折角なので「律動する悪夢」https://www.tumblr.com/shelter-maki0/737410451936296960/i-drew-a-comics-of-tomarrymort-it-is-posted-on-an?source=shareの後書きのようなものを少し書いてみようと思います。私用の覚書のようなものなので、日本語で残します。
その過程で私がcursed childについて思っている事にも少し触れようと思います。真面目に書くつもりはありませんが前半に後書き、後半に呪いの子について書いていきます:P
まず私が書いた小話の後書きですが、「律動する悪夢」はロマンス作品を想定して描いたわけではありません。私はハリーとヴォルデモートの間にある、”互いにとって不都合な絆”に魅力を感じています。とても暴力的な絆で、その絆は二人を傷つけ互いに破滅へと向かわせました。ヴォルデモートは文字通り破滅し、ハリーは人生を丸ごと台無しにされました。
ハリーが闇の帝王を倒した後でもヴォルデモートがハリーに与えた影響は彼の人生を蝕み続け、ポッター家を機能不全家族にしました。私はハリーが決して彼の呪縛から逃れられないこの状況に、ホラー映画のエンディングのエッセンスを感じました。それはまるで、主人公が脅威を退けた後、エンドクレジットの前に倒した筈の敵の気配を感じて暗転するあの瞬間のような後味の悪さです。
避けられない脅威に追われ続け、その脅威は怪物を倒したあとも主人公を決して休ませない。私はホラー作品のその様式美が好きです。なのでこの作品はそういった逃れられない脅威と決して断ち切ることのできない繋がりについて考えながら描きました。
特に深いメッセージ性は無く、少し気持ち悪さを感じるような作品を残したかっただけですが、もし楽しんで貰えたなら幸いですD
次に呪いの子についてですが、呪いの子が不人気な事は把握しています。(余談ですが、私の国では呪いの子に対してそこまで否定的な意見は多くありません。私の国のオタクは公式が出した作品を無かった事にする傾向が殆どなく、公式から出たものが気に入らなければジャンルを去るか、受け入れるかのどちらかを選ぶ人が多いです。なので二次創作の傾向も逆行や転生、Canonの隙間時間を埋めるような作品が多く、AUはあまり流行らない傾向があります。私は呪いの子の設定の全てを受け入れているわけではありませんが、美味しいところは食べています。)
呪いの子の世界観は、ハリーが魔法界の戦争を通して経験した事を白紙に戻したような世界をしています。
デスイーターは裁かれましたが、彼らの抱える根本的な問題は解決しておらず、彼らの親族に降りかかる偏見すらも魔法省は野放しにしています。里親に育てられた孤児のデルフィーニはホグワーツに通うことすらできませんでした。アモルテンシアなど危険な魔法薬は一切規制されておらず、ロンが親友の息子の誕生日プレゼントに贈るほど倫理観も法律も成長していません。
呪いの子の魔法界は、”臭いものに蓋をする”が続いた世界です。ヴォルデモートとの戦いの経験を持つハリー達が、その世界の中枢で要職につきながらも多くの問題を無視し続けているというのは現実的ではありません。ヴォルデモートが後継者を得る為に子供を作っていた事も彼の性格からを考えると不自然です。
舞台の脚本を書くために彼女はそうしたのだろう、とメタ的な意見も出せますが、呪いの子の世界がHPシリーズの正式な後日談として出されている以上咀嚼しないわけにはいきません。私はそういうオタクです。
正直、私はそんな魔法界に再び混乱が訪れるのが見たいです。それらのツケを払わされる瞬間を見たいです。彼らの怠慢と無関心が再び闇の帝王を呼び戻す瞬間が見たいです。
大切な書類をデスクに山積みにし、ゴシップを放置し、息子に対して失言し、母親のように振る舞うジニーに慰められるハリー。空元気のように振る舞い問題を無視するハリーの様子は私を不安にさせます。しかし私はそんな彼が再び引き裂かれるのが見たいです。そしてその相手は絶対的にヴォルデモートなのです。
呪いの子の終盤で、ハリーは闇の帝王の影響から未だに逃れられていないという自覚を息子に語っています。結局のところハリーとヴォルデモートの絆は永遠です。それはあたゆる形になってハリーを蝕み続け、彼の人生からは絶対に切り離す事ができません。呪いの子ではその事が証明されています。死すら二人を分てないのです。
私が呪いの子の時間軸のハリーについてよく考える理由はそこにあります。呪いのような永遠の絆がそこにあるなら、続きを想像したくなってしまいます。あらゆる魔術を探求した闇の帝王の魂はまだリンボにあり、彼を連れ戻したくて仕方がないような勢力は殆どそのまま魔法界に残っています。私は中年のハリーの目の前にある日突然ヴォルデモートが現れても驚かないでしょう。素材は十分です。
そしてヴォルデモートに再びハリーの人生をめちゃくちゃにして欲しいです。彼のキャリアを崩壊させ、家庭を脅かし、彼をもう一度台無しにして全てを奪い去って欲しい。そしてハリーには、崩れた人生の瓦礫の中で最後に彼に触れ、かつて同じであった鼓動を感じて欲しい。結局のところ彼はハリーの運命の相手でハリーの人生を司っているのだと。
「彼を壊したい」と「彼を幸せにしたい」が両立する不思議なダイナミックがtomarrymortの醍醐味の一つであると思いますが、怒りと苦痛の先にある小さな慰めのカタルシスの心地よさが私を追い立てているのかもしれません。
とまあ、話は多少ズレましたし呪いの子の不満点や考えについてまだ話せる事は沢山ありますが、今回はこの辺にしておこうかと思います。また気分が向いたら何か書くかもしれません。
とにかく私個人としては呪いの子の時間軸のハリーの作品がもっと増えたらいいなと感じています。ハリーが台無しになる作品が好きなので、掛け金の高いCCの時間軸は私にとって魅力的です。
もしこの投稿を読んだ人がいたのなら、この中身のない文章を最後まで読んでくれてありがとう!
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推しが好きだと叫びたい[Vol.007]
お久しぶりです皆さん。狂気の記事が帰ってきました(約7ヶ月ぶり7回目)。単行本17巻18巻は勿論読まれましたね?そうでなければこんな記事は開かないはずだ。そうだな??改めて今ループの活躍目覚ましく表紙にも連続起用される推し…クリード=デッカード(少尉)について語り散らしていきたいと 思うわけです。これまでの歩みはVol.001〜006をご覧ください。今までも頭おかしくなっちゃうくらい語っていますけれど、今ループの活躍は本当に…大丈夫か?となる。大きく戦争編と宇宙編に分けて話しますが長尺記事になるので連休で暇を持て余している方推奨です。
【戦争編】
ブロージャ紛争における情報量があまりにも多くて毎回毎回フォロワーさんに安否確認をされていたような気がします。それはそう。
▷No.145 IN THE WAR
ボイド=ボルクスの加入で大熱狂の中はじまる否定者戦争編。改めて振り返ると鬼の様なテンポです。今ループ初登場のホウキアタマ&傷跡一本&実は公式初登場の喫煙描写&あまりにも胸板が厚いまだ不減じゃないクリードという情報の洪水に死にかけました。ビリーとクリードの煙草の吸い方はやっぱり意図して描き分けられていると感じる。噛み癖って精神的な不安とかが影響してるって聞きますけれど実際どうなんですかね。前ループでも腕組みが多かったのでそういう警戒心の強さとか神経質さがね わかってこう ふふ
▷No.147 RUN−IN
テラーヒロイン回。この悲劇に無慈悲な一撃を食らわせるのは隊長…え!?隊長!!?ここで前ループ9巻プロフィールの“部下へのスパルタ教育”が脳裏を過る。それはそうと口元だけでも顔がいい。非道に見える判断と『情でキレた相手程読みやすい敵はいない』『戦争を終わらせるって事ぁこういう事だ』『早く帰りたきゃ心を悪魔に売れ』という台詞の畳み掛け、表情の険しさ。戦争は善悪じゃない…そういう……覚悟が……必要なんだよなァ…………どうして彼は軍人という職業を選んだのでしょうか。いつか話してくれる日が来ますか。ちなみに「不明瞭な報告はやめろ 死にてえのか」がめちゃくちゃにすきです。ずっと言ってますが言葉選びが全体的に好き。
▷No.148 三番目の犬
こちらの回は情報量的に本誌感想読んでもらっても良いかもしれない。Tumblr版以外だとprivatter版(https://privatter.net/p/9820173)もあります。クリード隊の皆さんがジブリのモブっぽくて好きですね…早くプロフィールを知りたい。ミリタリーバイクで飛び出してくる隊長の刺激が強すぎて本誌当時頭がどうにかなりそうでした。思考がワンテンポ早いという公式の出雲風子所見で涙する。優秀なんだなぁ…ハァ……しかしどの台詞をとっても部下の事…デッカード少尉という立場の開示…敬語が使える…攻めてるの髪型だけでは!?上司にしたい否定者ランキング第一位は間違い無いだろう。学歴もありそうだし免許も資格もそこそこ持ってるんだろうな…収入も安定してるんだろ……しかも顔がいい…完璧かよ…?え??UNDER最凶とまで言われたクリード=デッカード……どんな気持ちで核のボタン押してたんですか。何を感じて男子高校生殴ってたんですか。しかしまぁアレはあれで活き活きしてた気がしなくもない。そういうとこも好き………「命は減ったら戻らない」こと��知っている男が闇競売が行われている豪華客船上でマフィアをドンジャカ撃ち殺すシーンがもうすぐアニメで見られるってマジですか???興奮してきたな………
▷No.149 You see me now?
