#���咲リオナ
Explore tagged Tumblr posts
Text
響咲リオナ by appleseed [Twitter/X] ※Illustration shared with permission from the artist. If you like this artwork please support the artist by visiting the source.
149 notes
·
View notes
Text
【響咲リオナ】飽きた発言について→このゲームは相当な配信経験無いと面白くするの無理
1: (新日本) (3級) [IN] 2024/11/13(水) 12:42:11.28 ●…
0 notes
Text
咲きかけ蕾
今年も魔の季節がやってきた。 「咲きかけの蕾」 ............................................................................. 「ごめんね、泊めてあげたいのも山々なんだけれども…」 「先輩ごめんなさいいいい嫌いにならないでください!!!!!」 アテなし、か。 事務所の一角にあ��ベランダで、嫌になるほど輝く星を見て呟く。それと同時に、最大級のため息をつく。このため息で私の幸せがどれだけ減ったのかは知ったこっちゃない。私はもとから幸せになれないのかもしれない。前世の行いが悪いのだろうか。ともかく、私にとって最悪の日々が始まることになる。 それはなぜか__ 理由はただ一つ。 家に帰らなければいけないからだ。 ............................................................................. 私の両親は、私が中学に上がるころに離婚した。原因は、よくわからない。財政の事情で私は父に、弟は母について行った。離婚してすぐに釜山に引っ越し、ほぼ同じタイミングで父はすぐ再婚した。もしかしたら、離婚の原因は父親の浮気だったのかもしれない。新しく出来た母親は、3年前に韓国に移住してきた日本人だった。韓国語がおぼつく母親のために日本語を覚えろと父は言うが、私はその気になれなかった。そして、母親は子連れであり、私に2個下の妹ができた。 名前は、リオナ。 いかにも和風美人といった顔立ちでスタイルもよく、日本では読モというものをやってたらしいが、正直どうでもよかった。ここまでは単に、昔ちょっとあったけど今は幸せに暮らしてる風の家族だが、妹には問題点があった。 ............................................................................. 「こんなブスの妹になるとか最悪、、、」 妹に初めて会った日に言われた言葉だ。これが第一声なんて誰が信じるだろうか???私はそこで顔面を殴りそうな勢いだったが、なんとか堪えた。それからも続く、妹の暴言。よくある「顔がいいやつほど性格ブス」の典型的なパターンだ。家に帰ればブスと言われ、ストレスは溜まるわ寝床は無いわでもう懲り懲りだった。その家に私は、また帰らなければならないのだ。いっそのこと野宿か?と思ったが、今やトップスターの私。そんな私が野宿なんてしていたら大騒ぎだろう。メンバーにも迷惑をかけるから、それはやめにした。毎年、ランスの家にお邪魔していたのが今年はだめになり、後輩のスイに頼んだがそれもだめだった。今年は諦めるしかない。大丈夫、たった1週間。それが経てばメンバーに会えるんだ。これは試練。そう思ってなきゃ今にも崩れそうな心を奮い立たせ、私は釜山に向かうことにした。 ............................................................................. 「シェリョンちゃん、今年は帰ってこれるのね!嬉しいわ、きっとリオナも喜ぶわよ」 「そうですね」 そんなわけねえだろ、と心の中で相槌を打つも、それは口に出さない。毎年かかってくる義母の電話に、初めて帰ると応答したかもしれない。まだ日本語で話す方が楽らしい母親。私も日本語は少しずつできるようになったが、家では絶対使うまいと決めている。