#igだと飛べないのが難点
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1997y ROVER MINI 1.3i 電装系修理&・・・
当店ブログでは珍しく屋外での撮影・・・。レッカーにてのご入庫です(汗)
朝一エンジン始動に難があり、何とか掛かって走行中にエンスト・・・。その後はエンジン掛からずというか、セルまで回らずの症状です。運良く?路肩の広い道路で止まったので、どエライ事にはなりませんでしたが、通勤途中だったのでご不便おかけしましたm(_ _)m
店主も現場に急行しました。症状的に最初はフューエルポンプが逝ったかなと思ってましたがセルモーターまで回らないとなるとハズレな感じです。ポンプ死亡の予兆でもあるC7ヒューズは問題なく・・・。
IG-ONではいつものポンプ作動音が全く聞こえません。というか、やけに静かすぎる・・・??メインリレーの作動音やステッパーモーターの駆動音も聞こえません。
となると怪しいのはマル��リレーです。とにかくメインリレーがONしてくれないと何もかもが動かないので・・・
テスト用へ交換・・・全く変わらず(汗)
という事は・・・
まさかね〜
・・・!
飛んでるし!!!
店主はお初の体験になるマキシヒューズ切れでのトラブルです。とりあえず中古のヒューズと交換してあっさりとエンジン始動しました。
ヒューズ交換で直りましたって訳にはいかないので、とりあえず動く内に工場に入れてチェックしていきます。飛んだヒューズを見る限りは、レアショートでじわじわ切れた感じでは無く、明らかにどこかでショートしている筈です。
よく見かけるPTCヒーター不調が原因のマルチリレーコネクターの焼損も無く・・・
マスター下ブラケット辺りも怪しいですが問題無し・・・。あいにく他の作業も入っていて合間合間にチェックしていきますが再現せず。
最終手段でハーネス引き直しも覚悟し、とにかく考えられる箇所を触りまくっていたその時・・・乾いた銃声のようなあの「バシッ!」という音が。
原因は此処でした。マルチリレーへのハーネスがクラッチマスターと擦れて長い年月を経て皮膜が切れてショートしたようです。
マスターにもバチっと飛んだ痕が・・・。プラタンクにしとけば良かったのか??
運良く隣接したハーネスに抱きついたりはしていなかったので、メイン1本と皮膜が焦げた1本、合計2本を患部をカットして接続して・・・
防水タイプの収縮チューブで保護。
テープで巻いてから更にコルゲートチューブを被せて対策しました。
しかし、やはりあちこち気になる所もあるので出来る限り対策しておく事に。
マスター下ブラケットにラバーを付けたり・・・
念には念を入れたり・・・
ついでにマキシ用ヒューズボックスも・・・
清掃したりして・・・
とりあえずは仮のヒューズを入れて様子を見ていました。その後再発する事も無く、試運転して完成かと思いきや・・・
室内に漂う独特な甘いかほり・・・。ヒーターからクーラントが漏れてました(汗)
元々ヒーターノブも動かなかったので、コア&バルブセットで交換していきます。
97y以降はヒーターバルブが室内にあるため、96yまでのモデルに比べると長持ちする傾向にはありますが、それでも経年劣化は否めずといったところでしょう。
コア&バルブをセットで取り外し。
まずはヒーターコアから・・・
お約束のパイプ付け根からと・・・
コアからも滲んでいました。
まずはヒーターユニット内部を・・・
掃除して・・・
コアは日本製を使って交換します。
ヒーターバルブは軸の部分から滲みあり。
バルブシャッターは、ほぼ全開で固着してました。
バルブも日本製を使って交換します。
組み戻します。とあっさり書きますが、結構手間が掛かる作業です。97y以降オーナーの皆さまは此処やる時はセット交換をオススメします。一回で決めたほうが絶対に安���がりです。良心的なミニ屋さんなら必ずセットを勧めてくれる筈です。
作業する側としては、今後この作業が増える事になる筈で・・・なかなか気が重い感じがしますねぇ。
フェイシアパネルを戻して・・・
クーラントエア抜き。
メーター類の作動確認・・・タコメーターの照明点かず(泣)
球切れでした。スピードメーターのじゃなくて良かった。
なんだかんで後発修理のほうが大変だったりしましたが(汗)エンジンのほうは再発しないので完治したとして、最後にマキシヒューズを新品に替えて修理完了です。
電装系統は以前に比べたら格段に良くなった印象の97y以降モデルですが、そろそろ25年、四���世紀が経過するお年頃なんですねぇ。そして今までは経験した事が無い故障に直面する日もそう遠くはないように思います。我々メカニックも日々スキルアップしないといけないなぁとつくづく思う修理でした。
大変お待たせしました。ご入庫ありがとうございましたm(_ _)m
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