ショーン・ダッツメイン回。主な内容についてはこちらも本誌感想を参照のこと。多分書いてたと思います。Tumblrのアーカイブ、PC版じゃないと見られないからちょっと不便なんですよね。ナメてかかった10代に反撃されて負けるノルマでもあるのかこの人はまったく…そういうところも好きです……でもここで見せる怒りの感情は最もなんだよなあ。盾の中に何人か手練れがいる、というシーン、その手練れをまとめて相手にしてるアンタは何なんだ??舌打ちしながら手榴弾も『減らない』って気付くクリード隊長ね…もうね……困るよ…弾幕張りっぱなしで投げてきてるの意味がわからないからね………そしてこの回以降上着が行方不明になります。笑う。
▷No.150 No more war!
出雲風子の功夫にも耐えうる身体!最高です。流石にイチコさんに処置してもらったぽいけれど。ホントに上着どこいったんですか?敵味方両陣営の絨毯爆撃に憤怒し、誰より『減らすための戦争』を望んでいた男。信じてついてきてくれた部下たちを思う言葉。何から何までもう…十三人一首の『戦友の悲願』『戦の理を殺めても』という謎の多かった一節を紐解いていく鍵となる彼自身の人間性が見えてきますね。そして部下を助けてくれた恩を返すと言ってくれる隊長…風子との会話もね……こんなん…ね……「風子からのプレゼント」である不殺のゴム弾。抜けない刀で木を圧し折る侍とか拳だけでどうにかしてるっぽい自分ぐらいデカい男とか更にデカい鎧武者とかに囲まれてんの改めてどうかしてるんですけれどきっちり風子の背中を押してくれるの最高なんだよな……あと今後も度々言うかもしれませんがカタカナ表記の「フウコ」呼びが好きです。単行本だとここにビフォアフが挟まります。横傷の原因は多分ビリーなんですがコレは18巻に入る内容ですね。ちなみに17巻最終の次の回では金斗雲に当然のように乗れることがわかる。
さて皆さんそろそろ18巻の準備をしてね。なんと人物紹介にいるんですよクリード=デッカード少尉が!!!
▷No.152 Gun Fight
UNDERクラスタが突然死ぬ回。焼け野原だよ。ディスクも奪われ半ば自棄を起こして戦いを挑むクリードと受けて立つビリー、最初のコピーが不減ってことは解除される条件も含めて何かしらやり取りがあったはずなのでエピソードオブブロージャは一刻も早くスピンオフしてくれ。頼みました。敵だった俺に声かけちまう甘ちゃんのビリー、という台詞めちゃくちゃ好きです。ここでしれっと横傷の追加と髪型変更が行われている理由はわからないままですが瓦礫の中でもスーツというか軍服を着る選択をしているのは何故なんだろう。これはもう前ループからずっと気になってるところですけれどね。会議っぽいシーンは着る主義なんですか?世界の終わりにも着てたね……基地では着る主義…??あとはファンを勧誘している。やっぱり中国語が堪能なんですか?何故ですか??生物としてのスペックが高すぎるのでは???
▷No.153 Fair play
「指揮官がなにベソかいてんだ!!」
「士気が減る!!引っこめろ!!」
全 部 大 好 き
いやもう…読者待望の叱ってくれる大人……こんなん……泣くな!じゃないのがなんか可愛い。引っこめろってのも可愛い。この回、戦争編の大団円なんですがディスクも吹っ飛んじまったって大口開けて笑うクリードが見られるんですよね……なんかもう色々おかしくなっちゃって笑い出す軍人トリオ大好きです………前ループでは見られなかった笑顔なんだ…………軍人が入るんだからキツイの回せって言ってくれる頼り甲斐。でも宇宙って聞いたら流石に驚くのもすき。本当に大好き………ありがとう否定者戦争編……
【宇宙編】
あらゆる面で有能であることが証明されました。この軍人 スケベなだけじゃなくエリートすぎる…推しが推されている世界線で生きていけることに感謝しながら宇宙編、行くぜ!!!
▷No.154 Select
UNION制服の着こなしが高校球児。2m超えしかできないアイコンタクトありがとうございます。突然やってくる推しのモテ期。宇宙に選抜されることが確定している頁で既に死を覚悟したのにもう新装備供給されてて気が狂いそうでした。扉絵だけじゃなかったんかい!!でも扉絵の方見ると既に『5』の数字が。この次点でⅤ席はほぼ確定事項だったんですかね。
▷No.155 お困りのようだな
ジナショ大暴れ!の回です。戦闘員として率先して危険に立ち向かう覚悟…ヒイ……という空気を塗り替えてくれてありがとうジナショ…オマケ頁で怒り狂うニコを取り押さえてるの解釈一致すぎて大喜びしました。
▷No.156 Right Stuff
「処分は?リーダー」という第一声が最高すぎて頭を抱えました。組織に属するものとしてのスタンスが1番ある…立場をわきまえた上で判断を促す言葉をあえて投げかけ『それだけのことをしてしまったんだ』という事実を二人にも暗に解からせるこの……わかりますか!?それはそうと一発一億の武器支給されて「ヒュー!」となる潜在的な茶目っ気も大好きです……ニコがシリアスな考察モノローグしているコマで仕事をやり遂げたショーン=ダッツの頭を撫でてるの隙がない大人!!会話を!!!聞かせてよ!!!
▷No.157 Save You
フィルくんの謎が紐解かれていく回。会話している間通路で見張りしてるのが本当に隙がなくて……役割を徹底して果たせる大人…殿を引き受けながらもシャッターからジーナを遠ざける判断をサッとしてるのもさ…そういうところですよ隊長!!!!
▷No.158 Don't think.Feel
通路に最後まで残って敵の様子を観察している…冷静に分析して……ディスカッションに活かす…え?かっこよすぎませんか??宇宙に来た意味がありすぎる……流石満場一致選抜男………フィルくんの活躍については本誌感想で触れてるのでよければ探して読んでみてね!!次の回で前ループの記憶を手に入れるってことは最後に共闘したのがクリードってこともわかるんだなあって思うと言いようのないエモさが駆け抜けます……
▷No.160 Welcome to Earth
こちらも主な内容については本誌感想でどうぞ!宇宙船操縦技術をしれっと身につけてんの改めてどうかしてるな……と思いました。ギリギリの状況下で笑うタイプの男…たまんねえよ……地球に帰ってきて一番最初にすんのが喫煙なの戸塚先生の性癖に忠実な描写すぎるから頭おかしくなりそうでした。最高だわ。宇宙で「帰ったら何する」「…煙草だな」「わかる…」って話してたんか!?身体は大事にしてほしいがそれはそうとバカスカ吸ってくれ!!
