#エンター・ザ・ボイド
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1月・2月に見た映画
1月、2月は公演で忙しかったりバイオリズムが低下していたりでほとんどブログをつけませんでした。だからその間に見た映画についても何も書いていません。
しかし、それではあまりにもったいない(?)ので供養として(??)せめて題名と簡単なコメントだけでも書いておこうと思います。
まず1月19日関空発パリ行きの飛行機の中で次の4本を見ました。
『インディー・ジョーンズと運命のダイヤル』 インディー・ジョーンズ・シリーズの第五作にして最新作。実はこの映画は映画館に見に行こうと思ってたんです。だって老齢に達したインディーが再び冒険に乗り出すなんて素敵じゃないですか。 でも全然ダメ。つまんない。ただ一つの取り柄というかミソはタイムパラドックスですが、それだってそんなに効果的には機能していません。 インディー・ジョーンズの一作目『失われたアーク』と二作目『魔宮の伝説』は名作だったと記憶しています。でも、それ以降はつまんなくないですか。そういえばパリ出発前にU-nextでシリーズ第三作『最後の聖戦』と第四作『クリスタル・スカルの伝説』を見たのですが、全く面白くありませんでした。 ハリソン・フォードも歳を取ったし、もうこのシリーズは打ち止めでいいんじゃないでしょうか。
『バビロン』 『セッション』、『ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼル監督の最新作。ハリウッド最初期の狂騒を描く群像劇と言えばいいんでしょうか。 中心となるのは映画女優になるためなら何でもする気でいる田舎から出てきた女と映画の現場で働きたい��思っているメキシコ人青年ーー彼らは映画関係者たちが参加する乱痴気パーティーをきっかけに映画界でのしあがるのですが、初期のハリウッドってあんなに無茶苦茶だったんですか、映画界ってあんなに簡単にのし上がれるものなんですか、その点は大いに疑問でした。 面白かったのはハリウッドの現場が人命をとことん疎かにしているところ……というと怒られそうですが、あそこまで行くとギャグとして成立していて面白いと思いました。
『ラブ・アクチュアリー』 こちらは2003年公開だからちょっと古い映画。クリスマスまでの5週間を描いた恋愛群像劇。 私の好きなタイプの映画ですが、ちょっとどうかなあと思うところが多々ありました。子どものラブストーリーはいらなかったんじゃないですか(私は子どもが嫌いだ!)。
『ビートル・ジュース』 ティム・バートン監督の1988年の映画。見てなかったのかと言われそうですが、見てなかったのです。 でも……まあ見ないなら見ないでいい映画ですね。 ウィナノ・ライダーも全然かわいくないし。
1月29日、帰りの飛行機で見たのが次の映画です。
『キス・キス・バン・バン』 これはなかなかすごい映画です。私は好きですね。今回飛行機の中で都合8本(!)の映画を見たのですが、その中で一番ーーというか最近見た映画の中で一番です。ここまで面白いクライム・コメディーを見たのは『ゲーム・ナイト』以来じゃないかな。 主人公のロバート・ダウニー・Jrが自分の部屋でおしっこをしている最中に浴槽に女性の死体があることに気づき、驚いたもののおしっこを止めることができず、そのまま死体におしっこをかけてしまうというギャグは下品かもしれませんが大笑いさせられましたし、悪者に拳銃を向け「これからロシアンルーレットをしよう。それが嫌なら情報を教えろ」と言って引き金を引いたら、弾が飛び出して悪者は死んでしまうという場面で、ロバート・ダウニー・Jrが「どうしてだ、確率は3%なのに」と言うのに対して相棒のヴァル・キルマーが「お前中学で何を習ったんだ」というやりとりは秀逸でした(言わずもがなのことですが、6連発の拳銃の場合、弾が出る確率は6分の1、つまり16.666...%です)。 ロバート・ダウニー・Jrはコワモテで変人の役が多いというのが私のイメージですが、こんな軽妙なコメディーで3枚目の役もできるんだと感心しました。
この飛行機ですが、5時間くらい飛んだところで急に「コックピットの酸素量の問題でこのままではヒマラヤ山脈を越えられそうにありません。このままシャルル・ドゴール空港に引き返します」というアナウンスがありました。 そこまで来るのに5時間かかったわけですから、シャルル・ドゴール空港まで戻るのにも5時間かかります。つまり10時間かけて元の場所に戻ったわけです。 シャルル・ドゴール空港に降りる際、「みなさま右手をご覧ください。エッフェル塔が見えます」とアナウンスが流れた時には苦笑するしかありませんでした。 当然ながらというか、幸いなことにというか、エール・フランスがホテルをとってくれていて、夕食の手配もしてくれていましたので、そこで一泊して翌日同じ時刻の便に乗って帰国したわけですが、いやあ疲れました。 なおヨーロッパ発着の飛行機がフライトをキャンセルしたり3時間以上遅延した場合は、法律によって現金600ユーロまたは航空会社のクーポン800ユーロをもらえるそうです。600ユーロというと日本円にして約10万。結構でかいですよね。 我々はもちろん申請して振り込んでもらいましたが、知らないと損をします。是非このことは知っておいてください。