こんな人達と話すために日本語を勉強したわけじゃないし。 「駅にリオナ迎えに行かせるから、久しぶりにお話してあげて」 おいおいうそだろ???最悪だ、でもここで断ったら後がめんどくさい。仕方ない。意を決する。 「わかりました」 そうして、電話を終え、これからの生活への覚悟を決めた。 「わあ、おんにだ〜」 ソウルから電車で揺られて、やっと釜山についた。忘れもしないあの声を聞いて、これからの生活の厳しさを思い出す。 「久しぶり」 ぎこちない笑顔で挨拶する。 本当は今すぐ顔面を殴ってやりたい。 「笑わないでブス。あと私の隣歩かないで恥ずかしいから」 なんなんだこいつ。別にお前の隣なんて歩きたくないし死んでもごめんだ。そうしてなぜか1列で歩く私達。駅を出て、少し郊外に入った。それまで無言だった妹が、急に振り返った。その顔を、発した言葉を、私は1度も忘れないだろう。 ............................................................................. 「あのね、おんに」 「…なに」 急に上目遣い。吐き気がするからやめてくれないか。 「おんにって、弟さんいるよね?」 「…は?」 なんでスニョンの話を? 嫌な予感がする。 「私ね、スニョンオッパのこと、好きになっちゃった」 おいおい待てよ、何言ってるんだこいつ??? 「…どういうことか説明してもらえる?」 「パパに紹介してもらったの。この前会ったんだけど、すごくかっこよくて。私、好きになっちゃった」 「だから、さ」 「応援してくれるよね?」 背筋に悪寒が走るのを感じた。背後から不意打ちされたような感覚。こいつが、スニョンを? 「あいつは、なんて言ってるの」 「オッパ、私のことかわいいって褒めてくれたの!!もちろん、おんに��り、ね?」 強調しなくていいし、そんなこと聞いてないし。ということは、父が紹介してスニョンに会ったのか、この女。あいつがどう思ってるか知らないが、もし本当にそう言ったならばあいつもあいつだ。 「…どうでもいいけど、問題は起こさないでくれる?面倒だから」 「ブスで歌もダンスも下手くそなおんにに迷惑かけることある???逆に、邪魔しないでよね?少なくとも、スニョンオッパは弟さんなんだから」 ああ、そうかよ。勝手にしとけよ。もやもやする。私には関係ない。そう、これは、妹と弟の話。私は、関係ない。 ............................................................................. あの後実家につき、荷物を置いてすぐに家を出てきた。あんな家に長くいてたまるか。転がっていた石ころを蹴っ飛ばす。実家に帰るときにいつも染めている毛先の色抜きをしてきた。灰色のパーカーにショートパンツ、帽子を被り黒いマスクをつけ、丸メガネをつけている状態だ。道行く人とすれ違うも、身バレする気配は全くない。随分と来てなかった釜山。懐かしい通りを歩き、行き着いた場所は、私がスカウトされた、あのショッピングモールだった。このショッピングモールは私のスタート地点であり、同時に私を救ってくれた場所だった。ショッピングモールに入り、冷房のかかった店内を見渡す。あの頃よりも綺麗になった内装。知らないお店。ちょっぴり嬉しく、ちょっぴり悲しい気もした。そして、いつも行っていたとあるカフェを目指す。私はこのカフェに毎日のように行き通い、門限になるまではずっとここにいた、家にいたくないからね。 「…あら、シェリョンちゃん?」 私がいつも通っていたカフェ、"スミレ"。店長が日本人で、スミレという名前らしい。店内に入ると早々、声をかけられた。声をかけてくれたのは、私が通っていたころからずっとバイトをしていた女性だった。あのころは高校生だったのに、今では子供もいる母親なのだそう。 「久しぶりね!!いつもテレビ見てるわよ、ほら、いつもの席座って?」 「おんに、、、」 変わらない笑顔に、心のもやもやが浄化されていく。いつもの席、というのは、私が通っていたころずっと座っていた、カウンターの一番端の席のことだ。 「あのころはコーヒー飲めなかったわよね、何飲む?」 