#ママ���メラ
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1:魔法使いの家族たち
此処はスーの村の奥地。 独自の民族が大半を占め、水が多い地域で静かな村に とある外国人の若い夫婦と小さな娘が穏やか(?)に暮らしていた。
父は旅人だった魔法使いのエルマー、母は地元の木こりの娘バーバラ、 娘は父そっくりな魔法使い見習いのエレア。 頭脳派の夫と脳筋の妻、それを中和やフォローする娘。
スー独自の民族は基本黒髪で小麦色の肌。 母バーバラは地元出身ではあるが、金髪のグリーンアイで 白い肌と外国人の見目だった。 エジンベアあたりから嫁いできた外国人の母に似たようだ。
父エルマーと娘エレアも見目は白い肌の外国人だが、 彼らは『魔族』の血が入っており、嫌でも目立ってしまう 魔族の証の青銀髪(せいぎんぱつ)と呼ばれる 水色のような銀髪の持ち主である。
…といった何かと特徴的な家族なので 地元ではちょっとした名物家族となっていた。
スー村長「やあ、エルマー君にエレアちゃん。今日も魔法の訓練か?」
エルマー「村長さん、こんにちは。 そうです。少しでも娘の魔法の才能を伸ばしてあげたくて。」
エレア「そんちょうさん、こんにちは。 きょうもいいおてんきなので、しゅぎょうのしがいがあります!」
村長「そうかそうか…。エルマー君がこのスーにやってきて 『あのバーバラ』と結婚してエレアちゃんが生まれて、 父娘で魔法の修行まで…。時が経つのは早いもの。 目立つ青銀髪を持つ魔族の血を引きしおぬし達の魔力はとんでもなく強い。 スーの村燃やさんように気をつける笑」
エルマー「苦笑 そうなったらもう私はスーを追い出されますね💦 大丈夫です。ここの村から少し離れた大きな湖の付近で娘と修行に励みます。」
村長「修行頑張る、エルマー君、エレアちゃん。 おぬし達も怪我だの火傷だの気をつける。」
エレア「はいっ。しゅぎょうがんばってきますね、そんちょうさん!」
ーーーーー
名物・青銀髪父娘はスーの奥地、大きな湖付近で魔法の修業に明け暮れていた。
エルマー「エレア、メラ出来るかい?やってごらん。」
エレア「はいっ、パパ」
エレアは神経を集中しメラを唱��た!ボゥン!! 炎の球は巨大化しエルマーに向かった!!!
エルマー「うおわあぁあぁあぁあ!それメラゾーマじゃないか! パパを殺す気かぁあぁ!!エレアァぁあ!!」
エレア「きゃー!!パパ💦ごめんなさ~い!」
エルマーは顔面蒼白で咄嗟にマホカンタを唱えたが 彼の長髪の毛先が少し焦げてしまった!
ズドーーーーーーーン!!!!!
