#9月6日は黒猫の日
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8月18日はGファンタジー9月号の発売日。花子くんは45話が掲載中! そして本日は黒猫感謝の日だそうで。黒猫に感謝の意を表しつつ、翌日には花子くんを読むのがおススメです★
Date and Time: 6:57 AM · Aug 17, 2018
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2024-7月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「猫」です◆
今月は参加者の皆様に「猫」のお題でアンビグラムを制作していただいております。今月も逆さまな作字が集まっておりますので、ごゆるりとご鑑賞ください。今号は失礼ながら簡易的なコメントとさせていただいております。皆様のコメントがいただけますと幸いです。
「猫/ネコ」 図地反転型:ぺんぺん草氏
「猫」の隙間に「ネコ」が見える、ラングドン御大の作品でも見られる伝統的Figure-Groundタイプ。我々が現在定義している図地反転型の定義より弱いアンビグラムとはなりますが、ネコっぽいタイポグラフィも楽しい良い作品ですね。
「三毛猫」 旋回型:ヨウヘイ氏
「三毛」を回転重畳すると「猫」になる作品。文字幅がアンバランスでも読みやすくて面白いです。
「虎/猫」 旋回型: いとうさとし氏
虎のような模様のネコ。アンビグラマビリティは高くない語句だと思うのですがキレイに回っていて素晴らしいです。
「わんこ/ねこ」 交換型:kawahar氏
「わんこ」をうまく敷詰めると「ねこ」になり、さらに重ねるようにすると犬か猫かのような絵になる面白いデザインです。
「捨て猫」 回転重畳型:ラティエ氏
「捨/猫」の共存対応がキレイです。背景の絵も併せて回転重畳になっているのがすごいですね。素晴らしい。
「ネコ/液体」 敷詰振動型:Jinanbou氏
「液」の敷詰と「体」の敷詰と「ネコ」の敷詰が一致するようになっています。確かにネコは液体であるようです。
「肉球」 回転型:lszk氏
猫と言えば。図形を欠けさせつつ読ませるデザインに驚愕です。
「CAT TOWER」 図地反転鏡像型:ちくわああ氏
「TT/W」のハマり具合が気持ちいいですね。折り返しの「O」の自然さに驚きます。
「熊猫」 図地反転敷詰鏡像型:松茸氏
「熊」はパーツ反転しています。「正図」「図地反転」「逆図」「逆図地反転」を敷き詰めると、「非自明な対称軸や回転対称中心」が現れるのでアンビグラムの定義に当てはまる、という意図の驚異の作品。
「家族同然」 鏡像型:.38氏
「家/然」の対応がキレイですね。「族」の変形が楽しいです。
「���コ猫」 旋回型 「ゴルァ」 回転型:無限氏
匿名掲示板で流行したAAの一つ「ギコ猫」とギコ猫のセリフ「ゴルァ」をAAベースのアンビグラムに仕立てるという面白い作品。
「逝ってよし!」 回転型:うら紙氏
こちらもギコ猫のセリフより。吹き出しとしんにょうの一体化が面白いです。
「猫娘」 図地反転型: いとうさとし氏
ゲゲゲの鬼太郎より。「猫」は字画がバラバラになっているのに重要なパーツ分けはしっかりしているので読めてしまいます。
「F.D.C.WILLARD/CHESTER」 回転共存型:兼吉共心堂氏
科学論文誌を執筆した物理学猫の名前より。F.D.C.ウィラードがペンネーム、チェスターが本名です。文字数の差の吸収のさせ方に注目です。
「ドラえもん」 図地反転回転型: いとうさとし氏
言わずと知れたネコ型ロボット。読みやすくていうことがありません。
「仲良くケンカしな」 回転型:繋氏
「トムとジェリー」の主題歌の歌詞より。同作のロゴ風の処理ですね。「ケ」第一画の思い切った処理が好きです。
「ねこねこ日本史」 回転型:あおやゆびぜい氏 日本の史実の人物を猫にして歴史を描く4コマ漫画シリーズでアニメ化もされました。読みやすくなるように文字組が工夫されていますね。「ね」のループは飾りとして処理しやすいのですね。
「黒船屋」 回転型:douse氏
��久夢二の代表作の一つで、和服の女性が黒猫を抱いているさまを描いた絵画。「船」の自然さをはじめ、「黒/屋」も自然に読めすぎて脱帽です。
「吾輩は猫である」 回転型:きいろいビタ氏
夏目漱石の代表作。ひらがなをすべて袋文字風にすることで漢字との字画密度差を解消していますね。素晴らしいです。
「猫の手も借りたい!」 回転型:peanuts氏
近松門左衛門の浄瑠璃の一節が由来と言われています。文字組が面白いですね。最後の「!」が工夫できれいに対応付くようになっています。
「猫に小判」 回転型:つーさま!氏
猫の付くことわざと言えば。ひっそりと猫の横顔と猫の目のようなあしらいが楽しいですね。
「猫も杓子も」 回転型:lszk氏
何もかも。「杓子」の二つのハネがちょうど猫耳になるのが気持ちよいですね。
「猫の恩返し」 回転型:douse氏
図案が非対称のため共存型と見る方が良いかも知れません。全体的に網目のような文字が面白いです。
「宅急便」 内包型:螺旋氏
3重内包型。本家ロゴに似せているのもあり一目で読めますね。内包の関係にあることの発見が素晴らしいです。
「観測するまで猫の生死は判らない」 内包型:超階乗氏
現実に書いたものを実際に重ねて表現された3重内包。細かい調整と猫の絵が見所ですね。
「窮鼠猫を嚙む」 敷詰振動式旋回型:Σ氏
「窮鼠+を」の敷詰と「猫+噛む」の敷詰が一致します。「窮/猫」「鼠/噛」「を/む」の対応がピッタリですね。
最後に私の作品を。
「異郷で会える猫」 回転型:igatoxin
旅先で猫に出会う。
お題 猫 のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「夢」です。真夏の夜の夢、レム睡眠、無我夢中、夢の島、トロイメライ、枕、荘子、儚、夢窓国師、枯野 など 参加者が自由に 夢 というワードから発想 連想してアンビグラムを作ります。
締切は7/31、発行は8/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地} 6月{中華} 7月{猫}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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主が寝ている時、実は猫たちは○○していました、、、 見守りカメラを確認したら、主が知らない間にたくさん集まって居ました! これから全員集合する事もあるのかな ❤️パール♂ ... via YouTube https://www.youtube.com/watch?v=AHzt7-7FFvk
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30周年?!見ます!BLUE SEED!!(余談つき)
ということで、タイトル通り、BLUE SEEDを見ています。
’23年2月に1話のTHE☆平成のアニメのノリについていけなくて封印していて、1年以上たった今ようやく続きを見ている…。
ようやく順調に見進めています。
そういえば、2024年でBLUE SEEDのアニメ30周年なんですって。
>アニメ「BLUE SEED」30周年!9月13日よりアニメ無料公開、楽曲もサブスク解禁
** 改めて1話を見返し9話まで
始めに
近年見てておもしろかったのが、ロボットアニメと余白を考えさせる系アニメを好んでみていたせいか年を取ったのか
冒頭でも述べた通りTHE☆90年代アニメのノリ」についていけなくて、別のアニメ見てた2023年でした。
※近い年代の作品だと、幽白の仙水編とか石黒版銀英伝を進めてはいた。
もともとラッキースケベな描写が得意じゃないのもあって、2話以降見だしても4話くらいまでうっすらと「自分の中で消化しきれない描写」っちゅうもんがありました…。
人柱とかそういうのは全然大丈夫、むしろ大好き。
スカートだけ不可抗力で破れるのなんで…掲載誌とかの問題?
8話まで見て、再度1話を改めて見た感じ、スカートだけ破れる件とは別に「悲劇にみまわれたけど頑張るヒロイン」が苦手だった…?
本編と全然違うノリが苦手だった?と、自分自身を考察してみる。
1話めっちゃよかった…!
矛盾していると思うけど、なによりでっけー触手タイプの荒神がよかった…。
※スカートだけ破れることは、折り合いがつけられなかった。
今見ると声優陣が豪華なんだよ~~~~~
*
本編についての感想
1,2話の荒神が特に心をくすぐられる。
カラオケのアニメ映像とかにいなかった?ってくらい。
心くすぐられる(暗黒微笑)
そして思い出す、私はこの手のヒロインが苦手なオタクだと。
小梅ちゃんが!!!!!好き!!!!!
国土のお姉さん2人も!!!!好き!!!!いくつになっても好みが変わらない…己の年齢は着実に重ねているのに…!
※おそらく中の人の加算もかかってる。
神話モチーフのアニメが大好きだなあとしみじみ設定を見て思う。
6話くらいからパンチラにも慣れ(慣れざるを得ないあんな回)
草薙さんと紅葉のやいのやいのにも慣れ
いやはや、慣れとは恐ろしい…。
ボーイミーツガール除けがちだけど、EDのタイミングが最高の某アニメに比べたらまだ余裕ダ…。
むしろその作品の方に傷を負っている感すらありますね!
