#シニョリッジ
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ari0921 · 3 years ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和四年(2022)5月23日(月曜日)
    通巻第7345号  <前日発行>
 額面から製造コストを差引くのが政府のセニョリッジ(通貨発行益)
   政府発行のコインは、ウクライナ以後、どうなっているか
************************
 ウクライナ危機で、従来から安定確保を説かれたコバルト、レアメタル(金を含む)、レアアースの高騰ぶりが目立ったが、基礎金属の銀、銅、ニッケル、アルミの価格も急騰した。
とりわけ銅は2・3倍になった。 
 セニョリッジ(「シニョリッジ」ともいう)とは通貨発行益のことである。たとえば100円コインの額面から製造コストを差し引くと通貨発行権をもつ権力が利益を得る。日本の場合、紙幣は日銀、コインは政府通貨だから日本国政府の利益である。
 1円硬貨はアルミで製造コストは42%。
 5円は銅と亜鉛合金で84%(そのうちコストが赤字となるだろう)。
 10円は銅とスズ合金で、製造コストは63%
 (以上三つは2022年五月統計。一時期、1円は製造コストが1・8円の赤字と言われた)
 50円は銅とニッケル合金で製造コストは7・5%
 100円は銅とニッケル金で製造コスト4・5%
 500円硬貨は銅と亜鉛、ニッケルの合金で1%
 (以上三つは2018年の統計から筆者が算定した)
 ちなみに日銀が発行する千円札の制作コストは17円、一万円札は25円。
 さらにちなみ政府紙幣発行論とは日銀札と平行して政府も紙幣をだせば、利息がかからず、そのままセニュリッジが国庫に入り、赤字国債発行を減らし、財政健全化になるという経済理論だが、政府、日銀、財務省は、この類いの議論には背を向けてきた。
 日本で最初にセニョリッジを発起したのは天武天���だった。
秩父に銅鉱山が発見され、持統天皇のときに本邦初の『和同開珎』が作られた。結局、鉱山技術が稚拙で産出量が少なく、広範囲の流通は出来ずに不発におわる。以後は輸入銭でまかなった。
 聖武天皇の大仏開眼は奥羽に金が出たからだが、装飾に使われただけで、通貨発行という発想はなかった。
信長は砂金に目をつけ、家臣団の恩賞に使った。秀吉は折からの鉱山開発と灰吹法のイノベーションがあって大判を大量に作った。しかしセニュリッジの発想はなく、ひたすら武将団、家臣たちへの報奨とした。
 セニョリッジによる財政を本格化させるのは徳川家康である。
 秀吉小判の十分の一、金の含有が80%を超える小判を製造し、膨大なセニョリジを独占して、経済の覇者としても、まつりごとを治めた。(詳しくは秋に刊行予定の拙著『徳川家康 五百年の孤独』に詳述します)
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nazenazeboy · 7 years ago
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シニョリッジ (英: seigniorage, seigneurage)、または通貨発行益とは貨幣発行益、貨幣発行特権のことをいう経済用語。「セイニアーリッジ」「シニョレッジ」といった表記もされる。
シニョリッジ - Wikipedia
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metal-japan · 5 years ago
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[ビジネスジャーナル] 政府が独占する“通貨発行益”という特権…各国政府が仮想通貨 ...
[ビジネスジャーナル] 政府が独占する“通貨発行益”という特権…各国政府が仮想通貨 …
[ビジネスジャーナル] 政府が独占する“通貨発行益”という特権…各国政府が仮想通貨 … 通貨発行益(シニョリッジ)という言葉を経済ニュースなどで目にしたことがあるだろう。政府がお金の発行から得る利益のことだ。 たとえば … [ビジネスジャーナル]
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rsstotxt · 7 years ago
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steel_eel インフレ税というのはインフレにより通貨の価値が下がることとシニョリッジによってインフレが事実上の通貨保有税として働く事だと思うんだけど、消費税ってなにかそれと関係あるの? nakakzs twitter 消費税 「失敗は認めるまでは失敗ではない」と思ってるからでは。つまり成功するか破綻するまで突入の命令は下され続けると。 myogab 消費税増税分がそのまま社会保証費として一般市場に帰ってきていれば、景気の後退もそれほどでもなかったろうに、そこにはほとんど回していないしな。
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andount19-blog · 7 years ago
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【円の国際化】をサクッとまとめてみた
こんばんは。あんどーなつです。
最近ゆるふわな記事ばかりでしたが、今日は真面目モードに切り替えて【円の国際化】の要点をまとめます。
6/21の日経に『三度目の正直となるか「円の国際化」 』という記事がありました。
恥ずかしながら、私は「円の国際化」をこの記事で初めてききました。知らぬは一生の恥なので、調べることにしました。
深堀すると経済の様々なことと絡んできて、私の手に負えないのは目に見えるので、就���生視点で最低限知っておくべきことを基準にまとます。
もし誤りがあったら教えてください。
【円の国際化】は何を意味するのか?
