Uターンした長野で暮らし働く、写録(486recordings.com)代表のブログ 仕事以外のことも書きます
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再び東京で働きます
「Uターンした長野で暮らし働く……」というテーマで始めたこのブログ。
2018年8月から、仕事の都合で再び東京に居を移すことになりました。
そんなわけで、当ブログはこれにて更新をお休みします。
続きは、note の構成を少し変えて、投稿のつもりです。
https://note.mu/486
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評価について
物事を進めていくにあたり特に初期段階では評価が気になるものだけど、評価を気にしないくらいの没頭や夢中が、その後の評価に繋がるような気がします。ところが昨今は情報発信しようとすれば「いいね!」の受け皿がもれなくついてきて、「評価を気にせずにはいられないシステム」が前提にあるのです。これを気にしないためには、ちょっと浮世離れしたところからスタートするしかないとすら思えます。
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VR の音響はどうあるべきか
VR(バーチャル・リアリティ)の音作りについて遅まきながら研究を始めました。
まず、「映像の動きに合わせて音像も動く」という仕組みがあります。例えば、下のコンテンツを視聴してみてください。イヤホンかヘッドホンで聴くとよくわかります。
youtube
映像をドラッグして動かすと、音も連動して動きますよね。
最初は「おー!」となるのです。
でも、どこか違和感ありませんか?
……そう、実際に海岸で首を振ったとしても、音はここまでグリグリと動いて聞こえないのです。物理的には動いているのかも知れませんが、心理的には、意識して聞いている音は極端に動かず、何となく真ん中(脳内)に定位しているのではないでしょうか。
「客観の音は連動して動きながらも、主観の音はあまり動かない方が、より没入感が得られる」というのが、私なりの仮説です。
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「バッグ」か「バック」か。
“気になる誤植・誤用” の上位(私の中で)に食い込むのが、「バッグ」を「バック」としてしまうこと。カバン(bag)は「バッグ」で、「バック」ではないのだけれど、こんな貼り紙を見たことがあった。
「バック」の落とし物、預かっています。
……でもこれで、「カバンの落とし物か」と十分にわかるし、貼り紙の主は「バック」と誤用したからといって “後ろめたさ” を感じる必要はない。
そう。わかればいいじゃないか。
しかも、親切心のオマケ付きだ。
この貼り紙においては、「バッグ」だろうが「バック」だろうが、そんなことはどうでも良いこと、些細なことだ。
とはいえ、これが仕事になってくるとそうはいかない。致命的な間違いとして扱われてしまう……のではあるのだが、「おしゃれなバック入荷しました」とチラシにあったとしても、文脈から “言いたいこと” は理解できる。
「ああ、おしゃれなカバンね」
と、スルーできる寛��さが日本人には必要かも知れない。
……バッグします、ご注意ください!
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出社してからの儀式
1.留守録を解除。
2.OTTAVA 再生。
(京セラの初代TORQUE を再生専用機に。スピーカーが高出力で良いです)
3.カバンからMacBookや手帳を取り出し、デスクの定位置に。
4.音響機器の電源投入 & PC起動。
5.かんたんに掃除。
業務開始! という感じです。
最近のOTTAVA、アコーディオンの田ノ岡三郎さんが頻出ですね。田ノ岡さんを知ったのは何年も前になりますが、作曲家でプロデューサーでもある青木多果さんを通してでした。青木さん、先見の明あり!