「今もコーヒー飲めませんよ、オレンジジュースで」 「変わらないのね」 コーヒーが飲めない私は、ここで必ずオレンジジュースを頼むことにしていた。私がいつもオレンジジュースを頼むことを知っていたおんには、途中からミキサーを家から持ってきて本格的に作ってくれるようになっていた。もう時間が遅いからだろうか、店内にはほとんど人がいない。 「はい。いつもの」 「ありがとうございます」 「…ほんと、すごいわよ、あなた。店長も喜んでた。テレビでパフォーマンスしてるほうが、生き生きしてるってね」 「そんな」 彼女が嬉しそうに話す。こういうのを見ると、やりがいを感じる。 落ち着いたBGMに��をゆだね、少しの間ぼーっとする。ここはこんな振り付け…なんて、頭の中で勝手に考えているうちに、彼女はいなくなっていた。きっと片付けでもしているのだろう。ふと気づくと、斜め前に男性が立っていた。年齢は私と変わらないくらい、 カフェの制服を着ているから、きっとアルバイトだろう。彼は私に気づいたのか、少し恥ずかしそうに微笑んだ。 「そのこね、あなたのファンなのよ」 「あっちょっとそれは…!!!」 「いいじゃないの、滅多に会えないわよ?」 「へぇ…どうも」 私が挨拶をすると、顔を真っ赤にし俯いてしまった。というか、いつの間に戻ってきたんだ。と思ったら、また消えている。何してるんだろうか、おんには。 「…あの」 「なにか?」 話しかけておいてもじもじしている、もっと堂々とすればいいのに。 「俺、オーディション受けたいんです」 「はあ」 唐突すぎて、気の抜けた返事しかでなかった。 「ずっと前から音楽の道に入りたくて、ダンスも歌も独学でやってきたんです。でも独学じゃだめなのかな、って、不安になって」 そう話す彼は、私より2つ下の20歳なのだそう。大学にも通い、就職先も安定しているらしい。ならなぜ、そんな険しい道を通ろうとするのだろうか? 「テレビの前で輝く、アイドルの人達に憧れたんです。も、もちろん、あなた…にも。」 そこで照れるのかい。でも、先程までの自信なさげな表情ではなく、彼はとても活き活きして見えた。 「ありがとう、礼を言うよ。」 「私から何を求めたいのかは、わからない。けど、言えるのは、挑戦してみなってこと。私だってダンスや歌を習ってたわけじゃなかったから。」 「それに、人生一度きりじゃない?やりたいことやって、楽しみなよ。つまらない人生なんてもったいないでしょう?」 久々に良いこと言った気がする。これは自分が生きてる上で見つけた教訓だ。私が話してる最中作業を止めていたらしい彼は、私が話し終わると慌てて作業を始めた。そして何かを決心したように頷いた。 「そうですね。僕は何かに怯えていました。」 「ありがとうございます。やっと目覚めました。オーディション、受けてみようと思います。」 「あなたを、振り向かせて見せます」 うん。それでよし…って、え?? 「ちょ、どういう…」 気がつくと作業を終え、先に上がろうとしていた。動きをぴたりと止め、深呼吸をする。私が何も言えないでいると、照れくさそうな笑顔でこちらを見て、おんにに挨拶をして店を出ていった。なんてこった。こんなの、公開告白のようなものではないか。いや別に、なんとも思わなかったしあれだけど、とりあえずびっくりした。あんなふうに言われるのも初めてだし、それにリオナとのこともあったから、少しどぎまぎする。 「な〜に口開けてるの。終わった?」 にやにやした顔でおんにが近づいてくる。くそ、この人計算済みだったのか。その手には、簡単な食事が乗せられていた。 「きっとあなたのことだろうから、家帰ってもごはん��べないんでしょう?食べていきなさい」 「や、別に…、ありがとうございます」 「いつものことでしょう?」 そうして、温かいご飯を食べる。このまま、時が過ぎればいいのに。 ............................................................................ 「…父さん?」 久しぶりの父からの電話だった。 離婚してから、初めての電話かもしれない。俺は練習室を抜け出し、電話に出た。 「スニョンか。元気にしてるか?」 「うん、俺は」 「それより、なんで電話?」 母さんと父さんが別れてから、父さんが俺に用事があるなんてよっぽど無いはずだ。