6話の八重樫さんの件、ゾッとしたけど1話で伏線はってたのを、改めて発見した。
回を重ねるたびに、草薙さんの目が猫みたいでかあいいね~って思うのでした。
しかもオラオラな井上和彦さんの声新鮮…
近年、石黒版を長いこと見ていてアッテンボローとか、遙かのおだやかな声の印象が強かったので一段とそう感じる。
9話の紅葉の人生設計に共感性羞恥すら覚えた…よみがえる黒歴史…。
そしてムラクモ…中田譲治さんじゃないですか…
聞き覚えあるけど速水さん…?と思ったら…意外!
とにもかくにも!見れてうれしいのです。
今のところ、とても☆新鮮なので当時はOPしか見てない様子。
<余談 ここから>
感想はいったん置いといて、私の思うことのひとつに 「過去のトラウマ現在のフェチ」があります。あるあるですよね?もともとオーケンのエッセイにあるんですけどね。そちらでは「性の目覚め」的な書かれ方だったはず。まずはわたくしのこすり倒した「目覚め」の話から順を追って話しますー。以下は、小学生くらいまでの中で影響を受けたな~と思うもの(影響というか「目覚める」一因かな~という意味)
快傑蒸気探偵団、セーラームーンS以降、キューティーハニーF、サクラ大戦、ルパン三世-トワイライトジェミニの秘宝-、セイバーマリオネットのどれか
そして、BLUE SEED!BLUE SEED、そもそも見ていたかすら全く覚えてない。ただ、OPのカルナバルバベルのサビだけ覚えてた。
レンタルショップでDVDとかビデオのジャケットを見ていたのかな、家で見ちゃいけない!借りたら親から変な目で見られる!って思ってレンタル屋で借りなかったのか?
詳しく言うならば、おなのこが触手に責められてる みたいな。見る前でもキービジュ的に猫目の人(草薙)が黒幕かと思ってた(笑)
</余談 ここまで>
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2024/11〜演奏予定
いつもご覧いただいている方、いつも応援ありがとうございます! 初めて見てくださっている方、ご訪問ありがとうございます^^
あっという間に秋を通り越して、冬になりそうに寒い日もありますね。毎年言っている気もしますが、今年もあと2ヶ月。1年ってあっという間ですね。。。今年に悔いの残らないように、あと2ヶ月も過ごしていきたいものです。
11/1(金)19:30~(inst) w/田中淳(tp flh)牧哲也(pf) 岡崎・SATIN DOLL ジャズの名曲を田中さんチョイスで演奏します。
11/2(土)20:30〜(inst) 【Yuko Takenaka Trio+2】Plays Shuhei’s tunes (inst) w/竹中優子(as)水野修平(pf)館岡紅介(tp)舩尾真伊年(ds) 四日市・veejay 修平さんの楽曲を5人編成で演奏するバンドです。
★11/3(日)14:00〜(inst) w/水野修平(pf) 最近定期的に演奏しているduo。修平さんと猫ちゃんのコラボも楽しみです^^ 鈴鹿・carrera(鈴鹿市江島台2丁目2-1 080-6970-0187)
11/5(火) 19:00〜(jamsession) w/森田純代(pf) 定例セッション。みんなで楽しみましょう。 津島・くれよん
11/8(金)19:00〜(jamsession) w/水野修平(pf)舩尾真伊年(ds) 新栄・ebony and ivory 顧問のお言葉は愛!楽しく切磋琢磨しながら活動中!
11/9(土)13:30〜(inst) Eclat (inst)(森田純代pf 林かなba 上野智子ds) やまの家cafe(三重郡菰野町杉谷2329-226 tel 090-1825-8263(キハラ)) After sessionあり。遠足にぜひ。
11/10(日)昼 岐阜ジャスクラブ定例会(pf近藤有輝 他) jamsessionあり 詳細についてはメンバーにお問い合わせください。
11/12(火)朝 安城某所 w/江藤良人ds 後藤浩二pf 他
★11/14(木)19:00〜���inst) 【bois】pf森永理美 ba林かな 古き良き時代の音楽をゆったりと。 東桜・The wiz
11/15(金)20:30〜 w/青木弦六(gt) 稲沢・Speak Low(愛知県稲沢市高御堂1-20-20-102号) 金曜のまったりduo。
11/16(土)19:30〜(inst) 【Yuko Takenaka Trio+2】Plays Shuhei’s tunes w/竹中優子(as)水野修平(pf)館岡紅介(tp)舩尾真伊年(ds) 岡崎・SATIN DOLL
11/17(日)13:00〜(inst jam session) 【9th call holiday jazz happening】 w/三宅史人(gt)足立拓郎(ds)guest:武藤浩司(as)from兵庫 インストチャレンジセッション。四日市・Route66
11/21(木)19~21:00ワークショップ w/水野修平pf 三宅昌徳ds 刈谷・cafe nation ゆっくりまったりやっています。
11/26(火)20:00〜 w/キサクモトフサ(gt)黒田淳司(vo ds)Mac勝野(ts) 岐阜・BAGU
★11/29(金)20:00〜 【緑苑トリオ】w/森田修史(ts)服部正嗣(ds) 新栄・チリラフ やばいメンバーとどうなるか、とてもワクワクしています。
11/30(土)19:30〜 【Yuko Takenaka Trio+2】Plays Shuhei’s tunes (inst) w/竹中優子(as)水野修平(pf)館岡紅介(tp)舩尾真伊年(ds) 松阪・Serai
*****
12/3(火) 19:00〜(jamsession) w/森田純代(pf) 定例セッション。みんなで楽しみましょう。 津島・くれよん
12/6(金)19:30~(inst) w/田中淳(tp flh)小関信也(pf) 岡崎・SATIN DOLL ジャズの名曲を田中さんチョイスで演奏します。
12/7(土)夜 w/キサクモトフサ(gt vo)黒田淳司(ds vo) 一宮某所(詳細はメンバーにお問い合わせください)
12/8(日)14:00〜 Eclat (inst)(森田純代pf 林かなba 上野智子ds) 月1エクラ。 四日市・Route66
12/15(日)19:00〜 w/森田利久(gt)水野修平(pf) 大先輩お二人とラフなスタイルで。 池下・Bar Strega
12/19(木)19~21:00ワークショップ w/水野修平pf 三宅昌徳ds 刈谷・cafe nation ゆっくりまったりやっています。
12/21(土)13:00〜えぼにージャズ部(jamsession) w/水野修平(pf)舩尾真伊年(ds) 新栄・ebony and ivory 顧問のお言葉は愛!楽しく切磋琢磨しながら活動中!
12/21(土)19:00〜 【Yuko Takenaka Trio+2】Plays Shuhei’s tunes (inst) w/竹中優子(as)水野修平(pf)館岡紅介(tp)舩尾真伊年(ds) 津島・くれよん
12/29(日)昼 w/若林みわ(vo)近藤有輝(pf)ツイキャス配信ライブ **調整中
12/30(月)19:30〜【Girls’ Night Out!!】(vocal) ***年末 special*** w/Juju Sumire vo 竹中優子as ss 中嶋美弥pf 上野智子ds 爆発的女子会アンサンブル。 新栄・Jazz Spot Swing
12/31(火)20:00〜くれよん大晦日ライブand JamSession w/黒田淳司(ds vo)後藤浩二(pf) 津島・くれよん
どこかでお会いできますように!