【円の国際化】の日本のメリットは?
【円の国際化】の日本のデメリットは?
これまで【円の国際化】が進められなかった理由は?
なぜ今【円の国際化】が必要なの?
【円の国際化】は実現するの?
の6点をまとめます。
1. 【円の国際化】は何を意味するのか?
まず辞書で調べてみました。
知恵蔵によると
「国際間の貿易・資本取引や各国の対外準備などに、円が広く使われるようになること。」
日本大百科全書(ニッポニカ)によると
「国際間の貿易・資本取引や各国の対外準備などに、円が広く使われるようになること。換言するならば、円が国際通貨として使用されることである。」
らしいです。
次に財務省のHPで調べました。
「21世紀に向けた円の国際化」という外国為替等審議会答申 によると、
『円の国際化とは、日本のクロスボーダーの取引及び海外での取引における円の使用割合あるいは非居住者の資産保有における円建て比率が高まっていくこと』
『具体的には、国際通貨制度における円の役割の上昇、及び経常取引、資本取引、外貨準備等における円のウェイトの上昇と考えられる。』
と述べられています。
これより【円の国際化】とは平易に言えば
「(ドルを介さずに)円で貿易すること」だといえそうです。
日本大百科全書が更に詳しく言及していたので、引用します。
『国際金融論においては、国際通貨とは民間取引では、表示・契約通貨、決済通貨、資産通貨(投資通貨ともいう)、公的取引では、基準通貨、介入通貨、準備通貨、外国為替(かわせ)市場では、為替媒介通貨という機能をもつ通貨をいう。したがって、円がこれらの諸機能を少しでも多く発揮するようになることが、円の国際化ということである。』
『具体的にいうならば、民間の貿易取引などの契約が円建てでなされ、その決済が円貨で行われること。さらに、東京国際金融市場やユーロ円市場で、日本人や外国人が円で資産運用を行ったり、資金調達を行うこと、すなわち邦銀の円建て対外融資、サムライ債、ユーロ円債、外国人の日本株投資、非居住者自由円預金などである。』
2. 【円の国際化】の日本のメリットは?
日本大百科全書によると【円の国際化】の日本のメリットは3点あります。
通貨発行特権(シニョリッジ)を享受できる
原則として日本側は為替リスクを負う必要がない
円に関する知���や情報の豊富な日本の金融機関の国際金融業務が活発化する
の3点です。
2,3は直感的に理解できますが、1が分かりにくいので調べました。
同じく日本大百科全書によると
(通貨発行特権の)「最大の特権は、相手国がドルを受領してくれる限り、経常収支の赤字が自動的にファイナンス(資金の融通)できることである。」
とあります。
具体的にドルで考えてみます。
他の国が海外から必要商品を輸入したい場合は、代金支払いに必要な外貨を入手する必要があります。その方法は、輸出か、一時的に外貨借入れをするかです。
しかし、アメリカは豊富な自国通貨のドルを支払えるので、輸出以上の輸入ができます。加えて、通常その支払い代金はアメリカの銀行にある輸出国の口座に入金されることになります。
これはアメリカの対外短期債務であり、自動的に借金でいくらでも輸入ができるということで、「債務決済」とよばれているらしいです。
この預金口座からアメリカの国債や株式へ投資がなされるので、ほぼ自動的に経常収支の赤字分はアメリカの金融資産(預金、債券、株式等)への資金流入(アメリカの資本収支黒字)としてファイナンスされます。
要はアメリカは経常収支の赤字分を、国内への資金流入で補てんできるということですね。
日本は円を国際通貨とすることで、このメリットを得られる可能性があります。
しかし、財務省はこのメリットを副次的なもの捉えており、
原則として日本側は為替リスクを負う必要がない
円に関する知識や情報の豊富な日本の金融機関の国際金融業務が活発化する
の2点をより重要なメリットとして挙げています。
3. 【円の国際化】の日本のデメリットは?