どうしたのだろうか? 「実は、会わせたい人がいるんだ。」 「会わせたい人?」 "会わせたい人" とは、どういうことだろうか。 「そうだ。休みの日は無いのか?」 「多分、今週末は何も無いはずだよ」 「じゃあ今週末、ソウルに行くから、とびっきりのオシャレしてこいよ」 「お、おう」 電話を切る。とびっきりのオシャレをしてくる必要、、、なんだ、全く思い浮かばない。これ以上練習を抜けているのもあれなので、とりあえず戻ることにした。 時は流れ、土曜日。父さんの会わせたい人に会った。彼女の名は、リオナ。ぬなの義妹で、日本人なのだそう。話してみると性格も良さそうで、なかなか可愛い子だ。 「スニョンさんって、アイドル活動されてるんですよね、かっこいいです」 笑顔でそんなことを言ってくるから、少し心が揺れ動く。 「そんなでもないよ、ほら、君も、可愛いと思うし」 「ほんとうですか?うれしい!」 日本語を教えてもらったり、さまざまなことを話した。でも、俺が引っかかったのは、ぬなの話をしたときだった。 「ぬなは元気にしてる?」 「おんに、は…元気にしてますよ」 一瞬、顔が引きつったのがわかった。��るで、話題に出して欲しくなかったみたいに。だがすぐ笑顔になり、それからはなんともなかった。これは、俺の勘違いだろうか?そんなこんなしてるうちに帰宅する時間になり、別れの挨拶を言おうとしたところだった。 「あの、スニョンさん」 びっくりした。立ち上がって会計をしようとしたら、服の袖を掴んでいるのだから。 「今日、あなたに会えて本当に良かったです。もっと、知りたくなっちゃいました」 少し照れたように俯きながら話す彼女。 驚きすぎて、初めての状況で頭が働かない。 「えっと…?」 「あっ、ご、ごめんなさい!!迷惑、ですよね。」 悲しげに笑う彼女を見て、少しだけ胸が痛む。 「でも、また会いたいです。…会って、くれますか?」 平均よりも小さい身長、上目遣い、その瞳に何もかもを奪われそうになる。ぬなとはなにもかもが反対な彼女。 「いいよ」 そう言うと、彼女は無邪気な子どものように喜んでいた。ぬなにこんな妹ができたなんて、言ってくれればよかったのに。 ............................................................................. 私が実家に帰ってある日のこと。今日は何ヶ月ぶりか、雨が降っている。そして今日、運悪くも妹の来客があるということで、私は朝早々と家を追い出された。当然、家に私の傘は無いのでなんとかパーカーでしのぐ。今日もいつもと変わらない服装。強いていえば、ズボンをダメージジーンズにしたくらいだ。持っているのは財布と携帯のみ。雨に濡れているのもあれなので、とりあえず近くの公園の小屋に避難することにした。懐かしい公園。屋根にはたくさんの落書きがされてある。小屋の中にあるベンチに座り、雨に濡れる遊具を見ながらぼーっとしていた。雨の音に耳を澄ませる。だんだんと視界がぼやける。いつの間にか、私の意識は消えていた。 ............................................................................. 「オッパ、わざわざ釜山までお疲れ様です!」 「ううん、俺もリオナちゃんに会えて嬉しいよ」 「そんなっ…」 俺は今、釜山に来ている。その理由は他でもなく、彼女に実家に来ないかと言われたからだ。ちょうどスケジュールも空き、もしかしたらぬなに会えるかもと思って来てみたが、ぬなは外出中だと言った。朝から元気な彼女に連れられ、初めて父の再婚相手と顔を合わせる。日本人の女性で、母親と少し雰囲気が似ていた。おぼつく韓国語で挨拶してくれたので、こちらも韓国語で挨拶をした。すぐに部屋に連れられ、2階へと上がり彼女の部屋に入った。いかにも女の子らしい内装の部屋。そう言えば、2階に上がるときに他の部屋を見なかった。ぬなはどこに寝泊まりしてるのだろうか。 「あっ、そこらへんに座っててください!今お茶持ってきますんで!」 レースのスカートがふわっと揺れ、本当にぬなとはちがうなとつくづく思う。彼女を待っている間に、部屋を見渡す。女子の部屋なんて入ったのは初めてだし、なにより年下だ。