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各地句会報
花鳥誌 令和6年11月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和6年8月1日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
又一人友を連れ去る秋の雲 喜代子 三鍬を秋に備へる農婦なり 由季子 友と居てそれぞれに聞く秋の風 都 終戦日正午の刻の静けさよ 同 送り火ややむなく戻る仏たち 同 落雷や天の怒りが頂点に 同 人影の動かぬ窓や盆の月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
青い嘘と黄色い嘘とソーダ水 和子 仏具屋は北向日盛を知らず 季凜 アメ横てふアジア横丁灼ける路地 風頭 西郷どんの足の太さや雲の峰 六甲 唖蟬のすがるかに寄る仏壇屋 毬子 冷し珈琲魔女めく指で渡されて 小鳥 寺町に銭湯を待つあつぱつぱ はるか 昭和より黴はぐくめる喫茶店 光子
岡田順子選 特選句
仏具屋は北向日盛を知らず 季凜 スカジャンが食ふアメ横の氷菓子 俊樹 片陰の禿びて上野の仏具店 光子 掛香の名残りの車両上野へと 昌文 日盛や適時打に沸く子規球場 六甲 蟬しぐれ靴音だけを許しをり 和子 改札口帰省子らしき待ち合はせ 六甲
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
山笠果てて博多ごりよんさん胡瓜買ふ 修二 夏の朝水平線をひと筆に かおり サイダーと言へば三ツ矢と摺り込まれ 久美子 片陰をたましひ細くなりて歩す 美穂 ガザといふ活字の上に西瓜置く 朝子 金文字の磁針狂へり熱帯夜 かおり 逃避行西瓜を食べてからのこと 美穂 分けやうもなきぐしやぐしやの西瓜割り 久美子 どうしても俳人と名乗りたき西瓜 たかし 死を見つめ明日を見つめて遠花火 朝子 向日葵や画家自画像の暗き顔 たかし 海底に眠る坑道夕焼くる 睦子 涼新たガレのランプに灯の入らば 美穂 陸橋を行く夕焼���渡るため 愛 夏の蝶太郎冠者の手ひいらひら 修二 潮焼の腕を差し出し献血す かおり 夕端居ふと唄ひ出す反戦歌 美穂 蛇を轢く目撃者なき里の道 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月5日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
団扇手に店守る婆の話好き かづを 白扇をパチリと閉じて打つ一手 同 大の里勝つて団扇の一斉に 清女 巫女居ない小さき社秋の蟬 啓子 眠る迄母の団扇の風やさし 同 出番待つ横綱あおぐ大団扇 笑子 ひたすらに団扇あおぎてふと黙す 同 横綱の背ナにゆつたり大団扇 千加江 母の髪斯く長きとは髪洗ふ 匠 此の路地に今も水打つ暮しあり 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月7日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
笑ひつつ花火上手に三姉妹 令子 掃苔やあの石段を坂道を 裕子 鳳仙花濃いも薄いも好きになり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
視線無き会釈してゆくサングラス 宇太郎 庭の穴にしみ入る声や秋の蟬 史子 星流る森に小さないのち生れ 都 東雲のあかり力に蟬の羽化 美智子 カンナの緋一番若い日を生きる 悦子 木型よりできたて掬ふ新豆腐 美紀 手術終へ生涯初のサングラス 悦子 兵帽をまぶたに呼びしぎすの声 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
潺潺と里の川音や夏の果 時江 平常心狂ひさうなる猛暑かな みす枝 星月夜夫と仰ぎし夜の事 英美子 裾さばき手捌き揃ひ踊来る みす枝 五十年一つの趣味に生きて盆 清女 湯上がりの裸子を追ふバスタオル みす枝 一球の逸れて球児の夏終わる 昭子 西瓜切る十の眼の集中す みす枝 真昼時迷へる夏の蝶一つ 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
千年の大樹の影や額の花 廸子 足を止めしばし聞き入る初法師 史空 夏休み博物館に一人入る ことこ 大迦藍寂と光に初法師 史空 多摩川は晩夏静かに水の行く 和魚 節の無き芋殻を選び母憶ふ 貴薫 赤松の肌焼き尽くす残暑かな 三無 団扇風どの国にしよ子守歌 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
手花火の彩をこぼして後は闇 雪 亡き僧の手猫きの団扇借り申す 同 死んだ振りしてゐるつもりこがね蟲 同 男下駄揃へ帰省子なりしかな ただし ��暖かつて機屋の広き土間 同 夏痩せの吾が骨摩る目覚めかな 同 風よりも雲が知らせてをりし秋 かずを 襟首の君の白さや揚花火 嘉和 掃苔や無言の墓に詫を言ひ 英美子 螢火の点めつ吾の鼓動めく 真喜栄 羅や女将の心見え隠れ みす枝 口紅を濃くぬり花火見る人ぞ 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
枡形の黒門渡る送り南風 幸風 白雲の刷毛遣ひよく秋に入る 軽象 弁慶の骨組みあがる倭武多小屋 経彦 山寺の奥の奥なる桐一葉 秋尚 的れきの花天に向け烏瓜 幸風 隠沼の微かに饐えて秋に入る 軽象 圭魚選 人気なくただ秋蟬の鳴ける寺 貴薫 萩の枝大きく撓り年尾句碑 文英 隧道をよき風抜けて赤のまま 久子 暗がりの守れる句碑や秋の声 千種 寄せ墓の一基盆花枯れずあり 久子 墨の香の濃くやはらかく施餓鬼寺 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月20日 萩花鳥会
いい奴よ晩も定番冷奴 健雄 炎天下石塔の影涼潜む 俊文 窓越しに咲いて消えゆく遠花火 恒雄 在りし日の村歌熱唱盆の月 吉之 病床へスマホで送る滝しぶき 美恵子
………………………………………………………………
令和6年8月21日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
生身魂昔々を憚らず 雪 火取蟲まみれと云へる灯が一つ 同 団扇風もて看取りたる日ももう遠く 清女 空蟬の小枝にすがり艶めきぬ 笑子 語り部を継ぐ幼子の原爆忌 同 百年史たどる球場雲の峰 同 生身魂団扇で人を指図する 和子 贅沢な時を引寄す揚花火 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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「こども哲学」
開催日時: 2023年6月29日(土) 場所: 茅スタジオ ファシリテータ/レポート: 割田美由紀 企画: 茶畑ゆか こども哲学のページ:https://www.boustudio.com/ardacoda
アイスブレーク: カードゲーム「ナンジャモンジャゲーム」15分
哲学対話テーマ :「かぞくってなんだろう」
6月のクラスは未就学児3名、小学2年生1名男子。小学3年女子一名でした。まずは哲学対話のルールを再確認します。
『ボールを持っている人がお話できるよ、お話している間は静かに聞こうね。』
アイスブレイクでのカードゲームでは、少し言葉が荒くなったり下ネタ言葉でふざけてしまう事が多く見受けられました。
(こどもが面白がって下ネタ言葉を言う下ネタ期についてはまた後日記載します♩)
アイスブレイクは話し易い場を作るための場を温める要素があるのですが、あまりにも乱れてしまうと対話に落ち着いて入ることが出来ず、又、対話自体も乱れてしまうため、少し早く切り上げることにしました。
対話の場に慣れてきたこどもが多くなってきたので、今年はテーマを子どもから提案してもらうというチャレンジも徐々にしていますが、このような日は、スムーズに対話へ入りたいのでファシリテーターが用意したテーマで対話を始めます。
今日のテーマは「家族ってなんだろう」
〇〇のかぞくについて教えてー。という質問をしました。
(以下、ファシリテータからの問いかけ:Q『』、こどもたちからの返答:A「」で表記します。)
A「かぞくみんなでカブトムシを見つけるよ。」
Q 『誰がいるの?』
A「おとうさんとおかあ���んがいるよ」
A「忘れたー」
Q 『また思い出したら教えてー。』
(忘れたーも立派な発言!良いんです!)
A「パパとママ」
A 「・・・」
Q 『じゃあまた話したくなったら聞かせてね!』
(初めての参加の少しシャイな男の子。哲学対話の場では無理に話さなくても良いのです)
A「お父さんとお母さんと、にーにと飼っている動物です」
Q 『動物は何を飼っているの?』
A 「黒のトイプードルと、猫のメインクーンです」
(この場のみんなの中では年長の子が、少し具体的に話してくれました。)
Q 『いっぱい家族がいるね、動物も家族なんだね。』
ここで、話をしようとした子どもがいた時に、音を立てたりお話してしまう子どもが出てきました。
都度ルールの再確認です。
Q 『お話しようとしている子がいるから静かに聞こうね。聞こえなくて困ったな。みんなどうしたら良いと思う?』
A「座ったら良いと思う」
子ども哲学対話の場では、毎回場の様子が全く異なります。そこで、ルールについて、みんなにどうしたら良いかな?と問いかけることも大事にしています。
対話に戻って
Q 『〇〇くんはパパとママが家族って教えてくれたけど、パパとママはどんな人?』
A「かわいい人」
A「かわいい、かっこいい」
A「ふつう」
Q 『〇〇くんは家族が好きですか?どんなところが好き?』
A「やさしいところ」
A 「やさしくしてくれるところが好き」
A「家族は日常だから普通」
Q 『〇〇ちゃんは動物とか家族がたくさんいるけど、家族をどう思っている?』
A お料理を作ってくれたり、嬉しい」
Q 『家族にしてもらうことで嬉しいことはなんだろう?』
A 「もうすぐ小学生になるから、小学校に近くに引っ越すことになっていて学校行くのが楽しみ。嬉しい」
A 「お父さんと戦いっこするのが楽しい」
A 「どっかに行くのが楽しい、遊ぶところに連れってってくれるのが楽しい」
A 「お父さんとお母さんとボールで遊びたい」
A 「フルーツ狩りに出かけるのが楽しみ」
A 「もうすぐ特別なおもちゃが届くのが楽しみ」
お話をしない子にもコミュニケーションボールをパスして、問いかけます。『まだ聞いてる』と言ってくれました。
30分の対話の終盤、まとめに入ります。
みんなが教えてくれた家族のこと、家族にしてもらうと嬉しいこと、楽しみなこと。
今回は集中力が途切れてしまう事が多く、ルールの再確認をしながら、対話の深掘りはあまり出来ませんでしたが、また家族のことをみんなで話してみようね。とお話しました。
最後は恒例のコップタワー。
対話中になかなか集中できなかった子はみんなを取りまとめたり、発言はしなくてもずっと聞いている子はみんなの輪に入り楽しんでいる様子でした。
子ども哲学対話では、対話の時間だけではなく全体を通して考えるきっかけが散りばめられています。
参加するメンバーやその日のコンディションなどで毎回違った場になるのが、醍醐味です。
その子らしさをそのまま出せる場を大事に!