で、最後飛行機に乗り込んで見たのが次の3本です。
『KIMI』 スティーヴン・ソダーバーグの新作と聞いて面白そうだなと見ましたが、ほとんど覚えていません。疲れのせいもあるかと思いますが、つまんなかったんだと思います。 広場恐怖症だか対人恐怖症だかで家から外に出られずパソコンだけを通じて外の世界とコンタクトを取る女性を主人公にしたクライム・ストーリーですが、新しいふうを装っているだけという気がしてしまいました。
『スクリーム5』 元々期待はしていませんでした。でもまあ期待しなくてよかったという映画ですね。一応『スクリーム』と『スクリーム2』は面白かったような記憶があるのですが…… インディー・ジョーンズにせよこれにせよ長く続きすぎるとつまらなくなるということでしょうか。
『ゾディアック』 アメリカで実際に起こった有名な連続猟奇殺人事件を題材にした映画。セミ・ドキュメンタリーというのかな、私この手の映画はあまり好きじゃありません。現実を下敷きにしている以上、現実から離れられないというところが嫌いなんです。 主演はジェイク・ギレンホール。ロバート・ダウニー・ Jrも出演。私のイメージ通りコワモテの変人役でした。
帰国してから何を見たっけ。
『アントニオ猪木を探して』 アントニオ猪木のドキュメンタリー映画。私は結構ガチのプロレスファンだったので、新しい情報はほとんどありませんでした。「へえ」と思ったのは、安田顕や福山雅治がプロレスファンだったということくらいかな。
『ナチュラル・ボーン・キラーズ』 クエンティン・タランティーノ原案、オリバー・ストーン監督の1994年の映画。なんちゅう取り合わせや! 私、オリバー・ストーンの映画はほとんど見たことがありません。昔西原理恵子が言っていたように「なんで高い金払って3時間も説教されなきゃならんのだ」と思っているからですが、この映画はちょっと違いました。 バッド・ボーイとバッド・ガールの犯罪紀行と言えばいいのでしょうか。「こういう映画ってラストで二人は���絶に散るんだろうな」(完全に『俺たちに明日はない』のイメージです)と思っていたら、さにあらずーー映画の中盤で二人は捕まり刑務所に入れられてしまいます。 その二人にインタビューしたいというテレビマンが現れるのですが、二人はその撮影を利用して他の囚人たちを煽って暴動を起こし脱獄ーー二人は結局逃げ延びます。 ふーん、そうなんだ……元気があってよろしい! なお、二人にインタビューするテレビマンを演じているのはロバート・ダウニー・Jr。別に彼が好きなわけではありませんが、妙に縁があります。
『エンター・ザ・ボイド』 ギャスパー・ノエ監督の2009年の映画。東京に住む不良外人の物語です。 なんじゃこれは。東京を舞台にする必要があったんでしょうか。 でも、東京には本当にこんな訳のわからない謎の外国人コミュニティーがあるんですかね。あったら怖いかも。
簡単なコメントだけと言った割には結構書いてしまいました。 言いたがりというか言わずにおけない人間なんですね、ワタシ。 だからフランス文学の研究者をしているのでしょうが、言わずもがなのことを言ってしまって損をする場合もあります。 困った性分ですね。
そのほか白樫由紀子さんの夫君の末次さんが出演した芝居も見に行きましたが、それを語るのはまた別の機会にします。
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一瞬よりはいくらか長く
彼女から連絡があって、仕事を早退して急いで家に帰った。彼女はコートも脱がないで、ソファにうなだれて泣いていた。
生理の要領で、いずれ自然に出てくるだろうと、かかりつけ医は声を落として申し訳なさそうに話した。出てきたらどうするのか、トイレに流すのか、サニタリーボックスに押し込んで、燃えるゴミの日に出すのか。残酷すぎる、と叫びそうだった。エンター・ザ・ボイドのあのシーンで観た、確かに未熟な人間の形をした小さな塊……そういうことを、怒りにも似た気持ちで考えた。
それで、手術をすることにして、かかりつけには設備��ないので、紹介状を書いてもらった。帰省の都合も考えて、年内で対応してくれる病院を探して電話で色々問い合わせた。自動音声で、「ご本人がお問い合わせください」と最初にアナウンスする病院もあった。当然といえば当然だけど、彼女に電話させたくなかった。状態を説明する時に、お腹の中に"いる"と告げてから、"ある"というべきか、と思って自嘲した。ほとんど断られて、ようやく一軒見つかった。クリスマスに前後して、術前の診察に立ち会った。待合にはお腹を抱えた妊婦もたくさんいて、少し��らかった。彼女もつらかろうと思った。図らずもセカンドオピニオンとなった診断は、果たしてかかりつけの見立てと変わらなかった。稽留流産。受精卵になる時に何らかの異常が起きて、胎児は自然に淘汰されてしまった。そういうことを改めて詳しく説明された。主治医の言葉は真っ直ぐだった。簡単にいえば、彼女も、俺も、誰も悪くない。そうわかって、少し救われた気がした。
実家の母に電話で事の次第を報告した時に、医師の性別を訊かれたので男性だと答えると、男にわかるものか、という主旨のことをいって、母は嘆息した。母にも同じ経験がある。俺は、男性差別だよ、とつとめて静かにいった。でも、確かにそうなのだとも思う。わかるはずがない。亡くなった我が子を胎の中に抱えて、なおしくしくと痛むその身体的な、肉体的な、物理的な、痛みを、俺は想像こそすれ、到底わからない。でもまた一方で、たとえば川上未映子が『ヘヴン』という小説で、射精の感覚を男性の一人称で語っていたことを思い出す。想像力を伴う、誠実で真っ直ぐな言葉。