気持ちを引き締め、座っていることにした。そのときだった。 「…これ、」 ふと目に付いたゴミ箱。人の家のゴミ箱を漁るなんて常識外れかもしれないが、これを確認しない訳にはいかなかった。ゴミ箱に近づき見てみると、やっぱりそれは考えていた物と一致した。そこにあったのは、ぬながいつもつけていたネックレスだった。何かが俺を襲ってくる。何の感情だろうか?ネックレスをそうっと抜き出し、服の袖できれいに拭く。三日月がきれいに輝き、その上に座る猫の瞳が妖艶に煌めく。 「オッパ〜、お待たせしまし…」 「これ、どういうこと?」 「えっ…?」 彼女の前にネックレスを突き出す。部屋の光に反射し、ネックレスが輝く。戸惑いを隠せない彼女。やはり俺が感じた違和感は、当たりだった。 「それは、もういらないから」 「これ、ぬなのだよね?」 「あ、あれ??私間違っちゃった!似たようなの私も持ってるから」 と、俺の手から必死にネックレスを奪おうとする。だめだ、抑えきれない。 「いい加減にしろよ」 低い声が響く。彼女が驚いたように俺を見つめる。そんな目はもうどうでもいい。 「わざと捨てたんだろう?」 「ちがっ」 「本当に違うなら、その似ているネックレス、見せてよ」 言葉に詰まる彼女。ぬなが彼女のことを一言も口に出さない理由が、やっとわかった。彼女が少し、歩み寄ってきた。 「あのね、私、本当にあなたのことが好きなんです。おんにが仲良さげにしてるのを見たら、辛くなっちゃって…」 泣いていた、これが彼女の本当の顔だろうか? 「俺を好いてくれるのはありがたいよ」 「でもね、」 「俺の好きな人はシェリョンだから」 目に涙をためて唖然とした彼女を一人置き、荷物を取って走って家を出ていった。ぬなの行方を探すために。 ............................................................................. 「そんなところで寝ていたら、風邪ひきますよ?」 どのくらい寝ていたのだろうか。雨はまだまだやむ気配もない。いきなり声をかけられてびっくりし、思わず小屋の柱に頭をぶつける。痛そうにしていると、微笑みながら近づいてくる影があった。 「あんたは…」 カフェで会った、あの男だった。なぜこんなところにいるのだろうか。 「僕、あのあとオーディションに応募したんです。再来週、受けることになりました」 「へぇ…」 携帯を見ると、時間は10時。2時間ほど寝ていたらしい。オーディションを受けると言った彼は、カフェで会ったときよりも随分印象が違った。 「それよりも、服びちょびちょですよ」 「うわ、ほんとだ。」 気がつかなかった。気づけばパーカーは変色していて、ぐっしょりだった。 「前のお礼もしたいので、家に来ませんか?」 「いや、別にこれくらい…」 「傘持ってきてないんでしょう?」 そうだ、私は傘を持ってきてないんだった。でもほとんど知らない男の家なんて正直言ってお邪魔したくない。 「風邪ひいたら困りますし、行きましょう?」 私にタオルを被せ、手を引っ張る。 「ちょ、ちょっと!」 だめだ、聞いてない。手は相変わらず引っ張られたままで、小屋の外に出た。いよいよ本降りになってきた雨。傘をさし、相合傘みたいになっている。どうにもできないままこのまま引っ張られていくのは覚悟しなければ。そう思っていた。そのときだった。 「ぬな!!!!!!」 ............................................................................. 「ぬな!!!!!!」 ハッと我にかえり振り返ると、傘を持っているのにびしょびしょに濡れた弟がいた。 きっと走ってきたのだろう、息が弾んでいる。 「すにょあ、どうして」 「……」 彼の方はスニョンを見て何かを考えているようだった。手は離してくれない。スニョンが近づいてくる。 「おい」 「…なんだよ、」 初めて聞いた、男のそんな口調。さっきまで敬語でふわふわ感出してたくせに。 「離せよ、手」 「なんでお前に指図されなきゃなれねぇんだ」 「すにょあちょっと」 口元に人差し指をたてて、喋るなと牽制してくる。一丁前になりやがって。 「言っとくけど」 「そいつ、俺の女だから」 は??????