毎回どんな回になるのか楽しみです🎵
ー
こども哲学・参加者募集中!
■ 日時: 9月28日(土)10時30分〜12時ごろ ■ 料金: 1,650円(税込)/1名 *回数券の場合 1,500円/1名 ■ 対象: 午前クラス(10時半〜12時)5-6歳ごろから、7-8歳ごろのお子さま
午後クラス(13時半〜15時)6-7歳ごろから、8-9歳ごろのお子様 ■ 予約: [email protected] まで ■ ファシリテータ: 割田美由紀さん(みゆく)
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テーマの決��方について:
こども哲学では疑問に対する回答を示すのではなく、答えがない問いについて自ら考えを深めていくことの楽しさを味わうことを大切にしています。
とくに低年齢のお子様に向けては思考訓練の意味合いが大きいと考えており、繰り返し考えを深める体験をしていくことで「自分の頭でかんがえる」ことの面白さにつながっていくことがあると感じています。
テーマはこども達から出してもらうこともあれば、こちらから提示したものに決まることもあります。自然と「かんがえること」に入っていけるものを選ぶことが多いです。大人目線ではなく、こども目線で考えながらテーマや進め方を考えています。
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茅スタジオでは、「豊かさ」とは何かを考えるためのイベントや展示を自主企画しています。
哲学対話の裏テーマは「役に立たないことをしよう」。役に立つ、効率的なことを求められることがとても多い現代ですが、役に立つことだけが大切なことなのだろうかと疑問が残ります。答えのない問いについて考えをめぐらせる時間は、「役に立たない」かもしれません。でも何かにつまづいた時、前に進むだけではいられなくなった時に自分を支えてくれるのはそんな時間かもしれないという気もします。本当の意味で豊かな時間とは何なのか。そんなことを考えながら哲学対話企画をしています。(茶畑)
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9月26日 木【お知らせ】
Swedenより
最終便 6箱ほどが届きました。
ワイン箱に居た黒猫さん。
妙に可愛らしくて、
思わず写真を撮りました。
企画展は土曜日までですが、
最終週が一番充実しているような。
是非ご来店をお待ちしております。
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【暮らし】の企画展
「Swedenからの贈り物 展」
2024 Autumn
- 9.28 sat まで
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【秋田出店】2024年9月あきた産デーフェア
↑始まりました!あきた産デーフェア。
今回も手作りにこだわった自家製アイテムばかり!
いぶり漬け・いぶり大根醤油漬け・きのこ水煮・天然山菜みずのこぶ・たけのこ缶(根曲がり竹)・たつこマフィン・焼きゆべし・ほしもち(たつこもち使用)・ばば畑の野菜各種・手作り小物 等を販売しました。
↑新商品!ブルーベリーたつこマフィン。
自家製のブルーベリーで作ったブルーベリージャムを生地に練りこみ、上にも乗せて、自家製のもち米たつこもちの餅粉を使ったこだわりの新メニュー。動物性材料(バターや牛乳等)不使用のヘルシー仕様です。
↑ばば特製のほしもちと、秘伝のレシピの焼きゆべし。
↑天然山菜みずのこぶ。希少な山菜なので、集めるの��超大変。葉っぱを取るのも大変なレアバリュー山菜です。醤油漬けや味噌漬け、浅漬け等にしていただくと、噛めば噛むほど粘ります。んめど。
↑ばば特製のいぶり漬け、醤油漬け、きのこ水煮。
↑ばば畑で採れたばかりの新鮮お野菜各種!
↑��病総太り大根はまだ畑で成長中ですが、一緒に植えたカラー大根は収穫できるようになりました。今日は青大根と藤くるり大根をご用意。サラダやおろしもおいしくいただけますし、お酢をかけると鮮やかな色味が出ます。
今日は羽織ものがないと寒くていられないようなお天気で、台風間近の大雨な空模様でしたが、ご来店くださったお客様に大感謝。秋田黒猫屋の中の人の同級生もいらしてくれて、ブログ見てるよ~!とおっしゃってくださいました。ありがとうございます!
しばらく雨模様~大雨模様のお天気で、これからの稲刈りが心配です。みなさまもどうぞご安全にお過ごしくださいませ。
次回開催は2024年10月5日・6日。みなさまのご来場をお待ちしております!
■■■おまけ■■■
↑あまりに寒すぎるので、冬毛布を出したらこのとおり。ちゃとらーず日記のちゃぺまる達が猫団子になってくれました。
↑ほかほかなう。
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猫は知っていた プロローグ
7月4日(土)から7月9日(木)までのたった6日間の話です。
それよりも数日前から始まります。 これから���劇の起こる箱崎医院(外科病院)と主な登場人物の紹介というところでしょうか。 仁木雄太郎の友人、牧村の世話で箱崎という医院の病室を借りることになって、訪ねて行くところです。
地図のせいか道に迷っている仁木兄妹が偶然声をかけた青年が、これから下宿することになる箱崎医院の長男の箱崎英一で、箱崎幸子にピアノを教えるということがこの時点でなんとなくわかります。 そのまま、箱崎英一と箱崎医院に行くことになります。
氷屋の角を曲り、公衆電話とラジオ屋の前を通りすぎ、電信柱の角を曲がってすぐという表現ですけど、氷屋、公衆電話、そしてラジオ屋です。 ラジオ屋って何でしょう? その頃は、ラジオが主流だったので、ラジオや無線機、真空管などの関連部品を扱う店が多くあったようです。 それが、いわゆるラジオ部品販売の「ラジオ屋」だそうです。
箱崎医院は、門から玄関まで、白っぽいきれいなじゃりが敷いてあり、どっしりした木造の二階建て、右手に別棟で古びた平屋があります。左の方が病院で、右手の平屋がはなれで皆こちらに住んでいます。
当然ように、英一は、はなれの玄関に入っていきます。 出てきたのは、幸子の祖母で桑田ちえでした。箱崎敏枝夫人の母親です。 そして、お茶を運んで来たのが桑田ちえの孫で、両親に死なれたためにこの家の世話になっている桑田ユリです。 英一たちの従妹ですね。 で、桑田ちえの身の上話が有りますが、このあたりは本編と関係あるのか、ないのか?
