください。
■トラックリスト
01. MAREAM - Nothing Anymore (Hiroyuki Arakawa Remix) [SPECTRA] 02. Uncertain - Crime (Original Mix) [Kneaded Pains] 03. Zenker Brothers - Bengel Mode (Original Mix) [Ilian Tape] 04. Kouki Izumi - Strictly Focus [technoA] 05. Pilo - Ruhig (Original Mix) [Boysnoize Records] 06. Flug, Sebastian Lopez - The Piano (Original Mix) [UNCAGE] 07. Vinicius Honorio - Bubblegum Haze (Original Mix) [Planet Rhythm] 08. Uncertain - Devotion (Original Mix) [Say What?] 09. SERi (JP) - Wave Cycles 01 (M. Fukuda Remix) [Translucent] 10. Joaquin Ruiz - Isolate (Original mix) [Take More Music Records] 11. Javi Lago - Ellipse (Original Mix) [Planet Rhythm] 12. Alberto Tolo - Holy Gear (Original Mix) [Remain Records] 13. MIG/L - Tambor (Original Mix) [DSR Digital] 14. Steel Grooves - Skillset (Original Mix) [Capital Techno Recordings] 15. Stumm - I Believe (Original Mix) [Reload Black Label] 16. Alan Banjo - Race (Original Mix) [Orange Recordings] 17. Dante Filacanavo - Emotions (Original Mix) [Stickrecordings] 18. Mikael Johnson - Immortal (Original Mix) [Gain Records] 19. Anthony Lopez - Close To Me (Original Mix) [Unity Records] 20. Kouki Izumi - SMT (Original Mix) [Diverse System] 21. Shay De Castro - Intricacies and Realities (Original Mix) [Respekt Recordings] 22. BlazV - Virial (Original mix) [Syncopate] 23. Bertzi - My Universe (Original Mix) [Renesanz] 24. Hermann Hesse - Code V (Original Mix) [IAMT] 25. UMEK - Intricately (Original Mix) [1605] 26. 和泉幸奇 - AntiVerse [荒御霊] 27. Markantonio, Spartaque - Prophet (Original Mix) [Codex Recordings] 28. 和泉幸奇 - Suzurine (AR10 Edit) [荒御霊] 29. Kalkara - Volare (Original Mix) [Sync Forward] 30. Pig&Dan, Victor Ruiz - Paradise Lost (Original Mix) [Drumcode] 31. So Kobayashi - Weeping Owl (Original Mix) [RF]
■2020年のTECHNOについて
TECHNOに限らず、クラブ音楽シーンに限らず、音楽に限らず、全ての人にとって冬の時代だったと言うほかない1年となってしまった2020年。 とはいえやはりクラブで体感することに意義があるといっても過言ではないTECHNOという音楽にとって、自由に遊べない、世界の優れたアーティストの音を現場で体感することも許されない時代は非常に厳しいものがありました。 しかし人の移動はできなくても楽曲はいくらでも自由に移動できるし、なにより曲を作るだけならベッドルームから出ずに完結できるということもあり、新曲がリリースされる勢いは例年より落ちることがなく加速し続けた1年でもありました。 現場がない分トラックに遊び心を込めようという気概も生まれたのか、あらゆるスタイルにおいてアーティストたちの向上心・研鑽された技術が見受けられる楽曲とたくさん出会うことができました。
特に近年隆盛を���めつつある超大箱向けの壮大かつトランシーなスタイルのTECHNOは、「フェスもないのにこんなに作りまくってどうすんねん」と突っ込みたくなるほどの勢いで生産されまくり、それでいて画一的で退屈な楽曲が量産されるだけということもなく、個性的で素晴らしい楽曲がいくつもリリースされました。
一年の締めくくりともなるAdvent CalanderのMIXを制作するにあたって、やはり今年一番熱いスタイルだったと感じるこのあたりの音に焦点を当てたいと考え、ハードで派手派手なTECHNOをメインに据えたMIXを録音しました。
特に近年のTECHNOを聴いて「いやTRANCEじゃねえかこれ」と突っ込んだ覚えのある方には通しで聴いてほしいMIXになっています。これが今のTECHNOだ。
■本MIXについて
前段の通りに派手・トランシー・メロディックなTECHNOのMIXとして選曲した本作。といっても序盤は従来のTECHNOのイメージから入り込めるように展開の少ないマッシブなトラックを3DeckでMIXする従来通り(というのか)のスタイルで始まっています。 もちろんこういう感じの、思い切り身体を動かして浴びるためのトラックだけでも何時間でもDJできますし、DJやってて楽しいのはこっちの雰囲気という気持ちは正直ありますね。
再生時間40分くらいから本MIXのメインとなるハードなリズム・派手派手なシンセ・深いブレイクの3拍子揃ったトラックが続くパートとなります。
音を聴いていただければあとは各曲について語ることもそんなにない(それがTECHNO)ですが、以下いくつかピックアップしてコメントつけていこうかと思います。
■トラック紹介
01. MAREAM - Nothing Anymore (Hiroyuki Arakawa Remix) [SPECTRA]
https://spectra2015.bandcamp.com/track/nothing-anymore-hiroyuki-arakawa-remix
レーベル「SPECTRA」はコンピレーションアルバム「DISCOVERY Vol.1」に私の楽曲を収録していただいた縁もあるジャパニーズテクノの最重要レーベルであり、本楽曲はレーベル所属アーティストMAREAMのデビューアルバム「0 to X」に収録された、レーベルオーナーHiroyuki ArakawaによるRemix楽曲です(前説が長い)。