女??????何言ってんだこいつ。 誰がいつあんたの女になった???そう言うと、彼は観念したかのように手を離した。途端にスニョンが駆け寄ってくる。いまいち状況が掴めてない。ちんぷんかんぷんだ。 「そうですか…、」 「でも、諦めませんから」 「あなたよりも有名で、かっこいいアイドルになって迎えに来ます」 そう自信まんまんに呟くと、彼は傘をさしてどこかへ歩き出した。途端に、緊張が抜けたのか、脱力してスニョンが座り込んだ。 「すにょあ、俺の女って」 「あ、…えと、」 「すごい演技力だよ!!!!!!!」 私は感心していた。あの場をくぐり抜けるためにあんな演技をするなんて。そう褒めてやってるのに、彼のほうはなぜか落胆していた。それにしてもあの男、結局なんだったのだろうか。雨がひっきりなしに降っている。スニョンが持ってきた傘をさし、2人で佇んでいた。 「っ…うわ、びっくりした」 急に彼が立ち上がって、私は思わずよろける。傘に入ってるため、普段よりも距離が近��。昔はなんとも思わなかったこの距離が、今では少し意識してしまう。私よりも幾分か大きくなった背、その差はちょうど10cm差くらいだろうか。顔を見ようと見上げようとした瞬間だった。 「あっちょっ」 急に抱きしめられた。きつく、何かに縋るように。あまりにも唐突なことで傘を落としてしまった。きっと、彼にも思うことがあるのだろう。私も腰に手を回し、優しく背中をさすった。彼の手が私の背から顔に移る。雨に濡れてまつげに滴る雨粒を拭うように顔を撫でる。そんな技術どこで覚えたんだ、普段見る弟とは全然違った。されるがままになっていた私は、やっとの思いで顔を上げ、彼の顔を見ることができた。 「…っ…」 びっくりした。そんな顔するんだ、ということに。優しく微笑み、まるで、愛してやまない人を目の前にしてるかのように。びっくりしているとまたきつく抱きしめられた。情緒不安定か、この野郎。今日ばかりはいいか、と思い、身を預ける。その瞬間に起きたことを、私は2度と忘れることは無いだろう。 「すにょあ…っ」 名前を呼びかけた瞬間だった。私の口が、何かによって封じられた。それはあたたかく、久々に感じた人の体温だった。そして柔らかく、何かに包まれるように。驚きすぎて言葉も出ない。離してとも言えない。でも、このままでいいかなと思った。何故かは分からないけど、このままでいいと思った。雨に濡れながら、互いの熱だけを感じて生きている。そして、そのまま目を閉じた。 ずっとこのままでいたい、そう思ったなんて恥ずかしいじゃない。 ............................................................................. 咲きかけの蕾は、咲く季節を間違えたみたい。でも、そんな花もありだと思う。
1 note
·
View note
Text
【響咲リオナ】まじでホロにいない声だわ。司会能力あったらずっと公式に引っ張られそう。【Vtuber】
Continue reading 【響咲リオナ】まじでホロにいない声だわ。司会能力あったらずっと公式に引っ張られそう。【Vtuber】
0 notes
Text
【噂話】元AKB立仙愛理さん、ホロライブVtuberに転生したと話題になってしまう
1: 名無し48さん 警備員[Lv.30][R防][芽] (2段) 2024/11/09(土) 02:03:34.83 https://www.youtube.com/watch?v=6h1mezywMCw 713 名前:安倍晋三[] 投稿日:2024/11/08(金) 19:19:33.71 ID:vvXKj3EA0 [3/4] 真ん中こいつじゃね? https://youtubecom/shorts/QhrhIEHl-4M?si=EWqZ6XMOZGkn-zOn 714 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[] 投稿日:2024/11/08(金) 19:23:38.96 ID:YiyjWpPg0 >>713 もう身バレしてるのかよ 719 名前:安倍晋三[] 投稿日:2024/11/08(金) 20:02:44.68…
0 notes