そうこうしているうちに、敏枝夫人と幸子ちゃんが帰ってきます。 そこに、小さな黒ネコが登場します。「チミ」ですね。 この小説のタイトルでもある猫の登場です。 人なつこいネコで、人の行く所、行く所とついて歩くとありますが、いかにも伏線らしいいですね。
この猫なのか、別の猫なのかいったいどう猫が絡むのか楽しみですね。
さて、「医院」の方の棟の説明です。 図が付いているから関係あるんでしょう。
廊下の右側にならんだドアの上には、それぞれ、看護婦室、レントゲン室、診察室、手術室とあり、左側は応接室と薬局および玄関になっています。 玄関をはいった所に籐のテーブルや長いす、雑誌類をのせた小机が配置されて待合室に利用しているらしいです。 二階へ上がる途中で、��長の兼彦氏にあいます。 敏枝婦人と幸子ちゃん、そして兼彦が二階を案内してくれます。
二階は、広い廊下が中央をつらぬき、その両側に入院用の病室が並んでいて、つきあたりのには「ふとん部屋」があります。 病室は、左側に3つ、右側に4つあって、仁木兄妹は一番西側の8号室に案内されます。 病室が7つしかないのに8号室まであるのは、4号室がないからです。 イ���ージとしては、病室に下宿しても生活できるのかどうか不思議でしたけど、この当時は、こういうことは結構あったのかしれませんね。
8号室は案外広々として、明るい感じです。 窓に近い方に白ぬりのベッド、反対側の壁に畳が一畳、ベッドは患者用で畳は付添用だと思われます。 また、部屋の中には、小さいテーブルといす、腰ぐらいの高さの戸棚もあります。
ここを購入したのが昭和24年となっていますから、それから4年後の昭和28年というよりも、10年後の昭和34年の7月4日からの出来事と考えたほうがいいのかもしれませんね。
そこへ野田看護婦が兼彦氏を呼びに来ます。 それで、兼彦が出ていきます。 はっきりとは書かれていませんが、敏枝夫人と幸子ちゃんそれから「チミ」がそこに残っていたみたいです。
そのまま玄関まで降りてきて、はなれから入ってきたことを思い出します。 そこで、敏枝夫人がはなれに靴等を取りに行っている間に、平坂という患者のことが話題に上がります。 靴がないから待たされる。そこに、平坂という患者の話題。 このあたりはかなり伏線ぽいですね。
これで、プロローグは終わりです。
7月4日 土曜日に続きますが、推理小説として、犯人は最初に出てくるというのが有ります。 そのためのプロローグだとすると、この中に犯人がいるかも。
このプロローグで紹介されている登場人物です。
仁木悦子(にきえつこ)…主人公です。17、8の桑田ユリと1つ2つしか違わないらしいとあるので、20歳くらいですか。箸が転がってもおかしい年頃は、2年半前に卒業したという表現からもそんな感じですね。音楽大学の師範科に行ってるみたいです。 仁木雄太郎(にきゆうたろう)…主人公の兄です。大学生で植物学を専攻しています。 牧村…仁木雄太郎の友人です。
箱崎兼彦(かねひこ)…医院長 箱崎敏枝夫人…医院長の奥様で、小太りの気のよさそうな人です。 桑田ちえ…夫人の母親、幸子の祖母。65、6で小太りの世話好きそうな老婦人です。 箱崎英一(えいいち)…長男で医科大学に行っています。21、2で、きれいな一重まぶた、青白い顔と注意深い目をしたやせ型の引きしまったタイプで、頭はいいが、気さくにつきあえる相手ではなさそうです。 箱崎敬二(けいじ)…次男、医科大学に行っています。(厳密には登場していませんね) 箱崎幸子(さちこ)…幼稚園に通っているおかっぱ頭の女の子です。 桑田ユリ…17、8の少女。私立高校に通っているちょっとキツネに似た顔立ちのやせた少女です。桑田ちえの孫で、両親に死なれたためにこの家の世話になっていて、英一たちから見れば、従妹(いとこ)にあたります。
平坂氏(患者)…四十に近くかた幅の広いたくましい体格をしています。目も口もなみはずれて大きく、鼻は肉が厚く、まゆ毛は墨でぐいと引いたように濃く、一種独特な印象を与える精力的な顔です。 平坂夫人(患者の奥さん)…小柄で、目も口もこまこまと性質も内気そうに見えます。整った可憐な顔立ちにもかかわらず、疲労のせいかあまり生気がありません。
家永看護婦…細おもてですらりとしていて、度の強い近眼鏡の中の目を光らせています。 野田看護婦…ほんの子供といってもいいような少女で、左右の目が思いっきりとび離れた、人のよさそうな丸い顔をしています。
チミ…黒ネコ。人の行く所、行く所とついて歩きます。
登場人物はあまり多くありません。 じっくり追っていけば比較的かんたんにわかるかもしれませんね。 楽しみです。
つづく。
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☆7月21日 新規出店AA-65[MIYANOTE handmade]様のご紹介☆
こんばんは!キャラメルキューブショコラです(*‘ω‘ *)
AA-65[MIYANOTE handmade]様が新たにご出店致しました! オリジナルのアクセサリーを創作されております!
ケース内はコチラ↓
X:@Miyanote2022 Instagram:@miya.no.te
入れていただきました作品は此方
ゆれねこ1月
ゆれねこ2月
ゆれねこ3月
ゆれねこ4月
ゆれねこ5月
ゆれねこ6月
ゆれねこ7月
ゆれねこ8月
ゆれねこ9月
ゆれねこ10月
ゆれねこ11月
ゆれねこ12月
ゆれねこ黒
ト音記号と音符猫
のびねこピアス
のびねこイヤリング
ねこ風鈴
ねこしっぽ
三毛猫ゴム
白ゴム
とってもかわいい猫ちゃんのアクセサリーです(*‘ω‘ *)
以上、素麺がおいしいスタッフJがお送りいたしました(`・ω・´)ゞ
☆姉妹店割引チケットサービス☆
キャラメルキューブで3点以上のお買い上げでショコラの ショコラで3点以上お買い上げでキャラメルキューブの
8%OFFチケットを毎回プレゼント!
両店舗を回るのがますます楽しくなっちゃう大変お得なサービスですっ(σωσ)☆
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2024-10月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「読書」です◆
今月は参加者の皆様に「読書」のお題でアンビグラムを制作していただいております。今月も様々なジャンルのアンビグラムが集まっておりますので、ごゆるりとご鑑賞ください。
今号も失礼ながら簡易的なコメントとさせていただいております。皆様のコメントがいただけますと幸いです。
「図書館戦争」 回転重畳型:かさかささぎ氏
有川浩の小説で、各種メディア展開されています。 雰囲気で十分読めるのですが細かい対応を見ていくと面白いです。モールス信号もデザインにマッチしていますね。
「図書室」 図地反転回転型: いとうさとし氏
学校で読書するなら。 複雑な構造ですが非常に読みやすいのに驚きます。「書」が単体で使用できそうな見事さです。
「紙の本」 回転型:douse氏
もともと本と言えば紙製ですが電子書籍が普及したことにより言うようになったレトロニムです。 黒薔薇シンデレラ風の書体に。可読性が高いうえにタイポグラフィとしてもオシャレでステキです。
「読書燈」 回転型:うら紙氏
読書時に手元をいい感じに照らしてくれるライトですが色々なタイプがあります。 あまりアンビグラマビリティは高くない文字列だと思うのですが、パーツのやりくりが巧みで、よい対応解釈だと思います。
「読書週間/この一行に逢いにきた」 回転共存型:兼吉共心堂氏
読書推進運動協議会が主催する、読書を推進する活動が行われる期間で10月27日~11月9日の2週間。今年の標語が「この一行に逢いにきた」。 書道の心得のある人の筆致で堂々とした文字ですね。中央部が特にうまく嵌っています。
「星の王子さま」 回転型:KSK ONE 氏
サンテグジュペリの代表作。 先行例はありますが文字単位での対応付けをしているのが本作の主張になるでしょうか。表紙にできそうなステキなデザインです。
「目次」 重畳型:kawahar氏
書物の内容を示した見出しを順序立てて書いたもの。 隣り合うどの2つを取りだしても「目次」。本のページをめくっているようなイメージで、重畳型とあっていますね。
「スピン」 図地反転回転型:Jinanbou氏
栞紐のことで、日本独自の呼び方。 文字ごとに色分けしてありますが、単色でも十分読めそうなデザインになっています。このタイプは一瞬アンビグラムに見えない面白さがありますね。
「時を止める1片の紙 -栞-」鏡像型:化学氏
栞の素材やデザインにもいろいろなものが出てきました。 文字列生成で作成したようですが、アンビグラマビリティの高い文字がうまく紡がれており作っていて楽しかったのではと想像しました。
「あらすじ/ネタバレ」 図地反転共存型: いとうさとし氏
物語のあらすじは下手をするとネタバレに。 正統の図地反転です。普通に読めば「あらすじ」という文字、地に注目すれば白文字の「ネタバレ」を文字として認識します。両者を同時に文字として認識することはできません。
「なろう系小説」 敷詰回転型:松茸氏
「小説家になろう」で流行したジャンルの異世界転生系小説が由来。 大胆な配置ですが、文字送りの自然さを犠牲にした分、文字としての可読性は高くなっています。
つづいて、なろう系のように長い言葉の作品をいくつか。
「9極冊読んだ後の指令」 回転重畳型:あおやゆびぜい氏
SF感あふれる、想像を膨らませたくなるワード。 文字列生成ですね。中央に苦労の跡が見えますが、他はかなり自然に読めますね。
「本を読んだことない32歳がはじめて本を読む」 回転型:ちくわああ氏