忘年会の予定を断って、なるべく彼女と一緒に過ごしている。油断すると涙が出てくる。夜、床に就いて電気を消すのが怖い。沈黙が怖い。思いついたことを片っ端から口にしてみる。深甚な悲しみの底で横になっている時間もあれば、M-1を観てお腹を抱えて笑いもする。ユーモアってつくづく偉大。やたらにギターを触ったりもする。錆びれていた1弦がとうとう切れた。買いに行く。Switchのコントローラーがいかれた(触れてもいないのにキャラクターが勝手に動き回る!)から、これも買いに行く。大掃除もする。妊娠がわかってからは、彼女の禁酒に付き合ってほとんど控えていた日課の晩酌も再開した。乱高下する2人の情緒から、一歩退いたところで冷静な自分もいる。黙って彼女の背中を摩っている自分がいる。何度でも書くけれど、だから俺にはナラティヴが必要。レトリックが必要。アナロジーが必要。韻律が必要。詩歌が必要だと思う。起こってしまった出来事と、俺の思っていることを整理したい。いつかまた、立ち上がって、差し向かって、話がしたい。
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2019年 DVDなどで観た映画
2019年にDVDなどで観た映画のリスト(再鑑賞含む)。全87本。
★は私の超おすすめ (私は、簡単な鑑賞メモを手帳につけていて、その際、個人的な好みを5点満点で採点してます。★は5点を付けた作品です)
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【え】
エアフォース・ワン(1997/米・独) 8Mile(2002/米・独) 英国王のスピーチ エイトメン・アウト(1988/米) エイリアン2(1986/米) エイリアンVS.プレデター(2004/米・独・カナダ・チェコ・英) A.I. ABC・オブ・デス(2012/米・ニュージーランド) エクステ(2007/日) エクスペリメント(2004/独) エグゼクティブ・デシジョン(1997/米) エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち(1997/米) エコーズ(1999/米) es[エス](2001/独) SF サムライ・フィクション(1998/日) エスケイプ・フロム・トゥモロー エスケイプルーム エスター(2009/米・カナダ・独・仏) X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011/米) 悦楽禁書 エド・ウッド エドtv(1999/米) エボリューション(2001/米) エマニエル夫人(1974/米・仏) エリン・ブロコビッチ(2000/米) エル・トポ(1969/メキシコ) エルフ 悪魔の人形 エルム街の悪夢 エレファント(2003/米) エレベーター(2011/米) エンター・ザ・ボイド 円卓の騎士 エンド・オブ・デイズ(1999/米) エン��ル・ハート
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Shooting for time lapse. Depending on the location, Tokyo changes to eccentric such as “enter the void”😊 タイムラプスの一コマ。ブレードランナーというより、エンター・ザ・ボイドって感じ😆 . #動画編集 #映像 #映画制作 #ishootfilm #vjmovie #VJ #AudioVisual #Tokyo #creative #illgramers #visualjockey #digitalart #ショートムービー #映像作家 #video #musicvideo #filmmakinglife #moviemaking #映像制作 #filmcommunity #filmmaker #visualsoflife #canon5dmarkiv https://www.instagram.com/p/BoBGyxDFCQU/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=u1nlfvlum5cg
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#私に衝撃を与えた映画10選 『ヴィデオドローム』 『ロストハイウェイ』 『ドッグヴィル』 『ファニーゲーム』 『エンター・ザ・ボイド』 『アマデウス』 『オールド・ボーイ』(パク・チャヌク) 『貌斬り KAOKIRI ~戯曲「スタニスラフスキー探偵団」より~』 『[Focus]』 『オカルト』(白石晃士) kasa919JI http://twitter.com/kasa919JI/status/1016695141870940163
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