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この世のあらゆる「音」を採取していた。
iPhone に「よしだあつひろ」とメモした直後、彼は「これですよ」とスマホで検索して教えてくれたので、私はその画面を撮影して帰宅後に購入した。
『遠くの街に犬の吠える』(吉田篤弘/筑摩書房)という単行本だ。
――大人になった冴島峰人君の肩書きは「音響技術者」だった。おもに録音を専門とし、スタジオの中にとどまらず、おおげさに云えば、この世のあらゆる「音」を採取していた。――(抜粋)
この本を紹介してくれたのは、杣Books の店主。四阿屋山の山頂で立ち読みしていると、頭にマイクロフォンを着けた私にピッタリだというわけだ。なるほど確かに、数ページ読み始めただけでハマりそうである。
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唐花見湿原の音
長野県大町市にある唐花見(からけみ)湿原は、信濃大町駅からそれほど遠くない位置にひろがる約8.7ヘクタールの自然環境保全地域。夕刻に到着し散歩したところ、朝の風景も気になったのでそのまま現地で宿泊、翌朝フィールド・レコーディングを行いました。
朝4時過ぎ。湿原というだけのことはあり、もやがたちこめています。歩くだけで衣服も機材も濡れてしまいます。
鳥からもカエルからもほどよい距離を置き、色々な音が均一に聞こえる位置を探っていざ録音。
youtube
ノーカット版を、note で販売中です。
https://note.mu/486/n/n104234fdb5f5
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フリード車中泊計画その3
計画、というより、実践です。
祝! 初車中泊!
LEDランタンがとても役立ちました。車のバッテリーは極力使わずに。
フィールド・レコーディングした音を、その場で編集。
早起きしてフィールド・レコーディング、その2。現場に泊まれるのが車中泊のメリット。
朝食は、カップヌードルとバナナ、コーヒーです。
周りに誰もおらず、結構な孤独感。携帯電話がほぼ圏外だったので、読書がはかどりました。ちょっとコツをつかんだぞー。
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山頂で意地でも文化祭
6月2日、長野県・筑北村は四阿屋山(あずまやさん)を歩きました(埼玉県秩父郡にも同じ名の山があります)。目指すは山頂で開催の「山頂で意地でも文化祭」、杣Books という書店と山形仕込みの芋煮会が待ち受けているのです!
坂北(中村)ルートから入山。久々の登山かつ知らぬ山なので装備多めで。
割と急坂が多いですが、階段がないので楽かも知れません。
展望台で、「山頂で意地でも文化祭」主催の方々と一旦合流。「散歩サウンド」の収録を兼ねていたので軽く自己紹介をして、山頂を目指します。
粛々と準備中。それっぽい雰囲気です。
なぜか、山頂に本棚が。
『ウルトラライトハイキング』を購入。「備えよ常に」の精神で重装備になりがちなので、参考にします!
どういうわけか、山頂で芋煮。具材もさることながら相当量の水を使いますので、こちらも荷物としては重いです。
うまい! あたたまる!
傾奇者(と言わせていただきます)は他にも。
というわけで、無事下山できました。
当日の散歩サウンドは、こちら。
https://note.mu/486/n/nafd07588a38d
https://note.mu/486/n/ne949a0cc5466
https://note.mu/486/n/nd941d08313bf
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高度プロフェッショナル制度
日本人なら得意ですよね?
朝飯前ですよね?
「いえいえ、私が “高度” なんて滅相もございません」
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「ハイレゾ」と「空気中にある無数のホコリ」のお話
「ハイレゾ」がすっかり市民権を得た今日この頃、ここらで「ハイレゾ音源との付き合い方」について提案しておきたいと思います。
「ハイレゾ云々関係なしに、今ある環境で、聴きたい音楽や音を楽しむ!」
……ハイレゾやらアナログ・レコードやら、スペックや手段については気にするべからず! ということです。確かに、SACD にはいたく感動しました。でも、CD に収められた音楽に感動しなかったかというと決してそんなことはないし、カセットテープの、どこに正解があるのかもわからないピッチを不満に思ったこともないのです。
DSD も、2.8MHz から今や 5.6MHz を通り越して 11.2MHz が当たり前になり、22.4MHz も見え隠れしています。PCM にしても 768kHz という、48kHz の何倍かすぐに暗算できないようなスペックが少なからず存在しています。
比べれば確かに違いますし、ハイレゾの良さを否定するつもりはありません。録音家(レコーディング・エンジニア)として、最高のフォーマット(スペック)で残したいという思い(欲望)があるのも事実です。
「ヴァイオリンの音を、ハイレゾで余すこと無く捉えたい」といって、楽器のものすごく近くにマイクロフォンを設置している “試み” に出会ったことがありますが、その音が音楽的か否かは少し想像してみればわかります――