オモコロの企画発の書籍。 文字組がすごいので読むのに苦労しますが、各文字は読みやすくできているので意外と読めてしまうかもしれません。
「本から飛び出た夜の文字文字は今日も誤字脱字衍字を誘ふ」 敷詰回転型:超階乗氏
おもちゃのチャチャチャの世界の文字たちを想像させます。 文字列生成ですね。どこからでも読めそうなので解読が大変なタイプの作品です。作字として楽しさがありますね。 右上に見覚えのあるものが。
「活字中毒」 回転型:lszk氏
活字(文章)に過度に執着を見せることを意味する言葉。 全体的にデフォルメの仕方がよいですね。「活/毒」の処理が素晴らしいです。
「速読」 図地反転式旋回型: いとうさとし氏
素早く文章を読むこと。 非常に読みやすいです。しんにょうとごんべんの親和性が高いところは応用が利きそうです。
「積読」 振動式旋回型:KSK ONE 氏
入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態。 「積」「読」以外にも「績」「続」などにも見えてしまいそうですが、そこから読める組み合わせを見付けて読んでもらうタイプですね。モザイク処理ははまればかなり有効な手法だと思います。
「紐とく」 回転型:てるだよ氏
内容を理解して知識を得るために文章を読むこと。 シンプルできれいなデザインです。丁寧に作られた印象です。
「伏線回収」 図地反転鏡像型:つーさま!氏
序盤で張られていた伏線が明らかにされること。 カッコいいデザインですね。図地反転がどんでん返しを思わせます。「収」の下部分はかなり余っているのに全く気になりません。
「ゲーム内文書/ムテキ時间」 回転共存型:.38氏
ゲーム内でとある文書を入手すると無敵時間が得られる、という意味合いでしょうか。 この言葉の組み合わせでもアンビグラムにしてしまう強さがありますね。字形が楽しいです。
「活字/繰る」 鏡像型:Σ氏
「活字」はいわゆる文章のことで「繰る」は本をめくって読み進めること。 「口/品」の対応付けは実験的ですね。さんずいといとへんも読みやすく、書体選びが成功しています。
「蛍窓雪案」 敷詰振動式旋回型:繋氏
苦労して学問に励むことの喩え。 4つの文字をそれぞれ縦に敷詰めると同じになります。解読も苦労する図案ですが、4対応なので字画のやりくりに苦労して作られたと思います。
「眼光紙背」 鏡像型:結七氏
読書の理解力がきわめて鋭いことのたとえ。 「眼」のヒカリ表現、斜め鏡像対応に対してピッタリな処理ですね。
「眼光紙背」 回転型:螺旋氏
眼の光が鋭く、紙の裏まで貫くという意味。 環状配置が工夫です。「光/背」が良い解釈ですね。
「眼光紙背に徹す」 回転型:lszk氏
書物に書いてあることを、表面だけでなく真意まで理解することのたとえ。 日本語アンビグラムのパイオニアの流石の一作。このレベルを長年作り続ける能力に感嘆します。根っからアンビグラムを愛してる人の筆致だと思いました。
最後に私の作品を。
「閉戸先生(闭戸先生)」 旋回型:igatoxin
年中、門を閉じて家にこもり、読書や学問に没頭している人のこと。
お題 読書 のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「運」です。宝くじ、占星術、おみくじ、ガチャ、巡り合わせ、幸運と勇気の剣、晴れ女、逆境、空輸、トラック、運動方程式 など 参加者が自由に運というワードから発想 連想してアンビグラムを作ります。
締切は10/31、発行は11/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地} 6月{中華} 7月{猫} 8月{夢} 9月{くりかえし} 10月{読書}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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【モニタリング】主が居ない時に、猫はこっそり〇〇しています!! 今回はお久しぶりのモニタリング! いつもは静かで遊び嫌いのラピスちゃんが、主が居ない時にこんな事をしているなんて! via YouTube https://www.youtube.com/watch?v=DYQajOm3-ng
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2024年4月30日
「このJホラーの傾向に関しては、「未知の存在に対する恐怖」だけでは説明しきれなくて「自分が加害した対象からの復讐を恐れる気持ち」が底にあるのが、またグロテスクだよなあと思います」
「(世紀末オカルト学院)
未来が変わるのはここからだ! ワシはヘタレがなけなしの勇気を振り絞って大事を成し遂げる展開に弱いぞっ!」
「CoCのキーパーやってたときに「一般人が考える狂人は支離滅裂な事をいうが実際はそうじゃなくて理路整然とおかしなことをいう」と考えて演出していたのを思い出す」
「上岡龍太郎のお父さんが「身体が動かなくなったら、老後は小説書く」ってずっと言うていたけど書いてなかったから、「どうして書かないの?」って聞いたら、「あんな龍太郎、脳も身体やったわ」って返答した話がずっと心に引っかかって生きてる。」
「教授が「皆さんなら岩波文庫の青帯は当然すべて読んでいると思いますが~」と言っていてなんて嫌味なやつなんだと思ったけど、1年も彼の講義を聞いているうちにこの人はたぶん本気でそう思ってるんだろうなということが徐々にわかってきた」
「駅蕎麦なんて文化には無縁の田舎住まいの俺 たまにアキバに遠征した時に新田毎に立ち寄るのが楽しみ 見ず知らずの客に挟まれて蕎麦をすすりながら 「今だけは俺も都会人と同じ日常を経験しているんだなぁ」 って束の間の一体感を感じるささやかな満足感」
「「怒りはいちばん安易な娯楽」だからな 肩まで浸かると抜け出せない」
「麻雀ちょっとだけ教えてもらった 来る牌は選べないけど捨てる牌は選べるの人生っぽかった」
「人生で一番ヤバいのは間違った勝ち方をした瞬間ですよ。勝って兜の緒を締めよって諺がありますけど、あれ慢心するなって事以上に、間違って勝っちゃった時に脳が狂うって事を警告してるんだなって、今なら思います。間違って勝つと、自分が神様だと誤認識しちゃうんですよね。
良くも悪くも人生はサイコロなので、たまーに勝ち目が薄いのに運良く(運悪く?)サイコロの6が出ちゃう事があるんですよね。これの逆の、間違った負けは「運が悪かった」って諦めがつくからまだマシなんですけど、間違った勝ちは「俺は神だ」ってなるから、ガチで死ぬんよ。」
「高1の子が、不規則な生活は時間を考えないということだから安心する、規則的な生活は時間を意識させられるということだからそれだけで辛いと言う。なんで辛いのとさらに尋ねたら、時間を意識することは、自分に対する意識が鋭くなるから、それが辛いと言っていた。
なぜ人が不規則な生活に陥りやすいかといえば、それは自分を意識しなくてすむから(自堕落とはそういうことだ)というのはなるほどと思った。
自堕落であることで保たれる生がある。」
「自分の中で決着がついていない問題について 創作の中で安易な結論を出せないタイプ それは商業では厳しいタイプ…」
「ウマ娘のアストンマーチャンのシナリオがまんま葉鍵系を彷彿させて古のヲタク涙するなか 若いオタクはなにこれホラー?ってなった 言われてみると確かにホラーだわ」
「作者がストーリーのナカで起きることを全部決められるという構造上、ゲームの面白さはめちゃくちゃスポイルされてしまって、ゲームとしてはクソゲーなほど読み物としては面白いという構造がある」
「小説のなかで一番大きな分野が「娯楽」と「文学」なんだけど、文学が読者の解釈の余地をできるだけ残す書き方なのに対して娯楽は誤読の余地をできるだけ潰していったほうがいいジャンルなので、そういう意味ではMMOのMMO性を表現するには純文学が向いてるかもしれないな」
「アンチする人はまあアンチする人でいいんだけど、アンチすることが自己目的化するとやべーなと思っている。 叩くためにゆがんだ見方をする、叩く対象よりも自分のアンチコメの字面の面白さを追いはじめる、そういうのはじめるとよくない。予後が。」
「俺たちはいつまでデレマスのロリに熱狂してるのかなあ、と思うこともあるんですけど、プルツーに未だに熱狂している人達を見るとまだまだやれるぞ、という気持ちになるので感謝しています」
「見舞いに来るならネコ連れてきてってカーチャンは言ってたなあ 飼い猫にどうしても会いたいって言うから 病院の駐車場の隅で連れてきて会わせたんだが ネコもネコでしがみついて離れねえの」
「新宿ピカデリーで四十数年ぶりに銀幕(素敵な言葉)で『荒野の用心棒』を見る。帰り道、(別の映画の)大きなポスターの前で記念写真を撮っている女子高校生三人組(一人が撮影、他の二人がポーズを取っていた)を目撃。俺があの映画を見た時と同じくらいの年であった。少し気が遠くなる。」
「大河ドラマの主人公なんかに顕著だが、大衆娯楽の主人公なんてのは得てして冷静なノンポリで、何か周囲に流されがちで、ゆえに激動の作品世界の観察者たりうる。」
「(劇光仮面)
りまの回想で実相寺に惹かれたってのは どの程度のものだったのかな おもしれー奴止まりかなやっぱ 世間体考えず自分の好きなことにまっすぐな人が眩しく見えるのは若い頃あるよね 憧れに近かったんじゃないかな」