MAREAMによるオリジナルのマッシブな音構成を活かしながらHiroyuki Arakawaの特徴であるソリッドなビートに作り替えられた本楽曲はフロア映えするトラックでありながら、自宅で聴くことを想定したDJMIXの導入曲としても最適である素晴らしい作���です。1曲目に選曲した理由はいきなりキックから入らない、という点が一番大きいです。
03. Zenker Brothers - Bengel Mode (Original Mix) [Ilian Tape]
https://iliantape.bandcamp.com/track/bengel-mode
こちらはMIX上ではほとんど他の曲が重なってるものですが、マッシブなトラックで展開する序盤の選曲において重要な一曲になったのでピックアップ。
レーベル「Ilian Tape」はTECHNOの中でもブレイクビーツを多用した楽曲を多くリリースしている、テクノDJならば必ず押さえておくべき重要レーベルですが、本作はここにしては珍しく(と言っていいのか)4つ打ちでわりとストレートにハードなTECHNOトラックとなっています。近年のTECHNOにしてはRAWな音使いが、前後のトラックと混ざることで中盤以降展開する派手トラックとは対照的な音空間を演出する助けになると思い選曲。2Deckの基本的なDJとは違い、3Deck以上のMIXではこういった”接着剤的”なトラックを押さえておくことが自由に展開していく上で非常に重要になると考えています。
04. Kouki Izumi - Strictly Focus [technoA]
https://technoa.bandcamp.com/track/strictly-focus
私のレーベル”technoA”からの最新リリース「Strictly Focus EP」より。
もともと自分で3Deck DJする際に使いやすく作った曲なので、ほぼ通しで他の曲が乗ってる状態に。2Deckで使う時は音数の少ない曲を前後に配置したいですが、そうすると1ループにウワモノが2種類別々に流れる複雑さが、シンプルな展開のトラックをかけるのとは違う変化をもたらすと思います。ちょっとDJセットに組み込むのはコツがいる曲になったかな。
05. Pilo - Ruhig (Original Mix) [Boysnoize Records]
https://pilomusic.bandcamp.com/track/ruhig
この曲はMIX上では他の曲の裏で鳴ってるトラックで、この曲がメインとして現れることはないんですが重要な選曲なので紹介。(そのためMixcloudのタイムスタンプには出てきません)
BNR界隈のアーティストが作るTECHNOは私が追い求めてるものとは違った着眼点で作られていて面白いとは思うもののDJでは全然使えないのであまり手が伸びないのですが、Piloの曲はわりとこっち側(という言い方も何だ)にフィットする音で作られているのでセット入りするようになり、今年出演した数少ない現場では多用しました。
これも3曲目と同じく”接着剤”的に使いやすいトラックですね。
09. SERi (JP) - Wave Cycles 01 (M. Fukuda Remix) [Translucent]
https://www.beatport.com/track/wave-cycles-01-m-fukuda-remix/13964388
Acidを軸にストイックなマシンライブを披露するSERiと、常に最新のTECHNOシーンにマッチするモダンなトラックを制作するM. Fukudaの静岡コンビによる楽曲。
ストイックなウワモノとDJユースに適したマッシブなビートが噛み合った本作はタイミング次第で繋ぎの選曲としても雰囲気���一変させる選曲としても使えるシンプルながら多様性を秘めた一曲。
12. Alberto Tolo - Holy Gear (Original Mix) [Remain Records]
https://www.beatport.com/track/holy-gear-original-mix/14466080
ドライブ感の強いノリノリなテクノトラックをリリースし続けてきた印象のあるRemain Recordsもテクノシーンのハード化に合流してきた流れがあり、そして本作の登場で完全に新世代のハードテクノMIXに突き刺さるマスターピースが現れてくれたという痛快な一曲。ありがたや。素でBPM136というのは自分的にはちと速いものの、under135でもover140でもハードなサウンドのDJなら使いやすいという絶妙な速度帯でもあるか。
15. Stumm - I Believe (Original Mix) [Reload Black Label]
https://www.beatport.com/track/i-believe-original-mix/14446169
モダンなテクノの流れを語る上で避けては通れない重要レーベル「Reload Records」及び「Reload Black Label」。トランシーでブレイクが超絶深いTECHNOがまだキワモノ扱いだった頃から一貫してリリースし続けた結果、現在の超大箱TECHNOの興隆に行き着いたという流れだけでもう胸が熱くなる。
本MIXももうちょいReload祭りになるかと思いきや選曲はこれ1曲。それだけ様々なレーベルが合流してきたということか。
本MIX上ではこれまでのマッシブな流れから一気に派手派手でトランシーでモダンな流れに突き進んでいく入り口として、ブレイクで一気に突き落としていくことと、ビートはそれまでの流れから雰囲気を変えすぎず、それでいて持ち上げきった流れを一旦落ち着けるような控えめさがあることに着目して選曲。この流れ相当いいと思うので今度現場でもやろうかな……。
16. Alan Banjo - Race (Original Mix) [Orange Recordings]
https://www.beatport.com/track/race-original-mix/13849153
BeatportではまだHYPEマークがついてるのか……と首をかしげざるを得ないほどモダンテクノの王者として君臨した感のあるOrange Recordingsから、個人的に今年1のスマッシュヒット。
もうここまでやっちゃってもいいんだ! というモダンテクノの様式と可能性を示した快作。テクノは自由だ。
どう使ってもブチ上がるのでこの流れで投入するには早いかとも思ったけど、一気に畳みかけていく方が良いと直感したのでここで選曲。
20. Kouki Izumi - SMT (Original Mix) [Diverse System]
http://diverse.jp/dvsp-0243/
日本のテクノを聴くならこれ一択。去年に続いて今年も最重要テクノコンピである「AD:TECHNO 5」から。メンツ的にもはや同人音楽の域を越えつつあるも、和泉幸奇が参加している限りこれは絶対同人音楽CDと言い張れるんだ! という謎の自信と共に、俺がTECHNOつってるからこれはTECHNOなんだ! という謎の自信で提供したモダンテクノトラック。