ヴァイオリンの音を至近距離で聞くのは、奏者本人くらいなものです。大半の人は少し離れた位置で、ともすると、100〜200メートルは離れるかも知れません……その間には無数のホコリが存在して、ヒトの耳に聞こえないような音(20kHz以上)は特に乱反射・拡散し、減衰します。
――本来聞こえないような部分を無理やり聞こえるようにする技術は、美しいと感じた木目を顕微鏡で粗探しするようなものです(まれに、雪の結晶のような、別の美しさに出会うこともありますが)。
DSD が、2.8MHz から 22.4MHz になったからと言って、音楽が8倍良くなって8倍感動するわけではありません。音質スペックの追求は、「もっと便利に」と言いながら環境破壊してきた人間の欲望に通じる部分があります。
「ハイレゾ云々関係なしに、今ある環境で、聴きたい音楽や音を楽しむ!」
これこそが、気楽でストレスフリーな “オーディオ” の楽しみ方だと、私は思うのです。
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散歩サウンド
長野にUターンして、通勤電車とはすっかり疎遠になってしまった。しかし、たまの東京出張で思い出すのです……「ああ、ちょっとでも平穏に過ごせたらいいのに」
そこで、こんな音はいかがでしょう。
ただひたすら、散歩している音です。
有料ですけど、缶コーヒー1本分の気分転換と思えば安いものです。電車通勤のお供に、ぜひどうぞ。
note で販売中。 https://note.mu/486
YouTubeでも試聴できます。
https://www.youtube.com/channel/UCyoqFJI20bJy_VE4jWW3J0A
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木造ホールでの録音がCDになりました
案件の宣伝はできるだけ控えているのですが、これはちょっと特殊ケースなのでご案内を……「軽井沢森の音楽祭2017 Live」CD がリリースとなりました。
かなり直球なタイトルですが、2017年夏に開催された「軽井沢森の音楽祭」をライブ録音したもののダイジェスト盤です。写録合同会社からリリースとなりますが販売はせず(恐らく)、音楽祭会場やアーティストによる手売りが主な販路となっています。
音楽祭の会場は、ハーモニーハウス。カーナビでは「エロイーズ・カフェ」となってい���かも知れません。この木造のホールを下見して、ワンポイント・ステレオでの収録を決めましたが、問題はいかにしてマイクロフォンを設置するかでした。
マイクスタンドを置けば邪魔になるし、木造床の振動がスタンドを通じてマイクロフォンに伝わってしまうので、梁から吊るすことに……かといって歴史的建造物を傷つけるわけにもいかないので、通称「シャコ万」を梁に固定してケーブルを敷設。
そして、吊るしたマイクロフォンを釣り糸(テグス)で引っ張り、位置を微調整します。
DSD と PCM の2系統で収録。DSD 用のマイク・プリアンプには、Crookwood の Paintpot を採用。PCM は、Gracedesign の m201 ADC で A/D 変換まで完結しています。Paintpot の質感がホールの響きにマッチしていたので、CD は DSD 音源を PCM 変換したものから拵えました。
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CDの購入手順を転載します
① [email protected] に次の項目をメール
・お名前
・ご住所
・電話番号
・枚数
②下記いずれかの口座に代金を振り込む
ゆうちょ銀行 記号 10160 番号 72750711
カルイザワモリノオンガクサイ
他金融機関からの場合 ゆうちょ銀行 店名〇一八(ゼロイチハチ) 店番018 普通 口座番号 7275071
CD 2,500円+送料 200円 = 計 2,700円/枚
2枚目以降追加分は送料不要で2,500円/枚
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収録曲
スメタナ 1.連作交響詩『我が祖国』より「モルダウ」
プッチーニ 2.オペラ『トスカ』より「歌に生き、愛に生き」 3.オペラ『エドガール』より「この愛を、我が恥を」
ピアソラ 4.天使のミロンガ 5.天使の復活 6.ブエノスアイレスの夏 7.ブエノスアイレスの冬
ドヴォルザーク 8-11.ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.87 12.交響曲 第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」第2楽章
佐原敦子 Violin Tr.1,4-12 斎藤龍 Piano Tr.1,8-12 阿部哲 Viola Tr.1,8-12 松村秀明 Piano Tr.4-7 豊田庄吾 Violoncello Tr.1,8-12 中川京子 Soprano Tr.2 灘尾彩 Violoncello Tr.4-7 大山大輔 Baritone Tr.3 今川恵美子 Piano Tr.2,3
録音 2017年8月25~27日 軽井沢ハーモニーハウス
軽井沢森の音楽祭2018のチケットも好評発売
https://www.karuizawamorimusic.com/
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レコ発コンサート/ツアーの秘密
「CDは売れなくなった」と言われてしばらく経つのに、それでもCDは作られて、「CD発売記念コンサートツアー」なるものまであったりします……何故?