間一髪!マホカンタが間に合い、巨大化した炎の球が凄い音をたてながら跳ね返り湖に落ちて鎮火した! ザッバアアァアン!!と物凄い水爆音が響いた。 至近距離でマホカンタをしたが為、エルマーも少しふっとばされてしまった。
エルマーはどこからともなく出したナイフで焦げた髪の毛先を整えながら呟いた。
エルマー(我が娘ながらなんて魔力だ…少なくともまだまだ私の魔族の血が受け継がれてるんだなあ…おまけに見事に私にそっくりだし。) 「あ~ビックリした…💧燃やされるかと思った…。 エレアはせっかく魔力は高いのに、 飛ばす方向も火力もコントロールがイマイチだよなあ…。 ま、まあ継続は力なりで根気よく修業しようか💧」
エレア「すみません、パパ…おケガはありませんか…? い、いまのひかったバリアのようなまほうはなんですか?」
エルマー「大丈夫だよ、エレア。あれはマホカンタ。 相手の呪文を跳ね返すんだ。エレアもそのうち覚えるだろうね。」
エレアは涙目で落ち込んでいる。 父譲りで魔力があり詠唱も出来るのに、放つ呪文の火力はランダムで 更にどこに飛んでいくか分からないという なんとも勿体ない能力である。
エレア「おしえてくださってありがとうございます…ぐすっ… わたしもパパみたくじょうずにまほうつかいたい〜!えーん!」
エレアは泣き出してしまった。 エルマーは愛娘にハグとキスをして一生懸命慰めた。
エルマー「エレア、元気出して。 パパだって初めから魔法が出来たわけじゃないよ。 お前はちょっとばかり無鉄砲で『いのちしらず』だけど、 友達を庇って魔法でそこらの魔物蹴散らしてるだろ? すごいじゃないか!よしよし、泣くな…」
バーバラ「あなた〜、エレア〜!ご飯にしましょう!」
ご飯支度をしながら薪割りをしていたバーバラが 片手で大量の薪を抱えながら夫と娘を呼びに来た。
エレア「ママ!まきわりおつかれさまです。 きょうはものすごいまきのりょうですね…」
バーバラ「ほほほ。今日のご飯は煮込み料理にしたから薪割り捗っちゃったわ笑。 当分困らないわよ!ところでさっきなんか湖からもの凄い音したけど…」
エルマー「もうそんな時間か。 さすが『ちからじまん』のバーバラだなあ笑 湖の水爆音はエレアの魔法のせいだ。」
バーバラ「スーが水とか川の多い地域で良かったわね。 あなた達の魔法でスーの村が燃やされたら大変だもの! 湖といえばあなたがどっかから降ってきて水没したの思い出すわね〜笑」
エルマー「私達ってなかなかない出会いだよね笑」
エレア「え!パパとママはあのみずうみでであって けっこんしたの?なんかステキ!」
エレアのメラ(メラゾーマ)が鎮火した湖は、 かつての両親の出会いの場だった。 両親は実は他よりちょっと風変わりな結婚だった。 後述で彼らの馴初めを公開する。
エルマー「エレア、もしやこの綺麗な湖から ロマンチックなもの想像してるのか?笑」
バーバラ「うーん…なんかもう、今思えば無茶ぶりも いいとこな結婚だったわよねあたし達😂 ちょっと恥ずかしいし、エレアがもう少し大きくなったら話してあげるわ。 まあ、それであなたが生まれたんだけどね!」
エレア「そうなの?いったいどんなけっこんしたのかしら…」
エレアはちょっと気になったが、 両親が自ら話してくれる機会を待つ事にした。
ーーーーー
家に戻り、仕込んだ煮込み料理を食べながら家族団欒をする。
バーバラ「そういえばね、村のみんなが話してたんだけど、 アリアハンの勇者オルテガさんの子供が旅立つらしいわよ。 もうすぐ16歳で成人迎えるみたい。」
エルマー「え?そうなんだ!時々オルテガ様の子供の事は耳にしてたけど… いよいよ勇者様が成人して魔王討伐に旅立たれるのか。」
エレア「わあ!ゆうしゃさまのこども? どんなおかたなのかしら。」
エルマーとエレアは勇者様の最新情報を聞き、わくわくしている。 バーバラは村人から耳にした情報をそのまま夫と娘に話し続けた。
バーバラ「それが…その子、女の子らしいわよ。」
エルマー・エレア「!?」
夫も娘も目を見開き、同じ顔して非常に驚いている。