実際楽曲としての評価はどうなのか自分ではわからないのでおいておくけど、自分としてはかなり気に入ってるしDJでガンガン使えます。
25. UMEK - Intricately (Original Mix) [1605]
https://www.beatport.com/track/intricately-original-mix/14074333
レーベル「1605」のサウンドそのものをガッと大きく転換させつつモダンテクノの将来性そのものを示唆するかのような唯我独尊トラックをリリースしまくるUMEK。近年のリリースどれも特徴的でなんとかセットに組み込みたくなる魔力を放っているのでどれを使うか迷いましたが、「そのシンセ音どうやって出してんだ」というのが常に気になって仕方ないコレをチョイス。
26. 和泉幸奇 - AntiVerse [荒御霊] (原曲: U.N.オーエンは彼女なのか? )
https://soundcloud.com/kouki_izumi/we-are-the-bullets-demo
「テクノのシーンそのものが荒御霊のやってる方向に近づいてるんじゃね?」という謎の自意識過剰とともに過ごしモヤモヤした時期から、ついに自らそちらの方向へ進んでみようと心機一転制作した東方アレンジアルバム「We Are The Bullets」よりメイントラックを選曲。
U.N.オーエンという東方でもぶっちぎりの有名原曲に、普段原曲の知名度とか考えないで東方アレンジやってる自分がもう一度立ち返って、モダンテクノ・モダン東方アレンジとしてどう表現するかという構想から出発し完成したトラック。東方関係ない場所でも「東方だ!」と一発でわかる曲にできたと思うので今後も隙あらばかけまくりたい。
28. 和泉幸奇 - Suzurine (AR10 Edit) [荒御霊]
https://www.youtube.com/watch?v=P0dPfYCO4cU
こちらも自分曲。そして本MIXで唯一2020年リリースでない選曲(2016年制作、2017年手直しして再リリース)。
というのもこちらの楽曲が東方二次創作スマホゲーム「東方LostWord」のゲーム内BGMとして採用されたところ、自分の予想を越えた人気を博し、新たに荒御霊の東方アレンジに入ってくれた人との縁を繋いでくれた曲として自分的に印象深かったので、ある意味「今年の一曲だな」という想いをこめて選曲。
単品で使うにはちょっとモダン感が足らなかったので、次の「29. Kalkara - Volare (Original Mix) [Sync Forward]」を終始重ねてます。
30. Pig&Dan, Victor Ruiz - Paradise Lost (Original Mix) [Drumcode]
https://www.beatport.com/track/paradise-lost-original-mix/14447085
それまでの自分のDJスタイルからはちょっと敬遠していた派手派手・トランシー・モダンテクノサウンドを好んで使うようなきっかけになった曲ってなんだったかな、と振り返るとそれは間違いなく「Pig&Dan - Infinity」なわけで。今後もPig&Danの曲は自分のマスターピース��あり続けるんだろうなあと想いに耽っていたところにちょうどエンディング感強めのエモエモ激強トラックがリリースされたので秒でセット入り。
31. So Kobayashi - Weeping Owl (Original Mix) [RF]
https://www.beatport.com/track/weeping-owl-topology-remix/14376335
エンディング曲で終わると思わせてからの更にエンディング曲は基本戦術。
日本で今もなお熱く支持され続ける90′sデトロイトサウンド。それを昇華した最新サウンドも日々投下されていますが、自分のDJに溶け込むような音はなかなかないなあ……と思っていたところに投げ込まれたこちらのトラックがいい感じのエンディング感を纏っていたので即カートイン。2020年を気持ちよく締めくくる流れに着陸できたと思います。
■終わりに
前回DJ Mix Advent Calenderに参加したときは全曲解説というのをやったので今回もそうしようかな、と最初は思ったんですが、今回は現場の同録ではなく自宅MIXでもあり選曲の基準にそれほど有機的な選択理由が絡まなかったことと、あと単純に時間が足らなかったので駆け足での解説となりました。
文章の推敲もできてないのでちょっと読んでて眼が滑るとこもあったかもしれないですが、DJMIXの解説というのは存在するだけで意義のあるものだと思うので……これを読んだあなたも是非自分のMIX解説を書いてみましょう!
そして一日も早く、全世界のDJがクラブの現場で何の遠慮もなくこだわりの選曲をぶちかませる日が返ってくることを祈って……。
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Division 2 Kouki Izumi 6 Hours
■6時間やります
はい、上の画像の通りです。 ……で全部終わってしまうのもなんなので。
■開催概要 2016/6/4 15:00-21:00 Door:2,000円(1ドリンク込み) 早稲田 音楽喫茶 茶箱にて開催 (map: https://goo.gl/maps/eaJ7PpaBjak )
DJ: 和泉幸奇(荒御霊 / technoA / 今様妖怪操楽) オープンからラストまで
スペシャルゲストビール: オラホビール ケルシュ/アンバー
■Divisionとは 茶箱を舞台に、Takayuki Kamiya氏とジョイントでお送りするイベントシリーズが「Division」です。 前回の神谷氏6時間に続き、今回は和泉幸奇6時間を開催!
■和泉幸奇とは
和泉幸奇は、日本のテクノDJ。 2007年、東方Project二次創作サークル「荒御霊」として東方アレンジ活動を開始。その後テクノに傾倒し、東方アレンジでは数少ないモダンなテクノ作品を数多くリリース。 2011年には東方同人でも珍しいアナログレコード「HADES / DENDERA」をリリース。 同人テクノレーベル「technoA」としても活動し、同人音楽界をベースにCDのリリースやパーティの開催を続けている。
■6時間DJをするということ アンダーグラウンドなテクノ/ハウス/ミニマルのDJは、一人あたりのプレイ時間が長ければ長いほどいいと考えています。
音を重ね、引き、ゆっくりと展開していく流れの気持ちよさは、多くジャンルや派手な音が混在するパーティでは得られないトリップ感をもたらします。 あえて一人でDJをすることで可能となる空間形成、音に沈み込んでいく高揚感を、茶箱の優れた音響とゲストビールを初めとするおいしいドリンクでお楽しみください。
■スペシャルゲストビール 和泉幸奇ソロDJイベントでは恒例となるゲストビール、今回は茶箱店長の協力で二つのビールを出してもらえることになりました!
長野の地ビールブルワリー、オラホビールの「ケルシュ」と「アンバー」です! 信州でこだわりのビールを造っているオラホビールのラインナップから、和泉幸奇が特に推薦する二種類がこの日茶箱で飲めます!