なぜならCDには、アーティストやレコード会社にとって「即売できる魅力(メリット)」があるからです。音楽配信は盛んなように見えますが、サブスクリプションだと1曲再生されたとしても、売上は1円に満たないような場合が多々あります。それに比べCDは、利益率が高いのです。
例えば、CD を 1,000枚プレス(製造)するのに、7万〜13万円ほどかかるとします。ここではわかりやすく10万円としましょう。著作権手続きにかかる費用は収録楽曲にもよりますが5万円と仮定、あとはレコーディング関連を最低限に見積もって15万円とします。
・CDプレス 1,000枚 10万円
・著作権使用料手続き 5万円
・音源制作費 15万円
以上で、30万円ですね。
CD1枚の価格を 2,500円 として、1,000枚売れたら……250万円ですよ! 仮に経費(製造原価)が50万円としても、200万円が利益になります。
「レコ発」は、CDリリースの宣伝にもなるし、制作費を手早く回収できる絶好の機会。応援しているアーティストがいた���、ぜひ「チケット + CD購入」を前提に。利益云々もありますが、やはり対面で買っていただけるのはとても嬉しいものです。
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通勤電車内の過ごし方
長野に Uターンするまでは電車移動が当たり前で、満員電車(いわゆる痛勤電車)も慣れっこでした。今となっては、自宅から写録合同会社の事務所までは歩けなくはない距離で、特に「通勤の時間に何をしよう」と考えることもなくなりました(なので、めっきり読書が進まなくなりました)。
通勤電車内の時間は、読書なりゲームなりにある程度没頭できる貴重な時間でもあるわけですが、みなさんどうやってお過ごしでしょうか。
……そんなことを考えていたら、「読書をしながら聞ける音があったら良いなあ」と思いたち、準備を進めている今日このごろです。音楽ではないですよ。
平均的な通勤時間とされる約1時間のボリュームの、オーディオ・コンテンツです。心穏やかな通勤時間になると良いなあと思いながら制作中です。また発表しますね!
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質の差がわからなければ値段で選ぶ
当たり前のことかも知れないですけど、質の差がわからなかったり、もしくは大差ないと思ったり、もしくはどうでも良かったりしたら、値段で選びますよね。
……ということを、車検の見積で思ったのでした。
(タイヤ新品交換、自動車保険、バッテリー交換、車検、ひー!)
音響機器やオーディオのことは多少わかるにしても、車については無知もいいところで、車検については「安全が担保されれば良し、車のコンディションが多少なりとも改善されれば尚嬉しい」という程度の認識。実際にどのようなことが行われているのかは、ほとんど知らないのです。
これは録音も然りで、「えらい安い業者だなあ」と思ってブログを見てみたりすると、ちょっとあり得ないマイクロフォン・アレンジだったりして……正解のない世界ではありますが、当を得ているか否かの差は大きいわけです。そして、その差がわからなければ、お客さんとしては安い方が嬉しい。
「こっちの魚の方が鮮度良さそう」と思えば多少高くても買うし、「どうせ買う��ら美味しいお肉がいいわ」となれば、若干の値段の差は気にならない。
そんなこんな、「知ってもらうための努力」が、もうちょっと必要かなと思う今日このごろです。
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