【〜最新話まで】
宇宙編のあとはメイちゃん遭遇の食事シーンのあとから暫く大きな出番なく過ごしているんですけれど、学園潜入中の留守番組として何してたんだろうとか、15年スキップで誰も連れて行かなかったけれど家族とかはいるんだろうかとか、15年ぶりの部下との再会はどうだったんだろうとか、あまりにも幕間に幻覚の余地がありすぎて楽しいんですがオイオイオイオイオイおなんだその新装備品は!!!!!!!!!!(正気をセーヌ川に投げ捨てる)
…よし。とりあえず明日の本誌前に頭の中は整理できたかな……ここまで読んでいただいてありがとうございます。これからも元気に推し活していきますので各位よろしくね!!!!そして今月10月20日はクリード=デッカードのお誕生日!!!!!みんなでお祝いしようッッッッ
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「声の文化と文字の文化」
オング「声の文化と文字の文化」を読む。多くの文献がひかれていて難儀もしたが、ここ数年でも最高度におもしろかった。ページをめくるごとに刺激があり、すべての内容を読み切れてもいないが、熱いうちにまとめておく。この刺激が揮発してしまうのは、あまりに残念すぎる。
「声の文化と文字の文化」W-J・オング
大筋:
文字の文化の前に声の文化があった。
現在われわれは、文字文化の中にいる。文字文化は手書きからはじまったが、途中では印刷という大きな波を経験し、今はエレクトロニクスという第二の波の最中である。
(ただし執筆は1982年であり、テレビやラジオが主で、コンピュータといってもインターネット普及以前でWebもSNSもない時代だ。BBSがかろうじてあったくらい。2003年に亡くなられているようだが、この時代に関する感想を聞きたかったものだ。)
われわれもはや、声の文化における思考の仕方やものごとの捉え方を忘れてしまっているが、両方をしっかりと考えて位置づけることが、未来をとく鍵にもなる。
文字の文化の前にあった声の文化の重要性。
声文化が文字のベースになっていることはそのとおりとしても、少なくとも、それは文字文化の改良以前の「劣った」前バージョンではない。別のものだ。
第1章 声としてのことば
(一次的)声の文化
文字を書くことをまったく知らない人びとの文化、その人たちの世界認識のしかたは、現代のわれわれの想像をはるかに超えたものである。
ことば(声)の獲得以後/ことば(文字)の獲得以前
P.24
現存する言語:3000、そのうち文字を持っているのは78言語
自然言語 → 無意識から生じる
コンピュータ言語 → 意識から直接生じる(ので扱わない)
ogawa:
彼の述べている「コンピュータ(言語)」は、インターネット/Web/SNS/ビッグデータ/クラウド/AI以前であり、コンピュータにまつわる彼の理解は今となってはあまり現実的ではない。プログラムによって自然言語を解析したり処理することも、含まれていない。
「プログラム言語」自体の言語性については、彼のスタンスで問題はないと思われるが、コンピュータが「自然言語」に影響する在り様は、印刷術(という技術)が言語に与えたインパクトに匹敵する、というかそれ以上の影響力を持っていると自分は考えている。今はまだその途上であって、途上にして大きな影響が顕在しているので、最終的にはどこまでのことが進展していくのか予想がつかないが、これは自分の最終課題である。
p.26
声
→ 一次的なモデリング・システム(表現方法) → 研究が起きない
→ 集団的な過去に参加することによって学ぶ、見習う
文字 → 二次的なモデリング・システム(表現方法) → 研究は文字あって起きる
→ 「研究」によって学ぶことができる
p.33
「(ことばで表された)概念は、絶えずその語源を引きずっていく傾向がある」
p.34
ことば → 口頭での話し(声)に基礎を持つ
書くことば → ことばを ”視覚的な場に、むりやり永久に固定してしまう
p.39
声文化の人びと → 今日では文字を学びたいと強く思っているが、同時に、声の文化の心を沸き立たせる多くの愛するものを手放さなければならないことに哀惜の念もいだいている(「ピダハン」は、どうなのか?)
→ 「生き続けるためには、死ななければならない」
p.40
文字文化
→ 先行する声文化を食べ尽くす/声文化が存在したという記憶すら破壊する
しかし
→ 文字文化かぎりない順応性があり/完全でないにしろ声文化の記憶も再建されうる 文字文化による声文化の再建によって、人そのものの意識を高める
ogawa:
[声→文字]の変遷の形式を、[文字→コンピュータ化] にシフトさせて見ることに意義がある。
第2章 近代における一次的な声の文化の発見
p.57
ホメロスの時代のギリシア人は陳腐な常套句を評価
→ 声文化の認識世界/思考世界全体が、きまり文句的な思考の組立に頼っていたから
→ 声文化では、獲得した知識を忘れないように絶えず反復しなくてはならなかった
→ 知恵をはたらかせ、効果的にものごとを処理するために、型にはめて固定した思考パターンが欠かせない
ogawa:
好きなジュリアン・ジェインズについてまるまる1ページ割かれていてにうれしくなる。細部には難を示しつつも、大筋において好意的や賞賛が感じられる。
第3章 声の文化の心理的力学
p.73
すべての感覚は時間の中でおきる。
なにかをよく調べるためには、それを静止させる必要がある/視覚は固定するのが得意で、それによって視覚は動きを記録する。
しかし、音には静止画にあたるものがない。
p.74
声文化の人にとってことばには魔術的な力がある。
かれらにとって、ことばは話され、音として響くもの、ゆえに力によって発せられる 文字文化の人はそれを忘れがち。
かれらにとって、ことばは投げだされた「モノ」で、非活動的で「死んでいる」
→ 魔術とは結びつかない
p.76
「知っているというのは、思い出せること」
複雑な問題を考えて解にたどり着いたとする。その問題も解もある程度は複雑である
→ それらを文字や記録無しで、記憶しておくことは困難である
なんの助けも借りず、もう一度思考の流れをたどり、吟味することは不可能である。
声文化の人の長く続く思考は、つねに人とのコミュニケーションと結びついている
どうするか → 記憶できる範囲内で思考する
すぐ口に出せるくらいの記憶(量)に基づいた思考に留める
口に出せることが、記憶を助ける
→ 強いリズムを持つ、均衡の取れた記憶しやすい「型」にはめる、反復や対句、韻を踏む、あだ名のような形容句、きまり文句、紋切り型のテーマ、などなど。
p.92
声文化の中での知識の獲得
→ 何年もかけて何度も口に出して根気よく習得し憶えていなければならない
→ 知識は得がたく貴重で、これを保存している古老が高く評価される
(文字として知識が外化されるようになると古老の価値はさがる
/新しいことの発見者としての若者の価値があがる)
→ 精神は伝統主義的で保守的な構えとなり、知的な実験を禁止する
p.102
声文化は定義に無関心 辞書にあたるものがない/語の意味はつねに現実の状況に固着している(その変遷や経緯は問わない/問えない)
p.119
声文化の人に関するさまざまな実験から見いだしたこと:
声文化の人の不得手なこと
→ 幾何学的な図形、抽象的なカテゴリーによる分類、形式論理的な推論手続き、定義、包括的な記述、ことばによる自己分析
→ だから劣っているという意味ではない
→ そういった能力は、テキスト(文字)によって獲得したものであるという事実
p.153
視覚は分離し、音は合体させる
聞くことの中にひたることはできるが、視覚の中にはひたれない
視覚は切り離す感覚、音は統合する感覚。
視覚の理想は明晰判明性/分けて見る、聴覚の理想はハーモニー/一つにすること
知識は究極的には、分断ではなく統合であり、ハーモニーを求めること