「ケルシュ」はまろやかな口当たりに上品なホップの香りが心地良い、さわやかで美味しいビールです。苦いビールはあんまり好きじゃないという方にも絶対飲んでいただきたい逸品です。 日本の地ビールで和泉幸奇がもっともオススメする一杯です! 絶対飲んでね!
「アンバー」は美しい赤銅色のボディから漂う上品な香りがたまらない、贅沢な味わいのビールです。こちらも普通のビールとは全く違う世界が開けること間違い無しの一杯ですので、テクノと一緒に味わって楽しみましょう!
一杯のお値段は当日カウンターでご確認ください。ゲストビールは一樽空くごとに入れ替えてタップに繋ぐので、同時に提供できるのは一種類になります。樽が空いたら終わりなので、飲めるときに飲もうね!!
その他、茶箱レギュラーのヱビスと生ギネス(!)も最高に美味しいし、その他各種ドリンク色々ありますので、お好みにあわせてどうぞ! エントランス前のウォーターサーバーで水も飲んでね!(NO泥酔!)
■まとめると 美味しいドリンクと美味しいテクノを茶箱の最高の空間で6時間楽しもう! という催しです。私はDJブースに張りつきっぱなしですが、選曲で皆さんにくつろいでもらえるよう頑張ります!
■注意事項 茶箱の空間をみんなで最大限に楽しむため、以下の事項に関してご理解ください。
・飲食物持ち込みは厳禁です! 飲み物はお店のカウンターでご注文いただくか、入り口手前のウォーターサーバーをご利用ください! みんなで美味しいお酒を飲もう!
・茶箱の限りあるスペースをみんなで楽しく使うために、できるだけ軽装でお越しください。大きな荷物はあらかじめ駅のコインロッカーなどに預けてきてくれると助かります。
・同時に、フロアの座席もみんなで譲り合って座れるよう、荷物の放置はせず人間が座れるようにしていただけると良い感じです!
■以上です 6/4は茶箱でたっぷりテクノ・ミニマルを楽しみましょう!
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DJ Mix Advent Calendar 2015 12/22 by Kouki Izumi
■はじめに
この記事はDJ Mix Advent Calendar の12/22日分です。
まずはお聴きください。
DJ Mix Advent Calendar 2015 12/22 by Kouki Izumi on Mixcloud
MIXは約117分、47曲入りです。収録環境の都合によりモノラル音源となっています。 以下はこのMIXにまつわるあれやそれや、トラック紹介などです。MIXを聴きながら、よかったらお読みください。
■このMIXをプレイしたDJ
和泉幸奇 @kouki_izumi は日本のテクノDJです。
荒御霊という同人サークルで東方ProjectのテクノアレンジCDをリリースしています。2011年には同人では珍しいアナログレコードを作ったりもしました。
また、technoA という同人ベースのテクノレーベルを主宰し、不定期に都内でイベントを開催したりもしています。
DJや制作についてはモダンなアンダーグラウンドテクノを中心に、ミニマルやテックハウスにも手を出したりという具合にやってます。
もしよかったら Soundcloud や Mixcloud で色々聴いてみてください。
■MIX録音環境について
このMIXは2015/11/15に音楽喫茶 茶箱にて開催された「technoA presents Hertz」でのプレイを録音したものです。
technoAでは年に2回ほど毎回タイトルを変えてイベントを主催しており、Hertzは初めて茶箱で開催したパーティとなりました。
小規模ながら楽しくテクノを聴ける場所を目指し、DJもなるべく少数のメンバーで1人のプレイをじっくり楽しめるようにしています。
今回は @yellow_mekaniku と @takauke そして私の3人で2時間ずつプレイし、充実したテクノ時間を作ることができたと思っています。
ゲストビール(私の趣味です)として「OH!LA!HO アンバーエール」を滅多に飲めない樽生で提供したり、茶箱から牡蠣鍋の振る舞いがサプライズであったりと、音楽以外の要素でも居心地のいい空間を提供することができ、本当に奇跡的な楽しさのある1日になりました。
2016年にもまた機会を作ってtechnoA presentsな楽しい雰囲気の、それでいてがっつりテクノが聴けるイベントを開催しようと思いますので、よかったら是非遊びに来て下さい。
■MIX全曲解説
まずMIX全体について。Traktor Pro 2をメインのシステムとして、3Deck+Remix Deckを扱い、出力はDJM-900nexusに4chアウトプットし、Externalでミックスしています。
ミックスの方法としてはロングミックスでほぼ常時2曲を重ねて再生しながら、展開にあわせてさらに次の曲も繰り出し、たまにRemix Deckからドラムの音を鳴らしていくという具合になっています。
わりとごちゃごちゃした構成になってますが、曲と曲が重なってグルーヴが複雑化していくことに楽しみを覚えるタイプの人間なので、こういうやり方が性にあってたりします。
それと、エフェクター大好きなのでディレイやリバーブ、あとフィルターをかなり多用してます。これに関し���は現場のテンション任せですね……録音を聴くと大抵、これやりすぎだろって思ったりしますが、スタジオミックスとは違う現場の同録ならではのライブ感ということで、これもお楽しみください。
以下、簡潔に1曲ずつトラックを紹介していきます。といってもDJ用のトラック一曲一曲について語るべきことはそれほど多くないので、主に選曲の意図を紹介するような感じです。
ミキサーやコントローラーを忙しく触りながら出音を注意深く聴きつつ、脳内で先の選曲を組み立てているので、実際には直感や決め打ちの要素が選曲に大きく影響するのですが、そこまで含めての選曲の狙いを後付けで言語化したものととらえてください。プレイ中にここまでややこしく言葉で考えてはいないです。
Beatport等販売サイトへのリンクも貼っておきますので、もしピンときた曲があったら是非カートにぶちこんでアーティストへのサポートをお願いします。 Beatportでは24日までNative Instruments提供のクーポン( http://www.native-instruments.com/jp/specials/happy-holidays/ )を使うと20%オフになったりするようです。