エルマー「おっ…女勇者様なのか!すごいなあ、女の子なのに…。 よっぽど厳しく鍛えられたんだろうなあ。」
エレア「え~!カッコいい!わたし、おんなゆうしゃさまにあいたいです!」
ヘーゼルの瞳を輝かせランランとしているエルマーは 咄嗟に閃き妻子に話を持ちかけた。
エルマー「勇者様が女性となると、 きっと力不足な面もあるだろうし何か手助け出来たら良いな…。 バーバラ、エレア、女勇者様が私をお供にしてくれるか分からないけど、 これからアリアハンに旅立っても良いか?」
バーバラはちょっと怪訝な顔をした。
バーバラ「え?勇者様が女の子って聞いてあなただけ旅立つつもりなの……?やましい気持ちじゃないでしょうね?あたしもエレアもついていくからね!」
エルマーは純粋に女勇者様の手助けをしたかっただけだったが、 妻子を置いて行くのも確かに心配だし、 バーバラにますますやっかまれそうなのでため息混じりにすぐに折れた。
エルマー「ヘンな焼きもち妬くなよ…。 だいたい女勇者様はこれから16歳で成人迎えるところだろ? 私のような歳の離れた妻子ある男なんか相手にしないだろうし、 エレアの前でそういう事言うな。 エレアも女勇者様に会いたがっているし、 お前たちを置いて行くのも心配だから みんなで女勇者様に会いに行こうか。」
バーバラ「ふふっ、そうこなくっちゃ! あなた女みたいで綺麗なカオだし、年齢重ねてちょっと素敵になっちゃったからか 村の女子とか旅の女性とか、男の人にまで無駄にモテるから心配になっただけよ。 特にあなた、女の子には『やさしいひと』だし!」
バーバラはちょっぴり頬を赤らめながら彼女なりに夫を立てた。 エルマーは男性だが、中性的な顔立ちで背中あたりまでの長髪のせいか たまに女性に間違えられてしまうのだ。 バーバラがエルマーと出会った時も女の子と思ったそうだ。
ここスーの村でバーバラと結婚した時も 現在ほど長髪ではなかったものの、 当時はシャギーの入ったボブぐらいの髪だったせいか スーの村民には散々性別不明で不思議がられたことがあった。 喋って初めて男性とわかる程。 だがエルマー本人としては髪を切るのが面倒で、 たまに揃える程度で伸ばしっぱなしのようだ。
エルマー「それ褒めてるの?💧別にモテるなんて思ってないけど… たまに未だに女性と思われるし 男にも声掛けられるし私だって複雑な気分なんだぞ。 お前はせっかく綺麗なのにその剛力で男が寄り付かないよなあ…💧 まあその方が良いけど笑」
突然スーに降ってきて湖に水没し、スーの男達に恐れられている 『ちからじまん』のバーバラの夫になった外国人のエルマーは 村の男達にモノ好きと思われている。 これも彼らが名物家族と言われる原因のひとつである。
バーバラ「痛いとこ突いてくれるわねえ… なによ、あたしがモテモテの方が良かった?笑 あなただってあたしの事褒めてるのか貶してるのか分からないわよねー。」
エルマー「私は思った事を言ってるだけだ。 まあモテるモテないは別として外の世界を見るのも楽しいものだぞ。 旅を経て私の故郷にも寄れるといいけどな。」
バーバラ「あら、あなたどこ生まれなの?」 (そういや出身聞いてなかったわ!)
エルマーは一瞬、ン??と思いつつ答えた。
エルマー(あれ、言ってなかったっけ? 7〜8年ぐらい一緒にいるのに…まあいいや。) 「私はノアニール出身だよ。ここのスーみたいに水分は多くないけど 森が生い茂った中にある静かな町で、ちょっと行くとエルフの里もあるんだ。」
バーバラ「まあエルフ?耳が尖って綺麗な人達が多いって聞いた事あるわね~!見れたらいいなあ。 エルマーもエレアも耳が尖ってないけど、その珍しい青い髪はエルフの血だったりしてね!」
エルマー「うーん…私とエレアの青銀髪の由来は母方の家系らしく 母からはざっくりと『魔族』の血としか聞いていないからなあ。 エルフとか他の魔族も混じっているかもしれないな。」
エレア「わ~!パパ!がいこくにいくのもたのしみですっ!」
バーバラ「そうね笑 ママとエレアはスーから出たこと��いものね。 外国人のお友達も出来るかもしれないし! エルマーは元々旅してたから外の世界は慣れ��こだろうけど。」