p.161
ことばを記号と考えること
→ 人間的な経験を視覚に類似したものと考えがち カレンダーや時計で時間を理解することは、時間を空間扱い(視覚物扱い)して、わかった気になっているにすぎない
→ 空間還元主義
空間還元主義
→ 計り知れぬほど有用で、技術的な必要性が高い → 否定できない
but: 空間還元主義には知的な限界もあるし、ときに人を欺く
第4章 書くことは意識の構造を変える
p.166
書くことは、どんな発明にも増して、人間の意識を作りかえた
p.174
技術は、たんに外的なたすけになるだけのものではなく、意識を内的に変化させる
p.176
道具をみずからの一部とし、技術的なわざを学習することによって、人間が非人間的になることはまずない。むしろ、技術の使用によって、人の心は豊かになり、人間の精神は広がり、内的な生は密度を濃くする。
p.201
印刷物によって、書くことが人々の心に深く内面化されるまでは、人びとは、自分たちの生活の一瞬一瞬が、抽象的に計算される時間のようなもののなかに位置づけられているとは思ってもいなかった。中世、さらにルネサンス期になってもまだ、西欧の人びとの大部分は、いまが暦のうえで何円にあたるかといったことを日常生活のなかで意識していたっとはとても思えない。
p.223
文字言語の語彙が豊かになりはじめたのは、書くことにともなってだが、その豊かさの開花は印刷のおかげである。
文字言語があるところには、その文法と慣用がならずある
秩序(文法や慣用)という概念そのものの感覚的な基盤は、かなりの部分、視覚(文字言語が書かれ印刷されること)にある。
第5章 印刷、空間、閉じられたテクスト
p.242
印刷が
→ ルネサンス、宗教改革、近代資本主義、大航海時代を引き起こし
→ 生活と政治、知識を広め、万人識字、近代科学の興隆、社会的、知的生活を変えた そして印刷が人の意識を変えた
p.249
印刷によって、聴覚優位から視覚優位が確固たるものになった。
読みやすさ、速読、黙読を可能に。
語を空間の中に位置づける〜空間の中に釘づけにする
→ 索引、リスト(一覧表)、内容とレッテル(タイトルページ)、図像的なレッテル
p.260
版面が意味を運ぶ 正確に反復できる視覚情報(※ページの統合的なデザイン/デザインルール)
→ 近代科学はその一つ:正確な観察を正確な表現に結びつけたこと
p.263
タイポグラフィックな空間/空白 活字の作りだす空間
→ 科学的想像力、哲学的創造料、文学的想像力に、はたらきかける
p.266
印刷が
→ 西洋人の認識のエコノミー「心性」に直接的影響を与えた
→ レトリック(声の文化にもとづく)技術を学問的教養の中心から追い出した
→ 数学的分析、ダイヤグラム、チャートによって、知識の数量化をおしすすめた
→ 辞書(あらゆることばを網羅)、正しい言語規則を打ち立てる欲求を喚起
→ 小さく持ち運びできる本 → 一人で静かに黙読 → 内容の私有感覚
p.270
印刷は
→ テクストが閉じられている感覚をうながす
→ テクストの「内容」が、ある終わりによって区切られ、「完成」しているという感覚
認識の場が閉じられている感覚
→ 書くことにより、思考は、対話相手から切りはなされ、紙面に隔離される
印刷物は
→ どんな反論にも無関心
→ 内容(発話と思考)は、独立し、自足し、完全なものとして提示される
(印刷は、同じ作品についての、まったくおなじ視覚的、物理的堅牢さをもった何千部もの版本のなかに、その作品の思考を閉じ込めてしまう。)
第6章 声の文化に特有な記憶、話しのすじ、登場人物の性格
p.285
物語は、いつどこでも、言語芸術の主要なジャンル
もっとも抽象的な言語芸術形態の根底にさえ、物語は存在する。
人間の知識は、時間(と、それにしたがう物語)から生まれる。
→ 抽象的な科学的知識の背後にさえ、観察の物語があり、抽象的な知識は、そうした物語にもとづいて定式化される。
→ 実験室の学生たちは、実験結果を「書きあげ」なければならない。つまりおこなったことと、それをしたときに何が起こったのかを物語らなければならない。ある種の一般化や抽象的結論が引き出されるのは、物語からである。
第7章 いくつかの定理〔応用〕
p.363
声の文化と文字の文化の相互作用
→ 人間の究極の関心と願望(としての宗教)にもかかわる
→ 宗教的伝統は、声の文化に根ざした起源をもち、話されることばを重んじている
→ また聖なるテクスト(ヴェーダ、聖書、コーラン)の発展によって内面化された
p.364
声の文化と文字の文化に関する問題は、いまや無数にある。 声の文化と文字の文化の力学は、現代の意識の進化の流れである、いっそうの内面化と開放にむけて合流していく。
(220929読了)
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「天界と地獄」読後感想その2
2023/05/14
p. 295 悪い者に善を為すことは善い者に悪を為すことであって、それは隣人を愛さないことである。
なるほどー。理屈ではある。屁理屈でもある。でもわからんでもない。「隣人を愛す」という概念は後でも出てくる。それも、なるほどーと思ったので後述すると思う。
p. 300 天界の凡ての者には自分の楽しさと祝福とを他に伝えることが楽しい
なんとなく、松岡修造さんを思い浮かべた。
p.302 世から他生に入る霊たちは天界に入ろうと何ものにもまさってねがい、ほとんど凡ての者は天界はただ入れられて、迎えられることにあると考えて、入ろうと求める。そうした理由からその願いに従って、彼らは最低の天界のある社会へつれてこられるが、しかし自己と世への愛にいる者らはその天界の最初の入り口へ近づくのみで、苦しみはじめ、自分自身の中に、天界よりはむしろ地獄を感じるほどにも内部を責め苛まれはじめるため、そこからまっ逆様に我と我が身を下に投げつけ、地獄の彼ら自身に似た者の間へ入るまでは休みもしない。
ここ重要。テストに出るよ!家族や地域や社会に迷惑をかけていることを棚に上げて、自分はいいことをしているのだから天国に迎えられて当然と言ってはばからないひとは、実は天界の最下層へ近づくだけでも嫌な気持ちがして、そこは自分と合わないという気持ちが胸の底から湧き上がって、自分と似たような人たちがあつまっているところを天界よりも下、現世よりも下、にある地獄のどこかへ身を落ち着けるまで自ら下降していくってこと。
この、地獄へ行く描写は後でも出てくる。
p. 314 宇宙には無数の地球があって、その凡てに人類が満ちている
すばらしい!スエデンボルグはフラットアーサーじゃないってことがこの一言でわかる。
p. 316 この太陽系の星のみでなく、その彼方にも人類の住んでいる地球があって、その数は無限である
たしか論破が好きな誰かさんが、地球の人口はどんどん増えているのだから、生まれ変わりがあるのなら魂の数が計算に合わない。だから生まれ変わりというのはぼくはないと思っています。って言っていたような記憶があるんだけど、地球だけじゃないんだね。他の惑星にも人類が満ちていて、現在進行形で同じ数だけいるわけじゃないから、他惑星に生きていた過去の魂が地球に生まれ変わることもありえるんだね。だから、魂の数が合わないという計算にはならないんだね。確か月夜見さんも宇宙人の魂を持つ人がいるって動画で言っていた。
ぼくは一人の人間に一つの魂があるとは考えない人だから、死後、如へ戻った個人の魂はそこで魂の集合体に同化して、生まれ変わる時また集合体から分離して肉体に入ると考えているから、全く同じ魂が生まれ変わっているわけじゃないって考える。だから、魂の数という概念がそもそも間違っているとぼくは思っているんだよね。
p. 319 聖言を理解しないで、そこから天界の小さな範囲を考えている者は、天界は一つの場所にあ��て、そこに凡てのものが共に集っているとしか考えないが、事実は天界は無数の社会からなっているのである