なお、前述の通りMIXではほぼ常時曲を重ねっぱなしにしているので、もし単曲で聴いて「MIXと違うな?」と思ったら、前後の曲もあわせてゲットしてミックスの再現に挑戦してみるのもいいと思います。そしてあなたもめくるめく超ロングミックスの世界へ……。
01 Roberto - Gurleyi [Fossil Archive]
https://pro.beatport.com/track/gurleyi-original-mix/6277854
イベントが始まって2時間、オープンからめかにく君が素晴らしい空気感を作りながらテクノの色々なグルーヴを魅せてくれたので、安心していきなり大好きな曲から入れていきました。
UKテクノの素晴らしい才能、Robertoが自身のレーベル「Fossil Archive」の第一弾リリースとして解き放ったこの曲は、冒頭から鳴り続けるPADサウンドに息を呑み、たっぷり引っ張ってから繰り出される激重のキックに唸らざるを得ない最高のトラックです。
A面のProlecanitesも(GurleyiはB面)マッシブなビートと繊細な空気感を持つフィルターサウンドのコンビネーションが素晴らしく、テクノのありがちなビートとは味の違いを感じることができる名曲ですので、是非リリースでゲットしましょう。(余談ですが、Prolecanitesの方は今年ヤバい5曲でMIXを録る5TRAXの方で選曲しました。このリリースは2015年という年がテクノにとって意味ある一年になると予感、いや確信させてくれる最高のリリースでした。最初アナログだけのリリースだったのでデジタルで出てくれてホッとした)
02 Joaquin Ruiz - Widder [B55 Records]
https://pro.beatport.com/track/widder-original-mix/7001690
Gurleyiから重ねて、前曲のPADを下げることでキックとハットと謎パーカスが支配するテクノの世界へ違和感なく埋没していけるようにチョイス。テン年代のアンダーグラウンドテクノを象徴するような太いこと極まりないキックが最高。
03 Silvision, ad.lib - Collide [Affin]
https://pro.beatport.com/track/collide-original-mix/6274006
さらに引き算していけるように、空間系や派手なパーカスのない一曲を選択。この後どんどん音を足していくので、メリハリがわかりやすくなるよう序盤は音数の少ないトラックを好んで使っていきます。
04 Advanced Human - The Dropa Stones [Android Muziq]
https://pro.beatport.com/track/the-dropa-stones-voice-mix/4489614
バックでじわじわ効いてくるリバーブが素敵すぎる一曲。この曲はメインに出さず後ろに重なっているだけの使い方をしていますね。こういう音を長めに鳴らしておくと、さらに別のトラックを重ねるときに全体をまとめてくれる接着剤のような役割をしてくれます。この辺の考え方はトラックメイクしてる時と同じ脳味噌を使っていますね。
05 Joe Sousa - Schala [Blank Code]
https://pro.beatport.com/track/schala-original-mix/7047443
奥行きのある空間とその暗さを感じさせてくれる深みのある一曲ですが、ここでは前のトラックが重なっているので、全体をうるさくしすぎずにビートの太さを伝える役割を持つトラックになっています。それぞれのトラックから必要な部分だけ鳴らすために、本来なら手元のEQで頑張らないとメインのグルーヴがぼやけてしまいそうですが、パイオニアのDJMだとフェーダーを突っ込むだけで聴かせたい部分を大きく聴かせてくれるのでEQをいじりすぎることがなくて助かります。パイオニア最高!
06 Nicolas Bacher - Impulse (Ray Kajioka Remix) [Organism]
https://pro.beatport.com/track/impulse-ray-kajioka-remix/6435497
選曲の意図はSchalaと同じですがこちらはパーカスがよりハッキリと立ち上がる音色になっており、これからDJが目指そうとしている方向性を明示する意図を含んでいます。
07 Deepbass - Themis [Soma Records]
https://pro.beatport.com/track/themis-original-mix/6651948
UKの超重要レーベルSoma Recordsより。モダンで骨太なテクノのMIXをするのにここのリリースを避けて通ることは不可能でしょう。
激重な低音に深すぎるシンセサウンド。暗黒空間に迷い込むこと間違いなしな一曲ですが、前曲のパーカスを引き継いでいるので綱渡り的にもならずグルーヴを継続できてるんじゃないかと思います。
08 Consoless - Diffonend [Counter Pulse]
https://pro.beatport.com/track/diffonend-original-mix/6658616
同じく空間に深みのある選曲ですが、低音に動きがあるので若干ながら躍動する感じがあるのでは。さらに前後の曲を注意深く重ねることでじわじわと全体のテンションを変化させていきます。
09 Ryan James Ford - Lidya Birkett [Marcel Dettmann Records]
https://pro.beatport.com/artist/ryan-james-ford/357301
ベルリンから怪しげなテクノをリリースしまくるMarcel Dettmann Records。MarcelのDJはどストレートにかっこよくて最高に好きなんです。一方、リリースは怪しい雰囲気が強すぎるものが多くてぶっちゃけ使いづらいのですが、いける機会があればかけてやろうとストックしていたやつを満を持して選曲。
曲の序盤(MIXでは15:33~)入るパーカスサウンドから、ハードめな曲なのかな? と思わせておいてからブレイクで一転、怪しげなシーケンスを重たいキックでじっとりと聴かせる展開になっていきます。
Diffonendのハイハット帯を残しておいたので、これがこの曲のパーカスとうまく接着されて雰囲気を接続する感じを狙ってみましたが、どうでしょうか?