エルマー「おいおい。旅行じゃないんだからな笑 この物騒な世の中を平和にするお��伝いをしに行くんだぞ。」
ただエルマーは気がかりな点が1つあった。 バーバラは『ちからじまん』ではあるが、先天性の持病を患っていた。 母親がこの病でバーバラの幼少期に亡くなっており、バーバラにも遺伝してしまっていたようだ。 エレアの出産時に発覚し、医者にも妻本人にも 生来のものとは伝えられなかった為、 エルマーは出産が原因と思い込んでいた。 バーバラは医者に事実を告げられショックだったが、 夫を気遣い医者にも口止めをし、生来の持病だった事は伏せていた。 普段は元気だが、時々調子が悪いと発作が起こり苦しそうにすることがある。
エルマー「ただ…バーバラ。 お前は身体があまり丈夫じゃないから心配だな。 旅先で倒れられたら女勇者様にもご迷惑が掛かる。 無理はしないでくれよ。 エレア、パパと一緒にママを助けような。」
エレア「はい!もちろんですっパパ!」
バーバラ「エルマー…ありがと。 旅してたら鍛えられてきっと少しは丈夫になるかもね。 足を引っ張らないよう、このあたしのパパ譲りのパワフルアタックで頑張るわ!」
バーバラの『ちからじまん』は彼女の木こりだった父の影響である。 主婦らしく熱したフライパンや、薪割りで使う斧を振り回して 近所の魔物を恐れずに蹴散らす頼もしい豪快な女性だった。 村人には「フライパンのバーバラ」と呼ばれ男達には恐れられているが、 先述したように薪割りをするなど家では力仕事の担当になっている。
エレア「ママ…けっしてむりしないでくださいね。 わたしにもいろいろママのサポートさせてください。」
バーバラはエレアを抱きしめ頭をなでなでした。
バーバラ「エレアもありがとね。 みんなで女勇者様のサポート頑張りましょ!」
一家は皆で女勇者様の妄想を始めた!
エルマー「女勇者様はどんなお方なんだろうなあ…」
バーバラ「あたしはオルテガさんに会ったことないけど 聞いた話では男前で逞しい人みたいね。 そんないかにも漢!って感じの娘さんなら ゴッツい女の子かもしれないわよね笑」
エルマー「うーん…私もオルテガ様の噂はそうやって逞しい男性とかよく聞くけど、 魔法使い修行の旅してた時もお会いした事なかったから、全く想像がつかないな…」
バーバラ「女の子ってだけで色んな子妄想しちゃうわよねえ… いくら16歳で成人するとはいえ、 やたらセクシーで女丸出しじゃない事を祈るわ💧」
エルマー「私もそれは嫌だなあ笑」
エレア「きっと、りりしくてすてきなおかたよ!」
エルマー「私もだけどみんな好き勝手言って…笑 ともかく女勇者様にお会い出来るのが楽しみだな。 じゃあ早速明日から準備しよう!」
まだ見ぬこの世の希望を担う女勇者様の妄想を楽しそうにしているエルマー達一家だが、 この旅がエルマー達の今後を大きく変える序章となる事は彼らも知らない…
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��日後… エルマー達はスーから小さな旅船を経由してアリアハンに到着した。
エレア「わぁ〜!みどりがきれいですてきなおくにですね! おおきいおしろもはじめてみました!すごいです! ここにおんなゆうしゃさまがいるんですね!」
エレアは初めての海外で元気いっぱいにはしゃいでいる。 一方、父は少し具合悪そうにしていた。
エルマー「うう…船は初めてだったけどちょっと酔ったな…💧 ん?あれエレア、ママはどこ行った?」
エレア「あちらではいてるみたいです…ママにあっちいけといわれました。」
エルマー「えっ!」
エルマーは猛ダッシュで娘が指差す方向に向かった。 バーバラは海辺に向かって思い切り吐いていた。
エルマー「バーバラ!大丈夫か??まさか2人目…」
エルマーは妻の心配をしすぎて少しパニックになったのか 素っ頓狂な事を言ってしまった。
エルマー(はっ…!しまった。私は何言ってんだ? バーバラの持病が発覚してから、 エレア以降の子供は作らないように気を付けてたのに😱)