聖書とは書かれない。一貫して聖言と書かれている。聖言が書かれた書物が聖書なのかどうかってことはどこにも説明がない(見落としたのかも)のでわからない。
p.320 人間における天界の状態とは人間の中に善と真理とが連結することであり、地獄の状態とは人間の中に悪と誤謬とが連結することである。
現世の人間界以外の世界では、天界と地獄の状態は相入れないが、人間の中には天界の状態と地獄の状態が混沌としてあるから生きる上で苦しみが生まれるんだろうね。
p.324 展開の社会に入る門と戸とは、天界のために準備している者によらなくては見えず、またそれ以外のものによっては見つけられもしない
死んだ人は凡て仏であって、人が死んだら誰も彼もが簡単に「ご冥福を祈る」と書き込む現代の日本仏教とは異なる思想。
p. 325 天界に向かって準備しているものたちのもとでは、その合理的な心の上の領域が開かれて、悪と誤ったものの流入に対しては下の領域が閉じられているが、地獄に向かって準備しつつある者らのもとでは、その下の部分が開かれて、善と真理との流入に対してはその上の部分は閉じられている。従って後者は自分自身の下方のみしか、すなわち、地獄のみしか眺めることはできないが、前者は自分自身の上方のみしか、すなわち、天界のみしか眺めることができない。自分自身の上を眺めることは、主は天界のあらゆる物の目指している共通の中心であられるため、主を眺めることであるが、自分自身の下を眺めることは主に背を向けてその反対の中心を眺めることであって、地獄のあらゆる物はそこを眺め、またそこに向いているのである。
これも面白い指摘。別のトピックを立てますけど、最近読んだ別の著者の本にも似たようなことが書かれてあって、その本は全体的にぼくは面白くなかったんだけど、その記述だけは面白いと思ったんだ。それはまた、別日に書くね。
p. 328 獣の霊的なものは人間の霊的なもののようなものではない、なぜなら人間は最も内なるものを持ってはいるが、獣にはそれがなく、
昔学生だった頃、あちこちで開かれている仏教講和を聴きに行っていたことがあったけど、そのうちのひとつで講師のお坊さんが「動物は死んでも仏にはならない」と言い切った瞬間からぼくはそのお坊さんをずーっと睨んでいたことがあった(笑)。途中で睨まれていることに気がついたお坊さんがちらちらとぼくを見ていたっけ。それはともかく、人間だけが霊的に高く、動物にはその内面に霊的なものはない(もしくは人間ほどではない)というのは実に西洋的な考えと思う。傲慢だよね、ってぼくは感じるんだけどな。
というのも、動物から人間に生まれ変わる魂もあれば、人間から動物へと生まれ変わる魂もあるとぼくは思うんだよね。もちろん、後者だと人間だった魂の機能(というものがあるとすればだけど)は制限されて、ぱっと見霊的な部分が低く見えるかもしれないけどその根っことしての魂は人間も動物も同じものを持っていると思う。そうでなければ、この地球に雑多に生きていないと思うんだな。もし、この地球上で人間だけが特別な存在で、それ以外は無価値というのが真実であるとすれば、人間以外の動物はそもそもがこの地球上に生まれてこないと思うんだけどな。
p. 333 聖言では死は復活を意味している、なぜなら人間は死んでも、依然その生命は連続しているからである、
p. 333 肺臓の呼吸と心臓の鼓動であるこの二つの運動は、身体と霊とを結ぶきずなそのもの
最近の咳が出る例の病は、身体と霊を切り離そうという悪の試みだったのかもね。
p.370 人間は死後は、世にいたときのように、もはや教えられて改良されることはできない
この世は学び場であるということの真理だよね。つまり死後に学びはない。成長もなければ悟りもない。だから、自分と同じような魂のところに落ち着いていくってことなんだね。だ、か、ら、天界は一つではなく無数の社会が存在するってことにもつながっていく。
p.378 悪にいて、教会の真理に反抗した誤謬を確認した者らは、特に聖言を斥けた者らは、天界の光をさけて、入り口が非常に暗く見える隠れ家や、岩の裂け目にとびこんで、そこに身を隠すが、それは彼らが誤謬を愛して真理を憎んだからである、(中略)狡猾で陰険な謀りごとや叛逆的な陰謀を楽しんだ者らも同じようなことをして、こうした隠れ家におり、互に相手を見ることもできないほどに暗い部屋に入り、片隅でともにひそひそと話し合っている。
悪口が好きな人。陰口が楽しい人。こういうことやで!
p.414 世を捨て、霊に生きる者は、物悲しい生命を身につけて、その生命は、天界の喜びを受け入れないことを知った
いかにも私は殉教者ですみたいなポーズをしているひとは、逆に天界に入れないってことやね。天界は喜びの世界でもあるから、物悲しいポーズとは矛盾しているってことやね。
☆さてここからは地獄の章です。
p. 433 悪を求める激烈な愛から入る者は、恰も頭を下に、足を上にして、まっさかさまに投げ込まれるかのように見える。
天界の主は悪の人々を地獄に落としたりはしない。自分で落ちていくのである。
p. 434 主からは刑罰は一つとして発しておらず、それは悪そのものから発している、
ここの刑罰は翻訳合っているのかなって思う。刑罰よりいじめと読み替えたほうがわかりやすいかもしれない。
p. 442 人間から初まる隣人愛は主から初まる隣人愛とは対立しており、前の愛は人間の固有性(プロピリウム)から発しているため、悪から発しているに反し、後の愛は善そのものであられる主から発しているため、善から発していることが明らかである。
まぁ、後半はよくわからんが、前半に関しては教会もそのうちではないかと思わないでもない。信じなければ地獄に落ちますよって個別訪問してくるおばさんたちがよく言うよね?
p. 444 自己愛にいる者らにぞくしている悪は全般的には他の者に対する軽べつであり、羨望であり、自分を支持しない者凡てに対する憎悪であり、そこから発する敵意であり、色々な種類の憎悪、復しう、狡猾詐欺、無慈悲、残酷であり、
スエデンボルグさんが生きていた時代、スエデンボルグさんの身の回りでもいろんなことがあったんだね(しみじみ)。
p. 454 例が自分からすすんで、またはその者自身の自由から、自分の地獄の方へ足を向けて、そこへ入ると、最初は親しげに迎えられるため、友達の間に来たと信じる。しかしこれはただ二、三時間しかつづかず、その間彼はそのずるさとか才能などをしらべあげられる。しらべられると、彼らは彼を悩ませはじめるが、それも色々な方々でなされ、絶えず苛酷さと強烈さとが増し加えられて行くが、そうしたことは地獄のさらに奥深い所へ入れられることにより行われている、なぜなら地獄がさらに奥深くなるにつれて、霊も益々邪悪になるからである。
地獄の霊に魅入られて受け入れてしまうと、地獄の最も深い所へ自ら落ちて行くよ。現世でも社会が狂うとどんどん狂った方向へ世界全体が落ちて行くよってことにも通じているよね。と、思う。
おしまい
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イマジナリーリロード || Imaginary Reload
original song by じん (自然の敵P)
UTAU cover by Furi/Eol featuring Anna Nyui
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i prefer this cover to the original it goes so hard!! eol’s tuning is amazing, and anna nyui’s voice might fit better than the original’s. what do you think?