10 Zonal - Defeating The Object (Danilo Incorvaia Remix) [Business Class Records]
https://pro.beatport.com/track/defeating-the-object-danilo-incorvaia-remix/7219385
空間系の効きが前曲に近く、メロディが抜けても空気感は変わらないかなーと思って選曲したのですが、ちょっといきなりキックが硬くなりすぎたような。 低音の入れ替えをするところが若干バタバタしてるので、多分さらに先の選曲に気を取られてたのかなーとか思います。反省(でも4Deckの操作と選曲の組立を平行してやるの滅茶苦茶大変なんです)。
トラックはビート、空間系共に私好みのものとなっており最高です。また使いたい。
11 Jordan Louis - Lepcis (Callum Plant Remix) [DEAD CERT. Records]
https://pro.beatport.com/track/lepcis-callum-plant-remix/7168375
低音の太さで全てを持って行ってくれる、これぞアンダーグラウンドテクノな一曲。
普通に繋ぐと前の曲から空間系が消滅して空気が寂しい感じになってしまいそうですが、ロングミックスで残してあるのでビートの太さだけが継続していくようになってます。
12 Mattias Fridell - All Recreant Religion & Sodality [Lateral Fragments]
https://pro.beatport.com/track/all-recreant-religion-and-sodality-original-mix/6710455
前曲のクラップが元気に鳴っているところにあわせて、若干ハネた感じのある曲をドロップ。
空間を埋め���くすような音がないのも前曲のテンションにあっていると思います。
13 Relic Radiation - The Years Of Maturity [Wunderblock Records]
https://pro.beatport.com/track/the-years-of-maturity-original-mix/6719906
空間の深い、浸れる一曲です。ここでは前曲と次曲のテンションが高いので、そこそこの音数で低音をキープしてくれるトラックが必要だったためチョイス。
実際この曲のものでないハイハットが鳴りまくっているので、単体で聴くのと全く印象が違う感じに。しかしこういうトラックを挟めるおかげで、ミックスがスムーズに進行するのです。
14 Len Faki - Street Dub [Figure]
https://pro.beatport.com/track/street-dub-original-mix/7055134
Len Fakiは最高です。Len Fakiの主宰するFigureももちろん最高です。というわけで信者感溢れるチョイス。
若干前ノリにハネたグルーヴで程よく揺さぶってくれるし、展開も大きくなくEQやエフェクターでいくらでもいじりようがあるのでDJでは滅茶苦茶使いやすい最高の一曲です。長いのでロングミックスし放題だし。
これまでの展開からほんの少し色のついた感じにして、自分の出番30分にして最初のピークを意図するようにここでドロップしました。
2016年こそLen Faki来日してくれー。
15 Joachim Spieth - Never Mind (The Plant Worker Remix) [Affin]
https://pro.beatport.com/track/never-mind-the-plant-worker-remix/6275263
Street Dubが「強い」トラックだったのでしっかり受け止めて次に繋ぐためのチョイスですね。
この曲もハットのリズムが小気味よく、単体で充分「強い」トラックとして使えるのですが、逆に言うとStreet Dubの後始末をきっちりやるにはこれくらいの「トラック強度(なんか感覚で伝わってくれ)」が必要なんですよね。
16 Ambivalent - DX1 Foldup [Valence Records]
https://pro.beatport.com/track/dx1-foldup-digital-only/6799902
Len Fakiっぽい流れをしっかり受け継いでここから硬いテクノやっていきましょうね、とはっきり表明するような選曲
実際この曲わりとFigureっぽいとこあるよねと(勝手に)思っていて、調べたらLenの曲と同時にDJチャート入りしてたり同じMIXで選曲されてることが結構多いようです(後付け知識)。
17 Mark Morris - Frame's Soul [Starkstrom Schallplatten]
https://pro.beatport.com/track/frames-soul-original-mix/4232059
キック硬い! シンセかこいい! 最強!!
しかしこういう勢いのあるかっこいい曲ほど、ちゃんと流れを汲んで使ってあげないと思うようにキマらなかったりするので、ドロップするタイミングにはわりと気を遣います。
18 Johannes Heil - Transition Eight [Figure]
https://pro.beatport.com/track/transition-eight-original-mix/5689387
そしてFigureに戻ってくる。この曲は音の抜き差しが強めで、曲単体で展開を作る感じになっているのでミックスでの重ね方は控えめです。
18.5 茶箱店長エージ - お鍋ドロップアナウンス [音楽喫茶 茶箱]
http://sabaco.jp/
最高の音ネタです。超絶ライブ感あります(そりゃそうだ)。DJやってる横でお鍋が2デッキもとい2コンロでぐつぐつ湧き上がると共にフロアのテンションも最高に高まってました。書いてたら腹減ってきたな。牡蠣鍋ほんとにおいしゅうございました。