「ラノベに出てくるVTuber、配信切り忘れやマイクミュートし忘れでバズるやつばかりなんだけど、「がんばって演じた姿よりも、ありのままの自分の素を好かれたい」という欲望は万人共通だし、作者にも編集者にもVTuber産業の理解なんかなかなかないので、必然的にそうなるのは道理としてはわかる。」
「そもそも我々生物は、自分は他者を喰いたがるけど、自分が喰われるのはイヤがる。対称性ではなく、ベクトルなんでしょうね。 ・人の落ち度を徹底追求する人が、自分の落ち度については、頭をかいての反省くらいで大目に見てもらいたがる ・人にすぐ口出しする人が、自分に口出しされると怒る。 など。」
「「公式がこれやるなら二次創作する意味ないじゃん」と嘆いている人がちらほらいるけれど、二次創作は基本的に修験者が仏���掘るようなもんなので勝てなかろうがなんだろうがやる意味はあるよ 祈りだよ」
「一族郎党なんて言葉、皆殺しにする時にしか使わないよ」
「だいぶ時代遅れの感覚だと思うけど、社会通念上良いとされるものを「良いもの」としてベタにやられると引いちゃうのよね。そういう学校道徳を信じられない人間にとっては、一回ギャグとかエロとか萌えとかでくるんでもらって初めて見られるようになる。真面目な話を真面目にやられると無理なんだよ」
「この「ギリギリで乗り越える方法」さえ、オリジナルであれば、それ以外の部分が「お約束」であっても、面白くなる。この部分を、どこかで見たような「お約束」を引っ張ってきて楽をすると、凡百の海に沈む。と個人的に思っている。」
「入院中、ほんとうに外に出られなかった頃、検査で移動するたび壁にかけられてた絵に救われていたことを思い出す。キャンバスに描かれた、いろんな外国の絵。そこにも「ここではない場所」が描かれてることが、こんなに救いになるんだな……って。」
「オタクがエロいことばっか考えているのは、エロいこと考えている時だけは“全て”の苦しみを忘れられるから」
「近所にあったハンバーグとカレーの店は "男は夢を追うもの"と書き置き残して沖縄に移転したぞ」
「>懐石料理はすっげぇーって思うのと雰囲気もすごい和って感じで感動するんだけど
この場に俺という存在がノイズだなってなるのが辛い 両親つれて懐石食べに行ったら「この場に場違いな田舎者が三人…」ってなったからわかる」
「>高いもん食いたいけどお一人様お断りのとこ多くてかなしい だから俺はSNSでグルメメディア作って取材というテイで申し込んでる」
「いけ好かない奴のことをスルーできなくなったらお前がヤバくなっているから気をつけろ(金言)」
「百貨店の美術展を見に行くのが好きです。知らなかった作品・作家さんに出会ういい機会になります。また、作品のお値段が示されていることもあるので、美術の金銭感覚の涵養にもなります。」
「死は最高の責任逃れなので、甲斐性なし側の人類としてはどうしても目を逸らせない魅力があるんだよなー。
(中略)
そもそも、誰も責任を取らずに逃げるためにこそ「死んだら責任を取ったことになる」というデザインになってるように思われるからだ。言葉の向きがそうなってる。責任を追求する世の中に変わっていくためには、まず言葉遣いを変えないとたぶんおかしい。」
「セカイ系の本質とは世界観とか物語そのものではなく、それを若さ故の狭窄した視野で切り取って描き出すという描写手法にある。別の言い方をすると、真の世界は緻密で強固なので、当然ながら少年一人の力ではどうにかなるはずがなく、セカイの破滅も少女の消滅もすべて少年の妄想である。」
「取引先の先代が近衛兵で赤坂御所詰めてて時々食わして貰える恩賜のとらや羊羹が最高の御馳走だったらしく20回位聞かされた 何年か前に死んじゃったけど赤坂本店で買ってプレゼントしてたわ 砂糖が無い時代に恩賜とくればシビれる程美味かったんだろうな」
「>すでにご覧になった方々には説明不要かとも思いますが、その評価は賛否両論とか毀誉褒貶とかいうより、ハッキリ言って9割までがボロクソだった不幸な作品ではありますが、なぜかごく一部の呪われた映画好きの人々と、あの「黒い動甲冑」の発する奇怪なフェロモンに惹かれたフェチな方々にとっては「酢豆腐のように後を引く」映画になったようで、現在に至るも原版は廃棄処分されずに生き残っております。 まあカルト映画って本来こういうものを意味する言葉だよな」
以上。
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2024年2月6日火曜日
病院の待合室にて10
16万ちょっとの
前回、病院に行ってかかりつけの医師に確認を取り、辞めた会社に連絡して「傷病手当金の申請書の私と医師が記入した分については、問題がないはずだと確認が取れました。ですので再度、健康保険協会に申請してみて下さい」と伝えたのが1月の24日だった。それが1週間たった31日まで辞めた会社から何の連絡もなく、2月になってしまった。だから私から連絡した、辞めた会社、ではなく健康保険協会に。なぜなら辞めた会社の人間は本当に吐かなくて良い嘘を吐くから。「私はちゃんとやってます」みたいな嘘を。悲しいのは、全然出来てないのがこちらには分かっているのに、その嘘を吐かれることで、「こいつにはどうせその嘘が分からないだろう」と思われているのが伝わってくることだった。私も癇癪を起こしそうだから、極力辞めた会社の人間と話したくないし。私の心にただひとつあるのは、言っていることを信用出来る人と話したいという、シンプルな願いだった。
健康保険協会の徳島支部に連絡して訳を話すと、辞めた会社の本社が岡山にある関係で、保険証を交付したのが岡山支部なので、岡山支部に連絡した方が、私に伝えられる情報が多いとのこと。岡山支部に連絡して訳を話す。電話で応対してくれた方曰く、申請書は29日に届いており、現在審査中とのことだった。良かった。ホッとしました。先週、会社の常務より「協会の方から突き返された」と聞いた件については、「ご本人に連絡することなく会社に送り返すということはしませんので、会社の社労士さんの方から、労災になるのでは、と指摘されたんじゃないんですかね…」とのことだった。また嘘を吐かれたのかもしれない。細かい説明が面倒だったのか。でもいいの。本当のことが分かったから。まだ私に真実めいたことを伝えてくれる人がいる。世界は捨てたもんじゃない。かなりの部分で捨てたもんな気もするけれど。それにしても最初に申請書を私が書いたのが1月3日、医師に書いてもらったのが4日、会社に郵便が着いたのが9日で、審査開始が結局29日って。仕事の遅い会社です。そんなことだと潰れま��よ。ていうか潰れろよ。
いらいらを鎮めるために猫の話をします。現在のレギュラーメンバーは、家で飼ってる不動のセンターである三毛猫のミケちゃん、そして、ほぼ毎日やってくる茶トラの野良猫、トラちゃんこと寅吉の2匹です。続いて準レギュラーの紹介です。2回前の病院の待合室で紹介しました黒猫のクロちゃん。彼女もあれから2度来てくれました。随分と大人しい様子で、ミケちゃんに追い払われるほどの気の弱さですが、謎の貫禄があって(普通にサイズが大きめ)、毛並みが綺麗です。CIAOちゅ〜るを与えましたので、また来店があるかもしれません。更に最近人気赤マル急上昇なのが、トラちゃんが連れてくるサバトラ(たぶん)のチャビです。名前については、うちの母親が「サビか…チャビか…」となっていたので、私がチャビがいいと進言し、命名されました。サビって「錆び」ってことなのでしょうか。何故なのかは訊かなかったので分かりません。急にスペイン人みたいな名前が付きました。チャビはトラちゃんの彼女ではないかと思われていますが、私はトラちゃんの妹説を唱えています。まだ全然懐きませんが、目が大きくてかわいいです。大体朝にトラちゃんと来ます。モーニングを食べた後はあまり姿を見せません。夜に来たことも一度だけあったか。辞めた会社からの連絡を待っていた1週間、私はほとんどの時間を猫たちの相手をして過ごしていました。みんなが少しずつでも良いので貨幣を持っていれば、CIAOちゅ〜るを1人前70円くらいで出して、純喫茶のマスターになれたかもしれませんが、猫は資本主義を採用しておりませんので、相変わらず私は無職です。でも毎日ほっこりしています。みんなかわいいから。みんなかわいい。
2月2日の金曜日に病院に行きたかったのですが、昼過ぎまで眠ってしまって行く気がなくなってしまった。3日の土曜日も何となく行かず、4日は日曜日なので、当然行かなかった。昼ごはんが済んだ後、コーヒーを飲みながら何となくゆうちょのアプリを開いたら、残高が増えていて、明細を見たら、2日に全国保健協会から傷病手当金が入金されていた。仕事が早い。さすがである。ただ、その金額が思ったより多く、ちょっと怖くなってしまった。外の空気が吸いたくなって庭に出たらお母さんが洗濯物を干しており「どしたん」と訊かれたので、「傷病手当入ったんですけど、額が多くて、間違ってるかもしれません。返せって言われるかも」と答えた。お母さんと、事前に調べていた傷病手当の計算式で計算したらなんとなく合っているようだった。5日の月曜日に全国保健協会から「審査しました」という葉書が届き、中身を読んだら、やっぱり金額は合っていた。16万ちょっと。何にも天引きされてないとはいえ多いような気がする。仕事していた時の給料によってもらえる額が決まるので、意外ともらっていたんだと思った。無駄遣いばっかりしていた。ありがとうございます。これでCIAOちゅ〜るが買えます。