Entry #58
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Lovely time with this girl 💓 @emily.ai.888 Even though it was nice to meet you for the first time 💞 #instagram power To be connected to beautiful heart people. Then… next day universe planned surprised radio Live with her 📻 . . Thank you for everything! . . 先日お会いしたのは タロットの先生 エミリーちゃん @emily.ai.888 急な流れで 宇宙のプランバッチリ でした。。 女性プロデューサー おすすめのカフェ☕️にて お会いしたんだけど スイートなラブリーな方😍 楽しかった! でも本当は新しい マイ企画のサポートで お会いしたけど 盛り上がっちゃった! そして翌日には ニユバースは 急な展開ほどライブ放送 もプランしてた😆 皆様お聞きくださいませ 詳しい流れも ブログに書きました 自然と必然にライブ収録📻 https://light.ti-da.net/e12477312.html . . #新企画スタート 楽しみにしててね エミリーちゃん ありがとう😊 . . #cafè #losangeles #カフェ部 #素敵な出会いに感謝 #ラジオ #スタンドfm #楽しみが増える (at Los Angeles, California) https://www.instagram.com/p/CqcAc6RLEG3/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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今季も変わらずSTILL BY HANDのパンツが絶好調なわけですが(パンツだけじゃないですが)、またまた素敵パンツが入荷しましたよ。 毎回「おっ」と思わせる隠し味が仕込まれているSTILL BY HANDのアイテムですが、今回も然りです。 カテゴリー分けするなら、「中太テーパードパンツ」になるでしょうね。 毎度のことなんで言うまでもなくなんですが、言わせてください。 『抜群にシルエットが綺麗です』 で、テーパードの方法というのが今回の隠し味。 単に裾に向けて細くするわけではなくて、画像じゃちょっと分かり辛いんですが、裾にダーツを取ることで、しっかりとテーパードさせているんです。 普通にテーパードさせるのとシルエット的に何が違うの?と聞かれたら、僕ごときでは分かりません笑 でもデザイン面では確かにキャッチーで、ちょっとミリタリーの匂いもするんですよね。 まっ、自己満足の世界ですが、あくまで”隠し味”ですから。 あと、ウエストにタックがないんですよ。 って、なんでわざわざ特筆するかというと、STILL BY HANDのワイド系のパンツでタックが無いのが逆に新鮮だったので。 最近うちがセレクトするスティルのパンツはタック入りばっかりでしたから。 で、タックが無いことが原因かは分からないんですが、シルエットがけっこう直線的。 なので、いつものふんわり感より、どちらかというとシャープな印象です。 と、ここまで書きながら、個人的に一番強調したい内容にまだ触れられていません笑 それが”丈感”です。 サイズ44で総丈が約95cmのザ・ジャスト丈設定。 STILL BY HANDのパンツは基本は切らずに穿けるジャスト丈設定なんですが、それでもサイズ44だと総丈98cm設定が主流です。 つまり今回は約3cm短い。 たかが3cm? いやいや、ロールアップしない場合、パンツの総丈で3cmの違いは印象がけっこう変わりますよー。 どちらが良いという話ではないんですが、僕が95と98を穿き比べた場合はスッキリ感がグッと変わりますもん。 というわけで、 ・程よい太さ ・どちらかという直線的なシルエット ・ザ・ジャスト丈設定 ・隠し味に裾ダーツ入り この辺りの要素にグッときた方は、迷うことなく「買い」でお願いします。 #メンズファッション #メンズスタイル #メンズコーデ #コーディネイト#ファッション #今日の服 SELECTBRAND #eelproducts #stillbyhand #avontade #lamond #jackman #manualalphabet #ordinaryfits #audience #fobfactory #military #vintage and more! https://www.instagram.com/p/CqSjCltvxaU/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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北海道函館の良き食材を見つけたら、その後は最高の食材を盛り付ける器を探さなきゃって事で訪問させていただいたのがうつわ作家さんの 牧野 潤さんの元 makino magumi @makinomegumi 牧野 潤さんの想い ↓ 【「古さ」や「時間」を感じられるような作品、 そして私自身が使いたいと思える 器づくりを行っています。 釉薬は試行錯誤の末にオリジナルの 配合のものを使用しております。 天然成分も含まれているので、 その時々の環境によって出来上がりの表情も 違ってきます。 陶器の器は美しいものです。 その美しさをもっとも実感できるのが、 器に盛られた料理を いただくときではないでしょうか。 器は、料理の洋服のようなもの。 器次第で料理の見え方や味わいが変わるし、 逆に使い方次第で器の見え方も変わってきます。 器は、誰かの手に渡り、 使われることによって器が育っていきます。 普段使いの器として、それぞれの日常、 あたりまえの暮らしの一部になりたいと 考えております。】 器育てていきます! そしてめっちゃ素敵なシンク! #牧野潤 #makinomegumi #古さや時間を感じられるような作品 #私自身が使いたいと思える器づくり #釉薬は試行錯誤の末にオリジナル #天然成分 #陶器の器は美しい #器は料理の洋服のようなもの #器次第で料理の見え方や味わいが変わる #使われることによって器が育っていく #普段使いの器 #あたりまえの暮らしの一部 #作家 #器 https://www.instagram.com/p/Cnl6dfPS4Rt/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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なに肉でも美味しく出来て、 家にあるもので簡単に出来て、 野菜もご飯も同時に食べられるの最高。 初めて1人でタバスコ使い切りそう〜🌶 義母に教えてもらったシチューにタバスコ。 なかなか美味しくて、 でも私のシチューの定番はやっぱり青のり。青のりはお父さんに教えてもらって昔から入れてるんだよね。おすすめ! 最近当たり前にワンオペで、 ご飯の投げ癖に悩まされたり。 まぁ色々とクタクタで。 だけどさ考えてみたら、 毎日残業で雨の日も雪の日も 自��車通勤の旦那には敵わんわ〜と!!! そんな旦那、今日は突然の休み! 一緒にお酒買いに行ける〜🍶 待ってろ!津島屋〜! https://www.instagram.com/p/CoLrd26yBMmWQBjV4yOcRiMvIcNdn_5PYqiOzs0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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𝕝𝕟𝕤𝕥𝕒𝕘𝕣𝕒𝕞をご覧のみなさん。 こんばんは。 自己陶酔型男子です(笑) 2023年1月8日…今日は何~? 今日は生誕‼️ 私の36歳(学年は37の代) 早生まれの計算ややこしい(笑) おぎゃーって泣いたかどうかは 分かりませんが母上の胎内から 飛び出してはや36年。 36になりましたというと 「えっ?嘘でしょ?」と言われる 事が多く…事実ですとお伝えする と「全然変わんないよね」と。 見た目と中身の話でしょう(笑) きっとどこかにおいてきました💦 最近、やっと遅刻することが なくなってきました。 心と身体のバランスがとれずに 苦しんだ日々もあります。 仕事に行きたい気持ちと それを拒む身体… 心療内科の先生のもとに数回通い 自分自身の気持ちの整理と 眠るための準備の整え方とか 工夫したりして今は安定してます😊 そして、今年は兎年! なんと言っても僕も兎年。 今年は癸卯らしいです。 調べによると僕は丁卯みたい。 癸卯って何って話ですが 干支って十二支と十干の組み合わせ らしいのです。 癸卯(みずのとう)の意味 癸卯は 十干の10番目にあたる癸と 十二支の4番目にあたる卯の 組み合わせで 十干十二支では40番目に あたる組み合わせです。 を表し、 卯が木の陰のエネルギーを表します。 <癸の意味> 「癸」は雨や露、霧など、 静かで温かい大地を潤す恵みの 水を表しています。 十干の最後にあたる癸は 生命の終わりを意味するとともに 次の新たな生命が 成長し始めている状態を 意味しています。 <卯の意味> 「卯」は穏やかなうさぎの様子から 安全、温和の意味があります。 また… うさぎのように跳ね上がるという 意味があり 卯年は何かを開始するのに 縁起がよく、希望があふれ、 景気回復、好転する よい年になると言われています。 2023年はどんな年になる? 2023年は 癸卯の年で、「癸」と「卯」の 組み合わせから、これまでの努力が 実を結び、勢いよく成長し 飛躍するような年になると 考えられます。 つまり、2023年! 今まで積み重ねてきたものが 勢いよく成長する年になる。 とまぁなんともワクワクする 1年になることが予想されます。 実際のとこ、成人式のお支度での 髪型も自分も納得出来てお客様も 鏡を見せた時にリアクションの声が 今まで体感してきた感じより 大きかった。 「すごい可愛い。」とか 「想像以上です。」