バーバラは真っ青な顔してハンカチで口を抑えながら夫に答えた。
バーバラ「これから長旅予定なのにんなわけないでしょ… 今赤ちゃん出来たらあたしだけ旅できなくなっちゃうでしょうが… 船初めてだったし、ちょっとだけ持病の発作が重なるし… エレアに見られたくなかったから外してもらったのよ…おえっ…」
エルマー「!!発作出たのか!何で私に言ってくれないんだ!」
バーバラ「…ごめんなさい…あなたやエレアに心配掛けたくなかったの… 着いたばかりで申し訳ないけど少し横になりたいわ…」
エルマー「そうか…わかった。今日はすぐ宿屋で休もう。」
バーバラ「ごめんね…女勇者様に会う前で良かったわ…」
バーバラは船酔いと発作がWパンチで重なり、かなり具合が悪そうだった。
エルマー「バーバラ、しっかり私につかまってろ。」
エルマーはバーバラをお姫様抱っこしてアリアハンの城下町へ向かった。
バーバラ「ありがと、エルマー… あなた女みたいな綺麗な顔してても、やっぱり男の人なのね…」
エルマー「いいから黙って寝てろ。 こんな時にまでいらんこと言わないでくれ💧」 (こんな余裕があるなら思ったより発作は酷くないみたいだな…)
エルマーは妻のいつもの一言余計なセリフに複雑な気分だった… バーバラは夫の腕の中でホッとしたのかスッと眠ってしまった。
エルマー「エレア、パパ達に付いてきなさい。」
エレア「あっ、はいっ!ママはだいじょうぶですか?」
エルマー「船酔いが酷いみたいだから今日はすぐ宿屋で休ませる。」
娘には母の発作のことを伏せて、一家は城下町の宿屋に向かった。
妻をお姫様抱っこして城下町に現れた深緑のローブを羽織ったエルマーと 彼にそっくりな娘エレア達は目立ったのか、 町の人達に少しザワつかれてしまった。
町の男性「なんだ?外国人の家族連れ…か?青い髪…?」
町の女性「まあ!でも素敵な人ね!お子さんかな? 小さい女の子も可愛いわ!」
町の老人「ほう…ワシの若い頃に負けないぐらいイケメンじゃのう。 具合悪そうにしてる奥さん?も美人じゃのう〜」
兵士「青い髪の毛の外国人ってこれまた珍しいな…」
エレア「パパ…わたしたち、まちのひとにみられてませんか?💧」
エルマー(またか…やはりどこに行っても青銀髪は目立ってしまうんだ。) 「パパとエレアの青銀髪に、ママを抱きかかえて町に入ればそりゃ目立つだろうな💧」
エレア「パパとおそろいのこのかみのいろ、めずらしいのかしら。」
エルマー(おそろいって…🤦♂💘エレアったらなんちゅう可愛い言い方…💘) 「ママと結婚する前も、地元のスーでも周りの人々に散々珍しがられたからな。 青銀髪はパパの家系の特徴だから、お前が将来お嫁に行って子供が生まれても多分遺伝するぞ。 まあ何言われても気にするな。生まれ持ったものは仕方がない。」
エレア「はぁい、パパ。」
エルマー達はちょっと複雑そうな顔で急いで宿屋へ向かった。 隣が女勇者様の生家というのは後々知ることになる。
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一方エルマー達一家の目的である女勇者様は、 丁度外出先から帰るところだった。
女勇者(ん?なんかお隣の宿屋付近が騒がしいわね?旅の家族連れかしら。 一緒にいる小さい女の子、青い髪してる…。珍しい…。初めて見たわ。 ローブ被った人はお父さんかな? 奥さんぽい人は抱き抱えられてるけど、どうしたのかしら…)
女勇者は隣が気になりつつ自宅に入った。
女勇者「母さーん!祖父ちゃーん!ただいま!」
女勇者母「おかえり!ロゼア!」
ロゼア祖父「おお、帰ったか!わしの可愛いロゼアや。」
ロゼアが見かけたエルマー達一家は 宿屋に入るところだった為、全員顔が見えなかった。 更に父のエルマーはローブのフードを被っていた為、青銀髪は見えていなかった。 この家族連れが後に彼女の仲間となる。彼女の今後を大きく変える切欠とも…。
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