19 Reeko - heartbeat Error [Soma Records]
https://pro.beatport.com/track/heartbeat-error-original-mix/7147192
トラックメイカーとしてお手本にしたい超絶良トラック。ハットの主張が控えめなのも美点なのですが、今回は前後の曲のハットを残してグルーヴを強めに修正。
20 Coeter One - Raw [favor.]
https://pro.beatport.com/track/raw-original-mix/6799217
低音に動きがついたところでキックがハネるこの曲を。
前曲とかなり重ねてぶつけているのでがっつりしたノリになってます。
21 Reacted - Flow [Mekanism Records]
https://pro.beatport.com/track/flow-original-mix/6612770
さらにキックが超絶太いこのトラックでパワー感を増強。
フロアにお鍋が出回ってさらにドリンクのおかわり需要も高まるような雰囲気だったので一旦音の重ねはサゲめで。
22 Ixel - Octan [Wall Music]
https://pro.beatport.com/track/octan-original-mix/6671495
ゴリゴリに太い音の流れはせき止めずにガンガン進めて行きます。この曲低音太すぎてヤバいです。
23 Gemini Voice Archive - Geocentrica [Soma Records]
https://pro.beatport.com/track/geocentrica-original-mix/7187599
またしてもSoma Recordsから激太グルーヴ。heartbeat Errorからこの辺までの流れは一連のものとして自分の中で出来上がってる感じで、茶箱のシステムで炸裂するとさすがに「ヤバい」しか言えない感じでしたね。
DJとしてはプレイ中にあんまりアガりすぎるわけにもいかないので、ここは自制心を発揮してビールもなるべく控えめにしようと頑張ってた記憶があります(控えめにできたとは言ってない)。
24 Oliver Kucera - Path Into The Unknown [Mekanism Records]
https://pro.beatport.com/track/path-into-the-unknown-original-mix/6758222
催眠的なシンセのシーケンスが気持ちいい一曲。この手の曲は良いのがちょくちょく出てくるのですが、私はあまりセットの流れの中で連発したいとは思わないのでビート感が特にお気に入りのこれを常備してる感じです。
25 Patrick Walker - Orbits Decay [Soma Records]
https://pro.beatport.com/track/orbits-decay-original-mix/7020444
前曲のシーケンスに絡めるようにして骨太ビートなこれを。シンセが特徴的な曲の次は、その帯域が空いている曲を選ぶとミックスの時に困らなくて良いですね。音数がスカスカでも成立するテクノならではの選び方です。
26 Joe Mesmar - Sweet Revenge (Redhead Remix) [Different Is Different Records]
https://pro.beatport.com/track/sweet-revenge-redhead-remix/6769992
この辺りに来ると既に雰囲気の形成は完成してると判断し、グルーヴの流れを繋いでいくトラックを次々に重ねているような感じですね。グルーヴでしりとりしてる状態と勝手に呼んでます。
中域あたりのリズムがOrbits Decayのものと絡み合って面白いグルーヴを生んでいると思います。
27 Woo York - Blade Runner (Zadig Remix) [Dynamic Reflection]
https://pro.beatport.com/track/blade-runner-zadig-remix/6606964
一旦別の曲を用意していたんですが、やっぱりシーケンス系のノリが欲しくなったので変更してこちらに。
単体で流れを作ってくれるので重ねっぱなしにするには向きませんが良いトラックです。
28 TKNO - Sintetika (Sin Sin Remix) [DSR Digital]
https://pro.beatport.com/track/sintetika-sin-sin-remix/7125605
みんな(私だ)大好きSin Sin、みんな(私だ)大好きDSR Digital。現代型激太テクノならここです。
Blade Runnerの高まる感じを引き継ぎながらライドシンバルでぐいぐい行くのを狙ってます。この辺の重ね方は気持ちよさ優先でやってますが、ちょっとアゲすぎたかな……。
29 A.Paul, Dkult - Detox [Onh.Cet Records]
https://pro.beatport.com/track/detox-original-mix/7180109
さっきアゲすぎたかなと書きましたが、ミックスしてる時の心境ではじわじわタイムに時間を割きすぎたと思い、少し急ぎ足にピークを目指しているところという感じです。
激太なグルーヴを作りながらどんどん重ねていきます。
30 Kouki Izumi - Goldmine [technoA]
https://technoa.bandcamp.com/track/goldmine
そしてここで自分曲投入です。秋M3でリリースした「Akagane EP」から、自分のDJ中に使うことだけを考えて作ったトラックです。
しかし仕上げたあとで、「キックの低音を強調しすぎてアタックを失ったかなー」と思ったりもしましたが、ここでは前曲のキックのアタック部を重ねることで補ってます。
実際に単体で鳴らした時よりキックがもりもり前に出てる効果を感じることができました。
音作りの成り立ちまで熟知している自分の曲だからこそできる利用法ですが、その曲に足りない部分を他の曲から持ってくるという考えはどこまでも応用が利くので常に気を配っておいて損はないと思います。
31 Wire - Swirl [Mord]
https://pro.beatport.com/track/swirl-original-mix/6003437
さらにグルーヴで押していく流れに。音の重ね方も、EQで削らずにそのままぶち当てていく感じにして攻めの姿勢を表現しています。パイオニア最高!(再度)
32 Kai Randy Michel - Kaleidoscope [Darker Sounds]
https://pro.beatport.com/track/kaleidoscope-original-mix/6806614
この辺りの選曲ポリシーは一貫しているので、そろそろ「激太」しか言えなくなってきてヤバいですね。
テクノのヤバさがこの辺に詰まってると思うのでしっかり聴いてください(説明放棄)
33 DJ Hi-Shock, Ortin Cam - LBX (M. Fukuda Remix) [Achromatiq]
https://pro.beatport.com/track/lbx-m-fukuda-remix/6991404
M. Fukudaさんのトラックは「これからアゲていこう」って時に入れやすいグルーヴのものが多くて重宝します。
実際これからアゲていくのでミックスの仕方もかなりわざとらしくしてます。空気感の変え方にも色々ありますが、大胆にやるときはとことん大胆になるべきだと考えてます。
34 Harvey McKay - Hard to See [Drumcode]
https://pro.beatport.com/track/hard-to-see-original-mix/4786364
2013年のリリースですがかなり気に入ってるので未だにヘビーローテーションしてます。前にも茶箱でかけました。
雰囲気的にはかなり派手でミックスの中では絶対に浮くのですが、前曲にじわじわ足していき、ブレイクで一気に流れを切ることでピーク感を演出しています。
35 2000 And One - Kawasaki [100% Pure]
https://pro.beatport.com/track/kawasaki-original-mix/6946486
そしてこれがピークトラックです。最高です。今年何度も聴きまくりました(海外DJのMixcloudやYouTubeでもかかりまくってます)。