とか 「これがやりたかったんです。」とか 想いをデザインにして表現する。 ということの大切さや深さを 知った今年の成人式のお支度でした。 ヘアスタイルはストーリーと 投稿でまたアップさせて頂きます。 来週はいよいよ脱腸の手術という 色々1月は忙しくなりそうだ(笑) 最後に。 今年はもっとエンタメな美容師 目指して色々と頑張る所存ですので InstagramやらTikTokやら YouTubeやら。 真面目なのも、ふざけたやつも 全部愛してください(笑) 2023年もよろしくお願いします。 それではまた次の投稿で お会いしましょう。 ヾ( ▔•ω•▔ )バイビー ✯ #bershka #gu #tommyhilfiger #drmartens #hublot #supreme #roen #semanticdesign #プチプラ #低身長コーデ #メンズファッション #menworkwear #オシャレになりたい #髪も服もオシャレに #美容師ファッション #ゆう服 #オシャレな人と繋がりたい #名古屋 #名東区美容師 目指せ #インスタグラマー #fashionista #fashion #streetstyle #outfitoftheday #swag #swagger #36歳の誕生日 #instafashion #ゆういちの独り言 #癸卯 ✯ WEARもやってるよ! チェックしてちょ( *˘ ³˘)♡♡♡ ♱ サロンの予約はトップの リンクからできます!! ファッション語るもよし 美容を語るもよし 僕以上にあなたを 素敵に出来る美容師なんている? ジプシーなんてやめて うちにおいでよ。 (ローランド風に) 調子乗っちゃって(笑) (Nagoya-shi, Aichi, Japan) https://www.instagram.com/p/CnKbbQlPj1E/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ベストナインです(*^^*) 新しいアプリでやったら、全然違ってたので、それを参考にしながらポチポチ自分で作りました。 いけばなばかりだわ〜。研究会のお花と表参道駅の展示花、最後は4月の100周年特別講習会のお迎え花です。 でもこれは、たまたまイイネしてくれた人が多かっただけで、表参道駅の展示花はいつでも素敵だし、いくつか行った花展のお花だって素晴らしい。 花展は、行ったり来てくれたり、Instagramで知り合った方にお会いできたり、研究会は講評の先生に憧れたり、嬉しかったです(*´꒳`*) バンドはデビューして、課金して(音楽室を借りて)頑張った!メンバーに恵まれて幸せ(๑˃̵ᴗ˂̵)今、ひとつイベントに申し込んでて、抽選なので、参加できるかは年明けに分かるの。 ベリーダンスも2年ぶりに2回目のステージ!と思ったら3回目も踊って、来年からは知人からもらった小道具を使えるようにレッスンをお願いしてるの。どんなかな〜。楽しいといいな〜。ドキドキ。ステージでは皆んな仲良くしてくれて、お客様も盛り上がって楽しい思い出になりました。ありがたいなぁ。 展覧会やイベントも数で言えば毎月くらい行ってる。1月のハリポタ展から12月の毒展まで、どれも素晴らしかった〜(*´∀`*)hokusai remixで初めてドラムを叩いたり、初めてプロレスを観に行ったのも楽しかったな♪あとオンライン講座も興味深かったな。 あ!劇団四季の美女と野獣、関係者に感染者が出たそうで、公演中止になったの。それは残念だったけど、取ってた有給休暇で毒展に行けたし、来年のお楽しみだな。 いけばなとウッドベースは先生の都合でお稽古お休み中なんだけど、1月からはお稽古できる予定です! いけばなもウッドベースもベリーダンスもお稽古が始まるなぁ。楽しみだなぁ♪バイトしようかしら(^_^;)(昼間は正社員で働いてますよ〜) 来年はどんな感じかな〜。相変わらずかな〜。まぁ、相変わらずでも楽しかったからいっか!ダメか?!もっとちゃんとしないと! 皆んな大好き!!╰(*´︶`*)╯♡ 来年もどうぞよろしくお願いいたします。 #ベストナイン #bestnine #手動 #日記 #いけばな #小原流 #ohararyu #ikebana #趣味貧乏 https://www.instagram.com/p/Cm1KbYsv7Xy/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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📸奄美の里 サウスヴィラガーデン / Amaminosato South Villa Garden, Kagoshima ② 鹿児島県鹿児島市の『奄美の里』の庭園が素敵…! 世界三大織物“大島紬”👘も知れる庭園テーマパーク、その広さ東京ドーム1個分!奄美大島の自然や古民家を再現した“奄美風庭園”と、3,000個もの銘石“伊予青石”も見所の日本庭園“道の島庭園”。藤都喜ヱ門&渡部一雄作庭。レストランやウェディングも。 ...... 続き。受付を済ませて、序盤は“奄美風庭園”。ビローの高木、ガジュマル、ソテツ🌴など温暖な南国ならではの植栽がエキゾチックな雰囲気を作り出している(鹿児島市も充分南国だけど)。 今回は冬だったので花とかはないけれど、春・秋にはブーゲンビリアの花で彩られるとか…🌺 . この道中には奄美の民家を再現した茅葺屋根の「奄美生活資料館」やソテツだらけの“蘇鉄山”も🌴 日本庭園を中心に見てるとソテツって観賞用植物って印象があるけど、奄美や琉球では食料にもなっていたんだって〜!学びだわ…(ソテツ味噌気になる)。 . そのエリアを抜けると大きな池泉回遊式庭園“道の島庭園”が現れます。 奄美の里のオープンから数年経った後の1981年に完成、設計監修は渡部一雄さん。初めて名前を見る作庭家さんで、愛媛県松山市の『愛媛庭園』を率いておられた方のようです。 . 鹿児島本土の最南端から沖縄までの約30の島々が“道の島”と呼ばれたことにちなんだ“道の島庭園”。 池泉は海を、池の中の島や庭石は奄美大島や屋久島、種子島などの島々に見立て“道の島”が表現されています。また幾つかの大きな築山は霧島連峰や“薩摩富士”開聞岳を表したもの⛰ . 庭石に巨石や銘石がふんだんに使われているところも特筆する点で、造園時には愛媛県から船をチャーターして青石を3,000個/4,000トン分運んできたとか…。時代!🛳 . 館内の「都喜ヱ門美術館」では70年間大島紬作りを続けた藤都喜ヱ門の代表作を展示。京都の名所・庭園の織物もあったりして、日本庭園への憧憬を感じる。 . そのほか館内には各種体験工房やショップ、レストランがあり、近年では大きな日本庭園を活かしたウェディング/パーティー事業も開始。 旅行者はもちろん、地域の方にも末長く愛されて欲しい庭園…! 鹿児島・奄美の里 サウスヴィラガーデンの紹介は☟ https://oniwa.garden/amaminosato-kagoshima/ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 【存続のためのお願い】 庭園情報メディア「おにわさん」存続のため、新オーナー(組織)を募集しています。詳しくは「おにわさん」で検索し、ウェブサイトよりご覧ください。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● #庭園 #日本庭園 #ランドスケープ #建築デザイン #九州庭園 #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #zengarden #kyushutrip #japantrip #beautifulkyushu #beautifuljapan #japanesearchitecture #japanarchitecture #japanarchitect #japandesign #jardinjaponais #jardinjapones #japanischergarten #jardimjapones #landscapedesign #庭院 #庭园 #九州旅行 #鹿児島観光 #鹿児島旅行 #藤都喜ヱ門 #おにわさん (奄美の里) https://www.instagram.com/p/CkM7pu8r1Fm/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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2022年12月24日 非在のものに対する憧れ
夜、バイトの休憩中に合間を縫って穂村弘インタビューを読んでいて、けっこう痺れてしまった。早稲田短歌会によるインタビューらしくて、2001年のもの(つまり、『短歌という爆弾』が出た次の年)。
「『愛』ってなんなんでしょうか?」という質問に対して、穂村弘は「非在のものに対する憧れ」と答える。
まずね、あの短爆の中で使っているタームっていうのは、まあ憧れって言ってもいいんだけれど、何に対する憧れかって言うと「今はまだないもの」に対する憧れ。非在のものに対する憧れのことを愛と言ってもいいとおもいます
この答え方、この愛に対する捉え方が自分にとってはすごく納得がいくというか、それ以外にはありえないという気さえしてくる。でも、常識的に考えればこの定義はいくらか転倒したものでもあって、たとえば妻や夫に対する愛、子に対する愛、動物に対する愛など、愛はふつう、実在するものにしか向けられない(でも感覚として分かる、少なくとも自分は非在のもの、「今はまだないもの」しか愛すことができないから。そして、もし仮にその非在のものを「美そのもの」であるとしたのならプラトンのイデア論と近い形を取ることになるだろうけれど、たぶんそうではない)。
次に、愛の希求の絶対性について。
愛の希求の絶対性って何かっていうと、あれは結局愛の不可能性のことをいっているじゃないかっていうのは全くそのとおりで、非在のものへの憧れっていうのはそれが顕在化した時点で止まるわけです。具体的にいうと素敵な恋人っていうものを夢見ているとき、素敵な恋人が現にできたら、そこでそのモチーフはストップするでしょ、わかりますよね。歌の世界でも特に若い女の子とかの歌はそうだけど、「彼がこんなに冷たい」と。そういう歌がつまらないのは、こいつは恋人が優しくしてくれたら歌なんかいらなくなるよっていうことがわかるから。それは、愛の希求が全然絶対的になってない。ということは、初めっから僕の言う意味での愛の希求の絶対性っていうのは、絶望が前提になっている。絶対にそれは成就しないから。