日本大百科全書によると【円の国際化】の日本のデメリットは2点あります。
日本の金融・為替政策のコントローラビリティが弱まること
円相場の安定や対外均衡を優先した金融政策が必要となり、政策の自由度が損なわれかねること
の2点だそうです。
どちらも海外に円が流通することで国内の政策の実行が難しくなることを懸念していますが、これらは、国際資本移動が自由化された今日で、すでに生じています。
そのため、円の国際化特有のデメリットとはいえず、円の国際化のメリットの方が大きいとしています。
実際、外務省の答申ではデメリットは言及されていません。
4. これまで【円の国際化】が進められなかった理由は?
メリットが大きいにも関わらずなぜ、今まで円の国際化は進めれてこなかったのでしょうか。
財務省は以下の4つの理由を挙げています。
日本の貿易取引は、国際的にドル建てで取引される原材料(主として原油等エネルギー)の輸入に占める割合が高く、海外子会社との取引において日本の本社が為替リスクを負担する傾向にあったから
日本との経済的結びつきが強いアジアとの貿易において、円とアジア通貨間の為替市場が成熟しておらず円の使い勝手が悪く、これまで多くのアジア諸国の通貨がドルとリンクしていたため円の対アジア通貨レートが不安定であったから
クロスボーダーの資本取引に対する規制が最近に至るまで残ったり、非居住者が円資産を運用する手段に制約があったり非居住者に関する税制等の環境整備が十分でなかったりしたから
円建て借入ニーズが低く、ドル・円先物スワップ市場が発展しておりドル建てでビジネスを行うことにこれまで殊更大きな制約がなかったから
の4つです。
簡潔に言えば、
円の使い勝手が悪い&ドルの使い勝手がいい
円のニーズがない
円の国際化が進まない
という負のループ上にいたからと言えそうです。
5. なぜ今【円の国際化】が必要なの?
外務省は3つの国際的な背景を理由に挙げています。
ドル・リンクが原因でアジア通貨危機が発生したから
ユーロが導入され国際取引の使用通貨の見直しが始まったから
(金融の)ビッグバンが進展しているから
上記の3つです。
この答申が平成11年度に作成されているので、ユーロの導入は古臭い理由に思えます。
今答申と作り直したら、理由が変わるかもしれませんね。
6. 【円の国際化】は実現するの?
平成11年に提言されてもなお、今まで円の国際化が進んでいないのを鑑みるとかなり実現は難しいのかもしれません。
財務省の答申では以下の提言をしています。
日本経済の安定的成長と金融システムの再建(不良債権処理)
円の価値の安定(ドル、ユーロ、円との間での為替相場の相対的安定を図る)
アジア各国の為替制度における円の役割の見直し
円の国際化を進めるための環境整備の推進(金融・資本市場における環境整備・決済システムの改善など)
現時点ではどこまで実行されているのかは分かりませんが、21日の日経の記事からは「アジア各国の為替制度における円の役割の見直し」は行われているように思います。
日本大百科全書では、中国元との連携の必要性も述べられており、課題は多いようです。
引用・参照文献
・“円の国際化とは”. コトバンク. https://kotobank.jp/word/%E5%86%86%E3%81%AE%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8C%96-183633, (参照 2017-6-23).
・“21世紀に向けた円の国際化(本体): -世界の経済・金融情勢の変化と日本の対応- ”. 財務省. http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/gaitame/report/1a704b.htm, (参照 2017-6-23).
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nazenazeboy · 5 years ago
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管理通貨制度の下では、中央銀行の紙幣は、返済が不要な負債である。ところが、資産の側では国債という利回りの高い(通常の経済であれば)資産に運用できる。 これは、国家権力になって与えられた特権であり、「シニョリッジ 」(通貨発行益)と言われる。
リブラに通貨発行益はあるか?|野口悠紀雄|note
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