100% Pureといえばテックハウスの最重要レーベルとしてそこそこ長い期間君臨していたのですが、一気にズンドコテクノに戻って来ました。相変わらずアートワークがギリギリアウト路線ですが。
派手! かこいい! ズンドコ! なのはいいのですが私のミックスの流れでは自然に入れられるものではないです。でも絶対使いたかったのでこのトラックのために少し前から均衡を崩すようなミックスの仕方を入れて狙って行きました。
5TRAXにも選曲しました。
36 D-Unity - Wild Hunt [Transmit Recordings]
https://pro.beatport.com/release/d-unity-cancel-wild-hunt/1555504
ズンドコのグルーヴを維持していきます。Transmitはメインストリームな方のテクノレーベルなのですが、ズンドコめなやつが多くて使えます。
37 Slam - Factory Music (Flug Remix) [Soma Records]
https://pro.beatport.com/track/factory-music-flug-remix/6036174
SomaでSlamでFlugです。Flugはアンダーグラウンドなズンドコテクノを量産しまくっててとにかく最高です。
ミックスの流れ的にはちょっとメインストリームな香りが漂ってきたのを抹消しようとしている感じですが、それはともかくこの曲の低音ヤバすぎるのでとにかくそれを浴びて欲しいんです。
38 Kouki Izumi - Einsturz [Diverse System]
http://adtechno2.diverse.jp/
Diverse Systemの必聴同人テクノコンピレーション「AD:TECHNO 2」に収録していただいたものです。たかうけ君の秋葉原重工と同人音楽の超重要レーベルDiverse Systemがっつりコラボして生まれた最高のアルバムなので、この日かけないはずがないでしょっていう選曲でした。
とにかく自己主張の激しいクラップとスネアをミックスでどう料理するかっていう趣旨の曲なので、多分私以外には使いづらいだけで終わりそうだなーと思いつつも、私のミックスではこういうふうに使えて何も問題がないので自己満足してます(コンピに出した曲でそれでいいのかって感じもありますが……)。
39 Flug - Senses [Droid Records]
https://pro.beatport.com/track/senses-original-mix/6338477
そしてFlugに戻って来ます。完全にFlug依存症です。どうも私の曲の前後はFlugが異常に使いやすいんですよね。
シンセが強めに入るところとか、それでいて帯域が住み分けしやすいところとかが選曲の決め手でしょうか。なんか自分曲でとっちらかした後始末を任せてるみたいでごめんFlugってなりますね。
40 D.Noyse - Pulse (Giovanni Santoro Visionary Remix) [Platinium Records]
https://pro.beatport.com/track/pulse-giovanni-santoro-visionary-remix/6989530
まだまだピークのムードを維持したいので超絶やかましいこのトラックをチョイス。
とにかくスネアとシンセで攻めてきます。くそやかましいんでなかなか使える機会がないんですが、今回はうまくハマってくれたと思います。
41 和泉幸奇 - Far [荒御霊]
(リリース情報はまだありません)
またしても自分曲です。今度の冬コミでリリースする東方紺珠伝テクノアレンジアルバム「PURELY TECHNO HELL」より「遥か38万キロのボヤージュ」のアレンジです。先出しプロモトラックってやつですね。
原曲のフレーズは極一部しか使ってないんですが、その分テクノトラックとしての説得力が高いやつになってます。アルバム一枚通してそんな具合なので、今回のミックスが気に入ってくれた方は東方知らなくても絶対楽しめますので是非。これ書いてる時点で詳細が出てなくて申し訳ないんですが近日中に出ますので……。荒御霊のスペースはコミケ2日目なんですけど3日目の秋葉原重工スペースにも委託があると思いますのでもしよかったらそちらで。
かなり低音が低いところに存在してるんですが、ばっちり揺らしてくれたので茶箱の音響は最高ですね。
42 Tom Hades - La Foudre [Phobiq]
https://pro.beatport.com/track/la-foudre-original-mix/6113426
Farのグルーヴを補強するために重ねてたトラックです。ほとんど鳴ってないですが、自分の曲をかける時にはたいていこのように他の曲をうっすら重ねてます。
43 Hans Bouffmyhre - Step Back [Decoy Records]
https://pro.beatport.com/track/step-back-original-mix/7118419
ちょっとグルーヴがあってませんでしたが、どうしてもこれかけたくて、かつ時間が押してたので若干強引に。
Hans Bouffmyhreはかっちりしていながら攻撃力の高いトラックを出してくれるので注目しています。
44 Guidewire - Replicator [Dark and Sonorous Recordings]
https://pro.beatport.com/track/replicator-original-mix/5185677
まだかけたい曲が残ってたので、それを導くために一旦挟んだ曲。Step BackかけなかったらFarから直接これでよかったですね……。
ゴリゴリに太いグルーヴが迫ってくるタイプの曲は手元に充実してますが、中域から上の部分がこのくらいの音数に落ち着いてるトラックは数が少なく重宝します。お助けキャラ感。
45 Kazuya Kawakami - Vote [HueHelix]
https://pro.beatport.com/track/vote-original-mix/7041742
国産テクノの超重要レーベルHueHelixから、これまた超重要アーティストのKazuya Kawakami(秋葉原重工出演済)です。
このレーベルでこのアーティストとしては相当派手な部類のトラックでとにかくかっこいいです。このくらいシーケンスが攻めてるのもかなりアリですね。
これもどうしてもかけたかったので詰め込み気味ですが持って来れてよかったです。5TRAXにも選曲してます。
46 Trisko - Shutter [Hexagon Recordings]
https://pro.beatport.com/track/shutter-original-mix/7098768
ラストのトラックを投げるにはちょっと早かったので、テンションをキープできるゴリゴリかつほどよさのあるトラックをドロップ。
これでも普段かけるにはかなりゴツめのトラックなんですけど、これくらいの音を普通に流せるっていうのはいいピーク感を作れてたのかなと自分では思います。
47 A. Mochi - Ngin [Blue Arts Music]
https://pro.beatport.com/track/ngin-original-mix/6123832
ラストです。秋葉原重工にも出演したA. Mochiさん(その時私も出演させてもらいました)。秋葉原重工CEOのたかうけ君に繋ぐならこの方のトラックしかないでしょうということで。
A. Mochiのトラックはとにかく無駄がなくそれでいてゴリゴリしているという比類なき最高さなのですが、楽曲の纏う空気は統一されていながらトラックごとに別の使い方ができる良曲揃いで本当にありがたいです。
■おわりに
以上です。長文でしたが最後まで読んでいただけた方がいたらお疲れ様でした。ここまでお付き合いいただいて本当にありがとうございます。
DJミックス、特に現場でプレイするそれというのは非常にセンシティブな、その場の流れにしか存在しない要素を大いに孕んでいるため、言語化すると何か違ってしまうことや失ってしまう情報があるので、普段はそれについて多く語らないことにしています(みんなそうだよね)。
しかし、たまにはしっかり書き留めることで気づけることもあるし、有意義に思ってくれる人ももしかしたらいるかもしれないということで、この機会に解説をつけてみようと思い立ち、やってみました。
録音をプレイバックしながら書いていたので時間はかかりましたが、言葉を選ぶことについての苦労はそれほどなかったので、これを読んだ方も一度自分のミックス解説を書いてみてはいかがでしょうか?
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