#ホンジュラスでハリス副大統領と会談
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)1月31日(月曜日)
通巻7203号
頼清徳副総統、ホンジュラスでハリス副大統領、米国でペロシ議長等と会談
苛立つ中国、米国議会には「台湾防衛」が共通語となっていた
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2022年1月27日、ホンジュラスで新大統領の就任式が開催された。
左派与党連合のシオマラ・カストロが女性初の大統領となり、日本からは宇都隆史参議院議員も就任式に駆けつけた。式典にはスペイン国王、コスタリカ大統領、アルゼンチン副大統領、ベリーズ副首相等も参列した。
カストロ大統領は中国との関係を重視しているため、台湾は頼清徳副総統を送り込んだ。米国はハリス米副大統領を派遣し、ホンジュラスでは頼清徳副総統と会談した。
ホンジュラスは台湾と外交関係を維持する14ヶ国の一つ。人口僅か一千万人、そのうちの一割は米国で働き、家族へ送金している。この米国への出稼ぎによる本国送金だけでホンジュラスGDPの25%を占める。
さて焦点は台湾である。米国は政治演出を凝らしたのだ。在台湾の「米国在台湾協会」(事実上の米大使館)ジェームズ・モリアーティ会長はカリフォルニアで頼副総統を出迎えた。
頼は英文名でウィリアム・ライを名乗り、次期台湾総統の最有力候補でもある。米国は経由便であれ、乗換であれ米国ビザを必要とする。入国審査には2時間かかることは日常茶飯だが、頼一行はすぐにホテルに入った。最初の経由地のロサンゼルスでは米上下両院の議員らとオンラインで話し合いをもった。
このオンライン会議には、民主党のエド・マーキー上院議員、議員団を率いて台湾を訪問したマーク・タカノ下院議員ら計17人が同席した。
蕭美琴駐米代表(駐米大使)は、「オンライン会議に出席したすべての議員が台湾���題を懸念している。台湾支持が、米議会の共通言語になっている」と強調した。
頭に血が上ったのは中国だ。
中国外外交部の趙立堅副報道局長は、「中国はいかなる形でも米台の公的交流に断固反対だ」とし、米側へ厳正に申し入れたとした。
まだ続きがあった。
帰国に際して頼清徳副総統は、こんどはサンフランシスコを経由した。就任式翌日の1月28日に空港に近いハイヤットホテルに陣取り、ペロシ米下院議長と30分のオンライン会談。ペロシ議長は台湾の武漢肺炎対策を評価し、またWHOテドロス事務局長に「台湾が(WHOに)参加すべきだ」と訴えたことを明らかにした。
ペロシはまた「台湾海峡の安全を強く懸念し、台湾との友好政策を推進する」とした。
米国が与野党を問わず、ここまで台湾支援を政治的に演出し、世界にアピールしたことは瞠目に値するだろう。
頼の6日間に及んだ外遊は絶好の外交宣伝となった。
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