愛が非在のものに対する憧れであるとして、たとえばそのような「今はまだないもの」を希求し続けていたとき、どこからか素敵な誰かがやってきて恋人になる、ということはありうる。普通に考えればそうやって愛の希求は終わった方がいいし、終わって満たされた方がいい。でも、その場合、愛の希求は絶対ではない。どんなに素敵なものが目の前に現れたとしても、それが実在している時点でそれは愛の対象でありえないし、そうであるのなら、初めから愛は不可能でしかない。そして、そのような不可能性においてのみ愛の希求の絶対性が成立する。
でも、この話に深く納得してしまうのは自分が初めから「愛の希求の絶対性」の側にいるからで、普通に考えれば愛の希求は終わった方がいい。それでも愛の希求を求めるのは、愛の希求が絶対であると何がよいのかと言えば、穂村弘によれば、愛の希求の絶対性が強ければ強いほどに、すぐれた言葉が生まれるということ(「つまり愛の希求の絶対性が強ければ強いほど、すぐれた言葉が生まれるっていう価値観」)。
「真、本物とは何か」って考えてもそれは限界があるんですよ。ニーチェみたいに考えられない。でも僕には短歌があったから「この歌はいいよね。」「これはダメだよね。」と思うと、「その差は何か」っていう風に思うでしょ。なぜこっちはよくてこっちはダメかってことを、現にあるもので味見をするようにねちねち考えていくと、「この差は愛の希求の度合いの差だ」っていう風に思ったわけ。それでたぶん「愛」っていうことが僕の頭に浮かんで。
2001年の穂村弘は短歌における善し悪し(本物とは何か)の基準を「愛の希求の絶対性」に求める。その評価軸によれば、最高なのは葛原妙子ということになるけれど、インタビュー中にある通り。それだと斎藤茂吉はどうなのかとか、既存の評価軸とは齟齬が生じる。
あと少し。
青春っていうのは、別に現実とか他者とか死とかを受け入れなくてもまだ、許される。君たちは。でも僕は自分が死なないと思っていたし、エゴイスティックだから他者っていうのは、いなかったし。もちろん現実なんて論外だよね。やなことばっかりあるから。それをどうやって受け入れるか、っていうところで葛藤があって。
ここで少しどきっとしてしまった。
***
穂村弘、自分の中ではずっと40歳くらいのままなのだけど、Wikipediaを見たら「誕生 1962年5月21日(60歳)」と表示されていた。20年もずれがある。
イメージの中での人の年齢というのは停止することがよくあって、「アリス・リデル」という言葉を聞いたとき頭の中に思い浮かぶのは少女だけど、実際には老婆としてのアリスも存在するはず。なのに、写真として残されているのは少女時代のアリス・リデルばかり、と思って一応またWikipediaを確認したら、晩年のアリス・ハーグリーヴズ(1932年)」というキャプションと共に、品のいい、帽子を被った老婆の写真が載っていた。
***
そういえば今日はクリスマスらしいので少しだけその話をすると、自分の中ではクリスマスという概念と、平成初期~中期という時代がゆるやかに結びつけられていて、「クリスマス」という行事のその質感を、平成初期の画質でしか想像することができない。もう何となくすべて終わっているような気がする。もちろんそれは自分が平成13年に生まれているからで、変わったのは世界ではなくて自分の方なのかな。
***
t e l e p a t h テレパシー能力者の「思い出」という曲のMVの、早送りされループされる平成初期のような画質の映像に出てくる女性、いったいどこに存在しているのだろう。たぶんどの時代のどの場所にも存在していないはずだし、もし仮に明日街をうろうろしていてそこであの女性に出会ったのなら、何となくもう人生はもうそれ以上続かないような気がする。
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ベルギーのアパレルブランドIREENE(イレーン)の展示品のコートなど。vol.03 一枚羽織ると、更に素敵な貴方に出会えます 場所:Niguramu 住所:石川県金沢市高岡町18-13 期間:12月16日(金)ー25日(日) 時間:11:00~19:00 木曜定休日 [The silent language] 物言わぬ言語が、私たちの他者への振る舞いに新たな次元を加える。 衣服は私たちの自己表現の一部である。隠したり、見せたり、主張したり、遊んだり。物静かに、しかしはっきりと、私たちの自己意識と世界とをつなぐ。 ジュエリーは私たちの心の奥にある喜びや望み、遊び心を外に出す。そして内面の美しさを託される。 主張の強い色と組み合わせた、暗く深い色合い、ピュアウールなどの天然素材の贅沢さ、特徴的なミニマルデザインを持って、この冬は歓びに満ちた平和への誘いを提示します。 夜明けの空、虹が映った川、光あるところに無限に自由に混ざり合う色の、「一瞬」を掴み取ったような一点もののアイテムを新たに加え、「私だけの色」をあなたに。 @ireene.be IreeneはベルギーのインテリアデザイナーMarie Souffletが立ち上げたアパレルブランド。 上質なイタリア製の素材からグラフィカルで洗練されたシルエットを作り出します。 着る人によって印象を変える、シンプルながら計算され尽くされたアイテムは、ジェンダーすら飛び越えます。 秋らしいシックなアイテム、冬を楽しめるアイテムが並びます。 @_cthruit _cthruit シースルーイットは日本のガラスジュエリーブランド。 夜明けの空、虹が映った川、光あるところに無限に自由に混ざり合う色の、「一瞬」を掴み取ったような一点もののアイテムを新たに加え、「私だけの色」をあなたに。 #_cthruit #contemporaryjewelry #glassjewelry #bijouxcontemporains #bijouxenverre #コンテンポラリージュエリー #ガラスジュエリー #glazensieraden #necklace #collier #ネックレス#ketting #earring #bouclesdoreilles #ピアス #oorbel #ring #bague #リング #ireene #slowfashion #belgiandesign https://www.instagram.com/p/CmYd4TkvXZq/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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💫 💫 💫 ================== 11/26(金)「はみ出て!」 リリース記念ワンマンライブ 京都編@MUSE ================== photo by @shota_iguchi もうあっという間にほぼ1週間が過ぎてしまった…! 私は数ヶ月前まで京都にそこまで縁のない暮らしをしていたのだけど、今ではもはや都内出るよりも近いくらいの気持ちでおります。 そのくらいこのチームで過ごす時間が濃くて、そしてYeYeと交わす言葉や言葉にならないアレコレにまみれた日々がもう私の暮らしの中に地続きであって、これはもうパンドラの箱を開けたも同然、��んだよね。(関) 昔からYeYeのこと素敵だと思っていたけど、近くで見れば見るほど好きになるし、本当にすごいのよ。 彼女がここへ来るまでの歩みの片鱗しか知らない自分が、今このステージに立たせてもらうことの重みと有り難みを感じながら、腹括って横で歌わせてもらいました。 2022年、冬の入口をくぐって、こうして皆ではみ出た先にまたたくさんの面白時間が待ってるんだと思うと、ワクワクします! またYeYeと、皆と、音を鳴らす日を楽しみに 初めましての人も久しぶりな人もたくさん会えるように、 私は持ち場でまたコツコツ頑張ります。 それではまた、はみ出て! (井口さんの写真、どれも最高過ぎてヒィヒィ選んだ10枚、今回はクール編ということで) (KYOTO MUSE) https://www.instagram.com/p/CloGqXGpJKA/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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中目黒から徒歩5分ほど歩いたところにあるビストロイノッチ。 カフェのようなおしゃれな雰囲気のビストロです。 料理は彩りや香りが良く自然と笑顔になります。 アラカルトも楽しめるのですが、初めてだったので、今回は2つのメインを楽しめるMENU E(7,150円)をいただきました。 構成は アミューズ 前菜 50種の彩野菜と穀物のテリーヌ 魚料理 肉料理 デザート カフェ です。 一番はやっぱり野菜と穀物のテリーヌですね。 50種類を使うだけでもすごいですが、それを手間をかけて調理してテリーヌに閉じ込めるというこだわり。 彩りだけでも嬉しいですが、香り、食感、味のバランスが良くてたくさんたべたくなってしまいますね。 どの料理にも美味しい野菜が添えてあり、カジュアルなビストロ以上の価値があります。 目で楽しめて、香りや味で楽しめて、そのおかげで会話も弾むそんな素敵なお店でした。 #ビストロイノッチ #bistroinocchi #中目黒グルメ #中目黒ディナー #東京グルメ部 #東京グルメ旅 #東京グルメマップ #美味しいお店を紹介しますよ #グルメ好きな人と繋がりたい #genic_food #fluke公認アンバサダー (ビストロイノッチ) https://www.instagram.com/p/Ckwud0cyenT/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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