5日の月曜日も寝坊しまくって病院に行けなかったので、その夜は気合を入れて眠剤のブロゾチラム0.25mgを2錠飲んで、23時に布団に入ったら6時半に起きられました。庭に出たらトラちゃんが待っていた。CIAOちゅ〜るをお出しする。お母さんは「安いやつ」と呼んでいる猫ごはんをお出しする。おはよう。顔を洗って朝ごはんを食べて庭に出たら、クロちゃんがいつものようにトラちゃんの残りを失敬しているところに出くわした。黄色い目がきれい。CIAOちゅ〜るをお出しする。お母さんも来て安いやつを追加する。おはよう。行ってくるね。ということで、私は今、病院の待合室にいます。火曜日の午前中だけど患者さんが多めで、時刻は11時を少し過ぎたところですが、まだまだ診察には呼ばれません。さっきから患者さんの中に携帯の音が出ちゃってはあわてて消してる人がいるんですが、全部Royal Matchの広告だと思います。間違いありません。親の顔より見ました。
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各地句会報
花鳥誌 令和6年9月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年6月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
切り通し省線吹きし若葉風 軽象 蜘蛛の囲に閉ざす社の狐たち きみよ ことごとく夏蝶となる水飛沫 緋路 白あぢさゐ女ばかりに愛でられて 和子 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 夏の子はジャングルジムに天下とる きみよ 飛鳥山生まれ育ちの蟻の列 三郎
岡田順子選 特選句
乾きたる蛇口の先は夏の雲 緋路 黒南風やおづおづ開くみくじ歌 昌文 南天の花棲み古りし街の隅 美紀 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 途切れなき列車音聴く四葩かな 風頭 ががんぼ来オルガンの鳴り止みてより 緋路 葉脈の青き稲荷の額の花 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
たてがみに綺羅したゝらせ競べ馬 かおり 負馬の負けを恥ぢざる眼の涼し たかし ユーミンの曲初夏の競馬場 美穂 ���馬の誰にともなく息一つ 成子 鬼瓦の鼻ふくらめる若葉風 愛 熱砂駆け鼻息荒し佐賀競馬 たかし 競べ馬シャガールの馬��を駆く 修二 薔薇園にダイヤモンドのやうに雨 愛 勝馬に寄り添ふ笑顔女騎手 久美子 楽屋口より美しき絽の裾捌き かおり バンクシー赤い風船追ふ少女 修二 萍の沈黙にある水一枚 朝子 鞍壺に託す一戦競べ馬 久美子 蟻は蛾を人は柩をかかげゆく 睦子 早苗田の水の世界を行く列車 愛 紫陽花やすこしはなれて宇宙船 睦子 ひつそりと咲くこと知らず濃紫陽花 たかし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
短夜の沖に生活の灯のともり かづを 短夜や和尚偲びて尽きぬ宿 笑子 黒南風の精舎を昏め沈めをり 希子 十薬や花明りして父祖の墓地 匠 網を引く明易き浜声合はす 同 悠久の光を溜めて滴りぬ 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月6日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
麦の秋鳥の旋回しばし見ん 喜代子 黄金を刈り取る如き麦の秋 由季子 短夜に一夜の旅の用意せる 都 麦秋の大地を分ける鉄路かな 同 逝きし人思ひ起せる虹の橋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
体内のおほかたは水田水張る 都 湯上りの鏡を閉ぢて蛍見に 美智子 麦秋の金波を運ぶ風頰に 宇太郎 春雨にすつかり濡れて泣黒子 悦子 杜深しすだまの降らす花樗 美智子 校庭に名札を付けたミニトマト 佐代子 南天咲く早世力士悼みては すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
空晴れて植田始まる農学部 亜栄子 一村に水ゆきわたり植田かな 百合子 としあつ師偲ぶ薄暑の石仏 教子 枡形の山気を吸ひて蝸牛 三無 下闇や気づけば猫の傍に 白陶 紫陽花の青き滴を受ける句碑 三無 月光をのせて十薬母の逝く 幸子 奥信濃瀬音まじりに河鹿鳴く 美枝子 故郷は懐深く初夏の旅 教子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月10日 なかみち句会
老鶯の声高らかに姿なく 廸子 老鶯や森の静けさ澄み亘る 聰 網戸開け小さき一匹逃しけり 貴薫 書を開く網戸の風の良き加減 三無 緑陰の間の光踏み遊ぶ のりこ 緑陰や刹那休らふ盲導犬 美貴 緑陰の森歩す空気異次元へ ます江 緑陰に入れば降るもの香るもの 怜
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令和6年6月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
風鈴を今年は出さうかと思ふ 昭子 石庭の砂紋に僧や水を打つ 時江 麦秋や己は小作小百姓 世詩明 万緑の真つ只中で友となる 三四郎 玻璃に付く守宮の目玉大きかり ただし ぬけぬけと嘘吐く男草虱 世詩明 堰音の六月の水裏返す ただし 田植済み静かな寝息一村に みす枝 一望の青田や下校チャイム鳴る 時江 野仏の一重まぶたや著莪の花 ただし サングラス外して白き歯を見せる 昭子 音もなく崩れる雲の峰一つ ただし 僧逝きて幾年寺の木下闇 英美子 緑蔭の不開の門や鐘響む 時江 菖蒲の湯頭脳ゆつくり休ませり みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月11日 萩花鳥会
久々の娘とのドライヴ花菖蒲 祐子 夢誘う伊豆の旅寝の夕河鹿 健雄 薫風に一味添へてウイスキー 俊文 能登思ふ絆の祭始まりて ゆかり 太陽の恵み包みし枇杷すゝる 吉之 夕立の雲が覆ひし我が旅程 明子 鮎解禁河原で塩焼き白むすび 美恵子
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令和6年6月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
黒い線行つたり来たり蟻の道 紀子 内緒話浜昼顔がそつと聞き 同 初夏や日々の葛藤過ぎゆきて 光子 畳紙に包まれし物黴にほふ あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
紫陽花のしづくを朝日移ろへる 千種 木道の谷戸田の隅に余り苗 幸風 木下闇これより先は獣道 慶月 夏草や弥生時代の息遣ひ 三無 水無月の木霊に道を迷はされ 千種 里山の道標なる立葵 ます江 濃あぢさゐ彩を増す夜半の雨 幸風 半夏生白く人声遠くせり 千種 夏蝶の白の大きく森に消ゆ 慶月 木道に釣り糸垂らす夏帽子 経彦
栗林圭魚選 特選句
鳴き交はす鴉に梅雨の森深く 要 滑り台順番を待つ夏帽子 経彦 今年竹撓ひて風の行方追ひ 三無 雨上るもりの朝やねむの花 芙佐子 紫陽花や森の匂ひに深呼吸 ます江 万緑や森に命を繋ぐ雨 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
露草に一輪挿の織部かな 雪 白鳳の野々宮廃寺跡 同 僧偲ぶ僧の手描きに絵団扇に 同 夏蝶の祈るが如し辻地蔵 同 終電の汽笛編戸を通し聞く 英美子 竹落葉散る音を聞く真昼時 同 毛虫焼く南無阿弥陀仏唱へつつ みす枝 咲いてをり咲きかけてをり七変化 かづを 白寿まで闘志抱きて更衣 清女 鷺一羽思考してをり青田中 やす香 売れ残る金魚に疲れ見えにけり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
青葉木菟夜を鳴かねばならぬかに 雪 五右衛門の煙管煙を吐ける山車 同 籠枕夫の遺せし油の香 清女 短夜を添ひ寝の犬に鼾きく 同 蜘蛛の囲の細きにかかるものは何 啓子 懐しき人に逢ふ夢明易し 笑子 風鈴の音とはならぬほどの揺れ 希子 短夜や星を眺めて聴く話 隆司 浴衣着て祭囃子の音に酔ふ 同 風鈴もそれぞれの色兄妹 和子 雨欲しきあぢさゐに色無かりけり 同 今夜だけ風鈴しづか話さうよ 令子 短夜や時の静かに広ごりて 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月21日 さきたま花鳥句会
刺身盛り紫蘇一枚の境界線 月惑 路地裏の暮色に媚びる七変化 八草 夏見舞幼き文字に磯の風 裕章 草刈りの終へて現はる地平線 紀花 麦秋の風入れカフェの読書会 康子 梅漬けの重石に亡夫の酒の瓶 恵美子 たまゆらの時をあづけて啼く河鹿 みのり 麦の秋うねる大地の広々と 彩香 地に影を一瞬黒く夏つばめ 良江
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令和6年6月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
白鬼女の渡しと伝へ草茂る 雪 欠け初めし月に崩るる白牡丹 同 尻重な返事のいまだ梅雨に入る 同 山笑ふ声に呑まれてしまひさう 同 高層のビルに飛び込む夜這星 世詩明 夏旅に背中合せの駅の椅子 同 風遊ぶままに青田の百面相 同 極楽の風吹く寺に夕端居 ただし 朝倉の水の音する青蛙 同 音もなくむくりむくりと雲の峰 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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